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特許7147701蓄電パック、および外部接続モジュールシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】蓄電パック、および外部接続モジュールシステム
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/503 20210101AFI20220928BHJP
   H01M 50/507 20210101ALI20220928BHJP
   H01M 50/209 20210101ALI20220928BHJP
   H01G 11/12 20130101ALI20220928BHJP
【FI】
H01M50/503
H01M50/507
H01M50/209
H01G11/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019125849
(22)【出願日】2019-07-05
(65)【公開番号】P2021012800
(43)【公開日】2021-02-04
【審査請求日】2021-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 直樹
(72)【発明者】
【氏名】中山 治
(72)【発明者】
【氏名】森田 光俊
(72)【発明者】
【氏名】藤田 哲也
【審査官】守安 太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/076034(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/081140(WO,A1)
【文献】特開2016-024962(JP,A)
【文献】国際公開第2015/163113(WO,A1)
【文献】特開2018-041713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50
H01M 50/20
H01G 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の蓄電モジュールを備えた蓄電パックであって、
前記複数の蓄電モジュールのそれぞれは、電極端子を有する複数の蓄電素子が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群と、前記複数の蓄電素子の前記電極端子に電気的に接続される外部接続モジュールと、を備え、
前記外部接続モジュールは、前記蓄電素子群の電力を出力する短尺バスバーと、前記蓄電素子群の電力を出力するとともに前記並び方向について前記短尺バスバーよりも長く形成された長尺バスバーと、前記短尺バスバーおよび前記長尺バスバーを絶縁して保持する絶縁部材と、を有し、
前記絶縁部材は、前記並び方向について、前記長尺バスバーの一方の端部を保持する第1ユニットと、前記長尺バスバーの他方の端部を保持する第2ユニットと、を有し、前記第1ユニットは第1重なり部を有し、前記第2ユニットは第2重なり部を有し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とが前記並び方向に沿って重ね代を有して重なっており、前記重ね代の前記並び方向の長さ寸法が可変であり、
前記複数の蓄電モジュールは、前記並び方向の長さ寸法が異なる複数種類の長尺バスバーが取り付けられた複数種類の蓄電モジュールを含む蓄電パック。
【請求項2】
前記並び方向についての前記重ね代の長さ寸法の変化量は、前記並び方向についての前記蓄電素子の厚さ寸法以上である請求項1に記載の蓄電パック。
【請求項3】
前記第1ユニットまたは前記第2ユニットには、前記並び方向と交差する方向に凹んだ段差部が設けられており、前記第1重なり部と前記第2重なり部とは、前記段差部内において重なっている請求項2に記載の蓄電パック。
【請求項4】
前記長尺バスバーは前記並び方向と直交する幅方向について幅広に形成されており、
前記長尺バスバーは、前記並び方向に延びる側縁から、前記長尺バスバーの板面と交差する方向に延びる係止リブを有し、
前記第1ユニットまたは前記第2ユニットには、前記係止リブと係止することにより前記長尺バスバーが前記第1ユニットまたは前記第2ユニットから離脱することを規制する係止爪を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電パック。
【請求項5】
前記蓄電素子群には配線モジュールが配設されており、
前記配線モジュールは、前記複数の蓄電素子の前記電極端子に接続される複数のバスバーと、前記複数のバスバーを保持する絶縁プロテクタと、を備え、
前記外部接続モジュールは、前記配線モジュールに対し、前記蓄電素子群と反対側に配設されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蓄電パック。
【請求項6】
複数の蓄電素子が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群に電気的に接続される外部接続モジュールを備えた外部接続モジュールシステムであって、
前記外部接続モジュールは、前記蓄電素子群の電力を出力する短尺バスバーと、前記蓄電素子群の電力を出力するとともに前記並び方向について前記短尺バスバーよりも長く形成された長尺バスバーと、前記短尺バスバーおよび前記長尺バスバーを絶縁して保持する絶縁部材と、を有し、
前記絶縁部材は、前記長尺バスバーの一方の端部を保持する第1ユニットと、前記長尺バスバーの他方の端部を保持する第2ユニットと、を有し、前記第1ユニットは第1重なり部を有し、前記第2ユニットは第2重なり部を有し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とが前記並び方向に沿って重ね代を有して重なっており、前記重ね代の前記並び方向の長さ寸法が可変であり、
前記長尺バスバーは、前記並び方向の長さ寸法が異なる複数の長尺バスバーから選択される外部接続モジュールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電パック、および外部接続モジュールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2018-41713号公報に記載された外部接続バスバー保持モジュールは、第1外部接続バスバー、第2外部接続バスバー、第1外部接続バスバーの第1電極接続部を保持する第1プロテクタ部、第1プロテクタ部と間隔を隔てて配置され、第1外部接続バスバーの第1外部接続部を保持する第2プロテクタ部、および中間プロテクタ部を備える。中間プロテクタ部は、第1プロテクタ部と第2プロテクタ部との間に位置し、第1プロテクタ部と第2プロテクタ部との間において第1外部接続バスバーの中間部を保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-41713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術によれば、第1外部接続バスバーの中間部の長さを蓄電素子群の電力取り出し位置に対応させる際、第1プロテクタ部および第2プロテクタ部はそのままで利用でき、単に中間プロテクタ部の長さを設計変更するだけで対応できる。
