(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】会話メッセージトップ配置の処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20220928BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20220928BHJP
【FI】
H04L51/04
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2021523699
(86)(22)【出願日】2019-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2019127993
(87)【国際公開番号】W WO2020135432
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-04-30
(31)【優先権主張番号】201811635513.4
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521134411
【氏名又は名称】天津字▲節▼跳▲動▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Tianjin Bytedance Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】9-3-401, No. 39 Hi-tech Six Road, Binhai Keji Park, Binhai High-tech Zone, Tianjin, 300000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ 振▲興▼
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105553826(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102681847(CN,A)
【文献】国際公開第2018/041094(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/152399(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出するステップと、
前記の取得した操作が前記所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させるステップと
を含
み、
前記第1会話はアイコンの形式で前記トップ配置会話領域に表示されるとともに、前記第1会話は前記会話リスト領域に表示される、会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項2】
前記の取得した操作が前記所定の条件を満たしているか否かを検出するステップは、
現在表示されている会話処理メニュー内でトップ配置会話オプションが選ばれているか否かを検出するステップ、又は
現在取得されているドラッグ操作の終了位置が前記トップ配置会話領域にあるか否かを検出するステップ
を含む、請求項1に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項3】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの前に、
前記トップ配置会話領域内での現在の各会話の表示位置に基づいて、前記所定位置を確定するステップ、又は
取得したドラッグ操作の終了位置に基づいて、前記所定位置を確定するステップ
を更に含む、請求項2に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項4】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記第1会話が選ばれた状態にある場合に、取得したドラッグ操作の終了位置に基づいて、前記トップ配置会話領域での前記第1会話の表示位置を更新させるステップ
を更に含む、請求項1に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項5】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記第1会話の略称を、前記トップ配置会話領域における前記所定位置に対応して表示させるステップ
を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項6】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記第1会話から通常の会話メッセージを取得すると、前記会話リスト領域で前記第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、前記通常の会話メッセージに対応する未読メッセージの数を前記トップ配置会話領域での前記第1会話のアイコンに表示するステップ
を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項7】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記第1会話から前記クライアントのユーザに対するダイレクト会話メッセージを取得すると、前記会話リスト領域で前記第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、前記ダイレクト会話メッセージに対応するリマインド識別子を前記トップ配置会話領域での前記第1会話のアイコンに表示するステップ
を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項8】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記第1会話から前記クライアントのユーザに対する緊急会話メッセージを取得すると、前記会話リスト領域で前記第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、前記緊急会話メッセージに対応する緊急識別子及びアイコンリマインド状態を前記トップ配置会話領域での前記第1会話のアイコンに表示するステップ
を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項9】
前記第1会話の略称を、前記トップ配置会話領域における前記所定位置に対応して表示させるステップの後に、
前記クライアントが、フォーカスが現在存在している位置が前記所定位置に一致していることを検出する場合に、前記第1会話に対応する正式な名称を前記第1会話のアイコンに表示するステップ
を更に含む、請求項5に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項10】
前記第1会話のアイコンを前記トップ配置会話領域における前記所定位置に同期表示させるステップの後に、
前記トップ配置会話領域でのいずれかの会話を開くためのショートカット操作を取得した場合、前記トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置に基づいて、現在のショートカット操作に対応する第2会話の名称を確定するステップと、
前記第2会話の名称に対応する会話内容を会話メッセージ領域に表示させるステップと
