(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】融解装置及び融解方法
(51)【国際特許分類】
A61J 3/00 20060101AFI20220927BHJP
【FI】
A61J3/00 300Z
A61J3/00 301
(21)【出願番号】P 2020506463
(86)(22)【出願日】2019-03-08
(86)【国際出願番号】 JP2019009307
(87)【国際公開番号】W WO2019176764
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2021-10-15
(31)【優先権主張番号】P 2018045044
(32)【優先日】2018-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】野崎 雄介
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-061245(JP,A)
【文献】特開2014-151140(JP,A)
【文献】特開2004-103480(JP,A)
【文献】特開2001-070402(JP,A)
【文献】実公昭47-006712(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0127901(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0177683(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内に収容された生体由来凍結物を融解する融解装置であって、
加温用の液体の貯留室が形成された2つの加温バッグを有し、前記2つの加温バッグ間に前記容器を挟み込むことが可能な伝熱部と、
前記2つの加温バッグの外周部を重ねて厚さ方向に挟み込むことにより前記外周部同士を密着させる挟持機構と、
前記2つの加温バッグ間の空気を吸引する吸引機構と、
を備える、融解装置。
【請求項2】
請求項
1記載の融解装置において、
前記2つの加温バッグの前記外周部の少なくとも一方には弾性体からなるシール部材が全周に亘って設けられている、融解装置。
【請求項3】
請求項
1又は
2記載の融解装置において、
前記2つの加温バッグの一方が取り付けられた本体部と、
前記2つの加温バッグの他方が取り付けられ、前記本体部に対して開閉可能な蓋部と、を備え、
前記挟持機構は、前記本体部に設けられた第1挟持部と、前記蓋部に設けられた第2挟持部とを有し、
前記蓋部が閉じることに伴い、前記第1挟持部と前記第2挟持部とにより前記2つの加温バッグの前記外周部が挟み込まれる、融解装置。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の融解装置において、
前記吸引機構は、前記2つの加温バッグの間に配置される吸気チューブを有する、融解装置。
【請求項5】
容器内に収容された生体由来凍結物を融解する融解方法であって、
加温用の液体が充填された2つの加温バッグ間に前記容器を挟み込むこと、
前記2つの加温バッグの外周部を重ねて厚さ方向に挟み込むことにより前記外周部同士を密着させること、及び
前記容器を挟み込んだ前記2つの加温バッグ間の空気を吸引すること、
を含む、融解方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に収容された生体由来凍結物を融解する融解装置及び融解方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッグ等の容器内に収容された凍結細胞等の生体由来凍結物の融解(解凍)は、容器を恒温水槽に浸漬して行われる手法が一般的である。しかし、このような温水を用いた融解方法は、衛生的な問題が懸念される。そこで、欧州特許第0318924号明細書では、2つの加温バッグにより容器を上下から挟み込み、容器内の生体由来凍結物を融解する装置が提案されている。
【発明の概要】
【0003】
しかしながら、従来技術では、加温バッグから容器への伝熱が効率的に行われず、生体由来凍結物の融解に長い時間を要することが考えられる。
【0004】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、容器内に収容された生体由来凍結物を衛生的に且つ迅速に融解することが可能な融解装置及び融解方法を提供することを目的とする。
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様は、容器内に収容された生体由来凍結物を融解する融解装置であって、加温用の液体の貯留室が形成された2つの加温バッグを有し、前記2つの加温バッグ間に前記容器を挟み込むことが可能な伝熱部と、前記2つの加温バッグ間の空気を吸引する吸引機構と、を備える。
