(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】自動二輪車のリヤステップ及びリヤステップ補助具
(51)【国際特許分類】
B62J 25/06 20200101AFI20220928BHJP
【FI】
B62J25/06
(21)【出願番号】P 2021022403
(22)【出願日】2021-02-16
【審査請求日】2022-03-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521069504
【氏名又は名称】▲高▼橋 仁能
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 仁能
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-272480(JP,A)
【文献】実開平6-087180(JP,U)
【文献】実開平7-6069(JP,U)
【文献】米国特許第6957821(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏面が形成されたリヤステップを有する自動二輪車に適用されるリヤステップ補助具であって、
車体フレーム側に設けられる取付ブラケットと、
当該取付ブラケットに設けられ、所定方向に延びるスライドベースと、
当該スライドベースに
上記所定方向に沿ってスライド可能に設けられ、上記踏面と所定の間隔で配置される仰転防止面が形成されたスライダと、
当該スライダを上記スライドベースの長手方向に沿うOFF姿勢と当該長手方向に交差する方向に沿うON姿勢との間で姿勢変化することを許容する姿勢変化機構とを有するリヤステップ補助具。
【請求項2】
上記取付ブラケットは、上記
リヤステップと共に上記車体フレーム側に取り付けられる取付片を有する
請求項1に記載のリヤステップ補助具。
【請求項3】
上記取付片は、上記仰転防止面が上記踏面の周囲を移動するように上記車体フレームに回動可能に取り付けられている
請求項2に記載のリヤステップ補助具。
【請求項4】
リヤステップを有する自動二輪車に適用されるリヤステップ補助具であって、
上記リヤステップに外嵌固定され、踏面が形成された保持器と、
当該保持器に設けられ、上記踏面と所定の間隔で対向配置された仰転防止面を有する脚掛部材とを備えたリヤステップ補助具。
【請求項5】
上記所定の間隔を調整する間隔調整機構を備えている
請求項4に記載のリヤステップ補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動二輪車のリヤステップの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
いわゆるタンデム走行が可能な二輪車は、リヤステップを備えている。このリヤステップはタンデムステップとも称され、車体フレームにブラケット等を介して取り付けられている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。リヤステップは、一般に後輪近傍に配置される。
【0003】
二輪車の構造上、後輪近傍には、当該後輪を支持するスイングアーム、マフラー、リヤブレーキ等が設けられるため、リヤステップは、これらとの干渉を避けてレイアウトされる(たとえば、特許文献3~特許文献5参照)。リヤステップは、常時は車体フレーム側に折りたたまれた収納姿勢に保持されており、タンデム走行時にパッセンジャーが足を載置できるように外側に張り出した姿勢に変化する(たとえば、特許文献6参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-114844号公報
【文献】特開2017-65438号公報
【文献】特開2011-88522号公報
【文献】特開2008-18891号公報
【文献】特開2007-91145号公報
【文献】特開2007-55489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、タンデム走行時にパッセンジャーは、車両の加速や減速に対応して自己の身体の姿勢を維持しなければならない。その場合、パッセンジャーは、車体の一部を把持したり、ドライバーの身体の一部に手を掛けるなどの動作をするが、運転中のドライバーへの負担を考慮しなければならない。つまり、リヤステップをしっかりと踏み込み、手足を使って身体を車両にホールドする必要がある。
【0006】
その結果、パッセンジャーは、車両の加減速に応じて、特に加速時に後方に身体が大きく揺れて、危険を感じることもある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、パッセンジャーが確実に自己の身体を車両にホールドでき、安定感のあるタンデム走行を可能とするための自動二輪車のリヤステップの構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係る自動二輪車のリヤステップは、ステップ本体及び脚掛部材を有する。ステップ本体に踏面が形成されている。この踏面は、パッセンジャーが自己の足(足の裏側)を載置する面である。脚掛部材は、上記踏面と所定の間隔で対向配置された仰転防止面を有する。
