IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッドの特許一覧

特許7148131発光素子およびこれを含む発光素子パッケージ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】発光素子およびこれを含む発光素子パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/20 20100101AFI20220928BHJP
   H01L 33/38 20100101ALI20220928BHJP
   H01L 33/46 20100101ALI20220928BHJP
【FI】
H01L33/20
H01L33/38
H01L33/46
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018510835
(86)(22)【出願日】2016-08-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-10-04
(86)【国際出願番号】 KR2016009469
(87)【国際公開番号】W WO2017034356
(87)【国際公開日】2017-03-02
【審査請求日】2019-08-21
(31)【優先権主張番号】10-2015-0119636
(32)【優先日】2015-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0097384
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】パク,スイク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミンソン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨンチュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨンキョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,カンヨン
【審査官】大和田 有軌
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103390713(CN,A)
【文献】国際公開第2015/008184(WO,A1)
【文献】特表2011-508414(JP,A)
【文献】国際公開第2014/195420(WO,A1)
【文献】特開2014-067894(JP,A)
【文献】特開2012-212849(JP,A)
【文献】国際公開第2008/047923(WO,A1)
【文献】特開2007-173579(JP,A)
【文献】特開2007-149875(JP,A)
【文献】特開2006-210824(JP,A)
【文献】特開2006-210730(JP,A)
【文献】特表2004-530289(JP,A)
【文献】国際公開第2004/013916(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0200230(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0006429(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0074441(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0117964(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0057223(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0213481(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型半導体層、前記第1導電型半導体層の下部に位置する第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置される活性層を含み、
前記第2導電型半導体層および前記活性層を貫通して前記第1導電型半導体層の一部の領域まで配置される第1リセスおよび第2リセスを含む発光構造物;
前記第1リセスの内部に配置されて前記第1導電型半導体層と電気的に連結される連結電極;
前記第1リセスから所定の間隔離隔した前記第2リセスの内部に配置される第1導電突出部;
前記第1導電突出部の周囲に配置されて前記第1導電突出部を前記発光構造物から絶縁させる第1絶縁層;および
前記第1導電突出部と前記第1絶縁層との間に配置されて、前記第2導電型半導体層側から前記第1導電型半導体層側まで延伸し、前記活性層で発光して水平方向に進行する光を前記第1導電型半導体層側に反射する反射層を含み、
前記発光構造物における各半導体層に垂直する方向から観察する場合、前記第2リセスは、前記第1リセスを取り囲む閉ループを含む、
発光素子。
【請求項2】
前記活性層は紫外線波長帯の光を生成する、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記反射層は紫外線波長帯の光を反射する、請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第1リセスは第1-1リセスと第1-2リセスとを含み、
前記第2リセスは前記第1-1リセスと前記第1-2リセスとの間に配置される、請求項1に記載の発光素子。
【請求項5】
前記連結電極は複数個であり、
前記複数個の連結電極と電気的に連結される第1導電層を含む、請求項1に記載の発光素子。
【請求項6】
前記連結電極と前記第1導電型半導体層間に配置される第1電極を含む、請求項1に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第2リセスは、前記第1-1リセスを取り囲む第2-1リセスと前記第1-2リセスを取り囲む第2-2リセスとを含み、
記発光構造物は、前記第1-1リセスおよび前記第2-1リセスによって構成される第1発光領域と前記第1-2リセスおよび前記第2-2リセスによって構成される第2発光領域とを含む、請求項4に記載の発光素子。
【請求項8】
前記第1発光領域および前記第2発光領域はそれぞれ前記第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、および活性層を含み、
前記第1発光領域と前記第2発光領域の前記第2導電型半導体層および活性層は前記第2リセスによって分離された、請求項7に記載の発光素子。
【請求項9】
前記第2-1リセスと前記第2-2リセスは互いに連結された、請求項7に記載の発光素子。
【請求項10】
前記第2-1リセスと前記第2-2リセスは互いに離隔した、請求項7に記載の発光素子。
【請求項11】
前記第1リセスは平面上で多角形状または円形状である、請求項1に記載の発光素子。
【請求項12】
前記第2リセスの突出高さは前記第1リセスの突出高さと同じであるかより高く、前記第1リセスおよび第2リセスの突出高さは前記活性層で前記第1リセスおよび第2リセスの上面までの距離である、請求項1に記載の発光素子。
【請求項13】
前記第1リセスと第2リセスは第1方向に延び、
前記第1方向は前記発光構造物の厚さ方向と垂直な方向である、請求項1に記載の発光素子。
【請求項14】
前記第2リセスの第1方向の長さは隣り合う第1リセスのうち少なくとも一つの第1方向の長さより長い、請求項13に記載の発光素子。
【請求項15】
前記反射層と前記第1導電突出部の間に設けられる第2絶縁層を含む、請求項1に記載の発光素子。
【請求項16】
前記第2導電型半導体層の下部に配置される第2導電層;および
記第2導電層の下部に配置される第1導電層を含
前記第2絶縁層は、前記第1導電層と前記第2導電層の間に延伸する延伸部を有する、
請求項15に記載の発光素子。
【請求項17】
前記第1導電型半導体層と電気的に連結される第1導電層を含み、
前記第1導電層は前記第2リセスの内部に配置される前記第1導電突出部を含、請求項1に記載の発光素子。
【請求項18】
前記第1導電層は前記連結電極と連結される、請求項17に記載の発光素子。
【請求項19】
少なくとも一つのパッドを含む本体;および
前記本体上に配置される、請求項1~15中のいずれか1項に記載の発光素子を含む、発光素子パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は発光素子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
GaN、AlGaNなどの3-5族化合物半導体は、広くて調整が容易なバンドギャップエネルギーを有するなどの多くの長所を有しているため、光電子工学分野(optoelectronics)と電子素子などに広く使用される。
【0003】
特に、半導体の3-5族または2-6族化合物半導体物質を利用した発光ダイオード(Light Emitting Diode)やレーザーダイオードのような発光素子は、薄膜成長技術および素子材料の開発によって赤色、緑色、青色および紫外線などの多様な色を具現することができ、蛍光物質を利用するか色を組み合わせることによって効率の良い白色光線の具現も可能であり、蛍光灯、白熱灯など既存の光源に比べて低消費電力、半永久的な寿命、迅速な応答速度、安全性、環境親和性の長所を有する。
【0004】
したがって、光通信手段の送信モジュール、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置のバックライトを構成する冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescence Lamp)を代替できる発光ダイオードバックライト、蛍光灯や白熱電球を代替できる白色発光ダイオード照明装置、自動車ヘッドライトおよび信号灯にまで応用が拡大している。
【0005】
発光素子は、第1導電型半導体層と活性層および第2導電型半導体層を含む発光構造物が形成され、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層上にそれぞれ第1電極と第2電極とが配置される。発光素子は、第1導電型半導体層を介して注入される電子と第2導電型半導体層を介して注入される正孔とが互いに会って(再結合して)活性層をなす物質固有のエネルギーバンドによって決定されるエネルギーを有する光を放出する。活性層から放出される光は、活性層をなす物質の組成によって異なり得、青色光や紫外線(UV)またはディープ紫外線(Deep UV)等であり得る。
