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特許7144795和文字変換プログラム及び和文字変換装置
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  • 特許-和文字変換プログラム及び和文字変換装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】和文字変換プログラム及び和文字変換装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/40 20200101AFI20220922BHJP
   G06F 16/903 20190101ALI20220922BHJP
   G06F 40/55 20200101ALI20220922BHJP
【FI】
G06F40/40
G06F16/903
G06F40/55
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017226499
(22)【出願日】2017-11-27
(65)【公開番号】P2019096173
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-11-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [刊行物1]展示日 平成29年5月28日から、展示場所 高知市立龍馬の生まれたまち記念館
(73)【特許権者】
【識別番号】515206539
【氏名又は名称】株式会社GoGyoJapan
(74)【代理人】
【識別番号】100188662
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100177895
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 一範
(72)【発明者】
【氏名】平野 孝一
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3136719(JP,U)
【文献】特開2009-199434(JP,A)
【文献】特開平02-121054(JP,A)
【文献】特開2002-117129(JP,A)
【文献】特開平11-066061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/40
G06F 16/903
G06F 40/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理をコンピュータに実現させる和文字変換プログラムであって、
前記コンピュータに、
変換対象の外国語の入力を受付ける外国語受付機能と、
受け付けた前記外国語の称呼を抽出する称呼抽出機能と、
和文字を選択するための和文字選択条件を設定する和文字選択条件設定機能と、
設定された前記和文字選択条件に関するアルゴリズムを含む複数のアルゴリズムに従って、和文字を所定のデータベースから選択して前記称呼と一致する和文字の組み合わせに変換する和文字変換機能と、
複数の前記アルゴリズムに従って変換された和文字の組み合わせの複数の候補を表示画面に表示させて、ユーザからの選択を受付ける選択受付機能と、
選択された和文字の組み合わせを出力する和文字出力機能と
を実現させるための和文字変換プログラム。
【請求項2】
前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして変換された和文字全体の総画数の条件を設定する機能を含んでおり、
前記和文字変換機能は、変換後の和文字全体の総画数が前記総画数の条件を満たすように和文字を組み合わせる機能を含んでいる
請求項1に記載の和文字変換プログラム。
【請求項3】
前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして和文字の画数の条件を設定する機能を含んでおり、
前記和文字変換機能は、画数に応じて段階的にグループ分けされた和文字のデータベースの中から、前記和文字選択条件で指定された画数に応じたデータベースを選択し、選択されたデータベースから優先的に変換候補の和文字を選択する機能を含んでいる
請求項1又は請求項2に記載の和文字変換プログラム。
【請求項4】
前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして和文字の意味の条件を設定する機能を含んでおり、
前記和文字変換機能は、和文字の意味に応じてグループ分けされた和文字のデータベースの中から、前記和文字選択条件で指定された意味の条件に応じたデータベースを選択し、選択されたデータベースから優先的に変換候補の和文字を選択する機能を含んでいる
請求項1から請求項3の何れかに記載の和文字変換プログラム。
【請求項5】
前記和文字変換機能は、前記称呼と一致する平仮名のみからなる和文字、片仮名のみからなる和文字、及び、漢字のみからなる和文字にそれぞれ変換する機能を含んでおり、
前記和文字出力機能は、平仮名のみからなる和文字、片仮名のみからなる和文字、及び、漢字のみからなる和文字を全て出力する機能を含んでいる
請求項1から請求項4の何れかに記載の和文字変換プログラム。
【請求項6】
入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理を行うための和文字変換装置であって、
変換対象の外国語の入力を受付ける外国語受付部と、
受け付けた前記外国語の称呼を抽出する称呼抽出部と、
和文字を選択するための和文字選択条件を設定する和文字選択条件設定部と、
設定された前記和文字選択条件に関するアルゴリズムを含む複数のアルゴリズムに従って、和文字を所定のデータベースから選択して前記称呼と一致する和文字の組み合わせに変換する和文字変換部と、
複数の前記アルゴリズムに従って変換された和文字の組み合わせの複数の候補を表示画面に表示させて、ユーザからの選択を受付ける選択受付部と、
