(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、SLRB(Sidelink Radio Bearer)設定のためのUE(User Equipment)能力情報を報告するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 92/18 20090101AFI20220928BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20220928BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20220928BHJP
【FI】
H04W92/18
H04W76/14
H04W8/24
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020082405
(22)【出願日】2020-05-08
【審査請求日】2020-07-07
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】潘 立▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 豊旗
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0054237(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0092067(US,A1)
【文献】OPPO,Discussion on network involvement in unicast link establishment[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1905580,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1905580.zip>,2019年05月03日
【文献】Samsung,UE report to assist gNB scheduling[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907803,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1907803.zip>,2022年02月09日
【文献】MediaTek Inc.,NR sidelink mode-1 resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906554,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906554.zip>,2019年05月04日
【文献】CATT,Support of unicast, groupcast and broadcast in NR sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808399,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808399.zip>,2018年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のUE(ユーザ機器)がUEサイドリンク能力情報をネットワークノードに報告するための方法であって、
第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、
前記第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を前記第2のUEに送信することと、
前記第2のUEから前記第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することと、
前記第1のUEの
前記第1のサイドリンク能力情報および前記第2のサイドリンク能力情報を前記ネットワークノードに送信することと、を含む方法。
【請求項2】
前記ユニキャストリンクのためのSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定を要求する第1のメッセージをネットワークノードに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークノードから第2のメッセージを受信することであって、前記第2のメッセージは、前記ユニキャストリンクのためのSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定を含む、受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のサイドリンク能力情報および前記第2のサイドリンク能力情報は
、1つのメッセージに含まれるか、
または2つのメッセージに
それぞれ含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のサイドリンク能力情報は、UE支援情報またはサイドリンクUE情報に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークノードは、基地局である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
UE(ユーザ機器)サイドリンク能力情報をネットワークノードに報告する第1のUEであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、
前記第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を前記第2のUEに送信することと、
前記第2のUEから前記第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することと、
前記第1のUEの
前記第1のサイドリンク能力情報および前記第2のサイドリンク能力情報を前記ネットワークノードに送信することと、をするように構成されている、第1のUE。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
前記ユニキャストリンクのためのSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定を要求する第1のメッセージを前記ネットワークノードに送信すること、をするように構成されている、請求項
7に記載の第1のUE。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
前記ネットワークノードからの第2のメッセージを受信することであって、前記第2のメッセージは、前記ユニキャストリンクのためのSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定を含む、受信すること、をするように構成されている、請求項
7に記載の第1のUE。
【請求項10】
前記第1のサイドリンク能力情報および前記第2のサイドリンク能力情報は
、1つのメッセージに含まれるか、
または2つのメッセージに
それぞれ含まれる、請求項
7に記載の第1のUE。
【請求項11】
前記第2のサイドリンク能力情報は、UE支援情報またはサイドリンクUE情報に含まれる、請求項