【0009】
この構成によれば、パッセンジャーは、自己の足をステップ本体に載せる。すなわち、足の裏側をステップ本体の踏面に載置する。このとき、パッセンジャーは、足の甲側をステップ本体と脚掛部材との間に挿入する。これにより、パッセンジャーの足の甲側が脚掛部材の仰転防止面に当接する。このため、仮に自動二輪車が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、ステップ本体に載せた足の甲側を上記仰転防止面に押しつけることにより、身体を安定させることができる。
【0010】
(2) 上記脚掛部材は、上記ステップ本体に設けられているのが好ましい。
【0011】
一般にステップ本体は、タンデム走行時(パッセンジャーが足を載置する場合)には車両の外側に張り出した姿勢とされるが、タンデム走行がなされないときは、車体側に折りたたまれた姿勢となる。この発明では、上記脚掛部材が上記ステップ本体に設けられるから、当該ステップ本体がいかに姿勢変化をしても脚掛部材はこれに追従し、上記踏面と上記仰転防止面との間に上記所定の間隔が確保される。
【0012】
(3) 上記所定の間隔を調整する間隔調整機構を備えていてもよい。
【0013】
この構成では、パッセンジャーの体格に応じて上記踏面と上記仰転防止面との間の間隔が調整される。
【0014】
(4) 本発明に係るリヤステップ補助具は、踏面が形成されたリヤステップを有する自動二輪車に適用される。このリヤステップ補助具は、車体フレーム側に設けられる取付ブラケットと、当該取付ブラケットに設けられ、所定方向に延びるスライドベースと、当該スライドベースに設けられ、上記所定方向に沿ってスライド可能なスライダとを有する。当該スライダは、上記踏面と所定の間隔で配置される仰転防止面が形成されている。
【0015】
この構成によれば、パッセンジャーは、自己の足(足の裏側)を上記踏面に載置してリヤステップに載せる。このとき、パッセンジャーは、足の甲側を上記踏面とスライダの仰転防止面との間に挿入させる。しかも、スライダがスライドベースに対してスライドするから、パッセンジャーの体格に応じて上記踏面と上記仰転防止面との間の間隔が調整される。このため、仮に自動二輪車が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、足の甲側を上記仰転防止面に押しつけることにより、身体を安定させることができる。
【0016】
(5) 上記取付ブラケットは、上記リヤステップと共に上記車体フレーム側に取り付けられる取付片を有するのが好ましい。
【0017】
この構成では、リヤステップ補助具がリヤステップと共に車体フレームに取り付けられるので、当該リヤステップ補助具は、いわゆる後付作業により簡単に装着される。
【0018】
(6) 上記取付片は、上記仰転防止面が上記踏面の周囲を移動するように上記車体フレームに回動可能に取り付けられているのが好ましい。
【0019】
この構成では、上記取付片が回動することにより上記スライドベースも回動し、上記仰転防止面が上記踏面の周囲を移動する。したがって、パッセンジャーは、自己の体格に合わせて上記スライダの位置を調整し、上記踏面と上記仰転防止面との間の間隔を所望に調整することができる。
【0020】
(7) 上記スライダを上記スライドベースの長手方向に沿うOFF姿勢と当該長手方向に交差する方向に沿うON姿勢との間で姿勢変化することを許容する姿勢変化機構が設けられていてもよい。
【0021】
この構成では、タンデム走行時(パッセンジャーが足を載置する場合)には、リヤステップの姿勢に合わせてスライダが車両の外側に張り出した姿勢となり、タンデム走行がなされないときは、車体側に折りたたまれた姿勢となる。
【0022】
(8) 本発明に係るリヤステップ補助具は、リヤステップを有する自動二輪車に適用される。このリヤステップ補助具は、上記リヤステップに外嵌固定され、踏面が形成された保持器と、当該保持器に設けられ、上記踏面と所定の間隔で対向配置された仰転防止面を有する脚掛部材とを備えている。
【0023】
この構成によれば、保持器がリヤステップを覆うように嵌め合わされる。パッセンジャーは、自己の足を保持器に載せる。すなわち、足の裏側を保持器の踏面に載置する。このとき、パッセンジャーは、足の甲側を保持器と脚掛部材との間に挿入する。これにより、パッセンジャーの足の甲側が脚掛部材の仰転防止面に当接する。したがって、仮に自動二輪車が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、保持器に載せた足の甲側を上記仰転防止面に押しつけることにより、身体を安定させることができる。
【0024】
(9) 上記所定の間隔を調整する間隔調整機構を備えているのが好ましい。
【0025】
