(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】基板処理装置のガス噴射装置、基板処理装置、および基板処理方法
(51)【国際特許分類】
C23C 16/455 20060101AFI20220926BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
C23C16/455
H01L21/31 C
(21)【出願番号】P 2020503937
(86)(22)【出願日】2018-07-18
(86)【国際出願番号】 KR2018008098
(87)【国際公開番号】W WO2019022430
(87)【国際公開日】2019-01-31
【審査請求日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】10-2017-0096375
(32)【優先日】2017-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0102535
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0082066
(32)【優先日】2018-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504210651
【氏名又は名称】ジュスン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン ミン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン シク
(72)【発明者】
【氏名】ファン チュル ジュ
【審査官】西田 彩乃
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-515921(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0322214(US,A1)
【文献】特開2016-213289(JP,A)
【文献】特開2010-087238(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0225848(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0074414(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0081772(KR,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0002776(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0118603(KR,A)
【文献】特開2009-239082(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0045199(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0103117(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/455
H01L 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する
基板処理方法であって、
前記処理チャンバーの第1ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第1ガス噴射モジュール、及び、前記第1ガス噴射空間に隣接する第2ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第2ガス噴射モジュールを用いて、前記処理チャンバー内に時間によって、処理ガスを変更して噴射する時分割モードで基板を処理する時分割処理工程、
並びに、
前記第1ガス噴射モジュール、前記第2ガス噴射モジュール、及び、前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間のいずれとも異なる第3ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第3ガス噴射モジュールを用いて前記処理チャンバー内に空間別に異なる処理ガスを噴射する空間分割モードで基板を処理する空間分割処理工程を含
み、
前記時分割処理工程は、ソースガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射し、パージガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射し、そして、反応ガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射することを含み、
前記空間分割処理工程は、前記ソースガスを前記第1ガス噴射空間に噴射し、前記パージガスを前記第2ガス噴射空間に噴射し、そして、前記反応ガスを前記第3ガス噴射空間に噴射することを含み、
前記空間分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間への噴射、前記パージガスの前記第2ガス噴射空間への噴射、及び、前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間への噴射は、同時に実行される、
基板処理方法。
【請求項2】
前記時分割処理工程および前記空間分割処理工程を交互に繰り返して行う反復処理工程を含む請求項
1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記時分割処理工程が、
前記反応ガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射する処理の終了後、前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する
ことを含む、
請求項
1に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記時分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間
及び第2ガス噴射空間
への噴射
は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射が同時に行われることにより実行され、
前記時分割処理工程における、前記パージガスの前記第1ガス噴射空間及び第2ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記パージガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記パージガスの噴射が同時に行われることにより実行され、さらに、
前記時分割処理工程における、前記反応ガスの前記第1ガス噴射空間及び第2ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射が同時に行われることにより実行される、
請求項
1に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記空間分割処理工程
における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間
への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる前記第1ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射により実行され、
前記空間分割処理工程における、前記パージガスの前記第2ガス噴射空間への噴射は、前記第2ガス噴射モジュールによる前記第2ガス噴射空間への前記パージガスの噴射により実行され、さらに、
前記空間分割処理工程における、前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間への噴射は、前記第3ガス噴射モジュールによる前記第3ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射により実行される、
請求項
1又は4に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記空間分割処理工程が、前記第1ガス噴射空間、前記第3ガス噴射空間、および前記第2ガス噴射空間と異なるパージガス噴射空間に
前記パージガスを噴射する工程を含み、
前記空間分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間への噴射、
前記パージガスの前記第2ガス噴射空間
への噴射、
前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間
への噴射、および
、前記パージガスの前記パージガス噴射空間
への噴射
は、同時に行なわれる
、
請求項
1に記載の基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板上に薄膜を堆積する堆積工程などの基板処理工程を行う基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、太陽電池(Solar Cell)、半導体素子、フラットパネルディスプレイ等を製造するためには、基板上に所定の薄膜層、薄膜回路パターン、または光学的パターンを形成しなければならず、そのためには、基板上に特定物質の薄膜を堆積する薄膜堆積工程、感光性材料を用いて薄膜を選択的に露出させるフォト工程、選択的に露出させた部分の薄膜を除去してパターンを形成するエッチング工程などの半導体製造工程を行うことになる。
【0003】
図1は、従来技術による基板処理装置の概念的な側面図である。
【0004】
図1を参照すると、従来技術による基板処理装置10は、基板支持部11とガス噴射部12を含む。
【0005】
前記基板支持部11は、基板(S)を支持するものである。前記基板支持部11は、回転軸11aを中心に回転することにより、前記基板(S)を、前記回転軸11aを中心に回転させる。
【0006】
前記ガス噴射部12は、前記基板支持部11に向かってプロセスガスを噴射するものである。前記ガス噴射部12は、前記基板支持部11に支持された基板(S)に向かってプロセスガスを噴射することにより、前記基板(S)に薄膜を堆積する処理工程を行う。
【0007】
ここで、従来技術による基板処理装置10は、前記基板支持部11が回転することによる遠心力が、前記ガス噴射部12が噴射したプロセスガスに作用することになる。これにより、前記基板(S)の内側の方には薄膜が比較的薄く堆積する。前記基板(S)の内側とは、前記基板(S)において、前記基板支持部11の回転軸11aに向かう方向側に位置する部分である。
【0008】
したがって、従来技術による基板処理装置10は、前記基板(S)の内側の方に向かって薄膜が相対的に薄く堆積されることによって、前記基板(S)に堆積される薄膜の均一性(Uniformity)が低下し、処理工程を経た基板の品質が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述のような問題点を解決するために案出されたもので、基板の内側に薄膜が相対的に薄く堆積する程度を減少させることができる基板処理装置のガス噴射装置、基板処理装置、および基板処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述したような課題を解決するために、本発明は、下記のような構成を含むことができる。
【0011】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記処理チャンバーの第1ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第1ガス噴射モジュール、及び、前記第1ガス噴射空間に隣接する第2ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第2ガス噴射モジュールを用いて、前記処理チャンバー内に時間によって、処理ガスを変更して噴射する時分割モードで基板を処理する時分割処理工程、並びに、前記第1ガス噴射モジュール、前記第2ガス噴射モジュール、及び、前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間のいずれとも異なる第3ガス噴射空間に前記処理ガスを噴射する第3ガス噴射モジュールを用いて前記処理チャンバー内に空間別に異なる処理ガスを噴射する空間分割モードで基板を処理する空間分割処理工程を含み、前記時分割処理工程は、ソースガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射し、パージガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射し、そして、反応ガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射することを含み、前記空間分割処理工程は、前記ソースガスを前記第1ガス噴射空間に噴射し、前記パージガスを前記第2ガス噴射空間に噴射し、そして、前記反応ガスを前記第3ガス噴射空間に噴射することを含み、前記空間分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間への噴射、前記パージガスの前記第2ガス噴射空間への噴射、及び、前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間への噴射は、同時に実行されることができる。
【0012】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記時分割処理工程および前記空間分割処理工程を交互に繰り返して行う反復処理工程を含むことができる。
【0013】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記時分割処理工程が、前記反応ガスを前記第1ガス噴射空間及び前記第2ガス噴射空間に噴射する処理の終了後、前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射することを含むことができる。
【0014】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記時分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間及び第2ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射が同時に行われることにより実行され、前記時分割処理工程における、前記パージガスの前記第1ガス噴射空間及び第2ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記パージガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記パージガスの噴射が同時に行われることにより実行され、さらに、前記時分割処理工程における、前記反応ガスの前記第1ガス噴射空間及び第2ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる第1ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射と、前記第2ガス噴射モジュールによる第2ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射が同時に行われることにより実行されることができる。
