(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】ゲーム用端末
(51)【国際特許分類】
A63F 13/65 20140101AFI20220926BHJP
A63F 13/212 20140101ALI20220926BHJP
A63F 13/213 20140101ALI20220926BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20220926BHJP
A63F 13/42 20140101ALI20220926BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20220926BHJP
G06M 3/00 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
A63F13/65
A63F13/212
A63F13/213
A63F13/35
A63F13/42
A63F13/52
G06M3/00 L
(21)【出願番号】P 2018092231
(22)【出願日】2018-05-11
【審査請求日】2021-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】518166519
【氏名又は名称】三英テクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000431
【氏名又は名称】弁理士法人高橋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡 田 喜 一
(72)【発明者】
【氏名】山 口 基
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-233663(JP,A)
【文献】特開2016-013179(JP,A)
【文献】特許第5760139(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
G06M 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩数計としての機能を有し、
動力源は電池であり、
所定の歩数を歩くとゲームの各種イベントに関連する情報を示す
マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードを表示画面に表示する機能
と、
前記ゲームに関するプログラムがインストールされており且つ前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードを読み取る機能を有するスマートフォン(3)と組み合わせて用いることにより前記ゲームを行う機能を有しており、
前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードで示されているゲームに関する情報は、当該情報を読み取ったスマートフォン(3)にインストールされたプログラムが作動して、当該スマートフォン(3)の表示画面上に、測量の足跡の画像、登山の画像、東海道53次の画像、霊場の画像、鉄道の線路の画像、ゲーム上のキャラクター育成の画像、ダイエットの経過画像の何れかを表示する内容であり、ゲーム用端末(1、2)の表示画面には前記ゲームに関する情報は表示されないことを特徴とするゲーム用端末。
【請求項2】
歩数計として構成されており、
動力源は電池であり、
所定の歩数を歩くとゲームの各種イベントに関連する情報を示すマトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードを表示画面に表示する機能と、
前記ゲームに関するプログラムがインストールされており且つ前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードを読み取る機能を有するスマートフォン(3)と組み合わせて用いることにより前記ゲームを行う機能を有しており、
前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコードで示されているゲームに関する情報は、当該ゲーム用のサーバーのアドレスであって、当該アドレスは、それを読み込んだ前記情報処理機器(3)がサーバーにアクセスして前記ゲームのデータを読み込み、以て、当該情報処理機器(3)の表示画面上に、測量の足跡の画像、登山の画像、東海道53次の画像、霊場の画像、鉄道の線路の画像、ゲーム上のキャラクター育成の画像、ダイエットの経過画像の何れかを表示する内容であり、ゲーム用端末(1、2)の表示画面には前記ゲームに関する情報は表示されないことを特徴とするゲーム用端末。
【請求項3】
気圧センサを具備しており、高度を計測する機能を備えている請求項
1、2の何れかのゲーム用端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理機器(PC等)、特に携帯用情報処理機器(いわゆる「タブレット」、「スマートフォン」等)で行われるゲームに関し、特に、歩数計と情報処理機器(例えば「スマートフォン」)と組み合わせ行われるゲームで用いられるゲーム用端末に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理機器(PC等)、特に携帯用情報処理機器(いわゆる「タブレット」、「スマホ」等)の画面上に表示され、当該情報処理機器を操作して行われるゲーム(例えば、特許文献1参照)は隆盛の一途を辿っている。近年は、ゲームを行っている者が当該ゲーム内のキャラクターと同様な経験或いは体感を得られるタイプのゲームが、人気となっている。