を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法。
【請求項11】
クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する検出モジュールと、
取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる第1表示モジュールと
を含
み、
前記第1会話はアイコンの形式で前記トップ配置会話領域に表示されるとともに、前記第1会話は前記会話リスト領域に表示される、会話メッセージトップ配置の処理装置。
【請求項12】
プロセッサ及びメモリを含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている実行可能プログラムコードを読み出して、前記実行可能プログラムコードに対応するプログラムを実行することにより、請求項1乃至
10のうちいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法を実現する、
電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合に、請求項1乃至
10のいずれか1項に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法を実現する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末デバイスの技術分野に関し、特に、会話メッセージトップ配置の処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インスタント・メッセージングは、インターネットで比較的人気のあるメッセージング方法であり、様々なインスタント・メッセージング・アプリケーションも次々に出現している。既存のインスタント・メッセージング・アプリケーションでは、すべての未読メッセージの会話が同時に会話リストに表示される。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、関連技術において会話メッセージ処理方法による未読メッセージに対するユーザの処理効率の低下を解決するための、会話メッセージトップ配置の処理方法及び装置を提供する。
【0004】
本開示の一態様の実施形態は、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしている否かを検出するステップと、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させるステップと、を含む会話メッセージトップ配置の処理方法を提供する。
【0005】
本開示の実施形態の会話メッセージトップ配置の処理方法は、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出するステップと、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させるステップとにより実行される。これにより、所定の条件を満たしている操作により、会話リスト領域内の会話のアイコンをトップ配置会話領域内で同期表示させ、ユーザがトップ配置会話領域のアイコンに基づいてメッセージを処理することで、処理効率を向上させるとともに、会話を同時に会話リスト領域及びトップ配置会話領域に表示させることで会話表示の柔軟性も向上させ、ユーザ操作が容易になる。
【0006】
本開示の別の様態の実施形態は、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出するための検出モジュールと、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させるための第1表示モジュールと、を含む会話メッセージトップ配置の処理装置を提供する。
【0007】
本開示の実施形態の会話メッセージトップ配置の処理装置は、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出し、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、前記第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる、ことにより実行される。これにより、所定の条件を満たしている操作により、会話リスト領域内の会話のアイコンをトップ配置会話領域内で同期表示させ、ユーザがトップ配置会話領域のアイコンに基づいてメッセージを処理することで、処理効率を向上させるとともに、会話を同時に会話リスト領域及びトップ配置会話領域に表示させることで会話表示の柔軟性も向上させ、ユーザ操作が容易になる。
【0008】
本開示の他の様態の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサが、前記メモリに記憶されている実行可能プログラムコードを読み出して、該実行可能プログラムコードに対応するプログラムを実行し、上記の一態様の実施形態に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法を実現するための、電子デバイスを提供する。
【0009】
本開示の他の様態の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶されており、このプログラムがプロセッサによって実行される場合に、上記の一態様の実施形態に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
本開示の添付の態様及び利点は、以下の説明において部分的に与えられ、一部は、以下の説明から明らかになるか、又は本開示の実施を通じて理解可能である。
【0011】
本開示の実施形態における技術案をより明確に説明するために、以下では、実施形態に使用される必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施形態であり、当業者であれば、創造的な労働なしに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【
図2】本開示の実施形態による別の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【
図3】本開示の実施形態による他の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【
図4】本開示の実施形態によるもう1つの会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【
図5】本開示の実施形態によるまた別の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【
図6】本開示の実施形態によるクライアント・ディスプレイ・インターフェースの第1の模式図である。
【
図7】本開示の実施形態によるクライアント・ディスプレイ・インターフェースの第2の模式図である。
【
図8】本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理装置の構造模式図である。
【
図9】本開示の実施形態の実施に適した電子デバイスの構造模式図を示す。
【
図10】本開示の実施形態のコンピュータ可読記憶媒体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の実施形態を詳細に説明する。実施形態の例は、添付の図面に示され、本願の全体を通して、同じ又は類似の符号は、同じ又は類似の要素、あるいは、同じ又は類似の機能を有する要素を示す。以下、図面を参照して説明する実施形態は、例示的なものであり、本開示を理解することを目的としており、本開示に対する限定として理解されるべきではない。
