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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-22
(45)【発行日】2022-10-03
(54)【発明の名称】電源供給システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 9/06 20060101AFI20220926BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
H02J9/06
H02J7/34 H
【請求項の数】 29
(21)【出願番号】P 2021513907
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 KR2019011782
(87)【国際公開番号】W WO2020055136
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2018-0109544
(32)【優先日】2018-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0109812
(32)【優先日】2018-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS ELECTRIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】127,LS-ro,Dongan-gu,Anyang-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジホン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、クワンギュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ドヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ミンジュン
【審査官】下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-103539(JP,A)
【文献】特開2003-309936(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 9/00 - 11/00
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
G06F 1/26 - 1/3296
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
AC電源を供給する第1交流電源及び第2交流電源、並びにDC電源が蓄えられるバッテリ電源を含む複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、
前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入出力される電源端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、
前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の遮断器と、
前記複数の電源盤を監視及び制御する制御装置とを含む電源供給システムの制御方法において、
前記複数の電源盤の少なくとも1つに異常が発生すると、異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断するステップと、
前記複数の遮断器のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路するステップと、
前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含み、
前記判断するステップは、
前記異常発生電源盤を除く他の電源盤の供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断することを特徴とする電源供給システムの制御方法。
【請求項2】
前記複数の電源盤のそれぞれの電源供給状態に応じて前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御しているときに、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項3】
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、
前記複数の電源盤から前記第1及び第2交流電源の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断することを特徴とする請求項2に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項4】
前記判断するステップは、
前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源の状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断することを特徴とする請求項に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項5】
前記判断するステップは、
前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源のうちバッテリ電源の使用可能容量の状態を判断し、判断した使用可能容量、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断することを特徴とする請求項に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項6】
前記判断するステップは、
前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度を判断し、前記使用可能容量、及び判断した隣接する程度の少なくとも1つに基づいて前記供給順位を判断することを特徴とする請求項に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項7】
前記判断するステップは、
前記使用可能容量に基づいて前記供給順位を判断する場合、
前記使用可能容量の順に従って前記供給順位を判断することを特徴とする請求項に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項8】
前記判断するステップは、
前記隣接する程度に基づいて前記供給順位を判断する場合、
前記隣接する程度の順に従って前記供給順位を判断することを特徴とする請求項に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項9】
判断した前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項10】
前記供給するステップは、
前記異常発生電源盤が前記バスラインから前記電源端に前記DC電源の供給を受け、
前記供給対象電源盤が前記バスラインに前記DC電源を供給することを特徴とする請求項1に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項11】
前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤に異常が発生すると、前記供給対象電源盤を代替するステップをさらに含み、
前記代替するステップは、
前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を代替する供給代替電源盤を判断するステップと、
前記供給対象電源盤に接続された遮断器を開路し、前記異常発生電源盤及び前記供給代替電源盤に接続された遮断器を閉路するステップと、
前記バスラインを介して前記供給代替電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項12】
AC電源を供給する第1交流電源及び第2交流電源、並びにDC電源が蓄えられるバッテリ電源を含む複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、
前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入力される電源端、及び前記電源端から分離されて前記DC電源が出力される第2出力端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、
前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の第1遮断器と、
前記第2出力端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記第2出力端と前記バスラインの接続を断続する複数の第2遮断器とを含む電源供給システムの制御方法において、
前記複数の電源盤のそれぞれの電源供給状態に応じて前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップと、
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップと、
判断した前記異常発生電源盤、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップと、
前記異常発生電源盤の第1遮断器、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器を閉路するステップと、
前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含むことを特徴とする電源供給システムの制御方法。
【請求項13】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、
前記第1交流電源及び前記第1交流電源から電源が供給される第1変換装置の状態が正常状態であれば、
前記第1交流電源から電源供給を受け、前記第1変換装置により前記DC電源に変換することを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項14】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、
前記第1交流電源及び前記第1変換装置の少なくとも1つに異常が発生して電源供給が中断されると、
前記第1交流電源及び前記第1変換装置を前記第2交流電源及び前記第2交流電源から電源が供給される第2変換装置に切り替えることを特徴とする請求項13に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項15】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、
前記第2交流電源及び前記第2変換装置に切り替える際に、
前記第2交流電源及び前記第2変換装置に切り替えられる間、前記バッテリ電源から電源が供給され、前記バッテリ電源から電源が供給される第2変換装置により前記DC電源を変換することを特徴とする請求項14に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項16】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、
前記第2遮断器が閉路されている状態で前記第1交流電源及び前記第1変換装置の少なくとも1つに異常が発生すると、
電源供給が復旧されるまで前記バッテリ電源から電源が供給され、前記バッテリ電源から電源が供給される第2変換装置により前記DC電源を変換することを特徴とする請求項14に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項17】
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、
前記複数の電源盤のそれぞれの少なくとも1つの状態を検出するステップと、
検出結果を予め設定された状態基準と比較するステップと、
比較の結果、前記複数の電源盤から前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項18】
前記検出するステップは、
前記複数の電源供給源、前記複数の電源盤に含まれる複数の第1変換装置、前記複数の電源盤の前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態を検出し、
前記比較するステップは、
前記検出結果を前記複数の電源供給源、前記複数の第1変換装置、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態に関する異常基準を含む前記状態基準と比較することを特徴とする請求項17に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項19】
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、
前記複数の電源盤から前記第1及び第2交流電源の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断することを特徴とする請求項17に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項20】
前記異常発生電源盤は、
前記第1交流電源及び前記第2交流電源の電源供給に異常が発生したものの、前記バッテリ電源の電源供給は可能な電源盤であることを特徴とする請求項19に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項21】
前記判断するステップは、
前記複数の電源盤から異常発生情報を受信するステップと、
前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項22】
前記送信するステップは、
前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信するステップと、
前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項23】
前記供給するステップは、
前記異常発生電源盤が前記バスラインから前記電源端に前記DC電源の供給を受け、
前記供給対象電源盤が前記第2出力端から前記バスラインに前記DC電源を供給することを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項24】
前記供給するステップは、
前記供給対象電源盤の前記第1交流電源の電源供給が中断されると、
前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替え、切り替えた電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給することを特徴とする請求項23に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項25】
前記供給対象電源盤は、
前記第1交流電源の電源供給が中断されてから前記供給対象電源盤が前記バスラインから分離されて前記第2交流電源の電源供給が復旧される間、
前記バッテリ電源から供給された電源を前記DC電源に変換することを特徴とする請求項24に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項26】
前記他の電源盤は、
前記第2交流電源から供給された電源を前記DC電源に変換し、前記バスラインに供給することを特徴とする請求項24に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項27】
前記供給するステップは、
前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替える際に、
前記供給対象電源盤の前記第2遮断器を開路して前記供給対象電源盤と前記バスラインを分離し、前記他の電源盤の第2遮断器を閉路して前記他の電源盤と前記バスラインを接続することを特徴とする請求項24に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項28】
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップで前記異常発生電源盤が複数であると判断された場合、
複数の異常発生電源盤のそれぞれは、
前記第1交流電源又は前記第2交流電源が復旧される間、前記バッテリ電源から供給された電源を前記DC電源に変換することを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【請求項29】
前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップで前記異常発生電源盤の前記バッテリ電源に異常が発生したと判断された場合、
前記バッテリ電源に異常が発生した電源盤は、
前記第1交流電源又は前記第2交流電源が復旧される間、非常発電電源を前記負荷に供給する非常用電源により前記負荷に電源を供給することを特徴とする請求項12に記載の電源供給システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無停電電源供給が可能な電源供給装置、電源供給システム及び電源供給システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景となる技術は、複数の電源供給装置を含むシステムである。
【0003】
複数の電源装置がそれぞれの負荷に電源を供給するシステムは、DCバスラインを介して共通に接続されるようにしてもよい。このように共通のバスラインを介して接続された場合、DCバスラインを介して隣接する電源装置と電源を受供給できるという利点がある。しかし、このようにシステムを構成した場合、システムの安定性の問題、電源受供給の制御の困難性、事故発生時の対処方法の不在などの限界がある。
【0004】
複雑な構成からなる電源装置を複数備えるので、装置間の互換性が劣る場合、システムの運用が安定して行われなくなる。また、各装置から電源供給を受ける負荷が電源供給を常時必要とする重要負荷である場合、異常状態に対応するためのUPS装置を別途備えることが要求されるが、UPS装置を備える場合、システムの構成がさらに複雑になり、構造的/設計的制約によりUPS装置を備えること自体も容易でないという問題がある。その上、構成が複雑になることにより、各装置及びシステムの制御がさらに複雑にならざるを得ず、故障や事故などの発生の危険性も高くなる。つまり、安定性及び信頼性のある電源供給が困難になり、負荷の運転が不安定にならざるを得ず、様々な事故の発生に対して適切な運転対応が取れなくなるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述した従来技術の限界を改善することを課題とする。
【0006】
すなわち、本発明は、従来技術の限界を改善できる電源供給システムの制御方法を提供する。
【0007】
具体的には、システムに備えられた複数の電源モジュール間で電源の受供給が行われ、複数の電源モジュールのそれぞれが相互間でUPS機能を実行することのできる電源供給システムの制御方法を提供する。
【0008】
また、様々な異常状況で負荷への電源供給を効果的に維持できる電源供給システムの制御方法を提供する。
【0009】
さらに、様々な異常状況に応じて安定かつ適切に電源の受供給を行える電源供給システムの制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明による電源供給システムの制御方法は、複数の電源供給装置に接続された電源バスとの接続を断続する遮断器を備え、システム上で発生する様々な状況に応じて前記遮断器を開閉して電源の受供給を制御することを解決手段とする。
【0011】
すなわち、本発明による電源供給システムの制御方法は、複数の電源供給装置に対応する遮断器を備え、前記遮断器を制御して電源バスを介して電源を受供給することにより、前記複数の電源供給装置間でUPS機能が実行されることを技術的特徴とする。
【0012】
上記技術的特徴は、電源供給システムの制御方法に適用して実施することができ、本発明は、上記技術的特徴を有する電源供給システムの制御方法の実施形態を提供する。
【0013】
上記技術的特徴を課題解決手段とする本発明の一実施形態による電源供給システムは、複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入出力される電源端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の遮断器と、前記複数の電源盤を監視及び制御する制御装置とを含み、前記制御装置は、前記複数の電源盤から異常が発生した異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断し、前記複数の遮断器のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路し、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御する。
【0014】
一実施形態において、前記制御装置は、前記異常発生電源盤を判断し、判断した前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路し、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0015】
一実施形態において、前記複数の電源供給源は、AC電源を供給する第1交流電源及び第2交流電源と、DC電源が蓄えられ、前記第1交流電源及び前記第2交流電源の電源供給が中断された場合に、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、蓄えられた電源を前記複数の電源盤に供給するバッテリ電源とを含んでもよい。
【0016】
一実施形態において、前記バッテリ電源は、前記電源供給が中断されてから前記電源供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を前記複数の電源盤に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0017】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換する複数の第1電力変換装置と、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記負荷に前記駆動電源を供給する少なくとも1つの第2電力変換装置と、前記複数の第1電力変換装置の出力が共通に接続される電源端と前記電源端に接続されるバスライン間に備えられ、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する第1遮断器と、前記複数の第1電力変換装置のいずれかの出力端である第2出力端と前記第2出力端に接続される前記バスライン間に備えられ、前記第2出力端と前記バスラインの接続を断続する第2遮断器と、前記DC電源又は前記駆動電源の状態に応じて、前記複数の第1電力変換装置及び前記少なくとも1つの第2電力変換装置のそれぞれの動作、並びに前記第1及び第2遮断器のそれぞれの開閉を制御する制御部とを含んでもよい。
【0018】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換する複数の第1電力変換装置と、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記負荷に前記駆動電源を供給する少なくとも1つの第2電力変換装置と、前記DC電源又は前記駆動電源の状態に応じて、前記複数の第1電力変換装置及び前記少なくとも1つの第2電力変換装置のそれぞれの動作を制御する制御部とを含んでもよい。
【0019】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、平時に、前記第1交流電源から電源が供給される第1変換装置を動作させ、前記少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0020】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、前記第1交流電源及び前記第1変換装置の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記第1変換装置の動作を中止し、前記第2交流電源から電源が供給される第3変換装置を動作させ、前記少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0021】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、前記第2交流電源及び前記第3変換装置の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記第3変換装置の動作を中止し、前記供給対象電源盤から前記DC電源の供給を受け、前記少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を送るか、又は前記第3変換装置の動作を中止し、前記バッテリ電源から電源が供給される第2変換装置を動作させ、前記少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0022】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれは、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されている場合、前記第2変換装置を動作させ、前記少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0023】
一実施形態において、前記バスラインは、前記DC電源が流れるDC電路が1つの電路で形成されてもよい。
【0024】
一実施形態において、前記複数の遮断器は、前記複数の電源盤のそれぞれの出力端のうち前記DC電源の出力が共通に接続される電源端のそれぞれと前記バスラインに接続される電路に備えられ、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の第1遮断器と、前記電源端から分離された第2出力端のそれぞれと前記バスラインに接続される電路に備えられ、前記第2出力端と前記バスラインの接続を断続する複数の第2遮断器とを含んでもよい。
【0025】
一実施形態において、前記制御装置は、平時に、前記複数の第1及び第2遮断器を開路し、前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する際に、前記異常発生電源盤の前記第1遮断器、及び前記供給対象電源盤の前記第2遮断器を閉路するようにしてもよい。
【0026】
一実施形態において、前記バスラインは、前記DC電源が流れる複数のDC電路がメッシュ構造で接続されるようにしてもよい。
【0027】
一実施形態において、前記複数の遮断器のそれぞれは、前記バスラインにおいて前記複数の電源盤間の電源端に接続される電路のそれぞれに備えられ、前記複数の電源盤のそれぞれの間の接続を断続するようにしてもよい。
【0028】
一実施形態において、前記制御装置は、平時に、前記複数の遮断器を開路し、前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する際に、前記複数の遮断器のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された遮断器を閉路するようにしてもよい。
【0029】
一実施形態において、前記制御装置は、前記異常発生電源盤を除く他の電源盤から前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0030】
一実施形態において、前記制御装置は、予め設定された判断基準に従って前記他の電源盤の供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0031】
一実施形態において、前記判断基準は、前記他の電源盤のそれぞれの動作状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断する基準であってもよい。
【0032】
一実施形態において、前記制御装置は、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源の状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0033】
一実施形態において、前記制御装置は、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源のうちバッテリ電源の電源状態を判断し、判断した前記電源状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0034】
一実施形態において、前記電源状態は、前記バッテリ電源の使用可能容量の状態であってもよい。
【0035】
一実施形態において、前記制御装置は、前記他の電源盤のそれぞれの前記使用可能容量の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0036】
一実施形態において、前記制御装置は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0037】
一実施形態において、前記制御装置は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0038】
一実施形態において、前記制御装置は、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤に異常が発生すると、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を代替する供給代替電源盤を判断し、前記供給対象電源盤を前記供給代替電源盤に代替し、前記供給代替電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0039】
一実施形態において、前記制御装置は、前記異常発生電源盤が複数であれば、複数の異常発生電源盤のそれぞれに対応する複数の供給対象電源盤のそれぞれを判断し、前記複数の遮断器のうち前記複数の異常発生電源盤及び前記複数の供給対象電源盤に接続された複数の遮断器を閉路し、前記バスラインを介して、前記複数の供給対象電源盤のそれぞれから前記複数の異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0040】
また、上記技術的特徴を課題解決手段とする本発明による電源供給システムの制御方法の他の実施形態は、複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入出力される電源端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の遮断器とを含む電源供給システムの制御方法であって、前記複数の電源盤の少なくとも1つに異常が発生すると、異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断するステップと、前記複数の遮断器のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路するステップと、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含む。
【0041】
一実施形態において、前記電源供給システムの制御方法は、前記複数の電源盤のそれぞれの電源供給状態に応じて前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御しているときに、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップをさらに含んでもよい。
【0042】
一実施形態において、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、前記複数の電源盤から前記第1及び第2交流電源の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0043】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記異常発生電源盤を除く他の電源盤の供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0044】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0045】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源の状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0046】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源のうちバッテリ電源の使用可能容量の状態を判断し、判断した前記電源状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0047】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの前記使用可能容量の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0048】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0049】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0050】
一実施形態において、前記電源供給システムの制御方法は、判断した前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップをさらに含んでもよい。
【0051】
一実施形態において、前記電源供給システムの制御方法は、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤に異常が発生すると、前記供給対象電源盤を代替するステップをさらに含んでもよい。
【0052】
一実施形態において、前記代替するステップは、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を代替する供給代替電源盤を判断するステップと、前記供給対象電源盤に接続された遮断器を開路し、前記異常発生電源盤及び前記供給代替電源盤に接続された遮断器を閉路するステップと、前記バスラインを介して前記供給代替電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含んでもよい。
【0053】
一実施形態において、前記電源供給システムの制御方法は、前記複数の電源盤のそれぞれの少なくともいずれかの状態を検出するステップと、検出結果を予め設定された状態基準と比較するステップと、比較の結果、前記複数の電源盤から前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとをさらに含んでもよい。
【0054】