【0015】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記空間分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間への噴射は、前記第1ガス噴射モジュールによる前記第1ガス噴射空間への前記ソースガスの噴射により実行され、前記空間分割処理工程における、前記パージガスの前記第2ガス噴射空間への噴射は、前記第2ガス噴射モジュールによる前記第2ガス噴射空間への前記パージガスの噴射により実行され、さらに、前記空間分割処理工程における、前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間への噴射は、前記第3ガス噴射モジュールによる前記第3ガス噴射空間への前記反応ガスの噴射により実行されることができる。
【0016】
本発明に係る処理チャンバー内に処理ガスを噴射して基板を処理する基板処理方法は、前記空間分割処理工程が、前記第1ガス噴射空間、前記第3ガス噴射空間、および前記第2ガス噴射空間と異なるパージガス噴射空間に前記パージガスを噴射する工程を含み、前記空間分割処理工程における、前記ソースガスの前記第1ガス噴射空間への噴射、前記パージガスの前記第2ガス噴射空間への噴射、前記反応ガスの前記第3ガス噴射空間への噴射、および、前記パージガスの前記パージガス噴射空間への噴射は、同時に行なわれることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0019】
本発明は、基板に堆積した薄膜の均一性を向上させられるように具現することで、処理工程を経た基板の品質を向上させることができる。
【0020】
本発明は、基板に対する処理工程を行う過程、プロセスガスを排気する過程などで、互いに異なるプロセスガスが混合することによるパーティクルの発生を減少させることができるので、処理工程の安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来技術による基板処理装置の概念的な側面図。
【
図2】本発明に係る基板処理装置の概略的な分解斜視図。
【
図3】本発明に係る基板処理装置の概念的な斜視図。
【
図4】本発明に係る基板処理装置の概念的な平面図。
【
図5】本発明に係る基板処理装置の概念的な側面図。
【
図6】本発明に係る基板処理装置における、第2ガス噴射モジュールの概略的な平面図。
【
図7】本発明に係る基板処理装置の動作を説明するための概念的な平面図。
【
図8】本発明に係る基板処理装置の動作を説明するための概念的な平面図。
【
図9】本発明に係る基板処理装置の動作を説明するための概念的な平面図。
【
図10】本発明に係る基板処理装置において、第1ガス噴射モジュールを
図2のI-I線を基準に示した概略的な断面図。
【
図11】本発明に係る基板処理装置において、第1ガス噴射モジュールを
図2のI-I線を基準に示した概略的な断面図。
【
図12】本発明に係る基板処理装置において、第3ガス噴射モジュールを
図2のII-II線を基準に示した概略的な断面図。
【
図13】本発明に係る基板処理装置において、第3ガス噴射モジュールを
図2のII-II線を基準に示した概略的な断面図。
【
図14】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図15】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図16】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図17】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図18】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図19】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図20】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図21】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図22】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【
図23】本発明に係る基板処理方法を説明するための概略的な工程図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明に係る基板処理装置の実施例を添付の図を参照して詳細に説明する。本発明に係る基板処理装置のガス噴射装置は、本発明に係る基板処理装置に含まれ得るので、本発明に係る基板処理装置の実施例を説明しながら、一緒に説明する。
【0023】
図2を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、基板(S)に対する処理工程を行うものである。例えば、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)に薄膜を堆積するための堆積工程を行うことができる。本発明に係る基板処理装置1は、処理チャンバー2、前記処理チャンバー2内に設置される基板支持部3、前記処理チャンバー2の上部を覆うチャンバーリード4、及び前記チャンバーリード4に設けられプロセスガスを噴射するガス噴射部5を含む。
【0024】
図2を参照すると、前記処理チャンバー2は、前記の処理工程が行われる工程空間を提供するものである。前記処理チャンバー2には、前記基板支持部3および、前記チャンバーリード4が設置され得る。前記処理チャンバー2には、前記の工程空間に存在するガスなどを排気させるための排気部を設けることができる。
【0025】
図2及び
図3を参照すると、前記基板支持部3は、複数の基板(S)を支持するものである。前記基板(S)は、前記処理チャンバー2の外部に設置された搬入出装置(未図示)によって移送されたものである。前記基板(S)は、半導体基板またはウェハーであり得る。
【0026】
前記基板支持部3は、前記処理チャンバー2の内部に位置するように、前記処理チャンバー2に設置され得る。前記基板支持部3は、前記処理チャンバー2に回転可能に設置され得る。前記基板支持部3は、第1回転方向(R1矢印の方向)に回転することができる。前記第1回転方向(R1、矢印の方向)は、前記基板支持部3の回転軸を中心に時計回りまたは反時計回りであり得る。この場合、前記基板(S)は、前記基板支持部3の回転軸を中心に前記第1回転方向(R1矢印の方向)に沿って互いに同じ角度で離隔して配置されるように前記基板支持部3に支持することができる。
【0027】
図2及び
図3を参照すると、前記チャンバーリード4は、前記処理チャンバー2の上部を覆うように、前記処理チャンバー2に設置される。前記チャンバーリード4は、前記工程空間を密閉させることができる。前記チャンバーリード4及び前記処理チャンバー2は、
図2に示すように六角形構造で形成することができるが、これに限定されず、円筒形構造、楕円形構造、多角形構造などで形成することもできる。
【0028】
図2~
図5を参照すると、前記ガス噴射部5は、プロセスガスを噴射するものである。前記ガス噴射部5は、本発明に係る基板処理装置のガス噴射装置に具現することができる。前記ガス噴射部5は、前記チャンバーリード4に設けて前記基板支持部3に向かってプロセスガスを噴射することができる。これにより、前記ガス噴射部5は、前記基板支持部3に支持された基板(S)に向かってプロセスガスを噴射することができる。前記ガス噴射部5は、前記基板支持部3の上側に位置するように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0029】
前記ガス噴射部5は、第1ガス噴射モジュール51、第2ガス噴射モジュール52、及び第3ガス噴射モジュール53を含むことができる。以下では、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第2ガス噴射モジュール52の順序で説明する。「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。
【0030】
前記第1ガス噴射モジュール51は、プロセスガス中の第1ガスを噴射するものである。前記第1ガスは、ソースガスであり得る。前記第1ガス噴射モジュール51は、前記チャンバーリード4に設置される。前記チャンバーリード4には、前記第1ガス噴射モジュール51を設置するための第1設置孔41(
図2に示す)を形成することができる。前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1設置孔41に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第1設置孔41は、前記チャンバーリード4を貫通して形成することができる。
【0031】
前記第1ガス噴射モジュール51は、前記基板支持部3に向けて前記第1ガスを噴射するように、前記チャンバーリード4に設置される。前記第1ガス噴射モジュール51は、前記基板支持部3の上側に位置するように、前記チャンバーリード4に設置され得る。前記基板支持部3が前記回転軸を中心に回転すると、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記第1ガス噴射モジュール51の下側を順に通過することができる。
【0032】
前記第1ガス噴射モジュール51は、第1ガス噴射空間510に前記第1ガスを噴射することができる。この場合、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記基板支持部3が前記第1回転方向(R1矢印の方向)に回転することにより、前記第1ガス噴射空間510を通ることができる。これにより、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)に向かって前記第1ガスを噴射することができる。前記第1ガス噴射空間510は、前記第1ガス噴射モジュール51および前記基板支持部3の間に位置することができる。
【0033】
前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に前記第1ガスを噴射すると、前記第1ガスは、前記第1ガス噴射空間510を経て、前記第1ガス噴射空間510の外側に拡散することができる。これにより、前記第1ガス噴射モジュール51が噴射した第1ガスによって、前記の工程空間全体を前記第1ガスで充たすことができる。したがって、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1ガス噴射空間510に前記第1ガスを噴射することにより、前記基板支持部3に支持された基板(S)全体に対して、前記第1ガスを用いた処理工程を行うように具現することができる。これにより、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)に対して集中的に前記第1ガスを用いた処理工程を行うと共に、前記第1ガス噴射空間510の外側に位置する基板(S)に対しても、前記第1ガスを用いた処理工程を行うように具現することができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程にかかる時間を短縮することができる。
【0034】
前記第1ガス噴射モジュール51は、ガス供給部100(
図5に示す)に接続することができる。前記ガス供給部100は、前記ガス噴射部5に前記プロセスガスを供給するものである。前記ガス供給部100は、前記第1ガスを供給する第1ガス供給源110(
図5に示す)を含むことができる。前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1ガス供給源110から前記第1ガスの供給を受け、供給された第1ガスを前記第1ガス噴射空間510に供給することができる。前記第1ガス噴射モジュール51は、配管、チューブなどを介して前記第1ガス供給源110に接続することができる。
【0035】
前記第3ガス噴射モジュール53は、プロセスガス中の第2ガスを噴射するものである。前記第2ガスは、前記第1ガスと異なる種類のプロセスガスであって、反応ガスであり得る。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記チャンバーリード4に設置される。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第1ガス噴射モジュール51から離隔した位置で前記チャンバーリード4に設置される。前記チャンバーリード4には、前記第3ガス噴射モジュール53を設置するための第3設置孔43(
図2に示す)を形成することができる。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第3設置孔43に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3設置孔43は、前記チャンバーリード4を貫通して形成することができる。
【0036】
前記第3ガス噴射モジュール53は、前記基板支持部3に向けて前記第2ガスを噴射するように前記チャンバーリード4に設置される。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記基板支持部3の上側に位置するように前記チャンバーリード4に設置することができる。前記基板支持部3が前記回転軸を中心に回転すると、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記第3ガス噴射モジュール53の下側および前記第1ガス噴射モジュール51の下側を順に通過することができる。
【0037】
前記第3ガス噴射モジュール53は、第3ガス噴射空間530に前記第2ガスを噴射することができる。前記第3ガス噴射空間530および前記第1ガス噴射空間510は、互いに異なる空間である。前記第3ガス噴射空間530および前記第1ガス噴射空間510は、前記第3ガス噴射モジュール53および前記第1ガス噴射モジュール51が互いに離隔した距離に該当する分、互いに離隔され得る。この場合、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記基板支持部3が前記第1回転方向(R1矢印の方向)に回転することにより、前記第3ガス噴射空間530を通ることができる。これにより、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第3ガス噴射空間530に位置する基板(S)に向かって前記第2ガスを噴射することができる。前記第3ガス噴射空間530は、前記第3ガス噴射モジュール53および前記基板支持部3の間に位置することができる。
【0038】
