(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】頭髪ケア装置、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20220922BHJP
【FI】
A61H23/02 341
(21)【出願番号】P 2020072559
(22)【出願日】2020-04-14
【審査請求日】2022-02-08
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517182918
【氏名又は名称】ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】落合 陽一
(72)【発明者】
【氏名】星 貴之
(72)【発明者】
【氏名】伊東 信之
(72)【発明者】
【氏名】椋本 晃介
(72)【発明者】
【氏名】黒田 洋法
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/065362(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/182018(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/092372(WO,A1)
【文献】特開2007-216039(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
A61N 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹状の曲面を含む振動子盤と、
前記振動子盤の前記凹状の曲面に配列された複数の超音波振動子と、
前記複数の超音波振動子を制御するプロセッサと
を具備
する頭髪ケア装置であって、
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子を駆動することにより、前記複数の超音波振動子から、前記凹状の曲面の形状によって決まる焦点に集束する集束超音波を放射させることにより、前記焦点に位置する施術部位に前記集束超音波による音響放射圧を非接触で印加
し、
ユーザに前記焦点の位置を案内する手段をさらに具備し、
前記焦点の位置を案内する手段は、前記ユーザに接触することで前記施術部位を前記焦点に案内する物理ガイドを含み、
前記物理ガイドは、当該物理ガイドの前記集束超音波の放射方向側に複数の先端を備え、かつ当該複数の先端が前記施術部位の周囲に接触するように前記頭髪ケア装置の位置および姿勢が調節された場合に、当該施術部位を前記焦点付近に案内する、
頭髪ケア装置。
【請求項2】
平面状の表面を含む振動子盤と、
前記振動子盤の前記表面に配列された複数の超音波振動子と、
前記複数の超音波振動子を制御するプロセッサと
を具備する頭髪ケア装置であって、
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子から焦点に集束する集束超音波を放射させることにより、前記焦点に位置する施術部位に前記集束超音波による音響放射圧を非接触で印加し、
ユーザに前記焦点の位置を案内する手段をさらに具備し、
前記焦点の位置を案内する手段は、前記ユーザに接触することで前記施術部位を前記焦点に案内する物理ガイドを含み、
前記物理ガイドは、当該物理ガイドの前記集束超音波の放射方向側に複数の先端を備え、かつ当該複数の先端が前記施術部位の周囲に接触するように前記頭髪ケア装置の位置および姿勢が調節された場合に、当該施術部位を前記焦点付近に案内する、
頭髪ケア装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、イメージセンサによって撮影されたユーザの画像に基づいて前記施術部位の前記複数の超音波振動子に対する相対位置を特定し、当該相対位置を参照して前記焦点の位置を決定する、
請求項2に記載の頭髪ケア装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子から、所定の振動周波数で変調した集束超音波を放射させることにより、前記施術部位に前記音響放射圧を間欠的に印加する、請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子から、振幅変調された集束超音波を放射させる、
請求項4に記載の頭髪ケア装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子に、パルス幅変調された駆動信号を与えることにより、前記振幅変調された集束超音波を放射させる、
請求項5に記載の頭髪ケア装置。
【請求項7】
前記振動子盤の位置および向きの少なくとも一方を変更する可動部をさらに具備する、請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記施術部位の位置に応じて前記可動部を制御する、
請求項7に記載の頭髪ケア装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
イメージセンサによって撮影されたユーザの画像に基づいて前記施術部位の状態を判定し、
前記施術部位の状態を参照して、施術内容を指定する施術パラメータを決定する、
請求項1乃至
請求項8のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項10】
前記イメージセンサを搭載する電子機器を着脱可能に支持する支持部をさらに具備する、
請求項3または
請求項9に記載の頭髪ケア装置。
【請求項11】
前記焦点の位置を案内する手段は、可視光線を前記焦点の位置に応じて照射する光学ガイドを含む、請求項1乃至
請求項10のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項12】
前記物理ガイドに取り付けられ、ヘアケア剤を吐出可能なノズルをさらに具備する、請求項1乃至
請求項11のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項13】
前記物理ガイドは、前記ノズルから吐出すべきヘアケア剤を保持するカートリッジを取り付け可能である、
請求項12に記載の頭髪ケア装置。
【請求項14】
ユーザが前記頭髪ケア装置を把持するためのグリップをさらに具備する、請求項1乃至
請求項13のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項15】
ユーザの身体の一部を固定することで前記施術部位を前記焦点に案内する物理ガイドをさらに具備する、請求項1乃至
請求項14のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項16】
ユーザの身体の一部に前記頭髪ケア装置を固定することで前記施術部位を前記焦点に案内する物理ガイドをさらに具備する、請求項1乃至
請求項15のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項17】
前記複数の超音波振動子の少なくとも1つから放射される超音波の進行経路上に配置され、ヘアケア剤を吐出するノズルをさらに具備する、請求項1乃至
請求項16のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項18】
前記プロセッサが前記複数の超音波振動子に超音波を放射させている間にコンテンツを出力するコンテンツ出力装置を具備する、請求項1乃至
請求項17のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項19】
コンテンツを出力する出力装置を搭載する電子機器を着脱可能に支持する支持部をさらに具備する、請求項1乃至
請求項18のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【請求項20】
平面状の表面を含む振動子盤と、
前記振動子盤の前記表面に配列された複数の超音波振動子と、
前記複数の超音波振動子を制御するプロセッサと
を具備し、
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子から焦点に集束する集束超音波を放射させることにより、前記焦点に位置する施術部位に前記集束超音波による音響放射圧を非接触で印加し、
ユーザに前記焦点の位置を案内する手段をさらに具備し、
前記焦点の位置を案内する手段は、前記ユーザに接触することで前記施術部位を前記焦点に案内する物理ガイドを含み、
前記物理ガイドに取り付けられ、ヘアケア剤を吐出可能なノズルを具備する、
頭髪ケア装置。
【請求項21】
平面状の表面を含む振動子盤と、
前記振動子盤の前記表面に配列された複数の超音波振動子と、
前記複数の超音波振動子を制御するプロセッサと、
前記複数の超音波振動子の少なくとも1つから放射される超音波の進行経路上に配置され、ヘアケア剤を吐出するノズルと
を具備し、
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子から焦点に集束する集束超音波を放射させることにより、前記焦点に位置する施術部位に前記集束超音波による音響放射圧を非接触で印加する、
頭髪ケア装置。
【請求項22】
プロセッサに、請求項1乃至
請求項21のいずれかに記載のプロセッサの動作を行わせるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、頭髪ケア装置、頭髪ケア方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
育毛又は発毛を促進することにより、頭髪の問題(薄毛又は抜け毛)が解消される。育毛又は発毛を促進するための様々な手段が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、被施術者の頭皮に電極を装着することにより、育毛又は発毛を促進する発毛育毛装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、発毛育毛装置の一部を頭皮に接触させるため、衛生面への悪影響の懸念がある。
【0006】
