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特許7145987放出機によってサンプルのフローを受信機に転送する方法、デバイス及びコンピュータープログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】放出機によってサンプルのフローを受信機に転送する方法、デバイス及びコンピュータープログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
H04L27/26 313
H04L27/26 412
H04L27/26 114
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020573061
(86)(22)【出願日】2019-09-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 JP2019035996
(87)【国際公開番号】W WO2020054826
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2020-12-25
(31)【優先権主張番号】18193497.7
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503163527
【氏名又は名称】ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(72)【発明者】
【氏名】カステラン、ダミアン
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-514420(JP,A)
【文献】国際公開第2008/047874(WO,A1)
【文献】国際公開第2007/091590(WO,A1)
【文献】特開2007-201523(JP,A)
【文献】特開2008-109437(JP,A)
【文献】特開2008-011037(JP,A)
【文献】国際公開第2014/136726(WO,A1)
【文献】TANABE M ET AL,A Novel Dynamic Channel Access Scheme Using Overlap FFT Filter-Bank for Cognitive Radio,IEICE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS, COMMUNICATIONS SOCIETY,vol. E92B, no. 12, pages 3589-3596,2009年12月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放出機によってサンプルのフローをシングルキャリア周波数分割多元接続を用いて無線インターフェースを通じて受信機に転送する方法であって、該方法は、前記放出機によって実行される以下のステップ、すなわち、
前記サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択するステップと、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調するステップと、
順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、該変調ブロックの中央に位置する該変調ブロックの半分を選択するステップと、
M/2サンプルシフトを有する、前記サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択するステップと、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、前記シフトを有する各選択されたブロックを変調するステップと、
前記シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、前記シフトを有する各変調ブロックについて、前記シフトを有する該変調ブロックの中央に位置する前記シフトを有する該変調ブロックの半分を選択するステップと、
転送されるサンプルのストリームを形成するステップであって、該形成されるストリームは、2つの半順序付変調ブロックのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、前記シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される、形成するステップと、
前記形成されたサンプルのストリームを前記受信機に転送するステップと、
を含み、
前記サンプルのフローは、データサンプル及びパイロットサンプルから構成され、前記形成されたサンプルのストリームは、半順序付変調データブロックと、前記シフトを有する半順序付変調データブロックと、半順序付パイロット変調ブロックと、前記シフトを有するパイロット及びデータの半順序付変調ブロックとから構成されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
パイロットのブロックは、サイズMP1の中央部分Pと、サイズMP0のサイクリックプレフィックスPと、サイズMP2のサイクリックポストフィックスPとからなり、MP0+MP1+MP2=Mであることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項3】
P0及びMP2は同じサイズを有することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
パイロットのブロックは、15/16、7/8、3/4又は1/2に等しいパイロット比率R= P1 /Mを有することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記中央部分はZadoff-chu系列であることを特徴とする、請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記受信機によって実行される以下の更なるステップ、すなわち、
前記形成されたストリームを受信するステップと、
前記形成されたストリームのR*N個のサンプルのブロックを選択するステップであって、Rはパイロット比率であり、R*N個のサンプルの各ブロックは、前記選択されたブロックの中央に中央配置された半順序付パイロット変調ブロックに対応するN/2個のサンプルと、前記シフトを有する半順序付変調ブロックから抽出されたパイロット及びデータの混合体に対応する残りのサンプルとから構成される、選択するステップと、 R*N個のパイロットサンプルの各選択されたブロックについて、サイズR*Nの離散フーリエ変換を実行するステップと、
前記離散フーリエ変換後に、ヌルサブキャリアを無視することによって前記R*N個のサンプルからR*M個のサンプルを選択するステップと、
選択されたR*M個のパイロットサンプルからチャネル推定を実行するステップと、
M個のチャネル推定値を取得するために、前記チャネル推定のフィルタリング及び補間を実行するステップと、
等化ステップのための前記フィルタリングの出力を提供するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、前記受信機によって実行される以下の更なるステップ、すなわち、
前記形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択するステップであって、N個のサンプルの各ブロックは、該N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された1つの半順序付変調データブロックと、前記シフトを有する2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される、選択するステップと、
N個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行するステップと、
ヌルサブキャリアを無視することによってM個の変換されたデータサンプルを選択するステップと、
