(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】3次元半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 27/11575 20170101AFI20220922BHJP
H01L 27/11548 20170101ALI20220922BHJP
H01L 27/11556 20170101ALI20220922BHJP
H01L 27/11582 20170101ALI20220922BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20220922BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20220922BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20220922BHJP
【FI】
H01L27/11575
H01L27/11548
H01L27/11556
H01L27/11582
H01L29/78 371
(21)【出願番号】P 2016245031
(22)【出願日】2016-12-19
【審査請求日】2019-11-15
(31)【優先権主張番号】10-2015-0182062
(32)【優先日】2015-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 星 勳
(72)【発明者】
【氏名】尹 石 重
(72)【発明者】
【氏名】李 昌 燮
(72)【発明者】
【氏名】チョ 盛 純
(72)【発明者】
【氏名】韓 智 勳
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-183225(JP,A)
【文献】特開2014-135492(JP,A)
【文献】特開2012-119478(JP,A)
【文献】特開2014-138188(JP,A)
【文献】特開2014-042029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/11575
H01L 21/336
H01L 27/11548
H01L 27/11556
H01L 27/11582
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、
前記セルアレイ領域で前記連結領域に延長され、第1積層体及び前記第1積層体上の第2積層体を含む積層構造体と、を有し、
前記第1及び第2積層体の各々は、第1電極及び前記第1電極上の第2電極を含み、前記連結領域で、前記第1積層体の前記第2電極の一側壁と前記第2積層体の前記第2電極の一側壁とは、水平方向に第1距離で互いに離隔され、
前記第1及び第2積層体の各々で、前記第2電極の一側壁と前記第1電極の一側壁とは、水平方向に0よりも大きく前記第1距離の1/2よりも小さい第2距離で離隔され、
前記第2積層体の前記第1電極の前記一側壁は、前記第1積層体の前記
第2電極の前記一側壁とは、水平方向に第3距離で離間され、
前記第2積層体の前記第2距離は、前記第3距離よりも小さく、
前記第1及び第2積層体の前記第2電極に各々接続されるコンタクトプラグをさらに含み、
前記コンタクトプラグの各々は、前記第2距離よりも大きい幅を有することを特徴とする3次元半導体装置。
【請求項2】
前記第1及び第2電極の一側壁は、互いに隣接する前記コンタクトプラグの間に位置することを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項3】
前記第1及び第2積層体の各々は、前記第1電極と前記第2電極との間に介在された第3電極をさらに含み、
前記第3電極の一側壁は、前記第1及び第2電極の一側壁と水平方向に離隔されることを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項4】
前記第1及び第2積層体の各々は、前記第1電極と前記第2電極との間に介在された第3電極をさらに含み、
前記第3電極の一側壁は、前記第1電極の一側壁又は前記第2電極の一側壁に垂直に整列されることを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項5】
前記第1及び第2積層体の各々で、前記第1及び第2電極の一側壁は、各々の上部面に対して傾いていることを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項6】
前記第1及び第2積層体の各々は、前記連結領域に配置されるパッド部を含み、前記第1及び第2積層体の前記パッド部は、垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に配置され、
前記積層構造体は、前記第1及び第2積層体の前記パッド部によって定義される第1階段式構造の側壁プロフィールを有し、
前記第1及び第2積層体の各々の前記パッド部は、前記第1及び第2電極によって定義される第2階段式構造の側壁プロフィールを有し、
前記第1階段式構造は、前記基板の上部面に対して90°より
も小さい第1傾斜角を有し、前記第2階段式構造は、前記基板の上部面に対して前記第1傾斜角より
も大きくて90°より
も小さい第2傾斜角を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項7】
前記セルアレイ領域で前記積層構造体を貫通する複数個の垂直構造体と、
前記積層構造体と前記垂直構造体との間に介在されたデータ格納膜と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体装置。
【請求項8】
セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、
前記連結領域でパッド部を具備し、前記基板の上に垂直方向に積層された複数個の積層体と
、
前記複数個の積層体の前記パッド部にそれぞれ接続されたコンタクトプラグと、を有し、
前記
複数個の積層体の各々は、垂直方向に積層された複数個の電極を含み、
前記複数個の積層体の
前記パッド部の上面の終端は、水平方向に第1距離で互いに離隔され、
前記
複数個の積層体の
前記パッド部の中
の少なくと
も1つで、
前記複数個の電極の最上層電極の一側壁は、
前記複数個の電極の最下層電極の一側壁から水平方向に第2距離で離
隔され、
前記第2距離は
、前記第1距離の1/2より
も小さく
、
前記コンタクトプラグの各々は、前記第2距離より
も大きい幅を有
し、
前記複数個の電極は、第1電極および前記第1電極に垂直に隣接する第2電極を含み、
前記第1および第2電極の第1側壁は、前記コンタクトプラグの隣接するものの間で互いに横方向に離隔されていることを特徴とする3次元半導体装置。
【請求項9】
前記パッド部の各々で前記
複数個の電極の一側壁は、互いに隣接する
前記コンタクトプラグの間に位置することを特徴とする請求項8に記載の3次元半導体装置。
【請求項10】
前記パッド部の中の他のいずれか1つで、最下層電極の一側壁は、最上層電極の一側壁に垂直に整列され
ていることを特徴とする請求項8に記載の3次元半導体装置。
【請求項11】
前記パッド部の中
の少なくともいずれか1つは、順に積層された第1電極、第2電極、及び第3電極を含み、
前記第1電極の一側壁は、前記第3電極の一側壁から前記第2距離で水平方向に離隔され、
前記第2電極の一側壁は、前記第1電極の一側壁及び前記第3電極の一側壁から水平方向に離隔されることを特徴とする請求項8に記載の3次元半導体装置。
【請求項12】
前記パッド部の中
の少なくともいずれか1つは、順に積層された第1電極、第2電極、及び第3電極を含み、
前記第1電極の一側壁は、前記第3電極の一側壁から前記第2距離で水平方向に離隔され、
前記第2電極の一側壁は、前記第1電極の一側壁又は前記第3電極の一側壁に垂直に整列されることを特徴とする請求項
8に記載の3次元半導体装置。
【請求項13】
前記パッド部は、n個(nは自然数)の電極を含む第1パッド部及び前記n個より小さいm個(mは自然数)の電極を含む第2パッド部を含み、
前記第1又は第2パッド部で、最上層電極の一側壁は、最下層電極の一側壁から水平方向に前記第2距離で離隔されて位置することを特徴とする請求項8に記載の3次元半導体装置。
【請求項14】
セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、
前記基板上で一方向に延長され、前記基板の上に絶縁膜を介在して交互に垂直方向に積層され
た複数の第1電極及び第2電極を含む積層構造体と、を有し、
前記第1電極の各々は、前記連結領域で前記第1電極の上部に位置する前記第2電極によって露出される第1端部を有し、前記第2電極の各々は、前記連結領域で、前記第2電極の上部に位置する前記第1電極によって露出される第2端部を有し、
前記第1電極の第1端部は、前記一方向で第1幅を有し、前記第2電極の第2端部は、前記一方向で第2幅を有し、前記第1幅は、前記第2幅の1/2より
も小さ
く、
前記第2電極の各々の前記第2端部に接続されるコンタクトプラグをさらに含み、
前記コンタクトプラグの各々は、前記第1幅よりも大きく且つ前記第2幅よりも小さい幅を有することを特徴とする3次元半導体装置。
【請求項15】
前記第2電極の第2端部に各々接続されるコンタクトプラグをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の3次元半導体装置。
【請求項16】
前記コンタクトプラグは、前記第1幅より大きくて前記第2幅より小さい幅を有することを特徴とする請求項15に記載の3次元半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元半導体装置に関し、さらに詳細には集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が要求する優れた性能及び低廉な価額を充足させるために半導体装置の集積度を増加させることが要求されている。半導体装置の場合、その集積度は製品の価格を決定する重要な要因であるので、特に増加された集積度が要求されている。従来の2次元又は平面的な半導体装置の場合、その集積度は単位メモリセルが占有する面積によって主に決定されるので、微細パターン形成技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンの微細化のためには超高価な装備を必要とするので、2次元半導体装置の集積度は増加しているが、相変わらず制限的である。したがって、3次元的に配列されるメモリセルを具備する3次元半導体メモリ装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第9,147,687号公報
【文献】米国特許第9,281,317号公報
【文献】米国特許公開第2015/0214107号明細書
【文献】米国特許公開第2015/0137216号明細書
