(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】安全コンセント
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20220928BHJP
H01R 25/00 20060101ALI20220928BHJP
H01R 13/44 20060101ALI20220928BHJP
H01R 13/703 20060101ALI20220928BHJP
【FI】
H01R13/52 D
H01R25/00 A
H01R13/52 F
H01R13/44 R
H01R13/703
(21)【出願番号】P 2021512352
(86)(22)【出願日】2019-11-05
(86)【国際出願番号】 KR2019014927
(87)【国際公開番号】W WO2020096327
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2020-11-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0135188
(32)【優先日】2018-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0129556
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520432059
【氏名又は名称】イ,ジョン ホ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン ホ
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-010652(JP,A)
【文献】特開2009-146880(JP,A)
【文献】特開平11-233203(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/52
H01R 25/00
H01R 13/44
H01R 13/703
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグのピンを挿入することに使用される少なくとも一つの差込口が形成されるケーシングと、
前記少なくとも一つの差込口と前記ケーシングの外部を独立的に連通させるための排水通路を形成する少なくとも一つの排水管とを含み、
前記少なくとも一つの排水管のそれぞれに備えられた前記排水通路は、互いに分離された排水路として役割を行い、
前記排水管は、前記ケーシングの内部と前記排水通路との間に、密封を維持するように区画し、
前記少なくとも一つの排水管の内には、前記少なくとも一つの排水管の外部に設けられる電源端子と接続される接触部が設けられ、
前記ケーシングに結合され、内部に前記排水通路と連通する排水流路が設けられる排水ハウジングをさらに含み、
前記接触部の外面と、前記少なくとも一つの排水管の内面との間に、前記排水通路を形成し、
前記電源端子は、電源線と接続する第1の電極ストリップと、前記接触部と接続する第2の電極ストリップとが、互いに短絡され
ることで構成され、
さらに、前記接触部に挿入する前記プラグのピンによって移動する駆動部材と接続され、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップ
とを接続する接続端子部材
を備えている、安全コンセント。
【請求項2】
前記接続端子部材は、前記駆動部材と接続する連結部と、前記連結部の中央に接続されて前記接続端子部材の昇降移動を案内する案内部と、前記案内部の両側に延長して前記案内部の昇降時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部とを含む請求項1に記載の安全コンセント。
【請求項3】
前記駆動部材が内蔵されるU字状の配管をさらに含み、
前記U字状の配管は、一側が、前記排水管を貫通して内部に延長し、他側が、前記排水管の外側に延長して、前記U字状の配管の外面と前記排水管の内面との間には、前記排水通路が形成され、
前記駆動部材は、前記U字状の配管の一側内に配置されるスプリングで支持されて、前記U字状の配管で密封を維持したまま、上下にスライディング可能な第1プッシュロッドと、前記U字状の配管の他側内に密封を維持するように配置されて、前記接続端子部材の連結部と接続され、前記第1プッシュロッドと連係されて移動可能な第2プッシュロッドと、前記第1プッシュロッドと前記第2プッシュロッドとを相互に接続する鋼線とを含む請求項2に記載の安全コンセント。
【請求項4】
前記接続端子部材は、第1スプリングによって支持されて、円筒状ボスの内で昇降移動自在に設けられた案内部と、前記案内部の左右両側に延長して、前記案内部の下降時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部と、前記駆動部材と連係される連結ロッドとを含み、
前記駆動部材は、前記排水管の内部で、前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて進入する前記プラグのピンによって下降する第1磁石と、前記排水管の外部に前記第1磁石の磁力によってともに移動し、前記連結ロッドが支持される第2磁石とを含む請求項1に記載の安全コンセント。
【請求項5】
プラグと前記プラグのピンが挿入可能なプラグの差込部が、少なくとも一つ以上設けられるケーシングと、
前記ケーシングの内部に設けられ、前記プラグのピンと電気的に接続されるように設けられる電源端子とを含み、
前記プラグ及びプラグのピンが前記ケーシングに挿入したときにのみ、前記電源端子が通電されるように設けられ、
前記ケーシングのプラグの差込部は、
二つのプラグのピン差込口と、接地口を含み、
前記電源端子は、
前記二つのプラグのピン差込口のそれぞれに挿入されるプラグのピンと電気的に接続され、それぞれ互いに短絡された第1の電極ストリップと第2の電極ストリップとを含む一対の電源端子で構成され、
前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップを選択的に接続するように、第1スプリングに支持された状態で、前記ケーシングの内で上下に移動可能に設けられる接続端子部材と、
前記接続端子部材と連係し、前記二つのプラグのピン差込口と前記接地口との内部にそれぞれ挿入する前記プラグのピンにより移動可能であり、前記二つのプラグのピン差込口と前記接地口との両方に、前記プラグの3つのピンのすべてが挿入したときにのみ、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを通電させるため、前記接続端子部材を移動させるように設けられる駆動部材とを含む安全コンセント。
【請求項6】
前記接続端子部材は、前記第1スプリングによって支持されて昇降移動可能に設けられる案内部と、前記案内部の移動時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部と、前記駆動部材と連係される連結ロッドとを含む請求項5に記載の安全コンセント。
【請求項7】
前記駆動部材は、
前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて、進入する前記プラグのピンによって下降する第1磁石と、
前記第1磁石の磁力によってともに移動して、前記連結ロッドが支持される第2磁石とを含む請求項6に記載の安全コンセント。
【請求項8】
前記駆動部材は、前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて、進入する前記プラグのピンによって加圧され、前記接続端子部材と連係して昇降移動可能な部材で設けられる請求項6に記載の安全コンセント。
【請求項9】
プラグと前記プラグのピンが挿入可能なプラグの差込部が、少なくとも一つ以上設けられるケーシングと、
前記ケーシングの内部に設けられ、前記プラグのピンと電気的に接続されるように設けられる電源端子とを含み、
前記プラグ及びプラグのピンが前記ケーシングに挿入したときにのみ、前記電源端子が通電されるように設けられ、
前記ケーシングのプラグの差込部には、第1プッシュホール及び複数のピンホールが設けられ、
前記ケーシングの内部に結合され、前記第1プッシュホールと連通する線上に配置される第2プッシュホールと、前記複数のピンホールと連通する線上に配置される複数の端子穴が設けられる第1ブロックと、
前記第1ブロックに締結可能に設けられる第2ブロックと、
前記第2ブロックに設けられて前記電源端子と接続される電源部とを含む安全コンセント。
【請求項10】
前記第1プッシュホール及び第2プッシュホールとを貫通して配置されるプッシュボタンとをさらに含む請求項9に記載の安全コンセント。
【請求項11】
前記電源部は、
第1の電極ストリップ部と、前記第1ブロックに前記第1の電極ストリップ部と離隔された状態で設けられる第2の電極ストリップ部とを備え、
前記プラグの挿入時には、前記第2ブロックのスライディングによって、前記第1の電極ストリップ部と前記第2の電極ストリップ部とが接触して通電されるようにし、前記プラグの非挿入時には、前記第1の電極ストリップ部と前記第2の電極ストリップ部とが離隔されて非通電されるようにする請求項9に記載の安全コンセント。
【請求項12】
前記複数のピンホールは、
前記プラグのピンが、スムーズに挿入されるようにガイドするガイド部とをさらに含み、