前記選択されたM個の変換されたサンプルを等化するステップと、
時間領域におけるデータのブロックを取得するために、等化済みの選択されたM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行するステップと、
時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、前記時間領域における各データブロックについて、該時間領域におけるデータブロックの中央に位置する該時間領域におけるデータブロックの半分を選択するステップと、
N/2サンプルシフトを有する、前記形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択するステップであって、前記N/2シフトを有するN個のサンプルの各ブロックは、該N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された前記シフトを有する1つの半順序付変調データブロックと、2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される、選択するステップと、
前記シフトを有するN個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行するステップと、
ヌルサブキャリアを無視することによって前記シフトを有するM個の変換されたデータサンプルを選択するステップと、
前記シフトを有する前記M個の選択された変換済みのデータサンプルを等化するステップと、
前記シフトを有する時間領域におけるデータブロックを取得するために、前記シフトを有する前記等化されたM個の選択された変換済みのデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行するステップと、
前記シフトを有する時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、前記シフトを有する時間領域におけるデータブロックの中央に位置する前記シフトを有する時間領域における前記データブロックの半分を選択するステップと、
受信サンプルのストリームを形成するステップであって、該受信サンプルのストリームは、前記時間領域におけるデータブロックの2つの半分のうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、前記シフトを有する時間領域におけるデータブロックの1つの半分とから構成される、形成するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
放出機によってサンプルのフローをシングルキャリア周波数分割多元接続を用いて無線インターフェースを通じて受信機に転送するデバイスであって、該デバイスは、前記放出機に含まれ、
前記サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する手段と、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調する手段と、
順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、該変調ブロックの中央に位置する該変調ブロックの半分を選択する手段と、
M/2サンプルシフトを有する、前記サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する手段と、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、前記シフトを有する各選択されたブロックを変調する手段と、
前記シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、前記シフトを有する各変調ブロックについて、前記シフトを有する該変調ブロックの中央に位置する前記シフトを有する該変調ブロックの半分を選択する手段と、
転送されるサンプルのストリームを形成する手段であって、該形成されるストリームは、2つの半順序付変調ブロックのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、前記シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される、形成する手段と、
前記形成されたサンプルのストリームを前記受信機に転送する手段と、
備え、
前記サンプルのフローは、データサンプル及びパイロットサンプルから構成され、前記形成されたサンプルのストリームは、半順序付変調データブロックと、前記シフトを有する半順序付変調データブロックと、半順序付パイロット変調ブロックと、前記シフトを有するパイロット及びデータの半順序付変調ブロックとから構成されることを特徴とする、
デバイス。
【請求項9】
プログラマブルデバイスにロードすることができるプログラムコード命令であって、該プログラムコード命令が前記プログラマブルデバイスによって実行されると、請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実施する、プログラムコード命令を含むコンピュータープログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放出機(emitter:放射機)によってサンプルのフローをシングルキャリア周波数分割多元接続を用いて無線インターフェースを通じて受信機に転送する方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
SC-OFDMは、OFDMタイプの多重化を有するがシングルキャリアのようなエンベロープを有する変調方式である。SC-OFDMは、時間領域(IFDMA)又は周波数領域のいずれかにおいて実施することができる。周波数領域の場合に、SC-OFDMは、DFT拡散OFDM、又はSC-FDE(シングルキャリア周波数領域等化(Single Carrier Frequency Domain Equalization))若しくはSC-FDMA(シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access))とも呼ばれる。周波数領域の実施は、一般的には、受信機での実施が特に好ましい。
【0003】
OFDMに関する主な利点は、DFTプリコーディングが、信号のSCの性質、すなわち、(SCと同様の)低いピーク対平均電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)を回復するということである。チャネル等化器は、サイクリックプレフィックス挿入のおかげで周波数領域において容易に実施される。
【0004】
特に重要な点は、サイクリックプレフィックスに起因するスペクトル効率の損失である。サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を除きたい場合には、受信機側において、1つの特定のブロックに制限されない等化器を実装しなければならない。1つのそのような可能性は、オーバーラップ保存等化(overlap-save equalization)である。
【0005】
オーバーラップ保存等化は、サイクリックプレフィックスが存在しないときに、周波数領域において等化を実施する方法である。周波数領域において等化を実施することには2つの利点がある。一般に、等化を実施することは、複雑さ、すなわち、総演算数を減少させ、ゼロロール(zero-roll)、すなわち、SC-OFDM(SC-FDMA)に適合している。
【0006】
オーバーラップ保存等化は、オーバーラップブロックに対して「DFT/周波数等化/IDFT」の従来のプロセスとともに周波数領域等化を実施することにある。その場合に、結果として得られるデータの一部分(中央に位置する)が維持される。
【0007】
