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特許7145550ビジネスレポート販売システム、ビジネスレポート販売方法及びそのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】ビジネスレポート販売システム、ビジネスレポート販売方法及びそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220926BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220926BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 300
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022072772
(22)【出願日】2022-04-26
【審査請求日】2022-04-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522169092
【氏名又は名称】アックスタイムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】橋本 規宏
【審査官】菊池 伸郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-025326(JP,A)
【文献】国際公開第2015/063873(WO,A1)
【文献】特開2018-156334(JP,A)
【文献】特開2020-091594(JP,A)
【文献】インプレス総合研究所,「電子書籍ビジネス調査報告書2019」,初版,日本,株式会社インプレス,2019年08月01日,pp.29-34
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得する取得手段と、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付ける第1入力手段と、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成する生成手段と、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与する付与手段と、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付ける第2入力手段と、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示する表示手段と、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する販売手段と、
を備えるビジネスレポート販売システム。
【請求項2】
前記付与手段は、前記ユーザが月額課金サービスに加入することにより月額に応じて数字を付与する、又は、前記ユーザが追加で購入した対価に応じて数字を付与する請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項3】
前記販売手段は、前記ユーザに、販売した1ページ単位に分割されたビジネスレポートをダウンロードさせて提供する請求項1又は請求項2に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項4】
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを解析してキーワードを抽出し、前記関連キーワードに追加する解析手段と、
を備える請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項5】
前記販売者に対して、前記ユーザの購入数に応じた報酬を支払う支払手段と、
を備える請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項6】
前記付与手段は、前記販売者から受け付けたアンケートに前記ユーザが回答した場合、前記アンケートに回答したユーザに対して数字を付与する請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項7】
前記ユーザが、前記付与した前記数字を利用して前記販売者に対する要望をリクエストできるリクエスト手段と、
を備える請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項8】
前記ユーザが、前記購入したビジネスレポートに不満足な場合に、購入から一定の期間以内であり、かつ、所定の返品上限回数に達していない場合に返品を行う返品手段と、
を備える請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項9】
前記表示手段は、更に、前記検索キーワードによる検索の結果に応じて、一覧表示の中に無料で購入可能な広告資料を表示する請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項10】
前記販売者に対して、前記サムネイル画像の一覧で表示する回数に応じて、又は、毎月定額で、課金を行う課金手段と、
を備える請求項1に記載のビジネスレポート販売システム。
【請求項11】
ビジネスレポート販売システムが実行するビジネスレポート販売方法において、
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するステップと、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付けるステップと、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成するステップと、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与するステップと、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示するステップと、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売するステップと、
を備えるビジネスレポート販売方法。
【請求項12】
ビジネスレポート販売システムと連携するコンピュータに、
