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特許7143378デバイス対話方法、権限管理方法、対話型デバイスおよびクライアント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】デバイス対話方法、権限管理方法、対話型デバイスおよびクライアント
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20220920BHJP
【FI】
G06F21/62 345
【請求項の数】 11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020159815
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2021117972
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2021-01-05
(31)【優先権主張番号】202010076345.0
(32)【優先日】2020-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521235408
【氏名又は名称】シャンハイ シャオドゥ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ワン ウェンフー
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-200598(JP,A)
【文献】特開2019-066702(JP,A)
【文献】特開2020-004192(JP,A)
【文献】特開2019-062374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F12/14
13/00
21/00-21/88
G09C 1/00-5/00
H04K 1/00-3/00
H04L 9/00-9/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対話型デバイスに適用されるデバイス対話方法であって、
前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップと、
前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答するステップと、を含み、
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされ、
前記方法は、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、対話が失敗したことを提示し、且つ前記第二クライアントの権限を変更するための要求情報を前記第一クライアントに送信するように提示する通知情報を、前記第二クライアントに送信するステップを更に含むことを特徴とする、
デバイス対話方法。
【請求項2】
前記第一クライアントから送信された前記第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップの前に、
受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第一クライアントに適用される権限管理方法であって、前記第一クライアントが対話型デバイスの管理クライアントであり、前記方法が、
ユーザが入力した第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップと、
前記対話型デバイスが前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記第二クライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するステップと、を含み、
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされ、
前記方法は、前記第二クライアントからの権限変更要求に応じて、前記第二クライアントの権限設定パラメータを変更し、当該変更した権限設定パラメータに基づいて前記第二クライアントからの対話要求に応答するか否かを決定するように前記変更した権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するステップを更に含む、ことを特徴とする、
権限管理方法。
【請求項5】
対話型デバイスであって、
前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュールと、
前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答するために使用された応答モジュールと、を含み、
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされ、
前記対話型デバイスは、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、対話が失敗したことを提示し、且つ前記第二クライアントの権限を変更するための要求情報を前記第一クライアントに送信するように提示する通知情報を、前記第二クライアントに送信するために使用された通知モジュールを更に含むことを特徴とする、
対話型デバイス。
【請求項6】
受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認するために使用された承認モジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の対話型デバイス。
【請求項7】
前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含むことを特徴とする、請求項5に記載の対話型デバイス。
【請求項8】
対話型デバイスの管理クライアントであって、前記クライアントは、
ユーザが入力したターゲットクライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュールと、
前記対話型デバイスが前記ターゲットクライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記ターゲットクライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するために使用された送信モジュールと、を含み、
前記クライアントと前記ターゲットクライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされ、