【0006】
この融解装置によれば、吸引機構により2つの加温バッグ間の空気を吸引するため、容器と伝熱部を構成する2つの加温バッグとの密着性を高め、伝熱部から容器への伝熱を促進することができる。従って、容器内に収容された生体由来凍結物を迅速に融解することが可能となる。また、加温用の液体が容器の外面に直接触れることがないため、衛生的である。
【0007】
上記融解装置において、前記2つの加温バッグの外周部を重ねて厚さ方向に挟み込むことにより前記外周部同士を密着させる挟持機構を備えてもよい。
【0008】
この構成により、容器と伝熱部との密着性を一層高め、2つの加温バッグ間の空気をより効率的に吸引することができる。
【0009】
上記融解装置において、前記2つの加温バッグの前記外周部の少なくとも一方には弾性体からなるシール部材が全周に亘って設けられていてもよい。
【0010】
この構成により、2つの加温バッグの外周部における気密性を高めて、2つの加温バッグ間の空気をより効率的に吸引することができる。
【0011】
上記融解装置において、前記2つの加温バッグの一方が取り付けられた本体部と、前記2つの加温バッグの他方が取り付けられ、前記本体部に対して開閉可能な蓋部と、を備え、前記挟持機構は、前記本体部に設けられた第1挟持部と、前記蓋部に設けられた第2挟持部とを有し、前記蓋部が閉じることに伴い、前記第1挟持部と前記第2挟持部とにより前記2つの加温バッグの前記外周部が挟み込まれてもよい。
【0012】
この構成により、簡単な操作で、2つの加温バッグの外周部同士を密着させることができる。
【0013】
上記融解装置において、前記吸引機構は、前記2つの加温バッグの間に配置される吸気チューブを有してもよい。
【0014】
これにより、簡易な構成で、2つの加温バッグ間の空気を効率的に吸引することができる。
【0015】
本発明の他の態様は、容器内に収容された生体由来凍結物を融解する融解方法であって、加温用の液体が充填された2つの加温バッグ間に前記容器を挟み込むこと、及び前記容器を挟み込んだ前記2つの加温バッグ間の空気を吸引すること、を含む、融解方法である。
【0016】
本発明の融解装置及び融解方法によれば、容器内に収容された生体由来凍結物を衛生的且つ迅速に融解することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る融解装置の斜視図である。
【
図2】融解装置の概略断面図(一部断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る融解装置及び融解方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1及び
図2に示す本実施形態に係る融解装置10は、容器12内に収容された生体由来凍結物14を融解するために使用される。容器12は、例えば、樹脂フィルムで形成された袋状の扁平な軟質バッグである。容器12内に収容された生体由来凍結物14は、生体由来物質を含有する液体(生体由来液状物)を凍結させたものである。
【0020】
生体由来液状物としては、例えば、細胞懸濁液、血液、血漿等が挙げられる。細胞懸濁液としては、幹細胞移植に用いられる造血幹細胞(臍帯血、骨髄液、末梢血幹細胞等)が挙げられる。細胞懸濁液の細胞はこれに限定されるものではないが、筋芽細胞、心筋細胞、線維芽細胞、滑膜細胞、上皮細胞、内皮細胞、肝細胞、膵細胞、腎細胞、副腎細胞、歯根膜細胞、歯肉細胞、骨膜細胞、皮膚細胞、軟骨細胞等の接着系細胞、全血、赤血球、白血球、リンパ球(Tリンパ球、Bリンパ球)、樹状細胞、血漿、血小板及び多血小板血漿等の血液細胞や血液成分、骨骸単核細胞、造血幹細胞、ES細胞、多能性幹細胞、iPS細胞由来の細胞(例えば、iPS細胞由来の心筋細胞)、間葉系幹細胞(例えば、骨髄、脂肪組織、末梢血、皮膚、毛根、筋組織、子宮内膜、胎盤、臍帯血由来のもの等)、精子細胞及び卵子細胞等の細胞である。これらの細胞は遺伝子治療等に用いられる遺伝子が導入された細胞であってもよい。容器12の周縁部12aには、容器12内から生体由来液状物を抜き出すためのポート13が設けられている。
【0021】
融解装置10は、本体部16と、本体部16に可動に接続された蓋部18と、少なくとも2つの加温バッグ20を有する伝熱部22と、2つの加温バッグ20間の空気を吸引する吸引機構24とを備える。
【0022】