前記ガイド部は、
複数個が設けられ、前記ピンホールの内周面から突出または陥没形成され、前記複数のガイド部の間には、離隔された空間の流入通路が形成され、
前記ガイド部は、
前記プラグのピンの挿入時に、接触する部位が傾斜するように形成される傾斜部を含み、
前記傾斜部は、突出又は陥没形成されるよう設けられるか、または突出または陥没形成されず、傾斜路だけで設けられ、
前記第2の電極ストリップ部は、
内周面に陥没形成された排水流路が形成され、前記第1ブロックの成形時ともにインサート射出成形される請求項11に記載の安全コンセント。
【請求項13】
一側が、第2スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が、第2ブロックを支持する第2ロケット部をさらに含み、
前記第2ロケット部は、
前記第2プッシュホールの側面を貫通して前記プッシュボタンと接するように設けられ、前記プラグの挿入に起因する前記プッシュボタンの下降時、前記第2ロケット部は、前記第2プッシュホールの外側へスライディングし、前記プラグの非挿入または離脱に起因する前記プッシュボタンの上昇時、前記第2ロケット部は、前記第2プッシュホールの内側へスライディングするように設けられ、
前記第2ロケット部は、
前記プッシュボタンに陥没形成される案内部に挿入され、
前記プラグの挿入に起因する前記プッシュボタンの下降時、前記第2ロケット部は、前記案内部から離脱されて、前記第2プッシュホールの外側へスライディングするように設けられる請求項10に記載の安全コンセント。
【請求項14】
一側が第1スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が前記第2ブロックを支持する第1ロケット部と、
一側が第3スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が前記第2ブロックを支持する第3ロケット部とをさらに含み、
前記第1ロケット部及び前記第3ロケット部のそれぞれは、前記複数の端子穴の側面を貫通するように設けられる請求項13に記載の安全コンセント。
【請求項15】
一側が前記第1ブロックによって支持され、他側が前記第2ブロックを加圧する第4スプリングとをさらに含み、
前記第1、2、3スプリングのそれぞれは、弾性力が前記第4スプリングの弾性力よりも大きく設けられる請求項14に記載の安全コンセント。
【請求項16】
前記ケーシングの下部に設けられ、前記第1ブロックを通過して流入された水を排出する排出通路が設けられる排水ハウジングとをさらに含み、
前記排水ハウジングは、
複数の第2排水管が設けられ、前記複数の第2排水管は、前記第1プッシュホールと前記複数のピンホールと連通するように設けられ、
一側が前記第2排水管によって支持され、他側が前記プッシュボタンを加圧するように設けられる第5スプリングをさらに含む請求項10に記載の安全コンセント。
【請求項17】
前記プラグの差込部に被さる軟質のパッキン部をさらに含み、
前記パッキン部は、
前記第1プッシュホールと前記複数のピンホールに対応する数のパッキン穴と、前記パッキン穴の周囲に突出又は陥没形成されるように設けられるパッキング片と、前記パッキン穴を区別するために前記パッキン部の上面から所定の高さで突出または陥没形成される少なくとも一つ以上の区画壁とを含む請求項9に記載の安全コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全コンセントに関するものであり、より詳細には、プラグを差し込んだときにのみ通電できるように設けられ、電気の極性ごとに分離された排水管によって、水の流入に関わらず、感電や短絡を防止する機能を持つため、安全性が十分に確保される安全コンセントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、家庭、事務所などの室内空間や屋外の作業現場などの外部空間から電気を使用する場合には、壁やマルチタップに設けられるコンセントにプラグを差し込んで電気を供給される。
【0003】
コンセントは、建物の内、外壁や船舶、列車、飛行機などの電気が使用されるすべての場所で電気プラグを差し込んで使用する一般的なコンセントと、マルチタップなどに設けられて電気プラグを差し込んで使用できるコンセントとを含む。
【0004】
しかしながら、コンセントは、外部に露出されて使用する場合がほとんどであるため、外部からの各種異物が内部に浸透しやすい。例えば、水気や湿気の多い場所でコンセントを使用する場合、水気や湿気がコンセントの内に浸透して、短絡や感電などの安全事故が発生する恐れがある。また、コンセントは、プラグのピンが挿入される穴に金属材のものが挿入されて、安全事故が発生することも頻繁である。
【0005】
したがって、安全性を十分に確保することができる新しい概念の安全コンセントが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施の形態は、プラグを挿入した場合にのみ通電できるように設けられて、安全性が十分に確保される安全コンセントを提供しようとする。
【0007】
また、本実施の形態は、安全コンセントに流入した流体を排出することができる通路が提供されて、短絡や感電を予防することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によると、プラグのピンが挿入する少なくとも一つの差込口が形成されるケーシングと、前記少なくとも一つの差込口と前記ケーシングの外部を独立的に連通させるための排水通路を形成する少なくとも一つの排水管とを含み、前記少なくとも一つの排水管のそれぞれに備えられた前記排水通路は、互いに分離された排水路として役割を行い、前記排水管は、前記ケーシングの内部と前記排水通路との間に、密封を維持するように区画し、前記少なくとも一つの排水管の内には、前記少なくとも一つの排水管の外部に設けられる電源端子と接続される接触部が設けられることができる。
【0009】
前記ケーシングに結合され、内部に前記排水通路と連通する排水流路が設けられる排水ハウジングをさらに含み、前記接触部の外面と、前記少なくとも一つの排水管の内面との間に、前記排水通路を形成することができる。
【0010】
前記電源端子は、電源線と接続する第1の電極ストリップと、前記接触部と接続する第2の電極ストリップとが、互いに短絡された状態で設けられ、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップは、前記接触部に挿入する前記プラグのピンによって移動する駆動部材と接続される接続端子部材によって接続されることができる。
【0011】
前記接続端子部材は、前記駆動部材と接続する連結部と、前記連結部の中央に接続されて前記接続端子部材の昇降移動を案内する案内部と、前記案内部の両側に延長して前記案内部の昇降時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部とを含むことができる。
【0012】
前記駆動部材が内蔵されるU字状の配管をさらに含み、前記U字状の配管は、一側が、前記排水管を貫通して内部に延長し、他側が、前記排水管の外側に延長して、前記U字状の配管の外面と前記排水管の内面との間には、前記排水通路が形成され、前記駆動部材は、前記U字状の配管の一側内に配置されるスプリングで支持されて、前記U字状の配管で密封を維持したまま、上下にスライディング可能な第1プッシュロッドと、前記U字状の配管の他側内に密封を維持するように配置されて、前記接続端子部材の連結部と接続され、前記第1プッシュロッドと連係されて移動可能な第2プッシュロッドと、前記第1プッシュロッドと前記第2プッシュロッドとを相互に接続する鋼線とを含むことができる。
【0013】
前記接続端子部材は、第1スプリングによって支持されて、円筒状ボスの内で昇降移動自在に設けられた案内部と、前記案内部の左右両側に延長して、前記案内部の下降時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部と、前記駆動部材と連係される連結ロッドとを含み、前記駆動部材は、前記排水管の内部で、前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて進入する前記プラグのピンによって下降する第1磁石と、前記排水管の外部に前記第1磁石の磁力によってともに移動し、前記連結ロッドが支持される第2磁石とを含むことができる。
【0014】
プラグと前記プラグのピンが挿入可能なプラグの差込部が、少なくとも一つ以上設けられるケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、前記プラグのピンと電気的に接続されるように設けられる電源端子とを含み、前記プラグ及びプラグのピンが前記ケーシングに挿入したときにのみ、前記電源端子が通電されるように設けられることができる。
【0015】
