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特許7146922PDCPデータ回復の実行を通知する方法およびデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】PDCPデータ回復の実行を通知する方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20220927BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20220927BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220927BHJP
   H04W 36/06 20090101ALI20220927BHJP
【FI】
H04W28/04
H04W16/32
H04W72/04 111
H04W36/06
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020536192
(86)(22)【出願日】2018-12-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2018125092
(87)【国際公開番号】W WO2019129252
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-06-26
(31)【優先権主張番号】201711476873.X
(32)【優先日】2017-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 萌
(72)【発明者】
【氏名】チャンドリカ・クムディニエ・ウォラル
(72)【発明者】
【氏名】梁 靖
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】ZTE Corporation,[Offline discussion #19] TP on PSCell change clarification and removal of SCG Change [online],3GPP TSG RAN WG2 Meeting #100 R2-1714122(R2-1714176), [検索日 2021.06.13],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1714176.zip>,2017年12月02日,p.1-10
【文献】Samsung,Impact on Control and User Plane procedure due to Intra and Inter CU HO [online],3GPP TSG RAN WG2#NR_AdHoc#2 Meeting R2-1707105, [検索日 2021.06.12],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1707105.zip>,2017年06月16日,p.1-4
【文献】CATT,Discussion on SCG Change [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #99bis R2-1710293, [検索日 2021.06.14],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710293.zip>,2017年09月29日,p.1-2
【文献】Ericsson,Removing data forwarding from corresponding node for EN-DC - 37.340 TP [online],3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #98 R3-174834, [検索日 2021.06.14],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG3_Iu/TSGR3_98/Docs/R3-174834.zip>,2017年11月18日,p.1-14
【文献】RAN2,LS on replacement of "SCG change indication" with "PDCP change indication" [online],3GPP TSG RAN WG2 Meeting #100 R2-1714169, [検索日 2021.06.12],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1714169.zip>,2017年12月02日,p.1-11
【文献】CATT,Support of PDCP data recovery at SN during intra-eNB HO in EN-DC [online],3GPP TSG-RAN WG2 NR Ad hoc 1801 R2-1800125, [検索日 2021.06.12],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800125.zip>,2018年01月12日,p.1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタノードは、前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知するステップを備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示し、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、前記指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第2のフィールドは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用され、前記マスタノードおよび前記セカンダリノードがそれぞれマルチRAT二重接続MR-DCシナリオでのマスタノードおよびセカンダリノードである場合、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージであることを特徴とするパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法。
【請求項2】
マスタノードが、前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する前に、
前記マスタノードは、マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、前記マスタノードは、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしで維持することを決定することを特徴とする請求項1に記載のパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法。
【請求項3】
記指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、無線リソース制御(RRC)メッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ
記第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP変更指示情報(PDCP change indication)を再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式とは異なることを特徴とする請求項1に記載のパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法。
【請求項4】
前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定し、
および/または、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記下位層同期再構成プロセスは、無線リンク制御RLCエンティティ再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC)エンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つ及び複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法。
【請求項5】
セカンダリノードは、マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信し、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するステップと、
前記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するステップとを備え
前記ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第2のフィールドは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用されることを特徴とするパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復を実行する方法。
【請求項6】
記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行する前に、
前記セカンダリノードは、前記第1のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、または、
前記セカンダリノードは、前記第2のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、
決定結果が「はい」の場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、
前記第2のフィールドがセキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる場合、
前記セカンダリノードは、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定する場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、または、
前記セカンダリノードは、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定する場合、前記セカンダリノードは、前記セキュリティキー更新プロセスを実行することを決定することを特徴とする請求項5に記載のパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復を実行する方法。
【請求項7】
前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであると、
前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定し、