【0005】
しかし、上記の技術によれば、長さの異なる第1外部接バスバーの中間部に対応して、長さが変更された複数種類の中間プロテクタ部を用意する必要があるため、部品点数が増加することが懸念される。部品点数の増加は製造コストの増加を招くため好ましくない。
【0006】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、蓄電パックの製造コストを低減できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、複数の蓄電モジュールを備えた蓄電パックであって、前記複数の蓄電モジュールのそれぞれは、電極端子を有する複数の蓄電素子が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群と、前記複数の蓄電素子の前記電極端子に電気的に接続される外部接続モジュールと、を備え、前記外部接続モジュールは、前記蓄電素子群の電力を出力する短尺バスバーと、前記蓄電素子群の電力を出力するとともに前記並び方向について前記短尺バスバーよりも長く形成された長尺バスバーと、前記短尺バスバーおよび前記長尺バスバーを絶縁して保持する絶縁部材と、を有し、前記絶縁部材は、前記並び方向について、前記長尺バスバーの一方の端部を保持する第1ユニットと、前記長尺バスバーの他方の端部を保持する第2ユニットと、を有し、前記第1ユニットは第1重なり部を有し、前記第2ユニットは第2重なり部を有し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とが前記並び方向に沿って重ね代を有して重なっており、前記重ね代の前記並び方向の長さ寸法が可変であり、前記複数の蓄電モジュールは、前記並び方向の長さ寸法が異なる複数種類の長尺バスバーが取り付けられた複数種類の蓄電モジュールを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1にかかる蓄電パックを示す断面図である。
図2図2は、低背蓄電モジュールを示す正面図である。
図3図3は、図2におけるIII-III線断面図である。
図4図4は、低背配線モジュールを示す斜視図である。
図5図5は、低背配線モジュールを示す正面図である。
図6図6は、低背配線モジュールに低背外部接続モジュールが組み付けられた状態を示す斜視図である。
図7図7は、図8におけるVII-VII線断面図である。
図8図8は、低背外部接続モジュールを示す正面図である。
図9図9は、低背外部接続モジュールを示す背面図である。
図10図10は、第1ユニットと第2ユニットとが組み付けられた状態を示す平面図である。
図11図11は、係止リブと第1係止爪との係止状態を示す一部拡大斜視図である。
図12図12は、高背蓄電モジュールを示す正面図である。
図13図13は、高背配線モジュールを示す正面図である。
図14図14は、高背外部接続モジュールを示す正面図である。
図15図15は、高背外部接続モジュールを示す背面図である。
図16図16は、図14におけるXVI-XVI線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様が列挙されて説明される。
【0011】
(1)本開示は、複数の蓄電モジュールを備えた蓄電パックであって、前記複数の蓄電モジュールのそれぞれは、電極端子を有する複数の蓄電素子が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群と、前記複数の蓄電素子の前記電極端子に電気的に接続される外部接続モジュールと、を備え、前記外部接続モジュールは、前記蓄電素子群の電力を出力する短尺バスバーと、前記蓄電素子群の電力を出力するとともに前記並び方向について前記短尺バスバーよりも長く形成された長尺バスバーと、前記短尺バスバーおよび前記長尺バスバーを絶縁して保持する絶縁部材と、を有し、前記絶縁部材は、前記並び方向について、前記長尺バスバーの一方の端部を保持する第1ユニットと、前記長尺バスバーの他方の端部を保持する第2ユニットと、を有し、前記第1ユニットは第1重なり部を有し、前記第2ユニットは第2重なり部を有し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とが前記並び方向に沿って重ね代を有して重なっており、前記重ね代の前記並び方向の長さ寸法が可変であり、前記複数の蓄電モジュールは、前記並び方向の長さ寸法が異なる複数種類の長尺バスバーが取り付けられた複数種類の蓄電モジュールを含む。
【0012】
第1重なり部と第2重なり部との重ね代の、並び方向についての長さ寸法を変化させることによって、絶縁部材の並び方向の長さ寸法を変更できる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバーを、長さ寸法の異なる部品を製造することなく、絶縁部材に保持することができる。この結果、長さ寸法の異なる長尺バスバーに対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、蓄電パックの製造コストを低減できる。
【0013】
(2)前記並び方向についての前記重ね代の長さ寸法の変化量は、前記並び方向についての前記蓄電素子の厚さ寸法以上であることが好ましい。
【0014】
並び方向についての重ね代の長さ寸法の変化量が、並び方向についての蓄電素子の厚さ寸法以上であるので、蓄電素子の個数を増減させた場合に、並び方向についての蓄電素子群の長さ寸法の変化に対応することができる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバーに対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、蓄電パックの製造コストを低減できる。
【0015】
(3)前記第1ユニットまたは前記第2ユニットには、前記並び方向と交差する方向に凹んだ段差部が設けられており、前記第1重なり部と前記第2重なり部とは、前記段差部内において重なっていることが好ましい。
【0016】
第1重なり部と第2重なり部は段差部内において、並び方向と交差する方向に重なっているので、並び方向と交差する方向について絶縁部材の厚みが増加することを抑制できる。
【0017】
(4)前記長尺バスバーは前記並び方向と直交する幅方向について幅広に形成されており、前記長尺バスバーは、前記並び方向に延びる側縁から、前記長尺バスバーの板面と交差する方向に延びる係止リブを有し、前記第1ユニットまたは前記第2ユニットには、前記係止リブと係止することにより前記長尺バスバーが前記第1ユニットまたは前記第2ユニットから離脱することを規制する係止爪を有することが好ましい。
【0018】
長尺バスバーには係止リブが形成されているので、外力が加えられた場合でも変形しにくくなっている。このため、長尺バスバーが、並び方向と直交する幅方向について幅広に形成されている場合に特に有効である。また、係止リブが長尺バスバーの板面からと延びているので、長尺バスバーの板面と交差する方向について係止爪の長さ寸法を大きくすることができる。これにより、係止爪を弾性変形しやすくさせることができるので、長尺バスバーと1係止爪とを容易に係止させることができる。