さらに、上記技術的特徴を課題解決手段とする本発明による電源供給システムの制御方法のさらに他の実施形態は、AC電源を供給する第1交流電源及び第2交流電源、並びにDC電源が蓄えられるバッテリ電源を含む複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入力される電源端、及び前記電源端から分離されて前記DC電源が出力される第2出力端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の第1遮断器と、前記第2出力端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記第2出力端と前記バスラインの接続を断続する複数の第2遮断器とを含む電源供給システムの制御方法であって、前記複数の電源盤のそれぞれの電源供給状態に応じて前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップと、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップと、判断した前記異常発生電源盤、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップと、前記異常発生電源盤の第1遮断器、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器を閉路するステップと、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含む。
【0055】
一実施形態において、前記バッテリ電源は、前記第1交流電源及び前記第2交流電源の電源供給が中断されると、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、蓄えられた電源を前記複数の電源盤に供給するようにしてもよい。
【0056】
一実施形態において、前記複数の電源供給源は、前記第1交流電源、前記第2交流電源及び前記バッテリ電源の電源供給が中断された場合に非常発電電源を前記負荷に供給する非常用電源をさらに含んでもよい。
【0057】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、前記第1交流電源及び前記第1交流電源から電源が供給される第1変換装置の状態が正常状態であれば、前記第1交流電源から電源供給を受け、前記第1変換装置により前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0058】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、前記第1交流電源及び前記第1変換装置の少なくとも1つに異常が発生して電源供給が中断されると、前記第1交流電源及び前記第1変換装置を前記第2交流電源及び前記第2交流電源から電源が供給される第2変換装置に切り替えるようにしてもよい。
【0059】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、前記第2交流電源及び前記第2変換装置に切り替える際に、前記第2交流電源及び前記第2変換装置に切り替えられる間、前記バッテリ電源から電源が供給され、前記バッテリ電源から電源が供給される第2変換装置により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0060】
一実施形態において、前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、前記第2遮断器が閉路されている状態で前記第1交流電源及び前記第1変換装置の少なくとも1つに異常が発生すると、電源供給が復旧されるまで前記バッテリ電源から電源が供給され、前記バッテリ電源から電源が供給される第2変換装置により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0061】
一実施形態において、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、前記複数の電源盤のそれぞれの少なくとも1つの状態を検出するステップと、検出結果を予め設定された状態基準と比較するステップと、比較の結果、前記複数の電源盤から前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含んでもよい。
【0062】
一実施形態において、前記検出するステップは、前記複数の電源供給源、前記複数の電源盤に含まれる複数の第1変換装置、前記複数の電源盤の前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態を検出し、前記比較するステップは、前記検出結果を前記複数の電源供給源、前記複数の第1変換装置、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態に関する異常基準を含む前記状態基準と比較するようにしてもよい。
【0063】
一実施形態において、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップは、前記複数の電源盤から前記第1及び第2交流電源の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0064】
一実施形態において、前記異常発生電源盤は、前記第1交流電源及び前記第2交流電源の電源供給に異常が発生したものの、前記バッテリ電源の電源供給は可能な電源盤であってもよい。
【0065】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記複数の電源盤から異常発生情報を受信するステップと、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含んでもよい。
【0066】
一実施形態において、前記送信するステップは、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信するステップと、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するステップとを含んでもよい。
【0067】
一実施形態において、前記供給するステップは、前記異常発生電源盤が前記バスラインから前記電源端に前記DC電源の供給を受け、前記供給対象電源盤が前記第2出力端から前記バスラインに前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0068】
一実施形態において、前記供給対象電源盤は、前記第2交流電源から供給された電源を前記DC電源に変換し、前記バスラインに供給するようにしてもよい。
【0069】
一実施形態において、前記供給するステップは、前記供給対象電源盤の前記第1交流電源の電源供給が中断されると、前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替え、切り替えた電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0070】
一実施形態において、前記供給対象電源盤は、前記第1交流電源の電源供給が中断されてから前記供給対象電源盤が前記バスラインから分離されて前記第2交流電源の電源供給が復旧される間、前記バッテリ電源から供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0071】
一実施形態において、前記他の電源盤は、前記第2交流電源から供給された電源を前記DC電源に変換し、前記バスラインに供給するようにしてもよい。
【0072】
一実施形態において、前記供給するステップは、前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替える際に、前記供給対象電源盤の前記第2遮断器を開路して前記供給対象電源盤と前記バスラインを分離し、前記他の電源盤の第2遮断器を閉路して前記他の電源盤と前記バスラインを接続するようにしてもよい。
【0073】
一実施形態において、前記供給するステップは、前記供給対象電源盤を前記他の電源盤に切り替える際に、前記供給対象電源盤の前記第2遮断器を開路して前記供給対象電源盤と前記バスラインを分離し、前記他の電源盤の第2遮断器を閉路して前記他の電源盤と前記バスラインを接続するようにしてもよい。
【0074】
一実施形態において、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップで前記異常発生電源盤が複数であると判断された場合、複数の異常発生電源盤のそれぞれは、前記第1交流電源又は前記第2交流電源が復旧される間、前記バッテリ電源から供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0075】
一実施形態において、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップで前記異常発生電源盤の前記バッテリ電源に異常が発生したと判断された場合、前記バッテリ電源に異常が発生した電源盤は、前記第1交流電源又は前記第2交流電源が復旧される間、非常発電電源を前記負荷に供給する非常用電源により前記負荷に電源を供給するようにしてもよい。
【0076】
一方、上記技術的特徴を課題解決手段とする本発明による電源供給システムの制御方法のさらに他の実施形態は、複数の電源供給源のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を前記負荷に供給する複数の電源盤と、前記複数の電源盤のそれぞれにおいて前記DC電源が入力される電源端、及び前記電源端から分離されて前記DC電源が出力される第2出力端に接続され、前記複数の電源盤で変換された前記DC電源が導通するバスラインと、前記電源端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記電源端と前記バスラインの接続を断続する複数の第1遮断器と、前記第2出力端のそれぞれと前記バスライン間に配置され、前記第2出力端と前記バスラインの接続を断続する複数の第2遮断器と、前記複数の電源盤を監視及び制御する制御装置とを含む電源供給システムの制御方法であって、前記複数の電源盤から異常発生電源盤を判断するステップと、判断した前記異常発生電源盤、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップと、前記異常発生電源盤の第1遮断器、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器を閉路するステップと、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップとを含む。
【0077】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記複数の電源盤のそれぞれの少なくともいずれかの状態を検出するステップと、検出結果を予め設定された状態基準と比較するステップと、比較の結果、前記複数の電源盤の少なくともいずれかであって前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含んでもよい。
【0078】
一実施形態において、前記検出するステップは、前記複数の電源供給源、前記複数の電源盤に含まれる複数の第1電力変換装置、前記複数の電源盤の前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態を検出し、前記比較するステップは、前記検出結果を前記複数の電源供給源、前記複数の第1電力変換装置、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態に関する異常基準を含む前記状態基準と比較するようにしてもよい。
【0079】
一実施形態において、前記判断するステップは、前記複数の電源盤から異常発生情報を受信するステップと、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップとを含んでもよい。
【0080】
一実施形態において、前記送信するステップは、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信するステップと、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するステップとを含んでもよい。
【0081】
一実施形態において、前記供給するステップは、前記異常発生電源盤が前記バスラインから前記電源端に前記DC電源の供給を受け、前記供給対象電源盤が前記第2出力端から前記バスラインに前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0082】
前述したような本発明の実施形態による電源供給システム及び電源供給システムの制御方法は、DC電源を供給/使用する電源モジュール、電源供給システム、電源供給システムの制御方法、電源供給システムの運用方法に適用することができる。特に、DC UPSモジュール及びそれを備える電源供給システムに有効に適用して実施することができる。しかし、本明細書に開示される技術は、これらに限定されるものではなく、当該技術の技術的思想を適用できるあらゆる電源装置、電源供給装置、電源制御装置、電源供給システム、電力システム、電力制御システム、プラントシステム、プラント制御システム、プラント制御方法、エネルギー蓄積システム、エネルギー蓄積システムの制御方法又は運用方法、複数のモータ負荷を制御するモータ制御盤、モータ制御システム、モータ運転システムなどにも適用して実施することができる。
【発明の効果】
【0083】
本発明による電源供給システムの制御方法は、電源バスに接続された複数の電源供給装置のそれぞれの遮断器を制御して電源バスを介して電源の受供給を制御することにより、複数の電源供給装置間でUPS機能が実行されるという効果がある。
【0084】
よって、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても、負荷への電源供給を中断することなく維持できるという効果がある。
【0085】
すなわち、本発明による電源供給システムの制御方法は、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対して適切かつ安定して電源供給を行えるという効果がある。
【0086】
また、本発明による電源供給システムの制御方法は、電源バスに接続された複数の電源供給装置のそれぞれの遮断器を異常状況に応じて制御して電源バスを介して電源の受供給を制御することにより、最小限の手段で効率的な運用を行えるという効果がある。
【0087】
さらに、本発明による電源供給システムの制御方法は、大容量システムの運用の安定性、信頼性及び効用性を増大させるという効果がある。
【0088】
その結果、本発明による電源供給システムの制御方法は、上記課題を解決し、従来技術の限界を改善できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0089】
図1a】本発明の一実施形態による電源供給システムの構成を示す第1構成図である。
図1b】本発明の一実施形態による電源供給システムの構成を示す第2構成図である。
図2a図1aに示す電源供給システムに含まれる電源モジュールの構成を示す構成図である。
図2b図1bに示す電源供給システムに含まれる電源モジュールの構成を示す構成図である。
図3】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体例を示す第1例示図である。
図4】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体例を示す第2例示図である。
図5】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体例を示す第3例示図である。
図6】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体例を示す第4例示図である。
図7】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体的な制御過程を示す第1ブロック図である。
図8】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第1例示図である。
図9】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第2例示図である。
図10】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第3例示図である。
図11】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第4例示図である。
図12】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第5例示図である。
図13】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第6例示図である。
図14】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第7例示図である。
図15】本発明による電源供給システムの具体例を順に示す第8例示図である。
図16】本発明の一実施形態による電源供給システムの制御方法の順序を示すフローチャートである。
図17】本発明の一実施形態による電源供給システムの制御方法の具体的な順序を示すフローチャートである。
図18】本発明の一実施形態による電源供給装置の具体的な構造構成を示す構成図である。
図19a】本発明の一実施形態による電源供給装置の制御過程を示す第1ブロック図である。
図19b】本発明の一実施形態による電源供給装置の制御過程を示す第2ブロック図である。
図19c】本発明の一実施形態による電源供給装置の制御過程を示す第3ブロック図である。
図20】本発明の一実施形態による電源供給システムの具体的な制御過程を示す第2ブロック図である。
図21】本発明の他の実施形態による電源供給システムの制御方法の順序を示すフローチャートである。
図22】本発明の他の実施形態による電源供給システムの制御方法の具体的な順序を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本明細書で用いられる技術用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであり、本明細書に開示される技術の思想を限定するものではない。また、本明細書で用いられる技術用語は、本明細書において特に断らない限り、本明細書に開示される技術の属する分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味で解釈されるべきであり、非常に包括的な意味で解釈されたり、非常に狭い意味で解釈されたりしてはならない。さらに、本明細書で用いられる技術用語が本明細書に開示される技術の思想を正確に表現できない誤った技術用語である場合は、当業者が正しく理解できる技術用語で代替して理解すべきである。さらに、本明細書で用いられる一般的な用語は、辞書の定義に従って、又は前後の文脈によって解釈されなければならず、非常に狭い意味で解釈されてはならない。
【0091】
さらに、本明細書で用いられる単数の表現には、特に断らない限り、複数の表現が含まれる。本明細書において、「構成される」や「含む」などの用語は、明細書に記載された様々な構成要素又はステップの全てを必ず含むものと解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素又はステップを含まないこともあり、さらなる構成要素又はステップを含むこともあるものと解釈されるべきである。
【0092】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、図面番号に関係なく同一又は類似の構成要素には同一の符号を付し、それについての説明は省略する。
【0093】
また、本発明を説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本発明の技術思想を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面によりその技術の思想が制限されるように解釈されてはならない。
【0094】
以下、本発明の一実施形態による電源供給システムについて説明する。
【0095】
前記電源供給システムは、後述する実施形態を組み合わせて実施することもでき、それらを区分した形態で実施することもできる。
【0096】
前記電源供給システムは、複数の電源モジュールを含む電源供給システムであってもよい。
【0097】
前記電源供給システムは、複数のパッケージ化された電源装置を含んで電源を供給するシステムであってもよい。
【0098】
ここで、前記電源装置は、複数の電源制御装置がパッケージ化された電源盤であってもよい。
【0099】
電源供給システム1000は、図1a及び図2aに示すように、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を負荷20に供給する複数の電源盤100、200、300、400と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が入出力される電源端に接続され、複数の電源盤100、200、300、400で変換された前記DC電源が導通するバスライン1と、前記電源端のそれぞれとバスライン1間に配置され、前記電源端とバスライン1の接続を断続する複数の遮断器130、230、330、430と、複数の電源盤100、200、300、400を監視及び制御する制御装置600とを含む。
【0100】
電源供給システム1000は、図1aに示すように構成されると、バスライン1が複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が出力される電源端に共通に接続され、複数の電源盤100、200、300、400で変換された前記DC電源が送られ、複数の第1遮断器130a、230a、330a、430aが出力端のうち前記DC電源の出力が共通に接続される電源端とバスライン1に接続される電路に備えられ、前記電源端とバスライン1の接続を断続し、複数の第2遮断器130b、230b、330b、430bが出力端のうち前記DC電源の出力が個別に分離された第2出力端とバスライン1に接続される電路に備えられ、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する。
【0101】
また、電源供給システム1000は、図2aに示すように構成されると、バスライン1が複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が流れる電源端O1~O4に共通に接続され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから出力された前記DC電源が送られ、複数の遮断器130がバスライン1と複数の電源盤100、200、300、400間の電源端に接続される電路のそれぞれに備えられ、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続する。
【0102】
図1a又は図2aに示す電源供給システム1000において、制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のうち異常が発生した異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断し、複数の遮断器130、230、330、430のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御する。
【0103】
すなわち、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400のうち異常が発生した異常発生電源盤に対して前記DC電源を供給する前記供給対象電源盤を判断し、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路し、前記供給対象電源盤がバスライン1を介して前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するように制御する。
【0104】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1b及び図2bに示す電源モジュール100であってもよい。
【0105】
図1bは図1aに示す電源供給システム1000における複数の電源盤100、200、300、400の具体的な構成を示すものであり、図2bは図1bに示す電源供給システム1000における複数の電源盤100、200、300、400の具体的な構成を示すものであり、複数の電源盤100、200、300、400は図1b及び図2bに示す形態で実施することもでき、他の形態で実施することもできる。
【0106】
複数の電源盤100、200、300、400は、複数の電源制御装置を含むモジュールであってもよい。
【0107】
複数の電源盤100、200、300、400は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化された電源装置であってもよい。
【0108】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化された電源盤であってもよい。
【0109】
複数の電源盤100、200、300、400は、発電所、プラント、工場、ビル、マンションなど高電力を必要とする建物に備えられて電源を供給するパッケージ型電源盤であってもよい。
【0110】
また、複数の電源盤100、200、300、400は、ある1つの空間に構成されるパッケージ型電源盤であってもよい。
【0111】
複数の電源盤100、200、300、400は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化され、それぞれの負荷に電源を供給するようにしてもよい。
【0112】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記複数の電源制御装置がパッケージ化され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが担当する負荷20のそれぞれに前記駆動電源を供給する。
【0113】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1b及び図2bに示すように、複数の第1電力変換装置110、210、310、410と、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420と、制御部140、240、340、440とを含み、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動のための前記駆動電源に変換し、前記駆動電源を負荷20に供給するようにしてもよい。
【0114】
複数の電源盤100、200、300、400に電源を供給する複数の電源供給源10は、図1a及び図2aに示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3を含んでもよい。
【0115】
複数の電源供給源10は、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2をさらに含んでもよい。
【0116】
ここで、第1交流電源10#1はAC電源を供給する主系統電源Gであり、第2交流電源10#3はAC電源を供給するバイパス系統電源Pであり、バッテリ電源10#2はDC電源を供給するバッテリ電源Bであってもよい。
【0117】
すなわち、複数の電源供給源10は、図1a及び図2aに示すように、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bを含んでもよい。
【0118】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bのそれぞれから電源が供給されることになる。
【0119】
バッテリ電源10#2は、DC電源を蓄え、非常時に蓄えられたDC電源を供給する非常用バッテリであってもよい。
【0120】
バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、蓄えられたDC電源を供給装置100に供給するようにしてもよい。
【0121】
よって、複数の電源供給源10は、第2電力変換装置120への前記DC電源の供給が中断されると、前記DC電源の供給が復旧される間、バッテリ電源10#2に蓄えられた電源を第1電力変換装置110に供給することになる。
【0122】
ここで、前記DC電源の供給が中断されるとは、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されること、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3から電源が供給される複数の第1電力変換装置110の動作が中断されることの少なくとも1つであってもよい。
【0123】
バッテリ電源10#2は、前記DC電源の供給が中断されてから前記DC電源の供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を第1電力変換装置110に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0124】
前記無瞬断で供給するとは、電源供給が中断されないように、すなわち停電が発生しないように、前記蓄えられた電源を第1電力変換装置110に供給することを意味する。
【0125】
よって、供給装置100は、バッテリ電源10#2により負荷20への電源供給を無瞬断で行うことができ、負荷20への電源供給における無停電電源供給を行うことができる。
【0126】
また、複数の電源供給源10は、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合に非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源Aをさらに含んでもよい。
【0127】
非常用電源Aは、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの全てに異常が発生して電源を供給できない場合、非常用電源を負荷20のそれぞれに供給して負荷20の駆動を所定時間維持する電源であってもよい。
【0128】
例えば、非常用電源Aは、非常用発電機を含む電源であってもよい。
【0129】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、図1a及び図2aに示すように、3つの電源供給源10、すなわち系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bから電源が供給され、非常用電源Aからは系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bが電源を供給できない場合にのみ電源が供給されることが好ましい。
【0130】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する複数の電源供給源10のそれぞれは、1つの系統から複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよく、分離された配電盤により分離された配電盤のそれぞれから複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0131】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれから電源が供給され、供給された電源を複数の第1電力変換装置110、210、310、410により前記DC電源に変換し、前記DC電源を少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420により前記駆動電源に変換して負荷20に供給するようにしてもよい。
【0132】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれに接続された複数の第1電力変換装置110、210、310、410を含み、複数の第1電力変換装置110により複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0133】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれに接続された3つの変換装置を含むことが好ましい。
【0134】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0135】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けるようにしてもよい。
【0136】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、予め設定された供給基準に基づいて、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0137】
前記供給基準は、複数の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0138】
例えば、前記電源供給優先順位は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に設定されてもよい。
【0139】
前記供給基準が前記電源供給優先順位に関する基準である場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に電源を供給するようにしてもよい。
【0140】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1から電源が供給される場合、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を制御するようにしてもよい。
【0141】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の開閉手段を閉路し、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2、及び第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を接続し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0142】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2交流電源10#3から電源が供給される場合、第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を制御するようにしてもよい。
【0143】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を開路することにより、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のみ接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を分離するようにしてもよい。
【0144】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、バッテリ電源10#2から電源が供給される場合、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の動作を制御するようにしてもよい。