決定結果が「はい」であれば、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用されると、
前記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記下位層同期再構成プロセスを実行することを決定し、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項5に記載のパケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復を実行する方法。
【請求項8】
基地局であって、
前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのマスタノードであり、
前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知するように構成された送信ユニットを備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示し、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、前記指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第2のフィールドは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用され、前記マスタノードおよび前記セカンダリノードがそれぞれマルチRAT二重接続MR-DCシナリオでのマスタノードおよびセカンダリノードである場合、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージであることを特徴とする基地局。
【請求項9】
マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしに決定するように構成された決定ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の基地局。
【請求項10】
前記指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、RRCメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされることを特徴とする請求項8に記載の基地局。
【請求項11】
スタノードおよびセカンダリノードがそれぞれMR-DCシナリオにおけるマスタノードおよびセカンダリノードである場合、ノード間シグナリングメッセージは、マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージであり、
第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するようにSNに通知するために、PDCP変更指示を再利用する。ここで、SNにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、SNにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なることを特徴とする請求項8に記載の基地局。
【請求項12】
ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、セカンダリノードは、同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、ここで、同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示する情報を含まない場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行することを決定し、
および/または、
ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようにSNに指示すためにさらに使用され、ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項8に記載の基地局。
【請求項13】
基地局であって、
前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのセカンダリノードであり、
マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信するように構成された受信ユニットと、
前記ノード間シグナリングメッセージに従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するように構成された実行ユニットとを備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示し、
ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第2のフィールドは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、少なくとも2つのコーディング形式の1つコーディング形式は、指示情報を運ぶために使用されることを特徴とする基地局。
【請求項14】
記セカンダリノードは、第2の決定ユニットをさらに備え、
前記第2の決定ユニットは、第1のフィールドに、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すための有効な値があるかどうかを判断し、または、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示すための有効な値が第2のフィールドにあるかどうかを決定し、
前記第2の決定ユニットはさらに、決定結果が「はい」の場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定することを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項15】
第2のフィールドが、セキュリティキーを更新するようにSNに通知するためにPDCP変更指示を再利用する場合、PDCPデータ回復を実行するようにSNに指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、セキュリティキーを更新するようにSNに指示するときのコーディング形式とは異なり、
第2の決定ユニットはさらに、PDCP変更指示が、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定し、または、PDCP変更指示がSNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、セキュリティキー更新プロセスを実行すると決定し、
前記セカンダリノードは、第3の決定ユニットをさらに備え、
第3の決定ユニットは、同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定するように構成され、同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示す情報を運ばない場合、第3の決定ユニットは、PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定し、
または、
前記セカンダリノードは、第4の決定ユニットをさらに備え、
第4の決定ユニットは、ノード間シグナリングメッセージに従って下位層同期再構成プロセスを実行することを決定するように構成される。ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年12月29日に中国特許局に提出し、出願番号が201711476873.Xであり、発明名称が「PDCPデータ回復の実行を通知する方法およびデバイス」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にPDCPデータ回復の実行を通知する方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、二重接続(Dual Connectivity,DC)シナリオでは、ユーザ機器(User Equipment,UE)は、それに通信サービスを提供する2つの無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)ノードに同時に接続することができ、1つのRANノードはマスタノード(Master Node,MN)である。もう1つはセカンダリノード(Secondary Node,SN)である。ここで、MNは、MN側で無線構成情報を生成でき、SNは、SN側で無線構成情報を生成でき、MNおよびSNのそれぞれは、UEにサービスを提供する複数のセル(Cell)を含み得、ここで、複数のセルのうちの1つがプライマリセル(Primary Cell,PCell)で、残りがセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)である。SNがネットワーク側でUEにサービスを提供するように構成されている場合、MN(Intra-MN)でのプライマリセルハンドオーバーが発生するか、無線アクセスネットワークのセントラルユニット(Central Unit,CU)でのプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)のプロセスと同じである。MNまたはCUが変更されていないため、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)の位置は変更されていない。したがって、セキュリティキーが更新されない可能性がある。つまり、対応するPDCP再確立プロセスを実行する必要はないが、MNはPDCPデータ回復(PDCP data recovery)プロセスおよび対応する下位層同期再構成プロセスを実行する必要がある。二重接続シナリオでは、SNはユーザにデータ送信プロセスも提供する。MNとSN間の同期を達成するために、SN側もPDCPデータ回復プロセスを実行する必要があるが、MN内(Intra-MN)またはCU内(intra-CU)ハンドオーバーの場合、MNノードはPDCPデータ回復プロセスが実行する必要であることを知っている可能性があるが、SNはそれを認識できない。一方、このシナリオでは、現時点でPDCPデータ回復の実行のためにSNをトリガする解決策はまだ案出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明実施形態は、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知するために、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法およびデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復の実行を通知する方法が提供され、当該方法は、
マスタノードは、前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知し、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する。
【0006】
