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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20220927BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018055724
(22)【出願日】2018-03-23
(65)【公開番号】P2019165980
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】續木 清貴
【審査官】小泉 早苗
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-110694(JP,A)
【文献】特開2015-150312(JP,A)
【文献】特開2011-139752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段と、
遊技状態を、通常状態と、前記特別遊技の実行確率が前記通常状態よりも高い高確率状態と、に制御する状態制御手段と、を有する遊技機において、
前記状態制御手段は、前記特別遊技を契機にして、その特別遊技の終了後、所定の終了条件が成立するまで、遊技状態を前記高確率状態に制御するように構成され、
前記特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後に実行される特別演出を、通常演出と特殊演出の2種類の中から選択して設定する特別演出設定手段を有し、
前記特別演出設定手段は、前記通常状態及び前記高確率状態に移行しかつその後予め定められた特殊な遊技が実行されたことを含む特殊演出実行条件が満たされる前までは、前記特別演出を前記通常演出に固定し、
前記特殊演出実行条件が満たされた場合に、前記特別演出を前記特殊演出に設定し、その後前記通常状態に移行するまで、その特殊演出を前記特別演出に固定する遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の遊技機では、通常状態よりも大当り確率が高い高確率状態や大当り遊技中に実行される演出が通常状態で実行される演出とは異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-150314号(段落[0128]、[0294]~[0297]、図30
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の遊技機では、大当り遊技中や高確率状態で実行される演出が単調である、という問題があった。
【0005】
第1の手段は、始動条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段と、遊技状態を、通常状態と、前記特別遊技の実行確率が前記通常状態よりも高い高確率状態と、に制御する状態制御手段と、を有する遊技機において、前記状態制御手段は、前記特別遊技を契機にして、その特別遊技の終了後、所定の終了条件が成立するまで、遊技状態を前記高確率状態に制御するように構成され、前記特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後に実行される特別演出を、通常演出と特殊演出の2種類の中から選択して設定する特別演出設定手段を有し、前記特別演出設定手段は、前記通常状態及び前記高確率状態に移行しかつその後予め定められた特殊な遊技が実行されたことを含む特殊演出実行条件が満たされる前までは、前記特別演出を前記通常演出に固定し、前記特殊演出実行条件が満たされた場合に、前記特別演出を前記特殊演出に設定し、その後前記通常状態に移行するまで、その特殊演出を前記特別演出に固定する遊技機である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、始動条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段と、遊技状態を、通常状態と、前記特別遊技の実行確率が前記通常状態よりも高い高確率状態と、に制御する状態制御手段と、を有する遊技機において、前記状態制御手段は、前記特別遊技を契機にして、その特別遊技の終了後、所定の終了条件が成立するまで、遊技状態を前記高確率状態に制御するように構成され、前記特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後に実行される特別演出を複数種類の特別演出から選択して設定する特別演出設定手段を有し、前記特別演出には、通常演出と特殊演出の2種類が設けられ、前記特別演出設定手段は、前記通常状態では、前記特別演出を前記通常演出に固定し、前記高確率状態に移行しかつその後に予め定められた特殊な遊技が実行されたことを含む特殊演出実行条件を満たした場合に、前記特別演出として前記特殊演出を設定し、その後、前記通常状態へ移行するまで、その特殊演出を前記特別演出に固定するように構成されている遊技機である。
【発明の効果】
【0007】
上記発明によれば、演出が単調になることを抑制可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る遊技機の正面図
図2】遊技盤の正面図
図3】遊技機の電気的構成を示すブロック図