【0019】
(5)前記蓄電素子群には配線モジュールが配設されており、前記配線モジュールは、前記複数の蓄電素子の前記電極端子に接続される複数のバスバーと、前記複数のバスバーを保持する絶縁プロテクタと、を備え、前記外部接続モジュールは、前記配線モジュールに対し、前記蓄電素子群と反対側に配設されていることが好ましい。
【0020】
本構成によれば、蓄電素子群の電力取り出しの任意の位置に対応できるとともに、外部接続モジュールの蓄電素子群への取り付けを簡易に行える
【0021】
(6)本開示は、複数の蓄電素子が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群に電気的に接続される外部接続モジュールを備えた外部接続モジュールシステムであって、前記外部接続モジュールは、前記蓄電素子群の電力を出力する短尺バスバーと、前記蓄電素子群の電力を出力するとともに前記並び方向について前記短尺バスバーよりも長く形成された長尺バスバーと、前記短尺バスバーおよび前記長尺バスバーを絶縁して保持する絶縁部材と、を有し、前記絶縁部材は、前記長尺バスバーの一方の端部を保持する第1ユニットと、前記長尺バスバーの他方の端部を保持する第2ユニットと、を有し、前記第1ユニットは第1重なり部を有し、前記第2ユニットは第2重なり部を有し、前記第1重なり部と前記第2重なり部とが前記並び方向に沿って重ね代を有して重なっており、前記重ね代の前記並び方向の長さ寸法が可変であり、前記長尺バスバーは、前記並び方向の長さ寸法が異なる複数の長尺バスバーから選択される。
【0022】
第1重なり部と第2重なり部との重ね代の、並び方向についての長さ寸法を変化させることによって、絶縁部材の並び方向の長さ寸法を変更できる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバーを、長さ寸法の異なる部品を製造することなく、絶縁部材に保持することができる。この結果、長さ寸法の異なる長尺バスバーに対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、外部接続モジュールの製造コストを低減できる。
【0023】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態が説明される。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0024】
<実施形態1>
本開示を適用した蓄電パック100、および外部接続モジュールシステム110にかかる実施形態1について、図1から図16を参照しつつ説明される。本実施形態にかかる蓄電パック100は、金属製のケース101と、ケース101内に収容された蓄電モジュール90と、を備える。蓄電モジュール90は、複数の蓄電素子61が上下方向(並び方向の一例)に並ぶ蓄電素子群60と、蓄電素子群60の前面に取り付けられる配線モジュール70と、配線モジュール70の前面に取り付けられる外部接続モジュール30と、を備える。なお、以下の説明においては、矢線Zで示される方向を上方とし、矢線Yで示される方向を前方とし、矢線Xで示される方向を左方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材に符号を付し、他の部材については符号を省略することがある。
【0025】
[蓄電パック100]
図1に示されるように、蓄電パック100は、導電性の金属からなるケース101内に、1つ、または複数の蓄電モジュール90が収容されている。本実施形態では、ケース101内に、比較的に上下方向の高さ寸法が小さな低背蓄電モジュール90Aと、低背蓄電モジュール90Aよりも上下方向の高さ寸法が大きな高背蓄電モジュール90Bと、が収容されている。ケース101を構成する金属は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。
【0026】
[低背蓄電モジュール90A]
図2に示されるように、低背蓄電モジュール90Aは、比較的に上下方向の高さ寸法が小さな低背蓄電素子群60Aと、比較的に上下方向の高さ寸法が小さな低背配線モジュール70Aと、比較的に上下方向の高さ寸法が小さな低背外部接続モジュール30Aと、を備える。
【0027】
[低背蓄電素子群60A]
低背蓄電素子群60Aは、複数(本実施形態では10個)の蓄電素子61が上下方向に積み上げて並べられている。蓄電素子61は、上下方向に扁平なほぼ直方体形状をなしている。蓄電素子61の前面には、左右両端部寄りの位置に、前方に突出する2つの電極端子63が設けられている。2つの電極端子63の一方は正極であり、他方は負極である。電極端子63は比較的に薄い導電性の金属板からなる。電極端子63を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を適宜に選択できる。正極を構成する金属と負極を構成する金属は、同じでもよく、また、異なっていてもよい。本実施形態では、正極がアルミニウム、またはアルミニウム合金からなり、負極が銅、または銅合金からなる。
【0028】
[低背配線モジュール70A]
図2に示されるように、低背配線モジュール70Aは、低背蓄電素子群60Aの前面に取り付けられている。低背配線モジュール70Aは、蓄電素子61の電極端子63に接続される複数のバスバー80と、複数のバスバー80が絶縁状態で収容される絶縁プロテクタ71と、を備える。バスバー80は、前方から見て左右方向の細長く延びて形成されている。バスバー80によって、上下に並ぶ蓄電素子61の、異なる極性の電極端子63同士が接続される(図3参照)。
【0029】
本実施形態においては、1つのバスバー80は、2種類の金属が接合されて形成されている。バスバー80のうち、蓄電素子61の正極に接続される部分は正極と同じ金属から構成されており、蓄電素子61の負極に接続される部分は負極と同じ金属から構成されている。本実施形態では、蓄電素子61の正極に接続される部分はアルミニウム、またはアルミニウム合金から構成されており、蓄電素子61の負極に接続される部分は銅、または銅合金から構成されている。本実施形態にかかるバスバー80は、アルミニウム、またはアルミニウム合金と、銅、または銅合金とが上下に接合されて形成されている。接合方法としては、抵抗溶接、摩擦撹拌接合、冷間圧接等、公知の手法を用いることができる。
【0030】
絶縁プロテクタ71は、絶縁性の合成樹脂を射出成型することにより形成される。図4および図5に示されるように、絶縁プロテクタ71は、前後方向に開口する低背側フレーム72Aと、低背側フレーム72Aの内部に収容される複数の積層ユニット73と、を備える。複数の積層ユニット73は、低背側フレーム72Aの内側において、上下方向に積層されるようになっている。積層ユニット73は、バスバー80が収容される収容部74を有する。収容部74に収容されることによって、隣り合うバスバー80同士が電気的に絶縁されている。
【0031】
積層ユニット73は、左側に位置する左側収容部74Lと、右側に位置する右側収容部74Rと、を有する。右側収容部74Rは、左側収容部74Lよりもやや上方に形成されている。これにより、上下方向にならぶ複数の蓄電素子61同士が直列に接続されるようになっている。なお、複数の蓄電素子61同士は、並列に接続される構成としてもよい。