SC-OFDM信号に対するオーバーラップ保存等化の1つの欠点は、AWGNチャネルにおいても性能が劣化することである。この問題は、連続したオーバーラップするSC-OFDMシンボルの間で連続性が欠如することに由来する。FFTサイズを増加させることによる解決策が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、FFTサイズを増加させることなくシングルキャリア周波数分割多元接続波形を用いて、転送されるストリームのブロック不連続性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、放出機によってサンプルのフローをシングルキャリア周波数分割多元接続を用いて無線インターフェースを通じて受信機に転送する方法であって、この方法は、放出機によって実行される以下のステップ、すなわち、
サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択するステップと、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調するステップと、
順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、この変調ブロックの中央に位置するこの変調ブロックの半分を選択するステップと、
M/2サンプルシフトを有する、サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択するステップと、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、シフトを有する各選択されたブロックを変調するステップと、
シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、シフトを有する各変調ブロックについて、シフトを有するこの変調ブロックの中央に位置するシフトを有するこの変調ブロックの半分を選択するステップと、
転送されるサンプルのストリームを形成するステップであって、この形成されるストリームは、1つの半順序付変調ブロックの2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される、形成するステップと、
形成されたサンプルのストリームを受信機に転送するステップと、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0010】
本発明はまた、放出機によってサンプルのフローをシングルキャリア周波数分割多元接続を用いて無線インターフェースを通じて受信機に転送するデバイスであって、このデバイスは、放出機に含まれ、
サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する手段と、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調する手段と、
順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、この変調ブロックの中央に位置するこの変調ブロックの半分を選択する手段と、
M/2サンプルシフトを有する、サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する手段と、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、シフトを有する各選択されたブロックを変調する手段と、
シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、シフトを有する各変調ブロックについて、シフトを有するこの変調ブロックの中央に位置するシフトを有するこの変調ブロックの半分を選択する手段と、
転送されるサンプルのストリームを形成する手段であって、この形成されるストリームは、1つの半順序付変調ブロックの2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される、形成する手段と、
形成されたサンプルのストリームを受信機に転送する手段と、
を備えることを特徴とする、デバイスに関する。
【0011】
したがって、FFTサイズを増加させることなく、SC-OFDMブロックの間の従来の不連続性が回避される。
【0012】
特定の特徴によれば、サンプルのフローは、転送されるデータサンプルから構成される。
【0013】
したがって、従来のSC-OFDM信号と比較して帯域外放射が低減される。その上、従来はSC-OFDMブロック間の不連続性に起因してSC-OFDM信号に対して可能でない周波数領域オーバーラップ保存等化を受信機において実施することが可能である。このオーバーラップ保存等化によって、送信機においてサイクリックプレフィックスを用いないことが可能になる。その場合、スペクトル効率が従来のSC-OFDMシステムに対して改善される。
【0014】
特定の特徴によれば、サンプルのフローは、データサンプル及びパイロットサンプルから構成され、形成されたサンプルのストリームは、半順序付変調データブロックと、シフトを有する半順序付変調データブロックと、半順序付パイロット変調ブロックと、シフトを有する半順序付パイロット及び変調データブロックとから構成される。
【0015】
したがって、そのようなパイロット挿入は半分のブロックの間の連続性を劣化させず、スペクトルは変更されず、データ等化は劣化されない。
【0016】
特定の特徴によれば、パイロットのブロックは、サイズMP1の中央部分Pと、サイズMP0のサイクリックプレフィックスPと、サイズMP2のサイクリックポストフィックスPとからなり、MP0+MP1+MP2=Mである。
【0017】
したがって、このパイロット方式によって、サイズMP1のFFTの後に、受信機において簡単なチャネル推定が可能になる。
【0018】
特定の特徴によれば、MP0及びMP2は同じサイズを有する。
【0019】
したがって、パイロットのブロックの中央部分が中央に配置され、これによって、受信機においてパイロットに対するデータの干渉が最小になる。
【0020】
特定の特徴によれば、パイロットのブロックは、15/16、7/8、3/4及び1/2に等しいパイロット比率R=M/Mを有する。
【0021】
したがって、サイズR*NのFFTが受信機において実施されるので、このFFTは、サイズ2、3、5、7の基数のみを用い、これによって、実施が簡単になる。
【0022】
特定の特徴によれば、中央部分はZadoff-chu系列である。
【0023】
したがって、周波数領域において固定されたエンベロープを維持しながら、PAPR(ピーク対平均電力比)は時間領域において最小になる。したがって、周波数領域におけるチャネル推定は効率的であり、時間領域信号は、送信の際にもたらされる非線形性に対してより強い耐性を有する。
【0024】
特定の特徴によれば、方法は、受信機によって実行される以下の更なるステップ、すなわち、
形成されたストリームを受信するステップと、
形成されたストリームのR*N個のサンプルのブロックを選択するステップであって、Rはパイロット比率であり、R*N個のサンプルの各ブロックは、選択されたブロックの中央に中央配置された半順序付パイロット変調ブロックに対応するN/2個のサンプルと、シフトを有する半順序付変調ブロックから抽出されたパイロット及びデータの混合体に対応する残りのサンプルとから構成される、選択するステップと、
R*N個のパイロットサンプルの各選択されたブロックについて、サイズR*Nの離散フーリエ変換を実行するステップと、
離散フーリエ変換後に、ヌルサブキャリアを無視することによってR*N個のサンプルからR*M個のサンプルを選択するステップと、
選択されたR*M個のパイロットサンプルからチャネル推定を実行するステップと、
M個のチャネル推定値を取得するために、チャネル推定のフィルタリング及び補間を実行するステップと、
等化ステップのためのフィルタリングの出力を提供するステップと、
を含む。
【0025】
したがって、チャネルは、マルチパス伝播に対する良好なロバスト性及びパイロットに対するデータの非常に低い干渉を有する全てのサブキャリアについて推定される。
【0026】
