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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】溶接用のトーチ
(51)【国際特許分類】
   B23K 9/29 20060101AFI20220922BHJP
【FI】
B23K9/29 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019550173
(86)(22)【出願日】2018-03-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-02
(86)【国際出願番号】 KR2018003113
(87)【国際公開番号】W WO2018174479
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2021-03-05
(31)【優先権主張番号】10-2017-0034425
(32)【優先日】2017-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0002562
(32)【優先日】2018-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515266407
【氏名又は名称】ヤン、テ ハン
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、テハン
【審査官】柏原 郁昭
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-066873(JP,U)
【文献】再公表特許第2013/157036(JP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0050824(US,A1)
【文献】特開2012-086247(JP,A)
【文献】特開昭56-050787(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第19813419(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 9/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接用のトーチであって、
中空の胴体管から構成され、この胴体管の内部に第1の斜面が形成された本体と、
前記胴体管の一方の側に螺合方式により組み付けられるジョイントの前記第1の斜面に寄る側にコレットチャックを有し、このジョイントを緩めたり締めたりしてコレットチャックを移動させ、コレットチャックに嵌め込まれた電極棒を固定するか、または長さが調節されるようにするが、前記コレットチャックが前記第1の斜面に密着されれば電極棒を締め、第1の斜面から離れれば拡開されて電極棒が調節されるようにする電極棒キャップと、
前記胴体管の対向側に配備されて供給されたガスを四方に噴射するソケットを有し、このソケットの外面に組み付けられるノズルから形成されたヘッドと、
前記胴体管へのガスの供給を案内し、電気的に連結されて点火及び溶接が行われるようにするコネクターと、
を備え、
溶接作業に際して、前記ソケットを介してノズルの内部の四方に噴射されるガスの一部がノズルと接触して熱を冷やすことを特徴とする溶接用のトーチ。
【請求項2】
溶接用のトーチであって、
中空の胴体管を有し、前記胴体管の内部に前方に向かって狭くなる第1の斜面が形成され、前記胴体管の内部空間に連結された第2のコネクティング管を介してガス及び電源が供給される本体と、
前記本体の内側に電極棒の嵌め込まれたコレットチャックを組み付けるようにするが、前記本体にコレットチャックが組み付けられる過程において、前記コレットチャックの外周に設けられた第2の傾斜部が前記第1の斜面に接触されて圧迫される作用により前記コレットチャックに嵌め込まれた電極棒が任意の突出長さに調節された後に支持・固定されるようにする電極棒キャップと、
前記電極棒キャップの他方の端にソケットを用いて多数のノズルのうちのいずれか一つが連結されて、供給されるガス及び電源を用いて溶接を行う火炎が生成され、前記多数のノズルは、規格化した火口の大きさに対応してそれぞれ異なる直径を有する着脱溝がそれぞれ形成され、前記ソケットは、前記着脱溝に対応して組み立て可能な大きさに形成される着脱部が設けられて、前記着脱溝と着脱部の組み立て構造を通じて一つのトーチにおいて多数のノズルのうちのいずれか一つを取り替えて使用可能にするヘッドと、
前記胴体管へのガスの供給を案内し、電気的に連結されて点火及び溶接が行われるようにするコネクターと、
を備え、
前記コレットチャックは、内部に電極棒が嵌入するように貫通形成された嵌入孔及び、前記嵌入孔の前方に放射状に形成された破断溝を通じて形成されて、本体の胴体管の内部に設けられた第1の斜面の圧迫作用により内側に縮む作動をする第2の傾斜部をさらに備え、
