(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】コンテンツの使用権限管理方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220926BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
(21)【出願番号】P 2020546086
(86)(22)【出願日】2018-03-06
(86)【国際出願番号】 KR2018002607
(87)【国際公開番号】W WO2019172462
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-02-25
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェホン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リュ,デウォン
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-049703(JP,A)
【文献】特開2003-058657(JP,A)
【文献】特開2003-242032(JP,A)
【文献】特開2002-189870(JP,A)
【文献】特開2002-312674(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0793022(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1620728(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0051965(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行するコンテンツの使用権限管理方法であって、
コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザ
から、第1ユーザ端末
を介して、前記第1期間の
一部または全部である第2期間に対する前記第1使用権限の譲渡要求を受信する段階、
前記譲渡要求に基づき、前記第1ユーザの前記第1使用権限を前記第2期間
に基づいて縮小する段階、および
所定の条件を満たす第2ユーザ
に、第2ユーザ端末
を介して、前記第2期間の
一部または全部の期間について、前記複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する第2使用権限を提供する段階
を含
み、
前記複数のコンテンツのそれぞれはアーティストと関連し、
前記第1使用権限は、前記複数のコンテンツに対する前記第1期間の定額使用権であり、
前記第1ユーザ端末を介する前記譲渡要求は、前記複数のコンテンツと関連するアーティストのうちで第1アーティストが指定された譲渡要求である、
コンテンツの使用権限管理方法。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生することである、
請求項1に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項3】
前記所定の条件は、
前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することであるか、
前記第1アーティストと関連するコンテンツのうち、少なくとも前記第1ユーザによって指定されたコンテンツを再生することであるか、または
前記第2ユーザが再生を選択したコンテンツを含み、第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することである、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項4】
前記第2ユーザは、前記コンテンツ提供サービスの会員であるか、または前記コンテンツ提供サービスの会員ではないが所定の識別子が付与されたユーザである、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項5】
前記第1ユーザおよび前記第2ユーザの間には、メッセンジャーアプリケーションまたはSNSに基づく人的関係が形成されている、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項6】
前記第1ユーザに所定の報酬を提供する段階
をさらに含み、
前記報酬は、前記第1アーティストと関連するものである、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項7】
前記第2期間は、前記第1期間のうちで前記第1ユーザによって設定された特定の区間に属する時間、日付、または曜日である、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項8】
前記第2使用権限は、前記複数のコンテンツのうちで前記第1アーティストと関連するコンテンツだけに対する使用権限である、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項9】
前記第1ユーザが前記第1使用権限に対する所定の譲渡可能条件を満たすか否かを判定する段階
をさらに含み、
前記譲渡可能条件は、
前記第1ユーザが、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生したと判定されたとき、または
前記第1ユーザが譲渡しようとする前記第1使用権限の前記第2期間、または前記第1ユーザが予め譲渡した前記第1使用権限の累積期間が所定の最大譲渡可能期間以下であると判定されたときに満たされたと判定する、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項10】
前記第1使用権限を譲渡した前記第1ユーザに関する情報を、前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示する段階
をさらに含む、請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項11】
前記第1ユーザは複数であり、
前記第1アーティストと関連する複数の第1ユーザに対するランキングを提供する段階
をさらに含み、
前記ランキングは、前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示され、
前記ランキングは、前記複数の第1ユーザそれぞれが譲渡した前記第1使用権限の前記第2期間の長さに基づいて計算された加重値による、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項12】
前記ランキングは、前記加重値を含む複数のパラメータに基づいて決定され、
前記パラメータのうちの前記加重値は、前記ランキングの決定において支配的パラメータである、
請求項11に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項13】
前記第2ユーザは、前記第2ユーザ端末を利用して前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページにアクセスしたユーザであり、
前記第2使用権限を提供する段階は、
前記第2使用権限の提供に関する案内情報を
前記第2ユーザに、前記第2ユーザ端末
を介して提供する段階であって、前記案内情報は前記所定の条件を案内する情報を含む、段階、
前記第2ユーザ端末からの応答にしたがい、前記第2ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する段階、および
前記所定の条件を満たすと判定されたとき、前記第2ユーザ
に、第2ユーザ端末
を介して、前記第2使用権限を提供する段階
を含む、請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項14】
前記第2ユーザは複数であり、
前記第2使用権限は、一定の期間ごとに所定の数の第2ユーザだけに提供される、
請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項15】
前記第1ユーザは複数であり、