【0006】
図1は、従来の発光素子を示した図面である。
【0007】
図1に示された垂直型発光素子は、第2電極16上に、第1導電型半導体層12と活性層14および第2導電型半導体層16を含む発光構造物10が配置され、前記第1導電型半導体層12上に第1電極13が配置される。
【0008】
従来の発光素子は、大半は水平方向に光の抽出がなされるようになるが、この時、発光素子の活性層14で発生した光が発光素子の外部に抽出される光経路が長くなると発光素子の内部で吸収が起き、光抽出効率が低下する問題があった。
【0009】
また、電流拡散が脆弱な一定の部分でほとんど発光が発生し、発光した光はほとんど発光した部分で吸収されて光抽出効率が低下する問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実施例の発光素子は、より高い光抽出効率を有する発光素子を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例に係る発光素子は、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置される活性層を含み、前記第2導電型半導体層および前記活性層を貫通して前記第1導電型半導体層の一部の領域まで配置される第1リセスおよび第2リセスを含む発光構造物;前記第1リセスの内部に配置されて前記第1導電型半導体層と電気的に連結される連結電極;前記第2リセスの内部に配置される反射層;および前記反射層と前記発光構造物を電気的に絶縁する絶縁層を含む。
【0012】
前記活性層は、紫外線波長帯の光を生成することができる。
【0013】
前記反射層は、紫外線波長帯の光を反射することができる。
【0014】
前記第1リセスは第1-1リセスと第1-2リセスとを含み、前記第2リセスは前記第1-1リセスと前記第1-2リセスとの間に配置され得る。
【0015】
前記連結電極は複数個であり、前記複数個の連結電極と電気的に連結される第1導電層を含むことができる。
【0016】
前記連結電極と前記第1導電型半導体層間に配置される第1電極を含むことができる。
【0017】
前記第2リセスは、前記第1-1リセスを取り囲む第2-1リセスと前記第1-2リセスを取り囲む第2-2リセスとを含み、前記発光構造物は、前記第1-1リセスおよび前記第2-1リセスによって構成される第1発光領域と前記第1-2リセスおよび前記第2-2リセスによって構成される第2発光領域とを含むことができる。
【0018】
前記第1発光領域および前記第2発光領域は、それぞれ前記第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、および活性層を含み、前記第1発光領域と前記第2発光領域の前記第2導電型半導体層および活性層は前記第2リセスによって分離され得る。
【0019】
前記第2-1リセスと前記第2-2リセスは、互いに連結され得る。
【0020】
前記第2-1リセスと前記第2-2リセスは、互いに離隔され得る。
【0021】
前記第1リセスは、平面上で多角形状または円形状であり得る。
【0022】
前記第2リセスの突出高さは前記第1リセスの突出高さと同じであるかより高く、前記第1リセスおよび第2リセスの突出高さは前記活性層において前記第1リセスおよび第2リセスの上面までの距離であり得る。
【0023】
前記複数個の第1リセスと第2リセスは第1方向に延び、前記第1方向は前記発光構造物の厚さ方向と垂直な方向であり得る。
【0024】
前記第2リセスの第1方向の長さは、隣り合う第1リセスのうち少なくとも一つの第1方向の長さより長くてもよい。
【0025】
前記絶縁層は第1絶縁層および第2絶縁層を含み、前記反射層は前記第1絶縁層と第2絶縁層との間に配置され得る。
【0026】
前記第2導電型半導体層の下部に配置される第2導電層;および前記第2絶縁層を挟んで前記第2導電層の下部に配置される第1導電層を含むことができる。
【0027】
前記第1導電型半導体層と電気的に連結される第1導電層を含み、前記第1導電層は前記第2リセスの内部に配置される第1導電突出部を含み、前記反射層は前記第1導電突出部上に配置され得る。
【0028】
前記第1導電層は前記連結電極と連結され得る。
【0029】
本発明の一実施例に係る発光素子パッケージは、少なくとも一つのパッドを含む本体;および前記本体上に配置され、前記パッドと電気的に連結される発光素子を含み、前記発光素子は、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置される活性層を含み、前記第2導電型半導体層および前記活性層を貫通して前記第1導電型半導体層の一部の領域まで配置される第1リセスおよび第2リセスを含む発光構造物;前記第1リセスの内部に配置されて前記第1導電型半導体層と電気的に連結される連結電極;前記第2リセスの内部に配置される反射層;および前記反射層と前記発光構造物を電気的に絶縁する絶縁層を含む。
【発明の効果】
【0030】
実施例によると、光抽出効率を向上させることができる。
【0031】
また、光出力を向上させることができる。
【0032】
また、動作電圧を改善することができる。
【0033】
本発明の多様かつ有益な長所と効果は前述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】従来の発光素子を示した図面。
図2】発光素子の第1実施例を示した図面。
図3】発光素子の第2実施例を示した図面。
図4】発光素子の第3実施例を示した図面。
図5】発光素子の第4実施例を示した図面。
図6】発光素子パッケージの一実施例を示した図面。
図7】本発明の第5実施例に係る発光素子の断面図。
図8】反射層によって光が上向き反射する過程を示す概念図。
図9図7のA部分の拡大図。
図10】第1リセスと第2リセスの高さの差を説明するための図面。
図11】本発明の第7実施例に係る発光素子の平面図。
図12】発光素子の電流密度の分布を示す図面。
図13a図11のB部分の拡大図。
図13b図13aの第1変形例。
図14】第1リセスを示す図面。
図15図13の第2変形例。
図16】本発明の第8実施例に係る発光素子の平面図。
図17図16のC部分の拡大図。
図18】電源が印加された発光構造物の写真。
図19】本発明の第9実施例に係る発光素子の平面図。
図20a】本発明の第10実施例に係る発光素子を示す図面。
図20b】本発明の第10実施例に係る発光素子を示す図面。
図21】本発明の第11実施例に係る発光素子を示す図面。
図22】本発明の第12実施例に係る発光素子を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本実施例は、他の形態に変形され得、複数の実施例が互いに組み合わせられ得、本発明の範囲は以下で説明するそれぞれの実施例に限定されるものではない。
【0036】
特定の実施例で説明された事項が他の実施例で説明されていなくても、他の実施例でその事項と反対または矛盾する説明がない限り、他の実施例に関連した説明と理解され得る。
【0037】
例えば、特定の実施例において構成Aに対する特徴を説明し、他の実施例で構成Bに対する特徴を説明したのであれば、構成Aと構成Bが結合された実施例が明示して記載されなくても、反対または矛盾する説明がない限り、本発明の技術的範囲に属するものと理解されるべきである。
【0038】
本発明に係る実施例の説明において、各elementの「上(うえ)または下(した)(on or under)」に形成されるものと記載される場合において、上(うえ)または下(した)(on or under)は、二つのelementが互いに直接(directly)接触するか一つ以上の他のelementが前記二つのelement間に配置されて(indirectly)形成されるものをすべて含む。また「上(うえ)または下(した)(on or under)」で表現される場合、一つのelementを基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含み得る。
【0039】
実施例に係る発光素子は垂直型発光素子であるものの、第1導電型半導体層に電流を供給する第1電極が発光構造物の下部に配置されて発光構造物の上部に放出される光の反射量を減らすことができ、第1電極は第2導電型半導体層と活性層を貫通して第1導電型半導体層に電気的に連結され得る。
【0040】
図2は、発光素子の第1実施例を示した図面である。
【0041】
実施例に係る発光素子100aは発光構造物120の下部に第2導電層236が配置され、第2電極の下部には絶縁層130と第1導電層232が配置され、第1導電層232から延びた連結電極233が発光構造物120内の第1導電型半導体層222と電気的に接触することができる。そして、第2導電層236の縁領域で第2電極パッド236a、236bが発光構造物120の縁と対応して配置され得る。
【0042】
発光構造物120は、第1導電型半導体層122と活性層124および第2導電型半導体層126を含んでからなる。
【0043】
第1導電型半導体層122は、III-V族、II-VI族などの化合物半導体で具現され得、第1導電型ドーパントがドーピングされ得る。第1導電型半導体層122は、AlInGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体物質、AlGaN、GaN、InAlGaN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。
【0044】
第1導電型半導体層122がn型半導体層である場合、第1導電型ドーパントは、Si、Ge、Sn、Se、Teなどのようなn型ドーパントを含むことができる。第1導電型半導体層122は、単層または多層に形成され得、これに限定されはしない。
【0045】
活性層124は第1導電型半導体層122と第2導電型半導体層126との間に配置され、単一井戸構造(Double Hetero Structure)、多重井戸構造、単一量子井戸構造、多重量子井戸(MQW:Multi Quantum Well)構造、量子ドット構造または量子細線構造のうちいずれか一つを含むことができる。