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するステップ、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付けるステップ、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成するステップ、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与するステップ、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示するステップ、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに必要とされるビジネスレポートのページだけを販売することが可能なビジネスレポート販売システムを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビジネス動向に関する技術が注目されている。経営企画部/事業企画部/新規事業開発部/研究開発企画部/マーケティング部等が、事業を企画したり、研究開発を企画したりする際に、ビジネスレポートを活用している。しかしながら、ビジネスレポートは、数十ページから数百ページ等非常に多くのページ数があるのが一般的で、ユーザにとって不要なページが含まれていて、ユーザは不要なページにも代金を支払っているという問題がある。そのため、ユーザに必要とされるビジネスレポートのページだけを販売するための技術が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1では、商品等のメーカーにおいて、消費者によって店舗で実際に購入された商品等に基づいて、消費者に対して有効なプロモーションを直接的に提供したり、消費者の動向を的確に把握する技術が提供されている。
【0004】
また、特許文献2では、市場調査会社において、購入/販売代行業務を営み、購入/販売代行業務で発生する経費や、事業者が顧客に商品を配送する際に発生する配送費や、顧客から事業者に対する商品の料金の支払いに支払い代行業者を利用した際に発生する手数料を、市場調査会社で負担することにより、購入/販売代行業務を利用する顧客の商品ジャンル毎のより詳細な顧客プロファイルを入手する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-197763号
【文献】特開2009-086794号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者らは、ユーザに必要とされるビジネスレポートのページだけを販売するためには、ユーザに毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザが所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する仕組みが有効であると考えた。
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、ユーザに毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザが所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売することはできない。
【0008】
従って、本発明は、ユーザに毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザが所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売することで、ユーザに必要とされるビジネスレポートのページだけを販売することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得する取得手段と、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付ける第1入力手段と、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成する生成手段と、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与する付与手段と、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付ける第2入力手段と、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示する表示手段と、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する販売手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、ビジネスレポート販売システムにおいて、販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得する取得手段と、取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付ける第1入力手段と、取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成する生成手段と、ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与する付与手段と、前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付ける第2入力手段と、受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示する表示手段と、前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する販売手段と、を備える。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、ビジネスレポート販売システムのカテゴリであるが、ビジネスレポート販売方法、及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記付与手段は、前記ユーザが月額課金サービスに加入することにより月額に応じて数字を付与する、又は、前記ユーザが追加で購入した対価に応じて数字を付与するビジネスレポート販売システムを提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記付与手段は、前記ユーザが月額課金サービスに加入することにより月額に応じて数字を付与する、又は、前記ユーザが追加で購入した対価に応じて数字を付与する。