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特許7148740乗り物システム用の垂直運動駆動システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-27
(45)【発行日】2022-10-05
(54)【発明の名称】乗り物システム用の垂直運動駆動システム
(51)【国際特許分類】
   A63G 7/00 20060101AFI20220928BHJP
【FI】
A63G7/00
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021555558
(86)(22)【出願日】2020-03-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 US2020020608
(87)【国際公開番号】W WO2020185437
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-10-05
(31)【優先権主張番号】62/818,457
(32)【優先日】2019-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/588,607
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】トレソーギュ マイケル ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】レヴィー リサ マリー
(72)【発明者】
【氏名】ブリスター マイケル キース
【審査官】石原 豊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0324271(US,A1)
【文献】特表2016-518537(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0098056(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2001/0023649(US,A1)
【文献】TDSタワー・オブ・テラー 3つのエレベーター稼働の仕組み|Tokyo DisneySea Tower of Terror,YouTube[online][video],2018年03月06日,https://www.youtube.com/watch?v=IxaObAR4puU,タイトル、動画時間[00:00]-[01:00]参照。[検索日 2022年2月25日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物車両の運動を制御するように構成された乗り物システムであって、
前記乗り物システムは、
乗り物の乗客を運ぶ乗り物車両を受けるように構成されたプラットフォーム組立体と、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、重力ベクトルに沿って向けられた垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するように構成された上昇駆動プーリーシステムと、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、前記垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するように構成された下降駆動プーリーシステムと、を含み、
前記プラットフォーム組立体の上向き及び下向きの駆動運動は、前記乗り物の乗客を複数のエンターテイメントショーに露出させ、前記複数のエンターテイメントショーのうちのエンターテイメントショーは、互いに対して異なる垂直レベルに配置され
前記乗り物システムは、前記上昇駆動プーリーシステム及び前記下降駆動プーリーシステムを選択的に係合するように構成されたクラッチシステムを含み、前記プラットフォーム組立体の運動は、前記クラッチシステムが前記上昇駆動プーリーシステムに係合したときに、前記垂直軸に沿った上昇方向に沿ったものに制限され、前記プラットフォーム組立体の運動は、前記クラッチシステムが前記下降駆動プーリーシステムに係合したときに、前記垂直軸に沿った下降方向に沿ったものに制限される、
乗り物システム。
【請求項2】
乗り物車両の運動を制御するように構成された乗り物システムであって、
前記乗り物システムは、
乗り物の乗客を運ぶ乗り物車両を受けるように構成されたプラットフォーム組立体と、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、重力ベクトルに沿って向けられた垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するように構成された上昇駆動プーリーシステムと、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、前記垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するように構成された下降駆動プーリーシステムと、を含み、
前記プラットフォーム組立体の上向き及び下向きの駆動運動は、前記乗り物の乗客を複数のエンターテイメントショーに露出させ、前記複数のエンターテイメントショーのうちのエンターテイメントショーは、互いに対して異なる垂直レベルに配置され、
前記乗り物システムは、前記プラットフォーム組立体、前記上昇駆動プーリーシステム、及び前記下降駆動プーリーシステムに通信可能に結合された制御システムを含み、前記制御システムは、プロセッシング回路と命令を記憶するメモリ回路とを含み、前記命令は、前記プロセッシング回路によって実行されるように構成され、
前記命令は、前記プロセッシング回路に、
前記プラットフォーム組立体の固定デバイスに、前記乗り物車両を前記プラットフォーム組立体に固定するように命令することと、
前記固定デバイスが前記乗り物車両を前記プラットフォーム組立体に固定することを決定することに応答して、前記上昇駆動プーリーシステムの上昇駆動ウィンチを選択的に作動させ、前記下降駆動プーリーシステムの下降駆動ウィンチを選択的に作動させこれにより、記プラットフォーム組立体の運動及び乗り物車両の運動を制御することと、
前記固定デバイスを解除することにより、前記プラットフォーム組立体からの前記乗り物車両の退出を可能にすることと、
を行わせるように構成される、り物システム。
【請求項3】
前記上昇駆動プーリーシステムは、上昇駆動プーリーケーブルに駆動可能に結合された上昇駆動ウィンチを含み、前記上昇駆動ウィンチは、前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するために第1の回転方向に回転するように構成され、
前記下降駆動プーリーシステムは、下降駆動プーリーケーブルに駆動可能に結合された下降駆動ウィンチを含み、前記下降駆動ウィンチは、前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するために前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に回転するように構成される、請求項1又は2に記載の乗り物システム。
【請求項4】
前記上昇駆動プーリーシステムが前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動すること、前記下降駆動プーリーシステムが前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動すること、又はこれらの何れかの組み合わせに応答して、前記複数のエンターテイメントショーが前記乗り物の乗客に可視となる、請求項1又は2に記載の乗り物システム。
【請求項5】
前記複数のエンターテイメントショーは、視覚投影、関連性のあるテーマコンテンツを表示するように構成されたスクリーン、体験を高める視覚化、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項1又は2に記載の乗り物システム。
【請求項6】
前記複数のエンターテイメントショーの第1のエンターテイメントショーは、第1のレベルに配置され、前記複数のエンターテイメントショーの第2のエンターテイメントショーは第2のレベルに配置され、前記第2のレベルは前記第1のレベルよりも垂直方向に高く配置される、請求項1又は2に記載の乗り物システム。
【請求項7】
前記第1のエンターテイメントショーは、前記乗り物の乗客が前記第2のエンターテイメントショーに露出されている間、前記乗り物の乗客から隠されたままであり、前記第2のエンターテイメントショーは、前記乗り物の乗客が前記第1のエンターテイメントショーに露出されている間、前記乗り物の乗客から隠されたままである、請求項に記載の乗り物システム。
【請求項8】
前記プラットフォーム組立体は、第1の乗り物経路から前記乗り物車両を受けるように構成され、前記プラットフォーム組立体は、第2の乗り物経路に向けて前記乗り物車両の退出を可能にするように構成される、請求項1又は2に記載の乗り物システム。
【請求項9】
前記第2の乗り物経路は、前記第1の乗り物経路の上方のレベルに配置され、前記上昇駆動プーリーシステムは、前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動することによって、前記乗り物車両を前記第1の乗り物経路から前記第2の乗り物経路に運ぶように構成される、請求項に記載の乗り物システム。
【請求項10】
乗り物車両の運動を制御するための方法であって、
運動駆動システムに駆動可能に結合されたプラットフォーム組立体上に乗り物車両を配置して固定するステップであって、前記運動駆動システムは前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するように構成された上昇駆動プーリーシステムと前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するように構成された下降駆動プーリーシステムとを含む、ステップと、
前記プラットフォーム組立体を垂直に変位させることにより、対応するレベルに配置された複数のエンターテイメントショーと乗り物車両の運動を調整するステップと、を含み、