【0032】
低背配線モジュール70Aの上端縁のうち、右側の領域には、低背蓄電素子群60Aの、外部に電力を出力するための第1出力バスバー81が配されている。第1出力バスバー81は、低背蓄電素子群60Aの最上段に配された蓄電素子61の電極端子63のうち、右側の電極端子63に接続される。
【0033】
低背配線モジュール70Aの下端縁のうち、右側の領域には、低背蓄電素子群60Aの、外部に電力を出力するための第2出力バスバー82が配されている。第2出力バスバー82は、低背蓄電素子群60Aの最下段に配された蓄電素子61の電極端子63のうち、右側の電極端子63に接続される。
【0034】
第1出力バスバー81が接続された電極端子63の極性と、第2出力バスバー82が接続された電極端子63の極性とは異なっている。すなわち、一方が正極に接続され、他方が負極に接続されている。
【0035】
[低背外部接続モジュール30A]
図6に示されるように、低背外部接続モジュール30Aは、低背配線モジュール70Aの前面に取り付けられている。低背外部接続モジュール30Aは、上側に位置する第1ユニット10と、下側に位置する第2ユニット20と、第1ユニット10の右側に保持される短尺バスバー50と、第1ユニット10の左側に上端部が保持されるとともに第2ユニット20の右側に下端部が保持される低背側長尺バスバー40Aと、を備える。第1ユニット10と第2ユニット20とは、低背側長尺バスバー40Aによって連結されている。第1ユニット10と第2ユニット20により、短尺バスバー50と低背側長尺バスバー40Aとが絶縁状態で保持される絶縁部材31が構成される。
【0036】
第1ユニット10は、絶縁性の合成樹脂が射出成型されることにより形成される。図7に示されるように、第1ユニット10は、上端部に位置して左右方向に延びる上壁11と、上壁11の後端縁のうち左側から下方に延びる第1重なり部12と、を有する。上壁11の左右方向の幅寸法は、配線モジュール70の左右方向の幅寸法よりもやや小さく形成されている。上壁11の前後方向の幅寸法は、配線モジュール70の前後方向の幅寸法よりもやや大きく形成されている。第1重なり部12は、前後方向に扁平な板状に形成されており、前後方向から見て略長方形状をなしている。
【0037】
図8に示されるように、第2ユニット20は、絶縁性の合成樹脂が射出成型されることにより形成される。第2ユニット20は、壁面が前後方向を向くように配された隔壁21を有する。隔壁21は、低背外部接続モジュール30Aが低背配線モジュール70Aに取り付けられた状態で、低背側長尺バスバー40Aと、配線モジュール70に配されたバスバー80とを隔てるようになっている。隔壁21の左右方向の幅寸法は、配線モジュール70のうち収容部74が形成された領域と同じか、やや大きく形成されている。
【0038】
隔壁21の左側の部分は、第1重なり部12の前方に重なる第2重なり部22とされる。図7に示されるように、第1重なり部12と第2重なり部22とは、上下方向に延びる重ね代23を有して前後方向に重なっている。隔壁21には、上下方向について上端部からほぼ三分の二の領域に、前方に凹んだ段差部24が形成されている。後に詳述するが、段差部24のうち、第1重なり部12と重なる部分、および第1重なり部12と重なる可能性のある部分が第2重なり部22とされる。
【0039】
段差部24の前後方向の深さ寸法は、第1ユニット10の第1重なり部12の前後方向の厚さ寸法と同じか、やや大きく形成されている。これにより、第1重なり部12と第2重なり部22とが前後方向に重なった状態で、第1重なり部12の後面は隔壁21の後面よりも後方に突出しないようになっている。
【0040】
図9に示されるように、第1ユニット10の左右両側縁には、後方に突出する第1ロック爪13が形成されている。第2ユニット20の左右両側縁には後方に突出する第2ロック爪25が形成されているこの第1ロック爪13と第2ロック爪25が、低背配線モジュール70Aに形成されたロック受け部75に弾性的に係止することにより、第1ユニット10および第2ユニット20と、低背配線モジュール70Aと、が一体に組み付けられるようになっている。低背配線モジュール70Aには、同形同大のロック受け部75が上下方向に並んで配されている。
【0041】
図9に示されるように、第1ユニット10の左右両端部には、下方に延びる棒状をなすガイド部14が形成されている。第2ユニット20の左右両端部には、上下方向に延びるとともに上方に開口した筒状をなすガイド受け部26が形成されている。ガイド部14がガイド受け部26内に挿入されることにより、ガイド部14がガイド受け部26の内壁に接触する。これにより第1ユニット10と第2ユニット20との位置決めがなされるようになっている。
【0042】
[短尺バスバー50]
短尺バスバー50は、金属板材を所定の形状にプレス加工することにより形成される。短尺バスバー50を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。
【0043】
短尺バスバー50は、第1ユニット10の上壁11の上面に沿って配される短尺側外部接続部51と(図6参照)、低背配線モジュール70Aの第1出力バスバー81に沿って配される短尺側バスバー接続部52と(図5参照)、を有する。詳細には図示しないが、短尺側外部接続部51と短尺側バスバー接続部52とは連結されており、電気的に接続されている。短尺バスバー50の、上下方向の高さ寸法は、第1ユニット10の上壁11の上下方向の厚さ寸法よりもやや大きく設定されている。
【0044】
図6に示されるように、短尺側外部接続部51には上下方向に貫通する貫通孔53が形成されている。この貫通孔53に図示しないボルトが螺合されることにより、短尺側外部接続部51と、図示しない外部回路の外部端子とが電気的に接続される。
【0045】
図5に示されるように、短尺側バスバー接続部52は、第1出力バスバー81の前面に沿って配されるとともに、第1出力バスバー81と接続されている。短尺側バスバー接続部52と第1出力バスバー81との接続方法は限定されないが、例えば、レーザー溶接、超音波溶接等の溶接や、半田付け、ろう付け等のろう接によって接続される。
【0046】
[低背側長尺バスバー40A]
低背側長尺バスバー40Aは、金属板材を所定の形状にプレス加工することにより形成される。低背側長尺バスバー40Aを構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。低背側長尺バスバー40Aと短尺バスバー50とは同じ金属で形成されてもよく、また、異なる金属で形成されてもよい。
【0047】
低背側長尺バスバー40Aは、第1ユニット10の上壁11の上面に沿って配される長尺側外部接続部41と(図7参照)、低背配線モジュール70Aの第2出力バスバー82に沿って配される長尺側バスバー接続部42と(図8参照)、長尺側外部接続部41と短尺側バスバー接続部52とをつなぐ低背側中間部43Aと(図7および図8参照)、を有する。
【0048】
長尺側外部接続部41には上下方向に貫通する貫通孔44が形成されている。この貫通孔44に図示しないボルトが螺合されることにより、長尺側外部接続部41と、図示しない外部回路の外部端子とが電気的に接続される。
