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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】ノズルガイド
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/035 20060101AFI20220922BHJP
   F02M 37/00 20060101ALI20220922BHJP
【FI】
B60K15/035 B
F02M37/00 301M
F02M37/00 301F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019123304
(22)【出願日】2019-07-02
(65)【公開番号】P2021008212
(43)【公開日】2021-01-28
【審査請求日】2021-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 智裕
(72)【発明者】
【氏名】傍島 友和
(72)【発明者】
【氏名】石原 徳彦
(72)【発明者】
【氏名】野村 辰也
【審査官】伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-198667(JP,A)
【文献】特開2015-148153(JP,A)
【文献】独国実用新案第202013103709(DE,U1)
【文献】特開2008-162408(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0261752(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 15/035
F02M 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料供給装置において、給油ノズルから供給される燃料の燃料流路を形成するフィラーパイプの内部に配置されるノズルガイドであって、
前記給油ノズルの挿抜をガイドする本体部と、
前記本体部の外周面に設けられ、給油口から燃料タンクへと向かうタンク方向において、給油の際に前記本体部に挿入された前記給油ノズルの先端部よりも自身の上端部が下流側に位置する接続部材と、
を備え、
前記接続部材は、
前記フィラーパイプの内部に配設されて前記燃料タンク内の燃料蒸気を排出するブリーザパイプと接続される接続部と、
前記接続部を介して前記ブリーザパイプと連通し、前記ブリーザパイプと前記接続部とを介して流入する前記燃料蒸気の蒸気流路の一部を形成する蒸気流路形成部と、
を有する、
ノズルガイド。
【請求項2】
請求項1に記載のノズルガイドであって、
前記本体部は、前記先端部が挿入される挿入部と、前記タンク方向に前記挿入部と連なり前記挿入部よりも縮径して形成されて前記燃料流路の一部を形成する流路形成部と、を有し、
前記接続部材は、前記流路形成部の外周面に設けられている、
ノズルガイド。
【請求項3】
請求項2に記載のノズルガイドであって、
前記挿入部の周方向の一部には、前記燃料流路を開閉する開閉部材の少なくとも一部を収容可能な収容部が形成されており、
前記接続部材は、前記収容部から見て前記タンク方向に形成されている、
ノズルガイド。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のノズルガイドであって、
前記蒸気流路形成部の一端は前記接続部に連なり、他端には、前記フィラーパイプ内に前記燃料蒸気を戻す開口が形成された排出流路形成部が設けられ、
前記排出流路形成部が設けられている延設方向と、前記タンク方向とが成す角度は、0°以上90°未満である、
ノズルガイド。
【請求項5】
請求項4に記載のノズルガイドであって、
前記角度は、0°である、
ノズルガイド。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のノズルガイドであって、
前記本体部は、外周面に係合部を有し、
前記接続部材は、前記係合部と係合する被係合部を有し、前記本体部と係合固定されている、
ノズルガイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給装置において給油ノズルの挿抜をガイドするノズルガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両等に設置される燃料タンクに燃料を供給する燃料供給装置として、給油口と燃料タンクとを接続するためのフィラーパイプと、燃料タンク内の燃料蒸気を排出するためのブリーザパイプとを備える燃料供給装置が用いられている。特許文献1に記載の燃料供給装置では、フィラーパイプの内部にブリーザパイプを配設することにより、省スペース化やコストの低減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭61-53220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の燃料供給装置では、ブリーザパイプの組み付け性において改善の余地があった。