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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】磁気的付着部を備えた口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/02 20060101AFI20220927BHJP
   A46B 15/00 20060101ALI20220927BHJP
【FI】
A61C17/02 H
A61C17/02 B
A46B15/00
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019532028
(86)(22)【出願日】2017-12-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 US2017066762
(87)【国際公開番号】W WO2018112387
(87)【国際公開日】2018-06-21
【審査請求日】2020-11-17
(31)【優先権主張番号】62/434,993
(32)【優先日】2016-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519017889
【氏名又は名称】ウォーター ピック インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ワグナー ロバート
(72)【発明者】
【氏名】マクラード クリスティーナ
【審査官】岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-056879(JP,A)
【文献】中国実用新案第203089435(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/02
A46B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔洗浄器アセンブリであって、
第1の位置決め機構を含むベースユニットと、
前記ベースユニットの前記第1の位置決め機構に対応する、前記ベースユニットに取り外し可能に連結するための第2の位置決め機構を有する口腔洗浄器ハンドルと、
前記ベースユニットに連結された管巣と、
前記口腔洗浄器ハンドルに連結され前記管巣の回りに格納されるように構成された管と、を備え、
前記第1の位置決め機構は、前記ベースユニットに連結された第1の磁石装置であり、
前記口腔洗浄器ハンドルの前記第2の位置決め機構は、前記第1の磁石装置に係合して前記口腔洗浄器ハンドルを前記ベースユニットに磁気的に連結するように構成された第2の磁石装置であり、
前記管巣の一部が突出部を形成するように前記ベースユニットの前面から離れて延び、
前記突出部と前記ベースユニットの前面との間の境界が管用凹部を形成し、該管用凹部が前記管を部分的に収容できるように、前記突出部の方向と反対方向に前記前面の後方に延びている、
ことを特徴とする口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の磁石装置は、前記口腔洗浄器ハンドルを少なくとも部分的に収容するように構成されたクレードルとして定められ、又は該クレードル内に配置される、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項3】
前記クレードルは、前記口腔洗浄器ハンドルの形状と相補的な形状を含む、
請求項2に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項4】
前記第1及び第2の位置決め機構は、前記口腔洗浄器ハンドルを、前記ベースユニットに隣接する正しい保管位置に整列させる、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項5】
前記口腔洗浄器ハンドルは、前記口腔洗浄器ハンドルと前記ベースユニットとの間の磁気的付着部によって前記正しい保管位置に自動的に整列する、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項6】
前記第1及び第2の位置決め機構は、前記ベースユニットに対して垂直方向に隣接する複数の位置のうちのいずれか1つの位置において前記口腔洗浄器ハンドルを前記ベースユニットに取り外し可能に連結する、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項7】
前記口腔洗浄器アセンブリの第1の動作状態を選択的に変化させるように構成された第1の要素と、
前記第1の要素の周囲で少なくとも部分的に回転して前記口腔洗浄器アセンブリの第2の動作状態を選択的に変化させるように構成された第2の要素と、を備えている、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の要素は、前記口腔洗浄器アセンブリをオン及びオフにする押しボタンであり、
前記第2の要素は、口腔洗浄器ハンドルを通じて放出される流体の圧力及び体積の少なくとも一方を調整するように制御バルブに動作可能に連結されたノブである、
請求項7に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項9】
前記ノブは、前記押しボタンを円周方向に取り囲む、
請求項8に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の要素は、前記第2の要素の回転軸に沿って軸方向に移動する、
請求項7に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の要素の少なくとも一部は、前記第2の要素を貫いて延びる、
請求項7に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項12】
前記ベースユニットが圧力アセンブリを含み、
更に、前記ベースユニットに取り外し可能に連結された流体リザーバを備え、
前記口腔洗浄器ハンドルが流体リザーバ及び前記圧力アセンブリに流体的に連結され、
更に、ノブによって少なくとも部分的に取り囲まれた押しボタンを含む制御アセンブリを備え、前記押しボタンは、電源ボタンに係合して前記口腔洗浄器アセンブリをオン及びオフにするように構成され、前記ノブは、前記圧力アセンブリに連結されて、前記ノブの移動時に、前記口腔洗浄器ハンドルを通じて放出される流体の圧力及び体積の少なくとも一方を調整する、
請求項1に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項13】
前記ノブの選択的な移動は、前記口腔洗浄器ハンドルを通じて放出される流体の圧力及び体積の両方を調整する、
請求項12に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項14】
前記突出部の前部内に、前記口腔洗浄器ハンドルを少なくとも部分的に収容するクレードルが定められる、
請求項12に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項15】
前記クレードルは、前記第1の磁石装置を含む、
請求項14に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項16】
前記第1及び第2の磁石装置は、前記クレードルに対する複数の所望の位置のうちのいずれか1つの位置において前記口腔洗浄器ハンドルを前記クレードルに磁気的に連結できるようにする、
請求項15に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項17】
前記管は、前記口腔洗浄器ハンドルを前記流体リザーバ及び前記圧力アセンブリに流体的に接続する、
請求項14に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項18】
前記管は、前記口腔洗浄器ハンドルが前記ベースユニットに磁気的に連結された時に前記突出部に巻き付く、
請求項17に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【請求項19】
前記ベースユニットの底部に形成された、前記管を少なくとも部分的に収容するため管配線用アパーチャをさらに備える、