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記販売手段は、前記ユーザに、販売した1ページ単位に分割されたビジネスレポートをダウンロードさせて提供するビジネスレポート販売システムを提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記販売手段は、前記ユーザに、販売した1ページ単位に分割されたビジネスレポートをダウンロードさせて提供する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを解析してキーワードを抽出し、前記関連キーワードに追加する解析手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを解析してキーワードを抽出し、前記関連キーワードに追加する解析手段と、を備える。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記販売者に対して、前記ユーザの購入数に応じた報酬を支払う支払手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0020】
第5の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記販売者に対して、前記ユーザの購入数に応じた報酬を支払う支払手段と、を備える。
【0021】
第6の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記付与手段は、前記販売者から受け付けたアンケートに前記ユーザが回答した場合、前記アンケートに回答したユーザに対して数字を付与するビジネスレポート販売システムを提供する。
【0022】
第6の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記付与手段は、前記販売者から受け付けたアンケートに前記ユーザが回答した場合、前記アンケートに回答したユーザに対して数字を付与する。
【0023】
第7の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記ユーザが、前記付与した前記数字を利用して前記販売者に対する要望をリクエストできるリクエスト手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0024】
第7の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記ユーザが、前記付与した前記数字を利用して前記販売者に対する要望をリクエストできるリクエスト手段と、を備える。
【0025】
第8の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記ユーザが、前記購入したビジネスレポートに不満足な場合に、購入から一定の期間以内であり、かつ、所定の返品上限回数に達していない場合に返品を行う返品手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0026】
第8の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記ユーザが、前記購入したビジネスレポートに不満足な場合に、購入から一定の期間以内であり、かつ、所定の返品上限回数に達していない場合に返品を行う返品手段と、を備える。
【0027】
第9の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記表示手段は、更に、前記検索キーワードによる検索の結果に応じて、一覧表示の中に無料で購入可能な広告資料を表示するビジネスレポート販売システムを提供する。
【0028】
第9の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記表示手段は、更に、前記検索キーワードによる検索の結果に応じて、一覧表示の中に無料で購入可能な広告資料を表示する。
【0029】
第10の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムであって、
前記販売者に対して、前記サムネイル画像の一覧で表示する回数に応じて、又は、毎月定額で、課金を行う課金手段と、
を備えるビジネスレポート販売システムを提供する。
【0030】
第10の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるビジネスレポート販売システムにおいて、前記販売者に対して、前記サムネイル画像の一覧で表示する回数に応じて、又は、毎月定額で、課金を行う課金手段と、を備える。
【0031】
第11の特徴に係る発明は、
ビジネスレポート販売システムが実行するビジネスレポート販売方法において、
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するステップと、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付けるステップと、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成するステップと、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与するステップと、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示するステップと、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売するステップと、
を備えるビジネスレポート販売方法を提供する。
【0032】
第12の特徴に係る発明は、
ビジネスレポート販売システムと連携するコンピュータに、
販売者から、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するステップ、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、前記販売者から受け付けるステップ、
取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成するステップ、
ユーザに、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与するステップ、
前記ユーザから、所望する検索キーワードの入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記検索キーワードに合致する、前記関連キーワードを含む前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示するステップ、