【文献】米国特許公開第2014/0367764号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の半導体装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置を提供するところにある。
本発明が解決しようとする課題は以上のように言及された課題に制限されなく、言及されない他の課題は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記解決しようとする課題を達成するためになされた本発明の実施形態による3次元半
導体装置は、セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、前記セルアレイ領域で前記連結
領域に延長され、第1積層体及び前記第1積層体上の第2積層体を含む積層構造体と、を
有する。ここで、前記第1及び第2積層体の各々は第1電極及び第1電極上の第2電極を
含み、前記連結領域で、前記第1積層体の第2電極の一側壁と前記第2積層体の第2電極
の一側壁とは水平方向に第1距離で互いに離隔され、前記第1及び第2積層体の各々で、
前記第2電極の一側壁と前記第1電極の一側壁とは水平方向に0より大きく前記第1距離の1/2より小さい第2距離で離隔され、前記第1及び第2積層体の第2電極に各々接続されるコンタクトプラグをさらに含み、前記コンタクトプラグは、前記第2距離より大きい幅を有することを特徴とする。
【0006】
実施形態によれば、前記第1及び第2電極の一側壁は互いに隣接する前記コンタクトプラグの間に位置することができる。
【0007】
実施形態によれば、前記第1及び第2積層体の各々は、前記第1電極と前記第2電極との間に介在された第3電極をさらに含み、前記第3電極の一側壁は前記第1及び第2電極の一側壁と水平方向に離隔されることができる。
実施形態によれば、前記第1及び第2積層体の各々は、前記第1電極と前記第2電極との間に介在された第3電極をさらに含み、前記第3電極の一側壁は前記第1電極の一側壁又は前記第2電極の一側壁に垂直に整列されることができる。
実施形態によれば、前記第1及び第2積層体の各々で、前記第1及び第2電極の一側壁は各々の上部面に対して傾くことができる。
【0008】
実施形態によれば、前記第1及び第2積層体の各々は、前記連結領域に配置されるパッド部を含み、前記第1及び第2積層体の前記パッド部は垂直方向及び水平方向に互いに離隔されて位置し、前記積層構造体は前記第1及び第2積層体の前記パッド部によって定義される第1階段式構造の側壁プロフィールを有し、前記第1及び第2積層体の各々の前記パッド部は前記第1及び第2電極によって定義される第2階段式構造の側壁プロフィールを有し、前記第1階段式構造は前記基板の上部面に対して90°より小さい第1傾斜角を有し、前記第2階段式構造は前記基板の上部面に対して前記第1傾斜角より大きくて90°より小さい第2傾斜角を有することができる。
実施形態によれば、前記3次元半導体装置は前記セルアレイ領域で前記積層構造体を貫通する複数個の垂直構造体と、前記積層構造体と前記垂直構造体との間に介在されたデータ格納膜と、をさらに有することが好ましい。
【0009】
前記解決しようとする課題を達成するためになされた本発明の実施形態による3次元半導体装置は、セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、前記連結領域でパッド部を具備し、前記基板の上に垂直方向に積層された複数個の積層体と、を有し、前記積層体の各々は垂直方向に積層された複数個の電極を含む。ここで、前記複数個の積層体のパッド部は水平方向に第1距離で互いに離隔され、前記積層体のパッド部の中で少なくともいずれか1つで、最上層電極の一側壁は最下層電極の一側壁から水平方向に第2距離で離隔されて位置し、前記第2距離は0より大きく前記第1距離の1/2より小さく、前記積層体の前記パッド部の各々に接続されるコンタクトプラグをさらに有し、前記各コンタクトプラグは、前記各パッド部の前記最上層電極の上部面と接続し、前記コンタクトプラグの各々は、前記第2距離より大きい幅を有することを特徴とする。
【0010】
前記解決しようとする課題を達成するためになされた本発明の実施形態による3次元半導体装置は、セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、前記連結領域でパッド部を具備し、前記基板の上に垂直方向に積層された複数個の積層体を含む積層構造体と、前記積層体の前記パッド部に各々接続されるコンタクトプラグと、を含む。ここで、前記積層体の前記パッド部の各々は垂直方向に積層された複数個の電極を含み、前記積層体の前記パッド部の中で少なくともいずれか1つで、前記電極の一側壁は互いに隣接する前記コンタクトプラグの間で水平方向に互いに離隔されて配置されることができる。
【0011】
前記解決しようとする課題を達成するためになされた本発明の実施形態による3次元半導体装置は、セルアレイ領域及び連結領域を含む基板と、前記基板上で一方向に延長され、前記基板の上に絶縁膜を介在して交互に垂直方向に積層される第1電極及び第2電極を含む積層構造体と、を有する。ここで、前記第1電極の各々は前記連結領域で前記第1電極の上部に位置する前記第2電極によって露出される第1端部を有し、前記第2電極の各々は前記連結領域で、前記第2電極の上部に位置する前記第1電極によって露出される第2端部を有し、前記第1電極の第1端部は前記一方向で第1幅を有し、前記第2電極の第2端部は前記一方向で第2幅を有し、前記第1幅は前記第2幅の1/2より小さいことを特徴とする。
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、垂直方向に積層された電極を含む積層構造体の高さを増加することによって、積層構造体の各パッド部を構成する電極の個数を増加することができる。したがって、積層構造体のパッド部の間の高さの差が増加しても、各パッド部を構成する電極によって各パッド部は第2階段式構造の側壁プロフィールを有するので、積層構造体を覆う埋め込み絶縁膜を形成する際、積層構造体のパッド部の間に定義される段差領域を満たすことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態による3次元半導体装置を示す断面図である。
【
図3】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。
【
図4】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。
【
図5】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。
【
図6】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。
【
図7】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。
【
図8】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図9】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図11】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図12】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図14】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図16】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図18】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図20】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図21】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図22】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図23】本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
【
図24】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【
図25】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【
図26】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【
図27】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【
図28】本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【
図29】本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の概略的な配置構造を説明するための図面である。
【
図30】本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の平面図である。
【
図31】本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の断面図であって、
図30のI-I’線に沿って切断した断面である。
【
図32】本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の概略ブロック図である。
【
図33】
図32を参照して説明した本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は本発明の実施形態による3次元半導体装置を示す断面図である。
図2は
図1のA部分を拡大した図面である。垂直方向に積層された構造体を含む集積回路、例えばVNAND装置はセルアレイ領域CAR及び連結領域CNRを含む。実施形態で積層構造体STはセルアレイ領域CARで連結領域CNRに延長される複数個の積層体STRを含む。各より高い(higher)積層体STR(ここで、“高い”は積層体STRが基板10から遠く離れてあることを意味する)はそれぞれの下にある積層体STRより少ない距離で連結領域CNRに延長される。各積層体STRはそれぞれの下側にある電極より少ない距離で連結領域に延長される上部電極を含んで複数個の電極を含む。例えば、各積層体STRが2つの電極EL1、EL2、即ち下部及び上部電極を含む実施形態で、上部電極EL2は下部電極EL1より少ない距離で連結領域CNRに延長される。
【0015】
積層構造体STにおいて各積層体STRの電極の中で最も短い電極の上面と側壁との交差点に沿って
