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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】小型遮断器
(51)【国際特許分類】
   H01H 73/50 20060101AFI20220920BHJP
   H01H 71/12 20060101ALI20220920BHJP
【FI】
H01H73/50 Z
H01H71/12
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021538503
(86)(22)【出願日】2019-12-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2019127814
(87)【国際公開番号】W WO2020135398
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-07-26
(31)【優先権主張番号】201811621766.6
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521285159
【氏名又は名称】チェジアン チント エレクトリックス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ルー ケジュン
(72)【発明者】
【氏名】グー シャンイー
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2001/0006145(US,A1)
【文献】登録実用新案第3070999(JP,U)
【文献】実開昭54-104065(JP,U)
【文献】中国実用新案第207558725(CN,U)
【文献】実開昭59-138132(JP,U)
【文献】国際公開第2019/080761(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 73/50
H01H 71/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮断器筐体(2)、摺動可能に遮断器筐体(2)に設けられる押ボタン機構(1)、遮断器筐体(2)の内部に設けられる操作機構(5)、可動接触子(56)及び固定接触子(560)を含み、押ボタン機構(1)は操作機構(5)に駆動連結され、前記操作機構(5)は支持部材(54)、トリップ部材(55)、掛止部材(53)及び開ロッド(15)を含み、支持部材(54)は枢動可能に遮断器筐体(2)に設けられ、掛止部材(53)とトリップ部材(55)はそれぞれ枢動可能に支持部材(54)に設けられ、支持部材(54)は可動接触子(56)に連結され、可動接触子(56)と固定接触子(560)は連携して使用され、前記開ロッド(15)は、押ボタン機構(1)に連結される開ロッド連結端と、トリップ部材(55)に対して駆動連携する開ロッド駆動端とを含み、掛止部材(53)はトリップ部材(55)に対して掛止連携し、小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構(1)を押圧して操作機構(5)を駆動して作動させると、操作機構(5)は可動接触子(56)を連動させて固定接触子(560)に対して閉鎖させると共に、開ロッド駆動端をトリップ部材(55)と連携する位置まで移動させ、再度押ボタン機構(1)を押圧すると、開ロッド(15)の開ロッド駆動端はトリップ部材(55)を駆動して回転させて、トリップ部材(55)に掛止部材(53)に対して掛止連携を解除させ、操作機構(5)は作動して可動接触子(56)を連動させて固定接触子(560)から離間させ、前記小型遮断器は開状態になると同時に、開ロッド(15)は初期位置に復帰することを特徴とする小型遮断器。
【請求項2】
前記操作機構(5)は押ボタン機構復帰部材(10a)、及び開ロッド(15)と連携し且つ遮断器筐体(2)に設けられるガイドボス(20)と案内溝モジュールを更に含み、前記案内溝モジュールは第1案内溝(21)、第2案内溝(22)、第3案内溝(23)、第4案内溝(24)及び第5案内溝(25)を含み、第1案内溝(21)、第2案内溝(22)、第3案内溝(23)、第4案内溝(24)及び第5案内溝(25)は端と端が接してガイドボス(20)を取り囲む環状の案内溝モジュールを形成し、
前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構(1)を押圧すると、開ロッド(15)の開ロッド駆動端は第1案内溝(21)から第2案内溝(22)を経由して第3案内溝(23)に進入し、前記小型遮断器は閉状態になり、押ボタン機構(1)を放すと、押ボタン機構復帰部材(10a)は押ボタン機構(1)によって開ロッド駆動端を連動させて第3案内溝(23)から第4案内溝(24)に進入させ、且つ開ロッド駆動端をガイドボス(20)に対して位置限定連携させ、再度押ボタン機構(1)を押圧すると、押ボタン機構(1)は開ロッド駆動端によって操作機構(5)を駆動して作動させ、操作機構(5)は押ボタン機構(1)を連動させて復帰させ、且つ押ボタン機構(1)は開ロッド駆動端を連動させて第4案内溝(24)から第5案内溝(25)を経由して第1案内溝(21)内に進入させ、前記小型遮断器は開状態になることを特徴とする請求項1に記載の小型遮断器。
【請求項3】
前記押ボタン機構(1)は押ボタンヘッド(10)、押ボタン主体(11)及び第1連結リンク(1050)を含み、押ボタンヘッド(10)は押ボタン主体(11)の一端に設けられ且つ遮断器筐体(2)の外側に突出し、第1連結リンク(1050)は一端が押ボタン主体(11)に連結され、他端が操作機構(5)に対して駆動連携し、前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構(1)を押圧して、第1連結リンク(1050)によって操作機構(5)を駆動して作動させて、小型遮断器に閉操作させることを特徴とする請求項1に記載の小型遮断器。
【請求項4】
前記操作機構(5)は伝動部材(51)、第2連結リンク(52)及び第1復帰ばね(57)を更に含み、前記伝動部材(51)は枢動可能に遮断器筐体(2)に設けられ、支持部材(54)は第1復帰ばね(57)を介して遮断器筐体(2)に弾性的に連結され、押ボタン機構(1)は第1連結リンク(1050)を介して伝動部材(51)に駆動連結され、伝動部材(51)は第2連結リンク(52)を介して掛止部材(53)に駆動連結され、掛止部材(53)はトリップ部材(55)に対して掛止連携し、且つトリップ部材(55)は支持部材(54)に対して駆動連携することを特徴とする請求項1又は3に記載の小型遮断器。
【請求項5】
前記第1案内溝は第1案内溝底面を含み、第2案内溝は第2案内溝底面を含み、第3案内溝は第3案内溝底面を含み、第4案内溝は第4案内溝底面を含み、第5案内溝は第5案内溝底面を含み、
前記第2案内溝底面は斜面であり、第2案内溝底面の第1案内溝底面に連結される一端は第1案内溝底面と面一であり、第2案内溝底面の第3案内溝に連結される一端は第1案内溝底面より高く、且つ第3案内溝底面より高く、第4案内溝底面は第3案内溝底面より低く、第5案内溝底面は斜面であり、第5案内溝底面の第4案内溝底面に連結される一端は第4案内溝底面と面一であり、第5案内溝底面の第1案内溝に連結される一端は第4案内溝底面より高く、且つ第1案内溝底面より高いことを特徴とする請求項2に記載の小型遮断器。
【請求項6】
前記第2案内溝底面と第3案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第3案内溝底面と第4案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第5案内溝底面と第1案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられることを特徴とする請求項5に記載の小型遮断器。
【請求項7】
前記ガイドボス(20)の横断面は直角三角形又は鈍角三角形であり、その直角又は鈍角が第4案内溝(24)と第5案内溝(25)の接続箇所に位置し、その1方の鋭角が第2案内溝(22)と第3案内溝(23)の接続箇所に位置し、その他方の鋭角が第1案内溝(21)と第2案内溝(22)の接続箇所に対応し、その一方の直角辺又は一方の鈍角辺が第4案内溝(24)の一側に設けられ且つそれと平行であり、その他方の直角辺又は他方の鈍角辺が第5案内溝(25)の一側に設けられ且つそれと平行であり、その斜辺又は最長辺が第2案内溝(22)の一側に設けられ、第1案内溝(21)と第2案内溝(22)は同一直線に位置し、第3案内溝(23)はガイドボス(20)の下側に位置することを特徴とする請求項2に記載の小型遮断器。
【請求項8】
前記トリップ部材(55)は、可動端が掛止部材(53)に対して掛止連携するトリップ部材第1アーム(550)と、開ロッド(15)の開ロッド駆動端に対して駆動連携するトリップ部材第2アーム(551)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の小型遮断器。
【請求項9】
