(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】警備システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/00 20060101AFI20220927BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20220927BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20220927BHJP
G08B 23/00 20060101ALI20220927BHJP
G08B 15/00 20060101ALI20220927BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20220927BHJP
【FI】
G08B25/00 510E
G08B25/04 K
G08B21/02
G08B23/00 530A
G08B15/00
G08B25/04 H
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2018243131
(22)【出願日】2018-12-26
【審査請求日】2021-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000108085
【氏名又は名称】セコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】沙魚川 久史
(72)【発明者】
【氏名】松本 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】小泉 英之
(72)【発明者】
【氏名】深澤 達也
(72)【発明者】
【氏名】山田 明弥
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-200572(JP,A)
【文献】特開2015-138488(JP,A)
【文献】特開2004-171266(JP,A)
【文献】特開2014-056423(JP,A)
【文献】特開2015-154114(JP,A)
【文献】特開2014-178884(JP,A)
【文献】米国特許第05441047(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B9/00-10/06
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-99/00
G08B13/00-15/02
19/00-31/00
G16H10/00-80/00
G16Z99/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
警備モードとして、住居の住人が外出中に設定され複数のセンサで前記住居への侵入を監視する外出モードと、前記住人が在宅中に設定され前記監視を解除する解除モードとを少なくとも有する警備システムであって、
前記警備モードを設定する設定手段と、
前記住居内において前記住人により操作される家電機器の使用状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
前記警備モードと前記状態情報に基づいて、前記警備モードが前記外出モードに設定され、且つ、前記使用状態が使用中である外出オン状態を検知し、前記外出オン状態の発生頻度を判定する判定手段と、
前記発生頻度に応じたメッセージを予め定められた宛先へ送信する送信手段と
を備える警備システム。
【請求項2】
前記家電機器の使用状態が使用中であるときに前記外出モードに設定された状態を、前記外出オン状態として検知する
請求項1に記載の警備システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記外出モードが設定される毎に前記外出オン状態を1回まで検出する
請求項2に記載の警備システム。
【請求項4】
前記判定手段は、前記外出オン状態の連続検知回数または所定期間内の検知回数を前記発生頻度として判定し、
前記送信手段は、前記発生頻度が予め定められた設定頻度以上になると前記メッセージを送信する
請求項3に記載の警備システム。
【請求項5】
前記送信手段は、前記発生頻度の大きさに応じて異なる内容の前記メッセージを送信する
請求項4に記載の警備システム。
【請求項6】
前記送信手段は、前記発生頻度に応じた前記メッセージを送信した後に前記外出モードから前記解除モードに設定されると、前記宛先へ前記住人の帰宅を示すメッセージを送信する
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の警備システム。
【請求項7】
前記判定手段は、前記家電機器の使用状態が使用中であるときに前記外出モードに設定された後、当該外出モード中に前記家電機器の使用状態が非使用中に遷移した場合、前記外出オン状態として検知しない
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の警備システム。
【請求項8】
前記警備モードとして、前記住人が前記住居に在宅中に設定され前記複数のセンサのうちの予め定められたセンサで前記侵入を監視する在宅モードをさらに有し、
前記判定手段は、前記在宅モード中は前記外出オン状態を検知せず、前記外出モード中の場合に前記外出オン状態を検知する
