(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】美容電動ブラシ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20220922BHJP
A61N 1/26 20060101ALI20220922BHJP
A61H 23/02 20060101ALI20220922BHJP
【FI】
A61H7/00 300G
A61N1/26
A61H23/02 386
(21)【出願番号】P 2021052188
(22)【出願日】2021-03-25
【審査請求日】2021-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】520112483
【氏名又は名称】株式会社創通メディカル
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】薛 明鶴
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112155972(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0129372(US,A1)
【文献】特開2016-022041(JP,A)
【文献】特開昭53-000757(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0768952(KR,B1)
【文献】登録実用新案第3212403(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61N 1/26
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭皮または顔の皮膚に接触して機械的に刺激する複数の突起をそれぞれ、
先端導電部の先端に有する
導電性シリコン製第1アタッチメントおよび第2アタッチメントと、
前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントを回転させるモータと、該モータを駆動制御するとともに、前記突起から電流を流して前記頭皮または顔の皮膚を電気的に刺激するように、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントに電気的に接続される連動軸に微弱電圧を印加する回路基板と、前記モータおよび前記回路基板に電力を供給するバッテリと、を備える本体部と、
電力を前記バッテリに充電する場合、載置される前記本体部のトレイ体の下面に設けられる端子に接続され、前記電力を前記バッテリに供給する端子を有する充電台と、を備え、
頭皮をケアするための前記第1アタッチメントと顔をケアするための前記第2アタッチメントとを取り替えて前記本体部の前記トレイ体の保持部に着脱可能に装着できるように構成され、
前記第1アタッチメントは、基部と、前記基部の一面の中心から突出する第1先端導電部と、前記基部の一面の周縁から外側に広がるようにして延在する第2先端導電部とを有し、前記第1先端導電部及び前記第2先端導電部の先端に、前記突起が設けられ、前記第2アタッチメントは、前記第1アタッチメントの第2先端導電部の個数とは異なる個数を有し、中央の第3先端導電部の周囲に内側の環をなす複数の第4先端導電部と、該複数の第4先端導電部の周囲に外側の環をなす複数の第5先端導電部とを有することを特徴とする美容電動ブラシ装置。
【請求項2】
前記モータと、
前記モータの回転軸に固定された第1ギヤと、前記第1ギヤと噛合するダブル連動ギヤと、を具備し、
前記ダブル連動ギヤの下側に、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントを着脱可能に保持するための前記保持部が設けられている
ことを特徴とする請求項
1に記載の美容電動ブラシ装置。
【請求項3】
前記保持部は、
前記ダブル連動ギヤの中心孔と連通する開口を有する底座と、
前記底座と前記ダブル連動ギヤの下面との間に介在するベアリングと、
前記底座に支持されて前記中心孔の下側を包囲するブロックと、を有し、
前記中心孔に連結軸が通されており、前記連結軸の一端が前記回路基板に電気的に接続されると共に、前記連結軸の他端が前記第1アタッチメントまたは前記第2アタッチメントの鋼製蓋に接続され、前記回路基板は、前記連結軸を介して、前記第1アタッチメントまたは前記第2アタッチメントに微弱電圧を印加する
