(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】SRSを送信及び受信する方法とそのための通信装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220927BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220927BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/04 136
H04W72/04 132
H04W72/04 131
(21)【出願番号】P 2020520569
(86)(22)【出願日】2018-10-10
(86)【国際出願番号】 KR2018011890
(87)【国際公開番号】W WO2019074267
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2020-05-14
(32)【優先日】2017-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チェ ククヒョン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク チョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム キュソク
(72)【発明者】
【氏名】イ キルポム
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,On SRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1- 1719914,2017年11月18日,[検索日:2018.08.02],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719914.zip>
【文献】Ericsson,Details on SRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718450,2017年10月03日,[検索日:2018.07.20],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718450.zip>
【文献】ZTE, Sanechips,Discussion on SRS design for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717435,2017年10月03日,[検索日:2018.07.13],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717435.zip>
【文献】Qualcomm Incorporated,Discussion on SRS Design[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713412,2017年08月12日,[検索日:2018.05.14],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713412.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を送信する方法であって、
一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第1情報を受信する段階と、
SRS帯域幅に関する第1パラメータ値とSRS周波数ホッピング帯域幅に関する第2パラメータ値についての第2情報を受信する段階と、
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記SRSを送信する段階とを含み、
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数がRであり、前記一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数がNであり、
前記SRSが少なくとも一つのイントラスロット周波数ホッピングで送信されるか、及び前記SRSがインタースロット周波数ホッピングで送信されるかは、前記Rと前記
Nに基づいて決定され、
前記第1パラメータ値が前記第2パラメータ値より大きいことに基づいて、前記SRSの周波数ホッピングが可能である、SRS送信方法。
【請求項2】
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたる繰り返し回数であり、
前記SRSは前記少なくとも2つのスロットにわたって送信される、請求項1に記載のSRS送信方法。
【請求項3】
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、前記一つのスロットにわたる繰り返し回数であり、
前記SRSは前記一つのスロットにわたって周波数ホッピングなしに送信される、請求項1に記載のSRS送信方法。
【請求項4】
前記第1情報及び前記第2情報はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより受信される、請求項1に記載のSRS送信方法。
【請求項5】
前記SRSシンボルは近接シンボルであり、
前記Nは、1,2及び4の内の一つであり、前記Rは、1,2,及び4の内の一つである、請求項1に記載のSRS送信方法。
【請求項6】
基地局がサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を受信する方法であって、
一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数及びSRS受信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第1情報を端末に送信する段階と、
SRS帯域幅に関する第1パラメータ値とSRS周波数ホッピング帯域幅に関する第2パラメータ値についての第2情報を基地局から送信する段階と、
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記SRSを受信する段階とを含み、
前記SRS受信のために設定されたシンボルの繰り返し回数がRであり、前記一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数がNであり、 前記SRSが少なくともイントラスロット周波数ホッピングで送信されるか、前記SRSがインタースロット周波数ホッピングで送信されるかは、前記Rと前記
Nに基づいて決定され、
前記第1パラメータ値が前記第2パラメータ値より大きいことに基づいて、前記SRSの周波数ホッピングが可能である、SRS受信方法。
【請求項7】
前記SRS受信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたる繰り返し回数であり、
前記SRSは前記少なくとも2つのスロットにわたって受信される、請求項6に記載のSRS受信方法。
【請求項8】
前記SRS受信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、前記一つのスロットにわたる繰り返し回数であり、
前記SRSは前記一つのスロットにわたって周波数ホッピングなしに受信される、請求項6に記載のSRS受信方法。
【請求項9】
前記第1情報及び前記第2情報はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより送信される、請求項6に記載のSRS受信方法。
【請求項10】
前記SRSシンボルは近接シンボルであり、
前記Nは、1,2及び4の内の一つであり、前記Rは、1,2,及び4の内の一つである、請求項6に記載のSRS受信方法。
【請求項11】
サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を送信する端末であって、
受信機と、送信機と、プロセッサとを含み、
前記受信機は、一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第1情報を受信するとともに、SRS帯域幅に関する第1パラメータ値とSRS周波数ホッピング帯域幅に関する第2パラメータ値についての第2情報を受信するように構成され、
前記送信機は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記SRSを送信するように構成され、
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数がRであり、前記一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数がNであり、
前記SRSが少なくともイントラスロット周波数ホッピングで送信されるか、及び前記SRSがインタースロット周波数ホッピングで送信されるかは、前記Rと前記
Nに基づいて決定され、
前記第1パラメータ値が前記第2パラメータ値より大きいことに基づいて、前記SRSの周波数ホッピングが可能である、端末。
【請求項12】
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、前記一つのスロットにわたる繰り返し回数である、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記SRSシンボルは近接シンボルであり、
前記Nは、1,2及び4の内の一つであり、前記Rは、1,2,及び4の内の一つである、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記端末は、他のUE、自動運転車両、基地局又はネットワークの少なくとも一つと通信することが可能である、請求項11に記載の端末。
【請求項15】
サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を受信する基地局であって、
受信機と、送信機と、プロセッサとを含み、
前記送信機は、一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第1情報を送信し、SRS帯域幅に関する第1パラメータ値とSRS周波数ホッピング帯域幅に関する第2パラメータ値についての第2情報を送信するように構成され、
前記受信機は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記SRSを受信するように構成され、
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数がRであり、前記一つのスロットに設定されたSRSシンボルの数がNであり、
前記SRSが少なくともイントラスロット周波数ホッピングで受信されるか、及び前記SRSがインタースロット周波数ホッピングで送信されるかは、前記Rと前記
Nに基づいて決定され、
前記第1パラメータ値が前記第2パラメータ値より大きいことに基づいて、前記SRSの周波数ホッピングが可能である、基地局。
【請求項16】
前記SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、前記一つのスロットにわたる繰り返し回数である、請求項15に記載の基地局。
【請求項17】
前記SRSシンボルは隣接するシンボルであり、
前記Nは、1,2及び4のいずれか一つであり、前記Rは、1、2及び4のいずれか一つである、請求項15に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関し、より詳細には、SRSを送信及び受信する方法とそのための通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
RAT(New radio access technology)システムが導入される場合、より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存のRATに比べて向上した無線広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭しつつある。
【0003】
また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの1つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが論議されている。このように、New RATでは、eMBB(enhanced mobile broadband communication)、mMTC(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮したサービスを提供しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が遂げようとする技術的課題は、端末がSRSを送信する方法を提供することにある。
【0005】
本発明が遂げようとする他の技術的課題は、基地局がSRSを受信する方法を提供することにある。
【0006】
本発明が遂げようとするさらに他の技術的課題は、SRSを送信する端末を提供することにある。
【0007】
本発明が遂げようとするさらに他の技術的課題は、SRSを受信する基地局を提供することにある。
【0008】
本発明で遂げようとする技術的課題は以上で言及した事項に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を達成するための、端末がサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を送信する方法は、基地局から一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を受信する段階と、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいか否かを決定する段階と、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定する段階と、該決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを送信する段階を含む。
【0010】
上記方法は、さらに基地局からSRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を受信する段階を含み、第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、SRSはスロットレベルにホッピングされて送信される。
【0011】
上記決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたる繰り返し回数であり、SRSは少なくとも2つのスロットにわたって送信される。上記決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、一つのスロットにわたる繰り返し回数であり、SRSは一つのスロットにわたって周波数ホッピングなしに送信されることができる。
【0012】
第1情報及び第2情報はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより受信される。
【0013】