前記クライアントは、前記ターゲットクライアントからの権限変更要求に応じて、前記ターゲットクライアントの権限設定パラメータを変更し、当該変更した権限設定パラメータに基づいて前記ターゲットクライアントからの対話要求に応答するか否かを決定するように前記変更した権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するために使用された変更モジュールを更に含む、
ことを特徴とする、
クライアント。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1-4のいずれか一項に記載の方法を実行できるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る命令が記憶されていることを特徴とする、
電子デバイス。
【請求項10】
コンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が、請求項1-4のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータに実行させるために使用されることを特徴とする、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1-4のいずれか一項に記載の方法を実施することを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータ技術の分野、具体的にはモノのインターネット技術の分野、特にデバイス対話方法、権限管理方法、対話型デバイスおよびクライアントに関する。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネット技術の発展に伴い、対話型デバイスは、複数のクライアントと対話できるようになっている。
【0003】
従来技術では、対話型デバイスにバンドリングされたクライアントは、デバイスと対話し、対話型デバイスの機能を使用することができる。クライアントと対話型デバイスとの対話プロセスにおいてクライアントの権限が区別されないが、いくつかのプライバシー関連機能の場合、クライアントの対話権限が区別されなければ、対話プロセスにおいてプライバシーが漏洩しやすいため、大きな不便が生じる。
【0004】
このことから、従来技術におけるクライアントと対話型デバイスとの対話には、プライバシーが漏洩しやすいという問題があることが分かる。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、従来技術におけるクライアントと対話型デバイスとの対話においてプライバシーが漏洩しやすいという問題を解決するために、デバイス対話方法、権限管理方法、対話型デバイスおよびクライアントを提供する。
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本願は次のように実施される。
【0007】
第一様態では、本願の実施例は、対話型デバイスに適用されるデバイス対話方法を提供する。前記方法は、
【0008】
前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップと、
【0009】
前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答するステップと、を含む。
【0010】
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0011】
上記技術的手段によれば、対話型デバイスは、管理クライアントとしての第一クライアントを介して、第二クライアントの対話権限を設定し、第二クライアントの対話要求がその権限設定パラメータと一致する場合、第二クライアントの対話要求に応答して対話を実現することができる。管理クライアントは、他のクライアントの対話権限を設定することにより、権限が一致する場合のみに対話型デバイスが対応するクライアントと対話するようにし、クライアントと対話型デバイスとの対話のプライバシーを向上させ、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができる。
【0012】
任意選択的には、前記方法は、
【0013】
前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、通知情報を前記第二クライアントに送信するステップをさらに含む。
【0014】
この実施形態では、通知情報を介して、対話が失敗したことを第二クライアントに通知して、第二クライアントが無効な対話要求を送信し続けることを避けることができる。
【0015】
任意選択的には、前述した第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップの前に、前記方法は、
【0016】
受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認するステップをさらに含む。
【0017】
この実施形態では、対話型デバイスは、第一クライアントから送信された承認要求を受信し、第一クライアントを管理クライアントとして承認し、第一クライアントを介して第二クライアントの対話権限を設定して、第二クライアントと対話型デバイスとの対話を管理することができる。
【0018】
任意選択的には、前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含む。
【0019】
この実施形態では、異なるクライアントの対話権限は、異なるクライアントに対応する対話型デバイスの異なる機能の使用権限として表すことができるため、対話型デバイスとクライアントとの対話の妥当性をさらに向上させ、クライアントの一部のみに適用される対話型デバイスのいくつかの機能が対話プロセスにおいて他のバンドリングされたクライアントに影響を与えないようにすると同時に、ユーザのプライバシーが漏洩しないようにし、さらにクライアントとの対話型デバイスとの対話のプライバシーを確保することができる。
【0020】
第二様態では、本願は、第一クライアントに適用される権限管理方法を提供する。前記第一クライアントは、対話型デバイスの管理クライアントであり、前記方法は、
【0021】
ユーザが入力した第二クライアントの権限設定パラメータを受信するステップと、
【0022】
前記対話型デバイスが前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記第二クライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するステップと、を含む。
【0023】
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0024】