このため、フィラーパイプの内部に配設されるブリーザパイプの組み付け性を向上できる技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]燃料供給装置において、給油ノズルから供給される燃料の燃料流路を形成するフィラーパイプの内部に配置されるノズルガイドであって、前記給油ノズルの挿抜をガイドする本体部と、前記本体部の外周面に設けられ、給油口から燃料タンクへと向かうタンク方向において、給油の際に前記本体部に挿入された前記給油ノズルの先端部よりも自身の上端部が下流側に位置する接続部材と、を備え、前記接続部材は、前記フィラーパイプの内部に配設されて前記燃料タンク内の燃料蒸気を排出するブリーザパイプと接続される接続部と、前記接続部を介して前記ブリーザパイプと連通し、前記ブリーザパイプと前記接続部とを介して流入する前記燃料蒸気の蒸気流路の一部を形成する蒸気流路形成部と、を有する、ノズルガイド。
【0006】
(1)本発明の一形態によれば、ノズルガイドが提供される。このノズルガイドは、燃料供給装置において、給油ノズルから供給される燃料の燃料流路を形成するフィラーパイプの内部に配置されるノズルガイドであって、前記給油ノズルの挿抜をガイドする本体部と、前記本体部の外周面に設けられ、給油口から燃料タンクへと向かうタンク方向において、前記本体部に挿入された前記給油ノズルの先端部よりも自身の上端部が下流側に位置する接続部材と、を備え、前記接続部材は、前記フィラーパイプの内部に配設されて前記燃料タンク内の燃料蒸気を排出するブリーザパイプと接続される接続部と、前記接続部を介して前記ブリーザパイプと連通し、前記ブリーザパイプと前記接続部とを介して流入する前記燃料蒸気の蒸気流路の一部を形成する蒸気流路形成部と、を有する。この形態のノズルガイドによれば、ブリーザパイプと接続される接続部を有する接続部材が本体部の外周面に設けられているので、ノズルガイドにブリーザパイプを固定できる。このため、フィラーパイプの内部にブリーザパイプが配設された、いわゆるインナーブリーザー仕様の燃料供給装置において、ブリーザパイプの固定構造を簡素化でき、ブリーザパイプの組み付け性を向上できる。また、燃料蒸気の蒸気流路の一部を形成する蒸気流路形成部を接続部材が有するので、ブリーザパイプから排出される燃料蒸気の流れを整流できる。このため、給油される燃料が燃料蒸気によって泡立つことを抑制でき、給油性が低下することを抑制できる。また、接続部材のタンク方向における上端部が、本体部に挿入された給油ノズルの先端部よりも下流側に位置するので、給油ノズルの先端部がノズルガイドの内周面にぶつかった場合に、接続部材の変形や損傷を抑制できる。このため、ノズルガイドにブリーザパイプを固定する機能が損なわれることを抑制できる。
(2)上記形態のノズルガイドにおいて、前記本体部は、前記先端部が挿入される挿入部と、前記タンク方向に前記挿入部と連なり前記挿入部よりも縮径して形成されて前記燃料流路の一部を形成する流路形成部と、を有し、前記接続部材は、前記流路形成部の外周面に設けられていてもよい。この形態のノズルガイドによれば、挿入部よりも縮径して形成された流路形成部の外周面に接続部材が設けられているので、接続部材を設けるためにノズルガイドの径方向の寸法が大型化することを抑制でき、また、接続部材の上端部が給油ノズルの先端部よりもタンク方向において下流側に位置する構成を容易に実現できる。
(3)上記形態のノズルガイドにおいて、前記挿入部の周方向の一部には、前記燃料流路を開閉する開閉部材の少なくとも一部を収容可能な収容部が形成されており、前記接続部材は、前記収容部から見て前記タンク方向に形成されていてもよい。この形態のノズルガイドによれば、収容部から見てタンク方向に接続部材が形成されているので、デッドスペースを活用して接続部材を配置でき、省スペース化を図ることができる。
(4)上記形態のノズルガイドにおいて、前記蒸気流路形成部の一端は前記接続部に連なり、他端には、前記フィラーパイプ内に前記燃料蒸気を戻す開口が形成された排出流路形成部が設けられ、前記排出流路形成部が設けられている延設方向と、前記タンク方向とが成す角度は、0°以上90°未満であってもよい。この形態のノズルガイドによれば、排出流路形成部の延設方向とタンク方向とが成す角度が0°以上90°未満であるので、燃料蒸気をタンク方向に向かって整流して開口から排出できる。このため、燃料蒸気を燃料タンクへと戻して循環させることができ、燃料蒸気が給油口から流出することを抑制できる。
(5)上記形態のノズルガイドにおいて、前記角度は、0°であってもよい。この形態のノズルガイドによれば、排出流路形成部の延設方向とタンク方向とが成す角度が0°であるので、燃料蒸気をタンク方向に向かってより整流して開口から排出でき、燃料蒸気が給油口から流出することをより抑制できる。