【0145】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2のみ接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0146】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10の状態によって複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、選択した変換装置が少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0147】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の第1電力変換装置110から選択した1つの変換装置により前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に送るようにしてもよい。
【0148】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源10の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0149】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及び変換装置を切り替えるようにしてもよい。
【0150】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、平時に、第1交流電源10#1から電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0151】
すなわち、複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1が最優先順位で複数の電源盤100、200、300、400に電源を供給するようにしてもよい。
【0152】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を中止し、第2交流電源10#3から電源が供給される第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0153】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400に最優先順位で電源を供給する第1交流電源10#1に異常が発生すると、電源供給源を第2交流電源10#3に切り替えて電源が供給されるようにしてもよい。
【0154】
よって、複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に複数の電源盤100、200、300、400に電源を供給することになる。
【0155】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2交流電源10#3及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の少なくともいずれかに異常が発生すると、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を中止し、前記供給対象電源盤から前記DC電源の供給を受け、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るか、又は第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を中止し、バッテリ電源10#2から電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0156】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくともいずれかに異常が発生し、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っているときに、第2交流電源10#3及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記供給対象電源盤から前記DC電源の供給を受け、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るか、又は第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0157】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されている場合、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0158】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくともいずれかに異常が発生し、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っているときに、第2交流電源10#3及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の少なくともいずれかに異常が発生したものの、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されている場合、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0159】
以下、図1aに示す電源供給システム1000の一実施形態について説明する。
【0160】
図1aに示すように、バスライン1が、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が出力される出力端に共通に接続され、複数の電源盤100、200、300、400で変換された前記DC電源が送られ、複数の第1遮断器130a、230a、330a、430aが、前記出力端のうち前記DC電源の出力が共通に接続される電源端とバスライン1に接続される電路に備えられ、前記電源端とバスライン1の接続を断続し、複数の第2遮断器130b、230b、330b、430bが、前記出力端のうち前記DC電源の出力が個別に分離された第2出力端とバスライン1に接続される電路に備えられ、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する電源供給システム1000において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1bに示すように、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換する複数の第1電力変換装置110と、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、負荷20に前記駆動電源を供給する少なくとも1つの第2電力変換装置120と、複数の第1電力変換装置110の出力が共通に接続される前記電源端と前記電源端に接続されるバスライン1間に備えられ、前記電源端とバスライン1の接続を断続する第1遮断器130a、230a、330a、430aと、複数の第1電力変換装置110のいずれかの出力端である前記第2出力端と前記第2出力端に接続されるバスライン1間に備えられ、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する第2遮断器130b、230b、330b、430bと、前記DC電源又は前記駆動電源の状態に応じて、複数の第1電力変換装置110及び少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれの動作、並びに第1及び第2遮断器130a、130bのそれぞれの開閉を制御する制御部140、240、340、440とを含んでもよい。
【0161】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおける制御部140、240、340、440のそれぞれは、バスライン1から前記DC電源が供給される場合は、第1遮断器130a、230a、330a、430aを閉路し、バスライン1に前記DC電源を供給する場合は、第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0162】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1bに示す電源モジュール100とは異なる構成であってもよい。
【0163】
図1aに示す電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400を複数含み、複数の電源盤100、200、300、400が1つのバスライン1に共通に接続されるようにしてもよい。
【0164】
複数の電源盤100、200、300、400は、複数であるが、図1aに示すように、4つ以上であってもよい。
【0165】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600と通信を行い、制御装置600との通信結果に基づいて動作するようにしてもよい。
【0166】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600から制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて動作するか、又は制御装置600に状態情報を送信するようにしてもよい。
【0167】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれは、前記電源端と前記第2出力端が分けられ、それぞれから前記DC電源を出力するようにしてもよい。
【0168】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、AC電源をDC電源に変換するAC/DC変換装置、及びDC電源のレベルを変換するDC/DC変換装置の少なくとも1つを含んでもよい。
【0169】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、複数の電源供給源10のそれぞれに対応して、3つの変換装置110#1~#3、210#1~#3、310#1~#3、410#1~#3を含んでもよい。
【0170】
よって、第1交流電源10#1は、第1変換装置110#1に接続され、第1変換装置110#1にAC電源を供給し、バッテリ電源10#2は、第2変換装置110#2に接続され、第2変換装置110#2にDC電源を供給し、第2交流電源10#3は、第3変換装置110#3に接続され、第3変換装置110#3にAC電源を供給することになる。
【0171】
第1変換装置110#1は、AC電源をDC電源に変換するAC/DC変換装置であってもよく、第2変換装置110#2は、DC電源のレベルを変換するDC/DC変換装置であってもよく、第3変換装置110#3は、AC電源をDC電源に変換するAC/DC変換装置であってもよい。
【0172】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、前段及び後段のそれぞれに接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0173】
前記開閉手段は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの入力端及び出力端のそれぞれに備えられ、複数の第1電力変換装置110、210、310、410において入出力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0174】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0175】
より具体的には、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3からAC電源が供給される第1変換装置110#1及び第3変換装置110#3の入力端には、交流気中遮断器(ACB: Air Circuit Breaker)が備えられ、バッテリ電源10#2からDC電源が供給される第2変換装置110#2の入力端には、直流配線用遮断器(MCCB: Molded Circuit Breaker)が備えられてもよい。
【0176】
前記開閉手段は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410の動作によって複数の第1電力変換装置110、210、310、410の接続を開閉するようにしてもよい。
【0177】
例えば、複数の電源供給源10から電源供給を受けない場合、前記入力端及び前記出力端のそれぞれに備えられる開閉手段が開路され、当該変換装置の接続が分離されるようにしてもよい。
【0178】
前記出力端は、前記電源端と前記第2出力端に分けられる。
【0179】
すなわち、複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、前記電源端と前記第2出力端が分けられ、それぞれから前記DC電源を出力するようにしてもよい。
【0180】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、制御部140、240、340、440により制御されるようにしてもよい。
【0181】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力端が1つの電路に接続されるようにしてもよい。
【0182】
よって、前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力が共通に接続され、複数の第1電力変換装置110、210、310、410から出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0183】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかから出力される前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0184】
前記電源端は、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に接続され、前記DC電源をバスライン1又は少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に送るようにしてもよい。
【0185】
前記第2出力端は、前記電源端から分離された複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかの出力端であってもよい。
【0186】
よって、前記第2出力端は、前記電源端に接続されておらず、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかから出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0187】
前記第2出力端は、バスライン1に接続され、前記DC電源をバスライン1に送るようにしてもよい。
【0188】
前記第2出力端は、前記第3供給源10#3に対応する第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の出力端であることが好ましい。
【0189】
また、前記第2出力端は、前記第2供給源10#2である前記バッテリ電源の出力端であってもよい。
【0190】
よって、前記第2出力端は、前記第3供給源10#3であるバイパス電源Pから電源が供給される第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の出力端になる。
【0191】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のそれぞれは、前記DC電源の出力が前記電源端と前記第2出力端の2つに分けられて行われてもよく、前記電源端は、第1及び第2変換装置110#1、110#2、210#1、210#2、310#1、310#2、410#1、410#2の出力に共通に接続され、前記第2出力端は、前記電源端から分離されて独立して出力が行われてもよい。
【0192】
このように、複数の第1電力変換装置110、210、310、410から前記DC電源が出力される前記電源端及び前記第2出力端は、バスライン1に接続されるようにしてもよい。
【0193】
すなわち、前記電源端は、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に接続され、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに前記DC電源が送られるようにしてもよく、前記第2出力端は、バスライン1に接続され、バスライン1に前記DC電源が送られるようにしてもよい。
【0194】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれで変換された前記DC電源は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記電源端を介して少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0195】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410は、制御部140、240、340、440により制御されるようにしてもよい。
【0196】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410から送られた前記DC電源をAC電源の前記駆動電源に変換するようにしてもよい。
【0197】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420は、負荷20のそれぞれに対応して3つのインバータ120#1~#3、220#1~#3、320#1~#3、420#1~#3を含んでもよい。
【0198】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれは、負荷20のそれぞれに接続され、接続された負荷20に前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0199】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれは、前段に接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0200】
前記開閉手段は、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に備えられ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に入力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0201】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0202】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420で変換されて出力される前記駆動電源は、負荷20のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0203】
ここで、負荷20は、電動機(M)負荷であってもよい。
【0204】
少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420は、制御部140、240、340、440により制御されるようにしてもよい。
【0205】
このような電源供給システム1000において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記出力端が共通に接続されるバスライン1は、DC電源が流れるDCバスラインであってもよく、また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記第1又は第2出力端を介して送られたDC電源が流れるようにしてもよい。
【0206】
バスライン1は、少なくとも1つの変換装置110から供給されるDC電源の大きさ又は2つの変換装置110から供給されるDC電源の大きさの定格であってもよい。
【0207】
すなわち、バスライン1の定格は、少なくとも2つの変換装置110から供給されるDC電源が送られる定格であってもよい。
【0208】
バスライン1は、バスライン1に接続された全ての電源盤間でDC電源が送られる大きさの定格であってもよい。
【0209】
バスライン1は、前記DC電源が流れるDC電路が1つの電路で形成されてもよい。
【0210】
すなわち、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記第1又は第2出力端が1つの電路で形成されたバスライン1に共通に接続され、バスライン1を介して前記DC電源が送られるようにしてもよい。
【0211】
複数の遮断器130、230、330、430は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端のうち前記DC電源の出力が共通に接続される前記電源端のそれぞれとバスライン1に接続される電路に備えられ、前記電源端とバスライン1の接続を断続する複数の第1遮断器130a、230a、330a、430aと、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端のうち前記DC電源の出力が個別に分離された第2出力端のそれぞれとバスライン1に接続される電路に備えられ、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する複数の第2遮断器130b、230b、330b、430bとを含んでもよい。
【0212】
すなわち、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記第1又は第2出力端が1つの電路で形成されたバスライン1に共通に接続され、第1及び第2遮断器130、230、330、430が複数の電源盤100、200、300、400とバスライン1の接続を断続する形態であってもよい。
【0213】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1遮断器130a、230a、330a、430aが複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記電源端とバスライン1に接続される電路のそれぞれに備えられてもよい。
【0214】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記電源端のそれぞれがバスライン1に共通に接続されることになる。
【0215】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2遮断器130b、230b、330b、430bが複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記第2出力端とバスライン1に接続される電路のそれぞれに備えられてもよい。
【0216】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記第2出力端のそれぞれがバスライン1に共通に接続されることになる。
【0217】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のそれぞれは、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよく、また、前記第1及び第2出力端とバスライン1間の電路に備えられてもよい。
【0218】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のそれぞれは、平時に開路され、動作時に閉路されることにより、前記第1及び第2出力端とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0219】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の遮断器130、230、330、430のそれぞれの開閉によりバスライン1に接続されることになる。
【0220】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のうち第1遮断器130a、230a、330a、430aは、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力に接続された前記電源端と、前記電源端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0221】
すなわち、第1遮断器130a、230a、330a、430aは、電源モジュール100の前記電源端とバスライン1間に備えられ、複数の電源盤100、200、300、400とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0222】
よって、複数の電源盤100、200、300、400は、前記電源端を介してバスライン1に接続され、第1遮断器130a、230a、330a、430aの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0223】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のうち第2遮断器130b、230b、330b、430bは、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかの出力端である前記第2出力端と、前記第2出力端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0224】
すなわち、第2遮断器130b、230b、330b、430bは、複数の電源盤100、200、300、400の前記第2出力端とバスライン1間に備えられ、電源モジュール100とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0225】
よって、複数の電源盤100、200、300、400は、前記第2出力端を介してバスライン1に接続され、第2遮断器130b、230b、330b、430bの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0226】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視するようにしてもよい。
【0227】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、複数の遮断器130、230、330、430のそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0228】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0229】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0230】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出し、検出結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0231】
このように、複数の電源盤100、200、300、400を制御する制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のうち前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する前記供給対象電源盤を判断し、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0232】
制御装置600は、平時に、複数の第1及び第2遮断器130、230、330、430を開路し、前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する際に、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0233】
すなわち、制御装置600は、平時に、複数の第1及び第2遮断器130、230、330、430を開路し、複数の電源盤100、200、300、400において前記異常発生電源盤が発生し、前記供給対象電源盤を判断すると、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び判断した前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0234】
以下、図1bに示す電源供給システム1000の他の実施形態について説明する。
【0235】
図1bに示すように、バスライン1が複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が流れる出力端O1~O4に共通に接続され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから出力された前記DC電源が送られ、複数の遮断器130がバスライン1における複数の電源盤100、200、300、400間の出力端に接続される電路のそれぞれに備えられ、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続する電源供給システム1000において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図2bに示すように、複数の第1電力変換装置110、210、310、410と、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420と、制御部140、240、340、440とを含んでもよい。
【0236】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図2bに示す電源モジュール100とは異なる構成であってもよい。
【0237】
図1bに示す電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400を複数含み、複数の電源盤100、200、300、400が複数の電路で形成されたバスライン1に共通に接続されるようにしてもよい。
【0238】
複数の電源盤100、200、300、400は、複数であるが、図1bに示すように、4つ以上であってもよい。
【0239】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600と通信を行い、制御装置600との通信結果に基づいて動作するようにしてもよい。
【0240】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600から制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて動作するか、又は制御装置600に状態情報を送信するようにしてもよい。
【0241】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれは、前記DC電源を出力する出力端が1つに接続されるようにしてもよい。
【0242】
よって、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力端は、前記DC電源が流れるDC電路を形成することになる。
【0243】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれで変換された前記DC電源は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記出力端を介して少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0244】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、3つのインバータ120、220、320、420を含み、3つのインバータ120、220、320、420を介して3つの負荷20のそれぞれに前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0245】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力端O1~O4がバスライン1に共通に接続され、出力端O1~O4から出力された前記DC電源がバスライン1に送られるようにしてもよい。
【0246】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、出力端O1~O4のそれぞれが1つのバスライン1に接続されることになる。
【0247】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端O1~O4は、バスライン1に備えられた複数の遮断器130(130a~130f)に接続されるようにしてもよい。
【0248】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源が出力される出力端O1~O4が複数の遮断器130のうちいずれか3つの遮断器に接続されるようにしてもよい。
【0249】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端O1~O4は、3つの遮断器に接続されるようにしてもよい。
【0250】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400が図1bに示すように4つである場合、第1電源盤100が第1遮断器130a、第2遮断器130b及び第3遮断器130cに接続され、第2電源盤200が第2遮断器130b、第4遮断器130d及び第6遮断器130fに接続され、第3電源盤300が第1遮断器130a、第4遮断器130d及び第5遮断器130eに接続され、第4電源盤400が第4遮断器130d、第5遮断器130e及び第6遮断器130fに接続されるようにしてもよい。
【0251】
つまり、複数の遮断器130のそれぞれが2つの電源盤に接続される。
【0252】
例えば、第1遮断器130aは、第1電源盤100及び第3電源盤300に接続され、第2遮断器130bは、第1電源盤100及び第2電源盤200に接続され、第3遮断器130cは、第1電源盤100及び第4電源盤400に接続され、第4遮断器130dは、第2電源盤200及び第3電源盤300に接続され、第5遮断器130eは第3電源盤300及び第4電源盤400に接続され、第6遮断器130fは第2電源盤200及び第4電源盤400に接続されるようにしてもよい。
【0253】
複数の電源盤100、200、300、400は、いずれかの電源盤の出力端が他の電源盤の出力端のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0254】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400は、他の電源盤のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0255】
例えば、第1電源盤100は、第1遮断器130aを介して第3電源盤300に接続され、第2遮断器130bを介して第2電源盤200に接続され、第3遮断器130cを介して第4電源盤400に接続され、第2~第4電源盤200、300、400のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0256】
また、第2電源盤200は、第2遮断器130bを介して第1電源盤100に接続され、第4遮断器130dを介して第3電源盤300に接続され、第6遮断器130fを介して第4電源盤400に接続され、第1電源盤100、第3及び第4電源盤300、400のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0257】