上記他の技術的課題を達成するための、基地局がSRSを受信する方法は、一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を端末に送信する段階と、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定する段階と、該決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを受信する段階を含む。
【0014】
上記方法は、さらにSRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を端末に送信する段階を含み、第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、SRSはスロットレベルにホッピングされて受信される。
【0015】
上記決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたる繰り返し回数であり、SRSは少なくとも2つのスロットにわたって受信される。上記決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、一つのスロットにわたる繰り返し回数であり、SRSは一つのスロットにわたって周波数ホッピングなしに受信されることができる。第1情報及び第2情報はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより送信される。
【0016】
上記さらに他の技術的課題を達成するための、SRSを送信する端末は、基地局から一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を受信する受信機と、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいか否かを決定し、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定するプロセッサと、該決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを送信する送信機を含む。
【0017】
受信機は基地局からSRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を受信し、プロセッサは、第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、送信機はSRSをスロットレベルにホッピングして送信するように制御する。受信機は第1情報及び第2情報をRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより受信する。
【0018】
上記さらに他の技術的課題を達成するための、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を受信する基地局は、一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を端末に送信する送信機と、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定するプロセッサと、該決定されたSRS伝送のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを受信する受信機を含む。送信機はSRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を端末に送信し、プロセッサは第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、受信機がスロットレベルにホッピングされたSRSを受信するように制御する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一実施例によれば、r>Nsymbolである場合にも、端末と基地局が間違いなくSRS送信(インタースロットのホッピングなどが可能)及び受信を効率的を行うことができる。
【0020】
本発明で得られる効果は以上に言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する当該技術分野における当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0022】
【
図1】本発明を具現するための無線通信システムを例示する図である。
【
図2a】TXRU virtualization model option 1(sub-array model)を示す図である。
【
図2b】TXRU virtualization model option 2(full connection model)を示す図である。
【
図3】ハイブリッドビームフォーミングのためのブロック図である。
【
図4】ハイブリッドビームフォーミングにおいてBRSシンボルにマッピングされたビームの例を示す図である。
【
図5】異なるニューマロロジー(numerology)間のシンボル/サブ-シンボル整列(alignment)を例示する図である。
【
図6】2つの長さ26-Golay Complementary Sequence pairを用いた長さ52-自己相関(autocorrelation)の性能を示す図である。
【
図7】長さ52のGolayシーケンスにおいて互いに異なるCSを有するシーケンスの間の交差相関(cross-correlation)を示す図である。
【
図8】ZC、Golay、PNシーケンスの交差相関及びキュービックメトリック(cubic-metric)評価(evaluation)を示す図である。
【
図9】LTEホッピングパターンを例示する図である(n
s=1->n
s=4)。
【
図10】上りリンクビ-ム管理用マルチシンボルSRSトリガリングを例示する図である。
【
図11】ホッピングパターンα
1(l',n
s)によるSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせ{TC(α
1(l',n
s)),CS(α
1(l',n
s))}を例示する図である。
【
図12】ホッピングにおける端末間衝突の発生を例示する図である。
【
図13】シンボルレベルのホッピングパラメータはRRCシグナリングにより送信され、スロットレベルのホッピングパラメータはDCIシグナリングにより送信される例示を示す図である。
【
図14】基地局がシンボルレベルのホッピングパラメータをDCIシグナリングにより送信し、スロットレベルのホッピングパラメータはRRCシグナリングにより送信する場合を例示する図である。
【
図15】提案2-1-2によって、基地局がシンボルレベルのホッピングパラメータをRRCシグナリングにより送信し、スロットレベルのホッピングパラメータはDCIにより送信する場合を例示する図である。
【
図16】提案2-1-3によるシンボルレベルのホッピング設定のためのパラメータ及びスロットレベルのホッピング設定のためのパラメータをRRCシグナリングにより送信することを例示する図である。
【
図17】ホッピング周期ごとに異なるシンボルレベルのホッピングパターンの適用を例示する図である。
【
図18】非周期的SRSの送信時、同一のシンボルレベルのホッピングパターンの適用を例示する図である。
【
図19】非周期的SRSの送信時、異なるシンボルレベルのホッピングパターンの適用を例示する図である。
【
図20】非周期的SRSの送信時、異なるシンボルレベルのホッピングパターンの適用を例示する図である(部分帯域(partial band)にわたったホッピング)。
【
図21】非周期的SRSの送信時、異なるシンボルレベルのホッピングパターンの適用を例示する図である(特定の副帯域にわたったホッピング)。
【
図22】非周期的SRSの送信時、ホッピングパラメータセットを用いた要請フィールド(request field)送信によるSRS送信を例示する図である。
【
図23】Triggering counter N=3である時、ホッピングを例示する図である。
【
図24】繰り返し回数を2に設定した時(Repetition r=2)のシンボルレベルのホッピングを例示する図である。
【
図25】SRSのシンボル数によるホッピングパターンを例示する図である。
【
図26】SRSのシンボル数によるホッピングパターン(SRSスロット内のSRSのシンボル数がシンボルホッピング周期より小さい場合)を例示する図である。
【
図27】以下のケース1-1に関する説明を例示する図である。
【
図28】以下のケース1-2に関する説明を例示する図である。
【
図29】以下のケース2に関する説明を例示する図である。
【
図30】以下のケース3に関する説明を例示する図である。
【
図31】周期的/非周期的SRSの送信時、固定されたSRSリソース位置の設定を例示する図である。
【
図32】周期的/非周期的トリガリングの時、部分帯域間のホッピング設定を例示する図である。
【
図33】周期的/非周期的SRSトリガリングの時、部分帯域間のホッピング設定を例示する図である。
【
図34】周期的/非周期的SRSトリガリングの時、SRSリソースの位置を変更する例示を示す図である(部分帯域は固定)。
【
図35】周期的/非周期的SRSトリガリングの時、SRSリソースの位置を可変する例示を示す図である(部分帯域の位置が可変)。
【
図36】Narrow band RF能力を有する端末のRF re-tuningを考慮したシンボルレベルのホッピングパターンを例示する図である。
【
図37】提案6に関連して端末がSRSを送信するためのプロシージャを例示する図である。
【
図38】提案6に関連して基地局がSRSを受信するためのプロシージャを例示する図である。
【
図39】提案6に関連するSRSを送信するための端末及びSRSを受信するための基地局を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。例えば、以下の詳細な説明では、移動通信システムが3GPP LTE、LTE-Aシステム、5Gシステムである場合を仮定して具体的に説明するが、3GPP LTE、LTE-A特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0024】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心とするブロック図の形式で示す。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素については、同一の図面符号を付して説明する。
【0025】
さらに、以下の説明において、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、AMS(Advanced Mobile Station)など移動又は固定型のユーザ端機器を総称すると仮定する。また、基地局は、Node B、eNode B、Base Station、AP(Access Point)などの端末と通信するネットワーク端の任意のノードを総称すると仮定する。
【0026】
移動通信システムにおいて、端末或いはユーザ機器(User Equipment)は基地局から下りリンクにより情報を受信することができ、端末は上りリンクにより情報を送信することができる。端末が送信又は受信する情報としては、データ及び様々な制御情報があり、端末が送信又は受信する情報の種類用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0027】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現できる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現できる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現できる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクではOFDMAを採用し、上りリンクではSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0028】
以下の説明で使う特定の用語は本発明の理解を助けるために提供するものであり、かかる特定の用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範疇内で他の形態に変更可能である。
【0029】
図1は本発明を具現するための無線通信システムを例示する図である。
【0030】
図1を参照すると、無線通信システムは基地局(BS)10及び一つ以上の端末(UE)20を含む。下りリンクにおいて、送信機はBS10の一部であり、受信機はUE20の一部である。上りリンクにおいて、BS10はプロセッサ11、メモリ12及び無線周波数(RF)ユニット13(送信機及び受信機)を含む。プロセッサ11は本発明に記載された手順及び/又は方法を具現するように構成される。メモリ12はプロセッサ11に結合してプロセッサ11を動作させるための様々な情報を格納する。RFユニット13はプロセッサ11に結合して無線信号を送信及び/又は受信する。UE20はプロセッサ21、メモリ22及びRFユニット23(送信機及び受信機)を含む。プロセッサ21は本発明に記載された手順及び/又は方法を具現するように構成される。メモリ22はプロセッサ21に結合してプロセッサ21を動作させるための様々な情報を格納する。RFユニット23はプロセッサ21に結合して無線信号を送信及び/又は受信する。BS10及び/又はUE20は単一アンテナ及び多重アンテナを有する。BS10及びUE20のうちのいずれかが多重アンテナを有する場合、無線通信システムはMIMO(multiple input multiple output)システムとも呼ばれる。
【0031】
この明細書において、端末のプロセッサ21及び基地局のプロセッサ11は夫々端末20及び基地局10が信号を受信又は送信する機能及び格納機能などを除いて、信号及びデータを処理する動作を行うが、説明の便宜のために、以下では特にプロセッサ11,21を言及しない。特に言及しなくても、信号を受信又は送信する機能ではない、データ処理などの一連の動作を行うと言える。
【0032】
端末20と基地局10の無線通信システム(ネットワーク)の間の無線インターフェースプロトタイプのレイヤは、通信システムで公知のOSI(open system interconnection)モデルの下位3個の階層に基づいて、第1階層(L1)、第2階層(L2)及び第3階層(L3)に分類される。物理階層は第1階層に属し、物理チャネルを介して情報送信サービスを提供する。RRC(Radio Resource Control)階層は第3階層に属し、UEとネットワークの間の制御無線リソースを提供する。端末10、基地局20は無線通信システムとRRC階層を介してRRCメッセージを交換することができる。
【0033】
アナログビームフォーミング(Analog Beamforming)
【0034】
Millimeter Wave(mmW)では波長が短くなるため、同一面積に多数のアンテナ要素の設置が可能である。即ち、30GHz帯域において波長は1cmであって、4by4cmのパネルに0.5lambda(波長)間隔で2-dimension(2次元)配列である全64(8×8)のアンテナ要素を設けることができる。これにより、mmWでは、多数のアンテナ要素を使用してビームフォーミング(BF)利得を高めてカバレッジを増加させたりスループット(throughput)を増加させたりすることができる。
【0035】
