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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】苗運搬装置
(51)【国際特許分類】
   A01C 7/02 20060101AFI20220927BHJP
【FI】
A01C7/02 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021569121
(86)(22)【出願日】2021-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-09
(86)【国際出願番号】 KR2021003881
(87)【国際公開番号】W WO2022039344
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0103255
(32)【優先日】2020-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521507110
【氏名又は名称】ホ、ジェスン
【氏名又は名称原語表記】HUH, Jae Seung
【住所又は居所原語表記】150, Daedongpyeong-gil, Duchon-myeon, Hongcheon-gun, Gangwon-do 25164, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】521507121
【氏名又は名称】チョン、ダジュン
【氏名又は名称原語表記】CHON, Da Jung
【住所又は居所原語表記】150, Daedongpyeong-gil, Duchon-myeon, Hongcheon-gun, Gangwon-do 25164, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ジェスン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ダジュン
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1995537(KR,B1)
【文献】特開平09-000042(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0060137(KR,A)
【文献】特開2019-188352(JP,A)
【文献】中国実用新案第201928631(CN,U)
【文献】登録実用新案第3191064(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第0368665(KR,Y1)
【文献】米国特許第04452383(US,A)
【文献】米国特許第05170918(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 7/00 - 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗トレイの大きさに対応して四角フレームで形成されるボディー部;
前記ボディー部の下部に配置されて前記苗トレイの下面が安定的に載置される支持部;
前記支持部の両側に連結され、身体の肩に掛けられるストラップ部;及び、
所定の広さ及び厚さを有し、長手方向に延長され、前記ボディー部の枠に少なくとも一つ以上が形成される補強帯と、前記補強帯の上部に貫通した穴が形成される結合穴と、前記結合穴に一側が連結され、前記ストラップ部に他側が連結されるサブストラップとを含んで形成される補強部を含み、
前記サブストラップは、作業者が身体の腰を一方向に回動する場合、前記ストラップ部が掛けられる身体の肩の最高点を軸として一方向に向けて回動し、前記補強帯を引っ張ることで、前記補強帯が垂直な軸を基準として前記腰の回動方向に向けて回動することを制限して、前記ボディー部を地面に対して水平方向に位置させることができることを特徴とする、苗運搬装置。
【請求項2】
前記支持部は、
前記ボディー部の枠よりも広く形成され、防水生地、シリコン、レーヨン及びナイロンの何れか一つの材質で形成できる載置部;及び、
前記ボディー部の長手方法に沿って前記載置部の両側から延長された前記支持部の一部の一面を貫通して形成される溝が一対で形成される締結溝をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の苗運搬装置。
【請求項3】
前記ストラップ部は、前記ボディー部を身体の一側の腰に位置させる場合、身体の他側の腰の方向に位置した肩に掛けられることを特徴とする、請求項1に記載の苗運搬装置。
【請求項4】
前記サブストラップは、身体の肩に掛けられる前記ストラップ部の中央部分に連結され、前記ストラップ部が対向する方向に位置して、前記肩を最高点とする三角錐を形成させることを特徴とする、請求項1に記載の苗運搬装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は苗運搬装置に関し、より詳しくは、苗運搬装置に苗トレイが安定的に載置された状態において、ユーザの肩に掛けて使用する場合、ユーザの身体が動いたり、ユーザの身体の一側から他側へ苗運搬装置が移動したりしても、苗トレイが地面に対して平行状態を保持するように構成される苗運搬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、苗は作物(例えば、唐辛子、キュウリ、じゃが芋、マクワウリ、スイカ、ナス、トマト、エゴマ等)を一定の形状の苗トレイに播種して発芽させた後、土地に移植する。このような苗移植は、作物生育期間を気候に合せて調節し、雑草より早く育つようにして収穫量を増加させることができる。苗は、苗トレイに床土(例えば、苗の土)を入れた状態において播種して育つが、育ち上がった苗を苗トレイから分離して移植する時には、苗の根が損傷されないように注意しなければならない。