複数の第1ユーザによって譲渡された前記第1使用権限の前記第2期間の累積量を、前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示する段階
をさらに含む、請求項
1または2に記載のコンテンツの使用権限管理方法。
【請求項16】
請求項1~15のうちのいずれか一項に記載の使用権限管理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項17】
通信部、および
前記通信部により、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザ
から、第1ユーザ端末
を介して、前記第1期間の
一部または全部である第2期間に対する前記第1使用権限の譲渡要求を受信し、前記譲渡要求に基づき、前記第1ユーザの前記第1使用権限を前記第2期間
に基づいて縮小し、所定の条件を満たす第2ユーザ
に、第2ユーザ端末
を介して、前記第2期間の
一部または全部の期間について、前記複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する第2使用権限を提供する制御部
を含
み、
前記複数のコンテンツそれぞれはアーティストと関連し、
前記第1使用権限は、前記複数のコンテンツに対する前記第1期間の定額使用権であり、
前記第1ユーザ端末からの前記譲渡要求は、前記複数のコンテンツと関連するアーティストのうちで第1アーティストが指定された譲渡要求である、
コンテンツの使用権限管理装置。
【請求項18】
前記所定の条件は、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生することである、
請求項17に記載のコンテンツの使用権限管理装置。
【請求項19】
前記第2ユーザは、前記第2ユーザ端末を利用して前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページにアクセスしたユーザであり、
前記制御部は、前記第2使用権限の提供と関連する案内情報を
前記第2ユーザに、前記第2ユーザ端末
を介して提供し、前記第2ユーザ端末からの応答にしたがい、前記第2ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたとき、前記第2ユーザ
に、第2ユーザ端末
を介して、前記第2使用権限を提供し、前記案内情報は前記所定の条件を案内する情報を含む、
請求項
17または18に記載のコンテンツの使用権限管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツの使用権限管理方法および装置に関し、より詳細には、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して一定期間の使用権限を所有するユーザによって該当の使用権限が譲渡(寄付を含む)されることにより、他のユーザが該当の譲渡(寄付)された使用権限を用いてコンテンツを使用できるようにする、コンテンツの使用権限管理方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音源や動画のようなメディアコンテンツを視聴するときに、有料で提供されるコンテンツを視聴するためには所定の費用を支払わなければならない。すなわち、有料コンテンツを視聴しようとするユーザは、特定のコンテンツを視聴するために費用を支払ったり、コンテンツ提供サービスが提供するすべての(または一部の)コンテンツを一定期間だけ視聴できるようにした定額券を購入したりしなければならない。ユーザが決済や定額券の購入を望まない場合には、有料コンテンツの再生前に提供される所定の広告を視聴することにより、該当の有料コンテンツの少なくとも一部を無料で視聴することができる場合もある。
【0003】
しかし、このような広告の提供を条件に有料コンテンツの視聴を許容する場合に提供される広告は、ユーザが視聴したい有料コンテンツとはまったく関係のないものである場合が多いため、不必要な広告の視聴によってユーザが不便を感じるという問題が浮上している。
【0004】
したがって、有料コンテンツに対する視聴権限を所有するユーザが自身の視聴権限の一部を寄付する方式により、有料コンテンツを無料で利用しようとするユーザに、不必要な広告の視聴をさせることなく有料コンテンツを無料で視聴できるようにする権利を提供しつつ、視聴権限の一部を寄付したユーザも満足感を得ることができるようにするコンテンツの使用権限管理方法および装置が求められている。
【0005】
韓国公開特許第10-2014-0130293号公報(公開日2014年11月10日)は、端末装置のDRMコンテンツの使用権限を調整する方法であって、DRMコンテンツに対するライセンスを利用してDRMコンテンツに含まれた広告コンテンツを利用し、その利用に応じて広告コンテンツの利用状態情報を更新し、更新された広告コンテンツの利用状態情報を広告コンテンツの利用に関する政策情報と比較し、該当の比較結果に基づいてDRMコンテンツに含まれたデジタルコンテンツに対する使用権限情報をライセンスで調整することを含む方法を開示している。
【0006】
上述した背景技術の内容は読者の理解を助けるためのものに過ぎず、従来技術の一部を形成しない内容を含む可能性があり、従来技術によっては当業者が提供できない内容を含む可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第10-2014-0130293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一実施形態は、コンテンツ提供サービスが提供するコンテンツに対する所定期間の第1ユーザの使用権限を他のユーザに提供するために特定のアーティストを指定して譲渡(寄付)し、該当の特定のアーティストと関連する所定の条件を満たす第2ユーザが譲渡(寄付)された使用権限の範囲内でコンテンツを使用できるようにする、コンテンツの使用権限管理方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
一実施形態は、特定のアーティストのファンである第1ユーザが、自身が所有するコンテンツに対する使用権限の一部を他のユーザに提供するために譲渡することにより、特定のアーティストに対する他のユーザの関心を高めることができる、コンテンツの使用権限管理方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
一実施形態は、特定のアーティストのファンである第1ユーザから譲渡された一定期間のコンテンツに対する使用権限の一部を用いて他のユーザがコンテンツを利用できるようにし、コンテンツの使用権限の活用の効率性を極大化することができる、コンテンツの使用権限管理方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一側面において、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザの第1ユーザ端末から、前記第1期間の少なくとも一部である第2期間に対する前記第1使用権限の譲渡要求を受信する段階、前記譲渡要求に基づいて前記第1ユーザの前記第1使用権限を前記第2期間だけ縮小する段階、および所定の条件を満たす第2ユーザの第2ユーザ端末に、前記第2期間の少なくとも一部の期間(例えば、単位期間)について、前記複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する第2使用権限を提供する段階を含む、コンテンツの使用権限管理方法を提供する。
【0012】
前記複数のコンテンツのそれぞれはアーティストと関連してよい。
【0013】
前記第1使用権限は、前記複数のコンテンツに対する前記第1期間の定額使用券であってよい。
【0014】
前記第1ユーザ端末からの前記譲渡要求は、前記複数のコンテンツと関連するアーティストのうちで第1アーティストが指定された譲渡要求であってよい。
【0015】
前記所定の条件は、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生することであってよい。
【0016】