一方、健康志向の高まりに起因して、日常生活で可能な限り「歩く」ことが、中高年を中心に広く提唱されている。歩いた歩数を計測して表示する歩数計は、歩くことに対する有効な動機付けとなることから大きな市場を形成しており、多種多様なタイプの歩数計が提案されている。
【0003】
ここで、市販の歩数計にはゲームとしての機能を併せ持つものが存在し、例えば、四国八十八箇所霊場を巡るゲーム(いわゆる「お遍路」を体感するゲーム)等が存在し、歩数計を付けて歩くという行為をゲームにおける「歩く」行為に重ね合わせている。
しかし、従来の係る歩数計には通信機能は無く、歩数計にゲーム用の小型基盤を内蔵している。そのため、内蔵された基盤によるゲームしか行うことが出来なかった。
その他の従来技術として、将棋やチェスの各駒の特性に応じて生命力パラメータを付与して行うコンピュータゲーム用のプログラムが提案されている(特許文献1参照)が、歩数計を付けて歩くという行為とゲームにおける「歩く」行為に重ね合わせる技術ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、歩数計を付けて歩くという行為とゲームにおける「歩く」行為に重ね合わせることが出来て、しかも、複数種類のゲームを行うことが可能なゲーム用端末の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゲーム用端末(1、2)は、
歩数計としての機能を有し、
動力源は電池であり、
所定の歩数を歩くとゲームの各種イベントに関連する情報を示すマトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))を表示画面に表示する機能と、
前記ゲームに関するプログラム(スマホアプリ等)がインストールされており且つ前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))を読み取る機能を有するスマートフォン(3)と組み合わせて用いることにより前記ゲームを行う機能を有しており、
前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))で示されているゲームに関する情報は、当該情報を読み取ったスマートフォン(3)にインストールされたプログラム(スマホアプリ等)が作動して、当該スマートフォン(3)の表示画面上に、測量の足跡の画像、登山の画像、東海道53次の画像、霊場の画像、鉄道の線路の画像、ゲーム上のキャラクター育成の画像、ダイエットの経過画像の何れかを表示する内容であり、ゲーム用端末(1、2)の表示画面には前記ゲームに関する情報は表示されないことを特徴としている。
【0007】
或いは、本発明のゲーム用端末は、
歩数計として構成されており、
動力源は電池であり、
所定の歩数を歩くとゲームの各種イベントに関連する情報を示すマトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))を表示画面に表示する機能と、
前記ゲームに関するプログラム(スマホアプリ等)がインストールされており且つ前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))を読み取る機能を有するスマートフォン(3)と組み合わせて用いることにより前記ゲームを行う機能を有しており、
前記マトリックス型二次元コードであるQuick Responseコード(QRコード(登録商標))で示されているゲームに関する情報は、当該ゲーム用のサーバーのアドレスであって、当該アドレスは、それを読み込んだ前記情報処理機器(3)がサーバーにアクセスして前記ゲームのデータを読み込み、以て、当該情報処理機器(3)の表示画面上に、測量の足跡の画像、登山の画像、東海道53次の画像、霊場の画像、鉄道の線路の画像、ゲーム上のキャラクター育成の画像、ダイエットの経過画像の何れかを表示する内容であり、ゲーム用端末(1、2)の表示画面には前記ゲームに関する情報は表示されないことを特徴としている。
【0008】
さらに本発明のゲーム用端末(2)において、気圧センサ(5)を具備しており、高度を計測する機能を備えているのが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
上述の構成を具備する本発明によれば、歩数計としての機能を有する本発明のゲーム用端末(1、2)をユーザーが身に着けて(着装して)所定の歩数を歩くと、歩数計の画面にゲームに関する情報を示す図形(例えば「QRコード(登録商標)」)が表示される。
これを情報処理機器(3:例えば、スマートフォン等)で読み取ると、当該情報処理機器(3)にインストールされたプログラム(スマホアプリ等)が作動して、当該情報処理機器(3)の表示画面上にゲーム画面が表示される。或いは、ゲームに関する情報を示す図形(例えば「QRコード(登録商標)」)はゲーム用のサーバーのアドレスであり、当該図形を読み込んだ情報処理機器(3)はサーバーからゲームのデータを読み込み、当該情報処理機器(3)の表示画面上にゲーム画面を表示することが出来る。
そして前記ゲーム画面が情報処理機器(3)に表示されることにより、ユーザーが歩くという行為がゲームにおける「歩く」行為とリンクされ、ユーザーがゲームを体感することが出来る。
【0010】