前記乗り物車両の運動を調整するステップは、前記複数のエンターテイメントショーの第1のエンターテイメントショーに対して、前記乗り物車両が第1の垂直距離範囲内に配置されることに応答して第1のショーを実行するように命令するステップを含み、
前記乗り物車両の運動を調整するステップは、前記複数のエンターテイメントショーの第2のエンターテイメントショーに対して、前記乗り物車両が第2の垂直距離範囲内に配置されることに応答して第2のショーを実行するように命令するステップを含み、
前記第2の垂直距離範囲は、前記第1の垂直距離範囲より上方にあり、
前記乗り物車両は、前記上昇駆動プーリーシステムが前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するのに応答して、前記第1の垂直距離範囲から前記第2の垂直距離範囲に移行するように構成され、
前記乗り物車両は、前記下降駆動プーリーシステムが前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するのに応答して、前記第2の垂直距離範囲から前記第1の垂直距離範囲に移行するように構成される、
方法。
【請求項11】
前記プラットフォーム組立体上に前記乗り物車両を配置して固定するステップは、第1のレベルの第1の乗り物経路から前記乗り物車両を受けるステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プラットフォーム組立体の運動を第1のレベルから第2のレベルまで上向きに駆動した後に、制御システムを介して、前記プラットフォーム組立体から出て第1のレベルより上に配置された第2のレベル上の第2の乗り物経路に退出するように前記乗り物車両に命令するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
制御システムを介して、前記乗り物車両のシャーシに対する前記乗り物車両のキャブの運動を駆動するように、前記乗り物車両のアクチュエータに命令するステップを含み、前記キャブは、乗り物の乗客を収容するように構成され、前記シャーシに対する前記キャブの運動により、前記乗り物の乗客が、長手方向軸、横軸、又は垂直軸に沿って又はその周囲で前記シャーシに対して移動するようになる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
制御システムを介して、前記上昇駆動プーリーシステム又は前記下降駆動プーリーシステムを選択的に係合するようにクラッチシステムに命令するステップを含み、前記クラッチシステム前記上昇駆動プーリーシステムと係合したときに、前記プラットフォーム組立体の運動が垂直軸に沿って上昇方向に沿ったものに制限され、前記クラッチシステムが前記下降駆動プーリーシステムと係合したときに、前記プラットフォーム組立体の運動が前記垂直軸に沿って下降方向に沿ったものに制限される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
乗り物車両の運動を制御するように構成された乗り物システムであって、
前記乗り物システムは、
乗り物の乗客を運ぶように構成された乗り物車両と、
運動駆動システムと、を含み、
前記運動駆動システムは、
ローラー組立体を含むプラットフォーム組立体であって、前記ローラー組立体は、前記プラットフォーム組立体の垂直運動を可能にするように構成される、プラットフォーム組立体と、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、重力ベクトルに沿って向けられた垂直軸に沿っ前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するように構成された上昇駆動プーリーシステムと、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、前記垂直軸に沿っ前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するように構成された下降駆動プーリーシステムと、を含み、
前記プラットフォーム組立体の上向き及び下向きの駆動運動は、前記乗り物の乗客を複数のエンターテイメントショーに露出させ、前記複数のエンターテイメントショーのエンターテイメントショーは、互いに対して異なる垂直レベルに配置され
前記乗り物システムは、前記上昇駆動プーリーシステム及び前記下降駆動プーリーシステムを選択的に係合するように構成されたクラッチシステムを含み、前記クラッチシステムが前記上昇駆動プーリーシステムに係合したときに、前記プラットフォーム組立体の運動は前記垂直軸に沿った上昇方向に沿ったものに制限され、前記クラッチシステムが前記下降駆動プーリーシステムに係合したときに、前記プラットフォーム組立体の運動は前記垂直軸に沿った下降方向に沿ったものに制限される、
乗り物システム。
【請求項16】
乗り物車両の運動を制御するように構成された乗り物システムであって、
前記乗り物システムは、
乗り物の乗客を運ぶように構成された乗り物車両と、
運動駆動システムと、を含み、
前記運動駆動システムは、
ローラー組立体を含むプラットフォーム組立体であって、前記ローラー組立体は、前記プラットフォーム組立体の垂直運動を可能にするように構成される、プラットフォーム組立体と、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、重力ベクトルに沿って向けられた垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動するように構成された上昇駆動プーリーシステムと、
前記プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、前記垂直軸に沿って前記プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動するように構成された下降駆動プーリーシステムと、を含み、
前記プラットフォーム組立体の上向き及び下向きの駆動運動は、前記乗り物の乗客を複数のエンターテイメントショーに露出させ、前記複数のエンターテイメントショーのエンターテイメントショーは、互いに対して異なる垂直レベルに配置され、
前記乗り物システムは、前記プラットフォーム組立体、前記上昇駆動プーリーシステム、及び前記下降駆動プーリーシステムに通信可能に結合された制御システムを含み、
前記制御システムは、プロセッシング回路及びメモリ回路を含み、前記メモリ回路は、令を記憶するように構成され、前記命令は、前記プロセッシング回路によって実行されるように構成され、
前記命令は、前記プロセッシング回路に、
前記プラットフォーム組立体上の目標位置で停止する前に、前記プラットフォーム組立体上で減速するように前記乗り物車両に命令することと、
前記目標位置にて前記乗り物車両を前記プラットフォーム組立体に固定するように固定デバイスに命令することと、
前記固定デバイスが前記乗り物車両を前記プラットフォーム組立体に固定することを決定することに応答して、前記上昇駆動プーリーシステムの上昇駆動ウィンチを選択的に作動させ、前記下降駆動プーリーシステムの下降駆動ウィンチを選択的に作動させ、これにより、前記プラットフォーム組立体の運動及び乗り物車両の運動を制御することと、
前記選択的な作動を完了した後、前記固定デバイスを解除することにより、前記プラットフォーム組立体からの前記乗り物車両の退出を可能にすることと、
を行わせるように構成される、
り物システム。
【請求項17】
前記複数のエンターテイメントショーの第1のエンターテイメントショーは第1のレベルに配置され、前記複数のエンターテイメントショーの第2のエンターテイメントショーは第2のレベルに配置され、前記第2のレベルは前記第1のレベルよりも垂直方向に高く配置される、請求項15又は16に記載の乗り物システム。
【請求項18】
乗り物の乗客が前記第2のエンターテイメントショーに露出されている間、前記第1のエンターテイメントショーは、前記乗り物の乗客から隠されたままであり、前記乗り物の乗客が前記第1のエンターテイメントショーに露出されている間、前記第2のエンターテイメントショーは、前記乗り物の乗客から隠されたままである、請求項17に記載の乗り物システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2019年3月14日に出願された「乗り物システム用の垂直運動駆動システム(Vertical Motion Drive System for a Ride System)」という名称の米国仮特許出願番号62/818,457の優先権及び利益を主張し、これらは、あらゆる目的で引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、遊園地スタイルの乗り物、より具体的には、乗り物システムの運動駆動システムを介して遊園地スタイルの乗り物の乗り物車両の運動を制御するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、遊園地スタイルの乗り物は、例えば、軌道によって定められる乗り物経路に沿って乗り物の乗客を運ぶ1又は2以上の乗り物車両(ride vehicles)を含む。乗り物の進行中、乗り物経路は、トンネル、曲がり角、傾斜面、下り坂、ループなどを含む、複数の特徴を含むことができる。乗り物車両のローラーは、乗り物経路を定める軌道又は他の特徴に接触する可能性があるため、乗り物車両の移動方向は、乗り物経路によって定めることができる。このように、乗り物経路を定めるために軌道のみを利用する従来の遊園地スタイルの乗り物は、乗り物の乗客によって経験する全般的なスリル及び興奮を制限する可能性がある。更に、乗り物車両の垂直運動(例えば、重力ベクトルに実質的に平行に配向された(向けられた)(oriented)構成要素を有する運動)を制御することは、軌道のみを利用するこれらの遊園地スタイルの乗り物では実行不可能である可能性がある。例えば、乗り物車両の垂直運動は、これらの軌道と接触している乗り物車両の軌道及び構成要素に望ましくない負荷をかける可能性がある。従って、乗り物の体験が高められる方法で乗り物車両の垂直運動を制御することが望ましい場合があるが、特定の既存の運動ベースの遊園地スタイルの乗り物では、実際に垂直運動の制御を達成、調整、及び実行するのは困難とすることができる。従って、現在、垂直運動を達成し、より効率的な方法で垂直運動を制御することができるシステムの必要性があることが認識されている。
【発明の概要】
【0004】