【0049】
長尺側バスバー接続部42は、第2出力バスバー82の前面に沿って配されるとともに、第2出力バスバー82と接続されている。長尺側バスバー接続部42と第2出力バスバー82との接続方法は限定されないが、例えば、レーザー溶接、超音波溶接等の溶接や、半田付け、ろう付け等のろう接によって接続される。
【0050】
低背側中間部43Aは上下方向に延びて形成されており、長尺側外部接続部41の前端縁と、長尺側バスバー接続部42の前端縁とをつないでいる。前方から見て、低背側中間部43Aは、左斜め上部から右斜め下部へと、緩やかなS字状に形成されている。
【0051】
長尺側外部接続部41の左右方向の幅寸法、および長尺側バスバー接続部42の左右方向の幅寸法は、低背配線モジュール70Aに取付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法と実質的に同じに設定されている。低背側中間部43Aが延びる方向と直交する方向の幅寸法は、低背配線モジュール70Aに取り付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法と実質的に同じに設定されている。実質的に同じとは、長尺側外部接続部41の左右方向の幅寸法、長尺側バスバー接続部42の左右方向の幅寸法、および低背側中間部43Aが延びる方向と直交する方向の幅寸法と、低背配線モジュール70Aに取り付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法とが、同じか、または異なっていても同じと認定しうる程度である場合を含む。これにより、低背側長尺バスバー40Aは、前方から見て、左右方向に幅広に形成されている。
【0052】
図8に示されるように、低背側中間部43Aのうち、長尺側外部接続部41から下方に延びる部分の左右両側縁には、低背側中間部43Aの板面から前方に延びる係止リブ45が形成されている。図10に示されるように、第1ユニット10には、前方に突出する板状の第1係止爪15(係止爪の一例)が形成されている。第1係止爪15は、係止リブ45の左右方向の外方に配されている。第1係止爪15は左右方向に弾性変形可能になっている。第1係止爪15が前方から係止リブ45に係止することにより、低背側長尺バスバー40Aが、第1ユニット10から抜け止め状態で保持されるようになっている(図11参照)。
【0053】
低背側中間部43Aのうち、長尺側バスバー接続部42から上方に延びる部分には、左右方向の中間位置付近に、低背側中間部43Aを貫通する係止孔46が形成されている。第2ユニット20には、係止孔46に対応する位置に、前方に延びる板状の第2係止爪27が形成されている。第2係止爪27は、左右方向に弾性変形可能になっている。第2係止爪27が係止孔46の内部に挿入された状態で、第2係止爪27が係止孔46の孔縁に前方から係止することにより、低背側長尺バスバー40Aが、第2ユニット20から抜け止め状態で保持されるようになっている。
【0054】
[高背蓄電モジュール90B]
図12に示されるように、高背蓄電モジュール90Bは、比較的に上下方向の高さ寸法が大きな高背蓄電素子群60Bと、比較的に上下方向の高さ寸法が大きな高背配線モジュール70Bと、比較的に上下方向の高さ寸法が大きな高背外部接続モジュール30Bと、を備える。
【0055】
[高背蓄電素子群60B]
高背蓄電素子群60Bは、複数(本実施形態では14個)の蓄電素子61が上下方向に積み上げて並べられている。高背蓄電素子群60Bを構成する蓄電素子61は、低背蓄電素子群60Aを構成する蓄電素子61と同じなので、重複する説明を省略する。
【0056】
[高背配線モジュール70B]
図13に示されるように、高背配線モジュール70Bは、蓄電素子61の電極端子63に接続される複数のバスバー80と、複数のバスバー80が絶縁状態で収容される絶縁プロテクタ71と、を備える。バスバー80は、前方から見て左右方向の細長く延びて形成されている。バスバー80によって、上下に並ぶ蓄電素子61の、異なる極性の電極端子63同士が接続される。
【0057】
高背配線モジュール70Bを構成する複数のバスバー80は、低背配線モジュール70Aを構成する複数のバスバー80と同じなので、重複する説明を省略する。
【0058】
絶縁プロテクタ71は、前後方向に開口する高背側フレーム72Bと、高背側フレーム72Bの内部に収容される複数の積層ユニット73と、を備える。高背配線モジュール70Bを構成する複数の積層ユニット73は、積層数が異なる以外は、低背配線モジュール70Aを構成する複数の積層ユニット73と同じなので、重複する説明を省略する。
【0059】
高背側フレーム72Bは、低背側フレーム72Aよりも上下方向の長さ寸法が大きい以外は低背側フレーム72Aと同じなので、重複する説明を省略する。
【0060】
[高背外部接続モジュール30B]
図12に示されるように、高背外部接続モジュール30Bは、高背配線モジュール70Bの前面に取り付けられている。高背外部接続モジュール30Bは、上側に位置する第1ユニット10と、下側に位置する第2ユニット20と、第1ユニット10の右側に保持される短尺バスバー50と、第1ユニット10の左側に上端部が保持されるとともに第2ユニット20の右側に下端部が保持される高背側長尺バスバー40Bと、を備える。第1ユニット10と第2ユニット20とは、高背側長尺バスバー40Bによって連結されている。第1ユニット10と第2ユニット20により、短尺バスバー50と低背側長尺バスバー40Aとが絶縁状態で保持される絶縁部材31が構成される。
【0061】
図14および図15に示されるように、高背外部接続モジュール30Bにおいては、第1ユニット10のガイド部14と、第2ユニット20のガイド受け部26とは離間している。高背外部接続モジュール30Bの第1ユニット10および第2ユニット20は、低背接続モジュールの第1ユニット10および第2ユニット20と、上記以外の構成は同一なので、重複する説明を省略する。
【0062】
高背外部接続モジュール30Bの短尺バスバー50と、低背外部接続モジュール30Aの短尺バスバー50とは同一なので、重複する説明を省略する。
【0063】
[高背側長尺バスバー40B]
高背側長尺バスバー40Bは、金属板材を所定の形状にプレス加工することにより形成される。高背側長尺バスバー40Bを構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。高背側長尺バスバー40Bと短尺バスバー50とは同じ金属で形成されてもよく、また、異なる金属で形成されてもよい。
【0064】
高背側長尺バスバー40Bは、第1ユニット10の上壁11の上面に沿って配される長尺側外部接続部41と(図16参照)、低背配線モジュール70Aの第2出力バスバー82に沿って配される長尺側バスバー接続部42と(図15参照)、長尺側外部接続部41と短尺側バスバー接続部52とをつなぐ高背側中間部43Bと(図15および図16参照)、を有する。
【0065】
図15に示されるように、長尺側外部接続部41には上下方向に貫通する貫通孔44が形成されている。この貫通孔44に図示しないボルトが螺合されることにより、長尺側外部接続部41と、図示しない外部回路の外部端子とが電気的に接続される。
【0066】