この時、アンテナ要素別に送信パワー及び位相の調節ができるように、TXRU(Transceiver Unit)を備えると、周波数リソース別に独立したビームフォーミングが可能である。しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性に乏しい問題がある。従って、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム方向を調節する方式が考えられる。かかるアナログビームフォーミング方式では全帯域において1つのビーム方向のみが形成できるので、周波数選択的なビームフォーミングができないというデメリットがある。
【0036】
デジタルビームフォーミング(Digital BF)とアナログビームフォーミング(Analog BF)の中間形態として、Q個のアンテナ要素より少ない数のB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(Hybrid BF)が考えられる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の接続方式によって差はあるが、同時に送信可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0037】
図2aはTXRU virtualization model option 1(sub-array model)を示す図であり、
図2bはTXRU virtualization model option 2(full connection model)を示す図である。
【0038】
図2a及び
図2bは、TXRUとアンテナ要素との接続方式の代表的な一例を示す。ここで、TXRU virtualizationモデルは、TXRUの出力信号と、アンテナ要素の出力信号の関係を示す。
図2aはTXRUがサブアレイ(sub-array)に接続された方式を示す。この場合、アンテナ要素は1つのTXRUにのみ接続される。一方、
図2bはTXRUが全てのアンテナ要素に接続された方式を示す。この場合、アンテナ要素は全てのTXRUに接続される。
図2a及び
図2bにおいて、Wはアナログ位相シフターにより乗じられる位相ベクトルを示す。即ち、Wによってアナログビームフォーミングの方向が決定される。ここで、CSI-RSアンテナポートとTXRUとのマッピングは1-to-1又は1-to-manyである。
【0039】
ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid Beamforming)
【0040】
図3はハイブリッドビームフォーミングのためのブロック図を示す図である。
【0041】
New RATシステムでは、複数のアンテナが使用される場合、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングとを組み合わせたハイブリッドビームフォーミング方式を適用することができる。この時、アナログビームフォーミング(又は、RFビームフォーミング)は、RF端においてプリコーディング(Precoding)(又は、コンバイニング(Combining))を実行する動作を意味する。このようなハイブリッドビームフォーミング方式において、ベースバンド(Baseband)端とRF端は夫々プリコーディング(Precoding)(又は、コンバイニング(Combining))を行うことにより、RF chain数とD/A(又は、A/D)converter数を減らしながらも、デジタルビームフォーミングに近づく性能が得られるというメリットがある。説明の便宜のために、
図3に示したように、上述したハイブリッドビームフォーミング構造は、N個のTransceiver unit(TXRU)とM個の物理アンテナで表現される。この時、送信側から送信するL個のデータ階層に対するデジタルビームフォーミングはN by L行列で表現でき、この後、変換されたN個のデジタル信号はTXRUを経てアナログ信号に変換された後、M by N行列で表現されるアナログビームフォーミングが適用される。
【0042】
この時、
図3においてデジタルビーム数はL個であり、アナログビーム数はN個である。またNew RATシステムでは、基地局がアナログビームフォーミングをシンボル単位に変更できるように設計して、特定の地域に位置した端末にさらに効率的なビームフォーミングを支援する方法を考慮している。さらに
図3のように、特定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを1つのアンテナパネルと定義する時、New RATシステムでは、互いに独立したハイブリッドビームフォーミングが適用可能な複数のアンテナパネルを導入する方案まで考慮している。
【0043】
基地局が複数のアナログビームを活用する場合、各々の端末において信号受信に有利なアナログビームが異なることができるので、基地局は少なくとも同期信号(Synchronization signal)、システム情報(System information)、ページング(Paging)などに対しては、特定のサブフレーム(SF)において基地局が適用する複数のアナログビームをシンボルごとに変更することにより全ての端末が受信機会を得るようにするビームスイーピング動作を考慮してもよい。
【0044】
図4はハイブリッドビームフォーミングにおいて、BRSシンボルにマッピングされたビームの例を示す図である。
【0045】
図4は下りリンク(DL)送信過程において、同期信号とシステム情報について上述したビームスイーピング動作を図式化している。
図4において、New RATシステムのシステム情報がブロードキャスティング方式で送信される物理的リソース(又は物理チャネル)を、xPBCH(physical broadcast channel)と称する。この時、1シンボル内で互いに異なるアンテナパネルに属する複数のアナログビームは同時に送信可能であり、アナログビームごとのチャネルを測定するために、
図4に示したように、(特定のアンテナパネルに対応する)単一のアナログビームが適用されて送信される参照信号(Reference signal;RS)であるビーム参照信号(Beam RS;BRS)の導入が論議されている。BRSは複数のアンテナポートに対して定義され、BRSの各々のアンテナポートは単一のアナログビームに対応する。
図4では、ビームを測定するためのRS(Reference Signal)をBRSと称したが、他の名称で称してもよい。この時、BRSとは異なり、同期信号又はxPBCHは、任意の端末がよく受信するようにアナログビームのグループ内の全てのアナログビームが適用されて送信される。
【0046】
図5は異なるニューマロロジー(numerology)間のシンボル/サブ-シンボル整列(alignment)を例示する図である。
【0047】
New RAT(NR)Numerologyの特徴
【0048】
NRでは、Scalable Numerologyを支援する方式を考慮している。即ち、NRの副搬送波間隔(subcarrier spacing)は(2n×15)kHz、nは整数であり、nested観点でsubset又はsuperset(少なくとも15、30、60、120、240及び480kHz)が主な副搬送波間隔として考えられる。これにより、同一のCPオーバーヘッド比率を有するように調節することにより、異なるニューマロロジー間のシンボル又はサブ-シンボル整列を支援するように設定される。
【0049】
また、各々のサービス(eMMB、URLLC、mMTC)とシナリオ(high speedなど)によって時間/周波数細分性(granularity)が動的に割り当てられる構造でニューマロロジーが決定される。
【0050】
直交化のための帯域幅依存/非依存シーケンス(Bandwidth dependent/non-dependent sequence for orthogonalization)
【0051】
LTEシステムではサウンディング帯域幅(sounding bandwidth)によってSRS設計が異なる。即ち、長さ24以下のシーケンスを設計する場合、コンピューター生成のシーケンスを使用し、36(3RB)以上である場合、Zadoff-Chu(ZC)シーケンスを使用する。ZCシーケンスの最大のメリットは、低いPAPR又は低いCubic Metricを示すと同時に理想的な自己相関(autocorrelation)と低い交差相関(crossーcorrelation)性質を有することである。しかし、かかる性質を満たすためには、必要なシーケンスの長さ(サウンディング帯域幅を示す)が同一である必要がある。従って、異なるサウンディング帯域幅を有する端末を支援するためには、異なるリソース領域に割り当てる方法が必要であり、チャネル推定性能の劣化を最小化できるように、IFDMA comb構造が互いに異なるサウンディング帯域幅に形成して、同時送信する端末の直交性を支援した。仮に小さいサウンディング帯域幅を有する端末に、このようなTC(Transmission comb)構造を使用すると、直交性を有する最小限のシーケンス長さ(一般的には、長さ24で示す)よりも小さいシーケンス長さになることもあり、TCが2に限定される。同じサウンディングリソースに同じTCを使用する場合、直交性を提供する次元(dimension)が必要であり、これが循環シフト(Cyclic Shift)を用いたCDMを使用することである。
【0052】
一方、ZC系列シーケンスに比べてPAPRと相関性能が少し落ちる場合があるが、サウンディング帯域幅に関係なく、リソースマッピングが可能なシーケンスがある。一例として、GolayシーケンスとPN(Pseudo random)シーケンスがある。Golayシーケンスの場合、あるシーケンスa、bの各々の自己相関値をAa,Abとする時、これらの自己相関値の和が以下の条件を満たすa、bをGolay相補配列シーケンス対と呼ぶ(Aa+Ab=δ(x))。
【0053】
一例として、長さ26のGolayシーケンスa,bが以下のようである時、a=[1 -1 1 1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 -1 -1 -1 1 -1 1]、b=[-1 1 -1 -1 1 1 -1 1 1 1 1 -1 -1 -1 -1 -1 -1 -1 1 1 -1 -1 -1 1 -1 1]、これらを連接して総長さ52のシーケンスで構成して、両側の4つのRE(Resource Element)に0をマッピングする時、自己相関の性能は
図7のように示すことができる。
図6は2つの長さ26のGolay相補配列(complementary sequence)対を用いた長さ52の自己相関の性能を示す図である。
【0054】
図7は長さ52のGolayシーケンスにおいて互いに異なるCSを有するシーケンス間の交差相関を示す図である。
【0055】
長さ52で構成したシーケンスに多数のCS(Cyclic Shift)を適用して、複数のGolayシーケンスを生成することができる。互いに異なるCSを有するGolayシーケンス間の交差相関は
図8のようである。
【0056】
図8はZC、Golay、PNシーケンスの交差相関とキュービックメトリック(cubicーmetric)評価を示す図である。
【0057】
ZC、Golay、PNの間の関係を各々のTCが1、2、4である場合によるCM(cubic metric)と交差相関を計算して比較する。評価のための仮定は、以下の通りである。
【0058】
-サウンディング帯域幅(sounding BW)は夫々4,8,12,16,20,24,32,36,48RBと定める(LTE SRS設計ベース)。
【0059】
-LTEシステムのように、30グループ数
は以下のように決定し、
はセルIDに基づいて決定する。この時、4RBでは一つのベースシーケンスvを選択し、その他では2つのベースシーケンス数vを選択する。
【0060】
-Golayシーケンスの場合、802.16mシステムでの長さ2048のtruncated binaryGolayシーケンスを用いて、QPSK PNシーケンスをindependent帯域幅SRS設計の例示とした。この時、ZCシーケンスにおいて30グループを示すために、Golayシーケンスは30CSを用いて生成し、PNはMatlabに基づいて30個のシーケンスを生成して使用する。
【0061】
-TC=1、2及び4に評価した。
【0062】
-キュービックメトリック(Cubic Metric)の評価では、より良好な解決(resolution)のために、OSF(over sampling factor)を8と定める。
【0063】
図8の(a)に示したように、交差相関性能はZC>Golay>PNシーケンスの順であり、CM性能はZC>Golay>PNの順である。UL送信のためのSRSシーケンス生成の観点ではLTEシステムのようにZC系列が良い性能を有すると見られるが、サウンディング帯域幅の各端末の割り当ての自由度を高めるためには、Golayシーケンス又はPNシーケンスもNew RATのSRSシーケンス候補から排除してはいけない。
【0064】
LTEシステムにおけるSRSホッピング特徴は、以下の通りである。
【0065】
-周期的SRSトリガリング(triggering type 0)の時に限ってSRSホッピング動作を行う。
【0066】
-SRSリソースの割り当ては、predefined hopping patternで提供される。
【0067】
-ホッピングパターン(Hopping pattern)は、端末-特定(UE specific)にRRCシグナリングにより設定できる(但し、オーバーラッピング(overlapping)は許容されない)。
【0068】
-セル/端末-特定にSRSが送信されるサブフレームごとにホッピングパターンを用いてSRSが周波数ホッピングされて送信される。
【0069】
-SRS周波数ドメインの開始位置及びホッピング公式は、以下の数1より解釈される。
【0070】
【0071】
ここで、nSRSは時間ドメインにおいてホッピング進行間隔を示し、Nbはtree level bに割り当てられたbranches数、bはdedicated RRCにおいてBSRS設定により決定される。
【0072】
図9はLTEホッピングパターンを例示する図である(n
s=1―>n
s=4)。
【0073】
LTEホッピングパターン設定の例示を説明する。
【0074】
セル-特定のRRCシグナリングによりLTEホッピングパターンパラメータを設定することができるが、一例として
のように設定される。
【0075】
次に、端末-特定のRRCシグナリングによりLTEホッピングパターンパラメータを設定することができるが、一例として
のように設定される。
【0076】
以下の表1はNRにおけるSRS送信リソースに関するagreement事項を示す表である。
【0077】
【0078】
3GPP RAN1 88 bizで設定される多重SRSシンボルにおいては、SRS周波数ホッピングを支援し、SRSが設定されたスロット間における周波数ホッピングを支援する必要があることが承認されている。一つの多重シンボルSRSがトリガされる時は、あるSRSリソースがホッピングしながら、全帯域の上りリンクリソースを割り当てるためのSRS設定が必要である。また上りリンクビーム管理(UL Beam management)においても必要であるが、一例として、NR端末が上りリンクビーム管理のために多重SRSがトリガされた時、端末の同じTx precodingを用いて、subband wise上りリンクビーム管理を行う必要があり得る。
【0079】
図10は上りリンクビーム管理用の多重シンボル(multiple symbol)SRSトリガリングを例示する図である。
【0080】
