(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-28
(45)【発行日】2022-10-06
(54)【発明の名称】温度センサーの付いた設置型リモコン
(51)【国際特許分類】
F24F 11/89 20180101AFI20220929BHJP
F24F 11/56 20180101ALI20220929BHJP
F24F 11/33 20180101ALI20220929BHJP
F24F 110/10 20180101ALN20220929BHJP
【FI】
F24F11/89
F24F11/56
F24F11/33
F24F110:10
(21)【出願番号】P 2021142791
(22)【出願日】2021-07-26
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2020-04-21
【審査請求日】2021-09-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503413008
【氏名又は名称】北島 信男
(73)【特許権者】
【識別番号】503388430
【氏名又は名称】阿久根 昭成
(73)【特許権者】
【識別番号】521439383
【氏名又は名称】加澤 良夫
(72)【発明者】
【氏名】北島 信男
【審査官】村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-167425(JP,A)
【文献】登録実用新案第3046390(JP,U)
【文献】特開2018-115845(JP,A)
【文献】特開2001-355890(JP,A)
【文献】特開平05-306828(JP,A)
【文献】特開2012-207867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/89
F24F 11/56
F24F 11/33
F24F 110/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンを稼動するリモートコントローラーで有って、リモコン本体は1ッ以上の温度センサーを備え、前記温度センサーが、室内温度とエアコン排出口から排出される冷風温度を検知し、室内が一定高温度以上に上昇した時に、前記リモコン本体から前記エアコンに、前記エアコンを稼動させる為の赤外線信号を一定間隔の時間を以って繰り返し発射させ続け、前記温度センサーが、前記エアコン排出口から排出される冷風温度を検知した時に、前記リモコン本体から前記エアコンに、前記エアコンを稼動させる為の信号を発射するのを中止するリモートコントローラー。
【請求項3】
(請求項1、又は2、に記載されたリモートコントローラーで有って)、
リモコン本体内に組み込んだ温度センサーでエアコン排出口から排出される冷風温度を感知し、更に、エアコンの排出口温度センサーをエアコンの排出口附近に設置し、リモコン本体とエアコン排出口温度センサーをC型接点構成のジャック(座)と中継プラグで接続し、エアコンの冷風温度を赤外線信号のみならず有線に依ってリモコン本体に感知させる事を特徴とするリモートコントローラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアコンの設置が有る室内温度が一定温度以上の高室内温度に上昇した時に、自動的にエアコンの電源をONさせる信号をマルチ式の学習リモコンから発射してエアコンを冷房稼動させる為の技術分野に関するものである。
又、リモコンには任意により高室内温度の感知設定温度が変更が可能で有ること。
【0002】
エアコンの電源を自動的にONさせる為の信号をマルチ式の学習リモコンから発射させる為に室内温度感知及びエアコン稼動時のエアコン排出の冷風感知の為のリモコン本体内に組み込み使用する温度センサーに係わる対処方法(請求項1、請求項3)の技術分野に関するものである。
【0003】
従来のエアコン用のリモコンは専用リモコン又はマルチ式学習リモコンで有ってもエアコンの稼動用電源をONさせる為には、人間が直接にリモコンの電源ボタンを手動操作する以外には方法は無かったが、リモコン本体内に温度センサー(請求項1)を組み込む事で、リモコンから自動的にエアコンの電源をONさせる信号が発射される事で、人手力が無用のマルチ式学習リモコンをエアコン機の付近に固定化して設置する(請求項2)の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0004】
従来は、エアコンの設置場所の室内温度が一定温度以上の高室内温度に上昇した時でも、例へ専用リモコンであっても、自動的にはリモコン単体ではエアコンを稼動ONは出来ずに人間の手動式操作以外にエアコンを稼動させる事は不可能で有った。又、必要時にリモコンが行方不明で操作不可の時も有った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エアコンの設置して有る室内温度が一定温度以上の高室内温度に上昇をした時に自動的にエアコンの電源をONさせる為の信号をリモコンから発射させる為に、リモコン本体内に温度センサーを1個以上組み込む事で室内温度を感知(感知設定温度変更可能)させて、エアコンの電源を自動的にONさせる目的の為に、リモコンを常時にエアコン付近に固定化して設置使用する事で室内に於いての年間健康室温により特に夏場の熱中症での人命事故の軽減が実現出来る事を課題とする。
【課題を解決する為の手段】
【0006】
(請求項1)(請求項2)(請求項3)記載の電子回路を組み込んだリモコンをエアコン設置場所の室内機付近に固定化し設置し動作させる事で課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本リモコンをエアコンの設置場所の室内機付近に固定化して設置動作させる事で室内温度はリモコンにより予め希望(設定)された温度までは低下する事と、室内における熱中症による人命事故の軽減を実現する事が出来る。