【0003】
苗移植において、苗の根にある床土の塊が破損されることなく、適切な高さから落下する力により植栽しようとする土壌の植栽空間に到達して、当該床土が植栽空間の土壌によく拡散されるように移植することが、作物の生育や健康に非常に重要である。
【0004】
また、作物別に苗の大きさ及び裁培技術が全部異なるため、作物別に最適の苗植栽の深さを一定に維持する一方、最適の植栽間隔を保持することで、収穫量が多くて、品質に優れた作物を裁培できる。
【0005】
このように、苗移植を手作業する場合、ユーザが苗を苗トレイから一つ一つ手で取り出して移植するため、作業時間が長くなり、作業中に不注意により苗の損傷を招く恐れもある。また、苗移植作業のために苗トレイを把持して移動するか、或いは、苗トレイを移植するための場所の周辺に配置して苗を取り出すため、一人で作業することが困難である。
【0006】
苗移植は、少なくとも二人のユーザが一組になって進行される。例えば、二人のユーザのうちで、一番目のユーザが苗移植機を用いて地中に移植する空間を確保すれば、二番目のユーザが苗を苗移植機に投入できる。このような作業は作業者の単独でも実行可能であるが、この場合、苗トレイの配置及び苗トレイからの苗の取り出しなどの作業を単独で進行しなければならないので、肉体的な疲労感が増加し、作業の効率性も低下するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、苗運搬装置に苗トレイが安定的に載置された状態において、ユーザの肩に掛けて使用する場合、ユーザの身体が動いたり、ユーザの身体の一側から他側へ苗運搬装置が移動したりしても、苗トレイが地面に対して平行状態を保持することで、作業者が便利に苗を取り出して苗移植機に投入できる苗運搬装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置は、苗トレイを支持するように構成されたボディー部、ボディー部の一側面の両側に連結される支持部、支持部に連結される2つの端を含み、ユーザの肩に掛けられるように構成されるストラップ部、及び、ボディー部の他側面の中央部に連結され、ストラップ部の中央部に連結される補強部を含む。
【0009】
一実施例によれば、苗運搬装置は、ボディー部の一面に装着されて苗トレイの下面が安定的に載置される載置部を含む。
【0010】
一実施例によれば、ストラップ部は、ボディー部がユーザの腰の一側に位置する場合、ユーザの腰の他側方向の肩に掛けられるように構成される。
【0011】
一実施例によれば、補強部は、ボディー部の片面に対して既定の角度に突出されるように構成される補強帯、及び、補強帯の一端と、ストラップ部の中央部に連結される他端とを持つサブストラップを含む。
【0012】
一実施例によれば、補強帯はその上部に形成される結合穴を含み、サブストラップの一端は結合穴に連結され、他端はストラップ部に連結される。
【0013】
一実施例によれば、サブストラップは、ストラップ部がユーザの肩に掛けられるとき、ストラップ部の中央部に連結されて肩を最高点(h1)とする三角錐を形成させる。
【0014】
一実施例によれば、補強部は、ストラップ部がユーザの肩に掛けられた状態において、ユーザが腰を一方向に回動する場合、ユーザの肩がストラップ部の掛けられた最高点(h1)を軸として一方向に向けて回動し、サブストラップが軸方向に引っ張られるので、サブストラップが補強帯の長手方向を基準としてボディー部が腰の回動方向に向けて傾れることを制限して、ボディー部が地面に対して水平状態を保持するように構成される。
【0015】
一実施例によれば、補強部は、ストラップ部がユーザの肩に掛けられた状態において、ユーザが身体の前面又は後面にボディー部を移動させる場合、サブストラップがストラップ部の掛けられた最高点(h1)に向けて引っ張られるので、サブストラップが補強帯の長手方向を基準としてボディー部がボディー部の移動方向に向けて傾れることを制限して、ボディー部100が地面に対して水平を保持するように構成される。
【0016】
一実施例によれば、ボディー部は、ボディー部の長手方向にボディー部の大きさを調節するように構成される。
【0017】
一実施例によれば、ボディー部は、両側に形成された第1の締結溝を含むフレームからなる固定ボディー部、及び、固定ボディー部のフレームに挿通可能であり、第1の締結溝と対応する第2の締結溝を含む移動ボディー部を含む。
【0018】
一実施例によれば、ボディー部は、ボディー部の深さ方向にボディー部の大きさを調節するように構成される。
【0019】
一実施例によれば、ボディー部は、ボディー部のフレームの内側面に形成された少なくとも一つの挿入溝、及び、苗トレイの下面が安定的に載置されることができ、挿入溝に挿入及び締結が可能な載置部軸を含む。
【0020】
一実施例によれば、ユーザの腰に接触するように構成され、ボディー部の一側の一部に形成され、ユーザの腰に接触可能であるように構成されるクッション部をさらに含む。
【発明の効果】
【0021】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置において、苗トレイが安定的に載置されたボディー部をユーザの腰部分に位置させた状態において、腰を一方向に回動しても、肩に掛けられたストラップ部及びストラップ部に連結されたサブストラップにより、ボディー部が低面に対して平行状態を保持することで、苗の取り出し及び苗移植機の投入が便利である。
【0022】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置において、ボディー部の最低面が腰よりも上部に位置するように設計されて、ユーザの脚に当接することを防止することで、苗運搬装置を使用するユーザの動きが自由になる。また、このような苗運搬装置の構成により、ユーザの歩行が便利になることで、苗移植作業時の苗の保護が可能であり、畝間の間隔を一定にして苗を移植する時のユーザの疲労度も低減できる。