特定の特徴によれば、方法は、受信機によって実行される更なるステップ、すなわち、
形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択するステップであって、N個のサンプルの各ブロックは、このN個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された1つの半順序付変調データブロックと、シフトを有する2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される、選択するステップと、
N個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行するステップと、
ヌルサブキャリアを無視することによってM個の変換されたデータサンプルを選択するステップと、
選択されたM個の変換されたサンプルを等化するステップと、
時間領域におけるデータのブロックを取得するために、等化済みの選択されたM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行するステップと、
時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、この時間領域におけるデータブロックの中央に位置するこの時間領域におけるデータブロックの半分を選択するステップと、
N/2サンプルシフトを有する、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択するステップであって、N/2シフトを有するN個のサンプルの各ブロックは、このN個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置されたシフトを有する1つの半順序付変調データブロックと、2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される、選択するステップと、
シフトを有するN個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行するステップと、
ヌルサブキャリアを無視することによってシフトを有するM個の変換されたデータサンプルを選択するステップと、
シフトを有するM個の選択された変換済みのデータサンプルを等化するステップと、
シフトを有する時間領域におけるデータブロックを取得するために、シフトを有する等化されたM個の選択された変換済みのデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行するステップと、
シフトを有する時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの中央に位置するシフトを有する時間領域におけるデータブロックの半分を選択するステップと、
受信サンプルのストリームを形成するステップであって、この受信サンプルのストリームは、時間領域におけるデータブロックの1つの半分の2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの1つの半分とから構成される、形成するステップと、
を含む。
【0027】
したがって、オーバーラップ保存等化が、従来のSC-OFDM信号を用いると生じるものとは逆に、このプロセスによってもたらされる干渉が制限された状態で信号に対して実行される。このオーバーラップ保存等化によって、サイクリックプレフィックスの必要性を回避することが可能になる。したがって、スペクトル効率が向上する。
【0028】
また、本発明は、プログラマブルデバイスにロードすることができるプログラムコード命令であって、プログラムコード命令がプログラマブルデバイスによって実行されると、第1の実施形態による方法を実施する、プログラムコード命令を含むコンピュータープログラムに関する。
【0029】
また、本発明は、プログラマブルデバイスにロードすることができるプログラムコード命令であって、プログラムコード命令がプログラマブルデバイスによって実行されると、第1の実施形態による方法を実施する、プログラムコード命令を含むコンピュータープログラムを記憶する情報記憶手段に関する。
【0030】
上述した本発明の特徴及び他の特徴は、一実施形態の一例の以下の説明を読むことでより明らかになる。この説明は、添付図面に関してなされている。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明を実施することができる通信システムの一例を概略的に示す図である。
図2】本発明を実施することができる放出機の一例を概略的に示す図である。
図3】本発明を実施することができる受信機の一例を概略的に示す図である。
図4】本発明による放出機によって実行されるシンボルオーバーラッピングプロセスの一例を示す図である。
図5】本発明による放出機によって実行されるパイロットシンボル挿入の一例を示す図である。
図6】本発明を実施することができる放出機の無線インターフェースのハードウェアアーキテクチャの一例を表す図である。
図7】本発明を実施することができる受信機の無線インターフェースのハードウェアアーキテクチャの一例を表す図である。
図8】本発明を実施することができる放出機によって実行されるアルゴリズムの一例を表す図である。
図9】本発明を実施することができる受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、本発明を実施することができる電気通信システムの一例を概略的に示している。
【0033】
少なくとも、電気通信システムは、少なくとも1つの受信機Recにシンボルを送信する放出機Emを備える。
【0034】
電気通信システムは、例えば、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)を用いる無線電気通信システム、若しくは衛星コンポーネントのために、例えばシングルキャリア直交周波数分割多重(SC-OFDM)を用いるブロードキャスト電気通信ネットワークとすることができ、又は、シングルキャリアタイプの変調を用いる任意の通信ネットワークとすることができる。
【0035】
SC-FDMAは、OFDMタイプの多重化を有するがシングルキャリアのようなエンベロープを有する変調方式である。SC-FDMAは、時間領域(IFDMA)又は周波数領域のいずれかにおいて実施することができる。周波数領域の場合に、SC-FDMAは、DFT拡散OFDM、又はSC-FDE(シングルキャリア周波数領域等化)若しくはSC-OFDM(シングルキャリア周波数分割多元接続)とも呼ばれる。
【0036】
本発明によれば、放出機Emは、
サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択し、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調し、
順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、この変調ブロックの中央に位置するこの変調ブロックの半分を選択し、
M/2サンプルシフトを有する、サンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択し、
サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、シフトを有する各選択されたブロックを変調し、
シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、シフトを有する各変調ブロックについて、シフトを有するこの変調ブロックの中央に位置するシフトを有するこの変調ブロックの半分を選択し、
転送されるサンプルのストリームを形成し、この形成されるストリームは、1つの半順序付変調ブロックの2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成され、
形成されたサンプルのストリームを受信機に転送する。
【0037】
受信機Recは、