図4】連チャン中の大当り中画像を説明するための図
図5】大当り遊技演出設定処理のフローチャート
図6】第2実施形態に係る遊技機の表示画面のレイヤーを示す図
図7】大当り遊技中のレイヤーを示す図
図8】大当り遊技演出設定処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
図1に示されるように、本実施形態に係る遊技機10は、遊技盤11を前面枠10Zで覆ってなり、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、遊技盤11の前面に形成された略円形の遊技領域R1の全体が視認可能となっている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
【0010】
前面枠10Zのうちガラス窓10Wの周囲には、装飾ランプ22が設けられている。また、前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方の両側には、スピーカー25,25が備えられている。
【0011】
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射用ハンドル28が備えられている。そして、発射用ハンドル28が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が発射装置(図示せず)によって1球ずつ遊技領域R1に向けて弾き出される。
【0012】
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、遊技盤11の前面から突出したガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置30の表示画面30Gが前方に臨んでいる。表示画面30Gでは、遊技に関する種々の演出が行われる。
【0013】
遊技盤11の前面中央には、表示画面30Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技盤11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれると共に、遊技盤11の前面より前側に突出している。これにより、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23を乗り越えて表示装飾枠23の内側に進入することが規制されている。
【0014】
遊技領域R1のうち表示装飾枠23の下方における左右方向の中央部には、第1始動入賞口14Aと第2始動入賞口14Bが、上から順に間隔をあけて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装飾枠23の右下には、始動ゲート18と大入賞口15が上から順に間隔をあけて設けられている。
【0015】
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定(以下、「普図判定」という。)が行われる。普図判定が行われると、普図判定表示部18H(図3参照)にて普通図柄が変動表示され、所定時間経過後に、停止表示される。そして、停止した普通図柄によって普図判定の結果が表示される。
【0016】
遊技機10では、普通図柄の変動中に始動ゲート18を遊技球が通過した場合、その通過に起因した普図判定に関する情報(具体的には、普図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の普通図柄の変動が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた普通図柄の変動と判定結果の表示が行われる。普図判定に関する情報の保留(以下、「普図保留」と呼ぶ。)の保留上限数は、例えば、4つである。なお、複数の普図保留がある場合、普図保留は、発生順に消化される。
【0017】
第1始動入賞口14Aは、常時開放していて、具体的には、遊技盤11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。
【0018】
第2始動入賞口14Bは、前側に開放し、回動扉14Tによって開閉される。回動扉14Tは、通常は、鉛直に起立した閉位置に配置され、上述の普図判定の結果が当りとなったことを条件にして、下端部を中心に回動し、前倒しとなった開位置に配置される。開位置に配置された回動扉14Tは、上方から流下する遊技球を受け止めて第2始動入賞口14Bへと案内する。
【0019】
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。可動扉15Tは、大入賞口15の下端縁を中心にして回動可能に構成されていて、可動扉15Tが前側に倒されると、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入球可能となる。
【0020】
第1始動入賞口14A又は第2始動入賞口14Bに遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26(図1参照)に払い出されると共に、特別図柄当否判定(以下、「特図判定」という。)が行われる。この判定の結果は、特図判定表示部14H(図3参照)と表示画面30Gに表示される。以下では、第1始動入賞口14Aに基づく特図判定と第2始動入賞口14Bに基づく特図判定を、第1特図判定と第2特図判定と称して適宜区別することにする。