前記第2の傾斜部の内側には前方に向かって次第に広くなる斜面を有することにより、前記第2の傾斜部が縮む作動をすれば、前記電極棒の外周に面接触状に支持されて固定力が発揮されるようにする接触部をさらに備える溶接用のトーチ。
【請求項3】
前記コレットチャックは、内部に電極棒が嵌入するように貫通形成された嵌入孔及び、前記嵌入孔の前方に放射状に形成された破断溝を通じて形成されて、本体の胴体管の内部に設けられた第1の斜面の圧迫作用により内側に縮む作動をする第2の傾斜部をさらに備え、
前記第2の傾斜部の内側には前方に向かって次第に広くなる斜面を有することにより、前記第2の傾斜部が縮む作動をすれば、前記電極棒の外周に面接触状に支持されて固定力が発揮されるようにする接触部をさらに備える請求項1に記載の溶接用のトーチ。
【請求項4】
前記ソケットが胴体管に一体にまたは組み付け式により配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【請求項5】
前記ソケットの内面に第4の雌ねじが形成されて胴体管に形成された第1の雄ねじに螺合されるようにし、このソケットの外面に着脱ねじが配備されてノズルが結合されるようにすることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【請求項6】
前記ソケットにノズルの内壁に向かってガスが噴射されるようにする直角口が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の溶接用のトーチ。
【請求項7】
前記ソケットは、ノズルの内壁に対して斜め方向に貫通する傾斜口とノズルの内壁に対して直角方向に貫通する直角口が形成され、
前記傾斜口及び直角口を介して本体に供給されるガスがノズルの内壁に噴射されてガスを用いたノズルの冷却機能を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【請求項8】
前記本体は、ヘッドのソケットが組み付けられる部分の間に熱伝導性の低い非金属材質から作製されて嵌入して前記ヘッドからの熱伝導時間を遅らせる仕切りリングをさらに備える請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【請求項9】
前記コネクターは、第2のコネクティング管の内側の第2の連結部に接続される第1の連結部が上部に上向き斜面として設けられ、第1の連結部の下部に第1の圧迫部が下向き斜面として設けられた頭を有し、前記頭の下部に突出した連結竿に第1のホースが連結されながらガスが流入してトーチにガスを供給する第1のケーブルと、
前記第1のホースに導線の中央部分が同軸状に嵌め込まれて連結されるが、前記導線が前記第2のコネクティング管に電気的に接続されて電源をトーチに供給する第2のケーブルと、
前記第1及び第2のケーブルが同軸状に中央に挿通されるが、前記第2のコネクティング管の内側の第2の雌ねじに第2の雄ねじを用いて締め付けられ、前記第2の雄ねじの上部に設けられた第2の圧迫部が前記第1のケーブルの頭を押して前記第1の連結部と第2の連結部とを互いに密着させて第1のケーブルが接続されるようにし、前記第1の圧迫部と第2の圧迫部との間に導線が嵌め込まれて固定されて前記第2のケーブルが接続されるようにする第1のコネクティング管と、
をさらに備える請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【請求項10】
前記ジョイントの内側にコレットチャックを第1の斜面の向きに押して電極棒が安定して固定されるようにする弾性部材が配備されることを特徴とする請求項1に記載の溶接用のトーチ。
【請求項11】
前記弾性部材は、バネから構成されることを特徴とする請求項10に記載の溶接用のトーチ。
【請求項12】
前記コレットチャックが胴体管に嵌り込んで第1の斜面に接触されるようにするジョイントを備えるが、
前記コレットチャックとジョイントのそれぞれに矩形状または台形状のねじ山が形成されて結合されることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接用のトーチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接を行うものであって、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス及び電極棒と母材との間にアークを生じさせる電源を円滑に供給しながらガス及び電源ケーブルを簡便に連結できるようにする溶接用のトーチに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、溶接方式としては、電気溶接、ガス溶接などが広く採用されるが、中でも、電気、ガスを同時に用いるティグ溶接は、アルゴンまたはヘリウムなどの不活性ガスの中で電極棒と母材との間に電源の供給によるアークを生じさせて、母材を溶接する溶接方式の一つであり、気体成分の量が少なく、清浄な高品質の溶接部が得られることから、低温用の鋼と耐熱合金などの厚い板材の溶接にも用いられ、高い靭性、高い強度の溶接を行うのに適している。