【0046】
活性層124は、III-V族元素の化合物半導体材料を利用して井戸層と障壁層、例えば、AlGaN/AlGaN、InGaN/GaN、InGaN/InGaN、AlGaN/GaN、InAlGaN/GaN、GaAs(InGaAs)/AlGaAs、GaP(InGaP)/AlGaPのうちいずれか一つ以上のペア構造で形成され得るが、これに限定されはしない。この時、井戸層は障壁層のエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する物質で形成され得る。
【0047】
第2導電型半導体層126は半導体化合物で形成され得る。第2導電型半導体層126は、III-V族、II-VI族などの化合物半導体で具現され得、第2導電型ドーパントがドーピングされ得る。第2導電型半導体層126は例えば、InAlGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体物質、AlGaN、GaNAlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。
【0048】
第2導電型半導体層126がp型半導体層である場合、第2導電型ドーパントは、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどのようなp型ドーパントであり得る。第2導電型半導体層126は、単層または多層に形成され得、これに限定されはしない。
【0049】
第2導電型半導体層126がAlGaNである場合、低い電気伝導度によって正孔の注入が円滑に行われない可能性がある。したがって、相対的に電気伝導度に優れているGaNを第2導電型半導体層126の下部面に配置させてもよい。
【0050】
図示してはいないが、活性層124と第2導電型半導体層126との間には電子遮断層(Electron blocking layer)が配置され得る。電子遮断層は、超格子(superlattice)構造からなり得るが、超格子は例えば、第2導電型ドーパントでドーピングされたAlGaNが配置され得、アルミニウムの組成比が異なるGaNが層(layer)をなして複数個が交互に配置されてもよい。
【0051】
第1導電型半導体層122の表面が、示されたように、凹凸をなして光抽出効率を向上させることができる。
【0052】
第2導電型半導体層126の下部には第2導電層236が配置され得る。第2導電層236は、第2導電型半導体層126と面接触しながら配置されるものの、連結電極233が形成された領域ではそうでなくてもよい。そして、第2導電層236の縁は、第2導電型半導体層126の縁よりもさらに外郭に配置され得るが、第2電極パッド236a、236bが配置される領域を確保するためである。
【0053】
第2導電層236は導電性物質からなり得、詳細には金属からなり得、より詳細には、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)のうち少なくとも一つを含んで単層または多層構造で形成され得る。第2導電層は、キャッピング層とpオーミック電極を含む概念であり得る。
【0054】
発光構造物120の周りにはパッシベーション層180が形成され得るが、パッシベーション層180は絶縁物質からなり得、絶縁物質は非伝導性である酸化物や窒化物からなり得る。一例として、パッシベーション層180はシリコン酸化物(SiO)層、酸化窒化物層、酸化アルミニウム層からなり得る。
【0055】
パッシベーション層180は、発光構造物120の周りと、前述した第2導電型半導体層126の縁よりさらに外郭に配置された第2導電層236の縁上にも配置され得る。第2導電層236の縁上に配置されたパッシベーション層180は、第2電極パッド236a、236bが形成された領域ではオープン(open)され得る。
【0056】
第2導電層236の下部には絶縁層130を挟んで第1導電層(第1導電層232)が配置され得る。第1導電層232は導電性物質からなり得、詳細には金属からなり得、より詳細には、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)のうち少なくとも一つを含んで単層または多層構造で形成され得る。
【0057】
第1導電層232から上部に延びて複数個の連結電極233が配置されるが、連結電極233は絶縁層130と第2導電層236と第2導電型半導体層126と活性層124を貫通し、第1導電型半導体層122の一部にまで延びて、連結電極233の上部面が第1導電型半導体層122と面接触することができる。発光構造物229は、複数個の連結電極233が配置される複数個のリセス128を含むことができる。
【0058】
連結電極233は、リセス128内で第2導電型半導体層126の下面と同じ高さからリセス128の上面までの領域と定義することができ、定義されるリセス128の領域と定義される連結電極233の領域は同じであってもよい。また、連結電極233は、リセス128の下面で第1導電層232と電気的に連結され得る。
【0059】
それぞれの連結電極233の断面は、円形または多角形であり得る。前述した絶縁層130は連結電極233の周りに延びて配置されて、連結電極233を第2導電層236、第2導電型半導体層126および活性層124と電気的に絶縁させることができる。
【0060】
第1導電層232の下部にはオーミック層240が配置され得る。
【0061】
オーミック層240は約200オングストロームの厚さであり得る。オーミック層240は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IZON(IZO Nitride)、AGZO(Al-GaZnO)、IGZO(In-GaZnO)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、およびNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Sn、In、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうち少なくとも一つを含んで形成され得、このような材料に限定されはしない。
【0062】
オーミック層の下部には反射電極として作用できる反射板250が配置され得る。反射板250はタングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、あるいはAlやAgやPtやRhを含む合金を含む金属層からなり得る。アルミニウムや銀などは、活性層124で図2の下部方向に進行した光を効果的に反射して発光素子の光抽出効率を大幅に改善することができる。
【0063】
反射板250の幅はオーミック層240の幅よりも狭くてもよく、反射板250の下部にはチャネル層260が配置され得る。チャネル層260の幅は反射板250の幅よりも大きいので反射板250を取り囲んで配置され得る。チャネル層260は導電性物質からなり得、例えば金(Au)や錫(Sn)からなり得る。
【0064】
導電性支持基板(support substrate、270)は、金属または半導体物質などの導電性物質で形成され得る。電気伝導度乃至熱伝導度が優れた金属を使用することができ、発光素子の作動時に発生する熱を十分に発散させることができなければならないので、熱伝導度の高い物質(ex.金属など)で形成され得る。例えば、モリブデン(Mo)、シリコン(Si)、タングステン(W)、銅(Cu)およびアルミニウム(Al)で構成される群から選択される物質またはこれらの合金からなり得、また、金(Au)、銅合金(Cu Alloy)、ニッケル(Ni)、銅-タングステン(Cu-W)、キャリアウェハー(例:GaN、Si、Ge、GaAs、ZnO、SiGe、SiC、SiGe、Ga等)等を選択的に含むことができる。
【0065】
前記支持基板270は、全体の窒化物半導体に反りをもたらさずに、スクライビング(scribing)工程およびブレーキング(breaking)工程を通じて別個のチップとしてよく分離させる程度の機械的強度を有するために、50~200マイクロメートルの厚さで形成され得る。
【0066】
図示してはいないが、接合層236、チャネル層260と導電性支持基板270を結合するが、金(Au)、錫(Sn)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)および銅(Cu)で構成される群から選択される物質またはこれらの合金で形成することができる。
【0067】
実施例に係る発光素子100aにおいて、第1導電層236から連結電極233を通じて第1導電型半導体層122の全領域に均一に電流が供給され得る。また、第2導電層236と面接触する第2導電型半導体層126にも電流が均一に供給され得る。
【0068】
また、電極パッド236a、236bが発光構造物120の周りで第2導電層236の上部に配置されて、第2導電層236の全領域に均一に電流が供給され得る。
【0069】
したがって、第1導電型半導体層122を介して注入される電子と第2導電型半導体層126を介して注入される正孔が活性層124内で結合する頻度が増加して、活性層124から放出される光量が増加し得る。
【0070】
図3は、発光素子の第2実施例を示した図面である。
【0071】
図3を参照すると、実施例の発光素子は基本的に図2で説明した発光素子の構造と同じであるため重複する説明は省略する。
【0072】
実施例の発光素子は連結電極233上に配置される反射層135を含むことができる。
【0073】
より詳しくは、絶縁層130と第1導電層232の間に反射層135が備えられ得る。
【0074】
反射層135は絶縁層130の下部に配置され得、絶縁層130の形状と同じ形状で備えられ得る。
【0075】
実施例の発光素子200は紫外線を放出する発光素子であり得るが、紫外線を放出する発光素子に使用される第1導電型半導体層122は電流拡散(Current Spreading)が脆弱な特徴がある。
【0076】
第1導電型半導体層122の電流拡散特性が脆弱であるため、電流を供給する第1導電層232の周辺でほとんど発光が発生する問題があった。
【0077】
実施例の発光素子は、ほとんどの発光が発生する連結電極233の下部面、より詳しくは、連結電極233の上部に配置される絶縁層130と第1導電層232の間に反射層135を配置することができる。したがって、連結電極233の周辺で主に発光する光を反射させることによって、発光した光が第1導電層232で吸収されることを防止して光抽出効率を増加させる効果がある。