(6)上記形態のノズルガイドにおいて、前記本体部は、外周面に係合部を有し、前記接続部材は、前記係合部と係合する被係合部を有し、前記本体部と係合固定されていてもよい。この形態のノズルガイドによれば、本体部の外周面に形成された係合部と接続部材の被係合部とが互いに係合することによって、本体部と接続部材とが互いに係合固定されるので、接続部材にブリーザパイプを接続した後に接続部材を本体部と一体化できる。したがって、ブリーザパイプの組み付け性をより向上できる。
【0007】
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、ノズルガイドの製造方法、ノズルガイドを備える燃料供給装置等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】燃料供給装置の概略構成を示す概略図である。
図2】開口形成部材およびノズルガイドの構成を示す正面図である。
図3図2のIII-III線に沿った断面を示す断面図である。
図4】ノズルガイドの概略構成を示す斜視図である。
図5】蒸気流路形成部の構成を説明する部分断面図である。
図6】第2実施形態のノズルガイドの概略構成を示す正面図である。
図7】第3実施形態のノズルガイドの概略構成を示す斜視図である。
図8】第3実施形態のノズルガイドを分解して示す分解斜視図である。
図9】本体部の概略構成を示す正面図である。
図10】本体部の概略構成を示す側面図である。
図11】接続部材の概略構成を示す正面図である。
図12図8のXII-XII線に沿った断面を示す断面図である。
図13】蒸気流路の構成を説明する部分断面図である。
図14】第4実施形態の接続部材の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としてのノズルガイド10が適用された燃料供給装置100の概略構成を示す概略図である。燃料供給装置100は、車両に搭載され、給油口FCに挿入された給油ノズル150から吐出される燃料を、燃料タンクFTへと供給する。以下の説明では、フィラーパイプ110に対して給油口FCが設けられている側を上流側とも呼び、燃料タンクFTが設けられている側を下流側とも呼ぶ。また、巨視的に見て給油口FCから燃料タンクFTへと向かう方向、すなわち上流側から下流側へと向かう方向を、「タンク方向TD」とも呼ぶ。燃料供給装置100は、フィラーパイプ110と、ブリーザパイプ120と、開口形成部材130と、ノズルガイド10とを備えている。なお、図1では、図示の便宜上、フィラーパイプ110の上流端112と燃料タンクFTとを断面図で示し、その他の構成を外観図で示している。また、給油ノズル150を二点鎖線で示している。
【0010】
フィラーパイプ110は、可撓性を有する樹脂性のパイプで構成され、給油ノズル150から供給される燃料の燃料流路(以下、単に「燃料流路210」とも呼ぶ)を形成している。フィラーパイプ110の上流端112は、後述するように開口形成部材130と接続されている。フィラーパイプ110の下流端114は、燃料タンクFTと接続されている。フィラーパイプ110の下流端114には、燃料の逆流を抑制する逆止弁116が設けられている。逆止弁116は、給油ノズル150から燃料が供給されると開状態となり、燃料タンクFTの内部に貯留された燃料の液位が上昇して液没すると閉状態となる。図1では、閉状態の逆止弁116を示している。
【0011】
ブリーザパイプ120は、フィラーパイプ110の内部に配設されている。ブリーザパイプ120は、燃料タンクFTの内部の燃料蒸気を排出するための蒸気流路(以下、単に「蒸気流路220」とも呼ぶ)を形成している。ブリーザパイプ120は、燃料蒸気を燃料流路210へと戻し、燃料タンクFTの内圧を逃がす。ブリーザパイプ120の上流端122は、後述するようにノズルガイド10と接続されている。ブリーザパイプ120の下流端124は、燃料タンクFTの内部に露出している。下流端124には、開口部125が形成されている。開口部125は、燃料タンクFTの満タン液位と一致する高さに形成されている。また、下流端124には、開閉弁126が設けられている。開閉弁126は、燃料タンクFTの内部に貯留された燃料の液位が開閉弁126よりも下降すると自重によって開状態となり、ブリーザパイプ120内に混入した燃料を燃料タンクFTの内部に排出する。また、開閉弁126は、燃料タンクFTの内部に貯留された燃料の液位が上昇すると浮力によって閉状態となり、給油の際に燃料がブリーザパイプ120内に混入することを抑制する。図1では、閉状態の開閉弁126を示している。
【0012】
図2は、開口形成部材130およびノズルガイド10の構成を示す正面図である。図2は、図1のA矢視図に相当する。図2では、図示の便宜上、フィラーパイプ110の上流端112とブリーザパイプ120の上流端122とをそれぞれ二点鎖線で示している。図3は、図2のIII-III線に沿った断面を示す断面図である。図3では、図示の便宜上、給油の際における給油ノズル150の位置を二点鎖線で示すとともに、閉状態の蓋部材132と開閉部材134とをそれぞれ破線で示している。なお、図3では、フィラーパイプ110およびブリーザパイプ120の図示を省略している。