図12に示されるように、長尺側バスバー接続部42は、第2出力バスバー82の前面に沿って配されるとともに、第2出力バスバー82と接続されている。長尺側バスバー接続部42と第2出力バスバー82との接続方法は限定されないが、例えば、レーザー溶接、超音波溶接等の溶接や、半田付け、ろう付け等のろう接によって接続される。
【0067】
高背側中間部43Bは上下方向に延びて形成されており、長尺側外部接続部41の前端縁と、長尺側バスバー接続部42の前端縁とをつないでいる。
【0068】
長尺側外部接続部41の左右方向の幅寸法、および長尺側バスバー接続部42の左右方向の幅寸法は、高背配線モジュール70Bに取付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法と実質的に同じに設定されている。高背側中間部43Bが延びる方向と直交する方向の幅寸法は、高背配線モジュール70Bに取り付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法と実質的に同じに設定されている。実質的に同じとは、長尺側外部接続部41の左右方向の幅寸法、長尺側バスバー接続部42の左右方向の幅寸法、および高背側中間部43Bが延びる方向と直交する方向の幅寸法と、高背配線モジュール70Bに取り付けられたバスバー80の左右方向の幅寸法とが、同じか、または異なっていても同じと認定しうる程度である場合を含む。これにより、高背側長尺バスバー40Bは、前方から見て、左右方向に幅広に形成されている。
【0069】
高背側中間部43Bのうち、長尺側外部接続部41から下方に延びる部分の左右両側縁には、高背側中間部43Bの板面から前方に延びる係止リブ45が形成されている。第1ユニット10には、前方に突出する板状の第1係止爪15が形成されている。第1係止爪15は、係止リブ45の左右方向の外方に配されている。第1係止爪15は左右方向に弾性変形可能になっている。第1係止爪15が前方から係止リブ45に係止することにより、高背側長尺バスバー40Bが、第1ユニット10から抜け止め状態で保持されるようになっている。
【0070】
高背側中間部43Bのうち長尺側外部接続部41から下方に延びる部分の上下方向の長さ寸法は、高背側中間部43Bのうち長尺側外部接続部41から下方に延びる部分の上下方向の長さ寸法よりも大きく設定されている。これにより、高背側長尺バスバー40Bは、低背側長尺バスバー40Aよりも、上下方向について長くなっている。
【0071】
高背側中間部43Bのうち、長尺側バスバー接続部42から上方に延びる部分には、左右方向の中間位置付近に、低背側中間部43Aを貫通する係止孔46が形成されている。第2ユニット20には、係止孔46に対応する位置に、前方に延びる板状の第2係止爪27が形成されている。第2係止爪27は、左右方向に弾性変形可能になっている。第2係止爪27が係止孔46の内部に挿入された状態で、第2係止爪27が係止孔46の孔縁に前方から係止することにより、高背側長尺バスバー40Bが、第2ユニット20から抜け止め状態で保持されるようになっている。
【0072】
[重ね代23の長さ寸法]
第1ユニット10の第1重なり部12と、第2ユニット20の第2重なり部22との重ね代23の上下方向の長さ寸法は、可変になっている。図7および図16にしめされるように、本実施形態においては、重ね代23の長さ寸法は、少なくとも、低背外部接続モジュール30Aにおける第1ユニット10と第2ユニット20との重ね代23の上下方向の長さ寸法L1と、高背外部接続モジュール30Bにおける第1ユニット10と第2ユニット20との重ね代23の上下方向の長さ寸法L2との間で可変になっている。
【0073】
重ね代23は、第1重なり部12と第2重なり部22とが前後方向について重なっている領域とされる。第1重なり部12および第2重なり部22は、前後方向について互いに重なっている部分と、互いに重なる可能性がある部材と、を含むものとする。例えば、高背外部接続モジュール30Bにおいては、第1重なり部12と第2重なり部22とは、上下方向の長さ寸法L2の範囲で前後方向に重なっているが、第1重なり部12および第2重なり部22は、少なくとも低背外部接続モジュール30Aにおける重ね代23の、上下方向の長さ寸法L1の範囲を含むものとする。
【0074】
第2重なり部22は、段差部24のうち、第1重なり部12と互いに重なっている部分、および互いに重なる可能性がある部分を第2重なり部22とされる。例えば、低背外部接続モジュール30Aの上下方向の寸法設定によっては、段差部24の全ての領域が第2重なり部22とされる場合もあり、また、段差部24の一部が第2重なり部22とされる場合もある。換言すると、低背外部接続モジュール30Aの設定によって、第2重なり部22が所定の領域に特定される。
【0075】
低背外部接続モジュール30Aにおける重ね代23の長さ寸法L1と、高背外部接続モジュール30Bにおける重ね代23の長さ寸法L2との差は、蓄電素子61の上下方向の厚さ寸法よりも大きい。本実施形態においては、低背外部接続モジュール30Aにおける重ね代23の長さ寸法L1と、高背外部接続モジュール30Bにおける重ね代23の長さ寸法L2との差は、蓄電素子61の上下方向の厚さ寸法Tの4倍となっている。これにより、高背蓄電モジュール90Bは、低背蓄電モジュール90Aよりも蓄電素子61を4つ多く保持することができるようになっている。
【0076】
第1ユニット10と第2ユニット20とが重ね代23を有して重なっているので、低背側長尺バスバー40Aと、低背配線モジュール70Aのバスバー80とは、第1重なり部12および第2重なり部22によって絶縁されている。同様に、高背側長尺バスバー40Bと、高背配線モジュール70Bのバスバー80との間も、第1重なり部12および第2重なり部22によって絶縁されている。
【0077】
[蓄電素子61の個数]
蓄電素子群60において、第1出力バスバー81と第2出力バスバー82の相対的な位置は、蓄電素子群60に含まれる蓄電素子61の個数が奇数であるか偶数であるかによって定まる。本実施形態においては、低背蓄電素子群60Aは10個の蓄電素子61を含み、高背蓄電素子群60Bは14個の蓄電素子61を含む。例えば、蓄電素子群60に含まれる蓄電素子61の個数が偶数である場合には、第1出力バスバー81は蓄電素子群60の右上部に配され、第2出力バスバー82は蓄電素子群60の右下部に配される。一方、蓄電素子群60に含まれる蓄電素子61の個数が奇数である場合には、例えば、第1出力バスバー81は蓄電素子群60の右上部に配され、第2出力バスバー82は蓄電素子群60の左下部に配される。
【0078】
第1ユニット10と、第2ユニット20とを、低背外部接続モジュール30Aと、高背外部接続モジュール30Bとで共用するためには、第1出力バスバー81と、第2出力バスバー82の相対的な位置が、蓄電素子61を増減させた場合でも変わらないことが好ましい。
【0079】
本実施形態においては、低背蓄電素子群60Aは10個の蓄電素子61を含み、高背蓄電素子群60Bは14個の蓄電素子61を含む。このように、低背蓄電素子群60Aに含まれる蓄電素子61の個数と、高背蓄電素子群60Bに含まれる蓄電素子61の個数がともに偶数なので、低背蓄電素子群60Aにおける第1出力バスバー81と第2出力バスバー82の相対的な位置と、高背蓄電素子群60Bにおける第1出力バスバー81と第2出力バスバー82の相対的な位置とが、変わらないようになっている。