【0021】
表示画面30Gにおいて特図判定の結果は以下のようにして表示される。即ち、表示画面30Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄30L,30C,30Rが横並びに停止表示されている。各特別図柄30L,30C,30Rは、例えば、「0」~「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、各特別図柄30L,30C,30Rごと、所定の種類のものが停止表示されている。特図判定が行われると、3つの特別図柄30L,30C,30Rが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に停止表示される。そして、停止した特別図柄30L,30C,30Rの組合せにより、特図判定の結果を表示するようになっている。具体的には、3つの特別図柄30L,30C,30Rが全て同じ種類の図柄で停止する、所謂、ゾロ目になると、特図判定の結果が大当りであることを示す。
【0022】
表示画面30Gに特図判定の結果が大当りであることが表示されると、遊技状態が大当り遊技状態になって、大当り遊技が実行され、大入賞口15に遊技球が入球可能となる。大入賞口15に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26(図1参照)に払い出される。ここで、大入賞口15が開放されてから閉じられるまでの動作を「ラウンド」と称すると、1回の大当り遊技は、所定回数のラウンドが実行されるまで継続する。1回のラウンドは、大入賞口15の開放時間が所定時間(例えば、29秒)に達したこと、又は、大入賞口15に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したこと、の何れかが先に成立したときに終了する。遊技機10では、大当り遊技のラウンド数として、5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドの3種類が設けられている。ラウンド数の振り分けは、特図判定と共に行われる。なお、大入賞口15の内部には、入賞センサ(図示せず)が設けられており、入賞球数をカウントする。
【0023】
遊技機10では、特別図柄30L,30C,30Rの変動中又は大当り遊技中に第1始動入賞口14A又は第2始動入賞口14Bに遊技球が入球した場合、その入球に起因した特図判定に関する情報(具体的には、特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の図柄変動又は大当り遊技が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた図柄変動と結果表示が行われる。ここで、第1特図判定に関する情報の保留と第2特図判定に関する情報の保留を、第1特図保留と第2特図保留と称して適宜区別することにすると、保留上限数は、第1特図保留と第2特図保留のそれぞれについて設定されていて、共に4つである。第1特図保留と第2特図保留の数は、特図保留表示部30H(図3参照)と表示画面30Gに表示されることで遊技者に認識可能となっている。
【0024】
特図判定に関する情報が保留されると、その保留に対応した保留表示体31が表示画面30Gに表示される。これにより、保留が何個存在するかを遊技者に認識させることができる。具体的には、表示画面30Gの下部には、例えば、4つの保留表示部32が横並びに示され、保留が発生すると、左側の保留表示部32から順番に保留表示体31が表示されていく。従って、保留が複数存在する場合には、一番左の保留表示部32の保留表示体31が一番古い保留に対応する。保留が消化されると、一番左の保留表示体31が表示画面30Gの左下部に設けられた使用中保留表示部33に移動して、保留に係る特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動が行われる。なお、第1特図保留の保留表示体31と第2特図保留の保留表示体31とは、色や形状を異ならせて表示されることによって区別され、1つの保留表示部32に重ねて表示される。
【0025】
遊技領域R1には、上述した入賞口14A,14B,15のほかに、上方又は側方に開放して遊技球が常時入球可能な一般入賞口20が複数設けられている。また、遊技領域R1の下端部、具体的には、大入賞口15の下方には、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球を遊技領域R1の外側に排出するためのアウト口16が設けられている。さらに、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変更するための障害釘が多数植設されている。
【0026】