【0078】
図4は、発光素子の第3実施例を示した図面である。
【0079】
図4を参照すると、実施例の発光素子のうち図2図3で説明した発光素子の構造と同じ部分は説明を省略する。
【0080】
実施例の発光素子は連結電極233に反射層135をさらに含むことができる。
【0081】
反射層135は絶縁層130の間に配置され得るが、絶縁層130は上部に配置される第1絶縁層131、第1絶縁層131の下部に配置される第2絶縁層132を含むことができ、反射層135は第1絶縁層131と第2絶縁層132の間に配置され得る。
【0082】
第1絶縁層131と第2絶縁層132を構成する物質は、同一に備えられ得る。
【0083】
また、第1絶縁層131と第2絶縁層132を構成する物質は、互いに異なる物質で備えられ得る。
【0084】
図3に示された発光素子は、ほとんどの発光が発生する連結電極233の下部面に反射層135を配置することができる。より詳しくは、反射層135は連結電極233の上部に配置される絶縁層130と第1導電層232の間に配置されて、連結電極233の周辺で主に発光する光を反射させることができる。したがって、発光した光が第1導電層232で吸収されることを防止して光抽出効率を増加させることができる。
【0085】
これに反して、実施例の発光素子は、第1絶縁層131と第2絶縁層132の間に配置されることによって、第2絶縁層132および第1導電層232で吸収される光を防止して光抽出効率を増加させる効果がある。
【0086】
実施例によると、反射層135は連結電極233が配置される第1リセス128の内部に配置され得る。したがって、第1リセス128の個数が多くなるほど連結電極233と第1導電型半導体層122の接触面積が増加して、電流分散効率を向上させることができる。また、連結電極233の周辺から出射した光は反射層135により上向き反射して光抽出効率を向上させることができる。
【0087】
図3に示された発光素子の絶縁層130の厚さは、少なくとも第1絶縁層131の厚さより大きいか同じであるように備えられ得る。
【0088】
また、実施例の第2絶縁層132の厚さは、図3に示された絶縁層130の厚さより大きいか同じであるように備えられ得る。
【0089】
ただし、反射層135を収容する空間を提供する第1絶縁層131および第2絶縁層132の厚さは実施例に示されたものに限定されず、使用者の必要に応じていくらでも変更が可能であり、本発明の技術的範囲を制限しない。
【0090】
図5は、発光素子の第4実施例を示した図面である。
【0091】
図5を参照すると、実施例の発光素子のうち図2で説明した発光素子の構造と同じ部分は説明を省略する。
【0092】
図3および図4では、示された発光素子の活性層124で発光する光を反射させるための反射層135が連結電極233に配置される反面、実施例の発光素子は活性層124で発光する光を反射させるための反射層135を連結電極233で所定の間隔離隔するように含むことができる。すなわち、複数個の連結電極233は、複数個の第1リセス128の内部にそれぞれ配置され、反射層135は第2リセス127の内部に配置されてもよい。第2リセス127は複数個の第1リセス128の間に配置され得る。
【0093】
実施例の発光素子は紫外線を放出する発光素子であり得るが、紫外線を放出するための発光素子は、ほとんどが水平方向に光を抽出するのが一般的である。
【0094】
しかし、発光素子で発光した光が発光素子の外部に抽出されるために、水平方向に移動しながら発光素子の内部で大半が吸収されてしまい、光抽出効率が低下する問題があった。
【0095】
これを解決するために実施例の発光素子は、水平方向に移動する光が反射層135に反射して上部に抽出され得る発光素子を提供することができる。
【0096】
実施例の反射層135は、絶縁層130から所定の高さ以上突出するように備えられ得る。
【0097】
活性層124は絶縁層130の上部に位置している。したがって、反射層135は、少なくとも活性層124と同じであるかそれ以上の高さに配置されないと活性層124で水平方向に進行する光を上部に反射することができない。
【0098】
したがって、連結電極233が配置される第1リセス128および反射層135が配置される第2リセス127はいずれも活性層226と同じであるかそれ以上の高さに配置され得る。
【0099】
以下、詳細に説明する。
【0100】
実施例の発光素子は、連結電極233から所定の間隔離隔した位置に配置される複数個の第1導電突出部232A、第1導電突出部232A上に配置されて第1導電突出部232Aを絶縁させる絶縁層130、および第1導電突出部232Aと絶縁層130の間に配置されて光を反射させる反射層135を含むことができる。
【0101】
第1導電突出部232Aは、活性層124で発光して水平方向に進行する光を反射させるために少なくとも活性層124よりも高く突出するように備えられ得る。
【0102】
また、第1導電突出部232Aは、図面に示された通り、連結電極233が突出した高さと同じ高さを有するように突出するように備えられてもよい。
【0103】
ただし、これは一実施例を図示したものであって、第1導電突出部232Aは、反射層232Aが活性層124で発光した光を反射させて光抽出効率を増加させるように備えられればよく、使用者の必要に応じて形状、突出高さおよび幅が異なるように備えられる得、これは本発明の技術的範囲を制限しない。
【0104】
反射層135は図3および図4に示された通り、絶縁層130の下部に配置されてもよく、第1絶縁層131と第2絶縁層132の間に配置されてもよい。図5の実施例において、反射層135は第1導電層232と電気的に連結され得る。また、反射層135は第2絶縁層132によって第1導電層232と電気的に絶縁されてもよい。
【0105】
反射層135が配置される位置および形状も使用者の必要に応じて可変することができ、本発明の技術的範囲を制限しない。
【0106】
図6は、発光素子パッケージの一実施例を示した図面である。
【0107】
実施例に係る発光素子パッケージは、導電性基板300に溝が形成され、前述した溝に前述した実施例に係る発光素子200bが配置され得る。発光素子200bの側面のうち少なくとも一部と底面は導電性基板300に結合され得るが、ソルダー(solder)310等で結合され得る。
【0108】
本体を構成する導電性基板300の上部面には誘電層320が配置され、誘電層320の上部にはボンディングのためのパッド330が配置されて、発光素子200bの一つの電極とワイヤー340でボンディングされ得る。そして、発光素子200bの他の電極は導電性基板300と結合され、電気的に連結され得る。
【0109】
発光素子200bの周りにはモールディング部350が形成されるが、モールディング部350は発光素子200bを保護し、発光素子350から放出する光の経路を変更することができる。
【0110】
前述した発光素子パッケージには発光素子が一つまたは複数個搭載され得、これに限定されはしない。
【0111】
実施例に係る発光素子パッケージは複数個が基板上にアレイされ得、発光素子パッケージの光経路上に光学部材である導光板、プリズムシート、拡散シートなどが配置され得る。このような発光素子パッケージ、基板、光学部材は、バックライトユニットとして機能することができる。
【0112】
また、実施例に係る発光素子パッケージを含む表示装置、指示装置、照明装置として具現され得る。
【0113】
ここで、表示装置はボトムカバーと、ボトムカバー上に配置される反射板と、光を放出する発光モジュールと、反射板の前方に配置され、発光モジュールから発散する光を前方に案内する導光板と、導光板の前方に配置されるプリズムシートを含む光学シートと、光学シートの前方に配置されるディスプレイパネルと、ディスプレイパネルと連結され、ディスプレイパネルに画像信号を供給する画像信号出力回路と、ディスプレイパネルの前方に配置されるカラーフィルターを含むことができる。ここでボトムカバー、反射板、発光モジュール、導光板、および光学シートはバックライトユニット(Backlight Unit)を構成し得る。
【0114】
また、照明装置は基板と実施例に係る発光素子パッケージを含む光源モジュール、光源モジュールの熱を発散させる放熱体、および外部から提供された電気的信号を処理または変換して光源モジュールに提供する電源提供部を含むことができる。例えば、照明装置は、ランプ、ヘッドランプ、または街路灯を含むことができる。
【0115】
ヘッドランプは、基板上に配置される発光素子パッケージを含む発光モジュール、発光モジュールから照射される光を一定の方向、例えば、前方に反射させるリフレクター(reflector)、リフレクターによって反射する光を前方に屈折させるレンズ、およびリフレクターによって反射してレンズへ向かう光の一部分を遮断または反射して設計者が所望する配光パターンを形成するようにするシェイド(shade)を含むことができる。
【0116】
図7は本発明の第5実施例に係る発光素子の断面図であり、図8は反射層によって光が上向き反射する過程を示す概念図であり、図9図7のA部分の拡大図であり、図10は第1リセスと第2リセスの高さの差を説明するための図面である。
【0117】
図7を参照すると、実施例に係る発光素子は、第1導電型半導体層122、第2導電型半導体層126、活性層124を含む発光構造物120と、第1導電型半導体層122と電気的に連結される第1電極142、第2導電型半導体層126と電気的に連結される第2電極146、および第2リセス127の内部に配置される反射層135を含む。
【0118】
実施例に係る発光構造物120は紫外線波長帯の光を出力することができる。例示的に発光構造物120は、近紫外線波長帯の光(UV-A)を出力することもでき、遠紫外線波長帯の光(UV-B)を出力することもでき、ディープ紫外線波長帯の光(UV-C)を放出することもできる。紫外線波長帯は発光構造物120のAlの組成比によって決定され得る。
【0119】
例示的に、近紫外線波長帯の光(UV-A)は320nm~420nm範囲の波長を有することができ、遠紫外線波長帯の光(UV-B)は280nm~320nm範囲の波長を有することができ、ディープ紫外線波長帯の光(UV-C)は100nm~280nm範囲の波長を有することができる。
【0120】