上記技術的手段によれば、管理クライアントとしての第一クライアントは、第二クライアントの対話権限を設定することにより、権限が一致する場合のみに対話型デバイスが対応するクライアントと対話するようにし、クライアントと対話型デバイスとの対話のプライバシーを向上させ、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができる。
【0025】
第三様態では、本願は、対話型デバイスを提供する。前記対話型デバイスは、
【0026】
前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュールと、
【0027】
前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答するために使用された応答モジュールと、を含む。
【0028】
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0029】
任意選択的には、前記対話型デバイスは、
【0030】
前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、通知情報を前記第二クライアントに送信するために使用された通知モジュールをさらに含む。
【0031】
任意選択的には、前記対話型デバイスは、
【0032】
受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認するために使用された承認モジュールをさらに含む。
【0033】
任意選択的には、前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含む。
【0034】
第四様態では、本願は、クライアントを提供する。前記クライアントは、対話型デバイスの管理クライアントであり、前記クライアントは、
【0035】
ユーザが入力したターゲットクライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュールと、
【0036】
前記対話型デバイスが前記ターゲットクライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記ターゲットクライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するために使用された送信モジュールと、を含む。
【0037】
前記クライアントと前記ターゲットクライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0038】
第五様態では、本願は、電子デバイスを提供する。前記電子デバイスは、
【0039】
少なくとも1つのプロセッサと、
【0040】
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリと、を含み、
【0041】
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが第一様態または第三様態のいずれか1つに記載の方法を実行できるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る命令が記憶されている。
【0042】
第四様態では、本願は、コンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記コンピュータ命令が、第一様態または第三様態のいずれか1つに記載の方法を前記コンピュータに実行させるために使用されることを特徴とする。
【0043】
第五態様では、本願は、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるとき、第一様態に記載の方法を実施することを特徴とする。
【0044】
本願の上記実施例は、対話型デバイスが、管理クライアントとしての第一クライアントを介して、第二クライアントの対話権限を設定し、第二クライアントの対話要求がその権限設定パラメータと一致する場合、第二クライアントの対話要求に応答して対話を実現することができるという利点または有益な効果を有する。管理クライアントは、他のクライアントの対話権限を設定することにより、権限が一致する場合のみに対話型デバイスが対応するクライアントと対話するようにし、クライアントと対話型デバイスとの対話のプライバシーを向上させ、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができる。
【0045】
本願の各実施例の利点または有益な効果は、具体的な実施例と併せて以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
添付の図面は、本実施例をよりよく理解するために使用されており、本願を限定するものではない。ここで、
図1】本願の実施例によって提供されるデバイス対話方法の概略フローチャートである。
図2】本願の実施例によって提供される別のデバイス対話方法の概略フローチャートである。
図3】本願の実施例によって提供される第一クライアントのメンバーリストのインターフェース概略図である。
図4】本願の実施例によって提供される第一クライアントの設定インターフェースのインターフェース概略図である。
図5】本願の実施例によって提供される権限管理方法の概略フローチャートである。
図6】本願の実施例によって提供される対話型デバイスの概略構造図1である。
図7】本願の実施例によって提供される対話型デバイスの概略構造図2である。
図8】本願の実施例によって提供される対話型デバイスの概略構造図3である。
図9】本願の実施例によって提供されるクライアントの概略構造図である。
図10】本願の実施例によって提供される電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本願の例示的な実施例は、添付の図面を参照して以下に説明されており、この説明は、理解を容易にするために本願の実施例の様々な詳細を含み、単なる例示と見なされるべきである。従って、本願の範囲および精神から逸脱することなく、本明細書に記載の実施例に対して様々な変更および修正を行うことができることは、当業者に理解されるであろう。同様に、明瞭性と簡潔性の観点から、公知の機能と構造に関する説明は、以下の説明において省略される。
【0048】
本願の実施例によれば、本願は、デバイス対話方法を提供する。
【0049】
図1を参照すると、図1は、本願の実施例によって提供されるデバイス対話方法の概略フローチャートであり、この方法は、対話型デバイスに適用される。
【0050】
前記対話型デバイスは、ホームボイスアシスタント、スマートスピーカーなどの音声対話型デバイスであってもよいし、スマートスクリーン、スマートテレビなどの視覚対話型デバイスであってもよいし、スマートエアコン、スマート洗濯機などのスマート家電であってもよく、家庭シナリオに適した上記対話型デバイスに加えて、工場または企業などの作業シナリオに適した対話型デバイスであってもよいが、ここではいかなる限定もない。