さらに、第3電源盤300は、第1遮断器130aを介して第1電源盤100に接続され、第4遮断器130dを介して第2電源盤200に接続され、第5遮断器130eを介して第4電源盤400に接続され、第1電源盤100、前記第2及び第4電源盤200、400のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0258】
さらに、第4電源盤400は、第2遮断器130bを介して第1電源盤100に接続され、第5遮断器130eを介して第3電源盤300に接続され、第6遮断器130fを介して第2電源盤200に接続され、第1電源盤100、第2及び第3電源盤200、300のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0259】
バスライン1は、前記DC電源が流れる複数のDC電路がメッシュ構造で接続されるようにしてもよい。
【0260】
すなわち、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端O1~O4がメッシュ状に形成されたバスライン1に共通に接続され、バスライン1を介して前記DC電源が送られるようにしてもよい。
【0261】
複数の遮断器130のそれぞれは、バスライン1における複数の電源盤100、200、300、400間の出力端O1~O4に接続される電路のそれぞれに備えられ、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの間の接続を断続するようにしてもよい。
【0262】
複数の遮断器130のそれぞれは、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよく、また、バスライン1に接続された複数の電源盤100、200、300、400間のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0263】
複数の遮断器130のそれぞれは、複数の電源盤100、200、300、400間のそれぞれに接続され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれとバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0264】
すなわち、複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれとバスライン1の接続を断続することにより、バスライン1を介した複数の遮断器130間の接続を断続するようにしてもよい。
【0265】
複数の遮断器130のそれぞれは、バスライン1における複数の電源盤100、200、300、400間の出力端に接続される電路のそれぞれに備えられ、バスライン1を介した複数の遮断器130間の接続を断続するようにしてもよい。
【0266】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400のいずれかの電源盤の出力端と他の電源盤の出力端のそれぞれに接続される数で備えられてもよい。
【0267】
すなわち、いずれかの電源盤の出力端は、他の電源盤の出力端のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0268】
複数の電源盤100、200、300、400がN個であれば、複数の遮断器130はN(N-1)/2個備えられてもよい。
【0269】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400が4個であれば、すなわちNが4であれば、複数の遮断器130は4(4-1)/2である6個備えられてもよい。
【0270】
複数の遮断器130のそれぞれは、平時に開路され、動作時に閉路されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続するようにしてもよい。
【0271】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の遮断器130のそれぞれの開閉により他の電源盤に接続されることになる。
【0272】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが複数の遮断器130を介して他の電源盤に接続される形態は、図1bに示すものであってもよい。
【0273】
複数の電源盤100、200、300、400は、図1bに示すように、第1電源盤100、第2電源盤200、第3電源盤300及び第4電源盤400のそれぞれの出力端がバスライン1に接続され、バスライン1に接続された複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの出力端間に第1~第6遮断器130a~130fのそれぞれが備えられてもよい。
【0274】
図1bを参照して、接続形態についてより具体的に説明する。
【0275】
第1電源盤100の電源端O1がバスライン1に接続されて第2電源盤200の第2出力端O2、第3電源盤300の第3出力端O3及び第4電源盤400の第4出力端O4に接続され、第1及び第2出力端O1、O2間に第2遮断器130bが備えられ、第1及び第3出力端O1、O3間に第1遮断器130aが備えられ、第1及び第4出力端O1、O4間に第3遮断器130cが備えられ、第1及び第2電源盤100、200間の接続が第2遮断器130bにより断続され、第1及び第3電源盤100、300間の接続が第1遮断器130aにより断続され、第1及び第4電源盤100、400間の接続が第3遮断器130cにより断続されるようにしてもよい。
【0276】
第2電源盤200の第2出力端O2がバスライン1に接続されて第1電源盤100の電源端O1、第3電源盤300の第3出力端O3及び第4電源盤400の第4出力端O4に接続され、第1及び第2出力端O1、O2間に第2遮断器130bが備えられ、第2及び第3出力端O2、O3間に第4遮断器130dが備えられ、第2及び第4出力端O2、O4間に第6遮断器130fが備えられ、第1及び第2電源盤100、200間の接続が第2遮断器130bにより断続され、第2及び第3電源盤200、300間の接続が第4遮断器130dにより断続され、第2及び第4電源盤200、400間の接続が第6遮断器130fにより断続されるようにしてもよい。
【0277】
第3電源盤300の第3出力端O3がバスライン1に接続されて第1電源盤100の電源端O1、第2電源盤200の第2出力端O2及び第4電源盤400の第4出力端O4に接続され、第1及び第3出力端O1、O3間に第1遮断器130aが備えられ、第2及び第3出力端O2、O3間に第4遮断器130dが備えられ、第3及び第4出力端O3、O4間に第5遮断器130eが備えられ、第1及び第3電源盤100、300間の接続が第1遮断器130aにより断続され、第2及び第3電源盤200、300間の接続が第4遮断器130dにより断続され、第3及び第4電源盤300、400間の接続が第5遮断器130eにより断続されるようにしてもよい。
【0278】
第4電源盤400の第4出力端O4がバスライン1に接続されて第1電源盤100の電源端O1、第2電源盤200の第2出力端O2及び第3電源盤300の第3出力端O3に接続され、第1及び第4出力端O1、O4間に第3遮断器130cが備えられ、第2及び第4出力端O2、O4間に第6遮断器130fが備えられ、第3及び第4出力端O3、O4間に第5遮断器130eが備えられ、第1及び第4電源盤100、400間の接続が第3遮断器130cにより断続され、第2及び第4電源盤200、400間の接続が第6遮断器130fにより断続され、第3及び第4電源盤300、400間の接続が第5遮断器130eにより断続されるようにしてもよい。
【0279】
第1~第4電源盤100、200、300、400がこのように接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400の出力端O1~O4がメッシュ状に接続されるようにしてもよい。
【0280】
このように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが互いに接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0281】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが互いに接続され、図1に示すように、バスライン1を介して複数の電源盤100、200、300、400の出力端O1~O4がメッシュ状に接続されることにより、第1電源盤100は、第2電源盤200、第3電源盤300及び第4電源盤400に接続されて第2電源盤200、第3電源盤300又は第4電源盤400と前記DC電源の受供給を行い、第2電源盤200は、第1電源盤100、第3電源盤300及び第4電源盤400に接続されて第1電源盤100、第3電源盤300又は第4電源盤400と前記DC電源の受供給を行い、第3電源盤300は、第1電源盤100、第2電源盤200及び第4電源盤400に接続されて第1電源盤100、第2電源盤200又は第4電源盤400と前記DC電源の受供給を行い、第4電源盤400は、第1電源盤100、第2電源盤200及び第3電源盤300に接続されて第1電源盤100、第2電源盤200又は第3電源盤300と前記DC電源の受供給を行うようにしてもよい。
【0282】
このように、バスライン1を介してメッシュ状に接続される複数の電源盤100、200、300、400は、複数の遮断器130のそれぞれの開閉により、複数の電源盤100、200、300、400間の前記DC電源の受供給を行うようにしてもよい。
【0283】
例えば、第1電源盤100と第3電源盤300間の電路に接続された第1遮断器130aが閉路された場合、第1電源盤100と第3電源盤300間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第1電源盤100と第2電源盤200間の電路に接続された第2遮断器130bが閉路された場合、第1電源盤100と第2電源盤200間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第1電源盤100と第4電源盤400間の電路に接続された第3遮断器130cが閉路された場合、第1電源盤100と第4電源盤400間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第2電源盤200と第3電源盤300間の電路に接続された第4遮断器130dが閉路された場合、第2電源盤200と第3電源盤300間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第3電源盤300と第4電源盤400間の電路に接続された第5遮断器130eが閉路された場合、第3電源盤300と第4電源盤400間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第2電源盤200と第4電源盤400間の電路に接続された第6遮断器130fが閉路された場合、第2電源盤200と第4電源盤400間の前記DC電源の受供給を行うことができる。
【0284】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視するようにしてもよい。
【0285】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、制御装置600に第1~第4遮断器130a~130dのそれぞれの開閉制御を要求するようにしてもよい。
【0286】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0287】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0288】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出し、検出結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0289】
このように、複数の電源盤100、200、300、400を制御する制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のうち前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する前記供給対象電源盤を判断し、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された遮断器130a~130fを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0290】
制御装置600は、平時に、複数の遮断器130を開路し、前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する際に、複数の遮断器130のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された遮断器130a~130fを閉路するようにしてもよい。
【0291】
すなわち、制御装置600は、平時に、複数の遮断器130を開路し、複数の電源盤100、200、300、400、500において前記異常発生電源盤が発生し、前記供給対象電源盤を判断すると、前記異常発生電源盤及び判断した前記供給対象電源盤に接続されるいずれかの遮断器130a~130fを閉路するようにしてもよい。
【0292】
このように前記供給対象電源盤を判断し、バスライン1を介して前記DC電源が供給されるように制御する電源供給システム1000は、図1a又は図1bに示すものとは異なる形態で実施することもできる。
【0293】
以下、電源供給システム1000の具体的な制御実施形態について説明するが、説明の便宜上、図1aに示す電源供給システム1000の場合について説明する。
【0294】
このような複数の電源盤100、200、300、400を含む電源供給システム1000の運転例は、図3図6に示すように行われてもよい。
【0295】
図3図6に示す運転例は、電源供給システム1000が5つの電源盤100、200、300、400、500を含む場合の運転例であり、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400、500を5つ未満又は5つ以上含んでもよい。
【0296】
図3は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうち系統電源Gから電源供給を受ける場合であり、この場合、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、系統電源Gから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0297】
図3に示す運転例は、系統電源Gから電源供給を受けて運転する一般的な運転の場合であり、電源供給システム1000の平時運転はこのように行われる。
【0298】
図4は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうちバイパス電源Pから電源供給を受ける場合であり、系統電源Gに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、バイパス電源Pから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0299】
図4に示す運転例は、バイパス電源Pから電源供給を受けて運転する特殊運転の場合であり、電源供給システム1000の特殊運転はこのように行われる。
【0300】
図5は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうちバッテリ電源Bから電源供給を受ける場合であり、系統電源G及びバイパス電源Pに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバイパス電源Pからの電源供給は遮断され、バッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0301】
図5に示す運転例は、バッテリ電源Bから電源供給を受けて運転する停電運転の場合であり、電源供給システム1000の停電運転はこのように行われる。
【0302】
図6は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうち非常用電源Aから電源供給を受ける場合であり、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、非常用電源Aが負荷20のそれぞれに前記駆動電源を直接供給する。
【0303】
図6に示す運転例は、非常用電源Aから電源供給を受けて運転する非常運転の場合であり、電源供給システム1000の非常運転はこのように行われる。
【0304】
このように、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが同じ電源供給源から電源供給を受けて運転するようにしてもよく、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0305】
例えば、第1及び第2電源盤100、200は系統電源Gから電源供給を受けて運転し、第3及び第4電源盤300、400はバイパス電源Pから電源供給を受けて運転し、第5電源盤500はバッテリ電源Bから電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0306】
また、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれは、少なくとも1つの電源供給源10から電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0307】
例えば、第1電源盤100に異常が発生して第2電源盤200から第1電源盤100に前記DC電源を供給する場合、第2電源盤200が、系統電源Gから供給された電源を第2-1変換装置210#1により前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置220のそれぞれに送り、さらにバイパス電源Pから供給された電源を第2-3変換装置210#3により前記DC電源に変換し、バスライン1を介して第2-3変換装置210#3で変換された前記DC電源を第1電源盤100の少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれに送るようにしてもよい。
【0308】
この例においては、第1電源盤100の第1遮断器130a及び第2電源盤200の第2遮断器230bを閉路することにより、第1電源盤100及び第2電源盤200がバスライン1に接続され、バスライン1を介して第2電源盤200から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる。
【0309】
このように、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが少なくとも1つの電源供給源10から電源供給を受けて運転することにより、複数の電源盤100、200、300、400、500間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400、500間のUPS機能が実行される。
【0310】
このように前記DC電源の変換及び供給を行う複数の電源盤100、200、300、400、500は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0311】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから送信を受けた状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれを制御するようにしてもよい。
【0312】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから受信した前記DC電源及び前記駆動電源の状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記DC電源の変換及び供給、並びに前記駆動電源の変換及び供給を制御するようにしてもよい。
【0313】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから送信を受けた状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するようにしてもよい。
【0314】
また、制御装置600は、複数の電源供給源10及び負荷20の状態を検知するか、又は外部の通信手段から複数の電源供給源10及び負荷20の状態に関する情報を受信し、複数の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するようにしてもよい。
【0315】
この場合、制御装置600が複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給の制御、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530の制御に関する制御命令を、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに送り、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440、540により前記制御命令に基づいた制御が行われるようにしてもよい。
【0316】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400、500に電源を供給している系統電源G全体に異常が発生すると、系統電源Gからの電源供給を遮断して他の供給源に切り替えるように、第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を開路し、系統電源Gを除く電源から電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御する制御命令を複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440、540に送り、第1及び第2遮断器130、230、330、430、530のそれぞれを開路し、バイパス電源P又はバッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御してもよい。
【0317】
このように複数の遮断器130の開閉を制御することにより前記DC電源の受供給を制御する制御装置600は、図7に示す過程により前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0318】
制御装置600は、図7に示すように、複数の電源盤100、200、300、400のうち異常が発生した前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断し(P100)、複数の遮断器130のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路し(P200)、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する(P300)ようにしてもよい。
【0319】
制御装置600は、前記異常発生電源盤を除く他の電源盤から前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0320】
すなわち、制御装置600は、前記供給対象電源盤を判断する(P100)際に、複数の電源盤100、200、300、400のうち前記異常発生電源盤を除く他の電源盤から前記供給対象電源盤を判断する(P100)ようにしてもよい。
【0321】
例えば、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であれば、第2~第4電源盤200、300、400から前記供給対象電源盤を判断する(P100)ようにしてもよい。
【0322】
制御装置600は、予め設定された判断基準に従って前記他の電源盤の供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0323】
すなわち、制御装置600は、前記供給対象電源盤を判断する(P100)際に、前記判断基準に従って前記他の電源盤の前記供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断する(P100)ようにしてもよい。
【0324】
前記供給順位は、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する順位であってもよい。
【0325】
例えば、前記異常発生電源盤に対する前記DC電源の供給が有利な順位であってもよい。
【0326】
前記判断基準は、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断する基準であってもよい。
【0327】
すなわち、前記供給順位は、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって判断されるようにしてもよい。
【0328】
よって、制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記他の電源盤の前記供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断する(P100)ことになる。
【0329】
ここで、前記供給対象電源盤は、前記供給順位の中で順位が最も高い電源盤であってもよい。
【0330】
よって、制御装置600は、前記供給順位の中で最も高い順位に相当する電源盤が前記供給対象電源盤であると判断する(P100)ことになる。
【0331】
すなわち、制御装置600は、前記判断基準に従って前記他の電源盤の前記供給順位を評価し、評価結果に応じて前記供給順位の最も高い電源盤が前記供給対象電源盤であると判断し(P100)、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する(P300)ように制御してもよい。
【0332】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの複数の電源供給源10の状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0333】
例えば、前記他の電源盤のそれぞれのバッテリ電源10#2の電源保存状態、第2交流電源10#3の定格などによって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0334】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの複数の電源供給源10のうちバッテリ電源10#2の電源状態を判断し、判断した前記電源状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0335】
前記電源状態は、バッテリ電源10#2の使用可能容量の状態であってもよい。
【0336】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの前記使用可能容量の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0337】
より具体的には、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、第2電源盤200のバッテリ電源10#2が100[%]充電されており、第3電源盤300のバッテリ電源10#2が80[%]充電されており、第4電源盤400のバッテリ電源10#2が90[%]充電されていれば、充電状態によって前記供給順位を判断して第2電源盤200、第4電源盤400、第3電源盤300の順とするようにしてもよい。
【0338】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0339】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0340】
すなわち、制御装置600は、前記異常発生電源盤に隣接する順序に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0341】
より具体的には、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、第2電源盤200及び第3電源盤300が第1電源盤100に最も隣接して配置されており、第4電源盤400が第3電源盤300から第1電源盤100の反対となる位置に配置されていれば、隣接する程度によって前記供給順位を判断して第2電源盤200と第3電源盤300の同順、第4電源盤400の順とするようにしてもよい。
【0342】
制御装置600は、前記他の電源盤のそれぞれの複数の電源供給源10の状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度の少なくとも1つに基づいて前記供給順位を判断し、前記供給順位の最も高い電源盤が前記供給対象電源盤であると判断する(P100)ようにしてもよい。
【0343】
制御装置600は、前記供給対象電源盤を判断し(P100)、その後前記異常発生電源盤及び判断した前記供給対象電源盤に接続された遮断器を閉路する(P200)ようにしてもよい。
【0344】
例えば、前記異常発生電源盤が第1電源盤100であり、前記供給対象電源盤が第2電源盤200であると判断した(P100)場合は、第1電源盤100及び第2電源盤200に接続される第1電源盤100の第1遮断器130a及び第2電源盤200の第2遮断器130bのそれぞれを閉路する(P200)ようにしてもよい。
【0345】
よって、第1電源盤100及び第2電源盤200がバスライン1に接続され、第2電源盤200が前記第2出力端を介して前記DC電源をバスライン1に送り、第1電源盤100が前記電源端を介してバスライン1から前記DC電源の供給を受けることにより、第2電源盤200から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる(P300)ことになる。
【0346】
すなわち、図1aに示す電源供給システム1000であれば、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0347】
そうすると、前記異常発生電源盤と前記供給対象電源盤の接続がそれぞれの第1及び第2遮断器を介して行われ、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に対応する遮断器の開閉が容易に行われるので、バスライン1と複数の電源盤100、200、300、400間の接離、それによる前記DC電源の供給が容易に行われる。
【0348】
あるいは、図1bに示す電源供給システム1000であれば、前記異常発生電源盤が第1電源盤100であり、前記供給対象電源盤が第4電源盤400であると判断した(P100)場合は、第1電源盤100及び第4電源盤400に接続される第3遮断器130cを閉路する(P200)ようにしてもよい。
【0349】
よって、第1電源盤100及び第4電源盤400がバスライン1に接続され、第4電源盤400がバスライン1を介して前記DC電源を第1電源盤100に送り、第1電源盤100がバスライン1を介して前記DC電源の供給を受けることにより、第4電源盤400から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる(P300)ことになる。
【0350】
すなわち、図1bに示す電源供給システム1000であれば、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続されるいずれかの遮断器130a、130b、130c、130d、130e、130fを閉路する(P200)ようにしてもよい。
【0351】
そうすると、前記異常発生電源盤と前記供給対象電源盤の接続が1つの遮断器を介して行われ、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に対応する遮断器の開閉が容易に行われるので、前記供給順位の判断による前記供給対象電源盤の判断及び前記DC電源の供給が容易に行われる。
【0352】
制御装置600は、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤に異常が発生すると、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を代替する供給代替電源盤を判断し、前記供給対象電源盤を前記供給代替電源盤に代替し、前記供給代替電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0353】
すなわち、制御装置600は、前記供給対象電源盤に異常が発生すると、予め判断した前記供給順位において前記供給対象電源盤の次の順位に相当する電源盤が前記供給代替電源盤であると判断し、前記供給対象電源盤を前記供給代替電源盤に代替するようにしてもよい。
【0354】
例えば、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、前記供給順位を判断して第3電源盤300、第4電源盤400、第2電源盤200の順とし、第3電源盤300が前記供給対象電源盤として第1電源盤100に前記DC電源を供給しているときに、第1電源盤100に前記DC電源を供給する第2交流電源10#2に異常が発生すると、前記供給順位において第3電源盤300の次の順位に相当する第4電源盤400が前記供給代替電源盤であると判断し、第4電源盤400により第1電源盤100に前記DC電源が供給されるように第3電源盤300を第4電源盤400に代替するようにしてもよい。
【0355】
このように前記供給対象電源盤を判断して前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するように制御する制御装置600は、前記異常発生電源盤が複数であれば、複数の異常発生電源盤のそれぞれに対応する複数の供給対象電源盤のそれぞれを判断し、複数の遮断器130のうち前記複数の異常発生電源盤及び前記複数の供給対象電源盤に接続された複数の遮断器を閉路し、バスライン1を介して前記複数の供給対象電源盤のそれぞれから前記複数の異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0356】
例えば、第1電源盤100及び第3電源盤300が前記異常発生電源盤であれば、第1電源盤100に対応する供給対象電源盤及び第3電源盤300に対応する供給対象電源盤のそれぞれを判断し、第1電源盤100及び第1電源盤100に対応する供給対象電源盤に接続された遮断器、並びに第3電源盤300及び第3電源盤300に対応する供給対象電源盤に接続された遮断器のそれぞれを閉路し、バスライン1を介して第1電源盤100及び第3電源盤300のそれぞれにそれぞれの供給対象電源盤から前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0357】
以下、図8図15を参照して、このような電源供給システム1000の具体的な運転例について説明する。
【0358】
図8図15は、備えられる複数の電源盤100、200、300、400、500が5つである場合における異常発生時の運転過程の一例を順に示す図であり、電源供給システム1000の具体的な実施形態は、図8図15に示す例とは異なる形態であってもよい。
【0359】
図8に示す例は、複数の電源盤100、200、300、400、500のうち第1電源盤100の第1交流電源10#1に異常が発生し、第1交流電源10#1を第2交流電源10#3に切り替えて少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送っている例であり、図9に示すように、第2交流電源10#3に異常が発生して少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送ることができなくなると、図10に示すように、第1電源盤100の第1遮断器130aを閉路し、第1電源盤100に隣接する第2電源盤200の第2遮断器230bを閉路し、第2電源盤200の第2出力端に対応する変換装置210#3により少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0360】