この構成では、パッセンジャーの体格に応じて保持器の踏面と上記仰転防止面との間の間隔が調整される。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、パッセンジャーが確実に自己の身体を車両にホールドでき、安定感のあるタンデム走行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車10の要部外観斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車10の要部外観斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車10の要部外観斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るリヤステップ補助具11が自動二輪車10に装着された状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、リヤステップ補助具11の外観斜視図である。
【
図6】
図6は、リヤステップ補助具11の外観斜視図である。
【
図8】
図8は、自動二輪車10のリヤステップとリヤステップ補助具11の足掛アーム45との位置関係を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るリヤステップ80の斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の他の実施形態の変形例に係るリヤステップ85の斜視図である
【
図12】
図12は、本発明の第3の実施形態に係るリヤステップ補助具121の斜視図である。
【
図14】
図14は、リヤステップ補助具121の変形例に係る脚掛部材134の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る自動二輪車用リヤステップ補助具(以下、単に「リヤステップ補助具」と称される。)の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
【0029】
1.概略
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係るリヤステップ補助具が適用される自動二輪車10の要部外観斜視図である。同図は、リヤステップ17の構造を示している。
図2及び
図3は、それぞれ、リヤステップ17とは異なる構造のリヤステップ107、117の構造を示している。
図4は、この自動二輪車10にリヤステップ補助具11が装着された状態を示す斜視図である。
図5及び
図6は、リヤステップ補助具11の外観斜視図である。
【0031】
図1が示すように、自動二輪車10は車体フレーム12を備えており、この車体フレーム12にスイングアーム13を介して後輪14が支持されている。同図には明示されていないが、車体フレーム12にエンジンが搭載され、クラッチ15及びトランスミッションを介して後輪14が駆動される。また、車体フレーム12にステアリング機構を介して前輪が懸架されている。
【0032】
車体フレーム12に、左右一対のフロントステップ16及び左右一対のリヤステップ17が設けられている。同図では、自動二輪車10の右側に配置されたフロントステップ16及びリヤステップ17が図示されている。リヤステップ17は、自動二輪車10にパッセンジャーが同乗するときに使用され、図示されてないシートに跨がったパッセンジャーの足が載置される。リヤステップ17は、一般に、ブラケット18及び折畳機構19(同図(A)参照)を介して車体フレーム18に取り付けられている。
【0033】
リヤステップ17は、コア部材21とステップ本体22とを有する。コア部材21は、たとえば棒状の鋼材からなる。ステップ本体22は、たとえば金属や合成ゴム等からなる筒状部材であり、コア部材21を覆うように取り付けられている。ステップ本体22の所定の面に踏面23が形成されている。この踏面23は、パッセンジャーの足の裏側が当接される。
【0034】
リヤステップ17は、上記折畳機構19を介して収納姿勢(同図(A)参照)と、展開姿勢(同図(B)参照)との間で姿勢が変化する。このような折畳機構19は、典型的にはヒンジ機構が採用される。本実施形態では、ブラケット18に支持ピン20が設けられ、この支持ピン20に上記コア部材21が回動可能に支持されている。これにより、リヤステップ17は、上記各姿勢に自在に変化することができる。通常、リヤステップ17は収納姿勢(同図(A))に折り畳まれているが、自動二輪車10にパッセンジャーが同乗するときに展開姿勢(同図(B))に変化する。リヤステップ17が展開姿勢に変化すると、上記踏面23は、同図(B)が示すように上方を向き、パッセンジャーが足を載せやすくなる。
【0035】
リヤステップ17の構造は特に限定されるものではなく、要するに上記踏面23が形成されており、且つ上記姿勢変化が可能な構造であればよい。たとえば
図2又は
図3が示す構造であってもよい。なお、これらの図は、自動二輪車10の左側に配置されたリヤステップ107、117を示している。
【0036】
