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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-21
(45)【発行日】2022-09-30
(54)【発明の名称】センサ装置
(51)【国際特許分類】
   G01P 15/08 20060101AFI20220922BHJP
【FI】
G01P15/08 102Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021515446
(86)(22)【出願日】2018-09-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 EP2018076007
(87)【国際公開番号】W WO2020064092
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】517258925
【氏名又は名称】フラバ ベスローテン ヴェンノーツハップ
【氏名又は名称原語表記】FRABA B.V.
【住所又は居所原語表記】Jan Campertstraat 11,6416 SG Heerlen,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】特許業務法人ナガトアンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】フェル, クリスチャン
(72)【発明者】
【氏名】プリッツカウ, ディミトリ
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-112466(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0201464(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102010051973(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017129687(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01P15/00-15/18
G01C19/00-19/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理量を検出するためのセンサ装置(10)であって、
ハウジング(12)と、
前記ハウジング(12)内に配置され、モジュール基板(30)と、前記モジュール基板(30)上に配置された少なくとも1つの運動感知センサ素子(32)と、を備えるセンサモジュール(28)と、
前記ハウジング(12)を少なくとも部分的に充填すると共に前記センサモジュール(28)を取り囲む埋め込み用樹脂(38)と、を備え、
少なくとも1つの固定手段(36a-c)が設けられ、当該固定手段(36a-c)を介して前記センサモジュール(28)が前記ハウジング(28)に固定されていると共に、
前記埋め込み用樹脂(38)が、硬化状態において、前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)の硬度よりも大きく且つ前記ハウジング(12)の硬度よりも小さい硬度を有することを特徴とするセンサ装置(10)。
【請求項2】
前記センサモジュール(28)は、前記ハウジング(12)の内部で、前記ハウジング(12)と接触することなく支持されている、請求項1に記載のセンサ装置(10)。
【請求項3】
前記ハウジング(12)内に少なくとも1つの固定台座(24a-c)が設けられており、前記固定台座(24a-c)に前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)を介して前記センサモジュール(28)が固定されている、請求項1又は2に記載のセンサ装置(10)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)は、最大ショアOO硬度45を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ装置(10)。
【請求項5】
前記埋め込み用樹脂(38)は、20~45の範囲のショアA硬度を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のセンサ装置(10)。
【請求項6】
前記センサモジュール(28)は保護層(37)で被覆されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のセンサ装置(10)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のセンサ装置(10)の組み立て方法であって、以下の工程を含む:
- 前記センサモジュール(28)を前記ハウジング(12)内へ挿入する工程であって、前記センサモジュール(28)は前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)を介して前記ハウジング(12)に固定される工程
- 前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)に対向する前記センサモジュール(28)の上面(44)に接触し、前記センサモジュール(28)を前記少なくとも1つの固定手段(36a-c)に押し付ける保持装置(42)を装着する工程