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、本開示の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、開示された特定の実施形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。実際に、本開示は、以下に記載される実施形態に類似した又は異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
【0005】
一実施形態では、乗り物システムは、乗り物の乗客を運ぶための乗り物車両を受けるプラットフォーム組立体(platform assembly)、上昇駆動プーリーシステム(upward drive pulley system)、及び下降駆動プーリーシステム(downward drive pulley system)を含む。上昇駆動プーリーシステムは、プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、重力ベクトルに沿って配向された垂直軸に沿ってプラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動する。下降駆動プーリーシステムは、プラットフォーム組立体に駆動可能に結合され、垂直軸に沿ってプラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動する。更に、プラットフォーム組立体の上向き及び下向きの駆動運動は、乗り物の乗客を複数のエンターテイメントショーに露出させ、エンターテイメントショーは、互いに異なる垂直レベルに位置決めされる(配置される)(positioned)。
【0006】
一実施形態では、乗り物車両の運動を制御するための方法は、運動駆動システムに駆動可能に結合されたプラットフォーム組立体上に乗り物車両を位置決めして固定するステップを含む。運動駆動システムは、プラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動する上昇駆動プーリーシステムと、プラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動する下降駆動プーリーシステムとを含む。本方法は更に、プラットフォーム組立体を垂直に変位させることによって対応するレベルに位置決めされた複数のエンターテイメントショーと乗り物車両の運動を調整するステップを含み、乗り物車両の運動を調整するステップが、乗り物車両が第1の垂直距離範囲内に位置決めされていることに応答して、第1のショーを実行するように複数のエンターテイメントショーの第1のエンターテイメントショーに命令するステップを含むようにする。更に、乗り物車両の運動を調整するステップは、乗り物車両が第2の垂直距離範囲内に位置決めされていることに応答して、第2のショーを実行するように複数のエンターテイメントショーの第2のエンターテイメントショーに命令するステップを含む。第2の垂直距離範囲は、第1の垂直距離範囲より上方にある。乗り物車両は、上昇駆動プーリーシステムがプラットフォーム組立体の運動を上向きに駆動することに応答して、第1の垂直距離範囲から第2の垂直距離範囲に移行する。更に、乗り物車両は、下降駆動プーリーシステムがプラットフォーム組立体の運動を下向きに駆動することに応答して、第2の垂直距離範囲から第1の垂直距離範囲に移行する。
【0007】
本開示の上記及び他の特徴、態様、及び利点は、全体を通じて同じ符号が同じ部品を示す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むとより良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の態様による、運動駆動システムなどの遊園地の様々な構成要素のうちの一実施形態のブロック図である。
図2】本開示の態様による、図1の運動駆動システムを利用する乗り物システムの一実施形態の斜視図である。
図3】本開示の態様による、図1の運動駆動システムを使用することにより図2の乗り物システムで動作する乗り物車両の運動を制御するための一プロセスの実施形態の流れ図である。
図4】本開示の態様による、図3の乗り物車両を支持するように構成されたプラットフォーム組立体の実施形態の断面斜視図である。
図5】本開示の態様による、図4のプラットフォーム組立体及び図3の乗り物車両を位置合わせするように構成されたアライメント機構の実施形態の拡大図である。
図6】本開示の態様による、図2の乗り物システムで動作する運動駆動システムの実施形態の側面図である。
図7】本開示の態様による、図2の乗り物システムと関連する乗り物環境におけるレベル間の運動を調整するように構成された図6の運動駆動システムの実施形態の側面図である。
図8】本開示の態様による、図3の乗り物車両の垂直運動に1又は2以上のエンターテイメントショー間の運動を調整させる図6の運動駆動システムのうちの実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又はそれ以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。更に、本開示の「1つの実施形態」又は「実施形態」への言及は、リストされた特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない点を理解されたい。
【0010】
この点を考慮して、本開示の1又は2以上の特定の実施形態について以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を与えるために、本明細書では実際の実施構成の全ての特徴を説明するわけではない。このような何れかの実際の実施構成の開発において、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトの場合のように、システム関連及び業務関連の制約の遵守など、実施構成ごとに異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多くの実施構成特有の決定を行う必要があることを理解されたい。更に、このような開発努力は、複雑で時間がかかることがあるが、それにも関わらず、本開示の利益を得る当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な仕事であることは理解されたい。
【0011】
以下の考察は、一般に、乗り物車両の運動を駆動するための複数のプーリーシステムを含むことができる遊園地スタイルの乗り物の関連において提示されているが、本明細書に開示される実施形態は、このようなエンターテイメントの関連に限定されないことを理解されたい。実際、このようなエンターテイメント応用での実施例と説明の提供は、実在の実施構成及び用途の実例を提供することによって説明を容易にすることである。このように、本明細書に開示される実施形態は、2~3例を挙げると、輸送システム(例えば、トレーンシステム、建物及び床の連結システム)、エレベーターシステム、及び/又は他の産業、商業、及び/又は娯楽をする人の輸送システムなどの、他の用途において役に立つ可能性があることを理解されたい。
【0012】
上述を考慮して、本実施形態は、乗り物システム内で動作する乗り物車両の運動を制御するためのシステム及び方法を含む。例えば、上記の遊園地スタイルの乗り物などの乗り物システムは、例えば、軌道によって定められた乗り物経路に沿って乗り物の乗客を運ぶ1又は2以上の乗り物車両を含むことができる。乗り物の進行の間に、乗り物経路は、トンネル、曲がり角、傾斜面、下り坂、ループなどを含む、複数の特徴を含むことができる。乗り物車両の進行方向は、例えば、乗り物車両のローラーが乗り物経路を定める軌道と常に接触していてもよいので、乗り物経路によって定めることができる。垂直軸に沿った乗り物車両の垂直運動を制御することが望ましいことがある。本明細書で使用される「垂直運動」は、重力ベクトルに対して実質的には平行に配向された構成要素を有する運動を指す可能性がある。乗り物車両のローラー組立体が、乗り物経路を定める軌道に沿って乗り物車両の運動を駆動するための唯一の機構である特定の既存の手法において、乗り物車両の垂直運動を達成することにより、乗り物車両、ローラー組立体、又は軌道によって生じる望ましくない負荷をもたらす可能性がある。更に、既存の手法は、乗り物の乗客が乗り物経路に対して常に固定方向に沿って配向されるという結果になる可能性があり、これは、乗り物経路に対する乗り物の乗客の位置及び速度のより完全な制御が望ましい場合があるが、望ましくない場合もある。
【0013】
本明細書で開示されるシステム及び方法の特定の実施形態は、乗り物車両の垂直運動を制御することにより、乗り物の体験を高めることができる。垂直運動を可能にする機構は、乗り物の乗客から隠されてもよく、乗り物車両上の不必要な負荷を低減及び/又は除去することができる。開示された実施形態の態様は、乗り物経路から乗り物車両を受け取り、以下に詳細に記載する通り、プラットフォーム組立体上に乗り物車両を位置付けることを含む。プラットフォーム組立体は、乗り物車両に結合して固定することができる。乗り物車両を(例えば、プラットフォーム組立体に)しっかりと収容した後、プーリーシステム、作動可能なモーター、及びプラットフォーム組立体を含む運動駆動システムは、以下で詳細に記載するように、乗り物車両の垂直運動を、例えば、複数のレベルのそれぞれにおけるエンターテイメントショーと時間的に一体となって制御及び調整することができる。運動駆動システムは、それぞれのレベルが異なる垂直位置に位置決めされるように、乗り物システムの異なるレベルのエンターテイメントショーに乗り物の乗客を露出させるために、乗り物車両の垂直運動を駆動することができる。乗り物車両上の追加のアクチュエータは、乗り物の体験を更に高めるように運動駆動システムに対する乗り物の乗客の運動を駆動することができ、運動駆動システム及びエンターテイメントショーは、視覚的及び/又は物理的なエンターテイメントを提供する。
【0014】