ここで、歩数計として機能するゲーム用端末は小型であり、その駆動電力も電池で賄われている場合が多い。一方、ゲームの画面は表示するべき情報量が多く、表示するために大きな電力を必要とするので、小型のゲーム用端末では、電池が短期間で消耗してしまう。
それに対して本発明では、歩数計として機能するゲーム用端末(1、2)にはゲームの画面は表示されず、ゲームに関する情報を示す図形(例えば「QRコード(登録商標)」)が表示されるのみであるため、ゲーム用のソフトウェア(いわゆる「アプリ」も含む)の駆動に比較して消費電力が少なく、駆動源である電池を長寿命化することが出来る。
ここで、ゲームに関する情報を示す図形が「QRコード(登録商標)」であれば、情報処理機器(3)にインストールされたプログラム(スマホアプリ等)が作動して、当該情報処理機器(3)の表示画面上にゲーム画面が表示するのに必要かつ十分な情報量がある。或いは、(「QRコード(登録商標)」を読み込んだ)情報処理機器(3)がサーバーにアクセスして、ゲームのデータを読み込むのに必要かつ十分な情報量が、QRコード(登録商標)には含まれている。
【0011】
本発明において、歩数計として機能するゲーム用端末(2)に気圧センサ(5)を具備すれば、歩数計(2)を装着しているユーザーの位置における高度が計測できる。そして、ユーザーの高度を計測することにより、ユーザーがどの程度の高度差を移動しているのかを決定することが出来る。それにより、例えば、登山を体感するゲームにおける登頂中の高度を決定して、画像で表示するゲームを行うことが出来る。
また、高さ方向の移動(アップ、ダウン)により、積算した結果としてのカロリー消費量を計算することが可能となり、歩いた歩数ではなく、活動量(カロリー消費量)をパラメータとして各種データを表示して、健康管理に適正なデータをユーザーに示すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態の概要を示す説明図である。
【
図2】第1実施形態における歩数計の機能ブロック図である。
【
図3】第1実施形態における歩数計の制御フローチャートを示す図である。
【
図4】第1実施形態におけるスマートフォン側の機能ブロック図である。
【
図5】第1実施形態におけるスマートフォン側の制御フローチャートを示す図である。
【
図6】第2実施形態における歩数計の機能ブロック図である。
【
図7】第2実施形態における歩数計の制御フローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に
図1を参照して、本発明の図示の実施形態の概要を説明する。
図1において、実施形態に係るゲーム用端末1(2)(例えば、歩数計。以降「歩数計」として説明する)は、歩数計1(2)を付けたユーザーUがある程度の歩数(所定の歩数)を歩くと、ゲームに関する情報(当該ゲームの各種イベントに関連する情報)を示す図形(例えば「QRコード(登録商標)」)を(歩数計1、2の)表示画面に表示する機能を有している。ここで、第1実施形態に係るゲーム用端末は全体を符号1で示されており、第2実施形態に係るゲーム用端末が全体を符号2で示されている。そして、両者を包括的に表現する場合には、
図1では符号「1(2)」を用いている。
図1(A)では、ユーザーUが所定の歩数を歩き、表示画面にQRコード(登録商標)が表示されている。そして、表示画面にQRコード(登録商標)が表示された旨の通知(通知音、符号Aで表す)が発せられている状況が示されている。
【0014】
当該通知Aに気がついたユーザーUは、
図1(B)に示す様に、歩数計1(2)に表示されたQRコード(登録商標)を情報処理機器3(例えば、スマートフォン:以下、「スマートフォン」と記載)で読み取ると、
図1(C)に示す様に、当該QRコード(登録商標)を読み取ったスマートフォン3が、インストールされたプログラム(スマホアプリ等)を起動して、当該歩数(「QRコード(登録商標)」)に対応したゲーム画像をスマートフォン3の画面上に表示する(第1実施形態)。
或いは、該QRコード(登録商標)を読み取ったスマートフォン3は、QRコード(登録商標)が表示するアドレス、URLにアクセスする。当該アドレス、URLは、ユーザーUが行っているゲーム用サーバーのアドレス、URLであり、スマートフォン3は当該サーバーにアクセスして、サーバーからゲーム用のデータ(例えば、ゲーム画像)を読み込み、(スマートフォン3の画面上に表示する。
【0015】
表示されるゲーム画像は、例えば、地図作製で著名な「伊能忠敬」になぞらえたゲームにおいては、伊能忠敬の測量の足跡の画像、
1合目から始まって、5合目、6合目・・・頂上を目指す登山ゲームにおいては、山の画像、
お遍路として四国八十八箇所霊場を巡るゲームにおいては、四国霊場88か所の画像である。これ等の画像は、スマートフォン3の画面に案内画像として表示される。
ここで、情報処理機器としては、スマートフォン3に代えて、PC、タブレット、携帯電話、その他の各種情報処理機器(情報処理機能を有する装置)を用いることが出来る。
前記ゲームがスマートフォン3にインストールされていない場合、QRコード(登録商標)で示されているゲームに関する情報は、当該ゲーム用のサーバーのアドレス、URLである。その場合は、上述した様に、QRコード(登録商標)を読み込んだスマートフォン3はサーバーにアクセスしてゲームのデータを読み込み、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画像を表示する様にする。
【0016】
次に、
図2~