発光構造物120は、第2導電型半導体層126および活性層124を貫通して第1導電型半導体層122の一部の領域まで形成される複数個の第1リセス128、および複数個の第1リセス128の間に配置される少なくとも一つの第2リセス127を含む。
【0121】
第1絶縁層131は、第1リセス128および第2リセス127上に形成され得る。第1絶縁層131は、反射層135を活性層124および第1導電型半導体層122と電気的に絶縁させることができる。第1絶縁層131は、第1リセス128および第2リセス127で第2導電型半導体層126上に延長され得る。
【0122】
第1電極142と第2電極146はオーミック電極であり得る。第1電極142と第2電極146は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IZON(IZO Nitride)、AGZO(Al-Ga ZnO)、IGZO(In-Ga ZnO)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、またはNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Sn、In、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうち少なくとも一つを含んで形成され得るが、このような材料に限定されはしない。
【0123】
反射層135は第2リセス127の内部に配置され得る。具体的には、反射層135は第2リセス127内で第1絶縁層131上に配置され得る。
【0124】
反射層135は紫外線波長帯で反射率が高い物質が選択され得る。反射層135は導電性物質を含むことができる。例示的に反射層135は、Al(アルミニウム)を含むことができる。アルミニウム反射層135の厚さが約30nm~100nmである場合、紫外線波長帯の光を80%以上反射することができる。したがって、活性層124から出射した光が半導体層内部で吸収されることを防止することができる。
【0125】
図8を参照すると、発光構造物120のAl組成が高くなると、発光構造物120内で電流拡散特性が低下され得る。また、活性層124はGaN基盤の青色発光素子に比べて側面に放出する光量が増加するようになる(TMモード)。このようなTMモードは、紫外線領域帯の波長を放出する発光素子で発生し得る。
【0126】
実施例によると、電流密度が弱い領域の部分をエッチングして反射層135を形成することによって、反射層135により光(L1)が上向き反射され得る。したがって、発光構造物120内での光の吸収を減らし、光抽出効率を向上させることができる。また、発光素子の指向角を調節することもできる。
【0127】
第1導電型半導体層122はIII-V族、II-VI族などの化合物半導体で具現され得、第1導電型半導体層122に第1ドーパントがドーピングされ得る。第1導電型半導体層122は、Inx1Aly1Ga1-x1-y1N(0≦x1≦1、0≦y1≦1、0≦x1+y1≦1)の組成式を有する半導体材料、例えばGaN、AlGaN、InGaN、InAlGaNなどから選択され得る。そして、第1ドーパントは、Si、Ge、Sn、Se、Teのようなn型ドーパントであり得る。第1ドーパントがn型ドーパントである場合、第1ドーパントがドーピングされた第1導電型半導体層122はn型半導体層であり得る。
【0128】
第1導電型半導体層122は、Alの濃度が相対的に低い低濃度層122aとAlの濃度が相対的に高い高濃度層122bを有することができる。高濃度層122bはAlの濃度が60%~70%であり得、低濃度層122aはAlの濃度が40%~50%であり得る。低濃度層122aは活性層124と隣接して配置される。
【0129】
第1電極142は比較的円滑な電流注入特性を確保するために、低濃度層上に配置され得る。すなわち、第1リセス128は低濃度層122aの領域まで形成されることが好ましい。高濃度層122bはAlの濃度が高いため電流拡散特性が相対的に低いためである。
【0130】
活性層124は第1導電型半導体層122を介して注入される電子(または正孔)と第2導電型半導体層126を介して注入される正孔(または電子)が会う層である。活性層124は電子と正孔が再結合することによって低いエネルギー準位に遷移し、それに相応する波長を有する光を生成することができる。
【0131】
活性層124は、単一井戸構造、多重井戸構造、単一量子井戸構造、多重量子井戸(Multi Quantum Well;MQW)構造、量子ドット構造または量子細線構造のうちいずれか一つの構造を有することができ、活性層124の構造はこれに限定しない。活性層はAlを含むことができる。
【0132】
第2導電型半導体層126は活性層124上に形成され、III-V族、II-VI族などの化合物半導体で具現され得、第2導電型半導体層126に第2ドーパントがドーピングされ得る。第2導電型半導体層126は、Inx5Aly2Ga1-x5-y2N(0≦x5≦1、0≦y2≦1、0≦x5+y2≦1)の組成式を有する半導体物質またはAlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのうち選択された物質で形成され得る。第2ドーパントがMg、Zn、Ca、Sr、Baなどのようなp型ドーパントである場合、第2ドーパントがドーピングされた第2導電型半導体層126はp型半導体層であり得る。
【0133】
第2導電型半導体層126がAlGaNである場合、低い電気伝導度によって正孔の注入が円滑に行われない可能性がある。したがって、相対的に電気伝導度に優れている物質、例えばGaN基盤の物質を第2導電型半導体層126の底面に配置してもよい。
【0134】
第1電極142の厚さd2は第1絶縁層131の厚さd3より薄くてもよく、第1絶縁層131と0μm~4μmの離隔距離d4を有することができる。第1電極142の厚さd2は第1絶縁層131の厚さd3の40%~80%であり得る。
【0135】
第1電極142の厚さd2が第1絶縁層131の厚さd3の40%~80%である場合、第2絶縁層132、第1導電層165を配置する時に発生するステップカバレッジ特性の低下による剥離およびクラックなどの問題点を解決することができる。また、第1絶縁層131は第1電極142と、より好ましくは、1μm~3μmの離隔距離d4を有することができ、好ましい離隔距離を有することによって第2絶縁層132のギャップフィル(Gap-fil)特性を向上させることができる。
【0136】
図9を参照すると、反射層135は第2電極146の一側面と上面の一部を覆うことができる。このような構成によって、第1絶縁層131と第2電極146の間に流入する光を上部に反射させることができる。しかし、アルミニウムのような反射層135はステップカバレッジが相対的に悪く、マイグレーション(migration)特性により漏洩電流が発生する可能性があるため、これにより信頼性が低下され得る。したがって、反射層135が第2電極146を完全に覆うことは好ましくないこともある。
【0137】
第2電極146は発光構造物の下部面121に配置され得る。第2電極146の厚さは第1絶縁層131の厚さの80%以下であり得る。これによって反射層135およびキャッピング層150が配置される時、ステップカバレッジの低下による反射層135あるいはキャッピング層150のクラックや剥離などの問題を解決することができる。
【0138】
複数個の第2電極の間の距離S1は3μm~60μmであり得る。複数個の第2電極の間の距離S1が3μmよりも小さい場合には、第2リセス127の幅が小さくなって内部に反射層135を形成し難い。また、距離が60μmを超過する場合、第2電極146の面積が小さくなって動作電圧が上昇され得、有効発光領域を除去する問題によって光出力が低下され得る。
【0139】
反射層の幅S2は3μm~30μmであり得る。反射層の幅S2が3μmよりも小さいと、第2リセス127内に反射層を形成することが難しく、30μmを超過すると、第2電極146の面積が小さくなって動作電圧が上昇する問題がある。
【0140】
反射層135の幅S2は第2リセス127の幅と同じであり得る。第1リセスの幅と第2リセス127の幅は、発光構造物の下部面121に形成された最大幅であり得る。
【0141】
反射層135は、第2リセス127において第2電極146に向かって延びた延長部135aを含むことができる。延長部135aは第2リセス127によって分離した第2電極146を互いに電気的に連結することができる。
【0142】
延長部135aの幅S5は0μm~20μmであり得る。延長部の幅S5が0μmの場合は、第2電極146が第2リセス127の下面まで延びて反射層135と電気的に連結され得、幅S5が20μm以上である場合、第2電極146と延長部135aが垂直に重なる面積が過度に広いため熱膨張係数の差などによる剥離現象が発生する可能性がある。また、延長部135aを含んだ反射層の幅S4は20μm~60μmであり得る。
【0143】
第2電極146は、第1絶縁層131と0μm~4μmの第1離隔距離S3を有することができる。4μmよりも離隔距離が長い場合、第2電極146が配置される面積が狭くなって動作電圧が上昇し得る。第1絶縁層131と第2電極146は、より好ましくは、1μm~4μmの離隔距離S3を有することができる。反射層135は好ましい離隔距離S3内に配置される時、ギャップフィル(Gap-fil)特性を満足して充分に配置され得る。
【0144】
反射層135は第2電極146と第1絶縁層131の間の第1離隔距離S3に配置され得、第1離隔距離S3内で反射層135が第1絶縁層131の側面と上面および第2電極146の側面と上面に接することができる。また、第1離隔距離S3内で反射層135が第2導電型半導体層126とショットキー接合が形成される領域が配置され得、ショットキー接合を形成することによって電流分散が容易となり得る。
【0145】
反射層135の傾斜部と第2導電型半導体層126の下部面とがなす角θ4は90度~145度であり得る。傾斜角θ4が90度よりも小さい場合、第2導電型半導体層126のエッチングが難しく、145度よりも大きい場合、エッチングされる活性層の面積が大きくなって発光効率が低下する問題がある。
【0146】
キャッピング層150は反射層135と第2電極146を覆うことができる。したがって、第2電極パッド166と、キャッピング層150、反射層135、および第2電極146は、一つの電気的チャネルを形成することができる。
【0147】