図1に示すように、本体部16には、動作開始、動作停止等を操作するための操作ボタンや、各種設定をするための設定ボタン等を含む操作部16aと、各種情報(設定時間、残り時間、設定温度等)を表示するディスプレイ16bが設けられている。蓋部18は、ヒンジ部19を介して本体部16に回動可能に接続されており、本体部16に対して開閉可能である。なお、蓋部18を閉じた際に、閉じた状態を維持するためのロック機構(例えば、フック等)が設けられているとよい。
【0023】
図2に示すように、本体部16は、2つの加温バッグ20のうち一方のバッグ(以下、「第1バッグ20a」ともいう)が配置される第1凹部26aと、第1凹部26aに対して上方に突出した枠形状の第1挟持部28aとを有する。蓋部18は、2つの加温バッグ20のうち他方のバッグ(以下、「第2バッグ20b」ともいう)が配置される第2凹部26bと、第2凹部26bに対して下方に突出した枠形状の第2挟持部28bとを有する。
【0024】
第1バッグ20a及び第2バッグ20bには加温用の液体L(例えば、水)が充填されている。第1バッグ20a及び第2バッグ20bは、例えば樹脂フィルムにより形成され、容易に変形する軟質バッグである。第1バッグ20a及び第2バッグ20bは、それぞれ全体として扁平形状であり、平面視で四角形状に形成されている。第1バッグ20a及び第2バッグ20bは、平面視で四角形状以外の形状、例えば円形状、楕円形状等に形成されていてもよい。
【0025】
第1バッグ20aは、内部に液室(貯留室)を形成する袋状の液室形成部30と、液室形成部30の外周を囲む板状の外周部32とを有する。第2バッグ20bも同様に、液室を形成する袋状の液室形成部34と、液室形成部34の外周を囲む板状の外周部36とを有する。第1バッグ20aと第2バッグ20bは、平面視で同じ大きさ、同じ形状に構成されている。
【0026】
第1バッグ20aは本体部16に支持されている。従って、第1バッグ20aは、下バッグと捉えることもできる。第1バッグ20aの液室形成部30は、本体部16の第1凹部26aに配置されている。本体部16の第1挟持部28aは第1バッグ20aの外周部32に対応する形状に形成されており、第1バッグ20aの外周部32は本体部16の第1挟持部28aに支持されている。第1バッグ20aの外周部32には、例えばゴム材等の弾性体からなる第1シール部材38が配置されている。第1シール部材38は、第1バッグ20aの外周部32に全周に亘って設けられている。第1シール部材38は板状に形成されている。
【0027】
第2バッグ20bは蓋部18に支持されている。従って、第2バッグ20bは、上バッグと捉えることもできる。第2バッグ20bの液室形成部34は、蓋部18の第2凹部26bに配置されている。蓋部18の第2挟持部28bは第2バッグ20bの外周部36に対応する形状に形成されており、第2バッグ20bの外周部36は蓋部18の第2挟持部28bに支持されている。第2バッグ20bの外周部36には、例えばゴム材等の弾性体からなる第2シール部材39が配置されている。第2シール部材39は、第2バッグ20bの外周部36に全周に亘って設けられている。第2シール部材39は板状に形成されている。
【0028】
なお、第1バッグ20aは、本体部16に並列して配置された複数のサブバッグにより構成されてもよい。また、第2バッグ20bは、蓋部18に並列して配置された複数のサブバッグにより構成されてもよい。従って、伝熱部22は、3つ以上の加温バッグ20により構成されていてもよい。
【0029】
図2のように蓋部18を閉じると、第1バッグ20aの外周部32と第2バッグ20bの外周部36とが重なるとともに、第1挟持部28aと第2挟持部28bとにより外周部32、36が上下から挟み込まれ、第1シール部材38と第2シール部材39とが互いに当接する。第1挟持部28aと第2挟持部28bとにより、第1バッグ20aの外周部32と第2バッグ20bの外周部36とを挟み込む挟持機構28が構成されている。
【0030】
本体部16には、液体Lを所定温度(例えば、30~40℃)に加温するとともに第1バッグ20a及び第2バッグ20bへと供給し、第1バッグ20a及び第2バッグ20bから液体Lを吸引して再加温する加温循環部40が設けられている。加温循環部40にて所定温度に加温された液体Lは、第1バッグ20a及び第2バッグ20bにそれぞれ接続された導入チューブ42を介して第1バッグ20a及び第2バッグ20bへと送られる。液体Lは、第1バッグ20a及び第2バッグ20bから導出チューブ43を介して加温循環部40へと戻される。加温循環部40は、本体部16に設けられた制御部17により制御される。加温循環部40は、本体部16の一部ではなく、本体部16とは個別に設けられた外部装置であってもよい。
【0031】
なお、