図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
第1実施形態に係るゲーム用端末は、図示の実施形態では歩数計1であり、スマートフォン3を用いてゲームを行う。
歩数計1を機能ブロック図で表現する
図2において、歩数計1(破線で包囲して包括的に示されている)は、歩数決定ブロック1A、比較ブロック1B、QRコード(登録商標)表示ブロック1C、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1D、記憶ブロック1E、加速度センサ4を備えている。
ユーザーU(
図1)の歩数は、加速度センサ4で計測される。加速度センサ4の計測結果は、歩数決定ブロック1Aに送信される。
【0017】
歩数決定ブロック1Aは、加速度センサ4の計測結果を取得し、その時点におけるユーザー(が歩いた)歩数を決定する機能を有する。歩数決定ブロック1Aで決定された歩数に関する情報信号は、比較ブロック1Bに送信される。
比較ブロック1Bは、歩数決定ブロック1Aから、その時点におけるユーザーが歩いた歩数に関する情報信号を取得し、記憶ブロック1Eに保存されているしきい値(「QRコード(登録商標)」を表示する歩数の値:「QRコード(登録商標)」表示のしきい値)を取得し、両者(その時点におけるユーザーが歩いた歩数と「QRコード(登録商標)」表示のしきい値)を比較する機能を有する。
ユーザーが歩いた歩数がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達した場合、比較ブロック1BはQRコード(登録商標)表示ブロック1Cに、ユーザーが歩いた歩数がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達した旨の比較結果を送信すると共に、当該比較結果を記憶ブロック1Eにも送信する。
【0018】
QRコード(登録商標)表示ブロック1Cは、比較ブロック1Bからの比較結果(ユーザーが歩いた歩数がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達した旨の比較結果)を取得した場合、記憶ブロック1Eから当該しきい値に対応したQRコード(登録商標)の情報を取得し、当該QRコード(登録商標)を歩数計1の画面上に表示する機能を有する。
また、QRコード(登録商標)表示ブロック1Cは、画面上にQRコード(登録商標)を表示すると同時に、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1Dに、QRコード(登録商標)が画面に表示された旨を通知する情報信号を送信する。
QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1Dは、QRコード(登録商標)表示ブロック1Cから通知信号(「QRコード(登録商標)」が画面に表示された旨を通知する信号)を取得した場合、QRコード(登録商標)が画面に表示されたことを聴覚的にユーザーUに知らせる通知音を発生させる機能を有する。ただし、QRコード(登録商標)が画面に表示されたことをQRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1DがユーザーUに知らせる態様は、通知音(音響)に限られる訳ではなく、振動、発光、その他の手法、或いは音響とそれ等の組合せが可能である。
【0019】
記憶ブロック1Eには、QRコード(登録商標)表示のしきい値、歩数に対応したQRコード(登録商標)等の情報が保存されている。
記憶ブロック1Eに保存された情報は、比較ブロック1Bから取得する比較結果を受けて更新され、また、必要に応じて比較ブロック1B、QRコード(登録商標)表示ブロック1Cに送信される。
記憶ブロック1Eには、例えば複数のQRコード(登録商標)が保存され、複数のQRコード(登録商標)に対応した複数のQRコード(登録商標)表示のしきい値(歩数)が保存されている。上述した様に、QRコード(登録商標)に対応したゲームの内容が、スマートフォン3(情報処理機器)にインストールされ、或いは、スマートフォン3により読み込まれる。
【0020】
第1実施形態において、QRコード(登録商標)を表示する演算式或いはQRコード(登録商標)を表示するためのデータは、記憶ブロック1Eに保存されている。ここで「ゲームに関する情報を示す図形」として、QRコード(登録商標)に代えて「バーコード」を用いることは不適当である。バーコードは、内蔵する情報の容量が小さいからである。
図示の実施形態においては、歩数計1側では「ゲームに関する情報を示す図形」としてQRコード(登録商標)のみを表示して、電池(ボタン電池)の長寿命化を図り、「電池切れ」を防止している。
また、歩数計1とスマートフォン3を赤外線通信等の通信手段を使用して相互にリンクすることも考えられるが、赤外線通信等の通信手段は使用電流が大きいため、歩数計1の電池が短期間で消耗して、不都合である。ただし、Suica等のパッシブなシステムを歩数計1側に採用することは可能であり、RFタグ等を適用することも可能である。
【0021】
本発明の第1実施形態に係るゲーム用端末である歩数計1における制御について、主に
図3を参照して説明する。
図3において、ステップS1では、加速度センサ4による計測結果に基づき、歩数計1の歩数決定ブロック1Aにより、ユーザーUが歩いた歩数を決定する。そしてステップS2に進む。