前記ユーザが、表示した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した前記数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、ユーザに毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザが所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売することで、ユーザに必要とされるビジネスレポートのページだけを販売することが可能となり、ユーザは本当な必要なページの代金のみ支払えばよいという利点を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】ビジネスレポート販売システム1の概要を説明する図である。
図2】ビジネスレポート販売システム1の機能構成を示す図である。
図3】ビジネスレポート販売システム1が実行するビジネスレポート販売処理を示すフローチャート図である。
図4】ビジネスレポート販売システム1が解析処理、支払処理、リクエスト処理、返品処理、課金処理を行う場合の機能構成を示す図である。
図5】不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Aである。
図6】不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Bである。
図7】不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Cである。
図8】不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Dである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0036】
[基本概念/基本構成]
図1は、ビジネスレポート販売システム1の概要を説明するための図である。ビジネスレポート販売システム1は、インターネットを介して、販売者2から取得した1ページ単位に分割されたビジネスレポートを、ユーザ3に対して必要なページのみ販売するビジネスレポート販売システムである。本発明において、ビジネスレポートとは、調査レポート、市場レポート、企業レポート、インタビューレポート、事例レポート、分析レポート、予測レポート、ノウハウレポート、技術レポート等を含むものとする。ビジネスレポート販売システム1は、ビジネスレポート販売システム1を制御するコンピュータ100と、ビジネスレポートを販売する販売者2の販売者端末200と、ビジネスレポートの購入を希望するユーザ3のユーザ端末300と、を少なくとも含むシステムである。図1には図示していないが、コンピュータ100と販売者端末200とユーザ端末300とは、ネットワーク4を介して通信可能であるものとする。販売者2と販売者端末200、ユーザ3とユーザ端末300とは、複数存在してもよいものとする。
【0037】
まず、コンピュータ100の取得部101は、販売者2から販売者端末200を介して、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得する(ステップS01)。ここで、販売者2は、ビジネスレポートを作成した作成者自身であってもよいし、作成者から販売を委託された第三者であってもよい。また、ここで、販売者端末200から1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するために、1ページ単位のファイルをアップロードするように指定してもよいし、複数ページのファイルのアップロート後に1ページ単位に分割してもよい。また、特にページ数を指定せずに販売者端末200からのビジネスレポート取得後に、ファイルを解析して、1ページ単位に分割してもよい。ビジネスレポートのファイル形式は、PowerPoint/Word/Excel/PDF/テキスト/画像等であるものとする。
【0038】
次に、コンピュータ100の第1入力部102は、ステップS01で取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、販売者2から販売者端末200を介して受け付ける(ステップS02)。ここで、関連キーワードとは、タイトル/概要/企業名/技術分野(例えば、AI,IoT,Fintech等)/市場規模/政策動向/社会キーワード(少子高齢化/働き方改革等)/業種等である。販売者2は、販売者端末200の入力部を利用して関連キーワードを入力し、コンピュータ100の第1入力部102は、ネットワーク4を介して関連キーワードを受け付ける。
【0039】
次に、コンピュータ100の生成部103は、ステップS01で取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成する(ステップS03)。ここでの不鮮明なサムネイル画像とは、購入前にビジネスレポートの詳細な内容を確認できないように文字情報はぼやかされており、かつ、ビジネスレポートがどのような表やグラフで構成されているのかを確認できるものであるとする。ここで、生成部103は、PowerPoint/Word/Excel/PDF等の形式の電子ファイルを画像化して、フィルタ処理等の画像処理により不鮮明化することで、サムネイル画像を生成する。
【0040】
次に、コンピュータ100の付与部104は、ユーザ端末300を介して、ユーザ3に、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与する(ステップS04)。ここでの数字とは、例えば、ポイント点数/チケット枚数/金額等である。付与部104が数字を付与する方法やタイミングとしては、ユーザ3が月額課金サービスに加入することにより月額に応じて、毎月決まった日に数字を付与することとしてよい。また、ユーザ3が追加で購入を行いたい場合には、購入した対価に応じて購入のタイミングで数字を付与してもよい。
【0041】
次に、コンピュータ100の第2入力部105は、ユーザ3からユーザ端末300を介して、所望する検索キーワードの入力を受け付ける(ステップS05)。ここで、検索キーワードとは、ユーザ3が所望のビジネスレポートを絞り込むための語句である。ユーザ3は、ユーザ端末300の入力部を利用して検索キーワードを入力し、コンピュータ100の第2入力部105は、ネットワーク4を介して検索キーワードを受け付ける。ステップS02で受け付けた関連キーワードを表示して、その中から検索キーワードを選択させてもよい。
