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  • 特許-加工処理装置及び加工条件設定方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-28
(45)【発行日】2022-10-06
(54)【発明の名称】加工処理装置及び加工条件設定方法
(51)【国際特許分類】
   B23Q 15/00 20060101AFI20220929BHJP
   G05B 19/4093 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B23Q15/00 301H
G05B19/4093 H
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021169059
(22)【出願日】2021-10-14
【審査請求日】2022-02-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000196705
【氏名又は名称】西部電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】川勝 翔太
(72)【発明者】
【氏名】小野 史裕
(72)【発明者】
【氏名】福原 庄吾
(72)【発明者】
【氏名】永野 弓太朗
(72)【発明者】
【氏名】中川 巧陽
(72)【発明者】
【氏名】津上 聖也
(72)【発明者】
【氏名】篠▲崎▼ 瑛郷
(72)【発明者】
【氏名】井上 大輔
(72)【発明者】
【氏名】井上 智輝
【審査官】臼井 卓巳
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-074862(JP,A)
【文献】特開平07-136897(JP,A)
【文献】特開平06-250722(JP,A)
【文献】特開2002-132313(JP,A)
【文献】特開2002-172543(JP,A)
【文献】特開2020-001139(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0091069(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 15/00
G05B 19/4093-19/4155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う加工処理装置であって、
前記加工処理は、複数回のプロセスで行われ、
前記加工条件は、前記複数回のプロセスのそれぞれに対して、複数の項目と、各項目の設定値を含み、
前記各プロセスにおける項目は、同じであり、
個別入力処理部と、サポート入力処理部と、入出力部を備え、
前記サポート入力処理部は、利用者による前記工作物の加工形状の修正の1回の入力に応じて、前記加工条件の一つ又は複数の項目の設定値について各回のプロセスにおける変更量を計算するとともに、前記入出力部において、変更詳細として、修正するプロセスの回と、前記一つ又は複数の項目を、各項目の変更量と併せて表示し、
前記個別入力処理部は、前記加工条件の各回のプロセスの個々の項目の設定値に対して、利用者による前記変更詳細を参照した数値による修正の入力処理を行う、加工処理装置。
【請求項2】
工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う加工処理装置における加工条件設定方法であって、
前記加工処理は、複数回のプロセスで行われ、
前記加工条件は、前記複数回のプロセスのそれぞれに対して、複数の項目と、各項目の設定値を含み、
前記各プロセスにおける項目は、同じであり、
前記加工処理装置は、個別入力処理部と、サポート入力処理部と、入出力部を備え、
記サポート入力処理部が、利用者による前記工作物の加工形状の修正の1回の入力に応じて、前記加工条件の一つ又は複数の項目の設定値について各回のプロセスにおける変更量を計算するとともに、前記入出力部において、変更詳細として、修正するプロセスの回と、前記一つ又は複数の項目を、各項目の変更量と併せて表示し、
前記個別入力処理部は、前記加工条件の各回のプロセスの個々の項目の設定値に対して、利用者による前記変更詳細を参照した数値による修正の入力処理を行うことを含む加工条件設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工処理装置及び加工条件設定方法に関し、特に、工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う加工処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、研削加工において加工条件を手入力することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-182996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加工条件は、推奨されるものを入力しても、加工処理の仕上がりによって調整する必要がある。加工条件の調整は、いわばノウハウとして取り扱われており、加工条件のどのような項目を、どのように調整すればよいかについては、簡単な説明にとどまり、初心者などにハードルが高いものとなっていた。