キャッピング層150は反射層135と第2電極146を完全に取り囲んで第1絶縁層131の側面と上面に接することができる。したがって、キャッピング層150と第2電極146は第2導電層として機能することができる。キャッピング層150は第1絶縁層131との接着力の良い物質からなり、Cr、Al、Ti、Ni、Auなどの物質で構成される群から選択される少なくとも一つの物質およびこれらの合金からなり得、単一層あるいは複数の層からなり得る。
【0148】
キャッピング層150が第1絶縁層131の側面と上面と接する場合、反射層135と第2電極146の熱的、電気的信頼性を向上させることができる。また、第1絶縁層131の一部の領域を透過して基板170の方向に放出する光と、第1絶縁層131と第2電極146の間に放出されて基板170の方向に放出される光とを上部に反射する反射機能を有することができる。
【0149】
キャッピング層150は第1絶縁層131と第2電極146の間の第2離隔距離S6に配置され得る。キャッピング層150は、第2離隔距離S6で第2電極146の側面と上面および第1絶縁層131の側面と上面に接することができる。また、第2離隔距離内でキャッピング層150と第2伝導性半導体層126が接してショットキー接合が形成される領域が配置され得、ショットキー接合を形成することによって電流の分散が容易となり得る。
【0150】
再び図7を参照すると、発光構造物120の下部面と第1リセス128と第2リセス127の形状に沿って第1導電層165と接合層160が配置され得る。第1導電層165は反射率に優れている物質からなり得る。例示的に、第1導電層165はアルミニウムや銀(Ag)を含むことができる。第1導電層165がアルミニウムや銀(Ag)を含む場合、活性層124で基板170方向に放出される光を上部に反射する役割をして光抽出効率を向上させることができる。
【0151】
第2絶縁層132は、反射層135、第2電極146、キャッピング層150を第1導電層165と電気的に絶縁させる。第1導電層165は第2絶縁層132を貫通して第1電極142と電気的に連結され得る。
【0152】
第1電極142と第1導電層165が連結される部分において、第1導電層165の幅は第1電極142の下面の幅よりも狭くてもよい。第1電極142と第1導電層165が連結される部分において、第1導電層165の幅が第1電極142の下面の幅より広い場合、除去されるべき第2絶縁層132の幅が第1電極142の下面の幅よりも広くならなければならないので、第1導電型半導体層122の上面が損傷され得る。第1導電型半導体層122の上面が損傷する場合、信頼性が低下され得る。
【0153】
第1絶縁層131の厚さは第2絶縁層132の厚さの40%~80%であり得る。40%~80%を満足する場合、第1絶縁層131の厚さが薄くなり、反射層135の上面が第1導電型半導体層122に近くなって光抽出効率を向上させることができる。
【0154】
例示的に、第1絶縁層131の厚さは3000オームストロング~7000オームストロングであり得る。3000オームストロングより薄い場合、電気的信頼性が悪くなり得、7000オームストロングより厚いと反射層135およびキャッピング層150が第1絶縁層131の上部と側面に配置される時、反射層135やキャッピング層150のステップカバレッジ特性が悪いため剥離やクラックを誘発し得る。剥離やクラックを誘発する場合、電気的信頼性が悪化したり光抽出効率が低下する問題点を引き起こし得る。
【0155】
第2絶縁層132の厚さは4000オームストロング~10000オームストロングであり得る。4000オームストロングより薄い場合、素子の動作時に電気的信頼性が悪くなり得、10000オームストロングより厚い場合、工程時に素子に加えられる圧力や熱的ストレスによって信頼性が低下され得、工程時間が長くなって素子の単価が高くなる問題を引き起こし得る。第1絶縁層131と第2絶縁層132の厚さはこれに限定されない。
【0156】
接合層160は導電性材料を含むことができる。例示的に接合層160は、金、錫、インジウム、アルミニウム、シリコン、銀は、ニッケル、および銅で構成される群から選択される物質またはこれらの合金を含むことができる。
【0157】
基板170は導電性物質からなり得る。例示的に基板170は、金属または半導体物質を含むことができる。基板170は電気伝導度および/または熱伝導度に優れている金属であり得る。この場合、発光素子動作時に発生する熱を迅速に外部に放出することができる。
【0158】
基板170は、シリコン、モリブデン、シリコン、タングステン、銅およびアルミニウムで構成される群から選択される物質またはこれらの合金を含むことができる。
【0159】
第2電極パッド166は導電性物質からなり得る。第2電極パッド166は単層または多層構造を有することができ、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)および金(Au)を含むことができる。例示的に第2電極パッド166は、Ti/Ni/Ti/Ni/Ti/Auの構造を有することができる。
【0160】
第2電極パッド166は、中央の部分が陥没して上面が少なくとも一つ以上の凹部と少なくとも一つ以上の凸部を有することができる。上面の凹部にはワイヤー(図示されず)がボンディングされ得る。したがって、接着面積が広くなって第2電極パッド166とワイヤーがさらに堅固にボンディングされ得る。
【0161】
第2電極パッド166は光を反射する作用ができるため、第2電極パッド166は発光構造物120と近いほど光抽出効率を向上させることができる。
【0162】
第2電極パッド166と発光構造物120の間の距離は5μm~30μmであり得る。5μmよりも小さいと工程マージンを確保することが難しく、30μmよりも大きいと全体の素子において第2電極パッド166が配置される面積が広くなるため、発光層24の面積が減少し、光量が減少し得る。
【0163】
第2電極パッド166の凸部の上面の高さは、活性層124より高くてもよい。したがって、第2電極パッド166は活性層124で素子の水平方向に放出される光を上部に反射して光抽出効率を向上させ、指向角を制御することができる。
【0164】
発光構造物の上部面には凹凸が形成され得る。このような凹凸は、発光構造物120から出射する光の抽出効率を向上させることができる。凹凸は紫外線波長によって平均高さが異なり得、UV-Cの場合、300nm~800nm程度の高さを有し、平均500nm~600nm程度の高さを有する時に光抽出効率を向上させることができる。
【0165】
発光構造物120の上部面と側面にはパッシベーション層180が配置され得る。パッシベーション層180の厚さは2000オームストロング~5000オームストロングであり得る。2000オームストロングより小さい場合、素子を外部の水分や異物から保護することが充分でないので、素子の電気的、光学的信頼性を悪化させ得、5000オームストロングより厚い場合、素子に加えられるストレスが大きくなって光学的信頼性を低下させたり工程時間が長くなることによって素子の単価が高くなる問題点を引き起こし得る。
【0166】
図10を参照すると、第2リセス127の突出高さH1は第1リセス128の突出高さH2より大きくてもよい。ここで突出高さは活性層124で第1リセス128および第2リセス127の上面までの垂直距離と定義され得る。
【0167】
具体的には、第2リセス127の突出高さH1は下記の関係式1を満足することができる。
【0168】
[関係式1]
H1=W4×tan(θ1)
【0169】
ここで、W4は互いに隣り合う第1リセス128と第2リセス127の間の中間地点C1から第2リセスの上面C2までの距離であり、θ1は中間地点C1から反射層135の上面まで延長した仮想の最短距離の直線と活性層124の水平面とがなす角度であり、0.5度以上5.0度以下である。
【0170】
θ1が0.5度未満の場合には、反射層の高さが相対的に低くなって効果的な反射機能を遂行できない可能性がある。また、5.0度を超過する場合には反射層の高さが過度に高くなるので、それに比例して活性層の面積が過度に減少する問題がある。また、リセス工程と絶縁層の工程がさらに精密に管理されなければならない問題がある。
【0171】
例示的に第1リセス128の下面と第2リセス127の下面の最短距離の中間地点C1から第2リセスの上面C2までの距離は20μm~40μmであり得る。第2リセス127の突出高さは約300nm~800nmであり得る。この場合、活性層124でTMモードで放出される光を効果的に上向き反射させることができる。
【0172】
第2リセス127は第1リセス128より高く形成され得る。しかし、必ずしもこれに限定されず、第1リセス128の高さと第2リセス127の高さは同じであってもよい。
【0173】
第1リセス128の傾斜角度θ2は40度~70度、または60度~70度であり、第2リセス127の傾斜角度θ3は40度~70度、または60度~70度であり得る。
【0174】
図11は本発明の第7実施例に係る発光素子の平面図であり、図12は発光素子の電流密度の分布を示す図面であり、図13aは図11のB部分の拡大図であり、図13bは図13aの第1変形例であり、図14は第1リセスを示す図面であり、図15図13の第2変形例である。
【0175】
図11を参照すると、発光素子100は平面上の反射層135により区画される複数個の発光領域136を含むことができる。発光領域136は反射層135により区画された独立空間であり得る。発光領域136は多様な形状を有し得る。例示的に発光領域136は、多角形の形状でもよく、円形の形状でもよい。
【0176】
複数個の第1電極142と第1リセス128は発光領域136にそれぞれ配置され得る。このような構造によると、電流が分散する第1電極142を反射層135が包囲するようになる。したがって、第1電極142の周辺で発光する光は発光領域136を取り囲んだ反射層135により上向き反射することができる。
【0177】
反射層135は第1電極142の電流密度100%を基準として、電流密度が40%以下である領域を連結した領域に配置され得る。例えば、第1リセスの中心と水平線上に配置される第2リセスの中心の距離は30μm~40μmであり得る。
【0178】
距離が30μmよりも狭い場合、電流拡散の良い領域の活性層をエッチングするようになって発光効率が低下する問題があり得、40μmより広い場合、電流拡散特性の悪い領域が残るようになり光抽出効率が低下され得る。電流密度が30%未満である領域に反射層を形成する場合、孤立領域の面積が過度に広くなって効率が低下され得る。また、側面に出射した光の相当部分が発光構造物内で吸収される可能性が高い。