【0042】
次に、コンピュータ100の表示部106は、ステップS05で受け付けた検索キーワードに合致する、関連キーワードを含む1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧でユーザ3のユーザ端末300に表示する(ステップS06)。ここで、サムネイル画像とあわせて、日付、タイトル、関連キーワード、購入のために必要な数字、電子ファイルの形式等を表示してもよい。ここで、購入可能なビジネスレポートのファイル形式は、取得部101で取得した形式のみでなく、コンピュータ100で変換可能な形式を含めてもよい。PowerPoint/Word/Excel/PDF/テキスト/画像等の電子ファイルに変換してもよいし、また、テキスト部分を読み上げた音声ファイルに変換してもよいし、また、ビジネスレポートの画像とテキスト部分を読み上げた動画ファイルに変換してもよい。また、表示した一覧に、ビジネスレポートの販売者名を記載してもよい。
【0043】
図5は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Aである。例Aの表示方法は、一番左の列に「レポートイメージ」として不鮮明なサムネイル画像、その右の列に「日付」としてビジネスレポートの作成日又は取得日、その右の列に「タイトル/キーワード」としてビジネスレポートのタイトルと関連キーワード、その右の列に「消化ポイント」としてビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、一番右の列に「カートに入れる」としてどのファイル形式を購入するかの選択肢を示すものである。また、サムネイル画像には詳細ボタンが設置されていて、詳細ボタンを押すと、一覧画面には表示しきれなかった情報を示す画面に遷移してもよい。
【0044】
図6は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Bである。例Bの表示方法は、一番左の列に「レポートイメージ」として不鮮明なサムネイル画像、その右側に「日付」としてビジネスレポートの作成日又は取得日の行、「タイトル/キーワード」としてビジネスレポートのタイトルと関連キーワードの行、「消化ポイント」としてビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値の行、一番右の列に「カートに入れる」としてどのファイル形式を購入するかの選択肢の行を示すものである。また、サムネイル画像には詳細ボタンが設置されていて、詳細ボタンを押すと、一覧画面には表示しきれなかった情報を示す画面に遷移してもよい。
【0045】
図7は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Cである。例Cの表示方法は、不鮮明なサムネイル画像を表示し、それぞれのサムネイル画像の下に、ビジネスレポートの作成日又は取得日、ビジネスレポートのタイトル、ビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、購入可能なファイル形式を示すものである。また、サムネイル画像には詳細ボタンが設置されていて、詳細ボタンを押すと、一覧画面には表示しきれなかった情報を示す画面に遷移してもよい。
【0046】
図8は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Dである。例Dの表示方法は、不鮮明なサムネイル画像を表示し、それぞれのサムネイル画像に重ねて、ビジネスレポートの作成日又は取得日、ビジネスレポートのタイトル、ビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、購入可能なファイル形式を示すものである。また、サムネイル画像には詳細ボタンが設置されていて、詳細ボタンを押すと、一覧画面には表示しきれなかった情報を示す画面に遷移してもよい。
【0047】
図1に戻り、最後に、コンピュータ100の販売部107は、ユーザ3が、表示した不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する(ステップS07)。販売部107は、ユーザ3に対して、販売した1ページ単位に分割されたビジネスレポートをユーザ端末300にダウンロードさせるものとする。
【0048】
このように、本発明によれば、ユーザ3に毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザ3が所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売することが可能となる。これにより、ユーザ3に必要とされるビジネスレポートのページだけを販売することが可能となり、ユーザ3は本当な必要なページの代金のみ支払えばよい、無駄なページを購入する必要がないという利点を得ることができる。
【0049】
[機能構成]
図2に基づいて、ビジネスレポート販売システム1の機能構成について説明する。ビジネスレポート販売システム1は、コンピュータ100と、このコンピュータ100とネットワーク4を介して通信可能に接続された販売者端末200と、ユーザ端末300と、を備える。コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
【0050】
コンピュータ100は、ビジネスレポート販売システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した販売者端末200と、ユーザ端末300と、インターネット等のネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0051】
コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。コンピュータ100がクラウドコンピュータである場合、販売者2、ユーザ3の全てがクラウドサービスに参加しているものとする。
【0052】
コンピュータ100は、制御部(非図示)として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ100は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ100は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0053】
コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、取得部101、第1入力部102、生成部103、付与部104、第2入力部105、表示部106、販売部107を実現する。
【0054】
販売者端末200は、販売者2の所持するコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の電子デバイスであり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されている。販売者端末200は1台である必要はなく、複数台あってもよい。
【0055】
販売者端末200は、端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。販売者端末200は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、販売者端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、販売者端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、販売者端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0056】
ユーザ端末300は、ユーザ3の所持するコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の電子デバイスであり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されている。ユーザ3は複数であってもよい。また、ユーザ端末300も1台である必要はなく、複数台あってもよい。
【0057】
ユーザ端末300は、端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。ユーザ端末300は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、ユーザ端末300は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、ユーザ端末300は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、ユーザ端末300は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0058】
[ビジネスレポート販売処理]
図3に基づいて、コンピュータ100が実行するビジネスレポート販売処理について説明する。図3は、ビジネスレポート販売システム1が実行するビジネスレポート販売処理を示すフローチャート図である。上述した各部が実行する処理について、本処理にあわせて説明する。
【0059】
まず、コンピュータ100の取得部101は、販売者2から販売者端末200を介して、1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得する(ステップS301)。ここで、販売者2は、ビジネスレポートを作成した作成者自身であってもよいし、作成者から販売を委託された第三者であってもよい。また、ここで、販売者端末200から1ページ単位に分割されたビジネスレポートを取得するために、1ページ単位のファイルをアップロードするように指定してもよいし、複数ページのファイルのアップロート後に1ページ単位に分割してもよい。また、特にページ数を指定せずに販売者端末200からのビジネスレポート取得後に、ファイルを解析して、1ページ単位に分割してもよい。ビジネスレポートのファイル形式は、PowerPoint/Word/Excel/PDF/テキスト/画像等であるものとする。
【0060】
次に、コンピュータ100の第1入力部102は、ステップS301で取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対して関連付ける関連キーワードの入力を、販売者2から販売者端末200を介して受け付ける(ステップS302)。ここで、関連キーワードとは、タイトル/概要/企業名/技術分野(例えば、AI,IoT,Fintech等)/市場規模/政策動向/社会キーワード(少子高齢化/働き方改革等)/業種等である。販売者2は、販売者端末200の入力部を利用して関連キーワードを入力し、コンピュータ100の第1入力部102は、ネットワーク4を介して関連キーワードを受け付ける。また、第1入力部102は、更に、その1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入するのに必要な付与した数字の入力を、販売者2から販売者端末200を介して受け付けてもよい。また、第1入力部102は、更に、1ページ単位に分割されたビジネスレポートに関連付ける事項として、当該1ページ単位に分割されたビジネスレポートの発行時期/ファイル形式の入力を、販売者2から販売者端末200を介して受け付けてもよい。
【0061】
次に、コンピュータ100の生成部103は、ステップS301で取得した前記1ページ単位に分割されたビジネスレポートに対応する、不鮮明なサムネイル画像を生成する(ステップS303)。ここでの不鮮明なサムネイル画像とは、購入前にビジネスレポートの詳細な内容を確認できないように文字情報はぼやかされており、かつ、ビジネスレポートがどのような表やグラフで構成されているのかを確認できるものであるとする。ここで、生成部103は、PowerPoint/Word/Excel/PDF等の形式の電子ファイルを画像化して、フィルタ処理等の画像処理により不鮮明化することで、サムネイル画像を生成する。
【0062】
次に、コンピュータ100の付与部104は、ユーザ端末300を介して、ユーザ3に、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与する(ステップS304)。ここでの数字とは、例えば、ポイント点数/チケット枚数/金額等である。付与部104が数字を付与する方法やタイミングとしては、ユーザ3が月額課金サービスに加入することにより月額に応じて、毎月決まった日に数字を付与することとしてよい。また、ユーザ3が追加で購入を行いたい場合には、購入した対価に応じて購入のタイミングで数字を付与してもよい。
【0063】
次に、コンピュータ100の第2入力部105は、ユーザ3からユーザ端末300を介して、所望する検索キーワードの入力を受け付ける(ステップS305)。ここで、検索キーワードとは、ユーザ3が所望のビジネスレポートを絞り込むための語句である。ユーザ3は、ユーザ端末300の入力部を利用して検索キーワードを入力し、コンピュータ100の第2入力部105は、ネットワーク4を介して検索キーワードを受け付ける。ステップS302で受け付けた関連キーワードを表示して、その中から検索キーワードを選択させてもよい。