請求項18に記載の口腔洗浄器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2016年12月15日に出願された米国仮特許出願第62/434,993号の合衆国法典第35編第119条(e)に基づく出願日遡及の特典を主張するものであり、この文献はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般に健康及び個人衛生機器に関し、具体的には口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、口腔洗浄器は、ユーザの口腔内に加圧流体流を放出することによってユーザの歯及び歯茎を洗浄するために使用される。流体が歯及び歯茎に衝突してかすを、除去する。カウンタ式口腔洗浄器ユニットは、ポンプ及びその他の内部部品を収容するベースユニットに接続する大型リザーバを含む。これらのタイプのユニット上のリザーバは幅が広く、ユーザが補充のために取り外しにくいため、リザーバの操作にユーザの両手が必要になることもある。また、これらのユニットは複数の調整レバー及びノブを有し、これによって設置面積が広くなることもある。場合によっては、ベースユニットを口腔洗浄器ハンドルに連結する流体管が絡み合ってしまい、洗浄器ハンドルを保管した時の見た目が雑然としてユーザが不快に感じることもある。流体管が口腔洗浄器の保管を妨げることもある。
【0004】
本明細書の背景技術の項に含まれる、本明細書で引用する参考文献及びそのあらゆる説明又は考察を含む情報は、技術的参照目的で含めるものにすぎず、本開示の範囲を限定する主題とみなすべきではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2011/0097683号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下で説明して添付の特許請求の範囲に定めるような、磁気的付着部を備えた口腔洗浄器を提供する。1つの実施形態では、口腔洗浄器アセンブリが、圧力アセンブリと、ポンプアセンブリと、モータアセンブリと、クレードルとを含むベースを含むことができる。圧力アセンブリは、制御バルブを含むことができ、ポンプアセンブリに流体的に接続することができる。モータアセンブリは、ポンプアセンブリに電気的に接続することができる。口腔洗浄器アセンブリは、ベースに隣接して配置され圧力アセンブリに流体的に連結された、調整可能に連結された蓋を有するリザーバを含むことができる。口腔洗浄器アセンブリは、回転ノブ又はスライドノブによって少なくとも部分的に取り囲まれた押しボタンを有する制御アセンブリを含むことができる。押しボタンは、電源ボタンに係合してモータアセンブリをポンプアセンブリに電気的に接続するように構成することができる。ノブは、制御バルブに連結することができる。口腔洗浄器アセンブリは、ポンプアセンブリと圧力アセンブリとリザーバとに流体的に連結された口腔洗浄器ハンドルを含むことができる。口腔洗浄器ハンドルは、ベースのクレードルに調整可能に連結することができる。
【0007】
本開示の別の実施形態は、口腔洗浄器アセンブリを含む。口腔洗浄器アセンブリは、ベースユニット及び口腔洗浄器ハンドルを含む。ベースユニットは、第1の位置決め機構を含むことができる。口腔洗浄器ハンドルは、第2の位置決め機構を含むことができる。口腔洗浄器ハンドルの第2の位置決め機構は、ベースユニットの第1の位置決め機構に対応して、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに取り外し可能に連結することができる。口腔洗浄器ハンドルは、ベースユニットに対する複数の所望の位置のうちのいずれか1つの位置においてベースユニットに取り外し可能に連結することができる。
【0008】
本開示の別の実施形態は、口腔洗浄器アセンブリの制御アセンブリを含む。制御アセンブリは、口腔洗浄器アセンブリの第1の動作状態を選択的に変化させるように構成された第1の要素を含むことができる。制御アセンブリは、第1の要素の周囲で少なくとも部分的に回転して口腔洗浄器アセンブリの第2の動作状態を選択的に変化させるように構成された第2の要素を含むことができる。
【0009】
本開示の別の実施形態は口腔洗浄器アセンブリを含む。口腔洗浄器アセンブリは、圧力アセンブリを含むベースと、ベースに取り外し可能に連結された流体リザーバと、流体リザーバ及び圧力アセンブリに流体的に連結された口腔洗浄器ハンドルと、ノブによって少なくとも部分的に取り囲まれた押しボタンを含む制御アセンブリとを含むことができる。口腔洗浄器ハンドルは、磁気的付着部を介してベースに調整可能に連結することができる。押しボタンは、電源ボタンに係合して口腔洗浄器アセンブリをオン及びオフにするように構成することができる。ノブは、圧力アセンブリに連結されて、ノブの移動時に、口腔洗浄器ハンドルを通じて放出される流体の圧力及び体積の少なくとも一方を調整することができる。
【0010】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明する概念を選択したものを単純な形で紹介するために示したものである。この概要は、特許請求する主題の重要な又は必須の特徴を識別することも、特許請求する主題の範囲を限定するために使用されることも意図されていない。以下の本開示の様々な実施形態の明細書及び添付図面に、特許請求の範囲に係る本開示の特徴、詳細、有用性及び利点のさらに広範な説明を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】口腔洗浄器アセンブリの実施形態の等角図である。
図2図1の口腔洗浄器アセンブリのベースユニット及びリザーバの等角図である。
図3A】蓋が第1の開位置にあるリザーバの等角図である。
図3B】蓋が第2の開位置にあるリザーバの等角図である。
図3C図2の線3C-3Cに沿って切り取った蓋の断面図である。
図3D図2の線3D-3Dに沿って切り取った蓋の断面図である。
図4】ベースユニットの斜視図である。
図5】突出部又は管巣の正面等角図である。
図6図5の管巣の背面等角図である。
図7図1の線7-7に沿って切り取った、管巣に連結された口腔洗浄器ハンドルの部分断面図である。
図8A】制御アセンブリの正面分解等角図である。
図8B図8Aの制御アセンブリの背面分解等角図である。
図9】制御アセンブリの押しボタンの背面等角図である。
図10A】制御アセンブリの回転ノブの背面等角図である。
図10B図10Aの線10B-10Bに沿って切り取った回転ノブの断面図である。
図11A】制御アセンブリのベゼルの正面等角図である。
図11B図11Aのベゼルの背面等角図である。
図11C図11Aの線11C-11Cに沿って切り取ったベゼルの断面図である。
図12図4の線12-12に沿って切り取ったベースユニットの部分断面図である。
図13】ポンプアセンブリ及び圧力アセンブリの等角図、並びにモータアセンブリの部分図である。
図14図4の線14-14に沿って切り取った制御アセンブリ、圧力アセンブリ及びモータアセンブリの部分断面図である。
図15図4の線15-15に沿って切り取った制御アセンブリ、圧力アセンブリ及びポンプアセンブリの部分断面図である。
図16】口腔洗浄器アセンブリの別の実施形態の等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
いくつかの例では、口腔洗浄器アセンブリが、口腔洗浄器アセンブリの第1及び第2の動作状態を変更する第1及び第2の要素を有する制御アセンブリを含むことができる。第1及び第2の要素は、コンパクトな操作のために配置することができる。例えば、第2の要素は、第1の要素の周囲で少なくとも部分的に回転するように構成され、いくつかの従来の設計と比べて制御アセンブリの全体的サイズを縮小することができる。第1の要素は、口腔洗浄器アセンブリの第1の機能を制御することができる。第2の要素は、口腔洗浄器アセンブリの第2の機能を制御することができる。第1の要素は、押しボタンとすることができる。第2の要素は、回転ノブ又はスライドノブとすることができる。押しボタンは、口腔洗浄器アセンブリをオン及びオフにするために選択的に押下することができる。口腔洗浄器アセンブリは、ノブに連結された制御バルブを含むことができる。ノブを選択的に動かすと、口腔洗浄器ハンドルを通じて放出される流体の量及び/又は圧力を変更することができる。第1及び第2の要素は、第1及び第2の方向に動くことができる。例えば、第1の要素は、第2の要素が少なくとも部分的に回転する中心軸に沿って軸方向に動くことができる。或いは、第1及び第2の要素は、概ね直交する方向に沿って軸方向に動くこともできる。
【0013】
いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドルが、ユーザが口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに隣接して配置するのを支援する帰還機能(homing feature)を含むことができる。1つの例では、口腔洗浄器ハンドルの帰還機能が、ユーザがベースユニットから延びるクレードル内に又はクレードルに隣接してハンドルを配置するのを支援することができる。クレードルは、クレードルの端面から片持ち状に離れる(cantilevered off)ような、クレードルに隣接する正しい位置にハンドルが容易に整列するような相補的帰還機能を含むことができる。このように、帰還機能は、ユーザによる正しい位置へのハンドルの配置を容易にすることができる。