図2が示すリヤステップ107は、たとえばアルミニウム合金からなる。リヤステップ107は、いわゆる削出加工により一体的に形成されており、基部108とステップ本体109とを有する。ステップ本体109は、円柱状を呈し、その外周面が踏面23を形成している。この踏面23は、パッセンジャーの足の裏側が当接される。車体フレーム12に設けられたブラケット110を介してリヤステップ107が取り付けられている。ブラケット110に支持ピン20が設けられ、この支持ピン20に上記基部108が回動可能に支持されている。これにより、リヤステップ107は、通常、同図が示す収納姿勢に折り畳まれているが、自動二輪車10にパッセンジャーが同乗するときに、展開姿勢から支持ピン20を中止に矢印111の向きに回動し、展開姿勢に変化する。
【0037】
図3が示すリヤステップ117は、たとえばアルミニウム合金からなる。リヤステップ117は、いわゆる削出加工により一体的に形成されており、基部118とステップ本体119とを有する。ステップ本体119は、断面形状が略矩形の柱状を呈し、その上面が膨出している。この上面が上記踏面23を形成している。リヤステップ117は、ブラケット120を介して車体フレーム(不図示)に取り付けられている。ブラケット120に支持ピン20が設けられ、この支持ピン20に上記基部118が回動可能に支持されている。これにより、リヤステップ117は、通常、上記収納姿勢に折り畳まれているが、自動二輪車10にパッセンジャーが同乗するときに、上記収納姿勢から支持ピン20を中止に回動し、同図が示す展開姿勢に変化する。
【0038】
2.リヤステップ補助具
【0039】
図4及び
図5が示すように、
リヤステップ補助具11は、取付ブラケット31と、スライドベース32と、スライダ33と、このスライダ33の姿勢を変化させる姿勢変化機構34とを有する。
図6は、スライダ33が、
図5が示す姿勢から変化した状態を示している。
図7は、スライダ33の斜視図である。
【0040】
取付ブラケット31は、たとえば鋼板からなり、本実施形態では、
図5及び
図6が示すようにU字状に形成されている。すなわち、取付ブラケット31は、フラットバーが屈曲されることにより形成されており、取付片36、連結片37及びこれらを繋ぐクロス板38を有する。連結片37にスライドベース32が固定されている。本実施形態では、取付ブラケット31はフラットバーからなるが、取付ブラケット31の構造及び形状は特に限定されるものではない。取付ブラケット31の肉厚寸法も特に限定されるものではない。ただし、後述されるように、パッセンジャーが足をスライダ33に掛けて身体をホールドするため、取付ブラケット31は、パッセンジャーの体重を支えるために十分な機械的強度が確保されなければならない。
【0041】
取付片36に貫通孔69が設けられている。本実施形態では、貫通孔69は、同図が示すようにいわゆる長孔である。ただし、貫通孔69は、長孔でなくてもよい。この貫通孔69にワッシャ39を介してボルト40が挿通される。このボルト40が車体フレーム12にねじ込まれることにより、取付片36が車体フレーム12側に固定される。本実施形態では、ボルト40は、リヤステップ17を車体フレーム12に固定するための部材であり(
図1参照)、後述されるように、取付ブラケット31は、
リヤステップ17と共に車体フレーム12に締結固定されるようになっている。なお、本実施形態では、取付片36は、車体フレーム12に固定されたプレートに取り付けられているが、車体フレーム12側に取り付けられていれば他の部位であってもよい。たとえば車体フレーム12に固定されたフロントステップ16に上記取付片36が取り付けられてもよい。
【0042】
スライドベース32は、細長の直方体状を呈する。前述のように、スライドベース32は上記連結片37に固定されるが、両者を固定する手段は、ボルト等による締結、溶接等、既知の手段が採用され得る。本実施形態では、スライドベース32は、上記連結片37の長手方向(特許請求の範囲に記載された「所定方向」に相当)に延びている。もっとも、スライドベース32は、他の方向に延設されていてもよい。スライドベース32の一対の側面41に真直溝50及び噛合溝42が設けられている。真直溝50は、上記側面41の長手方向43に沿って延びており、この真直溝50の内部にさらに多数の噛合溝42が設けられている。各噛合溝42は、真直溝50に沿って並設されている。
【0043】
スライドベース32の外形形状や材質は、特に限定されるものではない。スライドベース32は、金属や樹脂から構成されるが、前述のように、パッセンジャーが足をスライダ33に掛けて身体をホールドするため、スライドベース32は、パッセンジャーの体重を支えるために十分な機械的強度が確保されていればよい。
【0044】
スライダ33は、スライドベース32と係合し、上記真直溝50に沿って(上記所定方向43に)スライドすることができるようになっている。
図5及び
図7が示すように、スライダ33は、スライドブロック44と、足掛アーム45とを有する。この足掛アーム45は、上記姿勢変化機構34を介してスライドブロック44に連結されている。
【0045】
スライドブロック44は、金属又は樹脂から構成され、本実施形態ではブロック本体46と一対の噛合翼47とを有する。
【0046】
ブロック本体46は、スライド部48及び支持部49とを有する。スライド部48は、一対の挟持片51を有する。各挟持片51にそれぞれ一対の係合突起52が形成されていると共に、貫通窓56が設けられている。本実施形態では、4つの係合突起52が形成されているが、これらの数に特に制限はない。各係合突起52は、スライド部48の内側に突出している。