オプションとして、マスタノードが、前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する前に、前記方法では、さらに、
前記マスタノードは、マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、前記マスタノードは、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしで維持することを決定する。
【0007】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは指示情報を運び、前記指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、RRCメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ、前記指示情報は、前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0008】
オプションとして、前記方法ではさらに、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報の運ぶに使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0009】
オプションとして、前記マスタノードおよび前記セカンダリノードがそれぞれマルチRAT二重接続(Multi-RAT Dual Connectivity,MR-DC)シナリオでのマスタノードおよびセカンダリノードである場合、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージである。
【0010】
オプションとして、前記第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP変更指示情報(PDCP change indication)を再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式とは異なる。
【0011】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定する。
【0012】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記下位層同期再構成プロセスは、無線リンク制御(RLC)エンティティ再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC)エンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0013】
第2の態様では、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)データ回復を実行する方法は、
セカンダリノードは、マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信するステップと、
前記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するステップとを備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する。
【0014】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0015】
オプションとして、前記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行する前に、前記方法ではさらに、
前記セカンダリノードは、前記第1のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、または、
前記セカンダリノードは、前記第2のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、
決定結果が「はい」の場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0016】
オプションとして、前記第2のフィールドがセキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる場合、前記方法ではさらに、
前記セカンダリノードは、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定する場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、または、
前記セカンダリノードは、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定する場合、前記セカンダリノードは、前記セキュリティキー更新プロセスを実行することを決定する。
【0017】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記方法ではさらに、
前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定し、
決定結果が「はい」であれば、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0018】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記方法ではさらに、
前記セカンダリノードは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記下位層同期再構成プロセスを実行することを決定し、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0019】
第3の態様では、基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのマスタノードであり、
命令を格納するように構成されたメモリ;
前記メモリ内の命令を読み取って次のプロセスを実行するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサの制御下でデータを送信するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、送受信機を介して前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知し、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する。
【0020】
オプションとして、前記プロセッサはさらに、送受信機を介して前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する前に、前記マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしに決定する。
【0021】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは指示情報を運び、前記指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、無線リソース制御(RRC)メッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ、前記指示情報は、前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0022】
オプションとして、前記プロセッサはさらに、
前記ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0023】
オプションとして、前記マスタノードおよび前記セカンダリノードがそれぞれMR-DCシナリオでのマスタノードおよびセカンダリノードである場合、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージである。
【0024】
オプションとして、前記第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式とは異なる。
【0025】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定する。
【0026】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0027】
第4の態様では、基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのセカンダリノードであり、
命令を格納するように構成されたメモリと、
前記メモリ内の命令を読み取って次のプロセスを実行するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサの制御下でデータを受信するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、送受信機によりマスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信し、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示し、
前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行する。
【0028】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0029】
オプションとして、前記プロセッサはさらに、
前記プロセッサが前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行する前に、前記第1のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、または、前記第2のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、
決定結果が「はい」の場合、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0030】
オプションとして、前記第2のフィールドがセキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる場合、前記プロセッサはさらに、
前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定された場合、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、または、
前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定された場合、前記セキュリティキー更新プロセスを実行すると決定する。
【0031】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記プロセッサはさらに、
前記同期再構成要求に従って、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記プロセッサは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、