図10を参照すると、一つのシンボルに上りリンクSRS帯域幅が設定されてもよいが、上りリンクビーム管理などのために、多重シンボルのSRSがトリガ及び設定されてもよい。多重シンボルのSRSがトリガされて、各々のシンボルでホッピングされるSRSリソース(或いはSRS送信リソース)に同じTx precodingが行われる時、端末は各SRSシンボルごとにより多い送信パワー(Tx power)を提供することができる。基地局は各シンボルごとにSRSリソースを検出した後、シンボル指示によって副帯域(subband)を選択することができる。
【0081】
提案1
【0082】
基地局は、周波数ホッピングが行われるSRSリソースのためのSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせ(例えば、TC(Transmission Comb)、TCオフセット、CS(Cyclic Shift)、ルート)のうちの全部又は一部を(周波数)ホッピングパターンに連動して変化するように設定して、端末に設定された情報を送信したり、変更したいSRSシーケンス生成パラメータ値の変更された値を端末に送信したりすることができる。
【0083】
提案1-1
【0084】
提案1の具体的な提案として、提案1-1は、割り当てられたSRSリソースに設定されたSRSシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)は、周波数ホッピングが有効(enable)になると、周波数ホッピングパターンによって異なるように適用可能であることを提案する。さらに動的なUL(Uplink)DCI(Downlink Control Information)のオーバーヘッドが増加することなく、周波数ホッピングによってSRSシーケンス生成パラメータを変更することで、基地局は特定の周波数ホッピングパターンが端末によく行われているか否かをSRSの検出後に判断することができる。
【0085】
図11はホッピングパターン
によるSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせ
を例示する図である。
【0086】
図11を参照すると、UE Aのホッピングパターン
で設定される時(ここで、l' は設定されたSRSシンボルインデックス、
は設定されたSRSスロットインデックス)、特定の
(n
fはフレームインデックス)に該当するSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせは
のように示すことができる。
【0087】
提案1-2
【0088】
基地局は、周波数ホッピング(例えば、intra-slotホッピング(或いはシンボルレベルのホッピングとも呼ぶ)、intra-slotホッピング(或いはスロットレベルのホッピングとも呼ぶ)が有効(enable)になったSRSリソースに設定されたSRSシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)のうち、SRSシーケンス生成パラメータのサブセットはLayer3のRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより送信し、割り当てられたSRSリソースに設定されたその他のSRSシーケンス生成パラメータのサブセットはLayer1のDCI(或いはDCIフォーマット)により送信する。SRSシーケンス生成パラメータのサブセットの構成は以下の通りである。
【0089】
-基地局はTC、TCオフセット、CS値は専用(dedicated)のRRCシグナリングにより端末に送信し、ルート値はDCIにより端末に送信する。一つのSRS送信スロットに多重シンボルのSRS(或いは多重シンボルSRSリソースなどとも呼ぶ)が設定される時、端末がルート値を各シンボルごとに異なるように適用するために、基地局は多重シンボルのSRS数だけのルート値をDCIにより端末に送信するか、又は基地局は多重シンボルのSRSシーケンスのルート値を同一に設定して、端末に一つのルート値を送信することができる。
【0090】
-基地局はTCとTCオフセットは専用のRRCシグナリングにより送信、CSとルート値はDCIにより送信することができる。
【0091】
-基地局はTC値のみを専用のRRCシグナリングにより送信し、その他のサブセット(例えば、TCオフセット、CS、ルート)はDCIにより送信することができる。
【0092】
-基地局はCS値のみを専用のRRCシグナリングにより送信し、その他のサブセット(例えば、TC、TCオフセット、ルート)はDCIにより送信することができる。
【0093】
-基地局はルート値のみを専用のRRCシグナリングにより送信、その他のサブセット(例えば、TC、TCオフセット、CS)はDCIにより送信することができる。
【0094】
-その他にも基地局はTC、TCオフセット、CS、ルート値などの様々な組み合わせをDCI又はRRCシグナリングにより送信することができる。
【0095】
端末はホッピングによるSRSシーケンス生成パラメータの様々な組み合わせでシーケンスを生成して、PAPRや低相関特性を向上させることができる。但し、DCI送信によってオーバーヘッドが増加する可能性がある。
【0096】
図12はホッピングにおける端末間衝突の発生を例示する図である。
【0097】
一実施例として、1)SRS送信スロット1で割り当てられるリソース内のシーケンスパラメータインデックスが、TC=1、TCオフセット=0、CS=5、ルート=10である時、次のSRS送信スロット2で割り当てられるリソース内のシーケンスパラメータインデックスを、TC=1、TCオフセット=0、CS=8、ルート=11に変更する。SRS送信スロット2において、CS=8及びルート=11はDCIにより送信されるか、又はホッピングパターンによって類推される。
【0098】
他の実施例として、truncated ZC SRSシーケンスの使用時、SRS送信スロット1において端末1(UE1)と端末2(UE2)には異なるリソースが割り当てられる。ところが、次のSRS送信スロット2においてUE1とUE2が特定のSRSシンボルインデックスで重複し、UE1のCS=3、UE2のCS=3が適用されて、基地局はUE2のCS=5に変更して低相関特性を維持することができる。
【0099】
提案1-3
【0100】
周波数ホッピング(例えば、intra-slotホッピング、Inter-slotホッピングなど)が有効(enable)になったSRSリソースに設定するシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルート)の組み合わせは、DCIシグナリングのオーバーヘッドを減らすために、基地局は端末に特定セットをRRCシグナリングにより提供して、要請フィールドを含むDCIを端末に送信し、端末はホッピングされるSRSリソースに該当するシーケンス組み合わせに関する情報を得ることができる。一実施例として、以下の表2は、基地局がDCIにより送信するシーケンス生成パラメータのセットを例示している。3GPP RAN1 88bizで設定される多重SRSシンボルにおいては、SRS周波数ホッピングを支援し、SRSが設定されたスロット間における周波数ホッピングを支援する必要があることが承認されている。一つの多重シンボルSRSがトリガされる時は、あるSRSリソースがホッピングしながら、全帯域の上りリンクリソースを割り当てるためのSRS設定が必要である。また上りリンクビーム管理においても必要であるが、一例として、NR端末が上りリンクビーム管理のために多重SRSがトリガされた時、端末の同じTx precodingを用いて、subband wise上りリンクビーム管理を行う必要があり得る。
【0101】
図10は上りリンクビーム管理用の多重シンボルSRSトリガリングを例示する図である。
【0102】
図10を参照すると、一つのシンボルに上りリンクSRS帯域幅が設定されてもよいが、上りリンクビーム管理などのために、多重シンボルのSRSがトリガ及び設定されてもよい。多重シンボルのSRSがトリガされて、各々のシンボルでホッピングされるSRSリソース(或いはSRS送信リソース)に同じTx precodingが行われる時、端末は各SRSシンボルごとにより多い送信パワー(Tx power)を提供することができる。基地局は各シンボルごとにSRSリソースを検出した後、シンボル指示によって副帯域(subband)を選択することができる。
【0103】
提案1
【0104】
基地局は、周波数ホッピングが行われるSRSリソースのためのSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルート)のうちの全部又は一部を(周波数)ホッピングパターンに連動して変化するように設定して、端末に設定された情報を送信したり、変更したいSRSシーケンス生成パラメータ値の変更された値を端末に送信したりすることができる。
【0105】
提案1-1
【0106】
提案1の具体的な提案として、提案1-1は、割り当てられたSRSリソースに設定されたSRSシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)は、周波数ホッピングが有効(enable)になると、周波数ホッピングパターンによって異なるように適用可能であることを提案する。さらに動的なUL(Uplink)DCIのオーバーヘッドが増加することなく、周波数ホッピングによってSRSシーケンス生成パラメータを変更することで、基地局は特定の周波数ホッピングパターンが端末によく行われているか否かをSRSの検出後に判断することができる。
【0107】
図11はホッピングパターン
によるSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせ
を例示する図である。
【0108】
図11を参照すると、UE Aのホッピングパターン
で設定される時(ここで、l' は設定されたSRSシンボルインデックス、
は設定されたSRSスロットインデックス)、特定の
(n
fはフレームインデックス)に該当するSRSシーケンス生成パラメータの組み合わせは
のように示すことができる。
【0109】
提案1-2
【0110】
基地局は、周波数ホッピング(例えば、intra-slotホッピング(或いはシンボルレベルのホッピングとも呼ぶ)、intra-slotホッピング(或いはスロットレベルのホッピングとも呼ぶ)が有効(enable)になったSRSリソースに設定されたSRSシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)のうち、SRSシーケンス生成パラメータのサブセットはLayer3のRRCシグナリングにより送信し、割り当てられたSRSリソースに設定されたその他のSRSシーケンス生成パラメータのサブセットはLayer1のDCI(或いはDCIフォーマット)により送信する。SRSシーケンス生成パラメータのサブセットの構成は以下の通りである。
【0111】
-基地局はTC、TCオフセット、CS値は専用(dedicated)のRRCシグナリングにより端末に送信し、ルート値はDCIにより端末に送信する。一つのSRS送信スロットに多重シンボルのSRS(或いは多重シンボルSRSリソースなどとも呼ぶ)が設定される時、端末がルート値を各シンボルごとに異なるように適用するために、基地局は多重シンボルのSRS数だけのルート値をDCIにより端末に送信するか、又は基地局は多重シンボルのSRSシーケンスのルート値を同一に設定して、端末に一つのルート値を送信することができる。
【0112】
-基地局はTCとTCオフセットは専用のRRCシグナリングにより送信、CSとルート値はDCIにより送信することができる。
【0113】
-基地局はTC値のみを専用のRRCシグナリングにより送信し、その他のサブセット(例えば、TCオフセット、CS、ルート)はDCIにより送信することができる。
【0114】
-基地局はCS値のみを専用のRRCシグナリングにより送信し、その他のサブセット(例えば、TC、TCオフセット、ルート)はDCIにより送信することができる。
【0115】
-基地局はルート値のみを専用のRRCシグナリングにより送信、その他のサブセット(例えば、TC、TCオフセット、CS)はDCIにより送信することができる。
【0116】
-その他にも基地局はTC、TCオフセット、CS、ルート値などの様々な組み合わせをDCI又はRRCシグナリングにより送信することができる。
【0117】
端末はホッピングによるSRSシーケンス生成パラメータの様々な組み合わせでシーケンスを生成して、PAPRや低相関特性を向上させることができる。但し、DCI送信によってオーバーヘッドが増加する可能性がある。
【0118】
図12はホッピングにおける端末間衝突の発生を例示する図である。
【0119】
一実施例として、1)SRS送信スロット1で割り当てられるリソース内のシーケンスパラメータインデックスが、TC=1、TCオフセット=0、CS=5、ルート=10である時、次のSRS送信スロット2で割り当てられるリソース内のシーケンスパラメータインデックスを、TC=1、TCオフセット=0、CS=8、ルート=11に変更する。SRS送信スロット2において、CS=8及びルート=11はDCIにより送信されるか、又はホッピングパターンによって類推される。
【0120】
他の実施例として、truncated ZC SRSシーケンスの使用時、SRS送信スロット1において端末1(UE1)と端末2(UE2)には異なるリソースが割り当てられる。ところが、次のSRS送信スロット2においてUE1とUE2が特定のSRSシンボルインデックスで重複し、UE1のCS=3、UE2のCS=3が適用されて、基地局はUE2のCS=5に変更して低相関特性を維持することができる。
【0121】
提案1-3
【0122】
周波数ホッピング(例えば、intra-slotホッピング、Inter-slotホッピングなど)が有効(enable)になったSRSリソースに設定するシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルート)の組み合わせは、DCIシグナリングのオーバーヘッドを減らすために、基地局は端末に特定セットをRRCシグナリングにより提供して、要請フィールドを含むDCIを端末に送信し、端末はホッピングされるSRSリソースに該当するシーケンス組み合わせに関する情報を得ることができる。一実施例として、以下の表2は、基地局がDCIにより送信するシーケンス生成パラメータのセットを例示する。
【0123】
【0124】
端末はSRSが割り当てられるリソース(例えば、スロット)においてシーケンス生成パラメータのための要請フィールドが'01'を指示することをDCIにより受信すると、該当リソース(例えば、該当スロット)においてSRS送信のためのシーケンスの生成時、TC=2、TCオフセット=1、CS=8、ルート=11としてシーケンスを生成する。SRSスロット内に多重SRSのシンボル数が2と割り当てられる時は、端末は基地局から要請フィールドを'00'、'10'と連続して受けることができる。この場合、端末は1番目のSRSシンボル内のSRSシーケンスはTC=2、TCオフセット=0、CS=4、ルート=10を用いて生成し、2番目のSRSシンボル内のシーケンスはTC=4、TCオフセット=0、CS=11、ルート=2を用いて生成することができる。また要請フィールドが単一に'10'を指示する場合には、端末は2つのシンボルの両方においてTC=4、TCオフセット=0、CS=11、ルート=2を用いて同じSRSシーケンスを生成することができる。
【0125】
提案1-4
【0126】