【0014】
以下では、添付の図面を参照して、本開示の実施形態に従う会話メッセージトップ配置の処理方法及び装置を説明する。
【0015】
図1は、本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【0016】
図1に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理方法は、以下のステップ101~ステップ102を含む。
【0017】
ステップ101において、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0018】
ここで、クライアントとは、インスタント・メッセージング・アプリケーションであり、会話は会話リスト領域においてリスト形式で表示され、その中で、会話リストは、会話内の1つの最新メッセージの受信時間に応じて逆の順序で表示されるか、あるいは、会話内のメッセージの数、会話のアクティビティ等のような予め決められた順序で表示され得る。本実施形態は、これに限定されない。
【0019】
ユーザは、会話リスト領域内の第1会話に対してクリック操作を行うか、あるいは、指で第1会話をタッチする等のような、第1会話を選ぶ操作を実行して、その第1会話を選ぶ。クライアントは、第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0020】
ここで、所定の条件は、会話処理メニュー内でトップ配置会話オプションが選ばれている、ドラッグされた第1会話の終了位置がトップ配置会話領域にある、等であってよい。
【0021】
例えば、会話処理メニューは、トップ配置会話オプション及びマーク完了オプション等を含む。第1会話が選ばれた状態になると、現在表示されている会話処理メニュー内でトップ配置会話オプションが選ばれているか否かが検出される。別の例として、クライアントによりドラッグ会話リスト領域内で第1会話のドラッグ操作が検出されると、ドラッグ操作の終了位置がトップ配置会話領域にあるか否かを検出することができる。
【0022】
ステップ102において、「はい」の場合、第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる。
【0023】
会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にある場合、取得した操作が所定の条件を満たしていること、例えば、現在表示されている会話処理メニュー内でトップ配置会話オプションが選ばれているか否か、又は、第1会話のドラッグ操作の終了位置がトップ配置会話領域にあること、が検出されると、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示される。
【0024】
例えば、第1会話は、トップ配置会話領域内で最後にトップ配置された会話の隣の位置に表示され得る。別の例として、最大3つの会話アイコンが一列に表示されるようにトップ配置会話領域を設定すると、上から下の順序に従って、トップ配置された会話のアイコンをプログレッシブ方式でトップ配置会話領域の所定位置に表示することが可能である。
【0025】
本実施形態において、第1会話はアイコンの形式でトップ配置会話領域に表示されるとともに、第1会話は依然として会話リスト領域に表示され、ユーザがトップ配置会話領域におけるアイコンに基づいて会話メッセージを処理することを可能にするだけでなく、会話表示の柔軟性も向上させ、ユーザ操作が容易になる。
【0026】
関連技術では、トップ配置の会話は通常リスト形式で表示されるが、本開示の実施形態では、トップ配置された会話のアイコンがトップ配置会話領域に表示されることで、ユーザがアイコンに基づいて会話をクイック検索するのに便利であるだけでなく、インターフェースのスペースを節約し、トップ配置された会話がより多い場合には、同じインターフェースサイズでは、本実施形態の方法でよる方がより多くの会話を表示することができる。
【0027】
本開示の一実施形態において、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示される前に、所定位置は以下の方法により確定され得る。
【0028】
可能な実施の形態として、トップ配置された会話のアイコンは、会話の表示位置及びトップ配置された時間に基づいて、トップ配置会話領域に順次に表示され得る。その後に、第1会話がトップ配置会話領域に表示される場合に、現在のトップ配置会話領域内の各会話の表示位置に基づいて、第1会話のアイコンの表示位置を確定することができる。例えば、トップ配置会話領域内で最後にトップ配置された会話の右側にある所定サイズの位置を、所定位置とする。
【0029】
別の可能な実施の形態として、ドラッグ操作により会話リスト領域内の会話をトップ配置会話領域にドラッグすることによって、会話をトップ配置することが可能である。具体的には、取得したドラッグ操作の終了位置を所定位置として、第1会話のアイコンをトップ配置会話領域のこの所定位置に表示させることができる。
【0030】
トップ配置会話の表示の柔軟性を向上させるために、本実施形態では、トップ配置会話領域内での会話の表示位置をドラッグ操作で調整することができる。以下は、
図2を参照して説明される。
図2は、本開示の実施形態による別の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【0031】
図2に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理方法は、以下のステップ201~ステップ203を含む。
【0032】
ステップ201において、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0033】
ステップ202において、「はい」の場合、第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる。
【0034】
本実施形態において、ステップ201~ステップ202は、上記ステップ101~ステップ102と類似であるため、ここでは繰り返し説明されない。
【0035】
ステップ203において、第1会話が選ばれた状態にある場合、取得したドラッグ操作の終了位置に基づいて、トップ配置会話領域での第1会話の表示位置を更新させる。
【0036】
ユーザは、第1会話の表示位置でマウスをクリックする等の選択操作を実行するか、あるいは、第1会話に対応するタッチスクリーン位置でタッチ操作を実行し、第1会話をトップ配置会話領域の他の位置にドラッグし、その後に、第1会話が選ばれた状態にある場合に、取得したドラッグ操作の終了位置を第1会話の新たな表示位置とすることによって、第1会話がドラッグ操作の終了位置に表示され、トップ配置会話領域での第1会話の表示位置を更新させることができる。
【0037】
本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理方法において、ユーザは、トップ配置会話領域において各会話の表示位置をドラッグ操作で調整することができ、ユーザの個性化ニーズを満たすだけでなく、トップ配置会話領域において会話表示の柔軟性を向上させる。
【0038】