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の警備システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警備システムに関する。
【背景技術】
【0002】
離れて暮らす近親者の異常を確認する発明として、例えば特許文献1に開示された安否確認システムがある。特許文献1に開示された安否確認システムは、照明装置の状態変更信号を予め定められた時間にわたり受信しなかった場合、誤動作の確認をアナウンスして誤動作確認動作を実施する。安否確認システムは、誤動作の確認動作中に照明装置が操作されなかった場合、所定の携帯電話に対して異常発生を通知する。なお、不在設定ボタンが操作された場合には、状態変更信号を受信しなくても、異常発生を通知しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によれば、不在時には家電機器の状態を無視することにより、不在により状態変更がない状態を誤って異常として通知するのを防ぐことができる。例えば、家電機器をオンにしたまま不在に設定して外出した場合であっても、異常と判定されない。しかしながら、このように家電機器をオンにしたまま不在に設定して外出することは、居住者が倒れている等の緊急事態ではないが、例えば、もの忘れのような健康上の異変が発生していることが疑われる。従来の技術では、不在に設定されている間は、異常の検知を行わないため、このような異変の検知を行えないこととなる。
【0005】
本発明は、見守られる住人の状態を遠隔から見守り可能とする技術を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、警備モードとして、住居の住人が外出中に設定され複数のセンサで前記住居への侵入を監視する外出モードと、前記住人が在宅中に設定され前記監視を解除する解除モードとを少なくとも有する警備システムであって、前記警備モードを設定する設定手段と、前記住居内において前記住人により操作される家電機器の使用状態を示す状態情報を取得する取得手段と、前記警備モードと前記状態情報に基づいて、前記警備モードが前記外出モードに設定され、且つ、前記使用状態が使用中である外出オン状態を検知し、前記外出オン状態の発生頻度を判定する判定手段と、前記発生頻度に応じたメッセージを予め定められた宛先へ送信する送信手段とを備える警備システムを提供する。
【0007】
本発明においては、前記家電機器の使用状態が使用中であるときに前記外出モードに設定された状態を、前記外出オン状態として検知する構成としてもよい。
【0008】
本発明においては、前記判定手段は、前記外出モードが設定される毎に前記外出オン状態を1回まで検出する構成としてもよい。
【0009】
本発明においては、前記判定手段は、前記外出オン状態の連続検知回数または所定期間内の検知回数を前記発生頻度として判定し、前記送信手段は、前記発生頻度が予め定められた設定頻度以上になると前記メッセージを送信する構成としてもよい。
【0010】
本発明においては、前記送信手段は、前記発生頻度の大きさに応じて異なる内容の前記メッセージを送信する構成としてもよい。
【0011】
本発明においては、前記送信手段は、前記発生頻度に応じた前記メッセージを送信した後に前記外出モードから前記解除モードに設定されると、前記宛先へ前記住人の帰宅を示すメッセージを送信する構成としてもよい。
【0012】
本発明においては、前記判定手段は、前記家電機器の使用状態が使用中であるときに前記外出モードに設定された後、当該外出モード中に前記家電機器の使用状態が非使用中に遷移した場合、前記外出オン状態として検知しない構成としてもよい。
【0013】
本発明においては、前記警備モードとして、前記住人が前記住居に在宅中に設定され前記複数のセンサのうちの予め定められたセンサで前記侵入を監視する在宅モードをさらに有し、前記判定手段は、前記在宅モード中は前記外出オン状態を検知せず、前記外出モード中の場合に前記外出オン状態を検知する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、見守られる住人の状態を遠隔の見守る側の利用者へ適度に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る警備システム1の構成を示した図。
【
図2】コントローラ10のハードウェア構成を示したブロック図。
【
図3】センタ装置20のハードウェア構成を示したブロック図。
【
図4】警備モードとテレビ30の状態の遷移の履歴の一例を示した図。
【
図5】制御部201が行う処理の流れを示したフローチャート。
【
図6】制御部201が行う処理の流れを示したフローチャート。
【
図7】制御部201が行う処理の流れを示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る警備システム1の構成を示した図である。警備システム1は、監視対象である住居3への侵入者の検知と、住居3の住人J(見守り対象者)の状態、主として健康状態の判定を行うシステムである。
【0017】
通信網2は、インターネットや固定電話網、音声通信やデータ通信などの通信サービスを提供する移動体通信網などを含む。通信網2には、住居3内に構築されたLAN(Local Area Network)5と、監視センタ4に設置されたセンタ装置20が接続される。なお、通信網2には、複数の住居3の各々に構築されたLAN5が接続されるが、図においては図面が煩雑になるのを防ぐため、一つの住居3と一つのLAN5のみを示している。