前記ケーシングのプラグの差込部は、二つのプラグのピン差込口と、接地口を含み、前記電源端子は、前記二つのプラグのピン差込口のそれぞれに挿入されるプラグのピンと電気的に接続され、それぞれ互いに短絡された第1の電極ストリップと第2の電極ストリップとを含む一対の電源端子で構成され、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップを選択的に接続するように、第1スプリングに支持された状態で、前記ケーシングの内で上下に移動可能に設けられる接続端子部材と、前記接続端子部材と連係し、前記二つのプラグのピン差込口と前記接地口との内部にそれぞれ挿入する前記プラグのピンにより移動可能であり、前記二つのプラグのピン差込口と前記接地口との両方に、前記プラグの3つのピンのすべてが挿入したときにのみ、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを通電させるため、前記接続端子部材を移動させるように設けられる駆動部材とを含むことができる。
【0016】
前記接続端子部材は、前記第1スプリングによって支持されて昇降移動可能に設けられる案内部と、前記案内部の移動時、前記第1の電極ストリップと前記第2の電極ストリップとを接続させる接続部と、前記駆動部材と連係される連結ロッドとを含むことができる。
【0017】
前記駆動部材は、前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて、進入する前記プラグのピンによって下降する第1磁石と、前記第1磁石の磁力によってともに移動して、前記連結ロッドが支持される第2磁石とを含むことができる。
【0018】
前記駆動部材は、前記第1スプリングより相対的に高い弾性力を有する第2スプリングによって弾性支持されて、進入する前記プラグのピンによって加圧され、前記接続端子部材と連係して昇降移動可能な部材で設けられることができる。
【0019】
前記ケーシングのプラグの差込部には、第1プッシュホール及び複数のピンホールが設けられ、前記ケーシングの内部に結合され、前記第1プッシュホールと連通する線上に配置される第2プッシュホールと、前記複数のピンホールと連通する線上に配置される複数の端子穴が設けられる第1ブロックと、前記第1ブロックに締結可能に設けられる第2ブロックと、前記第2ブロックに設けられて前記電源端子と接続される電源部とを含むことができる。
【0020】
前記第1プッシュホール及び第2プッシュホールとを貫通して配置されるプッシュボタンとをさらに含むことができる。
【0021】
前記電源部は、第1の電極ストリップ部と、前記第1ブロックに前記第1の電極ストリップと離隔された状態で設けられる第2の電極ストリップ部とを備え、前記プラグの挿入時には、前記第2ブロックのスライディングによって、前記第1の電極ストリップ部と前記第2の電極ストリップ部とが接触して通電されるようにし、前記プラグの非挿入時には、前記第1の電極ストリップ部と第2の電極ストリップ部とが離隔されて非通電されるようにすることができる。
【0022】
前記複数のピンホールは、前記プラグのピンが、スムーズに挿入されるようにガイドするガイド部とをさらに含み、前記ガイド部は、複数個が設けられ、前記ピンホールの内周面から突出または陥没形成され、前記複数のガイド部の間には、離隔された空間の流入通路が形成され、前記ガイド部は、前記プラグのピンの挿入時に、接触する部位が傾斜するように形成される傾斜部含み、前記傾斜部は、突出又は陥没形成されるよう設けられるか、または突出または陥没形成されず、傾斜路だけで設けられ、前記第2の電極ストリップ部は、内周面に陥没形成された排水流路が形成され、前記第1ブロックの成形時ともにインサート射出成形されることができる。
【0023】
一側が、第2スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が、第2ブロックを支持する第2ロケット部をさらに含み、前記第2ロケット部は、前記第2プッシュホールの側面を貫通して前記プッシュボタンと接するように設けられ、前記プラグの挿入に起因する前記プッシュボタンの下降時、前記第2ロケット部は、前記第2プッシュホールの外側へスライディングし、前記プラグの非挿入または離脱に起因する前記プッシュボタンの上昇時、前記第2ロケット部は、前記第2プッシュホールの内側へスライディングするように設けられ、前記第2ロケット部は、前記プッシュボタンに陥没形成される案内部に挿入され、前記プラグの挿入に起因する前記プッシュボタンの下降時、前記第2ロケット部は、前記案内部から離脱されて、前記第2プッシュホールの外側へスライディングするように設けられることができる。
【0024】
一側が第1スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が第2ブロックを支持する第1ロケット部と、一側が第3スプリングを通じて前記第1ブロックによって支持され、他側が第2ブロックを支持する第3ロケット部とをさらに含み、前記第1ロケット部及び前記第3ロケット部のそれぞれは、前記複数の端子穴の側面を貫通するように設けられることができる。
【0025】
一側が前記第1ブロックによって支持され、他側が前記第2ブロックを加圧する第4スプリングとをさらに含み、前記第1、2、3スプリングのそれぞれは、弾性力が前記第4スプリングの弾性力よりも大きく設けられることができる。
【0026】
前記ケーシングの下部に設けられ、前記第1ブロックを通過して流入された水を排出する排出通路が設けられる排水ハウジングとをさらに含み、前記排水ハウジングは、複数の第2排水管が設けられ、前記複数の第2排水管は、前記第1プッシュホールと前記複数のピンホールと連通するように設けられ、一側が前記第2排水管によって支持され、他側が前記プッシュボタンを加圧するように設けられる第5スプリングをさらに含むことができる。
【0027】
前記プラグの差込部に被さる軟質のパッキン部をさらに含み、前記パッキン部は、前記第1プッシュホールと前記複数のピンホールに対応する数のパッキン穴と、前記パッキン穴の周囲に突出又は陥没形成されるように設けられるパッキング片と、前記パッキン穴を区別するために前記パッキング部の上面から所定の高さで突出または陥没形成される少なくとも一つ以上の区画壁とを含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施の形態によれば、 安全コンセントのケーシングに形成された穴を通じて流入した流体が、各極性別の排水通路を通じて排水ハウジングに早速に排水されることによって、短絡及び感電の事故が防止できるため、コンセントの安全性が格段に向上させることが可能である。
【0029】
また、本発明の実施の形態は、コンセントの3つの穴の全てにプラグのピンが進入された場合にのみ、通電できるようにすることによって、感電の事故を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の第1の実形態施に係る安全コンセントを示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る安全コンセントの分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る安全コンセントの一部を示した斜視図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係るプラグのピンが差し込むときの動作状態図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る
図1のII-II線に沿った断面図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る安全コンセントの排水通路を示した図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係る排水ハウジングの上部に配置された安全コンセントの構成を示した斜視図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る安全コンセントの一部を示した斜視図である。
【
図10】
図8のIII-III線に沿った断面図である。
【
図11】本発明の第1の実施形態に係る接続端子部材の連結部の支持構造を示した図である。
【
図12】本発明の第1の実施形態に係る接続端子部材の動作状態図である。
【
図13】本発明のケーシングに形成された様々な形状の穴を示した図である。
【
図14】本発明の第3の実施形態に係る3つのプラグのピンが3つの穴に挿入されるコンセントを示した図である。
【
図15】本発明の第3の実施形態に係る駆動部材を示す概略図である。
【
図16】本発明の第3の実施形態に係るプラグのピン差込口の構成を示した図である。
【
図17】本発明の第4の実施形態に係る安全コンセントの結合図である。
【
図18】本発明の第4の実施形態に係る安全コンセントの分解斜視図である。
【
図19】本発明の第4の実施形態に係る第1ブロックと第2ブロックの結合図である。
【
図20】本発明の第4の実施形態に係る第1ブロックと第2ブロックの結合された状態を上から見た図面である。
【
図21】本発明の第4の実施形態に係る端子穴と第2の電極ストリップ部を示した図である。
【
図23】
図20のB-BB線に沿って切開した断面図であり、プラグの挿入前の動作状態図である。
【
図24】
図20のB-BB線に沿って切開した断面図であり、プラグの挿入後の動作状態図である。
【
図25】本発明の第4の実施形態に係る排水ハウジングを示した図である。
【
図26】本発明の第4の実施形態に係るパッキン部とガイド部を示した図である。
【
図27】本発明のパッキン部と他の実施形態に係るガイド部を示した図である。
【