【0023】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置において、補強部を形成する補強帯により苗トレイがボディー部から逸脱することを防止して、ユーザが活動的に作業できる。
【0024】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置において、補強部を形成するサブストラップは、ユーザの肩に掛けられたストラップ部の中央部分に連結され、ストラップ部が対向する方向に位置して肩を最高点とする三角錐を形成させることで、ボディー部が安定的に腰に位置してユーザが苗トレイから苗を容易に取り出すことができる。
【0025】
本開示の一実施例によれば、苗運搬装置を着用した状態において、ユーザが腰を一方向に回動させる場合、サブストラップは、ストラップ部が掛けられたユーザの肩の最高点を軸として、何れか一方に向けて鋭角で回動するため、ボディー部が地面に対して水平を保持できる。また、ボディー部の位置をユーザの身体の前面又は後面に移動しても、地面に対して安定的に水平を保持できる。
【0026】
本開示の効果は、これに制限されず、言及されない他の効果等は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本開示の実施例等は、以下の添付図面に基づいて説明する。ここで、類似の参照番号は類似の要素を示すが、これに限定されるものではない。
図1】本開示の一実施例に係る苗運搬装置を示す斜視図である。
図2】本開示の一実施例に係る苗運搬装置を示す分解斜視図である。
図3】本開示の一実施例に係る苗運搬装置を示す正面図である。
図4】本開示の他の実施例に係る苗運搬装置を示す斜視図である。
図5】本開示の他の実施例に係る苗運搬装置を示す分解斜視図である。
図6】本開示の一実施例に係る苗運搬装置の使用例を示す正面図である。
図7】本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態を示す例示図である。
図8】本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態において、ボディー部をユーザの身体の前面又は後面に回転する状態を示す例示図である。
図9】本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態において、ユーザが苗移植作業を遂行する状態を示す例示図である。
図10】本開示の一実施例に係る苗運搬装置に使用されるボディー部が水平方向に大きさを可変的に調節する構成を示す斜視図である。
図11】本開示の一実施例に係る苗運搬装置から載置部が垂直方向に大きさを可変的に調節する構成を示す正面図である。
図12】本開示の他の実施例に係る苗運搬装置から載置部が垂直方向に大きさを可変的に調節する構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本開示の実施のための具体的な内容を添付図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明では、本開示の要旨を不要にぼやかす恐れがある場合、公知の機能や構成に関する具体的な説明は省略する。
【0029】
添付図面において、同一又は対応する構成要素には同一の参照符号が付与される。また、以下の実施例の説明において、同一又は対応する構成要素の重複記述は省略され得る。しかしながら、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素が、ある実施例に含まれないものと意図してはならない。
【0030】
開示の実施例の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付図面に基づいて後述する実施例を参照すれば明確になる。しかしながら、本開示は、以下で開示される実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態で具現され得る。但し、本実施例は、本開示が完全になるようにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明のカテゴリを正確に認識させるために提供されるだけである。
【0031】
本開示で使用される用語について簡略に説明し、開示の実施例について具体的に説明する。
【0032】
本開示で使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは関連分野に従事する技術者の意図又は判例、新技術の出現などにより変化し得る。また、特定の場合は出願人が任意で選定した用語もあり得るが、これらの意味は当該発明の説明の部分において詳細に記載する。よって、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が持つ意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0033】
本開示において、文脈上において明確に特定しない限り、単数の表現は複数の表現を含み、複数の表現は単数の表現を含むことができる。
【0034】
本開示において、ある部分がある構成要素を「含む」とすれば、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むこともできることを意味する。
【0035】
本明細書において、「A及び/又はB」の記載は、A又はB、或いは、A及びBを意味する。
【0036】