本開示の目的は、頭髪ケアにおいて、衛生面への悪影響を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る頭髪ケア装置は、
凹状の曲面を含む振動子盤と、
前記振動子盤の前記凹状の曲面に配列された複数の超音波振動子と、
前記複数の超音波振動子を制御するプロセッサと
を具備し、
前記プロセッサは、前記複数の超音波振動子を駆動することにより、前記複数の超音波振動子から、前記凹状の曲面の形状によって決まる焦点に集束する集束超音波を放射させることにより、前記焦点に位置する施術部位に前記集束超音波による音響放射圧を非接触で印加する、
頭髪ケア装置である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、頭髪ケアにおいて、衛生面への悪影響を解消する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
【
図2】第1実施形態の頭髪ケア装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。
【
図4】第1実施形態の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【
図5】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-1の外観を示す図である。
【
図6】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-2の外観を示す図である。
【
図7】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-3の外観を示す図である。
【
図8】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-4の外観を示す図である。
【
図9】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-5の外観を示す図である。
【
図10】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-6の外観を示す図である。
【
図11】第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-7の外観を示す図である。
【
図12】第2実施形態の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
【
図13】第2実施形態の頭髪ケア装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。
【
図15】第2実施形態の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【
図16】第2実施形態の頭髪ケア装置の構成例2の外観を示す図である。
【
図17】変形例1の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
【
図18】変形例1の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【
図19】変形例2の頭髪ケア装置の構成例3の外観を示す図である。
【
図20】変形例3の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【
図21】変形例4の頭髪ケア方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
以下の説明において、「X方向」は、後述される少なくとも1つの超音波振動子の放射面の横方向であり、「Y方向」は、放射面の縦方向であり、「Z方向」は、放射面の法線方向、すなわち超音波の放射方向である。
【0012】
(1)第1実施形態
第1実施形態を説明する。
【0013】
(1-1)頭髪ケア装置の構成
第1実施形態の頭髪ケア装置の構成を説明する。
図1は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
図2は、第1実施形態の頭髪ケア装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。
【0014】
図1の頭髪ケア装置1は、超音波を利用した頭髪ケアをユーザの頭部(例えば、頭皮、毛髪(毛根を含む、以下同じ)、またはそれらの組み合わせ)に提供するように構成される。
【0015】
図1に示されるように、頭髪ケア装置1は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、複数の超音波振動子15と、を備える。
【0016】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0017】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・超音波振動子15を制御するためのドライバアプリケーションのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0018】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0019】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、頭髪ケア装置1のコントローラの機能を実現するように構成され得る。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0020】
プロセッサ12は、複数の超音波振動子15を制御する。具体的には、プロセッサ12は、超音波を放射するように複数の超音波振動子15を制御する。
【0021】
入出力インタフェース13は、頭髪ケア装置1に接続される入力デバイスから信号(例えば、ユーザの指示)を取得し、かつ、頭髪ケア装置1に接続される出力デバイスに信号を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、リモートコントローラ、プッシュボタン、スイッチ、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、振動デバイス、光学ガイド、またはそれらの組合せである。
【0022】
通信インタフェース14は、頭髪ケア装置1と図示されない外部装置(例えば、サーバ、ユーザデバイス(例えば、スマートフォン、ウェアラブルデバイス))との間の通信を制御するように構成される。
【0023】
図2Aに示すように、複数の超音波振動子15は、振動子盤16に例えばアレイ状に配列される。複数の超音波振動子15は、プロセッサ12よる制御に従って駆動(すなわち振動)するように構成される。
【0024】
図2Bに示すように、振動子盤16は放物面(「凹状の曲面」の一例)16Sを含む。放物面16Sには、複数の超音波振動子15が配列される。
【0025】
(1-2)実施形態の概要
第1実施形態の概要を説明する。
図3は、第1実施形態の概要の説明図である。
【0026】
プロセッサ12が複数の超音波振動子15を例えば同時に駆動する。駆動された各超音波振動子15は、当該超音波振動子15の放射面(XY平面)に対して直交する方向(Z方向)に向かって、超音波ビームを放射する。
図3に示されるように、複数の超音波振動子15から同時に放射された超音波ビーム(すなわち、集束超音波)は、放物面16Sの形状によって決まる焦点FPに集束する。故に、焦点FPにユーザUの施術部位(例えば頭皮、毛髪、またはそれらの組み合わせ)が位置する場合に、複数の超音波振動子15から例えば同時に放射された超音波ビームは、ユーザUの施術部位に集束超音波による音響放射圧を印加できる。印加された音響放射圧によって、ユーザUの施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなくZ方向への押圧刺激を受ける。
【0027】
プロセッサ12は、複数の超音波振動子15を所定の振動周波数(例えば10Hz)で間欠的に駆動する。具体的には、プロセッサ12は、第1期間に亘って複数の超音波振動子15を駆動し、第1期間に続く第2期間に亘って複数の超音波振動子15を駆動しない。第1期間にユーザUの施術部位を押圧した音響放射圧は、第2期間に消滅する。音響放射圧が消滅すると、ユーザUの施術部位には頭皮の弾力による復元力が働く。すなわち、第1期間および第2期間とを繰り返すことにより、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0028】
一例として、プロセッサ12は、複数の超音波振動子15から、所定の振動周波数で変調した集束超音波を放射させることにより、ユーザUの施術部位に音響放射圧を間欠的に印加してもよい。変調の一例は、振幅変調(AM(Amplitude Modulation))である。プロセッサ12は、PWM(Pulse Width Modulation)変調された駆動信号を複数の超音波振動子15に与えることにより、当該複数の超音波振動子15に、振幅変調された集束超音波を放射させてもよい。
【0029】
(1-3)頭髪ケア処理
第1実施形態の頭髪ケア処理を説明する。
図4は、第1実施形態の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【0030】
図4に示すように、頭髪ケア装置1は、開始指示の受付(S10)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、入出力インタフェース13または通信インタフェース14を介して、ユーザUからの開始指示を受け付ける。
【0031】
ステップS10の後に、頭髪ケア装置1は、施術の支援(S11)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、以下の少なくとも1つを実行する。
・ユーザUに焦点FPの位置を案内する処理
・ユーザUに頭髪ケア処理の間に視聴させるコンテンツを再生する処理
・パススルー処理(すなわち、本ステップS11の省略)
【0032】