図28】プラグの差込部に形成された多様な形態の穴を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想を十分に伝達するために提示するものである。本発明は、ここで提示した実施形態にのみ限定されず、他の形態に具体化されることもできる。図面は、本発明を明確にするために説明と関係ない部分の図示を省略し、理解を助けるために構成要素のサイズを多少誇張して表現することができる。
【0032】
図1は、本発明の実施形態に係る安全コンセントを示す斜視図であり、
図2は、本発明の実施形態に係る安全コンセントの分解斜視図であり、
図3は、本発明の実施形態に係る安全コンセントの一部を示した斜視図であり、
図4は、
図1のI-I線に沿った断面図であり、
図5は、本発明の実施形態に係るプラグのピンが進入する時の動作状態図であり、
図6は、本発明の実施形態に係る
図1のII-II線に沿った断面図であり、
図7は、本発明の実施形態に係る安全コンセントの排水通路を示したものである。
【0033】
図1~
図7に示すように、本発明の実施形態による安全コンセント10は、家電製品のプラグに形成されたピン11(
図5を参照)を差し込むことができるよう、プラグのピン差込口21が形成されたケーシング20と、ケーシング20の開放された下部に結合され、プラグのピン差込口21を通じて流入した流体を排出する排水流路31が形成された排水ハウジング30とを含む。
【0034】
プラグのピン差込口21は、ケーシング20の上面から凹んだ溝22の内側に形成される。プラグのピン差込口21は、2ピンまたは3ピンの方式に対応する数を持つことができる。また、ケーシング20の上面には、必要に応じて接地口(差込口)23が形成できる。本実施の形態では、接地口23は、プッシュボタン78が突出する穴になる構成について説明する。
【0035】
ケーシング20の上面に形成された溝22には、シリコンパッキン40がかぶさって、流入される流体がプラグのピン差込口21の内に流入されることを防止することができる。
【0036】
シリコンパッキン40は、ケーシング20の上面に形成された穴(差込口を意味する)21、23と対応する数のパッキン穴41を備え、パッキング穴41の周囲には、突出した円形状の顎42が設けられて流体の流入を遮断することができる。
【0037】
シリコンパッキン40に形成された複数のパッキン穴41の間には、複数のパッキン穴41を区別するため、シリコンパッキン40の上面から所定の高さで突出した区画壁43が形成されて、いずれかのパッキン穴41の周囲に流入した流体がいずれかの他のパッキング穴41に流れることを遮断することができる。
【0038】
シリコンパッキン40に形成された複数のパッキン穴41にプラグのピンが差し込んだ場合、プラグのピンとパッキン穴41との間の隙間は、パッキング穴41の内周に沿って設けられたリップ44によって密封が維持できる。
【0039】
ケーシング20の側面には、ケーシング20の上面に形成された溝22から流入された流体を外部へ排水する切開孔29が形成できる。切開孔29は、ケーシング20の両側面に形成することができ、ケーシング20の両側面から溝22の内側面まで貫通する形状で設けられる。
【0040】
ケーシング20の底面24には、それぞれのプラグのピン差込口21から下方に所定の長さで延長して、排水通路13(
図7を参照)の上部を形成する上部排水管25がボス形状で設けられる。
【0041】
排水通路13は、プラグのピン差込口21を通じて流入した流体を、排水ハウジング30の内に形成された排水流路31に向かって誘導するための通路である。
【0042】
排水ハウジング30には、プラグのピン差込口21を通じて流入された流体を、外部へ排出するための排水流路31が形成される。
【0043】
排水流路31は、排水ハウジング30の長方向に沿って長く延長形成し、それぞれのプラグのピン差込口21及び接地口23とそれぞれ接続された排水通路13と連通するように接続される。
【0044】
排水ハウジング30の上部には、上部排水管25と接続するための下部排水管32が設けられる。
【0045】
穴21、23と排水流路31は、各穴21、23にそれぞれ接続された排水管25、32により互いに独立的に形成された排水通路13を通じて排水流路31と連通する。
【0046】
そして、穴21、23のそれぞれに接続された排水管25、32の内部の排水通路13は、互いに分離された排水路として役割を行う。二つのプラグのピン差込口21は、異なる極性を有する電源端子と接触するプラグのピン11がそれぞれ挿入され、排水管25、32は、極性ごとに独立した排水通路13を形成する。
【0047】
下部排水管32は、上端が、直径の拡張された拡張管32aの形状で設けられて上部排水管25の下端と嵌合され、その下端が、排水ハウジング30の上端に円筒状の結合ボス33に嵌合される。
【0048】
上部排水管25と下部排水管32が互いに接続された場合には、プラグのピン差込口21と排水流路31は、上部排水管25と下部排水管32を通じて連通する構造を有する。なお、上部排水管25と下部排水管32は、一体に排水管を形成するように製作してもよい。
【0049】
上部排水管25と下部排水管32を連結する部位には、Oリング26が設置されて密封を維持する。
【0050】
上部排水管25の内側には、プラグのピン11が挿入される接触部50が設けられ、接触部50には、電源端子52の第2の電極ストリップ52bが上部排水管25を貫通して外側に延長する。
【0051】
接触部50は、上下が開放された中空の円筒状になり、接触部50の外面には、上部排水管25と接触部50との間で流体の流るが可能な間隔を形成するための間隔リブ51が形成される。
【0052】
また、接触部50は、プラグのピン11の形状に応じて様々な形状をなすことができる。
【0053】
間隔リブ51は、接触部50の外面から互いに対向して設けることができ、接触部50と上部排水管25との間に隙間を形成し、その隙間を通じて流体が流動する排水通路13の一部を形成するようにする。
【0054】
電源端子52は、電源線と接続される第1の電極ストリップ52aと、接触部50と接続される第2の電極ストリップ52bとが互いに短絡された状態で設けられ、第1の電極ストリップ52aと第2の電極ストリップ52bは、接続端子部材60によって選択的に接触される。
【0055】
電源端子52は、陽極の電源端子と陰極の電源端子とが向き合うように離間配置される一対を備え、一対の電源端子52のそれぞれは、接続端子部材60に設けられる接続部63の導電体63aによって通電されることができる。
【0056】
接続端子部材60は、プラグのピン差込口21を通じて差し込まれるプラグのピン11と、プラグによって加圧されて移動するプッシュボタン78とによってそれぞれ移動する駆動部材70によって上部方向に移動することができる。
【0057】
接続端子部材60は、駆動部材70と接続される連結部61と、連結部61の中央に接続されて、接続端子部材60の昇降移動を安定的に案内する案内部62と、一対の電源端子52の下部を向くように案内部62の両側から延長し、一対の電源端子52の第1の電極ストリップ52aと第2の電極ストリップ52bの離間された部分の下部に配置されて、上部への移動時、二つの電極ストリップ52a、52bを接続させる接続部63を含む。
【0058】
連結部61は、平板状であり、駆動部材70が内蔵される複数のU字状の配管80の上部に位置され、案内部62は、円筒状であり、排水ハウジング30の上部に設けられた中空の円筒状ボス64の内でスライディング移動自在に配置される。
【0059】
接続部63は、案内部62の両側からそれぞれ外側へ延長して、対応する電極ストリップ52a、52bの下部に位置する三角の形状の部材で設けられる。
【0060】
接続部63の上端に隣り合う二つの面には、導電体63aが備えられて、
図5に示すように、接続部63が上部に移動すると、導電体63aは、互いに離れていた二つの電極ストリップ52a、52bを接続する。
【0061】
駆動部材70は、U字状の配管80の内部に配置され、プラグのピン差込口21を通じて進入するピン11によって加圧される場合に移動する。
【0062】
U字状の配管80は、一側が下部排水管32を貫通して下部排水管32の内部に位置し、他端が下部排水管32の外側に延長する。
【0063】
下部排水管32の内に挿入されたU字状の配管80の外面と下部排水管32の内面との間には、所定の間隔が形成されて、プラグのピン差込口21を通じて流入した流体の排水通路13の一部を形成する。
【0064】
駆動部材70は、U字状の配管80の一側の内に配置された第1スプリング71に支持されて、下部排水管32の内で上下にスライディング(摺動)移動可能な第1プッシュロッド72と、U字状の配管80 の他側の内に配置されて、接続端子部材60の連結部61と接続される第2プッシュロッド73と、第1プッシュロッド72と第2プッシュロッド73とを接続して、第1プッシュロッド72の移動のとき、第2プッシュロッド73を移動させる鋼線74とを含む。
【0065】
本実施の形態では、第1プッシュロッド72の移動にしたがって第2プッシュロッド73を移動させるための構成として鋼線74を示したが、第1プッシュロッド72と第2プッシュロッド73との間に位置するU字状の配管80の内に水や空気などの流体のような媒質を入れ、それを通じて移動させるように構成してもよい。
【0066】
第1プッシュロッド72は、U字状の配管80の一側から密封を維持しながらスライディング移動可能な第1胴体72aと、第1胴体72aの上部に延長して、進入されるピン11と接触可能な第1ロッド72bを含む。
【0067】