トップ配置会話領域内の会話がより多い場合、トップ配置会話領域には会話のアイコンだけが表示され、ユーザが見つけたい会話を検索するのに不便である。本実施形態では、トップ配置会話領域にグループ略称等のような会話略称を表示させることも可能である。以下は、
図3を参照して説明される。
図3は、本開示の実施形態による他の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【0039】
図3に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理方法は、以下のステップ301~ステップ303を含む。
【0040】
ステップ301において、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0041】
ステップ302において、「はい」の場合、第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる。
【0042】
本実施形態において、ステップ301~ステップ302は、上記ステップ101~ステップ102と類似であるため、ここでは繰り返し説明されない。
【0043】
ステップ303において、第1会話の略称を、トップ配置会話領域の所定位置に対応して表示させる。
【0044】
第1会話のアイコンがトップ配置会話領域の所定位置に同期表示された後に、第1会話の略称がトップ配置会話の領域の所定位置に対応して表示されてもよい。例えば、第1会話の略称は、第1会話アイコンの真下に表示される。別の例として、第1会話の会話メッセージの送信者の名称が、第1会話アイコンの下方に表示される。
【0045】
本開示の実施形態において、トップ配置会話領域にトップ配置会話のアイコン及び略称を同時に表示させることにより、ユーザは、会話のアイコン及び略称に基づいて、トップ配置会話領域で会話をクイック検索することができる。
【0046】
実際の適用では、会話の略称により、ユーザは、検索しようとする会話であるか否かを識別し難い可能性がある。更に、第1会話の略称がトップ配置会話領域の所定位置に対応して表示された後、クライアントが、フォーカスが現在存在している位置が所定位置に一致していることを検出する場合に、第1会話に対応する正式な名称が第1会話のアイコンに表示される。
【0047】
例えば、ユーザがマウスをトップ配置会話領域である会話の表示位置に置くか、あるいは、この会話の表示位置をタッチする場合に、この会話に対応する正式な名称がこの会話アイコンに浮動表示され得る。ユーザがマウスを他の位置に移動すると、浮動表示されたこの会話の正式な名称は消える。
【0048】
本開示の実施形態において、クライアントが、フォーカスの位置がトップ配置会話領域内の会話の表示位置にあることを検出すると、会話の正式な名称が会話のアイコンに表示されることで、ユーザが会話の名称を知るのに便利であり、会話メッセージに対する処理効率を向上させることができる。
【0049】
実際の適用では、クライアントがオンされると、新たな会話メッセージを継続的に受信してよい。本開示の実施形態において、
図4に示される方法で会話を更新することができる。
図4は、本開示の実施形態によるもう1つの会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【0050】
図4に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理方法は、以下のステップ401~ステップ404を含む。
【0051】
ステップ401において、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0052】
ステップ402において、取得した操作が所定の条件を満たしている場合には、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示される。
【0053】
本実施形態において、ステップ401~ステップ402は、上記ステップ101~ステップ102と類似であるため、ここでは繰り返し説明されない。
【0054】
ステップ403において、第1会話の略称が、トップ配置会話領域の所定位置に対応して表示される。
【0055】
第1会話のアイコンがトップ配置会話領域の所定位置に同期表示された後、第1会話の略称がトップ配置会話の領域の所定位置に対応して表示されてもよい。例えば、会話の略称は、会話アイコンの真下に表示される。
【0056】
ステップ404において、クライアントは、会話メッセージを取得すると、会話メッセージに属する会話の名称がトップ配置会話領域に位置しているか否かを判断する。
【0057】
クライアントが実行中である場合には、新たな会話メッセージを継続的に受信する可能性がある。このとき、会話メッセージには、会話メッセージの送信者のユーザ識別、送信時間等が含まれてもよい。
【0058】
クライアントは、会話メッセージを取得する場合、送信した会話メッセージの送信者のユーザ識別に基づいて、会話メッセージに属する会話の名称を確定し、次に、この会話メッセージに属する会話の名称に基づいて、この会話メッセージに属する会話の名称がトップ配置会話領域に位置しているか否かを判断する。すなわち、クライアントは、会話メッセージを取得する場合、会話メッセージに属する会話の名称に基づいて、会話メッセージに属する会話がトップ配置会話領域に位置しているか否かを判断する。
【0059】
ステップ405において、会話メッセージに属する会話の名称がトップ配置会話領域に位置している場合には、会話リスト領域において、会話メッセージに属する会話の名称に対応する会話の表示モードを更新するとき、トップ配置会話領域において、会話メッセージに属する会話の名称に対応する未読メッセージの数を同期更新させる。
【0060】
トップ配置会話領域内の会話が会話リスト領域内で同期表示されるため、取得した会話メッセージに属する会話の名称がトップ配置会話領域に位置している場合に、会話リスト領域におけるこの会話メッセージに属する会話と、トップ配置会話領域におけるこの会話メッセージに属する会話とを同期更新させることができる。
【0061】
具体的には、会話リスト領域でこの会話メッセージに属する会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、例えば、表示内容、未読メッセージの数等を更新させる場合、トップ配置会話領域でこの会話メッセージに属する会話の名称に対応する未読メッセージの数を同期更新させる。このとき、数字を用いて未読メッセージの数を識別することができ、この数字は、第2会話のアイコン設定位置、例えば、右上隅等に表示されることが可能である。
【0062】
例えば、トップ配置会話領域においてある会話の名称に対応する未読メッセージの数が10件である場合、この会話の新たな会話メッセージを受信するとき、会話リスト領域では、この会話の表示内容が会話メッセージの内容に更新され、トップ配置会話領域では、この会話に対応する未読メッセージの数が11件に更新される。
【0063】
本開示の実施形態において、クライアントは、会話メッセージを受信する場合に、この会話メッセージに属する会話の名称がトップ配置会話領域に位置するならば、会話リスト領域における会話メッセージに属する会話の表示モードと、トップ配置会話領域における会話に対応する未読メッセージの数とを同期更新させることによって、会話リスト領域及びトップ配置会話領域で同じ会話の情報の同期更新を保証することができ、また、トップ配置会話領域で各会話に未読メッセージの数を表示させ、ユーザに未処理の会話メッセージの状況を熟知させることができる。
【0064】
