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特許7145266情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20220922BHJP
   A63F 13/86 20140101ALI20220922BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20220922BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220922BHJP
   H04N 21/4722 20110101ALI20220922BHJP
【FI】
H04N21/235
A63F13/86
H04L67/00
H04N21/258
H04N21/4722
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021063264
(22)【出願日】2021-04-02
(65)【公開番号】P2021197730
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2021-04-02
【審判番号】
【審判請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】P 2020101379
(32)【優先日】2020-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】矢部 椋
(72)【発明者】
【氏名】倉淵 彩
【合議体】
【審判長】五十嵐 努
【審判官】樫本 剛
【審判官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】特許第6550549(JP,B1)
【文献】特許第6671528(JP,B1)
【文献】特許第6668549(JP,B1)
【文献】特許第6622440(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する配信部と、
前記視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記表示要求があったと判定された場合に、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記ユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして生成する生成部と、
前記第一のオブジェクトを前記動画に表示させるオブジェクト表示部と
を備え、前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報である情報処理システム。
【請求項2】
前記判定部は、さらに、一定期間内に複数の前記表示要求があったか否かを判定し、
前記判定部により前記一定期間内に複数の前記表示要求があったと判定された場合に、前記特定部は、前記表示要求を行った複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報を特定し、
前記オブジェクト表示部は、前記特定部により特定された情報を表した前記オブジェクトを、前記複数の前記表示要求に対応する一の第一のオブジェクトとして前記動画に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、前記オブジェクト表示部による前記第一のオブジェクトの前記動画への表示を、前記複数の視聴ユーザ端末に制限する制限部を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、前記オブジェクト表示部により前記動画に表示された前記第一のオブジェクトの静止画保存を、前記複数の視聴ユーザ端末に制限する制限部を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記オブジェクト表示部は、さらに、前記第一のオブジェクトの表示が終了するまでの期間をカウントダウン表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記オブジェクト表示部は、前記特定部により特定された前記ユーザ情報の個数または量に応じて決定されたサイズで前記第一のオブジェクトを表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記オブジェクト表示部は、前記特定部により特定された前記ユーザ情報に加え、前記表示要求があった日付を表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして表示することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第一のオブジェクトは、装着オブジェクトまたは枠状オブジェクトであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
特定の条件の充足を判定する条件判定部と、
前記条件判定部による判定の結果に基づいて、第二のオブジェクトを前記動画に表示させるか否かを決定する決定部と
を備え、
前記特定部は、前記第二のオブジェクトに表すユーザ情報を特定し、
前記オブジェクト表示部は、前記特定部により特定された前記ユーザ情報を表したオブジェクトを前記第二のオブジェクトとして前記動画に表示させることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記特定の条件は、前記視聴ユーザ端末からの前記第一のギフトの表示要求を受け付けた日時が特定の日時であることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記特定の条件は、前記第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザのキャラクタオブジェクトおよび/または前記表示要求の先である配信ユーザのキャラクタオブジェクトが装着しているアイテムが特定のアイテムであることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記特定の条件は、前記第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが特定のイベントに参加していることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記特定の条件は、第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが前記第一のギフトに関する事前登録を行っていることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記事前登録は、前記第一のオブジェクトを前記動画に表示させる時刻の指定を含むことを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
キャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する配信ステップと、
前記視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて前記表示要求があったと判定された場合に、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された前記ユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして生成する生成ステップと、
前記第一のオブジェクトを前記動画に表示させるオブジェクト表示ステップと
を実行させ、前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報である情報処理方法。
【請求項16】
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末用のコンピュータプログラムであって、
前記情報処理システムは、前記配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、前記サーバ装置に送信する送信機能と、
前記視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして前記動画に表示させるオブジェクト表示機能と
を実現させ、前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報であるコンピュータプログラム。
【請求項17】
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末における情報処理方法であって、
前記情報処理システムは、前記配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、前記サーバ装置に送信する送信ステップと、
前記視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして前記動画に表示させるオブジェクト表示ステップと
を実行させ、前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報である情報処理方法。
【請求項18】
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する視聴ユーザ端末用のコンピュータプログラムであって、
前記情報処理システムは、配信ユーザ端末、前記視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、前記サーバ装置から受信する受信機能と、
前記受信機能により受信した情報に基づいて、前記動画を表示する表示機能と、
前記サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する送信機能と、
を実現させ、
前記表示機能は、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして前記動画に表示させ
前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報であり、
前記第一のオブジェクトの生成は前記視聴ユーザ端末において行われるコンピュータプログラム。
【請求項19】
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する視聴ユーザ端末における情報処理方法であって、
前記情報処理システムは、配信ユーザ端末、前記視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信した情報に基づいて、前記動画を表示する表示ステップと、