以下、添付図面に基づき、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が、本発明を容易に実施できる好適な実施例を詳細に説明する。ただし、本発明の好適な実施例に対する動作原理を詳細に説明するにあたって、関連した公知の機能や構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を不要にぼやかす恐れがある場合、その詳細は省略する。
【0037】
また、図面の全体にわたり、類似の機能及び作用を持つ部分に対しては、同一の図面符号が付与される。
【0038】
さらに、明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結」されるとすれば、これは、直接的に連結される場合だけでなく、その中間に他の構成要素を挟んで間接的に連結される場合も含む。また、ある構成要素を「含む」とすれば、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むこともできることを意味する。
【0039】
以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施例に係る苗運搬装置について詳細に説明する。
【0040】
図1は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置10を示す斜視図である。図に示すように、苗運搬装置10は、ボディー部100、支持部200、ストラップ部300及び補強部400を含むことができる。ボディー部100は、苗トレイ11の大きさと概略的に対応し、四角フレームの形態で形成できる。また、苗運搬装置10は、ボディー部100の一面に装着され、苗トレイ11の下面が安定的に載置される載置部210を含むことができる。代案として、苗運搬装置10は、載置部210なしに、ボディー部100の四角フレームの中間部分を通して異なる深さの苗トレイ11が掛けられるように構成できる。一方、図1では、ボディー部100は、四角フレームの形態であるものを示したが、これに限定されず、多角形又は円形を含む多様な形態で構成できる。
【0041】
支持部200は、苗トレイ11が安定的に載置される載置部210と連結され、ボディー部100のフレームを支持するように構成できる。このとき、支持部200は、ボディー部100の底面と連結される下段部及び/又は一側面の両側に形成された2つの穴を含むことができる。ストラップ部300は、支持部200に連結される2つの端を含み、ストラップ部300の一端が支持部200の一側に形成された穴に連結され、他端が支持部200の他側に形成された他の穴に連結される。このような構成による苗運搬装置を使用する場合、ユーザの腰の一側にボディー部100及び/又は支持部200が位置する場合、ストラップ部300は、ユーザの腰の他側の方向に位置した肩に掛けられる。ストラップ部300は、ユーザの身体条件によって長さ調節が可能な長さ調節器を含むことができる。
【0042】
補強部400は、ボディー部100の他側面の中央部に形成できる。補強部400は、ボディー部100の平面に対して概略垂直で形成された補強帯430、補強帯430の上部に形成された結合穴420、及び、結合穴420に連結される一端と、ストラップ部300に連結される他端とを持つサブストラップ410を含むことができる。サブストラップ410は、所定の広さ及び厚さで形成され、ユーザの身体条件によってボディー部100及び/又は支持部200が地面に対して水平を保持するように、長さ調節が可能な長さ調節器を含むことができる。このような構成により、ボディー部100が地面に対して水平を保持することで、ユーザの身体が動いたり苗作業をしたりする途中、苗トレイ11がボディー部100から離脱又は落下することを防止できる。
【0043】
一方、補強帯430は、所定の長さ及び厚さを持つ概略矩形又は長い板形で形成されるが、これに限定されず、なだらかな曲線形や屈曲のある棒形などのように多様な形態で構成できる。補強帯430は、概略苗の長さと同一であるか、或いは、大きい長さを持つように構成できる。このように補強帯430が構成される場合、ユーザの苗移植作業時、移動する苗がサブストラップや補強帯と衝突して苗又は苗葉を損傷させることを防止できる。一例として、補強帯430が約20cm以上の長さを持つように構成される場合、一般の苗の長さが最小3cmであるチシャ、ハクサイ、又は、最大20cm以上である唐辛子、徒長トウモロコシ、小豆、エゴマなどが苗トレイ11に収容された後、載置部210に安定的に載置される場合、肩から連結されたサブストラップ410が作業時に苗葉と摩擦して損傷されることを防止できる。
【0044】
一実施例において、ユーザがボディー部100及び/又は支持部200を腰の一側に位置させる場合、ストラップ部300はユーザの他側に位置した肩に着用され得る。サブストラップ410は、ストラップ部300の概略中央部に連結され、その連結点がユーザの肩の最高点(h1)に位置する場合、ストラップ部300及びサブストラップ410が概略三角錐の形態を形成できる。このような構成によれば、ユーザの一側の肩に掛けられたストラップ部300の両端は、ボディー部100の一側の両端を引っ張って支持でき、ストラップ部300の中央部に連結されたサブストラップ410は、補強帯430の一端をユーザの身体の方向に引っ張る役割を果たす。これと同時に、補強帯430の他端は、ボディー部100の他端の中央部に固定され、ボディー部100が地面に向けて傾れることを防止できる。したがって、ユーザが、苗運搬や移植作業時、必要に応じて苗運搬装置10をユーザの身体の前面、後面又は側面に各々移動させても、ボディー部100に連結されたストラップ部300、サブストラップ410及び補強帯430の構造により、ボディー部100が地面に対して水平を保持できる。
【0045】