図1に示したラインが基板10となす角度は、積層体STR内で電極の上面と側壁との交差点に沿って
図2に示したラインが基板となす角度と異なる(例えば、小さい)。例えば、積層構造体ST内に5個の積層体STRを含み、各積層体STRで階段の踏み板(上面)と垂直面(側壁)のように見える2つの電極EL2(上部)、EL1(下部)を含む実施形態で、積層構造体STで互いに異なる積層体STRの最も短い電極EL2の上面と側壁との交差点に沿って図示したラインが基板となす角度は、積層体STR内の電極の上面と側壁との交差点に沿って(即ち、電極EL1、EL2の上面と側壁との交差点に沿って)図示したラインと基板10(又は直ちに下にある積層体STRの最上層電極)となす角度と異なる(例えば、小さい)。電極の側壁の上端部を結ぶ線は基板10に対して傾いている。
【0016】
積層構造体STは積層構造体内で個々の積層体STRの階段によって定義された第1階段式構造(小さい角度を有する)及び個々の積層体STR内で個々の電極の階段によって定義された第2階段式構造(大きい角度を有する)を含む2つの階段式構造のように見える。
埋め込み絶縁膜110は基板10の上に形成されて導電ラインCLと共に積層構造体STを覆う。コンタクトプラグPLGは導電ラインCLを各積層体STR内のパッドPAD(最上層電極、例えばEL2)に接続する。発明の思想による実施形態で、個々の積層体STRの第2階段式構造は埋め込み絶縁膜110をボイド又はエアーギャップ無しで満たすのに効果的である。
【0017】
実施形態で、積層体STR内の電極の終端の間の距離D2は他の積層体STRの相応する電極(例えば、EL2)との間の距離D1より小さい。上下の積層体STR間の相応する電極の間の距離P1は積層体STR内の上下の電極の間の距離(又は厚さ)より大きい。
図1及び
図2を参照すれば、基板10はセルアレイ領域CAR及び連結領域CNRを含む。積層構造体STがセルアレイ領域CAR及び連結領域CNRの基板10の上に配置され、一方向に延長されて連結領域CNRで階段式形態を有する。即ち、連結領域CNRで積層構造体STの高さはセルアレイ領域CARから連結領域CNRに向かって遠くなるほど、減少される。
【0018】
より詳細に、積層構造体(ST;stack structure)は基板10の上に垂直方向に積層された複数個の積層体(STR;stacks)を含み、各々の積層体STRは垂直方向に積層された複数個の電極EL1、EL2と複数個の電極EL1、EL2の間に介在された絶縁膜ILDを含む。電極EL1、EL2は導電性物質(例えば、ドーピングされた半導体又は金属)で形成される。一実施形態で、各々の積層体STRは第1電極EL1及び第1電極EL1上の第2電極EL2を含む。
【0019】
実施形態で、各積層体STRは連結領域CNRでパッド部PADを有し、一実施形態で、各積層体STRの第1及び第2電極EL1、EL2の端部EP1、EP2が連結領域CNRでパッド部PADを構成する。より詳細に、第1電極EL1の各々はその上部に位置する第2電極EL2によって露出される第1端部EP1を有し、第2電極EL2の各々はその上部に位置する第1電極EL1によって露出される第2端部EP2を有する。そして、各パッド部PADは第1電極EL1の第1端部EP1と第2電極EL1の第2端部EP2とを含む。ここで、第1端部EP1は
図2に示すように、第1幅W1を有し、第2端部EP2は第2幅W2を有する。ここで、第1幅W1は第2幅W2の1/2より小さい。
【0020】
積層体STRは基板10からの高さが増加するほど、長さが減少する。したがって、垂直方向に隣接する積層体STRで、上部に位置するパッド部PADが下部に位置するパッド部PADを露出させる。即ち、積層体STRは連結領域CNRで階段式構造となるように基板10の上に積層される。
つまり、複数個の積層体STRを含む積層構造体STは連結領域CNRで互いに異なる高さに位置する複数個のパッド部PADを含む。パッド部PADの上面の終端は水平方向に互いに一定の間隔で離隔される。ここで、各々のパッド部PADは連続的に積層された複数個の電極を含む。
【0021】
実施形態で、積層構造体STのパッド部PADの上面の終端は、
図2に示すように、第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、パッド部PADの上面は第1垂直ピッチP1で垂直方向に互いに離隔されて配置される。ここで、第1垂直ピッチP1は垂直方向に隣接するパッド部PADの上面の間の高さ差を意味する。また、第1垂直ピッチP1は各パッド部PADを構成する電極の数によって変化する。一実施形態として、第1垂直ピッチP1は第1電極EL1の上面と第2電極EL2の上面との間の第2垂直ピッチP2の2倍以上である。
【0022】
実施形態によれば、積層構造体STのパッド部PADにコンタクトプラグPLGが各々接続される。コンタクトプラグPLGの各々は各パッド部PADで、最上層の第2電極EL2と接触し、最下層の第1電極EL1は最上層第2電極EL2の一側壁から水平方向に離隔されて位置する。そして、各パッド部PADを構成する第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は互いに隣接するコンタクトプラグPLGの間に位置する。
一実施形態によれば、各パッド部PADで、最上層の第2電極EL2はコンタクトプラグPLGと接触し、最下層の第1電極EL1は第2電極EL2の一側壁から水平方向に離隔されて位置する。そして、
図2に示すように、最上層の第2電極EL2の一側壁と最下層第1電極EL1の一側壁との間の第2距離D2は第1距離D1の約1/2より小さい。さらに、第2距離D2はコンタクトプラグPLGの幅Wより小さい。
【0023】
このような積層構造体STはパッド部PADによって第1階段式構造の側壁プロフィールを有する。そして、各パッド部PADを構成する第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁が水平方向に互いに離隔されて位置し、各パッド部PADは第2階段式構造の側壁プロフィールを有する。ここで、第1階段式構造は基板10の上部面に対して90°より小さい第1傾斜角θ1を有し、第2階段式構造は第1傾斜角θ1より大きく、90°より小さい第2傾斜角θ2を有する。
【0024】
埋め込み絶縁膜110が基板10上で積層構造体STを覆い、平坦化された上部面を有する。導電ラインCLが連結領域CNRの埋め込み絶縁膜110の上に配置され、コンタクトプラグPLGと各々接続される。
セルアレイ領域CARと連結領域CNRとで積層構造体STに高さ差があるため、埋め込み絶縁膜110はセルアレイ領域CARから連結領域CNRに向かうほど、厚くなる。そして、埋め込み絶縁膜110は垂直方向に隣接するパッド部PADの間に定義される空間(SR;以下、段差領域(stepped region))を満たす。
【0025】
実施形態によれば、セルアレイ領域CARで積層構造体STの高さ(即ち、電極EL1、EL2の積層の数)が増加するにしたがって、各パッド部PADを構成する電極EL1、EL2の数もまた増加する。この時、各パッド部PADは第1及び第2電極EL1、EL2によって第2傾斜角θ2を有する第2階段式構造の側壁プロフィールを有するので、パッド部PADの間の第1垂直ピッチP1が増加しても、埋め込み絶縁膜110を形成の時、積層構造体STの段差領域SRを満たすことが容易である。
【0026】
図3乃至
図7は本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体を示す断面図である。説明を簡易にするために、
図1及び
図2を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図3乃至
図7を参照すれば、積層構造体STは垂直方向に積層された複数個の積層体STRを含み、各積層体STRは連結領域CNRでパッド部PADを含む。したがって、積層構造体STは垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に配置されるパッド部PADを含む。垂直方向に互いに隣接するパッド部PADの上面の終端は第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、隣接するパッド部PADの上面は第1垂直ピッチP1で垂直方向に互いに離隔されて配置される。
【0027】
実施形態で、積層体STRの各々は垂直方向に積層された複数個の電極EL1、EL2、EL3、EL4を含み、各電極EL1、EL2、EL3、EL4の間の第2垂直ピッチP2は第1垂直ピッチP1の1/2より小さい。一実施形態で、積層体STRの各々は順に積層された第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4を含み、パッド部PADの各々は第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4の端部で構成される。第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4は実質的に同一の厚さを有し、一定な第2垂直ピッチP2を有し、積層される。各パッド部PADで、最上層の第4電極EL4はコンタクトプラグPLGと接触し、最下層の第1電極EL1の一側壁は第4電極EL4の一側壁から水平方向に第2距離D2離隔される。実施形態で、第2距離D2は第1距離D1の約1/2より小さい。
【0028】
このような積層構造体STはパッド部PADによって形成された第1階段式構造と、各パッド部PADで第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4によって形成された第2階段式構造とを有する。ここで、第1階段式構造は
図1及び
図2を参照して説明したように、第1傾斜角θ1を有し、第2階段式構造は第1傾斜角θ1と異なる第2傾斜角θ2を有する。
【0029】
図3及び
図4を参照すれば、第2及び第3電極EL2、EL3の一側壁は第1及び第4電極EL1、EL4の一側壁の間で水平方向に互いに離隔される。一実施形態で、第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4は第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4の上部面に対して実質的に垂直である一側壁を各々有する。これと異なり、
図4を参照すれば、第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4は第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4の上部面に対して傾いた一側壁を各々有する。
【0030】
図5を参照すれば、最上層の第4電極EL4の下に位置する第3電極EL3の一側壁は最上層の第4電極EL4の一側壁に整列される。そして、最下層の第1電極EL1の上に位置する第2電極EL2の一側壁は最下層の第1電極EL1の一側壁に整列される。