7に記載の第1のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年5月10日に出願された米国仮特許出願第62/846,412号および2019年12月30日に出願された米国仮特許出願第62/955,003号の利益を主張し、それらの全体の開示は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて、SLRB設定のためのUE能力情報を報告するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIPおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展および確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
第1のUE(ユーザ機器)がUEサイドリンク能力情報をネットワークノードに報告する観点からの方法および装置が開示される。一実施態様では、本方法は、第1のUEが、第2のUEとのユニキャストリンクを確立することを含む。本方法はまた、第1のUEが、第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することを含む。本方法は、さらに、第1のUEが、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報をネットワークノードに送信するか、または共通サイドリンク能力情報をネットワークノードに送信することを含み、共通サイドリンク能力情報は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報から導出される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】1つの例示的な実施形態による無線通信システムの図を示す。
【
図2】1つの例示的な実施形態による送信機システム(アクセスネットワークとしても知られる)および受信機システム(ユーザ機器またはUEとしても知られる)のブロック図である。
【
図3】1つの例示的な実施形態の通信システムの機能ブロック図である。
【
図4】1つの例示的な実施形態による
図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
【
図5】3GPP R2-1900370の
図A-1の複製である。
【
図6】3GPP R2-1900370の
図A-2の複製である。
【
図7】3GPP TS 36.331 V15.3.0の
図5.6.10.1-1の複製である。
【
図8】3GPP TS 36.331 V15.3.0の
図5.10.2-1の複製である。
【
図9】[105bis#32] PC5-RRCシグナリングの3GPP Summaryの
図1の複製である。
【
図10】[105bis#32] PC5-RRCシグナリングの3GPP Summaryの
図2の複製である。
【
図11】3GPP [108#rr][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part 1 38.331 CR (Huawei)の
図5.x.9.1.1-1の複製である。
【
図12】3GPP [108#rr][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part 1 38.331 CR (Huawei)の
図5.x.9.1.1-2の複製である。
【
図13】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図14】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図15】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図16】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図17】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図18】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図19】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図20】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図21】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図22】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【
図23】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムが、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE-AもしくはLTE-Advanced(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband、超モバイル広帯域)、WiMax、3GPP NR(New Radio)、またはその他何らかの変調技術に基づいてもよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスが、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてもよく、その標準は、3GPP RAN2 #104 Chairman’s Note; R2-1900370, “Summary of Email Discussion [104#58][NR V2X] - QoS support for NR V2X”, Huawei; TS 36.300 V15.3.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description”; TS 36.331 V15.3.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol Specification”; 3GPP Summary of [105bis#32] PC5-RRC signalling, OPPO; 3GPP RAN2 #107 Chairman’s Note; 3GPP [108#44][V2X] 38.331/36.331 running CRs-Part1 38.331 CR (Huawei); および 3GPP RAN2#108 Chairman’s Noteを含む。上記に挙げた標準および文書は、その全体が参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106を含み、別のグループは108および110を含み、また別のグループは112および114を含む。
図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのNT個の変調信号がそれぞれ、NT個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はNR個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、NR個の受信機254からのNR個の受信シンボルストリームを受信および処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。
図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、
図1のUE(若しくはAT)116および122または
図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはLTEまたはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による