【0013】
図3に示すように、開口形成部材130は、略筒状の外観形状を有し、給油ノズル150が挿入される供給口131を形成している。開口形成部材130は、いわゆるキャップレスとも呼ばれ、燃料キャップを用いずに供給口131を開閉する。開口形成部材130は、蓋部材132と、開閉部材134と、パイプ接続部136とを有する。開口形成部材130の下流側の端部には、ノズルガイド10が接続されている。
【0014】
蓋部材132は、開口形成部材130の上流側の端部に設けられ、供給口131を開閉する。蓋部材132は、供給口131を塞ぐことにより給油口FCから異物が侵入することを抑制するとともに、給油の際に給油ノズル150の先端部152によって押されることにより供給口131を開状態とする。蓋部材132は、供給口131が開かれた状態において、開口形成部材130の内部に収容される。
【0015】
開閉部材134は、開口形成部材130の下流側の端部に設けられ、燃料流路210を開閉する。開閉部材134は、通常閉じられており、燃料供給装置100の外部へと燃料蒸気が流出することを抑制する。開閉部材134は、給油の際に給油ノズル150の先端部152によって押されることにより燃料流路210を開状態とする。開閉部材134は、給油の際に、後述するノズルガイド10の収容部23に収容される。
【0016】
パイプ接続部136は、開口形成部材130の外周面に形成されている。パイプ接続部136は、径方向外側に向かって突出する複数の突起137を有し、いわゆるファーツリー状の外観形状を有する。図2に示すように、パイプ接続部136は、フィラーパイプ110の上流端112に圧入されている。
【0017】
図4は、ノズルガイド10の概略構成を示す斜視図である。ノズルガイド10は、図3に示すように開口形成部材130の下流側の端部に接続され、図2に示すようにフィラーパイプ110の内部に配置されている。ノズルガイド10は、給油ノズル150の挿抜をガイドして給油性を安定させる機能と、ブリーザパイプ120を固定する機能とを有する。本実施形態において、ノズルガイド10と開口形成部材130とは、溶着によって互いに固定されている。ノズルガイド10は、本体部20と、接続部材50とを有する。
【0018】
本体部20は、略円筒状の外観形状を有し、給油ノズル150の挿抜をガイドする。本体部20は、本体部20のうちタンク方向TDにおいて上流側の部分を構成する挿入部22と、本体部20のうちタンク方向TDにおいて下流側の部分を構成する流路形成部26とを有する。
【0019】
図3に示すように、挿入部22には、給油の際に給油ノズル150の先端部152が挿入される。図2および図4に示すように、挿入部22の周方向の一部には、収容部23が形成されている。図3に示すように、収容部23は、給油の際に開かれた開閉部材134を収容する。本実施形態の収容部23は、開閉部材134の全部を収容可能に形成されているが、開閉部材134の一部を収容可能に形成されていてもよい。収容部23の径方向の寸法は、挿入部22のうち収容部23が形成されていない部分の径方向の寸法よりも大きい。
【0020】
流路形成部26は、タンク方向TDに挿入部22と連なり、挿入部22よりも縮径して形成されている。流路形成部26は、燃料流路210の一部を形成している。図3に示すように、流路形成部26は、給油の際に挿入部22に挿入される給油ノズル150の先端部152の位置よりも、タンク方向TDにおいて下流側に位置している。このため、流路形成部26には、給油ノズル150の先端部152が挿入されない。図4に示すように、流路形成部26の外周面27には、接続部材50が設けられている。
【0021】
接続部材50は、流路形成部26の外周面27に設けられている。より具体的には、収容部23から見てタンク方向TDに形成されている。換言すると、ノズルガイド10の周方向における収容部23の形成位置と接続部材50の形成位置とは、互いに一致している。接続部材50は、管体が略U字状に折り曲げられたような外観形状を有する。図3に示すように、接続部材50のタンク方向TDにおける上端部51は、本体部20の挿入部22に挿入された給油ノズル150の先端部152よりもタンク方向TDにおいて下流側に位置している。
【0022】
接続部材50は、ブリーザパイプ120をノズルガイド10に固定する機能と、燃料蒸気をタンク方向TDへと排出する機能とを有する。接続部材50は、接続部52と、蒸気流路形成部55とを有する。
【0023】
接続部52は、略円筒状の外観形状を有し、タンク方向TDに沿って延設されている。接続部52は、径方向外側に向かって突出する複数の突起が形成された、いわゆるファーツリー状の外周面を有する。図2に示すように、接続部52は、ブリーザパイプ120の上流端122に圧入されてブリーザパイプ120と接続されている。
【0024】
本実施形態のノズルガイド10は、樹脂材料を用いて射出成形により成形され、接続部材50と本体部20とが一体に成形されている。
【0025】