ステップS11の後に、頭髪ケア装置1は、超音波振動子の制御(S12)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、所定の施術時間(例えば、2分間~60分間程度)が終わるまで、複数の超音波振動子15を所定の振動周波数で間欠的に駆動する。一例として、プロセッサ12は、複数の超音波振動子15から、所定の振動周波数で振幅変調した集束超音波を放射させることにより、ユーザUの施術部位に音響放射圧を間欠的に印加してもよい。プロセッサ12は、複数の超音波振動子15を例えば同時に駆動する。つまり、複数の超音波振動子15の駆動タイミングは同時である。
【0033】
(1-4)構成例
第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例を説明する。
【0034】
(1-4-1)構成例1-1
構成例1-1は、頭髪ケア装置1を、ハンディ型、かつ光学的な焦点案内機能を備えるように構成する例である。
図5は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-1の外観を示す図である。
【0035】
図5に示すように、構成例1-1の頭髪ケア装置100は、メッシュカバー101と、プッシュボタン102と、光学ガイド103と、グリップ104とを備える。頭髪ケア装置100の施術時間は、一例として2分間に定められる。
【0036】
メッシュカバー101は、グリップ104と接続される。メッシュカバー101は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー101は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0037】
プッシュボタン102は、グリップ104に配置される。プッシュボタン102は、入力デバイスの一例である。プッシュボタン102は、ユーザUからの操作(例えば、開始指示)を受け付けるように構成される。
【0038】
光学ガイド103は、メッシュカバー101に配置される。光学ガイド103は、例えば1個または複数個の光源を含む。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode)、赤外光源、または半導体レーザーである。光学ガイド103は、出力デバイスの一例である。
【0039】
光学ガイド103は、ユーザUに焦点FPの位置を案内するように構成される。具体的には、光学ガイド103は、可視光線を焦点FPの位置に応じて照射する。光学ガイド103の第1の例は、1個の光源を含み、当該光源から照射される可視光線が焦点FPを通るように制御される。光学ガイド103の第2の例は、複数個の光源を含み、当該複数個の光源の各々から照射される可視光線が焦点FPを通るように制御される。すなわち、光学ガイド103の第2の例によれば、複数個の光源から照射される可視光線が焦点FPにおいて交差するので、ユーザUは施術部位の位置決めを容易に行うことができる。
【0040】
グリップ104は、メッシュカバー101と接続される。グリップ104は、メッシュカバー101および当該メッシュカバー101の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。グリップ104は、ユーザUによって把持可能な形状を有する。
【0041】
構成例1-1の頭髪ケア装置100は光学ガイド103を有するので、ユーザUは焦点FPがどこにあるかを視覚により認知して施術部位の位置決めを容易にすることができる。また、構成例1-1の頭髪ケア装置100はグリップ104を有するので、ユーザUは当該頭髪ケア装置100を持ち運ぶことが容易である。
【0042】
(1-4-2)構成例1-2
構成例1-2は、頭髪ケア装置1を、据え置き型、かつ物理的な焦点案内機能を備えるように構成する例である。
図6は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-2の外観を示す図である。
【0043】
図6に示すように、構成例1-2の頭髪ケア装置110は、メッシュカバー111と、ベース115と、アーム116とを備える。頭髪ケア装置110の施術時間は、一例として20分間に定められる。
【0044】
メッシュカバー111は、アーム116と接続される。メッシュカバー111は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー111は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0045】
ベース115は、アーム116と接続される。ベース115は、例えば寝台の上に据え付けることができる。ベース115は、アーム116を介してメッシュカバー111および当該メッシュカバー111の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0046】
ベース115は、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内する物理ガイド115aを備える。物理ガイド115aは、ユーザUの頭部(身体の一部の一例)の少なくとも一部(例えば、後頭部または側頭部)を固定することにより、ユーザUの施術部位を焦点FP付近に留めさせる。すなわち、物理ガイド115aは、ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内する。物理ガイド115aは、ユーザの頭部の形状およびサイズの個人差に適応するためにアジャスターを備えていてもよい。
【0047】
アーム116は、メッシュカバー111およびベース115と接続される。アーム116は、メッシュカバー111および当該メッシュカバー111の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0048】
構成例1-2の頭髪ケア装置110は、物理ガイド115aを有するので、ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内できる。すなわち、頭髪ケア装置110によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、物理ガイド115aを用いて施術部位の位置を決めるだけで、施術を受けることができる。
【0049】
(1-4-3)構成例1-3
構成例1-3は、頭髪ケア装置1を、据え置き型、かつ物理的な焦点案内機能を備えるように構成する例である。
図7は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-3の外観を示す図である。
【0050】
図7に示すように、構成例1-3の頭髪ケア装置120は、メッシュカバー121と、ベース125とを備える。頭髪ケア装置120の施術時間は、一例として20分間に定められる。
【0051】
メッシュカバー121は、ベース125と接続される。メッシュカバー121は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー121は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0052】
ベース125は、メッシュカバー121と接続される。ベース125は、例えば卓上に据え付けることができる。ベース125は、メッシュカバー121および当該メッシュカバー121の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0053】
ベース125は、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内する物理ガイド125aを備える。物理ガイド125aは、ユーザUの顎(「身体の一部」の一例)の少なくとも一部(例えば下顎)を固定することにより、ユーザUの施術部位を焦点FP付近に留めさせる。すなわち、物理ガイド125aは、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内する。物理ガイド125aは、ユーザの顎の形状およびサイズの個人差に適応するためにアジャスターを備えていてもよい。
【0054】
構成例1-3の頭髪ケア装置120は、物理ガイド125aを有するので、ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内できる。すなわち、頭髪ケア装置120によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、物理ガイド125aを用いて施術部位の位置を決めるだけで、施術を受けることができる。
【0055】
(1-4-4)構成例1-4
構成例1-4は、頭髪ケア装置1を、ハンディ型、かつ物理的な焦点案内機能およびヘアケア剤の塗布機能を備えるように構成する例である。
図8は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-4の外観を示す図である。
【0056】
図8に示すように、構成例1-4の頭髪ケア装置130は、メッシュカバー131と、プッシュボタン132と、グリップ134と、複数の物理ガイド137とを備える。頭髪ケア装置130の施術時間は、一例として2分間~5分間に定められる。
【0057】
メッシュカバー131は、グリップ134と接続される。メッシュカバー131は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー131は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0058】
プッシュボタン132は、グリップ134に配置される。プッシュボタン132は、入力デバイスの一例である。プッシュボタン132は、ユーザUからの操作(例えば、開始指示)を受け付けるように構成される。
【0059】
グリップ134は、メッシュカバー131および複数の物理ガイド137と接続される。グリップ134は、メッシュカバー131および当該メッシュカバー131の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。グリップ134は、ユーザUによって把持可能な形状を有する。