本開示の一実施形態において、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示された後に、クライアントは、第1会話の通常の会話メッセージを受信することができる。ここで、通常の会話メッセージとは、相手から送信される通常のメッセージを指し、第1会話は、個人会話でも、グループ会話でもよい。
【0065】
第1会話に属する会話メッセージを取得した後に、会話メッセージが通常の会話メッセージであるか否かが判断され、例えば、会話メッセージに特殊文字「@」等が含まれているか否かが判断され、含まれていない場合には、現在の会話メッセージが通常の会話メッセージであると決定される。第1会話で通常の会話メッセージが取得されると、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、例えば、表示内容、未読メッセージの数等を更新させ、通常の会話メッセージに対応する未読メッセージの数が、トップ配置会話領域での第1会話のアイコンに表示される。例えば、第1会話アイコンでは、アイコン「P」を用いて通常の会話メッセージを示し、通常の未読メッセージの数がこのアイコンに表示され得る。
【0066】
本開示の実施形態において、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示された後に、第1会話で通常の会話メッセージを取得すると、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを同期更新させ、かつ、通常の会話メッセージに対応する未読メッセージの数をトップ配置会話領域の第1会話アイコンに表示させることで、会話リスト領域及びトップ配置会話領域で同じ会話の会話情報の同期更新を保証することが可能であるだけでなく、通常の会話メッセージに対応する未読メッセージの数が、トップ配置会話領域の各会話のアイコンに表示され、ユーザに未処理の通常の会話メッセージの状況を熟知させることができる。
【0067】
実際の適用では、特定の人又はグループ会話のグループメンバーにダイレクトメッセージを送信することができ、例えば、特殊文字「@」を入力して特定の人にダイレクトメッセージを送信する。ダイレクト会話メッセージに対するユーザの処理効率を向上させるために、本開示の一実施形態においては、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示された後に、第1会話でクライアントユーザに対するダイレクト会話メッセージを取得する場合、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、例えば、表示内容、未読メッセージの数等を更新させ、ダイレクト会話メッセージに対応するリマインド識別子が、トップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示される。
【0068】
ここで、ダイレクト会話メッセージとは、会話メッセージ内のメッセージを処理するユーザを指定するメッセージを指し、リマインド識別子は、「@」等の、ダイレクト会話メッセージを指示するための識別であってよい。
【0069】
そして、第1会話に、クライアントユーザに対するダイレクトメッセージが含まれているか否かを判断する場合に、メッセージにダイレクトメッセージを指示するための識別が含まれているか否かを判断することで確定することが可能であり、例えば、会話メッセージに「@」文字が含まれ、この文字の直後にクライアントユーザの名称が続く場合、このメッセージはクライアントユーザに対するダイレクト会話メッセージであると見なされる。
【0070】
本開示の実施形態において、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示された後に、第1会話でクライアントユーザに対するダイレクト会話メッセージを取得する場合、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、ダイレクト会話メッセージに対応するリマインド識別子がトップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示され、これにより、ダイレクト会話メッセージを受信するときに、会話リストを同期更新させるだけでなく、トップ配置会話領域も更新させており、更に、リマインド識別子を用いて、ユーザに処理の必要なダイレクトメッセージがあることをリマインドすることができ、メッセージの処理効率を向上させる。
【0071】
本開示の一実施形態において、ユーザが別のユーザにメッセージを送信した後、一定期間内にユーザのメッセージを受信できないことがあり、このとき、メッセージを送信したユーザは、緊急操作を行い、迅速処理するように別のユーザにリマインドすることができる。ここで、緊急操作は、「*」又は「#」等の特殊文字の入力であってよく、会話インターフェースにおける緊急操作ボタンのクリック等であってもよい。このとき、受信側のユーザが緊急会話メッセージを受信する場合に、緊急会話メッセージに対するユーザの処理効率を向上させるために、トップ配置会話領域に緊急識別子及びアイコンリマインド状態を表示させることができる。
【0072】
具体的には、第1会話でクライアントユーザに対する緊急会話メッセージを取得すると、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、例えば、表示内容、この会話の未読メッセージの数等を更新させ、緊急会話メッセージに対応する緊急識別子及びアイコンリマインド状態がトップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示され、例えば、緊急アイコンが表示され、それと同時に、第1会話のアイコンが点滅して表示される。ここで、第1会話は、個人会話でも、グループ会話でもよく、緊急識別子は必要に応じて設定され得る。
【0073】
本開示の実施形態において、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示された後に、第1会話でクライアントユーザに対する緊急会話メッセージを取得すると、会話リスト領域で第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、緊急会話メッセージに対応する緊急識別子及びアイコンリマインド状態がトップ配置会話領域の上記第1会話のアイコンに表示され、これにより、第1会話で緊急会話メッセージを取得するときに、会話リストを同期更新させるだけでなく、トップ配置会話領域も更新させており、更に、緊急識別子及びアイコンリマインド状態の表示を用いて、ユーザに処理の必要な緊急メッセージがあることをリマインドすることができ、メッセージの処理効率を向上させることができる。
【0074】
実際の適用では、トップ配置会話領域内の会話は、マウスのクリック又はタッチ操作で開くことができるが、操作が比較的に面倒であり、会話メッセージの処理効率に影響する可能性がある。本開示の実施形態においては、ショートカット操作でトップ配置会話領域のいずれかの会話を開くことができる。以下は、
図5を参照して説明される。
図5は、本開示の実施形態によるまた別の会話メッセージトップ配置の処理方法のプロセス模式図である。
【0075】
図5に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理方法は、以下のステップ501~ステップ504を含む。
【0076】
ステップ501において、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出する。