図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP RAN2#104 ミーティングは、NR eV2Xサイドリンク通信について以下の合意を行った:
[外1]
【0026】
3GPP 電子メールディスカッション[104#58][NR/V2X]では、以下について議論をした:
[外2]
【0027】
3GPP R2-1900370のAppendixでは、NW設定/事前設定されたSLRBのいくつかの候補オプションが以下のように説明している:
[外3]
[「PC5 QoS profile based, UE specific configuration」と題する、3GPP R2-1900370の
図A-1は、
図5として複製]
[外4]
[「PC5 QoS flow based, UE specific configuration」と題する、
図A-2 of 3GPP R2-1900370の
図A-2は、
図6として複製]
[外5]
【0028】
3GPP TS 36.331は、以下を導入した:
[外6]
[「UE Assistance Information」と題する、3GPP TS 36.331 V15.3.0の
図5.6.10.1-1は、
図7として複製]
[外7]
[「Sidelink UE information」と題する、3GPP TS 36.331 V15.3.0の
図5.10.2-1は、
図8として複製]
[外8]
【0029】
[105bis#32] PC5-RRCシグナリングの3GPP Summaryは、以下を導入した:
[外9]
[「SL AS layer configuration information flow, successful」と題する、[105bis#32] PC5-RRCシグナリングの3GPP Summaryの
図5は、
図9として複製]
[外10]
[「SL AS layer configuration information flow, failure」と題する、[105bis#32] PC5-RRCシグナリングの3GPP Summaryの
図6は、
図10として複製]
【0030】
3GPP RAN2#107ミーティングは、3GPP RAN2#107 Chairman‘s noteに記載されているように、NRサイドリンク通信について以下の合意を行った:
[外11]
【0031】
3GPP [108#44][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part 1 38.331 CR (Huawei)に記載されているように、NR SLについての3GPP Running CR は以下を導入した:
[外12]
[「Sidelink RRC reconfiguration, successful」と題する、3GPP [108#44][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part 1 38.331 CR (Huawei)の
図5.x.9.1.1-1は、
図11として複製]
[「Sidelink RRC reconfiguration, failure」と題する、3GPP [108#44][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part 1 38.331 CR (Huawei)の
図5.x.9.1.1-2は、
図12として複製]
[外13]
【0032】
3GPP RAN2#108 Chairman‘s noteに記載されているように、3GPP RAN2#108 ミーティングは、以下の合意を行った:
[外14]
【0033】
3GPP R2-1900370では、NW設定のSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定のオプションおよびPC5 QoS(Quality of Service)フローベースおよびPC5 QoSプロファイルベースの事前設定のSLRB設定のオプションが導入された。SLRB設定は、SLRB ID、QoSフローのSLRBへのマッピング、およびAS設定(例えば、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/LCH(Logical Channel)設定)を含んでもよい。AS設定は、例えば、t-Reordering、Reordering_Window、Maximum_PDCP_SN、RLCモード(UMまたはAM)、AM_Window_Size、UM_Window_Size、サイドリンク論理チャネルのアイデンティティなどを示すことができる。
【0034】
ASレイヤ設定手順中に、gNBによって提供されるNW設定のSLRB設定がピアUEに受け入れ可能ではない場合、失敗ケースが発生することがある。そこで、問題は、gNBが両方のUEに受け入れ可能なSLRB設定をどのように設定できるかということである。
【0035】
NR Uuでは、gNBはUEの能力に従ってUEの専用設定を決定する。NR SLがNR Uu設計に従う場合、gNBが両方のUEに受け入れ可能なNW設定のSLRB設定を提供する前に、gNBは両方のUEのサイドリンク能力を知る必要があることがある。UE1はUE2とのユニキャストリンクを確立し、UE1はRRC_CONNECTEDにあると想定される。潜在的な解決策は、UE1がUE(UE1とUE2)の両方のUEサイドリンク能力情報をサービングgNBに報告することであって、サービングgNBが両方のUEに受け入れ可能なSLRB設定を決定できるようにする。UE1は、両方のUEのUEサイドリンク能力情報を1つのメッセージまたは別々のメッセージでgNBに報告し得る可能性がある。
【0036】
一実施形態では、UE1は、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用されるメッセージにおいて、またはUE1がサイドリンク通信に関心があることをgNBに通知するために使用されるメッセージにおいて、両方のUEのUEサイドリンク能力情報を報告してもよい。おそらく、UE1は、UE支援情報中の両方のUEのUEサイドリンク能力情報をgNBに報告してもよい。言い換えれば、NW設定のSLRB設定を要求する前に、UE能力転送手順が両方のUEで実行されるべきである。gNBからNW設定のSLRB設定を受信した後、UE1はAS設定をUE2に送信する。AS設定はUE2に受け入れ可能であるため、UE2はAS設定に関連する完全なメッセージをUE1に返す。AS設定は、ユニキャストリンクでの送信および/または受信に使用されるパラメータ(またはSLRB設定)が含む。この解決策は、
図13に示されることができ、これは、1つの例示的な実施形態によるUEサイドリンク能力情報を報告し、SLRB設定を要求するための例示的なフローチャートを示す。
【0037】
UEサイドリンク能力情報については、以下の要素またはパラメータの少なくとも1つが含まれることができる:
-送信時間単位でのTBの最大ビット数(例:1TTI);
-特定のMCS(例えば16または64QAM)がサポートされているかどうか;
-CBR測定がサポートされているかどうか;
-TXダイバーシティ関連;
-FR2がサポートされているかどうか;
-mode1/mode2の共存がサポートされているかどうか;
-同時TXまたはRXをサポートするバンド組み合わせ;
-サポートされているSLRB IDの範囲;
-サポートされているPC5 QoSフローIDの範囲;
-サポートされているPDCP関連の設定(例えば、廃棄タイマ、pdcp-SN-Size、maxCID、プロファイル、outOfOrderDelivery、t-Reorderingなど);
-サポートされているRLC関連の設定;