【0064】
次に、コンピュータ100の表示部106は、ステップS305で受け付けた検索キーワードに合致する、関連キーワードを含む1ページ単位に分割されたビジネスレポートを検索し、当該検索の結果を、生成した前記不鮮明なサムネイル画像の一覧でユーザ3のユーザ端末300に表示する(ステップS306)。ここで、サムネイル画像とあわせて、日付、タイトル、関連キーワード、購入のために必要な数字、電子ファイルの形式等を表示してもよい。ここで、購入可能なビジネスレポートのファイル形式は、取得部101で取得した形式のみでなく、コンピュータ100で変換可能な形式を含めてもよい。PowerPoint/Word/Excel/PDF/テキスト/画像等の電子ファイルに変換してもよいし、また、テキスト部分を読み上げた音声ファイルに変換してもよいし、また、ビジネスレポートの画像とテキスト部分を読み上げた動画ファイルに変換してもよい。表示部106では、1ページ単位に分割されたビジネスレポートの取得後に審査を行い、審査を通過したもののみを表示することとしてもよい。審査方法としては、文字数等を基に自動で行ってもよいし、人が内容を確認することで行ってもよい。更に、表示部106では、検索キーワードによる検索の結果に応じて、一覧表示の中に無料で購入可能な広告資料を表示してもよい。広告資料は、販売者2が無料とするように指定してもよいし、ビジネスレポート販売システム1側で設定してもよい。また、表示部106は、ユーザ3からからビジネスレポートの評価を取得してその評価を一覧画面にあわせて表示してもよいし、ビジネスレポートの販売実績を集計して、その、売れ行きやランキングを一覧画面にあわせて表示してもよい。
【0065】
図5は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Aである。例Aの表示方法は、一番左の列に「レポートイメージ」として不鮮明なサムネイル画像、その右の列に「日付」としてビジネスレポートの作成日又は取得日、その右の列に「タイトル/キーワード」としてビジネスレポートのタイトルと関連キーワード、その右の列に「消化ポイント」としてビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、一番右の列に「カートに入れる」としてどのファイル形式を購入するかの選択肢を示すものである。
【0066】
図6は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Bである。例Bの表示方法は、一番左の列に「レポートイメージ」として不鮮明なサムネイル画像、その右側に「日付」としてビジネスレポートの作成日又は取得日の行、「タイトル/キーワード」としてビジネスレポートのタイトルと関連キーワードの行、「消化ポイント」としてビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値の行、一番右の列に「カートに入れる」としてどのファイル形式を購入するかの選択肢の行を示すものである。
【0067】
図7は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Cである。例Cの表示方法は、不鮮明なサムネイル画像を表示し、それぞれのサムネイル画像の下に、ビジネスレポートの作成日又は取得日、ビジネスレポートのタイトル、ビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、購入可能なファイル形式を示すものである。
【0068】
図8は、不鮮明なサムネイル画像を表示した一覧画面の例Dである。例Dの表示方法は、不鮮明なサムネイル画像を表示し、それぞれのサムネイル画像に重ねて、ビジネスレポートの作成日又は取得日、ビジネスレポートのタイトル、ビジネスレポートを購入する際に消費する付与した数字の値、購入可能なファイル形式を示すものである。
【0069】
図3のフローチャートに戻り、最後に、コンピュータ100の販売部107は、ユーザ3が、表示した不鮮明なサムネイル画像の一覧の内、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する(ステップS307)。販売部107は、ユーザ3に対して、販売した1ページ単位に分割されたビジネスレポートをユーザ端末300にダウンロードさせるものとする。
【0070】
ステップS307の販売後、販売者2から1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入したユーザ3に対するアンケートを受け付けてもよい。販売者2から受け付けたアンケートにユーザ3が回答した場合、付与部104は、当該ユーザ3に対してアンケートの報酬として数字を付与するものとする。報酬の対価は、後述する課金部112によって、販売者2に対して課金してもよい。また、販売者2から1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入したユーザ3に対するアンケートを受け付けるのは、販売後だけでなく、販売前や販売中でもよい。
【0071】
また、ユーザ3に付与する、毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字が余った場合には、翌月以降に持ち越せるように設定してもよい。持ち越した数字については、付与時から一定期間が経過するとリセットするような設定としてもよい。
【0072】
以上が、ビジネスレポート販売処理である。
【0073】
このようなビジネスレポート販売システム1によれば、ユーザ3に毎月ダウンロード可能な1ページ単位に分割されたビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザ3が所望する1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売することが可能となる。これにより、ユーザ3に必要とされるビジネスレポートのページだけを販売することが可能となり、ユーザ3は本当な必要なページの代金のみ支払えばよい、無駄なページを購入する必要がないという利点を得ることができる。また、ユーザ3が追加で購入した対価に応じて数字を付与することで、ユーザ3の必要なビジネスレポートを必要なタイミングで購入することが可能となる。
【0074】