- 前記ハウジング(12)内に前記埋め込み用樹脂(38)を充填する工程
- 前記保持装置(42)を取り外す工程
【請求項8】
前記センサモジュール(28)は、少なくとも前記ハウジング(12)内への挿入の際、位置決め装置(40)によって位置合わせ及び位置決めされる、請求項7に記載のセンサ装置(10)の組み立て方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載のセンサ装置(10)の組み立て方法であって、以下の工程を含む:
- 前記埋め込み用樹脂(38)によって、センサモジュール下面(46)は取り囲まれているが、センサモジュール上面(44)は取り囲まれていない状態まで、前記埋め込み用樹脂(38)を充填する工程
- 少なくとも部分的に前記埋め込み用樹脂(38)を硬化させる工程
- 前記保持装置(42)を取り外す工程
- 少なくとも、前記センサモジュール(28)が前記埋め込み用樹脂(38)によって完全に取り囲まれるまで、前記埋め込み用樹脂(38)を充填する工程
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングと、ハウジング内に配置されたセンサモジュールと、ハウジングを少なくとも部分的に充填すると共にセンサモジュールを取り囲む埋め込み用樹脂(Vergussmasse)と、を備える、物理量を検出するためのセンサ装置に関する。更に、本発明は、そのようなセンサ装置の組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなセンサ装置は、例えば特許文献1から公知である。開示されたセンサ装置は、運動感知センサ素子を有するセンサモジュールが内部に配置されたハウジングを含む。センサモジュールは、ハウジングの支持装置に直接接触しており、更に、例えば圧入ピンのような一般に剛な出力接続部を介して、ハウジングに接続されている。侵入する湿気からセンサモジュールを保護するために、ハウジングは埋め込み用樹脂で充填されており、当該埋め込み用樹脂はセンサモジュールを取り囲んでいる。
【0003】
そのようなセンサ装置は、しばしば高い振動及び/又は衝撃を伴う環境で使用される。しかしながら、特許文献1から公知のセンサ装置においては、外部の振動及び/又は衝撃がハウジングを介してセンサモジュール内へ伝達される可能性があり、それにより、センサ装置の検出精度及び/又は検出信頼性が損なわれる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】独国特許出願公開第102016201204号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の課題は、特に高い衝撃を伴う環境においても、物理量の確実な検出を可能とするセンサ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、主請求項1の特徴を有する、物理量を検出するためのセンサ装置によって解決される。
【0007】
本発明によれば、少なくとも1つの固定手段が設けられ、センサモジュールは、当該固定手段を介してハウジング内に固定されている。好ましくは、少なくとも1つの固定手段は、センサ装置の組み立て中におけるセンサモジュールの確実な固定を達成するために、センサモジュールとハウジングの両方に接着されている。更に、ハウジングを充填しセンサモジュールを取り囲む埋め込み用樹脂は、本発明によれば、硬化状態において、少なくとも1つの固定手段の硬度よりも大きく、ハウジングの硬度よりも小さい硬度を有する。埋め込み用樹脂が、少なくとも1つの固定手段よりも高い硬度を有することにより、センサモジュールは、実質的に埋め込み用樹脂を介してハウジング内に保持される。埋め込み用樹脂の硬度は、ここでは本発明によって比較的小さく、その結果、埋め込み用樹脂は、センサモジュールのための振動ダンパとして機能すると共に、センサモジュールを振動に関してハウジングから分離する。したがって、ハウジングの外部から印加された衝撃は、センサモジュールに伝達されないか、又は、顕著に減衰された状態でのみ伝達される。これにより、特に高い衝撃を伴う環境においても、センサ装置の運動感知センサ素子によって、物理量の確実な検出が可能となる。ここで、運動感知センサ素子は、例えば、加速度センサ、慣性センサ又はジャイロスコープであることができ、例えばセンサ装置の加速度又は傾斜を検出することができる。
【0008】
本発明の有利な実施形態において、センサモジュールは、ハウジングの内部で、ハウジングと接触することなく支持されている。したがって、センサモジュールは、ハウジングと直接接触していない。これにより、センサモジュールを振動に関してハウジングから確実に分離すること、したがって物理量を特に確実に検出することが可能となる。
【0009】
有利には、ハウジング内に少なくとも1つの固定台座が設けられ、当該固定台座に少なくとも1つの固定手段を介してセンサモジュールが固定されている。ここで、固定台座の数は、固定手段の数と一致する。固定台座は、組み立ての際にセンサモジュールの確実な固定を可能とするが、それにもかかわらず、ハウジング壁から垂直に突出する固定台座によって、センサモジュールをハウジングから振動に関して特に効率的に分離することが達成される。
【0010】