形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択し、N個のサンプルの各ブロックは、このN個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された1つの半順序付変調データブロックと、シフトを有する2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成され、
N個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行し、
ヌルサブキャリアを無視することによってM個の変換されたデータサンプルを選択し、
選択されたM個の変換されたサンプルを等化し、
時間領域におけるデータのブロックを取得するために、等化済みの選択されたM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行し、
時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、この時間領域におけるデータブロックの中央に位置するこの時間領域におけるデータブロックの半分を選択し、
N/2サンプルシフトを有する、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択し、N/2シフトを有するN個のサンプルの各ブロックは、このN個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置されたシフトを有する1つの半順序付変調データブロックと、2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成され、
シフトを有するN個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行し、
ヌルサブキャリアを無視することによってシフトを有するM個の変換されたデータサンプルを選択し、
シフトを有するM個の選択された変換済みのデータサンプルを等化し、
シフトを有する時間領域におけるデータブロックを取得するために、シフトを有する等化されたM個の選択された変換済みのデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行し、
シフトを有する時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの中央に位置するシフトを有する時間領域におけるデータブロックの半分を選択し、
受信サンプルのストリームを形成し、この受信サンプルのストリームは、時間領域におけるデータブロックの1つの半分の2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの1つの半分とから構成される。
【0038】
図2は、本発明を実施することができる放出機の一例を概略的に示している。
【0039】
示されるアーキテクチャによれば、放出機Emは、通信バス201によって相互接続された以下のコンポーネント、すなわち、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラー又はCPU(中央処理ユニット)200と、RAM(ランダムアクセスメモリ)203と、ROM(リードオンリーメモリ)202と、少なくとも1つのアンテナに接続された無線インターフェース205とを備える。
【0040】
無線インターフェース205は、放出機Emがシンボルを送信することを可能にする。
【0041】
CPU200は、ROM202から、又は外部メモリからRAM203内にロードされた、図8を参照して開示するような命令を実行することが可能である。放出機Emに電源が投入された後、CPU200は、RAM203から命令を読み出し、これらの命令を実行することが可能である。図8を参照して開示するような命令は、CPU200に、本発明に従ってデータを処理させる1つのコンピュータープログラムを形成する。
【0042】
図8を参照して開示するようなアルゴリズムは、PC(パーソナルコンピューター)、DSP(デジタル信号プロセッサ)又はマイクロコントローラー等のプログラマブルコンピューティングマシンによる一組の命令又はプログラムの実行によってソフトウェアで実施することもできるし、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)等のマシン又は専用のコンポーネントによってハードウェアで実施することもできる。
【0043】
図3は、本発明を実施することができる受信機の一例を概略的に示している。
【0044】
示されるアーキテクチャによれば、受信機Recは、通信バス301によって相互接続された以下のコンポーネント、すなわち、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラー又はCPU(中央処理ユニット)300と、RAM(ランダムアクセスメモリ)303と、ROM(リードオンリーメモリ)302と、少なくとも1つのアンテナに接続された無線インターフェース305とを備える。
【0045】
無線インターフェース305は、受信機Recがシンボルを受信することを可能にする。
【0046】
CPU300は、ROM302から、又は外部メモリからRAM303内にロードされた、図9を参照して開示するような命令を実行することが可能である。放出機Emに電源が投入された後、CPU300は、RAM303から命令を読み出し、これらの命令を実行することが可能である。図9を参照して開示するような命令は、CPU300に、本発明に従って受信シンボルを復号させる1つのコンピュータープログラムを形成する。
【0047】
図9を参照して開示するようなアルゴリズムは、PC(パーソナルコンピューター)、DSP(デジタル信号プロセッサ)又はマイクロコントローラー等のプログラマブルコンピューティングマシンによる一組の命令又はプログラムの実行によってソフトウェアで実施することもできるし、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)等のマシン又は専用のコンポーネントによってハードウェアで実施することもできる。
【0048】
図4は、本発明による放出機によって実行されるシンボルオーバーラッピングプロセスの一例である。
【0049】
図4の例では、放出機によって送信されるデータ及びパイロットが、M個のサンプルの連続したブロックで選択される。データサンプルの連続したブロックのフローの中でデータサンプルの4つのデータブロックD1~D4のみが図4に示されている。
【0050】
データサンプルの選択されたブロックD1が、S11で示される変調ブロックを形成するために変調される。
【0051】
この変調は、例えば、サイズMのDFTと、N-M個のヌルサブキャリアの追加と、サイズNのIDFTとの形態の下での拡散からなる。
【0052】
データサンプルの選択されたブロックD2が、S21で示される変調ブロックを形成するために変調され、データサンプルの選択されたブロックD3が、S31で示される変調ブロックを形成するために変調され、データサンプルの選択されたブロックD4が、S41で示される変調ブロックを形成するために変調される。
【0053】
M/2選択シフトによって、データサンプルのブロックD1の後半及びデータサンプルのブロックD2の前半が、S12で示されるシフトを有する変調ブロックを形成するために選択されて変調される。データサンプルのブロックD2の後半及びデータサンプルのブロックD3の前半が、S22で示されるシフトを有する変調ブロックを形成するために変調され、データサンプルのブロックD3の後半及びデータサンプルのブロックD4の前半が、S32で示されるシフトを有する変調ブロックを形成するために変調される。
【0054】
変調ブロックS11の中央に位置する変調ブロックS11の半分が、半分の変調ブロックS’11を形成するために選択される。変調ブロックS21の中央に位置する変調ブロックS21の半分が、半分の変調ブロックS’21を形成するために選択される。変調ブロックS31の中央に位置する変調ブロックS31の半分が、半分の変調ブロックS’31を形成するために選択される。