【0014】
(単複の)帰還機能は、正しい位置への容易なハンドルの配置を促すことに加え、いくつかの従来の設計に比べてベースユニットのスリムな外形を可能にすることもできる。例えば、いくつかの従来の設計は、口腔洗浄器ハンドルを保持するためのC字クランプ形構造を含む。しかしながら、(単複の)本開示の帰還機能は、ベースユニットから従来のC字クランプ形保持構造を排除することによってベースユニットの形状をコンパクトにすることができる。(単複の)帰還機能は、口腔洗浄器ハンドルの設計自由度を高めることもできる。例えば、ハンドルをC字クランプ形構造に収まるように設計する必要がなければ、従来の設計に比べてユーザにとって見た目が魅力的な及び/又は快適な、及び/又はユーザが操作しやすい形状のハンドルを設計することができる。具体的には、従来の設計に比べてハンドルの断面の均一性を高め、その長さに沿ったテーパ度合いを抑えることができる。
【0015】
帰還機能は、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに素早く容易に連結するいずれかの好適な機構又はアセンブリとすることができる。例えば、帰還機能は、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットの1又は2以上の相対的位置に磁気的に連結する相補的磁性材料又は磁気装置を含むことができる。磁性材料又は磁気装置は、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに磁気的に取り付けた時に、口腔洗浄器ハンドルがベースユニットに対して自動的に整列するように配置することができる。例えば、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに磁気的に連結すると、口腔洗浄器ハンドルが、ベースユニットに沿って垂直に整列することができる。これに加えて、又はこれとは別に、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに磁気的に連結すると、口腔洗浄器ハンドルが、ベースユニットに対する1又は2以上の所定の又は所望の垂直位置に位置することもできる。例えば、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに磁気的に連結すると、口腔洗浄器ハンドルが、ベースユニットに沿った複数の設定位置のうちの1つに位置することができる。或いは、口腔洗浄器ハンドルをベースユニットに磁気的に連結すると、口腔洗浄器ハンドルが、ベースユニットに沿ったユーザの好みに基づくあらゆる所望の位置に位置することができる。このような例では、口腔洗浄器ハンドルの位置付けを帰還機能自体のサイズのみによって制約することができる。例えば、帰還機能は、ベースユニットに対する最小及び最大間隔を定め、この最小位置及び最大位置内のあらゆる位置に口腔洗浄器ハンドルを配置することができる。
【0016】
図1は、口腔洗浄器アセンブリ100の等角図である。図1には、ベース102と、ベース102に連結されたリザーバ114とを有する口腔洗浄器アセンブリ100を示す。流体リザーバと呼ぶことができるリザーバ114は、ベース102に取り外し可能に又は固定して連結することができる。リザーバ114は、ベース102に多くの構成で連結することができる。例えば、リザーバ114は、少なくとも部分的にベース102の頂部に位置することができる。図1に示すように、ベース102には、歯ブラシ104及び口腔洗浄器ハンドル106が解除可能に連結することができる。例えば、歯ブラシ104及び口腔洗浄器ハンドル106の少なくとも一方は、ベース102に載置することも、ベース102の垂直面又は壁部に固定することも、或いはこれらのいずれかの組み合わせとすることもできる。口腔洗浄器ハンドル106は、管巣(tube nest)110の周囲に格納された管108に連結することができる。管巣110は、ベース102に連結することができる。ベースユニットと呼ぶことができるベース102は、制御アセンブリ112を有することもできる。リザーバ114は、蓋116を有することができる。いくつかの例では、歯ブラシ104がベース102から取り外し可能である。口腔洗浄器ハンドル106は、管巣110においてベース102に取り外し可能に連結され、管108を介してリザーバ114に流体的に接続することができる。口腔洗浄器ハンドル106は、(図16に示す)ジェット先端107に接続することができる。後述するように、口腔洗浄器ハンドル106は、ベース102に調整可能に連結することができる。
【0017】
図2は、説明目的で歯ブラシ104、口腔洗浄器ハンドル106及び管108を除去した図1の口腔洗浄器アセンブリ100の等角図である。図2に示すように、管巣110は、口腔洗浄器ハンドル106を保持するように構成されたクレードル118を含むことができる。いくつかの例では、クレードル118が、口腔洗浄器ハンドル106と相補的に係合する、口腔洗浄器ハンドル106の形状と相補的な形状を含むことができる。例えば、クレードル118は、口腔洗浄器ハンドル106の外形を補完又は概ね補完するように湾曲することができる。いくつかの例では、ベース102が、その延長部103に形成された管配線用アパーチャ122を有することができる。延長部103は、概ね矩形とすることができ、ベース102の本体の下部から水平に離れて延びることができる。このような例では、延長部103が、歯ブラシ104及び/又は口腔洗浄器ハンドル106を格納できる棚部を定めることができる。
【0018】
図16は、口腔洗浄器アセンブリ1600の別の実施形態の等角図である。別途示していない限り、図16の口腔洗浄器アセンブリ1600は、本明細書で説明する口腔洗浄器アセンブリ100と同様に構成される。例えば、図16を参照すると、図16の口腔洗浄器アセンブリ1600は、歯ブラシ104を含んでいない点で図1及び図2の口腔洗浄器アセンブリ100と異なることができる。しかしながら、口腔洗浄器アセンブリ1600は、他の全ての又は実質的に全ての態様では口腔洗浄器アセンブリ100と同様とすることができる。
【0019】
図3A及び図3Bには、蓋116が異なる開位置にあるリザーバアセンブリ126を示す。図3Aは、蓋116が第1の開位置にあるリザーバ114の等角図である。図3Bは、蓋116が第2の開位置にあるリザーバ114の等角図である。図3C及び図3Dは、蓋116のヒンジ構造の断面図である。図3A図3Dを参照すると、蓋116は、ヒンジ134によって互いに枢動可能に連結された、固定部分130と、ヒンジ134を中心に固定部分130に対して回転できる調整部分128とを有する。調整部分128及び固定部分130は、いずれも通気口132を有することができる。いくつかの例では、固定部分130がリザーバ114に調整可能に固定される一方で、調整部分128が図1及び図2に示すような閉位置にある時には、調整部分128がリザーバ114に連結することができる。
【0020】
図3C及び図3Dを参照すると、ヒンジ134は、共に接続された第1及び第2のリンク127、129として定めることができる。第1及び第2のリンク127、129は、特定の用途に応じて単一要素として一体的に形成することも、或いは共に固定して又は別様に接続された独立要素とすることもできる。第1のリンク127は、蓋116の調整部分128に取り付けることができる。図3C及び図3Dに示すように、第2のリンク129は、第1のリンク127の遠位端131から延びることができる。第2のリンク129は、第1のリンク127に対して一定の角度で延びることができる。第1のリンク127と第2のリンク129との間の角度は、調整部分128が固定部分130に対して枢動できるように、鋭角、90°の角度又は鈍角とすることができる。第1のリンク127と第2のリンク129との間の角度は、調整部分128の全開位置を定めることもできる。例えば、調整部分128は、ヒンジ134の第2のリンク129が固定部分130の一部に接触して蓋116の全開位置を定めるまでリザーバ114から離れて動くことができる。このような例では、第1及び第2のリンク127、129間の角度が大きければ大きいほど、調整部分128がリザーバ114からさらに離れて動くことができる。同様に、第1のリンク127と第2のリンク129との間の角度が小さければ小さいほど、リザーバ114から離れる調整部分128の回転量を制限することができる。
【0021】
引き続き図3C及び図3Dを参照すると、固定部分130には枢動アセンブリ133を連結し、そこに第2のリンク129を回転可能に連結することができる。例えば、第2のリンク129の遠位端135は、枢動アセンブリ133の枢動軸143の大部分を取り囲むようなサイズ及び形状のクリップ構造141を定めることができる。1つの例では、クリップ構造141が、枢動軸143を少なくとも部分的に取り囲む三日月形を定める対向部分又はフィンガ145を含むことができるが、他の好適な構成も検討される。ヒンジ134は、枢動軸143を中心に回転して調整部分128を開位置と閉位置との間で動かすことができる。