前記サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する送信ステップと、
を実行させ、
前記表示ステップでは、前記動画に表示すべき前記第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を、当該ユーザ情報に対応するユーザに関する情報に応じて決定された表示態様で表した前記オブジェクトを第一のオブジェクトとして前記動画に表示させ
前記ユーザ情報は、前記表示要求を行った前記視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報であり、
前記第一のオブジェクトの生成は前記視聴ユーザ端末において行われる情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アクターの動きに基づいてキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、かかるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の情報処理システムにおいて、動画に、視聴ユーザの操作によって任意のオブジェクトを表示させるものが提案されている。視聴ユーザにより動画に表示させるオブジェクトは、例えば、ギフトオブジェクト等である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-184689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ギフトオブジェクトを表示させること、すなわち、視聴ユーザによるギフティングは、配信ユーザの配信意欲の向上につながるところ、かかる視聴ユーザのギフティングの意欲を如何にして向上させるかが本技術分野における課題となっている。
【0006】
そのため、本開示の目的は、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することである。本開示のより具体的な目的の一つは、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における情報処理システムは、キャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、一又は複数のコンピュータプロセッサは、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する配信部と、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する判定部と、判定部により表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する特定部と、特定部により特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるオブジェクト表示部とを備えることを特徴とする。
【0008】
ユーザ情報は、配信ユーザを識別可能な情報とすることができる。
【0009】
ユーザ情報は、さらに、配信ユーザが配信する動画に参加するゲストユーザの情報を含むことができる。
【0010】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、動画に参加するゲストユーザが変化した場合に、第一のオブジェクトに表示されたユーザ情報を変更する変更部を備えることができる。
【0011】
ユーザ情報は、表示要求を行った視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報とすることができる。
【0012】
判定部は、さらに、一定期間内に複数の表示要求があったか否かを判定し、判定部により一定期間内に複数の表示要求があったと判定された場合に、特定部は、表示要求を行った複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報を特定することができる。
【0013】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、オブジェクト表示部による第一のオブジェクトの動画への表示を、複数の視聴ユーザ端末に制限する制限部を備えることができる。
【0014】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、オブジェクト表示部により動画に表示された第一のオブジェクトの静止画保存を、複数の視聴ユーザ端末に制限する制限部を備えることができる。
【0015】
オブジェクト表示部は、さらに、第一のオブジェクトの表示が終了するまでの期間をカウントダウン表示することができる。
【0016】
オブジェクト表示部は、特定部により特定されたユーザ情報の量に応じて決定されたサイズで第一のオブジェクトを表示することができる。
【0017】
オブジェクト表示部は、特定部により特定されたユーザ情報に加え、表示要求があった日付を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして表示することができる。
【0018】
第一のオブジェクトは、装着オブジェクトまたは枠状オブジェクトとすることができる。
【0019】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、特定の条件の充足を判定する条件判定部と、前記条件判定部による判定の結果に基づいて、第二のオブジェクトを前記動画に表示させるか否かを決定する決定部とを備え、特定部は、第二のオブジェクトに表すユーザ情報を特定し、オブジェクト表示部は、特定部により特定された前記ユーザ情報を表したオブジェクトを第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0020】
本開示における情報処理方法は、キャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムにおける情報処理方法であって、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する配信ステップと、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する特定ステップと、特定ステップにおいて特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるオブジェクト表示ステップとを実行させることを特徴とする。
【0021】
本開示におけるコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末用のコンピュータプログラムであって、情報処理システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置に送信する送信機能と、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるオブジェクト表示機能とを実現させることを特徴とする。
【0022】
本開示における情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末における情報処理方法であって、情報処理システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置に送信する送信ステップと、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるオブジェクト表示ステップとを実行させることを特徴とする。
【0023】
本開示におけるコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する視聴ユーザ端末用のコンピュータプログラムであって、情報処理システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置から受信する受信機能と、受信機能により受信した情報に基づいて、動画を表示する表示機能と、サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する送信機能と、を実行させ、表示機能は、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させることを特徴とする。
【0024】
本開示における情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する視聴ユーザ端末における情報処理方法であって、情報処理システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置から受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信した情報に基づいて、動画を表示する表示ステップと、サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する送信ステップと、を実行させ、表示ステップは、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本開示の発明によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。より具体的には、本開示によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示における情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
図2】本開示における情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
図3】本開示における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
図4】本開示における情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
図5】視聴/配信ユーザ端末に表示されるトップ画面のイメージを示した概念図である。
図6】視聴ユーザ端末に表示される配信画面のイメージを示した概念図である。
図7】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図8】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図9】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図10】視聴/配信ユーザ端末に表示される配信画面のイメージを示した概念図である。
図11】視聴/配信ユーザ端末に表示される配信画面のイメージを示した概念図である。
図12】視聴/配信ユーザ端末に表示される配信画面のイメージを示した概念図である。