基地局は、周波数ホッピング(例えば、intra-slotホッピング、Inter-slotホッピング)が有効になったSRSリソースに設定するシーケンス生成パラメータ(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルート値)が、周波数ホッピング時に変更されないように設定することができる。一般的なシーケンス生成パラメータの設定によりホッピングを行う時、特定のSRS instanceにおいて重複する周波数領域をできる限り避けたり、又は重複する周波数領域で低く相関するようにホッピングパターンを生成した方が好ましい。
【0127】
提案2
【0128】
周波数ホッピング設定方法には、スロットレベルの周波数ホッピング設定(Inter-slotホッピング設定)と、シンボルレベルの周波数ホッピング設定(intra-slotホッピング設定)とがある。
【0129】
-Inter-slotホッピング設定のためのパラメータ
【0130】
Interーslotホッピング設定のためのパラメータがSRSリソース位置情報を含む場合:interーslotホッピング設定のためのパラメータは、各スロットにおいてSRSリソース割り当てバンド及び位置を示す値(例えば、特定の端末に対するSRS割り当て開始RE(Resource Element)値、SRS割り当て開始RB(Resource Block)値、SRS割り当て終了RE値、SRS割り当て終了RB値、スロット当たりSRSが送信される範囲及び周波数位置を示す値(例えば、RIV(resource indication value))、一つのスロット内に適用する副帯域インデックス、一つのスロット内に適用する部分帯域インデックスなど)、interーslotホッピング周期、interーslotホッピングイネーブルフラグなどを含む。
【0131】
ホッピングパターンを用いる場合:Inter-slotホッピング設定のためのパラメータは、Inter-slotホッピング周期、Inter-slotホッピング有効フラグ、Inter-slotホッピングパターンに関する情報を含む。
【0132】
-intra-slotホッピング設定のためのパラメータ
【0133】
Intraーslotホッピング設定のためのパラメータがSRSリソース位置情報を含む場合:intraーslotホッピング設定のためのパラメータは、各シンボルにおいてSRSリソース割り当て位置を示す値(例えば、RIV(resource indication value)、RE/RBインデックス、副帯域インデックス、部分帯域インデックス)、SRS送信スロット内の設定されたSRSシンボル数及びインデックス、intraーslotホッピング周期、intra-slotホッピングイネーブルフラグなどを含む。
【0134】
ホッピングパターンを用いる場合:intra-slotホッピング設定のためのパラメータは、SRS送信スロット内の設定されたSRSシンボル数及びインデックス、intra-slotホッピング周期、intra-slotホッピングパターン、intra-slotホッピング有効フラグなどを含む。このようなパラメータは、以下のような設定によって基地局が端末に送信することができる。
【0135】
ホッピング設定はintra-slot/inter-slotホッピングの2つの組み合わせで示すことができ、ホッピング周期(hopping cycle)は以下のように定義することができる。intra-slotホッピング周期は、与えられたSRSスロットにおいてSRSのシンボル数によって割り当てられたSRSリソースが各シンボルごとにホッピングされ、再度元のSRS周波数位置に戻るまでのSRSシンボル数であると定義できる。inter-slotホッピング周期は、SRSリソース位置がSRSスロットごとにホッピングして、再度元のSRS周波数位置に戻るまでのSRSスロット数であると定義できる。
【0136】
提案2-1
【0137】
周期的/半持続的SRSの場合、基地局は、intra-slotホッピング設定のためのパラメータを専用のRRCシグナリングにより端末に送信し、inter-slotホッピング設定のためのパラメータは、SRS送信スロットのためのDCIにより送信する。DCIシグナリングのオーバーヘッドはSRS送信スロットごとに増加するが、inter-slotホッピングに関する情報を動的に取得して、inter-slotホッピングをフレキシブルに設定することができる。一実施例として、周期的/半持続的SRSトリガリングの時、intra-slotホッピングのためのパラメータのRRCシグナリングによる送信及びinter-slotホッピング設定のためのパラメータはDCIによる送信を例示する。
【0138】
図13はintra-slotホッピングパラメータをRRCシグナリングにより送信し、Inter-slotホッピングパラメータをDCIシグナリングにより送信する例示を示す。
【0139】
図13を参照すると、intra-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングの例示として、以下のような情報が(専用の)RRCシグナリングにより送信される(SRS設定された(割り当て)開始RBインデックス=1、SRS設定された(割り当て)終了RBインデックス=17、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRSの開始シンボル位置インデックス=8、設定されたSRS終了シンボル位置インデックス=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボル)。
【0140】
図13を参照すると、Inter-slotホッピング設定のためのDCIシグナリングの例示として、以下のような情報がDCIシグナリングにより送信される。
【0141】
-1番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS開始RBインデックス=1、SRS終了RBインデックス=65、部分帯域インデックス=1、inter-slotホッピング周期:2SRSスロットなどを指示する。
【0142】
-2番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS割り当て開始RBインデックス=65、SRS割り当て終了RBインデックス=129、部分帯域インデックス=1、inter-slotホッピング周期:2SRSスロットなどを指示する。
【0143】
Inter-slot/intra-slotホッピングパターンは、以下の例示により理解することができる。NRにおいて、1フレーム
内のスロット数が
であり、この時の各スロットのインデックスは
で示し、l'は設定されたSRSのシンボルインデックス、
はSRS送信周期であると、ホッピングのためのn
SRSは以下の数2のように設定することができる。
【0144】
【0145】
但し、
は副帯域インデックス
によるintra-slotホッピングポジション関数である。B
SRSは一つのSRS副帯域に及ぶ(span)。
は副帯域の帯域幅を示すRE数である。
であり、l
sbは全体副帯域の数である。c()はスクランブリング関数である。
【0146】
図13の例示は、局部的(localized)周波数領域でホッピングを行った後、次のSRS送信スロットにおいて他の局部的周波数領域でのホッピング設定を可能にする例示であり、狭帯域RFを有する端末の場合は、ホッピング時に局部的周波数領域でホッピングし、リチューニング遅延(re-tuning delay)を考慮して、次のスロットにおいて他の局部的周波数領域でホッピングするのが有利である。
【0147】
他の実施例として、周期的SRSトリガリングの時、基地局はintra-slotホッピングのためのパラメータをRRCシグナリングにより送信、及びInter-slotホッピング設定のためのパラメータのDCIシグナリングにより送信することができる。
【0148】
図14は基地局がintra-slotホッピングパラメータをDCIシグナリングにより送信し、Inter-slotホッピングパラメータはRRCシグナリングにより送信する場合を例示する図である。
【0149】
-Inter-slotホッピング設定のためのDCI送信の例示
【0150】
基地局は、1番目のSRSスロットのためのDCIにより、SRS副帯域インデックス(1~64RB)=1、部分帯域インデックス=1、inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。基地局は、2番目のSRSスロットのためのDCIにより、SRS副帯域インデックス(1~64RB)=2、部分帯域インデックス=1、inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。
【0151】
提案2-1-2
【0152】
周期的SRS及び/又は半持続的SRSの場合、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータは(専用の)RRCシグナリングにより送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータはSRS送信スロットのためにDCIにより端末に送信する。
【0153】
固定されたInter-slotホッピングパターン内でフレキシブルにintra-slotホッピングを適用する時に考慮することができる。但し、intra-slotホッピングのためのパラメータ送信オーバーヘッドが増加する。
【0154】
図15は提案2-1-2に従って、基地局がintra-slotホッピングパラメータをRRCシグナリングにより送信し、Inter-slotホッピングパラメータはDCIにより送信する場合を例示する図である。
【0155】
一実施例として、周期的/半持続的SRS送信の時、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータをRRCシグナリングにより送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータはDCIにより送信する(シンボル当たりのSRSリソース位置を指定する場合)。以下、
図15を参照して説明する。
【0156】
-Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリング送信の例示:Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129RB、部分帯域インデックス=1、Inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。
【0157】
-intra-slotホッピング設定のためのDCI送信の例示
【0158】
1番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRSの開始シンボル位置=8、設定されたSRSの割り当て終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
図15に示したように、1番目のSRSスロットのためのDCIは、1stシンボルSRS開始RBインデックス=1、1stシンボルSRS終了RBインデックス=17、2ndシンボルSRS開始RBインデックス=17、2ndシンボルSRS終了RBインデックス=33、3rdシンボルSRS開始RBインデックス=33、3rdシンボルSRS終了RBインデックス=49、4thシンボルSRS開始RBインデックス=49、4thシンボルSRS終了RBインデックス=65を指示する。
【0159】
2番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS BW=32RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=2個、設定されたSRSの開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=9、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=2シンボルなどを指示する。
図15に示したように、1番目のSRSスロットのためのDCIは、1stシンボルSRS開始RBインデックス=65、1stシンボルSRS終了RBインデックス=97、2ndシンボルSRS割り当て開始RBインデックス=97、2ndシンボルSRS割り当て終了RBインデックス=129を指示する。
【0160】
他の実施例として、周期的なSRS送信時、基地局がInter-slotホッピング設定のためのパラメータをRRCシグナリングにより送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータをDCIにより送信することを例示する(但し、シンボルごとのSRSリソース位置は、intra-slotホッピングパターンによって決定)。
【0161】
Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129RB、部分帯域インデックス=1、Inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。
【0162】
intra-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、1番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、部分帯域内の副帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。2番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS BW=32RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=2個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=9、部分帯域インデックス=1、部分帯域内の副帯域インデックス=2、シンボルホッピング周期=2シンボルなどを指示する。
【0163】
提案2-1-3
【0164】
周期的/半持続的SRSの場合、基地局は、Inter-slot周波数ホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータを(専用の)RRCシグナリングにより端末に送信する。提案2-1-3のような設定は周波数ホッピングのためのオーバーヘッドが最も小さい設定の一つである。intra-slotホッピングとInter-slotホッピングを適用する時、ホッピングパターンに従って規則的にホッピングが行われる。
【0165】
図16は提案2-1-3によるintra-slotホッピング設定のためのパラメータ及びInter-slotホッピング設定のためのパラメータをRRCシグナリングにより送信することを例示する図である。
【0166】
Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCの例示
【0167】
Inter-slotホッピング設定のための専用のRRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129RB、部分帯域インデックス=1、Inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。
【0168】
intra-slotホッピング設定のための(専用の)RRCの例示
【0169】
intra-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=17、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