【0051】
ステップ101、前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信する。前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0052】
本願の実施例では、対話型デバイスは、特定の承認方式により管理アカウントを承認することができ、管理アカウントでログインしたクライアントは、第一クライアント、即ち、対話型デバイスの管理クライアントと見なすことができる。第二クライアントは、対話型デバイスにバンドリングされた、第一クライアント以外の任意のクライアントであり、第二クライアントは非管理クライアントである。第一クライアントは、対話型デバイスのすべての機能を使用することができ、同時に、第二クライアントと対話型デバイスとの対話権限を管理することもできる。
【0053】
第一クライアントは、権限設定パラメータを介して、第二クライアントと対話型デバイスとの対話権限を管理することができる。具体的には、第一クライアントは、管理アカウントによって実行された設定操作に基づいて、第二クライアントの権限設定パラメータを決定し、それを対話型デバイスに送信してクラウドサーバに記憶することができる。対話型デバイスは、前記権限設定パラメータに基づいて、第二クライアントと対話できるコンテンツを決定することができる。同時に、第一クライアントは、権限設定パラメータを変更して、第二クライアントと対話型デバイスとの対話権限を容易かつ迅速に変更することもできる。
【0054】
前記第二クライアントの権限設定パラメータは、対話型デバイスに対応する第二クライアントの関連対話権限として表すことができる。この権限は、第二クライアントが前記対話型デバイスを使用できるか否か、例えば、第二クライアントBがホームボイスアシスタントを使用できるか否かであり得る。この権限は、第二クライアントが特定の期間に前記対話型デバイスを使用できるか否か、例えば、第二クライアントCが22:00から6:00の期間にホームボイスアシスタントを使用できるか否かでもあり得る。この権限はまた、第二クライアントが対話型デバイスの特定の機能を使用できるか否か、例えば、第二クライアントDがホームボイスアシスタントのファミリーアルバム機能を使用できるか否かでもあり得る。権限設定パラメータの実施形態はこれらに限定されないが、ここではいかなる限定もないことを理解されたい。
【0055】
ステップ102、前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答する。
【0056】
対話型デバイスは、第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータに基づいて、第二クライアントとの関連対話権限を決定することができる。対話型デバイスは、第二クライアントから送信された対話要求を受信したら、対話要求が権限設定パラメータと一致するか否かを判定し、現在の対話要求が第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータと一致する場合、現在の対話要求に応答し、第二クライアントと対話することができる。
【0057】
対話要求は、第二クライアントのクライアント識別子、例えば、第二クライアントにログインするアカウントIDまたは他の識別情報を含み得る。対話要求は、ホームボイスアシスタントのファミリーアルバム機能をオンにすることなど、具体的なターゲット対話機能を含む要求コンテンツも含み得る。対話要求はまた、22:00などの対話時間も含み得るが、ここではいかなる限定もない。
【0058】
上記対話要求が権限設定パラメータと一致することは、第二クライアントが対話要求における対応する対話権限を有することと解釈され得る。例えば、第二クライアントから送信された対話要求がホームボイスアシスタントのファミリーアルバム機能をオンにすることであるが、ホームボイスアシスタントに対応する第二クライアントの権限設定パラメータの中で第二クライアントがホームボイスアシスタントのファミリーアルバム機能を使用できる場合、対話要求が権限設定パラメータと一致し、ホームボイスアシスタントが、この対話要求に応答し、第二クライアントが使用できるようにファミリーアルバム機能をオンにすることができると判定される。
【0059】
本願の実施例では、対話型デバイスは、第二クライアントの権限設定パラメータを受信したら、上記第二クライアントと権限設定パラメータとの対応関係をクラウドサーバに記憶することができ、さらに、第二クライアントから送信された対話要求を受信したら、対話要求のコンテンツに応じて、現在の第二クライアントに対応する権限設定パラメータをクラウドサーバから検索し、対話要求が権限設定パラメータと一致するか否かを判定することができる。対話要求が権限設定パラメータと一致する場合、クラウドサーバは判定情報を返送し、対話型デバイスは、この対話要求に応答し、第二クライアントと対話することができる。
【0060】
本願の上記実施例は、対話型デバイスが、管理クライアントとしての第一クライアントを介して、第二クライアントの対話権限を設定し、第二クライアントの対話要求がその権限設定パラメータと一致する場合、第二クライアントの対話要求に応答して対話を実現することができるという利点または有益な効果を有する。管理クライアントは、他のクライアントの対話権限を設定することにより、権限が一致する場合のみに対話型デバイスが対応するクライアントと対話するようにし、クライアントと対話型デバイスとの対話のプライバシーを向上させ、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができる。
【0061】
図2を参照すると、図2は、本願の実施例によって提供される別のデバイス対話方法の概略フローチャートであり、この方法は、対話型デバイスに適用される。
【0062】
前記対話型デバイスは、ホームボイスアシスタント、スマートスピーカーなどの音声対話型デバイスであってもよいし、スマートスクリーン、スマートテレビなどの視覚対話型デバイスであってもよいし、スマートエアコン、スマート洗濯機などのスマート家電であってもよく、家庭シナリオに適した上記対話型デバイスに加えて、工場または企業などの作業シナリオに適した対話型デバイスであってもよいが、ここではいかなる限定もない。
【0063】
ステップ201、受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認する。
【0064】