図13】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図14】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図15】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図16】本開示における第一のギフトのイメージを示した概念図である。
図17】本開示における情報処理装置の機能構成の他の例を示す構成図である。
図18】視聴ユーザ端末に表示されるギフト選択画面のイメージを示した概念図である。
図19】本開示における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
図20】本開示におけるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
図21】(a)本開示における配信ユーザ端末の機能構成の一例を示す構成図である。(b)本開示における配信ユーザ端末用プログラムの機能を実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
図22】本開示における配信ユーザ端末における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
図23】(a)本開示における視聴ユーザ端末の機能構成の一例を示す構成図である。(b)本開示における視聴ユーザ端末用プログラムの機能を実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
図24】本開示における視聴ユーザ端末における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
初めに、本開示の実施形態に係る情報処理システムの概要について図面を参照しながら説明する。
【0028】
本開示における情報処理システムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える。配信される動画は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含むものとして説明を行うが、これに限られるものではなく、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトが登場しない動画であってもよい。例えば、動画は、配信ユーザ本人が出演するものであってもよいし、カラオケ動画やゲーム実況動画のように、配信ユーザの声と所定の映像が再生されるものであってもよい。また、後述するように、動画は、ゲーム画面および/または現実空間の撮像画像にキャラクタオブジェクトを重畳して表示したものであってもよい。
【0029】
<システム構成>
図1に一例として示されるように、本開示に係る情報処理システム1000は、1以上の視聴ユーザ端末1100、および、これら視聴ユーザ端末1100とネットワーク1200を介して接続される、動画の配信スタジオ等に配置された情報処理装置(サポートコンピュータ)1300を含むことができる。
【0030】
また、当該情報処理装置1300は、インターネットを介してサーバ装置1400(図示せず)と接続され、情報処理装置1300で行われるべき処理の一部または全部を当該サーバ装置1400で行うものとしてもよい。なお、かかるサーバ装置1400は、図2に示す情報処理装置400としてもよい。
【0031】
本明細書において、かかる情報処理システム1000による配信を、スタジオ配信と呼ぶものとする。
【0032】
スタジオ配信において、配信ユーザ(アクター)の全身の動きは、配信ユーザに取り付けられたマーカをスタジオに備え付けられたカメラで撮影し、既知のモーションキャプチャ技術を用いてリアルタイムでキャラクタに反映させるものとする。
【0033】
また、本発明の情報処理システム1000は、図2に一例として示される別の情報処理システム2000と連携することができる。図2に示される情報処理システム2000は、配信ユーザ端末100、1以上の視聴ユーザ端末200、および、これら配信ユーザ端末100および視聴ユーザ端末200とネットワーク300を介して接続される情報処理装置(サーバ装置)400を含むことができる。
【0034】
上記の例において、配信ユーザ端末100はスマートフォン等の情報処理端末とすることができる。本明細書において、かかる情報処理システム2000による配信を、モバイル配信と呼ぶものとする。
【0035】
モバイル配信において、配信ユーザの顔の動きは、配信ユーザの顔を配信ユーザ端末100が備えるカメラで撮影し、既知のフェイストラッキング技術を用いてリアルタイムでキャラクタの顔に反映させるものとする。
【0036】
上記情報処理システム1000および情報処理システム2000により生成される動画は、一例として、一の動画配信プラットフォームから、視聴ユーザへ配信することができる。
【0037】
なお、モバイル配信における配信ユーザと視聴ユーザの区別は特になく、視聴ユーザはいつでもモバイル配信が可能であり、配信ユーザは他の配信ユーザの動画を視聴する場合には視聴ユーザとなりうる。
【0038】
また、いずれの配信においても、モーションをキャラクタに反映させてアニメーションを生成する処理および後述するギフトを表示する処理は、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末、情報処理装置および他の装置により分担して行われてもよい。
【0039】
具体的には、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する端末または装置には、配信ユーザ端末から配信ユーザのフェイスモーションデータおよび音声データが送信される。また、フェイスモーションに加えてボディモーションが送信されてもよい。
【0040】
以下の説明では、アニメーションを生成する処理は配信ユーザ端末および視聴ユーザ端末のそれぞれで行うものとして説明を行うが、これに限られるものではない。
【0041】
また、以下の説明では、本開示における情報処理システムが図2に示されるシステム構成(モバイル配信)を備えるものとして説明を行うが、図1に示すシステム構成を備えてもよい。
【0042】
また、本開示における情報処理システムが配信する動画は、配信ユーザがプレイするゲーム画面および/または現実空間の撮影画像であってもよい。このとき、ゲーム画面とともに、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトまたは配信ユーザの実画像を表示してもよい。また、現実空間の撮影画像に配信ユーザが含まれる場合には、当該配信ユーザの実画像に当該配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを重ねて表示させてもよい(拡張現実(AR;Augmented Reality))。また、現実空間の撮影画像に、ギフトオブジェクト等のアニメーションを重ねて表示してもよい。
【0043】
本開示において、配信ユーザ端末および視聴ユーザ端末、そして、第一の情報処理端末、第二の情報処理端末および第三の情報処理端末は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、眼鏡型のウェアラブル端末(ARグラス等)等のウェアラブルコンピュータ、及びこれらの装置以外の動画を再生可能な情報処理装置とすることができる。また、これら端末は、単独で動作するスタンドアロン型の装置であってもよく、互いに各種のデータを送受信可能に接続された複数の装置から構成されるものであってもよい。
【0044】
<ハードウェア構成>
ここで、図3を用いて、情報処理システム2000に含まれる情報処理装置400のハードウェア構成について説明する。情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力インターフェース(入出力I/F)404と、通信インターフェース(通信I/F)405とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0045】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0046】
プロセッサ401は、ストレージ403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0047】
メモリ402は、ストレージ403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ401に対して作業領域を提供する。メモリ402には、プロセッサ401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ402は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0048】
ストレージ403は、プログラムを記憶する。ストレージ403は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0049】
通信I/F405は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク300を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F405は、ネットワーク300を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F405は、各種データをプロセッサ401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ401に伝達する。
【0050】
入出力I/F404は、情報処理装置400に対する各種操作を入力する入力装置、及び、情報処理装置400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0051】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0052】
