(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-26
(45)【発行日】2022-10-04
(54)【発明の名称】エレベータ制御装置およびエレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法
(51)【国際特許分類】
B66B 3/00 20060101AFI20220927BHJP
【FI】
B66B3/00 R
(21)【出願番号】P 2021144615
(22)【出願日】2021-09-06
【審査請求日】2021-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】西田 岳人
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-256757(JP,A)
【文献】特開2013-245090(JP,A)
【文献】特開2011-51715(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106379779(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00-3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータのかごに設置されたかご内操作ボタンの押圧回数を計数する押圧回数計数部と、
前記押圧回数計数部で計測されたかご内操作ボタンの押圧回数が所定値以上になった場合に、押圧回数オーバー情報を出力する押圧回数判定部と、
前記押圧回数判定部から押圧回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外するとともに、かご内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する走行制御部と、
前記走行制御部により運転を休止した際、乗場に設置された乗場表示装置に消毒中である旨を表示するよう促す報知部と、を備えるエレベータ制御装置。
【請求項2】
エレベータのかごに設置されたかごドアの開閉回数を計数するドア開閉回数計数部と、
前記ドア開閉回数計数部で計測されたかごドアの開閉回数が所定値以上になった場合に、開閉回数オーバー情報を出力するドア開閉回数判定部と、
前記ドア開閉回数判定部から開閉回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外するとともに、かご内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する走行制御部と、
前記走行制御部により運転を休止した際、乗場に設置された乗場表示装置に消毒中である旨を表示するよう促す報知部と、を備えるエレベータ制御装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記走行制御部により運転を休止した旨を当該エレベータを管理する管理センタに報知してかご内消毒を促す、請求項1または2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項4】
エレベータ利用者が所持する携帯端末に対して、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止する場合にはその旨を含む運行情報を通知する通知部、をさらに備える請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータ制御装置。
【請求項5】
エレベータ利用者が操作したかご内操作ボタンの押圧回数を計数し、またはエレベータのかごドアの開閉回数を計数し、
計数されたかご内操作ボタンの押圧回数が所定値以上になった場合、または計数されたかごドアの開閉回数が所定値以上になった場合、回数オーバー情報を出力し、
前記回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外し、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するとともに、当該かご内を消毒するよう報知し、
乗場に設置された乗場表示装置には消毒による運行停止を表示する、エレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法。
【請求項6】
前記かご内を消毒するよう報知してから所定時間が経過した場合には、前記回数オーバー情報の出力有無に関わらず、前記かごを新たな乗場呼びの対象から除外し、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するとともに、当該かご内を消毒するよう報知する、請求項5に記載のエレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ制御装置およびエレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータに乗り込む際には、利用者をかご内操作盤に設置されている行先階ボタンや開閉ボタンを押圧操作して自身の行先階を登録する。
【0003】
