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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】パウチ型液状メーキャップ化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20220920BHJP
   A45D 34/00 20060101ALI20220920BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20220920BHJP
【FI】
A45D34/04 515Z
A45D34/00 510Z
B65D83/00 J
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021517165
(86)(22)【出願日】2018-06-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2018006363
(87)【国際公開番号】W WO2019231030
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2021-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2018-0061328
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】321009122
【氏名又は名称】ヤン,チャン ジン
【氏名又は名称原語表記】YANG, Chang Jin
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ヨン ミン
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-055516(JP,A)
【文献】特表2005-504688(JP,A)
【文献】特開2004-237111(JP,A)
【文献】国際公開第2015/179943(WO,A1)
【文献】特開2014-067547(JP,A)
【文献】特開平05-162756(JP,A)
【文献】特開2008-194195(JP,A)
【文献】特開2003-289941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/04
A45D 34/00
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状化粧品を少量収納するように辺縁がシーリングされて形成されるパウチ(10)の開放部(11)に排出部材(20)を緊密に設置し、支持部(31)によって化粧用具(32)が付加的に設置された蓋(30)を前記排出部材(20)にねじ結合または分離してパウチ(10)を密閉したり開放するように構成されるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器において、
前記排出部材(20)は、
前記排出部材(20)の本体の下部にパウチ(10)の開放部(11)の内側に緊密に挿入されて接着される接地部(21)が形成され、前記接地部(21)の上部に排出口(22)が延設され、前記接地部(21)と排出口(22)につながる前記排出部材(20)の本体の内側には化粧用具(32)及び支持部(31)の往来のための排出孔(22a)が前記排出部材(20)の本体の中央部で上下に貫通されるように形成され、前記排出口(22)の外周面に蓋(30)のねじ結合のための螺糸山(22b)が形成され、前記排出口(22)の本体の下部外周面には前記接地部(21)でその上部へ所定間隔離隔された位置の高さに前記蓋(30)と排出部材(20)との間の結合深みを制限するための蓋ストッパ(26)が形成され、前記蓋ストッパ(26)の下部には前記排出口(22)の本体外周面に沿って放射状に所定間隔離隔されるように突出して形成されて、蓋(30)の帯バンドに対する回転動作を制限する複数の帯バンドストッパ(25)が形成され、
前記蓋(30)は、
前記蓋(30)の本体下辺縁部で上辺縁部へ所定距離離隔された位置の高さに前記蓋(30)の本体の周りに沿って仮切り取り線(34a)が形成され、前記蓋(30)の本体の回転動作または外力による前記仮切り取り線(34a)の切断によって前記蓋(30)の本体の一部を自由に分離して蓋の最初開放可否を確認可能にする帯バンド(34)が形成され
前記排出部材(20)は、
前記接地部(21)の上辺縁部にはレールの移動を案内するためのレール案内部(24)が接地部(21)の本体の側面に水平に所定長さ突出されて形成されて自動化器機のレール上でパウチのスライド移動を案内するように構成され、
前記帯バンドストッパ(25)は前記蓋ストッパ(26)と前記レール案内部(24)との間に柱状に突出されて形成され、蓋(30)の帯バンド内側には複数の帯バンドストッパ安着溝(34b)が形成されて、前記帯バンドストッパ(25)と前記帯バンドストッパ安着溝(34b)によって前記蓋の帯バンド回転動作が制限される