前記トリップ部材(55)は、一端がトリップ部材第2アーム(551)に連結され、他端が開ロッド(15)の開ロッド駆動端に対して駆動連携するトリップ部材差し出し部(553)を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の小型遮断器。
【請求項10】
前記押ボタン機構復帰部材(10a)は、一端が遮断器筐体(2)に固接されされ、他端が押ボタン機構(1)に対して駆動連携して押ボタン機構(1)に開操作復帰方向の反力を提供する弾性部材であることを特徴とする請求項2に記載の小型遮断器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低圧電器の分野に関し、具体的には小型遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
遮断器を使用することによって、電気機器の安全性と稼働信頼性を効果的に向上可能であり、異なる電気機器の取付上のニーズを満たすために、小型遮断器は重要なタイプの遮断器として、構造が多種多様で、全体的に小型化される傾向がある。従来の小型遮断器は、以下の問題が存在するものが多い。
1、従来の小型遮断器は、操作ハンドルによって遮断器の閉/開操作を実現することが一般であるが、ユーザは操作ハンドルによって遮断器の閉/開操作を行うには大きい操作空間を必要とし、収容ケースの空間がコンパクト化している傾向で、操作ハンドルによる遮断器の閉/開操作はユーザの操作を不便にすることがある。
2、押ボタン機構を用いて開/閉操作を行う従来の小型遮断器は、押ボタン機構を押圧することによって閉操作を行い、押ボタン機構を引き抜くことによって開操作を行うようになっている。ユーザは押ボタン機構を引き抜いて開操作を行う時に、力が大きすぎて小型遮断器を遮断器組立位置から抜き出すことがよく発生し、遮断器の取付信頼性と動作安定性の確保に不利になり、隠れた危険性も存在する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服して、押ボタン機構を押圧することで遮断器の開/閉操作を実現できる小型遮断器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の解決手段は以下のとおりである:
小型遮断器であって、遮断器筐体、摺動可能に遮断器筐体に設けられる押ボタン機構、遮断器筐体の内部に設けられる操作機構、可動接触子及び固定接触子を含み、押ボタン機構は操作機構に駆動連結され、前記操作機構は支持部材、トリップ部材、掛止部材及び開ロッドを含み、支持部材は枢動可能に遮断器筐体に設けられ、掛止部材とトリップ部材はそれぞれ枢動可能に支持部材に設けられ、支持部材は可動接触子に連結され、可動接触子と固定接触子は連携して使用され、前記開ロッドは、押ボタン機構に連結される開ロッド連結端と、トリップ部材に対して駆動連携する開ロッド駆動端とを含み、掛止部材はトリップ部材に対して掛止連携し、前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構を押圧して操作機構を駆動して作動させると、操作機構は可動接触子を連動させて固定接触子に対して閉鎖させると共に、開ロッド駆動端をトリップ部材と連携する位置まで移動させ、再度押ボタン機構を押圧すると、開ロッドの開ロッド駆動端はトリップ部材を駆動して回転させて、トリップ部材に掛止部材に対して掛止連携を解除させ、操作機構は作動して可動接触子を連動させて固定接触子から離間させ、前記小型遮断器は開状態になると同時に、開ロッドは初期位置に復帰する。
好ましくは、前記操作機構は押ボタン機構復帰部材、及び開ロッドと連携し且つ遮断器筐体に設けられるガイドボスと案内溝モジュールを更に含み、前記案内溝モジュールは第1案内溝、第2案内溝、第3案内溝、第4案内溝及び第5案内溝を含み、第1案内溝、第2案内溝、第3案内溝、第4案内溝及び第5案内溝は端と端が接してガイドボスを取り囲む環状の案内溝モジュールを形成し、
前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構を押圧すると、開ロッドの開ロッド駆動端は第1案内溝から第2案内溝を経由して第3案内溝に進入し、前記小型遮断器は閉状態になり、押ボタン機構を放すと、押ボタン機構復帰部材は押ボタン機構によって開ロッド駆動端を連動させて第3案内溝から第4案内溝に進入させ、且つ開ロッド駆動端をガイドボスに対して位置限定連携させ、再度押ボタン機構を押圧すると、押ボタン機構は開ロッド駆動端によって操作機構を駆動して作動させ、操作機構は押ボタン機構を連動させて復帰させ、且つ押ボタン機構は開ロッド駆動端を連動させて第4案内溝から第5案内溝を経由して第1案内溝内に進入させ、前記小型遮断器は開状態になる。
好ましくは、前記押ボタン機構は押ボタンヘッド、押ボタン主体及び第1連結リンクを含み、押ボタンヘッドは押ボタン主体の一端に設けられ且つ遮断器筐体の外側に突出し、第1連結リンクは一端が押ボタン主体に連結され、他端が操作機構に対して駆動連携し、前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構を押圧して、第1連結リンクによって操作機構を駆動して作動させて、小型遮断器に閉操作させる。
好ましくは、前記操作機構は伝動部材、第2連結リンク及び第1復帰ばねを更に含み、前記伝動部材は枢動可能に遮断器筐体に設けられ、支持部材は第1復帰ばねを介して遮断器筐体に弾性的に連結され、押ボタン機構は第1連結リンクを介して伝動部材に駆動連結され、伝動部材は第2連結リンクを介して掛止部材に駆動連結され、掛止部材はトリップ部材に対して掛止連携し、且つトリップ部材は支持部材に対して駆動連携する。
好ましくは、前記第1案内溝は第1案内溝底面を含み、第2案内溝は第2案内溝底面を含み、第3案内溝は第3案内溝底面を含み、第4案内溝は第4案内溝底面を含み、第5案内溝は第5案内溝底面を含み、
前記第2案内溝底面は斜面であり、第2案内溝底面の第1案内溝底面に連結される一端は第1案内溝底面と面一であり、第2案内溝底面の第3案内溝に連結される一端は第1案内溝底面より高く、且つ第3案内溝底面より高く、第4案内溝底面は第3案内溝底面より低く、第5案内溝底面は斜面であり、第5案内溝底面の第4案内溝底面に連結される一端は第4案内溝底面と面一であり、第5案内溝底面の第1案内溝に連結される一端は第4案内溝底面より高く、且つ第1案内溝底面より高い。
好ましくは、前記第2案内溝底面と第3案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第3案内溝底面と第4案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第5案内溝底面と第1案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられる。
好ましくは、前記ガイドボスの横断面は直角三角形又は鈍角三角形であり、その直角又は鈍角が第4案内溝と第5案内溝の接続箇所に位置し、その1方の鋭角が第2案内溝と第3案内溝の接続箇所に位置し、その他方の鋭角が第1案内溝と第2案内溝の接続箇所に対応し、その一方の直角辺又は一方の鈍角辺が第4案内溝の一側に設けられ且つそれと平行であり、その他方の直角辺又は他方の鈍角辺が第5案内溝の一側に設けられ且つそれと平行であり、その斜辺又は最長辺が第2案内溝の一側に設けられ、第1案内溝と第2案内溝は同一直線に位置し、第3案内溝はガイドボスの下側に位置する。
好ましくは、前記トリップ部材は、可動端が掛止部材に対して掛止連携するトリップ部材第1アームと、開ロッドの開ロッド駆動端に対して駆動連携するトリップ部材第2アームとを含む。
好ましくは、前記トリップ部材は、一端がトリップ部材第2アームに連結され、他端が開ロッドの開ロッド駆動端に対して駆動連携するトリップ部材差し出し部を更に含む。
好ましくは、前記押ボタン機構復帰部材は、一端が遮断器筐体に固接されされ、他端が押ボタン機構に対して駆動連携して押ボタン機構に開操作復帰方向の反力を提供する弾性部材である。
【0004】
本発明の小型遮断器は、押ボタン機構によって遮断器の開/閉操作を実現できるため、遮断器収容ケースの取付空間が制限されている場合にも、ユーザは押ボタン機構を押圧することによって遮断器の開/閉操作を行うことができ、ユーザの使用体験が改善され、押ボタン機構を引き抜くことによって遮断器の開操作を実現する従来の方式と比べて、ユーザが押ボタン機構を引き抜く力が大きすぎて小型遮断器を抜き出すことを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の小型遮断器の構造模式図である。
図2】本発明の小型遮断器の構造模式図であり、ロック機構と遮断器筐体の組立関係を示す。
図3】本発明の押ボタン機構とロック機構の組立構造模式図である。
図4】本発明の小型遮断器の構造模式図であり、閉防止機構と遮断器筐体の組立関係を示す。
図5】本発明の押ボタン機構と閉防止機構の組立構造模式図である。
図6】本発明の押ボタン機構と操作機構の組立構造模式図である。
図7】本発明の図6のA部分の構造模式図であり、遮断器開状態での開ロッドとガイドボス、案内溝モジュールの位置関係を示す。
図8】本発明の操作機構の構造模式図である。