ところで、エレベータは不特定の利用者が使用するため、利用者の中に感染症疾患者がいた場合、疾患者の飛沫がかご内操作盤等に付着し、その操作盤を他の利用者が接触することで、感染するリスクが存在することが指摘されている。
【0004】
感染リスクを低減させるために、乗場に設置されたアルコール消毒液で手指を消毒してから乗車したり、定期的にかご内を消毒してすることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-133097号公報
【文献】特開2012-035923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような人為的な消毒作業では、消毒がいつ行われたかを利用者は分からず、エレベータの利用を不安視することがある。
【0007】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、利用者にエレベータの消毒状況を報知することができ、エレベータの利用の際の利用者の不安を低減させることができるエレベータ制御装置およびエレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための実施形態は、エレベータのかご内に設置された操作ボタンの押圧回数を計数する押圧回数計数部と、前記押圧回数計数部で計測された操作ボタンの押圧回数が所定値以上になった場合に、押圧回数オーバー情報を出力する押圧回数判定部と、前記押圧回数判定部から押圧回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外するとともに、当該かご内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する走行制御部と、前記走行制御部により運転を休止した際、乗場に設置された乗場表示装置に消毒中である旨を表示するよう促す報知部と、を備えるエレベータ制御装置である。
【0009】
また、他の実施形態は、エレベータのかごドアの開閉回数を計数するドア開閉回数計数部と、前記ドア開閉回数計数部で計測されたかごドアの開閉回数が所定値以上になった場合に、開閉回数オーバー情報を出力するドア開閉回数判定部と、前記ドア開閉回数判定部から開閉回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外するとともに、当該かご内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する走行制御部と、前記走行制御部により運転を休止した際、乗場に設置された乗場表示装置に消毒中である旨を表示するよう促す報知部と、を備えるエレベータ制御装置である。
【0010】
また、他の実施形態は、エレベータ利用者が操作したかご内操作ボタンの押圧回数を計数し、またはエレベータのかごドアの開閉回数を計数し、計数された操作ボタンの押圧回数が所定値以上になった場合、またはエレベータのかごドアの開閉回数が所定値以上となった場合、回数オーバー情報を出力し、前記回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外し、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するとともに、当該かご内を消毒するよう報知し、乗場のディスプレイには消毒による運行停止を表示する、エレベータ制御装置によるかご内衛生管理方法である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態が適用されるエレベータシステムを示す構成図。
【
図2】第1実施形態のエレベータ制御装置の構成を示すブロック図。
【
図3】第1実施形態のエレベータ制御装置で実行される処理手順を示すフローチャート。
【
図4】第1実施形態のエレベータ制御装置で実行される処理手順を示すフローチャート。
【
図5】第1実施形態のエレベータ制御装置の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
図1は、実施形態が適用されるエレベータシステムの一例を示す構成図である。
【0013】
図1に示すようにエレベータのかご1は、かごドア2と、かごドア2を間にして両側の壁面に設置されたかご内操作盤3とを備えている。かご内操作盤3は、行先階ボタン4と、開閉ボタン5と、かご内ディスプレイ6とを備える。なお、以下の説明では、行先階ボタン4と開閉ボタン5とをかご内操作ボタンとも総称する。
【0014】
また、かご1の天井部には換気扇7が設置され、かご1の天井部の内奥には、かご内カメラ8が設置されている。かご1は、テールコード9によってエレベータ制御装置10(10A,10B)と電気的に接続されている。
【0015】
エレベータ制御装置10(10A,10B)は、建屋の管理センタ30と接続されている。また、エレベータの乗場40には乗場ディスプレイ41が設置され、この乗場ディスプレイ41は管理センタ30に接続されている。また、乗場40に居る利用者42が所持する携帯端末43には、エレベータ制御装置10(10A,10B)から当該建屋のエレベータの運行情報が通知されるようになっている。
【0016】