一実施例において、ユーザが苗運搬装置10を着用した状態において、腰を一方向に回動する場合(例えば、苗移植のために地面方向に腰を曲げる場合)、ユーザの肩がストラップ部300の掛けられる最高点(h1)を軸として一方向に向けて回動し、これによりストラップ部300に連結されたサブストラップ410が引っ張られる。このとき、サブストラップ410が垂直な軸(例えば、補強帯430の長手方向)が腰の回動方向に向けて傾れることを制限することで、ボディー部100が地面に対して水平状態を保持できる。
【0046】
図2は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置10を示す分解斜視図である。苗運搬装置10は、ボディー部100、支持部200、ストラップ部300及び補強部400を含むことができる。図に示すように、補強部400は、サブストラップ410、結合穴420及び補強帯430を含むことができる。
【0047】
一実施例において、支持部200は、載置部210と連結された形態でボディー部100の下段部に付着できる。代案として、載置部210がボディー部100の下段部に付着された状態において、支持部200はボディー部100の一側面に付着できる。補強帯430は、ボディー部100の一側面に支持部200が設置される場合、ボディー部100の他側面の中央部に設置できる。ボディー部100の下段部に支持部200が設置される場合、補強帯430はボディー部100の下段部に当接する載置部210の一側面に連結できる。載置部210は、ボディー部100の枠よりも広く形成され、防水生地、シリコン、レーヨン及びナイロンなどのような柔軟な材質で形成できる。このような材質からなる載置部210は、ユーザが苗トレイ11に収容された苗を取り出す際に、土や水などが地面に落下することを防止できる。支持部200は防水生地、シリコン、レーヨン及びナイロンなどのような柔軟な材質で形成できる。支持部200において、ストラップ部300と連結される連結穴にはリング部材が結合され、支持部200の連結穴にストラップ部300が連結された状態で使用される時、支持部200に安定的に載置されたボディー部100又は苗トレイなどの重さにより、支持部200及び載置部210が伸びたり破れたりすることを防止できる。一方、支持部200及び補強帯430の構成や配列位置は、前述した構成に限定されず、苗運搬装置の使用時に支持部200が地面に対して水平状態を保持できる限り、その構成や配列が変更できる。また、載置部210の材質は、前述した材質に限定されず、木材や金属などのような一定の剛性を持つ材料により製作できる。
【0048】
ボディー部100は、概略苗トレイの形状に対応した形状であり得る。例えば、ボディー部100は、苗トレイの突出された下部が安定的に載置されるように、少なくとも苗トレイの枠よりも小さい内部空間又は穴を持つ四角フレームで形成できる。ボディー部100は、ユーザの腰の一側に位置して当該身体部位に圧力を加えることができるため、軽量の素材を用いて製作できる。また、ユーザが苗運搬装置10を着用して作業する場合、腰に当接するボディー部100の外側面にはクッションパッドを付着することで、ボディー部100の外側面が着用者の腰に圧力を加えたり摩擦により損傷させたりすることを防止できる。一方、ボディー部100は、四角フレームであるものを図示及び説明したが、これに限定されず、円形又は多角形のような他の形態であり得る。
【0049】
図3は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置10の使用例を示す正面図である。図3は、ユーザが苗運搬装置10を着用した場合、ボディー部100がユーザの腰の一側に接触し、ストラップ部300及びサブストラップ410が、着用者の腰の一側からユーザの腰の他側に位置した肩に引っ張られる状態にある苗運搬装置10の正面図であり得る。図に示すように、ストラップ部300の2つの端は、支持部200の両側に連結できる。ボディー部100の一側面には支持部200が設置され、他側面には補強帯430が設置できる。補強帯430の上部に形成された結合穴420にはサブストラップ410が連結できる。サブストラップ410の一端は、ユーザの肩に接触するストラップ部300の中央部の最高点(h1)に連結され、他端は補強帯430の上部に形成された結合穴420に連結できる。ボディー部100の上段は概略苗トレイの大きさに対応する形状を有し、その下段は苗トレイの大きさよりも小さいか又は同一であるように構成できる。
【0050】
図4は、本開示の他の実施例に係る苗運搬装置30を示す斜視図である。図に示すように、苗運搬装置30は、ボディー部100、支持部200、ストラップ部300及び補強部400を含むことができる。図1乃至図3に示す苗運搬装置10と対比すれば、苗運搬装置30は、支持部200に連結され、ボディー部100の一面に装着される載置部210を含まないことがある。また、苗運搬装置30において、支持部200はボディー部100の一側面の両側に形成できる。以下、苗運搬装置30の構成を説明するにあたって、図1乃至図3に示す苗運搬装置10と同一又は類似の構成や機能を持つ構成要素等に対しては同一の参照番号が使用でき、これに関する詳細は省略できる。
【0051】
ボディー部100は、中央部が開放された概略四角形のフレームからなることができる。ボディー部100のフレームには苗トレイ11が挿入されて掛けられ、フレームの中央部に載置部を設置しない場合、多様な深さを持つ苗トレイ11が掛けられる。支持部200は、ボディー部100のフレームの一側面の両側に装着されたり、ボディー部100のフレームの下段部の両側に装着されたりできる。補強帯430は、ボディー部100の他側面の概略中央部に設置できる。補強帯430は、ボディー部100に脱着自在にボディー部100とボルトにより締結される。ストラップ部300の2つの端は、対応する支持部200に各々連結され得る。また、サブストラップ410の一端はストラップ部300の中央部に連結され、他端は結合穴420に連結され得る。
【0052】