【0003】
このようなティグ溶接では、ガス及び電源を供給するためのトーチを用いるが、その溶接用のトーチは、タングステンなどの電極棒が嵌入しつつアークを生じさせて溶接のための火炎が生じるノズルと、不活性ガス及び電源を供給するケーブルが連結され、溶接のための柄となる本体と、を備える。
【0004】
例えば、従来の韓国公開特許公報第10-2009-0070579号を参照すると、ヘッド部、本体部、ホルダー部を備えてなる溶接用のトーチについて記載されており、同文献には、前記ホルダー部の下部の周面に多数の通風口が形成された構成を有し、前記通風口は、ホルダー部の周面に傾斜を有するように斜めに形成され、前記ホルダー部の下部に形成された通風口に対応するように溶接棒の内部に連結されてアルゴンガスと電源及び冷却水などを供給する供給管が通風口の形成位置まで延設された構造が開示されている。
【0005】
しかしながら、従来には、改善すべき技術的な問題が露出されているのが現状である。
【0006】
これについて述べると、従来の場合、溶接のためのトーチは、火炎が生じるノズルの火口に対する大きさを、溶接対象、溶接面積に対応してトーチごとにそれぞれ異なる火口の大きさのノズルを有するように規格化させて作製する構造を有するため、トーチを用いる作業者は、溶接対象、溶接面積に使用可能な火口の大きさを有する一つ以上のトーチをそれぞれ備えなければならないという煩雑さがあり、溶接対象、溶接面積が変更されれば、それに見合うトーチを再び備えることを余儀なくされ、これに伴い、さらなるコストの発生を引き起こすなど使い勝手に格段に劣っているという問題があった。
【0007】
また、従来の場合、溶接のためのトーチにおいて、アークの発生のための電極棒は、コレットチャックに支持されながらトーチの内部に嵌入するが、普通、その電極棒の支持面積が点接触状に支持されて形成されるという構造を有するため、トーチの特性からみて、高熱が発生すれば、点接触状の電極棒の支持部分に熱変形が生じることにより、支持力が低下し、これにより、溶接中に電極棒が動くことがあり、溶接を容易に行うことができないという構造的な問題があった。
【0008】
さらに、従来の場合、トーチのノズル側に噴射されるガスは、噴射方向が前方に直線状に噴射される構造を有するため、アーク火炎がノズルの内部において直ちに生じてノズルが容易に高熱に加熱され、その加熱作用により本体に熱が伝導されるため、酷い場合は、溶接を持続的に行うことができず、本体から発せられる高熱によりトーチを用いる作業者が火傷をしたり火災が生じたりするなどの安全事故を引き起こすという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国公開特許公報第10-2009-0070579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、従来の諸問題を解決するためのものであって、溶接対象、溶接面積に応じた火口の大きさのノズルを有するトーチをそれぞれ備えないようにしつつ、一つのトーチを用いて、溶接対象、溶接面積に対応して使用できるようにしてトーチの汎用性に対する煩雑さを解消し、溶接対象、溶接面積が変更されれば、用いているトーチにおいて簡便にノズルのみを取り替えて使用できるようにして、さらなるコストが生じないようにする溶接用のトーチを提供するところにその目的がある。
【0011】
また、本発明は、トーチのアークの発生のための電極棒の支持部分に対する熱変形を極力抑えるようにして電極棒の支持部分に対する支持力の低下を防止し、これに伴う電極棒の動きを抑えて溶接を行い易くするところに他の目的がある。
【0012】
さらに、本発明は、トーチに供給されるガスを用いて、それ自体が冷却機能を行うようにして溶接を持続的に行わせつつ、熱伝導率を下げてトーチを用いる作業者の火傷及び火災などの安全事故を防止するところにさらに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、溶接用のトーチであって、中空の胴体管から構成され、この胴体管の内部に第1の斜面が形成された本体と、前記胴体管の一方の側に螺合方式により組み付けられるジョイントの手前側にコレットチャックを有し、このジョイントを緩めたり締めたりしてコレットチャックを移動させ、コレットチャックに嵌め込まれた電極棒を固定するか、または長さが調節されるようにするが、前記コレットチャックが前記第1の斜面に密着されれば電極棒を締め、第1の斜面から離れれば拡開されて電極棒が調節されるようにする電極棒キャップと、前記胴体管の対向側に配備されて供給されたガスを四方に噴射するソケットを有し、このソケットの外面に組み付けられるノズルから形成されたヘッドと、前記胴体管へのガスの供給を案内し、電気的に連結されて点火及び溶接が行われるようにするコネクターと、を備え、溶接作業に際して前記ソケットを介してノズルの内部の四方に噴射されるガスの一部がノズルと接触して熱を冷やすところに技術的な特徴を有する。