【0018】
コントローラ10は、住居3へ侵入者が侵入したことをセンタ装置20へ通知する装置であり、住居3内に設置され、LAN5に接続されている。コントローラ10は、住居3を警備するため、警備モードとして3つのモードを有し、住人Jの操作により設定されたモードを示すモード情報を、LAN5および通信網2を介してセンタ装置20へ送信する。警備モードについては後述する。また、コントローラ10は、住居3の屋外および屋外に設置された複数のセンサが接続されており、センサが出力する信号により住居3への侵入者を検知すると異常が発生したと判定する。コントローラ10は、異常が発生したと判定すると、LAN5および通信網2を介して侵入異常の発生を知らせる異常信号をセンタ装置20へ送信する。コントローラ10が送信する異常信号は、コントローラ10を識別する識別番号が含まれる。なお、コントローラ10のLAN5への接続は、有線による接続に限定されるものではなく、無線により接続されてもよい。また、コントローラ10は、LAN5を介さずに無線通信により通信網2に接続してもよい。
【0019】
また、コントローラ10は、住居3内に設置された家電機器からLAN5を介して情報を取得する。本実施形態においては、コントローラ10は、家電機器の一例であるテレビ30から情報を取得する。コントローラ10は、テレビ30のオン/オフの状態や、テレビ30で視聴中のチャンネル、視聴中の番組名、周囲の明るさ、音量等、住人Jによる家電機器の使用(ここではテレビ30の視聴等)により変位し得るテレビ30の使用状態を示す状態情報をテレビ30から取得し、取得した状態情報をセンタ装置20へ送信する。なお、コントローラ10に接続される家電機器は、テレビ30に限定されるものではなく、照明機器、エアコン、暖房器具、扇風機、ラジオなど他の家電機器であってもよい。また、テレビ30の状態情報は、テレビ30を操作するリモートコントローラから取得してもよい。
【0020】
テレビ30は、住居3内に設置されたテレビジョン受像機である。テレビ30は、通信機能を有し、LAN5に接続されている。テレビ30は、オン/オフの状態、視聴中のチャンネル、視聴中の番組名、周囲の明るさ、音量等、テレビ30の使用状態を示す状態情報を検出し、送信する機能を有する。ここでテレビ30のオフ状態は、リモコンやタイマーによってオン動作可能なスリープ状態を含む。また、テレビ30に設定された地域情報を状態情報に含んでもよい。例えば、テレビ30は、オンからオフになったときにはオフ状態を示す状態情報をコントローラ10へ送信し、オフからオンになったときにはオン状態を示す状態情報をコントローラ10へ送信する。また、テレビ30は、チャンネルが切り替えられた場合には、切り替え後のチャンネルと、切り替え後のチャンネルで放送されている番組名を示す状態情報をコントローラ10へ送信し、音量が変更された場合には、変更後の音量を示す状態情報をコントローラ10へ送信し、周囲の明るさが変化した場合には、変化後の明るさ(例えば、照度)を示す状態情報をコントローラ10へ送信する。
【0021】
監視センタ4は、住居3の防犯サービスを提供する事業者により運営される施設である。監視センタ4には、センタ装置20が設置される。センタ装置20は、通信網2を介してコントローラ10と通信を行い、コントローラ10から送信される異常信号や状態情報の受信を行う。センタ装置20は、異常信号を受信すると、防犯サービスの対象である住居3や住人Jの情報を表示し、住人Jへの確認や住居3へ駆けつける警備員への対処を管制員に促す。また、センタ装置20は、警備モードを示す情報と状態情報に基づいて、住人Jの状況を判定し、判定結果に応じたメッセージを、予め定められた宛先、例えば、住人Jの親族(見守る側の保護者)の電子メールアドレスへ送信する。このメッセージの通知方法は、電子メールに限られず、例えば、スマートフォン等の携帯端末上で動作するアプリケーションを介してメッセージ通知してもよい。
【0022】
(コントローラ10の構成)
図2は、コントローラ10のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。記憶部102は、不揮発性メモリーを有しており、設定されている警備モード、警備モード設定操作に必要な認証コード等、各種情報を記憶する。表示部103は、液晶ディスプレイやLEDを有し、設定されている警備モード、屋外センサ11および屋内センサ12の状態、屋外センサ11および屋内センサ12の設置場所などを表示する。操作部104は、コントローラ10を操作するためのボタン、警備モードを設定するためのボタンや住人Jが所持するICカード等の認証媒体から認証コードを読み取るリード手段を有する。操作部104の少なくとも一部は、表示部103と共通のタッチパネルディスプレイで構成してもよい。通信部105は、LAN5を介したテレビ30の状態情報の受信、LAN5および通信網2を介したセンタ装置20との通信を行う通信インターフェースである。鳴動部106は、スピーカを有しており、例えば、異常の発生を知らせる音やメッセージを放音する。設定ユニット13は、外出時や帰宅時など、警備モードの設定をコントローラ10から離れた場所で行うための操作部104に相当する機能を有する機器であり、例えば住居3の玄関に設置される。
【0023】