【0060】
複数の物理ガイド137は、グリップ134と接続され、メッシュカバー131よりもZ方向に延出する突起である。複数の物理ガイド137のZ方向のサイズは、焦点FPの位置に応じて定められる。複数の物理ガイド137は、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内するように構成される。具体的には、物理ガイド137は、ユーザUに接触することで当該ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内する。
【0061】
一例として、複数の物理ガイド137のグリップ134と反対側の端部(以下、単に先端と称する)が、焦点FPを中心とする円周状に並ぶように、当該複数の物理ガイド137のZ方向のサイズが決定されてよい。これにより、ユーザUは施術部位の周囲に複数の物理ガイド137の先端が当たるように頭髪ケア装置130の位置および姿勢を調節することで、施術部位を焦点FP付近に容易に位置決めすることができる。
【0062】
ノズル137aは、複数の物理ガイド137の少なくとも1つの先端に取り付けられる。ノズル137aは、ヘアケア剤を吐出可能に構成される。ノズル137aは、施術前、施術中、および施術後の少なくとも1つにおいて、ユーザUの頭皮、および毛髪の少なくとも1つにヘアケア剤を塗布する。
【0063】
以降の説明において、ヘアケア剤は、水分およびヘアケア成分を含有する液体とする。ヘアケア剤は、例えば、シャンプー、ドライシャンプー、コンディショナー、リンスインシャンプー、トリートメント、ヘアカラートリートメント、ヘアカラーリング剤、整髪料、髪油、ポマード、ヘアトニック、パーマ用液、縮毛矯正用液、育毛剤、発毛剤、またはそれらの組み合わせである。これにより、ヘアケア成分に由来する効果を頭皮、および毛髪の少なくとも1つに与えることができる。
【0064】
ヘアケア成分は、頭皮、および毛髪の少なくとも1つに対して作用(例えば、髪質の改善、髪内部の修復、手触り感の向上、毛髪の汚れの洗浄、髪色の変更、育毛、発毛、またはそれらの組み合わせ)する成分である。ヘアケア成分は、洗浄成分、コンディショニング成分、毛髪保護成分、色素成分、育毛成分、発毛成分、またはそれらの組み合わせを含む。ヘアケア成分は、例えば、毛髪保護タンパク成分、毛髪保護アミノ酸成分、油性のコンディショニング成分、脂質性のコンディショニング成分、シリコン系のコンディショニング成分、高分子ポリマー系のコンディショニング成分、界面活性成分、ミノキシジル、などを含み得る。
【0065】
ノズル137aを備える物理ガイド137は、当該ノズル137aから吐出すべきヘアケア剤を保持するカートリッジを取り付け可能であってもよい。ヘアケア剤をカートリッジに保持することは、ヘアケア剤をタンクに保持する場合に比べて、ヘアケア剤の使い分けまたは補充が容易となる、清掃の手間なくヘアケア剤を衛生的に保つことが容易となる、などの利点がある。
【0066】
構成例1-4の頭髪ケア装置130は複数の物理ガイド137を有するので、ユーザUは焦点FPがどこにあるかを触覚により認知して施術部位の位置決めを容易にすることができる。また、構成例1-4の頭髪ケア装置130はノズル137aを有するので、ユーザUにヘアケア剤を塗布し、ヘアケア効果を高めたり、ユーザUのヘアケアに関する手間を省いたりすることができる。さらに、構成例1-4の頭髪ケア装置130はグリップ134を有するので、ユーザUは当該頭髪ケア装置130を持ち運ぶことが容易である。
【0067】
(1-4-5)構成例1-5
構成例1-5は、頭髪ケア装置1を、ハンディ型、かつヘアケア剤のミスト化機能を備えるように構成する例である。
図9は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-5の外観を示す図である。
【0068】
図9に示すように、構成例1-5の頭髪ケア装置140は、メッシュカバー141と、グリップ144と、ノズル148とを備える。頭髪ケア装置140の施術時間は、一例として2分間に定められる。
【0069】
メッシュカバー141は、グリップ144と接続される。メッシュカバー141は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー141は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0070】
グリップ144は、メッシュカバー141と接続される。グリップ144は、メッシュカバー141および当該メッシュカバー141の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。グリップ144は、ユーザUによって把持可能な形状を有する。
【0071】
ノズル148は、メッシュカバー141のうち複数の超音波振動子15から放射される超音波の進行経路上に配置される。ノズル148は、ヘアケア剤を吐出可能に構成される。具体的には、ノズル148は、施術前、および施術中の少なくとも1つにおいてヘアケア剤を吐出する。ノズル148から吐出されたヘアケア剤は、超音波によってミスト化されて焦点FPへ到達し、当該焦点FP付近に位置決めされたユーザUの施術部位に塗布される。ミスト化されたヘアケア剤は、ユーザUに焦点FPの位置を視覚的に案内する効果も期待できる。ノズル148は、ノズル137aとは異なり、ユーザUの身体(例えば頭部)に接触させる必要がないので、衛生的に保つことが容易である。
【0072】
メッシュカバー141は、ノズル148から吐出すべきヘアケア剤を保持するカートリッジを収容可能であってもよい。ヘアケア剤をカートリッジに保持することは、ヘアケア剤をタンクに保持する場合に比べて、ヘアケア剤の使い分けまたは補充が容易となる、清掃の手間なくヘアケア剤を衛生的に保つことが容易となる、などの利点がある。
【0073】
構成例1-5の頭髪ケア装置140はノズル148を有するので、ユーザUに霧状のヘアケア剤を塗布し、ヘアケア効果(例えばヘアケア剤の施術部位への浸透効果)を高めたり、ユーザUのヘアケアに関する手間を省いたりすることができる。さらに、構成例1-5の頭髪ケア装置140はグリップ144を有するので、ユーザUは当該頭髪ケア装置140を持ち運ぶことが容易である。
【0074】
(1-4-6)構成例1-6
構成例6は、頭髪ケア装置1を、ウェアラブル型、かつ物理的な焦点案内機能を備えるように構成する例である。
図10は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-6の外観を示す図である。
【0075】
図10に示すように、構成例1-6の頭髪ケア装置150は、メッシュカバー151と、アーム155とを備える。頭髪ケア装置150の施術時間は、一例として10分間に定められる。
【0076】
メッシュカバー151は、アーム155と接続される。メッシュカバー151は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー151は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0077】
アーム155は、メッシュカバー151と接続される。アーム155は、例えばユーザUの頭部に据え付けることができる。アーム155は、メッシュカバー151、および当該メッシュカバー151の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0078】
アーム155は、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内する物理ガイド155aを備える。物理ガイド155aは、頭髪ケア装置150をユーザの頭部(「身体の一部」の一例)に固定することにより、メッシュカバー151と、ユーザUの施術部位との位置関係は安定するので、ユーザUの施術部位は焦点FP付近に留まる。すなわち、物理ガイド155aは、ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内できる。物理ガイド155aは、ユーザの頭部の形状およびサイズの個人差に適応するためにアジャスターを備えていてもよい。さらに、物理ガイド155aは、頭髪ケア装置150をユーザUの頭部に固定するので、ユーザUは施術中の移動が可能となる。
【0079】
構成例1-6の頭髪ケア装置150は、当該頭髪ケア装置150をユーザの頭部に固定する物理ガイド155aを有するので、ユーザUの施術中の移動を可能とするとともに、ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内できる。すなわち、頭髪ケア装置150によれば、ユーザUは身動きを制限されることなく施術を受けることができる。さらに、頭髪ケア装置150によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、物理ガイド155aを用いて施術部位の位置を決めるだけで、施術を受けることができる。
【0080】
(1-4-7)構成例1-7
構成例1-7は、頭髪ケア装置1を、ハンディ型、かつ物理的な焦点案内機能およびヘアケア剤の塗布機能を備えるように構成する例である。
図11は、第1実施形態の頭髪ケア装置の構成例1-7の外観を示す図である。
【0081】
図11に示すように、構成例1-7の頭髪ケア装置160は、メッシュカバー161と、と、グリップ164と、物理ガイド167とを備える。頭髪ケア装置160の施術時間は、一例として2分間に定められる。
【0082】
メッシュカバー161は、グリップ164と接続される。メッシュカバー161は、超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー161は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0083】
グリップ164は、メッシュカバー161と接続される。グリップ164は、メッシュカバー161および当該メッシュカバー161の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。グリップ164は、ユーザUによって把持可能な形状を有する。