図9】本発明の図8のB部分の構造模式図であり、遮断器閉状態での開ロッドとガイドボス、案内溝モジュールの位置関係を示す。
図10】本発明の開ロッドの案内溝モジュールでの運動軌跡の模式図である。
図11】本発明の小型遮断器の構造模式図であり、導線挿入孔、導線引き出し孔、導線引き出し端及び第2シャッターの位置関係を示す。
図12】本発明の第1シャッター、連動部材、押ボタン機構及び遮断器筐体の組立構造模式図である。
図13】本発明の遮断器筐体の構造模式図であり、第2伝動ロッドの組立位置を示す。
図14】本発明の指示装置の構造模式図である。
図15】本発明の指示装置の分解構造模式図である。
図16】本発明の指示装置の構造模式図であり、指示装置復帰部材と第1シャッターの組立関係を示す。
図17】本発明の指示装置の構造模式図であり、連動部材と指示装置復帰部材の組立関係を示す。
図18】本発明の遮断器筐体の構造模式図であり、遮断器筐体の各孔を示す。
図19】本発明の操作機構の構造模式図である。
図20】本発明の遮断器筐体の構造模式図であり、取付案内位置決定段差部の構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、図1-19に示す実施例を参照しながら、本発明の小型遮断器の具体的な実施形態を更に説明する。本発明の小型遮断器は以下の実施例の記載に限定されるものではない。
【0007】
本発明の小型遮断器は、遮断器筐体2、遮断器筐体2に設けられ且つそれに対して摺動連携する押ボタン機構1、及び遮断器筐体2内に設けられる操作機構5、可動接触子56、固定接触子560、短絡保護機構6、消弧機構7、過負荷保護機構9を含み、前記押ボタン機構1は第1連結リンク1050を介して操作機構5に駆動連結され、操作機構5は可動接触子56に連結され、短絡保護機構6と過負荷保護機構9はそれぞれ操作機構5に対して駆動連携し、対応する故障が発生した場合に、遮断器の引外しをトリガし、消弧機構7と可動接触子56、固定接触子560は連携して使用される。
【0008】
好ましくは、前記短絡保護機構6は電磁引外し装置を含み、過負荷保護機構9はバイメタル板と調整ネジを含む。
【0009】
好ましくは、図1に示すように、前記押ボタン機構1は遮断器筐体2の一端に設けられ、短絡保護機構6と消弧機構7はいずれも遮断器筐体2の他端に設けられ、操作機構5は押ボタン機構1と短絡保護機構6の間に設けられ、過負荷保護機構9は操作機構5の一側に設けられ且つ消弧機構7と押ボタン機構1の間に位置する。更に、図1に示すように、本発明の小型遮断器は導線引き出し端100と導線導入端8を更に含み、導線引き出し端100は押ボタン機構1の一側に設けられ、且つ導線引き出し端100と押ボタン機構1は遮断器筐体2の同一端に位置し、導線導入端8は短絡保護機構6、消弧機構7の一側に設けられ、且つ導線導入端8、短絡保護機構6及び消弧機構7は遮断器筐体2の同一端に位置し、前記導線導入端8はプラグインタイプの接続端子である。具体的には、図1の方向に示すように、前記押ボタン機構1と導線引き出し端100は遮断器筐体2の上端に位置し、導線引き出し端100は押ボタン操作機構1の左側に位置し、操作機構5と過負荷保護機構9は遮断器筐体2の中部に位置し、過負荷保護機構9は操作機構5の左側に位置し、短絡保護機構6、消弧機構7及び導線導入端8は遮断器筐体2の下端に位置し、導線導入端8は短絡保護機構6と消弧機構7の下側に位置する。以上から分かるように、本発明の小型遮断器は、遮断器筐体2が合理的に計画され割り当てられて、各機構又は部材の合理的な配置と有機的な連携を確保すると共に、遮断器筐体2の空間を充分に利用して、本発明の小型遮断器の全体積の減少に寄与し、それによって電気機器の小型化発展傾向に適応し、遮断器の取付空間に対する需要を減少する。また、前記導線引き出し端100と押ボタン機構1は、ユーザが遮断器の導線の接続と取り外しを容易に行えるように、遮断器筐体2の同一端に位置し、導線導入端8はプラグインタイプの接続端子であるため、遮断器を容易に主回路に接続でき、導線の接続と取り外しのいずれを行う場合にも遮断器を取り付けるための収容ケースを取り外す必要がなく、導線接続の容易さが明らかに高くなり、更に操作安全性の向上に寄与する。
【0010】
好ましくは、図4と5に示すように、本発明の小型遮断器は閉防止機構を更に含み、押ボタン機構1は遮断器筐体2の一端に設けられ且つそれに対して摺動連携し、閉防止機構は枢動可能に遮断器筐体2に設けられる第1ロック部材3を含み、第1ロック部材3は一端が押ボタン機構1に対して掛止連携し、押ボタン機構1の閉方向への移動を止め、小型遮断器が遮断器組立位置に組み立てられ且つ所定の位置に適当に取り付けられた後、遮断器組立位置の筐体は第1ロック部材3に作用して、第1ロック部材3と押ボタン機構1にロック連携を解除させた後、押ボタン機構1は閉方向へ移動して閉操作を行うことが可能になる。前記閉防止機構は、小型遮断器が所定の位置に適当に取り付けられていなければ、閉操作ができないことを確保し、小型遮断器が所定の位置に適当に取り付けられていないことによる接触不良で遮断器が正常に動作できないことを回避すると共に、小型遮断器と遮断器組立位置の不確実な接触によって、閉操作を行う時に電弧が発生して、遮断器又は遮断器組立位置を焼損して、使用寿命に影響を与えることを回避し、更にユーザが遮断器を操作する時の感電を回避し、電気利用の安全性の向上に寄与する。
【0011】
好ましくは、図4と5に示すように、前記閉防止機構は第1ロックバネを更に含み、第1ロック部材3は第1ロック部材主体31及びそれぞれ第1ロック部材主体31の両端に設けられる第1ロック部材突起30、第1ロック部材止めアーム32を含み、第1ロック部材主体31は枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、第1ロック部材止めアーム32は第1ロック部材主体31に湾曲連結され、前記遮断器筐体2はその一側に設けられる第1開放孔203を含む。前記第1ロックバネはそれぞれ第1ロック部材3、遮断器筐体2に連結されて、第1ロック部材止めアーム32に押ボタン機構1に対してロック連携させ、また、第1ロック部材突起30を第1開放孔203を通過させて遮断器筐体2の外側に突出させる。前記小型遮断器が遮断器組立位置に組み立てられ且つ所定の位置に適当に取り付けられた後、遮断器組立位置の筐体は第1ロック部材突起30を押し付けて遮断器筐体2内へ移動させて、第1ロック部材止めアーム32と押ボタン機構1にロック連携を解除させる。
【0012】
前記押ボタン機構1と第1ロック部材止めアーム32のロック連携とは、押ボタン機構1がロックされた後、閉方向(図1の方向に示すように閉方向とは下方である)へ作動不可能になるが、ロック連携を解除した後、押ボタン機構1が閉方向へ作動可能になり、本発明の小型遮断器の開/閉を実現することであることを指摘する必要がある。
【0013】
好ましくは、図2と3に示すように、本発明の小型遮断器は第2ロック部材4を含むロック機構を更に含み、押ボタン機構1は遮断器筐体2の一端に設けられ且つそれに対して摺動連携し、遮断器筐体2はその一側に設けられる第2開放孔204を含み、第2ロック部材4は枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、第2ロック部材4は一端が押ボタン機構1に対して駆動連携し、他端が第2開放孔204を通過して遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携する。遮断器筐体2の外へ押ボタン機構1を引き抜くと、押ボタン機構1は第2ロック部材4を駆動して回転させて、第2ロック部材4に遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携を解除させる。前記ロック機構の第2ロック部材4は一端が遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携して、本発明の小型遮断器が誤って抜き出されることを防止し、遮断器の安定的で信頼的な動作を確保すると共に、ユーザが遮断器の閉状態で遮断器を誤って抜き出して感電することを回避し、電気利用の安全性の向上に寄与する。
【0014】
好ましくは、図2と3に示すように、前記ロック機構は第2ロックバネを更に含み、第2ロック部材4は第2ロック部材主体41及びそれぞれ第2ロック部材主体41の両端に設けられる第2ロック部材突起40、第2ロック部材駆動アーム42を含み、第2ロック部材主体41は枢動可能に遮断器筐体2に設けられ且つ第2ロック部材駆動アーム42に湾曲連結される。前記遮断器筐体2はその一側に設けられる第2開放孔204を含む。前記第2ロックバネはそれぞれ第2ロック部材主体41、遮断器筐体2に連結されて、第2ロック部材突起40を第2開放孔204を通過させて遮断器筐体2の外側に突出させる。前記小型遮断器が遮断器組立位置に組み立てられた後、第2ロック部材突起40は第2開放孔204を通過して遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携する。本発明の小型遮断器が遮断器組立位置に取り付けられた後、前記ロック機構は、第2ロック部材突起40が遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携し、本発明の小型遮断器が誤って抜き出されることを防止し、遮断器の安定的で信頼的な動作を確保すると共に、ユーザが遮断器の閉状態で遮断器を誤って抜き出して感電することを回避し、電気利用の安全性の向上に寄与する。