【0022】
いくつかの例では、蓋116が、調整部分128を解除可能に開位置に保持する構造を含むことができる。例えば、図3Dに示すように、ヒンジ134の第1のリンク127及び/又は第2のリンク129からタブ146が延びることができる。タブ146の遠位端148は、湾曲又は傾斜してシート150を定めることができる。引き続き図3Dを参照すると、固定部分130からは、ポスト152が延びることができる。調整部分128が固定部分130に対して動くと、ポスト152がシート150に係合するまでタブ146がポスト152に対して動くことができ、係合した時点でポスト152に対するタブ146のさらなる動きを制限することができる(図3B参照)。この位置では、蓋116の調整部分128が解除可能に適所に保持されて、リザーバ114の容易な充填を可能にすることができる。
【0023】
リザーバ114は、概ね平坦な後面142に対向する概ね平坦な前面140に対して概ね垂直である2つの対向する概ね平坦な側面136、138を含むように形成することができる。いくつかの例では、側面136、138が、前面140及び後面142の各々の幅よりも小さな幅を有する。リザーバ114の底部137は、以下でさらに完全に説明するように、リザーバ114をベース102の圧力アセンブリ及びポンプアセンブリに流体的に接続するバルブアセンブリ144に連結する密封ポート139を含むように構成することができる。
【0024】
図4図6には、口腔洗浄器アセンブリ100のベース102及び様々な構成部品を示す。図4は、口腔洗浄器のベース102の等角図である。ベース102は、制御アセンブリ112の一部と、モータアセンブリ504と、圧力アセンブリ502と、ポンプアセンブリ500とを収容する外側ハウジング又はシェル200を有することができる。ベース102は、歯ブラシ104がベース102に連結された時に歯ブラシ104のバッテリ電力を維持又は再充電する電荷を歯ブラシ104に供給するように構成された充電ポスト120を有することができる。充電ポスト120は、ベース102の延長部103を覆う外側ハウジング200の一部と、外側ハウジング200内に格納された様々な電気部品とを用いて形成することができる。
【0025】
図5及び図6は、管巣110の正面及び背面等角図である。図示のように、管巣110の一部は、ベース102の前面202から離れて延びて突出部222を形成することができる。突出部222は概ね円筒形であり、前面220の近位に位置するその後部226の大きな直径からその前部228に向かってテーパ付けすることができる。いくつかの例では、突出部222及び前面220を、互いに接続された独立要素とすることも、或いは単一部品として共に成形することもできる。突出部222と前面220との間の境界面には、管用凹部124を形成することができる。管用凹部124は、管巣110の方向とは逆方向に前面220の後方に延びるように形成することができる。管用凹部124は、図1に示す管108の直径よりも大きな幅を有することができる。これにより、突出部222の周囲に管108を巻き付けて管用凹部124内に収めることができる。
【0026】
管巣110は、その下部に形成されたチャネル230を有することもでき、管巣110は、管用凹部124から下向きに延びる。チャネル230は、チャネル230内に管108が収まることができるように、図1に示す管108の直径よりも大きな幅及び深さを有することができる。
【0027】
突出部222の前部228の一部は、クレードル118として形成することができる。クレードル118は、突出部222の前部228から後部226に向かって離れて湾曲する凹形状を有することができる。いくつかの例では、クレードル118に、ユーザが口腔洗浄器ハンドル106を保管する際に口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118に隣接するように配置又は一時的に固定するのに役立つ付着装置又は固定装置が形成される。いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106の固定又は配置に役立つように、クレードル118を磁性材料で形成することができる。いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106が、口腔洗浄器ハンドル106を少なくとも部分的にクレードル118内に又はクレードル118に隣接して解除可能に配置又は固定する相補的付着装置、固定装置又は帰還装置を有することができる。
【0028】
図6を参照すると、突出部222は、内面234及び側壁236によって定められる中空の内部キャビティ232を形成することができる。いくつかの例では、突出部222の内面234及び側壁236から内部リブ238が延びることができる。図示のように、リブ238は、側壁236から半径方向内向きに延びることができるが、他の好適な構成も検討される。いくつかの例では、ベース102(例えば、突出部222)が、第1の位置決め機構を含むことができる。例えば、突出部222の内部キャビティ232内に、第1の磁石装置240又は磁性材料などの磁気連結装置を配置することができる。例えば、第1の磁石装置240は、内面234及び/又はリブ238上に規定又は配置することができる。いくつかの例では、第1の磁石装置240をリブ238によって適所に保持し、又はリブ238間に配置することができる。いくつかの例では、リブ238を磁性材料で形成することもできる。場合によっては、さらに強力な磁性材料を内面234に連結し又は内面234に隣接して配置する一方で、さらに弱い磁性材料を用いてリブ238を形成することもできる。これにより、クレードル118が口腔洗浄器ハンドル106の相補的付着装置又は固定装置のための帰還装置として機能するのを支援することができる。
【0029】
図7は、突出部222に連結された口腔洗浄器ハンドル106を示す部分断面図である。図7を参照すると、口腔洗浄器ハンドル106は、口腔洗浄器ハンドル106をベース102に取り外し可能に連結するための、ベース102の第1の位置決め機構に対応する第2の位置決め機構を含むことができる。後述するように、第1及び第2の位置決め機構は、ベース102に対する複数の所望の位置のうちのいずれか1つの位置において口腔洗浄器ハンドル106をベース102に取り外し可能に連結することができる。図7に示すように、第2の位置決め機構は、第2の磁石装置242とすることができる。第2の磁石装置242は、口腔洗浄器ハンドル106上又は口腔洗浄器ハンドル106内に規定又は配置することができる。例えば、口腔洗浄器ハンドル106の少なくとも一部を、口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118に磁気的に連結するように磁性材料で形成することができる。このような例では、口腔洗浄器ハンドル106の第2の磁石装置242をベース102の第1の磁石装置240に磁気的に引き付けて、口腔洗浄器ハンドル106をベース102に磁気的に連結することができる。例えば、口腔洗浄器ハンドル106を突出部222付近に配置すると、第1の磁石装置240と第2の磁石装置242との間の磁力が口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118に磁気的に連結することができる。このようにして、第1及び第2の磁石装置240、242は、口腔洗浄器ハンドル106を自動的に正しい保管位置に整列させることができる。このようにして、第1及び第2の磁石装置240、242は、ユーザが口腔洗浄器ハンドル106をベース102に隣接して配置するのを支援する帰還機能の役割を果たすことができる。
【0030】
第1及び第2の磁石装置240、242は、ベース102に対する複数の所望の位置のうちのいずれか1つの位置において口腔洗浄器ハンドル106をベース102に取り外し可能に連結するように構成することができる。具体的に言えば、第1及び第2の磁石装置240、242は、ベース102に対する複数の垂直方向に隣接する位置のうちのいずれか1つの位置において口腔洗浄器ハンドル106をベース102に取り外し可能に連結することができる。例えば、第1及び第2の磁石装置240、242は、口腔洗浄器ハンドル106をベース102の延長部103の上方の所望の間隔に配置するように構成することができる。この結果、ユーザは、自身の好みに基づいて口腔洗浄器ハンドル106を所望の垂直位置においてベース102に連結することができる。例えば、突出部222は、ユーザが口腔洗浄器ハンドル106を延長部103の近くに又は遠くに望む通りに配置できるように、口腔洗浄器ハンドル106の長さに沿ったあらゆる位置において口腔洗浄器ハンドル106に連結することができる。このように、ユーザが口腔洗浄器ハンドル106を延長部103の近くに配置して口腔洗浄器アセンブリ100の高さを低減できることにより、とりわけ棚の下又はキャビネット内などの従来の設計に比べて狭い空間内に口腔洗浄器アセンブリ100を配置又は保管できるようになる。