入力装置は、センサユニットを含むことができる。センサユニットは、ユーザの表情の変化を示すフェイスモーション、及びセンサユニットに対するユーザの身体の相対位置の変化を示すボディモーションを検出する1以上のセンサである。フェイスモーションは、瞬きや口の開閉等の動きを含む。センサユニットは、公知の物を使用することができる。センサユニットの一例は、ユーザに向かって照射された光がユーザの顔等に反射して返ってくるまでの飛行時間(Time of Flight)を測定検出するToFセンサ、ユーザの顔を撮影するカメラ及びカメラが撮影したデータを画像処理する画像処理部を含むものである。また、センサユニットは、可視光線を撮像するRGBカメラと、近赤外線を撮像する近赤外線カメラとを含んでいてもよい。RGBカメラや近赤外線カメラは、例えば「iphoneX(登録商標)」のトゥルーデプス(True Depth)、又は「iPad Pro(登録商標)」の「LIDER」や、スマートフォンに搭載されるその他のToFセンサを用いることが可能である。このカメラは、具体的には、ドットプロジェクタによってユーザの顔等に数万の不可視のドット(点)を投影する。そして、ドットパターンの反射光を検出し、分析して顔の深度マップを形成し、顔等の赤外線画像をキャプチャすることで、正確な顔データをキャプチャする。センサユニットの演算処理部は、深度マップと赤外線画像に基づいて各種の情報を生成し、その情報を登録済みの参照データと比較して、顔の各ポイントの深度(各ポイントと近赤外線カメラとの間の距離)や深度以外の位置のずれを算出する。
【0053】
また、センサユニットは、ユーザの顔だけでなく、手をトラッキングする(ハンドトラッキング)機能を有していてもよい。センサユニットは、加速度センサやジャイロセンサ等といった上記のセンサ以外のセンサ、をさらに含むものであってもよい。センサユニットは、上記のToFセンサや公知の他のセンサの検出結果に基づきユーザが存在する現実空間の物体を認識し、認識した物体を空間地図にマッピングする空間マッピング機能を有していてもよい。以下、フェイスモーションの検出データ及びボディモーションの検出データを特に区別しないで説明する場合には単に「トラッキングデータ」という。なお、センサユニットの画像処理部は、本発明の情報処理システムが具備可能な制御部が備えていてもよい。
【0054】
入力装置としての操作部は、ユーザ端末の種類に応じたものを用いることができる。操作部の一例は、ディスプレイと一体化されたタッチパネルや、ユーザ端末の筐体等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、ユーザが手で操作するコントローラ等である。コントローラは、加速度センサ、ジャイロ等の慣性計測センサ(IMU:Inertial Measurement Unit)等の公知の各種のセンサを内蔵していてもよい。また、操作部の他の一例は、ユーザの手の動き、目の動き、頭部の動き、視線の方向等を特定するトラッキング装置であってもよい。この態様では、例えば、ユーザの手の動きに基づいて、ユーザの指示を判定し、動画の配信を開始又は終了したり、メッセージや動画への評価、所定のオブジェクト(例えば後述するギフト)の表示要求等の各種操作を実行することができる。なお、センサユニットがハンドトラック機能等の入力インターフェース機能も有する場合には、操作部は省略可能である。
【0055】
出力装置は、プロセッサ401で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。なお、情報処理装置1300、情報処理装置1400、視聴ユーザ端末1100、配信ユーザ端末100、視聴ユーザ端末200も特筆すべき場合を除き、図3と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
【0056】
<機能構成>
そして、上記一又は複数のコンピュータプロセッサ(本例では情報処理装置400)は、図4に示すように、配信部410と、判定部420と、特定部430と、オブジェクト表示部440とを備える。
【0057】
配信部410は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する。配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報には、例えばキャラクタオブジェクトの動作を示すモーション情報や、配信ユーザの音声情報や、他の視聴ユーザから送られたギフトを示すギフトオブジェクト情報などが含まれる。そして、ギフトオブジェクト情報は、少なくとも、ギフトオブジェクトの種類を特定するギフトオブジェクト識別情報と、ギフトオブジェクトが表示される位置を示す位置情報とを含む。
【0058】
一例として、配信部410は、上述した動画配信プラットフォームを介して動画をライブ配信することができる。
【0059】
図5は、上記動画配信プラットフォームにアクセスした視聴ユーザの視聴ユーザ端末200に表示されるトップ画面201を示したものである。
【0060】
図5に示されるように、視聴ユーザは、トップ画面201において一覧表示される一以上の配信チャンネル202のサムネイル表示の中から一の配信チャンネルを選ぶことにより、当該一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。
【0061】
あるいは、視聴ユーザは、特定の一の配信チャンネルの固定リンクへアクセスすることにより、当該特定の一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。かかる固定リンクは、フォロー中の配信ユーザからのお知らせ、または、他のユーザから送られたシェアの通知などにより得ることができる。
【0062】
なお、図5に示すように、トップ画面201にはキャンペーンやイベントなどのお知らせの表示欄203が表示されてもよい。このお知らせの表示欄203は、スライド操作により他のお知らせへの表示の切り替えが可能である。
【0063】
また、上記動画配信プラットフォームでは、配信中の配信チャンネル一覧と、配信予定の配信チャンネル一覧とをタブ(配信中/動画一覧)により分けて表示することができる。一例として、図5は配信中の配信チャンネル一覧を示したものである。
【0064】
なお、視聴ユーザは、トップ画面201で一の配信チャンネルを選択することで動画の視聴が可能であるが、配信ボタン204を選択することで、自身で動画を配信する配信ユーザとなることもできる。
【0065】
図6は、視聴ユーザの端末に表示される配信動画の画面205を示した例である。視聴ユーザは、コメント投稿欄206にテキストの入力を行い、送信ボタン207を押すことでコメントを投稿することができる。また、ギフトボタン208を押すことで視聴ユーザにはギフト一覧が表示され、選択により指定したギフトを投じることができる。また、視聴ユーザは、いいねボタン209を押すことで好意を示す評価を投稿することができる。なお、ボタンを押すとは、画面に表示されたボタンをタップ等により選択することを含むものとする。
【0066】
また、視聴ユーザが未だフォローしていない配信ユーザが配信する動画の画面には、視聴ユーザが配信ユーザをフォローするためのフォローボタン216が表示される。このフォローボタンは、視聴ユーザが既にフォローしている配信ユーザが配信する動画の画面では、フォロー解除ボタンとして機能する。
【0067】
なお、この「フォロー」は視聴ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから配信ユーザへ行われるものであってもよい。ただし、フォローは一方向のみの関連付けとして管理され、逆方向の関連付けはフォロワーとして別に管理されるものとする。
【0068】
また、動画のシェアに関し、視聴ユーザはシェアボタン211を押すことでシェア可能なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)一覧を確認し、選択により指定したSNSの指定した場所に固定リンクを送信することができる。
【0069】
また、静止画に関し、視聴ユーザはスクリーンショットボタン212を押すことで画面の静止画を保存することができる。また、スクリーンショットボタン212を押すことで静止画をシェア可能なSNS一覧が表示され、視聴ユーザは選択により指定したSNSの指定した場所に静止画を送信することができる。
【0070】
また、コラボボタン213を押すことで配信ユーザに対してコラボ配信をリクエストすることができる。コラボ配信とは、配信ユーザの配信動画に視聴ユーザのキャラクタオブジェクトを登場させることをいう。
【0071】
また、視聴終了要求は、視聴終了ボタン214を押すことにより送信されるものとすることができる。
【0072】
判定部420は、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する。
【0073】
一例として、判定部420は、受付部(図示せず)が、視聴ユーザ端末200から送信される第一のギフトの表示要求を受け付けた際に、上記表示要求があったと判定することができる。
【0074】
上述したとおり、表示要求には、ギフトオブジェクト情報が含まれることができる。ギフトオブジェクト情報は、少なくともギフトオブジェクトの種類を特定するギフトオブジェクト識別情報と、ギフトオブジェクトが表示される位置を示す位置情報とを含む。
【0075】
第一のギフトは、一例として、図6に示したギフトボタン208を押すことで視聴ユーザ端末200に表示されたギフトの一覧から視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされるものとする。
【0076】
図7は、視聴ユーザ端末200に表示されたギフトの一覧を示す画面215の例を示したものである。図7に示されるように、ギフトは分類(無料ギフト、有料ギフト、アクセサリ、応援グッズ、アピール、バラエティ等)ごとに分けて表示されることができる。
【0077】
ここで、有料ギフトとは、視聴ユーザが購入したマイコインの消費により購入可能なギフトであり、無料ギフトとは、視聴ユーザが無料で入手したマイポイントの消費または消費なしで入手可能なギフトである。
【0078】
本開示における第一のギフトは、上記有料ギフトであるものとして以下の説明を行う。
【0079】
特定部430は、判定部420により表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する。
【0080】
ユーザ情報は、配信ユーザを識別可能な情報、および/または、上記表示要求を行った視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報とすることができる。
【0081】
配信ユーザを識別可能な情報とは、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの名前、または、アイコン等とすることができる。ここでいうアイコンには、予め用意されたキャラクタオブジェクトのプロフィール画像が含まれるものとする。
【0082】
視聴ユーザを識別可能な情報とは、視聴ユーザのキャラクタオブジェクトの名前、または、アイコン等とすることができる。ここでいうアイコンには、予め用意されたキャラクタオブジェクトのプロフィール画像が含まれるものとする。
【0083】
オブジェクト表示部440は、特定部430により特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0084】