選択された和文字の組み合わせを出力する和文字出力部と
を備えた和文字変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理を行うための和文字変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
外国の方から見たとき、日本において使用されている平仮名、片仮名、漢字(以下、これら3つを和文字と表現する場合がある。)は、普段見慣れない文字であることも影響してか魅力のある文字として捉えられていることが多々ある。外国からの観光客が和文字のプリントされた商品を購入したり、自身の名前が和文字で表現するとどのような文字列となるのかを知りたがったりすることがある。
【0003】
このような背景もあり、外国語の表記の文字列を和文字に変換するとどのように表記されるかを知りたいというニーズが存在する。特許文献1には、英単語等のアルファベットからなる文字列を当該アルファベット文字列に対応する日本語読みへ変換する変換装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-199434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の変換装置は、外国語の文字列の日本語読みを平仮名若しくは片仮名で出力することは可能であるが、平仮名、片仮名及び漢字が混在する形での文字列に変換したり、漢字のみの当て字に変換したりすることはできなかった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理を行うための和文字変換プログラム及び和文字変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る和文字変換プログラムは、入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理をコンピュータに実現させる和文字変換プログラムであって、前記コンピュータに、変換対象の外国語の入力を受付ける外国語受付機能と、受け付けた前記外国語の称呼を抽出する称呼抽出機能と、和文字を選択するための和文字選択条件を設定する和文字選択条件設定機能と、前記和文字選択条件に合致する和文字を所定のデータベースから選択して前記称呼と一致する和文字の組み合わせに変換する和文字変換機能と、変換した和文字を出力する和文字出力機能とを実現させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る和文字変換プログラムは、前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして変換された和文字全体の総画数の条件を設定する機能を含んでおり、前記和文字変換機能は、変換後の和文字全体の総画数が前記総画数の条件を満たすように和文字を組み合わせる機能を含んでいることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る和文字変換プログラムは、前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして和文字の画数の条件を設定する機能を含んでおり、前記和文字変換機能は、画数に応じて段階的にグループ分けされた和文字のデータベースの中から、前記和文字選択条件で指定された画数に応じたデータベースを選択し、選択されたデータベースから優先的に変換候補の和文字を選択する機能を含んでいることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る和文字変換プログラムは、前記和文字選択条件設定機能は、和文字選択条件の1つとして和文字の意味の条件を設定する機能を含んでおり、前記和文字変換機能は、和文字の意味に応じてグループ分けされた和文字のデータベースの中から、前記和文字選択条件で指定された意味の条件に応じたデータベースを選択し、選択されたデータベースから優先的に変換候補の和文字を選択する機能を含んでいることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る和文字変換プログラムは、前記和文字変換機能は、前記称呼と一致する平仮名のみからなる和文字、片仮名のみからなる和文字、及び、漢字のみからなる和文字にそれぞれ変換する機能を含んでおり、前記和文字出力機能は、平仮名のみからなる和文字、片仮名のみからなる和文字、及び、漢字のみからなる和文字を全て出力する機能を含んでいることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る和文字変換装置は、入力された外国語をその外国語と称呼が一致する和文字に変換する処理を行うための和文字変換装置であって、変換対象の外国語の入力を受付ける外国語受付部と、受け付けた前記外国語の称呼を抽出する称呼抽出部と、和文字を選択するための和文字選択条件を設定する和文字選択条件設定部と、前記和文字選択条件に合致する和文字を所定のデータベースから選択して前記称呼と一致する和文字の組み合わせに変換する和文字変換部と、変換した和文字を出力する和文字出力部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、変換対象の外国語の入力を受付け、受け付けた外国語の称呼を抽出し、和文字を選択するための和文字選択条件を設定し、和文字選択条件に合致する和文字を所定のデータベースから選択して称呼と一致する和文字の組み合わせに変換し、変換した和文字を出力するようにしたので、自身の名前や外国語の名称が和文字で表現するとどのような文字列となるのかを知りたい外国人に対して即座に和文字に変換した結果を提示できるため、外国人のニーズを満たすことが可能となる。また、和文字選択条件について様々な条件の中からユーザが選択することを可能とすれば、ユーザの好みの傾向の和文字に変換することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る和文字変換装置10の構成を表したブロック図である。