ステップS2では、比較ブロック1Bにより、ステップS1で決定されたユーザーUが歩いた歩数が、QRコード(登録商標)表示のしきい値に達したか否かを判断する。ステップS2において、ユーザーUが歩いた歩数がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達した場合(ステップS2が「Yes」)は、ステップS3に進む。
一方、ステップS2において、ユーザーUが歩いた歩数がQRコード(登録商標)の表示のしきい値に達していない場合(ステップS2が「No」)は、ステップS1に戻る(ステップS2が「No」のループ)。
【0022】
ステップS3(ステップS2でユーザーUが歩いた歩数がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達した場合)では、QRコード(登録商標)(QRコード(登録商標)表示のしきい値である歩数に対応した「QRコード(登録商標)」)を、歩数計1の表示画面に表示する。そして、QRコード(登録商標)が歩数計1の表示画面に表示されたことを、例えば通知音を発生して、ユーザーUに通知する。
ここで、QRコード(登録商標)を歩数計1の表示画面に表示する作用はQRコード(登録商標)表示ブロック1Cにより実行され、ユーザーUに通知する作用はQRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1Dにより実行される。
【0023】
ステップS3でQRコード(登録商標)が歩数計1の画面に表示されたことを通知されたユーザーUは、スマートフォン3により当該QRコード(登録商標)を読み取る。ステップS4では、ユーザーUがスマートフォン3で当該画面表示されたQRコード(登録商標)を読み取ったか否か(読み取りが完了したか否か)を判断する。例えば、歩数計1はQRコード(登録商標)がスマートフォン3で読み取られた否かを感知する機能を備えており、当該機能により、ステップS4の判断を実行することが出来る。
ステップS4において、スマートフォン3によるQRコード(登録商標)の読みとりが完了していれば(ステップS4が「Yes」)、ステップS5に進む。一方、スマートフォン3によるQRコード(登録商標)の読みとりが完了していなければ(ステップS4が「No」)、ステップS4を繰り返す(ステップS4が「No」のループ)。
【0024】
ステップS5(スマートフォン3による「QRコード(登録商標)」の読みとりが完了した場合)では、QRコード(登録商標)を歩数計1の表示画面から消去すると共に、通知音を消去する。
当該QRコード(登録商標)の消去、通知音の消去は、歩数計1におけるQRコード(登録商標)が読み取られたか否かを判断する機能を活用して、QRコード(登録商標)表示ブロック1C、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック1Dにより実行される。
ステップS5が終了したら、ステップS1に戻り、ゲームを継続する。例えば、ユーザーUの歩いた歩数が増加すれば、当該増加した歩数に対して、上述したのと同様な制御が実行される。
【0025】
ゲームの内容を表示する装置であるスマートフォン3の機能ブロック図である
図4において、スマートフォン3(情報処理機器)(破線で包囲した部分)は、QRコード(登録商標)読込ブロック3A、ゲーム画像決定ブロック3B、記憶ブロック3C、画像表示ブロック3Dを有している。
図示の第1実施形態において、スマートフォン3は、
図2、
図3で説明した様に、歩数計1(ゲーム用端末)の表示画面に表示されたQRコード(登録商標)(ユーザーUの歩いた歩数に対応した「QRコード(登録商標)」)を読み込み、当該QRコード(登録商標)に対応したゲーム画像をスマートフォン3の表示画面に表示する。
【0026】
QRコード(登録商標)読込ブロック3Aは、歩数計1の表示画面に表示されたQRコード(登録商標)を読み込む機能を有している。
QRコード(登録商標)読込ブロック3Aは、読み込んだQRコード(登録商標)の情報信号をゲーム画像決定ブロック3Bに送信する機能も有している。
【0027】
ゲーム画像決定ブロック3Bは、QRコード(登録商標)読込ブロック3Aから取得したQRコード(登録商標)の情報信号に基づいて、当該QRコード(登録商標)に対応するゲーム画像(ゲーム)を決定する機能を有する。ここで、当該ゲーム画像については、スマートフォン3にインストールされたソフトウェアにより決定する。
ゲーム画像決定ブロック3Bは、決定したゲーム画像(に関する情報信号)を記憶ブロック3Cに送信する機能も有する。
【0028】
記憶ブロック3Cは、ゲーム画像決定ブロック3Bから取得したゲーム画像に関する情報信号に基づき、インストールされているプログラムを作動させて対応するゲーム画像データを取得する機能を有する。
記憶ブロック3Cは、取得したゲーム画像データの情報信号を画像表示ブロック3Dに送信する機能を有する。
画像表示ブロック3Dは、記憶ブロック3Cから取得したゲーム画像データの情報信号に基づき、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画像を表示させる機能を有する。
【0029】
ここで、スマートフォン3にゲームのインストールされておらず、外部のゲーム用のサーバーからゲームに必要なデータを取得する場合には、前記QRコード(登録商標)は当該サーバーのアドレス或いはURLである。スマートフォン3でQRコード(登録商標)を読み込むことにより、当該サーバーにアクセスして、ゲームのデータを読み込み、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画像を表示する。