ことを特徴とするパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項2】
前記開放部(11)は、
パウチ(10)の上部の二つの角の中の何れか一つを斜線に切断して横辺または縦辺に対して傾斜するように形成されることを特徴とする請求項1に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項3】
前記パウチ(10)は、
表面の少なくとも何れか一側に反射体(12)が付着されて、化粧時に簡易鏡として利用することができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項4】
前記排出部材(20)は、
前記接地部(21)の下辺縁部に前記パウチ(10)の開部(11)の中心での化粧用具(32)の挿入及び上下移動案内のための漏斗部(23)が延設され、前記漏斗部(23)は下部に行くほど狭くなり、化粧用具(32)の往来のための下辺縁出口(23a)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項5】
前記漏斗部(23)の下辺縁出口(23a)は、前記化粧用具(32)の引出時に過量の化粧料の引出防止及び支持部(31)の左右流動防止のために前記支持部(31)を固定することができる大きさの直径に形成されることを特徴とする請求項に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項6】
前記蓋(30)は、
前記蓋(30)の上辺縁部でその上部へ本体が所定の長さに延設されて安定的な把持を通じて微細なタッチを容易にする取っ手(33)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【請求項7】
前記化粧用具(32)は、
前記蓋(30)の内側に一側辺縁部が固定された支持部(31)の他側辺縁部に着脱可能に支持及び固定され、前記支持部(31)の下辺縁部に化粧用具(32)を着脱するための組立具(31a)が形成され、前記化粧用具(32)の上辺縁部に前記支持部(31)の組立具(31a)に対応して組み立てるための結合部(32a)が形成され、化粧用途によって支持部(31)から分離または再結合可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液状化粧品を少量収納するようにパウチ型に製造される化粧品容器に関するもので、より詳しくは、リップグロス、マスカラ、アイライナーなどの液状化粧品を少量収納して簡便に携帯するように製造されるパウチの排出部材に蓋の着脱と化粧用具の往来及びレール移動案内手段を設置して蓋の着脱及び化粧用具の往来を通じて室内外で便利に化粧料を取って利用することができながら、最初開放可否の確認及び自動販売機などの展示及び販売が容易で、また安定的な把持を通じた微細なタッチを可能にして色に敏感な若年層の多様な欲求を充足することができるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、化粧品は粉末や液体などの形態で化粧品容器に収容されてから蓋で密閉される構造をなしているが、リップグロス、マスカラ、アイライナーなどのような液状のメーキャップ化粧品はその特性上完全に密閉されずに保管されたり長期間用いる場合、固まったり変質される虞があり、制限された空間を具備した液状化粧品容器に少量収容されて流通されている。
【0003】
また、このような液状のメーキャップ化粧品は、使用時に大体別途の化粧用ブラシやチップを利用しなければならないので、容器の蓋に使用者の便宜のために別途の化粧用ブラシやチップを付加的に設置して製造及び販売する実状であり、値段的も一般の化粧品に比べて比較的高い場合が大部分である。
【0004】
そこで、このようなメーキャップ化粧品は一度購買すると比較的長い期間用いることから、色に敏感で、多様な表現を望む使用者、または比較的経済力の低い使用者の場合、メーキャップ化粧品を利用した多様な表現が自由でないという短所がある。
【0005】
これに関して、大韓民国登録実用新案第20-0414842号公報(名称:パウチタイプのメーキャップ化粧品容器、以下「特許文献1」と略称する)には、パウチ型に製造された液状のメーキャップ化粧品容器のパウチの上部に化粧用具としてのブラシまたはチップが付着された蓋を結合及び分離させることができる排出部材を設置したパウチ型メーキャップ化粧品容器が開示されている。
【0006】
前記特許文献1によれば、リップグロスとマスカラなどのメーキャップ化粧品を少量収納可能に製造されるパウチにブラシを装着することができる排出部材を設置して従来の化粧品容器のデザインから脱皮し、同時にパウチに収容された化粧料をブラシに取って便利に使用するようにし、低容量多色の多様な化粧品容器を提供することにより色に敏感な若年層の欲求を充足することができるようにした。
【0007】