図2は、第1実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すエレベータ制御装置10Aは、操作ボタン信号入力部11と、ボタン操作回数計数部12と、計数値記憶部13と、操作回数判定部14と、報知部15と、通信部16と、走行制御部17と、換気扇制御部18とを備える。
【0018】
操作ボタン信号入力部11は、かご内に乗車した利用者42が行先階ボタン4、開閉ボタン5を押圧操作すると、その操作ボタン信号をテールコード9を介して入力する。
【0019】
ボタン操作回数計数部12は、入力された操作ボタン信号から行先階ボタン4および開閉ボタン5の押圧回数を計数する。
【0020】
計数値記憶部13は、ボタン操作回数計数部12で計数されたかご内操作ボタン(行先階ボタン4および開閉ボタン5)の押圧回数を記憶する。
【0021】
操作回数判定部14は、ボタン操作回数計数部12で計数された操作ボタンの押圧回数が予め設定されている所定値以上か否かを判定し、所定値を超えている場合には、押圧回数オーバー情報を出力する。所定値としては、操作ボタンの押圧回数が例えば50回を超えると、操作ボタンの消毒を含むかご内全体を消毒する必要があると判定する。
【0022】
報知部15は、管理センタ30と接続され、操作ボタンの押圧回数が所定値を超えた際に操作回数判定部14から出力される押圧回数オーバー情報を入力すると、管理センタ30に対してかご内消毒を促す指示を出力する。
【0023】
通信部16は、乗場40に居る利用者42が所持する携帯端末43に対して、エレベータの運行情報を通知する。運行情報には、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止すること、停止中のエレベータが消毒中である旨の情報を含む。
【0024】
走行制御部17は、電動機や巻上機等を駆動するエレベータ駆動装置50に対する走行制御を実行する。第1実施形態では、操作回数判定部14から押圧回数オーバー情報を入力した場合にかご1を新たな乗場呼びの対象から除外する。また、かご内カメラ8からのかご内撮像画像に基づき、かご1内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する。
【0025】
換気扇制御部18は、かご1内に設置の換気扇7を制御する。具体的には、エレベータの運行中には常時換気を実施する。また、かご1内の消毒後は、所定時間、最大風量でかご1内を換気する。
【0026】
管理センタ30は、エレベータが設置される建屋を管理しており、エレベータ制御装置10Aの消毒指令を受けてエレベータの消毒を実行する。また、消毒中には乗場ディスプレイ41に対して、「xx号機はただいま消毒中」等のメッセージを表示する。
【0027】
次に、第1実施形態の処理手順を
図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
エレベータが通常運転走行中(ステップS1)において、利用者がかご1に乗り込む際に、かご内操作盤3の行先階ボタン4から目的階のボタンを押圧する。また、乗降の際に開閉ボタン5を押圧することもある。
【0029】
かご内操作ボタンが押圧されると操作回数を計数する(ステップS2,S3)。かご内操作ボタンの延べ押圧回数が所定回数、例えば50回以上になると(ステップS4YES)、管理センタ30にその旨が報知される(ステップS5)。そして、そのかご1は消毒対象として新たな乗場呼びの対象から除外される(ステップS6)。
【0030】
次いで、走行制御部17は、かご内カメラ8の撮像画像に基づき、かご1内に利用者が居る場合には、利用者のかご呼びに応答して行先階で利用者を降車させる(ステップS7NO、S8)。かご1内に利用者が居る場合には、エレベータの運転を休止して所定階(基準階)に移動して戸閉停止する(ステップS7YES、S9)。
【0031】
通常運転休止が決定すると、乗場40に居る利用者42の携帯端末43に「xx号機は消毒のため運転休止」等の通知を出す(ステップS10,S11)。そして、運転休止が報知された管理センタ30の管理者が戸開してかご1内に入り、戸開待機のまま消毒処理を実行する(ステップS12)。
【0032】
図4に示す消毒処理において、報知部15から消毒指示が出力されている間、乗場ディスプレイ41に「xx号機は消毒中」とのメッセージが表示され、乗場40に居る利用者に消毒中である旨が報知される(ステップS21,S22)。
【0033】
消毒が実行され、消毒が終了すると(ステップS23,S24YES)と、乗場ディック1の表示が消毒終了に切り替わる(ステップS25)。
【0034】
消毒が終了すると、一定時間、換気扇7を最大風量で駆動して換気を実行する。換気終了後、戸閉して常運転に復帰する(ステップS26)。
【0035】
このように第1実施形態によれば、利用者にエレベータの消毒状況を報知することができ、エレベータの利用の際の利用者の不安を低減させることができる。また、利用者42にエレベータの消毒作業などの状態表示を行うことで、利用者は安心してエレベータを利用することができる。また、エレベータが所定回数の使用で常に消毒を行うことで、クラスタ発生も抑制できる。
【0036】