決定結果が「はい」であれば、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0032】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記プロセッサはさらに、
前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記下位層同期再構成プロセスを実行することを決定し、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0033】
第5の態様では、基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのマスタノードであり、前記マスタノードは、
前記マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージを前記セカンダリノードに送信して、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知するように構成された送信ユニットを備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する。
【0034】
オプションとして、前記マスタノードは、マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしに決定するように構成された決定ユニットをさらに備える。
【0035】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは指示情報を運び、前記指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、RRCメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ、前記指示情報は、前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0036】
オプションとして、前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記マスタノードは、前記ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0037】
オプションとして、前記マスタノードおよび前記セカンダリノードがそれぞれMR-DCシナリオでのマスタノードおよびセカンダリノードである場合、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージである。
【0038】
オプションとして、前記第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式とは異なる。
【0039】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、前記セカンダリノードは、前記同期再構成要求に従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記セカンダリノードは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定する。
【0040】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0041】
第6の態様では、基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのセカンダリノードであり、前記セカンダリノードは、
マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信するように構成された受信ユニットと、
前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように構成された実行ユニットと、
を備え、
前記ノード間シグナリングメッセージは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する。
【0042】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、前記指示情報は、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用され、前記第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
前記ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより前記指示情報を運び、前記第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、前記少なくとも2つのコーディング形式の1つは指示情報を運ぶために使用される。
【0043】
オプションとして、前記セカンダリノードは、第2の決定ユニットをさらに備え、
前記決定ユニットは、前記第1のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、または、前記第2のフィールドに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があるかを決定し、
前記決定ユニットはさらに、決定結果が「はい」の場合、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0044】
オプションとして、前記第2のフィールドがセキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに通知するためのPDCP change indicationを再利用し、前記PDCP change indicationは、前記セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するときのコーディング形式は、前記セカンダリノードにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる場合、
前記決定ユニットはさらに、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードに前記PDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定された場合、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、または、前記PDCP change indicationに前記セカンダリノードにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示するための有効な値があると決定された場合、前記セキュリティキー更新プロセスを実行すると決定する。
【0045】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであると、前記セカンダリノードは、第3の決定ユニットをさらに備え、
前記第3の決定ユニットは、前記同期再構成要求に従って、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定し、前記同期再構成要求が更新されたセキュリティキーを運ばない場合、または、セキュリティキーを更新するように前記セカンダリノードに指示する情報を運ばない場合、前記第3の決定ユニットは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定し、
前記第3の決定ユニットはさらに、決定結果が「はい」であれば、前記PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0046】
オプションとして、前記ノード間シグナリングメッセージは、前記PDCPデータ回復プロセスを実行するに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように前記セカンダリノードに指示するためにさらに使用され、前記セカンダリノードは、第4の決定ユニットをさらに備え、
前記第4の決定ユニットは、前記ノード間シグナリングメッセージに従って前記下位層同期再構成プロセスを実行することを決定し、前記下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0047】
第7の態様では、コンピュータ可読記憶メディアがさらに提供される。
【0048】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されているときに、コンピュータに第1または第2の態様で説明した方法を実行させるコンピュータ命令を格納する。
【発明の効果】
【0049】
本発明の実施形態では、MNは、MNとSNとの間のノード間シグナリングメッセージ(inter-node message)を介して、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知することができる。したがって、MNがセキュリティキーを更新せずにPDCPデータ回復プロセスのみを実行する必要がある場合、MNはノード間シグナリングメッセージを介してSNにも通知できるため、SNはそれに応じてPDCPデータ回復プロセスを実行できる。SN側のリンク通信の中断とSN側のデータ損失の導入を回避できるためユーザにサービスを提供するMNとSNのデータ送信を継続して実行でき、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明に係る実施例や従来の技術解決策をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0051】
図1】本発明実施形態によって提供される方法のフロー概略図である。
図2】本発明実施形態によって提供されるマスタノードの構造概略図である。
図3】本発明実施形態によって提供されるマスタノードの構造概略図である。
図4】本発明実施形態によって提供されるセカンダリノードの構造概略図である。
図5】本発明実施形態によって提供されるセカンダリノードの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本発明の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付の図面と組み合わせて、以下に明確かつ完全に説明する。
【0053】
発明者は本発明を考案する際に以下のことに気づいた:現在、SNがネットワーク側でUEにサービスを提供するように構成されているとき、MNにおいて、MN内ハンドオーバーまたはCU内ハンドオーバーが発生された場合、MNまたはCUが変更されていないため、PDCP位置は変化していない。したがって、セキュリティキーは更新されない可能性がある。つまり、対応するPDCP再確立プロセスを実行する必要はないが、この時点で、MNはPDCPデータ回復プロセスと対応する下位層の同期再構成プロセスを実行する必要がある。二重接続シナリオでは、SNはユーザにデータ送信プロセスも提供する。MNとSNの間の同期を達成するために、SN側もPDCPデータ回復プロセスを実行する必要があるが、MN内またはCU内ハンドオーバーの場合、MNはPDCPデータ回復プロセスが実行されますが、SNはそれを認識できない。このシナリオの場合、現時点では、SNをトリガしてPDCPデータリカバリを実行する解決策はない。