本発明の有利な実施形態において、少なくとも1つの固定手段は、最大ショアOO硬度45を有する。好ましくは、少なくとも1つの固定手段は、30~40の範囲のショアOO硬度を有する。埋め込み用樹脂は、有利には、20~45の範囲のショアA硬度を有する。特に有利には、埋め込み用樹脂は、20~40の範囲のショアA硬度を有する。したがって、少なくとも1つの固定手段は、埋め込み用樹脂よりも遥かに軟らかく、その結果、センサモジュールは、ほぼ完全に埋め込み用樹脂によって支持されている。ここで、同様に比較的軟らかい埋め込み用樹脂は、特に効率的な振動減衰を可能とする。固定手段は、例えば粘弾性ポリウレタンから成ることができ、埋め込み用樹脂は、例えばポリブタジエンから成ることができる。
【0011】
埋め込み用樹脂は典型的には比較的親水性の材料から成るので、埋め込み用樹脂内に比較的多くの湿気が蓄積する可能性がある。湿気による電気的短絡及び/又は電気的接続部の腐食を防止するために、センサモジュールは、湿気からの保護のため、好ましくは保護層で被覆されている。
【0012】
先行する請求項のうちの1つによるセンサ装置の本発明による組み立て方法は、以下の工程を含む:
- センサモジュールをハウジング内へ挿入する工程であって、センサモジュールは少なくとも1つの固定手段を介してハウジングに固定される工程
- 少なくとも1つの固定手段に対向するセンサモジュールの上面に接触し、センサモジュールを少なくとも1つの固定手段に押し付ける保持装置を装着する工程
- ハウジング内に埋め込み用樹脂を充填する工程
- 保持装置を取り外す工程
【0013】
ここで、保持装置は、埋め込み用樹脂の充填中に、センサモジュールが滑って位置ずれすること、及び/又は、センサモジュールが少なくとも1つの固定台座から持ち上がることを防止する。特に、保持装置は、センサモジュールがハウジングと直接接触しないことをも保障する。これにより、センサモジュールを振動に関してハウジングから効率的に分離することが達成され、それにより、本発明のセンサ装置によって物理量を正確に且つ確実に検出することが可能となる。
【0014】
好ましくは、センサモジュールは、少なくともハウジング内への挿入の際、位置決め装置によって確実に且つ簡単な方法で、位置合わせ及び位置決めされる。ここで、特に、センサモジュールがハウジングと直接接触しないことが保障される。
【0015】
有利には、センサ装置の組み立て方法は、以下の工程を含む:
- 埋め込み用樹脂によって、センサモジュール下面は取り囲まれているが、センサモジュール上面は取り囲まれていない状態まで、埋め込み用樹脂を充填する工程、
- 少なくとも部分的に埋め込み用樹脂を硬化させる工程、
- 保持装置を取り外す工程、
- 少なくとも、センサモジュールが埋め込み用樹脂によって完全に取り囲まれるまで、埋め込み用樹脂を充填する工程
【0016】
ここで、埋め込み用樹脂の2段階の充填により、保持装置を取り外す際に、センサモジュールがハウジング内に確実に保持されることが保障される。これにより、保持装置を取り外す際に、センサモジュールが滑って位置ずれすること、及び/又は、センサモジュールが少なくとも1つの固定台座から持ち上がることが防止される。
【0017】
物理量を検出するための本発明によるセンサ装置の実施例が、以下において、添付図面に基づいて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】充填されていない状態の本発明によるセンサ装置の分解図を示す。
図2図1のセンサ装置のハウジングの平面図を示す。
図3図1のセンサ装置の平面図を示し、センサ装置には位置決め装置及び保持装置が装着されている。
図4図3のセンサ装置の線IV-IVに沿った断面図を示し、位置決め装置は取り外され、センサ装置のハウジングは部分的に埋め込み用樹脂で充填されている。
図5図4のセンサ装置を示し、保持装置は取り外され、ハウジングは埋め込み用樹脂で完全に充填されている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明によるセンサ装置10は、水平なハウジング底壁14と、横方向において互いに対向する2つの垂直なハウジング側壁16a、bと、長手方向において互いに対向する2つのハウジング端壁18a、bと、を有するハウジング12を含んでいる。ハウジング底壁14、2つのハウジング側壁16a、b、及び、2つのハウジング端壁18a、bは、ハウジング上面22において開放されたハウジング内部空間20を画定している。ハウジング12は、例えば、金属から又は硬質プラスチックから成ることができる。
【0020】
ハウジング底壁14には、3つの固定台座24a-cが形成されており、当該固定台座は、ハウジング底壁14からハウジング上面22の方向に垂直に突出している。2つの対向するハウジング端壁18a、bには、それぞれ接続プラグ26a、bが配置されており、当該接続プラグは、対応するハウジング端壁18a、bを貫通して突出し、当該接続プラグを介して、センサ装置10は外部から電気的に接触可能である。
【0021】
ハウジング内部空間20内には、モジュール基板30を備えるセンサモジュール28が配置されている。モジュール基板30の上には、運動感知センサ素子32が配置されている。センサ素子32は、例えば、加速度センサ、慣性センサ又はジャイロスコープであることができる。本実施例では、センサモジュール28は、単一のセンサ素子32を備えている。しかしながら、モジュール基板30の上に複数のセンサ素子が配置されることも考えられる。モジュール基板30の上には、更に評価エレクトロニクス34が配置されており、当該評価エレクトロニクスは、電気的にセンサ素子32と接続されていると共に、詳細には図示されていない接続ケーブルを介して2つの接続プラグ26a、bと接続されている。