-(例えば、logicalChannelIdentity、RLCモード、sn-FieldLength、t-Reassembly、t-StatusProhibit、t-PollRetransmit、pollPDU、pollByte、maxRetxThresholdなど);
-サポートされているMAC関連の設定(例えば、プライオリティ範囲、LCH制限、logicalChannelGroup、schedulingRequestIDなど)。
【0038】
UEサイドリンク能力情報が、送信のためのパラメータ、受信のためのパラメータ、および/または送信と受信の両方のためのパラメータを含み得ることも可能である。この場合、UEは、gNBが単一方向の(すなわち、一方のUEから他方のUEへの)SLRB設定を決定するために、UEサイドリンク能力の一部をgNBに報告する必要があるだけでもよく、例えば、UEの送信のためのパラメータや、ピアUEの受信のためのパラメータである。
【0039】
図16は、第1のUEが、ネットワークノードにUEサイドリンク能力情報を報告する観点からの例示的な実施形態によるフローチャート1600である。ステップ1605において、第1のUEが、第2のUEとのユニキャストリンクを確立する。ステップ1610において、第1のUEが、第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信する。ステップ1615において、第1のUEが、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報をネットワークノードに送信する。
【0040】
一実施形態では、第1のUEは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を第2のUEに送信することができる。また、第1のUEは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求する第1のメッセージをネットワークノードに送信することができる。さらに、第1のUEは、ネットワークノードから第2のメッセージを受信することができ、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む。
【0041】
図3および
図4に戻って参照すると、第1のUEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のUEが、(i)第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、(ii)第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することと、(iii)第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報をネットワークノードに送信することと、するのを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0042】
図17は、ネットワークノードが第1のUEからUEサイドリンク能力情報を受信する観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1700である。ステップ1705において、ネットワークノードは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を第1のUEから受信し、第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクが存在する。ステップ1710において、ネットワークノードは、第1のUEから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される。ステップ1715において、ネットワークノードは、第2のメッセージを第1のUEに送信し、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む。
【0043】
図3および
図4に戻って参照すると、ネットワークノードの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、(i)第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を第1のUEから受信することであって、第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクが存在する、受信することと、(ii)第1のUEから第1のメッセージを受信することであって、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される、受信することと、(iii)第2のメッセージを第1のUEに送信することであって、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む、送信することと、をするのを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0044】
図16および
図17に示され、上述した実施形態に関連して、一実施形態では、ネットワークノードは、ユニキャストリンクのためのPC5 QoSフローのアイデンティティを含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローのアイデンティティを含むことができる。
【0045】
一実施形態では、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRBのアイデンティティを含むことができる。第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRBのIDを含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローがSLRBにマッピングされていることを示す。
【0046】
一実施形態では、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報は、1つのメッセージまたは2つのメッセージでネットワークノードに送信され得る。第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報は、第1のメッセージに含められ得る。第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報はまた、UE支援情報(例えば、UEAssistanceInformation)または第1のUEがサイドリンク通信に関心があることを示すために使用される情報(例えば、SidelinkUEInformation)にも含められ得る。
【0047】
一実施形態では、SLRB設定は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報に従って決定され得る。ネットワークノードは、基地局(例えば、eNB)とすることができる。
【0048】
UE1のサイドリンク能力パラメータは、UE2の対応するサイドリンク能力パラメータとは異なる可能性がある。両方のUEに受け入れ可能なSLRB設定を導出するために、gNBは、より低い能力を持つパラメータに基づいてSLRB設定を決定する必要があることがある。言い換えれば、UE1のサイドリンク能力パラメータがUE2の対応するものよりも優れている場合、gNBはUE2のサイドリンク能力パラメータに基づいてSLRB設定を決定すべきである。
【0049】