ユーザ情報をオブジェクトに表す方法について特に限定されるものではないが、一例として、予め用意されたベースとなるオブジェクトにユーザ情報を重畳して表す方法や、生成部(図示せず)によりユーザ情報を含むオブジェクトを生成する方法などによりユーザ情報をオブジェクトに表すことができる。
【0085】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0086】
具体的には、オブジェクトにユーザ情報が表されることで、誰に贈られたギフトであるのか、および/または、誰から贈られたギフトであるのかが明確になる。
【0087】
従来、ギフトが誰から贈られたものであるかは、動画内のコメント欄にテキストで表示されるのが一般的であるため、コメントの表示タイミングとギフトオブジェクトの表示タイミングのずれや、表示されたギフトオブジェクトの個数によっては、誰から贈られたギフトなのかが不明確であった。
【0088】
これに対し、本開示における発明のように、ギフティングを行った視聴ユーザを識別可能な情報をオブジェクトに表示させることで、誰から贈られたギフトなのかを動画上で明確にすることができる。
【0089】
特に、スマートフォンなどのモバイルデバイスのように画面が小さく、表示可能な情報量が限られる場合に、コメント欄を非表示にしたとしても誰から贈られたギフトか一目瞭然に認識することができる。
【0090】
また、本開示における発明のように、配信ユーザを識別可能な情報をオブジェクトに表示させることは、ギフトが動画に出演しているキャラクタオブジェクトの専用のものであるかのような特別感を演出することができる。
【0091】
これらの効果は、ギフティングを行った視聴ユーザの満足度を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることになる。そして、ギフティングが増加することにより、配信ユーザの配信意欲も向上させることができる。
【0092】
上述したとおり、ユーザ情報は、配信ユーザを識別可能な情報とすることができる。
【0093】
図8図10は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの名前が表された第一のオブジェクトのイメージである。図中、「XXX」と示した部分に配信ユーザのキャラクタオブジェクトの名前が表されるものとする。
【0094】
図8(a)は花束ギフト、図8(b)はハート型チョコギフトを示したものであり、これらギフトは非装着オブジェクトとして動画に表示される。
【0095】
また、図9(a)は名札ギフト、図9(b)は吹き出しギフトを示したものであり、これらギフトは装着オブジェクトとして動画に表示される。一例として、名札ギフトはキャラクタオブジェクトの胸部付近に付されるように装着され、吹き出しギフトはキャラクタオブジェクトの口部付近に付されるように装着されることができる。
【0096】
そして、図10(a)はポラロイド(登録商標)写真風のフレームギフトを示したものであり、このギフトは非装着オブジェクトとして動画内の所定位置に表示される。一例として、フレームギフトはキャラクタオブジェクトの少なくとも顔部を囲むように動画に表示されることができる(図10(b))。
【0097】
以上の構成によれば、投じられたギフトが動画に出演しているキャラクタオブジェクトの専用のものであるかのような特別感を演出することができる。
【0098】
ユーザ情報は、さらに、配信ユーザが配信する動画に参加するゲストユーザの情報を含むことができる。
【0099】
ゲストユーザとは、配信ユーザ(ホストユーザ)が配信する動画に参加するユーザである。
【0100】
上述した受付部(図示せず)は、視聴ユーザ端末から送信される動画への参加要求を受け付けることができる。
【0101】
一例として、視聴ユーザは、図6に示すコラボボタン213を押すことで表示されるコラボ配信参加リクエストの確認画面を経て、上記動画への参加要求を送信することができる。
【0102】
アバタ表示部(図示せず)は、受付部が受け付けた参加要求に応じて、当該参加要求を行った視聴ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトを動画に表示させる。
【0103】
図11は、一例として、ホストユーザのキャラクタオブジェクトである第1のアバタA1が表示された動画に、ゲストユーザのキャラクタオブジェクトである第2のアバタA2が参加している場合の画面を示したものである。なお、図11ではコメント、ギフト、操作ボタン等のアバタ以外の表示については省略されている。
【0104】
また、図12に示すように、さらに、別の視聴ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトである第3のアバタA3が動画に参加してもよい。なお、図12では第3のアバタA3が、第1のアバタA1および第2のアバタA2の後方に配置されているが、3人が横一列に並ぶように配置されてもよい。また、アバタの配置位置は配信ユーザが指定できるようにしてもよい。
【0105】
このように、配信されている動画に参加可能なアバタは複数であってもよい。かかる参加可能なアバタの数は、動画の配信開始前に、配信ユーザにより設定されることができる。
【0106】
図13は、ホストユーザおよびゲストユーザを囲むフレームオブジェクト(第一のオブジェクト)に、ホストユーザおよびゲストユーザのキャラクタオブジェクトの名前が表されている例を示したものである。
【0107】
このとき、ホストユーザのキャラクタオブジェクトの名前と、ゲストユーザのキャラクタオブジェクトの名前を区別可能な態様で表示されるものとしてもよい。一例として、ホストユーザのキャラクタオブジェクトの名前を、ゲストユーザのキャラクタオブジェクトの名前よりも大きく表示する、目立つ色で表示する、などの態様で表示することができる。
【0108】
また、本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図14に示されるように、さらに、変更部450を備えることができる。
【0109】
変更部450は、動画に参加するゲストユーザが変化した場合に、第一のオブジェクトに表示されたユーザ情報を変更する。
【0110】
すなわち、ゲストユーザが入れ替わった場合には、表示される名前も変更される。
【0111】
上述したとおり、ユーザ情報は、表示要求を行った視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを識別可能な情報とすることができる。
【0112】
図15は、視聴ユーザの名前が表された第一のオブジェクトのイメージである。図中、「YYY」と示した部分に視聴ユーザの名前が表されるものとする。
【0113】
なお、図15はタワーケーキギフトを示したものであり、このギフトは非装着オブジェクトとして動画内の所定位置に表示される。
【0114】
また、視聴ユーザを識別可能な情報は、視聴ユーザに関する情報に応じて表示態様が決定されるものとしてもよい。視聴ユーザに関する情報とは、一例として、配信ユーザをフォローしているか否かの情報、および/または、常連ユーザか否かの情報などである。常連ユーザとは、所定期間内における配信ユーザの動画の視聴回数、または、所定期間内におけるまたは累積の配信ユーザの動画へのギフティング額などに基づいて定められるユーザである。
【0115】
このとき、配信ユーザをフォローしている視聴ユーザのキャラクタオブジェクトの名前は、配信ユーザをフォローしていない視聴ユーザのキャラクタオブジェクトの名前よりも大きく表示する、目立つ色で表示する、などの態様で表示することができる。同様に、配信ユーザの常連ユーザである視聴ユーザのキャラクタオブジェクトの名前は、配信ユーザの常連ユーザである視聴ユーザのキャラクタオブジェクトの名前よりも大きく表示する、目立つ色で表示する、などの態様で表示することができる。これにより、フォロワーおよび常連ユーザになることへのモチベーションを向上させることができる。
【0116】
以上の構成によれば、誰から贈られたギフトなのかを動画上で明確にすることができ、ギフティングを行った視聴ユーザの満足度を高めることができる。
【0117】
特に、自分の名前が入ったオブジェクトがお気に入りのキャラクタオブジェクトと共に動画に表示されているという状態は、視聴ユーザにとって誇らしいものであることから、視聴ユーザの満足度は飛躍的に向上する。
【0118】
判定部420は、さらに、一定期間内に複数の表示要求があったか否かを判定することができる。
【0119】
すなわち、判定部420は、一定期間内に1以上の視聴ユーザ端末からあった第一のギフトの表示要求の回数をカウントする。同一の視聴ユーザ端末から複数の表示要求があった場合にも、カウントを増加させてもよい。
【0120】
また、一定期間は、第一のオブジェクトが表示されていない状態(前に第一のオブジェクトが表示されている場合には、当該第一のオブジェクトの表示が終了している状態)において、最初の第一のギフトの表示要求があったときから、第一のオブジェクトが動画に表示されるまでの間で設定することができる。
【0121】
そして、判定部420により一定期間内に複数の表示要求があったと判定された場合に、特定部430は、表示要求を行った複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報を特定する。
【0122】
判定部420により一定期間内に複数の表示要求があったと判定された場合、すなわち、上記カウントが2以上であった場合には、複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報を特定する。
【0123】
ここでいう情報は、複数の視聴ユーザ端末に対応する複数の視聴ユーザのそれぞれを識別可能な情報であってもよいし、識別不可能な情報であってもよい。
【0124】
図16(b)は、前者の場合の第一のオブジェクトのイメージを示したものである。このように、一の第一のオブジェクトに、複数の視聴ユーザの名前が表されることができる。
【0125】
一方、図16(c)は、後者の場合の第一のオブジェクトのイメージを示したものである。このように、一の第一のオブジェクトに、複数の視聴ユーザからであることを示す情報、一例として「ファン一同」、「ひいきより」、「後援会一同」といった文字が表されることができる。
【0126】
なお、判定部420により一定期間内に複数の表示要求がなかったと判定された場合、すなわち、上記カウントが1であった場合には、図16(a)に示されるように、一の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザの名前がオブジェクトに表される。
【0127】
また、図16(a)~(c)に示されるように、オブジェクトに表されるユーザ情報の内容に応じて第一のオブジェクトの表示態様を異ならせてもよい。
【0128】