しかしながら、上記のような従来のメーキャップ化粧品容器は収納または携帯のために蓋の長さを比較的短く形成するが、蓋を取っ手として用いて化粧用ブラシやチップで唇、眉毛、アイラインなどをタッチする時、蓋を安全に把持することができなくて、精巧で、微細なタッチを必要とする時、その使用が相応しくないという短所があった。
【0008】
そこで、最近には価格の負担なしに廉価で簡便に収納及び携帯して室内外で微細にタッチすることができるようにする低容量のメーキャップ化粧品が収納されたパウチ型化粧品容器などが要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は上記の問題点を解決するために案出したもので、本発明が解決しようとする技術的課題は、リップグロス、マスカラ、アイライナーなどの液状化粧品を少量収納して簡便に携帯するように製造されるパウチに化粧用具の往来と蓋の着脱、適正量の化粧料の引出及びレールの移動を案内するための排出部材を設置し、排出部材と結合または分離される蓋に化粧用具と帯バンド及び取っ手を設置して蓋の着脱及び化粧用具の往来を通じて室内外で便利にパウチに収容された化粧料を簡単に取って用いることができながら、帯バンドを利用した蓋の最初開放可否の確認及び自動販売機などのレールの移動を利用した展示と販売を容易にし、またパウチの表面一側に付着された反射体を簡易鏡として利用することができるようにすることにより、従来の化粧品容器のデザインから脱皮し、同時に蓋の取っ手を利用した安定的な把持を通じて微細なタッチを可能にすることにより、色に敏感な若年層の多様な欲求を充足することができるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達するための本発明の一実施形態は、液状化粧品を少量収納するように辺縁がシーリングされて形成されるパウチの開放部に排出部材を緊密に設置し、支持部によって化粧用具が付加設置された蓋を排出部材にねじ結合または分離してパウチを密閉または開放するように構成されるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器において、排出部材は本体の下部にパウチの開放部の内側に緊密に挿入されて接着される接地部が形成され、接地部の上部に排出口が延設され、接地部と排出口につながる本体内側に化粧用具及び支持部の往来のための排出孔が本体の中央部で上下に貫通されるように形成され、排出口の外周面に蓋のねじ結合のための螺糸山が形成され、排出口の本体下部の外周面に接地部でその上部へ所定間隔離隔された位置の高さに蓋と排出部材との間の結合深みを制限するための蓋ストッパが形成され、蓋ストッパの下部に排出口の本体外周面に沿って放射状に所定間隔離隔されるように突出して形成されて蓋の帯バンドに対する回転動作を制限する複数の帯バンドストッパが形成され、蓋は本体の下辺縁部で上辺縁部へ所定距離離隔された位置の高さに本体の周りに沿って仮切り取り線が形成され、本体の回転動作または外力による仮切り取り線の切断動作によって本体の一部を自由に分離させて蓋の最初開放可否を確認可能にする帯バンドが形成されたパウチ型液状メーキャップ化粧品容器である。
【0011】
上記目的を達するための本発明の一実施形態において、蓋はその上辺縁部でその上部へ本体が所定の長さ延設されて安定的な把持を通じて微細なタッチを容易にする取っ手が形成されることができ、排出部材は接地部の上辺縁部にレールの移動を案内するためのレール案内部が接地部の本体の側面に水平に所定の長さ突出されて形成されて自動化器機のレール上でスライド移動を案内するように構成されることができ、化粧用具は蓋の内側に一側辺縁部が固定された支持部の他側辺縁部に着脱可能にねじ結合されて化粧用途によって支持部から分離または再結合できるようにしたものであってもよく、パウチは表面の少なくとも何れか一側に反射体が付着されて、化粧時に簡易鏡として利用することができるようにしたものであってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、リップグロス、マスカラ、アイライナーなどの液状化粧品を少量収納して簡便に携帯するように製造されるパウチの排出部材に化粧用具の往来と蓋の着脱及び化粧料の過量引出防止手段が設置され、また蓋に化粧用具と取っ手が設置されるので、蓋の着脱及び化粧用具の往来を通じて室内外で便利にパウチに収容された化粧料を簡単に取って用いることができるようにする利点を提供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、排出部材にレール移動案内手段が設置されるので、このようなレール移動案内手段で自動販売機などでのレール移動を通じた展示と販売が容易になるという長所があり、また、蓋に帯バンドが設置されるので、蓋の帯バンドを利用して蓋の最初開放可否を確認することができるという利点を提供することができる。
【0014】
また、本発明によれば、パウチの表面一側に付着された反射体を簡易鏡として利用することができるので、従来の化粧品容器のデザインから脱皮し、同時に蓋の取っ手を利用した安定的な把持を通じて微細なタッチを可能にして色に敏感な若年層の多様な欲求を充足することができるという利点を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の組み立て斜視図である。