【0015】
好ましくは、前記遮断器組立位置は、遮断器を取り付けるための収容ケースであってもよい。
【0016】
好ましくは、図3と5に示すように、前記押ボタン機構1は押ボタンヘッド10、押ボタン主体11及び第1連結リンク1050を含み、押ボタンヘッド10は、ユーザが容易に押ボタン機構1を操作できるように、押ボタン主体11の一端に設けられ且つ遮断器筐体2の外側に突出し、第1連結リンク1050は一端が押ボタン主体11の他端に挿設され、第1ロック部材3は一端が第1連結リンク1050を挿設した押ボタン主体11の一端に対してロック連携し、第2ロック部材4は第1連結リンク1050を挿設した押ボタン主体11の一端に対して駆動連携する。前記第1連結リンク1050は、押ボタン機構1と操作機構5の間の伝動素子となると共に、それぞれ第1ロック部材3、第2ロック部材4と連携するものとなり、押ボタン機構1の構造を簡易化して本発明の小型遮断器の生産コストを節約することに寄与する。
【0017】
好ましくは、前記第1ロック部材3の第1ロック部材主体31、第2ロック部材4の第2ロック部材主体41はいずれも第1ピボット3040を介して枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、それは閉防止機構とロック機構の組立構造を簡易化して遮断器筐体2の内部の組立空間を節約することに寄与し、本発明の小型遮断器の小型化に寄与する。
【0018】
好ましくは、前記第1ロックバネと第2ロックバネは一体化構造のダブルトーションバネ3042であり、ダブルトーションバネ第1端、ダブルトーションバネ第2端及びダブルトーションバネ第3端を含み、ダブルトーションバネ第1端が第1ロック部材主体31に連結され、ダブルトーションバネ第2端が第2ロック部材主体41に連結され、ダブルトーションバネ第3端が遮断器筐体2に連結される。前記ダブルトーションバネ3042は同時に第1ロック部材3、第2ロック部材4及び遮断器筐体2に連結可能であり、それは更に閉防止機構とロック機構の組立構造を簡易化し、組立操作を簡易化し、組立効率を高くすることに寄与する。
【0019】
好ましくは、図1と8に示すように、前記操作機構5は掛止部材53、支持部材54及びトリップ部材55を含み、支持部材54はそれぞれ枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、掛止部材53とトリップ部材55はそれぞれ枢動可能に支持部材54に設けられ、押ボタン機構1は操作機構5に駆動連結され、掛止部材53はトリップ部材55に対して掛止連携し、且つトリップ部材55は支持部材54に対して駆動連携し、支持部材54は可動接触子56に連結される。
【0020】
本発明の小型遮断器は、押ボタン機構1に連結される開ロッド連結端と、トリップ部材55に対して駆動連携する開ロッド駆動端とを含む開ロッド15を更に含む。前記小型遮断器が開状態にある時に、掛止部材53はトリップ部材55に対して掛止連携し、押ボタン機構1を押圧して操作機構5を駆動して作動させ、操作機構5は可動接触子56を連動させて固定接触子560に対して閉鎖させ、小型遮断器は閉状態になり、それと同時に開ロッド15はトリップ部材55と連携する位置まで摺動する。押ボタン機構1を再度押圧すると、開ロッド駆動端はトリップ部材55を駆動して回転させて、トリップ部材55に掛止部材53に対して掛止連携を解除させ、操作機構5はトリップし、支持部材54は可動接触子56を連動させて固定接触子560から離間させ、小型遮断器は開状態になり、それと同時に開ロッド15は初期位置に復帰する。
【0021】
前記掛止部材53とトリップ部材55の間の掛止連携とは、掛止部材53の一端がトリップ部材55を掛け止め、且つトリップ部材55の作動を限定するが、掛止部材53とトリップ部材55の掛止関係が破壊されると、トリップ部材55の作動が掛止部材53によって限定されなくなることであることを指摘する必要がある。
【0022】
従来の小型遮断器は、押ボタンを引き抜くことで遮断器の開操作を実現し、このような引き抜き方式では、ユーザの力が大きすぎて遮断器をケースから引き出すことが多く、遮断器の組立安定性が劣り、ユーザの使用体験に影響を及ぼしてしまう。
【0023】
本発明の小型遮断器は、押ボタン機構1を押圧することで遮断器の開/閉を実現可能であり、押ボタン機構を引き抜くことで遮断器の開操作を実現する方式を用いた従来技術と比べると、押ボタン機構を引き抜く時にユーザの力が大きすぎて遮断器をケースから引き出すことを回避でき、遮断器の組立安定性を高くして、ユーザの使用体験を改善することに寄与する。
【0024】
本発明の小型遮断器は、閉状態にある時に押ボタン機構1を引き抜くことで開操作を実現することもでき、開ロッド15が引き抜かれることが可能であるが、押ボタン機構1が引き出されることに影響を及ぼさないことを指摘する必要がある。更に、本発明の小型遮断器は、開ロッド15を設けなくてもよく、押ボタン機構1を引き抜くことで、第1連結リンク1050によって操作機構5を連動回転させて死点を通過させることによって開放して、可動接触子56を固定接触子560から離間させる。
【0025】
好ましくは、本発明の小型遮断器は指示装置を更に含み、遮断器筐体2はその一側に設けられる指示孔を含み、押ボタン機構1は遮断器筐体2に対して摺動連携し、指示装置は押ボタン機構1に対して駆動連携し、押ボタン機構1を押圧することで小型遮断器に閉操作させる時に、押ボタン機構1は指示装置を駆動して指示孔を遮断させる。本発明の小型遮断器では、その指示装置は遮断器が閉操作した時に、指示孔を遮断して遮断器の閉状態を指示し、ユーザに警告作用を果たし、ユーザが小型遮断器に導線の取り外しと接続操作を施さないように注意を促すことができ、電気利用の安全性を明らかに高くした。
【0026】
好ましくは、図12と14に示すように、前記遮断器筐体2はその一側に設けられる、連携して使用される少なくとも1つの導線挿入孔208と少なくとも1つの導線取り外し孔201を含み、押ボタン機構1、導線取り外し孔201、導線挿入孔208は遮断器筐体2の同一端に位置する。本発明の小型遮断器は、少なくとも1つのシャッターと、中部が枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、一端が押ボタン機構1に駆動連結され、他端がシャッターに対して駆動連携する連動部材7aとを含む指示装置を更に含む。押ボタン機構1を押圧することで小型遮断器に閉操作させると、押ボタン機構1は連動部材7aによってシャッターを駆動して導線取り外し孔201まで移動させて導線取り外し孔201を遮断させる。更に、前記シャッターは遮断器筐体2に対して摺動連携する。
【0027】
好ましくは、前記連動部材7aは、中部が枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、連動部材受動アーム開放溝73aが中部に設置される連動部材受動アーム71aと、連動部材駆動柱72aが設置される連動部材駆動アーム70aとを含む。前記シャッターの連動部材7aに対して駆動連携する一端にはシャッター受動端開放溝が設けられている。前記押ボタン機構1は、連動部材受動アーム開放溝73aに駆動連結される押ボタン駆動柱を含み、連動部材駆動柱72aはシャッター受動端開放溝に駆動連結される。
【0028】
好ましくは、前記シャッターは遮断器筐体2に対して摺動連携する。
【0029】
好ましくは、前記導線取り外し孔201は指示孔である。
【0030】
従来の小型遮断器は、閉状態で電流が流れている時に、導線取り外し孔が外に露出しており、導線取り外し孔を経由して遮断器筐体内部の回路と接触することがやはり可能であり、ユーザが導線取り外し孔を誤って操作すると、感電する可能性が非常に高く、非常に高い隠れた危険性が存在する。
【0031】
本発明の小型遮断器では、そのシャッターは、遮断器が閉操作する時に導線取り外し孔まで移動して導線取り外し孔を遮断することができ、そのようにして、ユーザに警告作用を果たして、ユーザが導線取り外し孔に操作を施さないように注意を促し、その一方で、シャッターによって導線取り外し孔を遮断することで、ユーザが導線取り外し孔を操作することを回避し、電気利用の安全性を明らかに高くした。
【0032】
好ましくは、図18と20に示すように、前記遮断器筐体2は、直方体構造であり、対向設置される前端面と後端面、対向設置される左側面と右側面、対向設置される上表面と下表面を含む。前記後端面には導線導入孔21aが設けられ、前記前端面には操作部材取付孔1020及び導線挿入孔208が設けられ、前記導線導入孔21a内にはプラグインタイプの接続端子が設けられている。本発明の小型遮断器では、その遮断器筐体2の前端面と後端面にはそれぞれ導線挿入孔と導線導入孔が設けられ、外部接続導線が直接導線導入孔内のプラグインタイプの接続端子に対してプラグイン連携し又は引き抜かれて分離することが可能であり、遮断器を取り付けたり交換したりする時に、大きい着脱空間が不要であり、且つ着脱しやすい。