前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第3ガス噴射空間530に前記第2ガスを噴射すると、前記第2ガスは、前記第3ガス噴射空間530を経て、前記第3ガス噴射空間530の外側に拡散することができる。これにより、前記第3ガス噴射モジュール53が噴射した第2ガスによって、前記の工程空間全体を前記第2ガスで充たすことができる。したがって、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第3ガス噴射空間530に前記第2ガスを噴射することにより、前記基板支持部3に支持された基板(S)全体に対して、前記第2ガスを用いた処理工程を行うように具現することができる。これにより、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)に対して集中的に前記第2ガスを用いた処理工程を行うとともに、前記第3ガス噴射空間530の外側に位置した基板(S)に対しても前記第2ガスを用いた処理工程を行うように具現することができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2ガスを用いた処理工程にかかる時間を短縮することができる。
【0039】
前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射するとき、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第1ガスの噴射を停止することができる。前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射するとき、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第2ガスの噴射を停止することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記処理工程を行う過程、前記プロセスガスを排気する過程などで、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによるパーティクルの発生を減少させることができる。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによって処理工程を経た基板(S)の品質が低下することを防止することができる。
【0040】
前記第3ガス噴射モジュール53は、前記ガス供給部100に接続することができる。前記ガス供給部100は、前記第2ガスを供給する第2ガス供給源120(
図5に示す)を含むことができる。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第2ガス供給源120から前記第2ガスの供給を受け、供給された第2ガスを前記第3ガス噴射空間530に供給することができる。前記第3ガス噴射モジュール53は、配管、チューブなどを介して前記第2ガス供給源120に接続することができる。
【0041】
前記第2ガス噴射モジュール52は、プロセスガスを噴射するものである。前記ガス噴射部5が、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53を含む場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス及び前記第2ガス中のいずれか一方を選択的に噴射することができる。前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガスを噴射することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記工程空間で前記第1ガスが噴射される面積を増やすことで、前記第1ガスを用いた処理工程の処理効率を向上させることができる。前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガスを噴射することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記工程空間で前記第2ガスが噴射される面積を増やすことで、前記第2ガスを用いた処理工程の処理効率を向上させることができる。
【0042】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記チャンバーリード4に設置される。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53それぞれから離隔した位置で前記チャンバーリード4に設置される。前記チャンバーリード4には、前記第2ガス噴射モジュール52を設置するための第2設置孔42(
図2に示す)を形成することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2設置孔42に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第2設置孔42は、前記チャンバーリード4を貫通して形成することができる。
【0043】
前記第2ガス噴射モジュール52は、第2ガス噴射空間520に前記プロセスガスを噴射することができる。前記第2ガス噴射空間520は、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530それぞれに対して異なる空間である。前記第2ガス噴射空間520は、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53それぞれから離隔した距離に該当する分、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530から離隔した位置に配置することができる。前記第2ガス噴射空間520は、前記第1ガス噴射空間510に隣接して配置することができる。前記第2ガス噴射空間520は、前記第3ガス噴射空間530に隣接して配置することができる。前記第3ガス噴射空間530は、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520それぞれに対して異なる空間であり得る。前記第2ガス噴射空間520は、前記第1ガス噴射空間510と前記第3ガス噴射空間530の間に配置することができる。
【0044】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記基板支持部3に向かって前記プロセスガスを噴射するように、前記チャンバーリード4に設置される。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記基板支持部3の上側に位置するように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第2ガス噴射空間520は、前記第2ガス噴射モジュール52および前記基板支持部3の間に位置するように配置することができる。
【0045】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記基板(S)の回転経路に対して重畳しないように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記基板(S)の回転経路は、前記基板支持部3が前記回転軸を中心に回転することにより前記基板(S)が移動する経路を意味する。前記第2ガス噴射モジュール52が、前記基板(S)の回転経路に重畳しないように配置されるので、前記基板(S)は、前記回転経路に沿って移動しながら、前記第2ガス噴射モジュール52の下側を通過しなくなる。この場合、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53は、前記基板(S)の回転経路に重畳するように前記チャンバーリード4に設置することができる。これにより、前記基板(S)は、前記回転経路に沿って移動しながら、前記第1ガス噴射モジュール51の下側と前記第3ガス噴射モジュール53の下側を順に通過することになる。
【0046】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記基板(S)が置かれていない前記基板支持部3の中央部分から上側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。この場合、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53は、前記基板支持部3の中央部分に対する外側部分から上側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0047】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記基板支持部3の回転軸から上側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第2ガス噴射空間520は、前記第2ガス噴射モジュール52および前記基板支持部3の回転軸との間に位置するように配置することができる。前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に前記プロセスガスを噴射すると、前記プロセスガスは、前記第2ガス噴射空間520を経て、前記第2ガス噴射空間520の外側に拡散することができる。
【0048】
前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に前記第1ガスを噴射すると、前記第1ガスは、前記第1ガス噴射空間510に拡散することができる。この場合、前記第2ガス噴射モジュール52が噴射した第1ガスは、第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)の内側の方に供給されることができる。前記基板(S)の内側とは、前記基板(S)において、前記基板支持部3の回転軸の近い部分である。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガス噴射モジュール51だけを用いて、前記第1ガス噴射空間510に前記第1ガスを噴射する比較例と対比するとき、前記基板(S)の内側の方に供給される第1ガスの流量を増大させることができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)の内側の方に薄膜が相対的に薄く堆積される比較例と対比すると、前記基板(S)の内側の方に堆積される薄膜の厚さを増大させることができるので、前記基板(S)に堆積した薄膜の均一性(Uniformity)を向上させることができる。
【0049】
前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に前記第2ガスを噴射すると、前記第2ガスは、前記第3ガス噴射空間530に拡散することができる。この場合、前記第2ガス噴射モジュール52が噴射した第2ガスは、前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)の内側の方に供給することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第3ガス噴射モジュール53だけを用いて、前記第3ガス噴射空間530に前記第2ガスを噴射する比較例と対比すると、前記基板(S)の内側の方に供給される第2ガスの流量を増大させることができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)の内側の方に薄膜が相対的に薄く堆積される比較例と対比すると、前記基板(S)の内側の方に堆積する薄膜の厚さを増大させることができるので、前記基板(S)に堆積した薄膜の均一性を向上させることができる。
【0050】
前記第2ガス噴射モジュール52が噴射したプロセスガスは、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530を含む工程空間全体に拡散することができる。これにより、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記工程空間全体が前記プロセスガスに充たされるよう補助することができる。したがって、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス噴射空間520に前記プロセスガスを噴射することにより、前記基板支持部3に支持された基板(S)全体に対して前記プロセスガスを用いた処理工程を行うように具現することができる。
【0051】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射するとき、前記第2ガスの噴射を停止して前記第1ガスを噴射することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射するとき、前記第1ガスの噴射を停止して前記第2ガスを噴射することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記処理工程を行う過程で、前記プロセスガスを排気する過程などで、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによるパーティクルの発生を減少させることができる。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによって処理工程を経た基板(S)の品質が低下することを防止することができる。
【0052】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記ガス供給部100に接続することができる。前記ガス供給部100は、前記第1ガス供給源110及び前記第2ガス供給源120のそれぞれに接続することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス供給源110から前記第1ガスの供給を受け、供給された第1ガスを前記第2ガス噴射空間520に供給することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス供給源120から前記第2ガスの供給を受け、供給された第2ガスを前記第2ガス噴射空間520に供給することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、配管、チューブなどを介して前記第1ガス供給源110及び前記第2ガス供給源120のそれぞれに接続することができる。