図2】本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の分離斜視図である。
図3図2の化粧用具の結合及び分離動作を説明するために例示した参照図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の構成と動作及びそれによる作用効果を添付図面を参照して詳しく説明する。
【0017】
本明細書及び特許請求範囲に用いられた用語や単語は通常的または辞書的意味に限定して解釈されてはならなく、発明者はその自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味や概念に解釈すべきである。従って、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本出願時点においてこれらを取り替えることができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0018】
図1は本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の組み立て斜視図であり、図2は本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の分離斜視図であり、図3図2の化粧用具の結合及び分離動作を説明するために例示した参照図である。図面に例示したように、本発明のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器は、傾斜した開放部11及び反射体12を有するパウチ10と、レール案内部24と帯バンドストッパ25及び蓋ストッパ26を有する排出部材20と、延長された取っ手33と分離可能な帯バンド34を有する蓋30とを含んで構成され、このような本発明のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器は、液状化粧品を少量収納するように辺縁がシーリングされて形成されるパウチ10の開放部11に排出部材20を緊密に設置し、排出部材20に蓋30を結合してパウチ10の内部を密閉させるか排出部材20から蓋30を分離させることができるようになったパウチ型液状メーキャップ化粧品容器に適用されて具現されることができる。
【0019】
パウチ10は、図1及び図2に例示したように、液状化粧品を少量収納するように辺縁がシーリングされて形成され、このようなパウチ10の上部二つの角の中の何れか一つを斜線に切断して開放部11を形成する。このような開放部11はパウチ10の横辺または縦辺に対して傾斜するように形成してパウチ10の把持及び蓋30の把持を容易に構成することが好ましく、パウチ10の表面の中の少なくとも何れか一側には反射体12が付着されて化粧時に簡易鏡として利用することができるように構成することができる。
【0020】
また、このようなパウチ10は開放部11を基準として各両側部には空間形成が排除されるようにパウチの内側部分を互いに接着して接着部10a、10bを形成し、開放部11を中心として化粧用具が挿入される中央部分の所定領域には空間形成が許容される収容部10cを形成して液状化粧品が収納されることができる構造にして比較的少量の化粧料を保管するように構成することが好ましい。
【0021】
排出部材20はパウチ10の開放部11の内側に緊密に挿入されて接着される接地部21が下部に形成され、接地部21の上部に排出口22が延設される。また、このような排出部材20の接地部21と排出口22につながる本体の内側にはブラシまたはチップなどの化粧用具32が挿入及び貫通可能な排出孔22aがその中央部で上下に貫通されるように形成され、排出口22の外周面には蓋30がねじ結合されることができる螺糸山22bが形成される。また、このような排出部材20は接地部21の下辺縁部にパウチ10の開口部11の中心での化粧用具32の挿入と上下移動案内及び適正量の化粧料を引出するための漏斗部23が延設される。このような漏斗部23は下部へ行くほど狭くなり、化粧用具32の往来のための下辺縁出口23aが形成される。漏斗部23の下辺縁出口23aはブラシまたはスポンジなどで構成される化粧用具32に過量の化粧料が吸収された状態に引出されることを防止することができるようにするために、支持部31の直径に対応する大きさに化粧用具32の直径を圧縮して、化粧用具32の引出時に化粧料が過量に引出されることを防止し、また、支持部31の左右流動を防止するために支持部31を固定することができる大きさの直径に形成されることが好ましい。
【0022】
また、このような排出部材20の排出口22の本体の下部外周面には接地部21でその上部へ所定間隔離隔された位置の高さに蓋30と排出部材20との間の結合深みを制限するための蓋ストッパ26が形成され、蓋ストッパ26の下部には帯バンドストッパ25が排出口22の本体の外周面に沿って放射状に突出されて所定間隔離隔されるように複数が形成されて蓋30に形成される帯バンドの回転動作を制限するように構成される。