第1胴体72aの外周には、第1胴体72aの外面とU字状の配管80の内面との間の密封を維持するための第1Oリング72cが設置される。
【0068】
U字状の配管80の一側の上端には、第1蓋部材75が結合されて、U字状の配管80の開放された上部を密閉する。
【0069】
第1蓋部材75には、U字状の配管80の内面と第1蓋部材75の外面との間に、及びに第1ロッド72bと第1蓋部材75の内面との間をシールするためのOリング
75a、75bが設置される。
【0070】
図5に示すように、第1プッシュロッド72が進入されるピン11によって押されていくと、第1プッシュロッド72が下方へ移動し、第1プッシュロッド72の移動によって鋼線74が、U字状の配管80の他側に位置された第2プッシュロッド73を上方へ加圧して移動させる。
【0071】
第1プッシュロッド72に加わる外力が除去されると、第1スプリング71の弾性力によって第1プッシュロッド72は、元の位置に復帰する。
【0072】
第2プッシュロッド73は、U字状の配管80の他側に密封を維持しながらスライディング移動可能な第2胴体73aと、第2胴体73aの上部に延長して接続端子部材60と接続される第2ロッド73bを含む。
【0073】
第2胴体73aの外周には、第2胴体73aの外面とU字状の配管80の内面との間の密封を維持するための第2Oリング73cが設置される。
【0074】
U字状の配管80の他側の上端には、第2蓋部材76が結合されて、U字状の配管80の開放された上部を密閉する。
【0075】
第2蓋部材76には、U字状の配管80の内面と第2蓋部材76の外面との間、及びに第2ロッド73bと第2蓋部材76の内面との間をシールするためのOリング
76a、76bが設けられる。
【0076】
第1プッシュロッド72の移動にしたがって、鋼線74がU字状の配管80の他側に位置された第2プッシュロッド73を上方へ加圧して移動させると、第2プッシュロッド73の移動とともに接続端子部材60が上方へ移動することによって、接続端子部材60の接続部63が、電極ストリップ52a、52bに接触して通電させる。
【0077】
なお、接地口23の下部に設けられる構成は、プラグのピン差込口21の下部に設けられる構成と同様であり、第1プッシュロッド72を加圧するための構成が、プラグのピン11の代わりに、別に備えられたプッシュボタン78によって行われる。
【0078】
なお、円筒状ボス64の内には、案内部62を上方へ加圧して、接続部63が電極ストリップ52a、52bに密着できるようにする第2スプリングが設けられる。
【0079】
第2スプリングは、第1スプリング71の弾性力より相対的に小さい弾性力を有するように設けられて、第1プッシュロッド72に外力が作用していない状態では、案内部62が、第1スプリング71の弾性力によって上部に移動する第1プッシュロッド72によって下方に移動されることによって、案内部62の両側に配置した接続部63は、電極端子52から離隔される。
【0080】
このような構成により、、
図7に示すように、プラグのピン差込口21に流入した流体は、上部排水管25と接触部50との間に形成される隙間と、下部排水管32とU字状の配管80 との間に形成される隙間とからなる排水通路13に沿って排水流路31に流れ落ち、排水流路31に流れ落ちた流体は、排水ハウジング30の外部に排出される。
【0081】
このような排水通路13は、ケーシング20に設けられた穴21、23にそれぞれ設けられて、各穴21、23を通じて流入した流体が、排水流路31に流れ落ちるように設けられる。
【0082】
図6に示すように、排水ハウジング30の内に形成される排水流路31は、ケーシング20に形成された穴21、23の数に対応する数を有するように設けられる。
【0083】
排水流路31は、接地口23から落下する流体が流入されるように、中央側に位置する中央排水流路31aと、プラグのピン差込口21から流れ落ちる流体が流入されるように、中央排水流路31aの左右両側に位置する左側及び右側排水流路31b 、31cとを含み、各排水流路31a、31b、31cのそれぞれは、ケーシング20に形成された穴21、23にて連通するように設けられる。
【0084】
なお、排水ハウジング30の左右の両端には、コンセントの取扱説明書、注意事項、ASの方針などが挿入できる収容空間34が設けられる。
【0085】
以下では、本発明の他の実施形態に係る安全コンセントの接続端子部材を移動させる駆動部材について説明する。
【0086】
図8は、本発明の他の実施形態に係る排水ハウジングの上部に配置された安全コンセントの構成を示す斜視図であり、
図9は、本発明の他の実施形態に係る安全コンセントの一部を示した斜視図であり、
図10図8のIII-III線に沿った断面図であり、
図11は、本発明の実施形態に係る接続端子部材の連結部の支持構造を示したものであり、
図12は、本発明の他の実施形態に係る接続端子部材の動作状態図である。
【0087】
図8~
図12に示すように、接続端子部材100は、中空の円筒状ボス110の内で昇降移動自在に設けられた円筒状の案内部101と、一対の電源端子52の上部に向かうように案内部101の左右の両側から延長して一対の電源端子52の第1の電極ストリップ52aと第2の電極ストリップ52bとの離間された部分の上部に位置されて、下部へ移動のとき、二つの電極ストリップ52a、52bを接続させる一対の接続部102と、一対の接続部102との間で案内部101の外側に延長して、駆動部材と連係される連結ロッド103を含む。
【0088】
案内部101は、上部に設けられる第1スプリング104によって一対の接続部102が、電極ストリップ52a、52bと接触する方向に弾性支持される。
【0089】
接続部102は、その下部に位置する電極ストリップ52a、52bとかみ合うように逆三角形状の部材で設けられ、接続部102の下部に隣り合う二つの面には、導電体102aが設けられて、接続部102が下部へ移動すると、導電体102aが、互いに離れていた二つの電極ストリップ52a、52bを接続させる。
【0090】
排水管120の内部には、進入されるピン11が接触する接触部130が設けられ、接触部130の外面には、間隔リブ131が設けられて、接触部130と排水管120との間に排水通路133を形成する。
【0091】
接続端子部材100は、進入されるピン11によって移動する駆動部材により下方へ移動自在に設けられる。
【0092】
駆動部材は、排水管120の内部に配置される第1磁石140と、排水管120の外部に配置される第2磁石150とを含む。
【0093】
排水管120の内部の接触部130の下部には、第2スプリング141によって弾性支持される第1磁石140が配置され、排水管120の外部には、第1磁石140との磁力によって第1磁石140とともに移動する第2磁石150とが設けられる。
【0094】
なお、第1磁石140と第2磁石150は、磁気力によって互いに引力が発生する部材を意味する。
【0095】
第2スプリング141は、外力が作用していない場合には、第1磁石140を上方へ加圧する。第2スプリング141は、第1スプリング104よりも大きい弾性力を持つようにすることによって、外力が作用していない状態では、第1スプリング104によって下方へ加圧される接続端子部材100を上方へ移動させることができる力を第1磁石140に提供し、第1磁石140の移動とともに移動する第2磁石150によって、接続端子部材100は、電極ストリップ52a、52bから離隔される。
【0096】
プラグのピン差込口21の内部にピン11が進入すると、ピン11によって、第1磁石140が下部へ移動し、第1磁石140の磁力によって第2磁石150がともに
下部へ移動することになる。
【0097】
接続端子部材100の連結部103は、3つの排水管120の外面のそれぞれに設けられた第2磁石120の上に支持される3つの支持端部103a、103b、103cを備える。
【0098】
接続端子部材100は、3つの支持端部103a、103b、103cが第2磁石120の上に支持された状態にあるため、3つの排水管120のそれぞれに設けられた第2磁石150の全てが下部へ移動していない状態では、接続端子部材100が下部へ移動することができない。
【0099】
したがって、
図12に示すように、3つの排水管120のそれぞれに設けられた第2磁石150の全てが下部へ移動すると、案内部101が第1スプリング104の弾性力によって下部へ移動し、案内部101の移動とともに接続部102が、下部に移動して、二つの電極ストリップ52a、52bと接触することになる。
図12に示した構成は、プラグのピン11が2つで構成されている場合、3つの穴のいずれかが、プラグのピン11の代わりに接地口23から突出したプッシュボタン78によって、第1磁石140を加圧する構成である。
【0100】
なお、安全コンセントの接続端子部材を移動させる駆動部材は、センサータイプで構成してもよい。一例として、3つの排水管120の内部に進入されるピン11の位置を感知するセンサーを備え、3つの排水管120の内部にすべてが進入した場合にのみ、接続端子部材を電源端子と接触する方向へ移動させるソレノイド駆動装置を用いることができる。ソレノイド駆動装置は、電気コイルに電源が印加される時生じる磁場によってプランジャーが移動して接続端子部材を移動させるように構成してもよい。
【0101】
また、本実施の形態では、駆動部材が3つの穴に差し込まれるプラグのピン、または2つの穴に差し込まれるプラグのピン及びプッシュボタンによって移動する磁石を用いて、接続端子部材を移動させる構造を開始するが、