【0054】
これを考慮して、本発明の実施形態は、PDCPデータ回復を実行するようにSNに通知する解決策を提供する。この解決策では、MNは、MNとSNとの間のノード間シグナリングを介してメッセージPDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知することができる。したがって、MNがセキュリティキーを更新せずにPDCPデータ回復プロセスのみを実行する必要がある場合、MNはノード間シグナリングメッセージを介してSNにも通知できるため、SNはそれに応じてPDCPデータ回復プロセスを実行できる。SN側のリンク通信の中断とSN側のデータ損失の導入を回避できるため、ユーザにサービスを提供するMNとSNのデータ送信を継続して実行でき、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0055】
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を、図面を参照して以下に紹介する。
【0056】
図1を参照すると、本発明の実施形態は、PDCPデータ回復を実行するように二次ノード、SNに通知する方法を提供する。この方法は、MNで実行できる。MN内ハンドオーバーのシナリオを例にとると、この方法のフローは次のように説明され、SN側の方法の説明は以下のフローの説明にも含まれる。ここで、本発明の実施形態の方法は、デュアル接続およびマルチ接続通信システムにおいて、PDCPデータ回復プロセスを実行するように他のネットワークノードに通知する必要があるシナリオに適用できることが述べられるべきである。たとえば、SNまたは他の非SNノードに通知して、PDCPデータ回復プロセスを実行することができる。以下では、例として、MNがSNにPDCPデータ回復プロセスを実行するよう通知する。
【0057】
ステップ101:MNは、MN内ハンドオーバープロセスをトリガし、セキュリティキーが更新される必要はないと決定する。
【0058】
本発明の一実施形態では、MNは、MN内ハンドオーバープロセスをトリガし、MNのプライマリセルのみが変更され、MNは変更されていないため、PDCPの位置は変更されていない。したがって、セキュリティキーが更新されない可能性があり、PDCPデータ回復プロセスと、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期構成処理とを実行するだけでよい。ここで、PDCPデータ回復プロセスは、MN内ハンドオーバープロセスによって中断されたユーザデータ送信を回復するため、MN内ハンドオーバー後に、送信されなかったユーザデータの継続性と整合性を保証できる。
【0059】
具体的には、MNがMN内ハンドオーバープロセスを実行するとき、ユーザのために構成されたSNも維持され得る。したがって、MNがPDCPデータ回復プロセスを実行する必要がある場合、それに応じて、SNも、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行する必要がある。
【0060】
本発明の実装形態では、PDCPデータ回復プロセスを実行するようSNに通知する必要があるシナリオに制限はない。すなわち、MNがMN内ハンドオーバープロセスをトリガし、SNが変更されないままであるのは、考えられるシナリオにすぎず、PDCPデータ回復プロセスを実行するようSNに通知する必要がある他の可能なシナリオでは、本発明の実施形態の方法も適用可能である。
【0061】
ステップ102:MNは、SNにノード間シグナリングメッセージを送信し、SNは、当該ノード間シグナリングメッセージを受信する。
【0062】
本発明の一実施形態では、MNは、MNとSNとの間のノード間シグナリングメッセージを使用することができ、当該ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示するために使用される。もちろん、ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようにSNに指示するためにも使用できる。ここで、ノード間シグナリングメッセージは、明示的または暗黙的な方法でPDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知する。
【0063】
本発明の実装形態では、明示的な方法は、ノード間シグナリングメッセージでPDCPデータ回復プロセスを実行するようにセカンダリノードに指示するための指示情報を直接に運ぶことである。ここで、指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングすることができる。X2/Xnは2つの基地局間のインターフェースであり、X2/Xn APメッセージはX2/Xn APプロトコルを使用してコーディングする。または、指示情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)メッセージのコーディングフォーマットでコーディングする。
【0064】
具体的には、ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドを通じて指示情報を運ぶことができ、すなわち、第1のフィールドは、指示情報を運ぶために元のノード間シグナリングメッセージに追加され得る。ここで、新しく定義された第1のフィールドは、オプション属性または必須属性フィールドである。オプションの属性フィールドは、第1のフィールドが存在しないか、存在する可能性があり、指示情報を伝送する必要がない場合に有効な値とは異なる他の値を伝送することを意味する。必須の属性フィールドとは、指示情報が運ばれたときに第1のフィールドにSNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示する有効な値があり、指示情報を伝送する必要がない場合に有効な値とは異なる他の値があることを意味する。
【0065】
本発明の実施形態では、第1のフィールドのビット(bit)数は限定されず、例えば、第1のフィールドは、1ビットまたは2ビットであってよい。たとえば、第1のフィールドが1ビットの場合、0は、SNがPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示されていることを示す。したがって、第1のフィールドがオプションの属性フィールドである場合、第1のフィールドが存在して0である場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行する必要があることを示す。また、SNは、第1のフィールドが存在しないか存在し、0でない場合、PDCPデータ回復プロセスを実行する必要はない。第1のフィールドが必須属性フィールドであり、第1のフィールドが0の場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行する。第1のフィールドが0ではない別の値である場合、たとえば、別の値が1の場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行する必要はない。逆に、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すために、1または別の値を規定することも可能である。PDCPデータリカバリプロセスを実行するようにSNに指示すための0または1または別の値の使用に制限はない。
【0066】
具体的には、ノード間シグナリングメッセージは、ノード間シグナリングメッセージ内の第2のフィールドを再利用することによって指示情報を運ぶことができ、第2のフィールドはノード間シグナリングメッセージ内の任意のフィールドであり、第2のフィールドは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式が異なる情報を運ぶために使用されてもよく、少なくとも2つのコーディング形式のうちの1つが指示情報を運ぶために使用されてもよい。もちろん、第2のフィールドは、ノード間シグナリングメッセージのオプションの属性または必須の属性フィールドであってもよく、第2のフィールドに含まれるビット数は、本発明の実施形態では限定されない。再利用される第2のフィールドについては、特定のアプリケーションシナリオについて以下で説明する。
【0067】
MR-DCシナリオでは、MNはE-Utranタイプの基地局または5G基地局であり得、SNは5G基地局またはE-Utranタイプの基地局である。MR-DCシナリオでは、MNがSCG(Secondary Cell Group)ベアラまたはマスターセルグループ(Master Cell Group,MCG)/SCGスプリット(split)ベアラのセカンダリセルグループ(SCG)部分を追加、変更、および解放すると、MNはセカンダリノード変更要求(SgNB Modification Reuqest)をSCG構成を更新するようにSNに通知するメッセージである。具体的には、SgNB修正要求メッセージは、ベアラコンテキスト情報、UEコンテキスト情報、データ転送アドレス情報、およびSNによって更新される必要があるSCG構成情報を含み得る。そうである場合、MNは、セキュリティキーを更新するようにSNに通知する必要がある。SgNB修正要求メッセージは、セキュリティキー更新プロセスを実行するようにSNに通知するために使用されるPDCP変更指示(PDCP change indication)をさらに含み得る。したがって、MR-DCシナリオでは、第2のフィールドはPDCP変更指示である可能性がある。特定のアプリケーションでは、SNにPDCPデータリカバリの実行を指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式が、SNにセキュリティキーの更新を指示するときのコーディング形式と異なることを確認する必要があるだけである。たとえば、PDCP変更の指示に1ビットが含まれている場合、0を使用してSNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示し、1を使用してSNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すことが可能である。次に、SNは、SgNB修正要求メッセージを受信した後、PDCP変更指示の特定の値に従って実行されるプロセスを判断することができる。逆に、SNにセキュリティキーの更新処理の実行を示すために1を使用し、SNにPDCPデータ回復プロセスの実行を示すために0を使用することを規定することもできる。もちろん、PDCP変更指示によって使用されるビット数は、本発明の実施形態に限定されない2ビットなどの他の値であってもよい。もちろん、PDCPデータ回復プロセスをしめすために使用されるコーディングも制限されない。
【0068】
暗黙の方法は以下に説明される。
【0069】
本発明の実装形態では、暗黙の方法は次のとおりである可能性がある。ノード間シグナリングメッセージには、PDCPデータ回復を実行するようにSNに直接指示す指示情報は含まれないが、SNは、ノード間シグナリングメッセージを受信した後、ノード間シグナリングメッセージに含まれる内容に応じてPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを判断できる。