図3には、遊技機10の電気的な構成が示されている。同図において、符号50は、主制御回路50であって、CPU50A、RAM50B、ROM50C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータとサブ制御回路52を結ぶ入出力回路と、大入賞装置等が接続された中継回路等を結ぶ入出力回路とを備え、遊技に関わる主制御を行う。CPU50Aは、当否判定部、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、遊技状態の制御や演算制御を行う他、特図判定や普図判定に関する乱数等も生成し、制御信号をサブ制御回路52等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM50Bは、CPU50Aで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU50Aの作業領域を備える。ROM50Cには、制御データ、特別図柄30L,30C,30R及び普通図柄の変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、特図判定及び普図判定の判定値、大当り遊技のラウンド数等が書き込まれている。なお、第1特図保留に係る第1特図判定の情報と第2特図保留に係る第2特図判定の情報は、RAM50Bに記憶される。また、普図保留に係る普図判定の情報もRAM50Bに記憶される。
【0027】
サブ制御回路52は、主制御回路50と同様に、CPU52A、RAM52B、ROM52C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータと主制御回路50を結ぶ入出力回路と、表示制御回路54、音声制御回路55等を結ぶ入出力回路を備えている。CPU52Aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、制御信号を表示制御回路54等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM52Bは、各種データの記憶領域とCPU52Aによる作業領域を有している。ROM52Cには、各種演出のデータ等が記憶されている。
【0028】
表示制御回路54は、表示装置30に設けられていて、CPU、RAM及びROMを有している。表示制御回路54のCPUは、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、画像データをROMから取得し、その画像データに基づいて表示画面30Gに画像を表示する。
【0029】
音声制御回路55は、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、スピーカー25,25から発生される楽曲や音声の選択を行い、音声を制御する。
【0030】
ランプ制御回路56は、装飾ランプ22、役物に搭載された役物装飾ランプ等のランプに接続され、サブ制御回路52から出力されたランプの制御信号を中継するための基板である。
【0031】
[遊技機10の遊技性]
遊技機10では、遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも特図判定の大当り確率が高い高確率状態と、を備えている。遊技機10では、初期(電源投入時)の遊技状態が通常遊技状態となっていて、高確率状態への移行は、大当りを契機にして行われる。具体的には、特図判定で大当りとなったときに、その大当りの乱数値に基づいて大当り遊技後の遊技状態を高確率状態にするか否かが決定される。高確率状態は、特図判定で大当りとなるか、又は、特図判定で連続して外れとなった回数が予め定められた上限回数に達したときに終了する。
【0032】
また、高確率状態では、普図判定で当りとなり易く、第2始動入賞口14Bへ遊技球を入球させ易くなる。従って、高確率状態になると、遊技球の減少が抑制されると共に、大当りが発生し易くなっているので、大当り遊技終了後の遊技状態が高確率状態となる事象が連続すると、高確率状態を挟んで大当り遊技が連続(連チャン)し易くなる。
【0033】
[大当り遊技中の演出]
本実施形態の遊技機10では、大当り遊技中に行われる大当り遊技演出を複数種類備えている。大当り遊技演出が実行されると、表示画面30Gに大当り中画像60(図4参照)が表示され、スピーカー25から大当り中サウンドが出力される。
【0034】
大当り遊技演出は、大当り遊技の開始時に設定される。ここで、大当り遊技演出にはモードが存在し、大当り遊技演出の設定はモードによって管理されている。具体的には、遊技機10には、通常演出モードと特殊演出モードの2種類のモードが設けられていて、通常演出モードに滞在しているときは通常演出モードの大当り遊技演出が設定され、特殊演出モードに滞在しているときは特殊演出モードの大当り遊技演出が設定される。
【0035】
遊技機10では、初期(電源投入時)のモードが通常演出モードに設定されていて、予め定められた特殊演出モード移行条件を満たしたときに、通常演出モードから特殊演出モードに移行する。遊技機10では、特殊演出モード移行条件として、(A)高確率状態を挟んで大当り遊技が連続する、所謂、連チャン状態であって、その連チャン中に、2回分の大当りが一続きとなって構成された連続大当りが発生すること、が必要となっている。ここで、連続大当りは、大当りとなったときに、その大当り遊技の開始時に存在する保留に大当りとなる保留が含まれている(所謂、保留内連チャンとなっている)ときに実行される。
【0036】