【0084】
物理ガイド167は、メッシュカバー161に配置され、メッシュカバー161よりもZ方向に延出する突起である。物理ガイド167のメッシュカバー161と反対側の端部(以下、単に先端と称する)にはノズル167aが取り付けられる。物理ガイド167のZ方向のサイズは、焦点FPの位置に応じて定められる。物理ガイド167は、ユーザUに焦点FPの位置を物理的に案内するように構成される。具体的には、物理ガイド167は、ユーザUに接触することで当該ユーザUの施術部位を焦点FPに物理的に案内する。
【0085】
一例として、ノズル167aが、焦点FPの位置と一致するように、当該物理ガイド167のZ方向のサイズが決定されてよい。これにより、ユーザUは施術部位にノズル167aが当たるように頭髪ケア装置160の位置および姿勢を調節することで、施術部位を焦点FP付近に容易に位置決めすることができる。
【0086】
ノズル167aは、物理ガイド167の先端に取り付けられる。ノズル167aは、ヘアケア剤を吐出可能に構成される。ノズル167aは、施術前、施術中、および施術後の少なくとも1つにおいて、ユーザUの頭皮、および毛髪の少なくとも1つにヘアケア剤を塗布する。
【0087】
ノズル167aは、当該ノズル167aから吐出すべきヘアケア剤を保持するカートリッジを備える。ヘアケア剤をカートリッジに保持することは、ヘアケア剤をタンクに保持する場合に比べて、ヘアケア剤の使い分けまたは補充が容易となる、清掃の手間なくヘアケア剤を衛生的に保つことが容易となる、などの利点がある。
【0088】
構成例1-7の頭髪ケア装置160は物理ガイド167を有するので、ユーザUは焦点FPがどこにあるかを触覚により認知して施術部位の位置決めを容易にすることができる。また、構成例1-7の頭髪ケア装置160はノズル167aを有するので、ユーザUにヘアケア剤を塗布し、ヘアケア効果を高めたり、ユーザUのヘアケアに関する手間を省いたりすることができる。さらに、構成例1-7の頭髪ケア装置160はグリップ164を有するので、ユーザUは当該頭髪ケア装置160を持ち運ぶことが容易である。
【0089】
以上説明したように、第1実施形態の頭髪ケア装置1は、振動子盤16の放物面16S上に複数の超音波振動子15を備える。故に、頭髪ケア装置1によれば、複数の超音波振動子15を例えば同時に駆動することで、放物面16Sの形状によって決まる焦点FPに超音波ビームを集束させることができる。すなわち、頭髪ケア装置1は、超音波振動子15の駆動タイミングを個別に制御する必要がない。ユーザUが施術部位を焦点FPに合わせることで、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく(すなわち非接触で)超音波ビームによる音響放射圧による押圧刺激を受けることができる。特に、複数の超音波振動子15を間欠的に駆動することで、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0090】
また、上記振動に起因する活性化により、頭髪のハリ及びコシが向上する。これにより、頭髪の見た目がよくなる。
【0091】
また、非接触型の頭髪ケア装置1を用いることにより、ユーザUの身体(例えば頭部)に接触することなく頭髪ケアを行うことができる。これにより、頭髪ケア装置1のメンテナンスが容易になる。その結果、頭髪ケア装置1の衛生がより維持される。
【0092】
(2)第2実施形態
第2実施形態を説明する。
【0093】
(2-1)頭髪ケア装置の構成
第2実施形態の頭髪ケア装置の構成を説明する。
図12は、第2実施形態の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
図13は、第2実施形態の頭髪ケア装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。
【0094】
図12に示されるように、頭髪ケア装置1Aは、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、複数の超音波振動子15と、イメージセンサ18とを備える。
【0095】
イメージセンサ18は、入出力インタフェース13を介して、プロセッサ12に接続される。イメージセンサ18は、単眼カメラ、ステレオカメラ、またはToF(Time of Flight)カメラであってもよい。イメージセンサ18は、プロセッサ12からの指示に応じて例えばユーザUを撮影することにより、画像(動画または静止画)を生成するように構成される。画像は、一例として、RGBデータまたはRGBDデータである。
【0096】
図13Aに示すように、複数の超音波振動子15は、振動子盤16Aに例えばアレイ状に配列される。複数の超音波振動子15は、プロセッサ12よる制御に従って駆動(すなわち振動)するように構成される。
【0097】
図13Bに示すように、振動子盤16Aは平面状の表面16SAを含む。表面16SAには、複数の超音波振動子15が配列される。
【0098】
(2-2)実施形態の概要
第2実施形態の概要を説明する。
図14は、第2実施形態の概要の説明図である。
【0099】
プロセッサ12が複数の超音波振動子15を、焦点FPの位置に応じた時間差を付けて駆動する。駆動された各超音波振動子15は、当該超音波振動子15の放射面(XY平面)に対して直交する方向(Z方向)に向かって、互いに位相の異なる超音波ビームを放射する。
図14に示されるように、複数の超音波振動子15から時間差を付けて放射された超音波ビーム(すなわち、集束超音波)は、焦点FPに集束する。故に、焦点FPにユーザUの施術部位(例えば頭皮、毛髪、またはそれらの組み合わせ)が位置する場合に、複数の超音波振動子15から時間差を付けて放射された超音波ビームは、ユーザUの施術部位に集束超音波による音響放射圧を印加できる。印加された音響放射圧によって、ユーザUの施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなくZ方向への押圧刺激を受ける。
【0100】
プロセッサ12は、複数の超音波振動子15を所定の振動周波数(例えば10Hz)で間欠的に駆動する。具体的には、プロセッサ12は、第1期間に亘って複数の超音波振動子15を駆動し、第1期間に続く第2期間に亘って複数の超音波振動子15を駆動しない。第1期間にユーザUの施術部位を押圧した音響放射圧は、第2期間に消滅する。音響放射圧が消滅すると、ユーザUの施術部位には頭皮の弾力による復元力が働く。すなわち、第1期間および第2期間とを繰り返すことにより、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0101】
一例として、プロセッサ12は、複数の超音波振動子15から、所定の振動周波数で変調した集束超音波を放射させることにより、ユーザUの施術部位に音響放射圧を間欠的に印加してもよい。変調の一例は、振幅変調(AM(Amplitude Modulation))である。プロセッサ12は、PWM(Pulse Width Modulation)変調された駆動信号を複数の超音波振動子15に与えることにより、当該複数の超音波振動子15に、振幅変調された集束超音波を放射させてもよい。
【0102】
(2-3)頭髪ケア処理
第2実施形態の頭髪ケア処理を説明する。
図15は、第2実施形態の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【0103】
図15に示すように、頭髪ケア装置1Aは、開始指示の受付(S10)を実行する(
図4)。
具体的には、プロセッサ12は、入出力インタフェース13または通信インタフェース14を介して、ユーザUからの開始指示を受け付ける。
【0104】
ステップS10の後に、頭髪ケア装置1Aは、参照情報の取得(S21)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、焦点FPの位置を決定するために参照する情報(参照情報)を取得する。
参照情報の取得(S21)の第1の例では、プロセッサ12は、イメージセンサ18に撮影を指示し、ユーザUの画像を受け取る。
参照情報の取得(S21)の第2の例では、プロセッサ12は、ユーザUの操作(例えば、焦点の絶対座標、またはデフォルト座標に対する移動方向、および移動量の少なくとも1つを示す操作)を受け取る。ユーザの操作は、ユーザUが焦点として設定したい位置の絶対座標を示してもよいし、予め定められた初期焦点からユーザUが焦点として設定したい位置までの移動方向および移動量の少なくとも1つであってもよい。
【0105】
ステップS21の後に、頭髪ケア装置1Aは、焦点の決定(S22)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS21において受け取った参照情報に基づいて、焦点FPの位置を決定する。
焦点の決定(S22)の第1の例では、頭髪ケア装置1Aは、参照情報としての画像を解析することにより、複数の超音波振動子15に対する施術部位の相対位置を特定する。プロセッサ12は、特定した相対位置を参照して、焦点FPの位置を決定する。
焦点の決定(S22)の第2の例では、頭髪ケア装置1Aは、参照情報としての操作の内容に応じて、焦点FPの位置を決定する。
焦点の決定(S22)により、ユーザUが施術部位を焦点FPの位置に合わせるのではなく、焦点FPをユーザUの施術部位に合わせることができる。プロセッサ12は、決定した焦点FPの位置に応じて複数の超音波振動子15の各々の駆動タイミングを計算する。
【0106】
ステップS22の後に、頭髪ケア装置1Aは、施術の支援(S11A)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、以下の少なくとも1つを実行する。
・ユーザUの施術部位の撮影
・撮影された画像に基づくユーザUの施術部位の状態の判定
・判定されたユーザUの施術部位の状態を参照して、施術内容を指定する施術パラメータ(例えば、複数の超音波振動子15の放射音圧、ユーザUの施術部位に適用する振動周波数、および施術時間の少なくとも1つ)を決定する処理
・判定されたユーザUの施術部位の状態を参照して、ステップS22において決定した焦点FPの位置を変更する処理(例えば、ステップS21において決定された焦点FPの位置を、施術部位のうち特に状態が悪い位置に変更する処理)