【0170】
提案2-1-4
【0171】
周期的/半持続的SRSの場合、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータとintra-slotホッピング設定のためのパラメータを(専用の)RRCにより送信するが、一部のパラメータはDCIによりSRS送信スロットのホッピング情報のために送信することができる。特定の一部パラメータの動的な情報取得によって、ホッピングする時に若干のフレキシブルな設定が可能になる。この場合、オーバーヘッドの負担が大きくない。
【0172】
一部ホッピングパラメータのDCI送信の例示
【0173】
Inter-slotホッピング設定のための専用のRRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129、部分帯域インデックス=1、Inter-slotホッピング周期=2SRSスロットなどを指示する。intra-slotホッピング設定のための専用のRRCシグナリングは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
【0174】
intra-slotホッピング設定のためのDCI
【0175】
1番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS副帯域インデックス(1~64RB)=1であることを指示する。2番目のSRSスロットのためのDCIは、SRS副帯域インデックス(1~64RB)=2であることを指示する。
【0176】
提案2-1-5
【0177】
周期的/半持続的なSRSの場合、ホッピング周期(ホッピング開始リソースでホッピングを行った後、再度始めのホッピングリソース位置に戻る間隔)の間に、ホッピングを行った後、次のホッピングを行う時にシンボル間のホッピングパターンを変更するパラメータ(例えば、ホッピングオフセット値)を定義する。このパラメータはDCI又はRRCシグナリングにより送信される。
【0178】
提案2-1-5によるホッピングオフセットでは、ホッピングパターンを一定時間変更して、ホッピング時に発生する干渉の影響を分散させる効果が得られる。一実施例として、ホッピングパターンをホッピング周期ごとに変更するパラメータを適用することができる。
【0179】
図17はホッピング周期ごとに異なるintra-slotホッピングパターン適用を例示する図である。
【0180】
ホッピング周期ごとにintra-slotホッピングパターンを変更するためのパラメータ
を考慮する時、
はホッピング周期ごとに基地局が端末にDCIにより送信するか、数3における
に従い、
図15のように以前のホッピング周期で使用したintra-slotホッピングパターンではない他のintra-slotホッピングパターンでホッピングを行う。
【0181】
ホッピング周期が
である時、以下の数3のように示すことができる。
【0182】
【0183】
但し、L'は一つのSRSスロットに割り当てられたSRSのシンボル数である。
【0184】
は一つのシンボルに割り当てられるSRSリソースの長さ、UL BW長さ、
とL'を用いて示すことができる。即ち、
【0185】
提案2-2-1
【0186】
非周期的なSRSの場合、基地局は、inter-slotホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータを(専用の)RRCにより設定し、端末に送信する。或いは、MAC-CEで設定/送信する。基地局がMAC-CEで送信する時には、活性化信号と非活性化信号又はタイマーを用いて、MAC-CEで送信されたホッピングパラメータの有効区間が定められる。所定のintra-slot/inter-slotホッピングパターンで動的にSRSがトリガされる度に、ホッピングされることができる。この場合、オーバーヘッドも少ない。
【0187】
図18は非周期的なSRS送信時、同じintra-slotホッピングパターンを適用した例示を示す図である。
【0188】
Inter-slotホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータがRRCシグナリングにより設定/送信される(特定の副帯域におけるホッピング適用の例示)。
【0189】
Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129、副帯域インデックス=1、部分帯域インデックス=1などを指示する。intra-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、副帯域インデックス=1、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
【0190】
図18に示したように、Inter-slotホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータがRRCシグナリングにより設定/送信され、非周期的SRSはSRSスロット1、SRSスロット5、SRSスロット12でトリガされる。
のように設定される場合、シンボルホッピングのパターンが同一に適用される例示になる。
【0191】
図19は非周期的なSRS送信時、異なるintra-slotホッピングパターンの適用を例示する図である。
【0192】
もし、
のように設定されると、
図19に示したように、スロットごとに異なるintra-slotパターンを示すことができる。他の実施例として、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータをRRCシグナリングにより設定/送信することができる(特定の部分帯域におけるホッピング適用の例示)。
【0193】
図20は非周期的なSRS送信時、異なるintra-slotホッピングパターンの適用を例示する図である(部分帯域にわたったホッピング)。
【0194】
Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129、部分帯域インデックス=1などを指示する。intra-slotホッピング設定のための専用のRRCシグナリングは、SRS BW=32RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
【0195】
図20に示すように、Inter-slotホッピング設定のためのパラメータと、intra-slotホッピング設定のためのパラメータがRRCシグナリングにより設定/送信され、非周期的SRSはSRSスロット1、SRSスロット5、SRSスロット12でトリガされる。
のように設定されると、スロットごとに異なるintra-slotパターンを示すことができる。
【0196】
提案2-2-2
【0197】
非周期的なSRSの場合、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータを(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータはSRSがトリガされる時にDCIにより設定/送信する。逆に、基地局は、Inter-slotホッピング設定のためのパラメータをDCIによりSRSがトリガされる度に設定/送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータは(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信する。
【0198】
基地局は動的にintra-slotホッピング、Inter-slotホッピングのためのパラメータに関する情報をSRSがトリガされる度に端末に提供することができる。もちろん、この場合、基地局のシグナリングオーバーヘッドは増加する可能性がある。
【0199】
図21は非周期的なSRS送信時、異なるintra-slotホッピングパターンの適用を例示する(特定の副帯域にわたったホッピング)。一実施例として、非周期的なSRSの場合、基地局はInter-slotホッピング設定のためのパラメータは(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、intra-slotホッピング設定のためのパラメータはDCIにより設定/送信する。
図21において、SRSスロット位置が1、5、12であるインデックスでSRSが非周期的にトリガされる。基地局は非周期的なSRSトリガリングを指示する時、以下の情報を共に端末に送信する。Inter-slotホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS割り当て開始RBインデックス=1、SRS割り当て終了RBインデックス=129、部分帯域インデックス=1であることを指示する。
【0200】
intra-slotホッピング設定のためのDCI送信の例示として、SRSスロット1のためのDCIは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、部分帯域内の副帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。SRSスロット5のためのDCIは、SRS BW=32RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSシンボル数=2個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=9、部分帯域インデックス=1、部分帯域内の副帯域インデックス=2、シンボルホッピング周期=2シンボルなどを指示する。SRSスロット12のためのDCIは、SRS BW=16RBs、SRS送信スロット内の設定されたSRSシンボル数=4個、設定されたSRS開始シンボル位置=8、設定されたSRS終了シンボル位置=11、部分帯域インデックス=1、部分帯域内の副帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期=4シンボルなどを指示する。
【0201】
この時、intra-slotパターンを示す値を
とすると、スロットごとに異なるintra-slotパターンを設定することができる。
【0202】
提案2-2-3
【0203】
非周期的SRSの場合、基地局は、Inter-slotホッピング設定のためのパラメータ及び/又はintra-slotホッピング設定のためのパラメータのうち、特定のセットに関する情報をRRCシグナリングにより設定/送信するか、又は要請フィールドを含むDCIにより端末に送信することができる。この場合、シグナリングのオーバーヘッドを相当に減らすことができる。
【0204】
図22は非周期的なSRSの送信時、ホッピングパラメータセットを用いた要請フィールドの送信によるSRS送信を例示する図である。
【0205】
以下の表4は、提案2-2-3によるintra-slotホッピングの設定パラメータセットを例示する表である。
【0206】
【0207】
図22に示すように、非周期的SRSは、SRSスロット位置が1、5、12に該当するスロットインデックスでトリガされる。
図22は、基地局が、SRSスロット1のための要請フィールドは'00'を指示するDCIを、SRSスロット5のための要請フィールドは'01'を指示するDCIを、SRSスロット12のための要請フィールドは'11'を指示するDCIを端末に送信したことを例示している。
【0208】
提案2-2-4
【0209】
非周期的SRSの場合、基地局はInter-slotホッピングパターンのセットをRRCシグナリングにより設定/送信し、非周期的な多重SRSのシンボルをトリガする時にはintra-slotホッピング要請フィールドをDCIにより送信することもできる。SRSがトリガされる時、多重SRSのシンボルの間に異なるホッピングパターンがフレキシブルに設定されることができる。以下の表5は、シンボルレベルのホッピング要請フィールドを例示する表である。
【0210】
【0211】
提案2-2-5
【0212】
intra-slotホッピングパターンのセット(例えば、表13のようなホッピング要請フィールド‘00’、‘01’、‘10’、‘11’)と、シーケンスパラメータセット(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)の組み合わせを示すセットを基地局がRRCシグナリングにより設定/送信し、そのSRSトリガされたスロットにおいて適用するための一つ又は複数の要請フィールドはUL DCIにより送信することができる。一例として、表6は、シーケンスパラメータセット(例えば、TC、TCオフセット、CS、ルートなど)とホッピングパラメータセットの要請フィールドを例示する。
【0213】
【0214】
端末は、DCIにより受けた要請フィールドが指示するホッピングパターンと、シーケンスパラメータセットを選択して、SRSシーケンスを生成してSRSを送信する。
【0215】
提案2-2-6
【0216】
非周期的な多重SRSシンボルをトリガする時、トリガリングカウンタ(triggering counter)(N)を導入する。トリガリングカウンタNは基地局がDCIにより又はRRCシグナリングにより設定/送信することができる。
【0217】
図23はトリガリングカウンタN=3である時のホッピングを例示する図である。
【0218】
においてnは基準ULスロットから非周期的な多重SRSシンボルがトリガされた数で示すことができる。
【0219】
提案2-3
【0220】
半持続的SRSの場合、intra-slot及び/又はinter-slotホッピングのために、スロット/シンボルレベルのパラメータと共に、ホッピング開始及びホッピング終了を示す動作のためのパラメータ(例えば、スロット/シンボルレベルのホッピングが開始されるSRSトリガされたスロットインデックス、半持続的な周波数ホッピング活性化、スロット/シンボルレベルのホッピングが終了するSRSトリガされたスロットインデックス、半持続的周波数ホッピングの非活性化)について、基地局がDCI又はMAC-CEにより端末に設定/送信することができる。ホッピングの非活性化のためのタイマーが活性化時に動作することができる。
【0221】
半持続的SRSが活性化され、ホッピングが活性化されると、ホッピング設定のためのパラメータが有効になり、ホッピングが非活性化されると、ホッピング設定のためのパラメータは有効ではなくなる。
【0222】
提案2-4
【0223】
セルエッジ(cell edge)に位置した端末については、基地局は、SRS受信電力を得るためにSRSシンボル繰り返し回数を定義して、繰り返し回数までは同一位置でSRSリソースを割り当て、次のSRSシンボル又はSRSスロットにホッピングを行うように設定することができる。この時、シンボル繰り返し回数に関する情報は、基地局がRRCシグナリング又はUL DCIにより端末に送信することができる。よって、繰り返し回数だけ同一の周波数リソースに割り当てられたSRSのシンボル間は受信側(基地局)で結合することができる。
【0224】
図24は繰り返し回数を2(Repetition r=2)に設定した時のシンボルレベルのホッピングを例示する図である。
【0225】
図24に示したように、シンボルシンボル繰り返し回数r=2である場合、L'=4、
である時、周期的SRSの場合、
で示すことができる。
は設定されたSRSスロット内の設定されたSRSシンボル数である。非周期的SRSの場合、一つのスロットにおける設定のみが必要である可能性があるため、
で示すことができる。
【0226】
提案2-4-1