【0033】
図1は本発明の小型遮断器の最も好ましい一実施例を示す。
【0034】
図1の方向に示すように、本発明の小型遮断器は遮断器筐体2、押ボタン機構1、閉防止機構、ロック機構、操作機構5、短絡保護機構6、消弧機構7、導線導入端8、過負荷保護機構9、可動接触子56、固定接触子560及び導線引き出し端100を含む。前記押ボタン機構1は遮断器筐体2の上端に挿設され且つ遮断器筐体2に対して摺動連携し、導線引き出し端100は遮断器筐体2の上端に設けられ且つ押ボタン機構1の左側に位置し、短絡保護機構6、消弧機構7及び導線導入端8は遮断器筐体2の下端に設けられ、短絡保護機構6、消弧機構7は導線導入端8の上側に設けられ、且つ消弧機構7と短絡保護機構6は左右に並列して設置され、操作機構5と過負荷保護機構9は遮断器筐体2の中部に設けられ、操作機構5は短絡保護機構6と押ボタン機構1の間に位置し、過負荷保護機構9は消弧機構7と導線引き出し端100の間に位置する。前記押ボタン機構1は第1連結リンク1050を介して操作機構5に駆動連結され、操作機構5は可動接触子56に連結され、過負荷保護機構9は固定接触子560に連結され、消弧機構7と可動接触子56、固定接触子560は連携して使用され、短絡保護機構6、過負荷保護機構9はそれぞれ操作機構5に対して駆動連携する。
【0035】
好ましくは、図1に示すように、前記過負荷保護機構9はバイメタル板と調整ネジを含み、バイメタル板は上端が操作機構5のトリップ部材55に対して駆動連携し、下端が遮断器筐体2に固設され、調整ネジはバイメタル板下端の左側に設けられ、調整ネジを回すことで過負荷保護機構のバイメタル板の位置を調節して、本発明の小型遮断器の過負荷電流保護範囲を調節することができる。
【0036】
図4と5に示すように、前記閉防止機構は、第1ロック部材主体31及びそれぞれ第1ロック部材主体31の両端に設けられる第1ロック部材突起30と第1ロック部材止めアーム32を含む第1ロック部材3を含む。図4の方向に示すように、前記第1ロック部材3は第1ピボット3040を介して枢動可能に遮断器筐体2の右上角に設けられ、且つ押ボタン機構1の右側に位置し、第1ロック部材3の上方にはダブルトーションバネ3042が設けられ、ダブルトーションバネ3042のダブルトーションバネ第1端、ダブルトーションバネ第3端はそれぞれ第1ロック部材3の第1ロック部材主体31、遮断器筐体2に連結されて、第1ロック部材突起30を遮断器筐体2の第1開放孔203を通過させて遮断器筐体2の外側に突出させる。図5に示すように、前記押ボタン機構1は押ボタンヘッド10、押ボタン主体11及び第1連結リンク1050を含み、押ボタンヘッド10は、ユーザが容易に操作できるように、押ボタン主体11の一端に設けられ且つ遮断器筐体2の外側に突出し、第1連結リンク1050は一端が押ボタン主体11の他端に挿設され且つ第1伝動ロッド3041を形成し、第1ロック部材止めアーム32は第1伝動ロッド3041に対してロック連携する。具体的には、図5の方向に示すように、前記押ボタンヘッド10は押ボタン主体11の左端に連結され、第1伝動ロッド3041は押ボタン主体11の右端に設けられ、第1ロック部材止めアーム32は第1伝動ロッド3041の右側に設けられ、押ボタン機構1が押圧されると、第1ロック部材止めアーム32は押ボタン機構1の右側への移動を止め、即ち押ボタン機構1の閉方向への移動を止めるが、本発明の小型遮断器が遮断器組立位置に組み立てられ且つ所定の位置に適当に取り付けられた後、遮断器組立位置の筐体は第1ロック部材突起30を押し付けて、第1ロック部材突起30を遮断器筐体2の内部へ移動させ、それによって第1ロック部材止めアーム32は引き上げられて、第1伝動ロッド3041を止めずに、この時に押ボタン機構1を押圧すると、遮断器に閉操作させることができる。
【0037】
好ましくは、図5に示すように、前記第1ロック部材3は、第1ロック部材主体31の一側に設けられ、ダブルトーションバネ3042のダブルトーションバネ第1端に対して位置限定連携する第1ロックバネ位置限定突起33を含む。具体的には、図5の方向に示すように、前記第1ロックバネ位置限定突起33は第1ロック部材主体31の左端後側に設けられ、ダブルトーションバネ第1端は第1ロックバネ位置限定突起33の前側に位置し且つそれに対して位置限定連携する。
【0038】
好ましくは、図5に示すように、前記押ボタン機構1は伝動ロッド取付台12を含み、第1連結リンク1050はU状リンクであり、第1連結リンク1050は一端が伝動ロッド取付台12に挿設され且つ取付台12の一側に突出する第1伝動ロッド3041を形成し、第1ロック部材3の第1ロック部材止めアーム32は、伝動ロッド取付台12の一側に位置し且つ第1伝動ロッド3041に対してロック連携し、第1伝動ロッド3041の閉方向への移動を止める。具体的には、図5の方向に示すように、前記伝動ロッド取付台12は押ボタン主体11の右端上側に設けられ、第1連結リンク1050の左端は伝動ロッド取付台12に挿設され且つ伝動ロッド取付台12の前側に突出する第1伝動ロッド3041を形成し、第1ロック部材止めアーム32は第1伝動ロッド3041の右側に位置し且つそれに対してロック連携する。更に、図5の方向に示すように、前記押ボタン機構1は、伝動ロッド取付台12に対して間隔をおいて設置され且つその前側に位置し、遮断器筐体2に対して接触連携して押ボタン機構1が遮断器筐体2内で摺動する時に安定化させて揺れを回避する第1位置限定ボス13を更に含む。好ましくは、図5の方向に示すように、前記押ボタン機構1は、押ボタン主体11の上側に設けられ且つ伝動ロッド取付台12の前側に位置し、後端が伝動ロッド取付台12の前端に連結される押ボタン突起14を更に含む。
【0039】
図2と3に示すように、前記ロック機構は、第2ロック部材主体41、及びそれぞれ第2ロック部材主体41の両端に設けられる第2ロック部材突起40、第2ロック部材駆動アーム42を含む第2ロック部材4を含む。図2の方向に示すように、前記ロック機構は遮断器筐体2の右上角に設けられ且つ押ボタン機構1の右側に位置し、第2ロック部材4の第2ロック部材主体41は第1ピボット3040を介して枢動可能に遮断器筐体2に取り付けられる。図3に示すように、前記第2ロック部材4の第2ロック部材駆動アーム42は第1連結リンク1050の第1伝動ロッド3041に対して駆動連携する。具体的には、図3の方向に示すように、前記第2ロック部材駆動アーム42は第1伝動ロッド3041の左側に設けられ、本発明の小型遮断器が遮断器組立位置に組み立てられ且つ所定の位置に適当に取り付けられた後、遮断器組立位置の筐体は第2ロック部材主体41に対して位置限定連携して、遮断器と遮断器組立位置を信頼的に位置限定して組み立て、遮断器筐体2の外へ押ボタン機構1を引き抜くと、即ち左側へ押ボタン機構1を引き抜くと、第1伝動ロッド3041は第2ロック部材駆動アーム42を駆動して第2ロック部材駆動アーム42を引き上げ、第2ロック部材突起40は沈下して遮断器筐体2の内部へ移動し、それによって第2ロック部材突起20と遮断器組立位置の位置限定連携が解除され、ユーザは遮断器を遮断器組立位置から取り外すことができる。
【0040】
好ましくは、図3に示すように、前記第2ロック部材4は第2ロック部材主体41の一側に設けられる第2ロックバネ位置限定突起43を含み、ダブルトーションバネ3042のダブルトーションバネ第2端は第2ロックバネ位置限定突起43に対して位置限定連携する。具体的には、図3の方向に示すように、前記第2ロックバネ位置限定突起43は第2ロック部材主体41の左端後側に設けられ、ダブルトーションバネ第2端は第2ロックバネ位置限定突起43の前側に設けられ且つそれに対して位置限定連携する。
【0041】
好ましくは、図5の方向に示すように、前記ダブルトーションバネ3042は第3取付軸3043を介して遮断器筐体2に取り付けられ、ダブルトーションバネ3042はダブルトーションバネ第1端、ダブルトーションバネ第2端及びダブルトーションバネ第3端を含み、ダブルトーションバネ第1端とダブルトーションバネ第2端は押ボタン主体11の上方に設けられ、押ボタン主体11とほぼ平行であり、ダブルトーションバネ第3端は押ボタン主体11の上方に設けられ、それにほぼ垂直であり、ダブルトーションバネ第3端は更に押ボタン機構1の押ボタン突起14と連携し、ダブルトーションバネ第3端は押ボタン機構1の開方向で押ボタン突起14を止めて、押ボタン機構1の開方向での位置を限定する。具体的には、図2の方向に示すように、第1取付軸3043は遮断器筐体2の右上角に取り付けられている。
【0042】
好ましくは、図2に示すように、前記遮断器筐体2はダブルトーションバネ第3端に連結される第3ロックバネ位置限定突起210を更に含む。具体的には、図2の方向に示すように、前記第3ロックバネ位置限定突起210はロック機構、閉防止機構の上方に設けられ、且つ第1取付軸3043の左側に位置する。
【0043】