対話型デバイスは、第一クライアントから送信された承認要求を受信し、第一クライアントを管理クライアントとして承認し、第一クライアントにログインするアカウントを管理アカウントとして承認することができる。対話型デバイスには、特定の承認二次元コードが設定され得る。第一クライアントは上記特定の二次元コードを走査し、対話型デバイスは、上記二次元コードを走査することによってトリガーされる承認要求を受信することができる。あるいは、対話型デバイスは、ブルートゥースなどの接続手段を介して、第一クライアントから送信された承認要求を受信することができる。
【0065】
対話型デバイスは、第一クライアントの承認要求を受信したら、第一クライアントの身元を検証し、検証に合格する場合、第一クライアントに現在ログインしているアカウントを管理アカウントとして承認し、第一クライアントを管理クライアントとして承認することができる。当然のことながら、対話型デバイスは、第一クライアントの身元を検証しなくてもよい。対話型デバイスは、第一クライアントが承認要求を最初に送信するクライアントである場合、それを管理クライアントとして直接承認し、承認要求をその後で送信するクライアントを非管理クライアントとしてデフォルトで承認し、それらの承認要求を拒否し、承認失敗の通知情報を返送することができる。
【0066】
ステップ202、前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信する。前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0067】
本ステップの具体的な実施形態については、図1に示す実施例におけるステップ101の具体的な説明を参照できるので、繰り返しを避けるために、ここでの説明を省略する。
【0068】
任意選択的には、前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含む。
【0069】
対話型デバイスは通常、様々な機能を備える。例えば、ホームボイスアシスタントは、ホームルック機能、ファミリーアルバム機能、デバイス制御機能、目覚まし時計設定機能、動画視聴機能などを備える。ホームボイスアシスタントにバンドリングされたクライアントがファミリーメンバーのクライアントに限定されないため、ファミリーアルバム機能など、ファミリーメンバーのクライアント間のみに適用される機能の場合、他のファミリーメンバー以外のクライアントの対話を制限する必要がある。
【0070】
本願の実施例では、権限設定パラメータは、第二クライアントが対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含み、第一クライアントは、この権限設定パラメータを介して、異なる機能に対応する異なる第二クライアントの対話権限を設定することができる。対話型デバイスは、第二クライアントの対話要求を受信したら、第二クライアントの対話要求に応答するように、対話要求に含まれるターゲット機能に応じて、第二クライアントがターゲット機能の使用権限を有するか否かを判定する。
【0071】
本願の上記実施例は、異なるクライアントの対話権限が、異なるクライアントに対応する対話型デバイスの異なる機能の使用権限として表すことができるため、対話型デバイスとクライアントとの対話の妥当性をさらに向上させ、クライアントの一部のみに適用される対話型デバイスのいくつかの機能が対話プロセスにおいて他のバンドリングされたクライアントに影響を与えないようにすると同時に、ユーザのプライバシーが漏洩しないようにし、さらにクライアントとの対話型デバイスとの対話のプライバシーを確保することができるという利点または有益な効果を有する。
【0072】
なお、本実施例の技術的解決手段は、図1に示す実施例にも適用可能であり、同じ有益な効果を達成できる。
【0073】
ステップ203、前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答する。
【0074】
本ステップの具体的な実施形態については、図1に示す実施例におけるステップ102の具体的な説明を参照できるので、繰り返しを避けるために、ここでの説明を省略する。
【0075】
任意選択的には、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、通知情報を前記第二クライアントに送信する。
【0076】
対話型デバイスは、第二クライアントから送信された対話要求を受信したら、対話要求のコンテンツに応じて、現在の第二クライアントに対応する権限設定パラメータをクラウドサーバから検索し、対話要求が権限設定パラメータと一致するか否かを判定することができる。前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、第二クライアントが対話要求における対応する使用権限を有しないと判定し、対話型デバイスは、上記対話要求に応答できない。
【0077】
このとき、対話型デバイスは、通知情報を第二クライアントに送信して、対話が失敗したことを第二クライアントに通知することができ、前記通知情報を介して、要求情報を第一クライアントに送信して対話型デバイスの関連対話権限を要求することを第二クライアントに通知することもできる。通知情報の実施形態はこれに限定されず、ここではいかなる限定もないことを理解されたい。
【0078】
本願の上記実施例は、通知情報を介して、対話が失敗したことを第二クライアントに通知し、第二クライアントが無効な対話要求を送信し続けることを避けることができるという利点または有益な効果を有する。
【0079】
なお、本実施例の技術的解決手段は、図1に示す実施例にも適用可能であり、同じ有益な効果を達成できる。
【0080】
理解を容易にするために、対話型デバイスをホームボイスアシスタントとし、第一クライアントおよび第二クライアントをそれぞれ上記ホームボイスアシスタントにバンドリングされたクライアントとする場合を例に挙げて、本願の一実施例を詳細に説明する。
【0081】
上記ホームボイスアシスタントがホームルック機能、ファミリーアルバム機能、および動画視聴機能という三つの機能を備えると仮定すると、このホームボイスアシスタントにバンドリングされたクライアントは、それぞれ、ファミリーメンバーユーザAに対応するクライアント1、ユーザAの妻であるファミリーメンバーユーザBに対応するクライアント2、9歳の青少年であるユーザAの娘であるファミリーメンバーユーザCに対応するクライアント3、および、ユーザAの友人であるファミリーメンバーユーザDに対応するクライアント4である。
【0082】