例えば、UE1は、ユニキャストリンクでのUE2へのサイドリンク送信を行ってもよい。最大TB(Transport Block)サイズに対して、UE1はTBあたり最大2,000ビットをサポートでき、UE2はTBあたり最大1,000ビットをサポートできる。MCSに対して、UE1は64-QAMまでサポートでき、UE2は16-QAMまでサポートできる。UE1は、両方のUEのサイドリンク能力に従って、サイドリンク能力パラメータのセットを導出することが可能である。この例では、UE1は、「最大TBサイズに対して、TBあたり1000bit」および「MCSに対して、16-QAM」などをgNBに報告することができる。両方のUEについてのUEサイドリンク能力情報を報告する代わりに、代替案としては、UE1が両方のUEのサイドリンク能力に従ってサイドリンク能力パラメータのセットを導出し、このサイドリンク能力パラメータのセットをgNBに報告する。従って、シグナリングオーバヘッドが低減され得る。同様に、UE1は、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用されるメッセージ、および/または、UE1がサイドリンク通信に関心があることをgNBに通知するために使用されるメッセージにおいて、両方のUEのサイドリンク能力から導出されるサイドリンク能力パラメータのセットを報告してもよい。おそらく、両方のUEのサイドリンク能力から導出されたサイドリンク能力パラメータのセットは、gNBに送信されるUE支援情報に含まれ得る。この代替案は、例示的な実施形態による
図14に示されることができ、これは、UEサイドリンク能力情報を報告し、SLRB設定を要求するための例示的なフローチャートを示す。
【0050】
サイドリンク能力パラメータについて、以下の要素またはパラメータのいずれかとすることができる:
-送信時間単位でのTBの最大ビット数(例:1TTI);
-特定のMCS(例えば16または64QAM)がサポートされているかどうか;
-CBR測定がサポートされているかどうか;
-TXダイバーシティ関連;
-FR2がサポートされているかどうか;
-mode1/mode2の共存がサポートされているかどうか;
-同時TXまたはRXをサポートするバンド組み合わせ;
-サポートされているSLRB IDの範囲;
-サポートされているPC5 QoSフローIDの範囲;
-サポートされているPDCP関連の設定(例えば、廃棄タイマ、pdcp-SN-Size、maxCID、プロファイル、outOfOrderDelivery、t-Reorderingなど);
-サポートされているRLC関連の設定;
-(例えば、logicalChannelIdentity、RLCモード、sn-FieldLength、t-Reassembly、t-StatusProhibit、t-PollRetransmit、pollPDU、pollByte、maxRetxThresholdなど);
-サポートされているMAC関連の設定(例えば、プライオリティ範囲、LCH制限、logicalChannelGroup、schedulingRequestIDなど)。
【0051】
図18は、第1のUEがUEサイドリンク能力情報をネットワークノードに報告する第1のUEの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1800である。ステップ1805において、第1のUEが、第2のUEとのユニキャストリンクを確立する。ステップ1810において、第1のUEが、第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信する。ステップ1815において、第1のUEが、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報からサイドリンク能力パラメータのセットを導出する。ステップ1820において、第1のUEが、サイドリンク能力パラメータのセットをネットワークノードに送信する。
【0052】
一実施形態では、第1のUEは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を第2のUEに送信することができる。第1のUEはまた、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求する第1のメッセージをネットワークノードに送信することができる。さらに、第1のUEは、ネットワークノードから第2のメッセージを受信することができ、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む。
【0053】
図3および
図4に戻って参照すると、第1のUEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のUEが、(i)第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、(ii)第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することと、(iii)第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報からサイドリンク能力パラメータのセットを導出することと、(iv)サイドリンク能力パラメータのセットをネットワークノードに送信することと、するのを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に説明した上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0054】
図19は、ネットワークノードが、第1のUEからUEサイドリンク能力情報を受信する観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1900である。ステップ1905において、ネットワークノードは、第1のUEからサイドリンク能力パラメータのセットを受信し、サイドリンク能力パラメータのセットは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報から導出され、第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクが存在する。ステップ1910において、ネットワークノードは、第1のUEから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される。ステップ1915において、ネットワークノードは、第1のUEに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む。
【0055】
図3および
図4に戻って参照すると、ネットワークノードの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、ネットワークノードが、(i)第1のUEからサイドリンク能力パラメータのセットを受信することであって、サイドリンク能力パラメータのセットは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報から導出され、第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクが存在する、受信することと、(ii)第1のUEから第1のメッセージを受信することであって、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される、受信することと、(iii)第1のUEに第2のメッセージを送信することであって、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を含む、送信することと、をするのを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0056】
図18および