【0047】
スライド部48は、上記スライドベース32の側面41に係合する。すなわち、当該側面41と上記一対の挟持片51とが対向する。このとき、係合突起52が上記側面41に設けられた真直溝50に嵌め合わされる。この係合突起52は、真直溝50に対してスライドすることができ、したがって、スライド部48が上記側面41に対してスライド自在である。
【0048】
支持部49は、一対の支持アーム53を有し、これらは対向している。上記足掛アーム45は、一対の支持アーム53にヒンジを介して支持されている。たとえば、図示されていない支持ピンが支持アーム53に支持され、この支持ピンに足掛アーム45が回動可能に支持されている。本実施形態では、かかるヒンジが上記姿勢変化機構34を構成している。もっとも、この姿勢変化機構34の具体的構成は、かかる支持ピンを有するヒンジに限定されるものではなく、要するに、足掛アーム45が回動(
図5が示す姿勢と
図6が示す姿勢との間で変位)することができるように構成されていればよい。
【0049】
噛合翼47は、支持ピン54を介してスライド部48に設けられている。噛合翼47は、細長平板状を呈し、一端部に係止爪55が突設されている。本実施形態では、各噛合翼47に4つの係止爪55が形成されているが、係止爪55の数は、特に制限されるものではない。各噛合翼47は、上記貫通窓56に挿通されている。噛合翼47の中央部が支持ピン54を介してスライド部48に回動可能に支持されている。噛合翼47の一端部は挟持片51の外側から内側に挿入され、噛合翼47の他端側は挟持片51の内側から外側に突出した状態となっている。
【0050】
したがって、噛合翼47は、支持ピン54を基準としてシーソー状に揺動することができ、
図7が示す姿勢と、上記係止爪55が支持ピン54を中心として外側に回動変位した姿勢との間で姿勢変化する。つまり、作業者が噛合翼47の他端部を指で押さえることにより、噛合翼47の姿勢が変化し、係止爪55がスライドベース32の噛合溝42(
図5及び
図6参照)に対して接離することができる。噛合翼47が噛合溝42に接近すれば(
図7が示す姿勢)、上記係止爪55が噛合溝42と噛み合い、スライド部48がスライドベース32に対して固定される。噛合翼47が噛合溝42から離反すれば、上記係止爪55と噛合溝42との噛合が解除され、スライド部48がスライドベース32に対してスライドすることができる。なお、噛合翼47とスライド部48との間にたとえばねじりコイルバネが介在されることにより、常時において、噛合翼47は、その一端部が挟持片51の内側に進入する姿勢(
図7が示す姿勢)に弾性的に付勢される。
【0051】
本実施形態では、前述のように、スライダ33がスライドベース32に対してスライドし、且つ所望の位置で位置決めされる。このような機能が実現されるために、上記真直溝50及び噛合溝42並びに上記係止爪55が採用されている。ただし、スライダ33がスライドベース32に対してスライド可能とする機構ないし構造は、既知の他の手段に変更されてもよいことは言うまでもない。
【0052】
足掛アーム45は、連結基部61と、アーム本体62とを有する。これらはたとえば金属又は樹脂により一体的に形成される。もっとも、連結基部61及びアーム本体62が別部材として構成され、両者が組み立てられる構造であってもよい。
図5~
図7に明示されていないが、上記姿勢変化機構34を構成する支持ピンは、連結基部61に挿通されており、これにより、連結基部61が上記支持ピンを中心として回動する。この連結基部61が回動することにより、足掛アーム45は、
図5が示す姿勢(特許請求の範囲に記載された「OFF姿勢」に相当)と、
図6が示す姿勢(特許請求の範囲に記載された「ON姿勢」に相当)との間で姿勢変化する。
【0053】
上記連結基部61の先端に上記アーム本体62が延設されている。アーム本体62は、本実施形態では略円柱状を呈し、所定の長さ(たとえば10cm~15cm)に設定されている。アーム本体62の外形形状は特に限定されるものではない。本実施形態では、アーム本体62の先端部に保護キャップ63が設けられている。ただし、この保護キャップ63は省略され得る。アーム本体62は、自動二輪車10に同乗するパッセンジャーの足が引っ掛けられるようになっており、足掛アーム45がON姿勢となったときに、パッセンジャーの足の甲がアーム本体62の外周面(特許請求の範囲に記載された「仰転防止面」に相当)に当接する。本実施形態では、OFF姿勢とは、スライダ33(具体的にはアーム本体62)がスライドベース32の長手方向に沿う姿勢であり、ON姿勢とは、アーム本体62がスライドベース32の長手方向に直交する方向である。ただし、OFF姿勢において、アーム本体62がスライドベース32と平行である必要はなく、ON姿勢において、アーム本体62は、スライドベース32の長手方向に対して交差するように配置されればよい。もっとも、上記姿勢変化機構34は、省略されてもよい。
【0054】