もし、図11に示すように、第2電源盤200において第2交流電源10#3から電源が供給され、第2交流電源10#3に接続されて前記第2出力端に対応する変換装置210#3が少なくとも1つの第2電力変換装置220に前記DC電源を供給している場合、第2電源盤200から前記DC電源が供給されないので、第2電源盤200を除いて第1電源盤100に隣接する第3電源盤300の第2遮断器330bを閉路し、第3電源盤300の第2出力端に対応する変換装置310#3により少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0361】
図11の状態において、図12に示すように、第2電源盤200の第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に接続された変換装置210#3に異常が発生すると、バスライン1には第3電源盤300から第1電源盤100に前記DC電源が供給されているので、第2電源盤200に他の電源盤から前記DC電源が供給されず、図13に示すように、第2電源盤200が第2交流電源10#3をバッテリ電源10#2に切り替え、バッテリ電源10#2に接続された変換装置210#2により少なくとも1つの第2電力変換装置210に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0362】
もし、図13の状態において、図14に示すように、第2電源盤200のバッテリ電源10#2に異常が発生すると、第2電源盤200に電源を供給する複数の電源供給源10の全てが電源供給を行うことができないので、図15に示すように、第2電源盤200がバッテリ電源10#2を遮断し、非常用電源10’に切り替え、非常用電源10’から負荷20に前記駆動電源を直接送るようにしてもよい。
【0363】
このように、電源供給システム1000において複数の電源盤100、200、300、400、500の少なくとも1つに異常が発生すると、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの状態によって第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するか、又は複数の電源供給源10の電源供給を切り替えることにより、複数の電源盤100、200、300、400、500間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400、500間のUPS機能が実行されるだけでなく、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが電源供給の遮断なしに無停電で運転されることになる。
【0364】
よって、電源供給システム1000は、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても、負荷への電源供給を中断することなく維持でき、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対処して適切かつ安定して電源供給を行える。
【0365】
以下、本発明による電源供給システムの制御方法について説明するが、前述した内容と重複する部分については可能な限り省略する。
【0366】
また、前述した電源供給システム1000の説明において参照した図1図15と共に、前記電源供給システムの制御方法の実施形態を示す図16及び図17を参照して説明するが、図16及び図17に符号がない場合は図1図15の符号を援用するものとする。
【0367】
以下で説明する前記電源供給システムの制御方法の実施形態は、独立して実施することもでき、前述した電源供給システム1000の実施形態と組み合わせて実施することもできる。
【0368】
前記電源供給システムの制御方法(以下、制御方法という)は、前述した実施形態と後述する実施形態を組み合わせて実施することもでき、それらを区分した形態で実施することもできる。
【0369】
前記制御方法は、複数の電源モジュールを含む電源供給システムを制御する方法、前記電源供給システムの制御方法、前記電源供給システムを運転する方法、前記電源供給システムの運転方法であってもよい。
【0370】
すなわち、前記制御方法は、前記電源供給システムに適用される方法であってもよい。
【0371】
前記制御方法は、複数のパッケージ化された電源装置を含んで電源を供給する電源供給システムの制御方法であってもよい。
【0372】
ここで、前記電源装置は、複数の電源制御装置がパッケージ化された電源盤であってもよい。
【0373】
前記制御方法は、前述した電源供給システム1000の制御方法であってもよい。
【0374】
また、前記制御方法は、前述した電源供給システム1000とは異なる電源供給システムの制御方法であってもよい。
【0375】
以下、説明の便宜上、前記制御方法が前述した電源供給システム1000の制御方法である場合について説明する。
【0376】
前記制御方法は、図1a又は図1bに示すように、負荷20と、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、負荷20に前記駆動電源を供給する複数の電源盤100、200、300、400と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が流れる出力端に共通に接続され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから出力された前記DC電源が送られるバスライン1と、前記出力端に接続され、バスライン1を介した複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続する複数の遮断器130、230、330、430と、複数の電源盤100、200、300、400を監視及び制御する制御装置600とを含む電源供給システム1000の制御方法であって、図16に示すように、複数の電源盤100、200、300、400の少なくとも1つに異常が発生すると、前記DC電源を供給する供給対象電源盤を判断するステップ(S10)と、複数の遮断器130、230、330、430のうち前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された少なくとも1つの遮断器を閉路するステップ(S30)と、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップ(S40)とを含む。
【0377】
ここで、前記制御方法は、判断した前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップ(S20)をさらに含んでもよい。
【0378】
前記制御方法は、制御装置600により行うようにしてもよい。
【0379】
すなわち、前記制御方法は、電源供給システム1000に含まれる制御装置600が電源供給システム1000を制御する方法であってもよい。
【0380】
前記制御方法は、制御装置600が電源供給システム1000において複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源供給及び運転を制御する方法であってもよい。
【0381】
前記制御方法が行われる電源供給システム1000の全般的な動作/運転は、前述した電源供給システム1000の実施形態のように行われてもよい。
【0382】
前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源供給状態に応じて複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するようにしてもよい。
【0383】
前記制御方法は、判断するステップ(S10)と、送信するステップ(S20)と、閉路するステップ(S30)と、供給するステップ(S40)とを含み、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源供給及び運転を制御する。
【0384】
すなわち、電源供給システム1000は、図16に示すように、判断するステップ(S10)、送信するステップ(S20)、閉路するステップ(S30)、供給するステップ(S40)の順に前記DC電源の受供給が行われてもよい。
【0385】
あるいは、制御装置600は、図16に示すように、判断するステップ(S10)、送信するステップ(S20)、閉路するステップ(S30)、供給するステップ(S40)の順に電源供給システム1000を制御するようにしてもよい。
【0386】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換し、負荷20に供給するように複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するようにしてもよい。
【0387】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが第1交流電源10#1、第2交流電源10#3の順に電源供給を受けるように制御するが、第1交流電源10#1又は第2交流電源10#3の電源供給が切り替えられる間、バッテリ電源10#2により電源供給が維持されるようにしてもよい。
【0388】
複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3及びバッテリ電源10#2の電源供給が中断された場合に非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源10#4をさらに含んでもよい。
【0389】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいてバッテリ電源10#2の電源供給が中断されると、非常用電源10#4により負荷20に電源を供給し、負荷20への電源供給が維持されることになる。
【0390】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、第1交流電源10#1及び第1交流電源10#1から電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の状態が正常状態であれば、第1交流電源10#1から電源供給を受け、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1により前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0391】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生して電源供給が中断されると、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を第2交流電源10#3及び第2交流電源10#3から電源が供給される第2変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えるようにしてもよい。
【0392】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生して第2交流電源10#3及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2に切り替える際に、電源供給が第2交流電源10#3及び第2変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えられる間、バッテリ電源10#2から電源が供給され、バッテリ電源10#2から電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0393】
前記制御方法において、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、第2遮断器130b、230b、330b、430bが閉路されている状態で第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生すると、電源供給が復旧されるまでバッテリ電源10#2から電源が供給され、バッテリ電源10#2及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0394】
前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御する場合、複数の電源盤100、200、300、400から異常発生電源盤を判断するステップをさらに含んでもよい。
【0395】
複数の電源盤100、200、300、400から異常発生電源盤を判断するステップは、前記複数の電源盤から前記第1及び第2交流電源の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0396】
判断するステップ(S10)は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御しているときに、異常が発生した前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する前記供給対象電源盤を複数の電源盤100、200、300、400から判断するようにしてもよい。
【0397】
判断するステップ(S10)は、前記異常発生電源盤を除く他の電源盤の供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0398】
すなわち、判断するステップ(S10)は、複数の電源盤100、200、300、400のうち前記異常発生電源盤を除く他の電源盤から前記供給順位を判断して前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0399】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0400】
すなわち、判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの配置位置の少なくとも1つによって前記供給順位を判断し、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を判断するようにしてもよい。
【0401】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源の状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0402】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源のうちバッテリ電源の使用可能容量の状態を判断し、判断した前記電源状態によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0403】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの前記使用可能容量の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0404】
例えば、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、第2電源盤200のバッテリ電源10#2が100[%]充電されており、第3電源盤300のバッテリ電源10#2が80[%]充電されており、第4電源盤400のバッテリ電源10#2が90[%]充電されていれば、充電状態によって前記供給順位を判断して第2電源盤200、第4電源盤400、第3電源盤300の順とするようにしてもよい。
【0405】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度によって前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0406】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度の順に従って前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0407】
例えば、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、第2電源盤200及び第3電源盤300が第1電源盤100に最も隣接して配置されており、第4電源盤400が第3電源盤300から第1電源盤100の反対となる位置に配置されていれば、隣接する程度によって前記供給順位を判断して第2電源盤200と第3電源盤300の同順、第4電源盤400の順とするようにしてもよい。
【0408】
判断するステップ(S10)は、前記他の電源盤のそれぞれの前記複数の電源供給源の状態、及び前記他の電源盤のそれぞれの位置が前記異常発生電源盤に隣接する程度によって前記他の電源盤の前記供給順位を判断するようにしてもよい。
【0409】
判断するステップ(S10)は、前記供給順位の中で最も高い順位に相当する電源盤が前記供給対象電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0410】
このように、前記制御方法は、判断するステップ(S10)で前記供給対象電源盤を判断し、前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するように制御してもよい。
【0411】
このように、前記供給対象電源盤を判断する前記制御方法は、図1aに示す電源供給システム1000であれば、次の順序で行われるようにしてもよい。
【0412】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤及び判断するステップ(S10)で判断した前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するようにしてもよい。
【0413】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信し、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するようにしてもよい。
【0414】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤が第1遮断器130a、230a、330a、430aを閉路し、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給されるように制御する前記受給要求情報を前記異常発生電源盤に送信するようにしてもよい。
【0415】
送信するステップ(S20)は、前記供給対象電源盤が第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給するように制御する前記供給要求情報を前記供給対象電源盤に送信するようにしてもよい。
【0416】
閉路するステップ(S30)は、送信するステップ(S20)で前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに送信した前記受給要求情報及び前記供給要求情報に応じて、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0417】
供給するステップ(S40)は、閉路するステップ(S30)で前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0418】
供給するステップ(S40)は、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受け、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0419】
すなわち、供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0420】
このように、供給するステップ(S40)で前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受けることにより、前記異常発生電源盤の少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送り、前記異常発生電源盤の負荷20に前記駆動電源を無停電で供給するようにしてもよい。
【0421】
よって、前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400間のUPS機能が実行されるように制御し、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても、負荷への電源供給を中断することなく維持でき、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対処して適切かつ安定して電源供給を行えるように電源供給システム1000を制御することができる。
【0422】
また、図1bに示す電源供給システム1000であれば、前記制御方法は、次の順序で行われるようにしてもよい。
【0423】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤及び判断するステップ(S10)で判断した前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するようにしてもよい。
【0424】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信し、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するようにしてもよい。
【0425】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記DC電源の供給を受けるように制御する前記受給要求情報を前記異常発生電源盤に送信するようにしてもよい。
【0426】
送信するステップ(S20)は、前記供給対象電源盤がバスライン1に前記DC電源を供給するように制御する前記供給要求情報を前記供給対象電源盤に送信するようにしてもよい。
【0427】
閉路するステップ(S30)は、送信するステップ(S20)で前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに送信した前記受給要求情報及び前記供給要求情報に応じて、前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された遮断器130a~130fを閉路するようにしてもよい。
【0428】
供給するステップ(S40)は、閉路するステップ(S30)で前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤に接続された遮断器130a~130fを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0429】
供給するステップ(S40)は、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記DC電源の供給を受け、前記供給対象電源盤がバスライン1に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0430】
すなわち、供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤がバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記DC電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0431】
このように、供給するステップ(S40)で前記供給対象電源盤がバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記DC電源の供給を受けることにより、前記異常発生電源盤の少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送り、前記異常発生電源盤の負荷20に前記駆動電源を無停電で供給するようにしてもよい。
【0432】
よって、前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400間のUPS機能が実行されるように制御し、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても、負荷への電源供給を中断することなく維持でき、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対処して適切かつ安定して電源供給を行えるように電源供給システム1000を制御することができる。
【0433】
このように前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するように制御する前記制御方法は、図16に示すように、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤に異常が発生すると、前記供給対象電源盤を代替するステップ(S50)をさらに含んでもよい。
【0434】
代替するステップ(S50)は、図17に示すように、前記供給順位に従って前記供給対象電源盤を代替する供給代替電源盤を判断するステップ(S51)と、前記供給対象電源盤に接続された遮断器を開路し、前記異常発生電源盤及び前記供給代替電源盤に接続された遮断器を閉路するステップ(S52)と、バスライン1を介して前記供給代替電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップ(S53)とを含んでもよい。
【0435】
すなわち、代替するステップ(S50)は、前記供給対象電源盤に異常が発生すると、予め判断した前記供給順位において前記供給対象電源盤の次の順位に相当する電源盤が前記供給代替電源盤であると判断し、前記供給対象電源盤を前記供給代替電源盤に代替するようにしてもよい。
【0436】
前記供給代替電源盤を判断するステップ(S51)は、予め判断した前記供給順位において前記供給対象電源盤の次の順位に相当する電源盤が前記供給代替電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0437】
前記供給代替電源盤に接続された遮断器を閉路するステップ(S52)は、前記供給対象電源盤に接続された遮断器を開路し、前記異常発生電源盤及び前記供給代替電源盤に接続された遮断器を閉路することにより、前記供給対象電源盤を前記供給代替電源盤に代替するようにしてもよい。
【0438】
例えば、第1電源盤100が前記異常発生電源盤であり、前記供給順位を判断して第3電源盤300、第4電源盤400、第2電源盤200の順とし、第3電源盤300が前記供給対象電源盤として第1電源盤100に前記DC電源を供給しているときに、第1電源盤100に前記DC電源を供給する第2交流電源10#2に異常が発生すると、前記供給順位において第3電源盤300の次の順位に相当する第4電源盤400が前記供給代替電源盤であると判断し、第4電源盤400が第1電源盤100に前記DC電源を供給するように、第3電源盤300及び前記異常発生電源盤に接続された遮断器を開路し、前記異常発生電源盤及び第4電源盤400に接続された遮断器を閉路し、第3電源盤300を第4電源盤400に切り替えるようにしてもよい。
【0439】
以下で説明する前記電源供給装置の実施形態は、独立して実施することもでき、前述した電源供給システムや後述する制御システムの実施形態と組み合わせて実施することもできる。
【0440】
前記電源供給装置は、後述する実施形態を組み合わせて実施することもでき、それらを区分した形態で実施することもできる。
【0441】
前記電源供給装置は、複数の電源制御装置を含むモジュールであってもよい。
【0442】
前記電源供給装置は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化された電源装置であってもよい。
【0443】
例えば、前記電源供給装置は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化された電源盤であってもよい。
【0444】
前記電源供給装置は、発電所、プラント、工場、ビル、マンションなど高電力を必要とする建物に備えられて電源を供給するパッケージ型電源盤であってもよい。
【0445】
また、前記電源供給装置は、ある1つの空間に構成されるパッケージ型電源盤であってもよい。
【0446】
前記電源供給装置は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化され、負荷に電源を供給するようにしてもよい。
【0447】
電源供給装置100は、図2aに示すように、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換する複数の第1電力変換装置110と、前記DC電源を駆動電源に変換し、負荷20に供給する少なくとも1つの第2電力変換装置120と、前記DC電源の出力を断続する開閉手段に接続された複数の第1電力変換装置110のそれぞれの電源端及び第2電力変換装置120の入力端に接続された電源端と前記電源端に接続されて前記DC電源が通るバスライン1間に配置され、前記電源端とバスライン1間で前記DC電源を接続又は切断する第1遮断器130aと、複数の第1電力変換装置110のいずれかの第2出力端とバスライン1間に配置され、前記第2出力端とバスライン1間で前記DC電源を接続又は切断する第2遮断器130bと、前記DC電源、前記駆動電源、複数の第1電力変換装置110及び負荷20の少なくとも1つの状態に応じて、複数の第1電力変換装置110及び第2電力変換装置120のそれぞれの動作、並びに第1及び第2遮断器130のそれぞれの開閉を制御する制御部140とを含む。
【0448】
このように、電源供給装置100は、複数の第1電力変換装置110と、少なくとも1つの第2電力変換装置120と、第1及び第2遮断器130a、130bと、制御部140とを含み、複数の供給源10から供給された電源を前記駆動電源に変換し、負荷20に供給する。
【0449】
電源供給装置100における制御部140は、バスライン1から前記DC電源が供給される場合は、前記電源端とバスライン1が接続されるように第1遮断器130aを閉路し、バスライン1に前記DC電源を供給する場合は、前記第2出力端とバスライン1が接続されるように第2遮断器130bを閉路する。
【0450】
すなわち、第1遮断器130aは、バスライン1から前記電源端に前記DC電源を受給する際に閉路され、第2遮断器130bは、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給する際に閉路される。
【0451】
このように、電源供給装置100は、第1遮断器130aが前記DC電源の供給を受ける際に閉路動作し、第2遮断器130bが前記DC電源を供給する際に閉路動作することにより、第1及び第2遮断器130a、130bの開閉による前記DC電源の受供給が行われるようにしてもよい。
【0452】
複数の第1電力変換装置110と、少なくとも1つの第2電力変換装置120と、第1及び第2遮断器130a、130bと、制御部140とを含む電源供給装置100の具体的な構成は、図18に示すものであってもよい。
【0453】
電源供給装置100に電源を供給する複数の電源供給源10は、外部から複数の第1電力変換装置110のそれぞれに接続され、複数の第1電力変換装置110のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0454】
複数の電源供給源10のそれぞれは、複数の第1電力変換装置110のそれぞれに接続され、複数の第1電力変換装置110のそれぞれに直流又は交流電源を供給するようにしてもよい。
【0455】
複数の電源供給源10は、異なる電源供給源を含んでもよい。
【0456】
複数の電源供給源10は、図2a及び図18に示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1と、第2交流電源10#3とを含んでもよい。
【0457】
複数の電源供給源10は、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2をさらに含んでもよい。
【0458】
複数の電源供給源10は、図2a及び図18に示すように、3つの異なる電源供給源10#1~#3を含むが、3つの異なる電源供給源10#1~#3のそれぞれは、AC電源を供給する第1交流電源10#1、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2、及びAC電源を供給する第2交流電源10#3であることが好ましい。
【0459】
よって、電源供給装置100には、2つの交流電源及び1つの直流電源が供給されることになる。
【0460】
第1交流電源10#1は、系統電源Gであってもよい。
【0461】
第1交流電源10#1は、440[V]のAC電源を供給する系統電源Gであってもよい。
【0462】
第2交流電源10#3は、バイパス電源Pであってもよい。
【0463】
第2交流電源10#3は、440[V]のAC電源を供給するバイパス電源Pであってもよい。
【0464】
バッテリ電源10#2は、DC電源を蓄え、非常時に蓄えられたDC電源を供給する非常用バッテリであってもよい。
【0465】
バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、蓄えられたDC電源を供給装置100に供給するようにしてもよい。
【0466】
よって、複数の電源供給源10は、第2電力変換装置120への前記DC電源の供給が中断されると、前記DC電源の供給が復旧される間、バッテリ電源10#2に蓄えられた電源を第1電力変換装置110に供給することになる。
【0467】
ここで、前記DC電源の供給が中断されるとは、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されること、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3から電源が供給される複数の第1電力変換装置110の動作が中断されることの少なくとも1つであってもよい。
【0468】
バッテリ電源10#2は、前記DC電源の供給が中断されてから前記DC電源の供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を第1電力変換装置110に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0469】
前記無瞬断で供給するとは、電源供給が中断されないように、すなわち停電が発生しないように、前記蓄えられた電源を第1電力変換装置110に供給することを意味する。
【0470】
よって、供給装置100は、バッテリ電源10#2により負荷20への電源供給を無瞬断で行うことができ、負荷20への電源供給における無停電電源供給を行うことができる。
【0471】
第1電力変換装置110は、複数であってもよい。
【0472】
第1電力変換装置110は、供給された電源をDC電源に変換する装置であり、例えばコンバータであってもよい。
【0473】
複数の第1電力変換装置110は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータ及びDC電源のレベルを変換するDC/DCコンバータの少なくとも1つを含んでもよい。
【0474】
複数の第1電力変換装置110は、複数の電源供給源10のそれぞれに対応して、3つの変換装置110#1~#3を含んでもよい。
【0475】