インターフェース107は、住居3への侵入者を検知する複数の屋外センサ11および複数の屋内センサ12が接続されるインターフェースである。インターフェース107と屋外センサ11との接続およびインターフェース107と屋内センサ12との接続は、有線に限定されるものではなく、無線で接続してもよい。
【0024】
屋外センサ11および屋内センサ12は、住居3への侵入者を検知するセンサである。屋外センサ11は、住居3の屋外に設置され、屋内センサ12は、住居3の屋内に設置される。屋外センサ11および屋内センサ12は、侵入者が侵入する虞がある場所に設置される。侵入者が侵入する虞がある場所とは、例えば住居3の屋外である庭や門扉、住居3内における玄関扉や窓などの開口部、住居3内における通路等の動線部分や居室などである。玄関扉、窓、門扉などに設置されるセンサは、扉や窓などの開閉体の開放を検知するセンサであり、例えば、磁界の変化を検知して扉の開放を検知するセンサや、タンパースイッチのオン/オフで扉の開放を検知するセンサである。通路や居室に設置されるセンサは、所定の方向から入力される物理量に基づき人の存在を検知するセンサであり、例えば、熱線の変動により人の存在を検知するセンサ、超音波や高周波により人の存在を検知するセンサ、入力画像から人の存在を検知するセンサ、投光部からの入射光が遮られることにより人の存在を検知するセンサなどである。各センサは、開閉体の開放、又は人の存在を検知すると、検知信号を出力する。なお、屋外センサ11は用いず、屋内センサ12のみで侵入監視を行う構成としてもよい。
【0025】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有する。制御部101は、ROMに記憶されているプログラムを実行する。プログラムを実行した制御部101においては、警備モードを設定する設定手段の一例である設定部1001と、情報送信部1002が実現する。プログラムを実行した制御部101は、接続されている各部の制御や各種処理を実行する。
【0026】
設定部1001は、警備モードを変更する操作が操作部104または設定ユニット13において行われると、行われた操作に応じて警備モードを変更する。本実施形態においては、警備モードとして、解除モード、在宅モードおよび外出モードがある。少なくとも外出モードから解除モードへの切り替えには操作者の認証を必要とし、設定部1001は、切替操作に伴い認証媒体から読み取った認証コードを記憶部102の登録情報と照合し、照合一致した場合に解除モードに設定する。
【0027】
解除モードは、住居3に住人Jがいるときに設定されるモードであり、例えば、侵入者を監視する必要がないときに設定される。解除モードは有人モードの一例である。制御部101は、住人Jが警備モードを解除モードに設定した場合、住居3への侵入者の監視を行わず、屋外センサ11または屋内センサ12が検知信号を出力してもセンタ装置20へ異常信号を送信しない。
【0028】
在宅モードは、住居3に住人Jがいるときに設定されるモードであり、例えば、住人Jが就寝するときに設定される。在宅モードは、有人モードの一例である。制御部101は、住人Jが警備モードを在宅モードに設定した場合、外部から住居3への侵入を検出するために玄関扉、窓、門扉、住居3の屋外などの予め定められた一部の監視エリア(外周エリア)を監視し、外周エリアに設置された屋外センサ11や屋内センサ12が検知信号を出力した場合、センタ装置20へ異常信号を送信する。在宅モードにおいては、住居3内における通路等の動線部分や居室などの内部エリアに設置された屋内センサ12による侵入監視は行わず、検知信号は無視される。制御部101は、外周エリア以外のセンサが検知信号を出力した場合には、センタ装置20へ異常信号を送信しない。なお、予め監視エリアを複数の区域に区分し、在宅モードでは、住人Jが操作部104を介して指定した区域を監視の対象として、該当する屋外センサ11及び屋内センサ12が検知信号を出力した場合に異常信号を送信してもよい。
【0029】
外出モードは、住人Jが外出して住居3が無人であるときに設定されるモードである。制御部101は、内部エリア及び外周エリアからなる全監視エリアを監視し、いずれかの屋外センサ11や屋内センサ12が検知信号を出力した場合、センタ装置20へ異常信号を送信する。なお、外出モードに設定された場合、住人Jの退館経路を監視するセンサについては、外出モードに設定してから予め定められた時間が経過した後に侵入者の検知を開始し、外出する住人Jを侵入者として誤検知しないようにすることが好ましい。
【0030】
情報送信部1002は、変更後の警備モードを示すモード情報をセンタ装置20へ送信する。また、情報送信部1002は、テレビ30が送信した状態情報を受信すると、受信した状態情報をセンタ装置20へ送信する。情報送信部1002が送信するモード情報および状態情報には、コントローラ10を識別する識別番号が含まれる。
【0031】
(センタ装置20の構成)
図3は、センタ装置20のハードウェア構成を示したブロック図である。通信部205は、通信網2を介した通信を行う通信インターフェースである。通信部205は、コントローラ10から送信される異常信号、モード情報、状態情報を受信する。
【0032】
記憶部202は、ハードディスク装置を有しており、オペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラムを記憶している。また、記憶部202は、通信部205が受信したモード情報と状態情報を履歴として監視対象の住居3ごとに記憶する。また、記憶部202は、防犯サービスを受ける住人Jに関する情報として、過去の異常信号の履歴、住居3の住所、コントローラ10の識別番号、住人Jの氏名および電話番号、住人Jの親族の電子メールアドレスおよび電話番号などメッセージの通知先の情報を紐づけて記憶する。