【0053】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53の間に配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。この場合、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記第2ガス噴射モジュール52から一側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3ガス噴射モジュール53は、前記第2ガス噴射モジュール52から他側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2ガス噴射モジュール52が噴射したプロセスガスが、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530のそれぞれに供給されるように具現することができる。前記第2ガス噴射モジュール52、前記第1ガス噴射モジュール51、及び前記第3ガス噴射モジュール53は、同一線上の上に配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0054】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)および前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)のそれぞれから離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に配置することができる。この場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射空間510に位置した基板(S)および前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)のそれぞれに直接にプロセスガスを噴射しないように具現することができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガス噴射空間510に位置した基板(S)の内側および前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)の内側のそれぞれに薄膜が過度の厚さで堆積することを防止することにより、前記基板(S)に堆積した薄膜の均一性を向上させることができる。
【0055】
図2~
図6を参照すると、第2ガス噴射モジュール52は、第1ガス噴射部材521(
図6に示す)及び第2ガス噴射部材522(
図6に示す)を含むことができる。
【0056】
前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスを噴射するためのものである。前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガス供給源110に接続することができる。前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガス供給源110から前記第1ガスの供給を受け、供給された第1ガスを前記第2ガス噴射空間520に噴射することができる。前記第1ガス噴射部材521には、複数の第1ガス噴射孔521a(
図6に示す)を形成することができる。前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガス噴射孔521aを用いて、前記第2ガス噴射空間520に前記第1ガスを噴射することができる。前記第1ガス噴射孔521aは、互いに同じ間隔で離隔するように配置することができる。
図6には、前記第1ガス噴射部材521に6つの第1ガス噴射孔521aを形成した例を示しているが、これに限定されず、前記第1ガス噴射部材521には、2~5個または7個以上の第1ガス噴射孔521aを形成することもできる。前記第1ガス噴射部材521は、円盤形態に形成することができるが、これに限定されず、前記第2ガス噴射空間520に前記第1ガスを噴射することができる形態であれば四角板状などの他の形態で形成することもできる。
【0057】
前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスを噴射するためのものである。前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガス供給源120に接続することができる。前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガス供給源120から前記第2ガスの供給を受け、供給された第2ガスを前記第2ガス噴射空間520に噴射することができる。前記第2ガス噴射部材522には、複数の第2ガス噴射孔522a(
図6に示す)を形成することができる。前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガス噴射孔522aを用いて、前記第2ガス噴射空間520に前記第2ガスを噴射することができる。前記第2ガス噴射孔522aは、互いに同じ間隔で離隔するように配置することができる。
図6には、前記第2ガス噴射部材522に6つの第2ガス噴射孔522aを形成した例を示しているが、これに限定されず、前記第2ガス噴射部材522には、2~5個または7個以上の第2ガス噴射孔522aを形成することもできる。前記第2ガス噴射部材522は、円盤形態に形成することができるが、これに限定されず、前記第2ガス噴射空間520に前記第2ガスを噴射することができる形態であれば四角板状などの他の形態で形成することもできる。
【0058】
前記第2ガス噴射部材522と、前記第1ガス噴射部材521は、前記第2ガス噴射空間520内の異なる空間に前記プロセスガスを噴射するように配置することができる。例えば、前記第1ガス噴射部材521は、前記第2ガス噴射部材522の内側に位置するように配置することができる。例えば、前記第2ガス噴射部材522が、前記第1ガス噴射部材521の内側に位置するように配置することもできる。
【0059】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス噴射部材522および前記第1ガス噴射部材521を介して前記第2ガス噴射空間520に前記第2ガス及び前記第1ガスを選択的に噴射することができる。前記第1ガス噴射モジュール51および前記第1ガス噴射部材521がそれぞれ、前記第1ガスを噴射する場合には、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスの噴射を停止することができる。前記第3ガス噴射モジュール53および前記第2ガス噴射部材522がそれぞれ、前記第2ガスを噴射する場合には、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスの噴射を停止することができる。
【0060】
これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2ガス噴射モジュール52内でも、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合しないように具現することができる。従って、本発明に係る基板処理装置1は、前記処理工程を行う過程で前記プロセスガスを排気する過程などで、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによるパーティクルの発生を減少させることができる。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガス及び前記第2ガスが互いに混合することによって処理工程を経た基板(S)の品質が低下することを防止することができる。
【0061】
前記第2ガス噴射部材522および前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53がそれぞれガス噴射するかどうかによって、プロセスガスを選択的に供給することができる。前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射する場合には、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスの噴射を停止することができる。前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射する場合には、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスを噴射するとともに、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスの噴射を停止することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、バルブ(Valve)などを含み、前記第1ガス噴射部材521および前記第2ガス噴射部材522のそれぞれに接続した流路を選択的に開閉することにより、前記第1ガス噴射部材521および前記第2ガス噴射部材522のそれぞれが、プロセスガスを選択的に噴射するように具現することができる。
【0062】
図2~
図8を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は次のように動作して前記処理工程を行うことができる。
図7及び
図8でハッチングで表示された部分は直接的にプロセスガスが噴射される空間であり、ハッチングで表示されていない部分は、直接的にプロセスガスが噴射されない空間である。
図7及び
図8には、前記基板支持部3に4つの基板(S)が支持された例を示しているが、これに限定されず、前記基板支持部3には、2つ、3つ、または5つ以上の基板(S)を支持することもできる。
【0063】
図7に示すように、第1ガス噴射空間510に前記第1ガスを噴射する場合には、前記第2ガス噴射空間520にも、前記第1ガスが噴射され得る。この場合、前記第3ガス噴射空間530には、前記第2ガスが噴射されない。前記第1ガス噴射空間510及び前記第2ガス噴射空間520に噴射された第1ガスは、第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)側に多く分布するが、前記第3ガス噴射空間530を含む工程空間全体にも拡散することができる。
【0064】
図8に示すように、前記第3ガス噴射空間530に前記第2ガスを噴射する場合には、前記第2ガス噴射空間520にも前記第2ガスが噴射され得る。この場合、前記第1ガス噴射空間510には、前記第1ガスが噴射されない。前記第3ガス噴射空間530及び前記第2ガス噴射空間520に噴射された第2ガスは、前記第3ガス噴射空間530に位置する基板(S)側に多く分布するが、前記第1ガス噴射空間510を含む工程空間全体にも拡散することができる。
【0065】
図2~
図5を参照すると、前記ガス噴射部5は、パージガス噴射モジュール54を含むことができる。
【0066】
前記パージガス噴射モジュール54は、パージガスを噴射するためのものである。前記パージガスは、前記工程空間に位置するプロセスガスをパージ(Purge)するガスである。前記工程空間に位置するプロセスガスは、前記パージガス噴射モジュール54が噴射したパージガスにより前記処理チャンバー2から排気され得る。前記パージガス噴射モジュール54は、前記チャンバーリード4に設置される。前記パージガス噴射モジュール54は、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第2ガス噴射モジュール52のそれぞれから離隔した位置で前記チャンバーリード4に設置される。前記チャンバーリード4には、前記パージガス噴射モジュール54を設置するための第4設置孔44(
図2に示す)を形成することができる。前記パージガス噴射モジュール54は、前記第4設置孔44に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第4設置孔44は、前記チャンバーリード4を貫通して形成することができる。
【0067】
前記パージガス噴射モジュール54は、前記基板支持部3の方に前記パージガスを噴射するように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記パージガス噴射モジュール54は、前記基板支持部3の上側に位置するように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記基板支持部3が前記回転軸を中心に回転すると、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記パージガス噴射モジュール54の下側、前記第1ガス噴射モジュール51の下側、及び前記第3ガス噴射モジュール53の下側を順に通過することができる。
【0068】
前記パージガス噴射モジュール54は、パージガス噴射空間540に前記パージガスを噴射することができる。前記パージガス噴射空間540、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、及び前記第1ガス噴射空間510は、互いに異なる空間である。前記パージガス噴射空間540、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、及び前記第1ガス噴射空間510は、前記パージガス噴射モジュール54、前記第2ガス噴射モジュール52、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第1ガス噴射モジュール51が互いに離隔した距離に該当する分、互いに離隔した位置に配置され得る。この場合、前記基板支持部3に支持された基板(S)は、前記基板支持部3が前記第1回転方向(R1矢印の方向)に回転することにより、前記パージガス噴射空間540を通ることができる。これにより、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガス噴射空間540に位置する基板(S)に向かって、前記パージガスを噴射することができる。前記パージガス噴射空間540は、前記パージガス噴射モジュール54および前記基板支持部3の間に位置することができる。
【0069】
前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540に前記パージガスを噴射すると、前記パージガスは、前記パージガス噴射空間540を経て、前記パージガス噴射空間540の外側に拡散することができる。これにより、前記パージガス噴射モジュール54が噴射したパージガスによって、前記の工程空間全体を前記パージガスで充たすことができる。したがって、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガス噴射空間540に前記パージガスを噴射することにより、前記基板支持部3に支持された基板(S)全体に対して前記パージガスを用いた排気工程を行うように具現することができる。
【0070】
前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガスを噴射するとき、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第3ガス噴射モジュール53は、それぞれプロセスガスの噴射を停止することができる。前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射したときに、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガスの噴射を停止することができる。前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射したときに、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガスの噴射を停止することができる。
【0071】