図5は、蒸気流路形成部55の構成を説明する部分断面図である。図5では、図4と同様の斜視図において、図4に示すV-V線に沿って接続部材50を切断した断面を示している。蒸気流路形成部55は、接続部52を介してブリーザパイプ120と連通し、ブリーザパイプ120と接続部52とを介して流入する燃料蒸気の蒸気流路220の一部を形成している。蒸気流路形成部55の一端は、接続部52に連なっている。蒸気流路形成部55の他端には、排出流路形成部56が設けられている。本実施形態において、排出流路形成部56が設けられている延設方向は、タンク方向TDと一致している。換言すると、延設方向とタンク方向TDとが成す角度は、0°である。延設方向とタンク方向TDとが成す角度が0°とは、巨視的に見て約0°であることを意味している。また、排出流路形成部56は、接続部52と平行に形成されている。排出流路形成部56には、フィラーパイプ110内の燃料流路210に燃料蒸気を戻す開口57が形成されている。すなわち、開口57は、タンク方向TDに開口するように形成されている。本実施形態において、タンク方向TDにおける開口57の形成位置は、流路形成部26の下流側の端部と一致しているが、流路形成部26の下流側の端部よりもタンク方向TDにおいて上流側に位置していてもよく、下流側に位置していてもよい。
【0026】
燃料タンクFT内の燃料蒸気は、ブリーザパイプ120を通って、タンク方向TDの下流側から上流側へと流通する。かかる燃料蒸気は、ブリーザパイプ120から接続部52へと到達し、図5において太線の矢印で示すように、蒸気流路形成部55を通って排出流路形成部56の開口57からフィラーパイプ110内の燃料流路210に排出される。排出流路形成部56の延設方向がタンク方向TDと一致しているので、排出流路形成部56から排出される燃料蒸気の流れ方向は、タンク方向TDとほぼ平行となる。このため、開口57から排出された燃料蒸気は、給油の際に給油ノズル150から吐出される燃料の流れに乗ってタンク方向TDへと流される。このようにして、燃料蒸気を燃料タンクFTへと戻して循環させることができ、燃料蒸気が給油口FCから流出することを抑制できる。
【0027】
以上説明した第1実施形態のノズルガイド10によれば、ブリーザパイプ120と接続される接続部52を有する接続部材50がノズルガイド10に設けられているので、ノズルガイド10にブリーザパイプ120の上流端122を固定できる。このため、フィラーパイプ110の内部にブリーザパイプ120が配設された、いわゆるインナーブリーザー仕様の燃料供給装置100において、ブリーザパイプ120の固定構造を簡素化でき、ブリーザパイプ120の組み付け性を向上できる。したがって、本実施形態のノズルガイド10によれば、給油ノズル150の挿抜をガイドして給油性を安定させることができるとともに、ブリーザパイプ120を固定してインナーブリーザー仕様を実現できる。
【0028】
また、接続部材50が蒸気流路形成部を有するので、ブリーザパイプ120から排出される燃料蒸気の流れを整流できる。このため、給油される燃料が燃料蒸気によって泡立つことを抑制でき、給油性が低下することを抑制できる。
【0029】
また、接続部材50のタンク方向TDにおける上端部51が、給油の際にノズルガイド10に挿入される給油ノズル150の先端部152の位置よりもタンク方向TDにおいて下流側に位置している。このため、給油ノズル150の先端部152がノズルガイド10の内周面にぶつかった場合に、接続部材50の変形や損傷を抑制できる。したがって、ノズルガイド10にブリーザパイプ120を固定する機能が損なわれることを抑制できる。
【0030】
また、ノズルガイド10の本体部20の外周面に接続部材50が設けられているので、給油ノズル150から吐出される燃料の流れが阻害されることを抑制でき、また、給油ノズル150を挿抜する機能が阻害されることを抑制できる。また、本体部20のうち流路形成部26の外周面27に接続部材50が設けられているので、接続部材50の上端部51が給油ノズル150の先端部152よりもタンク方向TDにおいて下流側に位置する構成を容易に実現できる。また、挿入部22よりも縮径して形成された流路形成部26の外周面27に接続部材50が設けられているので、接続部材50を設けるためにノズルガイド10の径方向の寸法が大型化することを抑制できる。また、接続部材50が本体部20と一体に成形されているので、ノズルガイド10の製造工程の増加を抑制できる。
【0031】
また、接続部材50が収容部23から見てタンク方向TDに形成されている。すなわち、挿入部22のうちの他の部分よりも径方向の寸法が大きい収容部23の下流側において、挿入部22よりも縮径して形成された流路形成部26の外周面27に接続部材50が形成されている。したがって、接続部材50が収容部23よりも径方向の内側に形成されているので、接続部材50を設けるためにノズルガイド10の径方向の寸法が大型化することを抑制できる。換言すると、デッドスペースを活用して接続部材50を配置できるので、省スペース化を図ることができる。
【0032】