ユーザAは、クライアント1を介してホームボイスアシスタントに承認要求を送信することができる。クライアント1は、管理クライアントとして設定することができ、ユーザ2、3、および4は、非管理クライアントとして設定することができる。クライアント1には、図3に示すメンバーリストが表示され得る。このメンバーリストは、ホームボイスアシスタントにバンドリングされた他のクライアントに対応するユーザを含み、ユーザAは、クライアント1を介して、メンバーリスト内の異なるユーザに対応するクライアントに対して異なる機能についての対話権限を設定することができる。具体的には、クライアント1は、権限管理のウィジェット、例えば図3に示す「権限管理」のウィジェットアイコンを設定し、図4に示すインターフェイスにジャンプし、異なるユーザに対応するクライアントの対話権限を具体的に設定することができる。
【0083】
ファミリーアルバム機能の場合、ファミリーメンバーのプライバシーに関係付けられ、ファミリーメンバーのみに適用されるため、ユーザAは、クライアント1を介して、ユーザDに対応するクライアント4がこの機能を使用できないように設定することができる。動画視聴機能の場合、ユーザCの心身の健康に悪影響を与える可能性があるため、ユーザAは、クライアント1を介して、ユーザCに対応するクライアント3が動画視聴機能を使用できないように設定することができる。一実施例では、ユーザCに対応するクライアント3が視聴機能を使用できない期間を、22:00から6:00などに設定することもできる。一実施例では、ユーザCに対応するクライアント3がホームボイスアシスタントを使用できないように設定することもできる。ホームルック機能の場合、ユーザAは、クライアント1を介して、ユーザBに対応するクライアント2がこの機能を使用できないように設定することができる。
【0084】
クライアント1は、ユーザAが上記設定操作を完了すると、上記設定操作を権限設定パラメータに整理し、クライアント1を介してホームボイスアシスタントに送信することができ、ホームボイスアシスタントは、上記権限設定パラメータをクラウドサーバに記憶することができる。ユーザDがクライアント4を介してファミリーアルバム機能についての対話要求をホームボイスアシスタントに送信する場合、クラウドサーバは、最初にクライアント4の権限設定パラメータを検索し、クライアント4がファミリーアルバムの使用権限を有さないと判定した場合、通知情報をクライアント4に送信して対話が失敗したことをクライアント4に通知すると同時に、クライアント1がその権限を変更するように要求情報をクライアント1に送信することをクライアント4に通知するように、対話型デバイスを制御することができる。ユーザBがクライアント2を介してホームルック機能についての対話要求をホームボイスアシスタントに送信する場合、ホームボイスアシスタントは、クライアント2の権限設定パラメータをクラウドサーバから検索し、クライアント2がホームルック機能の使用権限を有すると判定した場合、前記対話要求に応答して、クライアント2のためにホームルック機能をオンにすることができる。
【0085】
本願の実施例によって提供されるデバイス対話方法は、クライアントと対話型デバイスとの対話の利便性をさらに向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる多くの任意選択の実施形態を図3に示す実施例に追加する方法である。
【0086】
本願は、権限管理方法をさらに提供する。
【0087】
図5を参照すると、図5は、本願の実施例によって提供される権限管理方法の概略フローチャートであり、この方法は、第一クライアントに適用される。
【0088】
第一クライアントは、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、またはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの電子デバイスであり得るが、ここではいかなる限定もない。
【0089】
前記権限管理方法は、以下のステップを含む。
【0090】
ステップ501、ユーザが入力した第二クライアントの権限設定パラメータを受信する。
【0091】
ステップ502、前記対話型デバイスが前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記第二クライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信する。
【0092】
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0093】
本願の実施例の実施形態については、上記実施例の具体的な説明を参照できるので、繰り返しを避けるために、ここでの説明を省略する。
【0094】
本願の上記実施例は、管理クライアントとしての第一クライアントが、第二クライアントの対話権限を設定することにより、権限が一致する場合のみに対話型デバイスが対応するクライアントと対話するようにし、クライアントと対話型デバイスとの対話のプライバシーを向上させ、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができるという利点または有益な効果を有する。
【0095】
本願は、対話型デバイスをさらに提供する。図6に示すように、対話型デバイス600は、
【0096】
前記対話型デバイスの管理クライアントである第一クライアントから送信された第二クライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュール601と、
【0097】
前記第二クライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致する場合、前記第二クライアントの対話要求に応答するために使用された応答モジュール602と、を含む。
【0098】
前記第一クライアントと前記第二クライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0099】
任意選択的には、図7に示すように、対話型デバイス600は、
【0100】
前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致しない場合、通知情報を前記第二クライアントに送信するために使用された通知モジュール603をさらに含む。
【0101】
任意選択的には、図8に示すように、対話型デバイス600は、
【0102】
受信された前記第一クライアントから送信された承認要求に応じて、前記第一クライアントを管理クライアントとして承認するために使用された承認モジュール604をさらに含む。
【0103】
任意選択的には、前記権限設定パラメータは、前記第二クライアントが前記対話型デバイスのターゲット機能の使用権限を有するか否かを含む。
【0104】
本願の上記実施例では、対話型デバイス600は、図1および図2の方法実施例において実施される各プロセスを実施することができ、同じ有益な効果を達成できるため、繰り返しを避けるために、ここでの説明を省略する。
【0105】