前記パージガス噴射モジュール54は、前記ガス供給部100に接続することができる。前記ガス供給部100は、前記パージガスを供給するパージガス供給源130(
図5に示す)を含むことができる。前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガス供給源130から前記パージガスの供給を受け、供給されたパージガスを前記パージガス噴射空間540に供給することができる。前記パージガス噴射モジュール54は、配管、チューブなどを介して前記パージガス供給源130に接続することができる。
【0072】
前記パージガス噴射モジュール54を備えた場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガスを噴射するときにパージガスを噴射することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記工程空間で前記パージガスを噴射する面積を増やすことで、前記パージガスを用いた排気工程の処理効率を向上させることができる。
【0073】
前記パージガス噴射モジュール54を備えた場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、パージガス噴射部材523(
図6に示す)を含むことができる。
【0074】
前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスを噴射するためのものである。前記パージガス噴射部材523は、前記パージガス供給源130に接続することができる。前記パージガス噴射部材523は、前記パージガス供給源130から前記パージガスの供給を受け、供給されたパージガスを前記第2ガス噴射空間520に噴射することができる。前記パージガス噴射部材523には、複数のパージガス噴射孔523a(
図6に示す)を形成することができる。前記パージガス噴射部材523は、前記パージガス噴射孔523aを用いて、前記第2ガス噴射空間520に前記パージガスを噴射することができる。前記パージガス噴射孔523aは、互いに同じ間隔で離隔するように配置することができる。
図6には、前記パージガス噴射部材523に6つのパージガス噴射孔523aが形成された例を示しているが、これに限定されず、前記パージガス噴射部材523には、2~5個または7個以上のパージガス噴射孔523aを形成することもできる。前記パージガス噴射部材523は、円盤形態に形成することができるが、これに限定されず、前記第2ガス噴射空間520に前記パージガスを噴射することができる形態であれば四角板状などの他の形態で形成することもできる。
【0075】
前記パージガス噴射部材523、前記第2ガス噴射部材522及び前記第1ガス噴射部材521は、前記第2ガス噴射空間520内の異なる空間に処理ガスを噴射するように配置することができる。処理ガスは、パージガス、プロセスガスを含み、プロセスガスは、第1ガス及び第2ガスを含むことができる。例えば、前記パージガス噴射部材523の内側に前記第2ガス噴射部材522が位置するように配置し、前記第2ガス噴射部材522の内側に前記第1ガス噴射部材521が位置するように配置することができる。例えば、前記パージガス噴射部材523の内側に前記第1ガス噴射部材521が位置するように配置し、前記第1ガス噴射部材521の内側に前記第2ガス噴射部材522が位置するように配置することができる。例えば、前記パージガス噴射部材523は、前記第1ガス噴射部材521の内側または前記第2ガス噴射部材522の内側に位置するように配置することもできる。
【0076】
前記第2ガス噴射モジュール52は、前記パージガス噴射部材523、前記第2ガス噴射部材522、及び前記第1ガス噴射部材521を介して前記第2ガス噴射空間520に処理ガスを噴射することができる。この場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記パージガス噴射部材523、前記第2ガス噴射部材522、及び前記第1ガス噴射部材521を介して前記第2ガス噴射空間520に前記パージガス、前記第2ガス、及び前記第1ガスを選択的に噴射することができる。前記第1ガス噴射モジュール51および前記第1ガス噴射部材521がそれぞれ、前記第1ガスを噴射する場合、前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスの噴射を停止することができる。この場合、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスの噴射を停止することができる。前記第3ガス噴射モジュール53および前記第2ガス噴射部材522がそれぞれ、前記第2ガスを噴射する場合、前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスの噴射を停止することができる。この場合、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスの噴射を停止することができる。前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガスを噴射する場合、前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスを噴射することができる。この場合、前記第1ガス噴射部材521および前記第2ガス噴射部材522は、それぞれ、前記第1ガス及び前記第2ガスの噴射を停止することができる。
【0077】
前記パージガス噴射部材523、前記第2ガス噴射部材522および前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第3ガス噴射モジュール53、および前記パージガス噴射モジュール54それぞれのガス噴射の有無によって、プロセスガスとパージガスを選択的に供給することができる。前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガスを噴射する場合には、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスを噴射することができる。この場合、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスの噴射を停止すると共に前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスの噴射を停止することができる。前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第2ガスを噴射する場合には、前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスを噴射することができる。この場合、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスの噴射を停止すると共に前記パージガス噴射部材523は、前記パージガスの噴射を停止することができる。前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガスを噴射する場合には、前記パージガス噴射部材523は、パージガスを噴射することができる。この場合、前記第1ガス噴射部材521は、前記第1ガスの噴射を停止すると共に前記第2ガス噴射部材522は、前記第2ガスの噴射を停止することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、バルブなどを含み、前記第1ガス噴射部材521、前記第2ガス噴射部材522、及び前記パージガス噴射部材523のそれぞれに接続した流路を選択的に開閉することにより、前記第1ガス噴射部材521、前記第2ガス噴射部材522、及び前記パージガス噴射部材523のそれぞれが、プロセスガスとパージガスを選択的に噴射するように具現することができる。
【0078】
前記パージガス噴射モジュール54、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第1ガス噴射モジュール51は、互いに同一の間隔で離隔して配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。前記パージガス噴射モジュール54、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第1ガス噴射モジュール51は、前記基板支持部3の回転軸を基準にして、互いに同じ角度で離隔して配置することができる。前記ガス噴射部5は、前記パージガス噴射モジュール54を複数個含むこともできる。この場合、前記パージガス噴射モジュール54、54’は、互いに異なるパージガス噴射空間540、540’にパージガスを噴射することができる。前記パージガス噴射モジュール54、54’、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第1ガス噴射モジュール51は、互いに同一の間隔で離隔して配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。前記パージガス噴射モジュール54、54’、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記第1ガス噴射モジュール51は、前記基板支持部3の回転軸を基準にして、互いに同じ角度で離隔して配置することができる。例えば、前記ガス噴射部5が、2つのパージガス噴射モジュール54、54’を含む場合には、前記パージガス噴射モジュール54、54’、前記第3ガス噴射モジュール53 、及び前記第1ガス噴射モジュール51は、前記基板支持部3の回転軸を基準にして90度ずつ離隔して配置することができる。この場合、前記第1回転方向(R1矢印の方向)に沿って前記第1ガス噴射モジュール51、前記パージガス噴射モジュール54、前記第3ガス噴射モジュール53、前記パージガス噴射モジュール54’の順序で配置することができる。
【0079】
前記パージガス噴射モジュール54、54’を備える場合、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記パージガス噴射モジュール54、54’の間に配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。この場合、前記パージガス噴射モジュール54は、前記第2ガス噴射モジュール52から一側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記パージガス噴射モジュール54’は、前記第2ガス噴射モジュール52から他側に離隔した位置に配置されるように、前記チャンバーリード4に設置することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2ガス噴射モジュール52が噴射したプロセスガスが前記パージガス噴射空間540、540’のそれぞれに供給されるように具現することができる。前記パージガス噴射モジュール54、54’および前記第2ガス噴射モジュール52は、同一線上に配置されるように前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0080】
図2~
図9を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、次のように動作して前記処理工程および前記排気工程を行うことができる。
図7~
図9にハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスおよびパージガスが噴射される空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスとパージガスが噴射されない空間である。
【0081】
図7に示すように、前記第1ガス噴射空間510に前記第1ガスが噴射される場合、前記第2ガス噴射空間520にも、前記第1ガスが噴射され得る。この場合、前記第3ガス噴射空間530には、前記第2ガスが噴射されないのと同時に前記パージガス噴射空間に540、540’には、前記パージガスが噴射されない。前記第1ガス噴射空間510及び前記第2ガス噴射空間520に噴射された第1ガスは、前記第1ガス噴射空間510に位置した基板(S)側により多く分布するが、前記第3ガス噴射空間530及び前記パージガス噴射空間540、540’を含む工程空間全体にも拡散することができる。
【0082】
図8に示すように、前記第3ガス噴射空間530に前記第2ガスが噴射される場合、前記第2ガス噴射空間520にも前記第2ガスが噴射され得る。この場合、前記第1ガス噴射空間510には、前記第1ガスが噴射されないのと同時に、前記パージガス噴射空間に540、540’には、前記パージガスが噴射されない。前記第3ガス噴射空間530及び前記第2ガス噴射空間520に噴射された第2ガスは、前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)側により多く分布するが、前記第1ガス噴射空間510及び前記パージガス噴射空間540、540’を含む工程空間全体にも拡散することができる。
【0083】
図9に示すように、前記パージガス噴射空間540、540’に前記パージガスが噴射される場合、前記第2ガス噴射空間520にも前記パージガスが噴射され得る。この場合、前記第1ガス噴射空間510には、前記第1ガスが噴射されないのと同時に、前記第3ガス噴射空間530には、前記第2ガスが噴射されない。前記パージガス噴射空間540、540’および前記第2ガス噴射空間520に噴射されたパージガスは、前記パージガス噴射空間540、540’により多く分布するが、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530を含む工程空間全体にも拡散することができる。
【0084】
図2及び
図10を参照すると、本発明の変形された実施例に係る基板処理装置1において、前記第1ガス噴射モジュール51は、プラズマを用いて前記第1ガスを活性化させて噴射することができる。前記第1ガス噴射モジュール51は、第1接地電極511(
図10に示す)および、第1プラズマ電極512(
図10に示す)を含むことができる。
【0085】
前記第1接地電極511は、前記第1ガスを噴射するものである。前記第1接地電極511は、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第1接地電極511は、前記第1設置孔41に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第1接地電極511は、第1ハウジング5111(
図10に示す)、第1通過溝5112(
図10に示す)、及び第1供給孔5113(
図10に示す)を含むことができる。
【0086】
前記第1ハウジング5111は、前記第1設置孔41に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第1ハウジング5111は、前記チャンバーリード4に電気的に接続することで、前記チャンバーリード4を介して電気的に接地される。前記第1ハウジング5111は、全体的に直方体形態に形成することができるが、これに限定されず、前記チャンバーリード4に設置して、第1ガスを噴射することができる形態であれば、円筒形態などの他の形態で形成することもできる。