【0077】
ステップ502において、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、第1会話のアイコンがトップ配置会話領域における所定位置に同期表示される。
【0078】
本実施形態において、ステップ501~ステップ502は、上記ステップ101~ステップ102と類似であるため、ここで繰り返し説明されない。
【0079】
ステップ503において、トップ配置会話領域のいずれかの会話を開くためのショートカット操作を取得した場合、トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置に基づいて、現在のショートカット操作に対応する第2会話の名称を確定する。本実施形態において、ショートカット操作でトップ配置会話領域内の会話を開くことができる。具体的には、クライアントは、ユーザの操作が取得される場合、その操作を解析し、その操作がトップ配置会話領域のいずれかの会話を開くショートカット操作であると決定した場合に、トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置に基づいて、現在のショートカット操作に対応する第2会話の表示位置を確定し、更に、第2会話の名称を確定することができる。
【0080】
一例として、トップ配置会話領域内の会話を開くショートカット操作を「Ctrl+会話の表示位置」として設定する。このとき、会話の表示位置は数字で表すことができる。トップ配置会話領域のいずれかの会話を開くショートカット操作を取得した場合、ショートカット操作における会話の表示位置を表す数字と、トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置とに基づいて、トップ配置会話領域においてショートカット操作での数字に対応する会話が検索され、この会話の名称は、現在のショートカット操作に対応する第2会話の名称である。
【0081】
例えば、ショートカットキー「Ctrl+1」はトップ配置会話領域における一番目の会話を開くことができ、「Ctrl+2」はトップ配置会話領域における二番目の会話を開くことができ、「Ctrl+3」はトップ配置会話領域における三番目の会話を開くことができる。
【0082】
ステップ504において、第2会話の名称に対応する会話内容が、会話メッセージ領域に表示される。
【0083】
現在のショートカット操作に対応する第2会話の名称を確定した後、ユーザが会話メッセージ領域で会話を処理することができるように、第2会話の名称に対応する会話内容を会話メッセージ領域に表示させる。
【0084】
以下は、
図6及び
図7を参照して説明される。
図6は、本開示の実施形態によるクライアント・ディスプレイ・インターフェースの第1の模式図であり、
図7は、本開示の実施形態によるクライアント・ディスプレイ・インターフェースの第2の模式図である。
【0085】
図6において、ディスプレイ・インターフェースの右側は会話メッセージ領域であり、ディスプレイ・インターフェースの左上方で四角枠を用いてマークされた領域はトップ配置会話領域であり、このトップ配置会話領域にはトップ配置された会話の2つのアイコンが含まれる。トップ配置会話領域内の二番目の会話は、ショートカットキー「Ctrl+2」で開くことができ、
図6に示されるように、二番目の会話は会話メッセージ領域内に表示されており、同時に、この会話は会話リスト領域内で選ばれた状態にある。
【0086】
更に、ユーザは、
図6のトップ配置会話領域内の「クイックジャンプ」のボタンをクリックするか、あるいは、ショートカット操作「Ctrl+k」を用いて、ジャンプエントリを開くことができ、
図7に示されるように、クライアント・インターフェースにこのジャンプエントリがポップアップ表示される。
図7において、このジャンプエントリの下方にはジャンプリストが表示されており、ジャンプエントリでは、開こうとする会話を直接検索可能であるだけでなく、重要な会話をジャンプリストに優先的に表示させることができ、ユーザはジャンプリストから開こうとする会話を選択することができる。
【0087】
本開示の実施形態において、クライアントは、トップ配置会話領域のいずれかの会話を開くためのショートカット操作を取得した場合、トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置に基づいて、対応する会話を迅速に開くことができる。これは、会話メッセージに対するユーザの処理効率を向上させる。
【0088】
上記の実施形態を実施するために、本開示の実施形態は、また会話メッセージトップ配置の処理装置を提供する。
図8は、本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理装置の構造模式図である。
【0089】
図8に示されるように、この会話メッセージトップ配置の処理装置は、検出モジュール610及び第1表示モジュール620を含む。
【0090】
検出モジュール610は、クライアントによって、現在の会話リスト領域内で第1会話が選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出することに使用される。
【0091】
第1表示モジュール620は、取得した操作が所定の条件を満たしている場合に、第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させることに使用される。
【0092】
本開示の一実施形態において、検出モジュール610は、具体的に、現在表示されている会話処理メニュー内でトップ配置会話オプションが選ばれているか否かを検出すること、又は、現在取得されているドラッグ操作の終了位置がトップ配置会話領域にあるか否かを検出することに使用される。
【0093】
本開示の一実施形態において、この装置は、トップ配置会話領域内での現在の各会話の表示位置に基づいて、所定位置を確定するための第1確定モジュール、又は、取得したドラッグ操作の終了位置に基づいて、所定位置を確定するための第2確定モジュール、を更に含む。
【0094】
本開示の一実施形態において、この装置は、第1会話が選ばれた状態にあるときに、取得したドラッグ操作の終了位置に基づいて、トップ配置会話領域での第1会話の表示位置を更新させるための第1更新モジュール、を更に含む。
【0095】
本開示の一実施形態において、上記の第1表示モジュール620は、第1会話の略称をトップ配置会話領域の所定位置に対応して表示させることにも使用される。
【0096】
本開示の一実施形態において、この装置は、第1会話で通常の会話メッセージを取得した場合、会話リスト領域において第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、通常の会話メッセージに対応する未読メッセージの数を、トップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示させるための第2更新モジュール、を更に含む。
【0097】
本開示の一実施形態において、この装置は、第1会話でクライアントユーザに対するダイレクト会話メッセージを取得した場合、会話リスト領域において第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、ダイレクト会話メッセージに対応するリマインド識別子をトップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示させるための第3更新モジュール、を更に含んでもよい。
【0098】