【0070】
具体的には、ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり得、MNは、同期再構成要求で更新されたセキュリティキーを運ぶか、またはセキュリティキーを更新するようにSNに指示する情報を運び得る。したがって、SNは、同期再構成要求に従ってセキュリティキー更新プロセスを実行することができる。それに応じて、MNが同期再構成要求をSNに送信するが、同期再構成要求は、SNにセキュリティキーを更新するように指示するいかなる情報も運ばない場合、例えば、更新されたセキュリティキーを運んでいないか、SNにセキュリティキーを更新するように指示する情報を運んでいない場合、SNは、そのような同期再構成を受信した後に同期再構成が必要であるがセキュリティキーを更新する必要がないことを知っている場合がある。したがって、PDCPデータ回復プロセスのみを実行できる。つまり、PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかは、他の可能性を除外して決定できる。
【0071】
本発明の一実施形態では、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知することに加えて、ノード間シグナリングメッセージをさらに使用して、SNにPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように指示することができる。したがって、SNは、ノード間シグナリングメッセージに従ってPDCPデータ回復プロセスを実行することを決定するときに、下位層同期再構成プロセスを実行することをさらに決定することができる。ここで、下位層同期再構成プロセスは、1つまたは複数のRLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティリセットプロセス、およびランダムアクセスプロセス農地の1つまたは複数を含む。つまり下位層の同期再構成プロセスは、これら3つのプロセスのいずれか1つまたは任意の組み合わせである。
【0072】
具体的には、ノード間シグナリングメッセージに含まれる指示情報を介して、SNにPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するように指示すことが可能であり、またはSNにPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層の同期再構成プロセスを暗黙的に実行するように指示すことも可能である。例えば、上述のように、MNが同期再構成要求を含むメッセージをSNに送信するとき、MNは更新されたセキュリティキーを運ばないか、またはセキュリティキーを更新するようにSNに指示する情報を運ばない。このように、SNは、同期再構成要求に従って、PDCPデータ回復プロセスを実行する必要があると判断でき、したがって、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行する必要があると判断できる。
【0073】
ステップ103:SNは、ノード間シグナリングメッセージに従って、PDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定する。
【0074】
具体的には、MNが新しく定義された第1のフィールドを通じて指示情報を運ぶ場合、SNは、ノード間シグナリングメッセージを受信した後に、第1のフィールドが、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示すための有効な値を有するかどうかを判断し得る。そうである場合、SNは、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行することを決定する。そうでない場合、SNは、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行する必要がないと判断する。たとえば、MNはSN修正プロセス(SN modification)を開始してMCGスプリット(split)データ無線ベアラ(Data Radio Bearer,DRB)を解放するため、MNからSNに送信されるSgNB修正要求(SgNB Modification Reuqest)メッセージに第1のフィールドが含まれていないか、第1のフィールドにPDCPデータリカバリプロセスを実行するようにSNに指示す有効な値が含まれる。次に、SNは、SgNB修正要求メッセージを受信した後、同期再構成プロセスなしで、MNによって示されたDRBを直接解放する。
【0075】
具体的には、例えば、MR-DCシナリオにおいて、MNが再利用された第2のフィールドを通じて指示情報を運ぶ場合、第2のフィールドは、SgNB修正要求メッセージ内のPDCP変更指示であり得る。次に、SNは、SgNB修正要求メッセージを受信した後、PDCP変更指示の値が、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すための有効な値であるか、SNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示すための有効な値であるかに基づいて、SNが実行する必要があるアクションを決定する。PDCP変更指示の値が、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示すための有効な値である場合、SNは、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行することを決定する。そして、PDCP変更指示の値が、SNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように指示すための有効な値である場合、SNは、セキュリティキー更新プロセスを実行することを決定する。
【0076】
具体的には、MNによってSNに送信された同期再構成要求を含むメッセージが、更新されたセキュリティキーを運ばないか、またはSNにセキュリティキーを更新するように支持する情報を運ばない場合、SNは、PDCPデータ回復プロセスと、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層の同期再構成プロセスを実行することを決定することができる。
【0077】
ステップ104:決定結果が「はい」であれば、SNは、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行する。
【0078】
ステップ105:SNは応答メッセージをMNに送信し、MNは応答メッセージを受信する。
【0079】
SNが、PDCPデータ回復プロセスおよびPDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行した後、UEはまた、SNに対応する同期再構成プロセスを実行する必要があるので、SNによって生成された応答メッセージは、UEにSN同期再構成を実行するように指示する情報を含み得、MNは、UEにSN同期再構成を実行するように指示する情報をUEに転送する。
【0080】
ステップ106:MNは、RRC同期再構成メッセージをUEに送信し、UEは、RRC同期再構成メッセージを受信する。
【0081】
MNがSNから応答メッセージを受信した後、MNは、RRC同期再構成メッセージをUEに送信することができ、RRC同期再構成メッセージは、MN同期再構成情報およびSN同期再構成情報を含み、セキュリティキーを更新するのではなく、PDCPデータリカバリプロセスと対応する下位層の同期再構成プロセスを実行するようにUEに通知する。
【0082】
要約すると、本発明の一実施形態では、MNは、MNとSNとの間のノード間シグナリングを介してメッセージPDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに通知することができる。したがって、MNがセキュリティキーを更新せずにPDCPデータ回復プロセスのみを実行する必要がある場合、MNはノード間シグナリングメッセージを介してSNにも通知できるため、SNはそれに応じてPDCPデータ回復プロセスを実行できる。SN側のリンク通信の中断とSN側のデータ損失の導入を回避できるため、ユーザにサービスを提供するMNとSNのデータ送信を継続して実行でき、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0083】
本発明の実施形態では、プロセス全体の説明を容易にするために、図1に示されるプロセスは、MNおよびSNによって実行される方法を混合することによって説明されるが、MNとSN両方は、対応する方法ステップを個別に実行できる。
【0084】
図2を参照すると、同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態は、基地局をさらに提供する。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのマスタノードであり、マスタノードは、メモリ201、プロセッサ202、およびト送受信機203を含み、メモリ201およびト送受信機203は、バスインターフェース(これを図2の例として取る)を介してプロセッサ202に接続することができ、または特別な接続線を介してプロセッサ202に接続されている。
【0085】
ここで、メモリ201は、プログラムを格納するように構成されてもよい。プロセッサ202は、メモリ201内のプログラムを読み取って以下のプロセスを実行するように構成されてもよい:送受信機203を介してマスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージをセカンダリノードに送信し、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する。ここで、ノード間シグナリングメッセージは、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すために使用される。送受信機203は、プロセッサ202の制御下でデータを送信するように構成された送受信機。
【0086】
オプションとして、プロセッサ202は、さらに、送受信機203を介してマスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージをセカンダリノードに送信し、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する前に、マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガして、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしに決定する。
【0087】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは指示情報を運び、指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、無線リソース制御(RRC)メッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ、ここで、指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0088】