・ステップS22において決定した焦点FPの位置をユーザUに案内する処理
・ユーザUに頭髪ケア処理の間に視聴させるコンテンツを再生する処理
・パススルー処理(すなわち、本ステップS11Aの省略)
【0107】
ステップS11Aの後に、頭髪ケア装置1Aは、超音波振動子の制御(S12A)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、所定の施術時間(例えば、2分間~20分間程度)が終わるまで、複数の超音波振動子15を所定の振動周波数で間欠的に駆動する。一例として、プロセッサ12は、複数の超音波振動子15から、所定の振動周波数で振幅変調した集束超音波を放射させることにより、ユーザUの施術部位に音響放射圧を間欠的に印加してもよい。プロセッサ12は、ステップS22における決定に従って複数の超音波振動子15毎に駆動タイミングを決定する。その結果、複数の超音波振動子15から放射された超音波は位相差を有する。これにより、複数の超音波振動子15から、位相差に応じた焦点に集束する集束超音波が放射される。
【0108】
(2-4)構成例
第2実施形態の頭髪ケア装置の構成例(以下、構成例2と称する)を説明する。
【0109】
構成例2は、頭髪ケア装置1Aを、据え置き型、かつ焦点可変機能、状態適応施術機能、およびコンテンツ再生機能を備えるように構成する例である。
図16は、第2実施形態の頭髪ケア装置の構成例2の外観を示す図である。
【0110】
図16に示すように、構成例2の頭髪ケア装置200は、メッシュカバー201と、プッシュボタン202と、ベース205とを備える。頭髪ケア装置200の施術時間は、一例として10分間に定められる。
【0111】
メッシュカバー201は、ベース205と接続される。メッシュカバー201は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー201は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0112】
メッシュカバー201には、例えばユーザデバイスUDを着脱可能に支持する支持部201a(「支持部」の一例)が設けられる。支持部201aは、異なるユーザデバイスUDの形状およびサイズに適応するためにアジャスターを備えていてもよい。ユーザデバイスUDは、例えばBlutooth(登録商標)などを利用して、通信インタフェース14を介してプロセッサ12と接続可能である。
【0113】
ユーザデバイスUDは、以下の少なくとも1つを備えた任意の電子機器(例えばスマートフォン)である。
・イメージセンサ
・コンテンツを出力するコンテンツ出力装置(例えば、ディスプレイ、およびスピーカの少なくとも1つ)
【0114】
プロセッサ12は、参照情報の取得(S21)において、イメージセンサ18の代わりに、ユーザデバイスUDに搭載されたイメージセンサに撮影を指示し、ユーザUの画像を受け取ることができる。プロセッサ12は、ユーザデバイスUDから取得した画像に基づいて、焦点の決定(S22)を行う(焦点可変機能)。プロセッサ12は、施術の支援(S11A)において、ユーザデバイスUDから取得した画像に基づくユーザUの状態(例えば、施術部位の状態(一例として、単位面積あたりの毛髪の割合)及び頭皮の状態(一例として、皮脂量)の少なくとも1つ)を判定し、さらに以下の少なくとも1つの処理を行う(状態適応施術機能)。
・判定されたユーザUの状態を参照して、複数の超音波振動子15の施術パラメータを決定する処理
・判定されたユーザUの状態を参照して、ステップS22において決定した焦点FPの位置を変更
【0115】
プロセッサ12は、施術の支援(S11A)において、ユーザUに頭髪ケア処理(すなわち、超音波振動子の制御(S12A))の間に視聴させるコンテンツを、ユーザデバイスUDに搭載されたコンテンツ出力装置に出力させる(コンテンツ再生機能)。
【0116】
プッシュボタン202は、ベース205に配置される。プッシュボタン202は、入力デバイスの一例である。プッシュボタン202は、ユーザUからの操作(例えば、開始指示)を受け付けるように構成される。
【0117】
ベース205は、メッシュカバー201と接続される。ベース205は、例えば卓上に据え付けることができる。ベース205は、メッシュカバー201、ならびに当該メッシュカバー201の収容物(例えば複数の超音波振動子15)および付属物(例えばユーザデバイスUD)を支持するように構成される。
【0118】
構成例2の頭髪ケア装置200は、ユーザデバイスUDに搭載されたイメージセンサを用いて、焦点可変機能を提供する。ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0119】
構成例2の頭髪ケア装置200は、ユーザデバイスUDに搭載されたイメージセンサを用いて、状態適応施術を提供する。これにより、ユーザUの施術部位の状態に適した施術が可能となる。
【0120】
構成例2の頭髪ケア装置200は、ユーザデバイスUDに搭載されたコンテンツ出力装置を用いて、コンテンツ再生機能を提供できる。これにより、頭髪ケア処理の時間を活用して、コンテンツによるユーザUへの娯楽の提供、知識(例えばヘアケア知識)の教授、または広告の提示、などが可能となる。
【0121】
構成例2において、イメージセンサ18を搭載したユーザデバイスUDを頭髪ケア装置200に取り付ける代わりに、メッシュカバー201またはベース205に、イメージセンサ18を備え付けてもよい。イメージセンサ18は、メッシュカバー201またはベース205から露出していてもよいし、メッシュカバー201の内部に収容されメッシュカバー201越しに撮影を行ってもよい。これにより、頭髪ケア装置200は、ユーザUに撮影されているという心理的負担をかけることなく、ユーザUの画像を取得できる。
【0122】
構成例2において、コンテンツ出力装置を搭載したユーザデバイスUDを頭髪ケア装置200に取り付ける代わりに、メッシュカバー201またはベース205に、コンテンツ出力装置を備え付けてもよい。コンテンツ出力装置は、メッシュカバー201の内部に収容され、メッシュカバー201越しにコンテンツを出力してもよい。これにより、メッシュカバー201のデザインの統一感を保ちつつ、コンテンツをユーザUに視聴させることができる。
【0123】
以上説明したように、第2実施形態の頭髪ケア装置1Aは、振動子盤16Aの平面状の表面16SAに備えられた複数の超音波振動子15を、焦点FPの位置に応じた時間差を付けて駆動することで、当該焦点FPに超音波ビームを集束させることができる。すなわち、頭髪ケア装置1Aは、ユーザUの施術部位の複数の超音波振動子15に対する相対位置を特定することができれば、当該相対位置を参照して焦点FPをユーザUの施術部位に合わせることができる。頭髪ケア装置1Aは、焦点FPを施術部位に合わせることで、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく(すなわち非接触で)超音波ビームによる音響放射圧による押圧刺激を受けることができる。特に、複数の超音波振動子15を間欠的に駆動することで、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。すなわち、非接触型の頭髪ケア装置1Aによれば、頭髪ケア装置1Aを用いた頭髪ケアにおいて、衛生面への悪影響を解消することができる。
【0124】
また、非接触型の頭髪ケア装置1を用いることにより、ユーザUの身体(例えば頭部)に接触することなく頭髪ケアを行うことができる。これにより、頭髪ケア装置1のメンテナンスが容易になる。その結果、頭髪ケア装置1の衛生がより維持される。
【0125】
(3)変形例
本実施形態の変形例を説明する。
【0126】
(3-1)変形例1
変形例1を説明する。変形例1は、第1実施形態の頭髪ケア装置の振動子盤を電動制御により可動に構成する例である。
(3-1-1)頭髪ケア装置の構成
【0127】
変形例1の頭髪ケア装置の構成を説明する。
図17は、変形例1の頭髪ケア装置の構成を示す概略図である。
【0128】
図17に示されるように、頭髪ケア装置1Bは、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、複数の超音波振動子15と、可動部19とを備える。
【0129】
可動部19は、電気信号(例えば、プロセッサ12からの制御信号)に応じて、第1実施形態の振動子盤16の位置および向きの少なくとも1つを変更するように構成される。可動部19は、アクチュエータを含み得る。
【0130】
プロセッサ12は、ユーザUからの操作に応じて制御信号を発行してもよいし、ユーザUの画像に基づいて複数の超音波振動子15に対する施術部位の相対位置を特定し、特定した相対位置に応じて制御信号を発行してもよい。
【0131】
(3-1-2)頭髪ケア処理
変形例1の頭髪ケア処理を説明する。
図18は、変形例1の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【0132】
図18に示すように、頭髪ケア装置1Bは、開始指示の受付(S10)、参照情報の取得(S21)、および焦点の決定(S22)を実行する(
図15)。
【0133】
ステップS22の後に、頭髪ケア装置1Bは、可動部の制御(S31)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS22において決定した焦点FPの位置に応じて制御信号を発行し、可動部19へ送信する。可動部19は、制御信号に従って、振動子盤16の位置および向きの少なくとも1つを変更する。
【0134】
ステップS31の後に、頭髪ケア装置1Bは、超音波振動子の制御(S12)を実行する(
図4)。
【0135】
以上説明したように、変形例1の頭髪ケア装置1Bは、可動部19を電動制御することにより、振動子盤16の位置および向きの少なくとも1つを変更できるので、例えば焦点FPの位置をユーザUの施術部位に合うように動かすことができる。
【0136】
(3-2)変形例2
変形例2を説明する。変形例2は、第1実施形態の頭髪ケア装置の振動子盤を手動制御により可動に構成する例である。