【発明の効果】
【0014】
このような本発明によれば、溶接対象、溶接面積に対応してそれぞれ異なる火口の大きさを有する多数のノズルを一つのトーチにおいて取り替えて使用できるようにノズルの規格化した大きさに対応して作製されるソケットを用いて、一つのトーチに多数のノズルが連結可能なように構造を改善することにより、一つのトーチを用いてそれぞれ異なる溶接対象、溶接面積に対応してノズルを取り替えて用いることから、トーチの汎用性が向上し、溶接対象、溶接面積が変更されれば、用いているトーチにおいて簡便に火口の大きさのみを変更して更なるコストが生じないようにするという効果がある。
【0015】
また、トーチのアークの発生のための電極棒が面接触状にトーチに支持されるようにするコレットチャックを設けて構造を改善することにより、面接触状のコレットチャックにより電極棒の支持面積が広くなることから、電極棒の支持部分が高熱により容易に変形しないので、支持力の低下を防止し、これに伴う電極棒の動きを抑えて溶接を容易に行うことができるという他の効果がある。
【0016】
さらに、トーチのノズルに噴射されるガスをノズルの内壁に噴射して冷却を兼ねるようにする傾斜状の噴射口を設けて構造を改善することにより、自体的な冷却機能を行って溶接を持続的に行わせながら、熱伝導率を下げてトーチを用いる作業者の火傷及び火災などの安全事故を防止するというさらに他の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る溶接用のトーチの一例を示す断面図。
図2】本発明に係る溶接用のトーチの一例を示す断面図。
図3】本発明に係る溶接用のトーチの実施形態を示す断面図。
図4】本発明に係る溶接用のトーチの実施形態を示す断面図。
図5】本発明に係る溶接用のトーチの実施形態を示す断面図。
図6】本発明に係る溶接用のトーチの実施形態を示す断面図。
図7】本発明に係る溶接用のトーチの実施形態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1及び図2は、本発明の各実施形態に係る溶接用のトーチを説明するために示す図である。
【0019】
これらに示すトーチ1について概略的に述べると、ガス及び電源が供給される本体100と、電極棒10が任意の突出長さに調節された後に支持・固定されるようにする電極棒キャップ200と、供給されるガス及び電源を用いて溶接を行う火炎が生成され、一つのトーチ1において多数のノズル320のうちのいずれか一つを取り替えて使用可能にするヘッド300と、を備えてなる。
【0020】
以下、本発明の基本的な構成要素であって、第1の実施形態に係る溶接用のトーチに対する各部の構成について図1及び図2に基づいて具体的に説明する。図1は、トーチの側断面図であり、図2は、トーチの分解図である。
【0021】
まず、前記本体100は、中空の胴体管110を有し、前記胴体管110の内部に前方に向かって狭くなる第1の斜面112が形成され、前記胴体管110の内部空間に連結された第2のコネクティング管120を介してガス及び電源が供給されるようにするものである。
【0022】
本発明の基本的な実施形態に係る本体100は、胴体管110、第2のコネクティング管120、第1のカバー130、仕切りリング140、コネクター150を備える。
【0023】
例えば、前記本体100は、前方の外側にヘッド300の結合のための第1の雄ねじ113が形成され、後方の内側に電極棒キャップ200の結合のための第1の雌ねじ114が形成され、中央に前方に向かって狭くなる第1の斜面112が形成された胴体管110をさらに備える。
【0024】
前記胴体管110は、中空の管であって、電気伝導性に優れた金属材質から作製されるが、好ましくは、横銅から作製される。前記胴体管110の中央の側壁には、第2のコネクティング管120の連結のための流路111が貫通形成される。
【0025】
前記流路111の隣り合う内周には前記第1の斜面112が形成されるが、前記第1の斜面112は、前方に向かって次第に狭くなる斜面を有する形状であって、ベンチュリー効果を誘導して前記流路111を介して流入するガスの流速を上昇させてガスの流れを円滑にするものである。
【0026】
また、前記本体100は、前記胴体管110の流路111に管路123により内部空間に連結され、内側の奥側に第1のケーブル160の第1の連結部161aが接続される第2の連結部121が上向き斜面として形成され、前記第2の連結部121の下部に第1のコネクティング管170の第2の雄ねじ172が締め付けられる第2の雌ねじ122が形成され、コネクター150を介して接続される第1及び第2のケーブル160、180のガス及び電源を供給する第2のコネクティング管120をさらに備える。
【0027】