好ましくは、図1に示すように、前記押ボタン機構1は遮断器筐体2の一端に設けられ且つそれに対して摺動連携し、第3ロックバネ位置限定突起210、第1取付軸3043、第1ロック部材3、第2ロック部材4及びダブルトーションバネ3042はいずれも押ボタン機構1の一側に設けられ、第1取付軸3043は遮断器筐体2の1つの内角に設けられ、第3ロックバネ位置限定突起210は第1取付軸3043と押ボタン機構1の間に位置し、第1ロック部材3と第2ロック部材4は並列して設置され且つ第3ロックバネ位置限定突起210の一側に位置し、第1開放孔203は第2開放孔204と比べて第1取付軸3043に近く、第1ピボット3040は第1開放孔203と第1取付軸3043の間に位置する。具体的には、図1の方向に示すように、前記押ボタン機構1は遮断器筐体2の上端に設けられ且つそれに対して摺動連携し、閉防止機構、ロック機構及びダブルトーションバネはいずれも押ボタン機構1の右側に設けられ、第1取付軸3043は遮断器筐体2の右上角に設けられ、ダブルトーションバネ3042は第1取付軸3043に外嵌され、閉防止機構とロック機構はいずれも第1ピボット3040を介して枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、且つ第1取付軸3043の下方に位置し、閉防止機構の第1ロック部材3とロック機構の第2ロック部材4は並列して設置され、第2ロック部材4は内側に位置し、第1ロック部材3は外側に位置し、第1開放孔203は第2開放孔204の上方に位置し、第3ロックバネ位置限定突起210は第1取付軸3043の左側に設けられる。
【0044】
図1、6、8に示すように、前記操作機構5は伝動部材51、第2連結リンク52、掛止部材53、支持部材54、トリップ部材55及び第1復帰ばね57を含み、伝動部材51は第2ピボット510を介して枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、支持部材54は第3ピボット540を介して枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、掛止部材53は第4ピボット530を介して枢動可能に支持部材54に設けられ、トリップ部材55は第3ピボット540を介して枢動可能に支持部材54に設けられている。前記押ボタン機構1は第1連結リンク1050を介して伝動部材51に駆動連結され、駆動件51は第2連結リンク52を介して掛止部材53に駆動連結され、掛止部材53はトリップ部材55に対して掛止連携し、且つトリップ部材55は支持部材54に対して駆動連携し、支持部材54は可動接触子56に連結される。
【0045】
閉防止機構は、第1ロック部材3によって押ボタン機構1に対してロック連携してロックすることで、遮断器が所定の位置に適当に組み立てられていない場合の閉操作を防止することに加えて、操作機構5に対してロック連携して(図示せず)、前記操作機構5が操作されて閉操作することを阻止可能であることを指摘する必要がある。具体的には、遮断器が適当に所定の位置に組み立てられていない時に、前記閉防止機構の第1ロック部材3の一端が操作機構5の支持部材54に当接してロックすることができ、遮断器が適当に所定の位置に組み立てられた後、遮断器組立位置の筐体は第1ロック部材3を動かして回転させて操作機構5の支持部材54と接触させてロック連携させ、そのようにして、押ボタン機構1は閉方向へ移動して、操作機構5を駆動して作動させて閉操作可能になる。
【0046】
前記操作機構5は開ロッド15、押ボタン機構復帰部材10a、ガイドボス20及び案内溝モジュールを更に含む。前記開ロッド15は、押ボタン機構1に連結される開ロッド連結端と、トリップ部材55に対して駆動連携する開ロッド駆動端とを含む。前記導線ボス20は遮断器筐体2に設けられ、図7と9に示すように、前記案内溝モジュールは第1案内溝21、第2案内溝22、第3案内溝23、第4案内溝24、第5案内溝25を含み、第1案内溝21、第2案内溝22、第3案内溝23、第4案内溝24及び第5案内溝25は端と端が接してガイドボス20を取り囲む環状の案内溝モジュールを形成する。前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構1を押圧すると、開ロッド15の開ロッド駆動端は第1案内溝21から第2案内溝22を経由して第3案内溝23に進入し、小型遮断器は閉状態になり、押ボタン機構1を放すと、押ボタン機構復帰部材10aの反力作用で、押ボタン機構1は開ロッド駆動端を連動させて第3案内溝23から第4案内溝24に進入させ、この時に、開ロッド駆動端の前端はトリップ部材55と一致し、ガイドボス20は開ロッド15の復帰方向で開ロッド15を止めて、開ロッド15と押ボタン機構1が押ボタン機構復帰部材10aの反力作用で復帰することを防止する。再度押ボタン機構1を押圧すると、開ロッド駆動端はトリップ部材55を駆動して回転させ、トリップ部材55は掛止部材53に対して掛止連携を解除し、操作機構5はトリップして押ボタン機構1を連動させて復帰させ、且つ押ボタン機構1は開ロッド駆動端を連動させて第4案内溝24から第5案内溝25を経由して第1案内溝21に進入させ、押ボタン機構1と操作機構5はいずれも初期状態に回復して、小型遮断器を開状態にした。
【0047】
図10は前記開ロッド15の開ロッド駆動端の運動軌跡を示す。開状態から閉状態への本発明の小型遮断器については、開ロッド駆動端の運動軌跡は基本的に折れ線a-b-c-dで示されている。閉状態から開状態への本発明の小型遮断器については、開ロッド駆動端の運動軌跡は基本的に折れ線d-e-aで示されている。
【0048】
好ましくは、図7に示すように、前記第1案内溝21は第1案内溝底面を含み、第2案内溝22は第2案内溝底面を含み、第3案内溝23は第3案内溝底面を含み、第4案内溝24は第4案内溝底面を含み、第5案内溝25は第5案内溝底面を含む。前記第2案内溝底面は斜面であり、第2案内溝底面の第1案内溝底面に連結される一端は第1案内溝底面と面一であり、第2案内溝底面の第3案内溝23に連結される一端は第1案内溝底面より高く、且つ第3案内溝底面より高く、第4案内溝底面は第3案内溝底面より低く、第5案内溝底面は斜面であり、第5案内溝底面の第4案内溝底面に連結される一端は第4案内溝底面と面一であり、第5案内溝底面の第1案内溝21に連結される一端は第4案内溝底面より高く、且つ第1案内溝底面より高い。
【0049】
好ましくは、前記第2案内溝底面と第3案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第3案内溝底面と第4案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられ、第5案内溝底面と第1案内溝底面の接続箇所に段差構造が設けられている。
【0050】
好ましくは、前記ガイドボス20は三角形横断面のものである。更に、前記ガイドボス20の横断面は直角三角形又は鈍角三角形であり、その直角又は鈍角が第4案内溝24と第5案内溝25の接続箇所に位置し、その一方の鋭角が第2案内溝22と第3案内溝23の接続箇所に位置し、その他方の鋭角が第1案内溝21と第2案内溝22の接続箇所に対応し、その一方の直角辺又は一方の鈍角辺が第4案内溝24の一側に設けられ且つそれと平行であり、その他方の直角辺又は他方の鈍角辺が第5案内溝25の一側に設けられ且つそれと平行であり、その斜辺又は最長辺が第2案内溝22の一側に設けられ、第1案内溝21と第2案内溝22は同一直線に位置し、第3案内溝23はガイドボス20の下側に位置する。
【0051】
開ロッドは本実施例のガイドボスと案内溝モジュールが連携する具体的構造を用いたが、押ボタン機構1と連携し、1回目に押ボタン機構を押圧して開ロッドをトリップ部材と連携する第2安定位置まで移動させ、2回目に押ボタン機構を押圧して初期安定位置まで復帰させ、且つトリップ部材を連動させることができるものであれば、他の連携構造を用いてもよく、それらは全て本発明の保護範囲に含まれるものとすることを指摘する必要がある。例えば、前記押ボタン機構にガイド構造を設け、遮断器筐体2にガイド構造と連携するガイドレバーを設けるようにしてもよい。
【0052】
好ましくは、図1、2、4、6及び8に示すように、前記伝動部材51はその上に設けられる第1伝動部材連結孔と第2伝動部材連結孔を含み、第1伝動部材連結孔は第1連結リンク1050に連結され、且つ内径が第1連結リンク1050の外径より大きいため、本発明の小型遮断器が閉状態にある時に、押ボタン機構1は伝動部材51に対して一定の運動自由度を有し、第2伝動部材連結孔は第2連結リンク52に連結される。
【0053】
好ましくは、図8に示すように、前記トリップ部材55は、可動端が掛止部材53に対して掛止連携するトリップ部材第1アーム550と、開ロッド15の開ロッド駆動端に対して駆動連携し、更に過負荷保護機構9に対して駆動連携するトリップ部材第2アーム551とを含む。更に、前記トリップ部材55は、一端がトリップ部材第2アーム551に連結され、他端が開ロッド15の開ロッド駆動端に対して駆動連携し、更に過負荷保護機構9に対して駆動連携するトリップ部材差し出し部553を更に含む。
【0054】