図19に示され、上述した実施形態に関連して、一実施形態では、第1のメッセージは、ユニキャストリンクに対するPC5のQoSフローのアイデンティティを含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローのIDを含むことができる。
【0057】
一実施形態では、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRBの識別を含むことができる。第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRBのアイデンティティを含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローがSLRBにマッピングされていることを示すことができる。
【0058】
一実施形態では、サイドリンク能力パラメータのセットは、1つのメッセージまたは2つのメッセージでネットワークノードに送信され得る。サイドリンク能力パラメータのセットは、第1のメッセージに含まれ得る。さらに、サイドリンク能力パラメータのセットは、UE支援情報(例えば、UEAssistanceInformation)または第1のUEがサイドリンク通信に関心があることを示すために使用される情報(例えば、SidelinkUEInformation)に含まれ得る。
【0059】
一実施形態では、SLRB設定は、サイドリンク能力パラメータのセットに従って決定され得る。ネットワークノードは、基地局(例えば、eNB)とすることができる。
【0060】
代替的には、UE1が、SLRB設定の要求にUE2のサイドリンク能力パラメータを含めなくてもよい。その代わりに、UE1は、UE2がSLRB設定に準拠できない場合、基地局に送信されるSLRB設定の失敗メッセージにUE2のサイドリンク能力パラメータを含めてもよい。おそらく、基地局は、まず、UE1のサイドリンク能力パラメータに基づいて、SLRB設定を決定することができる。そして、UE1は、PC5 RRCメッセージを介して、UE2にAS設定を送信することができ、AS設定はSLRB設定から導出され得る。UE2のサイドリンク能力とUE1のサイドリンク能力が異なる場合、UE2はAS設定に準拠できないことがある。この状況では、UE2はAS設定の失敗メッセージをUE1に送信することがある。障害メッセージは、RRCメッセージ(例えば、RRCReconfigurationFailureSidelink)とすることができる。失敗メッセージは、例えば、サイドリンク能力のためにUE2がAS設定に準拠できないことを示す原因値が含むことができる。
【0061】
サイドリンク能力に起因する失敗メッセージを受信すると、UE1は、失敗表示を基地局に送信することができる。失敗表示は、RRCメッセージ、例えば、SidelinkUEInformationNRを介して送信され得る。
失敗表示は、UE2がAS設定またはSLRB設定に準拠できないことを示す原因値とすることができる。さらに、失敗表示を含むRRCメッセージは、UE2のサイドリンク能力パラメータを含むことができる。代替的には、RRCメッセージは、UE2がAS設定に適合できないことを暗示するために、失敗表示の代わりに、UE2のサイドリンク能力パラメータを含んでもよく、信号オーバーヘッドを減少させる。失敗表示および/またはUE2のサイドリンク能力パラメータに加えて、RRCメッセージはまた、例えば、関連するSLRBに関連するSL-DestinationIdentityまたはsl-DestinationIndex、関連するSLRBに関連するSLRB-Uu-ConfigIndex、関連するSLRBにマッピングされたPC5 QoSフローのsl-QoS-FlowIdentity、および/またはPC5 QoSフローのsl-QoS-Profileを含むことができる。
【0062】
UE2のサイドリンク能力パラメータを含むRRCメッセージを受信すると、基地局は、UE1のサイドリンク能力パラメータおよび/またはUE2のサイドリンク能力パラメータに基づいて、関連するSLRBについての新しいSLRB設定を再検討または再決定し、新しいSLRB設定をUE1に提供することができる。新しいSLRB設定では、UE1はPC5 RRCメッセージを介して新しいAS設定をUE2に送信する。この代替案は、
図15に示されることができ、これは、1つの例示的な実施形態によるRRCReconfigurationFailureSidelinkを受信すると、UEサイドリンク能力情報を報告するための例示的なフローチャートである。
【0063】
3GPP [108#44][V2X] 38.331/36.331 Running CRs-Part1 38.331 CR (Huawei)によると、UEは、サイドリンクRLFが検出されると、SidelinkUEInformationNRを介して、sl-Failureを基地局に送信する。この場合、基地局は新しいSLRB設定を再検討または再決定する必要はないことがある。従って、SL RLFを検出すると、UE1は、RRCメッセージ(例えば、SidelinkUEInformationNR)を介して、SL RLFを示す失敗表示を基地局に送信することができる。しかし、RRCメッセージは、UE2のサイドリンク能力パラメータを含める必要がないことがある。
【0064】
追加的に、3GPP RAN2#108 Chairman‘s Noteによれば、UEがAS層構成メッセージで受信した構成に準拠できる場合、UEはPC5-RRCベースのASレイヤ設定完了を開始する。そうでなければ、UEは、PC5-RRCベースのASレイヤ設定失敗を開始する。この合意に基づいて、失敗メッセージは、AS設定におけるLCID衝突を示す原因値を含むことができる。AS設定のサイドリンク論理チャネルに対応するLCIDはUE1によって割り当てられるため、UE1は、LCID衝突を示す失敗メッセージの受信に応答してサイドリンク論理チャネルに対して新しいLCIDを再割り当てることができ、サイドリンク論理チャネルをUE2に設定するために新しいLCID(すなわち、LCID以外のすべてのTX-RX整合パラメータは変更されない)で新しいAS設定を送信することができる。この場合、基地局は新しいSLRB設定を再検討または再決定する必要はないことがある。従って、LCID衝突を示す失敗メッセージを受信すると、UE1は、RRCメッセージ(例えば、SidelinkUEInformationNR)を介して、LCID衝突を示す失敗表示を基地局に送信する必要がないことがある。
【0065】
図20は、第1のUEがネットワークノードからSLRB設定を要求する1つの例示的な実施形態によるフローチャート2000である。ステップ2005において、第1のUEが、第2のUEとのユニキャストリンクを確立する。ステップ2010において、第1のUEが、第1のAS設定を第2のUEに送信する。ステップ2015において、第1のUEが、第2のUEから第1のAS設定の失敗メッセージを受信する。ステップ2020において、第1のUEが、失敗メッセージの受信に応答して、ネットワークノードに第3のRRCメッセージを送信し、第3のRRCメッセージは、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を含む。
【0066】
一実施形態では、第1のUEは、PC5 RRCメッセージを介して第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することができる。第1のUEはまた、ユニキャストリンクのための第1のSLRB設定を要求する第1のRRCメッセージをネットワークノードに送信することができ、第1のAS設定は、第1のSLRB設定から導出される。さらに、第1のUEは、ネットワークノードから第2のRRCメッセージを受信することができ、第2のRRCメッセージは、ユニキャストリンクのための第1のSLRB設定を含む。