図4は、ビジネスレポート販売システム1が解析処理、支払処理、リクエスト処理、返品処理、課金処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、解析部108、支払部109、リクエスト部110、返品部111、課金部112を実現する。図4では、解析部108、支払部109、リクエスト部110、返品部111、課金部112のすべてを備える場合を図示しているが、これらは図2の構成にそれぞれ単独で追加する構成であってもよいし、いくつかの組み合わせで追加する構成であってもよい。
【0075】
[解析処理]
解析部108が実行する解析処理について説明する。解析部108は、図3のフローチャートのステップS302の後の任意のタイミングで、取得した1ページ単位に分割されたビジネスレポートを解析してキーワードを抽出し、抽出したキーワードを、ステップS302で受け付けた関連キーワードに追加する。ここでのキーワードの抽出方法は、既存の手法を利用してよいものとし、本発明を限定するものではない。
【0076】
以上が、解析処理である。解析処理により、キーワードを抽出して関連キーワードに追加することで、検索キーワードに合致する可能性が高くなる。これによって、よりユーザ3の求めるビジネスレポートを提示できる可能性が高くなるという利点がある。
【0077】
[支払処理]
支払部109が実行する支払処理について説明する。支払部109は、販売者2に対して、ユーザ3の購入数に応じた報酬を支払う支払処理を行う。支払処理を行うタイミングとしては、毎月所定の日としてもよいし、ユーザ3が購入したタイミングとしてもよい。
【0078】
以上が、支払処理である。支払処理により、ビジネスレポート販売システム1は、販売者2に対して適切な報酬を支払うことが可能となる。
【0079】
[リクエスト処理]
リクエスト部110が実行するリクエスト処理について説明する。リクエスト部110は、図3のフローチャートのステップS307でユーザ3が販売者2の1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入した後の任意のタイミングで、ユーザ3から、付与した数字を利用して当該販売者2に対する要望のリクエストを受け付けるものとする。ここでのリクエストとは、購入した1ページ単位に分割されたビジネスレポートの内容に関する、面談/解説/相談等であるものとする。面談/解説/相談等のリクエストに対して、付与した数字がどれだけ必要であるかは、販売者2に設定させてもよいものとする。また、支払部109を備える構成である場合には、リクエスト処理についての販売者2に対する報酬は、支払部109により支払ってもよいものとする。
【0080】
以上が、リクエスト処理である。リクエスト処理により、ビジネスレポート販売システム1は、ユーザ3の求める面談/解説/相談等を実現することが可能となり、よりユーザ3の満足度を向上させることが可能となる。
【0081】
[返品処理]
返品部111が実行する返品処理について説明する。返品部111は、図3のフローチャートのステップS307でユーザ3が1ページ単位に分割されたビジネスレポートを購入した後、ユーザ3が、購入したビジネスレポートに不満足な場合に、購入から一定の期間以内であり、かつ、所定の返品上限回数に達していない場合に返品を受け付ける。返品を受け付けた場合、ユーザ3が返品した1ページ単位に分割されたビジネスレポートを閲覧できないようにダウンロードしたデータをユーザ端末300より削除し、また、当該購入時に差し引いた数字を再びユーザ3に付与するものとする。さらに、返品処理を行った場合には、ユーザ3の返品回数をカウントするものとする。購入から一定の期間を何日とするか、また、所定の返品上限回数を何回にするかは、ビジネスレポート販売システム1側で設定可能であるものとする。返品上限回数を0回とすれば、返品処理を行わないように設定することも可能である。
【0082】
以上が、返品処理である。返品処理により、ビジネスレポート販売システム1は、ユーザ3が購入したビジネスレポートに不満足な場合に返品を行うことができ、また、購入ミスに対する対応も容易となり、よりユーザ3の満足度を向上させることが可能となる。
【0083】
[課金処理]
課金部112が実行する課金処理について説明する。課金部112は、販売者2に対して、図3のフローチャートのステップS306でサムネイル画像の一覧で表示する回数に応じて、又は、毎月定額で、課金を行う。この課金は、販売者2に対するビジネスレポート販売システム1の利用料に相当するものとする。サムネイル画像の一覧で表示する回数に応じて課金を行う場合には、ステップS306でサムネイル画像の一覧を表示する際に、販売者2の希望に応じて広告表示として、ユーザ3が閲覧しやすい位置へ表示を行うこととしてもよい。
【0084】
以上が、課金処理である。課金処理により、ビジネスレポート販売システム1は、販売者2から適切に利用料を得ることが可能となる。
【0085】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0086】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0087】
1 ビジネスレポート販売システム
2 販売者
3 ユーザ
4 ネットワーク
100 コンピュータ
101 取得部
102 第1入力部
103 生成部
104 付与部
105 第2入力部
106 表示部
107 販売部
108 解析部
109 支払部
110 リクエスト部
111 返品部
112 課金部
200 販売者端末
300 ユーザ端末

【要約】      (修正有)
【課題】ユーザにビジネスレポートの必要なページだけを販売するビジネスレポート販売システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ビジネスレポート販売システムにおいて、コンピュータ100は、販売者からページ単位に分割されたビジネスレポートを取得し、ビジネスレポートに対して関連キーワードの入力を販売者から受け付け、ビジネスレポートに対応する不鮮明なサムネイル画像を生成し、ユーザに毎月ダウンロード可能なビジネスレポートのページ数を示す数字を付与し、ユーザから所望する検索キーワードの入力を受け付け、受け付けた検索キーワードに合致する関連キーワードを含むビジネスレポートを検索し、検索の結果を生成した不鮮明なサムネイル画像の一覧で表示し、ユーザが、所望する不鮮明なサムネイル画像に対応するビジネスレポートを選択して購入する際に、付与した数字から当該購入に必要な数字を差し引いて販売する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8