【0055】
M/2シフトを有する変調ブロックS12の中央に位置するM/2シフトを有する変調ブロックS12の半分が、M/2シフトを有する半分の変調ブロックS’12を形成するために選択される。M/2シフトを有する変調ブロックS22の中央に位置するM/2シフトを有する変調ブロックS22の半分が、M/2シフトを有する半分の変調ブロックS’22を形成するために選択される。M/2シフトを有する変調ブロックS32の中央に位置するM/2シフトを有する変調ブロックS32の半分が、M/2シフトを有する半分の変調ブロックS’32を形成するために選択される。
【0056】
これらの半分の変調ブロックは、受信機Recに転送されるブロックのサンプルS’11、S’12、S’21、S’22、S’31、S’32等の連続的なストリームを形成するために多重化される。
【0057】
形成されたストリームは、2つの半順序付変調ブロックのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される。
【0058】
図5は、本発明による放出機によって実行されるパイロットシンボル挿入の一例である。
【0059】
パイロットシンボル挿入は、変調の前に、サイズMのパイロットサンプルのブロックをデータサンプルのブロックと多重化することにある。パイロットサンプルのブロックPは、サイズMP1の中央部分Pと、サイズMP0のサイクリックプレフィックスPと、サイズMP2のサイクリックポストフィックスPとからなり、MP0+MP1+MP2=Mである。
【0060】
ここで、MP0及びMP2は等しい場合があることに留意しなければならない。
【0061】
P1は、次の範囲、すなわち、M/2≦MP1<Mにおいて選択される。
【0062】
パイロット比率をR=MP1/Mで表すと、これは1/2≦R<1に対応する。受信機では、比率R*NのDFTサイズを実施しなければならない。
【0063】
好ましくは、本発明は、15/16、7/8、3/4、1/2に等しいパイロット比率を用いる。
【0064】
通常どおり、サイクリックプレフィックス、サイクリックポストフィックスはそれぞれ、部分Pのそれぞれ最後のMP1個のサンプル、最初のMP2個のサンプルをコピーすることによって取得される。
【0065】
パイロット比率が1/2に等しい場合には、本発明は、放出機において、サイズNのブロックの中央に位置するサイズN/2のブロックを設ける。受信機では、サイズN/2のFFTが実行され、これによって、2分の1のサブキャリアに関するチャネル推定値が提供される。その後、比2の簡単なオーバーサンプリングが実施され、全てのサブキャリアに関するチャネル推定値が得られる。
【0066】
この方式は、実施するのがかなり簡単であり、隣接するデータブロックによってもたらされるほぼ全ての干渉が除去されるという利点を有する。一方、この方式は、送信されるパイロット電力の半分が失われるという欠点を有する。したがって、チャネル推定値に関する最終の信号対雑音比について3dBが失われる。
【0067】
他方、7/8の比率の場合には、損失は、わずか0.58dBに等しい。隣接するデータブロックに起因する干渉は、前の解決策のものよりも高い。しかしながら、干渉は主としてエッジの近くにあるので、その差は非常に小さい。この場合には、8/7のオーバーサンプリングを受信機側において実行しなければならない。
【0068】
部分は、時間及び周波数の双方において均一又はほほ均一のレベルを有することができる。そのために、従来のZadoff-Chu系列を採用することができる。
【0069】
図6は、本発明を実施することができる放出機の無線インターフェースのハードウェアアーキテクチャの一例を表している。
【0070】
無線インターフェース205は、送信されるパイロットサンプルP及びデータサンプルを多重化するマルチプレクサー60を備える。
【0071】
マルチプレクサー60の出力は、選択モジュール61及び選択モジュール67に提供される。
【0072】
選択モジュール67は、図4におけるD1、D2、D3及びD4のようなサンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する。
【0073】
選択モジュール67の出力は、変調モジュール65に提供される。
【0074】
変調モジュール65は、サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調する。
【0075】
図4におけるS11、S21、S31及びS41のような変調モジュール65の出力は、選択モジュール66に提供される。
【0076】
選択モジュール66は、図4におけるS’11、S’21及びS’31のような順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、その変調ブロックの中央に位置する変調ブロックの半分を選択する。
【0077】
選択モジュール66の出力は、マルチプレクサー64に提供される。
【0078】
選択モジュール61は、図4におけるD1の後半部分及びD2の前半部分、D2の後半部分及びD3の前半部分、D3の後半部分及びD4の前半部分のような、M/2サンプルシフトを有するサンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する。
【0079】
選択モジュール61の出力は、変調モジュール62に提供される。
【0080】
変調モジュール62は、サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたシフトを有するブロックを変調する。
【0081】
図4におけるS12、S22及びS32のような変調モジュールの出力は、選択モジュール63に提供される。
【0082】
選択モジュール63は、図4におけるS’12、S’22及びS’32のようなシフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、シフトを有する各変調ブロックについて、そのシフトを有する変調ブロックの中央に位置するそのシフトを有する変調ブロックの半分を選択する。
【0083】
選択モジュール63の出力は、マルチプレクサー64に提供される。
【0084】
マルチプレクサー64は、受信機Recに転送されるサンプルのストリームを形成し、形成されたストリームは、図4の例におけるS’11、S’12、S’21、S’22、S’31、S’32等のように、1つの半順序付変調ブロックの2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される。
【0085】
図7は、本発明を実施することができる受信機の無線インターフェースのハードウェアアーキテクチャの一例を表している。
【0086】
無線インターフェース305は、選択モジュール700、704及び709に転送されるサンプルS’11、S’12、S’21、S’22、S’31、S’32等の連続的なストリームを放出機Emから受信する。
【0087】
選択モジュール700は、形成されたストリームのR*N個のサンプルのブロックを選択する。ここで、Rはパイロット比率である。R*N個のサンプルの各ブロックは、選択されたブロックの中央に中央配置されたパイロットの半順序付変調ブロックに対応するN/2個のサンプルと、シフトを有する半順序付変調ブロックから抽出されたパイロット及びデータの混合体に対応する残りのサンプルとから構成される。
【0088】
選択モジュール700の出力は、DFTモジュール701に提供される。
【0089】
DFTモジュール701は、R*N個のパイロットサンプルの各選択されたブロックについて、サイズR*Nの離散フーリエ変換を実行する。
【0090】
DFTモジュール701の出力は、チャネル推定モジュール702に提供される。
【0091】
チャネル推定モジュール702は、ヌルサブキャリアを無視することによって、離散フーリエ変換後のR*N個のサンプルからR*M個のサンプルを選択し、選択されたR*M個のパイロットサンプルからチャネル推定を実行する。
【0092】