【0031】
いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118の近くに配置した時に、内面234及び/又はリブ238の磁性組成物が、口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118に磁気的に引き付けることができる。例えば、口腔洗浄器ハンドル106は、口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118に磁気的に連結する相補的な又は対応する磁石又は磁性材料などの磁気連結装置を含むことができる。いくつかの例では、内面234の引き寄せを強くすることにより、ユーザがクレードル118内に又はクレードル118に隣接して口腔洗浄ハンドル106を正しく配置するのを支援することができる。いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106の相補的付着装置又は固定装置を、口腔洗浄器ハンドル106を常に1又は複数の設定位置に保管できるように配置することができる。これにより、ユーザが容易にハンドルを握ってクレードル118から取り外せる概ね正しい位置に口腔洗浄器ハンドル106が保管されるので、ユーザのアクセスを容易にすることができる。
【0032】
図8A図12に、ユーザインターフェイス又は制御アセンブリ112及びその構成部品の様々なビューを示す。図8A及び図8Bは、制御アセンブリ112の正面及び背面分解等角図である。図8A及び図8Bには、押しボタン302と、刻み付きノブ304と、回転又はスライドノブ306と、連結リンク308と、ベゼル310と、ボタン312と、スイッチ314と、制御バルブ318と、バルブフェイスプレート316とを示す。制御バルブ318は、米国特許出願公開第2011/0097683号に開示されているバルブ構造と同様に構成することができ、この文献の開示はその開示全体が本明細書に組み入れられる。以下、図8A及び図8Bに示す様々な構成部品の一般的特徴について説明する。
【0033】
図9は、電源ボタンと呼ぶことができる押しボタン302の背面等角図である。図9に示す押しボタン302は、前面324と、前面324に対向する後面330とを有する。前面324及び後面330は、概ね平坦とすることができる。前面324及び後面330は概ね円形であり、周囲壁332によって分離することができる。周囲壁332は、前面324及び後面330の両方に対して概ね垂直であり、押しボタン302の外周又は円周を形成することができる。
【0034】
後面330からは、押しボタン302の前面324から離れて第1の脚部320及び第2の脚部322が延びることができる。第1及び第2の脚部320、322は、それぞれ後面330から離れた端部にタブ334を有することができる。各タブ334は、その関連する脚部320又は322から離れて広がることができる。例えば、タブ334は、第1及び第2の脚部320、322に垂直な、中心軸380から離れる方向に広がることができる。例えば、タブ334は、特定の用途に応じて、中心軸380から半径方向に離れる方向などに互いに離れて広がることができる。第1及び第2の脚部320、322は、互いに同様の又は異なる形状とすることができる。例えば、第1の脚部320を第2の脚部322より長くすることも、又はこの逆にすることもできる。各タブ334は、押しボタン302を制御アセンブリ112内に位置付けるための戻り止めとして機能することができる。
【0035】
後面330からは、前面324から離れて円筒形の付勢要素326及び円筒形の中心コア328が延びることもできる。中心コア328は、付勢要素326の直径よりも小さな直径を有することができる。中心コア328は、中心軸380を中心とする中空円筒とすることができる。中心コア328は、後面330に隣接する第1の端部344と、第1の端部344とは反対側の第2の端部346と、外側面348及び内側面350とを有することができる。第2の端部346は、内縁部を面取りすることもできる。
【0036】
付勢要素326は、前面324及び後面330の直径よりも小さな直径を有することができる。付勢要素326は、第1及び第2の脚部320、322の上方に位置する上側円弧部分335と、第1及び第2の脚部320、322の下方に位置する下側円弧部分336とを含む円筒形である。上側円弧部分335は、後面330に隣接して前面324から離れて延びる安定器342を有することができる。安定器342は、後面330から離れて延びる複数のリブ及び突出部から形成することができる。安定器342からは、安定器342を可撓性弓形フィンガ338の中間に接続するコネクタ340が延びる。コネクタ340は、単一の突出部又は押し出し部とすることができる。後述するように、可撓性フィンガ338は、可撓性フィンガ338がノブ306のシートに接触した時にさらに大きな直径まで半径方向外向きに撓むように構成された静止直径(resting diameter)を有する円筒の一部とすることができる。可撓性フィンガ338には、それぞれの端部が互いに接続された2つの弓形帯状部分を形成することができる。下側円弧部分336は、上側円弧部分335と同様の形状及び同様の機能を有することができる。例えば、下部円弧部336は、上述した態様と同様の態様でコネクタ341によって可撓性フィンガ339に接続された安定器343を含むことができる。付勢要素326は、モールド成型された付勢構造として図示し説明しているが、いくつかの例では、押しボタン302に連結されたばねとすることもできる。例えば、付勢要素326は、特定の用途に応じて、中心コア328から環状に離間するような、中心コア328の周囲に延びる金属ばねとすることができる。
【0037】
図10Aは、ノブ306の背面等角図である。図10Bは、図10Aの線10B-10Bに沿って切り取った断面図である。ノブ306は、ウェブ368とシート384の両方によって中心コア366に接続された外側リング360を有することができる。外側リング360は、中心軸380の周囲に円筒形に成形することができ、刻み付きノブ取り付け面362及び当接壁364によって形成された外周を有することができる。刻み付きノブ取り付け面362は、当接壁364の直径よりも小さな直径を有することができる。刻み付きノブ取り付け面362は、そこから延びるリブ382を有することができる。1つの例では、リブ382が、中心軸380から半径方向などに離れて延びることができる。外側リング360は、当接壁364に隣接する端部とは反対側の刻み付きノブ取り付け面362の端部に前縁363を有することができる。
【0038】
外側リング360は、ウェブ368及びシート384を介して中心コア366に接続することができる。ウェブ368及びシート384は、外側リング360に対して比較的直交することができる。シート384は、近位合わせ面386と、近位合わせ面386とは反対側の遠位合わせ面388とを有する環状リングとして成形することができる。シート384は、凸形状を有することができ、口腔洗浄器アセンブリ100の中心から離れて浅く湾曲することができる。いくつかの例では、近位合わせ面386が、当接壁364との間に90度未満の角度を成すことができる。シート384は、段部390において外側リング360の当接壁364に接続することができる。シート384の内側部分は、ウェブ368に接続することができる。
【0039】
いくつかの例では、ウェブ368が、シート384を中心コア366の外面376に接続することができる。いくつかの例では、ウェブ368を、中心コア366に隣接する内縁392とシート384に隣接する外縁394とをそれぞれが有する複数のスポークとすることができる。スポークの幅は、シート384から中心コア366にかけてテーパ付けすることができる。例えば、内縁392は、外縁394の長さよりも短い長さを有することができる。シート384と同様に、ウェブ368も凸形状を有することができ、口腔洗浄器アセンブリ100の中心から離れて浅く湾曲することができる。図10Aの例では、シート384とウェブ368と中心コア366との間に2つの弓形空間385を形成することができる。
【0040】
中心コア366は、外面376及び内面378を有する円筒形とすることができる。中心コアは、外側リング360の前縁363の近位に存在する前縁372と、前縁372の反対側の後縁374とを有することができる。いくつかの例では、外面376の後縁374付近に環状シート398が形成される。環状シート398は、中心コア366の周囲を取り囲む窪んだ領域として形成することができる。