【0087】
前記第1通過溝5112は、前記第1ハウジング5111に形成することができる。前記第1通過溝5112は、前記第1ハウジング5111の内側に位置することができる。前記第1ハウジング5111は、前記第1通過溝5112を介して一側が開放された形態で形成することができる。前記第1ハウジング5111は、開放された一側が前記基板支持部3(
図2に示す)を向くように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0088】
前記第1供給孔5113は、前記第1ハウジング5111を貫通して形成することができる。前記第1供給孔5113は、前記第1通過溝5112に連通するように形成することができる。前記第1供給孔5113は、前記第1ガス供給源110に接続することができる。前記第1ガス供給源110が供給した第1ガスは、前記第1供給孔5113を介して前記第1通過溝5112に供給することができる。前記第1ハウジング5111には、前記第1供給孔5113を複数個形成することもできる。この場合、前記第1供給孔5113は、前記第1プラズマ電極512の両側に位置することができる。
【0089】
前記第1プラズマ電極512は、前記第1ハウジング5111に設置することができる。前記第1プラズマ電極512は、第1絶縁部材514に挿入して設置することにより、前記第1ハウジング5111に設置することができる。前記第1絶縁部材514は、前記第1ハウジング5111および前記第1プラズマ電極512を電気的に絶縁するものである。前記第1プラズマ電極512は、一部が前記第1通過溝5112に位置するように配置することができる。
【0090】
前記第1プラズマ電極512は、第1プラズマ電源供給源513から印加されるプラズマ電源によって前記第1通過溝5112に供給される第1ガスからプラズマを生成する。この場合、プラズマは、プラズマ電源によって前記第1プラズマ電極512と、前記第1ハウジング5111の第1側壁5111aの間にかかる電界によって生成され得る。これにより、前記第1ガスは、プラズマによって活性化して噴射され得る。
【0091】
図2及び
図11を参照すると、前記第1ガス噴射モジュール51は、プラズマ処理部200からプラズマにより活性化された第1ガスの供給を受けることにより、プラズマによって活性化した第1ガスを噴射することもできる。この場合、前記第1ガス噴射モジュール511は、第1ハウジング5111(
図11に示す)、第1通過溝5112(
図11に示す)、及び第1供給孔5113(
図11に示す)を含むことができる。
【0092】
前記第1ハウジング5111は、前記第1設置孔41に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第1ハウジング5111は、前記プラズマ処理部200からプラズマにより活性化された第1ガスを供給することができる。これにより、前記第1ハウジング5111は、プラズマによって活性化された第1ガスを噴射することができる。
【0093】
前記第1通過溝5112は、前記第1ハウジング5111に形成することができる。前記第1通過溝5112は、前記第1ハウジング5111の内側に位置することができる。前記第1ハウジング5111は、前記第1通過溝5112を介して一側が開放された形態で形成することができる。前記第1ハウジング5111は、開放された一側が前記基板支持部3(
図2に示す)を向くように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0094】
前記第1供給孔5113は、前記第1ハウジング5111を貫通して形成することができる。前記第1供給孔5113は、前記第1通過溝5112に連通するように形成することができる。前記第1供給孔5113は、前記プラズマ処理部200に接続することができる。前記プラズマ処理部200は、プラズマを用いて前記第1ガスを活性化させる第1プラズマ処理モジュール210を含むことができる。前記第1供給孔5113は、前記第1プラズマ処理モジュール210に接続することができる。前記第1プラズマ処理モジュール210を経て、活性化された第1ガスは、前記第1供給孔5113を介して前記第1通過溝5112に供給することができる。前記第1ハウジング5111には、前記第1供給孔5113を複数個形成することもできる。
【0095】
上述したように、前記第1ガス噴射モジュール51がプラズマを用いて前記第1ガスを活性化させて噴射する場合、前記第2ガス噴射モジュール52もまた、プラズマを用いて前記第1ガスを活性させて噴射することができる。この場合、図に示していないが、前記第2ガス噴射モジュール52は、第2接地電極および第2プラズマ電極を用いて前記第1ガスを活性化させて噴射するように具現することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1プラズマ処理モジュール210を経て、活性化された第1ガスを噴射するように具現することもできる。
【0096】
図2及び
図12を参照すると、本発明の変形された実施例に係る基板処理装置1において、前記第3ガス噴射モジュール53は、プラズマを用いて前記第2ガスを活性化させて噴射することができる。前記第3ガス噴射モジュール53は、第3接地電極531(
図12に示す)及び第3プラズマ電極532(
図12に示す)を含むことができる。
【0097】
前記第3接地電極531は、前記第2ガスを噴射するものである。前記第3接地電極531)は、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3接地電極531は、前記第3設置孔43に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3接地電極531は、第3ハウジング5311(
図12に示す)、第3通過溝5312(
図12に示す)、及び第3供給孔5313(
図12に示す)を含むことができる。
【0098】
前記第3ハウジング5311は、前記第3設置孔43に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3ハウジング5311は、前記チャンバーリード4に電気的に接続することで、前記チャンバーリード4を介して電気的に接地する。前記第3ハウジング5311は、全体的に直方体形態に形成することができるが、これに限定されず、前記チャンバーリード4に設置して、第2ガスを噴射することができる形態であれば、円筒形態などの他の形態に形成することもできる。
【0099】
前記第3通過溝5312は、前記第3ハウジング5311に形成することができる。前記第3通過溝5312は、前記第3ハウジング5311の内側に位置することができる。前記第3ハウジング5311は、前記第3通過溝5312を介して一側が開放された形態で形成することができる。前記第3ハウジング5311は、開放された一側が前記基板支持部3(
図2に示す)を向くように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0100】
前記第3供給孔5313は、前記第3ハウジング5311を貫通して形成することができる。前記第3供給孔5313は、前記第3通過溝5312に連通するように形成することができる。前記第3供給孔5313は、前記第2ガス供給源120に接続することができる。前記第2ガス供給源120が供給した第2ガスは、前記第3供給孔5313を介して前記第3通過溝5312に供給することができる。前記第3ハウジング5311には、前記第3供給孔5313を複数個形成することもできる。この場合、前記第3供給孔5313は、前記第3プラズマ電極532の両側に位置することができる。
【0101】
前記第3プラズマ電極532は、前記第3ハウジング5311に設置することができる。前記第3プラズマ電極532は、第3絶縁部材534に挿入して設置することにより、前記第3ハウジング5311に設置することができる。前記第3絶縁部材534は、前記第3ハウジング5311及び前記第3プラズマ電極532を電気的に絶縁するものである。前記第3プラズマ電極532は、一部が前記第3通過溝5312に位置するように配置することができる。
【0102】
前記第3プラズマ電極532は、第2プラズマ電源523から印加されるプラズマ電源によって前記第3通過溝5312に供給される第2ガスからプラズマを生成する。この場合、プラズマは、プラズマ電源によって前記第3プラズマ電極532および前記第3ハウジング5311の第3側壁5311aの間にかかる電界によって生成され得る。これにより、前記第2ガスは、プラズマにより活性化して噴射することができる。
【0103】
図2及び
図13を参照すると、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記プラズマ処理部200からプラズマにより活性化された第2ガスの供給を受けることによって、プラズマによって活性化した第2ガスを噴射することもできる。この場合、前記第3ガス噴射モジュール53は、第3ハウジング5311(
図13に示す)、第3通過溝5312(
図13に示す)、及び第3供給孔5313(
図13に示す)を含むことができる。
【0104】
前記第3ハウジング5311は、前記第3設置孔43に挿入することにより、前記チャンバーリード4に設置することができる。前記第3ハウジング5311は、前記プラズマ処理部200からプラズマにより活性化した第2ガスの供給を受けることができる。これにより、前記第3ハウジング5311は、プラズマによって活性化した第2ガスを噴射することができる。
【0105】
前記第3通過溝5312は、前記第3ハウジング5311に形成することができる。前記第3通過溝5312は、前記第3ハウジング5311の内側に位置することができる。前記第3ハウジング5311は、前記第3通過溝5312を介して一側が開放された形態で形成することができる。前記第3ハウジング5311は、開放された一側が前記基板支持部3(
図2に示す)を向くように、前記チャンバーリード4に設置することができる。
【0106】
前記第3供給孔5313は、前記第3ハウジング5311を貫通して形成することができる。前記第3供給孔5313は、前記第3通過溝5312に連通するように形成することができる。前記第3供給孔5313は、前記プラズマ処理部200に接続することができる。前記プラズマ処理部200は、プラズマを用いて前記第2ガスを活性化させる第2プラズマ処理モジュール220を含むことができる。前記第3供給孔5313は、前記第2プラズマ処理モジュール220に接続することができる。前記第2プラズマ処理モジュール220を経て、活性化した第2ガスは、前記第3供給孔5313を介して前記第3通過溝5312に供給することができる。前記第3ハウジング5311には、前記第3供給孔5313を複数個形成することもできる。
【0107】
上述したように、前記第3ガス噴射モジュール53がプラズマを用いて前記第2ガスを活性化させて噴射する場合、前記第2ガス噴射モジュール52もまた、プラズマを用いて前記第2ガスを活性化して噴射することができる。この場合、図に示していないが、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2接地電極および前記第2プラズマ電極を用いて前記第2ガスを活性化して噴射するように具現することができる。前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2プラズマ処理モジュール220を経て活性化した第2ガスを噴射するように具現することもできる。
【0108】
図2及び
図10を参照すると、本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第2ガス噴射モジュール52を含むことができる。本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、上述したガス噴射部5の実施例と比較すると、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第2ガス噴射モジュール52のみを用いて処理ガスを噴射するように具現することができる。この場合、本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、前記第3ガス噴射モジュール53を備えていないことがあり得る。本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、前記第3ガス噴射モジュール53を備え、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第2ガス噴射モジュール52だけを用いて処理ガスを噴射している間、前記第3ガス噴射モジュール53が処理ガスを噴射しないように具現することもできる。この場合、本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、前記パージガス噴射モジュール54をさらに備えることもでき、前記第1ガス噴射モジュール51および前記第2ガス噴射モジュール52だけを用いて処理ガスを噴射している間、前記パージガス噴射モジュール54がパージガスを噴射しないように具現することもできる。
【0109】
本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5において、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に処理ガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第1ガス噴射モジュール51が噴射する処理ガスと同じ処理ガスを前記第2ガス噴射空間520に噴射することができる。
【0110】
前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に前記処理ガスとして、ソースガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。
【0111】
前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に前記処理ガスとして反応ガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。
【0112】
前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に前記処理ガスとしてパージガスを噴射するとき、前記第2ガス噴射モジュール52は、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、プロセスガスをパージする工程を行うことができる。
【0113】
本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、本発明の変形された実施例に係るガス噴射装置で具現することができる。一方、本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5は、上述した本発明に係る基板処理装置1および、本発明の変形された実施例に係る基板処理装置1のそれぞれに適用することができる。
【0114】
以下では、本発明に係る基板処理方法の実施例を添付の図を参照して詳細に説明する。
【0115】
図2~