乗り物車両のこの運動の制御を可能にするために、運動駆動システムは、複数のプーリーシステムを含み、プラットフォームに結合された対応するプーリーケーブルの運動を駆動するための作動可能なウィンチ(例えば、モーター)をそれぞれが含み、これにより、乗り物車両の垂直運動を制御することができる。制御システムは、乗り物システムに関連する任意の数のセンサ組立体からの乗り物システムのデータ(例えば、乗り物システムの可動機能の長手方向、横方向、及び垂直軸の何れかに沿った、又はその周囲の位置、速度、加速度)を受信することができ、以以下で詳細に記載するように、運動駆動システムを制御するためにウィンチを作動させることができる。運動駆動システムは、複数の一方向プーリーシステムを含むことができる。例えば、運動駆動システムは、プラットフォーム組立体(及び乗り物車両)の上昇運動を可能にするための第1のプーリーシステムと、プラットフォーム組立体(及び乗り物車両)の下降運動を可能にするための第2のプーリーシステムとを含むことができる。第1のプーリーシステムは、プラットフォーム組立体(及び乗り物車両)の上昇運動を制御することができるが、第2のプーリーシステムは、プラットフォーム組立体の下降運動を制御して、複数のレベルのそれぞれで乗り物の乗客に見えるエンターテイメントショーに連動した垂直運動を調整することができる。運動駆動システムは、制御信号(例えば、制御命令)を受信し、第1又は第2のプーリーシステムに選択的に係合し(engage)、これにより、プラットフォーム組立体(及び乗り物車両)の上昇又は下降運動を制御することができるクラッチシステムを含むことができる。このようにして、多方向回転ウィンチの運動に関連する複雑さを単一方向回転ウィンチの運動に置換することができ、これにより、既存の乗り物システムの複雑さを軽減することができる。
【0015】
本明細書に開示される実施形態で利用されるプーリーシステムは、開ループプーリーシステム又は、閉ループプーリーシステムとすることができる。「開ループ」プーリーシステムは、第2の端部から分離する第1の端部を有するプーリーケーブルを利用するプーリーシステムを指すことができる。例えば、第1の端部は、プラットフォーム組立体に結合することができ、第2の端部は、ウィンチ又は壁に結合することができる。「閉ループ」プーリーシステムは、閉じた連続した輪郭を有するプーリーケーブルを利用するプーリーシステムを指すことができる。
【0016】
加えて、本明細書に開示される実施形態は、運動における追加の柔軟性を可能にする。
一実施形態では、プラットフォーム組立体は、乗り物車両を受け取って、乗り物車両の退出を可能にすることができる。例えば、乗り物車両を受け取った後、プラットフォーム組立体は、乗り物車両がプラットフォーム組立体を退出して、乗り物経路に沿って進み続けることができるように乗り物経路に再び結合する前に、乗り物車両を垂直に動かして、乗り物の乗客を様々なエンターテイメントショーに露出させることができる。別の例では、第1の乗り物経路から乗り物車両を受け取った後、プラットフォーム組立体は、第1の乗り物経路とは異なる垂直距離に位置決めされ、第2の乗り物経路に結合して、乗り物車両が第2の乗り物経路に沿って進み続けることができるようにする前に、乗り物車両を垂直に動かして、乗り物の乗客を様々なエンターテイメントショーに露出させることができる。このようにして、運動駆動システムは、体験を高める方法で、乗り物車両を第1の乗り物経路から第2の乗り物経路に運ぶエレベーターシステムとして更に機能することができる。
【0017】
説明の一助とするために、図1は、本開示の態様による、遊園地8の様々な構成要素の実施形態のブロック図である。遊園地8は、例えば、乗り物車両20のタイヤ又はローラーと係合することによって乗り物車両20を受け取り、かつ案内し、乗り物車両20の(例えば、アトラクションを通って)移動を容易にする乗り物経路12(例えば、軌道)を含む乗り物システム10を含むことができる。このようにして、乗り物経路12は、曲がり角、傾斜面、下り坂、上り坂、停止、バンク、ループなどを含み得る様々な軌道及び移動方向を定めることができる。一実施形態では、乗り物車両20は、空気圧システム、モーターシステム、タイヤ駆動システム、ローラーシステム、電磁駆動システムに結合されたフィン、カタパルトシステムなどを介して受動的に駆動するか、又は能動的に駆動することができる。
【0018】
乗り物経路12は、2台以上の乗り物車両20を受けることができる。乗り物車両20は、これらが単独で制御又は駆動されるように互いから分離することができ、又は乗り物車両20の運動が結合され又はリンクされるように、乗り物車両20は、任意の適切なリンク機構を介して互いに結合することができる。例えば、1つの乗り物車両20の前部は、別の乗り物車両20の後部に結合することができる。これら及び他の構造のそれぞれの乗り物車両20は、1又は2以上の乗り物の乗客22を保持することができる。一実施形態では、乗り物車両20は、ターンテーブル、ヨーイング駆動システム、又は乗り物車両20のシャーシに対して乗り物の乗客22を収容するキャブの運動を可能にする任意の体験を高める運動ベースのプラットフォームを含むことができる。例えば、乗り物の乗客を収容するキャブは、長手方向、横方向、又は垂直軸に沿って、或いはその周囲を移動することができ、これにより、乗り物車両のシャーシに対してキャブの6自由度の運動を可能にする。乗り物システム20は、例えば、乗り物車両20が特定の速度で、曲がり角などの、特定の運動を実行するときに振動を吸収し、遠心力を低減させることによって、乗り物車両20が動作している間の運動又は振動を減衰させることができるサスペンションシステムを含むことができる。サスペンションシステムは、例えば、サスペンションシステムの構成要素を強化し、振動させ、又は回転させることによって、乗り物の乗客22の乗り物の体験を高めるように作動させることができる。
【0019】
乗り物システム10は、乗り物車両20の垂直運動を制御するための運動駆動システム30を含むことができる。垂直運動中、乗り物車両20を、運動駆動システム30のプラットフォーム組立体32によって支持することができる。乗り物車両20は、ローラーが、乗り物経路12の軌道と途切れなく嵌合することができるように、ローラーシステムのローラーを介して乗り物経路12に沿って動いて駆動することができる。乗り物車両20は、以以下で詳細に記載するように、プラットフォーム組立体32上を移動することができる。このようにして、プラットフォーム組立体32は、乗り物経路12の特定の部分において乗り物経路12を更に定めることができる。乗り物の乗客22は、乗り物ローラーが乗り物経路12からプラットフォーム組立体32まで途切れなく移行することができるので、乗り物経路12(例えば、乗り物経路12を定める軌道)からプラットフォーム組立体32まで移行する乗り物車両20に起因する実質的な垂直変位を感じないか、又は体験しない可能性がある。
【0020】
この途切れない移行を容易にするために、乗り物システム10は、乗り物車両20を減速させる停止デバイス26を含むことができ、乗り物車両20が減速して停止した後、乗り物車両20をプラットフォーム組立体32に固定する固定デバイス28を含むことができる。一実施形態では、固定デバイス28は、固定デバイス28が停止デバイス26と一体になるように、停止デバイス26を含むか、又は停止デバイス26としても機能することができる。停止デバイス26は、行き止まり停止ピン、ダンパー、ばね装置、ブレーキパッド装置、及び/又は、乗り物車両20をプラットフォーム組立体32上の目標位置に減速させるように構成された任意の適切なデバイスを含むことができる。固定デバイス28は、フック、歯止め装置、重複ロック機構、又は乗り物車両20を所定の位置にロックするための任意の適切なデバイスを含むことができ、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32上の目標位置でプラットフォーム組立体32に対して固定することを可能にする。理解され得るように、固定デバイス28(及び停止デバイス26)が係合されるときに、乗り物車両20を、プラットフォーム組立体32に対して固定することができる。これとは別に、固定デバイス28(及び停止デバイス26)が解除される(disengaged)ときに、乗り物車両20は、プラットフォーム組立体32から自由に退出(又は中に侵入する)することができる。例えば、乗り物車両20は、乗り物経路12に沿って進み続けるために、プラットフォーム組立体32から退出することができる。以下で詳述されるように、乗り物車両20が退出してくる乗り物経路は、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32によって受け取られる乗り物経路と同じかどうか分からない。プラットフォーム組立体32は、乗り物車両20を受け取り、プラットフォーム組立体32上に乗り物車両20を位置決めすることを容易にするために、停止デバイス26及び/又は固定デバイス28を含むことができる。
【0021】
プラットフォーム組立体32の垂直運動は、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32に固定されていることの検証に応答して想起することができる。このようにして、(プラットフォーム組立体32によって固定されている)乗り物車両20は、垂直軸に沿って動かすことができる。プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の垂直運動は、プラットフォーム組立体32に結合された1又は2以上のプーリーシステム34を介して実現することができる。プーリーシステム34は、上昇駆動プーリーシステム36を含むことができ、このプーリーシステム36は、プラットフォーム組立体32の上昇運動を駆動するために、対応するプーリーケーブルに駆動可能に結合された作動可能なウィンチを含むことができる。プーリーシステム34は、下降駆動プーリーシステム38を含むことができ、このプーリーシステム34は、プラットフォーム組立体32の下降運動を駆動するために、対応するプーリーケーブルに駆動可能に結合された作動可能なウィンチを含むことができる。運動駆動システム30は、上昇又は下降駆動プーリーシステム36、38を選択的に係合させるための制御信号(例えば、制御命令)を受信し、これにより、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇又は下降運動を制御するクラッチを含むことができる。
【0022】