【0041】
内面378からは、中心軸380に向かって複数の位置合わせタブ370が内向きに延びることができる。いくつかの例では、位置合わせタブ370が、第1のタブと第2のタブとの間の間隔が第3のタブと第4のタブとの間の間隔に等しいが、第1及び第3のタブと第2及び第4のタブとの間の間隔が第1及び第2のタブ間の間隔よりも大きくなるように、内面378の円周回りに対を成して離間する。本明細書でさらに説明するように、対になったタブ370は、制御アセンブリ112内で連結リンク308を整列させるために使用することができる。
【0042】
図11A図11Cは、ベゼル310の様々なビューである。図11Aは、ベゼル310の正面等角図であり、図11Bは、ベゼル310の背面等角図であり、図11Cは、図11Aの線11C-11Cに沿って切り取った断面図である。図11A図11Cを参照すると、ベゼル310の形状は、少なくとも部分的に2つの同心状の円筒又は壁部によって形成することができる。例えば、外壁410によって大きな外側円筒を形成し、2つの湾曲支持壁418と2つの接続突起(connecting nubs)416とが協働して小さな内側円筒を形成することができる。ノブ接合壁(knob mating wall)408は、外壁410を湾曲支持壁418及び接続突起416に接続することができる。周囲壁404は、外壁410の周囲のフランジとして延びる。
【0043】
ベゼル310の外側部分は、周囲壁404によって形成することができる。図示のように、周囲壁404は、ベース合わせ面400と、ベース合わせ面400の反対側の後面402とを含むことができる。図11Cの断面図には、周囲壁404が、口腔洗浄器アセンブリ100の中心から離れて湾曲する概ね凹形状を有することができることを示す。周囲壁404の湾曲形状は、ベゼル310に隣接して位置することができるベース102の内壁の形状を模倣することができる。
【0044】
周囲壁404の外周は、位置合わせスロット406を含むタブ405を形成するように直径が増加する頂部付近を除いて概ね環状に形成することができる。位置合わせスロット406は、周囲壁404の上側部分の、口腔洗浄器アセンブリ100のリザーバ114の近位に形成することができる。位置合わせスロット406は、ベゼル310の回転位置をベース102に対して整列させるために使用することができる。
【0045】
外壁410は、周囲壁404のベース合わせ面400と直交して後面402から離れて延びることができる。外壁410は、ノブ接合壁408を周囲壁404に接続することができる。外壁410とノブ接合壁408との交差部分には、リップ420を形成することができる。
【0046】
ノブ接合壁408は、外壁410と概ね直交することができる。ノブ接合壁408は、近位面412及び遠位面414を有することができる。ノブ接合壁408は、外壁410に形成された外周と、湾曲支持壁418及び接続突起416によって形成された内周とを含む環状とすることができる。ノブ接合壁408は、ノブ306のウェブ368及びシート384の角度を反映した角度で湾曲することができる。
【0047】
ノブ接合壁408内には、近位面412と遠位面414との間に延びるアパーチャを含む複数の脚部収容ポート422を形成することができる。脚部収容ポート422は、近位面412と直交して遠位面414から離れて延びることもできる。いくつかの例では、脚部収容ポート422が、図11Aに示す形状と同様の概ね矩形の断面形状を有することができる。他の例では、この断面形状を、円形、三角形、長円形又は他の同様の形状とすることができる。
【0048】
いくつかの例では、脚部収容ポート422が、湾曲支持壁418と接続突起416とによって形成された中心ボア424に近接する内縁を有することができる。脚部収容ポート422の内縁は、湾曲支持壁418の形状と同様に中心ボア424から外向きに湾曲することができる。いくつかの例では、脚部収容ポート422が、中心ボア424の周囲に等間隔で配置される。
【0049】
中心ボア424は、ノブ接合壁408の近位面412及び遠位面414を貫いて形成することができる。湾曲支持壁418及び接続突起416は、遠位面414と直交して近位面412から離れて延びることができる。湾曲支持壁418は、概ね一定の厚みを有し、中心軸380の周囲で湾曲することができる。接続突起416の厚みは、遠位面414に隣接する大きな幅から、遠位面414から離れた小さな幅へとテーパ付けすることができる。接続突起416の反対側の遠位端には、戻り止め426を形成することができる。戻り止め426は、接続突起416から中心軸380に向かって内向きに延びる隆起特徴部とすることができる。
【0050】
図8A及び図8Bを参照すると、連結リンク308は、2つの球状端部311間に位置する円筒形中心部分309を有することができる。いくつかの例では、球状端部311を球形とすることができる。各球状端部311は、両側から突出する2つのフィンガ313を有することができる。フィンガ313は、制御バルブ318及びノブ300に連結するように円筒形とすることができる。
【0051】
図13図15に、制御アセンブリ112、圧力アセンブリ502、ポンプアセンブリ500及びモータアセンブリ504の様々なビューを示す。図13は、ポンプアセンブリ500、圧力アセンブリ502の等角図、及びモータアセンブリ504の部分図である。図14は、図4の線14-14に沿って切り取った、制御アセンブリ112、圧力アセンブリ502及びモータアセンブリ504の断面等角図である。図15は、図4の線15-15に沿って切り取った、制御アセンブリ112、圧力アセンブリ502、ポンプアセンブリ500及びモータアセンブリ504の断面等角図である。
【0052】
次に、圧力アセンブリ502の様々な構成部品について説明する。図15に示すように、圧力アセンブリ502は、リザーババルブアクチュエータ524に流体的に接続することができる。リザーババルブアクチュエータ524は、リザーバ114内に貯蔵された流体を、リザーババルブアクチュエータ524のチャネルを通じて圧力アセンブリ502の圧力アセンブリハウジング506に流入させるように構成することができる。リザーババルブアクチュエータ524の頂部は、バルブアセンブリ144に接触してバルブアセンブリ144のばねを圧縮するのに役立つ係合点を有することができる。バルブアセンブリ144との間でばねが圧縮すると、バルブアセンブリ144が密封ポート139から離れることができるようになる。バルブアセンブリ144が密封ポート139から離れると、流体がリザーバ114からバルブアセンブリ144の周囲に流れ、密封ポート139及びリザーババルブアクチュエータ524を通じて圧力アセンブリ502に流入することができる。
【0053】
圧力アセンブリ502は、リザーババルブアクチュエータ524の下流に位置し、圧力バルブ528の上流に位置する圧力バルブ入口526と、圧力バルブ528の下流に位置する圧力バルブ出口530とを有することができる。圧力バルブ528は、圧力バルブ528に真空が付与された時に圧力バルブ528が圧力アセンブリハウジング506内で上下に(リザーバ114に向かって、及びリザーバ114から離れて)移動できるようにするばねを有するように構成される。
【0054】
圧力アセンブリハウジング506は、制御バルブ318に流体的に接続することができる。圧力アセンブリハウジング506は、圧力バルブ528の下流に位置する分流器入口532と、圧力バルブ528の上流であって圧力バルブ入口526の下流に位置する分流器出口とを有することができる。圧力アセンブリハウジング506内には、制御バルブ318の一部が回転可能に配置され、バルブフェイスプレート316に隣接して位置することができる。制御バルブ318をバルブフェイスプレート316に対して回転可能に配置すると、分流器入口532と分流器出口534との間で選択的に流路を形成できるようになる。圧力アセンブリ502は、ポンプアセンブリ500に流体的に接続することができる。
【0055】
図13及び図15を参照すると、ポンプアセンブリ500は、ポンプ入口536と、シリンダ542と、連接棒510の一部と、ピストン540と、ポンプ出口538とを封入するポンプハウジング508を有することができる。いくつかの例では、ポンプ入口536が、圧力バルブ出口530に隣接して流体連通する。シリンダ542は、ピストン540を取り囲むことができる。ピストン540は、連接棒510の第1の端部に接続することができる。いくつかの例では、ピストン540が円筒形であり、シリンダ542の円筒形に類似する。ピストン540を連接棒510に取り付けると、ピストンが連接棒510の第1の端部の位置に基づいてシリンダ542内で横方向に移動し、制御アセンブリ112に向かって、及び制御アセンブリ112から離れて押されるようにすることができる。シリンダ542は、ポンプ入口536をポンプ出口538に流体的に接続する。ピストン540とシリンダ542との間には、ポンプアセンブリ500内に存在する流体がシリンダ542内でピストン540を越えて流れないように、比較的狭い距離の隙間嵌めが存在することができる。ポンプアセンブリ500は、モータアセンブリ504に連結することができる。