オプションとして、プロセッサ202はさらに、以下のように構成される。
【0089】
ノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドを介して指示情報を伝送する。指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0090】
ここで、第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドである。
【0091】
または、
ノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、指示情報を伝送する。ここで、第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、少なくとも2つのコーディング形式の1つコーディング形式は、指示情報を運ぶために使用される。
【0092】
オプションとして、マスタノードおよびセカンダリノードがそれぞれMR-DCシナリオにおけるマスタノードおよびセカンダリノードである場合、ノード間シグナリングメッセージは、マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージである。
【0093】
オプションとして、第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するようセカンダリノードに通知するためにPDCP変更指示を再利用する。ここで、SNにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、SNにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる。
【0094】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、セカンダリノードは、同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定することができる。ここで、同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示する情報を含まない場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行することを決定できる。
【0095】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようSNに指示すためにさらに使用される。ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティリセットプロセス、およびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0096】
ここで、図2において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ202によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ201によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機203は、複数の要素であり得る、すなわち、送信機および受信機を含み得、伝送媒体を介して他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する。プロセッサ202は、バスアーキテクチャおよび一般的な処理を管理する責任があり、メモリ201は、プロセッサ202によって使用されるデータを格納することができる。
【0097】
図3を参照すると、同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態において基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのマスタノードであり、当該デバイスは、マスタノードとセカンダリノード間のノード間シグナリングメッセージをセカンダリノードに送信するように構成された送信ユニット301を備える。セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように通知する。
【0098】
ここで、ノード間シグナリングメッセージは、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すために使用される。
【0099】
オプションとして、マスタノードは、決定ユニット302をさらに備える。
【0100】
決定ユニット302は、マスタノード内のプライマリセルハンドオーバー(intra-MN handover)プロセスまたは無線アクセスネットワークのセントラルユニット内のプライマリセルハンドオーバー(intra-CU handover)プロセスをトリガし、セカンダリノードを維持し、セキュリティキーの更新なしに決定する。
【0101】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは指示情報を運び、指示情報は、X2/Xn APメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされるか、または、RRCメッセージのコーディングフォーマットでコーディングされ、ここで、指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。
【0102】
オプションとして、マスタノードノード間シグナリングメッセージの新しく定義された第1のフィールドを介して指示情報を伝送する。指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。ここで、第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
マスタノードノード間シグナリングメッセージの第2のフィールドを再利用することにより、指示情報を伝送する。ここで、第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、少なくとも2つのコーディング形式の1つコーディング形式は、指示情報を運ぶために使用される。
【0103】
オプションとして、マスタノードおよびセカンダリノードがそれぞれMR-DCシナリオにおけるマスタノードおよびセカンダリノードである場合、ノード間シグナリングメッセージは、マスタノードによって開始されたセカンダリノード修正プロセスにおけるセカンダリノード修正要求メッセージである。
【0104】
オプションとして、第2のフィールドは、セキュリティキーを更新するようにSNに通知するために、PDCP変更指示を再利用する。ここで、SNにPDCPデータ回復を実行するように指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、SNにセキュリティキーを更新するように指示するときのコーディング形式とは異なる。
【0105】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、セカンダリノードは、同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定することができる。ここで、同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示する情報を含まない場合、SNはPDCPデータ回復プロセスを実行することを決定できる。
【0106】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようにSNに指示すためにさらに使用される。ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0107】
このデバイスは、図1に示される実施形態によって提供される方法を実行するために使用され得るので、デバイスの機能モジュールによって実装され得る機能は、図1に示される実施形態の説明を参照し得る。第1の決定ユニット302も図2に示されているが、繰り返されないが、第1の決定ユニット302は必須の機能モジュールではないので、図2では破線で示されていることを理解されたい。
【0108】
図4を参照すると、同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態において、基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのセカンダリノードであり、セカンダリノードは、メモリ401、プロセッサ402、およびト送受信機403を含み、ここで、メモリ401およびト送受信機403は、バスインターフェース(これを図4の例として取る)を介してプロセッサ402に接続することができ、または、特別な接続線を介してプロセッサ402に接続される。
【0109】
ここで、メモリ401は、プログラムを格納するように構成されてもよい。送受信機403は、マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信するように構成される。プロセッサ402は、メモリ401内の命令を読み取って次のプロセスを実行するように構成される。プロセッサは、ノード間シグナリングメッセージに従って、PDCPデータ回復プロセスを実行する。ここで、ノード間シグナリングメッセージは、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すために使用される。
【0110】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。ここで、第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2フィールドを介して指示情報を伝送する。ここで、第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、少なくとも2つのコーディング形式の1つコーディング形式は、指示情報を運ぶために使用される。
【0111】
オプションとして、プロセッサ402はさらに、以下のように構成される。
【0112】
プロセッサ402がノード間シグナリングメッセージに従ってPDCPデータ回復プロセスを実行する前に、第1のフィールドに、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すための有効な値があるかどうかを判断する。または、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示すための有効な値が第2のフィールドにあるかどうかを判断する。
【0113】
決定結果が「はい」の場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定する。
【0114】
オプションとして、第2のフィールドが、セキュリティキーを更新するようにSNに通知するためにPDCP変更指示を再利用する場合、PDCPデータ回復を実行するようにSNに指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、SNにセキュリティキーを更新するように指示する場合のコーディング形式とは異なると、プロセッサ402はさらに以下のように構成される。