【0137】
(3-2-1)頭髪ケア装置の構成
変形例2の頭髪ケア装置の構成を説明する。
【0138】
変形例2の頭髪ケア装置は、第1実施形態の頭髪ケア装置1に加えて図示されない可動部を備える。
【0139】
可動部は、外力(例えばユーザUまたは施術者の手から受ける力)に応じて、振動子盤16の位置および向きの少なくとも1つを変更するように構成される。
【0140】
以上説明したように、変形例2の頭髪ケア装置は、可動部を手動制御することにより、当該振動子盤16の位置および向きの少なくとも1つを変更できるので、例えば焦点FPの位置をユーザUの施術部位に合うように動かすことができる。
【0141】
(3-2-2)構成例
変形例1の頭髪ケア装置の構成例(以下、構成例3と称する)を説明する。
構成例3は、変形例2の頭髪ケア装置を、据え置き型、かつ光学的な焦点案内機能を備えるように構成する例である。
図19は、変形例2の頭髪ケア装置の構成例3の外観を示す図である。
【0142】
図19に示すように、構成例3の頭髪ケア装置300は、メッシュカバー301と、プッシュボタン302と、光学ガイド303と、ベース305と、アーム306とを備える。
【0143】
メッシュカバー301は、アーム306と接続される。メッシュカバー301は、複数の超音波振動子15を収容するように構成される。メッシュカバー301は、複数の超音波振動子15を保護する。
【0144】
プッシュボタン302は、ベース305に配置される。プッシュボタン302は、入力デバイスの一例である。プッシュボタン302は、ユーザUからの操作(例えば、開始指示)を受け付けるように構成される。
【0145】
光学ガイド303は、メッシュカバー301に配置される。光学ガイド303は、例えば1個または複数個の光源を含む。光源は、例えばLED、赤外光源、または半導体レーザーである。光学ガイド303は、出力デバイスの一例である。
【0146】
光学ガイド303は、ユーザUに焦点FPの位置を案内するように構成される。具体的には、光学ガイド303は、可視光線を焦点FPの位置に応じて照射する。光学ガイド303の第1の例は、1個の光源を含み、当該光源から照射される可視光線が焦点FPを通るように制御される。光学ガイド303の第2の例は、複数個の光源を含み、当該複数個の光源の各々から照射される可視光線が焦点FPを通るように制御される。すなわち、光学ガイド303の第2の例によれば、複数個の光源から照射される可視光線が焦点FPにおいて交差するので、ユーザUは施術部位の位置決めを容易に行うことができる。
【0147】
ベース305は、アーム306と接続される。ベース305は、例えば卓上に据え付けることができる。ベース305は、アーム306を介してメッシュカバー301および当該メッシュカバー301の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0148】
アーム306は、メッシュカバー301およびベース305と接続される。アーム306は、メッシュカバー301および当該メッシュカバー301の収容物(例えば複数の超音波振動子15)を支持するように構成される。
【0149】
アーム306は、変形例2の可動部を内蔵しており、外力(例えばユーザUまたは施術者の手から受ける力)に応じて振動子盤16を回転させるように構成される。
【0150】
構成例3の頭髪ケア装置300は光学ガイド103を有するので、ユーザUは焦点FPがどこにあるかを視覚により認知して施術部位の位置決めを容易にすることができる。また、構成例3の頭髪ケア装置300は可動部19を有するので、例えばユーザUまたは他の人間は、光学ガイド103によって案内される焦点FPの位置を確認しながら、操作を行うことで焦点FPをユーザUの施術部位に合わせることができる。
【0151】
(3-3)変形例3
変形例3は、第2実施形態の頭髪ケア装置1Aの焦点FPの位置を固定しておく例である。
【0152】
変形例3の頭髪ケア装置は、第2の実施形態の頭髪ケア装置1Aからイメージセンサ18を取り除いた構成を有することとする。
【0153】
(3-3-1)頭髪ケア処理
変形例3の頭髪ケア処理を説明する。
図20は、変形例3の頭髪ケア処理のフローチャートである。
【0154】
図20に示すように、変形例3の頭髪ケア装置は、開始指示の受付(S10)、および施術の支援(S11)を実行する(
図4)。
【0155】
ステップS11の後に、変形例3の頭髪ケア装置は、超音波振動子の制御(S12A)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、所定の施術時間(例えば、2分間~20分間程度)が終わるまで、複数の超音波振動子15を所定の振動周波数で間欠的に駆動する。プロセッサ12は、複数の超音波振動子15を予め定められた時間差をつけて駆動する。複数の超音波振動子15の駆動タイミングの差は、当該複数の超音波振動子15に対する焦点FPの相対位置に基づいて予め計算可能である。
【0156】
変形例3の頭髪ケア装置によれば、焦点FPの位置が固定であるので、複数の超音波振動子15の駆動タイミングを都度計算する必要がない。
【0157】
(3-4)変形例4
変形例4は、第1実施形態、第2実施形態、変形例1~変形例3の頭髪ケア装置を用いた頭髪ケア方法の例である。
【0158】
(3-4-1)変形例の概要
変形例4は、ユーザUの施術部位への超音波の放射と当該施術部位へのヘアケア剤の塗布とを組み合わせることで、超音波の放射による発毛又は育毛の促進効果を得ると同時に、ヘアケア剤に含有されるヘアケア成分を当該施術部位へ効果的に浸透させる。
【0159】
(3-4-2)頭髪ケア方法
変形例4の頭髪ケア方法を説明する。
図21は、変形例4の頭髪ケア方法のフローチャートである。
【0160】
図21に示すように、変形例4の頭髪ケア方法では、ヘアケア剤の塗布(S40)が実行される。具体的には、施術者またはユーザUが、ヘアケア剤をユーザUの施術部位に手または道具を使って塗布してもよいし、頭髪ケア装置(例えば、前述の頭髪ケア装置130、頭髪ケア装置140、または頭髪ケア装置160)がヘアケア剤をユーザUの施術部位に塗布してもよい。
【0161】
ステップS40の後に、変形例4の頭髪ケア方法では、施術者は頭髪ケア装置を用いた施術(S41)が実行される。例えば、頭髪ケア装置は、
図4または
図15の頭髪ケア処理を行うことができる。
【0162】
ヘアケア剤の塗布と、頭髪ケア装置を用いた施術との実行順序は、
図21とは逆であってもよい。
【0163】
以上説明したように、変形例4の頭髪ケア方法は、ヘアケア剤をユーザUの施術部位に塗布するとともに前述のいずれかの頭髪ケア装置を用いた施術を行う。故に、この頭髪ケア方法によれば、超音波の放射による発毛又は育毛の促進効果に加えて、ヘアケア剤に含有されるヘアケア成分のユーザUの施術部位への浸透力を高めることができる。
【0164】
(4)その他の変形例
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、頭髪ケア装置1と接続されてもよい。
【0165】
第1実施形態および第2実施形態では、プロセッサ12は、施術時間に亘って複数の超音波振動子を間欠的に駆動することとした。しかしながら、プロセッサ12は、施術時間に亘って複数の超音波振動子を定常的に駆動してもよい。これにより、焦点FPに位置するユーザUの施術部位に音響放射圧による押圧刺激を継続的に与えられる。
【0166】
第2実施形態では、プロセッサ12は、ユーザの撮影(S21)および焦点の決定(S22)を行ってから超音波振動子の制御(S12A)を行うこととした。しかしながら、プロセッサ12は、施術時間中にユーザの撮影(S21)および焦点の決定(S22)を繰り返し行ってもよい。これにより、ユーザUの施術部位の位置変動に対してロバストに施術を行うことができる。
【0167】
上記説明では、種々の操作をユーザUが行うこととしたが、ユーザU本人が操作を行わずとも施術者または他の第三者が操作を行ってもよい。
【0168】
ヘアケア剤の塗布は、パック(例えば、ヘアパック)を施術部位に貼り付けることで行われてもよい。
【0169】
本実施形態では、施術者が、頭髪ケア処理を実施する例を示したが、本実施形態の範囲はこれに限られない。本実施形態は、非施術者が自身の頭髪ケア処理を実施する例にも適用可能である。
【0170】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【0171】
(5)付記
実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0172】
(付記1)
凹状の曲面(16S)を含む振動子盤(16)と、
振動子盤の凹状の曲面に配列された複数の超音波振動子(15)と、
複数の超音波振動子を制御するプロセッサ(12)と
を具備し、
プロセッサは、複数の超音波振動子を駆動することにより、複数の超音波振動子から、凹状の曲面の形状によって決まる焦点に集束(FP)する集束超音波(USW)を放射させることにより、焦点に位置する施術部位に集束超音波による音響放射圧を非接触で印加する、
頭髪ケア装置(1)。
【0173】
(付記1)によれば、ユーザUが施術部位を焦点FPに合わせることで、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく(すなわち非接触で)超音波ビームによる音響放射圧による押圧刺激を受けることができる。
【0174】
(付記2)
平面状の表面(16SA)を含む振動子盤(16A)と、
振動子盤の表面に配列された複数の超音波振動子(15)と、
複数の超音波振動子を制御するプロセッサ(12)と
を具備し、
プロセッサは、複数の超音波振動子から焦点(FP)に集束する集束超音波(USW)を放射させることにより、焦点に位置する施術部位に集束超音波による音響放射圧を非接触で印加する、
頭髪ケア装置(1A)。
【0175】
(付記2)によれば、頭髪ケア装置1Aは、焦点FPを施術部位に合わせることで、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく(すなわち非接触で)超音波ビームによる音響放射圧による押圧刺激を受けることができる。ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0176】