よって、第1交流電源10#1は、第1変換装置110#1に接続され、第1変換装置110#1にAC電源を供給し、バッテリ電源10#2は、第2変換装置110#2に接続され、第2変換装置110#2にDC電源を供給し、第2交流電源10#3は、第3変換装置110#3に接続され、第3変換装置110#3にAC電源を供給することになる。
【0476】
第1変換装置110#1は、AC電源をDC電源に変換するAC/DC変換装置であってもよく、第2変換装置110#2は、DC電源のレベルを変換するDC/DC変換装置であってもよく、第3変換装置110#3は、AC電源をDC電源に変換するAC/DC変換装置であってもよい。
【0477】
複数の第1電力変換装置110のそれぞれは、前段及び後段のそれぞれに接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0478】
前記開閉手段は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの入力端及び出力端のそれぞれに備えられ、複数の第1電力変換装置110において入出力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0479】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0480】
より具体的には、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3からAC電源が供給される第1変換装置110#1及び第3変換装置110#3の入力端には、交流気中遮断器(ACB: Air Circuit Breaker)が備えられ、バッテリ電源10#2からDC電源が供給される第2変換装置110#2の入力端には、直流配線用遮断器(MCCB: Molded Circuit Breaker)が備えられてもよい。
【0481】
前記開閉手段は、複数の第1電力変換装置110の動作によって複数の第1電力変換装置110の接続を開閉するようにしてもよい。
【0482】
例えば、複数の電源供給源10から電源供給を受けない場合、前記入力端及び前記出力端のそれぞれに備えられる開閉手段が開路され、当該変換装置110の接続が分離されるようにしてもよい。
【0483】
前記出力端は、前記電源端と前記第2出力端に分けられる。
【0484】
すなわち、複数の第1電力変換装置110は、前記電源端と前記第2出力端が分けられ、それぞれから前記DC電源を出力するようにしてもよい。
【0485】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの出力端が1つの電路に接続されるようにしてもよい。
【0486】
よって、前記電源端は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの出力が共通に接続され、複数の第1電力変換装置110から出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0487】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの出力端が1つの電路に接続されるようにしてもよい。
【0488】
よって、前記電源端は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの出力が共通に接続され、複数の第1電力変換装置110から出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0489】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110のいずれかから出力される前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0490】
前記電源端は、バスライン1及び第2電力変換装置120の入力端に接続され、前記DC電源をバスライン1又は第2電力変換装置120に出力するようにしてもよい。
【0491】
前記第2出力端は、前記電源端から分離された複数の第1電力変換装置110のいずれかの出力端であってもよい。
【0492】
よって、前記第2出力端は、前記電源端に接続されておらず、複数の第1電力変換装置110のいずれかから出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0493】
前記第2出力端は、バスライン1に接続され、前記DC電源をバスライン1に出力するようにしてもよい。
【0494】
前記第2出力端は、前記第3供給源10#3に対応する第3変換装置110#3の出力端であることが好ましい。
【0495】
よって、前記第2出力端は、前記第3供給源10#3であるバイパス電源Pから電源が供給される第3変換装置110#3の出力端になる。
【0496】
すなわち、第3変換装置110#3は、前記DC電源の出力が前記電源端と前記第2出力端の2つに分けられて行われてもよく、前記電源端は、第1及び第2変換装置110#1、110#2の電源端に共通に接続され、前記第2出力端は、前記電源端から分離されて独立して出力が行われてもよい。
【0497】
このように、複数の第1電力変換装置110から前記DC電源が出力される前記電源端及び前記第2出力端は、バスライン1に接続されるようにしてもよい。
【0498】
すなわち、前記電源端は、バスライン1及び第2電力変換装置120の入力端に接続され、バスライン1及び第2電力変換装置120のそれぞれに前記DC電源を出力するようにしてもよく、前記第2出力端は、バスライン1に接続され、バスライン1に前記DC電源を出力するようにしてもよい。
【0499】
複数の第1電力変換装置110で変換されて前記電源端から出力された前記DC電源は、少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0500】
複数の第1電力変換装置110は、制御部140により制御されるようにしてもよい。
【0501】
少なくとも1つの第2電力変換装置120は、複数の第1電力変換装置110から送られた前記DC電源をAC電源の前記駆動電源に変換するようにしてもよい。
【0502】
少なくとも1つの第2電力変換装置120は、負荷20のそれぞれに対応して3つの第2電力変換装置120#1~#3を含んでもよい。
【0503】
少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれは、負荷20のそれぞれに接続され、接続された負荷に前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0504】
少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれは、前段に接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0505】
前記開閉手段は、少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれの入力端に備えられ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に入力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0506】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0507】
少なくとも1つの第2電力変換装置120で変換されて出力される前記駆動電源は、負荷20のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0508】
ここで、負荷20は、電動機(M)負荷を含んでもよい。
【0509】
少なくとも1つの第2電力変換装置120は、制御部140により制御されるようにしてもよい。
【0510】
第1及び第2遮断器130a、130bは、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよい。
【0511】
第1及び第2遮断器130a、130bのうち第1遮断器130aは、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの出力端に接続された前記電源端と、前記電源端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0512】
すなわち、第1遮断器130aは、電源供給装置100の前記電源端とバスライン1間に備えられ、電源供給装置100とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0513】
よって、電源供給装置100は、前記電源端を介してバスライン1に接続され、第1遮断器130aの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0514】
第1及び第2遮断器130a、130bのうち第2遮断器130bは、複数の第1電力変換装置110のいずれかの出力端である前記第2出力端と、前記第2出力端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0515】
すなわち、第2遮断器130bは、電源供給装置100の前記第2出力端とバスライン1間に備えられ、電源供給装置100とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0516】
よって、電源供給装置100は、前記第2出力端を介してバスライン1に接続され、第2遮断器130bの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0517】
バスライン1は、DC電源が流れるDCバスラインであってもよい。
【0518】
バスライン1とは、複数の電源供給源が共通に接続され、電源を送るDC専用電路を意味する。
【0519】
バスライン1は、複数のDC電源供給源に接続され、複数のDC電源供給源から供給されるDC電源が送られるようにしてもよい。
【0520】
例えば、電源供給装置100以外の他の電源供給装置に接続され、電源供給装置100と前記他の電源供給装置間でDC電源が送られるようにしてもよい。
【0521】
バスライン1は、少なくとも1つの変換装置110から供給されるDC電源の大きさ又は2つの変換装置110から供給されるDC電源の大きさの定格であってもよい。
【0522】
すなわち、バスライン1の定格は、少なくとも2つの変換装置110から供給されるDC電源が送られる定格であってもよい。
【0523】
バスライン1は、バスライン1に接続された全ての電源盤間でDC電源が送られる大きさの定格であってもよい。
【0524】
バスライン1は、第1及び第2遮断器130a、130bの開閉により前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0525】
前記第1及び第2出力端とバスライン1間に備えられて前記第1及び第2出力端とバスライン1の接続を断続する第1及び第2遮断器130a、130bは、バスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0526】
すなわち、第1及び第2遮断器130a、130bは、平時には開路されて前記第1及び第2出力端とバスライン1を分離し、動作時には閉路されて前記第1及び第2出力端とバスライン1を接続するようにしてもよい。
【0527】
第1及び第2遮断器130a、130bは、制御部140により制御されるようにしてもよい。
【0528】
制御部140は、電源供給装置100の中央制御装置であってもよい。
【0529】
制御部140は、電源供給装置100の制御のための複数の制御手段を含んでもよい。
【0530】
また、制御部140は、電源供給装置100の機能実行のための複数の電子機器をさらに含んでもよい。
【0531】
例えば、制御部140は、電源供給装置100の機能実行及び制御のためのソフトウェア/アプリケーション/プログラムが格納される格納手段、前記格納手段が含まれる専用制御手段、通信手段、表示手段及び入力手段の少なくとも1つを含んでもよい。
【0532】
制御部140は、複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bを制御するようにしてもよい。
【0533】
制御部140は、複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bを制御するPLC(Programmable Logic Controller)を含んでもよい。
【0534】
制御部140は、複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの状態を監視し、監視結果に基づいて複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの動作を制御するようにしてもよい。
【0535】
また、制御部140は、複数の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの動作を制御するようにしてもよい。
【0536】
制御部140は、複数の第1電力変換装置110のそれぞれの動作を制御し、前記DC電源の変換及び供給を制御するようにしてもよい。
【0537】
例えば、複数の第1電力変換装置110のうち制御対象変換装置の動作を制御し、前記制御対象変換装置により、供給された電源を前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置120に供給するように制御してもよい。
【0538】
また、制御部140は、複数の第1電力変換装置110に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0539】
制御部140は、少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれの動作を制御し、前記駆動電源の変換及び供給を制御するようにしてもよい。
【0540】
例えば、少なくとも1つの第2電力変換装置120のうち制御対象インバータの動作を制御し、前記制御対象インバータにより、前記DC電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給するように制御してもよい。
【0541】
また、制御部140は、少なくとも1つの第2電力変換装置120に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0542】
制御部140は、第1及び第2遮断器130a、130bの動作を制御することにより、前記DC電源の受給及び供給を制御するようにしてもよい。
【0543】
例えば、制御部140は、第1遮断器130aを閉路することにより、バスライン1から前記DC電源を受給するか、又は第2遮断器130bを閉路することにより、前記DC電源をバスライン1に供給するように制御してもよい。
【0544】
この場合、制御部140は、第1及び第2遮断器130a、130bをインターロック(Inter-lock)方式で制御するようにしてもよい。
【0545】
例えば、バスライン1から前記DC電源を受給するように第1遮断器130aを閉路する際は第2遮断器130bを開路し、前記DC電源をバスライン1に供給するように第2遮断器130aを閉路する際は第1遮断器130aを開路するようにしてもよい。
【0546】
また、制御部140は、外部の通信装置及び制御手段の少なくともいずれかと通信を行い、通信実行結果に基づいて、複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの動作を制御するようにしてもよい。
【0547】
例えば、制御部140は、前記制御手段から複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの少なくともいずれかの動作制御に関する制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120及び第1及び第2遮断器130a、130bの少なくともいずれかの動作を制御するようにしてもよい。
【0548】
制御部140は、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源が前記DC電源に変換されるように制御してもよい。
【0549】
すなわち、制御部140は、複数の電源供給源10のいずれかから選択的に電源が供給されるように制御してもよい。
【0550】
制御部140は、予め設定された供給基準に基づいて、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するように制御してもよい。
【0551】
前記供給基準は、複数の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0552】
例えば、前記電源供給優先順位は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に設定されてもよい。
【0553】
前記供給基準が前記電源供給優先順位に関する基準である場合、制御部140は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に電源を供給するように制御してもよい。
【0554】
制御部140は、第1交流電源10#1から電源が供給される場合、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1の動作を制御するようにしてもよい。
【0555】
この場合、制御部140は、第1変換装置110#1の開閉手段を閉路し、第2変換装置110#2及び第3変換装置110#3の開閉手段を開路することにより、第1変換装置110#1を接続し、第2変換装置110#2及び第3変換装置110#3を分離するようにしてもよい。
【0556】
制御部140は、第2交流電源10#3から電源が供給される場合、第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3の動作を制御するようにしてもよい。
【0557】
この場合、制御部140は、第3変換装置110#3の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1及び第2変換装置110#2の開閉手段を開路することにより、第3変換装置110#3のみ接続し、第1変換装置110#1及び第2変換装置110#2を分離するようにしてもよい。
【0558】
制御部140は、バッテリ電源10#2から電源が供給される場合、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2の動作を制御するようにしてもよい。
【0559】
この場合、制御部140は、第2変換装置110#2の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1及び第3変換装置110#3の開閉手段を開路することにより、第2変換装置110#2のみ接続し、第1変換装置110#1及び第3変換装置110#3を分離するようにしてもよい。
【0560】
制御部140は、複数の電源供給源10の状態によって複数の第1電力変換装置110のいずれかを選択し、選択した変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれに前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0561】
すなわち、制御部140は、供給された電源を複数の第1電力変換装置110から選択した1つの変換装置により前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置120に送るように制御してもよい。
【0562】
例えば、複数の電源供給源10のうち、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2を選択し、第2変換装置110#2がバッテリ電源10#2から電源供給を受けて前記DC電源に変換し、前記DC電源を少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれに送るように制御してもよい。
【0563】
制御部140は、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送っている変換装置110及び変換装置110に対応する電源供給源10の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0564】
制御部140は、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及び変換装置を切り替えるようにしてもよい。
【0565】
例えば、制御部140は、第1変換装置110#1が第1交流電源10#1から供給された電源を前記DC電源に変換している間に、第1変換装置110#1が故障したり、第1交流電源10#1にシャットダウンが発生すると、第3変換装置110#3が第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換して前記DC電源を第2電力変換装置120に送るように、電源供給中の第1交流電源10#1を第2交流電源10#3に切り替え、第1変換装置110#1を第3変換装置110#3に切り替えるようにしてもよい。
【0566】
制御部140は、平時に、第1交流電源10#1から電源が供給される第1変換装置110#1を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0567】
すなわち、複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1が最優先順位で電源供給装置100に電源を供給するようにしてもよい。
【0568】
制御部140は、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第1変換装置110#1の動作を中止し、バッテリ電源10#2から電源が供給される第2変換装置110#2、及び第2交流電源10#3から電源が供給される第3変換装置110#3のいずれかを動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0569】
すなわち、電源供給装置100に最優先順位で電源を供給する第1交流電源10#1に異常が発生すると、電源供給源をバッテリ電源10#2又は第2交流電源10#3に切り替えて電源が供給されるようにしてもよい。
【0570】
例えば、第1変換装置110#1に電源を供給している第1交流電源10#1の定格が非常に低くなると、第1変換装置110#1の動作を中止し、バッテリ電源10#2又は第2交流電源10#3から電源が供給されるように第2変換装置110#2又は第2交流電源10#3を動作させ、第2変換装置110#2又は第2交流電源10#3が供給された電源を前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置120に送るようにしてもよい。
【0571】
制御部140は、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第2変換装置110#2及び第3変換装置110#3のそれぞれの状態によって第2変換装置110#2及び第3変換装置110#3の1つを選択し、選択した変換装置を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0572】
制御部140は、第2遮断器130bが閉路されていれば、前記第2出力端に対応する変換装置を除く変換装置を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0573】
例えば、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第2遮断器130bが閉路されていれば、前記第2出力端に対応する第3変換装置110#3を除く第2変換装置110#2を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0574】
このように複数の第1電力変換装置110、少なくとも1つの第2電力変換装置120、並びに第1及び第2遮断器130a、130bを制御する制御部140は、電源供給装置100の状態によって第1及び第2遮断器130a、130bのそれぞれの開閉を制御することにより、バスライン1を介した前記DC電源の受供給を制御する。
【0575】
例えば、前記駆動電源の大きさが負荷20の必要とする大きさより小さい場合、又は前記DC電源が不足した場合は、第1遮断器130aを閉路し、第2遮断器130bを開路し、バスライン1から前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0576】
また、前記駆動電源の大きさが負荷20の必要とする大きさより大きい場合、又は前記DC電源に余裕がある場合は、第1遮断器130a又は第2遮断器130bを閉路し、バスライン1に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0577】
それとは逆に、複数の第1電力変換装置110又は少なくとも1つの第2電力変換装置120に故障が発生して前記出力端に事故電流が流れたり、複数の電源供給源10又は負荷20に異常が発生して前記出力端に前記事故電流が流れた場合は、第1及び第2遮断器130a、130bを開路して前記事故電流がバスライン1に供給されることを防止するようにしてもよい。
【0578】
このように前記DC電源の受供給を制御する制御部140は、図19a~図19cのそれぞれに示す過程により前記DC電源の受供給を制御するようにしてもよい。
【0579】
制御部140は、平時に、第1遮断器130aを開路し、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態によって第1遮断器130aを閉路するようにしてもよい。
【0580】
このように第1遮断器130aを閉路制御する過程は、図19aに示すように、動作制御(P10)、異常発生判断(P21)、第1遮断器閉路(P31)、DC電源受給(P41)の順に行われるようにしてもよい。
【0581】
制御部140は、電源供給装置100の動作制御(P10)中に、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態によって第1遮断器130bを閉路する(P21及びP31)ようにしてもよい。
【0582】
制御部140は、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかに異常が発生すると(P21)、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給され、前記DC電源が少なくとも1つの第2電力変換装置120に送られるように第1遮断器130aを閉路する(P31)ようにしてもよい。
【0583】
制御部140は、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源のそれぞれの状態を検出し、検出結果を予め設定された異常基準と比較し、比較の結果、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかが前記基準に該当すると、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかに異常が発生したと判断する(P21)ようにしてもよい。
【0584】
すなわち、制御部140は、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかが前記基準に該当する場合、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかに異常が発生したと判断し(P21)、第1遮断器130aを閉路し(P31)、前記DC電源を受給する(P41)ように制御してもよい。
【0585】
このように、制御部140は、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかに異常が発生し(P21)、少なくとも1つの第2電力変換装置120に前記DC電源を供給できなくなった場合、第1遮断器130aを閉路し(P31)、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給され(P41)、少なくとも1つの第2電力変換装置120に送られるように制御してもよい。
【0586】
ここで、前記異常基準は、複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、前記DC電源及び前記駆動電源のそれぞれの異常状態に関する基準であってもよい。
【0587】
また、制御部140は、平時に、第2遮断器130bを開路し、複数の第1電力変換装置110のうち前記第2出力端に対応する変換装置、及びバスライン1に接続された他の電源供給装置の状態によって第2遮断器130bを閉路するようにしてもよい。
【0588】
このように第2遮断器130bを閉路制御する過程は、図19bに示すように、動作制御(P10)、異常発生情報受信(P22)、第2遮断器閉路(P32)、DC電源供給(P42)の順に行われるようにしてもよい。
【0589】
制御部140は、電源供給装置100の動作制御(P10)中に、前記第2出力端に対応する変換装置、及びバスライン1に接続された前記他の電源供給装置の状態によって第2遮断器130bを閉路する(P22及びP32)ようにしてもよい。
【0590】
制御部140は、前記第2出力端に対応する変換装置が正常であり、前記他の電源供給装置に異常が発生した(P22)場合、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記DC電源が前記他の電源供給装置に送られるように第2遮断器130bを閉路する(P32)ようにしてもよい。
【0591】
制御部140は、前記他の電源供給装置から異常発生情報を受信した場合、前記他の電源供給装置に異常が発生したと判断する(P22)ようにしてもよい。
【0592】
すなわち、制御部140は、前記他の電源供給装置から異常発生情報を受信した場合、前記他の電源供給装置に異常が発生したと判断し(P22)、第2遮断器130bを閉路し(P32)、前記DC電源を供給する(P42)ように制御してもよい。
【0593】
このように、制御部140は、前記第2出力端に対応する変換装置が正常であり、前記他の電源供給装置に異常が発生し(P22)、前記他の電源供給装置が少なくとも1つの第2電力変換装置に前記DC電源を供給できなくなった場合、第2遮断器130bを閉路し(P32)、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し(P42)、前記DC電源が前記他の電源供給装置に送られるように制御してもよい。
【0594】
ここで、前記他の電源供給装置は、バスライン1に接続された電源供給装置100以外の電源供給装置であってもよい。
【0595】
また、制御部140は、平時に、第1及び第2遮断器130a、130bを開路し、外部の制御手段と通信を行い、前記制御手段との通信結果に基づいて、第1又は第2遮断器130a又は130bを閉路するようにしてもよい。
【0596】
このように第1又は第2遮断器130a又は130bを閉路制御する過程は、図19cに示すように、動作制御(P10)、受給又は供給要求情報受信(P23又はP24)、第1又は第2遮断器130a又は130b閉路(P31又はP32)、DC電源受給又は供給(P41又はP42)の順に行われるようにしてもよい。
【0597】
制御部140は、電源供給装置100の動作制御(P10)中に、前記制御手段との通信結果に基づいて、第1又は第2遮断器130a又は130bを閉路する(P23又はP24、P31又はP32)ようにしてもよい。
【0598】
制御部140は、前記制御手段から前記DC電源の受給に関する受給要求情報を受信した(P23)場合、第1遮断器130aを閉路し(P31)、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給され(P41)、前記DC電源が少なくとも1つの第2電力変換装置120に送られるように制御してもよい。
【0599】
制御部140は、前記制御手段から前記DC電源の供給に関する供給要求情報を受信した(P24)場合、第2遮断器130bを閉路し(P32)、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源が供給され(P42)、前記DC電源が前記他の電源供給装置に送られるように制御してもよい。
【0600】
すなわち、制御部140は、前記制御手段から前記受給要求情報を受信した(P23)場合は、第1遮断器130aを閉路し(P31)、前記DC電源を受給する(P41)ように制御し、前記制御手段から前記供給要求情報を受信した(P24)場合は、第2遮断器130bを閉路し(P32)、前記DC電源を供給する(P42)ように制御してもよい。
【0601】
このように、制御部140は、前記制御手段から前記受給要求情報を受信した(P23)場合は、第1遮断器130aを閉路し(P31)、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給され(P41)、少なくとも1つの第2電力変換装置120に送られるように制御し、前記制御手段から前記供給要求情報を受信した(P24)場合は、第2遮断器130bを閉路し(P32)、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源が供給され(P42)、前記DC電源がバスライン1に接続された前記他の電源供給装置に送られるように制御してもよい。
【0602】
ここで、前記受給要求情報は、バスライン1から前記DC電源が供給されるように制御部140を制御する制御命令に関する情報であってもよく、前記供給要求情報は、バスライン1に前記DC電源を供給するように制御部140を制御する制御命令に関する情報であってもよい。
【0603】
このように、電源供給装置100において、前記電源端は、バスライン1を介して前記DC電源を受給し、第1遮断器130aは、前記DC電源の受給が行われる電源端とバスライン1の接続を開閉し、前記他の電源供給装置から電源供給装置100への前記DC電源の受給を断続し、前記第2出力端は、バスライン1を介して前記DC電源を供給し、第2遮断器130bは、前記DC電源の供給が行われる前記第2出力端とバスライン1の接続を開閉し、電源供給装置100から前記他の電源供給装置への前記DC電源の供給を断続するようにしてもよい。
【0604】
前述した電源供給装置100は、図1aに示す電源供給システムに複数含まれ、バスライン1に連系して前記DC電源を受供給するようにしてもよい。
【0605】
以下、本発明による電源供給システムの制御方法について説明するが、前述した内容と重複する部分については可能な限り省略する。
【0606】
以下で説明する前記電源供給システムの制御方法の実施形態は、独立して実施することもでき、前述した電源供給装置100の実施形態と組み合わせて実施することもできる。
【0607】
前記電源供給システムは、前述した実施形態と後述する実施形態を組み合わせて実施することもでき、それらを区分した形態で実施することもできる。
【0608】
前記電源供給システムは、複数の電源供給装置を含む電源供給システムであってもよい。
【0609】
前記電源供給システムは、複数のパッケージ化された電源装置を含んで電源を供給するシステムであってもよい。
【0610】
ここで、前記電源装置は、複数の電源制御装置がパッケージ化された電源盤であってもよい。
【0611】
前記電源供給システムは、前述した電源供給装置100を複数含んでもよい。
【0612】
すなわち、電源供給装置100は、前記電源供給システムに適用して実施することができ、前記電源供給システムは、電源供給装置100を複数含んで実施することができる。
【0613】