図2】本発明に係る和文字変換装置10における和文字変換処理の流れを示したフローチャート図である。
図3】本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。
図4】本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。
図5】本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。
図6】本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。
図7】本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照しながら、第1の実施の形態に係る和文字変換装置の例について説明する。図1は、本発明に係る和文字変換装置10の構成を表したブロック図である。なお、和文字変換装置10は、専用マシンとして設計した装置であってもよいが、一般的なコンピュータによって実現可能なものであるものとする。この場合に、和文字変換装置10は、一般的なコンピュータが通常備えているであろうCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、GPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)、メモリ、ハードディスクドライブ等のストレージを具備しているものとする(図示省略)。また、これらの一般的なコンピュータを本例の和文字変換装置10として機能させるためにプログラムよって各種処理が実行されることは言うまでもない。また、以下に説明する和文字変換装置10の構成要素を全て和文字変換装置10自身が備えている必要はなく、一部構成を他の装置に備えさせる、例えば、通信ネットワークを介して接続可能なサーバ装置に一部の構成を備えさせるようにして、和文字変換装置10が通信を行いながらサーバ装置に備えられた構成を利用するものであってもよい。
【0016】
図1に示すように、和文字変換装置10は、外国語受付部11と、称呼抽出部12と、和文字選択条件設定部13と、和文字変換部14と、和文字出力部15と、記憶部16とを少なくとも備えている。
【0017】
外国語受付部11は、外国語による名前、単語などの文字列の入力を受付ける機能を有する。外国語の受け付けは、先ず、入力したい言語の選択を受付け、選択された言語の入力フォーマットに基づいて、和文字に変換したい文字列についてのユーザによる入力を受付ける。
【0018】
称呼抽出部12は、外国語受付部11で受け付けた外国語表記の文字列から称呼を抽出する機能を有する。称呼抽出のためのアルゴリズムはどのようなものであってもよい。抽出した称呼は複雑な発音箇所を簡略化することで平仮名や片仮名でそのまま表現できるようにすることが好ましい。例えば、外国特有の発音箇所を含む場合には、日本語によって表記可能な称呼によって近似するようにしてもよい。
【0019】
和文字選択条件設定部13は、和文字を選択するための和文字選択条件を設定する機能を有する。和文字選択条件とは、抽出した称呼に対して和文字を当てはめていく処理の際に何れの和文字を選択するかの条件のことをいう。和文字選択条件としては、例えば、総画数の条件、画数が多めの文字を希望する条件、画数が少なめの文字を希望する条件、総文字数をなるべく少なくする条件、良い意味の文字を選択する条件、悪い意味の文字を選択する条件、漢字の部首を指定する条件など、この他にも様々な条件が設定し得る。和文字選択条件の設定は、内部的に予め設定しておくものであってもよいし、ユーザが選択して設定するものであってもよい。
【0020】
和文字変換部14は、設定された和文字選択条件に合致する和文字を所定のデータベースから選択して称呼と一致する和文字の組み合わせに変換する機能を有する。先ず、和文字選択条件の条件内容に応じて最適な和文字のデータベースを用意しておく。例えば、画数が多めの文字からなるデータベース、画数が少なめの文字からなるデータベース、良い意味の文字からなるデータベース、悪い意味の文字からなるデータベース、漢字の部首が共通する文字からなるデータベース(部首に「火」を含む漢字、部首に「水」を含む漢字、部首に「木」を含む漢字など、部首ごとにまとめたデータベース)など、和文字選択条件に対応したデータベースを予め記憶させておく。称呼に応じた和文字を選択するアルゴリズムは様々なものを適用可能であるが、例えば、先頭の称呼から1音ずつ対応する和文字を選択していくアルゴリズムや、総文字数をなるべく少なくする条件が設定されている場合には、称呼の音の中に、1つの和文字で多くの音数を表現可能な箇所が含まれているかを判定してそのような箇所には1つの和文字を当てはめる選択を行うアルゴリズムなどが採用し得る。また、総画数の条件が設定されている場合には、総画数が好ましい数となるように和文字を選択するアルゴリズムが採用される。より詳しくは、例えば、陰陽五行説に基づく姓名判断において好ましいとされる総画数となるように候補の中から和文字を選択するようにしてもよい。また、選択される和文字として、平仮名、片仮名、漢字を混在させて選択するアルゴリズムであってもよいし、漢字のみから選択するアルゴリズムであってもよい。
【0021】
和文字出力部15は、和文字変換部14において変換して得られた和文字を所定の出力形式によって出力する機能を有する。出力の形式としてはどのようなものであってもよいが、例えば、表示画面に表示するのみの出力や、紙・シール・Tシャツなどの何らかの媒体にプリントアウトする出力や、スマートフォンなどの携帯端末のカメラ機能で読み取り可能なマトリックス型二次元コードとしての出力などが考えられる。また、出力の内容としては、変換後の和文字を1パターンだけ出力するもの、変換後の漢字による和文字のみならず平仮名及び片仮名での表記も併せて出力するものや、変換後の和文字に使用されている漢字の意味を併せて出力するものなどが考えられる。