【0080】
仮に、蓄電素子群60に含まれる蓄電素子61の個数が奇数であった場合には、偶数個の蓄電素子61を増減させることにより、蓄電素子61の個数が変化した場合でも、蓄電素子群60に含まれる蓄電素子61の個数は常に奇数となる。このため、第1出力バスバー81と第2出力バスバー82の相対的な位置が変わらないようにすることができる。
【0081】
[実施形態の製造工程]
続いて、本実施形態にかかる蓄電パック100の製造工程に一例について説明する。蓄電パック100の製造工程は以下の記載に限定されない。
【0082】
[低背蓄電モジュール90A]
10個の蓄電素子61が上下方向に積み上げて並べられることにより低背蓄電素子群60Aが形成される。積層ユニット73の左側収容部74Lおよび右側収容部74Rにバスバー80が収容される。所定の個数の積層ユニット73が低背側フレーム72A内に取り付けられる。これにより低背配線モジュール70Aが形成される。
【0083】
低背蓄電素子群60Aの前面に低背配線モジュール70Aが取り付けられる。バスバー80と、蓄電素子61の電極端子63とが、例えばレーザー溶接によって接続される。
【0084】
第1ユニット10の上壁11に短尺バスバー50が組み付けられる。第1ユニット10の第1係止部と、低背側長尺バスバー40Aの係止リブ45とを係止させることにより、第1ユニット10と低背側長尺バスバー40Aとが組み付けられる。第2ユニット20の第2係止部と、低背側長尺バスバー40Aの係止孔46の孔縁とを係止させることにより、第2ユニット20と低背側長尺バスバー40Aとが組み付けられる。これにより、低背外部接続モジュール30Aが形成される。
【0085】
第1ユニット10の第1ロック爪13と、第2ユニット20の第2ロック爪25とが、低背配線モジュール70Aのロック受け部75に係止されることにより、低背配線モジュール70Aの前面に、低背外部接続モジュール30Aが組み付けられる。
【0086】
短尺バスバー50の短尺側バスバー接続部52と、第1出力バスバー81とが、例えばレーザー溶接によって接続される。低背側長尺バスバー40Aの長尺側バスバー接続部42と、第2出力バスバー82とが、例えばレーザー溶接によって接続される。これにより、低背蓄電モジュール90Aが完成する。
【0087】
[高背蓄電モジュール90B]
14個の蓄電素子61が上下方向に積み上げて並べられることにより高背蓄電素子群60Bが形成される。積層ユニット73の左側収容部74Lおよび右側収容部74Rにバスバー80が収容される。所定の個数の積層ユニット73が高背側フレーム72B内に取り付けられる。これにより高背配線モジュール70Bが形成される。
【0088】
高背蓄電素子群60Bの前面に高背配線モジュール70Bが取り付けられる。バスバー80と、蓄電素子61の電極端子63とが、例えばレーザー溶接によって接続される。
【0089】
第1ユニット10の上壁11に短尺バスバー50が組み付けられる。第1ユニット10の第1係止部と、高背側長尺バスバー40Bの係止リブ45とを係止させることにより、第1ユニット10と高背側長尺バスバー40Bとが組み付けられる。第2ユニット20の第2係止爪27と、高背側長尺バスバー40Bの係止孔46の孔縁とを係止させることにより、第2ユニット20と高背側長尺バスバー40Bとが組み付けられる。これにより、高背外部接続モジュール30Bが形成される。
【0090】
第1ユニット10の第1ロック爪13と、第2ユニット20の第2ロック爪25とが、高背配線モジュール70Bのロック受け部75に係止されることにより、高背配線モジュール70Bの前面に、高背外部接続モジュール30Bが組み付けられる。
【0091】
短尺バスバー50の短尺側バスバー接続部52と、第1出力バスバー81とが、例えばレーザー溶接によって接続される。低背側長尺バスバー40Aの長尺側バスバー接続部42と、第2出力バスバー82とが、例えばレーザー溶接によって接続される。これにより、高背蓄電モジュール90Bが完成する。
【0092】
金属製のケース101内に、低背蓄電モジュール90Aと、高背蓄電モジュール90Bとを収容し、図示しない配線部材で、低背蓄電モジュール90Aと高背蓄電モジュール90Bとを接続する。これにより蓄電パック100が完成する。
【0093】
[本実施形態の作用効果]
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態は、低背蓄電モジュール90Aと高背蓄電モジュール90Bとを備えた蓄電パック100であって、低背蓄電モジュール90Aと高背蓄電モジュール90Bのそれぞれは、複数の蓄電素子61が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群60と、複数の蓄電素子61に電気的に接続される外部接続モジュール30と、を備え、外部接続モジュール30は、蓄電素子群60の電力を出力する短尺バスバー50と、蓄電素子群60の電力を出力するとともに並び方向について短尺バスバー50よりも長く形成された長尺バスバー40と、短尺バスバー50および長尺バスバー40を絶縁して保持する絶縁部材31と、を有し、絶縁部材31は、並び方向について、長尺バスバー40の一方の端部を保持する第1ユニット10と、長尺バスバー40の他方の端部を保持する第2ユニット20と、を有し、第1ユニット10は第1重なり部12を有し、第2ユニット20は第2重なり部22を有し、第1重なり部12と第2重なり部22とが並び方向に沿って重ね代23を有して重なっており、重ね代23の並び方向の長さ寸法が可変であり、低背蓄電モジュール90Aには並び方向の長さ寸法が小さな低背側長尺バスバー40Aが取り付けられており、高背蓄電モジュール90Bには、並び方向の長さ寸法が大きな高背側長尺バスバー40Bが取り付けられている。
【0094】
第1重なり部12と第2重なり部22との重ね代23の、並び方向についての長さ寸法を変化させることによって、絶縁部材31の並び方向の長さ寸法を変更できる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバー40を、長さ寸法の異なる部品を製造することなく、絶縁部材31に保持することができる。この結果、長さ寸法の異なる長尺バスバー40に対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、蓄電パック100の製造コストを低減できる。
【0095】
本実施形態によれば、並び方向についての重ね代23の長さ寸法の変化量は、並び方向についての蓄電素子61の厚さ寸法以上である。
【0096】
並び方向についての重ね代23の長さ寸法の変化量が、並び方向についての蓄電素子61の厚さ寸法以上であるので、蓄電素子61の個数を増減させた場合に、並び方向についての蓄電素子群60の長さ寸法の変化に対応することができる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバー40に対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、蓄電パック100の製造コストを低減できる。
【0097】