電源供給システム1000は、図1aに示すように、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、負荷20に前記駆動電源を供給する複数の電源盤100、200、300、400と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が入力される電源端、及び前記電源端から分離されて前記DC電源が出力される第2出力端に接続され、複数の電源盤100、200、300、400で変換された前記DC電源が導通するバスライン1と、前記電源端のそれぞれとバスライン1間に配置され、前記電源端とバスライン1の接続を断続する複数の第1遮断器130a、230a、330a、430aと、前記第2出力端のそれぞれとバスライン1間に配置され、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する複数の第2遮断器130b、230b、330b、430bとを含む。
【0614】
ここで、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400を監視及び制御する制御装置600をさらに含んでもよい。
【0615】
電源供給システム1000において、制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400から異常発生電源盤を判断し、判断した前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、前記バスラインを介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御する。
【0616】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図2a及び図21に示す電源供給装置100であってもよい。
【0617】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図2a及び図21に示すように、複数の第1電力変換装置110、210、310、410と、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420と、第1及び第2遮断器130、230、330、430と、制御部140、240、340、440とを含んでもよい。
【0618】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換する複数の第1電力変換装置110と、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、負荷20に前記駆動電源を供給する少なくとも1つの第2電力変換装置120と、複数の第1電力変換装置110の出力が共通に接続される前記電源端と前記電源端に接続されるバスライン1間に備えられ、前記電源端とバスライン1の接続を断続する第1遮断器130a、230a、330a、430aと、複数の第1電力変換装置110のいずれかの出力端である前記第2出力端と前記第2出力端に接続されるバスライン1間に備えられ、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する第2遮断器130b、230b、330b、430bと、前記DC電源又は前記駆動電源の状態に応じて、複数の第1電力変換装置110及び少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれの動作、並びに第1及び第2遮断器130a、130bのそれぞれの開閉を制御する制御部140、240、340、440とを含んでもよい。
【0619】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおける制御部140、240、340、440のそれぞれは、バスライン1から前記DC電源が供給される場合は、第1遮断器130a、230a、330a、430aを閉路し、バスライン1に前記DC電源を供給する場合は、第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路する。
【0620】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図2a及び図21に示す電源供給装置100とは異なる構成であってもよい。
【0621】
電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400を複数含み、複数の電源盤100、200、300、400が1つのバスライン1に共通に接続されるようにしてもよい。
【0622】
複数の電源盤100、200、300、400は、複数であるが、図1aに示すように、4つ以上であってもよい。
【0623】
複数の電源盤100、200、300、400は、少なくとも5つであることが好ましい。
【0624】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換し、前記DC電源を前記駆動電源に変換し、負荷20のそれぞれに前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0625】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600と通信を行い、制御装置600との通信結果に基づいて動作するようにしてもよい。
【0626】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600から制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて動作するか、又は制御装置600に状態情報を送信するようにしてもよい。
【0627】
複数の電源供給源10は、図1aに示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3と、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2とを含んでもよい。
【0628】
ここで、第1交流電源10#1はAC電源を供給する主系統電源Gであり、第2交流電源10#3はAC電源を供給するバイパス系統電源Pであり、バッテリ電源10#2はDC電源を供給するバッテリ電源Bであってもよい。
【0629】
すなわち、複数の電源供給源10は、図1aに示すように、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bを含んでもよい。
【0630】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bのそれぞれから電源が供給されることになる。
【0631】
バッテリ電源Bには前記DC電源が蓄えられており、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されると、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、バッテリ電源Bに蓄えられた電源が複数の電源盤100、200、300、400に供給されるようにしてもよい。
【0632】
バッテリ電源Bは、前記電源供給が中断されてから前記電源供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を複数の電源盤100、200、300、400に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0633】
また、複数の電源供給源10は、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合に非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源Aをさらに含んでもよい。
【0634】
非常用電源Aは、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの全てに異常が発生して電源を供給できない場合、非常用電源を負荷20のそれぞれに供給して負荷20の駆動を所定時間維持する電源であってもよい。
【0635】
例えば、非常用電源Aは、非常用発電機を含む電源であってもよい。
【0636】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、図1aに示すように、3つの電源供給源10、すなわち系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bから電源が供給され、非常用電源Aからは系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bが電源を供給できない場合にのみ電源が供給されることが好ましい。
【0637】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する複数の電源供給源10のそれぞれは、1つの系統から複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよく、分離された配電盤により分離された配電盤のそれぞれから複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0638】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれから電源が供給され、供給された電源を複数の第1電力変換装置110、210、310、410により前記DC電源に変換し、前記DC電源を少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420により前記駆動電源に変換して負荷20に供給するようにしてもよい。
【0639】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれに接続された複数の第1電力変換装置110、210、310、410を含み、複数の第1電力変換装置110により複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0640】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のそれぞれに接続された3つの変換装置を含むことが好ましい。
【0641】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれは、前記電源端と前記第2出力端が分けられ、それぞれから前記DC電源を出力するようにしてもよい。
【0642】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力端が1つの電路に接続されるようにしてもよい。
【0643】
よって、前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力が共通に接続され、複数の第1電力変換装置110、210、310、410から出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0644】
前記電源端は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかから出力される前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0645】
前記電源端は、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に接続され、前記DC電源をバスライン1又は少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に送るようにしてもよい。
【0646】
前記第2出力端は、前記電源端から分離された複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかの出力端であってもよい。
【0647】
よって、前記第2出力端は、前記電源端に接続されておらず、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかから出力された前記DC電源が流れる電路になる。
【0648】
前記第2出力端は、バスライン1に接続され、前記DC電源をバスライン1に送るようにしてもよい。
【0649】
前記第2出力端は、前記第3供給源10#3に対応する第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の出力端であることが好ましい。
【0650】
また、前記第2出力端は、前記第2供給源10#2である前記バッテリ電源の出力端であってもよい。
【0651】
よって、前記第2出力端は、前記第3供給源10#3であるバイパス電源Pから電源が供給される第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の出力端になる。
【0652】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のそれぞれは、前記DC電源の出力が前記電源端と前記第2出力端の2つに分けられて行われてもよく、前記電源端は、第1及び第2変換装置110#1、110#2、210#1、210#2、310#1、310#2、410#1、410#2の出力に共通に接続され、前記第2出力端は、前記電源端から分離されて独立して出力が行われてもよい。
【0653】
このように、複数の第1電力変換装置110、210、310、410から前記DC電源が出力される前記電源端及び前記第2出力端は、バスライン1に接続されるようにしてもよい。
【0654】
すなわち、前記電源端は、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に接続され、バスライン1及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに前記DC電源が送られるようにしてもよく、前記第2出力端は、バスライン1に接続され、バスライン1に前記DC電源が送られるようにしてもよい。
【0655】
複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれで変換された前記DC電源は、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記電源端を介して少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0656】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1aに示すように、3つの第2電力変換装置120、220、320、420を含み、3つの第2電力変換装置120、220、320、420により3つの負荷20のそれぞれに前記駆動電源を供給することが好ましい。
【0657】
ここで、負荷20は、電動機(M)負荷であってもよい。
【0658】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1aに示すように、第1遮断器130a、230a、330a、430aが複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの電源端とバスライン1に接続される電路のそれぞれに備えられることが好ましい。
【0659】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記電源端のそれぞれがバスライン1に共通に接続されることになる。
【0660】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、図1aに示すように、第2遮断器130b、230b、330b、430bが複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの前記第2出力端とバスライン1に接続される電路のそれぞれに備えられることが好ましい。
【0661】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記第2出力端のそれぞれがバスライン1に共通に接続されることになる。
【0662】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のそれぞれは、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよく、また、前記第1及び第2出力端とバスライン1間の電路に備えられてもよい。
【0663】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のそれぞれは、平時に開路され、動作時に閉路されることにより、前記第1及び第2出力端とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0664】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の遮断器130、230、330、430のそれぞれの開閉によりバスライン1に接続されることになる。
【0665】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のうち第1遮断器130a、230a、330a、430aは、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力に接続された前記電源端と、前記電源端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0666】
すなわち、第1遮断器130a、230a、330a、430aは、電源供給装置100の前記電源端とバスライン1間に備えられ、複数の電源盤100、200、300、400とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0667】
よって、複数の電源盤100、200、300、400は、前記電源端を介してバスライン1に接続され、第1遮断器130a、230a、330a、430aの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0668】
第1及び第2遮断器130、230、330、430のうち第2遮断器130b、230b、330b、430bは、複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかの出力端である前記第2出力端と、前記第2出力端に接続されるバスライン1間に備えられてもよい。
【0669】
すなわち、第2遮断器130b、230b、330b、430bは、複数の電源盤100、200、300、400の前記第2出力端とバスライン1間に備えられ、電源供給装置100とバスライン1の接続を断続するようにしてもよい。
【0670】
よって、複数の電源盤100、200、300、400は、前記第2出力端を介してバスライン1に接続され、第2遮断器130b、230b、330b、430bの開閉によりバスライン1との接続を断続することになる。
【0671】
バスライン1は、DC電源が流れるDCバスラインであってもよく、また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記第1又は第2出力端を介して送られたDC電源が流れるようにしてもよい。
【0672】
すなわち、バスライン1は、第1及び第2遮断器130、230、330、430のそれぞれの開閉により前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0673】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視するようにしてもよい。
【0674】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、複数の遮断器130、230、330、430のそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0675】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0676】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410及び少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0677】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出し、検出結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0678】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0679】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けるようにしてもよい。
【0680】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、予め設定された供給基準に基づいて、複数の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0681】
前記供給基準は、複数の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0682】
例えば、前記電源供給優先順位は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に設定されてもよい。
【0683】
前記供給基準が前記電源供給優先順位に関する基準である場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に電源を供給するようにしてもよい。
【0684】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1から電源が供給される場合、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を制御するようにしてもよい。
【0685】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の開閉手段を閉路し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を接続し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0686】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2交流電源10#3から電源が供給される場合、第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を制御するようにしてもよい。
【0687】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を開路することにより、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のみ接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を分離するようにしてもよい。
【0688】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、バッテリ電源10#2から電源が供給される場合、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の動作を制御するようにしてもよい。
【0689】
この場合、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2のみ接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0690】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の電源供給源10の状態によって複数の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、選択した変換装置が少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0691】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の第1電力変換装置110から選択した1つの変換装置により前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に送るようにしてもよい。
【0692】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源10の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0693】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源の少なくともいずれかに異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及び変換装置を切り替えるようにしてもよい。
【0694】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、平時に、第1交流電源10#1から電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0695】
すなわち、複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1が最優先順位で複数の電源盤100、200、300、400に電源を供給するようにしてもよい。
【0696】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を中止し、バッテリ電源10#2から電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2、及び第2交流電源10#3から電源が供給される第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のいずれかを動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0697】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400に最優先順位で電源を供給する第1交流電源10#1に異常が発生すると、電源供給源をバッテリ電源10#2又は第2交流電源10#3に切り替えて電源が供給されるようにしてもよい。
【0698】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくともいずれかに異常が発生すると、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3のそれぞれの状態によって第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の1つを選択し、選択した変換装置を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0699】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第2遮断器130b、230b、330b、430bが閉路されていれば、前記第2出力端に対応する変換装置を除く変換装置を動作させ、少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0700】
このような複数の電源盤100、200、300、400を含む電源供給システム1000の運転例は、図3図6に示すように行われてもよい。
【0701】
図3図6に示す運転例は、電源供給システム1000が5つの電源盤100、200、300、400、500を含む場合の運転例であり、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400、500を5つ未満又は5つ以上含んでもよい。
【0702】
好ましい実施形態として、電源供給システム1000は、図3図6に示すように、5つの電源盤100、200、300、400、500を含んでもよい。以下、図3図6に示すように複数の電源盤100、200、300、400、500が5つである場合を例に挙げて説明する。
【0703】
図3は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうち系統電源Gから電源供給を受ける場合であり、この場合、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、系統電源Gから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0704】
図3に示す運転例は、系統電源Gから電源供給を受けて運転する一般的な運転の場合であり、電源供給システム1000の平時運転はこのように行われる。
【0705】
図4は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうちバイパス電源Pから電源供給を受ける場合であり、系統電源Gに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、バイパス電源Pから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0706】
図4に示す運転例は、バイパス電源Pから電源供給を受けて運転する特殊運転の場合であり、電源供給システム1000の特殊運転はこのように行われる。
【0707】
図5は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうちバッテリ電源Bから電源供給を受ける場合であり、系統電源G及びバイパス電源Pに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバイパス電源Pからの電源供給は遮断され、バッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0708】
図5に示す運転例は、バッテリ電源Bから電源供給を受けて運転する停電運転の場合であり、電源供給システム1000の停電運転はこのように行われる。
【0709】
図6は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のうち非常用電源Aから電源供給を受ける場合であり、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、非常用電源Aが負荷20のそれぞれに前記駆動電源を直接供給する。
【0710】
図6に示す運転例は、非常用電源Aから電源供給を受けて運転する非常運転の場合であり、電源供給システム1000の非常運転はこのように行われる。
【0711】
このように、電源供給システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが同じ電源供給源から電源供給を受けて運転するようにしてもよく、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが複数の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0712】
例えば、第1及び第2電源盤100、200は系統電源Gから電源供給を受けて運転し、第3及び第4電源盤300、400はバイパス電源Pから電源供給を受けて運転し、第5電源盤500はバッテリ電源Bから電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0713】
また、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれは、少なくとも1つの電源供給源10から電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0714】
例えば、第1電源盤100に異常が発生して第2電源盤200から第1電源盤100に前記DC電源を供給する場合、第2電源盤200が、系統電源Gから供給された電源を第2-1変換装置210#1により前記DC電源に変換して少なくとも1つの第2電力変換装置220のそれぞれに送り、さらにバイパス電源Pから供給された電源を第2-3変換装置210#3により前記DC電源に変換し、バスライン1を介して第2-3変換装置210#3で変換された前記DC電源を第1電源盤100の少なくとも1つの第2電力変換装置120のそれぞれに送るようにしてもよい。
【0715】
この例においては、第1電源盤100の第1遮断器130a及び第2電源盤200の第2遮断器230bを閉路することにより、第1電源盤100及び第2電源盤200がバスライン1に接続され、バスライン1を介して第2電源盤200から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる。
【0716】
このように、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが少なくとも1つの電源供給源10から電源供給を受けて運転することにより、複数の電源盤100、200、300、400、500間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400、500間のUPS機能が実行される。
【0717】
このように前記DC電源の変換及び供給を行う複数の電源盤100、200、300、400、500は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0718】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから送信を受けた状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれを制御するようにしてもよい。
【0719】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから受信した前記DC電源及び前記駆動電源の状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記DC電源の変換及び供給、並びに前記駆動電源の変換及び供給を制御するようにしてもよい。
【0720】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれから送信を受けた状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するようにしてもよい。
【0721】
また、制御装置600は、複数の電源供給源10及び負荷20の状態を検知するか、又は外部の通信手段から複数の電源供給源10及び負荷20の状態に関する情報を受信し、複数の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するようにしてもよい。
【0722】
この場合、制御装置600が複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給の制御、又は複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる第1及び第2遮断器130、230、330、430、530の制御に関する制御命令を、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに送り、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440、540により前記制御命令に基づいた制御が行われるようにしてもよい。