【0227】
セルエッジに位置した端末は、SRS受信電力を得るために設定された多重シンボルにUL全帯域の送信を行うことができる。この時、シーケンスパラメータ及びそのSRSリソースにマッピングされたプリコーディングベクトル、ポートは、同様に適用することができる。
【0228】
提案2-5
【0229】
intra-slot及び/又はInter-slotホッピング設定を統合する単一のホッピング設定によってSRSホッピングを支援することができる。この時のパラメータは以下の通りである。
【0230】
単一のホッピング設定のためのパラメータに関する情報がSRSリソース位置情報を含む場合:単一のホッピング設定のためのパラメータに関する情報は、ホッピング有効シンボルから各シンボルにおいてSRSリソース割り当て位置を示す値(例えば、RIV(resource indication value)、RE/RBインデックス、副帯域インデックス、部分帯域インデックス)、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数及びインデックス、intra-slotホッピング周期、inter-slotホッピング周期、ホッピングの有効有無を示すホッピング有効フラグなど)に関する情報を含む。
【0231】
ホッピングパターンを用いる場合、単一のホッピング設定のためのパラメータに関する情報は、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数及びインデックス、シンボルレベルのホッピング周期、スロットレベルのホッピング周期、intra-slot及び/又はInter-slotホッピングパターン、ホッピングイネーブルフラグなどを含む。
【0232】
図25はSRSのシンボル数によるホッピングパターンを例示する図である。
【0233】
一実施例として、ホッピングパターンを用いる場合を例示する。
【0234】
周波数ホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングの例示
【0235】
周波数ホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、SRS BW=32RB、SRS送信スロット内の設定されたSRSのシンボル数
設定されたSRSの開始シンボル位置(或いはインデックス)=8、設定されたSRSの終了シンボル位置(或いはインデックス)=11、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期
スロットホッピング周期
などに関する情報を含む。
で設定すると(ここで、n
SRSは時間ドメインにおけるホッピング間隔)、
図25に示すように、ホッピングパターンがSRSスロットによって変更されるよりは、SRSシンボル数によって形成されることができる。
【0236】
図26はSRSのシンボル数によるホッピングパターン(SRSスロット内のSRSシンボル数がシンボルホッピング周期より小さい場合)を例示する図である。
【0237】
他の実施例として、ホッピングパターンを用いる場合を例示する。
図25の例示では、一つのSRSスロット内のシンボル数がシンボルホッピング周期より小さい時にも容易にホッピングを適用される。
【0238】
周波数ホッピング設定のための(専用の)RRCの例示
【0239】
周波数ホッピング設定のための(専用の)RRCシグナリングは、システム帯域幅に関する情報(SRS BW=32RBs)、SRS送信スロット内の設定されたSRSシンボル数
設定されたSRSの開始シンボル位置(或いはインデックス)=8、設定されたSRSの終了シンボル位置(或いはインデックス)=9、部分帯域インデックス=1、シンボルホッピング周期
スロットホッピング周期
などに関する情報を含む。時間ドメインにおけるホッピング間隔であるn
SRSは
のように設定できる。
【0240】
提案3
【0241】
周期的/非周期的/半持続的SRSにおいて、シンボルレベルのホッピングを設定する場合、部分帯域間のホッピングを支援するために、ホッピングパターンパラメータのRRC設定と、SRSリソース位置情報のDCI設定動作は、以下のうちのいずれか一つで行うことができる。
【0242】
部分帯域インデックスが含まれたシンボルレベルのホッピングパターンパラメータは、RRCシグナリングにより設定/送信される。基地局は部分帯域インデックスをSRSの多重シンボル送信ごとにDCIにより送信し、シンボルレベルのホッピングパターンパラメータはRRCシグナリングにより設定/送信する。但し、部分帯域インデックスは部分帯域を指定する周波数位置を示す他の情報に代替することができる(例えば、部分帯域の位置及び範囲を示すRIV、部分帯域の開始RE/RBと終了RE/RB)。
【0243】
図27は以下のケース1-1に関する説明を例示する図である。
【0244】
ケース1:一つの部分帯域内でSRSシンボル間のホッピングパターンを適用し、次のSRSトリガされたスロットで他の部分帯域にホッピングされる場合である。ケース1-1として、
図27に示したように、次のSRSトリガされたスロットでシンボル間ホッピングパターンは、以前のホッピングパターンと同様に設定されることができる。
【0245】
一実施例として、部分帯域インデックスが含まれたシンボルレベルのホッピングパターンの設定を例示する。
【0246】
NRにおいて、1フレーム
内のスロット数が
であり、この時の各スロットのインデックスは
で示し、l'は設定されたSRSのシンボルインデックスであると、ホッピングのためのn
SRSは、以下の数4のように設定することができる。
【0247】
【0248】
但し、
は部分帯域インデックス
によるホッピングポジション関数である。B
SRS は一つの部分帯域に及ぶ(span)。
である。
は部分帯域の帯域幅を示すRE数である。
である。
は全体の部分帯域数である。c()はスクランブリング関数である。
【0249】
他の実施例として、基地局は部分帯域インデックスをDCIにより送信し、シンボルレベルのホッピングパターンを例示する。
【0250】
数4において、
はDCIによりSRSが送信されるスロットごとに基地局がDCIにより送信し、
を用いて、
が構成される。
【0251】
図28は以下のケース1-2に関する説明を例示する図である。
【0252】
ケース1-2:ホッピングパターンに関する情報は、部分帯域インデックス又は部分帯域を示す値(部分帯域のRB及び/又はREなど)などを含み、基地局はホッピングパターンに関する情報を端末-特定(UE specific)に設定することができる。一実施例として、
図28の部分帯域インデックスが含まれたシンボルレベルのホッピングパターンの設定を以下の数5のように示すことができる。
【0253】
【0254】
但し、BSRSは一つの部分帯域に及ぶ。
【0255】
繰り返しシンボルを考慮する時、以下のように示すことができる。
【0256】
【0257】
図29は以下のケース2に関する説明を例示する図である。
【0258】
ケース2として、
図29に示したように、一つの多重SRSのシンボルが設定されたスロット内において、部分帯域に関係なく、ホッピングパターンを適用することができる。
【0259】
一実施例として、一つの多重SRSのシンボルが設定されたスロット内の部分帯域に関係ないホッピングパターンの例示は、以下の数6のように示すことができる。
【0260】
【0261】
但し、BSRS は全体上りリンク帯域幅(UL BW)に及ぶ。
【0262】
繰り返しシンボルを考慮する場合、以下のように示すことができる。
【0263】
【0264】
図30は以下のケース3に関する説明を例示する図である。
【0265】
ケース3として、部分帯域間の周波数ホッピング許容が禁止されてもよい。
図30の(a)は固定的intra-slotホッピングパターンを例示し、
図30の(b)は他のInter-slotホッピングパターンを例示している。B
SRSは部分帯域に及ぶように設定される。
【0266】
提案4
【0267】
周期的/非周期的/半持続的なSRSにおいて、部分帯域間のホッピングを支援するInter-slot周波数ホッピング設定のためのパラメータに関する情報を送信する方法を提案する。
【0268】
提案4-1
【0269】
SRS周波数リソース位置、SRSトリガされたスロット内のSRSシンボル数及びSRSシンボル位置、送信する部分帯域の位置設定に関する情報は、基地局がRRCシグナリング(例えば、UE専用のRRCシグナリング)により端末に設定/送信する。
【0270】
図31は周期的/非周期的なSRSの送信時、固定されたSRSリソース位置の設定を例示する図である。
【0271】
図31に示した構造は、特定の部分帯域におけるInter-slotホッピングのみを支援する時に可能なものであり、特に連続して連接するSRSシンボルのエネルギー結合(energy combining)によってSRS受信性能を向上させる構造である。
【0272】
提案4-2
【0273】
基地局はSRS周波数リソース位置、SRSトリガされたスロット内のSRSシンボル数及びSRSシンボル位置に関する情報をRRCシグナリング(例えば、UE専用のRRCシグナリング)により設定/送信し、送信する部分帯域の位置はDCIにより設定/送信する。
【0274】
提案4-3
【0275】
基地局はSRS周波数リソース位置、SRSトリガされたスロット内のSRSシンボル数及びSRSシンボル位置に関する情報をRRCシグナリング(例えば、UE専用のRRCシグナリング)により設定/送信し、送信する部分帯域の位置設定にはInter-slotホッピングパターンを適用する。
【0276】
図32は周期的/非周期的なトリガリングの時、部分帯域間のホッピング設定を例示する図である。
【0277】
図32に示したように、部分帯域の位置は動的に変化する。一実施例として、Inter-slotホッピングパターン(部分帯域間のホッピング)の例示を以下の数7のように示す。
【0278】
【0279】
【0280】
【0281】
提案4-4
【0282】
基地局はSRS周波数リソース位置に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、SRSのシンボル数及び部分帯域の位置に関する情報はDCIにより設定/送信する。
【0283】
提案4-5
【0284】
基地局はSRS周波数リソース位置に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、SRSのシンボル数及び部分帯域の位置にはInter-slotホッピングパターンを適用する。
【0285】
図33は周期的/非周期的なSRSトリガリングの時、部分帯域間のホッピング設定を例示する図である。
【0286】
図33に示したように、部分帯域ホッピングをSRS送信時にフレキシブルに支援し、SRSシンボル数もInter-slotホッピングパラメータの設定で行う構造が考えられる。
【0287】
提案4-6
【0288】
基地局はSRSのシンボル数、部分帯域の位置に関する情報を(専用の)RRCにより設定/送信し、SRS周波数リソース位置(例えば、RIV)に関する情報をDCIにより設定/送信する。
【0289】
提案4-7
【0290】
基地局はSRSのシンボル数、部分帯域の位置に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、SRS周波数リソース位置に関する情報にはInter-slotホッピングパターンを適用する。
【0291】
図34は周期的/非周期的なSRSトリガリングの時にSRSリソース位置を変更することを例示する図である(部分帯域は固定)。
図34に示したように、部分帯域間のホッピングは禁止されるが、一つの部分帯域内でのInter-slotホッピングを許可する構造が可能である。
【0292】
提案4-8
【0293】
基地局はSRSのシンボル数に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、部分帯域の位置、SRS周波数リソース位置(例えば、RIV)に関する情報はDCIにより設定/送信する。
【0294】
提案4-9
【0295】
基地局はSRSのシンボル数に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、部分帯域の位置にはInter-slotホッピングパターンを用いる。基地局はSRS周波数リソース位置(例えば、RIV)に関する情報をDCIにより設定/送信する。
【0296】
提案4-10
【0297】
基地局はSRSのシンボル数に関する情報を(専用の)RRCシグナリングにより設定/送信し、部分帯域の位置、SRS周波数リソースの位置(例えば、RIV)については、Inter-slotホッピングパターンを適用することができる。
【0298】
図35は周期的/非周期的SRSトリガリングの時にSRSリソース位置を可変する例示を示す図である(部分帯域の位置は可変)。
【0299】
図35は端末間のスロット内のSRSシンボル数は固定し(即ち、端末と基地局との距離による受信信号差によってエネルギー結合シンボルの数を固定)、SRSスロット間の部分帯域ホッピングを許可する設定を示す。
【0300】
提案5
【0301】
狭帯域RFを有する端末のUL全帯域又はUL SRS部分帯域の上りリンクリソース割り当てのために、intra-slotホッピングの時、リチューニング時間(retuning time)を適用可能に設定されたSRSのシンボルのうち、所定数のシンボル(nシンボル)を空ける。但し、nは設定されたSRSのシンボル数L'より小さい。このn値は、各々の狭帯域RF性能を有する端末のリチューニング遅延によって決定されるため、狭帯域RFを使用する端末はリチューニング遅延値を基地局に報告することができ、基地局は、この報告に基づいて全体の設定されたSRSシンボル内のいずれの位置にいくつのSRSシンボルを空けるかを端末に指示することができる。
【0302】
提案5-1
【0303】
基地局は設定されたSRSスロット内の空シンボル(empty symbol)の位置に関する情報をセル特定のRRCシグナリングにより設定/送信することができる。
【0304】
基地局は端末からのRF能力報告なしに一括して特定のSRSシンボルを空け、この空けられたシンボルは他の上りリンクチャネルのために使用可能である。従って、この空けられたシンボル境界で局部的(localized)リソースSRS内でシンボルレベルのホッピングを行う設定が基本になり得る。
【0305】
提案5-2
【0306】
基地局は設定されたSRSスロット内の空シンボル(empty symbol)の位置をUE-専用のRRCシグナリングにより設定/送信する。
【0307】
提案5-3
【0308】
基地局は設定されたSRSスロット内の空シンボルの位置に対して設定されたシンボルl'≦L'内において空け開始位置l'0 から空け始め、再度SRSのシンボルを送信するシンボルインデックスl'1 で示して端末に送信することができる。この時、l'0≦l'1≦L'の関係が満たされる。
【0309】
提案5-4
【0310】
端末のRF性能(全体又は部分UL帯域をカバーする送信RFの程度及び/又はRFリチューニングの程度など)を基地局に報告する。基地局は多重SRSのシンボルトリガリング(周期的/非周期的/半持続的)の時、intra-slotホッピングパターンによって空シンボルの位置、空シンボルの数及び設定されるSRSのシンボル数をRRC、MAC-CE又はDCIにより端末-特定に端末に送信する。
【0311】
図36は狭帯域RF性能を有する端末のRFリチューニングを考慮したintra-slotホッピングパターンを例示する図である。
【0312】