【0179】
反射層135は第1導電型半導体層122の枠と隣接した複数個の終端部135aを含み、終端部135aと第1導電型半導体層122の枠との間隔d1は1.0μm~10μmであり得る。1.0μmより小さい場合、工程マージンの確保が難しく、10μmより大きい場合、電流拡散特性が悪い領域が活用されないため光抽出効率が低下され得る。しかし、必ずしもこれに限定されず、反射層135の終端部135aも密閉されて孤立領域を形成することもできる。
【0180】
図12を参照すると、Alの組成が高くなると電流の分散効果が弱くなり得る。したがって、それぞれの第1電極142に近い地点にのみ電流が分散し、距離が遠い地点では電流密度が急激に低くなり得る。したがって、有効発光領域P2が狭い。有効発光領域P2は電流密度が最も高い第1電極付近の地点P1を基準として電流密度が40%以下である境界地点と定義することができる。
【0181】
例えば、第1リセスの中心と水平線上に配置される第2リセスの中心の距離は30μm~40μmであり得る。30μmよりも狭い場合、電流拡散の良い領域の活性層をエッチングするようになって発光効率が低下する問題があり得、40μmより広い場合、電流拡散特性が悪い領域が残っているようになって光抽出効率が低下され得る。
【0182】
特に、隣り合う第1電極142の間の中間地点は電流密度が低いため、発光に寄与する効率が非常に低い可能性がある。したがって、実施例は電流密度が低い領域に反射層を形成して光抽出効率を向上させることができる。
【0183】
図13aを参照すると、反射層135は傾斜部135dと上面部135cを含むことができる。活性層124から出射した光は、ほとんど傾斜部135dにより上向き反射され得る。反射層135の上面部135cは平たく配置され得、平たく配置される場合、発光構造物120内で内部反射する光を上部に反射して光抽出効率を向上させることができる。
【0184】
反射層135によって定義される発光領域136は、第1電極142の2.0~5.0倍の面積を有することができる。この場合、第1電極142を基準として電流密度が40%以下である領域に反射層135を形成することができる。例えば、第1リセス128の中心と水平線上に配置される第2リセス127の中心の距離は30μm~40μmであり得る。また、反射層135によって定義される発光領域136は第1リセス128の2.0~5.0倍の面積を有してもよい。発光領域136の面積は発光構造物120のAl濃度によって調節されてもよい。
【0185】
反射層135は電流密度が40%以下に低くなる領域、例えば第1リセス128の中心から30μm~40μm離隔した距離に反射層135の中心が配置され得、反射層135の幅は2μm~5μmであり得る。
【0186】
反射層135の幅が2μmよりも小さいと反射層135を構成する物質がステップカバレッジ特性が低下してクラックや剥離を誘発し得、5μmより広い場合、有効な活性層がエッチングされて発光効率が低下する問題点を引き起こし得る。
【0187】
反射層135は電流密度が40%以下に低くなる境界領域に接する直線からなる複数個の反射壁138を有することができる。例えば、境界領域が円形であれば反射壁138は直線からなる多角形の形態を有することができる。
【0188】
複数個の反射壁138は図13aのように、互いに連結されて複数個の発光領域136を形成することができるが、必ずしもこれに限定されない。例示的に図13bのように複数個の反射壁138は互いに離隔して配置され得る。
【0189】
図13bを参照すると、第1リセス128は互いに隣り合う第1-1リセス128a、および第1-2リセス128bを含むことができる。また、第2リセスは互いに隣り合う第2-1リセス127aおよび第2-2リセス127bを含むことができる。
【0190】
第2リセス127は第1-1リセス128aと第1-2リセス128bの間に配置され、第1リセス128は第2-1リセス127aと第2-2リセス127bの間に配置され得る。第2-1リセス127aと第2-2リセス127bは、六角状の構造であり得るが、必ずしもこれに限定されない。
【0191】
この時、第1発光領域136aは第1-1リセス128aが第2-1リセス127aによって取り囲まれて構成され、第2発光領域136bは第1-2リセス128bが第2-2リセス127bに取り囲まれて構成され得る。したがって、第1、第2発光領域136a、136bは第2導電型半導体層と活性層が互いに分離された構造であり得る。
【0192】
第2-1リセス127aと第2-2リセス127bは、図13aのように、互いに連結されてもよく、図13bのように互いに離隔してもよい。
【0193】
図14を参照すると、第1リセス128が形成された領域は、活性層124が除去されて発光に参与しない。実際に発光に参与しない面積は活性層124が除去された第1面積W2である。第1リセス128の幅は傾斜面の幅W5に応じて可変され得る。したがって、傾斜面の傾斜角度を大きく製作することが好ましい。例示的に、傾斜面の角度は40度~70度、または60度~70度であり得る。
【0194】
図15を参照すると、反射層135の形状は、四角状のマトリックスが連続配置されてもよい。このように、反射層135により形成された発光領域136の形状は多様に変形され得る。例示的に発光領域136の形状は、六角形、八角形、三角形、または円形の形状であり得る。
【0195】
図16は本発明の第8実施例に係る発光素子の平面図であり、図17図16のC部分の拡大図であり、図18は電源が印加された発光構造物の写真である。
【0196】
図16および図17を参照すると、第1リセス128は第1方向(X方向)に延び、第2方向(Z方向)に離隔して配置され得る。ここで第1方向は、発光構造物120の厚さ方向(Y方向)と垂直な方向であり得る。以下において、第1リセス128と第2リセス127の幅(面積)は発光構造物120の下部に形成された領域と定義する。
【0197】
第1リセス128の内部には第1電極142が配置され得る。第1リセス128の個数を調節したり第1方向に延びる長さを調節して、第1電極142の面積を制御することができる。
【0198】
アルミニウムの濃度が高い紫外線発光構造物では、相対的に電流の分散が難しいため、第1電極の面積を青色光を放出するGaN発光構造物に比べて広げる必要がある。実施例においては、複数個の第1電極142が第1方向に第1導電型半導体層と接触するので電流の注入面積を広げることができる。
【0199】
この時、第1電極142の面積を増加させるために第1リセス128を過度に形成する場合、活性層124および第2電極146の面積が減少するため、適正な面積比率を維持することが重要である。
【0200】
第1リセス128の幅W1は30μm以上60μm以下であり得る。第1リセス128の幅W1が30μmより小さい場合、内部に第1電極142が配置される面積が狭くて電子の注入が円滑に行われない可能性があるため動作電圧が上昇し得、60μmより大きい場合には活性層が過度に減少して光出力が低くなり得る。
【0201】
第1リセス128の間の距離d6は20μm~60μmであり得る。距離d6が20μmより小さい場合には活性層が過度に減少して光出力が低くなり得、距離が60μmより大きい場合には第1リセス128の個数が少なくなって第1電極142の面積を十分に確保し難い。
【0202】
複数個の第1電極142の面積は、発光構造物120の第1方向の最大面積100%を基準として19%~29%であり得る。第1電極142の面積が19%より小さい場合、十分な電流の注入および拡散が難しくなり得、第1電極142の面積が29%より大きい場合には活性層124と第2電極146が配置され得る面積が減少して光出力が低くなって動作電圧が上昇する問題がある。
【0203】
複数個の第1リセス128の面積は、発光構造物120の第1方向の最大面積100%を基準として30%~45%であり得る。第1リセス128の面積が30%より小さい場合、第1電極142の面積が小さくなる問題があり、第1リセス128の面積が45%より大きい場合には活性層124と第2電極146が配置され得る面積が減少して光出力が低くなって動作電圧が上昇する問題がある。
【0204】
複数個の第2リセス127は第1方向(X方向)に延び、第2方向(Z方向)に離隔して配置され得る。第2リセス127は複数個の第1リセス128の間に配置され得る。
【0205】
反射層135は第2リセス127の内部に配置され得る。したがって、反射層135は複数個の第1電極142の両側面に配置されて、第1電極142の周辺で発光する光を上向き反射することができる。反射層135の幅S2は第2リセス127の幅と同じであるかさらに広くてもよい。
【0206】
アルミニウムの組成が高くなると電流の分散効果が弱くなり得る。したがって、それぞれの第1電極142付近の地点にのみ電流が分散し、距離が遠い地点では電流密度が急激に低くなり得る。したがって、有効発光領域P2が狭くなる。
【0207】
有効発光領域P2は、電流密度が100%である第1電極142の中心を基準として電流密度が30%~40%以下である警戒地点と定義することができる。例えば、第1リセス128の中心から第2方向に5μm~40μm離れた距離を警戒地点と定義することができる。しかし、注入電流のレベル、Alの濃度によって可変され得る。
【0208】
反射層135は、電流密度が30%~40%以下である警戒地点に配置され得る。すなわち、実施例は電流密度が低い領域に反射層135を形成して光抽出効率を向上させることができる。
【0209】
第2リセス127の第1方向の長さは、隣り合う第1リセス128の第1方向の長さよりも長く形成され得る。もし、第2リセス127の長さが隣り合う第1リセス128の長さと同じであるかより短いのであれば、第1リセス128の終端地点で発光する光を制御することはできない。
【0210】
ここで、第2リセス127と隣り合う第1リセス128は、第2方向(Z方向)に第2リセス127に最も近接して配置された2個の第1リセス128であり得る。すなわち、第2リセス127は左右に隣接して配置された2個の第1リセス128のうち少なくとも1つよりは長く形成され得る。
【0211】
第2リセス127の一終端は第1リセス128の一終端よりも長く配置され得る(d5)。第2リセス127の第1方向の長さは隣接して配置された第1リセス128の第1方向の長さの104%以上であり得る。この場合、第1電極142の両終端の周辺から出射する光を効果的に上向き反射させることができる。