前記第2のコネクティング管120は、中空の管路であって、前記胴体管110と同じ材質から作製されるが、前記胴体管110の流路111に連結される管路123を長く形成して溶接を行う作業者が手で把持する空間を提供する。前記第2のコネクティング管120の下部の内側の第2の雌ねじ122により形成された管状の内側部分には第2の連結部121が上向き斜面として形成されるが、前記第2の連結部121は、第1のケーブル160の第1の連結部161aを包み込んで完璧に密着されるように丸みの帯びた斜面であることが好ましく、前記第2の連結部121は、管路123と連結されて、供給されるガスが管路123を介して前記胴体管110の流路111に流入するようにする。
【0028】
また、前記本体100は、前記胴体管110と第2のコネクティング管120を包み込む絶縁機能をする第1のカバー130をさらに備える。
【0029】
前記第1のカバー130は、前記胴体管110及び第2のコネクティング管120の全体を任意の厚さで包み込んで形成され、供給される電源及び溶接中に生じる熱に対する絶縁のためにゴムまたはウレタンなどの非金属材質から作製される。前記第1のカバー130は、作業者が自ら把持する部分となる。
【0030】
さらに、前記本体100は、ヘッド300のソケット310が組み付けられる部分の間に熱伝導性の低い非金属材質から作製されて嵌入して前記ヘッド300からの熱伝導時間を遅らせる仕切りリング140をさらに備える。
【0031】
前記仕切りリング140は、前記胴体管110の第1の雄ねじ113に嵌合するように中央が貫通した円形の板材により作製され、絶縁のために非金属材質からなり、好ましくは、合成樹脂であり、前記第1の雄ねじ113に組み付けられるソケット310と胴体管110とを仕切ってヘッド300から伝えられる熱を遅延させる機能をする。
【0032】
さらにまた、前記本体100は、ガスが流入する第1のケーブル160及び、電気が流れる第2のケーブル180が互いに同軸状に連結されてなるが、前記同軸状に連結された第1のケーブル160及び第2のケーブル180を本体100の第2のコネクティング管120に接続してガスと電源が本体100に供給されるようにするコネクター150をさらに備える。
【0033】
前記コネクター150は、同軸状に互いに連結された第1のケーブル160及び第2のケーブル180を同時に胴体管110に連結する機能をする。
【0034】
ここで、前記コネクター150は、第2のコネクティング管120の内側の第2の連結部121に接続される第1の連結部161aが上部に上向き斜面として設けられ、その下部に第1の圧迫部161bが下向き斜面として設けられた頭161を有し、前記頭161の下部に突出した連結竿162に第1のホース163が連結されながらガスが流入してトーチ1にガスを供給する第1のケーブル160と、前記第1のホース163に導線181の中央部分が同軸状に嵌め込まれて連結されるが、前記導線181が前記第2のコネクティング管120に電気的に接続されて電源をトーチ1に供給する第2のケーブル180と、前記第1及び第2のケーブル160、180が同軸状に中央に挿通されるが、前記第2のコネクティング管120の内側の第2の雌ねじ122に第2の雄ねじ172を用いて締め付けられるが、前記第2の雄ねじ172の上部の第2の圧迫部171が前記第1のケーブル160の頭161を押して前記第1の連結部161aと第2の連結部121を互いに密着させて第1のケーブル160が接続されるようにし、前記第1の圧迫部161bと第2の圧迫部171との間に導線181が嵌め込まれて固定されて前記第2のケーブル180が接続されるようにする第1のコネクティング管170と、をさらに備える。
【0035】
前記第1のケーブル160は、頭161と前記頭161の下部連結竿162は横銅材質から作製し、前記頭161は、上部に第1の連結部161aが上向き斜面として形成され、前記第1の連結部161aの下部に第1の圧迫部161bが下向き斜面として形成される一方で、前記第1の圧迫部161bの下部の終端に連結竿162が頭161の中央管路に連結されてなる。前記連結竿162の外周には、ガスの供給のための第1のホース163が嵌合してガスが連結竿162を介して頭161を経て第1のコネクティング管170に流入するようにする。
【0036】
前記第2のケーブル180は、電気が流れる導線181の外周に第2のホース182が設けられてなり、前記導線181の中央に前記第1のホース163が嵌入するので、前記第1のケーブル160と第2のケーブル180が同軸状に一つのラインとして備えられ、前記導線181の末端部分は第1のケーブル160の頭161の部分まで位置しつつ、第1の圧迫部161bを包み込む形状となる。
【0037】
前記第1のコネクティング管170は、中空の管であって、横銅材質から作製されるが、前記第1のコネクティング管170の上部の外周に前記第2のコネクティング管120の第2の雌ねじ122に締め付けられる第2の雄ねじ172が形成され、前記第2の雄ねじ172の上端に第2の圧迫部171が下向き斜面として形成されるので、前記第1のコネクティング管170が第2のコネクティング管120に組み付けられれば、前記第1の圧迫部161bと第2の圧迫部171が斜面により互いに接触されながら圧迫力が作用し、これらの間に嵌入した導線181が圧迫・固定されて導線181の電気が第2のコネクティング管120を介して胴体管110に流れるようにする。