このような構成によれば、ユーザがボディー部100及び/又は支持部200を腰の一側に位置させる場合、ストラップ部300はユーザの腰の他側に位置した肩に着用できる。サブストラップ410は、ストラップ部300の概略中央部に連結され、その連結点がユーザの肩の最高点(h1)に位置する場合、ストラップ部300及びサブストラップ410が概略三角錐の形態を形成できる。また、ユーザの一側の肩に掛けられたストラップ部300の両端は、ボディー部100の一側の両端を引っ張って支持でき、ストラップ部300の中央部に連結されたサブストラップ410は、補強帯430の一端をユーザの身体の方向に引っ張る役割を果たす。これと同時に、補強帯430の他端は、ボディー部100の他端の中央部に固定されて、ボディー部100が地面に向けて傾れることを防止できる。したがって、ユーザが、苗運搬や移植作業時、必要に応じて苗運搬装置10をユーザの身体の前面、後面又は側面に各々移動させても、ボディー部100に連結されたストラップ部300、サブストラップ410及び補強帯430の構造により、ボディー部100が地面に対して水平を保持できる。
【0053】
図5は、本開示の他の実施例に係る苗運搬装置30を示す分解斜視図である。図5を参照すれば、ボディー部100は、概略苗トレイ(図示せず)の形状に対応した概略四角形状を持つことができる。また、ボディー部100は、苗トレイの突出された下部が安定的に載置されるように、少なくとも苗トレイの枠よりも小さい内部空間又は穴を持つ四角フレームで形成できる。一実施例において、ボディー部100のフレームの中間部分が開放された形態で構成される場合、ボディー部100に苗トレイ(図示せず)を掛ける場合、多様な深さを持つ苗トレイが掛けられる。
【0054】
一実施例において、ボディー部100は、ユーザの腰の一側に位置して当該身体部位に圧力を加えることができるため、軽量の素材を用いて製作できる。また、ユーザが苗運搬装置30を着用して作業する場合、腰に当接するボディー部100の外側面にはクッションパッドを付着することで、ボディー部100の外側面が着用者の腰に圧力を加えたり摩擦により損傷させたりすることを防止できる。一方、ボディー部100は、四角フレームであるものを図示及び説明したが、これに限定されず、円形又は多角形のような他の形態であり得る。
【0055】
図5では、ボディー部100のフレームはその中間部分が開放された形態であるものを示したが、これに限定されず、フレームの中間部分に載置部(例えば、フレームの底部を形成する剛性を持つ材質の載置部)が設置されることもできる。
【0056】
図6は、本開示の他の実施例に係る苗運搬装置30の使用例を示す正面図である。図に示すように、ボディー部100に安定的に載置される苗トレイが比較的大きい深さを持つ場合、苗トレイの下段部はボディー部100の下段部を貫通できる。支持部200は、ボディー部100の一側面の両側に設置されてストラップ部300の両端と連結できる。補強部400は、ボディー部100の他側面の中央に少なくとも一つが設置され、サブストラップ410の一端は補強部400の上部に位置した結合穴420に連結できる。サブストラップ410の他端は、ストラップ部300の中央部に連結された状態においてユーザの肩に掛けられる。このとき、サブストラップ410が連結されたストラップ部300の中央部は、ユーザの一側の肩の最高点(h1)に位置できる。
【0057】
苗運搬装置30がユーザの肩に掛けられる場合、図に示すように、ストラップ部300及びサブストラップ410が概略三角錐の形状で配列できる。このように、ストラップ部300、サブストラップ410、及び補強帯430が概略三角錐の形状でユーザの肩に掛けられることで、ボディー部100の底部は地面に対して水平を保持できる。一方、ボディー部100の下段部は貫通構造であるものを示したが、これに限定されず、板状の載置部や網状の柔軟な材質の載置部(図示せず)がボディー部100の下段部に設置されることもできる。
【0058】
図7は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態700を示す例示図である。図7は、ユーザが苗運搬装置を肩に掛けた場合、ユーザの腰の一側にボディー部100及び/又は支持部200が接触され、腰の他側に位置した肩にストラップ部300が掛けられた状態を示す。
【0059】
図示した苗運搬装置の使用例において、補強部400の上端はユーザの腰の一側の肩の方向に向けて配置され、ユーザの腰の他側の肩に掛けられたストラップ部300の中央部である最高点(h1)にサブストラップ410が連結できる。また、サブストラップ410は、ユーザの背中の上部に掛けられたり、胸の上部に掛けられたりした状態で着用できる。このように、ストラップ部300の最高点(h1)の位置がユーザの肩に掛けられることで、ボディー部100及び苗トレイ(図示せず)の重さにより、ストラップ部300及びサブストラップ410が三角錐の形態で引っ張られ、ボディー部100は地面に対して水平を保持できる。また、サブストラップ410がユーザの背中又は胸に位置することで、ボディー部100及びボディー部100に安定的に載置された苗トレイの重さを、ユーザの肩に掛けられたストラップ部300から背中又は胸に掛けられたサブストラップ410に分散できる。したがって、ユーザは、苗運搬装置の着用時に、装置の重さによる疲労感が低減でき、気楽に作業に集中できる。
【0060】
図8は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態において、ボディー部100をユーザの身体の前面800又は後面810に回転する使用例を示す。図に示すように、ユーザの一側の肩にストラップ部300が掛けられ、他側の肩に位置した腰でボディー部100が接触された状態において苗運搬装置が使用できる。このとき、ストラップ部300がユーザの肩に掛けられた状態において、ユーザが身体の前面800又は後面810にボディー部100を移動させる場合、サブストラップ410に連結された補強帯430が肩の最高点(h1)に向けて引っ張られる。これにより、サブストラップ410が補強帯430の長手方向を基準としてボディー部100がボディー部100の移動方向に向けて傾れることを制限して、ボディー部100が地面に対して水平を保持できる。