チャネル推定モジュール702は、変換された受信変調ブロックを放出機によって用いられる対応するパイロットブロックごとに分割することによって、変換された受信変調パイロットのブロックに対してチャネル推定を実行する。チャネル推定モジュールの出力は、フィルター703に提供される。フィルター703は平滑化/補間フィルターである。例えば、フィルター703は、推定される周波数応答のインデックスに応じて異なる係数セットを有するFIRフィルターである。例えば、比R=7/8の場合に、ここでの副作用を無視すると、8つの係数セットを用いることができる。補間比はR-1に等しい。
【0093】
これらの係数の計算に関して、ウィーナーフィルターのようなMMSEフィルターを用いることができる。一般に、これらの計算はオフラインで実行され、結果はメモリに格納される。異なる平均信号対雑音比について、幾つかのそのようなセットを記憶することができる。
【0094】
フィルター703の出力は、等化モジュール706及び711に提供される。
【0095】
選択モジュール709は、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択する。N個のサンプルの各ブロックは、N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された1つの半順序付変調データブロックと、シフトを有する2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される。
【0096】
選択モジュール709の出力は、DFTモジュール710に提供される。
【0097】
DFTモジュール710は、N個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行する。
【0098】
DFTモジュール710の出力は、等化モジュール711に提供される。
【0099】
等化モジュール711は、ヌルサブキャリアを無視することによってM個の変換されたデータサンプルを選択し、それらの選択されたM個の変換されたサンプルを等化する。例えば、等化は、サブキャリアごとに実行されるMMSE(最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error))等化である。
【0100】
等化モジュール711の出力は、IDFTモジュール712に提供される。
【0101】
IDFTモジュール712は、時間領域におけるデータブロックを取得するために、選択された等化済みのM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行する。
【0102】
IDFTモジュール712の出力は、選択モジュール713に提供される。
【0103】
選択モジュール713は、時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、時間領域におけるそのデータブロックの中央に位置する時間領域における当該データブロックの半分を選択する。
【0104】
選択モジュール713の出力は、マルチプレクサー714に提供される。
【0105】
選択モジュール704は、N/2サンプルシフトを有する、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択し、N/2シフトを有するN個のサンプルの各ブロックは、N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置されたシフトを有する1つの半順序付変調データブロックと、2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される。
【0106】
選択モジュール704の出力は、DFTモジュール705に提供される。
【0107】
DFTモジュール705は、シフトを有するN個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行する。
【0108】
DFTモジュール705の出力は、等化モジュール706に提供される。
【0109】
等化モジュール706は、ヌルサブキャリアを無視することによって、シフトを有するM個の変換されたデータサンプルを選択し、これらの選択されたシフトを有するM個の変換されたデータサンプルを等化する。
【0110】
等化モジュールの出力は、IDFTモジュール707に提供される。
【0111】
IDFTモジュール707は、シフトを有する時間領域におけるデータブロックを取得するために、シフトを有する等化されたM個の選択された変換済みのデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行する。
【0112】
IDFTモジュール707の出力は、選択モジュール708に提供される。
【0113】
選択モジュール708は、シフトを有する時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの中央に位置するシフトを有する時間領域におけるデータブロックの半分を選択する。
【0114】
選択モジュール708の出力は、マルチプレクサー714に提供される。
【0115】
マルチプレクサー714は、受信サンプルのストリームを形成し、この受信サンプルのストリームは、時間領域におけるデータブロックの2つの半分のうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの1つの半分とから構成される。
【0116】
図8は、本発明を実施することができる放出機によって実行されるアルゴリズムの一例を表している。
【0117】
本アルゴリズムは、放出機Emのプロセッサ200によって実行される一例において開示される。
【0118】
ステップS80において、プロセッサ200は、送信されるパイロットサンプルP及びデータサンプルを多重化する。
【0119】
多重化ステップS80の出力は、選択ステップS81及びS84に提供される。
【0120】
ステップS81において、プロセッサ200は、図4におけるD1、D2、D3及びD4のようなサンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する。
【0121】
選択ステップS81の出力は、変調ステップS82に提供される。
【0122】
ステップS82において、プロセッサ200は、サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、各選択されたブロックを変調する。
【0123】
図4におけるS11、S21、S31及びS41のような変調ステップS82の出力は、選択ステップS83に提供される。
【0124】
ステップS83において、プロセッサ200は、図4におけるS’11、S’21及びS’31のように、順序付けられた半分の変調ブロックのフローを形成するために、各変調ブロックについて、その変調ブロックの中央に位置する変調ブロックの半分を選択する。
【0125】
選択ステップS83の出力は、多重化ステップS87に提供される。
【0126】
ステップS84において、プロセッサ200は、図4におけるD1の後半部分及びD2の前半部分、D2の後半部分及びD3の前半部分、D3の後半部分及びD4の前半部分のような、M/2サンプルシフトを有するサンプルのフローのM個のサンプルの連続したブロックを選択する。
【0127】
選択ステップS84の出力は、変調ステップS85に提供される。
【0128】
ステップS85において、プロセッサ200は、サイズMの離散フーリエ変換を実行することと、N-M個のヌルサブキャリアを追加することと、サイズNの逆離散フーリエ変換を実行することとによって、シフトを有する各選択されたブロックを変調する。
【0129】
図4におけるS12、S22及びS32のような変調ステップS85の出力は、選択ステップS86に提供される。
【0130】
ステップS86において、プロセッサ200は、図4におけるS’12、S’22及びS’32のように、シフトを有する半分の変調ブロックの順序付けられたフローを形成するために、シフトを有する各変調ブロックについて、そのシフトを有する変調ブロックの中央に位置する当該シフトを有する変調ブロックの半分を選択する。