また、排出流路形成部56が設けられている延設方向とタンク方向TDとが成す角度が0°であるので、燃料蒸気をタンク方向TDに向かって整流して開口57から排出できる。このため、燃料蒸気を燃料タンクFTへと戻して循環させることができ、燃料蒸気が給油口FCから流出することを抑制できる。
【0033】
また、ブリーザパイプ120がフィラーパイプ110の内部に配設されているので、燃料供給装置100や燃料タンクFTの構造が複雑化することを抑制できる。例えば、ブリーザパイプ120を設けるために燃料タンクFTに開口を形成することを省略できるので、製造工程の増加を抑制できる。また、例えば、樹脂製のブリーザパイプ120とフィラーパイプ110とを束ねるための保持部材を省略できる。したがって、燃料供給装置100や燃料タンクFTの製造工程が増加することを抑制でき、製造コストが増大することを抑制できる。また、フィラーパイプの外部にブリーザパイプを設ける構成と比較して、配索の自由度の低下を抑制できるので、燃料供給装置100の搭載性を向上できる。
【0034】
B.第2実施形態:
図6は、第2実施形態のノズルガイド10aの概略構成を示す正面図である。図6では、説明の便宜上、開口形成部材130、フィラーパイプ110およびブリーザパイプ120をノズルガイド10aとともに示している。第2実施形態のノズルガイド10aは、接続部材50に代えて接続部材50aを備える点において、第1実施形態のノズルガイド10と異なる。その他の構成は第1実施形態のノズルガイド10と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【0035】
接続部材50aは、接続部52aが設けられている方向と、排出流路形成部56aが設けられている延設方向とにおいて、第1実施形態の接続部材50と異なる。接続部材50aは、管体が略V字状に折り曲げられたような外観形状を有し、接続部52aと排出流路形成部56aとがタンク方向TDに向かうにつれて互いに離れる方向にそれぞれ延設されている。
【0036】
接続部52aは、タンク方向TDに交わる方向に沿って形成されており、接続部52aが設けられている方向とタンク方向TDとが成す角度が90°未満となるように形成されている。排出流路形成部56aは、タンク方向TDに交わる方向に沿って形成されており、排出流路形成部56aの延設方向とタンク方向TDとが成す角度が90°未満となるように形成されている。
【0037】
ブリーザパイプ120を介して接続部材50aの内部に流入した燃料蒸気は、排出流路形成部56aに形成された開口57からフィラーパイプ110内の燃料流路210に排出される。排出流路形成部56aの延設方向とタンク方向TDとが成す角度が90°未満なので、開口57から排出された燃料蒸気は、給油の際に給油ノズル150から吐出される燃料の流れに乗ってタンク方向TDへと流される。
【0038】
以上説明した第2実施形態のノズルガイド10aによれば、第1実施形態のノズルガイド10と同様な効果を有する。加えて、接続部52aと排出流路形成部56aとがタンク方向TDに向かうにつれて互いに離れる方向にそれぞれ延設されているので、接続部材50aと本体部20とを射出成形によって一体成形する場合に接続部材50aがアンダーカットとなることを抑制でき、離型工程が複雑化することを抑制できる。
【0039】
C.第3実施形態:
図7は、第3実施形態のノズルガイド10bの概略構成を示す斜視図である。図8は、第3実施形態のノズルガイド10bを分解して示す分解斜視図である。第3実施形態のノズルガイド10bは、本体部20と接続部材50とに代えて、互いに別体に形成された本体部20bと接続部材50bとを備える点において、第1実施形態のノズルガイド10と異なる。その他の構成は第1実施形態のノズルガイド10と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【0040】
図9は、本体部20bの概略構成を示す正面図である。図10は、本体部20bの概略構成を示す側面図である。図8ないし図10に示すように、本体部20bは、流路形成部26bの外周面27に係合部28bを有する。係合部28bは、径方向外側に向かって突出して形成された略直方体状の外観形状を有する。図9および図10に示すように、係合部28bには、2つの係合突起29bが形成されている。各係合突起29bは、係合部28bにおいてタンク方向TDの上流側と下流側とにそれぞれ形成されている。各係合突起29bは、係合部28bにおいて径方向外側の端部にそれぞれ形成されている。各係合突起29bは、後述する各係合溝部59bとそれぞれ係合する。
【0041】