これと異なり、
図6に示すように、第2及び第3電極EL2、EL3の一側壁は最下層の第1電極EL1の一側壁に整列される。また、
図7に示すように、第2及び第3電極EL2、EL3の一側壁は最上層の第4電極EL4の一側壁に整列される。
【0031】
図8は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
図8を参照すれば、基板10は第1連結領域CNR1、第2連結領域CNR2、及び第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の間のセルアレイ領域CARを含む。基板10の上に垂直方向に積層された複数個の積層体STRを含む積層構造体STが配置される。積層構造体STはセルアレイ領域CARで第1及び第2連結領域CNR1、CNR2に延長され、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2で階段式構造を有する。即ち、積層体STRの長さは基板10からの距離が遠くなるほど、減少する。
【0032】
実施形態によれば、積層体STRの各々は垂直方向に積層された電極EL1、EL2及びこれらの間に介在された絶縁膜ILDを含む。一実施形態として、積層体STRの各々は第1及び第2電極EL1、EL2とこれらの間の絶縁膜ILDとを含む。即ち、複数個の積層体STRを含む積層構造体STは反復的に積層された第1及び第2電極EL1、EL2を含む。そして、第1電極EL1は第1連結領域CNR1及び第2連結領域CNR2で第1端部を有し、第2電極EL2は第1連結領域CNR1及び第2連結領域CNR2で第2端部を有する。
【0033】
実施形態によれば、積層構造体STは第1連結領域CNR1で垂直方向に互いに異なる高さに位置する第1パッド部PAD1を含む。第1パッド部PAD1の上面の終端は水平方向に互いに一定の間隔で離隔される。積層構造体STは第2連結領域CNR2で垂直方向に互いに異なる高さに位置する第2パッド部PAD2を含む。第2パッド部PAD2の上面の終端は水平方向に互いに一定の間隔で離隔される。
一実施形態によれば、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は連続的に積層された第1及び第2電極EL1、EL2の端部で構成される。詳細に、第1パッド部PAD1の各々は第1連結領域CNR1に位置する第1電極EL1の第1端部及び第1電極EL1上の第2電極EL2の第2端部で構成される。第2パッド部PAD2の各々は第2連結領域CNR2に位置する第2電極EL2の第2端部及び第2電極EL2上の第1電極EL1の第1端部で構成される。
【0034】
一実施形態として、第1パッド部PAD1の上面の終端は第1連結領域CNR1において第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、第1パッド部APD1の上面は第1垂直ピッチ(
図2のP1参照)で垂直方向に互いに離隔されて配置される。第1垂直ピッチP1は第1及び第2電極EL1、EL2の垂直ピッチ(
図2のP2参照)の2倍以上である。同様に、第2パッド部PAD2の上面の終端は第2連結領域CNR2において第3距離D3で水平方向に互いに離隔されて配置され、第2パッド部PAD2の上面は第1垂直ピッチ(
図1のP1参照)で垂直方向に互いに離隔されて配置される。
【0035】
一実施形態で、第3距離D3は第1距離D1と同一である。これと異なり、第3距離D3は第1距離D1と異なってもよい。さらに、第2パッド部PAD2は第1パッド部PAD1と基板10から互いに異なる高さレベルに各々位置してもよい。また、第1パッド部PAD1の垂直方向厚さは実質的に同一である。そして、第2パッド部PAD2の中で少なくともいずれか1つは他の第2パッド部PAD2と垂直方向厚さが異なってもよい。例えば、最下層の第2パッド部PAD2の垂直方向厚さは他の第2パッド部PAD2の垂直方向厚さより小さい。
【0036】
実施形態によれば、第1パッド部PAD1の第2電極EL2に第1コンタクトプラグPLG1が各々接続され、第2パッド部PAD2の第1電極EL1に第2コンタクトプラグPLG2が各々接続される。
第1連結領域CNR1で、積層構造体STの第1パッド部PAD1の上面の終端は第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、第1距離D1は第1連結領域CNR1で各第1電極EL1の一側壁の間の水平方向距離及び各第2電極EL2の一側壁の間の水平方向距離と実質的に同一である。
【0037】
第1パッド部PAD1の各々で、第2電極EL2の一側壁と電極EL1の一側壁は水平方向に互いに異なる位置に位置し、第2電極EL2の一側壁は第1電極EL1の一側壁から水平方向に第2距離D2で離隔される。ここで、第2距離D2は互いに隣接する第1パッド部PAD1の上面の終端の間の水平方向距離である第1距離D1の1/2より小さい。また、第2距離D2は第1コンタクトプラグPLG1の幅より小さい。また、第1パッド部PAD1の各々で第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は互いに隣接する第1コンタクトプラグPLG1の間に位置する。
【0038】
第2連結領域CNR2で、積層構造体STの第2パッド部PAD2の上面の終端は第3距離D3で水平方向に互いに離隔されて配置され、第3距離D3は第2連結領域CNR2で各第1電極EL1の一側壁の間の水平方向距離及び各第2電極EL2の一側壁の間の水平方向距離と実質的に同一である。
第2パッド部PAD2の各々で、第2電極EL2の一側壁と電極EL1の一側壁は水平方向に互いに異なる位置に位置し、第2電極EL2の一側壁は第1電極EL1の一側壁から水平方向に第4距離D4で離隔される。ここで、第4距離D4は第2パッド部PAD2の上面の終端の間の水平的距離である第3距離D3の1/2より小さい。また、第4距離D4は第2コンタクトプラグPLG2の幅より小さい。さらに、第4距離D4は第2距離D2と同一であってもよく、これと異なり、第2距離D2と異なってもよい。また、第2パッド部PAD2の各々で第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は互いに隣接する第2コンタクトプラグPLG2の間に位置する。
【0039】
このような積層構造体STは第1連結領域CNR1で、第1パッド部PAD1によって第1階段式構造を有し、各々の第1パッド部PAD1は垂直方向に隣接する第1及び第2電極EL1、EL2によって第2階段式構造を有する。ここで、第1階段式構造は基板10の上部面に対して90°より小さい第1傾斜角θ1を有し、第2階段式構造は第1傾斜角θ1より大きく、90°より小さい第2傾斜角θ2を有する。積層構造体STは第2連結領域CNR2でもこのような第1及び第2階段式構造を有する。
【0040】
埋め込み絶縁膜110は基板10の全面上に配置されて積層構造体STを覆い、平坦化された上部面を有する。第1連結領域CNR1の埋め込み絶縁膜110の上に第1コンタクトプラグPLG1と接続される第1導電ラインCL1が配置され、第2連結領域CNR2の埋め込み絶縁膜110の上に第2コンタクトプラグPLG2と接続される第2導電ラインCL2が配置される。
【0041】
図9は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。
図10は
図9のA部分を拡大した図面である。説明を簡易にするために、
図9及び
図10に示す実施形態で、
図8を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
【0042】
図9を参照すれば、積層構造体STは垂直方向に積層された複数個の積層体STRを含み、各々の積層体STRは垂直方向に積層された第1及び第2電極EL1、EL2を含む。
積層構造体STは第1連結領域CNR1で、水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に位置する第1パッド部PAD1を含み、第2連結領域CNR2で水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に位置する第2パッド部PAD2を含む。
【0043】
積層構造体STの第1パッド部PAD1の上面の終端は
図10に示すように、第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、第1パッド部PAD1の上面は第1垂直ピッチP1で垂直方向に互いに離隔されて配置される。ここで、第1垂直ピッチP1は第1及び第2電極EL1、EL2の間の垂直ピッチP2の約2倍以上である。同様に、第2パッド部PAD2の上面の終端は第2連結領域CNR2において第3距離で水平方向に互いに離隔されて配置され、第2パッド部PAD2の上面は第1垂直ピッチP1で垂直方向に互いに離隔されて配置される。
実施形態によれば、第1パッド部PAD1の第2電極EL2に第1コンタクトプラグPLG1が各々接続され、第2パッド部PAD2の第1電極EL1に第2コンタクトプラグPLG2が各々接続される。
【0044】
一実施形態によれば、第1パッド部PAD1の少なくとも1つで第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は互いに整列される。そして、第1パッド部PAD1の中で少なくとも他のいずれか1つで、第2電極EL2の一側壁が第1電極EL1の一側壁と水平方向に互いに異なる位置に位置する。ここで、第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁の間の第2距離D2は第1パッド部PAD1の間の水平方向距離である第1距離D1の1/2より小さい。同様に、第2パッド部PAD2の少なくとも1つで第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は互いに整列され、第2パッド部PAD2の中で少なくとも他のいずれか1つの第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁は垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に位置する。
【0045】
さらに、各第1パッド部PAD1の第1及び第2電極EL1、EL2の側壁は互いに隣接する第1コンタクトプラグPLG1の間に位置し、各第2パッド部PAD2の第1及び第2電極EL1、EL2の側壁は互いに隣接する第2コンタクトプラグPLG2の間に位置する。
このような実施形態によれば、積層構造体STは第1連結領域CNR1で、第1パッド部PAD1によって第1階段式構造を有し、第1パッド部PAD1の中で少なくともいずれか1つは垂直方向に隣接する第1及び第2電極EL1、EL2によって第2階段式構造を有する。第1及び第2階段式構造は第2連結領域CNR2でも同様である。
【0046】