【0067】
一実施形態では、第1のUEは、ネットワークノードから第4のRRCメッセージを受信することができ、第4のRRCメッセージは、ユニキャストリンクのための第2のSLRB設定を含む。UEはまた、PC5 RRCメッセージを介して第2のAS設定を第2のUEに送信することができ、第2のAS設定は、第2のSLRB設定から導出される。
【0068】
図3および
図4に戻って参照すると、第1のUEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のUEが、(i)第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、(ii)第1のAS設定を第2のUEに送信することと、(iii)第2のUEから第1のAS設定の失敗メッセージを受信することと、(iv)失敗メッセージの受信に応答して、ネットワークノードに第3のRRCメッセージを送信し、第3のRRCメッセージは、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を含む、送信することと、をするのを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に説明した上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0069】
図21は、ネットワークノードが第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクのためのSLRB設定を提供する観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート2100である。ステップ2105において、ネットワークノードは、第1のUEから第3のRRCメッセージを受信し、第3のRRCメッセージは、第2のUEがユニキャストリンクのための第1のSLRB設定の内容に準拠できないことを示し、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を含む。ステップ2110において、ネットワークノードは、第4のRRCメッセージを第1のUEに送信し、第4のRRCメッセージは、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報に基づいて決定される第2のSLRB設定を含む。
【0070】
一実施形態では、ネットワークノードは、ユニキャストリンクのための第1のSLRB設定を要求する第1のRRCメッセージを第1のUEから受信することができる。ネットワークノードはまた、第2のRRCメッセージを第1のUEに送信することができ、第2のRRCメッセージは、ユニキャストリンクのための第1のSLRB設定を含む。
【0071】
図3および
図4に戻って参照すると、ネットワークノードの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、ネットワークノードが、(i)第1のUEから第3のRRCメッセージを受信し、第3のRRCメッセージは、第2のUEがユニキャストリンクのための第1のSLRB設定の内容に準拠できないことを示し、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を含む、受信することと、(ii)第4のRRCメッセージを第1のUEに送信し、第4のRRCメッセージは、第2のUEの第2のサイドリンク能力情報に基づいて決定される第2のSLRB設定を含む、送信することと、をするのを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載の上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0072】
図20および
図21に示され、上述した実施形態に関連して、一実施形態では、第1のRRCメッセージは、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を含むことができる。第3のRRCメッセージはまた、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報を含むことができる。
【0073】
一実施形態では、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのPC5 QoSフローのアイデンティティ(例えば、sl-QoS-FlowIdentity)、ユニキャストリンクのためのPC5 QoSフローのPC5 QoSプロファイル(例えば、sl-QoS-Profile)、または第2のUEの宛先レイヤ2 ID(例えば、SL-DestinationIdentity)を含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローのアイデンティティ(例えば、sl-QoS-FlowIdentity)またはユニキャストリンクのためのSLRBのアイデンティティ若しくは設定インデックス(例えば、SLRB-Uu-ConfigIndex)を含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローがSLRBにマッピングされていることを示すことができる。
【0074】
一実施形態では、第1のSLRB設定は、SLRBに関連するTX-RX整合パラメータの第1のセットを含むことができる。第3のメッセージは、SLRBに関連するSL-DestinationIdentityまたはsl-DestinationIndex、SLRBに関連するSLRB-Uu-ConfigIndex、SLRBにマッピングされたPC5 QoSフローのsl-QoS-FlowIdentity、および/またはPC5 QoSフローのsl-QoS-Profileを含むことができる。SL-DestinationIdentityまたはsl-DestinationIndexは、第2のUEに関連付けられてもよい。第4のメッセージは、SLRBに関連するTX-RX整合パラメータの第2のセットを含むことができる。
【0075】
一実施形態では、第1のメッセージまたは第3のメッセージは、SidelinkUEInformationNRとすることができる。第2のメッセージまたは第3のメッセージは、RRCReconfigurationとすることができる。第1または第2のサイドリンク能力情報は、例えば、サポートされているTX-RX整合パラメータ、SLRB ID範囲、論理チャネルアイデンティティ(LCID)範囲、PC5 QoSフローID範囲、送信時間単位内のTBの最大ビット数、および/またはMCSを含むことができる。ネットワークノードは、基地局(例えば、eNB)とすることができる。
【0076】
図22は、第1のUEがネットワークノードにUEサイドリンク能力情報を報告する観点からのフローチャート2200である。ステップ2205において、第1のUEが、第2のUEとのユニキャストリンクを確立する。ステップ2210において、第1のUEが、第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信する。ステップ2215において、第1のUEが、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報をネットワークノードに送信するか、または共通サイドリンク能力情報をネットワークノードに送信し、共通サイドリンク能力情報は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報から導出される。
【0077】