図16(a)は、一の表示要求に対して一の第一のオブジェクトが表示される場合、または、判定部420により一定期間内に1の表示要求があったと判定された場合の第一のオブジェクトのイメージである。
【0129】
これに対し、図16(b)は、判定部420により一定期間内に複数の表示要求があったと判定された場合、すなわち、上記カウントが2以上であった場合の、複数の視聴ユーザ端末に対応する複数の視聴ユーザのそれぞれを識別可能な情報を表した第一のオブジェクトのイメージを示したものである。この場合には、図16(a)に示した場合よりもオブジェクトのサイズを大きくする、豪華にするなどにより表示態様を変えて、表示に関して優位性を持たせるのが好ましい。
【0130】
そして、図16(c)は、判定部420により一定期間内に複数の表示要求があったと判定された場合、すなわち、上記カウントが2以上であった場合の、複数の視聴ユーザからであることを示す情報を表した第一のオブジェクトのイメージを示したものである。この場合には、図16(a)、(b)に示した場合よりもオブジェクトのサイズを大きくする、豪華にする、エフェクトを加えるなどにより表示態様を変えて、表示に関してさらに優位性を持たせるのが好ましい。
【0131】
図17は、ユーザ情報として、配信ユーザを識別可能な情報および視聴ユーザを示す情報の両方を表した第一のオブジェクトのイメージを示したものである。具体的には、図17は、楽屋のれんギフトを示したものであり、配信ユーザの背側に配置されるオブジェクトである。
【0132】
上述したように、オブジェクト表示部440は、特定部430により特定されたユーザ情報の量に応じて決定されたサイズで第一のオブジェクトを表示することができる。
【0133】
具体的には、図16(a),(b)に示したように、表す名前の個数が増加することに応じて第一のオブジェクトのサイズを大きくするのが好ましい。また、図16(c)に示したように、表す情報量が少なくとも、特定されたユーザ情報の量が多いほど、第一のオブジェクトのサイズを大きくするのが好ましい。
【0134】
オブジェクト表示部440は、特定部430により特定されたユーザ情報に加え、表示要求があった日付を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして表示することができる。
【0135】
具体的には、図10に示したように、第一のオブジェクトには表示要求があった日付を表すことができる。なお、ここでいう表示要求があった日付には、年月日の他に、時分秒が含まれてもよい。なお、当該表示要求があった日付は、表示要求を行った視聴ユーザ端末から取得するものであってもよいし、当該表示要求をサーバ装置が受信した日付を取得するものであってもよい。あるいは、当該第一のオブジェクトを表示する視聴ユーザ端末において表示指示を受信した日付を取得するものであってもよい。
【0136】
第一のオブジェクトは、装着オブジェクトまたは枠状オブジェクトとすることができる。
【0137】
装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトに装着されるものであって、予めキャラクタオブジェクトのどの部位に装着されるかの情報を有するものである。あるいは、配信ユーザまたはギフトを投じた視聴ユーザが装着部位を指定するものであってもよい。本開示において、装着オブジェクトである第一のオブジェクトに対応するギフトとして、図9(a)に名札ギフト、図9(b)に吹き出しギフトを示したが、これらに限られるものではない。
【0138】
また、本開示において、非装着オブジェクトである第一のオブジェクトに対応するギフトとして、図8(a)に花束ギフト、図8(b)にハート型チョコギフトを示したが、これらに限られるものではない。
【0139】
また、枠状オブジェクトは、非装着オブジェクトに含まれるものであるが、キャラクタオブジェクトの少なくとも顔部を囲むように動画に表示されるものである。本開示において、枠状オブジェクトである第一のオブジェクトに対応するギフトとして、図10(a)にフレームギフトを示したが、これらに限られるものではない。また、フレームギフトの他の例として、例えば、図18に示すように、ゲーム媒体であるカードを模したフレームギフトが挙げられる。このフレームギフトには、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの名前の他、レアリティを示す「SSR」等の文字を表すことができる。
【0140】
なお、このレアリティについてはランダムで表示されるものとしてもよいし、配信ユーザのランキングやステータスに応じて決定されるものでもよい。ここでいう配信ユーザのランキングは、配信ユーザの配信する動画の視聴者数や投じられたギフトの数等により定められるものとすることができ、配信ユーザのステータスは、配信ユーザの配信状況に応じて付与された報酬(毎日配信バッヂ)等の数に応じて定められるものとすることができる。
【0141】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図14に示すように、さらに、制限部460を備えることができる。
【0142】
制限部460は、複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、オブジェクト表示部440による第一のオブジェクトの動画への表示を、複数の視聴ユーザ端末に制限する。
【0143】
これは、図16(c)や図17に示したように、第一のギフトを贈った視聴ユーザが識別できないような場合、第一のギフトを贈っていない視聴ユーザは、自分が贈ったものでないにも関わらずあたかも自分が贈ったものであるかのように第一のオブジェクトと配信ユーザが表示された画面の静止画を保存しSNSで拡散したりするおそれがある。この状況は、ギフトを贈った視聴ユーザに不満を抱かせ、ギフティング意欲が低下してしまうおそれがある。
【0144】
そのため、上記制限部460は、オブジェクト表示部440による第一のオブジェクトの動画への表示を、表示要求を行った視聴ユーザ端末に制限する。すなわち、第一のギフトを贈った視聴ユーザが視聴する動画のみに第一のオブジェクトを表示させ、第一のギフトを贈っていない視聴ユーザが視聴する動画には第一のオブジェクトを表示させない。
【0145】
かかる構成は、第一のオブジェクトを表示させるための情報を表示要求を行った視聴ユーザ端末のみに送信することで実現することができる。
【0146】
あるいは、制限部460は、複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合には、オブジェクト表示部440により動画に表示された第一のオブジェクトの静止画保存を、複数の視聴ユーザ端末に制限することもできる。
【0147】
すなわち、第一のギフトを贈った視聴ユーザ端末のみに動画の静止画保存を許可し、第一のギフトを贈っていない視聴ユーザ端末には動画の静止画保存を許可しない。
【0148】
かかる構成は、図6に示したスクリーンショットボタン212を非表示にしたり、視聴ユーザ端末が有するスクリーンショット機能の利用を制限したりことにより実現することができる。
【0149】
オブジェクト表示部440は、さらに、第一のオブジェクトの表示が終了するまでの期間をカウントダウン表示することができる。
【0150】
具体的には、予め設定された第一のオブジェクトの表示時間の終了までの時間をカウントダウン表示する。
【0151】
複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報である場合、かかる表示時間は、表示要求を行った視聴ユーザに対応する少なくとも一の視聴ユーザ端末からのさらなる表示要求があった場合に延長されるものとしてもよい。
【0152】
複数の視聴ユーザ端末に対応する視聴ユーザを示す情報が当該視聴ユーザを識別可能な情報でない場合、かかる表示時間は、表示要求を行った視聴ユーザまたは表示要求を行っていない少なくとも一の視聴ユーザ端末からのさらなる表示要求があった場合に延長されるものとしてもよい。
【0153】
かかる構成とすることで、第一のオブジェクトの表示時間を延ばそうと視聴ユーザのギフティング意欲をより向上させることができる。
【0154】
また、このカウントダウン表示は、上記制限部460により第一のオブジェクトの表示または静止画保存が制限された視聴ユーザ端末にも表示されることができる。
【0155】
かかる構成とすることで、第一のオブジェクトの表示が制限されている視聴ユーザに対し、第一のオブジェクトが表示されていることを知らせることができる。そして、表示時間が終了する前までに第一のギフトをギフティングすることを促し、これにより制限が解除されることを提示することで、当該視聴ユーザのギフティング意欲をより向上させることができる。
【0156】
また、第一のオブジェクトの静止画保存が制限されている視聴ユーザに対しても、表示時間が終了する前までに第一のギフトをギフティングすることを促し、これにより制限が解除されることを提示することで、当該視聴ユーザのギフティング意欲をより向上させることができる。
【0157】
なお、第一のオブジェクトを動画に表示させる際、ユーザ情報をテキスト情報(絵文字を含む)として受け取り、別途受け取ったベースとなるオブジェクトの情報と合成することにより第一のオブジェクトを動画に表示させることができる。このとき、本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、テキスト情報であるユーザ情報を表すのに必要なフォント情報を、ギフトとマッチするよう適切に選定するための選定部(図示せず)を備えることもできる。
【0158】
上述したオブジェクト表示部440は、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があった場合には必ず、ユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるものとしたが、本開示における他の実施形態として、オブジェクト表示部440は、特定の条件が満たされる場合にのみ上記表示を行うものとしてもよい。
【0159】
かかる特定の条件の充足判定は、判定部420による判定後、特定部430による特定の前としてもよいし、特定部430による特定の後、オブジェクト表示部による表示前440としてもよい。
【0160】
そして、上記特定の条件は、一例として、視聴ユーザ端末からの第一のギフトの表示要求を受け付けた日時が特定の日時あることである。なお、かかる日時は年月日および時分を含むものとしてもよい。また、特定の日時は期間としてもよい。
【0161】
一例として、オブジェクト表示部440は、上記表示要求を受け付けた日時(タイムスタンプ)を確認し、かかる日時が特定の日時に含まれるかを判定し、日時が特定の日時に含まれると判定した場合に、上記表示を行うことができる。特定の日時とは、例えば、記念日(配信ユーザの誕生日、元旦(1月1日)、バレンタインデー、ホワイトデー)等である。