【0061】
一例において、ボディー部100をユーザの前面800に移動させる場合、ストラップ部300の一部及びサブストラップ410は、ユーザの胸に接触又は掛けられる。これにより、ボディー部100及びボディー部100に安定的に載置された苗トレイ(図示せず)の重さは、ストラップ部300が掛けられる肩及びサブストラップ410が掛けられるユーザの胸に分散され得る。他の例において、ボディー部100をユーザの後面810に移動させる場合、ストラップ部300の一部及びサブストラップ410は、ユーザの背中に接触又は掛けられる。これにより、ボディー部100及びボディー部100に安定的に載置された苗トレイの重さは、着用者の肩及び背中に分散され得る。
【0062】
図9は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置がユーザの肩に掛けられた状態においてユーザが腰を曲げて作業する使用例900を示す。ユーザが苗移植作業中に腰を曲げる場合、苗運搬装置のストラップ部300が、肩に掛けられた最高点(h1)を中心軸としてサブストラップ410が回動できる。また、サブストラップ410に一端が連結された補強部400は、ボディー部100に付加される重さだけ重力が作用するので、サブストラップ410を垂直方向に引っ張ることができる。このとき、作用反作用によりサブストラップ410は補強部400を引っ張る一方、補強部400はサブストラップ410を引っ張り、このように互いに引っ張る力により、サブストラップ410が補強部400の回動を制限できる。したがって、サブストラップ410は、ユーザの腰の回動方向に補強部400が傾れても、補強部400を地面から垂直な方向に引っ張るため、補強部400が地面から垂直になるように位置できる。結論として、ボディー部100は、ユーザの回動方向に応じて一時回動した後、地面から水平状態に位置できる。
【0063】
一例において、ユーザが苗運搬装置に安定的に裁置された苗トレイ(図示せず)から苗を取り出して、先端部が土中に差し込まれる苗移植機に苗を挿入できる。このとき、ユーザは、自然に腰を曲げて苗移植を行うことになり、肩の最高点(h1)にストラップ部300が掛けられ、サブストラップ410がユーザの背中に接触されることで、ボディー部100は地面に対して水平を保持できる。また、図8に示すように、ボディー部100の位置がユーザの後面810にある場合にも、サブストラップ410がユーザの胸に掛けられることで、ボディー部100は地面に対して水平を保持できる。
【0064】
図10は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置に使用されるボディー部100の大きさが水平方向に可変的に調節される構成の例1000を示す斜視図である。図に示すように、ボディー部100は、固定ボディー部110及び移動ボディー部120を含むことができる。ボディー部100は、固定ボディー部110のフレームの両端の開口を通した移動ボディー部120の端部の挿入又は取出の動作により、ボディー部100の長手方向にその大きさを調節するように構成される。
【0065】
具体的に、固定ボディー部110は、その一側及び他側に各々形成された少なくとも第1の締結溝112を含むことができる。移動ボディー部120は、固定ボディー部110のフレームに挿通される形態であり得る。また、移動ボディー部120は、固定ボディー部110のフレームに挿入されるとき、第1の締結溝112と対応する位置に少なくとも一つの穴を含む第2の締結溝122を含むことができる。このように、第1の締結溝112及び第2の締結溝122が相互対応する位置に配列されるように、移動ボディー部120が固定ボディー部110のフレームに挿入されるとき、第1の締結溝112及び第2の締結溝122が締結ネジ114により締結されることで、固定ボディー部110及び移動ボディー部120を連結及び固定できる。
【0066】
一例において、固定ボディー部110内に移動ボディー部120を挿入した後、固定ボディー部110のフレームの内部空間に苗トレイを配置できる。この状態において、固定ボディー部110のフレームの広さ又は一面の長さが苗トレイの広さ又は一面の長さと対応するように、移動ボディー部120を固定ボディー部110のフレーム内で移動しながら、第1の締結溝112及び第2の締結溝122の穴が互いに対応するように調節できる。その後、締結ネジ114を第1の締結溝112及び第2の締結溝122に貫通させて、固定ボディー部110及び移動ボディー部120を相互固定できる。一方、前述した固定ボディー部110及び移動ボディー部120の固定方法において、第1の締結溝112及び第2の締結溝122に締結ネジ114を用いて締結するものを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、クランプ(clamp)型、掛け型、手かぎ型又は磁石型のロック装置などのロック方式により、固定ボディー部110及び移動ボディー部120を相互結合できる。また、図10は、締結ネジ114を1つのみ示したが、これに限定されず、複数の締結ネジ114を使用でき、締結ネジ114を固定するナット(図示せず)及びワッシャー(図示せず)をさらに使用できる。
【0067】