【0723】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400、500に電源を供給している系統電源G全体に異常が発生すると、系統電源Gからの電源供給を遮断して他の供給源に切り替えるように、第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を開路し、系統電源Gを除く電源から電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御する制御命令を複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440、540に送り、第1及び第2遮断器130、230、330、430、530のそれぞれを開路し、バイパス電源P又はバッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御してもよい。
【0724】
このように、複数の電源盤100、200、300、400、500を制御する制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500から異常発生電源盤を判断し、判断した前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、530a、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0725】
制御装置600は、平時に、複数の第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を開路し、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する際に、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、530a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路するようにしてもよい。
【0726】
すなわち、制御装置600は、平時に、複数の第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を開路し、複数の電源盤100、200、300、400、500から前記異常発生電源盤を判断すると、判断した前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、530a、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路するようにしてもよい。
【0727】
このように前記異常発生電源盤に前記DC電源が供給されるように制御する制御装置600は、図20に示す過程により前記DC電源の供給を制御するようにしてもよい。
【0728】
制御装置600は、図20に示すように、前記異常発生電源盤を判断し(P100’)、判断した前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、530a、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路し(P200’)、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する(P300’)ようにしてもよい。
【0729】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの少なくともいずれかの状態を検出し、検出結果を予め設定された状態基準と比較し、比較の結果、複数の電源盤100、200、300、400、500の少なくともいずれかが前記状態基準に該当すると、前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断する(P100’)ようにしてもよい。
【0730】
前記状態基準は、複数の電源供給源10、複数の電源盤100、200、300、400、500に含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410、510、複数の電源盤100、200、300、400、500の前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態に関する異常基準を含んでもよい。
【0731】
また、制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400、500から異常発生情報を受信した場合、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断する(P100’)ようにしてもよい。
【0732】
制御装置600は、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する場合、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信し、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するようにしてもよい。
【0733】
制御装置600は、前記異常発生電源盤を判断し(P100’)、前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する場合、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信し、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信し、前記異常発生電源盤が第1遮断器130a、230a、330a、430a、530aを閉路し、前記供給対象電源盤が第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路する(P200’)ように制御してもよい。
【0734】
前記異常発生電源盤は、前記受給要求情報に応じて第1遮断器130a、230a、330a、430a、530aを閉路し(P200’)、バスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受け(P300’)、前記供給対象電源盤は、前記供給要求情報に応じて第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路し(P200’)、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給する(P300’)ようにしてもよい。
【0735】
すなわち、前記異常発生電源盤が第1遮断器130a、230a、330a、430a、530aを閉路し、前記供給対象電源盤が第2遮断器130b、230b、330b、430b、530bを閉路し(P200’)、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受ける(P300’)ようにしてもよい。
【0736】
前述したような電源供給システム1000の制御方法(以下、制御方法という)は、電源供給システム1000の運転方法、又は運転を制御する方法であってもよい。
【0737】
前記制御方法は、図1aに示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3、並びにDC電源が蓄えられるバッテリ電源10#2を含む複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動のための駆動電源に変換し、前記駆動電源を負荷20に供給する複数の電源盤100、200、300、400と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいて前記DC電源が入力される電源端、及び前記電源端から分離されて前記DC電源が出力される第2出力端に接続され、複数の電源盤100、200、300、400で変換された前記DC電源が導通するバスライン1と、前記電源端のそれぞれとバスライン1間に配置され、前記電源端とバスライン1の接続を断続する複数の第1遮断器130a、230a、330a、430aと、前記第2出力端のそれぞれとバスライン1間に配置され、前記第2出力端とバスライン1の接続を断続する複数の第2遮断器130b、230b、330b、430bとを含む電源供給システム1000の制御方法であって、図21に示すように、前記複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源供給状態に応じて複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップ(図示せず)と、複数の電源盤100、200、300、400から異常発生電源盤を判断するステップ(S10)と、判断した前記異常発生電源盤、及び前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給する供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するステップ(S20)と、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するステップ(S30)と、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するステップ(S40)とを含む。
【0738】
前記制御方法は、制御装置600により行うようにしてもよい。
【0739】
前記制御方法の具体的な順序は、図22に示すものであってもよい。
【0740】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、前述した電源供給システム1000の実施形態で示したものであってもよい。
【0741】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、複数の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換し、負荷20に供給するように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップであってもよい。
【0742】
ここで、バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されると、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、蓄えられた電源を複数の電源盤100、200、300、400に供給するようにしてもよい。
【0743】
すなわち、バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断された場合に複数の電源盤100、200、300、400の電源供給を維持するようにしてもよい。
【0744】
前記複数の電源盤のそれぞれの運転を制御するステップは、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが第1交流電源10#1、第2交流電源10#3の順に電源供給を受けるように制御するが、第1交流電源10#1又は第2交流電源10#3の電源供給が切り替えられる間、バッテリ電源10#2により電源供給を維持するようにしてもよい。
【0745】
複数の電源供給源10は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3及びバッテリ電源10#2の電源供給が中断された場合に非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源10#4をさらに含んでもよい。
【0746】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおいてバッテリ電源10#2の電源供給が中断されると、非常用電源10#4により負荷20に電源を供給し、負荷20への電源供給を維持することになる。
【0747】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、第1交流電源10#1及び第1交流電源10#1から電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の状態が正常状態であれば、第1交流電源10#1から電源供給を受け、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1により前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0748】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生して電源供給が中断されると、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を第2交流電源10#3及び第2交流電源10#3から電源が供給される第2変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えるようにしてもよい。
【0749】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生して第2交流電源10#3及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2に切り替える際に、電源供給が第2交流電源10#3及び第2変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えられる間、バッテリ電源10#2から電源が供給され、バッテリ電源10#2から電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0750】
すなわち、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が第2交流電源10#3及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2に切り替えられる間、バッテリ電源10#2及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により前記DC電源を変換し、電源供給が無瞬断で行われるようにしてもよい。
【0751】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、第2遮断器130b、230b、330b、430bが閉路されている状態で第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生すると、電源供給が復旧されるまでバッテリ電源10#2から電源が供給され、バッテリ電源10#2及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により前記DC電源を変換するようにしてもよい。
【0752】
すなわち、第2遮断器130b、230b、330b、430bが閉路されてバスライン1に電源を供給しているときに、第1交流電源10#1及び第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の少なくとも1つに異常が発生すると、バスライン1への電源供給を中断して前記第2出力端に対応する変換装置により電源供給を復旧するが、前記第2出力端に対応する変換装置への電源供給が復旧される間、バッテリ電源10#2及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により電源供給を維持するようにしてもよい。
【0753】
この場合、前記電源供給の復旧とは、第2遮断器130b、230b、330b、430bを開路し、前記第2出力端に対応する変換装置で変換した前記DC電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給する過程を意味する。
【0754】
このように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの運転を制御するステップは、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれにおける電源供給を制御するようにしてもよい。
【0755】
判断するステップ(S10)は、複数の電源盤100、200、300、400の動作中に、複数の電源盤100、200、300、400から異常が発生した異常発生電源盤を判断するようにしてもよい。
【0756】
判断するステップ(S10)は、図22に示すように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの少なくとも1つの状態を検出するステップ(S11a)と、検出結果を予め設定された状態基準と比較するステップ(S12a)と、比較の結果、前記複数の電源盤100、200、300、400から前記状態基準に該当する少なくとも1つの電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S13a)とを含んでもよい。
【0757】
前記少なくとも1つの状態を検出するステップ(S11a)は、複数の電源供給源10、複数の電源盤100、200、300、400に含まれる複数の第1電力変換装置110、210、310、410、複数の電源盤100、200、300、400の前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態を検出するようにしてもよい。
【0758】
前記状態基準と比較するステップ(S12a)は、前記検出結果を複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくとも1つの状態に関する異常基準を含む前記状態基準と比較するようにしてもよい。
【0759】
前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S13a)は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態を検出した前記検出結果を複数の電源供給源10、複数の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源及び前記駆動電源の少なくともいずれかの状態に関する異常基準を含む前記状態基準と比較した結果、前記複数の電源盤100、200、300、400から前記状態基準に該当する少なくとも1つの電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0760】
このように前記異常発生電源盤を判断する判断するステップ(S10)は、複数の電源盤100、200、300、400のうち第1及び第2交流電源10#1、10#3の電源供給に異常が発生した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0761】
すなわち、前記異常発生電源盤は、第1及び第2交流電源10#1、10#3に異常が発生して第1及び第2交流電源10#1、10#3の電源供給が不可能な電源盤であってもよい。
【0762】
前記異常発生電源盤は、第1及び第2交流電源10#1、10#3の電源供給に異常が発生したものの、バッテリ電源10#2の電源供給は可能な電源盤であってもよい。
【0763】
すなわち、判断するステップ(S10)は、第1及び第2交流電源10#1、10#3の電源供給に異常が発生したものの、バッテリ電源10#2の電源供給は可能な電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0764】
よって、前記供給対象電源盤は、第1及び第2交流電源10#1、10#3の電源供給に異常が発生したものの、バッテリ電源10#2の電源供給は可能な異常発生電源盤に電源を供給することになる。
【0765】
また、判断するステップ(S10)は、複数の電源盤100、200、300、400から異常発生情報を受信するステップ(S11b)と、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S12b)とを含んでもよい。
【0766】
前記異常発生情報を受信するステップ(S11b)は、複数の電源盤100、200、300、400のうち異常が発生した電源盤が前記異常発生情報を送信し、複数の電源盤100、200、300、400から前記異常発生情報を受信するようにしてもよい。
【0767】
前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S12b)は、前記異常発生情報を受信するステップ(S11b)で受信した前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するようにしてもよい。
【0768】
このように、前記異常発生電源盤を判断する判断するステップ(S10)は、図22に示すように、前記少なくとも1つの状態を検出するステップ(S11a)と、前記状態基準と比較するステップ(S12a)と、前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S13a)とを含むか、前記異常発生情報を受信するステップ(S11b)と、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S12b)とを含み、前記異常発生電源盤を判断するようにしてもよい。
【0769】
すなわち、判断するステップ(S10)は、前記少なくとも1つの状態を検出するステップ(S11a)、前記状態基準と比較するステップ(S12a)、前記状態基準に該当する電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S13a)の順に前記異常発生電源盤を判断するようにしてもよく、前記異常発生情報を受信するステップ(S11b)、前記異常発生情報を送信した電源盤が前記異常発生電源盤であると判断するステップ(S12b)の順に前記異常発生電源盤を判断するようにしてもよい。
【0770】
送信するステップ(S20)は、判断するステップ(S10)で判断した前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに前記DC電源の受供給に関する情報を送信するようにしてもよい。
【0771】
送信するステップ(S20)は、前記異常発生電源盤に前記DC電源の受給に関する受給要求情報を送信するステップ(S21)と、前記供給対象電源盤に前記DC電源の供給に関する供給要求情報を送信するステップ(S22)とを含んでもよい。
【0772】
前記受給要求情報を送信するステップ(S21)は、前記異常発生電源盤が第1遮断器130a、230a、330a、430aを閉路し、バスライン1から前記電源端に前記DC電源が供給されるように制御する前記受給要求情報を前記異常発生電源盤に送信するようにしてもよい。
【0773】
前記供給要求情報を送信するステップ(S22)は、前記供給対象電源盤が第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給するように制御する前記供給要求情報を前記供給対象電源盤に送信するようにしてもよい。
【0774】
閉路するステップ(S30)は、送信するステップ(S20)で前記異常発生電源盤及び前記供給対象電源盤のそれぞれに送信した前記受給要求情報及び前記供給要求情報に応じて、前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路するようにしてもよい。
【0775】
供給するステップ(S40)は、閉路するステップ(S30)で前記異常発生電源盤の第1遮断器130a、230a、330a、430a、及び前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路し、バスライン1を介して前記供給対象電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0776】
供給するステップ(S40)は、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受け、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0777】
すなわち、供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0778】
前記供給対象電源盤は、第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換し、バスライン1に供給するようにしてもよい。
【0779】
すなわち、前記供給対象電源盤は、第1交流電源10#1から電源供給を受けて運転しているものの、第2交流電源10#3の電源供給が可能な電源盤であってもよい。
【0780】
よって、前記供給対象電源盤は、第1交流電源10#1から電源供給を受けて運転しているものの、第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換し、バスライン1に供給することになる。
【0781】
供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤の第1交流電源10#1の電源供給が中断されると、前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替え、切り替えた電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0782】
すなわち、供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤の第1交流電源10#1の電源供給が中断されると、第2交流電源10#2によりバスライン1に前記DC電源を供給している前記供給対象電源盤の電源供給が第2交流電源10#3に切り替えられるように、前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替え、前記切り替えた電源盤から前記異常発生電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0783】
前記供給対象電源盤は、第1交流電源10#1の電源供給が中断されてから供給対象電源盤がバスライン1から分離されて第2交流電源10#2の電源供給が復旧される間、バッテリ電源10#2から供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0784】
すなわち、前記供給対象電源盤は、第1交流電源10#1の電源供給が中断されてから第2交流電源10#2の電源供給が復旧されるまで、バッテリ電源10#2により電源供給が維持されるようにしてもよい。
【0785】
前記他の電源盤は、第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換し、バスライン1に供給するようにしてもよい。
【0786】
すなわち、前記他の電源盤は、第1交流電源10#1から電源供給を受けて運転しているものの、第2交流電源10#3の電源供給が可能な電源盤であってもよい。
【0787】
供給するステップ(S40)は、前記供給対象電源盤を他の電源盤に切り替える際に、前記供給対象電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを開路して供給対象電源盤とバスライン1を分離し、前記他の電源盤の第2遮断器130b、230b、330b、430bを閉路して前記他の電源盤とバスライン1を接続するようにしてもよい。
【0788】
このように、供給するステップ(S40)において、前記供給対象電源盤が前記第2出力端からバスライン1に前記DC電源を供給し、前記異常発生電源盤がバスライン1から前記電源端に前記DC電源の供給を受けることにより、前記異常発生電源盤の少なくとも1つの第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送り、前記異常発生電源盤の負荷20に前記駆動電源を無停電で供給するようにしてもよい。
【0789】
よって、前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400間のUPS機能が実行されるように制御することができ、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても負荷への電源供給を中断することなく維持でき、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対して適切かつ安定して電源供給を行えるように電源供給システム1000を制御することができる。
【0790】
このような順序で複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれ及び複数の電源盤100、200、300、400間の電源供給を制御する前記制御方法は、判断するステップ(S40)で前記異常発生電源盤が複数であると判断された場合、複数の異常発生電源盤のそれぞれは、第1交流電源10#1又は第2交流電源10#3が復旧される間、バッテリ電源10#2から供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0791】
すなわち、前記異常発生電源盤が複数であれば、前記異常発生電源盤のそれぞれがバッテリ電源10#2から電源供給を受け、負荷20への電源供給を維持するように制御してもよい。
【0792】
また、前記制御方法は、複数の電源盤100、200、300、400から異常発生電源盤を判断するステップで前記異常発生電源盤のバッテリ電源10#2に異常が発生したと判断された場合、バッテリ電源10#2に異常が発生した電源盤は、第1交流電源10#1又は第2交流電源10#2が復旧される間、非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源10#4により負荷20に電源を供給するようにしてもよい。
【0793】
すなわち、前記異常発生電源盤のバッテリ電源10#2に異常が発生したと判断された場合、前記異常発生電源盤が非常用電源10#4から電源供給を受け、負荷20への電源供給を維持するように制御してもよい。
【0794】
以下、図8図15を参照して、前述したような前記制御方法で運転される電源供給システム1000の具体的な運転例について説明する。
【0795】
図8図15は、複数の電源盤100、200、300、400、500が5つである場合の異常発生による運転過程の一例を順に示す図であり、電源供給システム1000の具体的な実施形態は、図10図17に示す例とは異なる形態であってもよい。
【0796】
図8に示す例は、複数の電源盤100、200、300、400、500のうち第1電源盤100の第1交流電源10#1に異常が発生し、第1交流電源10#1を第2交流電源10#3に切り替えて少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送っている例であり、図9に示すように、第2交流電源10#3に異常が発生して少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送ることができなくなると、図10に示すように、第1電源盤100の第1遮断器130aを閉路し、第1電源盤100に隣接する第2電源盤200の第2遮断器230bを閉路し、第2電源盤200の第2出力端に対応する変換装置210#3により少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0797】
もし、図11に示すように、第2電源盤200において第2交流電源10#3から電源が供給され、第2交流電源10#3に接続されて前記第2出力端に対応する変換装置210#3が少なくとも1つの第2電力変換装置220に前記DC電源を供給している場合、第2電源盤200から前記DC電源が供給されないので、第2電源盤200を除いて第1電源盤100に隣接する第3電源盤300の第2遮断器330bを閉路し、第3電源盤300の第2出力端に対応する変換装置310#3により少なくとも1つの第2電力変換装置110に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0798】
図11の状態において、図12に示すように、第2電源盤200の第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に接続された変換装置210#3に異常が発生すると、バスライン1には第3電源盤300から第1電源盤100に前記DC電源が供給されているので、第2電源盤200に他の電源盤から前記DC電源が供給されず、図13に示すように、第2電源盤200が第2交流電源10#3をバッテリ電源10#2に切り替え、バッテリ電源10#2に接続された変換装置210#2により少なくとも1つの第2電力変換装置210に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0799】
もし、図13の状態において、図14に示すように、第2電源盤200のバッテリ電源10#2に異常が発生すると、第2電源盤200に電源を供給する複数の電源供給源10の全てが電源供給を行うことができないので、図14に示すように、第2電源盤200がバッテリ電源10#2を遮断し、非常用電源10’に切り替え、非常用電源10’から負荷20に前記駆動電源を直接送るようにしてもよい。
【0800】
このように、複数の電源盤100、200、300、400、500の少なくとも1つに異常が発生すると、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれの状態によって第1及び第2遮断器130、230、330、430、530を制御するか、又は複数の電源供給源10の電源供給を切り替えることにより、複数の電源盤100、200、300、400、500間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400、500間のUPS機能が実行されるだけでなく、複数の電源盤100、200、300、400、500のそれぞれが電源供給の遮断なしに無停電で運転されることになる。
【0801】
よって、前記制御方法は、系統/システム上で様々な異常状況が発生しても負荷への電源供給を中断することなく維持でき、系統/システム上で発生する様々な異常状況に対処して適切かつ安定して電源供給を行える。
【0802】
前述したような本発明の実施形態による電源供給装置、電源供給システム及び電源供給システムの制御方法は、DC電源を供給/使用する電源供給装置、電源供給システム、電源供給システムの運用方法に適用して実施することができる。特に、DC UPSモジュール及びそれを備える電源供給システムに有効に適用して実施することができ、複数のモータ負荷を制御するモータ制御盤、モータ制御システム、モータ運転システムなどにも適用して実施することができる。
【0803】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から外れない限り、様々な変形が可能であることは言うまでもない。よって、本発明の範囲は、上記実施形態に限定して定められるものではなく、請求の範囲及びその均等物などにより定められるべきである。
【0804】
以上、本発明を限定された実施形態と図面により説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、その記載から様々な変更及び変形が可能である。よって、本発明の思想は、請求の範囲によってのみ把握されるべきであり、その均等又は等価的変形の全てが本発明の思想の範疇に属するといえる。
【符号の説明】
【0805】
10 電源供給源
20 負荷
100(200、300、400、500) 電源供給装置(電源盤)
110(210、310、410、510) 第1電力変換装置(コンバータ)
120(220、320、420、520) 第2電力変換装置(インバータ)
130a(230a、330a、430a、530a) 第1遮断器
130b(230b、330b、430b、530b) 第2遮断器
140(240、340、440、540) 制御部
600 制御装置
1000 電源供給システム
図1a
図1b
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19a
図19b
図19c
図20
図21
図22