図8および図10に示すように、係合部28bは、第1流路壁281と、第2流路壁282と、第3流路壁283と、第4流路壁284とを有する。第1流路壁281は、流路形成部26bの外周面27に接してタンク方向TDに沿って形成されている。第2流路壁282は、径方向において第1流路壁281と所定の距離だけ離れて平行に形成されている。第3流路壁283は、係合部28bのうち天井部分を構成しており、タンク方向TDにおいて第1流路壁281と第2流路壁282との上流側の端部にそれぞれ連なり、径方向に沿って形成されている。第4流路壁284は、係合部28bのうち底部分を構成しており、タンク方向TDにおいて第1流路壁281と第2流路壁282との下流側の端部の中央部にそれぞれ連なり、径方向において第3流路壁283と所定の距離だけ離れて平行に形成されている。第1流路壁281と第2流路壁282と第3流路壁283と第4流路壁284とに囲まれることによって、係合部28bの内部には、タンク方向TDと径方向とにそれぞれ垂直な方向に沿った連通孔285が形成されている。連通孔285は、燃料蒸気の蒸気流路220の一部として機能する。すなわち、各流路壁281~284は、蒸気流路220の一部を形成する。
【0042】
図11は、接続部材50bの概略構成を示す正面図である。図12は、図8のXII-XII線に沿った断面を示す断面図である。なお、図11では、説明の便宜上、蒸気流路220を破線で示している。
【0043】
図8図11および図12に示すように、接続部材50bは、本体部20bの係合部28bと係合する被係合部58bを有する。被係合部58bは、接続部材50bのうち蒸気流路形成部55bの一部が直方体状にくり抜かれて形成されており、本体部20bの径方向に沿って接続部材50bを貫通する貫通孔として形成されている。
【0044】
図8および図11に示すように、被係合部58bには、2つの係合溝部59bが形成されている。各係合溝部59bは、被係合部58bにおいてタンク方向TDの上流側と下流側とにそれぞれ形成されている。各係合溝部59bは、本体部20bの係合部28bに形成された各係合突起29bとそれぞれ係合する。
【0045】
図7に示すように、接続部材50bは、被係合部58bに本体部20bの係合部28bが挿入されて、係合溝部59bに係合突起29bが係合することにより、本体部20bと係合固定されている。接続部材50bの第2流路壁282は、接続部材50bが本体部20bに係合固定された状態において、ノズルガイド10bの外壁面を構成する。接続部材50bの第3流路壁283および第4流路壁284は、接続部材50bが本体部20bに係合固定された状態において、蒸気流路形成部55bの内側面と重なっている。
【0046】
図13は、蒸気流路220の構成を説明する部分断面図である。図13では、図7と同様の斜視図において、図7に示すXIII-XIII線に沿って接続部材50bを切断した断面を示している。燃料蒸気は、図13において太線の矢印で示すように、各流路壁281~284によって囲まれて形成された連通孔285を通って蒸気流路形成部55bの内部を流れる。なお、図13で示す断面には、第2流路壁282が表れていない。このように、本実施形態の蒸気流路220の一部は、蒸気流路形成部55bと係合部28bとによって形成されている。
【0047】
ノズルガイド10bへのブリーザパイプ120の組み付けは、ブリーザパイプ120の上流端122に接続部材50bの接続部52が圧入された後に、本体部20bの係合部28bと接続部材50bの被係合部58bとが係合固定されることにより実現されてもよい。
【0048】
以上説明した第3実施形態のノズルガイド10bによれば、第1実施形態のノズルガイド10と同様な効果を有する。加えて、本体部20bが流路形成部26bの外周面27に係合部28bを有し、接続部材50bが被係合部58bを有し、本体部20bと接続部材50bとが互いに別体に成形されて係合部28bと被係合部58bとによって係合固定されている。このため、本体部20bと接続部材50bとをそれぞれ射出成形等により別体に成形でき、また、本体部20bと接続部材50bとを互いに容易に固定できる。例えば、溶着等により接続部材50bを本体部20bに固定する構成と比較して、ノズルガイド10bの製造工程が複雑化することを抑制できる。また、係合固定によって接続部材50bをノズルガイド10bの外周面に設けることができるので、ブリーザパイプ120の上流端122に接続部材50bの接続部52を圧入した後に接続部材50bを本体部20bと一体化できる。したがって、ブリーザパイプ120の組み付け性をより向上できる。また、排出流路形成部56がタンク方向TDに沿って形成される構成を、アンダーカット処理を省略して実現でき、ノズルガイド10bの製造に要するコストが増大することを抑制できる。
【0049】
また、本体部20bに形成された係合部28bが、蒸気流路220の一部を形成する各流路壁281~284を構成しており、第2流路壁282がノズルガイド10bの外壁面を構成している。このため、接続部材50bを本体部20bに固定する機能と、蒸気流路220の一部を形成する機能とを、係合部28bによって兼用できる。また、接続部材50bの蒸気流路形成部55bにおいて蒸気流路220を形成するための流路壁の一部を省略できるので、接続部材50bの大型化を抑制でき、また、接続部材50bの材料コストを削減できる。
【0050】
D.第4実施形態:
図14は、第4実施形態のノズルガイドが備える接続部材50cの構成を示す断面図である。図14は、図12と同様の断面を示している。第4実施形態のノズルガイドが備える接続部材50cは、2つのガイド部54cがさらに形成されている点において、第3実施形態のノズルガイド10bが備える接続部材50bと異なる。その他の構成は第3実施形態の接続部材50bと同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【0051】