本願は、クライアントをさらに提供する。図9に示すように、クライアント900は、対話型デバイスの管理クライアントであり、クライアント900は、
【0106】
ユーザが入力したターゲットクライアントの権限設定パラメータを受信するために使用された受信モジュール901と、
【0107】
前記対話型デバイスが前記ターゲットクライアントの対話要求を受信したら、前記対話要求が前記権限設定パラメータと一致するか否かに応じて、前記ターゲットクライアントの対話要求に応答するか否かを判定するように、前記権限設定パラメータを前記対話型デバイスに送信するために使用された送信モジュール902と、を含む。
【0108】
前記クライアントと前記ターゲットクライアントの両方が前記対話型デバイスにバンドリングされる。
【0109】
本願の上記実施例では、クライアント900は、図5の方法実施例において実施される各プロセスを実施することができ、同じ有益な効果を達成できるため、繰り返しを避けるために、ここでの説明を省略する。
【0110】
図10に示すように、図10は、本願の実施例に係るデバイス対話方法または権限管理方法を実施するための電子デバイスのブロック図である。電子デバイスは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、およびその他の適切なコンピュータなど、様々な形態のデジタルコンピュータを示すことを意図する。電子デバイスは、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、およびその他の同様のコンピューティングデバイスなど、様々な形態のモバイルデバイスを示すこともできる。本明細書に示されるコンポーネント、それらの接続と関係、およびそれらの機能は単なる例示であり、本明細書に説明および/または請求される本願の実施形態を限定することを意図したものではない。
【0111】
図10に示すように、この電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサ1001と、メモリ1002と、高速インターフェースおよび低速インターフェースを含む、様々なコンポーネントを接続するためのインターフェースとを含む。様々なコンポーネントは、異なるバスを介して互いに接続されており、パブリックマザーボードに取り付けられ得るか、または必要に応じて他の方法で取り付けられ得る。プロセッサは、GUIのグラフィック情報が外部入力/出力装置(例えば、インターフェースに結合された表示装置)に表示されるようにメモリ内またはメモリ上に記憶される命令を含む、電子デバイスで実行された命令を処理することができる。他の実施形態では、複数のプロセッサおよび/または複数本のバスは、必要に応じて、複数のメモリと共に使用され得る。同様に、それは、(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバ群、またはマルチプロセッサシステムとして)いくつかの必要な操作を提供する複数の電子デバイスに接続され得る。図10には、プロセッサ1001が例として挙げられる。
【0112】
メモリ1002は、本願によって提供される非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。ここで、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが本願によって提供されるデバイス対話方法または権限管理方法を実行できるように、少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る命令が記憶されている。本願の非一時的コンピュータ可読記憶媒体には、本願によって提供されるデバイス対話方法または権限管理方法をコンピュータに実行させるために使用されるコンピュータ命令が記憶されている。
【0113】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、メモリ1002は、非一時的ソフトウェアプログラムと、非一時的コンピュータ実行可能プログラムと、本願の実施例におけるデバイス対話方法または権限管理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、図6に示す受信モジュール601、および応答モジュール602)などのモジュールとを記憶するために使用され得る。プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、およびモジュールを実行することにより、サーバの様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する、即ち、上記方法の実施例におけるデバイス対話方法または権限管理方法を実施する。
【0114】
メモリ1002は、オペレーティングシステムおよび少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムが記憶され得るプログラム記憶領域と、デバイス対話方法または権限管理方法を処理するための電子デバイスによって作成されたデータなどが記憶され得るデータ記憶領域とを含み得る。さらに、メモリ1002は、高速ランダムアクセスメモリを含み得、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリ、または他の非一時的ソリッドステートメモリなどの非一時的メモリをさらに含み得る。いくつかの実施例では、メモリ1002は、任意選択で、プロセッサ1001に対して遠隔的に設定されたメモリを含み得、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して、デバイス対話方法または権限管理方法を実施するための電子デバイスに接続され得る。上記ネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0115】
デバイス対話方法または権限管理方法を実施するための電子デバイスは、入力装置1003および出力装置1004をさらに含み得る。プロセッサ1001、メモリ1002、入力装置1003、および出力装置1004は、バスまたは他の手段を介して接続され得るが、図10にはバスによる接続が例として挙げられる。
【0116】
入力装置1003は、入力された数字または文字情報を受信し、デバイス対話方法または権限管理方法を実施するための電子デバイスのユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成することができるもの、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つまたは複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置1004は、表示装置、補助照明装置(例えば、LED)、触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含み得る。この表示装置は、液晶ディスプレイ(LDC)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、およびプラズマディスプレイを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、表示装置は、タッチスクリーンであり得る。