好ましくは、図8に示すように、前記トリップ部材55はほぼ「T」状構造となり、トリップ部材第1アーム550、トリップ部材第2アーム551、短絡保護機構6に対して駆動連携するトリップ部材第3アーム552及びトリップ部材差し出し部553を含む。具体的には、図8の方向に示すように、前記トリップ部材55はほぼ「T」状構造となり、中部が第3ピボット540を介して枢動可能に支持部材54に取り付けられ、トリップ部材第2アーム551とトリップ部材第3アーム552が基本的に同一直線にあり、トリップ部材第1アーム550がトリップ部材第2アーム551とトリップ部材第3アーム552の間に位置し且つ二者の所在する直線にほぼ垂直であり、トリップ部材差し出し部553の開ロッド駆動端と連携する一端の幅が案内溝モジュールの第4案内溝24の幅以上であり、それによって開ロッド駆動端とトリップ部材差し出し部553の信頼的な連携を確保する。
【0055】
好ましくは、図8に示すように、前記押ボタン機構復帰部材10aは、一端が遮断器筐体2に固接され且つ伝動部材51の一側に位置し、他端が押ボタン機構1の方向へ延在し且つ押ボタン機構1に対して駆動連携する弾性金属部材である。前記小型遮断器が開状態にある時に、押ボタン機構1は押ボタン機構復帰部材10aから離れており、小型遮断器が閉状態にある時に、押ボタン機構1は押ボタン機構復帰部材10aと接触し、押ボタン機構復帰部材10aは押ボタン機構1に復帰方向の反作用力を提供する。前記小型遮断器が開状態にある時に押ボタン機構1が押ボタン機構復帰部材10aと接触可能なようにしてもよいことを指摘する必要がある。
【0056】
好ましくは、前記押ボタン機構復帰部材10aは具体的にトーションバネ又は湾曲金属棒/金属板であり、その一端が遮断器筐体2に固定され、他端が押ボタン機構1と連携する。他の実施形態では、押ボタン機構復帰部材10aは遮断器筐体2と押ボタン機構1の間に設けられて押ボタン機構1に反作用力を提供する圧縮バネであってもよいことが理解可能である。
【0057】
図11-13に示すように、前記遮断器筐体2はその一側に設けられる2つの導線挿入孔208と2つの導線取り外し孔201を含み、2つの導線取り外し孔201がそれぞれ2つの導線挿入孔208に対応して連携し、1つの導線取り外し孔201と1つの導線挿入孔208がペアになり、導線挿入孔208と導線取り外し孔201のペアがいずれも1つの導線引き出し端100に対応して設けられ、外部接続導線は導線挿入孔208を通過して導線引き出し端100に連結可能であり、ユーザは導線取り外し孔201を経由して導線引き出し端100を操作して外部接続導線を導線挿入孔208から抜き出すことができる。
【0058】
図13-15に示すように、本発明の小型遮断器は、第1シャッター5a、第2シャッター6a、連動部材7a及び第2伝動ロッド8aを含む指示装置を更に含み、第1シャッター5aと第2シャッター6aはそれぞれ2つの導線取り外し孔201に対応して連携し、第1シャッター5aは一端が連動部材7aに駆動連結され、他端が第2伝動ロッド8aの一端に駆動連結され、第2伝動ロッド8aは他端が第2シャッター6aに駆動連結され、且つ中部が枢動可能に遮断器筐体2に設けられる。押ボタン機構1を押圧して小型遮断器を閉操作させる場合に、押ボタン機構1は連動部材7aによって第1シャッター5aを駆動して一方の導線取り外し孔201まで移動させて該導線取り外し孔201を遮断させ、第1シャッター5aは第2伝動ロッド8aによって第2シャッター6aを駆動して他方の導線取り外し孔201まで移動させて該導線取り外し孔201を遮断させる。具体的には、図11と12に示すように、押ボタン機構1に近い導線挿入孔208を第1導線挿入孔とし、押ボタン機構1から離れる導線挿入孔208を第2導線挿入孔とし、第1導線挿入孔と連携する導線取り外し孔201を第1導線取り外し孔とし、第2導線挿入孔と連携する導線取り外し孔201を第2導線取り外し孔とする。前記第1シャッター5aは第2導線取り外し孔と連携し、第2シャッター6aは第1導線取り外し孔と連携し、第2伝動ロッド8aは中部が枢動可能に遮断器筐体2に設けられ、押ボタン機構1を押圧すると、押ボタン機構1は連動部材7aを駆動して回転させ、連動部材7aは第1シャッター5aを連動させて第2導線取り外し孔まで移動させて第2導線取り外し孔を遮断させ、第1シャッター5aは第2伝動ロッド8aを駆動して回転させ、第2伝動ロッド8aは第2シャッター6aを連動させて第1導線取り外し孔へ移動させて第1導線取り外し孔を遮断させる。
【0059】
好ましくは、前記第1シャッター5aは第2導線取り外し孔と一方の導線引き出し端100の間に設けられ、第2シャッター6aは第2導線取り外し孔と他方の導線引き出し端100の間に設けられる。更に、2つの導線引き出し端100はそれぞれ本発明の小型遮断器の両極に対応して設けられる。
【0060】
図11-13に示すように、前記遮断器筐体2は、一方の導線挿入孔208の一側に設けられ且つ押ボタン機構1に近く、第1シャッター5aを摺動可能に設けられる第1摺動室27と、他方の導線挿入孔208の一側に設けられ且つ押ボタン機構1から離れ、第2シャッター6aを摺動可能に設けられる第2摺動室26とを更に含み、第1摺動室27と第2摺動室26とが連通されており、第2伝動ロッド8aは回転可能に第1摺動室27と第2摺動室26の連通箇所に設けられ、且つ両端がそれぞれ第1摺動室27と第2摺動室26内に位置してそれぞれ第1シャッター5a、第2シャッター6aに駆動連結される。具体的には、図11-13に示すように、前記第1摺動室27は第2導線取り外し孔の一側に設けられ且つ押ボタン機構1に近く、第2摺動室26は第1導線取り外し孔の一側に設けられ且つ押ボタン機構1から離れ、第1摺動室27と第2摺動室26とが連通されており、第2伝動ロッド8aは回転可能に第1摺動室27と第2摺動室26の連通箇所に設けられ且つ第1導線挿入孔と第2導線挿入孔の間に位置し、第1シャッター5aは摺動可能に第1摺動室27内に設けられ、一端が連動部材7aに駆動連結され、他端が第2伝動ロッド8aの一端に駆動連結され、第2伝動ロッド8aは他端が第2シャッター6aに駆動連結され、第2シャッター6aは摺動可能に第2摺動室26内に設けられ、第1導線挿入孔と第1導線取り外し孔の下方には二者と連携する1つの導線引き出し端100が設けられ、第2導線挿入孔と第2導線取り外し孔の下方には二者と連携する1つの導線引き出し端100が設けられ、第1シャッター5aは第1導線取り外し孔と第1導線取り外し孔に対応する導線引き出し端100の間に設けられ、第2シャッター6aは第2導線取り外し孔と第2導線取り外し孔に対応する導線引き出し端100の間に設けられている。
【0061】
図14と15に示すように、前記第1シャッター5aは第1シャッター受動端52a、第1シャッター連結アーム51a及び第1シャッター主体50aを含み、第1シャッター連結アーム51aの両端がそれぞれ第1シャッター受動端52a、第1シャッター主体50aに連結され、第1シャッター受動端52aの一側には連動部材7aに駆動連結される第1シャッター受動端開放溝53aが設けられ、第1シャッター主体50aの下側には第1シャッター主体開放溝54aが設けられている。前記第2シャッター6aは第2シャッター主体60a及び第2シャッター主体60aの下側に設けられる第2シャッター主体開放溝61aを含む。前記第2伝動ロッド8aは、枢動可能に遮断器筐体2に設けられる第2伝動ロッド主体80aと、第1シャッター主体開放溝54aに駆動連結される第2伝動ロッド受動端82aと、第2シャッター主体開放溝61aに駆動連結される第2伝動ロッド駆動端81aとを含む。
【0062】
好ましくは、前記第2伝動ロッド受動端82aと第2伝動ロッド駆動端81aはいずれも円柱形構造であり、また、二者はいずれも第2伝動ロッド主体80aに垂直に連結される。
【0063】
好ましくは、前記第1シャッター受動端52aと第1シャッター主体50aはそれぞれ第1シャッター連結アーム51aに垂直に連結される。更に、前記第1シャッター受動端開放溝53aの延在方向は第1シャッター連結アーム51aの延在方向に垂直であり、第1シャッター主体開放溝54aの延在方向は第1シャッター連結アーム51aの延在方向に垂直であり、第1シャッター受動端開放溝53aの延在方向は第1シャッター主体開放溝54aの延在方向に垂直である。具体的には、図15の方向に示すように、前記第1シャッター受動端開放溝53aは鉛直方向に沿って延在し、第1シャッター主体開放溝54aは水平方向に沿って延在し、第1シャッター受動端開放溝53aの延在方向は第1シャッター主体開放溝54aの延在方向に垂直である。
【0064】
好ましくは、前記第2伝動ロッド主体80aは中部に第2伝動ロッドピボット83aが設けられ、遮断器筐体2の第1摺動室27と第2摺動室26の連通箇所には第2伝動ロッド枢動孔28が設けられ、第2伝動ロッドピボット83aは回転可能に第2伝動ロッド枢動孔28内に設けられている。
【0065】
図14と15は本発明の連動部材7aの一実施例を示す。
【0066】
前記連動部材7aは、V字状の構造となり、中部が枢動可能に遮断器筐体2aに設けられており、連動部材受動アーム開放溝73aを中部に設置した連動部材受動アーム71aと、連動部材駆動柱72aを設けた連動部材駆動アーム70aとを含む。前記押ボタン機構1は連動部材受動アーム開放溝73aに駆動連結される押ボタン駆動柱を含み、連動部材駆動柱72aは第1シャッター受動端開放溝53aに駆動連結されている。
【0067】
図14と15に示すように、前記押ボタン機構1においては、第1連結リンク1050を押ボタン機構1の伝動ロッド取付台12を通過させて連動部材7aに駆動連結するように、押ボタン駆動柱を単独して設けなくてもよいことを指摘する必要がある。上記連結方式は、押ボタン機構1の構造を簡易化して生産コストを低減することに寄与する。