【0005】
よって、本発明は、利用者が加工結果を用いて加工条件を調整するときの負担を軽減することに適した加工処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の第1の側面は、工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う加工処理装置であって、前記加工条件は、複数の項目と、各項目の設定値を含み、個別入力処理部と、サポート入力処理部と、入出力部を備え、前記個別入力処理部は、前記加工条件の個々の項目の設定値に対して、利用者による入力処理を行うものであり、前記サポート入力処理部は、利用者による前記工作物の加工形状の修正の入力に応じて、前記加工条件の一つ又は複数の項目の設定値について変更量を計算するとともに、前記入出力部において、変更詳細として、修正する前記一つ又は複数の項目を、各項目の変更量と併せて表示する。
【0007】
本願発明の第2の側面は、第1の側面の加工処理装置であって、前記加工条件は、加工処理を構成する複数のステップのそれぞれに対応して複数存在し、前記サポート入力処理部は、利用者による前記工作物の加工形状の修正の入力に応じて、修正するステップ及び当該ステップに対応する加工条件に含まれる項目を特定する。
【0008】
本願発明の第3の側面は、工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う加工処理装置における加工条件設定方法であって、前記加工条件は、複数の項目と、各項目の設定値を含み、前記加工処理装置は、個別入力処理部と、サポート入力処理部と、入出力部を備え、前記個別入力処理部は、前記加工条件の個々の項目の設定値に対して、利用者による入力処理を行うものであり、前記サポート入力処理部が、利用者による前記工作物の加工形状の修正の入力に応じて、前記加工条件の一つ又は複数の項目の設定値について変更量を計算するとともに、前記入出力部において、変更詳細として、修正する前記一つ又は複数の項目を、各項目の変更量と併せて表示するステップを含む。
【発明の効果】
【0009】
本願発明の各側面によれば、利用者は、さらに、加工後の工作物の形状を利用して修正事項を視覚的に指定して加工条件を修正できるともに、必要であれば変更詳細の表示を参照して、工作物の具体的な形状に応じて加工条件の個々の項目の設定値を具体的に微調整するなどして、初心者でも上級者でも加工条件の調整の作業負担を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願発明の実施の形態に係る加工処理装置の(a)構成の一例を示すブロック図と、(b)~(d)処理の一例を示すフロー図である。
図2】入出力制御部5が、入出力部3に対して、設定されている加工条件を表示する画面の一例を示す。
図3】加工条件の各項目を数値などにより具体的に指示するための画面の一例を示す。
図4】視覚的な手段により修正を指示するための形状を示す画面の一例を示す。
図5】視覚的な手段により修正を具体的に指示するための画面の一例を示す。
図6図5の表示欄SA8の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例
【0012】
図1は、本願発明の実施の形態に係る加工処理装置の(a)構成の一例を示すブロック図と、(b)~(d)処理の一例を示すフロー図である。図1を参照して加工処理装置1の構成及び処理の一例を説明する。
【0013】
加工処理装置1は、入出力部3と、入出力制御部5と、加工条件処理部11と、加工条件記憶部21と、制御部25と、加工処理部27を備える。入出力制御部5は、個別入力処理部13と、サポート入力処理部15を備える。
【0014】
加工処理部27は、制御部25の制御のもと、加工条件記憶部21に記憶された加工条件に従って工作物への加工処理を行う。加工処理は、例えばワイヤ放電加工である。
【0015】
加工条件は、加工処理を構成する複数のステップに対応して、複数存在する。それぞれの加工条件は、複数の項目と、各項目の設定値を含む。
【0016】
入出力部3は、例えばタッチパネルであり、入出力制御部5の制御のもとで情報を表示したり、ユーザから入力を受け付けたりする。なお、例えば、数値などを入力するためのキーボード、マウスなどを用いて実現してもよい。
【0017】
加工条件処理部11は、加工条件記憶部21に記憶される加工条件に関する処理を行う。加工条件は、複数の項目と、各項目の設定値を含む。ユーザは、加工条件について、従来のように、キャラクタ・ユーザ・インタフェースのように、加工条件に含まれる個々の項目の設定値に対して数値などによって具体的に指定することができる。個別入力処理部13は、このような個別の指定に対応する入出力処理を行う。さらに、グラフィカル・ユーザ・インタフェースのように、視覚的な手段を利用して指定することもできる。サポート入力処理部15は、このような視覚的な手段を利用した指定に対応する入出力処理を行う。
【0018】
個別入力処理部13は、ユーザが加工条件の各項目の設定値を数値などにより具体的に入力した場合に、加工条件の特定の項目を入力された数値などに設定することなどの処理を行う。加工条件処理部11は、設定後の加工条件を加工条件記憶部21に記憶する。
【0019】