【0023】
また、このような排出部材20の接地部21の上辺縁部にはレールの移動を案内するためのレール案内部24が接地部21の本体の側面に水平に所定長さ突出して形成されて、自動販売機などでの無人販売のための収納、展示または販売に必要なレール上でスライド移動や、または自動化システムまたは装置での製造工程の間の移動を案内するように構成される。このようなレール案内部24は自動化機器のレールに安定的に設置することができるようにするために円形または6角形または8角形の中の何れか一つの形状に形成されることができる。
【0024】
蓋30は排出部材20のねじ結合のための排出部材結合部36及びねじ溝36aが本体内側に形成されて排出部材20とねじ結合されてパウチ10の内部を密閉したり排出部材20で分離されて蓋30の内側の化粧用具32(ブラシまたはチップ)で化粧料をつけてメーキャップすることができるように具現されることができる。このような蓋30は排出部材結合部36の内側に支持部31の上辺縁部が固定されて内設され、支持部31の下辺縁部には化粧用具32を固定及び支持させて設置する。
【0025】
このような化粧用具32はブラシまたはスポンジまたはチップで構成されることができ、図3に例示したように、支持部31の辺縁部に着脱可能にねじ結合されて、必要によって化粧用途に合わせて支持部31から分離または再結合可能にしたものが用いられることができる。このために、支持部31の下辺縁部には化粧用具32の着脱のための組立具31aが形成されることができ、化粧用具32の上辺縁部には前記支持部31の組立具31aに対応して着脱するための結合部32aが形成されることができる。
【0026】
また、このような蓋30は、その下部には本体の下辺縁部から所定距離離隔された位置の高さに本体の周りに沿って仮切り取り線34aを形成して最初製造の時には蓋30と一体であるが、回転動作や外力による仮切り取り線34aの切断によって蓋30から本体が自由に分離されて最初開放可否を確認することができる帯バンド34を形成する。このような帯バンド34にはその内周面に排出部材20の帯バンドストッパ25が挿入及び安着されることができる複数の帯バンドストッパ安着溝34bが形成されることができる。
【0027】
また、このような蓋30にはその上辺縁部で本体を上部へ所定長さ延長させて取っ手33を形成することにより、このような取っ手33を利用して蓋30を安定的に把持することができるようにし、従って、蓋30の内側に付加設置された化粧用具32に化粧料をつけて化粧する時微細にタッチすることができるようにする。
【0028】
以上のように構成された本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器の作用効果を説明すれば次の通りである。
【0029】
まず、パウチ10は、図1及び図2に例示したように、パウチ10の表面の中の少なくとも何れか一側に反射体12を付着して化粧時に簡易鏡として利用することができるように形成した後、パウチ10の辺縁をシーリングし、このように辺縁がシーリングされたパウチ10の上部二つの角の中の何れか一つを斜線に切断してパウチ10の横辺または縦辺に対して傾斜するように開放部11を形成し、それにより排出部材20をパウチ10の斜線方向で開放部11を通じて容易に挿入することができるようにし、また、後で使用時にパウチ10と蓋30の把持を容易にする。
【0030】
次に、パウチ10の開放部11を中心としてその両側の本体の内側部分は接着して接着部10a、10bを形成するので空間形成を排除させ、開放部11を中心として化粧用具32が挿入される中央部分の所定領域のみに液状化粧品が収納されることができるように空間を形成して収容部10cを形成することによりパウチ10の内部に少量の液状化粧料が収納されるようにする。
【0031】
次に、パウチ10の開放部11の内側に排出部材20の下部に形成された漏斗部23と接地部21を挿入し、接地部21の周りにパウチ10の開放部11を緊密に接着させてパウチ10の開放部11に排出部材20の結合を完了した後、接地部21の上部に延設された排出口22の排出孔22aを通じてパウチ10の内部の収容部10cに少量の液状化粧料を自動に注入する。このような液状化粧料の自動注入動作は自動化機器などを通じて行われることができ、この時、パウチ10は排出部材20の接地部21の上辺縁部に形成されたレール案内部24を利用して自動化器機などのレール上にスライド移動可能に設置されることができる。
【0032】