前記所定の条件は、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することであるか、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちで少なくとも前記第1ユーザによって指定されたコンテンツを再生することであるか、または前記第2ユーザが再生を選択したコンテンツを含み、第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することであってよい。
【0017】
前記第2ユーザは、前記コンテンツ提供サービスの会員であるか、または前記コンテンツ提供サービスの会員ではないが所定の識別子が付与されたユーザである、コンテンツの使用権限管理方法。
【0018】
前記第1ユーザおよび前記第2ユーザの間には、メッセンジャーアプリケーションまたはSNSに基づく人的関係が形成されていてよい。
【0019】
前記コンテンツの使用権限管理方法は、前記第1ユーザに所定の報酬を提供する段階をさらに含んでよい。
【0020】
前記報酬は、前記第1アーティストと関連するものであってよい。
【0021】
前記第2期間は、前記第1期間のうちで前記第1ユーザによって設定された特定の区間に属する時間、日付、または曜日であってよい。
【0022】
前記第2使用権限は、前記複数のコンテンツのうちで前記第1アーティストと関連するコンテンツだけに対する使用権限であってよい。
【0023】
前記コンテンツの使用権限管理方法は、前記第1ユーザが前記第1使用権限に対する所定の譲渡可能条件を満たすか否かを判定する段階をさらに含んでよい。
【0024】
前記譲渡可能条件は、前記第1ユーザが前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生したと判定されるとき、または前記第1ユーザが譲渡しようとする前記第1使用権限の前記第2期間または前記第1ユーザが予め譲渡した前記第1使用権限が累積した期間が所定の最大譲渡可能期間以下であると判定されたときに満たされたと判定してよい。
【0025】
前記コンテンツの使用権限管理方法は、第1使用権限を譲渡した前記第1ユーザに関する情報を、前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示する段階をさらに含んでよい。
【0026】
前記第1ユーザは複数であってよい。
【0027】
前記コンテンツの使用権限管理方法は、前記第1アーティストと関連する複数の第1ユーザに対するランキングを提供する段階をさらに含んでよい。
【0028】
前記ランキングは、前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示されてよい。
【0029】
前記ランキングは、前記複数の第1ユーザそれぞれが譲渡した前記第1使用権限の前記第2期間の長さに基づいて計算された加重値に基づいてよい。
【0030】
前記ランキングは、前記加重値を含む複数のパラメータに基づいて決定されてよい。
【0031】
前記パラメータのうちの前記加重値は、前記ランキングの決定において支配的パラメータ(dominant parameter)であってよい。
【0032】
前記第2ユーザは、前記第2ユーザ端末を利用して前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページにアクセスしたユーザであってよい。
【0033】
前記第2使用権限を提供する段階は、前記第2使用権限の提供と関連する案内情報を前記第2ユーザ端末に提供する段階(前記案内情報は、前記所定の条件を案内する情報を含む)、前記第2ユーザ端末からの応答に基づき、前記第2ユーザが前記所定の条件を満たすか否かを判定する段階、および前記所定の条件を満たすと判定されたとき、前記第2ユーザの第2ユーザ端末に前記第2使用権限を提供する段階を含んでよい。
【0034】
前記第2ユーザは複数であってよい。
【0035】
前記第2使用権限は、一定の期間ごとに所定の数の第2ユーザだけに提供されてよい。
【0036】
前記第1ユーザは複数であってよい。
【0037】
前記コンテンツの使用権限管理方法は、複数の第1ユーザによって譲渡された前記第1使用権限の前記第2期間が累積した量を前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページに表示する段階をさらに含んでよい。
【0038】
他の一側面において、通信部および前記通信部により、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザの第1ユーザ端末から、前記第1期間の少なくとも一部である第2期間に対する前記第1使用権限の譲渡要求を受信し、前記譲渡要求に基づいて前記第1ユーザの前記第1使用権限を前記第2期間だけ縮小し、所定の条件を満たす第2ユーザの第2ユーザ端末に、前記第2期間の少なくとも一部である期間について、前記複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する第2使用権限を提供する制御部を含む、コンテンツの使用権限管理装置を提供する。
【0039】
前記複数のコンテンツのそれぞれはアーティストと関連してよい。
【0040】
前記第1使用権限は、前記複数のコンテンツに対する前記第1期間の定額使用券であってよい。
【0041】
前記第1ユーザ端末からの前記譲渡要求は、前記複数のコンテンツと関連するアーティストのうちで第1アーティストが指定された譲渡要求であってよい。
【0042】
前記所定の条件は、前記複数のコンテンツのうち、前記第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生することであってよい。
【0043】
前記第2ユーザは、前記第2ユーザ端末を利用して前記コンテンツ提供サービスの前記第1アーティストと関連するページにアクセスしたユーザであってよい。
【0044】
前記制御部は、前記第2使用権限の提供と関連する案内情報を前記第2ユーザ端末に提供し(前記案内情報は、前記所定の条件を案内する情報を含む)、前記第2ユーザ端末からの応答に基づき、前記第2ユーザの前記所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたとき、前記第2ユーザの第2ユーザ端末に前記第2使用権限を提供してよい。
【発明の効果】
【0045】
ユーザが、コンテンツ提供サービスが提供するコンテンツに対する所定の期間の自身の使用権限のうちの余った部分を他のユーザの使用のために譲渡(寄付)することにより、コンテンツの使用権限を効率的に活用することができ、不必要な広告の視聴なく他のユーザがコンテンツを使用できるようにする、コンテンツの使用権限管理方法および装置を提供する。
【0046】
特定のアーティストのファンであるユーザが、自身が所有するコンテンツに対する使用権限の一部を、該当の特定のアーティストと関連する所定の条件を満たすことを条件に他のユーザに譲渡することにより、特定のアーティストに対する他のユーザの関心を誘導し、特定のアーティストのファンとしてのユーザの活動を督励することができる、コンテンツの使用権限管理方法および装置を提供する。
【0047】
特定のアーティストのファンであるユーザが、自身が所有するコンテンツに対する使用権限の一部を他のユーザに提供するために特定のアーティストを指定して譲渡するときに、該当の使用権限の譲渡に関する情報がコンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページに表示され、ユーザが特定のアーティストのファンであるという存在感を示すことができる、コンテンツの使用権限管理方法および装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】一実施形態における、第1ユーザのコンテンツに対する使用権限の少なくとも一部を第2ユーザが使用できるように、第1アーティストを指定して譲渡(寄付)するようにするコンテンツの使用権限管理方法を示した図である。
【
図2】一実施形態における、コンテンツに対する使用権限を譲渡する第1ユーザ端末、コンテンツの使用権限管理装置、および使用権限が提供される第2ユーザ端末の構造を示した図である。
【
図3】一実施形態における、第1ユーザのコンテンツに対する使用権限の少なくとも一部を第2ユーザの使用のために譲渡するようにするコンテンツの使用権限管理方法を示したフローチャートである。
【