【0117】
本明細書に記載のシステムおよび技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、専用ASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせで実装され得る。これらの様々な実施形態は、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置からデータおよび命令を受信したり、この記憶システム、この少なくとも1つの入力装置、およびこの少なくとも1つの出力装置にデータおよび命令を送信したりすることができる専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであり得る少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行および/または解釈され得る1つまたは複数のコンピュータプログラムに実装されることを含み得る。
【0118】
これらの計算プログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、高水準手続き型またはオブジェクト指向型のプログラミング言語、および/またはアセンブリ/機械言語で実装され得る。本明細書で使用される場合、「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械可読信号としての機械命令を受信する機械可読媒体を含む、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、デバイス、および/または装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指す。「機械可読信号」という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0119】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載のシステムおよび技術は、情報をユーザに表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザが入力をコンピュータに提供することを可能にするキーボードとポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)とを備えたコンピュータに実装され得る。他のタイプの装置は、ユーザとの対話を提供するためにも使用されており、例えば、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバック)をユーザに提供したり、任意の形態(音響入力、音声入力、および触覚入力を含む形態)を使用してユーザからの入力を受信したりするために使用され得る。
【0120】
本明細書に記載のシステムおよび技術は、バックエンドコンポーネント(例えば、データサーバ)を含むコンピュータシステム、またはミドルウェアコンポーネント(例えば、アプリケーションサーバ)を含むコンピュータシステム、またはフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが本明細書に記載のシステムおよび技術の実施形態と対話することを可能にするグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを備えたユーザコンピュータ)を含むコンピュータシステム、または、このバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネントまたはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピュータシステムに実装され得る。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(例えば、通信ネットワーク)を介して互いに接続され得る。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、およびインターネットが含まれる。
【0121】
コンピュータシステムは、クライアントおよびサーバを含み得る。クライアントおよびサーバは通常、互いに遠く離れており、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバとの関係は、対応するコンピュータで実行され、クライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。
【0122】
本願の実施例の技術的解決手段によれば、対話型デバイスは、管理クライアントとしての第一クライアントを介して、第二クライアントの対話権限を設定し、第二クライアントの対話要求がその権限設定パラメータと一致する場合、第二クライアントの対話要求に応答して対話を実現することができる。このように、異なるクライアントは、異なる対話権限を有し、特定の関係を持つクライアントによって使用されるいくつかの対話型デバイス、または特定の関係を持つクライアントによって使用されるいくつかの対話機能の場合、対話プロセスにおいて他のクライアントに影響されないようにし、対話の妥当性をさらに向上させると同時に、クライアントと対話型デバイスのプライバシーを保護することができる。
【0123】
ステップの並べ替え、追加、または削除は、上記の様々な形態のプロセスによって実行され得ることを理解されたい。例えば、本願に記載の各ステップは、本願に開示された技術的解決手段の所望の結果が達成できる限り、並行して、順次、または異なる順序で実行され得るが、これらに限定されない。
【0124】
上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を限定するものではない。設計要件および他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、副次的組み合わせおよび置換を行うことができることは、当業者にとって明らかであろう。本願の精神と原則の範囲内で行われた修正、同等置換、改良などは、本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10