2つのガイド部54cは、蒸気流路形成部55cに形成された蒸気流路220において、タンク方向TDの上流側の角部を埋めるような斜面状の部位としてそれぞれ形成されている。各ガイド部54cは、それぞれ燃料蒸気の流れをガイドすることにより、蒸気流路220の角部において発生し得る乱流を抑制して圧力損失を抑制し、燃料蒸気の循環を促進させる。
【0052】
以上説明した第4実施形態の接続部材50cを備えるノズルガイドによれば、第3実施形態のノズルガイド10bと同様な効果を有する。加えて、接続部材50cに燃料蒸気の流れをガイドするガイド部54cが形成されているので、圧力損失を抑制して燃料蒸気の流れをよりスムーズにでき、燃料蒸気の循環をより促進できる。
【0053】
E.他の実施形態:
(1)上記各実施形態の接続部材50、50a~cは、流路形成部26、26bの外周面27において、収容部23から見てタンク方向に形成されていたが、周方向において収容部23とずれた位置に形成されていてもよい。かかる構成によっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
【0054】
(2)上記第3、4実施形態の本体部20bと接続部材50b~cとの構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、上記第3、4実施形態では、係合部28bが径方向外側に向かって突出して形成された略直方体状の外観形状を有し、被係合部58bが貫通口として形成されていたが、それぞれ互いに係合可能な任意の形状に形成されていてもよい。また、例えば、係合部28bに係合溝部が形成されて被係合部58bに係合突起が形成されていてもよい。また、例えば、互いに別体に形成された本体部20bと接続部材50b~cとは、係合固定に代えて、溶着等の任意の固定方法により互いに固定されてもよい。また、係合部28bは、蒸気流路220の一部を形成しない態様であってもよい。かかる態様においては、例えば、本体部20bの外周面に形成された係合突起により係合部28bが構成されて、接続部材50b~cの被係合部58bが係合溝部59bのみによって構成されていてもよく、本体部20bの外周面と接続部材50b~cとが溶着等により互いに固定されていてもよい。このような構成によっても、上記第3、4実施形態と同様な効果を奏する。
【0055】
(3)上記第4実施形態では、接続部材50cにガイド部54cが形成されていたが、ガイド部54cに代えて、またはガイド部54cに加えて、係合部28bの各流路壁281~284の内側に、燃料蒸気の流れをガイドして整流可能な任意のガイド部が形成されていてもよい。すなわち、ガイド部54cの形成位置や個数、形状等について任意に変更してもよい。かかる構成によっても、燃料蒸気の乱流の発生を抑制でき、上記第4実施形態と同様な効果を奏する。
【0056】
(4)上記各実施形態におけるノズルガイド10、10a~bおよび燃料供給装置100の構成は、あくまで一例であり、それぞれ種々変更可能である。例えば、ノズルガイド10、10a~bは、収容部23が省略されていてもよい。また、接続部材50、50a~cの接続部52、52aは、ブリーザパイプ120の上流端122への圧入に限らず、任意の接続方法によりブリーザパイプ120と接続されていてもよい。また、例えば、燃料供給装置100は、開口形成部材130に代えて燃料キャップを備えていてもよい。
【0057】
本発明は、上述の各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0058】
10、10a~b…ノズルガイド、20、20b…本体部、22…挿入部、23…収容部、26、26b…流路形成部、27…外周面、28b…係合部、29b…係合突起、50、50a~c…接続部材、51…上端部、52、52a…接続部、54c…ガイド部、55、55b~c…蒸気流路形成部、56、56a…排出流路形成部、57…開口、58b…被係合部、59b…係合溝部、100…燃料供給装置、110…フィラーパイプ、112…上流端、114…下流端、116…逆止弁、120…ブリーザパイプ、122…上流端、124…下流端、125…開口部、126…開閉弁、130…開口形成部材、131…供給口、132…蓋部材、134…開閉部材、136…パイプ接続部、137…突起、150…給油ノズル、152…先端部、210…燃料流路、220…蒸気流路、281…第1流路壁、282…第2流路壁、283…第3流路壁、284…第4流路壁、285…連通孔、FC…給油口、FT…燃料タンク、TD…タンク方向
図1
図2
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図8
図9
図10
図11
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