なお、前述のように、パッセンジャーは、自己の足をスライダ33に掛けて身体をホールドするため、スライドブロック44及び足掛アーム45は、パッセンジャーの体重を支えるために十分な機械的強度が確保されていればよい。
【0055】
3.リヤステップ補助具の使用要領
【0056】
本実施形態に係るリヤステップ補助具11は、次の要領にて自動二輪車10に組み付けられる。
【0057】
図4及び
図5が示すように、作業者は、まず、ボルト40(
図1参照)を緩め、リヤステップ17を取り外す。リヤステップ補助具11の取付ブラケット31が車体フレーム12に取り付けられる。このとき、取付ブラケット31の取付片36及び連結片37の間に車体フレーム12及びリヤステップ17のブラケット18が配置される。作業者は、取付片36及び連結片37の間に上記ボルト40を配置し、このボルト40を上記ブラケット18、取付片36の貫通孔69及び車体フレーム12に挿通し、図示されていないナットにより締め付ける。これにより、車体フレーム12にリヤステップ17及びリヤステップ補助具11が締結固定され、
図6が示すようにスライダ33がON姿勢に変化すると、リヤステップ17に対して所定の位置にリヤステップ補助具11が配置されることになる。本実施形態では、リヤステップ補助具11がリヤステップ17と共に車体フレーム12に固定されるが、両者が別々に車体フレーム12に取り付けられてもよいことは言うまでもない。
【0058】
図8は、リヤステップ17とリヤステップ補助具11の足掛アーム45との位置関係を示す図である。
【0059】
自動二輪車10に同乗するパッセンジャーは、自己の足の裏側をリヤステップ17の踏面23に載せ、自己の足をリヤステップ17と足掛アーム45との間に挿入させる。このとき、パッセンジャーの足の甲側は足掛アーム45の外周面35に当接する。しかも、足掛アーム45が所定方向43にスライド移動することができるので、上記外周面35と踏面23との水平方向の寸法71及び垂直方向の寸法72が変化する。すなわち、パッセンジャーの足のサイズ、体格に応じて上記各寸法71、72が調整され、パッセンジャーは、自己の足の裏側をリヤステップ17に載せた状態で、足の甲側を確実に上記外周面35に押し付けることができる。したがって、自動二輪車10が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、足の甲側を足掛アーム45に確実に引っ掛けることができ、身体を安定させることができる。
【0060】
本実施形態では、前述のように(
図4参照)、リヤステップ補助具11の取付ブラケット31は、取付片36を介して
リヤステップ17と共に車体フレーム12に取り付けられる。すなわち、いわゆる後付作業により簡単にリヤステップ補助具11が車体フレーム12に装着される。したがって、自動二輪車10の仕様にかかわらず、リヤステップ補助具11が装着される。
【0061】
本実施形態では、
図4及び
図5が示すように、上記取付片36がボルト40によりリヤステップ17と共に車体フレーム12に締結され、しかも、このボルト40は、取付片36に設けられた貫通孔69に挿通される。このため、ボルト40が上記ナットにより締め付けられる際に、取付片36は、ボルト40を中心として車体フレーム12に対して回転することができる。すなわち、
図8が示すように、足掛アーム45の外周面35がリヤステップ17の踏面23の周囲を矢印143の方向に沿って移動することができる。したがって、パッセンジャーは、自己の体格に合わせてスライダ33の位置を調整し、上記踏面23と上記外周面35との間の間隔(上記各寸法71、72)を所望に調整することができる。
【0062】
本実施形態では、
図5及び
図6が示すように、スライダ33は、上記ON姿勢とOFF姿勢との間で姿勢変化する。すなわち、パッセンジャーが足をリヤステップ17に載置する場合、つまり、リヤステップ17が収納姿勢から展開姿勢へ変化する際に(
図1参照)、リヤステップ17に合わせてスライダ33も自動二輪車10の外側に張り出した姿勢となる。また、リヤステップ17が展開姿勢から収納姿勢へ変化する際にも(
図1参照)、リヤステップ17に合わせてスライダ33も自動二輪車10側に折り畳まれる。したがって、タンデム走行が行われないときは、リヤステップ補助具11は自動二輪車10の車体側へ折り畳まれ、コンパクトに収納される。
【0063】
4.第2の実施形態
【0064】
上記リヤステップ補助具11は、リヤステップ17に装着される部品として成立しているが、リヤステップ17が上記足掛アーム45を備えていてもよい。
【0065】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るリヤステップ80の斜視図である。
【0066】
上記自動二輪車10のリヤステップ17は、別部材としてリヤステップ補助具11が取り付けられるが、本実施形態に係るリヤステップ80の特徴とするところは、リヤステップ補助具81を一体的に備えている点である。
【0067】