本開示の一実施形態において、この装置は、第1会話でクライアントユーザに対する緊急会話メッセージを取得した場合、会話リスト領域において第1会話の名称に対応する会話の表示モードを更新させ、緊急会話メッセージに対応する緊急識別子及びアイコンリマインド状態をトップ配置会話領域の第1会話のアイコンに表示させるための第4更新モジュール、を更に含んでもよい。
【0099】
本開示の一実施形態において、上記の第1表示モジュール620は、クライアントが、フォーカスが現在存在している位置が所定位置に一致していることを検出した場合に、第1会話に対応する正式な名称が第1会話のアイコンに表示されることにも使用される。
【0100】
本開示の一実施形態において、この装置は、トップ配置会話領域のいずれかの会話を開くためのショートカット操作を取得した場合、トップ配置会話領域内での各会話の現在の表示位置に基づいて、現在のショートカット操作に対応する第2会話の名称を確定するための確定モジュールと、第2会話の名称に対応する会話内容を会話メッセージ領域に表示させるための第2表示モジュールと、を更に含む。
【0101】
なお、前述の会話メッセージトップ配置の処理方法の実施形態に対する解説は、この実施形態の会話メッセージトップ配置の処理装置にも適用であるため、ここでは繰り返さない。
【0102】
本開示の実施形態による会話メッセージトップ配置の処理装置において、クライアントは、第1会話が現在の会話リスト領域において選ばれた状態にあると決定される場合に、取得した操作が所定の条件を満たしているか否かを検出し、「はい」の場合に、上記の第1会話のアイコンをトップ配置会話領域における所定位置に同期表示させる。これにより、操作が所定の条件を満たしている場合に、会話リスト領域内の会話のアイコンをトップ配置会話領域内で同期表示させ、ユーザがトップ配置会話領域のアイコンに基づいてメッセージを処理することで、処理効率を向上させるだけでなく、会話を同時に会話リスト領域及びトップ配置会話領域に表示させることで、会話表示の柔軟性も向上させ、ユーザ操作が容易になる。
【0103】
上記の実施形態を実施するために、本開示の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含み、プロセッサが、メモリに記憶されている実行可能プログラムコードを読み出して、実行可能プログラムコードに対応するプログラムを実行し、前述の実施形態に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法を実施するための、電子デバイスを提供する。
【0104】
以下で、
図9を参照すると、
図9は、本開示の実施形態の実施に適した電子デバイスの構造模式図を示している。本開示の実施形態における端末デバイスは、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(個人用デジタル補助装置)、PAD(タブレット)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)等のモバイル端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の固定端末を含み得るが、これらに限定されない。
図9に示されている電子デバイスは単なる一例であり、本開示の実施形態の機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0105】
図9に示されるように、電子デバイスは、処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)801を含むことができ、これは、読取専用メモリ(ROM)802に記憶されているプログラム、又は、記憶装置808からランダム・アクセス・メモリ(RAM)803にアップロードしたプログラムに基づいて、様々な適切なアクション及び処理を実行することができる。RAM803には、また電子デバイスの操作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803は、バス804を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続されている。
【0106】
一般に、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープ等の入力装置806と、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレーター等の出力装置807と、例えば、磁気テープ、ハードディスク等の記憶装置808と、通信装置809と、を含む装置をI/Oインターフェース805に接続することができる。通信装置809は、電子デバイスが他のデバイスと無線又は有線通信を実行してデータを交換することを可能にすることができる。
図9は、様々な装置を備えた電子デバイスを示しているが、示されているすべての装置の実施又は具有を要求しないことが理解されるべきである。より多くの又はより少ない装置を代替的に実施又は具有することができる。
【0107】
特に、本開示の実施形態によると、上記でフローチャートを参照して説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施形態は、コンピュータ可読媒体に担持されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、このコンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態において、このコンピュータプログラムは、通信装置809を用いてネットワークからダウンロード及びインストールすることができ、又は記憶装置808からインストールすることができ、又はROM802からインストールすることができる。このコンピュータプログラムが処理装置801によって実行されるときに、本開示の実施形態の方法で定義された上記の機能が実行される。
【0108】
なお、本開示で説明されるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体もしくはコンピュータ可読記憶媒体又はこれら両方の任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置もしくは素子又は以上の任意の組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を具有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読取専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取可能メモリ(CD-ROM)、光メモリ、磁気メモリ、あるいは、上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、このプログラムは、命令実行システム、装置、又は素子によって使用されるか、あるいは、それらと組み合わせて使用され得る。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、この中でコンピュータ可読のプログラムコードが運ばれる。このように伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない多くの形態を採用することができる。コンピュータ可読信号媒体は、またコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、このコンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、又は素子によって使用されるか、あるいは、それらと組み合わせて使用されるプログラムを、送信、伝搬、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)等、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体を用いて伝送することができる。