図4】一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページに第1ユーザ間のランキングを提供する方法を示したフローチャートである。
【
図5】一例における、第1ユーザから譲渡されたコンテンツに対する使用権限に基づくコンテンツに対する第2使用権限を第2ユーザに提供する方法を示したフローチャートである。
【
図6】一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページに使用権限の譲渡に関する情報および/またはユーザインタフェースを提供する方法を示したフローチャートである。
【
図7】一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページと、前記ページで第1ユーザが第1使用権限の一部に対する譲渡を要求する方法を示した図である。
【
図8】一例における、コンテンツ提供サービスのページで第2ユーザがコンテンツに対する第2使用権限の提供を受ける方法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0050】
以下の詳細な説明において、「コンテンツ」とは、例えば、音源、動画、またはミュージックビデオのようなメディアコンテンツであってよい。また、コンテンツと関連するアーティストとは、コンテンツの制作に関与した者を意味し、例えば、音源に該当するコンテンツを制作した歌手であってよい。
【0051】
また、以下の詳細な説明において、ユーザとは、人間であるユーザだけでなく、説明の便宜上、ユーザと関連するコンテンツ提供サービスのアカウントまたはユーザが使用するユーザ端末を意味してよい。例えば、ユーザからの要求の受信/ユーザへのコンテンツの提供は、ユーザと関連するアカウント(またはユーザ端末)からの要求の受信/ユーザと関連するアカウント(またはユーザ端末)へのコンテンツの提供として解釈されてよい。同じように、ユーザが使用するユーザ端末/ユーザアカウントも、ユーザ自体を示すものとして解釈されてよい。
【0052】
さらに、以下の詳細な説明において、コンテンツの使用とは、コンテンツ提供サービスが指定する目的に応じてコンテンツを閲覧することに該当してよい。例えば、メディアコンテンツの使用は、該当のメディアコンテンツを再生することに該当してよい。また、コンテンツの「使用権限」とは、このようなコンテンツ提供サービスが指定した目的に応じてコンテンツを使用できるようにする権限を意味してよい。
【0053】
図1は、一実施形態における、第1ユーザのコンテンツに対する使用権限の少なくとも一部を第2ユーザが使用できるように、第1アーティストを指定して譲渡(寄付)するようにするコンテンツの使用権限管理方法を示した図である。
【0054】
図1は、コンテンツ使用権限管理装置100が、第1ユーザの第1ユーザ端末110-1~110-Nから、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対する第1使用権限の譲渡(寄付)の要求を受信し、これにより、譲渡された第1使用権限の範囲に属する第2使用権限を第2ユーザの第2ユーザ端末120-1~120-Nに提供する方法について説明している。図に示すように、第1ユーザおよび第2ユーザは複数であってよいが、以下では説明の便宜上、第1ユーザ端末110および第2ユーザ端末120を代表的な例として説明し、重複する説明は省略する。
【0055】
第1使用権限とは、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツ(例えば、特定の範囲のコンテンツまたはすべてのコンテンツ)に対して所定の第1期間にわたり該当のコンテンツを自由に使用することのできる権限であってよい。例えば、コンテンツ提供サービスが音源提供サービスである場合、第1使用権限は、第1ユーザが購入した、音源提供サービスが提供する音源に対する定額使用券(定額再生券)に該当してよい。所定の第1期間とは、第1ユーザが購入した期間に対応する期間であって、例えば、1日、1週間、1ヶ月、または1年であってよい。
【0056】
第1ユーザ端末110は、コンテンツ使用権限管理装置100に第1使用権限の一部の譲渡を要求してよい。このとき、第1ユーザ端末110は、特定の第1アーティストを指定してよい。第1アーティストは、例えば、第1ユーザの関心アーティストであってよい。つまり、第1ユーザは、第1アーティストのファンであってよい。第1ユーザ端末110は、コンテンツに対する第1期間の使用権限である第1使用権限のうち、第1期間の少なくとも一部に該当する第2期間のコンテンツに対する使用権限を譲渡してよい。
【0057】
第2期間に対する第1使用権限の譲渡要求を受信したコンテンツ使用権限管理装置100は、第1ユーザの第1使用権限を第2期間だけ縮小してよい。すなわち、コンテンツ使用権限管理装置100は、第1ユーザが譲渡した期間だけ、第1ユーザと関連するアカウントで第1使用権限を縮小してよい。
【0058】
コンテンツ使用権限管理装置100は、第2ユーザのうちで第1ユーザが指定した第1アーティストと関連する条件を満たす第2ユーザの第2ユーザ端末120にコンテンツに対する第2使用権限を提供してよい。第2使用権限は、第1使用権限の範囲内に属してよい。第2使用権限は、上述した第2期間の少なくとも一部に該当する単位期間のコンテンツに対する使用権限であってよい。
【0059】
例えば、具体的な例を参照しながらさらに詳しく説明すれば、音源提供サービスが提供する音源のすべてを再生することのできる30日間の定額券を第1ユーザが保有している場合、第1ユーザは、前記定額券のうちの10日間に該当する権限を第2ユーザのために譲渡(寄付)するようにコンテンツ使用権限管理装置100に要求してよい。このとき、第1ユーザは、自身がファンである歌手AAAを指定してよい。要求を受信したコンテンツ使用権限管理装置100は、第1ユーザの30日定額券を20日定額券に縮小し、10日間に該当する定額券を10回の1日定額券に分割して10人の第2ユーザにそれぞれ提供してよい。コンテンツ使用権限管理装置100は、このような1日定額券を、歌手AAAと関連して所定の条件を満たす第2ユーザだけに提供してよい。所定の条件とは、例えば、歌手AAAと関連する音源を所定の回数以上に再生することであってよい。
【0060】
このように、第1ユーザは、自身がファンである第1アーティストを指定して第1使用権限の一部を寄付することにより、第1アーティストのファンとしての存在感を示すことができ、第1アーティストと関連する所定の条件を満たす第2ユーザだけに第2使用権限を提供することにより、第1アーティストへの関心を第2ユーザに誘導することができる。また、第2ユーザは、第2使用権限の提供を受けることにより、不必要な広告を視聴することなくコンテンツを使用できるようになる。
【0061】
一方、図に示すように、第1ユーザが複数である場合、一部の第1ユーザ(例えば、ユーザ端末110-Nのユーザ)は第2アーティストを指定して自身の第1使用権限を譲渡する場合がある。このとき、第2使用権限の提供を受けるための第2ユーザには、第2アーティストと関連する条件を満たすことが求められてよい。
【0062】
第1ユーザが、自身が所有する第1使用権限の一部を第2ユーザに提供するために寄付する詳しい方法については、
図2~8を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0063】
図2は、一実施形態における、コンテンツに対する使用権限を譲渡する第1ユーザ端末、コンテンツの使用権限管理装置、および使用権限が提供される第2ユーザ端末の構造を示した図である。
【0064】
図2を参照しながら、
図1で説明したコンテンツ使用権限管理装置100、第1ユーザの第1ユーザ端末110、および第2ユーザの第2ユーザ端末120の詳細的な構成についてさらに詳しく説明する。
【0065】
コンテンツ使用権限管理装置100は、第1ユーザ端末110からの第1使用権限の譲渡(寄付)要求にしたがい、第1ユーザの第1使用権限を縮小して第2ユーザに第2使用権限を提供する装置であって、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対する使用権限を管理するサーバまたはその他のコンピュータ装置であってよい。例えば、コンテンツ使用権限管理装置100は、第1ユーザ端末110および第2ユーザ端末120にインストールされるコンテンツ提供サービスと関連するアプリケーションを運用して第1ユーザ端末110および第2ユーザ端末120にコンテンツの使用を提供するサーバであってよい。