【0030】
ここで、図示の実施形態で行うことが出来るゲームとしては、例えば、以下のゲームがある。
日本全国を歩き回るゲーム(例えば、地図作製で著名な「伊能忠敬」になぞらえたゲーム)、
登山ゲーム(1合目から始まって、5合目、6合目・・・頂上を目指すゲーム)、
東海道53次、
お遍路として四国八十八箇所霊場を巡るゲーム、
熱烈な鉄道ファンを対象とする鉄道の線路に沿って歩く体感ゲーム、
育成ゲーム(キャラクター育成:消費カロリーに従ってキャラクターが育つ)、
ダイエットゲーム。
それに加えて、ユーザーUが歩いた歩数により、(タイ・アップした企業の)クーポン券、商品を配布する様なシステムを構築することも出来る。
さらに、歩数計の画面では表示できない情報を、スマホ画面で表示して、健康管理に役立てるシステムを構築することが出来る。
【0031】
スマートフォン3(情報処理機器)における制御について、主に
図5を参照して説明する。
図5において、ステップS11では、QRコード(登録商標)読込ブロック3Aにより、スマートフォン3が歩数計1(ゲーム用端末)からQRコード(登録商標)を読み込んだか否かを判断する。
ステップS11において、QRコード(登録商標)の読み込みが完了した場合(ステップS11が「Yes」)、ステップS12に進む。一方、ステップS11において、QRコード(登録商標)の読み取りが完了していない場合(ステップS11が「No」)、ステップS11を繰り返す(ステップS11が「No」)。
【0032】
ステップS12(「QRコード(登録商標)」の読み込みが完了した場合)では、例えばQRコード(登録商標)読込ブロック3Aにより、スマートフォン3にQRコード(登録商標)に対応するゲーム画像を表示するプログラム(対応アプリ)がインストールされているか否を判断する。
ステップS12において、スマートフォン3に必要なプログラム(対応アプリ)がインストールされている場合(ステップS12が「Yes」)、ステップS13に進む。一方、ステップS12において、スマートフォン3に必要なプログラム(対応アプリ)がインストールされていない場合(ステップS12が「No」)、ステップS14に進む。
【0033】
ステップS13(スマートフォン3に必要なプログラムや対応アプリがインストールされている場合)では、ゲーム画像決定ブロック3Bにより、QRコード(登録商標)に対応するゲーム画像を決定する。
ステップS14(スマートフォン3に必要なプログラムや対応アプリがインストールされていない場合)は、ステップS11で読み込んだQRコード(登録商標)は当該ゲーム用サーバーのアドレス或いはURLであるので、スマートフォン3により当該サーバーのアドレスにアクセスして、サーバーからデータ(ゲーム画像)を読み込む。
【0034】
ステップS15では、決定されたゲーム画像をスマートフォン3の表示画面に表示する。ステップS15では、スマートフォン3にゲームプログラムがインストールされている場合(ステップS12が「Yes」)、画像表示ブロック3Dが、記憶ブロック3Cからのゲーム画像データを取得した上で、画面表示を実行する。
また、スマートフォン3にゲームプログラムがインストールされていない場合(ステップS12が「No」)、画像表示ブロック3Dが、サーバーから読み込んだ(ステップS14)データ(ゲーム画像)を取得して、ゲーム画像をスマートフォン3の表示画面に表示する。
【0035】
図示の第1実施形態によれば、ゲーム用端末である歩数計1をユーザーUが身に着けて(着装して)所定の歩数を歩くと、歩数計1の画面にQRコード(登録商標)(ゲームに関する情報を示す図形)が表示される。
これをスマートフォン3(情報処理機器)で読み取ると、当該スマートフォン3にインストールされたプログラム(スマホアプリ等)が作動して、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画面が表示される。或いは、QRコード(登録商標)はゲーム用サーバーのアドレスやURLであり、当該QRコード(登録商標)を読み込んだスマートフォン3はゲーム用サーバーにアクセスしてゲームのデータを読み込み、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画面を表示する。
そして前記ゲーム画面がスマートフォン3に表示されることにより、ユーザーUが歩くという行為がゲームにおける「歩く」行為とリンクされ、ユーザーUはゲームを体感することが出来る。
【0036】
図示の第1実施形態では、歩数計1として機能するゲーム用端末にはゲームの画面は表示されず、QRコード(登録商標)(ゲームに関する情報を示す図形)が表示されるのみであるため、電力消費が少量で済み、駆動源である電池を長寿命化することが出来る。
また、QRコード(登録商標)を使用するので、スマートフォン3にインストールされたプログラム(スマホアプリ等)が作動して、スマートフォン3の表示画面上にゲーム画面を表示させるのに必要且つ十分な情報量がある。或いは、当該QRコード(登録商標)を読み込んだスマートフォン3がゲーム用サーバーにアクセスして、ゲームのデータを読み込むのに必要かつ十分な情報量、すなわち、ゲーム用サーバーのアドレスやURLを表示するのに十分な情報量がある。
【0037】
さらに第1実施形態では、歩数計1の表示画面にQRコード(登録商標)を表示させた際に、当該画面表示されたことを、例えば通知音によりユーザーUに通知する機能を発揮するので、QRコード(登録商標)が表示されたことをユーザーUは確実に把握して、ゲーム用端末としての使用勝手を向上することが出来る。