更に、プーリーシステム34は、任意の適切な構成でプラットフォーム組立体32に結合することができる。上昇駆動プーリーシステム36及び下降駆動プーリーシステム38はそれぞれ、プーリーケーブルが対応する作動可能なウィンチによって単独で駆動することができるように、プラットフォーム組立体32に結合されたプーリーケーブルを含むことができる。この例で既に述べたようにプラットフォーム組立体32の運動は、2つのプーリーシステム34を介して実現されるが、1個、3個、4個、5個、10個、又は任意の数のプーリーシステム34など、任意の適切な数のプーリーシステム34がプラットフォーム組立体32の運動を制御するために利用することができることを理解されたい。プーリーシステム34は、例えば、開ループ又は閉ループ構成などの任意の適切な構成とすることができる。
【0023】
プーリーシステム34のウィンチは、トルクモーター、永久磁気直流(DC)モーター、電気的に励起されたモーター、任意の汎用交流(AC)モーター、又は任意の適切な電気機械的なアクチュエータ(例えば、線形アクチュエータ、ロータリーアクチュエータ、又は空気圧アクチュエータ)などの任意の適切な運動駆動デバイスを含むことができる。ウィンチの制御を容易にするために、ウィンチは、永久磁石、サーボ機構などを利用することができる。ウィンチは、制御信号に応答して自動的に起動又は停止するために、1又は2以上のセンサ組立体51に接続されたリレー又は接触器を含むことができる。ウィンチは、ウィンチが受信するあらゆる電流を減衰させるために、ヒューズ又はサーキットブレーカーを利用することができる。乗り物システム10の運動駆動機構が乗り物の乗客22によって依然として気づかれないように、ウィンチを乗り物の乗客22から隠すことができる。
【0024】
プーリーケーブルは、任意の適切な特性及び材料のケーブルワイヤを含むことができる。例えば、プーリーケーブルは、繊維芯及び独立したワイヤコアなどの不必要な機能を有するスチールケーブルを含む可能性がある。プーリーケーブルは、チェーンによって置き換えられるか、又は強化することができるが、プーリーケーブルを利用することは、様々な利点をもたらす可能性がある。例えば、プーリーケーブルは、チェーンと比べてより軽量で、メンテナンスもかからなく、より静かに動作することができる。
【0025】
上記のように、運動駆動システム30は、乗り物の乗客22を複数のエンターテイメントショー40に露出させるために乗り物車両20を垂直に運ぶことができる。一実施形態では、乗り物システム10は、第2のレベルが第1のレベルより上のレベルに位置決めされるように、第1のレベルの上に第1のエンターテイメントショー40a(図2)及び第2のレベルに第2のエンターテイメントショー40b(図2)を含むことができる。乗り物車両20の垂直運動を制御することにより、運動駆動システム30は、乗り物の乗客22がどのエンターテイメントショーに露出させるかを制御することができる。
エンターテイメントショーは、視覚投影、関連性のあるテーマコンテンツ(relevant theming content)を表示するスクリーン、寸劇を演じる俳優のグループ、又は視覚化を強化する任意の適切な体験を含むことができる。一実施形態では、乗り物の乗客は、エンターテイメントショー40と関わりを持つことができる。
【0026】
遊園地8は、乗り物車両20及び乗り物システム10に関連する機能に通信可能に結合された(例えば、有線又は無線機能を介して)制御システム50を含むことができる。遊園地8は、2個以上の制御システム50を含むことができる。例えば、遊園地8は、乗り物車両20に関連する1つの制御システム50、運動駆動システム30に関連する別の制御システム50、基地局制御システム50などを含むことができる。更に、制御システム50のそれぞれは、互いに通信可能に結合することができる(例えば、それぞれのトランシーバー又は有線接続を介して)。
【0027】
制御システム50は、任意の適切な有線及び/又は無線接続を介して(例えば、トランシーバーを介して)、遊園地8の1又は2以上の乗り物車両20に通信可能に結合することができる。制御システム50は、上昇又は下降の駆動プーリーシステム36、38の運動を駆動するためにウィンチを作動させることにより、乗り物車両20の垂直位置を制御することで、乗り物の幾つかの部分における乗り物車両20の進行方向などの、乗り物システム10の様々な態様を制御することができる。制御システム50は、例えば、プーリーシステム34のウィンチ及び/又はプーリーケーブルのそれぞれの位置及び速度を制御するために、乗り物システム10に関連するセンサ組立体51からデータを受信することができる。一実施形態では、制御システム50は、例えば、トランシーバーを介してセンサ組立体51から乗り物システム10に関連するデータを処理するように構成された電気回路を有する電子的な制御装置とすることができる。更に、制御システム50は、遊園地8の様々な構成要素(例えば、公園のアトラクション、公園の制御装置、及び無線ネットワーク)に結合することができる。
【0028】
制御システム50は、メモリ回路52と、マイクロプロセッサなどのプロセッシング回路54とを含むことができる。制御システム50は、1又は2以上の記憶装置56及び/又は他の適切な構成要素も含むことができる。プロセッシング回路54は、乗り物車両20及び乗り物システム10に関連する任意の構成要素(例えば、停止デバイス26、固定デバイス28、プラットフォーム組立体32、及びプーリーシステム34)を制御するためのメモリ回路52に保存されたソフトウェアなどのソフトウェアを実行するために使用することができる。更に、プロセッシング回路54は、複数のマイクロプロセッサ、1又は2以上の「汎用」マイクロプロセッサ、1又は2以上の専用マイクロプロセッサ、及び/又は1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASICS)、又はこれらの幾つかの組み合わせを含むことができる。例えば、プロセッシング回路54は、1又は2以上の縮小命令セット(RISC)プロセッサを含むことができる。
【0029】
メモリ回路52は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、及び/又は読み取り専用メモリ(ROM)などの不揮発性メモリを含むことができる。メモリ回路52は、様々な情報を保存することができ、また様々な目的のために使用することができる。例えば、メモリ回路52は、乗り物システム10の構成要素を制御するための命令などの、プロセッシング回路54が実行するためのプロセッサ実行可能命令(例えば、ファームウェア又はソフトウェア)を保存することができる。例えば、命令は、乗り物の乗客22に乗り物を高める運動を受けさせるためにプーリーシステム34の運動を駆動するようにウィンチに命令することにより、プロセッシング回路54に乗り物車両20の垂直運動を制御させることができる。更に、命令は、プロセッシング回路54で実行されるときに、乗用車両20のターンテーブル又はヨーイング駆動システムに、乗り物の乗客22に追加の運動を受けさせることによって全般的な乗り物の体験を更に高めるように命令することができる。
【0030】
記憶装置56(例えば、不揮発性記憶装置)は、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、又は任意の他の適切な光学的、磁気的、又はソリッドステート記憶媒体、或いはこれらの組み合わせを含むことができる。記憶装置56は、乗り物システムデータ(例えば、乗客情報、遊園地8に関連するデータ、乗り物経路の軌道に関連するデータ)、命令(例えば、運動駆動システム30及び/又は乗り物車両20を制御するためのソフトウェア又はファームウェア)、及び任意のその他の適切な情報を保存することができる。
【0031】
乗り物システム10は、これに加えて又はこれとは別に、環境の複数の異なる組み合わせを含むことができる乗り物環境60を含むことができる。乗り物環境60は、乗り物のタイプ(例えば、ダーク乗り物、ウォーターコースター、ローラーコースター、VR体験、又は任意のこれらの組み合わせ)及び/又は乗り物のタイプのうちの関連した特性(例えば、テーマ)を含むことができる。例えば、乗り物環境60は、乗り物システム10に関連する全般的なテーマ及び/又は体験を加える乗り物システム10の態様を含むことができる。エンターテイメントショー40は、乗り物環境60に関連するテーマに関連性のあるコンテンツを含むことができる。
【0032】
乗り物システム10は、これに加えて又はこれとは別に、乗り物の乗客22が乗り物システム10によって運ばれるか、又は乗り物システム10に心を動かされる運動を基盤とした環境62を含むことができる。例えば、運動を基盤とした環境62は、フラット乗り物64(例えば、乗り物経路12に沿ってプラットフォーム組立体32の方に移動する乗り物車両20によるなどの、一般に地面と整列する平面内で乗り物の乗客22を実質的に動かす乗り物)を含むことができる。これに加えて又はこれとは別に、運動を基盤とした乗り物環境62は、重力乗り物66(例えば、乗り物の乗客22の運動が、運動駆動システム30を介して生成された運動などの、重力ベクトルに沿った少なくとも一構成要素を有する乗り物)を含むことができる。これに加えて又はこれとは別に、運動を基盤とした乗り物環境62は、垂直乗り物68(例えば、運動駆動システムを介して生成された垂直運動などの、固定点の周囲に垂直面内で乗り物の乗客22を動かす乗り物)を含むことができる。
【0033】
乗り物システム10は、これに加えて又はこれとは別に、乗り物の乗客22が乗り物システム10によって実質的に運ばれないか、又は動かされない静止した環境70を含むことができる。例えば、静止した環境70は、仮想現実(V/R)機能72(例えば、乗り物の乗客22がVR環境又は体験を表示する仮想現実(V/R)ヘッドセットを装着している間、振動しているか、じっとして動かないでシートに座っていることができる)及び/又は異なる種類のシミュレーション74を含むことができる。もう1つの例として、静止した環境70は、運動基盤を含むことができる。乗り物車両20は、乗り物の体験が、乗り物の体験の継続時間の一部分の間、静止した乗り物環境70の態様を含むことができるように、乗り物経路12に沿って停止することができる。静止した環境70は、乗り物の乗客22を実質的に動かさないかもしれないが、仮想現実及び/又はシミュレーション効果は、乗り物の乗客22の知覚を変更させる可能性があり、乗り物の乗客22が体験する運動を基盤とした歪みによって、乗り物の乗客22の知覚を強め、かつ対比させることができる。その目標に向けて、乗り物システム10は、少なくとも乗り物の体験を高めるために、プラットフォーム組立体32及びプーリーシステム34を望ましい機能にさせる、運動を基盤とした乗り物環境62及び70のみならず、静止した乗り物環境62及び70も含むことができることを理解されたい。