【0131】
選択ステップS86の出力は、多重化ステップS87に提供される。
【0132】
ステップS87において、プロセッサ200は、受信機Recに転送されるサンプルのストリームを形成し、この形成されたストリームは、図4の例におけるS’11、S’12、S’21、S’22、S’31、S’32等のように、1つの半順序付変調ブロックの2つのうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する1つの半順序付変調ブロックとから構成される。
【0133】
図9は、本発明を実施することができる受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を表している。
【0134】
本アルゴリズムは、受信機Recのプロセッサ300によって実行される一例において開示される。
【0135】
ステップS900において、プロセッサ300は、選択ステップS901、S905及びS910に転送される放出機EmからのサンプルS’11、S’12、S’21、S’22、S’31、S’32等の連続的なストリームの受信を無線インターフェース305によって検出する。
【0136】
ステップS901において、プロセッサ300は、形成されたストリームのR*N個のサンプルのブロックを選択する。ここで、Rはパイロット比率である。R*N個のサンプルの各ブロックは、選択されたブロックの中央に中央配置されたパイロットの半順序付変調ブロックに対応するN/2個のサンプルと、シフトを有する半順序付変調ブロックから抽出されたパイロット及びデータの混合体に対応する残りのサンプルとから構成される。
【0137】
選択ステップS901の出力は、DFTステップS902に提供される。
【0138】
ステップS902において、プロセッサ300は、R*N個のパイロットサンプルの各選択されたブロックについて、サイズR*Nの離散フーリエ変換を実行する。
【0139】
DFTステップS902の出力は、チャネル推定ステップS903に提供される。
【0140】
ステップS903において、プロセッサ300は、ヌルサブキャリアを無視することによって、離散フーリエ変換後のR*N個のサンプルからR*M個のサンプルを選択し、選択されたR*M個のパイロットサンプルからチャネル推定を実行する。
【0141】
プロセッサ300は、変換された受信変調ブロックを放出機によって用いられる対応するパイロットブロックごとに分割することによって、変換された受信変調パイロットブロックに対してチャネル推定を実行する。チャネル推定ステップS903の出力は、フィルタリングステップS904に提供される。
【0142】
ステップS904において、プロセッサ300は、平滑化/補間フィルタリングを実行する。例えば、フィルター703は、推定される周波数応答のインデックスに応じて異なる係数セットを有するFIRフィルターである。例えば、比R=7/8の場合に、ここでの副作用を無視すると、8つの係数セットを用いることができる。補間比はR-1に等しい。
【0143】
これらの係数の計算に関して、ウィーナーフィルターのようなMMSEフィルターを用いることができる。一般に、これらの計算はオフラインで実行され、結果はメモリに格納される。異なる平均信号対雑音比について、幾つかのそのようなセットを記憶することができる。
【0144】
フィルタリングステップS904の出力は、等化ステップS907及びS912に提供される。
【0145】
ステップS910において、プロセッサ300は、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択する。N個のサンプルの各ブロックは、N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置された1つの半順序付変調データブロックと、シフトを有する2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される。
【0146】
選択ステップS910の出力は、DFTステップS911に提供される。
【0147】
ステップS911において、プロセッサ300は、N個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行する。
【0148】
DFTステップS911の出力は、等化ステップS912に提供される。
【0149】
ステップS912において、プロセッサ300は、ヌルサブキャリアを無視することによってM個の変換されたデータサンプルを選択し、それらの選択されたM個の変換されたサンプルを等化する。例えば、等化は、サブキャリアごとに実行されるMMSE等化である。
【0150】
等化ステップS912の出力は、IDFTステップS913に提供される。
【0151】
ステップS913において、プロセッサ300は、時間領域におけるデータブロックを取得するために、選択された等化済みのM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行する。
【0152】
IDFTステップの出力は、選択ステップS914に提供される。
【0153】
ステップS914において、プロセッサ300は、時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、時間領域におけるそのデータブロックの中央に位置する時間領域における当該データブロックの半分を選択する。
【0154】
選択ステップS914の出力は、多重化ステップS915に提供される。
【0155】
ステップS915において、プロセッサ300は、N/2サンプルシフトを有する、形成されたストリームのN個のサンプルのブロックを選択し、N/2シフトを有するN個のサンプルの各ブロックは、N個のサンプルの選択されたブロックの中央に中央配置されたシフトを有する1つの半順序付変調データブロックと、2つの半順序付変調データブロックの2つの半分とから構成される。
【0156】
選択ステップの出力は、DFTステップS906に提供される。
【0157】
ステップS906において、プロセッサ300は、シフトを有するN個のデータサンプルの各選択されたブロックについて、サイズNの離散フーリエ変換を実行する。
【0158】
DFTステップS906の出力は、等化ステップS907に提供される。
【0159】
ステップS907において、プロセッサ300は、ヌルサブキャリアを無視することによってシフトを有するM個の変換されたデータサンプルを選択し、それらの選択されたシフトを有するM個の変換されたデータサンプルを等化する。例えば、等化は、サブキャリアごとに実行されるMMSE等化である。
【0160】
等化ステップの出力は、IDFTステップS908に提供される。
【0161】
ステップS908において、プロセッサ300は、シフトを有する時間領域におけるデータブロックを取得するために、シフトを有する選択された等化済みのM個の変換されたデータサンプルのサイズMの逆離散フーリエ変換を実行する。
【0162】
IDFTステップS908の出力は、選択ステップS909に提供される。
【0163】
ステップS909において、プロセッサ300は、シフトを有する時間領域における半分のデータブロックの順序付けられたフローを形成するために、時間領域における各データブロックについて、シフトを有する時間領域におけるそのデータブロックの中央に位置するシフトを有する時間領域における当該データブロックの半分を選択する。
【0164】
選択ステップS909の出力は、多重化ステップS915に提供される。
【0165】
ステップS915において、プロセッサ300は、受信サンプルのストリームを形成し、この受信サンプルのストリームは、時間領域におけるデータブロックの2つの半分のうちの一方と、2つの半順序付変調ブロックの間にある、シフトを有する時間領域におけるデータブロックの1つの半分とから構成される。
図1
図2
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図9