図11は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置に使用される載置部210の大きさが垂直方向に可変的に調節される構成の例1100を示す正面図である。図に示すように、苗運搬装置は、ボディー部100、支持部200、載置部210、ストラップ部300及び補強部400を含むことができる。ボディー部100のフレーム内には挿入溝132_1、132_2が形成できる。また、ボディー部100のフレームの開放された中央部分には載置部210が配置できる。
【0068】
具体的に、載置部210は、その外縁に載置部軸216_1、216_2を含み、載置部軸216_1、216_2は、ボディー部100のフレーム内に位置した挿入溝132_1、132_2に装着できる。ここで、挿入溝132_1、132_2は、ボディー部100のフレームの内側面又は外側面に形成された円形の穴132_1であるか、或いは、矩形の穴132_2であり得る。このような構成を持つ載置部軸216_1、216_2は挿入溝132_1、132_2に挿入でき、その端には手かぎ型の締結部が形成できる。挿入溝132_1、132_2の穴の大きさは、載置部軸216_1、216_2の締結部が挿入できるように設定できる。また、挿入溝132_1、132_2は、内側上段部134_1及び内側下段部134_2が各々載置部軸216_1、216_2の締結部が挿入できる階段状の凹部を含み、内側下段部134_2は挿入溝132_1、132_2の入口に向けて傾斜136になるように構成できる。一方、挿入溝132_1、132_2の形態は、円形又は矩形であるものを示したが、これに限定されず、多様な形態で形成できる。
【0069】
一例において、苗運搬装置をユーザの肩に掛けた状態において、ボディー部100のフレームの内部空間に苗トレイを装着するために、載置部210をボディー部100の内部空間に挿入できる。この場合、載置部軸216の締結部は挿入溝132_1、132_2内に挿入され、載置部軸216の締結部は挿入溝132_1、132_2の内側下段部134_2の凹部に係合されることができる。このとき、挿入溝132_1、132_2の内側下段部134_2の傾斜136により、載置部軸216の締結部が挿入溝132_1、132_2へ挿入時にスムーズに係合され、傾斜面の上部に形成された内側下段部134_2の凹部に締結された載置部軸216が抜けやすくなることはない。
【0070】
他の例において、苗運搬装置のボディー部100に載置部210が装着された状態において、苗運搬装置を地面などに安定的に載置する場合、挿入溝132_1、132_2内に挿入された載置部軸216の締結部の上段部は、挿入溝132_1、132_2の内側上段部134_1の凹部に締結及び固定できる。これにより、苗運搬装置が地面などに安定的に載置する場合にも、ボディー部100に載置部210が装着された状態を保持できる。
【0071】
また他の例において、載置部軸216_1、216_2は、ボディー部100のフレームの内面に形成された2つ以上の挿入溝132_2の何れか一つに選択的に締結されることで、載置部210の深さが調整されることもできる。例えば、載置部210を浅く設定する場合、載置部軸216_1をボディー部100のフレームの内面に形成された上段の挿入溝132_2に締結できる。これに対し、載置部210を深く設定する場合、載置部軸216_2をボディー部100のフレームの内面に形成された下段の挿入溝132_2に締結できる。
【0072】
図12は、本開示の一実施例に係る苗運搬装置に使用される載置部の大きさが垂直方向に可変的に調節される構成の他の例1200を示す正面図である。苗運搬装置は、ボディー部100、支持部200、折り畳み式載置部212、ストラップ部300及び補強部400を含むことができる。折り畳み式載置部212は、ボディー部100の底部又は側面の少なくとも一つに設置され、折り畳み式載置部212に安定的に載置される苗トレイの大きさによって深さを調整できる。
【0073】
図に示すように、折り畳み式載置部212は、収縮又は拡張が可能な材質からなり、その表面が収縮又は拡張が可能であるように相互連結された凹部127及び凸部128を含むことができる。かかる構成において、苗運搬装置の折り畳み式載置部212の高さを縮小する場合、 凹部127の高さが縮小されるように、凹部127の上下に位置した凸部128を相互近接させて調節できる。これに対し、苗運搬装置の折り畳み式載置部212の高さを拡大する場合、凹部127の高さが拡大されるように、凹部127の上下に位置した凸部128を相互離隔させて調節できる。
【0074】
前述したように、本発明の詳細な説明では、本発明の好適な実施例に関して説明したが、これは、本発明の好適な実施例を例示的に説明したものだけで、本発明を限定するものではない。また、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも本発明の技術思想のカテゴリから逸脱しない範囲内で多様な変形が可能であることは勿論である。
【0075】
したがって、本発明の権利範囲は、前述した実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲内で多様な形態の実施例として具現できる。そして、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱しないことなく、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の請求範囲の記載の範囲内にあると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0076】
10 苗運搬装置
11 苗トレイ
100 ボディー部
110 固定ボディー部
112 第1の締結溝
114 締結ネジ
120 移動ボディー部
122 第2の締結溝
127 凹部
128 凸部
132 挿入溝
200 支持部
210 載置部
212 折り畳み式載置部
216 載置部軸
300 ストラップ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12