【0033】
制御部201は、CPUおよびRAMを有する。制御部201は、記憶部202に記憶されているプログラムを実行する。プログラムを実行した制御部201は、接続されている各部の制御や各種処理を実行する。また、プログラムを実行した制御部201においては、本発明に係る取得手段の一例である取得部2001、本発明に係る判定手段の一例である判定部2002および本発明に係る送信手段の一例である送信部2003が実現する。
【0034】
取得部2001は、通信部205が受信する異常信号、モード情報および状態情報を取得する。取得部2001は、取得したモード情報とモード情報の取得日時とを対応付けて履歴として記憶部202に記憶させ、取得した状態情報と状態情報の取得日時とを対応付けて履歴として記憶部202に記憶させる。また、取得部2001は、取得した異常信号と異常信号の取得日時とを対応付けて履歴として記憶部202に記憶させる。判定部2002は、記憶部202に記憶されたモード情報の履歴と状態情報の履歴に基づいて、住人Jの状態として、例えば、健康面の不安やリスクなど抱えた状態であるかを判定する。送信部2003は、判定部2002の判定結果に応じたメッセージを住人Jの親族の電子メールを宛先として送信する。
【0035】
(実施形態の動作例)
次に本実施形態において、住人Jの状態判定を行うときの動作例を説明する。住人Jが警備モードを変更すると、制御部101は、モード情報をセンタ装置20へ送信する。制御部201(取得部2001)は、通信部205が受信したモード情報を取得し、取得したモード情報が示す警備モードと、モード情報の受信日時を履歴として記憶部202に記憶させる。また、住人Jがテレビ30を操作して使用状態が変化すると、制御部101は、変化したテレビ30の使用状態を示す状態情報を取得し、取得した状態情報をセンタ装置20へ送信する。以下、本実施形態では、テレビ30の電源オン/オフ状態をテレビ30の使用状態とする例を用いて説明するが、使用状態を特定する方法はこれに限らない。例えば、リモコン等を用いたテレビ30に対する操作の有無、視聴チャンネルの変更操作の有無などを用いてもよい。制御部201(取得部2001)は、通信部205が受信した状態情報を取得し、取得した状態情報が示すテレビ30のオン/オフの状態と、状態情報を受信した日時を履歴として記憶部202に記憶させる。制御部201は、記憶部202に履歴として記憶された警備モードと、記憶部202に履歴として記憶されたテレビ30のオン/オフの状態から、
図4に例示したように、警備モードの遷移の履歴と、テレビ30のオン/オフの遷移の履歴を生成する。
【0036】
図4の(a)は、住人Jが外出したときの履歴の一例であって、外出の前にテレビ30をオフにし、外出時に警備モードを外出モードに設定して外出したときの履歴の一例を示した図である。制御部201(判定部2002)は、警備モードの遷移の履歴とテレビ30のオン/オフの状態の遷移の履歴を参照し、住人Jの状態を判定する。
【0037】
図5は、住人Jの状態として健康状態を判定する処理の流れを示したフローチャートである。
図5の処理は、例えば、一日に一回、予め定められた時刻に実行される。まず、制御部201は、
図5の処理を実行する日から一週間前までの警備モードの遷移の履歴とテレビ30のオン/オフの遷移の履歴を参照し、外出モードに設定された日をカウントする(ステップSA1)。
【0038】
制御部201は、一週間前までの間において外出モードに設定された日がない場合(ステップSA2でYES)、処理の流れをステップSA5へ移し、一週間前までの間において外出モードに設定された日がある場合(ステップSA2でNO)、処理の流れをステップSA3へ移す。ステップSA5の処理については後述する。
【0039】
制御部201は、ステップSA3においては、一週間前までの間で外出モードに設定された日の各々において、外出モード中に家電機器(テレビ30)がオフ状態となっているか判定する(ステップSA3)。制御部201は、外出モードに設定された日のいずれかにおいて、外出モード中に家電機器がオン状態となっている日がある場合(ステップSA3でNO)、
図6に示した処理を実行する。
図6の処理については後述する。
【0040】
制御部201は、外出モードに設定された日の各々において、外出モード中に家電機器がオフ状態となっている場合(ステップSA3でYES)、一週間前までの間で外出モードに設定された日数を判定する。制御部201は、外出モードに設定された日が2日以下である場合(ステップSA4でYES)、住人Jの外出が少ないことから、健康状態の度合いとして運動不足で不穏であると判定し、住人Jの健康状態が不穏であることを通知するメッセージを生成する(ステップSA5)。なお、ステップSA5で生成するメッセージは、外出が少なく体を動かすことが少ない運動不足の健康状態であることを伝え、運動不足の確認を促す内容を含むものであってもよい。また、実際は外出しているにも拘わらず住人Jが外出モードに設定し忘れている可能性もあるため、メッセージには、警備モードの操作頻度が少ないことや、外出モードの利用を促す内容を含ませてもよい。
【0041】