【0115】
PDCP変更指示が、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定する。または、
PDCP変更指示がSNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、セキュリティキー更新プロセスを実行すると決定する。
【0116】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、プロセッサ402はさらに、以下のように構成される。
【0117】
同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定する。ここで、同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示す情報を運ばない場合、プロセッサ402は、PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定することができる。
【0118】
決定結果が「はい」であれば、PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0119】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようにSNに指示すためにさらに使用され、その後、プロセッサ402はさらに以下のように構成される。
【0120】
ノード間シグナリングメッセージに従って、下位層の同期再構成プロセスを実行することを決定する。ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0121】
ここで、図4において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ402によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ401によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機403は、複数の要素であり得る、すなわち、送信機および受信機を含み得、伝送媒体を介して他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する。プロセッサ402は、バスアーキテクチャおよび一般的な処理を管理する責任があり、メモリ401は、プロセッサ402によって使用されるデータを格納することができる。
【0122】
図5を参照すると、同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態において基地局が提供される。前記基地局は、二重接続およびマルチ接続通信システムでのセカンダリノードであり、セカンダリノードは、
マスタノードによって送信されたノード間シグナリングメッセージを受信するように構成された受信ユニット501と、
ノード間シグナリングメッセージに従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するように構成された実行ユニット502とを備える。
【0123】
ここで、ノード間シグナリングメッセージは、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すために使用される。
【0124】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、新しく定義された第1のフィールドにより指示情報を運び、指示情報は、セカンダリノードにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示するために使用される。ここで、第1のフィールドはオプション属性または必須属性フィールドであり、または、
ノード間シグナリングメッセージは、再利用された第2のフィールドにより指示情報を運び、ここで、第2のフィールは少なくとも2つのコーディング形式を含み、異なるコーディング形式は異なる情報を運ぶために使用され、少なくとも2つのコーディング形式の1つコーディング形式は、指示情報を運ぶために使用される。
【0125】
オプションとして、セカンダリノードは、第2の決定ユニット503をさらに備える。
【0126】
決定ユニットは、第1のフィールドに、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように指示すための有効な値があるかどうかを判断する。または、PDCPデータ回復プロセスを実行するようにSNに指示すための有効な値が第2のフィールドにあるかどうかを判断する。
【0127】
決定ユニットはさらに、決定結果が「はい」の場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定する。
【0128】
オプションとして、第2のフィールドが、セキュリティキーを更新するようにSNに通知するためにPDCP変更指示を再利用する場合、PDCPデータ回復を実行するようにSNに指示するときのPDCP変更指示のコーディング形式は、セキュリティキーを更新するようにSNに指示するときのコーディング形式とは異なる。
【0129】
決定ユニットはさらに、PDCP変更指示が、SNにPDCPデータ回復プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、PDCPデータリカバリプロセスを実行すると決定し、または、PDCP変更指示がSNにセキュリティキー更新プロセスを実行するように命令するための有効な値を有すると決定された場合、セキュリティキー更新プロセスを実行すると決定する。
【0130】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、同期再構成要求を含むメッセージであり、セカンダリノードは、第3の決定ユニット504をさらに備える。
【0131】
第3の決定ユニット504は、同期再構成要求に従ってPDCPデータ回復プロセスを実行するかどうかを決定するように構成される。同期再構成要求が更新されたセキュリティキーまたはSNにセキュリティキーを更新するように指示す情報を運ばない場合、第3の決定ユニット504は、PDCPデータ回復プロセスを実行することを決定することができる。
【0132】
第3の決定ユニット504はさらに、決定結果が「はい」であれば、PDCPデータ回復プロセスを実行すると決定する。
【0133】
オプションとして、ノード間シグナリングメッセージは、PDCPデータ回復プロセスに対応する下位層同期再構成プロセスを実行するようにSNに指示すためにさらに使用され、セカンダリノードは、第4の決定ユニット505をさらに備える。
【0134】
第4の決定ユニット505は、ノード間シグナリングメッセージに従って下位層同期再構成プロセスを実行することを決定するように構成される。ここで、下位層同期再構成プロセスは、RLCエンティティ再確立プロセス、MACエンティティ再構成プロセスおよびランダムアクセスプロセスのうちの1つまたは複数を含む。
【0135】
このデバイスは、図1に示される実施形態によって提供される方法を実行するために使用され得るので、デバイスの機能モジュールによって実装され得る機能は、図1に示される実施形態の説明を参照し得る。図5には、第2の決定ユニット503から第4の決定ユニット505も示されているが、繰り返されないが、第2の決定ユニット503から第4の決定ユニット505は必須の機能モジュールではないので、それらは、図5では破線で示されている。
【0136】
同じ発明思想に基づいて、本発明実施形態は、コンピュータ上で実行するときにコンピュータに図1に示す方法を実行させるコンピュータ命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0137】
特定の実施プロセスにおいて、コンピュータ可読記憶媒体は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus flash drive,USB)フラッシュドライブ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスクまたはプログラムコードを格納できるさまざまな記憶媒体を含む。
【0138】
本発明の実施形態では、開示されたデバイスおよび方法は、他の方法で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述の装置の実施形態は単なる概略であり、例えば、ユニットまたはユニットの分割は、単に論理的な機能の分割である。実際の実装では、他の分割方式が存在する可能性がある。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせたり、別のシステムに統合したり、一部の機能を無視したり、実行しないことができる。さらに、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニット間の間接結合または通信接続を介して実装され得、電気的または他の形態であり得る。
【0139】
本発明の実施形態では、様々な機能ユニットを1つの処理ユニットに統合することができ、または様々なユニットを独立した物理モジュールにすることもできる。
【0140】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、それは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本発明の実施形態の技術的解決策のすべてまたは一部は、ソフトウェア製品の形で具現化され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(たとえば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)またはプロセッサがすべてまたはいくつかを実行することを可能にするために使用されるいくつかの命令を含む。本発明の様々な実施形態の方法のステップ。上記の記憶媒体には、ユニバーサルシリアルバスフラッシュドライブ(universal serial bus flash drive)、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、コンパクトディスク、またはプログラムコードを格納できる様々な媒体が含まれる。
【0141】
上記のように、上記の実施形態は、本出願の技術的解決策を詳細に紹介するためにのみ使用されるが、上記の実施形態の説明は、本発明の実施形態の方法を理解するのを助けるためにのみ使用され、本発明の実施形態に対する制限として解釈されるべきである。当業者が容易に考えることができるすべての変更または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0142】
201 メモリ
202 プロセッサ
203 送受信機
301 送信ユニット
302 決定ユニット
401 メモリ
402 プロセッサ
403 送受信機
501 受信ユニット
502 実行ユニット
503 第2の決定ユニット
504 第3の決定ユニット
505 第4の決定ユニット
図1
図2
図3
図4
図5