図36の(a)は特定端末のSRS BWとRF BW性能を例示しており、
図36の(b)は
図36の(a)の性能において1シンボルのリチューニングを例示している。
【0313】
本発明は、NRにおいて、SRSの送信時にUL全帯域のサウンディングが要求される可能性がある場合、端末のリンク予想値(link budget)などの限界によって全UL帯域の送信が不可能な端末(例えば、セルエッジ端末)が副帯域サウンディングを多重シンボル又は多重スロットにホッピングしながらUL全帯域のサウンディングを行うようにする設定及び方法について提案する。このようなSRSホッピング設定及び方法は、上りリンクリソース割り当てのみならず、状況に応じては、上りリンクビーム管理のためにも使用される。また、本発明の提案は、狭帯域RF性能を有するNR端末のホッピング支援のためにRFリチューニングを考慮したSRSホッピング設定に関する方法も提案している。
【0314】
提案6(SRS送信に関連するSRSカウンター)
【0315】
BSRSはSRS帯域幅を示すパラメータであって、{0、1、2、3}値を有し、bhopはSRS周波数ホッピング帯域幅を示すパラメータであって、{0、1、2、3}値を有する。基地局はBSRSとbhopに対する値(或いは情報)を端末にRRCシグナリングにより送信する。rはSRSの送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数を示し、r=1、2又は4である。基地局はr値をRRCシグナリングにより端末に送信する。
【0316】
1スロット内の繰り返しシンボル設定に対するintra-slotホッピングの適用のためのSRS送信タイミング公式は以下の数8の通りである。nSRSはSRS送信に関連するSRSカウンターである。
【0317】
【0318】
ここで、N
symbolは一つのスロットに設定されたSRSシンボル数である。N
sは一つの無線フレーム内のスロット数である。
はSRSが設定されたシンボルインデックス{0、…、N
symbol-1}である。n
fは無線フレームインデックスを意味し、n
sは一つの無線フレーム内のスロットインデックスを示す。T
SRSは端末特定のサウンディング参照信号を送信した周期を示す。rはスロット内においてSRSの繰り返しシンボル数を示す。
【0319】
繰り返しシンボル数(r)の設定によって、intra-slotホッピングのオン/オフ、Inter-slotホッピングのオン/オフ、繰り返しシンボルのオン/オフが決定される。
【0320】
r=1である場合
【0321】
r=1であると、BSRS(SRS帯域幅を示すパラメータ)とbhop(SRS周波数ホッピング帯域幅を示すパラメータ)の関係によってintra-slotホッピング又はInter-slotホッピングが動作又は実行される(BSRS≦bhopであると、周波数ホッピングは有効にならず、BSRS>bhopであると、周波数ホッピングが有効になる)。
【0322】
r=2である場合
【0323】
r=2であると、そのスロットに割り当てられるSRSシンボル数によって、intra-slotホッピング又はInter-slotホッピングの動作有無が決定される。Nsymbolが2である場合、intra-slotホッピングはオフになる。Nsymbolが4である場合、2つのシンボルグループにintra-slotホッピングが行われる。
【0324】
r=4である場合
【0325】
r=4であると、Nsymbolが4である場合、intra-slotホッピングはオフになる。またInter-slotホッピングはBSRSとbhopの関係によってオン/オフになる。r=4であり、Nsymbolが2である場合は、r>Nsymbolの関係であるので、SRS設定を修正して解釈することができる。即ち、端末はr=4という情報を基地局から受信したが、r>Nsymbolの関係である場合には、r=2と解釈することができる。従って、intra-slotホッピングはオフになる。またInter-slotホッピングはBSRSとbhopの関係によってオン/オフになる。例えば、BSRS≦bhopであると、Inter-slotホッピングは有効にならず(オフ)、BSRS>bhopであると、Inter-slotホッピングが有効になる(オン)。
【0326】
Nsymbolが2である場合は、r>Nsymbolの関係であるが、r=4はスロットにわたった繰り返しシンボルの数を意味することができる。この場合、intra-slotホッピングはオフになるが、Inter-slotホッピングは特定のスロットグループ(繰り返しスロット数は2より大きい)単位でBSRSとbhopの関係によってオフ/オフになる。例えば、BSRS≦bhopであると、Inter-slotホッピングは有効にならず(オフ)、BSRS>bhopであると、Inter-slotホッピングが有効になる(オン)。
【0327】
r>4である場合
【0328】
r>4であると、常にr>Nsymbolの関係になるので(Nsymbolは1、2、4のうちのいずれかであるので)、設定を修訂して解釈する必要がある。
【0329】
Nsymbol=2である時、端末は基地局からr=4という情報を受信したが、r=2と解釈する必要がある。従って、intra-slotホッピングはオフになる。また、Inter-slotホッピングはBSRSとbhopの関係によってオン/オフになる。例えば、BSRS≦bhopであると、Inter-slotホッピングは有効にならず(オフ)、BSRS>bhopであると、Inter-slotホッピングが有効になる(オン)。
【0330】
r>4であり、Nsymbol=2である時、端末はスロットにわたった繰り返しシンボルが4より大きいと解釈することができる。従って、intra-slotホッピングはオフになるが、Inter-slotホッピングは特定のスロットグループ(繰り返しスロット(SRSが繰り返して送信されるスロット)の数は2より大きい)単位でBSRSとbhopの関係によってオン/オフになる。例えば、BSRS≦bhopであると、Inter-slotホッピングは有効にならず(オフ)、BSRS>bhopであると、Inter-slotホッピングが有効になる(オン)。
【0331】
提案6に関連して端末がSRSを送信するためのプロシージャ
【0332】
図37は提案6に関連して端末がSRSを送信するためのプロシージャを例示する図である。
【0333】
図37を参照すると、端末は、基地局から一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を受信する。端末は、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいか否かを決定する。端末は、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定する。端末は、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを送信する。
【0334】
さらに端末は、基地局からSRS帯域幅を示す第1パラメータ値(BSRS)に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(bhop)に関する情報を受信する。第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、端末はSRSをスロットレベルに(周波数)ホッピングして送信することができる。
【0335】
決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたった繰り返し回数であると、端末はSRSを少なくとも2つのスロットにわたって送信する。一方、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、一つのスロットにわたった繰り返し回数であると、端末はSRSを一つのスロットにわたって周波数ホッピングを行わずに送信する。端末は
図37における第1情報及び第2情報、第1パラメータ値(B
SRS)に関する情報と、SRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(b
hop)に関する情報をRRCシグナリングにより受信することができる。
【0336】
提案6に関連して基地局がSRSを受信するためのプロシージャ
【0337】
図38は提案6に関連して基地局がSRSを受信するためのプロシージャを例示する図である。
【0338】
図38を参照すると、基地局は、一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を端末に送信する。基地局は、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定(又は認識)する。基地局は、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを受信する。
【0339】
基地局はSRS帯域幅を示す第1パラメータ値(BSRS)に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(bhop)に関する情報を端末に送信する。基地局は第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、端末からSRSを受信するが、この受信されたSRSはスロットレベルに周波数ホッピングされて受信される。決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、少なくとも2つのスロットにわたった繰り返し回数である場合、基地局はSRSを少なくとも2つのスロットにわたって受信する。一方、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数は、一つのスロットにわたった繰り返し回数である場合、基地局はSRSを一つのスロットにわたって受信するが、この場合、SRSは周波数ホッピングされていない形態で受信する。基地局は第1情報、第2情報、第1パラメータ値(BSRS)に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(bhop)に関する情報をRRCシグナリングにより端末に送信する。
【0340】
図39は提案6に関連するSRSを送信するための端末及びSRSを受信するための基地局のブロック図である。
【0341】
提案6に関連するSRSを送信するための端末
【0342】
図38を参照して説明すると、端末の受信機23は、基地局から一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を受信する。端末のプロセッサ21は、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいか否かを決定し、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定する。端末の送信機23は、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを送信する。端末の受信機23は、基地局からSRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を受信する。端末のプロセッサ21は、第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きい場合、送信機23がSRSをスロットレベルにホッピングして送信するように制御する。端末の受信機23は、第1情報、第2情報、第1パラメータ値(B
SRS)に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(b
hop)に関する情報をRRCシグナリングにより基地局から受信する。
【0343】
提案6に関連するSRSを受信するための基地局
【0344】
基地局の送信機13は、一つのスロットに設定されたSRSシンボル数に関する第1情報及びSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に関する第2情報を端末に送信する。基地局のプロセッサ11は、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が一つのスロットに設定されたSRSシンボル数より大きいと、SRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数を一つのスロットに設定されたSRSシンボル数と同じ値に決定又は認識する。基地局の受信機13は、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数に基づいてSRSを受信する。基地局の送信機13は、SRS帯域幅を示す第1パラメータ値に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値に関する情報を端末に送信する。第1パラメータ値が第2パラメータ値より大きいと、基地局の受信機13はスロットレベルに(周波数)ホッピングされた形態でSRSを受信する。
【0345】
決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が、少なくとも2つのスロットにわたった繰り返し回数である場合、基地局の受信機13はSRSを少なくとも2つのスロットにわたって受信する。一方、決定されたSRS送信のために設定されたシンボルの繰り返し回数が、一つのスロットにわたった繰り返し回数であると、基地局の受信機13は一つのスロットにわたって周波数ホッピングされていない形態でSRSを受信する。基地局の送信機13は、第1情報、第2情報、第1パラメータ値(BSRS)に関する情報とSRS周波数ホッピング帯域幅を示す第2パラメータ値(bhop)に関する情報をRRCシグナリングにより端末に送信する。
【0346】
繰り返しスロット数の定義
【0347】
他の実施例として、繰り返しスロット数を定義する。ここで、繰り返しスロット数はSRSの送信のために繰り返しが行われるスロットの数を意味する。従って、繰り返しスロット数(R)と繰り返しシンボル数(r)の組み合わせにより、intra-slotホッピング、Inter-slotホッピング、シンボルレベルの繰り返し、スロットレベルの繰り返しが行われる。以下の数9は繰り返しスロット数(R)を考慮したnSRSを示す式である。
【0348】
【0349】
N
symbolは一つのスロットに設定されたSRSシンボル数である。N
sは一つの無線フレーム内のスロット数である。
はSRSが設定されたシンボルインデックス{0、…、N
symbol-1}である。n
fは無線フレームインデックスを意味し、n
sは一つの無線フレーム内のスロットインデックスを示す。T
SRSは端末特定のサウンディング参照信号を送信した周期を示す。rはスロット内でSRSの繰り返しシンボル数を示す。RはSRS送信のための繰り返しが行われるスロット数を意味する。
【0350】
この場合、r値はスロット内のシンボル数によって制限される。Nsymbol=4である場合、r={1,2,4}であり、Nsymbol=2である場合、r={1,2}値になる。
【0351】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0352】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0353】
SRSを送信及び受信する方法と、そのための通信装置は、3GPP LTE/LTE-Aシステム、NR(5G)通信システムなどの様々な無線通信システムにおいて産業上利用可能である。