【0066】
コンテンツ使用権限管理装置100は、通信部210および制御部220を含んでよい。
【0067】
通信部210は、コンテンツ使用権限管理装置100が他のサーバやユーザ端末110および120と通信するための装置であってよい。すなわち、通信部210は、他のサーバやユーザ端末110および120に対してデータおよび/または情報を送信/受信する、コンテンツ使用権限管理装置100のネットワークインタフェースカード、ネットワークインタフェースチップ、およびネットワーキングインタフェースポートなどのようなハードウェアモジュール、またはネットワークデバイスドライバ(driver)またはネットワーキングプログラムのようなソフトウェアモジュールであってよい。
【0068】
制御部220は、コンテンツ使用権限管理装置100の構成要素を管理してよく、コンテンツ使用権限管理装置100が使用するプログラムまたはアプリケーションを実行してよい。例えば、制御部220は、通信部210から受信した第1使用権限の一部に対する譲渡の要求を処理し、第2使用権限を第2ユーザに提供するために使用されるプログラムまたはアプリケーションを実行し、必要な演算を処理してよい。制御部220は、コンテンツ使用権限管理装置100の少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサ内の少なくとも1つのコア(core)であってよい。
【0069】
制御部220は権限管理部222、インタフェース提供部224、ランキング計算部226、および報酬提供部228を含んでよい。制御部220の構成222~228のそれぞれは、1つ以上のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールによって実現されてよい。
【0070】
権限管理部222は、通信部210により、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザと関連する第1ユーザ端末110から、第1期間の少なくとも一部である第2期間に対する第1使用権限の譲渡(寄付)要求を受信してよい。権限管理部222は、受信された譲渡要求に基づいて第1ユーザの第1使用権限を第2期間だけ縮小してよい。また、権限管理部222は、所定の条件を満たす第2ユーザと関連する第2ユーザ端末120に、第2期間の少なくとも一部に該当する単位期間の複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する使用権限である第2使用権限を提供してよい。
【0071】
ランキング計算部226は、第1ユーザの使用権限譲渡の程度に基づいて第1ユーザ間のランキングを計算してよい。
【0072】
報酬提供部228は、第1使用権限を譲渡した第1ユーザに所定の報酬を提供してよい。
【0073】
インタフェース提供部224は、第1ユーザの第1使用権限の譲渡に関する情報および/または第1使用権限の譲渡と関連するユーザインタフェースを提供してよい。
【0074】
制御部220の構成222~228のより具体的な機能および動作については、
図3~8を参照しながらさらに詳しく説明する。上述した制御部220の構成222~228は、少なくとも1つのプロセッサ内で実現されてよく、構成222~228の機能および動作は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されてよい。また、説明の便宜上、制御部220の構成222~228によって実行される機能/動作は、制御部220が実行すると説明することもある。
【0075】
第1ユーザ端末110は、第1ユーザが第1使用権限を用いてコンテンツ提供サービスから提供される複数のコンテンツを使用できるようにし、第1使用権限の一部に対する譲渡をコンテンツ使用権限管理装置100に要求するようにする電子装置であってよい。例えば、第1ユーザ端末110は、スマートフォン、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、タブレット(tablet)、モノのインターネット(Internet Of Things)機器、またはウェアラブルコンピュータ(wearable computer)など、ユーザが使用する端末であってよい。
【0076】
第1ユーザ端末110は、通信部230、制御部240、および表示部250を含んでよい。
【0077】
通信部230は、第1ユーザ端末110がコンテンツ使用権限管理装置100や他のユーザ端末と通信するための装置であってよい。すなわち、通信部230は、コンテンツ使用権限管理装置100や他のユーザ端末に対してデータおよび/または情報を送信/受信する、第1ユーザ端末110のネットワークインタフェースカード、ネットワークインタフェースチップ、およびネットワーキングインタフェースポートなどのようなハードウェアモジュール、またはネットワークデバイスドライバ(driver)またはネットワーキングプログラムのようなソフトウェアモジュールであってよい。
【0078】
制御部240は、第1ユーザ端末110の構成要素を管理してよく、第1ユーザ端末110が使用するプログラムまたはアプリケーションを実行してよい。例えば、制御部240は、第1ユーザ端末110にインストールされたコンテンツ提供サービスと関連するアプリケーションを実行して第1使用権限の譲渡を要求したり、第1ユーザがコンテンツを使用できるようにしたりしてよく、これによって必要な演算を処理してよい。制御部240は、第1ユーザ端末110の少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサ内の少なくとも1つのコアであってよい。
【0079】
表示部250は、第1ユーザ端末110の第1ユーザが入力したデータを出力したり、使用されるコンテンツに関する情報、第1ユーザの第1使用権限譲渡に関する情報、およびこれと関連するユーザインタフェースを出力したりするためのディスプレイ装置であってよい。例えば、表示部250はタッチスクリーンを含んでよく、この場合、表示部は、ユーザに設定および要求を入力させるための入力部の機能を含むように構成されてよい。
【0080】
また、図に示されてはいないが、第1ユーザ端末110は、データまたは情報を記録するための装置として格納部を含んでよい。格納部は、いかなるメモリまたはストレージ装置を含んでもよい。格納部には、制御部240が実行するプログラムまたはアプリケーション、およびこれに関する情報が記録されてよい。例えば、格納部は、コンテンツ提供サービスと関連するアプリケーションおよび該当のアプリケーションに関する情報を記録してよい。
【0081】
第2ユーザ端末120は、第1ユーザ端末110の構成230~250に対応する構成230’~250’をそれぞれ含んでよく、構成230~250に対して説明した技術的特徴は構成230’~250’に対しても同じように適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0082】
第1ユーザ端末110および第2ユーザ端末120と、コンテンツ使用権限管理装置100との相互作用によってコンテンツの使用権限が管理されるより詳細な方法については、
図3~8を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0083】
以上、
図1を参照しながら説明した技術的特徴は、
図2に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0084】
図3は、一実施形態における、第1ユーザのコンテンツに対する使用権限の少なくとも一部を第2ユーザの使用のために譲渡するようにするコンテンツの使用権限管理方法を示したフローチャートである。
【0085】
段階310で、制御部220の権限管理部222は、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツに対して所定の第1期間の第1使用権限を所有する第1ユーザと関連する第1ユーザ端末から、第1期間の少なくとも一部である第2期間に対する第1使用権限の譲渡要求を受信してよい。
【0086】
コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツのそれぞれはアーティストと関連してよい。コンテンツと関連するアーティストとは、コンテンツの制作に関与した者であって、例えば、音源に該当するコンテンツを制作した歌手であってよい。また、各コンテンツは、関連するアーティストのアルバムに含まれてよい。
【0087】
第1ユーザ端末110からの第1使用権限の譲渡要求は、第1ユーザによって第1アーティストが指定された譲渡要求であってよい。第1アーティストの指定は、譲渡の要求時に第1ユーザ端末110によって第1アーティストが選択されるか、コンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページで譲渡要求が実行される場合になされてよい。例えば、第1ユーザは、自身がファンである第1アーティストを指定し、自身が所有している第1使用権限の一部を第2ユーザへの提供のために寄付するように要求してよい。
【0088】
第1使用権限とは、前記複数のコンテンツに対する第1期間の定額使用券であってよい。例えば、第1使用権限は、複数の音源に対して第1ユーザが決済した期間(1日、1週間、1ヶ月、または1年)の定額使用券(ストリーミング券またはダウンロード券)であってよい。譲渡の対象となる第1使用権限の第2期間は、第1期間の少なくとも一部であってよい。例えば、第2期間は、第1期間のうちでユーザによって設定された特定の区間に属する時間、日付、または曜日であってよい。一例として、第1期間が1ヶ月である場合、譲渡の対象となる第2期間は、その一部である10日間となってよい。また、第1使用権限が、日付が指定されている(または、第1ユーザが日付を指定することのできる)1ヶ月の第1使用権限に対する第2期間は、指定された日付の10日間であってよい。また、第2期間は、第1期間のうちの特定の曜日(例えば、火曜日)であってもよいし、第1期間のうちの特定の時間帯(例えば、午前0時~午前11時)であってもよい。
【0089】
したがって、第1ユーザは、第1使用権限の第1期間のうちで自身が使用しないと予想される期間(余剰期間)を指定して寄付を要求してよい。
【0090】
段階320で、権限管理部222は、第1使用権限の譲渡を要求した第1ユーザが第1使用権限に対する所定の譲渡可能条件を満たしているかを判定してよい。
【0091】
権限管理部222は、例えば、第1ユーザが、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツのうち、第1アーティストと関連するコンテンツのうちの所定の件数のコンテンツを再生したと判定されたときに、第1ユーザが所定の譲渡可能条件を満たしていると判定してよい。
【0092】
または、権限管理部222は、例えば、第1ユーザが譲渡しようとする第1使用権限の第2期間が所定の最大譲渡可能期間以下であるか、または第1ユーザが予め譲渡した第1使用権限の累積期間(すなわち、累積期間+第2期間)が所定の最大譲渡可能期間以下であると判定されたときに、第1ユーザが所定の譲渡可能条件を満たしていると判定してよい。所定の最大譲渡可能期間には特定の期間単位が設定されてよい。例えば、権限管理部222は、1ヶ月の間に第1ユーザが30日以上の第1使用権限を譲渡(寄付)できないように最大譲渡可能期間を設定してよい。
【0093】
段階320の実行により、第1ユーザが自身の第1使用権限を無分別に譲渡することを防ぐことができる。つまり、コンテンツの使用権限の寄付におけるアビューズ行為を防ぐことができる。
【0094】
権限管理部222は、第1ユーザが所定の譲渡可能条件を満たすと判定されたときに段階330を実行してよい。
【0095】
段階330で、権限管理部222は、受信された譲渡要求に基づき、第1ユーザの第1使用権限を第2期間だけ縮小してよい。権限管理部222は、コンテンツ提供サービスの第1ユーザと関連するアカウントにおいて、第1使用権限を第2期間だけ縮小してよい。例えば、第1ユーザが30日間の第1使用権限のうちの10日間に対して譲渡を要求した場合、権限管理部222は、第1ユーザの第1使用権限を20日間に縮小してよい。
【0096】
段階340で、権限管理部222は、所定の条件を満たす第2ユーザと関連する第2ユーザ端末120に、第2期間の少なくとも一部である単位期間の複数のコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツに対する第2使用権限を提供してよい。
【0097】
第2ユーザが第2使用権限を取得するために満たすべき所定の条件は、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツのうち、第1アーティストと関連するコンテンツを所定の件数だけ再生することであってよい。
【0098】
例えば、前記所定の条件は、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツのうち、第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することであってよい。このとき、特定のアルバムは、第1ユーザまたはコンテンツ使用権限管理装置100が指定したものであってよい。または、前記所定の条件は、第1アーティストと関連するコンテンツのうち、少なくとも第1ユーザによって指定されたコンテンツを再生することであってよい。または、前記所定の条件は、第2ユーザが再生を選択したコンテンツを含み、第1アーティストと関連する特定のアルバムに含まれた所定の件数のコンテンツを再生することであってよい。一例として、所定の条件は、第1アーティストの3件の音源を再生することであるか、第1アーティストの第1アルバムに含まれた3件の音源を再生することであるか、または第1アーティストの音源のうちで第1ユーザが選択した音源を含んだ3件の音源を再生することであってよい。または、第2ユーザが再生を選択した音源を含んだ、第1アーティストの3件の音源を再生することであってよい。第2ユーザのアビューズ行為を防ぐために、所定の条件を満たす「コンテンツ」の再生は、コンテンツを最初から最後まで再生することであるか、または少なくとも70%以上(すなわち、所定の値以上)を再生することであってよい。
【0099】
単位期間は、第2期間の少なくとも一部であって、第2ユーザへの第2使用権限の提供のために第2期間を分割したものであってよい。例えば、第2期間が10日間である場合、単位期間は1日間であってよい。したがって、一例として、第1ユーザによって10日間に該当する定額券が寄付された場合、権限管理部222は、これを10回分の1日定額券に分割し、10人の第2ユーザそれぞれに提供してよい。
【0100】
第2使用権限は、第1使用権限の範囲に属する使用権限であってよい。第2使用権限は、コンテンツを使用できる期間が第1使用権限よりも短いことを除いては、第1使用権限と同じ条件であってよい。または、第2使用権限は、コンテンツ提供サービスが提供する複数のコンテンツのうち、第1アーティストと関連するコンテンツまたは一部のコンテンツだけに対する使用権限であってよい。例えば、第1ユーザは、自身が譲渡する使用権限が、自身がファンである第1アーティストのコンテンツのためだけに使用されるように指定して使用権限の譲渡を要求してよい。
【0101】
第2使用権限が提供される第2ユーザは、コンテンツ提供サービスの会員であってよい。または、第2ユーザは、コンテンツ提供サービスの会員ではないが、所定の識別子が付与されたユーザであってよい。例えば、第2ユーザは、コンテンツ提供サービスのアカウントではない、所定のゲストアカウントが付与されたユーザであってよい。
【0102】
または、第2ユーザは、第1ユーザとメッセンジャーアプリケーションまたはSNSに基づく人的関係が形成されているユーザであってよい。例えば、第1ユーザと第2ユーザは友達関係であってよい。この場合、第1ユーザは、自身が譲渡する使用権限が自身と人的関係が成立されている第2ユーザのコンテンツの使用のためだけに提供されるように、使用権限の譲渡を要求してよい。
【0103】
第2ユーザが、例えば、コンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページにアクセスするか、第1アーティストと関連するコンテンツを選択したときに、所定の条件を満たす場合には、第2使用権限の提供が受けられることに関する案内を受けてよい。
【0104】