【0056】
図13図15には、モータアセンブリ504も示す。図14に示すように、モータアセンブリ504はモータ522を有し、モータ522の底部からは駆動シャフト520が延びる。駆動シャフト520は、駆動ギア518内に位置して駆動ギア518に連結することができる。駆動ギア518は、一定のピッチ長及び角度付き形状、勾配付き形状又はらせん形状を有する複数の歯を有することができる。駆動ギア518は、被動ギア516に連結することができる。被動ギア516は、駆動ギア518と同じピッチ長及び歯形状を有する複数の歯を有することができる。いくつかの例では、駆動ギア518の直径を被動ギア516の直径よりも小さくすることができる。他のいくつかの例では、駆動ギア518と被動ギア516とがベルト駆動によって連結される。
【0057】
図13に示すように、被動ギア516は、リザーバ114に向かって上向きに延びる中心部分を有することができる。中心部分には、偏心ローブ512を形成することができる。偏心ローブ512は、被動軸514からオフセットされた中心軸を有する、被動ギア516から離れて延びる円筒とすることができる。偏心ローブ512の内部は、被動軸514に連結するように形成することができる。偏心ローブ512の外部は、連接棒510の第2の端部に連結するように構成することができる。
【0058】
以下、引き続き図13図15を参照しながら、口腔洗浄器アセンブリ100のアセンブリ全体について説明する。図13図15に示すように、モータ522は、モータ522に駆動シャフト520が挿入又は連結されるように配置することができる。駆動シャフト520の反対端は、駆動ギア518に連結することができる。被動ギア516は、駆動ギア518の歯が被動ギア516の歯と噛み合うように駆動ギア518に隣接して配置することができる。連接棒510の第2の端部は、被動ギア516から延びる偏心ローブ512の周囲に配置することができる。連接棒510の第1の端部は、ピストン540に連結することができ、ピストン540は、ポンプアセンブリ500のシリンダ542内に位置することができる。
【0059】
図15に示すように、圧力バルブ528は、圧力アセンブリ502の圧力アセンブリハウジング506内に位置することができる。圧力アセンブリ502は、圧力バルブ出口530がポンプ入口536と流体的に連結されるようにポンプアセンブリ500に連結することができる。
【0060】
制御バルブ318は、圧力アセンブリハウジング506の分流器入口532及び分流器出口534に隣接してこれらの間に位置することができる。バルブフェイスプレート316は、制御バルブ318の一部を取り囲む圧力アセンブリハウジング506に隣接して位置することができる。連結リンク308は、制御バルブ318の延長シリンダ部分内に位置することができる。
【0061】
図12及び図14に示すように、押しボタン302は、ノブ306及びベゼル310に連結することができる。ベゼル310のベース接合面400は、ベース102の内面に隣接して位置することができる。位置合わせスロット406は、ベース102の内面に形成されたポストと整列することができる。ベゼル310のノブ接合壁408の近位面412は、ノブ306の遠位接合面388に隣接して位置することができる。ベゼル310の接続突起416の戻り止め426は、ノブ306の環状シート398と整列して、ベゼル310とノブ306の相対的な横方向位置を固定しながら相変わらずノブ306がベゼル310の周囲で回転できるようにするのに役立つことができる。ベゼル310のリップ420は、ノブ306の段部390に隣接して位置することができる。
【0062】
次に、ノブ306及びベゼル310に押しボタン302を組み立てることができる。押しボタン302は、第1の脚部320が口腔洗浄器アセンブリ100の前方に位置して第2の脚部322が口腔洗浄器アセンブリ100の後方に位置するように位置合わせすることができる。第1の脚部320及び第2の脚部322は、ノブ306のウェブ368とシート384と中心コア366との間に形成される空間385の弓形開口部にそれぞれ挿入し、その後にベゼル310の脚部収容ポート422に挿通することができる。各脚部320、322の端部に存在するタブ334は、ベゼル310のノブ接合壁408の遠位面414に係合できるので、押しボタン302がノブ306及びベゼル310から離れるのを防ぐ役に立つことができる。
【0063】
刻み付きノブ304は、ノブ306の刻み付きノブ取り付け面362の周囲に連結することができる。刻み付きノブ304は、刻み付きノブ取り付け面362から離れて延びて刻み付きノブ304の内面に接触できるリブ382の相互作用によって形成される圧入によって、ノブ306に調整可能に固定することができる。
【0064】
連結リンク308は、ノブ306と制御バルブ318との間に位置することができる。一方の球状端部311上のフィンガ313は、ノブ306のタブ370と整列する。反対側の球状端部311上のフィンガ313は、制御バルブ318の2つのノッチと整列することができる。脚部をノブ306及び制御バルブ318と位置合わせすると、ノブ306が制御バルブ318と効果的に連結されるようになる。ユーザがノブ306を回転させると、制御バルブ318も同じ方向に同じ回転距離だけ回転する。
【0065】
押しボタン302の第1の脚部320は、ベゼル310内の押しボタン302の位置によってボタン312と整列することができる。ボタン312は、スイッチ314に物理的に連結することができ、スイッチ314は、バルブフェイスプレート316に物理的に連結される。スイッチ314は、モータ522に電気的に連結することができる。モータアセンブリ504、ポンプアセンブリ500及び圧力アセンブリ502はベース102内に位置し、制御アセンブリ112は、ベース102の外側に取り付けられて配置される。
【0066】
口腔洗浄器ハンドル106には、管108を接続することができる。口腔洗浄器ハンドル106が保管位置にある時には、管108を管巣110に巻き回すことができる。いくつかの例では、管巣110及びベース102によって形成される管用凹部124が、管巣110に巻き回された管108の一部を管用凹部124内に収容することができる。これに加えて、又はこれとは別に、管配線用アパーチャ122は、口腔洗浄器ハンドル106に隣接する管108の一部が口腔洗浄器ハンドル106の下方に垂下してベース102に接触しないようにすることができる。例えば、口腔洗浄器ハンドル106を管巣110においてベース102に連結すると、口腔洗浄器ハンドル106に隣接する管108の一部が管配線用アパーチャ122内に収容されて、管108とベース102とが構造的に干渉することなく口腔洗浄器ハンドル106をクレードル118内に正しく整列させることができる。
【0067】
次に、口腔洗浄器アセンブリ100の動作について説明する。まず、ユーザは、アセンブリ100からリザーバ114を取り外し、調整可能な蓋116を開いてリザーバ114を流体で満たすことができる。次に、ユーザは、調整可能な蓋116を閉じて、リザーバ114を口腔洗浄器アセンブリ100に連結することができる。リザーババルブアクチュエータ524がリザーバ114のバルブアセンブリ144に係合して、リザーバ114内に貯蔵された流体が圧力アセンブリ502に流入し、圧力アセンブリ502を通じてポンプアセンブリ500に流入し、ポンプアセンブリ500及び管108を通じて口腔洗浄器ハンドル106に流入することができる。
【0068】
ユーザは、制御アセンブリ112に関与して口腔洗浄器アセンブリ100をオン及びオフにするとともに、口腔洗浄器ハンドル106に供給されて最終的にジェット先端107を通じて口腔洗浄器ハンドル106から放出される流体の圧力及び/又は量を調整することができる。ユーザは、口腔洗浄器アセンブリ100をオン及びオフにするために、押しボタン302の前面324に触れて押しボタン302を口腔洗浄器アセンブリ100のベース102に向けて強制又は押圧することができる。ユーザが、付勢要素326によって押しボタン302に与えられる付勢力よりも大きな力を加えると、押しボタン302は、制御アセンブリ112に対して移動することができる。
【0069】
可撓性フィンガ338、339は、ノブ306のシート384に接触した時に大きな直径に撓むように構成することができる。例えば、シート384の傾斜した形状がフィンガ338、339を強制的に引き離して、押しボタン302がノブ306に対して軸方向内向きに水平移動できるようになる。
【0070】