図11は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。説明を簡易にするために、
図8を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図11を参照すれば、先に説明したように、積層構造体STは第1連結領域CNR1で第1パッド部PAD1を含み、第2連結領域CNR2で第2パッド部PAD2を含む。先に説明したように、第1パッド部PAD1は第1連結領域CNR1で水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に位置し、第2パッド部PAD2は第2連結領域CNR2で水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に位置する。
【0047】
第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は垂直方向に隣接する第1及び第2電極EL1、EL2を含み、第1及び第2電極EL1、EL2は第1及び第2電極EL1、EL2の上部面に対して傾いた一側壁を有する。即ち、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は傾いた側壁プロフィールを有する。
一実施形態で、積層構造体STは第1パッド部PAD1によって第1連結領域CNR1で第1階段式構造を有し、各々の第1パッド部PAD1は傾いた側壁プロフィールを有する。同様に、積層構造体STは第2パッド部PAD2によって第2連結領域CNR2で第1階段式構造を有し、各々の第2パッド部PAD2は傾いた側壁を有する。ここで、第1階段式構造は基板10の上部面に対して90°より小さい第1傾斜角(
図3のθ1参照)を有し、各々のパッド部PAD1、PAD2で側壁は第1傾斜角(
図3のθ1参照)より大きくて90°より小さい第2傾斜角(
図3のθ2参照)を有する。
【0048】
図12は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図であり、
図13は
図12のA部分を拡大した図面である。説明を簡易にするために、
図8を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図12及び
図13を参照すれば、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2及びこれらの間のセルアレイ領域CARを含む基板10の上に積層構造体STが配置される。積層構造体STは基板10の上に積層された複数個の積層体STRを含み、積層体STRは基板10からの距離が増加するほど、長さが減少する。一実施形態で、積層体STRの各々は順に積層された第1電極EL1、第2電極EL2、及び第3電極EL3を含む。第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の各々は第1連結領域CNR1と第2連結領域CNR2とで端部を有する。
【0049】
積層構造体STは第1連結領域CNR1で垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に位置する第1パッド部PAD1を含み、第2連結領域CNR2で垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に位置する第2パッド部PAD2を含む。積層構造体STは第1及び第2連結領域CNR1、CNR2で第1及び第2パッド部PAD1、PAD2によって階段式構造の側壁プロフィールを有する。
【0050】
積層構造体STの第1パッド部PAD1の上面の終端は第1連結領域CNR1において第1距離D1で水平方向に互いに離隔されて配置され、基板10から互いに異なる高さに位置する。同様に、積層構造体STの第2パッド部PAD2の上面の終端は第2連結領域CNR2において第3距離D3で水平方向に互いに離隔されて配置され、基板10から互いに異なる高さに位置する。ここで、第1パッド部PAD1は第2パッド部PAD2と基板10から互いに異なる高さに各々位置する。
【0051】
一実施形態によれば、第1パッド部PAD1の中で少なくともいずれか1つは垂直方向に互いに隣接する第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の端部で構成され、第2パッド部PAD2の中で少なくともいずれか1つは垂直方向に互いに隣接する第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の端部で構成される。さらに、第1パッド部PAD1の中で最下層に配置された第1パッド部PAD1は連続的に積層された第1及び第2電極EL1、EL2の端部で構成される。そして、第2パッド部PAD2の中で最下層に配置された第2パッド部PAD2は積層構造体STの最下層に配置された第1電極EL1の端部で構成される。
【0052】
実施形態によれば、第1パッド部PAD1の各々で、最上層の電極は第1コンタクトプラグPLG1と接触し、最下層の電極は最上層の電極の一側壁から水平方向に離隔されて位置する。ここで、最上層の電極の一側壁と最下層電極の一側壁との間の第2距離D2は第1パッド部PAD1の間の水平方向距離である第1距離D1の約1/2より小さい。
【0053】
一実施形態として、第1パッド部PAD1の中で少なくともいずれか1つで、最上層に第2電極EL2が位置し、最下層に第3電極EL3が位置し、第2電極EL2と第3電極EL3との間に第1電極EL1が位置する。ここで、第2電極EL2によって第1電極EL1の端部が露出され、第1電極EL1によって第3電極EL3の端部が露出される。
そして、最上層の第2電極EL2の端部に第1コンタクトプラグPLG1が接触し、最下層の第3電極EL3の一側壁と最上層の第2電極EL2の一側壁との間の第2距離D2は第1パッド部PAD1の間の水平方向距離である第1距離D1の1/2より小さい。さらに、第2電極EL2と第3電極EL3との間に介在された第1電極EL1の一側壁は第2電極EL2と第3電極EL3との一側壁と水平方向に離隔されて位置する。
【0054】
実施形態によれば、第2パッド部PAD2の各々で、最上層の電極は第2コンタクトプラグPLG2と接触し、最下層の電極は最上層の電極の一側壁と水平方向に離隔されて位置する。ここで、最上層の電極の一側壁と最下層電極の一側壁との間の第4距離D4は第3距離D3の約1/2より小さい。
一実施形態として、第2パッド部PAD2の中で少なくともいずれか1つで、最上層に第1電極EL1が位置し、最下層に第2電極EL2が位置する。そして、第1電極EL1と第2電極EL2との間に第3電極EL3が位置する。ここで、第3電極EL3の端部が第1電極EL1によって露出され、第2電極EL2の端部が第3電極EL3によって露出される。
【0055】
そして、最上層の第1電極EL1に第2コンタクトプラグPLG2が接続され、最上層の第1電極EL1の一側壁と最下層の第2電極EL2の一側壁との間の第4距離D4は第3距離D3の1/2より小さい。また、第4距離D4は第2コンタクトプラグPLG2の幅より小さい。また、第2電極EL2と第1電極EL1との間に介在された第3電極EL3の一側壁は第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁と水平方向に離隔されて位置する。
【0056】
このような積層構造体STは第1連結領域CNR1で、第1パッド部PAD1によって第1階段式構造を有し、各々の第1パッド部PAD1は連続的に積層された第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3によって第2階段式構造を有する。ここで、第1階段式構造は基板10の上部面に対して90°より小さい第1傾斜角θ1を有し、第2階段式構造は第1傾斜角θ1より大きく、90°より小さい第2傾斜角θ2を有する。積層構造体STは第2連結領域CNR2でもこのような第1及び第2階段式構造を有する。
このように、垂直方向に隣接する第1パッド部PAD1の間の段差領域上に埋め込み絶縁膜110が蒸着される時、段差領域に電極による第2階段式構造が形成されるので、段差領域に埋め込み絶縁膜110を蒸着することが容易である。
【0057】
図14は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図であり、
図15は
図14のA部分を拡大した図面である。説明を簡易にするために、
図12及び
図13を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図14及び
図15を参照すれば、積層構造体STは基板10の上に積層された複数個の積層体STRを含み、各積層体STRは順に積層される第1電極EL1、第2電極EL2、及び第3電極EL3を含む。
【0058】
第1連結領域CNR1に積層構造体STの第1パッド部PAD1が配置され、第2連結領域CNR2に積層構造体STの第2パッド部PAD2が配置される。先に説明したように、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は垂直方向に互いに隣接する第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の端部を含む。
詳細には、第1パッド部PAD1の中で少なくとも1つ以上で、最上層に第2電極EL2が位置し、最下層に第3電極EL3が位置する。そして、第2及び第3電極EL2、EL3の間に第1電極EL1が位置する。また、第2パッド部PAD2の少なくとも1つ以上で、最上層に第1電極EL1が位置し、最下層に第2電極EL2が位置する。そして、第3電極EL3が第1及び第2電極EL1、EL2の間に位置する。
【0059】
このような実施形態で、第1コンタクトプラグPLG1は第1連結領域CNR1で第1パッド部PAD1の第2電極EL2に各々接続され、第2コンタクトプラグPLG2は第2連結領域CNR2で第2パッド部PAD2の第1電極EL1に各々接続される。
さらに、第1パッド部PAD1の中で少なくともいずれか1つで、最上層の第2電極EL2の一側壁と最下層の第3電極EL3の一側壁とは水平方向に互いに離隔される。ここで、第2電極EL2の一側壁と最下層の第3電極EL3の一側壁との間の第2距離D2は第1パッド部PAD1の間の第1距離D1の1/2より小さい。そして、第2電極EL2と第3電極EL3との間の第1電極EL1の一側壁は水平方向に第2電極EL2の一側壁と電極EL3の一側壁との間に位置する。
また、第1パッド部PAD1の中で他のいずれか1つで、連続的に積層された第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の一側壁は垂直に互いに整列される。つまり、第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の一側壁は共面をなす。
【0060】