又、リモコンを学習リモコン化すれば既に設置済みの古い型式のエアコンも自動運転が可能で更に任意に於いても人間力によって従来の専用リモコンと同様に人力操作で、本リモコンも操作が可能でエアコン電源をON出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の動作形態を
図1、の外観図に基づいて本発明に最低限に必要な電気部品と信号及びリモコンの各部品の動作、必要性を詳細に説明する。
【0010】
室内温度センサー2、は温度に比例する電圧値を出力するセンサーである。
これを本発明のリモコン1、に組み込み室内温度を測定する。
エアコン冷風用の温度センサー3’も温度に比例する電圧値を出力するセンサーである。
これも、本発明のリモコン1、に組み込みエアコンが排出する冷風温度を感知させる。
エアコンからの排風冷温度を直接又は速やかに感知する為に、リモコン本体内に組み込んである冷風用の温度センサー3’、以外でも感知出来る様に、リモコン本体の一部に中継用のC型接点で構成の中経用ジャック(座)4、を取り付ける。
そして、このリモコンをエアコンの室内機の付近に原則として常時固定して使用をする。
【0011】
本発明のリモコン1、をエアコンが設置してある付近に固定して設置する事で室内用温度センサー2、は室内温度が一定高温度(設定温度変更可能)以上に上昇した時に室内用温度センサー2、の出力電圧値に比例して動作する。これをリモコン1、内に内蔵させて有る検出コンパレータ回路でリモコン1、の電源ボタンを通電させる事によってリモコン1、から自動的にエアコンを稼動させる為の信号が発射される。
エアコンが稼動して冷風が排出され、原則的にはエアコンの排出冷風温度は冷風感知用の温度センサー3”で感知して有線を以って、リモコン1、の本体内へ中継プラグ5、から、C型接点で構成の中経用ジャック(座)4を経由し信号は伝達される。
そして検出された出力電圧値に比例して動作する。これをリモコン1、の本体内に内蔵させて有る検出コンパレータ回路により、リモコン1、からエアコンに向って電源をONさせる為の信号はロック(固定)される。又、リモコン1、は固定設置して使用が原則で有るが中経プラグ5、を抜く事で従来の専用リモコンと同様に人間の手動式にも対応する。
【0012】
室内の温度が一定温度以上に上昇したら室内用温度センサー2、により高室内温度が検知され内蔵されて居るコンパレータ回路により、リモコン1、の電源ボタンが通電されて、リモコン1、の本体からエアコンに向って電源ONの信号が発射される。
エアコンが正常に稼動したらエアコン排風口から冷風が排出されて冷風が排出された事を、エアコン冷風感知の温度センサー3”で感知し、その出力は有線を以ってリモコン1、の本体へ中継プラグ5、からC型接点で構成の中継用ジャック(座)4、を経由し、リモコン1、の本体内に伝達される。冷風が感知(検出)された事により、検出信号は、内蔵されているコンパレータ回路により、リモコン1、からエアコンに向って電源をONさせる為の信号が発射される事を中止して電気回路をロック(保持)させる。
仮に、リモコン1、の本体からエアコンの冷風感知の温度センサー3”の大元で有る中継プラグ5、が、中継用ジャック(座)4、から抜けて居た場合には、元々が中継ジャック(座)4、の部分の接点がC型接点を構成して居る為に電気回路は分断される事は無くてその時は、リモコン1、の本体内に有る冷風感知の温度センサー3’を以ってエアコンからの冷風温度を感知させる。その為に中継用ジャック(座)4、はC型接点構成を使用する。
但し、エアコンの冷風温度の確認(感知)に、リモコン1、の本体内の温度センサー3’で冷風を感知する為には、弱感だけ、少し時間を要するがエアコンが稼動して冷風が排出をされて居る限りは、リモコン1、は正常にエアコンの電源ONで稼動冷風を確認する。
原則的には、リモコン1、はエアコン機の設置付近に固定して自動的にリモコン1、から信号を発射してエアコンを稼動させる事が基本だが、リモコン1、の本体から人間が中継プラグ5、を抜き、リモコン1、を単体で、従来の専用リモコンと同様に人間の手動による手動式操作にも対応が可能である。
【0013】
温度センサー2、により高室内温度が検知されてリモコン1、からエアコンに向ってエアコンの電源ONの信号を発射しても、エアコンからの冷風温度が冷風感知用の温度センサー3’及び3”でも検知が出来ない時は、リモコン1、の本体からは、くり返し一定間隔の時間(リモコン内にプログラムセット)を以ってエアコンに信号が発射される。
それでも一定時間(リモコン内にプログラムセット)を経過しても、エアコンからの冷排風温度が温度センサー3’及び3”でも感知が出来なかった時には室内に於いての何かの事故(トラブル)と、リモコン1、が認知して周囲に対して警報ブザー7、(内蔵)を鳴らし、同時に非常で有る事を警報表示LED6、も点滅させ周囲に異常を知らせる。
【0014】
リセットスイッチ8、は警報表示6、及び警報ブザー7、の作動状態を解除して本リモコン1、を初期状態にもどす。
【0015】
元々、付属しているエアコンの専用リモコンも併用使用が従来通り可能である。
【0016】
当発明のリモコンは、基本的には夏場の熱中症に対する人命事故を軽減させる事を目標の第一課題として開発したが、当発明のリモコンは、中身の電気回路の部品と、一部プログラムの電気的な定数を変化させて一本化すれば冬場の暖房化へも簡単に対応する事で、体力の弱い老人を含めて、健康で最適な健康室温が一年間を通して常時に得られて効果は非常に大である。
【実施例】
【0017】
図2の設置概観略図に示すように、エアコンの室内機付近に設置し、かつ本発明のリモコン1、の発射する赤外線信号がエアコン室内機に届く範囲、及び直射日光が室内温度センサー2、エアコン排出冷風感知用の温度センサー3’及び3”に当らない場所。
【産業上の利用可能性】
【0018】
ホテルの部屋、オフィス、保育園、老人介護施設、その他一定高温度以上に室温を上昇させたく無いエアコンの設置がされて居る空間。
又、当発明リモコンは冬場(暖房)にも、夏・冬(一年間)を通しても利用が可能である。
【符号の説明】
【0019】
1、 リモコン本体
2、 室内用温度センサー
3’、 リモコン内冷風用温度センサー
3”、 エアコン排出口温度センサー
4、 中経用ジャック(座)
5、 中経プラグ
6、 警報表示
7、 警報ブザー
8、 リセットスイッチ