(付記3)
プロセッサは、イメージセンサによって撮影されたユーザの画像に基づいて施術部位の複数の超音波振動子に対する相対位置を特定し、当該相対位置を参照して焦点の位置を決定する、
付記2に記載の頭髪ケア装置。
【0177】
(付記3)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0178】
(付記4)
プロセッサは、複数の超音波振動子から、所定の振動周波数で変調した集束超音波を放射させることにより、施術部位に音響放射圧を間欠的に印加する、付記1乃至付記3のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0179】
(付記4)によれば、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0180】
(付記5)
プロセッサは、複数の超音波振動子から、振幅変調された集束超音波を放射させる、付記4に記載の頭髪ケア装置。
【0181】
(付記5)によれば、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0182】
(付記6)
プロセッサは、複数の超音波振動子に、パルス幅変調された駆動信号を与えることにより、振幅変調された集束超音波を放射させる、
付記5に記載の頭髪ケア装置。
【0183】
(付記6)によれば、ユーザUの施術部位には音響放射圧が間欠的に印加され、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく上記振動周波数で振動する。ユーザUの頭皮が振動すると、頭部の休止期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長期に移行する。成長期の毛乳頭細胞は、振動に起因する活性化により、成長が促進する。これにより、ユーザUに衛生面への悪影響を与えることなく、ユーザUの発毛又は育毛を促進する効果が得られる。
【0184】
(付記7)
振動子盤の位置および向きの少なくとも一方を変更する可動部(19)をさらに具備する、付記1乃至付記6のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0185】
(付記7)によれば、焦点FPの位置をユーザUの施術部位に合うように動かすことができる。
【0186】
(付記8)
プロセッサは、施術部位の位置に応じて可動部を制御する、付記7に記載の頭髪ケア装置。
【0187】
(付記8)によれば、焦点FPの位置をユーザUの施術部位に合うように動かすことができる。
【0188】
(付記9)
プロセッサは、
イメージセンサ(18)によって撮影されたユーザの画像に基づいて施術部位の状態を判定し、
施術部位の状態を参照して、施術内容を指定する施術パラメータを決定する、
付記1乃至付記8のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0189】
(付記9)によれば、ユーザUの施術部位の状態に適した施術が可能となる。
【0190】
(付記10)
イメージセンサを搭載する電子機器を着脱可能に支持する支持部(201a)をさらに具備する、付記3または付記9に記載の頭髪ケア装置。
【0191】
(付記10)によれば、ユーザデバイスUDに搭載されたイメージセンサを利用できる。
【0192】
(付記11)
ユーザに焦点の位置を案内する手段(103,115a,125a,137,155a,167,303)をさらに具備する、付記1乃至付記10のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0193】
(付記11)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0194】
(付記12)
焦点の位置を案内する手段は、可視光線を焦点の位置に応じて照射する光学ガイド(103,303)を含む、付記11に記載の頭髪ケア装置。
【0195】
(付記12)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0196】
(付記13)
焦点の位置を案内する手段は、ユーザに接触することで施術部位を焦点に案内する物理ガイド(115a,125a,137,155a,167)を含む、付記11または付記12に記載の頭髪ケア装置。
【0197】
(付記13)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0198】
(付記14)
物理ガイドに取り付けられ、ヘアケア剤を吐出可能なノズル(137a,167a)をさらに具備する、付記13に記載の頭髪ケア装置。
【0199】
(付記14)によれば、ユーザUにヘアケア剤を塗布し、ヘアケア効果を高めたり、ユーザUのヘアケアに関する手間を省いたりすることができる。
【0200】
(付記15)
物理ガイドは、ノズルから吐出すべきヘアケア剤を保持するカートリッジを取り付け可能である、付記14に記載の頭髪ケア装置。
【0201】
(付記15)によれば、ヘアケア剤をタンクに保持する場合に比べて、ヘアケア剤の使い分けまたは補充が容易となる、清掃の手間なくヘアケア剤を衛生的に保つことが容易となる、などの利点がある。
【0202】
(付記16)
ユーザが頭髪ケア装置を把持するためのグリップ(104,134,144,164)をさらに具備する、付記1乃至付記15のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0203】
(付記16)によれば、ユーザUは頭髪ケア装置を持ち運ぶことが容易となる。
【0204】
(付記17)
ユーザの身体の一部を固定することで施術部位を焦点に案内する物理ガイド(115a,125a)をさらに具備する、付記1乃至付記16のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0205】
(付記17)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0206】
(付記18)
ユーザの身体の一部に頭髪ケア装置を固定することで施術部位を焦点に案内する物理ガイド(155a)をさらに具備する、付記1乃至付記17のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0207】
(付記18)によれば、ユーザUは施術部位と焦点との位置合わせを意識することなく、施術を受けることができる。
【0208】
(付記19)
複数の超音波振動子の少なくとも1つから放射される超音波の進行経路上に配置され、ヘアケア剤を吐出するノズル(148)をさらに具備する、付記1乃至付記18のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0209】
(付記19)によれば、ユーザUに霧状のヘアケア剤を塗布し、ヘアケア効果(例えばヘアケア剤の施術部位への浸透効果)を高めたり、ユーザUのヘアケアに関する手間を省いたりすることができる。
【0210】
(付記20)
プロセッサが複数の超音波振動子に超音波を放射させている間にコンテンツを出力するコンテンツ出力装置を具備する、付記1乃至付記19のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0211】
(付記20)によれば、頭髪ケア処理の時間を活用して、コンテンツによるユーザUへの娯楽の提供、知識(例えばヘアケア知識)の教授、または広告の提示、などが可能となる。
【0212】
(付記21)
コンテンツを出力する出力装置を搭載する電子機器を着脱可能に支持する支持部(201a)をさらに具備する、付記1乃至付記20のいずれかに記載の頭髪ケア装置。
【0213】
(付記21)によれば、ユーザデバイスUDに搭載されたコンテンツ出力装置を利用できる。
【0214】
(付記22)
付記1乃至付記21のいずれかに記載の頭髪ケア装置によって施術部位に集束超音波を放射するステップ(S41)と、
施術部位にヘアケア剤を塗布するステップ(S40)と
を具備する、頭髪ケア方法。
【0215】
(付記22)によれば、超音波の放射による発毛又は育毛の促進効果に加えて、ヘアケア剤に含有されるヘアケア成分のユーザUの施術部位への浸透力を高めることができる。
【0216】
(付記23)
コンピュータ(12)を、付記1乃至付記21のいずれかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【0217】
(付記23)によれば、ユーザUが施術部位を焦点FPに合わせることで、当該施術部位はいずれの超音波振動子15とも接触することなく(すなわち非接触で)超音波ビームによる音響放射圧による押圧刺激を受けることができる。
【符号の説明】
【0218】
1 :頭髪ケア装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :超音波振動子
16 :振動子盤
18 :イメージセンサ
19 :可動部
100 :頭髪ケア装置
101 :メッシュカバー
102 :プッシュボタン
103 :光学ガイド
104 :グリップ
110 :頭髪ケア装置
111 :メッシュカバー
115 :ベース
116 :アーム
120 :頭髪ケア装置
121 :メッシュカバー
125 :ベース
125a :物理ガイド
130 :頭髪ケア装置
131 :メッシュカバー
132 :プッシュボタン
134 :グリップ
137 :物理ガイド
137a :ノズル
140 :頭髪ケア装置
141 :メッシュカバー
144 :グリップ
148 :ノズル
150 :頭髪ケア装置
151-1 :メッシュカバー
155 :アーム
160 :頭髪ケア装置
161 :メッシュカバー
164 :グリップ
167 :物理ガイド
167a :ノズル
200 :頭髪ケア装置
201 :メッシュカバー
202 :プッシュボタン
205 :ベース
300 :頭髪ケア装置
301 :メッシュカバー
302 :プッシュボタン
303 :光学ガイド
305 :ベース
306 :アーム