【0162】
かかる構成によれば、特定の日時における視聴ユーザのギフティングの意欲をより向上させることができる。
【0163】
また、上記特定の条件は、一例として、第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザのキャラクタオブジェクトおよび/または表示要求の先である配信ユーザのキャラクタオブジェクトが装着しているアイテムが特定のアイテムであることである。
【0164】
一例として、オブジェクト表示部440は、上記表示要求を受け付けた際、当該表示要求を行った視聴ユーザのキャラクタオブジェクトおよび/または当該表示要求の先である配信ユーザのキャラクタオブジェクトの装着アイテムのIDに特定のアイテムのIDが含まれるかを判定し、含まれると判定した場合に、上記表示を行うことができる。
【0165】
このとき、特定のアイテムと第一のギフトとは対応付けられているものとして、一例として、第一のギフトが「リンゴ」で特定のアイテムが「赤い服」、第一のギフトが「番傘」で特定のアイテムが「和服」であるものとすることができる。
【0166】
かかる構成によれば、特定のアイテムについての視聴ユーザおよび/または配信ユーザの購買意欲をより向上させることができる。
【0167】
また、上記特定の条件は、一例として、第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが特定のイベントに参加していることである。
【0168】
一例として、オブジェクト表示部440は、上記表示要求を受け付けた際、当該表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが特定のイベントに参加しているかを判定し、参加していると判定した場合に、上記表示を行うものとしてもよい。
【0169】
このとき、特定のイベントと第一のギフトとは対応付けられているものとし、一例として、第一のギフトが「スピーカ」で特定のイベントが「入賞者が音楽pvを作成することができるイベント」等である。
【0170】
かかる構成によれば、特定のイベントについての、視聴ユーザおよび/または配信ユーザの参加意欲をより向上させることができる。
【0171】
また、上記特定の条件は、一例として、第一のギフトの表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが事前登録を行っていることである。
【0172】
一例として、オブジェクト表示部440は、上記表示要求を受け付けた際、当該表示要求を行った視聴ユーザおよび/または表示要求の先である配信ユーザが事前登録を行っているかを判定し、行っていると判定した場合に、上記表示を行うものとしてもよい。
【0173】
事前登録とは、第一のギフトを贈りたい/贈られたい旨の登録を所定のウェブサイト等において行っておくことであり、かかる登録を行っておくことで、上記第一のギフトの表示要求がなされた際に、オブジェクト表示部440によって上記表示が行われるものである。事前登録では、ユーザID、配信タイトル、配信時間(開始日時・終了日時)/時刻の指定を行うことができる。
【0174】
また、上記の例では視聴ユーザにより第一のギフトの表示要求がなされることを前提としたが、第一のギフトが運営者から自動的に贈られるシステムギフトであるとして読み替えることもできる。あるいは、視聴ユーザにより表示要求がなされる第一のギフトに加えて、第二のギフトとして上記システムギフトが贈られるものとしてもよい。
【0175】
前者の場合、一又は複数のコンピュータプロセッサは、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する配信部と、特定の条件の充足を判定する条件判定部と、条件判定部による判定の結果に基づいて、第一のオブジェクトを前記動画に表示させるか否かを決定する決定部と、第一のオブジェクトに表すユーザ情報を特定する特定部と、特定部により特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させるオブジェクト表示部とを備えるものとする。
【0176】
後者の場合、一又は複数のコンピュータプロセッサは、特定の条件の充足を判定する条件判定部と、条件判定部による判定の結果に基づいて、第二のオブジェクトを動画に表示させるか否かを決定する決定部とを備え、特定部は、第二のオブジェクトに表すユーザ情報を特定し、オブジェクト表示部は、特定部により特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0177】
上記特定の条件は、一例として、現在日時が特定の日時であることである。なお、かかる日時は年月日および時分を含むものとしてもよい。また、特定の日時は期間としてもよい。
【0178】
一例として、条件判定部は、現在時刻(絶対時刻)をサーバに確認し、絶対時刻が特定の時刻(例えば1月1日0時0分)であるかを判定し、決定部によりオブジェクトが動画に表示させることに決定されると、オブジェクト表示部は、システムギフトに、ユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトまたは第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0179】
また、上記特定の条件は、一例として、視聴ユーザのキャラクタオブジェクトおよび/または配信ユーザのキャラクタオブジェクトの装着アイテムに特定のアイテムが含まれることである。
【0180】
一例として、条件判定部は、視聴ユーザのキャラクタオブジェクトおよび/または配信ユーザのキャラクタオブジェクトの装着アイテムのIDに特定のアイテム(赤い服、和服)のIDが含まれるかを判定し、決定部によりオブジェクトが動画に表示させることに決定されると、オブジェクト表示部は、システムギフトに、ユーザ情報を表したオブジェクト(りんご、番傘)を第一のオブジェクトまたは第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0181】
また、上記特定の条件は、一例として、視聴ユーザおよび/または配信ユーザが特定のイベントに参加していることである。
【0182】
一例として、条件判定部は、視聴ユーザおよび/または配信ユーザが特定のイベント(入賞者が音楽pvを作成することができるイベント)に参加しているかを判定し、決定部によりオブジェクトが動画に表示させることに決定されると、オブジェクト表示部は、システムギフトに、ユーザ情報を表したオブジェクト(スピーカ)を第一のオブジェクトまたは第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0183】
また、上記特定の条件は、一例として、視聴ユーザおよび/または配信ユーザが事前登録を行っていることである。
【0184】
一例として、条件判定部は、視聴ユーザおよび/または配信ユーザが事前登録(バレンタインに配信でチョコが欲しい旨の登録)を行っているかを判定し、決定部によりオブジェクトが動画に表示させることに決定されると、オブジェクト表示部は、システムギフトに、ユーザ情報を表したオブジェクト(チョコ)を第一のオブジェクトまたは第二のオブジェクトとして動画に表示させることができる。
【0185】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0186】
続いて、本開示の実施形態における情報処理方法について説明を行う。
【0187】
本開示の実施形態における情報処理方法は、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システム2000における情報処理方法である。情報処理システム2000は、配信ユーザ端末100と、視聴ユーザ端末200と、情報処理装置400(サーバ装置400)とを備える。
【0188】
本開示における情報処理方法は、図19に一例として示されるように、情報処理システム2000が備える一又は複数のプロセッサに、配信ステップS11、判定ステップS12、特定ステップS13およびオブジェクト表示ステップS14を実行させる。
【0189】
配信ステップS11では、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する。かかる情報は、配信ユーザ端末100から受信することができる。かかる配信ステップS11は、上述した配信部410により実行されることができる。
【0190】
判定ステップS12では、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する。かかる判定ステップS12は、上述した判定部420により実行されることができる。
【0191】
特定部S13では、判定ステップS12において表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する。かかる特定ステップS13は、上述した特定部430により実行されることができる。
【0192】
オブジェクト表示ステップS14では、特定ステップS13において特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。かかるオブジェクト表示ステップS14は、上述したオブジェクト表示部440により実行されることができる。
【0193】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0194】
続いて、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0195】
本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムは、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システム2000において実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システム2000は、配信ユーザ端末100と、視聴ユーザ端末200と、情報処理装置400(サーバ装置400)とを備える。
【0196】
本開示におけるコンピュータプログラムは、情報処理システムが備える一又は複数のプロセッサに、配信機能と、判定機能と、特定機能と、オブジェクト表示機能とを実現させることを特徴とする。
【0197】
配信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザの視聴ユーザ端末に配信する。
【0198】
判定機能は、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったか否かを判定する。
【0199】
特定機能は、判定機能により表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を特定する。
【0200】