すなわち、リヤステップ80は、上記リヤステップ17と同様にコア部材21及びステップ本体22を有し、コア部材21はブラケット18と一体的に形成されている。このブラケット18(コア部材21)に棒状の棒状の脚掛部材81が溶接されている。この脚掛部材81は、たとえば丸鋼材からなり、同図が示すようにL字状に形成されている。すなわち、脚掛部材81は、上記ブラケット81から前方上方に延び、さらに屈曲されて自動二輪車10の側方に延びている。したがって、脚掛部材81の外周面82(特許請求の範囲に記載された「仰転防止面」に相当)は、リヤステップ80の踏面23と所定の間隔で対向する。この所定の間隔とは、上記実施形態に係るステップ本体22の踏面23(
図8参照)と、足掛アーム45の外周面35との間の寸法71、72と同様である。
【0068】
パッセンジャーは、自己の足の裏側を踏面23に載せ、足の甲側を脚掛部材81の外周面82に当接させる。これにより、自動二輪車10が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、ステップ本体22に載せた足の甲側を上記外周面82に押しつけることにより、身体を安定させることができる。
【0069】
図10は、上記リヤステップ80の変形例に係るリヤステップ85の斜視図である。
図11は、リヤステップ85の断面図である。
【0070】
この変形例に係るリヤステップ85は、ステップ本体86と、これに直接に設けられた脚掛部材87とを有する。ステップ本体86及び脚掛部材87は、たとえば金属により構成され得る。
【0071】
ステップ本体86は、本変形例では、同図が示すように三角柱状を呈する。ただし、ステップ本体86の外形形状は、特に限定されるものではない。脚掛部材87は、ステップ本体86を貫通しており、所定の位置に固定されている。この脚掛部材87は、上記脚掛部材81(
図9参照)と同様に、たとえば丸鋼材からなる。上記ステップ本体86の角部に円盤状の座部88が形成されており、この座部88の中心に貫通孔89が設けられている。この貫通孔89は、ステップ本体86を貫通している。上記脚掛部材87は、上記貫通孔89を貫通している。この脚掛部材87に雄ねじ90が形成されており、上記ステップ本体86を貫通した脚掛部材87に固定ナット91、92が螺合している。これにより、ステップ本体86に脚掛部材87が固定され、脚掛部材87の外周面35とステップ本体86の踏面32とが所定の間隔をあけて対向する。
【0072】
しかも、固定ナット91、92が操作されることにより、ステップ本体86に対して脚掛部材87が上記貫通孔89に沿ってスライド変位することができ、上記脚掛部材87の外周面35とステップ本体86の踏面32との間隔が調整される。つまり、上記貫通孔89に挿入された脚掛部材87及びこれに形成された雄ねじ90並びに固定ナット91、92により、上記所定の間隔を調整する間隔調整機構が構成されている。
【0073】
前述のように、リヤステップ85は、収納姿勢と展開姿勢との間で変位するが、本変形例では、脚掛部材87がステップ本体86に設けられるから、ステップ本体86が姿勢を変化させても、脚掛部材87はこれに追従する。したがって、ステップ本体86の踏面23と脚掛部材87の外周面35との間に上記所定の間隔が確保される。しかも、上記踏面23と外周面35との間の間隔が調整されるので、パッセンジャーの体格に応じて好ましい位置に脚掛部材87が配置されるという利点がある。
【0074】
5.第3の実施形態
【0075】
図12は、本発明の第3の実施形態に係るリヤステップ補助具121の斜視図である。
図13は、
図12におけるXIII-矢視図である。
【0076】
上記リヤステップ補助具11(
図4参照)は、取付ブラケット31を介して自動二輪車10のフレーム12側に取り付けられていたのに対して、本実施形態に係るリヤステップ補助具121の特徴とするところは、リヤステップ107を包むように嵌め込まれるようになっている点である。
【0077】
リヤステップ補助具121は、保持器122と、棒状の脚掛部材123とを備えている。本実施形態では、これらは、たとえばアルミニウム合金等の金属により一体的に形成されている。なお、本実施形態に係るリヤステップ補助具121は、
図2が示すリヤステップ107に適合するように設計がなされたものである。
【0078】
保持器121は、円筒状の保持器本体124と、フランジ125とを有する。保持器本体124の内径は、ステップ本体109(
図2参照)の外径に対応しており、ステップ本体109が保持器本体124の内部に挿入される。なお、ステップ本体109の外形形状が変更された場合、たとえば、
図3が示すステップ本体119の外形形状に変更された場合は、これに対応して保持器本体124の内周面形状が設計変更される。
図12及び
図13が示すように、フランジ125は、本実施形態では矩形の板状に形成されており、嵌合凹部142が設けられている。この嵌合凹部142の内壁面形状は、ステップ本体109の基部126の外形形状に対応している。したがって、両者が嵌合することにより、保持器122は、ステップ本体109に対する回転が規制される。
【0079】