ことを特徴とする請求項2に記載の美容電動ブラシ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭皮や顔をマッサージする美容電動ブラシ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術に関わる文献として、特許文献1~3がある。特許文献1に開示された頭皮マッサージ装置は、殻体と、殻体内に設けられたモータと、モータに駆動される伝動モジュールと、伝動モジュールに駆動されてかつ底部が殻体から伸びる複数のマッサージヘッドモジュールとを有し、マッサージヘッドモジュールが、複数の駆動歯車からなる機構により回転駆動されるようになっている。特許文献2に開示された頭皮ケア装置は、頭皮をケアするためのものである。この頭皮ケア装置は、突起を回転駆動させるモータと、突起の先端を介して頭皮に電気刺激を付与する電気刺激発生手段とを有する。特許文献3に開示された育毛用電気刺激装置は、頭皮に低周波の電気刺激を付与するものである。この育毛用電気刺激装置は、利用者が把持するハンドケースと、ハンドケースの上部に支持された複数のポイント電極に前向きの不勢力を付与するスプリングと、ポイント電極に低周波を付与する低周波付与部とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020‐500565号
【文献】特開2012‐45089号
【文献】特開2000‐140131号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1~3に記載の装置は、頭皮の刺激には好適であるものの、美顔のためのフェイシャルケアには不向きであった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、頭皮のケアと顔のケアの両方を効率よく行うことができる技術的手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の好適な態様である美容電動ブラシ装置は、頭皮または顔の皮膚に接触して機械的に刺激する複数の突起をそれぞれ、先端導電部の先端に有する導電性シリコン製第1アタッチメントおよび第2アタッチメントと、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントを回転させるモータと、該モータを駆動制御するとともに、前記突起から電流を流して前記頭皮または顔の皮膚を電気的に刺激するように、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントに電気的に接続される連動軸に微弱電圧を印加する回路基板と、前記モータおよび前記回路基板に電力を供給するバッテリと、を備える本体部と、電力を前記バッテリに充電する場合、載置される前記本体部のトレイ体の下面に設けられる端子に接続され、前記電力を前記バッテリに供給する端子を有する充電台と、を備え、頭皮をケアするための前記第1アタッチメントと顔をケアするための前記第2アタッチメントとを取り替えて前記本体部の前記トレイ体の保持部に着脱可能に装着できるように構成され、前記第1アタッチメントは、基部と、前記基部の一面の中心から突出する第1先端導電部と、前記基部の一面の周縁から外側に広がるようにして延在する第2先端導電部とを有し、前記第1先端導電部及び前記第2先端導電部の先端に、前記突起が設けられ、前記第2アタッチメントは、前記第1アタッチメントの第2先端導電部の個数とは異なる個数を有し、中央の第3先端導電部の周囲に内側の環をなす複数の第4先端導電部と、該複数の第4先端導電部の周囲に外側の環をなす複数の第5先端導電部とを有することを特徴とする。
【0008】
前記モータと、前記モータの回転軸に固定された第1ギヤと、前記第1ギヤと噛合するダブル連動ギヤと、を具備し、前記ダブル連動ギヤの下側に、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントを着脱可能に保持するための前記保持部が設けられていてもよい。
【0009】
また、前記保持部は、前記ダブル連動ギヤの中心孔と連通する開口を有する底座と、前記底座と前記ダブル連動ギヤの下面との間に介在するベアリングと、前記底座に支持されて前記中心孔の下側を包囲するブロックと、を有し、前記中心孔に連結軸が通されており、前記連結軸の一端が前記回路基板に電気的に接続されると共に、前記連結軸の他端が前記第1アタッチメントまたは前記第2アタッチメントの鋼製蓋に接続され、