図15に示すように、3つの支持端部を有する接続端子部材100を移動させる駆動部材は、排水管の構造なしにプラグのピン11によって干渉される別の構造物300(例えば、スプリング301によって支持されて上下に昇降移動可能な部材302)、すなわち、接続端子部材100の3つの支持端部をそれぞれ支持する3つの構造物300を設けて、プラグのピンのすべてが差し込まれて3つの構造物300が接触した場合にのみ、第1の電極ストリップと第2の電極ストリップを通電させるように構成してもよい。
【0102】
なお、
図13に示すように、ケーシング20に設けられる穴は、国によって異なるプラグのピンの形状に応じて、様々な形状を有することができる。
【0103】
図14は、本発明の実施形態に係る3つのプラグのピンが差し込まれる3つの穴21とスイッチ200が設けられるコンセントを示したものである。
【0104】
図14に示すように、スイッチ200の操作によって電源をオン/オフする構成の場合には、スイッチ200の下部構造に蛇腹形状のハウジング210を通じて流体の流入を遮断するように構成してもよい
また、プラグに接地ピンを含む3つのピンが設けられる場合には、前述のプッシュボタン78の構成は省略し、プラグの3つのピンが3つの穴21に差し込まれる ことによって動作するように構成してもよい。
【0105】
図16は、本発明の他の実施形態に係る可変型プラグのピン差込口の構造を示したものである。
【0106】
図16に示すように、プラグのピン差込口21の周囲には、環状で凹んだ環溝330が形成され、その環溝330には、内側に設けられたスプリング331に支持されて環溝330の上下に移動可能な円筒状のシール部材332が設けられる。
【0107】
円筒状のシール部材332は、下端がスプリング331に支持され、下端から内側方向に延長する係止片333が環溝330の内側に設けられた係止突起334にかかりとめることによって、環溝330から離脱されない。
【0108】
プラグのピン11が、プラグのピン差込口21に差し込まれる場合、環溝330の上部に突出したシール部材332の上端がプラグ335に形成されたシール部材の収容溝336に挿入されることによって、密封性を維持することができる。
【0109】
図17ないし
図28に示すように、本発明に係る安全コンセントは、プラグの差込部1120が少なくとも一つ以上設けられ、プラグの差込部1120は、第1プッシュホール1140及び複数のピンホール1160が設けられるケーシング1100と、ケーシング1100の内部に結合され、第1プッシュホール1140と連通する線上に配置される第2プッシュホール1240と複数のピンホール1160と連通する線上に配置される複数の端子穴1260とが設けられる第1ブロック1200と、第1ブロック1200に摺動可能に締結される第2ブロック1300と、第2ブロック1300に設けられて電源端子と接続された第1の電極ストリップ部1520と第1ブロック1200に設けられて第1の電極ストリップ部1520と離隔された状態で備える第2の電極ストリップ部1540とが備えられる電源部1500とを含む。
【0110】
本発明の安全コンセントは、建物の内、外部の壁に埋め込まれるか、または自動車、クルーズ、列車、飛行機などの運航手段などの電気を使用するすべてのものに設けられる一般的なコンセントを含み、電力供給の制限的な距離を克服するために使用されるマルチタップに設けられたコンセントも含む概念である。
【0111】
本発明の安全コンセントは、プラグの差込部1120が少なくとも一つ以上もつケーシング1100に設けられる。ケーシング1100は、建物や運航手段などの電気を使用するすべての場所に埋立や露出する形態で設けられる場合、およびにマルチタップのハウジングをなす場合の両方を含む。プラグの差込部1120は、
図1のように陥没形成される溝部の形状に設けられたり、これとは異なる陥没してない形状で設けられてもよい。
【0112】
プラグの差込部1120は、プラグ及びプラグのピンが差し込まれる空間を提供することができる。そして、プラグの差込部1120は、後述するプッシュボタン1400が設けられる第1プッシュホール1140と、プラグのピンが挿入できる複数のピンホール1160とが設けられる。
【0113】
なお、第1プッシュホール1140、複数のピンホール1160、及び複数の第1排水管1110は、示したように、ケーシング1100とは別に備えられる胴体部1105に設けられて、ケーシング1100のプラグの差込部1120に締結されるか、又は挿入されることができる。しかし、これとは異なり、各国家別のコンセント形状によってケーシング1100と胴体部1105は、別の構成ではなく、一体で構成してもよい。本発明は、このように胴体部1105が、ケーシング1100とは別の構成で設けられる場合と、一体の構成で設けられる場合の両方を含む。
【0114】
本明細書の図面では、2ピン方式のプラグのための2つのピンホール1160が設けられるものを示したが、本発明は、3ピン方式のプラグのための3つのピンホール1160が設けられるものも含むことができる。3ピン方式のプラグの場合、第1プッシュホール1140が、ピンホール1160の役割を実行し、後述する第2プッシュホール1240が端子穴1260の役割を実行することができ、端子穴に電源接続端子が設けられて、総3つのピンホールがあるため、接地口または3相のコンセントの用途にも使用することができる。なお、
図28のようにプラグの差込部1120の穴(差込口)は、国ごとに使用するプラグの形状によって様々な形状を有することができる。
【0115】
そして、ケーシング1100の側面には、ケーシング1100のプラグの差込部1120に流入した水を外部に排出することができる切開孔1130が形成できる。切開孔1130は、ケーシング1100の両側面や斜面に形成することができ、ケーシング1100の両側面からプラグの差込部1120の内側面まで貫通する形状で有する。また、ケーシング1100は、第1プッシュホール1140と、複数のピンホール1160から下部に所定の長さで延長する複数の第1排水管1110を設けることができる。
【0116】
そして、第1ブロック1200は、ケーシング1100の内部に結合され、第1プッシュホール1140と連通する線上に配置される第2プッシュホール1240と、複数のピンホール1160と連通する線上に配置される複数の端子穴1260が設けられる。
【0117】
具体的には、第1ブロック1200は、ケーシング1100の第1排水管1110に嵌合されたり締結されたりすることができる。そして、第1ブロック1200の第2プッシュホール1240は、前述した第1プッシュホール1140と連通する線上に配置され、後述するプッシュボタン1400が配置される。第1ブロック1200の複数の端子穴1260は、複数のピンホール1160と対応する数で設けられ、複数のピンホール1160と連通する線上に配置される。したがって、プラグの挿入時、プラグのピンがケーシング1100のピンホール1160に挿入され、その後、第1ブロックの端子穴1260に挿入されることになる。
【0118】
複数の端子穴1260には、後述する第2の電極ストリップ部1540が挿入または結合されることができる。プラグのピンが端子穴1260に挿入される場合、端子穴1260に設けられた第2の電極ストリップ部1540と接触することができる。第2の電極ストリップ部1540は、後述する電源端子と接続された第1の電極ストリップ部1520と接触して通電されることができる。
【0119】
そして、第2ブロック1300は、第1ブロック1200に摺動自在に締結することができる。具体的には、
図18ないし
図19のように、第1ブロック1200は、側面から内側に陥没形成するか、または側面から外側に突出するように形成したレール1220を備えることができ、第2ブロック1300は、第1レール1220に対応する形状で突出したり、又は陥没するように形成した第2レール1320を備えることができる。したがって、第1ブロック1200の第1レール1220に第2ブロック1300の第2レール1320が挿入して締結されるか、又は第2ブロック1300の第2レール1320に第1ブロック1200の第1レールが挿入して締結されることができる。したがって、第1ブロック1200の第1レール1220に沿って、第2ブロック1300が摺動自在に設けられることができる。
図2ないし
図3には、第1レール1220が陥没形成される溝部であり、第2レール1320が突出形成されるフランジの形状を有するが、本発明の場合、第1レール1220が突出形成されるフランジ形状を有し、第2レール1320が陥没形成される溝部に有してもよい。
【0120】
そして、電源部1500は、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とで構成することができる。第1の電極ストリップ部1520は、第2ブロック1300に設けられ、電源線と接続することができる。そして、第2の電極ストリップ部1540は、第1ブロック1200に設けられ、第1の電極ストリップ部1520と離隔された状態で設けられる。
【0121】
したがって、プラグの差込部1120にプラグとプラグのピンを挿入する場合、第2ブロック1300が摺動することによって、第2ブロック1300の第1の電極ストリップ部1520と、第1ブロック1200の第2の電極ストリップ部1540とが接触して通電することになる。
【0122】