図2では、第1バッグ20a及び第2バッグ20bと、導入チューブ42及び導出チューブ43との接続を模式的に示しているが、実際には、導入チューブ42及び導出チューブ43は、第1バッグ20a及び第2バッグ20bの外周部32、36を貫通するように、それぞれ外周部32、36に接続されている。
【0032】
吸引機構24は、吸気チューブ46と吸気ポンプ48とを有する。吸気チューブ46は、一端である第1端部46aと、他端である第2端部46bとを有する。吸気チューブ46は、第1バッグ20aと第2バッグ20bとが閉じた状態(重なった状態)で第1バッグ20aと第2バッグ20bとの間に第1端部46aが位置するように配置されている。吸気チューブ46の第2端部46bは、吸気ポンプ48に接続されている。吸気ポンプ48は、制御部17により制御される。吸引機構24は、本体部16の一部ではなく、本体部16とは個別に設けられた外部装置であってもよい。
【0033】
次に、上記のように構成された融解装置10の作用(本実施形態に係る融解方法)を説明する。
【0034】
融解装置10を使用して容器12内に収容された生体由来凍結物14を融解する場合には、
図1に示すように、蓋部18を開けて、生体由来凍結物14が収容された容器12を第1バッグ20aの上に載せる。そして、
図2に示すように、蓋部18を閉めて、第1バッグ20aと第2バッグ20bとの間に容器12を挟み込む。蓋部18を閉めることに伴い、第1バッグ20aと第2バッグ20bの外周部32、36は、第1挟持部28aと第2挟持部28bとにより上下から挟み込まれる。これにより、第1バッグ20aと第2バッグ20bの外周部36に配置された第1シール部材38と第2シール部材39とが互いに当接し、密着する。この場合、吸気チューブ46は、第1バッグ20aと第2バッグ20bの外周部32、36間(第1シール部材38と第2シール部材39との間)に挟まれた状態となる。
【0035】
本体部16に設けられた操作部16aのスタートボタンを操作すると、融解装置10は動作を開始する。具体的には、第1バッグ20a及び第2バッグ20bに加温された液体Lが導入されることで、第1バッグ20a及び第2バッグ20bが昇温する。第1バッグ20aと第2バッグ20bとの間に挟まれた容器12内の生体由来凍結物14は、第1バッグ20aと第2バッグ20bとにより上下から加温される。このように、伝熱部22により容器12内の生体由来凍結物14が加温され、加温がある程度の時間維持されることで、生体由来凍結物14が融解される。
【0036】
伝熱部22による加温と並行して、吸引機構24も動作する。具体的には、吸気ポンプ48が動作し、吸気チューブ46により、第1バッグ20aと第2バッグ20bとの間の空気が吸引される。これにより、第1バッグ20aの液室形成部30を構成する壁部が容器12の外面に密着するとともに、第2バッグ20bの液室形成部34を構成する壁部が容器12の外面に密着する。
【0037】
本実施形態に係る融解装置10は、以下の効果を奏する。
【0038】
融解装置10によれば、吸引機構24により2つの加温バッグ20間の空気を吸引するため、容器12と、伝熱部22を構成する2つの加温バッグ20との密着性を高め、伝熱部22から容器12への伝熱を促進することができる。すなわち、容器12と伝熱部22との間の空気層を取り除くことで、容器12内の生体由来凍結物14を効率的に加温することができる。従って、容器12内に収容された生体由来凍結物14を迅速に融解することが可能となる。また、加温用の液体Lが容器12の外面に直接触れることがないため、衛生的である。
【0039】
融解装置10は、2つの加温バッグ20の外周部32、36を重ねて厚さ方向に挟み込むことにより外周部32、36同士を密着させる挟持機構28を備える。この構成により、容器12と伝熱部22との密着性を一層高め、2つの加温バッグ20間の空気をより効果的に吸引することができる。
【0040】
2つの加温バッグ20の外周部32、36には弾性体からなる第1及び第2シール部材38、39が全周に亘って設けられている。この構成により、2つの加温バッグ20の外周部32、36における気密性を高めて、2つの加温バッグ20間の空気をより効果的に吸引することができる。なお、第1及び第2シール部材38、39はどちらか一方のみが設けられてもよい。
【0041】
挟持機構28は、本体部16に設けられた第1挟持部28aと、蓋部18に設けられた第2挟持部28bとを有し、蓋部18が閉じることに伴い、第1挟持部28aと第2挟持部28bとにより2つの加温バッグ20の外周部32、36が挟み込まれる。この構成により、簡単な操作で、2つの加温バッグ20の外周部32、36同士を密着させることができる。
【0042】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。