【0038】
このとき、前記第1の圧迫部161bと第2の圧迫部171との間に固定されて突出する導線181の残りの部分は、前記第2の雌ねじ122と第2の雄ねじ172との締結部の間に螺旋状に巻き付けられながら完全に固定される。
【0039】
したがって、本発明は、同軸状の第1のケーブル、第2のケーブル180を同時に連結するコネクター150をさらに付加することにより、一本の管状のラインがトーチ1に連結されるので、ガス及び電源の供給のためのケーブルの連結が非常に簡便であり、トーチ1の全体的な構造もまた単純化してトーチ1の作製に伴う生産性が向上する。
【0040】
また、電源の供給のための第2のケーブル180の導線181が第1の圧迫部161bと第2の圧迫部171との間に嵌め込まれて固定されるので、電源接続される構造をさらに付加することにより、溶接中に動きによる応力が導線181の連結部分に集中しないので、導線181が容易に途切れることがなく、もし、老巧などにより導線181が損傷されたとしても、第1のケーブル160を全体的に切断した後に同軸状に第1のケーブル160に再び簡便に連結して用いることにより、メンテナンスの効率がよくなる。
【0041】
そして、前記電極棒キャップ200は、前記本体100の内側に電極棒10の嵌め込まれたコレットチャック220が組み付けられるようにするが、前記本体100にコレットチャック220が組み付けられる過程において、前記コレットチャック220の外周に設けられた第2の傾斜部223が前記第1の斜面112に接触されて圧迫される作用により前記コレットチャック220に嵌め込まれた電極棒10が任意の突出長さに調節された後に支持・固定されるようにするものである。
【0042】
本発明の基本的な実施形態に係る電極棒キャップ200は、ジョイント210、コレットチャック220、第2のカバー230を備える。
【0043】
例えば、前記電極棒キャップ200は、本体100の胴体管110に締め付けられる作用を用いてコレットチャック220を胴体管110の内部に組み付けて胴体管110の内部に第1の斜面112を用いた圧迫作用を導くジョイント210をさらに備える。
【0044】
前記ジョイント210は、中空の管であって、内側に電極棒10の一部が嵌入できるように作製され、前方の外周に形成された第3の雄ねじ212を用いて、前記本体100の胴体管110に設けられた第1の雌ねじ114に締め付けられることが可能になり、前記第3の雄ねじ212の内周に形成された第3の雌ねじ211にコレットチャック220の第4の雄ねじ221が締め付けられながら、ジョイント210とコレットチャック220が互いに組み立てられるようにする。前記ジョイント210の後方には、第2のカバー230の結合のために突出した管部分を有する。
【0045】
また、前記電極棒キャップ200は、前記ジョイント210を介して本体100の胴体管110の内部に組み付けられるが、前記胴体管110の内部の第1の斜面112に密着されながら圧迫力が作用すれば、内部に嵌入した電極棒10を任意の突出長さに調節した後に固定されるように支持するコレットチャック220をさらに備える。
【0046】
ここで、前記コレットチャック220は、内部に電極棒10が嵌入するように貫通形成された嵌入孔222及び、前記嵌入孔222の前方に放射状に形成された破断溝225を通じて形成されて本体100の胴体管110の内部に設けられた第1の斜面112の圧迫作用により内側に縮む作動をする第2の傾斜部223を有し、前記第2の傾斜部223の内側には前方に向かって次第に広くなる斜面を有するので、前記第2の傾斜部223が縮む作動をすれば、前記電極棒10の外周に面接触状に支持されて固定力が発揮されるようにする接触部224を有する。
【0047】
このとき、前記第2の傾斜部223が縮む作動をすれば、接触部224の傾斜構造により電極棒10の外周に広い面積にて面接触されて支持されることが可能になって、固定力が向上する。前記コレットチャック220に支持される電極棒10は、尖った部分を有するピン状の棒であって、アーク放電のために広く用いられるため、これについての説明は省略する。
【0048】
したがって、本発明は、コレットチャック220をさらに付加することにより、面接触状のコレットチャックにより電極棒10の支持面積が広くなることから、電極棒10の支持部分が高熱により容易に熱変形しないので、支持力の低下を防止し、これに伴う電極棒10の動きを抑えて溶接を行い易くする。
【0049】
また、前記電極棒キャップ200は、前記ジョイント210の後方に固定・結合され、前記ジョイント210を第3の雄ねじ212及び第1の雌ねじ114に沿って螺旋回転させる作用により本体100に結合される位置を前後に変化しながらコレットチャック220が電極棒10を支持する圧迫力が調節されるようにする第2のカバー230をさらに備える。
【0050】