【0034】
図2は、本開示の態様によれば、図1の運動駆動システム30を利用する乗り物システム10の実施形態の斜視図である。運動駆動システム30を利用することにより、乗客22の体験を改善することができる。この点を考慮して、乗り物システム10は、共通の乗り物の体験での対応する乗り物車両20に乗車する乗り物の乗客22を参加させるためにリンク機構を介して連結された複数の乗り物車両20を含むことができる。一例を挙げれば、乗り物車両20は、互いに切り離すことができ、代わりに、例えば、それぞれの及び/又は別個の乗り物経路12に沿って、互いに独立して移動することができる。別の例では、乗り物車両20は、一組になって移動することができる。
【0035】
例えば、乗り物車両20の第1のセット20A(例えば、3台の乗り物車両)は、第1の乗り物経路12Aに沿って移動することができ、乗り物車両20の第2のセット20B(例えば、5台の乗り物車両)は、第2の乗り物経路12Bに沿って移動することができる。第1の乗り物経路12Aは、第2の乗り物経路12Bよりも低く位置決めされたレベル上とすることができる。第1の乗り物経路12Aは、第2の乗り物経路12Bの下のレベルで動作する乗り物車両20の進行方向を定めることができる。第1の乗り物経路12Aを、第1のエンターテイメントショー40Aが提示されるレベルに位置決めすることができ、第2の乗り物経路を、第2のエンターテイメントショー40Bが提示されるより高いレベルに位置決めすることができる。プラットフォーム組立体32は、乗り物車両20を個別に又は一組として(例えば、第1の組又は第2の組20A、20B)受けることができ、運動駆動システム30は、乗り物車両20を第1の乗り物経路12Aに沿ってから第2の乗り物経路12Bへ、又は任意の乗り物経路12から任意の他の乗り物経路12へ運ぶことができる。
【0036】
制御システム50は、運動駆動システム30に、プラットフォーム組立体32を垂直に動かして、乗り物車両20を第1のレベルの第1の乗り物経路12Aから第2の(例えば、より高い)レベル上の第2の乗り物経路12Bに運ぶように命令することができ、これにより、乗り物の乗客22を第1又は第2のエンターテイメントショー40A、40Bに露出させることができる。これとは別に、制御システム50は、運動駆動システム30に、乗り物車両20を第1のレベルの第1の乗り物経路12Aから第2の(例えば、より高い)レベル上の第2の乗り物経路12Bに運ぶために、垂直に動かして、乗り物車両20が第1の乗り物経路12Aに沿って移動し続けることができるように、第1のレベルに戻るように命令することができる。このようにして、制御システム50は、乗り物の乗客22を第1のエンターテイメントショー40A、次に第2のエンターテイメントショー40Bに露出させることができ、その後、第1のエンターテイメントショー40Aに戻すことができる。
【0037】
本明細書に開示される実施形態を使用することにより、制御システム50は、走行方向を変更するために(例えば、第1の乗り物経路12Aに沿ってから第2の乗り物経路12Bに)乗り物車両20を乗り物を高める方法で動かすことができる。運動駆動システム30は、乗り物の乗客22に、本明細書に記載の体験を高める運動を受けさせることにより、彼らの乗り物の体験を高めながら、乗り物の乗客22を動かすことができる。制御システム50は、乗り物車両20に、任意の所望の方法で乗り物経路12に沿って進むように命令することができることを理解されたい。
【0038】
図3は、本開示の態様による、図1の運動駆動システムを使用することで図2の乗り物システム10で動作する乗り物車両20(図1図2)の運動を制御するためのプロセス80の実施形態のフローチャートである。フローチャートのプロセス80は、乗り物システム10(図1図2)によって実施することができる。非限定的な実施形態では、制御システム50(図1図2)のプロセッシング回路54(図1図2)は、プロセス80の実施を容易にすることができる。上述を考慮して、制御システム50は、プラットフォーム組立体32(図1図2)上の乗り物車両20をプラットフォーム組立体32上の目標位置に位置決めするように(プロセスブロック81)、乗り物システム10に命令することができる。制御システム50は、乗り物車両20が、乗り物車両20を固定する(プロセスブロック82)ために固定デバイス28(図1)と係合することができる位置で、乗り物車両20をプラットフォーム組立体32上で停止させるように停止デバイス26(図1)を作動させることができる。例えば、目標位置は、固定デバイス28が乗り物車両20の互換性のある機能(例えば、メスコネクタ又はオスコネクタ)と係合し、これにより、乗り物車両20をプラットフォーム組立体32に固定(プロセスブロック82)することができるプラットフォーム組立体32上の位置とすることができる。
【0039】
制御システム50は、プラットフォーム組立体32及び/又は乗り物車両20の運動を制御する前、間中、又は後に、乗り物システム10(図1図2)に関連するセンサ組立体51(図1)から乗り物システムデータを受信(プロセスブロック83)することができる。乗り物システム10における機能の制御を容易にするために、制御システム50は、乗り物車両20及びプラットフォーム組立体32の位置、速度、及び加速度、エンターテイメントショー40(図1図2)と関連する情報、停止デバイス26及び固定デバイス28の係合状態(例えば、係合した又は解除された)、プーリーケーブル及び/又はプーリーシステム34(図1)のウィンチの位置、速度、又は加速度、プラットフォーム組立体32の係合状態、プラットフォーム組立体32の位置及び同類のものなどの、乗り物システムデータを受信(プロセスブロック83)することができる。制御システム50から遊園地8(図1)の様々な機能に送信される制御信号は、乗り物システムデータ、乗り物システムデータの一部、及び/又は任意の追加データに基づくことができる。
【0040】
制御信号は、乗り物車両20の運動をエンターテイメントショー40のコンテンツと調整する(プロセスブロック84)ために使用することができる。上記のように、制御システム50は、運動駆動システム30を制御して、乗り物車両20を垂直に運び、乗り物の乗客22を複数のエンターテイメントショー40のコンテンツに露出させることができる。
【0041】
制御システム50は、乗り物車両20の運動をさせるために乗り物車両20上のアクチュエータを制御(プロセスブロック85)することもできる。一実施形態では、乗り物車両20は、ターンテーブル、ヨーイング駆動システム、又は乗り物車両20のシャーシに対する乗り物の乗客を収容するキャブの運動を可能にする任意の体験を高める運動ベースのプラットフォームを含むことができる。例えば、制御システム50は、ターンテーブル、ヨーイング駆動システム、又は任意の体験を高める運動ベースのプラットフォームを作動させて、乗り物の乗客を収容するキャブを長手方向、横方向、又は垂直軸に沿って又はその周りを移動させ、これにより、乗り物車両20のシャーシに対するキャブの6自由度運動を可能にすることができる。更に、又はこれとは別に、乗り物システム20は、例えば、乗り物車両20が特定の速度で、曲がるなどの、特定の運動を実行するときに振動を吸収し、遠心力を減らすことによって、乗り物車両20が動作している間ずっと、運動又は振動を減衰させることができるサスペンションシステムを含むことができる。制御システムは、例えば、サスペンションシステムの構成要素を強化、振動、又は回転させることによって、乗り物の乗客22の乗り物の体験を高めるために、サスペンションシステムに関連するアクチュエータを制御(プロセスブロック85)することができる。
【0042】
上記に示すように、乗り物システム10は、乗り物車両20によってアクセス可能な複数のレベルを利用するエンターテイメントショー40を含むことができる。従って、レベルは、運動駆動システム30(図1図2)によって受信された制御信号に応答して垂直運動に起因する変位を介して乗り物車両20にアクセス可能にすることができる。乗り物車両20がプラットフォーム組立体32に固定された後、制御システム50は、上昇駆動プーリーシステム36(図1)を制御して、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇運動を駆動(プロセスブロック86)することができる。プラットフォーム組立体32を垂直に変位させることによって、これにより、例えば、第1のレベルから第2のレベルに乗用車両20を垂直に動かし、制御システム50は、どのエンターテイメントショー40に乗り物の乗客22(図1図2)を露出させるかを制御することができる。例えば、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇運動を駆動する(プロセスブロック図86)ように、上昇駆動プーリーシステム36を制御することで、制御システム50は、乗り物の乗客22を最初に第1のエンターテイメントショー40A(図2)に露出させることができ、その後に第1のエンターテイメントショー40Aの上方のレベルに位置決めされた第2のエンターテイメントショー40B(図2)に露出させることができる。
【0043】
別の例では、下降運動駆動システム38を制御することによって、制御システムは、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の下降運動を駆動(プロセスブロック87)することができる。例えば、プラットフォーム組立体32を垂直に変位させることで、これにより、第2のレベルから第1のレベルに乗り物車両20を垂直に動かして、制御システム50は、どのエンターテイメントショー40に乗り物の乗客22(図1図2)を露出させるかを制御することができる。例えば、下降駆動プーリーシステム38を制御して、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の下降運動を駆動する(プロセスブロック図87)ことにより、制御システムは、乗り物の乗客22を第2のエンターテイメントショー40Bに最初に露出させることができ、その後に、第2のエンターテイメントショー40Bの下のレベルに位置決めされた第1のエンターテイメントショー40Aに露出させることができる。
【0044】
プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の運動をエンターテイメントショー40と調整してスリルを高める体験を実行した後、制御システム50は、プラットフォーム組立体32が乗り物経路12(図1図2)と嵌合して、乗り物経路12を更に定め、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32から退出することを可能にする(プロセスブロック88)ように、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両の垂直運動を停止することができる。プラットフォーム組立体32から取り外してそこから退出した後、乗り物車両20は、乗り物経路12に沿って運動し続けることができる。一実施形態では、乗り物車両20は、別の乗り物経路からプラットフォーム組立体32の上で最初に運転した別の乗り物経路12上のプラットフォーム組立体32を退去することができる。同様に、運動駆動システム30は、運搬中に様々なレベルで乗り物の乗客22を複数のエンターテイメントショー40に露出させながら、乗り物車両20を別の乗り物経路12に運ぶことができる。
【0045】
図4は、本開示の態様によれば、図3の乗り物車両20を支持するように構成されたプラットフォーム組立体32の実施形態の断面斜視図である。議論を促進させるために、長手方向軸90、横軸92、及び垂直軸94(例えば、重力ベクトルに平行に配向された)を含む座標系が示されている。プラットフォーム組立体32は、プラットフォームベース96を支持するために1又は2以上のブラケット部材95を含むことができる。ブラケット部材95は、プラットフォームベース96の幅に沿って延びるバー部材97に固定することができる。プラットフォーム組立体32は、乗り物経路12(図1)を更に定め、それぞれプラットフォーム組立体に出入りする乗り物車両20の進入及び退出を容易にするために、軌道又はレールなどの機能を含むことができる。
【0046】
図示の実施形態では、プラットフォームベース96は、長手方向軸90に沿って垂直レール98から外側へ延びることができる。乗り物車両20は、プラットフォーム組立体32によって支持されているが、乗り物車両20は、プラットフォームベース96上に位置決めすることができる。プラットフォームベース96、ブラケット部材95、及びバー部材97は、少なくとも乗り物車両20の重量、及び乗り物の乗客22(図1図2)を支持するように構成された任意の適切な材料(例えば、合金鋼、銅、アルミニウム)から製造することができる。更に、示されたプラットフォームベース96は、形状において四角形であるが、プラットフォームベース96は、乗り物車両20を支持することのできる任意の適切な形状(例えば、円形、三角形、長方形、八角形、又は丸いもの)とすることができる。
【0047】
プラットフォーム組立体32は、プラットフォームベース96がプラットフォームベース96を垂直軸94に沿って運ぶことを可能にする垂直レール98を含むことができる。例えば、プラットフォーム組立体32は、垂直レール98と係合し、プラットフォームベース96の垂直運動を駆動するために横軸92の周りを回転する複数のローラー100を含むことができる。プラットフォームベース96の運動は、モーター102が、プラットフォームベース96の垂直運動を駆動するための制御信号を受信することができるように、制御システム50に通信可能に結合されたモーター102を介して実現することができる。モーター102は、ローラー100の回転及びプラットフォームベース96の運動を駆動するための垂直レール98に供給される電流又は電圧を制御するために制御システム50からの制御信号を受信することができる。これとは別に、モーター102は、プラットフォームベース96に結合されたプーリーケーブル106の運動を駆動することができるウィンチ104を制御するための制御システム50からの制御信号を受信することができる。プラットフォーム組立体32は、プラットフォームベース96の垂直運動を制御するために必要な力を低減することができるカウンターウエイト108を含むことができる。プラットフォームベース96の運動は、モーター102を使用するモーターシステムを介して駆動されるものとして説明されているが、プラットフォーム組立体32は、プラットフォームベース96を能動的又は受動的に駆動することを目的として、空気圧システム、モーターシステム、タイヤ駆動システム、電磁気駆動システムに結合されたフィン、カタパルトシステムなどを含むことができる。更に、モーター102は、ウィンチ104と一体とするか、ウィンチ104の中に組み入れることができる。
【0048】
以下で詳述されるように、プラットフォーム組立体32は、第2の乗り物経路12(図2)から第1の方向99に沿って進む乗り物車両を受けることができる。乗り物車両20をプラットフォームベース96に固定した後、モーター102は、制御システム50からの制御信号を受信して、垂直レール98に供給される電流又は電圧を制御して、ローラー100の回転及びプラットフォームベース96の運動を駆動することができる。このようにして、プラットフォーム組立体32(具体的には、プラットフォームベース96)は、垂直軸96に沿って乗り物車両20を垂直に運ぶことができる。乗り物車両20を垂直に運んだ後、乗り物車両20は、例えば、方向101に沿って、第1の乗り物経路12A(図2)に出ることができる。
【0049】
図5は、本開示の態様によれば、図4のプラットフォーム組立体32の実施形態及び図4のプラットフォーム組立体32によって支持されながら、図3の乗り物車両20を整列させるように構成された整列機構110の拡大図である。整列機構110は、整列ピン112のそれぞれが、対応する開口部114と係合することができるように、プラットフォームベース96上の整列ピン112及び乗り物車両20の下面上の開口部114とを含むことができる。整列ピン112は、垂直軸94に沿ってプラットフォームベース96から垂直に上向きに延びる円錐形の輪郭を有することができ、対応する開口部114は、整列ピン112と係合するための同様の輪郭を有することができる。整列ピン112及び開口部114の円錐形の輪郭は、互いに嵌合して、乗り物経路12(の軌道)からプラットフォーム組立体32の方への移行を容易にすることができる。整列機構110は、プラットフォームベース96と乗用車両20との間の接触を維持することを容易にし、乗用車両20がプラットフォーム組立体32から(例えば、垂直軸94、長手方向軸90、及び横軸92の周囲を回転することによって)外れて滑るか、又は外れて回転するのを防ぐことができる。
【0050】
図示されなくとも、乗り物車両20をプラットフォーム組立体32(例えば、プラットフォームベース96)に固定する固定機構は、整列機構110によってプラットフォームベース96上に位置決めすることができ、改良することができる。一実施形態では、プラットフォーム組立体32の固定機構は、整列機構110と一体とすることができる。
【0051】
図6は、本開示の態様によれば、図2の乗り物システム10での動作する運動駆動システム30の実施形態の側面図である。運動駆動システム30は、上昇駆動プーリーシステム36及び下降プーリー駆動システム38の一実施形態を含む。図6図8内の様々な機能の配置及びサイズが、議論を促進させるために示されており、幾つかの機能は、例えば、機能が地下にあるレベル、壁の後ろなどに位置決めされる可能性があるため、乗り物の乗客22(図1図2)に隠されてもよいことを理解されたい。
【0052】
この点を考慮して、上昇駆動プーリーシステム36は、複数の上昇駆動ウィンチ150を含むことができ、複数の上昇駆動ウィンチのサブセットは、作動可能な上昇駆動ウィンチとすることができる。作動可能な上昇駆動ウィンチは、駆動ウィンチに第1の回転駆動方向152で回転するように命令する制御信号を受信し、これにより、プーリーケーブル158の駆動運動によってプラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇運動(例えば、垂直軸94に沿って)を駆動することができる。
【0053】
下降駆動プーリーシステム38は、複数の下降駆動ウィンチ160を含むことができ、複数の下降駆動ウィンチのうちのサブセットは、作動可能な下降駆動ウィンチとすることができる。すなわち、作動可能な下降駆動ウィンチは、作動可能な下降駆動ウィンチが第2の回転駆動方向162に回転し、これにより、プーリーケーブル158の駆動運動によるプラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の下降運動(例えば、垂直軸94に沿って)を駆動するように命令する制御信号を受信することができる。複数の上昇駆動ウィンチのうちの1又は2以上は、任意の方向(例えば、第1又は第2の方向152、162に)に自由に回転することができる。自由に回転することができるこれらのウィンチは、上昇駆動プーリーシステム36、下降駆動プーリーシステム38、又はその両方に関連付けることができる。図示の実施形態は、上昇駆動プーリーシステム36及び下降駆動プーリーシステム38の両方に共通のプーリーケーブル158を示しているが、上昇駆動プーリーシステム36及び下降駆動プーリーシステム38は、それぞれのプーリーケーブルを含むことができることを理解されたい。
【0054】
更に、上昇駆動プーリーシステム36及び下降駆動プーリーシステム38が互いに干渉する(例えば、互いに反対に作用する)のを防ぐために、運動駆動システム30は、クラッチシステム170などの任意の適切な調整デバイスを含むことができる。クラッチシステム170は、制御信号を受信して、クラッチシステム170を上昇駆動ウィンチ150又は下降駆動ウィンチ160と選択的に係合させることができる。例えば、クラッチシステム170が上昇駆動ウィンチ150と係合したときに、上昇駆動プーリーシステム36は、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇運動(例えば、垂直軸94に沿って)を駆動することができる。別の例では、クラッチシステム170が下降駆動ウィンチ160と係合したときに、下降駆動プーリーシステム38は、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の下降運動(例えば、垂直軸94に沿って)を駆動することができる。
【0055】
乗り物システム10は、カウンターウエイトウィンチ186を介して移動可能なカウンターウエイト182及びカウンターウエイトプーリーケーブル184を含むカウンターウエイト機構180を含むことができる。カウンターウエイト機構180は、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の垂直運動を駆動するために上昇又は下降の駆動ウィンチ150、160によって必要とされるトルクを低減するのに役立つことができる。