段階340の実行により、第1アーティストと関連する所定の条件を満たす第2ユーザに第2使用権限が提供されることにより、第1アーティストに対する第2ユーザの関心を誘導することができる。また、このような第2使用権限の譲渡が第1ユーザの寄付要求によってなされることにより、第1ユーザに第1アーティストのファンとしての存在感を感じさせることができる。
【0105】
また、図に示されてはいないが、報酬提供部228は、第1使用権限を譲渡した第1ユーザに所定の報酬を提供してよい。提供される報酬は、第1アーティストに関連するものであってよい。報酬提供部228は、複数の第1ユーザに対して最も多くの期間の第1使用権限を譲渡した第1ユーザ、またはそのランキングによって第1ユーザに報酬を提供してよい。
【0106】
提供される報酬は、例えば、第1アーティストと関連するグッツ(goods)であってよい。また、コンテンツ提供サービスまたはコンテンツ提供サービスと関連するアプリケーション(例えば、メッセンジャーアプリケーション)で利用可能な、第1アーティストに関する絵文字、スタンプ、ポイント、クーポン、あるいは第1ユーザのアカウント(例えば、アカウントのサムネイル)に視覚的に表示可能なアイテムのうちの少なくとも1つであってよい。または、第1アーティストとの実際の連結(オン/オフライン上の連結)を提供するための機会であってもよい。
【0107】
以上、
図1および
図2を参照しながら説明した技術的特徴は、
図3に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0108】
図4は、一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページに第1ユーザ間のランキングを提供する方法を示したフローチャートである。
【0109】
上述したように、第1ユーザは複数であってよい。
【0110】
段階410で、ランキング計算部226は、第1ユーザの第1使用権限の譲渡の程度に基づいて第1ユーザ間のランキングを計算してよい。ランキングは、第1アーティストに対する第1ユーザの関心度を示すランキングであってよい。ランキングは、どの第1ユーザが、第1アーティストを指定して最も多くの(すなわち、最も長い期間の)第1使用権限を寄付したかを示すものであってよい。
【0111】
段階420で、ランキング計算部226は、段階410で計算された第1アーティストと関連する複数の第1ユーザのランキングを提供してよい。ランキングは、コンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページに表示されてよい。ユーザは、該当のページにアクセスしたユーザ端末110、120を通じてランキングを確認してよい。
【0112】
ランキングは、複数の第1ユーザそれぞれが譲渡した第1使用権限の第2期間の長さに基づいて計算された加重値によって決定されてよい。ランキングの計算は特定の期間単位で実行されてよい。例えば、ランキング計算部226は、ここ最近1ヶ月間に第1アーティストを指定して第1使用権限をより多く寄付した第1ユーザがより高い順位にランキングされるようにしてよい。または、ここ最近に第1使用権限を寄付した第1ユーザがより高い順位にランキングされるようにしてよい。すなわち、ランキング計算部226は、ここ最近により多くの第1使用権限を寄付した第1ユーザがより高い順位となるように、第1ユーザのランキングを決定してよい。
【0113】
第1アーティストと関連する複数の第1ユーザに対するランキングは、上述した第1使用権限の寄付の程度の他にも、これを含む複数のパラメータに基づいて決定されてよい。例えば、ランキングは、第1アーティストと関連するコンテンツの再生回数、前記コンテンツを共有した回数、および第1アーティストに関する活動指数のうちの少なくとも1つにさらに基づいて決定されてよい。このようなパラメータのうちの前記加重値は、前記ランキングの決定において支配的パラメータ(dominant parameter)であってよい。すなわち、ランキングの決定において第1使用権限の寄付の可否と程度が最も重要なパラメータとなってよい。
【0114】
第1ユーザのランキングの具体的な例については、
図7を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0115】
以上、
図1~3を参照しながら説明した技術的特徴は、
図4に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0116】
図5は、一例における、第1ユーザから譲渡されたコンテンツに対する使用権限に基づくコンテンツに対する第2使用権限を第2ユーザに提供する方法を示したフローチャートである。
【0117】
図3を参照しながら説明した段階340は、以下の段階510~530を含んでよい。
【0118】
第2使用権限が提供される第2ユーザは、第2ユーザ端末120を利用してコンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページにアクセスしたユーザであってよい。
【0119】
制御部220のインタフェース提供部228は、第2使用権限の提供に関する案内情報を第2ユーザ端末120に提供してよい。案内情報は、段階340を参照しながら説明した所定の条件を案内する情報を含んでよい。
【0120】
段階520で、権限管理部222は、第2ユーザ端末120から応答を受信してよい。前記応答は、第2使用権限の提供を受諾するという同意であってよい。このとき、権限管理部222は、応答した第2ユーザに、前記所定の条件の満たすために再生が必要なコンテンツ(例えば、第1アーティストと関連するコンテンツのうちの指定されたコンテンツ)に対する使用権限を提供してよい。
【0121】
段階530で、権限管理部222は、第2ユーザが所定の条件を満たすかを判定してよい。権限管理部222は、第2ユーザが段階510の所定の条件を案内する情報に示された所定の条件を満たすかを判定してよい。例えば、第2ユーザは、第1アーティストの3件の音源を再生しなければならないという条件が案内されたとき、第1アーティストの3件の音源を再生することによって該当の条件を満たしてよい。
【0122】
段階540で、権限管理部222は、第2ユーザが所定の条件を満たすと判定されたとき、第2ユーザと関連する第2ユーザ端末120に第2使用権限を提供してよい。例えば、権限管理部222は、第2ユーザに、前記所定の条件を満たすために再生が必要なコンテンツに対する使用権限だけでなく、第2使用権限が許容する権限(例えば、コンテンツ提供サービスが提供するすべてのコンテンツまたは指定された一部のコンテンツ(第1アーティストと関連するコンテンツ)に対する使用権限)を提供してよい。
【0123】
第2ユーザに第2使用権限を提供する具体的な例については、
図8を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0124】
以上、
図1~4を参照しながら説明した技術的特徴は、
図5に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0125】
図6は、一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページに、使用権限の譲渡と関連する情報および/またはユーザインタフェースを提供する方法を示したフローチャートである。
【0126】
段階610で、権限管理部222は、コンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページへのユーザ(第1ユーザまたは第2ユーザ)のアクセスを感知してよい。第1アーティストと関連するページは、第1アーティストと関連するアルバムや、コンテンツが整理されたページであってよい。第1アーティストと関連するページには、第1アーティスト、第1アーティストのアルバム、および第1アーティストのコンテンツに関する詳細情報が提供されてよい。
【0127】
段階620で、インタフェース提供部224は、第1アーティストと関連するページに、第1使用権限の譲渡に関する情報および/または第1使用権限の譲渡と関連するユーザインタフェースを提供してよい。
【0128】