また、遊技機10では、特殊演出モード移行条件として、上記(A)の条件に加え、(B)連続大当りを構成する2回分の大当りが両方とも15ラウンドの大当りであること、が必要となっている。なお、2回分の大当りが15ラウンドの大当りであるときの連続大当り遊技の演出は、先に実行される大当り遊技と後に実行される大当り遊技の両方の大当り遊技に亘って連続して実行されるようになっていて、他の連続大当り遊技(例えば、2回分の大当りが5ラウンドの大当りと15ラウンドの大当りであるときの連続大当り遊技)や連続大当り遊技以外の大当り遊技では出現することのない演出になっている。
【0037】
ここで、遊技機10では、15ラウンドの大当りとなった場合、その特図判定の結果は、特別図柄30L,30C,30Rが全て特定の図柄(例えば、「7」)となる。言い換えれば、特別図柄30L,30C,30Rが全て特定の図柄で停止表示されることは、15ラウンドの大当りとなることに等しい。これにより、大当りとなったときの特別図柄30L,30C,30Rの種類について遊技者に興味を持たせることが可能となる。
【0038】
特殊演出モードは、連チャン状態が終了したときに終了する。特殊演出モードが終了すると、大当り遊技演出のモードは通常演出モードに移動する。なお、連チャン状態は、高確率状態において特図判定の連続外れ回数が予め定められた上限回数に達したときに、その高確率状態の終了とともに終了する。
【0039】
遊技機10では、連チャン状態で連続大当り遊技が開始されるときに、通常演出モードから特殊演出モードに移行し、その連続大当り遊技で実行される大当り遊技演出が実行される。そして、その連チャン中におけるそれ以降の大当り遊技では、当該連続大当り遊技で実行された演出が実行される。従って、遊技機10では、いったん特殊演出モードに移行すると、連チャン状態が終了するまで、同じ大当り遊技演出が実行される、と言える。
【0040】
図4(A)及び図4(B)には、連チャン状態のときに表示画面30Gに表示される大当り中画像70が示されている。図4(A)及び図4(B)の例では、連チャン中の大当りが左から順に示されていて、最も左に示された大当りが1回目の大当りとなっている。また、図4(A)の例では、3回目と4回目の大当りが共に15ラウンドの大当りになっていて、連続大当りを構成している。
【0041】
図4(A)における1回目と2回目の大当り遊技では、大当り遊技演出のモードが通常演出モードに設定されていて、表示画面30Gには、通常大当り中画像61が表示される。そして、3回目と4回目の大当りが連続した連続大当り遊技が開始されると、大当り遊技演出のモードが特殊演出モードに設定され、表示画面30Gには、特殊大当り中画像62が表示される。5回目の大当り遊技では、大当り遊技演出のモードが特殊演出モードに設定されたままになっているので、表示画面30Gには、特殊大当り中画像62が表示される。
【0042】
図4(B)の例では、2回分の大当りが15ラウンドの大当りである連続大当り遊技が連チャン中に発生していないので、同図に示される全ての大当り遊技では、大当り遊技演出のモードが通常演出モードに設定されていて、表示画面30Gには、通常大当り中画像61が表示されている。
【0043】
図5には、遊技機10において、大当り遊技が開始されるときにサブ制御回路52が実行する大当り遊技演出設定処理S11が示されている。大当り遊技演出設定処理S10では、まず、特殊演出モードであるか否かが判断される(ステップS11)。特殊演出モードである場合(ステップS11でYes)、特殊大当り遊技演出設定処理S12が実行され、大当り遊技演出設定処理S10が終了する。特殊大当り遊技演出設定処理S12では、大当り遊技演出として、特殊演出モードの大当り遊技演出を設定し、具体的には、表示画面30Gに特殊大当り中画像62を表示させると共に、その特殊大当り中画像62に対応した大当り中サウンドをスピーカー25から出力させる。
【0044】
一方、特殊演出モードでない、即ち、通常演出モードである場合(ステップS11でNo)、通常大当り遊技演出設定処理S13が実行され、大当り遊技演出設定処理S10が終了する。通常大当り遊技演出設定処理S13では、大当り遊技演出として、通常演出モードの大当り遊技演出を設定し、具体的には、表示画面30Gに通常大当り中画像61を表示させると共に、その通常大当り中画像61に対応した大当り中サウンドをスピーカー25から出力させる。
【0045】
本実施形態の遊技機10では、大当り遊技の実行中又は高確率状態において実行される演出のモードに複数種類が存在するので、大当り遊技の実行中や高確率状態で実行される演出が単調になることが抑制される。
【0046】
また、遊技機10では、通常演出モードと特殊演出モードの2種類が設けられていて、特殊モード移行条件を満たした場合に特殊演出モードに移行する。この特殊モード移行条件の成立には、(A)高確率状態を挟んで大当り遊技が連続する、所謂、連チャン状態であって、その連チャン中に、2回分の大当りが一続きとなって構成された連続大当りが発生すること、(B)連続大当りを構成する2回分の大当り遊技が両方とも15ラウンドの大当りであること、の両方が必要となっている。
【0047】
このような遊技機10の構成によれば、連チャン状態で、15ラウンドの大当りが2回発生しなければ、特殊演出モードに移行しないので、特殊演出モードに希少性を持たせることが可能となる。特に、遊技機10では、2回の15ラウンドの大当りが発生するだけでなく連続することが特殊演出モードの突入条件となっているので、特殊演出モードの突入が困難となり、特殊演出モードに一層の希少性を持たせることが可能となる。そのうえ、特殊演出モードで実行される演出、即ち、連続大当り遊技での演出は、連続大当り遊技以外の大当り遊技では見られないので、特殊演出モードで実行される演出の希少性を高めることができる。