一実施形態では、第1のUEは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求する第1のメッセージをネットワークノードに送信することができる。第1のUEはまた、ネットワークノードから第2のメッセージを受信することができ、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB(Sidelink Radio Bearer)設定を含む。
【0078】
一実施形態では、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報は、それぞれ、1つのメッセージまたは2つのメッセージに含まれ得る。一実施形態では、第1/第2のサイドリンク能力情報または共通サイドリンク能力情報はまた、UE支援情報(例えば、UEAssistanceInformation)またはサイドリンクUE情報(例えば、SidelinkUEInformation)に含まれ得る。第1/第2メッセージは、RRCメッセージとすることができる。
【0079】
一実施形態では、ネットワークノードは、基地局(例えば、gNB)とすることができる。
【0080】
図3および
図4を参照すると、第1のUEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、第1のUEが、(i)第2のUEとのユニキャストリンクを確立することと、(ii)第2のUEから第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を受信することと、(iii)第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報をネットワークノードに送信するか、または共通サイドリンク能力情報をネットワークノードに送信することであって、共通サイドリンク能力情報は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報から導出される、送信することと、をするのを可能にすることができる。さらに、CPU 308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載の上述のアクションおよびステップまたはその他のすべてを実行することができる。
【0081】
図23は、ネットワークノードが第1のUEからUEサイドリンク能力情報を受信し、第1のUEと第2のUEとの間に確立されたユニキャストリンクが存在する、という観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート2300である。ステップ2305において、ネットワークノードが、第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を第1のUEから受信するか、または第1のUEから共通サイドリンク能力情報を受信し、共通サイドリンク能力情報は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報から導出される。ステップ2310において、ネットワークノードが、第1のUEから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される。ステップ2315において、ネットワークノードが、第2のメッセージを第1のUEに送信し、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためにSLRB設定を含む。
【0082】
一実施形態では、SLRB設定は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報に従って決定されるか、または共通のサイドリンク能力情報に従って決定され得る。第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのPC5 QoSフローのアイデンティティを含むことができる。第2のメッセージは、PC5 QoSフローのアイデンティティ、またはユニキャストリンクためのSLRBのアイデンティティを含むことができる。
【0083】
一実施形態では、第2のメッセージは、PC5 QoSフローがSLRBにマッピングされていることを示すことができる。第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報は、それぞれ1つのメッセージまたは2つのメッセージに含まれ得る。第1/第2のサイドリンク能力情報または共通サイドリンク能力情報はまた、UE支援情報(例えば、UEAssistanceInformation)またはサイドリンクUE情報(例えば、SidelinkUEInformation)に含まれ得る。第1/第2メッセージは、RRCメッセージとすることができる。
【0084】
一実施形態では、ネットワークノードは、基地局(例えば、gNB)とすることができる。
【0085】
図3および
図4を参照すると、ネットワークノードの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、(i)第1のUEの第1のサイドリンク能力情報および第2のUEの第2のサイドリンク能力情報を第1のUEから受信するか、または第1のUEから共通サイドリンク能力情報を受信することであって、共通サイドリンク能力情報は、第1のサイドリンク能力情報および第2のサイドリンク能力情報から導出される、受信することと、(ii)第1のUEから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、ユニキャストリンクのためのSLRB設定を要求するために使用される、受信することと、(iii)第2のメッセージを第1のUEに送信し、第2のメッセージは、ユニキャストリンクのためにSLRB設定を含む、送信することと、をするのを可能にすることができる。
【0086】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化することができ、本明細書に開示したいかなる指定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示した態様を、他のいかなる態様からも独立に実装することができ、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせることができる。例えば、本明細書に記載した態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装することができ、方法を実現することができる。追加的に、本明細書に記載した態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装することができ、このような方法を実現することができる。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセット、および時間ホッピングシーケンスに基づいて同時チャネルを確立することができる。
【0087】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0088】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0089】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0090】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0091】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0092】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。