【0109】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の電子デバイスに含まれていても、あるいは、この電子デバイスに組み込まれずに単独で存在していてもよい。
【0110】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが担持されている。上記の1つ又は複数のプログラムがこの電子デバイスによって実行される場合、この電子デバイスは、少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得し、上記少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを含むノード評価要求をノード評価デバイスに送信する。上記のノード評価デバイスは、上記の少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスからインターネットプロトコルアドレスを選択して返す。電子デバイスは、上記のノード評価デバイスから返されたインターネットプロトコルアドレスを受信し、このとき、取得されたインターネットプロトコルアドレスは、コンテンツ配信ネットワークのエッジノードを指示する。
【0111】
あるいは、上記のコンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが担持されている。上記の1つ又は複数のプログラムがこの電子デバイスによって実行される場合、この電子デバイスは、少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを含むノード評価要求を受信し、上記の少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスからインターネットプロトコルアドレスを選択し、選択したインターネットプロトコルアドレスを返し、このとき、受信されたインターネットプロトコルアドレスは、コンテンツ配信ネットワークのエッジノードを指示する。
【0112】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで書くことができ、上記のプログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語を含み、また「C」言語又は同様のプログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に実行されることができ、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的に実行され、一部はユーザのコンピュータ上で、一部はリモートコンピュータ上で実行され、あるいは、リモートコンピュータ又はサーバー上で完全に実行される。リモートコンピュータに関する状況において、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む、任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、あるいは、外部コンピュータに接続することができる(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットにより接続される)。
【0113】
添付の図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各四角枠は、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、このモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。いくつかの代替の実現では、四角枠にマークされた機能も、添付の図面にマークされた順序とは異なる順序で発生する可能性があることにも注意すべきである。例えば、連続して表示される2つの四角枠は、実際には実質的に並行して実行することができ、関連する機能によっては逆順序で実行することもできる場合もある。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各四角枠、並びにブロック図及び/又はフローチャートにおける四角枠の組み合わせは、指定された機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムによって実現可能であるか、あるいは、専用のハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせによって実現可能であることにも留意されたい。
【0114】
本開示の実施形態の説明に係るユニットは、ソフトウェア方式で実現することができ、ハードウェア方式で実現することもできる。ここで、ユニットの名称は、ある状況下でこのユニット自体の制限を構成するものではない。例えば、第1取得ユニットは、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するためのユニット」ことと記載されることもできる。
【0115】
上記の実施形態を実施するために、本開示の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、上記の実施形態に記載の会話メッセージトップ配置の処理方法が実現される。
【0116】
図10は、本開示の実施形態のコンピュータ可読記憶媒体の模式図である。
図10に示されるように、本開示の実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体900には、コンピュータ可読命令901が記憶されている。このコンピュータ可読命令901がプロセッサによって実行される場合、前述の本開示の各実施形態による会話メッセージトップ配置の処理方法のステップの全部または一部が実行される。
【0117】
本明細書の説明において、「第1」及び「第2」という用語は、単に説明を目的として使用されており、相対的な重要性を指示又は暗示したり、あるいは、指示した技術的特徴の数を暗黙的に指定したりすることと理解されるべきではない。これにより、「第1」及び「第2」として限定されている特徴は、少なくとも1つのこの特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本開示の説明において、「複数」は、特に明記されていない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つ等を意味する。
【0118】
本開示の実施形態は、既に上記で説明されたが、上記の実施形態は、例示的なものであり、本開示の限定として理解されるべきではなく、当業者は、本開示の範囲内で、上記の実施形態に変更、修正、代替、及び変形を行うことができる、と理解され得る。
【0119】
本開示は、2018年12月29日付けでTianjin Bytedance Technology Co., Ltd.によって「会話メッセージトップ配置の処理方法及び装置」と題されて出願された中国特許出願第201811635513.4号の優先権を主張する。