【0048】
また、15ラウンドの大当りは、遊技機10における大当り遊技の中でラウンド数が一番大きいものであり、上記(B)の条件は、その15ラウンドの大当りが2回連続することになっているので、特殊演出モードへの移行によって遊技者に高揚感を与えることが可能となる。
【0049】
また、遊技機10では、連チャン状態が終了するまで特殊演出モードが継続するので、連チャンが途切れるまで特殊大当り中演出を実行することが可能となる。
【0050】
[第2実施形態]
本実施形態の遊技機10では、高確率遊技を挟んで大当り遊技が連続(連チャン)しているとき、高確率状態が大当り遊技の延長であるかのような感覚を遊技者に抱かせる構成を採っている。なお、以下では、主として、上記第1実施形態と相違する点について説明することとし、上記第1実施形態と同じ構成については、同一の名称及び符号を用いることで説明を省略する。
【0051】
具体的には、高確率状態では、直前の大当り遊技中に出力されていたサウンドが途切れることなく続けて出力される。また、図6及び図7に示されるように、表示画面30Gには、第1レイヤー131と、第1レイヤー131より上位(手前側)の第2レイヤー132が設けられている。そして、連チャン中においては、第1レイヤー131には、大当り中画像60が出力され続ける。第2レイヤー131は、高確率状態でのみオンにされて、高確率状態特有の画像63が表示される。従って、高確率状態では、第1レイヤー131の大当り中画像60は、高確率状態では、第2レイヤー132の画像に遮られて視認不能又は視認困難となり、大当り遊技中に、第2レイヤー132を通して視認可能となる。
【0052】
遊技機10では、通常遊技状態から高確率状態への移行契機となる大当り遊技で実行された大当り遊技演出(大当り中画像61)が連チャン中に継続する。ここで、当該大当り遊技では、大当り遊技演出のモードが通常演出モードになっているので、表示画面30G(詳細には、第1レイヤー131)には、通常大当り中画像61が固定して表示されることになる。そして、連チャン中に、2回分の大当りが15ラウンドの大当りである連続大当り遊技が実行されると、大当り遊技演出のモードが特殊演出モードに設定され、表示画面30Gには、特殊大当り中画像62が固定して表示されることになる。
【0053】
図8には、本実施形態の遊技機10において、大当り遊技が開始されるときにサブ制御回路52が実行する大当り遊技演出設定処理S20が示されている。大当り遊技演出設定処理S20では、まず、特殊演出モードであるか否かが判断される(ステップS21)。特殊演出モードである場合(ステップS21でYes)、次いで、大当りが、通常遊技状態からの大当り、即ち、初当りであるか否かが判断される(ステップS22)。そして、大当りが初当りである場合(ステップS22でYes)、特殊大当り遊技演出設定処理S23が実行されて大当り遊技演出設定処理S20が終了し、大当りが初当りでない、即ち、連チャン状態の2回目以降の大当りである場合(ステップS22でNo)、特殊大当り遊技演出継続処理S24が実行されて大当り遊技演出設定処理S20が終了する。特殊大当り遊技演出設定処理S23では、大当り遊技演出として、特殊演出モードの大当り遊技演出を設定し、具体的には、表示画面30Gに特殊大当り中画像62を表示させると共に、その特殊大当り中画像62に対応した大当り中サウンドをスピーカー25から出力させる。また、特殊大当り遊技演出継続処理S24では、前回の大当りで実行した特殊演出モードの大当り遊技演出を継続して実行する。具体的には、表示画面30Gに特殊大当り中画像62(図4参照)を高確率状態から引き継いで表示させると共に、その特殊大当り中画像62に対応した大当り中サウンドを高確率状態から引き継いで出力させる。
【0054】
一方、特殊演出モードでない、即ち、通常演出モードである場合(ステップS21でNo)、次いで、大当りが、通常遊技状態からの大当り、即ち、初当りであるか否かが判断される(ステップS25)。そして、大当りが初当りである場合(ステップS25でYes)、通常大当り遊技演出設定処理S26が実行されて大当り遊技演出設定処理S20が終了し、大当りが初当りでない、即ち、連チャン状態の2回目以降の大当りである場合(ステップS25でNo)、通常大当り遊技演出継続処理S27が実行されて大当り遊技演出設定処理S20が終了する。通常大当り遊技演出設定処理S26では、大当り遊技演出として、通常演出モードの大当り遊技演出を設定し、具体的には、表示画面30Gに通常大当り中画像61(図4参照)を表示させると共に、その通常大当り中画像61に対応した大当り中サウンドをスピーカー25から出力させる。また、通常大当り遊技演出継続処理S27では、前回の大当りで実行した通常演出モードの大当り遊技演出を継続して実行する。具体的には、表示画面30Gに通常大当り中画像61を高確率状態から引き継いで表示させると共に、その通常大当り中画像61に対応した大当り中サウンドを高確率状態から引き継いで出力させる。
【0055】
[上記実施形態から抽出される技術的な特徴群について]