制御部201は、外出モードに設定された日が3日または4日である場合(ステップSA6でYES)、住人Jがよく外出していることから、健康状態の度合いとして平穏であると判定し、住人Jの健康状態が平穏であることを通知するメッセージを生成する(ステップSA7)。なお、ステップSA7で生成するメッセージは、外出して体を動かしていて適度に運動している健康状態であることを伝える内容を含むものであってもよい。
【0042】
制御部201は、外出モードに設定された日が5日以上である場合(ステップSA6でNO)、住人Jが頻繁に外出していることから、健康状態の度合いとして良好であると判定し、住人Jの健康状態が良好であることを通知するメッセージを生成する(ステップSA8)。なお、ステップSA8で生成するメッセージは、頻繁に外出していてよく運動している健康状態であることを伝える内容を含むものであってもよい。
【0043】
制御部201は、ステップSA5、ステップSA7またはステップSA8でメッセージを生成すると、参照した履歴に係るモード情報に含まれる識別番号を特定し、特定したコントローラ10の識別番号に紐づけられている住人Jの親族の電子メールアドレスを記憶部202からメッセージの宛先として取得する(ステップSA9)。次に制御部201(送信部2003)は、生成したメッセージを取得した電子メールアドレスを宛先にして送信する(ステップSA10)。なお、見守る側の親族に対するメッセージ通知だけではなく、テレビ30にメッセージを表示させる等して見守られる側の住人Jに対してもメッセージを通知してもよい。このとき、住人Jに対するメッセージは親族向けのメッセージとは、表現や伝える内容を異ならせてもよい。
【0044】
このように本実施形態によれば、住人Jが外出しているか否かを警備モードから確実に把握し、警備モードと家電機器の使用状態から住人Jの健康状態を判定して親族に伝えることができる。なお、本実施形態においては、参照した履歴の範囲内においてテレビ30がオンとなっている時間をカウントし、カウントした時間をステップSA5、ステップSA7およびステップSA8で生成するメッセージに含めるようにしてもよい。
【0045】
次に、
図5の処理において、ステップSA3でNOと判定した場合、即ち、参照した履歴において外出中にテレビ30がオン状態となっている日があるときの動作例について説明する。
【0046】
図4の(b)は、住人Jが外出したときの履歴の一例であって、テレビ30をオンにしたまま外出モードに設定されたことがあるときの履歴の一例を示した図である。また、
図6は、ステップSA3でNOと判定した後の処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】
制御部201は、
図6の処理を実行する時点から一週間前までの履歴を参照し、外出モードの時間帯とテレビ30のオン状態の時間帯が重複している状態、すなわち、外出モード中にテレビ30がオン状態となっている外出オン状態の日をカウントする(ステップSB1)。なお、外出オン状態の判定は、上記に限らず、テレビ30がオン状態のとき外出モードに切替設定されたことにより行ってもよい。次に制御部201は、外出モード中に家電機器(テレビ30)がオン状態となっている日が3日以上であるか判定する(ステップSB2)。制御部201は、外出モード中に家電機器がオン状態となっている日が3日以上でない場合(ステップSB2でNO)、健康状態の度合いとして、住人Jの外出時に家電機器の消し忘れがあることを通知するメッセージを生成する(ステップSB3)。
【0048】
制御部201は、外出モード中にテレビ30がオン状態となっている日が3日以上である場合(ステップSB2でYES)、外出モード中に家電機器がオン状態となっている日が3日以上続いていたか判定する(ステップSB4)。制御部201は、外出モード中に家電機器がオン状態となっている日が3日以上続いていない場合(ステップSB4でNO)、健康状態の度合いとして、住人Jの外出時に家電機器の消し忘れが多いことを通知するメッセージを生成する(ステップSB6)。
【0049】
制御部201は、外出モード中に家電機器がオン状態となっている日が3日以上続いていた場合(ステップSB4でYES)、健康状態の度合いとして、住人Jの外出時に家電機器の消し忘れを認識していない虞があることを通知するメッセージを生成する(ステップSB5)。なお、ステップSB5で生成するメッセージは、もの忘れの確認を促す内容を含むものであってもよい。
【0050】
制御部201は、ステップSB3、ステップSB5またはステップSB6でメッセージを生成すると、参照した履歴に係るモード情報に含まれる識別番号を特定し、特定したコントローラ10の識別番号に紐づけられている住人Jの親族の電子メールアドレスを記憶部202からメッセージの宛先として取得する(ステップSB7)。次に制御部201(送信部2003)は、生成したメッセージを取得した電子メールアドレスを宛先にして送信する(ステップSB8)。なお、ステップSB3、ステップSB5またはステップSB6で生成したメッセージは、
図5のステップSA5、ステップSA7及びステップSA8で生成したメッセージとは異なり、住人Jに対しては通知せず親族にのみ通知するのが好適である。
【0051】
このように本実施形態によれば、住人Jが外出しているか否かを警備モードから確実に把握し、警備モードと家電機器の使用状態から、住人Jの健康状態の一例としてもの忘れの状態を判定して親族に伝えることができる。所定日数以上(連続)の3段階のレベルで判定しているが、いずれか1つ以上の基準を用いて判定してもよく、また、他の基準により家電機器の消し忘れの頻度を判定し、高頻度の場合にメッセージを通知するようにしてもよい。