サポート入力処理部15は、ユーザが視覚的な手段により加工形状の修正を指示した場合に、入力された指示に従って修正が必要になる加工条件の項目について変更量を計算し、修正が必要になる加工条件の各項目の変更量を特定するための情報である修正条件を生成する。加工条件処理部11は、修正条件による修正後の加工条件を加工条件記憶部21に記憶する。
【0020】
図1(b)は、全体的な処理を示すフロー図である。
【0021】
まず、ユーザは、加工条件の各項目の設定値について数値などの具体的な情報を入力する。例えば、使用ワイヤ径、加工方法、加工する材料の材質と板厚、仕上げたい面粗度などを選択して、条件を絞り込む。個別入力処理部13は、ユーザから入力された情報を処理する。加工条件処理部11は、入力された情報に従って、加工条件の各項目に対応する設定値を特定した加工条件を加工条件記憶部21に記憶する(ステップST1)。
【0022】
ユーザは入出力部3を操作して本機運転を指定する。制御部25は、加工処理部27を制御して、加工条件記憶部21に記憶された加工条件に従って工作物の加工を行う(ステップST2)。
【0023】
ユーザは、加工された工作物について、例えば加工誤差などの測定を行い、加工条件を修正するための情報を入力する。入出力制御部5及び加工条件処理部11は、入力された修正するための情報を利用して加工条件を修正して、次の加工のための準備を行う(ステップST3)。
【0024】
ユーザは、加工条件の各項目の設定値について、数値などによって具体的に修正を指示することも、視覚的な手段を利用して加工形状の変更を指示することもできる。個別入力処理部13は、加工条件記憶部21に記憶された加工条件を修正するために、数値などによって具体的に指示された情報を処理する。また、サポート入力処理部15は、視覚的な手段を利用して指示された加工形状を修正するための情報を処理し、指示された情報に従って加工形状の各項目の設定値に対する変更量を計算して修正条件を生成する。
【0025】
ユーザは、加工条件を修正する指示を行った後、入出力部3において本機運転を指定する。制御部25は、加工条件記憶部21に記憶された加工条件に従って加工処理部27を制御して工作物の加工を行い(ステップST4)、ステップST3に戻る。
【0026】
図1(c)は、加工条件の個々の項目の設定値について、数値などによって具体的な修正の指示が行われた場合の処理の一例を示す。ユーザが加工条件の各項目に対して数値などを入力することを指示した場合、個別入力処理部13は、入出力部3に、各項目について数値などを入力するための画面を表示する(ステップSTA1)。ユーザは、修正する項目を指定し(ステップSTA2)、数値などの具体的な情報を入力する(ステップSTA3)。個別入力処理部13は、個々の項目についてユーザにより入力された具体的な情報についての入力処理を行う(ステップSTA4)。個別入力処理部13は、ユーザが修正作業を終了することを指示したか否かを判断する(ステップSTA5)。修正作業を終了しないならば、ステップSTA2に戻る。ユーザが修正作業を終了することを指示したならば、個別入力処理部13は、ユーザにより入力された具体的な情報に従って、加工条件記憶部21に記憶された加工条件の各項目の設定値を修正する。入出力制御部5は、入出力部3において各項目について数値などを入力するための画面から元の画面に戻るように表示をし直して処理を終了する。
【0027】
図1(d)は、視覚的な手段を利用して修正の指示が行われた場合の処理の一例を示す。ユーザが視覚的な手段を利用して入力することを指示した場合、サポート入力処理部15は、視覚的な手段による指示によって修正する項目と、各項目に対して変更量を計算するための情報を特定する(ステップSTB1)。そして、視覚的な手段による修正を指示するための画面と、変更詳細として修正する項目及び各項目の変更量を表示する画面とを表示する(ステップSTB2)。ユーザは、表示された画面を利用して、視覚的な手段により加工形状を修正する修正量を指示する(ステップSTB3)。サポート入力処理部15は、指示された修正に応じて、変更詳細として特定された修正する項目に対応して変更量を計算する(ステップSTB4)。サポート入力処理部15は、入出力部3において、視覚的な手段による修正を指示する画面において、指示された修正量を表示するとともに、変更詳細において修正する項目と変更量を表示する(ステップSTB5)。サポート入力処理部15は、ユーザが修正作業を終了することを指示したか否かを判断する(ステップSTB6)。修正作業を終了することを指示しないならば、ステップSTB3に戻る。修正作業を終了することを指示したならば、サポート入力処理部15は修正条件を生成し、入出力制御部5は、入出力部3において視覚的な手段を利用して入力するための画面から元の画面に戻るように表示をし直して処理を終了する。
【0028】
図2図6を参照して、具体的な処理の一例を説明する。
【0029】
図2は、入出力制御部5が、入出力部3に対して、設定されている加工条件を表示する画面の一例を示す。
【0030】
表示エリアSA1には、設定されている加工条件を表示する。ここでは、5回のステップで加工処理を行う。そのため、加工条件は、各ステップに対応して5個設定されている。PROCESSの欄は、今回の加工の順番を示す。SNo.は、加工条件に対するシリアルナンバーである。V0、…、OFFSET(d)は、加工条件に含まれている各項目を示す。
【0031】