以下、上述した各実施の形態から抽出される特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0056】
<特徴A群>
以下の特徴A群は、遊技機に関し、「特許文献A(特開2015-150314号(段落[0128]、[0294]~[0297]、図30))の遊技機では、通常状態よりも大当り確率が高い高確率状態や大当り遊技中に実行される演出が通常状態で実行される演出とは異なる。」という背景技術について、「特許文献Aの遊技機では、大当り遊技中や高確率状態で実行される演出が単調である、という問題があった。」という課題をもってなされたものである。
【0057】
[特徴A1]
始動条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)を実行するか否かを判定する判定手段(主制御回路50)と、
遊技状態を、通常状態(通常遊技状態)と、前記特別遊技の実行確率が前記通常状態よりも高い高確率状態と、に制御する状態制御手段(主制御回路50)と、を有する遊技機(遊技機10)において、
前記状態制御手段は、前記特別遊技を契機にして、その特別遊技の終了後、所定の終了条件が成立するまで、遊技状態を前記高確率状態に制御するように構成され、
前記特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後の前記高確率状態で実行される特別演出(大当り遊技演出)を複数種類の特別演出から選択して設定する特別演出設定手段(サブ制御回路52)を有する、遊技機。
【0058】
本特徴に示す構成では、特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後の高確率状態において実行される特別演出に複数種類が存在するので、特別遊技の実行中や高確率状態で実行される演出が単調になることが抑制される。
【0059】
[特徴A2]
前記特別演出設定手段は、予め定められた特殊演出実行条件(特殊演出モード移行条件)を満たした場合に、前記通常状態に移行するまで継続する特殊演出(特殊演出モードの大当り遊技演出)を前記特別演出として設定する、特徴A1に記載の遊技機。
【0060】
本特徴に示す構成によれば、高確率状態から通常状態に移行するまで特殊演出を実行可能となる。
【0061】
[特徴A3]
前記特殊演出は、前記特殊演出実行条件を満たした場合にのみ実行されるものである、特徴A2に記載の遊技機。
【0062】
本特徴に示す構成では、特殊演出の希少性を高めることが可能となる。
【0063】
[特徴A4]
前記判定手段の判定結果を識別図柄(特別図柄30L,30C,30R)によって報知する報知手段(表示装置30)を有し、
前記特別遊技の実行を報知する前記識別図柄には、複数種類が設けられ、
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技の実行を報知する前記識別図柄が特定の種類(例えば、「7」のゾロ目)であることが含まれる、特徴A2又はA3に記載の遊技機。
【0064】
本特徴に示す構成では、特別遊技の実行を報知する識別図柄の種類について、遊技者に興味を持たせることが可能となる。
【0065】
[特徴A5]
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技を挟んで前記高確率状態が連続する場合であって、1回目の高確率状態の突入契機となった特別遊技以降の特別遊技において、特別遊技の実行を報知する前記識別図柄が前記特定の種類である事象が所定複数回発生することが含まれる、特徴A4に記載の遊技機。
【0066】
[特徴A6]
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技を挟んで前記高確率状態が連続する場合であって、前記特別遊技の実行を報知する前記識別図柄が前記特定の種類である事象が前記所定複数回連続することが含まれる、特徴A5に記載の遊技機。
【0067】
特徴A5,A6に示す構成では、特別遊技の実行を報知する識別図柄が特定の種類であるという事象が複数回発生しなければ特殊演出が実行されないので、特殊演出に希少性を持たせることが可能となる。特に、特徴A6のように、当該事象が複数回連続することを特殊演出実行条件とすれば、特殊演出の実行が困難となるので、特殊演出に一層の希少性を持たせることが可能となる。
【0068】
[特徴A7]
前記特別遊技には、複数種類が設けられ、
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技が特定の種類のもの(15ラウンドの大当り)であることが含まれる、特徴A2乃至A6のうち何れか1に記載の遊技機。
【0069】
本特徴に示す構成では、特定の種類の特別遊技が実行されなければ特殊演出が実行されないので、特殊演出が実行されたときに遊技者に達成感を付与可能となる。なお、特別遊技の種類の例としては、特別遊技の長さが異なるもの、遊技者に付与可能な特典の量や質が異なるものが挙げられる。
【0070】
[特徴A8]
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技を挟んで前記高確率状態が連続する場合であって、1回目の高確率状態の突入契機となった特別遊技以降の特別遊技において、前記特定の種類のものが予め定められた所定複数となることが含まれる、特徴A7に記載の遊技機。