前記回路基板は、前記連結軸を介して、前記第1アタッチメントまたは前記第2アタッチメントに微弱電圧を印加してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、頭皮または顔の皮膚に接触して機械的に刺激する複数の突起をそれぞれ、有する第1アタッチメントおよび第2アタッチメントと、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントを回転させるモータと、該モータを駆動制御するとともに、前記突起から電流を流して前記頭皮または顔の皮膚を電気的に刺激するように、前記第1アタッチメントまたは第2アタッチメントに電気的に接続される連動軸に微弱電圧を印加する回路基板と、前記モータおよび前記回路基板に電力を供給するバッテリと、を備える本体部と、電力を前記バッテリに充電する場合、載置される前記本体部のトレイ体の下面に設けられる端子に接続され、前記電力を前記バッテリに供給する端子を有する充電台と、を備え、頭皮をケアするための前記第1アタッチメントと顔をケアするための前記第2アタッチメントとを取り替えて前記本体部の前記トレイ体の保持部に着脱可能に装着できるように構成されていることにより、頭皮のケアと顔のケアの両方を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態である美容電動ブラシ装置1を下側、左側、前側、右側、後側、及び上側から見た図である。
【
図2】
図1の美容電動ブラシ装置1を充電台90に載置した状態の斜視図である。
【
図3】
図2の美容電動ブラシ装置1を充電台90から分離した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図2の美容電動ブラシ装置1を反対側から見た斜視図である。
【
図5】
図3の美容電動ブラシ装置1とアタッチメント7H及び7Fを示す斜視図である。
【
図6】
図2の美容電動ブラシ装置1の筐体の内部を示す図である。
【
図7】
図6におけるバッテリ33、PCB(printed circuit board)32、ダブル連動ギヤ52、底座81、連動軸63、入れ子85、スプリング86、及びアタッチメント7Hの分解図である。
【
図8】(A)は、
図6からバッテリ33とホルダ34を除いたものの斜視図であり、(B)は、(A)を+Y側から見た図である。
【
図9】
図8(A)の美容電動ブラシ装置1における連動軸63の中心を通る、XY面と平行な切断面の一部分の断面図である。
【
図10】本発明の変形例である美容電動ブラシ装置1における連動軸63の中心を通る、XY面と平行な切断面の一部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図2(B)に示すように、本発明の一実施形態である美容電動ブラシ装置1は、充電台90上に置いて充電される。美容電動ブラシ装置1は、充電台90の端子99から供給される電力をバッテリ33に充電し、このバッテリ33の電力による物理的刺激と電気的刺激(EMS:Electric Muscle Stimulation)を利用者の頭皮や顔に与え、利用者の頭皮や顔のケアを行う。
【0013】
以降の説明では、美容電動ブラシ装置1と充電台90の装着の方向を適宜Y方向といい、Y方向と直交する一方向を適宜X方向といい、Y方向及びX方向の両方と直交する方向を適宜Z方向という。また、+Y側を上側、-Y側を下側、-X側を左側、+X側を右側、+Z側を前側、-Z側を後側と称することがある。
【0014】
美容電動ブラシ装置1は、本体2と、本体2に着脱可能な2種類の第1導電性シリコンアタッチメント7H及び第2導電性シリコンアタッチメント7Fとを有する。第1導電性シリコンアタッチメント7Hは頭皮のケアのためのものであり、第2導電性シリコンアタッチメント7Fは、顔のケアのためのものである。
【0015】
本体2は、カバー20とトレイ体21とを組み合わせた筐体に、モータ31、PCB32、ホルダ34、バッテリ33、第1ギヤ41、連動ギヤ51、ダブル連動ギヤ52、及び、シリコンアタッチメント7H及び7Fを保持するための保持部80を組み込んだものである。
【0016】
カバー20は、ひょうたんの括れ部分を中心よりも後側にずらし、括れ部分よりも下側の一部を水平に切り欠いたような形状を有している。カバー20の下縁は、真円状をなしている。カバー20の上端の中央には、電源投入などの各種操作を行うためのボタン23及び24が設けられている。
【0017】
トレイ体21は、円盤状をなしている。トレイ体21の下面218の後側には、充電台90の端子99と対応する端子219が設けられている。
【0018】