図13を参照すると、本発明に係る基板処理方法は、前記処理チャンバー2内に処理ガスを噴射して前記基板(S)を処理するものである。本発明に係る基板処理方法は、上述した本発明に係る基板処理装置1を介して行われ得る。本発明に係る基板処理方法は、次のような工程を含むことができる。
【0116】
まず、ソースガスを噴射する。このような工程は、前記ガス噴射部5が、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスを噴射する工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記のソースガスを噴射する工程は、プラズマを用いて、ソースガスを活性化させて噴射することによって行うこともできる。前記ソースガスを噴射する工程を行う間、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記反応ガスの噴射を停止するとともに、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガスの噴射を停止することができる。前記ソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3が前記基板(S)を回転させる工程を並行して行うことができる。
【0117】
次に、ソースガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5が前記パージガス噴射空間540と前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記ソースガスの噴射を停止するとともに、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記反応ガスの噴射を停止することができる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3が前記基板(S)を回転させる工程を並行して行うことができる。
【0118】
次に、反応ガスを噴射する。このような工程は、前記ガス噴射部5が前記第3ガス噴射空間530と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスを噴射する工程は、前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記反応ガスを噴射する工程は、プラズマを用いて、反応ガスを活性化させて噴射することによって行うこともできる。前記反応ガスを噴射する工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記ソースガスの噴射を停止するとともに、前記パージガス噴射モジュール54は、前記パージガスの噴射を停止することができる。前記反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3が前記基板(S)を回転させる工程を並行して行うことができる。
【0119】
次に、反応ガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5が前記パージガス噴射空間540と前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51は、前記ソースガスの噴射を停止するとともに、前記第3ガス噴射モジュール53は、前記反応ガスの噴射を停止することができる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3が前記基板(S)を回転させる工程を並行して行うことができる。
【0120】
図2~
図16を参照すると、本発明の変形された実施例による基板処理方法は、次のような工程を含むことができる。本発明の変形された実施例による基板処理方法は、上述した本発明の変形された実施例に係るガス噴射部5が適用された基板処理装置を介して行うことができる。
図14~
図16でハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスおよびパージガスが噴射される空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスおよびパージガスが噴射されない空間である。
【0121】
まず、
図14に示すように、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0122】
次に、
図15に示すように、前記第1ガス噴射空間510および前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にパージガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスをパージする工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間および前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0123】
次に、
図16に示すように、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に反応ガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間および前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0124】
上述したような工程を介して、本発明の変形された実施例による基板処理方法は、前記基板(S)の処理工程を行うことができる。本発明の変形された実施例による基板処理方法は、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射した後に、前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程をさらに含むことができる。
【0125】
前記第1ガス噴射空間および前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、前記第1ガス噴射空間および前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程が完了した後、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にパージガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では反応ガスをパージする工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0126】
図2~
図17を参照すると、本発明の他の変形された実施例による基板処理方法は、次のような工程を含むことができる。
図17でハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスおよびパージガスが噴射される空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスおよびパージガスが噴射されない空間である。
【0127】
まず、
図17に示すように、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)に対しては、ソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0128】
次に、
図17に示すように、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射する。このような工程は、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2の内部で前記第1ガス噴射空間510および、前記第3ガス噴射空間530をパージガスによって空間的に区画することができる。前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0129】
次に、
図17に示すように、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第3ガス噴射空間530に位置した基板(S)に対しては、反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0130】
ここで、前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程、前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程、及び前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、同時に行うことができる。これにより、前記パージガスによって前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530が空間的に区画された状態で、基板(S)には、前記第1ガス噴射空間510を通過しながら、ソースガスによる処理工程を行うと共に、前記第3ガス噴射空間530を通過しながら反応ガスによる処理工程を行うことができる。
【0131】
上述したような工程を介して、本発明の他の変形された実施例による基板処理方法は、前記基板(S)に対する処理工程を行うことができる。本発明の他の変形された実施例による基板処理方法は、前記パージガス噴射空間にパージガスを噴射する工程をさらに含むことができる。
【0132】
前記パージガス空間にパージガスを噴射する工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540、540’にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記パージガス空間にパージガスを噴射する工程、前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程、前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程、及び前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、同時に行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530がパージガスによって空間的に区画される区画力が増大した状態で、基板(S)には、前記第1ガス噴射空間510を通過しながら、ソースガスによる処理工程を行うと共に、前記第3ガス噴射空間530を通過しながら反応ガスによる処理工程を行うことができる。
【0133】
図2~
図17を参照すると、本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、時分割処理工程および空間分割処理工程を含むことができる。
【0134】
前記時分割処理工程は、前記処理チャンバー2内に時間によって処理ガスを変更して噴射する時分割モードで基板を処理するものである。前記時分割処理工程を行うことにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスを用いた基板処理工程、ソースガスをパージする工程、反応ガスを用いた基板処理工程、及び反応ガスをパージする工程を順に行うことができる。
【0135】
前記空間分割処理工程は、前記処理チャンバー2内に空間別に異なる処理ガスを噴射する空間分割モードで基板を処理するものである。前記空間分割処理工程を行うことにより、前記処理チャンバー2内ではパージガスを用いて、空間が区画された状態で、ソースガスを用いた基板処理工程および反応ガスを用いた基板処理工程を並行して行うことができる。
【0136】
このように、本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、一つの基板処理装置1を用いて、時分割処理工程および空間分割処理工程を行うように具現することができる。これにより、本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、前記時分割処理工程を介してPure ALD(Atomic Layer Deposition)工程を行うことができると同時に、前記空間分割処理工程を介してALD工程の生産性を高めることができる。
【0137】
本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、繰り返し処理工程をさらに含むことができる。前記繰り返し処理工程は、前記時分割処理工程および前記空間分割処理工程を交互に繰り返して行うものである。これにより、本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、一つの基板処理装置1を用いて前記時分割処理工程および空間分割処理工程を交互に繰り返して行うように具現することができる。
【0138】
ここで、前記時分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
【0139】
まず、
図14に示すように、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0140】
次に、
図15に示すように、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にパージガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、ソースガスをパージする工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0141】
次に、
図16に示すように、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510に反応ガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0142】
上述したような工程を介して、前記時分割処理工程を行うことができる。前記時分割処理工程は、前記第1ガス噴射空間510と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射した後、前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程をさらに含むことができる。
【0143】
前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程が完了した後、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にパージガスを噴射すると同時に、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では反応ガスをパージする工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0144】
ここで、前記時分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
【0145】
まず、
図7に示すように、前記第1ガス噴射空間510及び前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。前記第1ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0146】