本実施形態では、保持器本体124の端面127に貫通孔128が設けられている。この貫通孔128にたとえばボルトが挿通され、ステップ本体109にねじ込まれることにより、リヤステップ補助具121がステップ本体109に固定され得る。また、上記フランジ125の側面に貫通孔129が設けられていてもよい。フランジ125の4つの側面にそれぞれ貫通孔129が設けられていてもよいし、いずれか1つの側面に設けられていてもよい。本実施形態では、隣り合う2つの側面130、131に貫通孔129が設けられている。この貫通孔129にたとえばボルトが挿通され、ステップ本体109にねじ込まれることにより、リヤステップ補助具121がステップ本体109に固定され得る。保持器本体124がステップ本体109に外嵌固定されることにより、保持器本体124の外周面は、踏面132を構成する。なお、上記貫通孔129及び上記貫通孔128のうちいずれか一方が省略されてもよい。
【0080】
脚掛部材123は、
図12が示すようにL字状に形成されている。すなわち、脚掛部材123は、保持器122から前方に延び、さらに屈曲されて自動二輪車10の側方に延びている。したがって、脚掛部材123の外周面133(特許請求の範囲に記載された「仰転防止面」に相当)は、上記踏面132と所定の間隔で対向する。この所定の間隔とは、上記実施形態に係るステップ本体22の踏面23(
図8参照)と、足掛アーム45の外周面35との間の寸法71、72と同様である。
【0081】
パッセンジャーは、自己の足の裏側を踏面132に載せ、足の甲側を脚掛部材123の外周面133に当接させる。これにより、自動二輪車10が加速してパッセンジャーに進行方向後ろ向きの慣性力が作用したとしても、パッセンジャーは、保持器本体124に載せた足の甲側を上記外周面133に押しつけることにより、身体を安定させることができる。
【0082】
図14は、上記リヤステップ補助具121の変形例に係る脚掛部材134の斜視図である。
【0083】
この変形例に係る脚掛部材134が上記脚掛部材123(
図12参照)と異なるところは、脚掛部材134のうち保持器本体124から前方に延びる部位141が二分割されており、前後方向(脚掛部材134の長手方向)に当該部位135の長さが調整されるようになっている点である。
【0084】
この脚掛部材134は、後側部135及び前側部136に分離されており、両者が連結ボルト140により締結固定されている。後側部135前側部136は、それぞれ、軸方向に沿って所定長さ137だけ切断されており、平面138が形成されている。後側部135及び前側部136に長手方向に沿って複数の貫通孔139が並設されている。後側部135の平面138と前側部136の平面138とが対向され、後側部135及び前側部136に設けられた貫通孔139同士が位置合わせされ、且つボルト140が挿通されることにより、後側部135及び前側部136が締結される。本実施形態では、2本のボルト140により後側部135及び前側部136が締結されるが、ボルト140の数は特に限定されることはない。上記貫通孔139(後側部135に設けられた貫通孔139)に位置合わせされる上記貫通孔139(前側部136に設けられた貫通孔139)が変更されることにより、上記部位135の前後方向の長さが変化する。
【0085】
すなわち、上記貫通孔139及びボルト140(特許請求の範囲に記載された「間隔調整機構」に相当)により、脚掛部材123の外周面133と上記踏面132(
図12参照)との間隔が調整される。したがって、パッセンジャーの体格に応じて好ましい位置に脚掛部材123が配置される。
【符号の説明】
【0086】
10・・・自動二輪車
11・・・リヤステップ補助具
12・・・車体フレーム
17・・・リヤステップ
22・・・ステップ本体
23・・・踏面
31・・・取付ブラケット
32・・・スライドベース
33・・・スライダ
34・・・姿勢変化機構
35・・・外周面
36・・・取付片
37・・・連結片
38・・・クロス板
40・・・ボルト
41・・・側面
42・・・噛合溝
43・・・所定方向
44・・・スライドブロック
45・・・脚掛アーム
46・・・ブロック本体
47・・・噛合翼
48・・・スライド部
49・・・支持部
50・・・真直溝
51・・・挟持片
52・・・係合突起
53・・・支持アーム
54・・・支持ピン
55・・・係止爪
56・・・貫通窓
61・・・連結基部
62・・・アーム本体
69・・・貫通孔
71・・・水平方向の寸法
72・・・垂直方向の寸法
80・・・リヤステップ
81・・・脚掛部材
82・・・外周面
85・・・リヤステップ
86・・・ステップ本体
87・・・脚掛部材
88・・・座部
89・・・貫通孔
90・・・雄ねじ
91・・・固定ナット
92・・・固定ナット
107・・・リヤステップ
108・・・基部
109・・・ステップ本体
110・・・ブラケット
117・・・リヤステップ
118・・・基部
119・・・ステップ本体
120・・・ブラケット
121・・・リヤステップ補助具
122・・・保持器
123・・・脚掛部材
124・・・保持器本体
125・・・フランジ
126・・・基部
127・・・端面
128・・・貫通孔
129・・・貫通孔
130・・・側面
131・・・側面
132・・・踏面
133・・・外周面
134・・・脚掛部材
135・・・後側部
136・・・前側部
137・・・所定長さ
138・・・平面
139・・・貫通孔
140・・・ボルト