このようにして、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の垂直運動を駆動するために上昇又は下降の駆動ウィンチ150、160によって必要とされるトルク出力は、カウンターウエイト機構180がないときよりも小さくてもよく、従って、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の運動中の上昇及び下降駆動ウィンチ150、160上の全荷重を低減することができる。カウンターウエイト機構180は、プラットフォーム組立体32に結合することができる。
【0056】
乗り物システム10は、上昇及び下降の駆動ウィンチ150、160からプラットフォーム組立体32及び乗り物車両20に荷重の伝達を維持することができる1又は2以上の張力機構192を含む張力システム190を含むことができる。張力機構192の実例は、コンパクトなテンション調整機構、構造上の張力ケーブル組立体、たわみ支柱、たわみ引張布構造の境界ケーブルなどを含む。張力機構192は、プーリーケーブル158の(一部分を定めるか)一部とすることができる。これとは別に、張力機構192は、プーリーケーブル158と連動して使用することができる。
【0057】
図7は、図2の乗り物システム10と関連している乗り物の環境200における運動を調整するように構成された図6の運動駆動システム30の実施形態の側面図である。
例示の乗り物の環境200では、プラットフォーム組立体32は、乗り物経路12から乗り物車両20を受けることができる。乗り物車両20にプラットフォーム組立体32上で停止するように命令した後、制御システム50は、乗り物車両20の運動がエンターテイメントショー40と調整されるように、第1の制御信号を上昇駆動プーリーシステム36(上昇運動を駆動するための)又は下降駆動プーリーシステム38(下降運動を駆動するための)に、並びに第2の制御信号を第1又は第2のエンターテイメントショー40A、40Bに送信することができる。上記の、エンターテイメントショー40は、視覚投影、関連性のあるテーマコンテンツを表示するように構成されたスクリーン、寸劇を実行する複数の俳優のグループ、視覚化を強化する体験、又はこれらの何れかの組み合わせを含むことができる。図に示すように、第1のエンターテイメントショー40Aは、第1のレベル212上にあり、第2のエンターテイメントショー40Bは、第2のレベル210上にある。
【0058】
例えば、乗り物車両20が、第1のレベル212と第2のレベル214の間に定められた第1の垂直距離範囲202(例えば、センサ組立体51(図1)からのフィードバックに基づいて制御システム50によって判断されるときの)内に位置決め又は動作している間、制御システム50は、第2の信号を第1のエンターテイメントショー40Aに送信して、第1のショーを実行することができる。制御システム50は、運動駆動システム30に、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇又は下降運動を駆動するように命令することができる。乗り物車両20が第1の垂直距離範囲202内に位置決めされている間、制御システム50は、ターンテーブル、ヨーイング駆動システム、又は任意の体験を高める運動ベースのプラットフォームを作動させて、シャーシに対する乗り物の乗客22(図1図2)を収容するキャブの運動を可能にし、第1のショーを実行して、これにより、乗り物の体験を更に高めることもできる。例えば、体験を高める運動ベースのプラットフォームは、横軸92の周囲でシャーシに対してキャブを回転並びに傾斜させて、乗り物の乗客22を第1のショーの方によりよく配向することができる。運動駆動システム30は、乗り物車両20に、任意の適切な時間(例えば、3秒、5秒、10秒など)内で第1の垂直距離範囲202を横断させることができる。乗り物車両20が第1の垂直距離範囲202内で動作している間、第2のショーは、壁の上、第1のレベル212の床の上、屋根の上(例えば、第2のレベル214の下面)、空中、その他などの第1の垂直距離範囲202内の任意の空間上の要素を含むことができる。
【0059】
乗り物車両20が、第2のレベル214上の空間によって定められる第2の垂直距離範囲204(例えば、センサ組立体51からのフィードバックに基づいて制御システム50によって判断される)内に位置決め又は動作している間、制御システム50は、第2のショーを実行するために、第2の信号を第2のエンターテイメントショー40Bに送信することができる。制御システム50が、プラットフォーム組立体32及び乗り物車両20の上昇又は下降への運動を駆動するように運動駆動システム30に命令することに応答して、乗り物車両20が第2の垂直距離範囲204内に位置決めされている間、制御システム50は、第2のショーを実行することに加えて、ターンテーブル、ヨーイング駆動システム、又はシャーシに対する乗り物の乗客22を収容するキャブの運動を可能にする任意の体験を高める運動ベースのプラットフォームを作動させることができ、これにより、乗り物の体験を更に高めることができる。例えば、体験を高める運動ベースのプラットフォームは、乗り物の乗客22を第2のショーに露出させるために、横軸92の周囲をシャーシに対してキャブを回転並びに傾斜させることができる。運動駆動システム30は、任意の適切な時間(例えば、3秒、5秒、10秒など)内で乗り物車両20に第2の垂直距離範囲204を横断させることができる。乗り物車両20が第2の垂直距離範囲204内で動作している間、第2のショーは、壁の上、第2のレベル214の床の上、屋根の上、空中、その他などの、第2の垂直距離範囲204内の任意の空間上の要素を含むことができる。
【0060】
図示された実施形態では、乗り物の環境200は、それぞれのレベルにエンターテイメントショー40を有する2つのレベルを含むが、別の実施形態では、乗り物システム10は、任意の数の垂直距離範囲を定める任意の数のレベルを含むことができることを理解されたい。例えば、乗り物システム10は、3つのレベル、4つのレベル、5つのレベルなどを含むことができる。
【0061】
図8は、本開示の態様によれば、別の乗り物の環境220での運動を調整するように構成された図6の運動駆動システムの実施形態の側面図である。図に示すように、第1及び第2のエンターテイメントショーが提示されるレベルは、乗り物車両20が進むことができる乗り物経路12の一部を含むことができる。例えば、第1のエンターテイメントショー40Aは、第1の乗り物経路12Aを含む第1のレベルに位置決めすることができる。図に示すように、プラットフォーム組立体32は、第1の乗り物経路12Aから乗り物車両20を受けることができ、制御システム50は、プラットフォーム組立体32に、乗り物車両20を停止して固定するように命令することができる。その後、乗り物車両20は、運動駆動システム30によって垂直に変位させることができる。運動駆動システム30が乗り物車両20を垂直に動かした後、制御システム50は、第1のエンターテイメントショー40Aが第1のショーを提示し続けながら、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32から切り離されて第1の乗り物経路12Aに沿って進み続けることができるように、プラットフォーム組立体32が第1の乗り物経路12Aを更に定めることができる位置で停止するように、運動駆動システム30に命令することができる。すなわち、第1のエンターテイメントショー40Aは、乗り物車両20が第1の垂直距離範囲202内にいながら、或いは乗り物車両20がプラットフォーム組立体32を出て第1の乗り物経路12Aに沿って進み続けるときに、第1のショーを実行することができる。
【0062】
更に、運動駆動システム30は、乗り物車両20を第1の乗り物経路12Aから第2の乗り物経路12Bに運ぶことができる。
運動駆動システム30が乗り物車両20を垂直に動かした後、制御システム50は、第2のエンターテイメントショー40Bが第2のショーを提示し続けながら、乗り物車両20がプラットフォーム組立体32から切り離されて第2の乗り物経路12B上に退出することができるように、プラットフォーム組立体32が第2の乗り物経路12Bを更に定めることができる位置で停止するように、運動駆動システム30に命令することができる。すなわち、第2のエンターテイメントショー40Bは、乗り物車両20が第2の垂直距離範囲204内にいながら、又は乗り物車両20がプラットフォーム組立体32から出て第2の乗り物経路12Bに沿って進み続けているときに、第2のショーを実行することができる。
【0063】
本発明の開示のある特定の特徴のみを本明細書に図示して説明したが、当業者には多くの修正及び変更が想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、全てのこのような修正及び変更を本発明の開示の真の精神に該当するとして網羅するように意図していることを理解されたい。
【0064】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。更に、本明細書の後に添付される何れかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他の何れかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0065】
10 乗り物システム
12 乗り物経路
20 乗り物車両
26 停止デバイス
28 固定デバイス
30 運動駆動システム
32 プラットフォーム組立体
36 上昇駆動プーリーシステム
38 下降駆動プーリーシステム
50 制御システム
52 メモリ回路
54 プロセッシング回路
56 記憶装置
90 長手方向軸
92 横軸
94 垂直軸
100 ローラー
150 上昇駆動ウィンチ
152 第一の回転駆動方向
158 プーリーケーブル
160 下降駆動ウィンチ
162 第ニの回転駆動方向
170 クラッチシステム
180 カウンターウエイト機構
182 カウンターウエイト
184 カウンターウエイトプーリーケーブル
186 カウンターウエイトウィンチ
190 張力システム
192 張力機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8