また、利用者個人が所持するスマホ等の携帯端末43でエレベータの運転状況を確認することができる。この場合、停止中のエレベータだけでなく、全台の運転状況が通知されるので、どの号機が稼働中で、どの号機が消毒中であるかを利用者は迷うことなく確認することができる。
【0037】
<第2実施形態>
図5は第2実施形態に係るエレベータ制御装置10Bの構成を示すブロック図である。なお、
図2に示した第1実施形態に係るエレベータ制御装置10Aと同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略する。
【0038】
図5に示すように、第2実施形態のエレベータ制御装置10Bは、ドア開閉信号入力部21と、ドア開閉回数計数部22と、計数値記憶部23と、ドア開閉回数判定部24と、報知部15と、通信部16と、走行制御部17と、換気扇制御部18とを備える。
【0039】
ドア開閉信号入力部21は、利用者42がかご1に乗降する際に開閉するかごドア2の開閉信号をテールコード9を介して入力する。
【0040】
ドア開閉回数計数部22は、ドア開閉信号入力部21から入力されたかごドア2の開閉回数を計数する。
【0041】
計数値記憶部23は、ドア開閉回数計数部22で計数されたドア開閉回数を記憶する。
【0042】
ドア開閉回数判定部24は、ドア開閉回数計数部22で計測されたかごドアの開閉回数が所定値以上になった場合に、開閉回数オーバー情報を出力する。
【0043】
報知部15は、管理センタ30と接続され、かごドア2のドア開閉回数が所定値を超えた際にドア開閉回数判定部14から出力される開閉回数オーバー情報を入力すると、管理センタ30に対してかご内消毒を促す指示を出力する。
【0044】
通信部16は、乗場40に居る利用者42が所持する携帯端末43に対して、エレベータの運行情報を通知する。運行情報には、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止すること、停止中のエレベータが消毒中である旨の情報を含む。
【0045】
走行制御部17は、ドア開閉回数判定部24から開閉回数オーバー情報を入力した場合にかご1を新たな乗場呼びの対象から除外する。また、かご内カメラ8からのかご内撮像画像に基づき、かご1内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する。
【0046】
第2実施形態の処理手順については、
図3、
図4に示したフローチャートと基本的に同一手順であるため、図示およびその説明は省略する。
【0047】
このように、第2実施形態によっても第1実施形態と同様、利用者にエレベータの消毒状況を報知することができ、エレベータの利用の際の利用者の不安を低減させることができる。
【0048】
<他の実施形態>
第1実施形態では、かご内操作盤3の行先階ボタン4,開閉ボタン5その操作回数に基づき、消毒タイミングを設定した。また、第2実施形態では、かごドアの開閉回数に基づき、消毒タイミングを設定した。しかし、消毒タイミングとしては、これらに限られない。例えば、かご移動距離、延べ積載量、前回消毒からの経過時間等に基づいて消毒タイミングを設定するように構成してもよい。
【0049】
かご1内に殺菌装置を備える構成であってもよい。この場合にも、かご内ディスプレイ6や乗場ディスプレイ41に消毒中である旨を表示することで、利用者に消毒されたエレベータであることを認識させることができる。
【0050】
また、消毒開始から、換気中を経て消毒終了までの時間経過が分かるように、かご内ディスプレイ6や乗場ディスプレイ41に消毒の進捗状況をインジケータ表示するようにしてもよい。
【0051】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1…かご、2…かごドア、3…かご内操作盤、4…行先階ボタン、5…開閉ボタン、6…かご内ディスプレイ、7…換気扇、8…かご内カメラ、9…テールコード、10,10A,10B…エレベータ制御装置、11…操作ボタン信号入力部、12…ボタン操作回数計数部、13…計数値記憶部、14…操作回数判定部、15…報知部、16…通信部、21…ドア開閉信号入力部、22…ドア開閉回数計数部、23…計数値記憶部、24…ドア開閉回数判定部、30…管理センタ、40…乗場、41…乗場ディスプレイ(乗場表示装置)、42…利用者、43…携帯端末、50…エレベータ駆動装置、60…ドア開閉装置
【要約】
【課題】 利用者にエレベータの消毒状況を報知することができ、利用者の不安を低減させる。
【解決手段】 エレベータのかご内に設置された操作ボタンの押圧回数を計数する押圧回数計数部と、前記押圧回数計数部で計測された操作ボタンの押圧回数が所定値以上になった場合に、押圧回数オーバー情報を出力する押圧回数判定部と、前記押圧回数判定部から押圧回数オーバー情報を入力した場合に当該かごを新たな乗場呼びの対象から除外するとともに、当該かご内に利用者が居る場合には、行先階登録に応答して利用者を降車させた後、エレベータの運転を休止して所定階で戸閉停止するように制御する走行制御部と、前記走行制御部により運転を休止した際、乗場に設置された乗場表示装置に消毒中である旨を表示するよう促す報知部と、を備える。
【選択図】
図1