すると、押しボタン302の移動によって第1の脚部320がボタン312に接触することにより、スイッチ314が作動して口腔洗浄器アセンブリ100を選択的にオン又はオフにすることができる。押しボタン302は、その付勢設計により、ユーザが接触を解放すると制御アセンブリ112に対してその静止位置に戻ることができる。押しボタン302に関与すると、スイッチ314を通じて電気的接続が形成され、電気回路が接続されてモータ522が作動する。モータ522が回転し始めると、駆動シャフト520が回転する。駆動シャフト520が回転すると、駆動ギア518が回転してさらに被動ギア516が回転する。駆動ギア518から被動ギア516への回転速度の変化は、駆動ギア518と被動ギア516の直径比によって決まる。被動ギア516が回転すると、被動軸514を中心に偏心ローブ512が偏心回転することによって連接棒510が偏心的に移動し、制御アセンブリ112に近づいたり又は遠ざかったりして横方向に往復する。
【0071】
連接棒510が横方向に移動すると、シリンダ542内でピストン540が同じ横方向に往復する。このピストン540の動きによって、真空又は負圧と正圧とが交互に生じる。この負圧は、圧力アセンブリハウジング506内の圧力バルブ528を下向きに動かして、圧力バルブ528及び圧力バルブ出口530を通じて流体が流れるようにするのに十分なものである。正圧は、圧力バルブ528を移動させて、圧力バルブ528及び圧力バルブ出口530を通じて流体が流れないように圧力バルブ528を位置付ける。このピストン540の動きにより、管108を通じて口腔洗浄器ハンドル106内にパルス流が供給されるようになる。
【0072】
口腔洗浄器ハンドル106から放出される流体の圧力及び/又は体積流量は、ノブ306の回転によって制御することができる。いくつかの例では、ベゼル310の脚部収容ポート422が、ベゼル310の周囲におけるノブ306の一方向又は逆方向への回転を制限することができる。ユーザは、刻み付きノブ304を回転させて、ベゼル310の周囲でノブ306を回転させることができる。ノブ306は、第1の脚部320を取り囲むベゼル310の脚部収容ポート422にノブ306のウェブ368が接触するまで時計回り方向に回転することができる。同様に、ノブ306は、第2の脚部322を取り囲む脚部収容ポート422にウェブ368が接触するまで反時計回り方向に回転することができる。
【0073】
ノブ306が第1の方向に回転すると、ノブ306の回転によって連結リンク308が回転し、これによって制御バルブ318が回転する。制御バルブ318が回転すると、制御バルブ318とバルブフェイスプレート316との間に、分流器入口532と分流器出口534とを流体的に接続する流路を形成することができる。この流路の形成により、リザーバ114から圧力アセンブリ502を通じて流れる一定量の流体が圧力バルブ出口530から離れ、制御バルブ318を通じ、圧力バルブ528を逆向きに通過して吸い上げられるようになる。流路のサイズは、バルブフェイスプレート316に隣接する制御バルブ318の位置に依存することができる。流路が大きいと、圧力バルブ出口530から排出されて最終的に口腔洗浄器ハンドル106を通じて伝わる流体の体積及び圧力が減少するようになる。流路が小さいと、圧力バルブ出口530から分流される水の量が少なくなることにより、圧力バルブ出口530から排出される流体の体積及び圧力が実質的に減少しないようになる。
【0074】
図1図2及び図16を参照すると、クレードル118の形状は、クレードル118内に又はクレードル118に隣接して口腔洗浄器ハンドル106を配置又は一時的に連結するのに役立つことができる。いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106がクレードル118に連結する設定位置が存在しない。上述したように、クレードル118が形成される突出部222は、口腔洗浄器ハンドル106内の磁性材料又は磁性機能と整列する磁性材料を有することができる。いくつかの例では、磁性材料の位置が、口腔洗浄器ハンドル106を第1の位置に配置するのに役立つ。他の例では、突出部222の磁性材料が口腔洗浄器ハンドル106の磁気的特徴部と整列できる位置が複数存在することができる。このような例では、クレードル118に対する口腔洗浄器ハンドル106の垂直位置をユーザの好みに基づいて調整することができる。例えば、ユーザは、自身の好みに基づいて口腔洗浄器ハンドル106を延長部103の上方の所望の間隔に配置することができる。
【0075】
いくつかの例では、口腔洗浄器ハンドル106を、口腔洗浄器ハンドル106に隣接する管108の一部が管配線用アパーチャ122内に配置される垂直位置に調整することができる。この口腔洗浄器ハンドル106に隣接する管108の一部の一時的な位置により、口腔洗浄器ハンドル106は、管配線用アパーチャ122が存在しないベースの場合よりもベース102に対して低い垂直位置に移動できるようになる。この口腔洗浄器ハンドル106の垂直位置をベース102に対して調整できる能力は、ユーザがリザーバ114にアクセスし、リザーバ114をベース102から取り外し、使用に備えてリザーバに流体を補給するのをさらに容易にすることもできる。
【0076】
いくつかの例では、リザーバ114の形状が、ユーザがリザーバ114を片手で把持するのにさらに良好に役立つことができる。例えば、リザーバ114は、ユーザがリザーバを把持するために両手を使用する必要がある大型のリザーバとは対照的に、ユーザが片手で把持するのに適した狭い幅を有することができる。ユーザは、補給のためにリザーバ114を取り外す時、或いは使用又は保管に備えて再びリザーバ114を口腔洗浄器アセンブリ100に組み立てる時に、リザーバ114を片手で把持することができる。ユーザは、リザーバを把持するために、自身の指を平面140又は142上に配置し、自身の親指を反対側の平面140又は142上に配置して、内向きの圧力を加えることができる。
【0077】
いくつかの例では、管用凹部124の位置が、口腔洗浄器アセンブリ100の未使用時にユーザが管108の一部を格納するのをさらに容易にすることができる。例えば、可撓管108は、管巣110の周囲に容易に巻き付けて管用凹部124内に部分的に格納することができる。
【0078】
本明細書では、口腔洗浄器アセンブリ100、1600の設計について説明した。なお、本明細書に示した様々な実施例及び実施形態のあらゆる特徴は、他のいずれかの実施例又は実施形態と入れ替え可能及び/又は置き換え可能とすることができる。従って、特定の実施例又は実施形態に関するあらゆる構成部品又は要素の説明は、例示として行ったものにすぎない。
【0079】
なお、本明細書では、口腔洗浄器に関して様々な実施例を説明したが、これらの装置及び技術は、以下に限定するわけではないが、歯ブラシ、洗浄装置、シャワーヘッド及び流し台装置などの様々な用途に適用することもできる。
【0080】
方向についての全ての言及(例えば、上側、下側、上向き、下向き、左、右、左方向、右方向、頂部、底部、上方、下方、垂直、水平、時計回り、反時計回り)は、読者による本開示の実施例の理解を支援する識別目的で使用したものにすぎず、特許請求の範囲に具体的に記載していない限り、特に位置、配向又は本開示の使用に関して限定をもたらすものではない。接合についての言及(例えば、取り付けられた、連結された、接続された及び接合された、など)は広義に解釈されるべきであり、要素の接続間の中間部材、及び要素間の相対的移動を含むことができる。従って、接合についての言及は、必ずしも2つの要素が直接的に接続されて互いに固定されていることを暗示するものではない。
【0081】
いくつかの例では、「端部」が特定の特徴を有し、及び/又は別の部分に接続されていると言及することによって構成部品を説明している。しかしながら、当業者であれば、実施形態は、他の部品との接続点を越えてすぐに終端する構成部品に限定されるものではないと認識するであろう。従って、「端部」という用語は、特定の要素、リンク、構成部品、部品又は部材などの終点の後方、前方又はその付近に隣接する領域を含む形で広く解釈されるべきである。
【0082】
本明細書に直接的又は間接的に示した方法論では、様々なステップ及び動作を1つの考えられる動作順で説明しているが、当業者であれば、必ずしも本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなくこれらのステップ及び動作の再編成、置換又は除外を行うこともできると認識するであろう。上記の説明に含まれる又は添付図面に示す全ての事項はほんの例示であって限定ではないと解釈すべきであるように意図される。添付の特許請求の範囲に定める実施形態の幅広い理解から逸脱することなく、詳細又は構造の変更を行うこともできる。
【符号の説明】
【0083】
100 口腔洗浄器アセンブリ
102 ベース
103 延長部
104 歯ブラシ
106 口腔洗浄器ハンドル
108 管
110 管巣
112 制御アセンブリ
114 リザーバ
116 蓋
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14
図15
図16