ユーザは、第1ステップに対応する加工条件の各項目について数値などにより具体的に指示する場合には、PROCESSの項目の「1」の横にあるアイコンSA2を指示する。
【0032】
図3は、加工条件の各項目を数値などにより具体的に指示するための画面の一例を示す。ユーザは、表示欄SA3を利用して、従来と同様に、各項目に対応する数値などを入力することができる。個別入力処理部13は、各項目に対応する入力処理を行う。ユーザは、「OK」ボタンSA4を指定することにより、この画面を利用した入力の終了を指示することができる。個別入力処理部13は、各項目に対応する入力処理に従って、数値などにより加工条件の各項目の設定値を修正する。
【0033】
図2において、ユーザは、「サポート」ボタンSA5を指示することにより、視覚的な手段を利用して修正を指示することができる。
【0034】
図4は、視覚的な手段により修正を指示するための形状を示す画面の一例を示す。ユーザが「サポート」ボタンSA5を指定することにより、表示欄SA6が表示される。ユーザは、加工形状の修正類型を指定することができる。この例では、ユーザは、修正する形状として、「寸法」、「タイコ」、「コーナだれ取り残し」、「アプローチ傷」、及び、「段差傷」を選択することができる。修正することが必要な加工条件の項目は、加工形状の修正類型に応じて異なる。サポート入力処理部15は、指定された加工形状の修正類型に応じて修正する加工条件の項目と、変更量の計算に必要となる情報を特定する(図1(d)のステップSTB1参照)。以下では、ユーザが「寸法」ボタンSA7を指定して、「寸法」の加工形状の修正類型を指定した場合を例に説明する。
【0035】
図5は、視覚的な手段により修正を具体的に指示するための画面の一例を示す。ユーザが「寸法」ボタンSA7を指定することにより、表示欄SA8が表示される(図1(d)のステップSTB2参照)。
【0036】
図6は、表示欄SA8の拡大図である。表示欄SA8は、ユーザが視覚的な手段により加工形状の修正量を指定するための表示部分SA9と、変更詳細を示す表示部分SA10を含む。
【0037】
表示部分SA9では、ユーザは、まず、修正する基準となる位置を、上基準とするか下基準とするかを指定する。上基準とするか下基準とするかによって、変更量が異なるためである。続いて、上の加工形状の修正量と、下の加工形状の修正量を指定する(図1(d)のステップSTB3参照)。
【0038】
サポート入力処理部15は、ユーザにより視覚的に指定された加工形状の修正量を利用して、修正する各項目における変更量を計算して表示する(図1(d)のステップSTB4及びSTB5参照)。この例では、第5加工の項目D3について-0.0030を修正し、第1から第5の各加工の項目ANGLEについて+0.0034を修正する。
【0039】
このように、加工形状の修正に応じて変更が必要になる項目は様々である。ユーザがすべてを把握することは困難である。そのため、視覚的な加工形状の修正の指示は、ユーザへの大きな手助けとなる。他方、視覚的な修正の指示は指定が類型化されてしまい、その指示のみでは十分な精度で修正できない場合が生じる。そのような場合には、ユーザは、変更詳細の欄を参照して修正が必要になる変更項目と変更量を確認することができ、図3の入力画面を利用して具体的な数値で必要な修正の指示を行うことにより対応することができる。
【0040】
このように、視覚的な修正の指示に応じて変更詳細を表示することにより、従来の数値による指定を拡充して、修正の精度を向上させることができる。
【0041】
ユーザは、視覚的な加工形状の修正の指示が終わると、「OK」ボタンSA11を指定する(図1(d)のステップSTB6参照)。「OK」ボタンSA11が指定されると、入出力制御部5は、入出力部3における表示を、図4の状態に戻す。
【0042】
図4において、ユーザは、各形状について視覚的な修正の指示が終了すると、「OK」ボタンSA12を指定する。加工条件処理部11は、加工条件記憶部21に記憶された加工条件を変更する。入出力制御部5は、入出力部3における表示を、図2の状態に戻す。
【0043】
ユーザが「本機運転」(表示部SA13)を利用して工作物への加工を指示すると、制御部25は、加工処理部27を制御して、加工条件記憶部21に記憶された加工条件に従って工作物の加工を行う。
【符号の説明】
【0044】
1 加工処理装置,3 入出力部,5 入出力制御部,11 加工条件処理部,13 個別入力処理部,15 サポート入力処理部,21 加工条件記憶部,25 制御部,27 加工処理部
【要約】
【課題】 利用者が加工結果を用いて加工条件を調整するときの負担を軽減することに適した加工処理装置等を提供する。
【解決手段】 加工処理装置1は、工作物に対して加工条件に従って加工処理を行う。加工条件は、複数の項目と、各項目の設定値を含む。加工処理装置1は、個別入力処理部13と、サポート入力処理部15と、入出力部3を備える。個別入力処理部13は、加工条件の個々の項目の設定値に対して、利用者による入力処理を行う。サポート入力処理部15は、利用者による工作物の加工形状の修正の入力に応じて、加工条件の一つ又は複数の項目の設定値について変更量を計算するとともに、入出力部3において、変更詳細として、修正する一つ又は複数の項目を、各項目の変更量と併せて表示する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6