トレイ体21の上面217の中央には、第1ギヤ41と連動ギヤ51が配置されている。第1ギヤ41及び連動ギヤ51を挟んだ左右両側には、ダブル連動ギヤ52が配置されている。第1ギヤ41は、連動ギヤ51、及び-X-Z側と+X-Z側の2つのギヤ52と噛合している。連動ギヤ51は、第1ギヤ41、及び-X+Z側と+X+Z側の2つのギヤ52と噛合している。第1ギヤ41の中心軸の上側には、モータ31の回転軸が固定されている。モータ31は、カバー20とトレイ体21を組み合わせた筐体内におけるボタン23及び24の下の空洞部に収まる。
【0019】
トレイ体21の上面217の上側には、PCB32が配置されている。PCB32はU字状をなしている。PCB32は、湾曲部321とそれに繋がる2つの直線部322とを有する。
【0020】
PCB32の湾曲部321は、モータ31の後側にある。湾曲部321には、2つの貫通孔323が設けられている。湾曲部321の貫通孔323には連動軸61が通されている。連動軸61は、導電性の部材からなる。連動軸61の上端部にはナット62が嵌められる。連動軸61の下端部は、端子219と接続されている。
【0021】
PCB32の直線部322の先端部、及び直線部322と湾曲部321の境界の部分には、貫通孔324が設けられている。貫通孔324には連動軸63が通されている。連動軸63は、導電性の部材からなる。連動軸63の上端部にはナット64が嵌められる。連動軸63は、ダブル連動ギヤ52の中心孔215に通されている。
【0022】
図9に示すように、ダブル連動ギヤ52の下面214は、トレイ体21に対して傾いたテーパ面になっている。トレイ体21におけるダブル連動ギヤ52が嵌合された孔の下には空洞があり、この空洞内に保持部80が設けられている。
【0023】
保持部80は、ダブル連動ギヤ52の中心孔215と連通する開口810を有する底座81と、底座81とダブル連動ギヤ52の下面214との間に介在するベアリング82と、底座81に支持されて中心孔215の下側を包囲するブロック84とからなる。底座81における開口810を覆う内周壁には、環状の溝811が設けられている。連動軸63は、ダブル連動ギヤ52の中心孔215を突き抜けて、ブロック84の孔845の中に入り、その下側に突出している。連動軸63の下端部630は、陣笠状に広がっている。
【0024】
第1導電性シリコンアタッチメント7Hは、円筒状の基部70と、基部70の一面の中心から突出する先端導電部71と、基部70の一面の周縁から外側に広がるようにして延在する先端導電部72とを有する。先端導電部71及び72の先端には、突起75が設けられている。
【0025】
基部70における先端導電部71、72と反対側には、先端導電部71、72の側に抉れた凹部710があり、この凹部710に、鋼製蓋87、入れ子85、及びスプリング86が収められる。凹部710の内周壁の真中よりも下の部分はすり鉢状に狭まっている。凹部710の底には、柱部752が設けられている。スプリング86の下端は、凹部710の底における柱部752の周囲の部分に接している。
【0026】
スプリング86における柱部752の側と反対側の部分は、入れ子85の穴751の中に収まっている。スプリング86の上端は、入れ子85の穴751の天面に接している。
【0027】
入れ子85は、鋼製蓋87の中に収まっている。鋼製蓋87は、入れ子85よりも僅かに大きな内径をもった円筒状をなしている。鋼製蓋87の一端は第1縁部871として外側に広がっており、その他端は、第2縁部872として内側に狭まっている。鋼製蓋87の第1縁部871は、開口810を覆う周壁の下縁の環溝に嵌っている。入れ子85は、スプリング86により、当該入れ子85の周縁部が第2縁部872に当接する位置まで付勢されている。
【0028】
第1導電性シリコンアタッチメント7Hの基部70の外周壁には、環状の凸部711が設けられている。第1導電性シリコンアタッチメント7Hの基部70を、底座81の開口810に押し込むと、基部70の凸部711と底座81の溝811が嵌合する。また、連動軸63の下端部630が、鋼製蓋87の中の入れ子85に当接し、入れ子85が、スプリング86の不勢力に抗って、凹部710の奥に動き、連動軸63と鋼製蓋87が接続される。
【0029】
図8(B)に示すように、トレイ体21の下側には、4つの底座81の外面の一部、及び4つの第1導電性シリコンアタッチメント7Hが露出しており、第1導電性シリコンアタッチメント7Hは、連動軸63の延伸方向であるZ方向に対して傾いている。4つの第1導電性シリコンアタッチメント7Hの中央の先端導電部71は、90度ずつずれた方向を向けるとよい。
【0030】