同様に、第2パッド部PAD2の中で少なくともいずれか1つで、最上層の第1電極EL1の一側壁と最下層の第2電極EL2の一側壁とは水平方向に互いに離隔される。ここで、第1電極EL1の一側壁と電極EL2の一側壁との間の水平距離は第2パッド部PAD2の上面の終端の間の水平距離D1の1/2より小さい。そして、第1電極EL1と第2電極EL2との間に介在された第3電極EL3の一側壁は水平方向で第1及び第2電極EL1、EL2の一側壁の間に位置する。
また、第2パッド部PAD2の中の他のいずれか1つで、連続的に積層された第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の一側壁は垂直に互いに整列される。つまり、第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3の一側壁は共面をなす。
【0061】
図16は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図であり、
図17は
図16のA部分を拡大した図面である。説明を簡易にするために、
図12及び
図13を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
【0062】
図16及び
図17を参照すれば、第1パッド部PAD1の一部(some)の各々は連続的に積層された第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3を含み、
図17に示すように、最上層の第2電極EL2の一側壁と最下層の第3電極EL3の一側壁とは水平方向に互いに離隔されて位置し、第1電極EL1の一側壁は最上層の第2電極EL2の一側壁に整列される。ここで、第2電極EL2の一側壁と電極EL3の一側壁との間の距離は第1パッド部PAD1の間の第1距離D1の1/2より小さい。
同様に、第2パッド部PAD2で最上層の第1電極EL1の一側壁と最下層の第2電極EL2の一側壁とは水平方向に互いに離隔され、第3電極EL3の一側壁は最上層の第1電極EL1の一側壁に整列される。
【0063】
図18は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図であり、
図19は
図18のA部分を拡大した図面である。説明を簡易にするために、
図12及び
図13を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
【0064】
図18を参照すれば、第1パッド部PAD1は垂直方向に隣接する第1乃至第3電極EL1、EL2、EL3を含み、
図19に示すように、最上層の第2電極EL2の一側壁と最下層の第3電極EL3の一側壁とは水平方向に互いに離隔されて位置し、第1電極EL1の一側壁は最下層の第3電極EL3の一側壁に整列される。ここで、第2電極EL2の一側壁と電極EL3の一側壁との間の距離D2は第1パッド部PAD1の間の第1距離D1の1/2より小さい。
同様に、第2パッド部PAD2で最上層の第1電極EL1の一側壁と最下層の第2電極EL2の一側壁とは水平方向に互いに離隔され、第3電極EL3の一側壁は最下層の第2電極EL2の一側壁に整列される。
【0065】
図20及び
図21は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。説明を簡易にするために、
図12及び
図13を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図20を参照すれば、積層構造体STは第1連結領域CNR1で水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に配置される第1パッド部PAD1を含む。一実施形態で、第1パッド部PAD1は第1垂直方向厚さ及び第2垂直方向厚さを有する。例えば、第1パッド部PAD1を構成する電極の個数が異なる。
【0066】
一実施形態として、第1パッド部PAD1は
図20に示すように、1つの電極で構成される第1パッドPAD1aと連続的に積層された複数個の電極で構成される第2パッドPAD1bを含む。一実施形態によれば、第1連結領域CNR1で、垂直方向に隣接する第2パッドPAD1bの間に第1パッドPAD1aが位置する。そして、第2パッドPAD1bの各々で最上層の電極の一側壁と最下層の電極の一側壁とは水平方向に互いに離隔されて配置され、最上層及び最下層の電極の一側壁の間の水平距離は互いに隣接する第1パッド部PAD1の上面の終端の間の水平距離の1/2より小さい。
【0067】
さらに、積層構造体STは第2連結領域CNR2で、水平方向及び垂直方向に互いに異なる位置に配置される第2パッド部PAD2を含み、第1パッド部PAD1と同様に、第2パッド部PAD2は互いに垂直方向厚さが異なる。即ち、第2パッド部PAD2は1つの電極で構成される第1パッドPAD2aと連続的に積層された複数個の電極で構成される第2パッドPAD2bとを含む。一実施形態によれば、第2連結領域CNR2で、垂直方向に隣接する第2パッドPAD2bの間に第1パッドPAD2aが位置する。
【0068】
図21を参照すれば、第1連結領域CNR1の第1パッド部PAD1の垂直方向厚さと第2連結領域CNR2の第2パッド部PAD2の垂直方向厚さとが互いに異なる。また、第1連結領域CNR1で第1パッド部PAD1は垂直方向厚さが互いに異なる第1及び第2パッドPAD1a、PAD1bを含み、一実施形態で、第1パッドPAD1aは連続的に積層された2つの電極の端部で構成され、第2パッドPAD1bは連続的に積層された3つの電極の端部で構成される。さらに、第1及び第2パッドPAD1a、PAD1bの各々で最上層の電極と最下層の電極の一側壁との間の水平距離は第1パッド部PAD1上面の終端間の水平的距離の1/2より小さい。
【0069】
また、第2連結領域CNR2で、第2パッド部PAD2は垂直方向厚さが互いに異なる第1及び第2パッドPAD2a、PAD2bを含み、例えば第1パッドPAD2aは1つの電極の端部で構成され、第2パッドPAD2bは連続的に積層された2つの電極の端部で構成される。そして、第2パッドPAD2bで、垂直方向に隣接する電極の一側壁の間の水平距離は第2パッド部PAD2の上面の終端の間の水平的距離の1/2より小さい。
【0070】
図22及び
図23は本発明の実施形態による3次元半導体装置の断面図である。説明を簡易にするために、
図8を参照して説明したことと同一の構成要素又は技術的特徴に対する重複する説明は省略する。
図22及び
図23を参照すれば、積層構造体STは基板10の上に積層された複数個の積層体STRを含み、積層体STRの長さは基板10からの距離が増加するほど、減少する。したがって、積層構造体STは第1及び第2連結領域CNR1、CNR2で階段式構造を有する。
【0071】
詳細には、積層構造体STは第1連結領域CNR1で垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に配置される第1パッド部PAD1を含み、第2連結領域CNR2で垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に配置される第2パッド部PAD2を含む。
一実施形態で、各々の積層体STRは連続的に積層された第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4を含み、第1パッド部PAD1の各々は連続的に積層された第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4の端部で構成される。そして、第2パッド部PAD2の各々は連続的に積層された第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4の端部で構成される。また、第1パッド部PAD1の各々で積層体STRの第4電極EL4が最上層に位置し、第2パッド部PAD2各々で積層体STRの第1電極EL1が最上層に位置する。
【0072】
実施形態によれば、第1パッド部PAD1は水平方向に第1距離D1で離隔されて位置し、第1パッド部PAD1各々で最下層の電極は最上層の電極の一側壁から水平方向に離隔されて位置する。そして、最上層の電極の一側壁と最下層電極の一側壁との間の第2距離D2は第1距離D1の約1/2より小さい。第2パッド部PAD2もまたこれと同様である。
より詳細には、第1パッド部PAD1の各々で最上層の第4電極EL4の一側壁と最下層の第1電極EL1の一側壁とは水平方向に第2距離D2で離隔されて位置する。また、第2及び第3電極EL2、EL3の一側壁は
図22に示すように、第1及び第4電極EL4の一側壁間で互いに離隔されて位置する。
【0073】
これと異なり、
図23を参照すれば、第2電極EL2の一側壁は第1電極EL1の一側壁及び第3電極EL3の一側壁から水平方向に離隔され、第3電極EL3の一側壁は第4電極EL4の一側壁に整列される。さらに、第1パッド部PAD1の各々で、第2及び第3電極EL3の一側壁の位置は
図4乃至
図7を参照して説明したように多様に変形することができる。
【0074】
さらに、第1パッド部PAD1の各々は第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4によって階段式構造の側壁プロフィールを有することができる。つまり、積層構造体STは第1パッド部PAD1によって第1階段式構造の側壁プロフィールを有し、第1パッド部PAD1の各々は第1乃至第4電極EL1、EL2、EL3、EL4によって第2階段式構造の側壁プロフィールを有する。ここで、第1階段式構造は90°より小さい第1傾斜角(
図3のθ1参照)を有し、第2階段式構造は第1傾斜角(
図3のθ1参照)より大きくて、90°より小さい第2傾斜角(
図3のθ2参照)を有する。また、積層構造体STは第2連結領域CNR2でも同様に第1及び第2階段式構造の側壁プロフィールを有する。
【0075】
以下、
図24乃至
図28を参照して、本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法について説明する。
図24乃至
図28は本発明の実施形態による3次元半導体装置の積層構造体形成方法を説明するための図面である。
【0076】
図24を参照すれば、セルアレイ領域CAR及び連結領域CNRを含む基板10の上に薄膜構造体が形成される。薄膜構造体は基板10の上に垂直方向に積層された複数個の積層体STRを含み、各積層体STRは交互に積層された複数個の水平膜HL及び絶縁膜ILDを含む。一実施形態で、積層体STRの各々は2つの水平膜HLを含む。
実施形態によれば、薄膜構造体をパターニングすることによって、連結領域CNRで階段式形態を有する積層構造体STが形成される。即ち、積層構造体STを形成することは、薄膜構造体に対するエッチング工程を複数回遂行することを含む。
【0077】
一実施形態によれば、積層構造体を形成することは、積層構造体STのパッド部を形成するためのパッドエッチング工程と、各パッド部で基板の上部面に対する側壁プロフィールの傾斜度を減少させるためのサブエッチング工程とが遂行される。そして、パッドエッチング工程とサブエッチング工程とは交互に反復的に遂行される。