前記第2のカバー230は、棒状にジョイント210の後方に結合されるが、前記ジョイント210を回転させることができて、第3の雄ねじ212及び第2の雌ねじ122に沿ってジョイント210が本体100に結合される位置が変化し、その位置の変化に伴い、コレットチャック220の第2の傾斜部223が胴体管110の第1の斜面112に密着される位置が変化しながら圧迫力が調節される。前記圧迫力の調節により電極棒10の支持力が増減するので、電極棒10の固定位置を簡便に変えることが可能になる。
【0051】
そして、前記ヘッド300は、前記電極棒キャップ200の他方の端にソケット310を用いて多数のノズル320のうちのいずれか一つが連結されて、供給されるガス及び電源を用いて溶接を行う火炎が生成され、前記多数のノズル320は、規格化した火口の大きさに対応してそれぞれ異なる直径を有する着脱溝321がそれぞれ形成され、前記ノズル320は、前記着脱溝321に対応して組み立て可能な大きさに形成される着脱部312が設けられて、前記着脱溝321と着脱部312の組み立て構造を通じて一つのトーチにおいて多数のノズル320のうちのいずれか一つを取り替えて使用可能にするものである。
【0052】
本発明の基本的な実施形態に係るヘッド300は、ソケット310、ノズル320を備える。
【0053】
例えば、前記ヘッド300は、規格化した火口の大きさに対応してそれぞれ異なる直径を有する多数のノズル320が本体100に連結されるようにするソケット310をさらに備える。
【0054】
前記ソケット310は、中空の管体から作製されるが、その外周に多数のノズル320にそれぞれ異なる直径に形成される着脱溝321に対応して着脱部312が締め付け可能な大きさに変化しながら螺旋状に形成され、前記着脱部312の内周に前記本体100の第1の雄ねじ113に締め付けられる第4の雌ねじ311が形成される。
【0055】
ここで、前記ソケット310は、ノズル320の内壁に対して斜め方向に貫通する傾斜口313及びノズル320の内壁に対して直角方向に貫通する直角口314をさらに備え、前記傾斜口313及び直角口314を介して本体100に供給されるガスがノズル320の内壁に噴射されてガスを用いたノズル320の冷却機能を行うことを特徴とする。
【0056】
前記傾斜口313は、ノズル320の内側の側壁に供給されるガスを斜めに噴射してガスの自体温度によるノズル320の冷却を行うようにし、前記直角口314は、ノズル320の内側の側壁に供給されるガスを直角状に噴射してガスの自体温度によるノズル320の冷却を行うようにする。
【0057】
このとき、前記ソケット310の前方には、ガスをノズル320の前方に噴射する側口315が形成され、前記側口315は、アーク放電のためのガスの供給が円滑に行われるようにするものである。
【0058】
使用者の選択に応じて、前記傾斜口313または側口315のうちのどちらか一方を選択して用いてもよく、前記傾斜口313と側口315を同時に用いてもよい。
【0059】
したがって、本発明は、傾斜口313、直角口314を有するソケット310をさらに付加することにより、自体的な冷却機能を行って溶接を持続的に行うようにしながら、熱伝導率を下げてトーチ1を用いる作業者の火傷及び火災などの安全事故を防止する。
【0060】
このとき、前記着脱部312は、図2に示すように、ノズル320のそれぞれ異なる直径の着脱溝321に対応するので、可変的に、複数の大きさの着脱部312を有するソケット310を当該ノズル320に対応して個別的に備えてノズル320の取り替えを行う。
【0061】
したがって、本発明は、溶接対象、溶接面積に対応してそれぞれ異なる火口の大きさを有する多数のノズル320を一つのトーチ1において取り替えて使用できるようにノズル320の規格化した大きさに対応して作製されるソケット310を用いて一つのトーチ1に多数のノズル320が連結可能なように可変式のソケット310を付加することにより、一つのトーチ1を用いてそれぞれ異なる溶接対象、溶接面積に対応して多数のノズル320のうちのいずれか一つを取り替えて使用することから、トーチ1の汎用性が向上し、溶接対象、溶接面積が変更されれば、用いているトーチ1において簡便に火口の大きさのみを変更してさらなるコストが生じなくなる。
【0062】
さらに、前記ヘッド300は、ガス及び電源の供給による電極棒10のアーク放電により火炎が生成される火口となるノズル320をさらに備える。
【0063】
前記ノズル320は、中空の管であって、高熱が生じるので、耐熱性に優れた材質から作製されるが、好ましくは、セラミックスから作製される。前記ノズル320は、規格化した火口の大きさに対応してそれぞれ異なる直径の螺旋である着脱溝321を有するように多数のノズル320を備え、前記着脱溝321と着脱部312の組み立て構造を通じて一つのトーチにおいて多数のノズル320のうちのいずれか一つを取り替えて使用可能にする。
【0064】
一方、本発明の他の構成であって、図3から図7は、本発明の他の実施形態を示すものである。
【0065】