利用者は、頭皮のケアを行うときは、本体2に第1導電性シリコンアタッチメント7Hを装着し、第1導電性シリコンアタッチメント7Hの電極を自身の頭皮にあてて、ボタン23及び24による起動の操作を行う。起動の操作が行われると、PCB32は、モータ31を駆動し、連動軸63に微弱電圧を印加する。モータ31の駆動力は、ダブル連動ギヤ52に伝わり、ダブル連動ギヤ52の回転に伴って第1導電性シリコンアタッチメント7Hが回転し、頭皮に物理的刺激が与えられる。また、連動軸63に電圧が印加されると、PCB32→連動軸63→鋼製蓋87→スプリング86→対角方向に向かい合う2対のうち一方のアタッチメント7H(
図8(B)に示す+X+Z側と+X-Z側のアタッチメント7H)の突起75(+電極)→頭皮→対角方向に向かい合う2対のうち他方のアタッチメント7H(
図8(B)に示す-X+Z側と-X-Z側のアタッチメント7H)の突起75(-電極)→スプリング86→鋼製蓋87→連動軸63→PCB32という電流ループが形成され、頭皮に電気的刺激が与えられる。
【0031】
第2導電性シリコンアタッチメント7Fは、先端導電部72の個数と配置が、第1導電性シリコンアタッチメント7Hのそれと異なる。第2導電性シリコンアタッチメント7Fは、先端導電部71の周囲に内側の環をなす複数の先端導電部72があり、その周囲に外側の環をなす複数の先端導電部72がある。
【0032】
利用者は、顔のケアを行うときは、本体2に第2導電性シリコンアタッチメント7Fを装着し、第2導電性シリコンアタッチメント7Fの電極を自身の顔にあてて、ボタン23及び24による起動の操作を行う。起動の操作が行われると、PCB32は、モータ31を駆動し、連動軸63に微弱電圧を印加する。モータ31の駆動力は、ダブル連動ギヤ52に伝わり、ダブル連動ギヤ52の回転に伴って第2導電性シリコンアタッチメント7Fが回転し、顔に物理的刺激が与えられる。また、連動軸63に電圧が印加されると、第2導電性シリコンアタッチメント7Fから、顔に電気的刺激が与えられる。
【0033】
以上が、本実施形態の構成の詳細である。本実施形態の美容電動ブラシ装置1は、頭皮に接触して機械的に刺激する複数の突起75を有するアタッチメント7H及び7Fと、アタッチメント7H及び7Fを回転させる本体2とを備え、本体2には、突起75から電流を流して電気的に刺激するEMS発生部であるPCB32が設けられており、アタッチメント7H及び7Fには、頭皮をケアするための第1アタッチメント7Hと、顔をケアするための第2アタッチメント7Fとがあり、第1アタッチメント7Hと第2アタッチメント7Fを取り替えて本体2に装着できるように構成されている。よって、頭皮のケアと顔のケアの両方を効率よく行うことができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態に以下の変形を加えてもよい。
【0035】
上記実施形態では、ダブル連動ギヤ52の下面214は、トレイ体21に対して傾いたテーパ面になっており、第1導電性シリコンアタッチメント7Hは、連動軸63の延伸方向であるZ方向に対して傾いていた。しかし、
図10に示すように、第1導電性シリコンアタッチメント7Hを、連動軸63と平行な方向に向けて、装着するようにしてもよい。
【0036】
1 美容電動ブラシ装置
2 本体
7 第2導電性シリコンアタッチメント
7 第1導電性シリコンアタッチメント
20 カバー
21 トレイ体
23 ボタン
31 モータ
32 PCB
33 バッテリ
34 ホルダ
41 第1ギヤ
51 連動ギヤ
52 ダブル連動ギヤ
61 連動軸
62 ナット
63 連動軸
64 ナット
70 基部
71 先端導電部
72 先端導電部
75 突起
80 保持部
81 底座
82 ベアリング
84 ブロック
85 子
86 スプリング
87 鋼製蓋
90 充電台
214 下面
215 中心孔
217 上面
218 下面
220 空洞
321 湾曲部
322 直線部
323 貫通孔
324 貫通孔
630 下端部
710 凹部
711 凸部
751 穴
752 柱部
810 開口
811 溝
845 孔
871 第1縁部
872 第2縁部
【要約】
【課題】頭皮のケアと顔のケアの両方を効率よく行うことができる技術的手段を提供する。
【解決手段】美容電動ブラシ装置1は、頭皮に接触して機械的に刺激する複数の突起75を有するアタッチメント7H及び7Fと、アタッチメント7H及び7Fを回転させる本体2とを備え、本体2には、突起75から電流を流して電気的に刺激するEMS発生部であるPCB32が設けられており、アタッチメント7H及び7Fには、頭皮をケアするための第1アタッチメント7Hと、顔をケアするための第2アタッチメント7Fとがあり、第1アタッチメント7Hと第2アタッチメント7Fを取り替えて本体2に装着できるように構成されている。
【選択図】
図4