具体的に、段階620-1で、インタフェース提供部224は、第1使用権限を譲渡した第1ユーザに関する情報を、コンテンツ提供サービスの第1アーティストと関連するページに表示してよい。例えば、インタフェース提供部224は、第1ユーザのIDまたはニックネーム、第1ユーザが作成した所定のメッセージ、第1ユーザが寄付した第1使用権限の期間の長さ(寄付量)、および第1ユーザのランキングのうちの少なくとも1つの情報を、第1アーティストと関連するページに表示してよい。このような、第1ユーザに関する情報が第1アーティストと関連するページに表示されることにより、第1ユーザに第1アーティストのファンとしての存在感を感じさせることができる。すなわち、第1アーティストを指定した第1ユーザの第1使用権限の譲渡は、第1アーティストのグッツを購入したときと同じ満足感を第1ユーザに与えることができる。
【0129】
段階620-2で、インタフェース提供部224は、第1ユーザのランキング情報を第1アーティストと関連するページに提供してよい。提供されるランキングは、
図4を参照しながら説明したランキングに該当してよい。
【0130】
段階620-3で、インタフェース提供部224は、複数の第1ユーザによって譲渡された前記第1使用権限の第2期間の累積量を、第1アーティストと関連するページに表示してよい。例えば、インタフェース提供部224は、一定の期間(例えば、1ヶ月)に複数の第1ユーザによって譲渡された前記第1使用権限の第2期間の累積量を、第1アーティストと関連するページに表示してよい。または/追加的に、インタフェース提供部224は、第2ユーザに提供可能な第2使用権限の量(すなわち、第2ユーザに提供可能な期間である全体寄付量のうちの残余量)を第1アーティストと関連するページに表示してもよい。
【0131】
上述した段階620-1~620-3の具体的な例は、
図7および
図8を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0132】
以上、
図1~5を参照しながら説明した技術的特徴は、
図6に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0133】
図7は、一例における、コンテンツ提供サービスの特定のアーティストと関連するページと、前記ページで第1ユーザが第1使用権限の一部の譲渡を要求する方法を示した図である。
【0134】
図7では、第1アーティストと関連するページ700の一例を示している。ページ700は、第1アーティストの名前(アーティストAAA)およびアーティストと関連するコンテンツ(楽曲A、B・・・)を含んでよい。また、図に示すように、ページ700は、第1ユーザのランキング710を含んでよい。ランキング710は、ページ700をスクロールすることによって表示されてよい。
【0135】
ランキング710には、各第1ユーザが譲渡した第1使用権限の量(図に示す例のように、150days)および各ユーザがコンテンツを再生した数(図に示す例のように、123、333Listens)がともに提示されてよい。また、各第1ユーザの名前(IDまたはニックネーム)とサムネイルがともに表示されてもよい。ランキング710は、
図6を参照しながら説明した段階620-2で説明したインタフェース提供部224によって提供されるランキングに対応してよい。
【0136】
図に示すように、ページ700において、ファン(Fan)に該当する部分またはランキング710の上端が選択されることにより、第1使用権限の寄付のためのページ750が表示されてよい。
【0137】
ページ750は、第1ユーザが寄付した合計累積量770、第1ユーザのランキング760、および第1使用権限の寄付のためのユーザインタフェース780を含んでよい。累積量770は、
図6を参照しながら説明した段階620-3で説明したインタフェース提供部224によって提供される情報に対応してよい。ランキング760はランキング710に対応してよい。
【0138】
第1ユーザがユーザインタフェース780を選択することにより、自身が所有する第1使用権限の寄付をコンテンツ使用権限管理装置100に要求してよい。図に示されてはいないが、ユーザインタフェース780が選択されれば、寄付のための第2期間を設定するためのユーザインタフェースが追加で表示されてもよい。
【0139】
以上、
図1~6を参照しながら説明した技術的特徴は、
図7に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0140】
図8は、一例における、コンテンツ提供サービスのページでコンテンツに対する第2使用権限が第2ユーザに提供される方法を示した図である。
【0141】
図8では、第1アーティストと関連するページ800の一例を示している。ページ800は、第1アーティスト(アーティストAAA)と関連するコンテンツ(楽曲A、B・・・)を含んでよい。
【0142】
または、図に示すページ800は、第1アーティストと特別に関連するページではなく、所定の基準によってコンテンツが並べられて提供されるページであってよい。
【0143】
図に示すように、第2ユーザが、ページ800に表示されたコンテンツのうちから特定のコンテンツを選択する場合、
図5を参照しながら説明したように、第2使用権限の提供と関連する案内情報860~880を含むページ850が第2ユーザに提供されてよい。
【0144】
または、図に示すものとは異なり、ページ850は、第2ユーザが第1アーティストと関連するページ700または800にアクセスするときに第2ユーザに自動で提供されてもよい。
【0145】
ページ850は、第2使用権限の提供と関連する案内情報860~880を含んでよい。案内情報860および870は、第2ユーザが満たすべき所定の条件を示してよい。例えば、図に示す例において、所定の条件は、第2ユーザが選択したアーティストAAAの音源を含み、アーティストAAAの3件の音源を再生することであってよい。
【0146】
第2ユーザは、案内情報880から「再生して利用券をもらう」を選択することにより、第2使用権限の取得を要求してよい。このような第2使用権限の取得の要求は、
図5を参照しながら説明した段階520の「応答」に対応してよい。権限管理部222は、前記第2使用権限の取得の要求にしたがい、第2ユーザが選択した音源Dを含んでアーティストAAAの3件の音源を再生できるようにする権限を第2ユーザに提供してよい。または、アーティストAAAの音源のうちから選択した音源Dと音源A、B、Cだけを再生できるようにする権限を提供してよい。
【0147】
所定の条件を満たすためのアーティストAAAの音源は、第2ユーザが「再生して利用券を受ける」を選択したときに自動で再生されてもよい。
【0148】
第2ユーザが所定の条件を満たした場合、権限管理部222は、第2使用権限(1 Day Free Ticket、すべての音源に対する1日定額券)を第2ユーザに提供してよい。
【0149】
図に示すものとは異なる所定の条件が適用されることにより、第2使用権限の提供と関連する案内情報860~880は、図に示すものとは異なるように実現されてよい。
【0150】
第2使用権限は、一定の期間ごとに所定の数の第2ユーザだけに提供されるように実現されてよい。一定の期間とは、例えば、1日、1週間、または1ヶ月であってよい。一例として、コンテンツ権限管理部222は、1日に10件の第2使用権限だけを第2ユーザに提供してよい。すなわち、第1ユーザの残余累積寄付量が100日あったとしても、1日に10件の(1日間の使用権限である)第2使用権限だけを第2ユーザに提供してよい。このような制限的な数の第2使用権限の提供の機会は、先着順で第2ユーザに提供されてよい。このような所定の数は、権限管理部222によって予め決定されてよい。
【0151】
以上、
図1~7を参照しながら説明した技術的特徴は、
図8に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0152】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0153】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0154】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0155】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0156】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。