そして、本発明の安全コンセントは、第1プッシュホール1140及び第2プッシュホール1240を貫通して配置されるプッシュボタン1400をさらに含むことができる。プラグの差込部1120にプラグを挿入するとき、プッシュボタン1400は、下方に摺動して後述する第2ロケット部R2を加圧することができる。そして、プラグを挿入するとき、複数のプラグのピンは、後述する第1、第3ロケット部R1、R3を加圧することができる。したがって、第1、2、3ロケット部R1、R2、R3の全てが加圧される場合、第2ブロック1300が摺動可能な空間が形成され、第2ブロック1300が摺動することによって、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触することになる。
【0123】
より具体的には、電源部1500は、プラグの挿入時、第2ブロック1300が摺動して、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触して通電されるようにし、プラグの非挿入時、第1電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが離隔して非通電されるようにすることができる。
【0124】
すなわち、本発明の安全コンセントは、プラグの差込部1120にプラグが挿入された場合にのみ、電源部1500の第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触して通電されるように設けられている。したがって、ピンホール1160及び端子穴1260に金属材の異物が挿入した場合でも、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが離隔して接触していないため、感電や短絡を防止することができる。
【0125】
そして、本発明の安全コンセントでは、複数のピンホール1160が、プラグのピンがスムーズに挿入可能にガイドするガイド部1170をさらに含むことができる。ガイド部1170は、示したように、ピンホール1160と一体に成形されたり、またはピンホール1160とは別に設けられてピンホール1160の内周面に嵌合されるように、別の構成で設けらてもよい。
【0126】
なお、ガイド部1170は、
図26ないし
図27のように陽刻の形状や陰刻の形状などの様々な形状に設けられる。例えば、
図26のように、ガイド部1170は、ピンホール1160の内周面から薄い厚さを有する突出したフランジの形状で設けられたり、
図27のように、所定の厚さを有する突出したフランジの形状に設けられてもよい。
【0127】
そして、ガイド部1170は、複数に設けられ、ピンホール1160の内周面から突出または陥没形成され、複数のガイド部1170は、互いに離隔されるように設けられる。なお、それぞれのガイド部1170との間が離間してあるため、流入した水が通過できる離隔された空間として流入通路1010を形成することができる。したがって、プラグの差込部1120に流入した水は、流入通路1010を通じてケーシング1100の下側に誘導されることができる。そして、流入通路1010は、後述する排水流路1020と接続されて流入した水を排水ハウジング1600の側に誘導することができる。
【0128】
また、ガイド部1170は、プラグのピンの挿入時に、接触する部位が傾斜するように形成される傾斜部1171を含むことができる。傾斜部1171は、ガイド部1170の上部に設けられ、プラグのピンの挿入時に、接触する部位で、スムーズにプラグのピンが内側に案内されるように傾斜が形成できる。そして、傾斜部1171は、ガイド部1170の形状が傾斜部1171まで延長して突出または陥没される形状となるか、或いは突出または陥没される形状なしに傾斜路だけで構成してもよい。また、第1プッシュホール1140も、ガイド部1170の傾斜部1171のように上部が傾斜1141するように形成されて、プラグのピンの挿入時に、接触する部位でスムーズにプラグのピンが内側に案内可能にすることができる。
【0129】
そして、第2の電極ストリップ部1540は、端子穴1260に嵌合するように設けられ、端子穴1260に嵌合時、端子穴1260の内周面と第2の電極ストリップ部1540の外周面との間に、離隔された空間として排水流路1020が形成されることができる。すなわち、端子穴1260の内周面と第2の電極ストリップ部1540の外周面との間に、離隔された排水流路1020が形成されることによって、後述する排水ハウジング1600側に、流入した水を誘導することができる。
【0130】
排水流路1020は、上部と下部のそれぞれが、前述した流入通路1010及び後述する排水ハウジング1600の排出通路1640と連通されることができる。そして、プラグの差込部1120部に流入された水は、切開孔1130を通じて1次的にケーシング1100の外部に排水され、複数のピンホール1160に流入した水は、流入通路1010と排水流路1020と排出通路1640とを通過した後、ケーシング1100の外部に排水されることができる。
【0131】
また、第2の電極ストリップ部1540は、第1ブロック1200とインサート射出成形してもよい。すなわち、第1ブロック1200の成形時、第2の電極ストリップ部1540が一体に成形されるため、第1ブロック1200の端子穴1260と第2の電極ストリップ部1540との結合の剛性を十分に確保することができる。なお、この場合、第2の電極ストリップ部1540の内周面には、陥没形成された排水流路が形成でき、その排水流路を通じて流入された水が、排水ハウジング側に誘導されることができる。
【0132】
そして、本発明の安全コンセントは、一側が、第2スプリングS2を介して第1ブロック1200により支持され、他側が、第2ブロック1300を支持する第2ロケット部R2をさらに含むことことができる。
【0133】
より具体的に、第2ロケット部R2は、第2プッシュホール1240の側面を貫通してプッシュボタン1400と接するように設けられ、プラグの挿入に起因するプッシュボタン1400の下降時、第2ロケット部R2は、第2プッシュホール1240の外側へスライディングし、プラグの非挿入または離脱に起因するプッシュボタン1400の上昇時、第2ロケット部R2は、第2プッシュホール1240の内側へスライディングするように設けられる。
【0134】
そして、第2ロケット部R2は、プッシュボタン1400に陥没形成される案内部1420に挿入され、プラグの挿入に起因するプッシュボタン1400の下降時、第2ロケット部R2は、案内部1420から離脱されて、第2プッシュホール1240の外側へスライディングするように設けられる。
【0135】
したがって、プッシュボタンの下降時、第2ロケット部R2は、案内部1420から離脱するとともに、第2のプッシュホール1240の外側へスライディングし、その結果、第2ロケット部R2は、第2スプリングS2を加圧して圧縮させる。これに対し、プッシュボタン1400が再上昇すると、第2スプリングS2が第2ロケット部R2を加圧することによって、第2ロケット部R2は、第2プッシュホール1240の内側へスライディングすることができる。
【0136】
また、本発明の安全コンセントは、一側が、第1スプリングS1を介して第1ブロック1200により支持され、他側が、第2ブロック1300を支持する第1ロケット部R1と、一側が、第3スプリングS3を介して前記第1ブロック1200により支持され、他側が、第2ブロック1300を支持する第3ロケット部R3とをさらに含み、第1ロケット部R1と第3ロケット部R3のそれぞれは、複数の端子穴1260の側面を貫通するように設けられる。
【0137】
なお、複数の端子穴1260の側面に貫通部が形成され、この貫通部に第1及び第3ロケット部R1、R3が挿入されることになる。そして、プラグのピンの挿入時、第1及び3ロケット部R1、R3は、プラグのピンにより加圧されて第1、3スプリングS1、S3を圧縮させつつ、端子穴1260の外側へスライディングし、プラグのピンの非挿入または離脱の場合、 第1及び3ロケット部R1、R3は、第1、3スプリングS1、S3によって端子穴の内側へスライディングすることができる。
【0138】
一方、本発明の安全コンセントにおいて、第1、2、3ロケット部R1、R2、R3には、
図2、
図7および
図8のようにシール部Aが設けられる。すなわち、第1、2、3ロケット部R1、R2、R3が第1ブロック1200に挿入されるように、第1ブロック1200に形成された貫通部と、第1、2、3ロケット部R1、R2、R3との間に気密が必要な場合、シール部Aが設けられる。シール部Aは、ゴムなどの弾性材で設けられたり、Oリング(O-Ring)の形状で設けられてもよい。すなわち、第2プッシュホール1240及び複数の端子穴1260に流入された水が、第1ブロック1200の第1、2、3ロケット部R1、R2、R3が挿入される貫通部を通って、第1、2、3スプリングS1、S2、S3の側へ漏れ出ないように、シール部Aが密封を維持するようにすることができる。なお、貫通部に密封が必要な場合、シール部Aによって、貫通部と第1、2、3ロケット部R1、R2、R3との間で密封を維持することができる。
【0139】