【0022】
センサモジュール28は、3つの固定手段36a-cを介して、ハウジング12の固定台座24a-cの上に固定されている。それぞれの固定手段36a-cは、ここでは、センサモジュール28のモジュール基板30と固定台座24a-cの両方に、典型的には接着接続を介して固定されている。固定手段36a~cは、本実施例では、約3mmの厚さを有する円板状であり、粘弾性ポリウレタン、特にショアOO硬度40を有するソルボセイン(登録商標)から成る。固定手段36a-c、及び特に固定台座24a-cは、モジュール基板30がハウジング内部空間20の垂直高さのほぼ半分に位置し、ハウジング12と直接接触しないように設計されている。湿気からの保護のために、センサモジュール28は保護層37で被覆されている。
【0023】
ハウジング内部空間20は、本発明によるセンサ装置10が完全に組み立てられた状態において、図5に示されるように、センサモジュール28を全面において取り囲む埋め込み用樹脂38で充填されている。好ましくは、ハウジング内部空間20は、実質的に完全に、埋め込み用樹脂38で充填されている。埋め込み用樹脂38は、硬化状態において、固定手段36a-cの硬度よりも大きく、ハウジング12の硬度よりも小さい硬度を有する。本実施例において、埋め込み用樹脂38は、ポリブタジエンから成り、硬化状態において25~40のショアA硬度を有する。
【0024】
したがって、本発明によれば、センサモジュール28は、専ら埋め込み用樹脂38及び固定手段36a~cを介して支持されており、したがって、ハウジング12と接触することなくハウジング内部空間20内に配置されている。埋め込み用樹脂38及び固定手段36a~cが比較的小さな硬度を有することにより、センサモジュール28は、振動に関してハウジング12から分離されている。これにより、特に高い衝撃を伴う環境においても、本発明によるセンサ装置10によって、物理量の円滑で確実な検出が可能となる。
【0025】
本発明によるセンサ装置10の組み立ての際、先ず接続プラグ26a、bがハウジング12に固定される。続いて、未だ固定されていないセンサモジュール28が、詳細には図示されていない接続ケーブルを介して、接続プラグ26a、bの内側に電気的に接続される。その後、センサモジュールの露出した接続部が、保護層で被覆される。センサモジュール28の残りの部分は、組み立ての前に既に保護層で被覆される。
【0026】
次の組み立て工程において、固定手段36a-cが対応する固定台座24a-cに固定され、好ましくは、固定手段36a-cは固定台座24a-cに接着される。更に、接続ケーブルが、好ましくは接着テープで、ハウジング底壁14に固定される。
【0027】
続いて、位置決め装置40がハウジングに装着される。センサモジュール28は、ハウジング12内への挿入の際、当該位置決め装置40によって案内される。センサモジュール28は、位置決め装置40によって、ハウジング内部空間20内で横方向において正確に位置決め及び位置合わせされる。特に、位置決め装置40によって、センサモジュール28とハウジング12との間の直接接触が防止される。センサモジュール28がハウジング12内へ挿入され、その際、センサモジュール28は固定手段36a~cの上に載置され、好ましくは接着接続を介してそれらに固定される。
【0028】
特に埋め込み用樹脂38のハウジング12内への充填の際、センサモジュール28が固定台座24a~cから持ち上がることを防止するために、固定手段36a~cに対向するセンサモジュール28の上面44に接触する保持装置42が装着される。保持装置42は、センサモジュール28が当該保持装置42によって固定手段36a~cに押し付けられるように、ハウジング12に固定される。
【0029】
次に、ハウジング内部空間20に、多段階プロセスで埋め込み用樹脂38が充填される。先ず、位置決め装置40が取り外される。続いて、第1の充填工程において、センサモジュール28の下面46が埋め込み用樹脂38によって取り囲まれるまで、埋め込み用樹脂38がハウジング内部空間20内に注入される。しかしながら、第1の充填工程は、埋め込み用樹脂38がセンサモジュール28の上面44を覆う前に停止される。続いて、センサモジュール28が埋め込み用樹脂38によって保持され、保持装置42を取り外すことができるよう、硬度が十分に大きくなるまで、埋め込み用樹脂38が硬化される。
【0030】
保持装置42が取り外された後、ハウジング内部空間20は、第2の充填工程において、埋め込み用樹脂38で実質的に完全に充填され、次いで、埋め込み用樹脂38が完全に硬化される。
【符号の説明】
【0031】
10 センサ装置
12 ハウジング
14 ハウジング底壁
16a,b ハウジング側壁
18a,b ハウジング端壁
20 ハウジング内部空間
22 ハウジング上面
24a-c 固定台座
26a,b 接続プラグ
28 センサモジュール
30 モジュール基板
32 センサ素子
34 評価エレクトロニクス
36a-c 固定手段
37 保護層
38 埋め込み用樹脂
40 位置決め装置
42 保持装置
44 センサモジュール上面
46 センサモジュール下面
図1
図2
図3
図4
図5