オブジェクト表示機能は、特定機能により特定されたユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0201】
上記機能は、図20に示す配信回路1410、判定回路1420、特定回路1430およびオブジェクト表示回路1440により実現されることができる。配信回路1410、判定回路1420、特定回路1430およびオブジェクト表示回路1440は、それぞれ上述した配信部410、判定部420、特定部430およびオブジェクト表示部440により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0202】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0203】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末について説明を行う。
【0204】
本開示における配信ユーザ端末100は、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システム2000を構成する。情報処理システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0205】
そして、配信ユーザ端末100は、図21(a)に示すように、送信部110と、オブジェクト表示部120とを備える。
【0206】
送信部110は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置に送信する。
【0207】
オブジェクト表示部120は、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。かかるオブジェクト表示部120は、上述した情報処理装置400が備えるオブジェクト表示部440と同様の機能構成とすることができる。
【0208】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0209】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末用のコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0210】
本開示におけるコンピュータプログラムは、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末100で実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0211】
そして、上記コンピュータプログラムは、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、送信機能とオブジェクト表示機能とを実現させる。
【0212】
送信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置に送信する。
【0213】
オブジェクト表示機能は、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0214】
上記機能は、図22(b)に示す送信回路1110およびオブジェクト表示回路1120により実現されることができる。送信回路1110およびオブジェクト表示回路1120は、それぞれ上述した送信部110およびオブジェクト表示部120により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0215】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0216】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末における情報処理方法について説明を行う。
【0217】
本開示における情報処理方法は、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する配信ユーザ端末100における情報処理方法である。情報処理システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0218】
本開示における情報処理方法は、図22に一例として示されるように、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、送信ステップS21とオブジェクト表示ステップS22とを実行させる。
【0219】
送信ステップS21では、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置に送信する。かかる送信ステップS21は、上述した送信部110により実行されることができる。
【0220】
オブジェクト表示ステップS22では、視聴ユーザ端末から第一のギフトの表示要求があったと判定された場合に、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。かかるオブジェクト表示ステップS22は、上述したオブジェクト表示部120により実行されることができる。
【0221】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0222】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末について説明を行う。
【0223】
本開示における視聴ユーザ端末200は、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システム2000を構成する。情報処理システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0224】
そして、視聴ユーザ端末200は、図23(a)に示すように、受信部210と、表示部220と、送信部230とを備える。
【0225】
受信部210は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置から受信する。
【0226】
表示部220は、受信部210により受信した情報に基づいて、動画を表示する。
【0227】
送信部230は、サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する。
【0228】
そして、表示部220は、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0229】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0230】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末用のコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0231】
本開示におけるコンピュータプログラムは、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システム2000を構成する視聴ユーザ端末200で実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0232】
そして、上記コンピュータプログラムは、視聴ユーザ端末200が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、受信機能と、表示機能と、送信機能とを実現させる。
【0233】
受信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置から受信する。
【0234】
表示機能は、受信機能により受信した情報に基づいて、動画を表示する。
【0235】
送信機能は、サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する。
【0236】
そして、表示機能は、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0237】
上記機能は、図23(b)に示す受信回路1210、表示回路1220および送信回路1230により実現されることができる。受信回路1210、表示回路1220および送信回路1230は、それぞれ上述した受信部210、表示部220および送信部230により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0238】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0239】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末における情報処理方法について説明を行う。
【0240】
本開示における情報処理方法は、図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する情報処理システムを構成する視聴ユーザ端末200における情報処理方法である。情報処理システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0241】
本開示における情報処理方法は、図24に示されるように、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、ステップS31~S34を実行させる。
【0242】
ステップS31は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、サーバ装置から受信する。
【0243】
ステップS32は、受信機能により受信した情報に基づいて、動画を表示する。
【0244】
ステップS33は、サーバ装置に第一のギフトの表示要求を送信する。
【0245】
そして、ステップS32では、動画に表示すべき第一のギフトに対応するオブジェクトに表すユーザ情報を表したオブジェクトを第一のオブジェクトとして動画に表示させる。
【0246】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0247】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0248】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0249】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
【符号の説明】
【0250】
1000 情報処理システム
2000 情報処理システム
100 配信ユーザ端末
200 視聴ユーザ端末
300 ネットワーク
400 情報処理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24