そして、本発明の安全コンセントは、一側が第1ブロック1200によって支持され、他側が第2ブロック1300を加圧する第4スプリングS4をさらに含むことができる。より具体的に、第4スプリングS4は、一側が第1ブロック1200によって支持され、他側が第2ブロック1300を加圧するように、第1ブロック1200と第2ブロック1300との間に介在されることができる。したがって、第2ブロック1300のスライディング可能な空間が形成される場合、第4スプリングS4が第2ブロック1300を加圧して、第2ブロック1300がスライディングすることができる。この場合には、第1ブロック1200の第2電極ストリップ部1540と、第2ブロック1300の第1の電極ストリップ部1520とが接触して、電気的に接続することができる。
【0140】
なお、第1、2、3スプリングS1、S2、S3のそれぞれは、弾性力が第4スプリングS4の弾性力よりも大きくなるように設けられる。したがって、第1、2、3スプリングS1、S2、S3のいずれかのスプリングも圧縮されなければ、第2ブロック1300のスライディング可能な空間が形成できないため、第4スプリングS4が第2ブロック1300を加圧しても、第2ブロック1300がスライディングできない。
【0141】
そして、本発明の安全コンセントは、プラグの挿入時、プッシュボタン1400が下降されることによって、第2ロケット部R2が、第2プッシュホール1240の外側へスライディングしながら第2スプリングS2を加圧し、プラグのピンにより、第1、3ロケット部R1、R3が、複数の端子穴1260の外側へスライディングしながら第1、3スプリングS1、S3を加圧し、第4スプリングS4が、第2ブロック1300を加圧して第2ブロック1300がスライディングできるように設けられる。したがって、第2ブロック1300がスライディングした場合、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触して電気的に接続することができる。
【0142】
すなわち、本発明の安全コンセントは、プッシュボタン1400が下降するとともに、複数のピンホール1160と端子穴1260とに物体が挿入されて、第1、2、3ロケット部R1、R2、R3のすべてがスライディングした場合にのみ、第2ブロック1300がスライディングすることができる。
【0143】
したがって、プッシュボタン1400のみが下降した場合、第2ロケット部R2は、第2プッシュホール1240の外側へスライディングするが、第1、3ロケット部R1、R3はスライディングしないため、第2ブロック1300がスライディングすることができない。そして、一つのピンホール1160と端子穴1260とに物体が挿入される場合と、複数のピンホール1160と端子穴1260とに物体が挿入される場合であっても、プッシュボタン1400がともに下降しなければ、第2ロケット部R2がスライディングしないため、第2ブロック1300がスライディングすることができない。したがって、複数のピンホール1160と端子穴1260とに金属材の異物や箸などが挿入されても、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触しないため、感電や短絡を防ぐことができる。
【0144】
そして、本発明の安全コンセントは、ケーシング1100の下部に設けられ、第1ブロック1200を通過して流入された水を排出する排出通路が設けられる排水ハウジング1600をさらに含むことができる。排水ハウジング1600には、複数の第2排水管1620が設けられ、複数の第2排水管1620は、第1プッシュホール1140及び複数のピンホール1160と連通するようにパイプの形状を有することができる。したがって、ケーシング1100のプラグの差込部1120に流入した水が、流入通路1010及び排水流路1020を通過した後、第2排水1620を通じて排出通路1640に導入され、排水ハウジング1600に形成された排出口1641を通じて安全コンセントの外部に吐出されることができる。
【0145】
また、本発明の安全コンセントは、一側が第2排水管1620によって支持され、他側がプッシュボタン1400を加圧するように設けられる第5スプリングS5をさらに含むことができる。第5スプリングS5は、一側が、排水ハウジング1600の第2排水管1620の内部に形成された係止片1621によって支持されることができる。そして、第5スプリングS5は、他側がプッシュボタン1400を加圧しするように配置されることができる。したがって、プラグの挿入に起因するプッシュボタン1400の下降時、第5スプリングS5は圧縮され、プラグの非挿入または離脱時、第5スプリングS5は、プッシュボタン1400を加圧してプッシュボタン1400を上方へスライディングさせることができる。
【0146】
図26は、本発明の実施形態に係るパッキン部とガイド部を示した図であり、
図27は、本発明のパッキン部と他の実施形態に係るガイド部を示した図である。そして、
図26及び
図27のそれぞれの(a)は、パッキング部とガイド部を一緒に示す図であり、(b)は、パッキング部がかぶさっていない状態のガイド部を示した図である。
【0147】
なお、本発明の安全コンセントは、軟質のパッキン部1700を備えるように設けられる。パッキン部1700は、ゴムやシリコン材などの軟質の弾性体で備えられる。そして、パッキング部1700は、ケーシング1100のプラグの差込部1120の上面に被さる。また、パッキン部1700は、ケーシング1100の第1プッシュホール1140と、複数のピンホール1160とに対応する数のパッキン穴1720が設けられる。そして、パッキング穴1720の周囲には、突出または陥没形成されたパッキン片1740が形成できる。パッキン片1740は、示したように、円形状でもよいし、これとは異なり四角形またはその他の様々な形状でもよい。したがって、ケーシング1100のプラグの差込部1120に流入した水は、パッキング片1740によって、第1プッシュホール1140及び複数のピンホール1160に流入されることが防止できる。そして、パッキング部1700には、複数のパッキング穴1720の互いに空間を区分するために、所定の高さで突出または陥没形成される少なくとも一つ以上の区画壁1760が設けられる。したがって、いずれかのパッキン穴1720の周囲に流入した水が、いずれかの他のパッキング穴1720に流れることを防止することができる。区画壁1760の形状は、
図26ないし
図27のような形状や、各国のプラグの形状によって異なる様々な形状に設けられる。本発明の図面上には、パッキン片1740と区画壁1760が突出するように示したが、これに限定するものではなく、陥没形成される溝部の形状として設けられるものを含むことができる。
【0148】
本発明の安全コンセントは、プラグの差込部1120に流入した水が、ケーシング1100の切開孔1130を通じて1次的に外部に排出されることができる。そして、第1プッシュホール1140と複数のピンホール1160とに流入した水は、流入通路1010、排水流路1020及び排出通路1640を通じて排水ハウジング1600に誘導され、排水ハウジング1600に誘導された水は、排出口1641を通じて安全コンセントの外部に吐出されることができる。
【0149】
そして、安全コンセントは、プラグの差込部1120にプラグ及びプラグのピンが挿入する場合にのみ、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触して通電されるように設けられる。したがって、プッシュボタン1400のみが下降した場合には、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触されない。そして、複数のピンホール1160と端子穴1260に物体が挿入されても、プッシュボタン1400が下降されなければ、第1の電極ストリップ部1520と第2の電極ストリップ部1540とが接触されない。
【0150】
したがって、本発明の安全コンセントでは、流入した水がケーシングの外部にスムーズに排出されることができ、プラグが完全に挿入した場合にのみ電気が通電することになるため、感電や短絡を十分に防止することができる。
【0151】
上述したように、本発明の例示的な実施例を説明したが、本発明は、これに限定されなく、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、次に記載する請求範囲の概念と範囲を逸脱しない範囲内で多様な変更および変形が可能であることを理解することができる。
【符号の説明】
【0152】
10:コンセント
11:ピン
13:排水通路
20:ケーシング
21:プラグのピン差込口
23:接地口
25:上部排水管
30:排水ハウジング
31:排水流路
32:下部排水管、
40:シリコンパッキン
50:接触部
51:間隔リブ
52:電源端子
60:接続端子部材
61:連結部
62:案内部
63:接続部
70:駆動部材
72:第1プッシュロッド
73:第2プッシュロッド
75:第1蓋部材
76:第2蓋部材
78:プッシュボタン
80:U字状の配管
1010:流入通路
1020:排水流路
1100:ケーシング
1110:第1排水管
1120:プラグの差込部
1140:第1プッシュホール
1160:ピンホール
1170:ガイド部
1200:第1ブロック
1240:第2プッシュホール
1260:端子穴
1300:第2ブロック
1400:プッシュボタン
1420:案内部
1500:電源部
1520:第1の電極ストリップ部
1540:第2の電極ストリップ部
1600:排水ハウジング
1620:第2排水管
1640:排出通路
1641:排出口
1700:パッキング部
1720:パッキング穴
1740:パッキン片
1760:区画壁
R1~R3:第1ないし第3ロケット部
S1~S5:第1ないし第5スプリング