【0068】
図12の方向に示すように、押ボタン機構1を押圧すると、押ボタン機構1は押ボタン駆動柱又は第1連結リンク1050によって連動部材7aを時計回りに回転させ、押ボタン機構1が復帰すると、押ボタン機構1は押ボタン駆動柱又は第1連結リンク1050によって連動部材7aを連動させて逆時計回りに回転させて、7aの初期状態に回復させる。
【0069】
図16と17は本発明の連動部材7aの別の実施例を示す。
【0070】
前記連動部材7aは、V字状機構となり、中部が枢動可能に遮断器筐体2aに設けられており、押ボタン機構1の押ボタン駆動柱に接触連結され又は第1連結リンク1050の一端に接触連結される連動部材受動アーム71aと、第1シャッター受動端開放溝53aに駆動連結される連動部材駆動柱72aを設けた連動部材駆動アーム70aとを含む。具体的には、前記押ボタン駆動柱又は第1連結リンク1050は一端が連動部材受動アーム71aの上側に設けられ且つそれに駆動連結される。
【0071】
前記指示装置は指示装置復帰部材9aを更に含み、指示装置は指示装置復帰部材9aの作用で復帰して、導線取り外し孔201を避ける。好ましくは、前記指示装置復帰部材9aは復帰ばねであり、その一端が遮断器筐体2に連結され、他端が連動部材7aの連動部材受動アーム71a又は第1シャッター5aに連結される。
【0072】
図16と17に示すように、押ボタン機構1を押圧すると、押ボタン機構1は押ボタン駆動柱又は第1連結リンク1050によって連動部材7aを時計回りに回転させ、押ボタン機構1が復帰すると、復帰ばねによって連動部材7aを逆時計回りに回転させて、連動部材7aの初期状態に回復させる。
【0073】
遮断器筐体2の一側に指示孔(図示せず)を単独的に設置し、指示装置を指示孔と連携させて遮断器の閉状態又は開状態を指示させるようにしてもよいことを指摘する必要があり、指示装置は押ボタン機構と連動連携し、押ボタン機構を押圧して前記小型遮断器に閉操作させる場合に、指示装置は指示孔まで移動して指示孔を遮断し、押ボタン機構が復帰した後、指示装置は指示孔から離れる。本実施例では、導線取り外し孔201を指示孔とすることで、導線取り外し孔を効果的に利用可能であり、また、指示装置によって導線取り外し孔を遮断して、遮断器閉状態で導線取り外し孔に操作を施すことを防止可能である。
【0074】
図2に示すように、前記導線引き出し端100は、遮断器筐体2に固設される導電板102と、遮断器筐体2に固設される弾性部材固定端1011、及び導電板102と弾性的に接触しペアになる導線挿入孔208、導線取り外し孔201に対応して設けられる弾性部材導線押付端1010を含む弾性部材101と、を含み、外部接続導線は導線挿入孔208を通過して弾性部材導線押付端1010と導電板2の間に挿入され、弾性部材導線押付端1010の復帰力は外部接続導線を弾性部材導線押付端1010と導電板102の間に押し付け、導線取り外し端201によって弾性部材導線押付端1010に圧力を加えることで、弾性部材導線押付端を外部接続導線から分離させ、それによって外部接続導線を導線挿入孔208から抜き出すことができる。好ましくは、図2に示すように、前記遮断器筐体2はその上に設けられる弾性部材固定柱105を更に含み、弾性部材固定柱105と遮断器筐体2の間には弧状の弾性部材取付溝が形成され、弾性部材固定端1011は弧状湾曲構造1012を介して弾性部材導線押付端1010に連結され、弧状湾曲構造1012は弾性部材取付溝内に設けられている。更に、図12と13に示すように、前記導電板102の上端には弾性部材導線押付端1010に対して位置限定連携する弾性部材位置限定突起が設けられている。具体的には、図1と2の方向に示すように、前記押ボタン機構1の左側には、上端に1つの導線挿入孔208と1つの導線取り外し孔201が設置され、右下角に導電板102が固設され、左上角に弾性部材固定柱105が設置される導線引き出し端接続室が設けられ、弾性部材固定柱105と遮断器筐体2の間には弾性部材101の弧状湾曲構造1012を設置する弧状の弾性部材取付溝が形成され、弾性部材固定端1011は下端が遮断器筐体2と弾性的に接触し、弾性部材導線押付端1010は右端が導電板102と弾性的に接触し、且つ弾性部材位置限定突起に対して位置限定連携する。
【0075】
図18と20は本発明の遮断器筐体2の一実施例を示す。
【0076】
図18の方向に示すように、本発明の遮断器筐体2は、ほぼ直方体構造となり、対向設置される前端面と後端面、対向設置される左側面と右側面、対向設置される上表面と下表面を含み、遮断器筐体2は導線挿入孔208、導線取り外し孔201、操作部材取付孔1020、第1開放孔203、第2開放孔204、導線導入孔21a及び信号線接続孔22aを含み、操作部材取付孔1020は遮断器筐体2の前端面の上端に設けられ、操作部材を取り付けるためのものであり、2つの導線挿入孔208と2つの導線取り外し孔201は遮断器筐体2の前端面に設けられ且つ操作部材取付孔1020の下方に位置し、左側の導線挿入孔208と左側の導線取り外し孔201はペアになり、一方の導線引き出し端100と連携して使用され、右側の導線挿入孔208と右側の導線取り外し孔201はペアになり、他方の導線引き出し端100と連携して使用され、第1開放孔203は閉防止機構の第1ロック部材3と連携して使用され、第1ロック部材3の第1ロック部材突起30を通過させて遮断器筐体2の上側に突出させるためのものであり、第2開放孔204はロック機構の第2ロック部材4と連携して使用され、第2ロック部材4の第2ロック部材突起40を通過させて遮断器筐体2の上側に突出させ、且つ遮断器組立位置の筐体に対して位置限定連携させるためのものであり、2つの導線導入孔21aはそれぞれ上下両端に位置するように上下に間隔をおいて遮断器筐体2の後端面に設けられ、また、信号線接続孔22aは2つの導線導入孔21aの間に設けられている。前記導線導入孔21a内にはプラグインタイプの接続端子が設けられており、具体的には導線導入端8であり、それは遮断器を遮断器組立位置に組み立てる時に外部接続導線に対してプラグイン連携するためのものである。前記導線導入端8を前端面側に位置させ、導線引き出し端100を後端面側に設けるようにしても良いことを指摘する必要がある。
【0077】
1極の遮断器が1つの導線導入端と1つの導線引き出し端に対応し、本実施例ではL極遮断器とN極遮断器を含む両極遮断器を有し、N極遮断器が可動接触子と固定接触子を有さず、導体を用いて直接的にN極遮断器に対応する導線導入端と導線引き出し端を接続することを指摘する必要がある。
【0078】
図6に示すように、前記遮断器筐体2の下表面には調整ネジ取付孔212が設けられ、調整ネジは調整ネジ取付孔212によって遮断器筐体2に組み立てられ、且つ過負荷保護機構9のバイメタル板と接触し、バイメタル板の位置を調節する。
【0079】
好ましくは、図18に示すように、前記左側面及び/又は右側面には左側面及び/又は右側面に突出する取付案内位置決定段差部214が設けられ、小型遮断器を遮断器組立位置に組み立て所定の位置に適当に取り付ける過程で、取付案内位置決定段差部214は遮断器組立位置の筐体と連携して案内し、小型遮断器が適当に所定の位置に組み立てられないことを防止し、具体的には、前記取付案内位置決定段差部214は第1段差部2141と第2段差部2142を含み、第1段差部2141と前端面の間隔距離が第2段差部2142と前端面の間隔距離より大きく、第1段差部2141の上端が遮断器筐体2の上表面に連結され、第2段差部2142の下端が遮断器筐体2の下表面に連結されている。更に、前記第1段差部2141と第2段差部2142は平行して設けられ、いずれも前端面と後端面と平行である。
【0080】
好ましくは、図12~18に示すように、前記小型遮断器は操作部材に対して駆動連携する指示装置を更に含み、本実施形態では、指示装置は操作部材に対して駆動連携し、小型遮断器が閉操作する時に、操作部材は指示装置を駆動して導線取り外し孔201を遮断させる。更に、前記指示装置は上記の指示装置であってもよい。更に、前記操作部材は押ボタン機構1又は操作ハンドルであってもよい。
【0081】
好ましくは、図18に示すように、前記操作部材取付孔1020の左右両側のそれぞれには、外部物体が操作部材に与える衝突を減少して操作部材の使用寿命を長くするための保護用ボス20aが1つ設けられている。好ましくは、一方の保護用ボス20aが遮断器筐体2の左側面前端に設けられ、他方の保護用ボス20aが遮断器筐体2の右側面前端に設けられている。
【0082】
以上の内容は好ましい具体的実施形態を参照しながら本発明について行った更なる詳細説明であり、本発明の具体的な実施はただこれらの説明に限定されると認められない。当業者にとって、本発明の構想を逸脱しない限り、更に若干の簡単な推断演繹や取り替えを行うことができ、それらは全て本発明の保護範囲に含まれるものとすべきである。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図19
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