【0052】
次に、住人Jが在宅しているときに家電機器の操作が行われていないときの動作例について説明する。
図4の(c)は、在宅モードが継続し、且つ、テレビ30がオフの状態が継続したときの履歴の一例を示した図である。また、
図4の(d)は、解除モードが継続し、テレビ30がオフの状態が継続したときの履歴の一例を示した図である。また、
図7は、在宅中の住人Jの状態を判定する処理の流れを示したフローチャートである。
【0053】
制御部201は、所定周期で
図7の処理を実行し、履歴において警備モードを参照し、現在設定されている警備モードが在宅モードまたは解除モードであるか判定する(ステップSC1)。警備モードが外出モードである場合は住人Jの外出の確度が高く、警備モードが在宅モードまたは解除モードである場合、住人Jの在宅の確度が高い。即ち、ここで制御部201は、住人Jの在宅の確度を判定している。制御部201は、参照した警備モードが外出モードである場合(ステップSC1でNO)、
図7の処理を終了する。
【0054】
制御部201は、現在設定されている警備モードが在宅モードまたは解除モードである場合(ステップSC1でYES)、警備モードが在宅モードであるか判定する(ステップSC2)。制御部201は、警備モードが在宅モードである場合(ステップSC2でYES)、参照した履歴において所定時間T1、例えば24時間前から在宅モードが継続されているか判定する(ステップSC3)。履歴が
図4の(c)の場合、制御部201は、ステップSC2でYESと判定し、履歴が
図4の(d)の場合、制御部201は、ステップSC2でNOと判定する。
【0055】
制御部201は、参照した履歴において24時間前から在宅モードが継続していない場合(ステップSC3でNO)、
図7の処理を終了する。制御部201は、参照した履歴において24時間前から在宅モードが継続している場合(ステップSC3でYES)、参照した履歴において家電機器が所定時間T2、例えば24時間前からオフ状態を継続しているか判定する(ステップSC4)。なお、所定時間T2は、所定時間T1と異なる時間であってもよい。制御部201は、参照した履歴において家電機器(テレビ30)が24時間前からオフ状態を継続していない場合(ステップSC4でNO)、
図7の処理を終了する。制御部201は、
図4(c)に示したように、家電機器が24時間前からオフ状態を継続している場合(ステップSC4でYES)、住人Jの在宅時に家電機器がオフ状態を予め定められた時間継続した在宅オフ状態と判定し、家電機器の操作が24時間行われていないことを通知するメッセージを生成する(ステップSC5)。なお、ステップSC5で生成するメッセージは、体調不良の虞があることを知らせる内容や、住居3への警備員の派遣を住人Jの親族に問い合わせる内容を含むものであってもよい。
【0056】
制御部201は、参照した履歴において、現在設定されている警備モードが解除モードである場合(ステップSC2でNO)、所定時間T3、例えば48時間前から解除モードが継続しているか判定する(ステップSC6)。制御部201は、参照した履歴において48時間前から解除モードが継続していない場合(ステップSC6でNO)、
図7の処理を終了する。制御部201は、参照した履歴において48時間前から解除モードが継続している場合(ステップSC6でYES)、参照した履歴において家電機器が所定時間T4、例えば48時間前からオフ状態を継続しているか判定する(ステップSC7)。なお、所定時間T4は、所定時間T3と異なる時間であってもよい。制御部201は、参照した履歴において家電機器が48間前からオフ状態を継続していない場合(ステップSC7でNO)、
図7の処理を終了する。制御部201は、参照した履歴において家電機器が48時間前からオフ状態を継続している場合(ステップSC7でYES)、家電機器の操作が48時間行われていないことを通知するメッセージを生成する(ステップSC8)。なお、ステップSC8で生成するメッセージは、在宅の確認として、住人Jが長期の外出中であるかを住人Jの親族へ問い合わせる内容を含むものであってもよい。
【0057】
制御部201は、ステップSC5またはステップSC8でメッセージを生成すると、
参照した履歴に係るモード情報に含まれる識別番号を特定し、特定したコントローラ10の識別番号に紐づけられている住人Jの親族の電子メールアドレスを記憶部202からメッセージの宛先として取得する(ステップSC9)。次に制御部201(送信部2003)は、生成したメッセージを取得した電子メールアドレスを宛先にして送信する(ステップSC10)。なお、見守る側の親族に対するメッセージ通知だけではなく、テレビ30にメッセージを表示させる等して見守られる側の住人Jに対してもメッセージを通知してもよい。このとき、住人Jに対するメッセージは親族向けのメッセージとは、表現や伝える内容を異ならせてもよい。
【0058】