次に、
図9に示すように、ソースガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5が前記パージガス噴射空間540と前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0147】
次に、
図8に示すように、前記第3ガス噴射空間530と前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。前記第3ガス噴射空間と前記第2ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0148】
次に、
図9に示すように反応ガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5が前記パージガス噴射空間540と前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射するとともに、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0149】
ここで、前記空間分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
【0150】
まず、
図17に示すように、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51が、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第1ガス噴射空間510に位置する基板(S)に対しては、ソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0151】
次に、
図17に示すように、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射する。このような工程は、前記第2ガス噴射モジュール52が、前記第2ガス噴射空間520にパージガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2の内部で前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530がパージガスによって空間的に区画され得る。前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0152】
次に、
図17に示すように、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第3ガス噴射空間530に位置する基板(S)に対しては、反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0153】
前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程、前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程、及び前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、同時に行うことができる。これにより、前記パージガスによって前記第1ガス噴射空間510および前記第3ガス噴射空間530が空間的に区画された状態で、基板(S)には、前記第1ガス噴射空間510を通過しながら、ソースガスによる処理工程を行うと共に、前記第3ガス噴射空間530を通過しながら反応ガスによる処理工程を行うことができる。
【0154】
上述したような工程を介して、前記空間分割処理工程は、前記基板(S)に対する処理工程を行うことができる。前記空間分割処理工程は、前記パージガス噴射空間にパージガスを噴射する工程をさらに含むことができる。
【0155】
前記パージガス空間にパージガスを噴射する工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540、540’にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記パージガス空間にパージガスを噴射する工程、前記第1ガス噴射空間にソースガスを噴射する工程、前記第2ガス噴射空間にパージガスを噴射する工程、及び前記第3ガス噴射空間に反応ガスを噴射する工程は、同時に行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内で、前記第1ガス噴射空間510および、前記第3ガス噴射空間530がパージガスによって空間的に区画される区画力が増大した状態で、基板(S)には、前記第1ガス噴射空間510を通過しながら、ソースガスによる処理工程を行うと共に、前記第3ガス噴射空間530を通過しながら反応ガスによる処理工程を行うことができる。
【0156】
ここで、本発明のまた他の変形された実施例による基板処理方法は、前記時分割処理工程に対して、以下のように変形した実施例を含むことができる。
【0157】
図18及び
図19を参照すると、第1変形実施例に係る時分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
図18及び
図19にハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスが噴射される空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスが噴射されない空間である。
【0158】
まず、
図18に示すように、前記第1ガス噴射空間510のみにソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51だけが、前記第1ガス噴射空間510にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第1ガス噴射モジュール51から噴射されたソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間のみにソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第1ガス噴射空間のみにソースガスを噴射する工程を行う間、前記第2ガス噴射モジュール52、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0159】
次に、ソースガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記のソースガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0160】
次に、
図19に示すように、前記第3ガス噴射空間530のみに反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第3ガス噴射モジュール53だけが、前記第3ガス噴射空間530に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第3ガス噴射モジュール53から噴射された反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第3ガス噴射空間のみに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第3ガス噴射空間のみに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第2ガス噴射モジュール52、及び前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0161】
次に、反応ガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記反応ガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0162】
図20及び
図21を参照すると、第2変形実施例に係る時分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
図20及び
図21にハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスが噴射される空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスが噴射されない空間である。
【0163】
まず、
図20に示すように、前記第2ガス噴射空間520のみにソースガスを噴射する。このような工程は、前記第2ガス噴射モジュール52だけが、前記第2ガス噴射空間520にソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第2ガス噴射モジュール52から噴射されたソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第2ガス噴射空間のみにソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第2ガス噴射空間のみにソースガスを噴射する工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0164】
次に、ソースガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記のソースガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0165】
次に、
図21に示すように、前記第2ガス噴射空間520のみに反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第2ガス噴射モジュール52だけが、前記第2ガス噴射空間520に反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第2ガス噴射モジュール52から噴射された反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第2ガス噴射空間のみに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第2ガス噴射空間のみに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第3ガス噴射モジュール53、及び前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0166】
次に、反応ガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記反応ガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0167】
図22及び
図23を参照すると、第3変形実施例に係る時分割処理工程は、以下のような工程を含むように具現することができる。
図20及び
図23にハッチングが表示された部分は直接的にプロセスガスを噴射する空間であり、ハッチングが表示されていない部分は、直接的にプロセスガスを噴射しない空間である。
【0168】
まず、
図22に示すように、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、及び前記第3ガス噴射空間530のすべてに、ソースガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第2ガス噴射モジュール52、及び前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、及び前記第3ガス噴射空間530のそれぞれにソースガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第2ガス噴射モジュール52、及び前記第3ガス噴射モジュール53のそれぞれから噴射されたソースガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間、前記第2ガス噴射空間、および前記第3ガス噴射空間のすべてにソースガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第1ガス噴射空間、前記第2ガス噴射空間、および前記第3ガス噴射空間のすべてにソースガスを噴射する工程を行う間、前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0169】
次に、ソースガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記のソースガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記ソースガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記ソースガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0170】
次に、
図23に示すように、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、及び前記第3ガス噴射空間530のすべてに反応ガスを噴射する。このような工程は、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第2ガス噴射モジュール52、及び前記第3ガス噴射モジュール53が、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、及び前記第3ガス噴射空間530のそれぞれに反応ガスを噴射することによって行うことができる。これにより、前記処理チャンバー2内では、前記第1ガス噴射モジュール51、前記第2ガス噴射モジュール52、及び前記第3ガス噴射モジュール53のそれぞれから噴射された反応ガスを用いた基板処理工程を行うことができる。前記第1ガス噴射空間、前記第2ガス噴射空間、および前記第3ガス噴射空間のすべてに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。前記第1ガス噴射空間、前記第2ガス噴射空間、および前記第3ガス噴射空間のすべてに反応ガスを噴射する工程を行う間、前記パージガス噴射モジュール54は、ガスを噴射しない。
【0171】
次に、反応ガスをパージする。このような工程は、前記ガス噴射部5がパージガスを噴射することによって行うことができる。この場合、前記反応ガスをパージする工程は、前記パージガス噴射モジュール54が、前記パージガス噴射空間540にパージガスを噴射することによって行うことができる。前記反応ガスをパージする工程は、前記第1ガス噴射空間510、前記第2ガス噴射空間520、前記第3ガス噴射空間530、前記パージガス噴射空間540のうち少なくとも一つにパージガスを噴射することによって行うこともできる。前記反応ガスをパージする工程を行う間、前記基板支持部3は、前記基板(S)を回転経路に沿って回転させることができる。
【0172】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。