上記のようにパウチ10に液状化粧料の注入が完了されると、蓋30に設置されたブラシまたはチップなどの化粧用具32と支持部31を排出孔22aと漏斗部23の下辺縁出口23aを通じて順次に挿入しながら蓋30の排出部材結合部36及びねじ溝36aに排出口22の外周面の螺糸山22bが対応するようにして蓋30を排出部材20の排出口22にねじ結合することにより、蓋30でパウチ10を初めて密封することができる。この時、蓋30と排出部材20との間の結合深みは蓋ストッパ26によって適正に制限されることができ、排出孔22aの内部に挿入されて下部に移動される化粧用具32は接地部21の下辺縁部に形成された漏斗部23によって挿入動作が案内されながら上下移動が案内されることができ、またパウチ10の内側に挿入された支持部31は漏斗部23の下辺縁出口23aによって固定されることができるのでパウチ10の内部での左右流動が防止されることができ、追後化粧用具32の引出時、化粧用具32が漏斗部23の下辺縁出口23aによって適量圧縮された状態で引出されることができるので、スポンジまたはブラシなどで構成された化粧用具32に化粧料が過多に吸収されている場合化粧用具32に化粧料が過多についた状態で引出されることを防止することができる。
【0033】
一方、このような蓋30の下辺縁部には仮切り取り線34aの切断によって蓋30から本体が自由に分離される帯バンド34が一体に形成され、このような帯バンド34にはその内周面に排出部材20の帯バンドストッパ25が挿入及び安着されることができる複数の帯バンドストッパ安着溝34bが形成され、また排出口22の本体の下部外周面には接地部21でその上部へ所定間隔離隔された位置の高さに蓋30と排出部材20との間の結合深みを制限するための蓋ストッパ26と、蓋ストッパ26の下部の帯バンドストッパ25が排出口22の本体の外周面に沿って放射状に突出されて所定間隔離隔されるように複数が形成されているので、上記のように蓋30でパウチ10を最初密封すれば、その後には排出部材20に形成された帯バンドストッパ25と蓋30の帯バンド34の内側に形成された複数の帯バンドストッパ安着溝34bによって蓋30の帯バンド回転動作が暫定的に制限されることができる。
【0034】
上記のように最初密閉が行われると、本発明のパウチ型液状メーキャップ化粧品容器は、追後自動化システムまたは装置での製造工程の間の移動または自動販売機などでの無人販売のための収納、展示または販売に必要なレール上でスライド移動がレール案内部24を通じて行われることができる。
【0035】
最後に、パウチ10に収納された化粧料を用いるために取っ手33を把持して蓋30のねじ結合を分離する方向に所定の大きさ(例えば、仮切り取り線を切断することができる大きさの力であり得る)の回転力を蓋30に加えれば(またはその他の外力を加えれば)、蓋30の仮切り取り線34aの下部本体、即ち排出部材20に形成された帯バンドストッパ25と蓋30の帯バンド34の内側に形成された複数の帯バンドストッパ安着溝34bによって回転動作が制限されている帯バンド34は回転しないが、蓋30の仮切り取り線34aの上部本体には取っ手33に加えられる回転力が一方向(例えばねじ結合を分離する方向)に作用することになる。従って、仮切り取り線34aを切断することができる大きさの力が加えられる場合、仮切り取り線34aが切断されながら、帯バンド34が蓋30から本体が自由に分離されてパウチ10を初めて開放することができる。従って、本発明によるパウチ型液状メーキャップ化粧品容器は、このような仮切り取り線34aの切断によって蓋30の最初開放可否を使用者に確認させることができる。
【0036】
その後、必要によって排出部材20の排出口22に蓋30をねじ結合してパウチ10の内部を密閉したり、排出部材20から蓋30を分離して蓋30の内側の化粧用具32(ブラシまたはチップ)に適量の化粧料をつけて引出することができるようになるので、自由にメーキャップをすることができるようになる。
【0037】
一方、このような蓋30に付加的に設置された化粧用具32は支持部31の辺縁部の組立具31aと化粧用具32の上辺縁部の結合部32aを利用して着脱可能にねじ結合されることができるので、必要によって便利にブラシまたはチップに互換したり新しいもので取り替えて用いることができる。
【0038】
以上の本発明によれば、リップグロス、マスカラ、アイライナーなどの液状化粧品が数回用いることができるほどの少量でパウチ10に収容されるので携帯が簡便であり、パウチの表面一側に付着された反射体を化粧時に簡易鏡として利用することができるので、室内外で便利にパウチに収容された化粧料を取って用いることができるという利点がある。
【0039】
また、本発明によれば、帯バンドを利用してブラシなどの既使用有無を確認することができ、レール移動案内手段を利用して自動販売機などでの展示及び販売が容易になることはもちろん、蓋の上辺縁部に延設された取っ手を利用して安定的な把持ができるので、微細なタッチを可能にして従来の化粧品容器の短所を補うことができ、色に敏感な若年層の多様な欲求を充足することができるという利点を提供することができる。
【0040】
以上のように、本発明は限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明は上記の実施例に限定されるのではなく、これは本発明が属する分野で通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明の思想は以下に記載された特許請求範囲のみによって把握されるべきであり、その均等または等価的変形はいずれも本発明の思想の範疇に属するものとすべきである。

図1
図2
図3