加えて、複数のQRコード(登録商標)に対応して複数のゲームを単一の歩数計1で実行することが可能であり、ユーザーUは、例えば歩数に応じて異なる複数のゲームを楽しむことが可能である。
【0038】
次に
図6、
図7を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態に係る歩数計(ゲーム用端末側)は全体を符号2で示されており、気圧センサ5を備えている。そして、気圧センサ5の計測結果から歩数計2を着装しているユーザーUの垂直方向位置(高度)を計測し、高度を連続して計測することにより、アップ、ダウン(高度差がある場所間の移動)がされているか否かを決定することが出来る。そして、歩数に加えて、アップ、ダウン(高度差がある場所間の移動)を連続して計測することにより、(積算した結果としての)運動量(或いは、カロリー消費量)を決定することが出来るので、ユーザーUが歩いた歩数ではなく、ユーザーUの実際の運動量(或いは、カロリー消費量)に基づいて、QRコード(登録商標)を表示するタイミングやしきい値を決定し、表示している。
第2実施形態の歩数計2(ゲーム用端末)の機能ブロック図である
図6において、歩数計2(破線で包囲されている部分)は、歩数決定ブロック2A、高低差決定ブロック2B、運動量決定ブロック2C、比較ブロック2D、QRコード(登録商標)表示ブロック2E、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2F、記憶ブロック2G、加速度センサ4、気圧センサ5を有している。
【0039】
歩数決定ブロック2Aは、第1実施形態の歩数計1の歩数決定ブロック1Aと同様に、加速度センサ4の計測結果から、ユーザーの歩いた歩数を決定する機能を有する。また歩数決定ブロック2Aは、ユーザーの歩いた歩数の情報信号を、運動量決定ブロック2Cに送信する機能を有している。
高低差決定ブロック2Bは、気圧センサ5から計測結果に基づいて、ユーザーUの垂直方向位置(高度)を決定し、ユーザーUが移動した際には移動前後の高低差を決定する機能を有している。また高低差決定ブロック2Bは、ユーザーUの移動前後の高低差に関する情報信号を、運動量決定ブロック2Cに送信する機能を有している。
【0040】
運動量決定ブロック2Cは、歩数決定ブロック2AからユーザーUの歩いた歩数に関する情報信号を取得し、高低差決定ブロック2BからユーザーUが移動した前後における高低差に関する情報信号を取得し、ユーザーUの歩いた歩数とユーザーUが移動した前後における高低差に基づいて従来公知の方法で演算して、ユーザーUの運動量(或いはカロリー消費量)を決定する機能を有している。
また運動量決定ブロック2Cは、決定された運動量(或いはカロリー消費量)に関する情報信号を、比較ブロック2Dに送信する機能を有している。
【0041】
比較ブロック2Dは、運動量決定ブロック2CからユーザーUの運動量(或いはカロリー消費量)に関する情報信号を取得して、記憶ブロック2Gに保存されるQRコード(登録商標)を表示するための運動量(或いはカロリー消費量)のしきい値を取得して、ユーザーUの運動量としきい値を比較する機能を有している。
そして比較ブロック2Dは、ユーザーUの運動量としきい値を比較した結果、運動量がQRコード(登録商標)を表示するためのしきい値に達した場合に、ユーザーUの運動量がQRコード(登録商標)を表示するためのしきい値に達した旨の比較結果を、QRコード(登録商標)表示ブロック2E及び記憶ブロック2Gに送信する機能を有している。
【0042】
QRコード(登録商標)表示ブロック2Eは、比較ブロック2DからユーザーUの運動量がQRコード(登録商標)を表示するためのしきい値に達した旨の比較結果を取得した場合、記憶ブロック2Gから当該しきい値に対応したQRコード(登録商標)を取得し、当該QRコード(登録商標)を歩数計2の画面上に表示する機能を有する。
またQRコード(登録商標)表示ブロック2Eは、画面上にQRコード(登録商標)を表示すると共に、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2Fに、QRコード(登録商標)が歩数計2の画面に表示されたことを通知する情報信号を送信する。
運動量決定ブロック2Cは運動量と同時に消費カロリーを決定する機能を有し、QRコード(登録商標)表示ブロック2EはQRコード(登録商標)に加えて消費カロリーを表示する機能を有する様に構成することも出来る。その場合において、運動量決定ブロック2Cで消費カロリーを決定し、当該消費カロリーがQRコード(登録商標)表示のしきい値に達した場合に、(QRコード(登録商標)表示ブロック2Eにより)QRコード(登録商標)を表示する様に構成することが出来る。
さらに、例えば登山ゲームを実行している場合には、高低差決定ブロック2Bで求めた高度(ユーザーUが位置している高度)を、当該QRコーと共に歩数計2の表示画面に表示する様に構成することが出来る。
【0043】
QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2Fは、QRコード(登録商標)表示ブロック2EからQRコード(登録商標)が表示画面に表示された旨の通知信号を受信した場合に、QRコード(登録商標)が表示画面に表示された旨を、例えば通知音を発生してユーザーUに通知する機能を有する。ここで、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2FがユーザーUに通知する際に発生するのは通知音(音響)に限定されず、振動、発光、その他の手法、或いは音響とそれ等の組合せによりユーザーUに通知することが可能である。