詳細には、
図24を参照すれば、薄膜構造体の上にセルアレイ領域CAR及び連結領域CNRの一部を覆うマスクパターンMP1が形成され、マスクパターンMP1をエッチングマスクとして利用して薄膜構造体に対するパッドエッチング工程が遂行される。ここで、パッドエッチング工程は複数個の水平膜HLをエッチングする。一実施形態で、パッドエッチング工程の時、エッチング深さはパッド部の垂直ピッチに該当し、例えばパッドエッチング工程の時、エッチング深さは水平膜HLの垂直ピッチの2倍である。
【0078】
続いて、
図25を参照すれば、マスクパターンMP1の一側壁を第1距離D1の1/2より小さい第2距離D2だけ水平方向に移動させることによってサブマスクパターンMP2が形成される。サブ-マスクパターンMP2をエッチングマスクとして利用して薄膜構造体に対するサブエッチング工程が遂行される。ここで、サブエッチング工程の時、エッチング深さは水平膜HLの垂直ピッチと同一である。
サブエッチング工程の後、サブ-マスクパターンMP2の一側壁を第1距離D1だけ水平方向に移動させることによってパッド部を形成するための縮小されたマスクパターンMP1が形成される。そして、縮小されたマスクパターンMP1を利用して薄膜構造体に対するパッドエッチング工程が反復される。
【0079】
このように、パッドエッチング工程とサブエッチング工程とを反復的に遂行することによって、
図26に示すように、連結領域CNRに垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に配置されるパッド部を含む積層構造体STが形成される。このように形成された積層構造体STは、先に説明したように、パッド部によって第1傾斜角θ1を有する第1階段式構造と、各パッド部を構成する複数個の水平膜HLによって第2傾斜角θ2を有する第2階段式構造とを有する。
【0080】
一方、
図27及び
図28を参照すれば、本発明の実施形態による積層構造体STはパッドエッチング工程を複数回反復的に遂行することによって、第2階段式構造の側壁プロフィールを有するパッド部を形成することもできる。パッドエッチング工程の時、エッチング深さは水平膜HLの垂直ピッチの2倍以上である。一実施形態によれば、薄膜構造体上のマスクパターンMP1をエッチングマスクとして利用するパッドエッチング工程、及びマスクパターンMP1の一側壁を水平方向に第1距離移動させてマスクパターンMP1の面積を減少させる工程が交互に反復される。
【0081】
詳細には、マスクパターンMP1をエッチングマスクとして利用するパッドエッチング工程で、複数個の水平膜HLがエッチングされる時、エッチングされる水平膜HLの個数が増加することによって、各積層体の最下層に位置する水平膜HLに対するエッチング選択性が低下され得る。したがって、水平膜HLの側壁位置と下部に位置する水平膜HLの側壁位置とが互いに異なるようになる。したがって、パッドエッチング工程によって露出された水平膜HLの一側壁は水平方向に互いに離隔されて位置し、
図28に示すように、傾いた側壁プロフィールを有する。
【0082】
図29は本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の概略的な配置構造を説明するための図面である。
図29を参照すれば、半導体メモリ装置はセルアレイ領域CAR及び周辺回路領域を含む。周辺回路領域はローデコーダ領域ROW DCR、ページバッファ領域PBR、及びカラムデコーダ領域COL DCRを含む。これに加えて、セルアレイ領域CARとローデコーダ領域ROW DCRとの間に連結領域CNRが配置される。
セルアレイ領域CARには3次元的に配列された複数個のメモリセルで構成されるメモリセルアレイが配置される。メモリセルアレイは複数のメモリメモリセル及びメモリセルと電気的に接続された複数個のワードライン及びビットラインを含む。
【0083】
ローデコーダ領域ROW DCRにはメモリセルアレイのワードラインを選択するローデコーダが配置される。連結領域CNRにはメモリセルアレイとローデコーダとを電気的に接続する配線構造体が配置される。ローデコーダはアドレス情報にしたがって、メモリセルアレイのメモリブロックの中で1つを選択し、選択されたメモリブロックのワードラインの中で1つを選択する。ローデコーダは制御回路(図示せず)の制御に応答して電圧発生回路(図示せず)から発生されたワードライン電圧を選択されたワードライン及び非選択のワードラインに各々提供する。
【0084】
ページバッファ領域PBRにはメモリセルに格納された情報を読み出すためのページバッファが配置される。ページバッファは動作モードにしたがって、メモリセルに格納されるデータを臨時に格納するか、或いはメモリセルに格納されたデータを感知する。ページバッファはプログラム動作モードの時、書込みドライバー(write driver)回路として動作し、読出し動作モードの時、感知増幅器(sense amplifier)回路として動作する。
カラムデコーダ領域COL DCRにはメモリセルアレイのビットラインと接続されるカラムデコーダが配置される。カラムデコーダはページバッファと外部装置(例えば、メモリコントローラ)との間にデータ伝送経路を提供する。
【0085】
図30は本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の平面図である。
図31は本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の断面図であって、
図30のI-I’線に沿って切断した断面である。
図30及び
図31を参照すれば、基板10は第1及び第2連結領域CNR1、CNR2とこれらの間のセルアレイ領域CARとを含む。基板10はバルク(bulk)シリコン基板、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator:SOI)基板、ゲルマニウム基板、ゲルマニウムオンインシュレータ(germanium on insulator:GOI)基板、シリコンゲルマニウム基板、又は選択的エピタキシァル成長(selective epitaxial growth:SEG)を使用して作製したエピタキシァル薄膜の基板である。基板10は半導体物質からなり、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(GaAs)、インジウムガリウム砒素(InGaAs)、アルミニウムガリウム砒素(AlGaAs)、又はこれらの混合物の中で少なくとも1つを含む。
【0086】
積層構造体STが基板10上で第1方向D1に延長され、第2方向D2に互いに離隔されて配置される。積層構造体STの各々は基板10の上に垂直方向に積層された電極ELとこれらの間に介在された絶縁膜ILDとを含む。一実施形態によれば、積層構造体STは反復的に積層される第1及び第2電極EL1、EL2を含む。積層構造体STで絶縁膜ILDの厚さは半導体メモリ素子の特性にしたがって変更される。一実施形態として絶縁膜ILDは実質的に同一の厚さを有し、最下層の絶縁膜ILDの厚さは他の絶縁膜ILDより薄い。また、絶縁膜ILDの中で一部は他の絶縁膜ILDより厚く形成してもよい。
【0087】
実施形態によれば、積層構造体STの各々は、第1連結領域CNR1で第1パッド部PAD1を含み、第2連結領域CNR2で第2パッド部PAD2を含む。実施形態で、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は連続的に積層された電極EL1、EL2の端部で構成される。
第1パッド部PAD1は第1連結領域CNR1で、垂直方向及び水平方向に互いに離隔されて位置する。そして、第2パッド部PAD2は第2連結領域CNR2で、垂直方向及び水平方向に互いに離隔されて位置する。
【0088】
互いに隣接する第1パッド部PAD1の上面の終端は平面視で積層構造体STの長さ方向(即ち、第1方向D1)に第1距離で互いに離隔されて配置され、第1パッド部PAD1の間の垂直ピッチは各第1パッド部PAD1を構成する電極の個数にしたがって変更される。第2パッド部PAD2もまた、第1パッド部PAD1と同様である。
積層構造体STの第1パッド部PAD1の各々で、最上層の電極は第1コンタクトプラグPLG1と接続し、第2パッド部PAD2の各々で最上層の電極は第2コンタクトプラグPLG2と接続する。
【0089】
実施形態によれば、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々で、最下層の電極は最上層の電極の一側壁から水平方向に離隔されて位置する。また、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々を構成する電極ELの一側壁は互いに隣接する第1又は第2コンタクトプラグPLG1、PLG2の間で水平方向に互いに離隔されて位置する。さらに、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々で、最上層の電極の一側壁と最下層電極の一側壁との間の水平距離は第1距離の約1/2より小さい。
【0090】
実施形態によれば、複数個の垂直構造体VSがセルアレイ領域CARで積層構造体STを貫通して基板10と電気的に接続される。垂直構造体VSは半導体物質又は導電性物質を含む。垂直構造体VSは平面視で一方向に配列される。これと異なり、垂直構造体VSは平面視で一方向にジグザグ形態に配列されてもよい。一実施形態として、垂直構造体VSは半導体物質を含む。垂直構造体VSの底面は基板10の上部面と下部面との間に位置する。垂直構造体VSの上端にはビットラインコンタクトプラグBPLGと接続されるコンタクトパッドが位置する。
【0091】
実施形態によれば、データ格納膜DSが積層構造体STと垂直構造体VSとの間に配置される。データ格納膜DSは積層構造体STを貫通する垂直絶縁パターンと、電極ELと垂直絶縁パターンとの間で電極ELの上部面及び下部面に延長される水平パターンとを含む。
実施形態によれば、3次元半導体装置はNANDフラッシュメモリ装置である。例えば、積層構造体STと垂直構造体VSとの間に介在されるデータ格納膜DSはトンネル絶縁膜、電荷格納膜、及びブロッキング絶縁膜を含むことができる。このようなデータ格納膜DSに格納されるデータは半導体物質を含む垂直構造体VSと積層構造体STの電極ELとの間の電圧差によって誘発されるファウラーノルドハイムトンネリングを利用して変更される。
【0092】
共通ソース領域CSRは各々互いに隣接する積層構造体STの間で基板10内に配置される。共通ソース領域CSRは積層構造体STと並行して第1方向D1に延長される。共通ソース領域CSRは基板10内に第2導電形の不純物をドーピングして形成される。共通ソース領域CSRは、例えばN形の不純物(例えば、砒素(As)又はりん(P))を含む。