このように本実施形態によれば、住人Jが在宅していることを警備モードから把握し、警備モードと家電機器のオン/オフの状態から、テレビ30を操作しておらず住人Jの状態が不穏であることを、監視されているという心理的負担を住人Jに感じさせることなく、親族に伝えることができる。また、本実施形態によれば、異常の通知だけでなく、もの忘れといった身体の変化の兆候を親族に伝えることができる。なお、在宅モードと解除モードはいずれも在宅中に設定される有人モードであるが、外周エリアが監視状態となる在宅モードにおいては住人Jが在宅している確度が非常に高いのに対し、自由に住居3の出入りが可能な解除モードにおいては住人Jが在宅している確度は在宅モードに比べて低い。すなわち、在宅モードは在宅している確度が高く、解除モードは在宅している確度は在宅モードより低い(なお、外出モードは外出している確度が高い)。したがって、本実施形態のように、在宅モードの際の判定に用いる所定時間T1及びT2に対して、解除モードの際の判定に用いる所定時間T3及びT4を長時間とすることで、在宅の確度に応じた住人Jの状態の判定が行える。同様に、在宅モードと解除モードとで親族に通知するメッセージ内容を異ならせることで、在宅の確度に応じた住人Jの状態を親族に伝えることができる。
【0059】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
【0060】
上述した実施形態においては、テレビ30の状態情報は、コントローラ10がセンタ装置20へ送信しているが、テレビ30に通信機能を持たせ、コントローラ10を介さずにテレビ30がセンタ装置20へ送信する構成であってもよい。また、テレビ30の状態情報をセンタ装置20が配置される監視センタ4とは別の事業者により運営されるクラウドサーバーにて収集し、センタ装置20は、クラウドサーバーからテレビ30の状態情報を取得する構成であってもよい。さらに、上述した実施形態においては、住人Jの健康状態の判定(
図5~7の処理)をセンタ装置20が行っているが、コントローラ10に警備モードのモード情報の履歴や家電機器の状態情報の履歴を蓄積し、コントローラ10で住人Jの健康状態の判定を行う構成としてもよい。或いは、コントローラ10とは別に住居3に設置された端末で住人Jの健康状態の判定を行う構成としてもよい。また、コントローラ10又はセンタ装置20から上述のクラウドサーバーにモード情報等を送信し、クラウドサーバーで住人Jの健康状態の判定を行ってもよい。
【0061】
本発明においては、ステップSA4およびステップSA6における判定の日数、ステップSC3~SC4及びステップSC6~SC7における判定の時間を、センタ装置20からのメッセージを受信する親族がスマートフォンの専用アプリケーションやブラウザ上から、住人Jの生活環境に応じて任意に設定できる構成としてもよい。
【0062】
上述した実施形態においては、一種類の家電機器のオン/オフの状態の履歴を参照して住人Jの状態を判定しているが、複数の家電機器のオン/オフの状態の履歴を用いて住人Jの状態を判定してもよい。例えば、照明機器のオン/オフの状態情報も履歴として記憶部202に記憶させるようにし、ステップSA3では、外出モードに設定された日の各々において、外出オード中にテレビ30がオフであり、且つ、照明器具がオフであるか判定してもよい。このとき、家電機器の種類に応じて日数や時間等の判定基準を異ならせてもよい。
【0063】
上述した実施形態においては、ステップSB1において、外出モード中にテレビ30がオン状態となっている日をカウントしているが、例えば、外出モード中において、住居3外からの遠隔操作やオフタイマー設定によりテレビ30がオン状態からオフ状態となった日についてはカウントに含めないようにしてもよい。
【0064】
上述した実施形態においては、ステップSC4およびステップSC7においては、家電機器の一例であるテレビ30がオフ状態を継続しているかを判定しているが、オン状態を継続しているか判定してもよい。この場合、例えば、オン状態を継続し、且つ、チャンネルが変更されずに継続していることを判定する構成や、オン状態を継続し、且つ、音量が変更されずに継続していることを判定する構成であってもよい。また、本発明においては、オン状態を継続し、且つ、放送がないチャンネルを継続しているか判定する構成であってもよい。
【0065】
上述した実施形態においては、ステップSC4で24時間前からオフの状態が継続しているか判定し、ステップSC7で48時間前からオフの状態が継続しているか判定しているが、テレビ30とは異なる家電機器についてオン/オフの状態の履歴を記憶する場合、ステップSC4およびステップSC7において判定する継続時間を、前述の時間とは異なる時間にしてもよい。
【0066】
本発明においては、ステップSB8でメッセージを送信した後、警備モードが外出モードから解除モードまたは在宅モードに変更された時点で、住人Jの親族へ住人Jの帰宅を知らせるメッセージを送信してもよい。これにより、親族が帰宅後の住人Jに連絡をとる契機を得ることができる。
【0067】
上述した実施形態においては、
図5乃至7で示したように、住人Jの状態として、外出モードの設定頻度、外出モード設定時の家電機器のオン状態、在宅モードにおける家電機器のオフ継続、解除モードにおける家電機器のオフ継続により判定しているが、いずれか1つ以上の判定のみ行う構成としてもよく、また、それぞれ独立して判定処理を行う構成としてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…警備システム、2…通信網、3…住居、4…監視センタ、5…LAN、10…コントローラ、20…センタ装置、30…テレビ、11…屋外センサ、12…屋内センサ、13…設定ユニット、101…制御部、102…記憶部、103…表示部、104…操作部、105…通信部、107…インターフェース、201…制御部、202…記憶部、205…通信部、1001…設定部、1002…情報送信部、2001…取得部、2002…判定部、2003…送信部