記憶ブロック2Gは、QRコード(登録商標)を表示するしきい値である運動量或いはカロリー消費量と、当該しきい値に対応したQRコード(登録商標)が保存されている。
記憶ブロック1Eに保存される運動量或いはカロリー消費量のデータとQRコード(登録商標)のデータは、必要に応じて比較ブロック2D、QRコード(登録商標)表示ブロック2Eに送信される。
記憶ブロック2Gには、複数のQRコード(登録商標)が保存され、当該複数のQRコード(登録商標)に対応した複数の運動量しきい値が保存されている。
さらにスマートフォン3により、複数のゲームを実行することが可能である。
【0044】
第2実施形態に係る歩数計2(ゲーム用端末)における制御について、主に
図7を参照して説明する。
図7において、ステップS21では、加速度センサ4(
図6)によりユーザーUが歩いた歩数を決定する。それと共に、気圧センサ5(
図6)による計測結果に基づいて、ユーザーUが移動した前後の高低差を決定する。
ユーザーUが歩いた歩数を決定する処理は歩数決定ブロック2Aにより実行され、ユーザーUが移動した前後の高低差を決定する処理は高低差決定ブロック2Bにより実行される。そしてステップS22に進む。
ステップS22では、ステップS21で決定されたユーザーUの歩いた歩数と移動した前後の高低差に基づき、運動量決定ブロック2Cにより、運動量或いはカロリー消費量を決定する。そしてステップS23に進む。
【0045】
ステップS23では、比較ブロック2Dにより、ステップS22で決定された運動量(或いはカロリー消費量)がQRコード(登録商標)表示のしきい値に到達したか否かを判断する。
ステップS23において、運動量(或いはカロリー消費量)がQRコード(登録商標)表示のしきい値に達した場合(ステップS23が「Yes」)、ステップS24に進む。
一方、ステップS23において、運動量(或いはカロリー消費量)がQRコード(登録商標)の表示のしきい値に達していない場合(ステップS23が「No」)、ステップS21に戻る(ステップS23が「No」のループ)。
【0046】
ステップS24(運動量がQRコード(登録商標)表示のしきい値に達した場合)では、当該しきい値に対応したQRコード(登録商標)を、歩数計2の表示画面に表示する。それと共に、QRコード(登録商標)が歩数計2の表示画面に表示された旨を、(例えば通知音により)ユーザーUに通知する。そしてステップS25に進む。
ここで、QRコード(登録商標)を画面に表示する作用は、QRコード(登録商標)表示ブロック2Eにより実行される。そして、QRコード(登録商標)が歩数計2の表示画面に表示された旨をユーザーUに通知する作用は、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2Fにより実行される。
【0047】
ステップS25では、ユーザーUが歩数計2に表示されたQRコード(登録商標)をスマートフォン3で読み取ったか否か(読み取りが完了したか否か)を判断する。当該判断は、歩数計2が備えるQRコード(登録商標)読み取り感知機能により実行される。
ステップS25において、スマートフォン3によるQRコード(登録商標)の読みとりが完了していれば(ステップS25が「Yes」)、ステップS26に進む。
一方、ステップS25において、スマートフォン3によるQRコード(登録商標)の読みとりが完了していなければ(ステップS25が「No」)、ステップS25を繰り返す(ステップS25が「No」のループ)。
【0048】
ステップS26(スマートフォン3によりQRコード(登録商標)が読み取られた場合)では、QRコード(登録商標)が歩数計2の表示画面から消去されると共に、QRコード(登録商標)が歩数計2に表示された旨をユーザーUに通知することは終了する。QRコード(登録商標)の歩数計2の画面からの消去と、ユーザーUへの通知の終了は、QRコード(登録商標)表示ブロック2E、QRコード(登録商標)表示通知音発生ブロック2Fにより実行される。
ステップS26が終了したら、ステップS21に戻る。そして、ユーザーUの運動量が増加したならば、増加した運動量に対応して、新たなQRコード(登録商標)の表示等、上述の制御を行う。
【0049】
第2実施形態では、歩数計2側に気圧センサ5も有しており、歩数計2を身に着けているユーザーUの位置している場所の高度が計測できる。
ユーザーUの高度を計測することにより、ユーザーUがどの程度の高度差を移動しているのかを決定することが出来る。それにより、例えば、地元の低い山を複数回登ると、富士山登頂におけるどのレベルまでの登山に相当する高度まで移動したのかを、画像で表示するゲームを行うことが出来る。
また、アップ、ダウン(高度差がある地点間を移動すること)により、(積算した結果としての)カロリー消費量が計算できる。歩いた歩数ではなく、運動量(カロリー消費量)を表示して、いわゆる「ダイエット」に適用することが出来る。
図6、
図7の第2実施形態におけるその他の構成と作用効果は、
図1~
図5で説明した第1実施形態と同様である。
【0050】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
【符号の説明】
【0051】
1、2・・・歩数計(ゲーム用端末)
3・・・スマートフォン(情報処理機器)
4・・・加速度センサ
5・・・気圧センサ