共通ソースプラグCSPが共通ソース領域CSRに接続され、共通ソースプラグCSPと積層構造体STとの間に側壁絶縁スペーサーSPが介在される。一実施形態として、共通ソースプラグCSPは実質的に均一な上部幅を有し、第1方向D1に延長される。
【0093】
上部埋め込み絶縁膜120が基板10の全面上に配置されて複数の積層構造体STを覆う。上部埋め込み絶縁膜120は平坦化された上部面を有し、セルアレイ領域CARで第1及び第2連結領域CNR1、CNR2に向かうほど、増加する厚さを有する。即ち、上部埋め込み絶縁膜120は第1連結領域CNR1で積層構造体STの第1パッド部PAD1を覆い、第2連結領域CNR2で積層構造体STの第2パッド部PAD2を覆う。
【0094】
実施形態で、積層構造体STは、先に説明したように、第1パッド部PAD1によって第1傾斜角θ1を有する第1階段式構造の側壁プロフィールを有し、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2の各々は垂直方向に隣接する電極によって第1傾斜角θ1より大きくて90°より小さい第2傾斜角θ2を有する第2階段式構造の側壁プロフィールを有する。したがって、第1及び第2パッド部PAD1、PAD2を構成する電極の数が増加しても、埋め込み絶縁膜120が隣接する第1パッド部の間又は第2パッド部の間の段差領域を満たすことが容易である。
【0095】
埋め込み絶縁膜120の上にキャッピング絶縁膜125が配置され、キャッピング絶縁膜125の上に積層構造体STを横切って第2方向D2に延長されるビットラインBLが配置される。ビットラインBLはビットラインコンタクトプラグBPLGを通じて垂直構造体VSと電気的に接続される。また、キャッピング絶縁膜125の上に第1コンタクトプラグPLG1に各々接続される第1導電ラインCL1及び第2コンタクトプラグPLG2に各々接続される第2導電ラインCL2が配置される。
【0096】
図32は本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の概略ブロック図である。
図32を参照すれば、実施形態による3次元半導体メモリ装置は周辺ロジック構造体PS及びセルアレイ構造体CSを含み、周辺ロジック構造体PSの上にセルアレイ構造体CSが積層される。即ち、周辺ロジック構造体PSとセルアレイ構造体CSとが平面視で、オーバーラップされる。
【0097】
実施形態で、周辺ロジック構造体PSはロー及びカラムデコーダ、ページバッファ、及び制御回路を含む。セルアレイ構造体CSはデータ消去単位である複数個のメモリブロックBLK0~BLKnを含む。メモリブロックBLK1~BLKnは第1及び第2方向D1、D2に沿って延長された平面上に、第3方向D3に沿って積層された構造物を含む。メモリブロックBLK1~BLKnの各々は3次元構造(又は垂直構造)を有するメモリセルアレイを含む。メモリセルアレイは3次元的に配列された複数のメモリセル、メモリセルと電気的に接続された複数個のワードライン及びビットラインを含む。
【0098】
図33は
図32を参照して説明した本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の断面図である。説明を簡易にするために、先に説明した3次元半導体メモリ装置の製造方法と同一の技術的特徴に対する説明は省略する。
図33を参照すれば、半導体基板10の上に周辺ロジック構造体PS及びセルアレイ構造体CSが順に積層される。つまり、周辺ロジック構造体PSは、垂直方向で、半導体基板10とセルアレイ構造体CSとの間に配置される。即ち、周辺ロジック構造体PS及びセルアレイ構造体CSが平面視で、オーバーラップされる。
【0099】
半導体基板10はバルク(bulk)シリコン基板、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator:SOI)基板、ゲルマニウム基板、ゲルマニウムオンインシュレータ(germanium on insulator:GOI)基板、シリコンゲルマニウム基板、又は選択的エピタキシァル成長(selective epitaxial growth:SEG)を使用して作製したエピタキシァル薄膜の基板10である。
【0100】
周辺ロジック構造体PSは、ロー及びカラムデコーダ、ページバッファ、及び制御回路を含む。即ち、周辺ロジック構造体PSはセルアレイ構造体CSと電気的に接続されるNMOS及びPMOSトランジスタ、抵抗(resistor)、及びキャパシター(capacitor)を含む。このような周辺回路は半導体基板10の全面上に形成される。また、半導体基板10はn形不純物がドーピングされたnウェル領域NWとp形不純物がドーピングされたpウェル領域PWとを含む。nウェル領域NWとpウェル領域PWとには素子分離膜11によって活性領域ACTが定義される。
周辺ロジック構造体PSは周辺ゲート電極PG、周辺ゲート電極PGの両側のソース及びドレーン不純物領域、周辺回路プラグCP、周辺回路配線ICL、及び周辺回路を覆う下部埋め込み絶縁膜90を含む。より詳細には、nウェル領域NWの上にPMOSトランジスタが形成され、pウェル領域PWの上にNMOSトランジスタが形成される。周辺回路配線ICLは周辺回路プラグCPを通じて周辺回路と電気的に接続される。例えば、NMOS及びPMOSトランジスタには周辺回路プラグCP及び周辺回路配線ICLが接続される。
【0101】
下部埋め込み絶縁膜90は周辺回路、周辺回路プラグCP、及び周辺回路配線ICLを覆う。下部埋め込み絶縁膜90は多層に積層された絶縁膜を含む。
セルアレイ構造体CSは下部埋め込み絶縁膜90の上に配置され、水平半導体層100、積層構造体ST、及び垂直構造体VSを含む。
水平半導体層100は周辺回路を覆う下部埋め込み絶縁膜90の上部面に形成される。即ち、水平半導体層100の下部面は下部埋め込み絶縁膜90と接触する。水平半導体層100は
図1を参照して説明したように、セルアレイ領域CAR及びセルアレイ領域CARに隣接して配置された連結領域CNRを含む。
【0102】
水平半導体層100は半導体物質からなり、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(GaAs)、インジウムガリウム砒素(InGaAs)、アルミニウムガリウム砒素(AlGaAs)、又はこれらの混合物の中で少なくとも1つを含む。また、水平半導体層100は第1導電形の不純物がドーピングされた半導体及び/又は不純物がドーピングされない状態の真性半導体(intrinsicsemiconductor)を含む。また、水平半導体層100は単結晶、非晶質(amorphous)、及び多結晶(polycrystalline)の中で選択された少なくともいずれか1つを含む結晶構造を有する。
【0103】
積層構造体STは、
図30を参照して説明したように、水平半導体層100上で第1方向D1に並行して延長され、第2方向D2に互いに離隔されて配列される。積層構造体STの各々は水平半導体層100の上に垂直方向に積層された電極ELとこれらの間に介在された絶縁膜ILDとを含む。
積層構造体STは電極ELと周辺ロジック構造体PSとの間の電気的接続のために、先に説明したように、連結領域CNRで階段式構造を有する。即ち、積層構造体STの各々は連結領域CNRで垂直方向及び水平方向に互いに異なる位置に位置するパッド部を含み、パッド部の各々は連続的に積層された複数個の電極の端部で構成される。
【0104】
階段式構造を有する電極ELの端部を覆う上部埋め込み絶縁膜120が水平半導体層100の上に配置される。また、キャッピング絶縁膜125が複数の積層構造体ST及び上部埋め込み絶縁膜120を覆う。さらに、キャッピング絶縁膜125の上に積層構造体STを横切って第2方向D2に延長されるビットラインBLが配置される。ビットラインBLはビットラインコンタクトプラグBPLGを通じて垂直構造体VSと電気的に接続される。
垂直構造体VSは積層構造体STの各々を貫通して水平半導体層100と電気的に接続される。垂直構造体VSは水平半導体層100と電気的に接続される半導体パターンを含む。
【0105】
データ格納膜DSが積層構造体STと垂直構造体VSとの間に配置される。
共通ソース領域は各々互いに隣接する積層構造体STの間で水平半導体層100内に配置される。共通ソース領域は積層構造体STと並行して第1方向D1に延長される。共通ソース領域は水平半導体層100内に水平半導体層100の導電形と反対の導電形を有する不純物をドーピングして形成される。
共通ソースプラグが共通ソース領域に接続される。共通ソースプラグと積層構造体STとの間に側壁絶縁スペーサーが介在される。一実施形態として、共通ソースプラグは第1方向D1に延長され、側壁絶縁スペーサーは積層構造体STと共通ソースプラグとの間で第1方向D1に延長される。他の実施形態として、側壁絶縁スペーサーは互いに隣接する積層構造体STの間を満たし、共通ソースプラグが側壁絶縁スペーサーを貫通して共通ソース領域と局所的に接続される。
【0106】
階段式構造を有する積層構造体STの終端にセルアレイ構造体CSと周辺ロジック構造体PSとを電気的に接続するための配線構造体が配置される。積層構造体STの終端を覆う上部埋め込み絶縁膜120が水平半導体層100の上に配置され、配線構造体は上部埋め込み絶縁膜120を貫通して電極ELの終端にコンタクトプラグPLGと、上部埋め込み絶縁膜120の上でコンタクトプラグPLGに接続される導電ラインCLを含む。コンタクトプラグPLGの垂直方向長さはセルアレイ領域CARに近接するほど、減少される。
これに加えて、ピックアップコンタクトプラグPPLGが上部埋め込み絶縁膜120を貫通して水平半導体層100内のピックアップ領域(図示せず)に接続される。ピックアップ領域は水平半導体層100と同一の導電形の不純物を含む。ここで、ピックアップ領域の不純物濃度は水平半導体層100内の不純物濃度より高い。
【0107】
ピックアップコンタクトプラグPPLGの上部面はコンタクトプラグPLGの上部面と実質的に共面をなす。ピックアップコンタクトプラグPPLGはウェル導電ラインPCL及び連結プラグCPLGを通じて周辺ロジック構造体PSと接続される。
連結プラグCPLGはセルアレイ構造体CSと周辺ロジック構造体PSを電気的に接続させる。連結プラグCPLGは上部埋め込み絶縁膜120及び水平半導体層100を貫通して周辺ロジック構造体PSの周辺回路配線ICLに接続される。
【0108】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形することなく、他の具体的な形態で実施できることは理解するべきである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではない。
【符号の説明】
【0109】
10 基板
90、110、120 (下部、上部)埋め込み絶縁膜
CAR セルアレイ領域
CL 導電ライン
CNR 連結領域
EL1 (下部、第1)電極
EL2 (上部、第2)電極
ILD 絶縁膜
PAD パッド部
PLG コンタクトプラグ
SR 段差領域
ST 積層構造体
STR 積層体