まず、図3の実施形態について説明する。
【0066】
例えば、前述した構造を有するトーチ1のうち、前記ヘッド300は、ノズル320の内部にへこんだ空間を有するようにノズル320の側壁に形成されてソケット310から噴射されるガスがへこんだ空間にぶつかって渦流が形成されるようにする凹状の空間部322をさらに備える。
【0067】
前記凹状の空間部322は、ノズル320の側壁の内周にへこんだ溝として形成されてなり、ソケット310の傾斜口313及び直角口314を介して噴射されるガスが前記凹状の空間部322にぶつかりながらノズル320の内部空間に渦流を形成しつつノズル320の前方に排出されることから、ノズル320の内部の渦流によりガスを用いた冷却効率が向上するとともに、ノズル320の前方の開口部から流入する外部の空気を遮断してアーク放電の効率もまた向上させることが可能になる。
【0068】
また、添付の図4を参照すると、前述した構造を有するトーチ1のうち、前記コネクター150は、第1のケーブル160を構成する頭161の上端に第2のコネクティング管120の管路123の内部に嵌り込むことによりガス供給の気密性が保持されるようにする突起161cをさらに備える。
【0069】
前記突起161cは、第1のケーブル160の頭161の上端の中央に中空を有しながら管状に一体に突設されるが、その大きさは、前記第2のコネクティング管120の管路123の大きさに対応し、前記突起161cの上端の周りに丸みを帯びた形状のガイド部161dを有するので、前記管路123になお一層容易に嵌り込むようにする。前記突起161cは、管路123の内側にしまり嵌めの状態で嵌入することが好ましい。
【0070】
このとき、前記突起161cが管路123の内側に嵌め込まれて頭161が接続されることから、ガスが供給される管路の連結部分が重合部となって気密性を保持することができ、コネクター150を用いた連結部分のガスの漏出を遮断する。
【0071】
添付の図5及び図6は、本発明のさらに他の実施形態であって、図5は、ジョイントの内部に弾性部材230、すなわち、バネを備えてコレットチャック220を第1の斜面112に密着させることを示している。
【0072】
このために、ジョイントの内部には段差212が設けられて弾性部材を支持し、このとき、ジョイントとコレットチャック220には、ねじ山が三角形に形成されるわけではなく、図6に示すようにしてねじ山が形成されることが好ましい。
【0073】
すなわち、ジョイントの内側面に形成された雌ねじとコレットチャックの外面に形成された雄ねじのそれぞれを、ねじ山の角度が29°~30°に形成される台形状のねじ、またはねじ山の角度が90°に近い矩形状のねじから形成して、弾性部材の弾性力に耐えるようにする。
【0074】
図7は、本発明のさらに他の実施形態を示すものである。
【0075】
前述した構造を有する溶接用のトーチ1のうち、前記コレットチャック220に係合部460を備えて組み立てる。
【0076】
前記係合部460は、コレットチャック220の後方の外側に突出する係止突起461及びジョイント210の前方の内側に段差を有する溝により形成されて、前記係止突起461が嵌入すれば、係止機能の支持力が発揮されるようにする係止溝462を備える。
【0077】
このとき、前記コレットチャック220とジョイント210との結合部分として係合部460を選択して用いる場合、前記コレットチャック220は、係止突起461がジョイント210の係止溝462にはまり込んで引っかかりながら支持されることから、コレットチャック220がジョイント210から抜脱しないつつも、係止溝462の余裕空間によりコレットチャック220の前後方に自由に遊動可能であり、前記コレットチャック220とジョイント210との間に嵌入する弾性体320によりコレットチャック220は前方に弾性力により圧迫された状態を保持して、第1の傾斜111と第2の傾斜211との密着は同様に行うことができ、前記弾性体320の弾性力の強度は、ジョイント210がベース110に結合される深さに対応して弾性力が増減して簡便に弾性体320の弾性力を調節することが可能である。
【0078】
例えば、本発明は、コレットチャック220とジョイント210との結合部分として係合部460を用いて両者が結合された状態で、前記コレットチャック220は前後に自由に遊動可能になることにより、熱膨張による遊隙によりコレットチャック220が動くと、弾性体320の弾性力によりコレットチャック220は前方に持続的に圧迫された状態を保持することから、コレットチャック220による電極棒10の固定力は低下しないつつも、熱膨張による遊隙はコレットチャック220の前後の動きにより補正されて打ち消されるようにする。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、溶接機と連結されて溶接に用いられるトーチであって、機械部品及び建設現場、配管の溶接に用いられるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7