本実施形態によれば、第2ユニット20には、並び方向と交差する方向に凹んだ段差部24が設けられており、第1重なり部12と第2重なり部22とは、段差部24内において重なっている。
【0098】
第1重なり部12と第2重なり部22は段差部24内において、並び方向と交差する方向に重なっているので、並び方向と交差する方向について絶縁部材31の厚みが増加することを抑制できる。
【0099】
本実施形態によれば、高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aは並び方向と直交する幅方向について幅広に形成されており、高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aは、並び方向に延びる側縁から、高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aの板面と交差する方向に延びる係止リブ45を有し、第1ユニット10には、係止リブ45と係止することにより高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aが第1ユニット10から離脱することを規制する第1係止爪15を有する。
【0100】
高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aには係止リブ45が形成されているので、外力が加えられた場合でも変形しにくくなっている。このため、本実施形態のように、高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aが、並び方向と直交する幅方向について幅広に形成されている場合に特に有効である。また、係止リブ45が高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aの板面からと延びているので、第1係止爪15の前後方向の長さ寸法を大きくすることができる。これにより、第1係止爪15を弾性変形しやすくさせることができるので、高背側長尺バスバー40Bおよび低背側長尺バスバー40Aと、第1係止爪15と、容易に係止させることができる。
【0101】
本実施形態によれば、蓄電素子群60には配線モジュール70が配設されており、配線モジュール70は、複数の蓄電素子61の電極端子63に接続される複数のバスバー80と、複数のバスバー80を保持する絶縁プロテクタ71と、を備え、外部接続モジュール30は、配線モジュール70に対し、蓄電素子群60と反対側に配設されている。
【0102】
本構成によれば、蓄電素子群60の電力取り出しの任意の位置に対応できるとともに、外部接続モジュール30の蓄電素子群60への取り付けを簡易に行える。
【0103】
本実施形態は、複数の蓄電素子61が並び方向に沿って並ぶ蓄電素子群60に電気的に接続される外部接続モジュール30を備えた外部接続モジュールシステム110であって、外部接続モジュール30は、蓄電素子群60の電力を出力する短尺バスバー50と、蓄電素子群60の電力を出力するとともに並び方向について短尺バスバー50よりも長く形成された長尺バスバー40と、短尺バスバー50および長尺バスバー40を絶縁して保持する絶縁部材31と、を有し、絶縁部材31は、長尺バスバー40の一方の端部を保持する第1ユニット10と、長尺バスバー40の他方の端部を保持する第2ユニット20と、を有し、第1ユニット10は第1重なり部12を有し、第2ユニット20は第2重なり部22を有し、第1重なり部12と第2重なり部22とが並び方向に沿って重ね代23を有して重なっており、重ね代23の並び方向の長さ寸法が可変であり、長尺バスバー40は、並び方向の長さ寸法が異なる高背側長尺バスバー40Bと、低背側長尺バスバー40Aから選択される。
【0104】
第1重なり部12と第2重なり部22との重ね代23の、並び方向についての長さ寸法を変化させることによって、絶縁部材31の並び方向の長さ寸法を変更できる。これにより、長さ寸法の異なる長尺バスバー40を、長さ寸法の異なる部品を製造することなく、絶縁部材31に保持することができる。この結果、長さ寸法の異なる長尺バスバー40に対応して複数種類の部品を製造しなくてもよいので、外部接続モジュール30の製造コストを低減できる。
【0105】
<他の実施形態>
(1)本実施形態では、高背蓄電モジュール90Bは14個の蓄電素子61を有し、低背蓄電モジュール90Aは10個の蓄電素子61を有する構成としたが、高背蓄電モジュール90Bの蓄電素子61の個数と、低背蓄電モジュール90Aの蓄電素子61の個数は、上記の個数に限定されない。
【0106】
(2)実施形態1では、ケース101内には、複数の高背蓄電モジュール90Bが収容されていてもよく、複数の低背蓄電モジュール90Aが収容されていてもよい。
【0107】
(3)実施形態1では、高背蓄電モジュール90Bと、低背蓄電モジュール90Aの2種類の蓄電モジュール90がケース101内に収容される構成としたが、上下方向の高さ寸法の異なる3種類以上の蓄電モジュール90がケース101内に収容される構成としてもよい。
【0108】
(4)実施形態1では、複数の蓄電素子61は上下方向に積み上げて並べられる構成としたが、これに限られず、前後方向または左右方向に並べられる構成としてもよい。
【0109】
(5)段差部24は省略してもよい。
【0110】
(6)長尺バスバー40、および短尺バスバー50は、幅広に形成される構成としたが、これに限られず、上下方向に細長く延びる構成としてもよい。
【0111】
(7)蓄電素子61は、二次電池でもよく、キャパシタであってもよい。
【符号の説明】
【0112】
10: 第1ユニット
11: 上壁
12: 第1重なり部
13: 第1ロック爪
14: ガイド部
15: 第1係止爪
20: 第2ユニット
21: 隔壁
22: 第2重なり部
23: 重ね代
24: 段差部
25: 第2ロック爪
26: ガイド受け部
27: 第2係止爪
30: 外部接続モジュール
30A: 低背外部接続モジュール
30B: 高背外部接続モジュール
31: 絶縁部材
40: 長尺バスバー
40A: 低背側長尺バスバー
40B: 高背側長尺バスバー
41: 長尺側外部接続部
42: 長尺側バスバー接続部
43A: 低背側中間部
43B: 高背側中間部
44: 貫通孔
45: 係止リブ
46: 係止孔
50: 短尺バスバー
51: 短尺側外部接続部
52: 短尺側バスバー接続部
53: 貫通孔
60: 蓄電素子群
60A: 低背蓄電素子群
60B: 高背蓄電素子群
61: 蓄電素子
63: 電極端子
70: 配線モジュール
70A: 低背配線モジュール
70B: 高背配線モジュール
71: 絶縁プロテクタ
72A: 低背側フレーム
72B: 高背側フレーム
73: 積層ユニット
74: 収容部
74L: 左側収容部
74R: 右側収容部
75: ロック受け部
80: バスバー
81: 第1出力バスバー
82: 第2出力バスバー
90: 蓄電モジュール
90A: 低背蓄電モジュール
90B: 高背蓄電モジュール
100: 蓄電パック
101: ケース
110: 外部接続モジュールシステム
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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