【0022】
記憶部16は、各部の処理に必要な各種データや、各部における処理の結果として得られたデータを記憶させる機能を有する。例えば、和文字変換部14において利用する各種の漢字用データベースは、この記憶部16に記憶させておくようにしてもよい。
【0023】
次に、和文字変換装置10における和文字変換処理の流れについて説明を行う。図2に示すのは、和文字変換装置10における和文字変換処理の流れを示したフローチャート図である。この図2において、先ず、和文字変換装置10が備える表示画面及び入力手段を用いて、ユーザからの和文字への変換対象となる外国語の入力を受付ける(S101)。ユーザは自身の得意とする言語を選択した上で、その言語によって和文字への変換対象となる外国語を入力する。例えば、ユーザ自身の名前を入力する場合が考えられる。外国語の入力を受付けた後に、その外国語の称呼を抽出する処理を実行する(S102)。外国特有の発音箇所を含む場合には、日本語によって表記可能な称呼によって近似するようにしてもよい。次に、称呼を読み方の一致する和文字に変換する処理の際に、和文字を選択するための和文字選択条件を設定する(S103)。和文字選択条件は、例えば、総画数が幸運とされる画数となるようにするという条件や、画数の多い文字を優先的に選択する条件などが挙げられ、設定の手法の一例としては、ユーザが条件設定画面において選択する手法が考えられる。設定された和文字選択条件に応じたアルゴリズムに基づいて、称呼を読み方の一致する和文字に変換する処理を実行する(S104)。変換して得られた和文字を所定の出力形式によって出力して(S105)、処理を終了する。
【0024】
図3乃至図7は、本発明に係る和文字変換装置10を利用する際の表示画面を表した画面図である。これら図3乃至図7を用いて、和文字変換装置10を利用する際の具体的な流れを説明する。
【0025】
図3は、ユーザからの和文字への変換対象となる外国語の入力を受付ける画面の一例である。この図3の画面に移行する前段階において、ユーザは入力に用いる言語を選択する必要があり、図3の例では言語として英語が選択されている。そして、図3に示すように、入力欄に対して変換したい名前の入力が求められ、ユーザはキーボード若しくはタッチパネル式の画面に表示される入力インターフェースを用いて入力欄に対して名前を入力する。図3の例では、「Alice」と入力している。
【0026】
図4は、和文字を選択するための和文字選択条件を設定する画面の一例である。この図4の例では、和文字選択条件の一覧が画面上に表示されており、その中からユーザの希望する和文字選択条件のチェックボックスにチェックを入れることで和文字選択条件として設定する構成となっている。図4に示す例では、「Lucky total strokes(幸運な総画数)」のチェックボックスにチェックが入っており、「Many strokes(画数多め)」と「Less strokes(画数少なめ)」のチェックボックスにはチェックが入っていないことを表している。
【0027】
図5は、和文字変換処理が実行されて和文字が決定された後の画面の一例である。変換処理の前提として入力された「Alice」から称呼を抽出しておき、称呼と一致する和文字を変換処理のアルゴリズムで選択して決定する。この図5の例では、変換対象の外国語として入力された「Alice」を、称呼と一致する平仮名のみからなる和文字、片仮名のみからなる和文字、及び、漢字のみからなる和文字にそれぞれ変換して3段にして表示している。このように、平仮名、片仮名、漢字のそれぞれに変換して表示することで、外国の方は自身の名前の異なる表現を認識できるという効果がある。
【0028】
また、図6も、和文字変換処理が実行されて和文字が決定された後の画面の一例である。この図6の例では、異なるアルゴリズムで選択された複数の和文字の候補を画面上に表示させて、ユーザに好みの1つを選択させるようにしている。このように、複数の和文字の候補を表示させる構成とすることで、ユーザが最も気に入った1つを選択できるという効果がある。
【0029】
また、図7も、和文字変換処理が実行されて和文字が決定された後の画面の一例である。この図7の例では、選択された和文字を画面上に表示するとともに、和文字それぞれの意味を併せて表示するようにしている。「Alice」を和文字に変換した結果、「愛理寿」という和文字に変換されたとすると、漢字の意味についてのデータベースを参照して、「愛」、「理」、「寿」のそれぞれの漢字の意味を英語によって説明する説明文を生成して画面上に表示するようにしている。このように、選択された和文字を表示させるとともに、各文字の意味の説明文を表示する構成とすることで、ユーザが和文字の意味を理解する手助けとなる。
【0030】
図5乃至図7の和文字の表示画面を経て、最終的な出力を行う。出力は、紙媒体への印刷、タトゥーシールなどの貼り付け可能なシールへの印刷、Tシャツやキャップなど被服への印刷など様々な形態をとることが可能である。
【0031】
以上のように、本発明に係る和文字変換装置10によれば、変換対象の外国語の入力を受付け、受け付けた外国語の称呼を抽出し、和文字を選択するための和文字選択条件を設定し、和文字選択条件に合致する和文字を所定のデータベースから選択して称呼と一致する和文字の組み合わせに変換し、変換した和文字を出力するようにしたので、自身の名前や外国語の名称が和文字で表現するとどのような文字列となるのかを知りたい外国人に対して即座に和文字に変換した結果を提示できるため、外国人のニーズを満たすことが可能となる。また、和文字選択条件について様々な条件の中からユーザが選択することを可能とすれば、ユーザの好みの傾向の和文字に変換することが可能となる。
【符号の説明】
【0032】
10 和文字変換装置
11 外国語受付部
12 称呼抽出部
13 和文字選択条件設定部
14 和文字変換部
15 和文字出力部
16 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7