【0071】
[特徴A9]
前記特殊演出実行条件には、前記特別遊技を挟んで前記高確率状態が連続する場合であって、連続する前記所定複数の前記特別遊技が全て前記特定の種類であることが含まれる、特徴A8に記載の遊技機。
【0072】
特徴A8,A9に示す構成では、特別遊技が特定の種類であるという事象が複数回発生しなければ特殊演出が実行されないので、特殊演出に希少性を持たせることが可能となる。特に、特徴A9のように、当該事象が複数回連続することを特殊演出実行条件とすれば、特殊演出の実行が困難となるので、特殊演出に一層の希少性を持たせることが可能となる。
【0073】
[特徴A10]
前記特別演出には、通常演出(通常大当り中画像61)と特殊演出(特殊大当り中画像62)の2種類が設けられ、
前記特別演出設定手段は、通常は、前記特別演出として前記通常演出に固定し、予め定められた特殊演出実行条件を満たした場合には、前記特別演出として前記特殊演出を設定し、その後、前記通常状態へ移行するまで、前記特別演出を前記特殊演出に固定するように構成された、特徴A1に記載の遊技機。
【0074】
本特徴に示す構成では、高確率状態で実行される特別演出を固定することが可能となる。
【0075】
[特徴A11]
前記特殊演出実行条件は、前記特別遊技の実行に伴って満たされるものである、特徴A10に記載の遊技機。
【0076】
本特徴に示す構成では、特別遊技の実行に伴って特別遊技を通常演出から特殊演出に変更することが可能となる。
【0077】
[特徴A12]
始動条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)を実行するか否かを判定する判定手段(主制御回路50)と、
遊技状態を、通常状態(通常遊技状態)と、前記特別遊技の実行確率が前記通常状態よりも高い高確率状態と、に制御する状態制御手段(主制御回路50)と、を有する遊技機(遊技機10)において、
前記状態制御手段は、前記特別遊技を契機にして、その特別遊技の終了後、所定の終了条件が成立するまで、遊技状態を前記高確率状態に制御するように構成され、
前記特別遊技に基づいて、その特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後の前記高確率状態で実行される特別演出(大当り遊技演出)を設定する特別演出設定手段(サブ制御回路52)を有する、遊技機。
【0078】
本特徴に示す構成では、特別遊技に基づいて、その特別遊技の実行中又はその特別遊技終了後の高確率状態において実行される特別演出が設定されるので、特別遊技や高確率状態で実行される演出が単調になることが抑制される。
【0079】
なお、特徴A10、A11に示す構成に、特徴A2~A9に示す構成が組み合わされてもよい。また、特徴A12に示す構成に、特徴A1~A11に示す構成が組み合わされてもよい。
【0080】
特徴A群には、以下の実施形態が含まれてもよい。
【0081】
(a1)上記実施形態において、特殊演出モード移行条件は、連チャン中に15ラウンドの大当りが複数回発生することであってもよいし、連チャン中に15ラウンドの大当りが複数回連続することであってもよいし、連チャン中に連続大当りが発生することであってもよい。
【0082】
(a2)上記実施形態において、特殊演出モード移行条件の条件(B)は、所定回数以内の特図判定で大当りが所定複数回発生することであってもよい。
【0083】
(a3)上記実施形態において、通常演出モードに含まれる大当り遊技演出が1種類であってもよい。
【0084】
(a4)上記実施形態では、遊技機10がST機である例を示したが、遊技機10は、確変機であってもよいし、1種2種混合機であってもよい。なお、確変機では、特図判定の大当りを契機にして、通常遊技状態よりも大当り確率が高い高確率状態に移行する。確変機の高確率状態は、大当りになるまで継続する。1種2種混合機では、始動口への入賞に基づいて特図判定が行われ、特図判定で大当りになると、1種大当りとして大当り遊技が実行される。始動口への入賞に基づく特図判定で小当りになると、小当り遊技が実行され、この小当り遊技中に特定領域(Vゾーン)へ遊技球が通過(V入賞)すると、2種大当りとして大当り遊技が実行される。この場合の大当り遊技のラウンド数は、V入賞時に取得した乱数により決定される。
【0085】
(a5)上記第2実施形態では、高確率状態においても、直前の大当り遊技の演出(画像とサウンド)が継続して出力されていたが、いったん中断されてもよい。この場合、大当り遊技が開始される度に、大当り遊技演出が最初から実行されればよい。
【0086】
(a6)上記実施形態では、大当り遊技中の演出がモードによって管理されていたが、高確率状態の演出がモードによって管理されてもよい。この場合、高確率状態における演出のモードに、上記実施形態と同様、通常演出モードと特殊演出モードを設ければよい。なお、特殊演出モード移行条件は、上記実施形態と同じであってもよいし、上記(a1)又は(a2)の構成としてもよい。
【符号の説明】
【0087】
10 遊技機
14A 第1始動入賞口
14B 第2始動入賞口
15 大入賞口
30 表示装置
30L,30C,30R 特別図柄
50 主制御回路
52 サブ制御回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8