【0212】
第2リセス127と発光構造物120の側面の離隔距離d1は1.0μm~10μmであり得る。離隔距離d1が1.0μmより小さい場合には工程マージンの確保が難しく、キャッピング層150が反射層135を取り囲んで配置され難いため信頼性が低下され得る。また、離隔距離d1が10μmよりも大きい場合には発光に参与する面積が減少して光抽出効率が低下され得る。しかし、必ずしもこれに限定されず、第2リセス127および反射層135は発光構造物120の側面まで形成されてもよい。
【0213】
複数個の第2リセス127の面積は発光構造物120の第1方向の最大面積100%を基準として4%~10%であり得る。第2リセス127の面積が4%より小さい場合には第2リセス127の内部に反射層135を形成し難い。また、第2リセス127の面積が10%より大きい場合には活性層の面積が減少して光出力が弱くなり得る。
【0214】
反射層135の面積は発光構造物120の第1方向の最大面積100%を基準として46%~70%であり得る。実際の光を反射する反射層135の領域は第2リセス127の面積と同じであるかより小さくてもよい。ここで反射層135の面積は、発光構造物120の下部面に延びて第2電極146を覆う延長部を含む面積である。
【0215】
第2電極146の面積は発光構造物120の第1方向の最大面積100%を基準として57%~86%であり得る。第2電極146の面積が57%より小さい場合には動作電圧が上昇し得、面積が86%より大きい場合には第1電極142の面積が減少して電流の注入および分散効率が低くなり得る。
【0216】
第2電極146の面積は発光構造物120において第1リセス128と第2リセス127の面積を除いた残りの面積であり得る。したがって、第2電極146は全体的に連結した一つの電極であり得る。
【0217】
図19は本発明の第9実施例に係る発光素子の平面図であり、図20aおよび図20bは本発明の第10実施例に係る発光素子を示す図面であり、図21は本発明の第11実施例に係る発光素子を示す図面であり、図22は本発明の第12実施例に係る発光素子を示す図面である。
【0218】
図19を参照すると、複数個の反射層135の両終端と連結される側面反射部135bを含むことができる。すなわち、発光構造物120の縁に第3リセス129を形成し、第3リセス129の内部に側面反射部135bを形成することができる。反射層135と側面反射部135bは同じ反射物質を含むことができる。例示的に反射層135と側面反射部135bはアルミニウムを含むことができる。
【0219】
複数個の反射層135と側面反射部135bは電気的に連結されてもよく、互いに離隔して配置されてもよい。
【0220】
複数個の反射層135と側面反射部135bが互いに連結された場合、複数個の第1領域136を形成することができる。複数個の第1領域136は複数個の反射層135によって離隔した空間であり得る。
【0221】
複数個の第1領域136にはそれぞれ第1リセス128と第1電極142が配置され得る。このような構成によると、第1電極142の両終端の周辺で発光した光を有効に上向き反射させることができる。
【0222】
第2電極は第2リセス127および第3リセスによって複数個に分離され得る。分割された複数個の第2電極146は反射層135の延長部によって電気的に連結され得る。
【0223】
図20aを参照すると、発光素子の縁には反射層135が配置されなくてもよい。すなわち、工程マージンなどの多様な理由によって、縁には第1リセス128が配置されてもよく、第2リセス127が配置されてもよい。
【0224】
図20bを参照すると、発光素子の縁部分Z1にはキャッピング層150、第1導電層165、および基板70が突出して活性層124から放出した光L2を上向き反射することができる。すなわち、発光素子の縁部分Z1には、側面反射部が形成され得る。したがって、別途の反射層を形成せずとも最外郭から放出される光を上向き反射することができる。
【0225】
キャッピング層150が第2導電型半導体層126の下部面となす角は、90度~145度であり得る。角度が90度よりも小さいか145度よりも大きい場合には、側面に向かって移動する光を上側に反射する効率が低下され得る
【0226】
このような構成によると、複数個の第1リセス128の間から放出される光は反射層135が上向き反射させ、発光構造物120の縁から放出される光はキャッピング層150が上向き反射させることができる。
【0227】
図21を参照すると、複数個の反射層135は、第2方向(Z方向)に延び、第1方向(X方向)に離隔して配置されてもよい。第1リセス128および第2リセス127の配列は電極パッドの位置などにより適切に変形され得る。
【0228】
図22を参照すると、第1リセス128と第1電極142は第1方向と第2方向にそれぞれ延長され得る。したがって、第1リセス128は互いに交差する領域に複数個の第2領域137を形成することができる。
【0229】
複数個の反射層135は第2領域137にそれぞれ配置されて光を上側に反射することができる。発光構造物120の縁には側面反射部135bが配置され得る。複数個の反射層135と側面反射部135bは第2電極を通じて電気的に連結され得る。しかし、必ずしもこれに限定されず、複数個の反射層135と側面反射部135bは電気的に絶縁されてもよい。
【0230】
発光素子はパッケージで構成されて、樹脂(resin)やレジスト(resist)やSODまたはSOGの硬化用として使用され得る。または発光素子は治療用や医療用として使用されたり空気清浄器や浄水器などの光源として使用されてもよい。
【0231】
また、発光素子は照明システムの光源として使用されたり、映像表示装置の光源や照明装置の光源として使用され得る。すなわち、発光素子はケースに配置されて光を提供する多様な電子デバイスに適用され得る。例示的に、発光素子とRGB蛍光体を混合して使用する場合、演色性(CRI)に優れている白色光を具現することができる。
【0232】
前述した発光素子は発光素子パッケージで構成され、照明システムの光源として使用され得るが、例えば映像表示装置の光源や照明装置などの光源として使用され得る。
【0233】
映像表示装置のバックライトユニットとして使用される時にエッジタイプのバックライトユニットとして使用されたり直下タイプのバックライトユニットとして使用され得、照明装置の光源として使用される時に照明器具やバルブタイプで使用されてもよく、また、移動端末の光源として使用されてもよい。
【0234】
発光素子は前述した発光ダイオードの他にレーザーダイオードがある。
【0235】
レーザーダイオードは、発光素子と同様に、前述した構造の第1導電型半導体層と活性層および第2導電型半導体層を含むことができる。そして、p-型の第1導電型半導体とn-型の第2導電型半導体を接合させた後、電流を流した時に光が放出されるelectro-luminescence(電界発光)現象を利用するか、放出される光の方向性と位相において差がある。すなわち、レーザーダイオードは、励起放出(stimulated emission)という現象と補強干渉現象などを利用して、一つの特定の波長(単色光、monochromatic beam)を有する光が同じ位相を有して同じ方向に放出され得、このような特性によって光通信や医療用装備および半導体工程装備などに使用され得る。
【0236】
受光素子としては、光を検出してその強度を電気信号に変換する一種のトランスデューサーである光検出器(photodetector)を例に挙げることができる。このような光検出器として、光電池(シリコン、セレン)、光導電素子(硫化カドミウム、セレン化カドミウム)、フォトダイオード(例えば、visible blind spectral regionやtrue blind spectral regionでピーク波長を有するPD)、フォトトランジスタ、光電子増倍管、光電管(真空、ガス封入 )、IR(Infra-Red)検出器などがあるが、実施例はこれに限定されない。
【0237】
また、光検出器のような発光素子は、一般的に光変換効率に優れている直接遷移半導体(direct bandgap semiconductor)を利用して製作され得る。または光検出器は構造が多様であって、最も一般的な構造としてはp-n接合を利用するpin型光検出器と、ショットキー接合(Schottky junction)を利用するショートキー型光検出器と、MSM(Metal Semiconductor Metal)型光検出器などがある。
【0238】
フォトダイオード(Photodiode)は発光素子と同様に、前述した構造の第1導電型半導体層と活性層および第2導電型半導体層を含むことができ、pn接合またはpin構造からなる。フォトダイオードは、逆バイアスあるいはゼロバイアスを加えて動作するようになり、光がフォトダイオードに入射すると電子と正孔が生成されて電流が流れる。この時、電流の大きさはフォトダイオードに入射する光の強度に略比例し得る。
【0239】
光電池または太陽電池(solar cell)はフォトダイオードの一種であって、光を電流に変換することができる。太陽電池は、発光素子と同様に、前述した構造の第1導電型半導体層と活性層および第2導電型半導体層を含むことができる。
【0240】
また、p-n接合を利用した一般的なダイオードの整流特性を通じて、電子回路の整流器として利用してもよく、超高周波回路に適用されて発振回路などに適用され得る。
【0241】
また、前述した発光素子は必ずしも半導体でのみ具現されず、場合によって金属物質をさらに含んでもよい。例えば、受光素子のような発光素子は、Ag、Al、Au、In、Ga、N、Zn、Se、P、またはAsのうち少なくとも一つを利用して具現され得、p型やn型ドーパントによってドーピングされた半導体物質や真性半導体物質を利用して具現されてもよい。
【0242】
以上、実施例を中心に説明したがこれは単に例示に過ぎないものであって、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で上記で例示されていない多様な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は変形して実施できるものである。そして、このような変形と応用に関係した差異点は、添付された特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20a
図20b
図21
図22