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特許7149546業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220930BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021108037
(22)【出願日】2021-06-29
(65)【公開番号】P2022052713
(43)【公開日】2022-04-04
【審査請求日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0123030
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0151009
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0151081
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和 2年 7月 1日に、ピーディーエス カンパニー,リミテッドにおいて、本発明が具現された機能を果たす社内業務共有チャネル(社内メッセンジャー:アプリケーションソフトウェア)が実行される業務処理装置(業務チャットルーム処理装置)が公開された。
(73)【特許権者】
【識別番号】517245442
【氏名又は名称】デルタ ピーディーエス カンパニー,リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】517245383
【氏名又は名称】チェ,ジェ ホ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジェ ホ
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-091793(JP,A)
【文献】特開2020-038712(JP,A)
【文献】特開2015-072598(JP,A)
【文献】特表2021-501386(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務毎に開設されて業務指示者及び業務処理者を指定した業務オブジェクトメッセージ及び非-業務オブジェクトメッセージで構成されたメッセージスレッドによりそれぞれ実現される複数の業務チャットルームを処理する業務チャットルーム処理部と、
業務チャットルーム単位で前記業務オブジェクトメッセージにある業務オブジェクトを業務オブジェクトデータベースに登録する業務オブジェクトデータベース処理部と、
前記業務オブジェクトデータベースを照会して現在コンテキスト情報に応じた業務進行状況要約情報を生成する業務進行状況処理部と、
ユーザインタラクションの発生に応じて前記現在コンテキスト情報を前記業務進行状況処理部に提供して前記業務進行状況要約情報を受信し、業務チャットルームリスト又は業務オブジェクトリストに業務進行状況別に前記業務進行状況要約情報を含める業務処理部と、を含むことを特徴とする業務チャットルーム処理装置。
【請求項2】
前記業務オブジェクトデータベース処理部は、
前記業務チャットルームを識別する業務チャットルーム識別コード及び前記業務オブジェクトの業務指示者、業務処理者と業務締切日を決定して前記業務オブジェクトデータベースに保存することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項3】
前記業務進行状況処理部は、
前記業務オブジェクトにある業務締切日の到来を区間単位で区別して前記業務進行状況要約情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項4】
前記業務進行状況処理部は、
前記業務のPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルのそれぞれの段階にある業務オブジェクトに対して前記業務進行状況要約情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項5】
前記業務進行状況処理部は、
前記業務オブジェクトにある業務進行状態の業務処理完了を区別して前記業務進行状況要約情報を補強することを特徴とする請求項3に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項6】
前記業務処理部は、
前記ユーザインタラクションにより前記業務チャットルームリストが生成されると、前記業務チャットルームリストに前記業務チャットルームの業務オブジェクトに関する前記業務進行状況要約情報を含めることを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項7】
前記業務処理部は、
前記業務オブジェクトにある業務締切日の到来を区間単位で区別して前記業務進行状況要約情報を視覚化することを特徴とする請求項6に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項8】
前記業務処理部は、
前記ユーザインタラクションにより前記業務オブジェクトリストが生成されると、前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別に分類した業務オブジェクトリストに前記業務進行状況要約情報を含めることを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項9】
前記業務処理部は、
前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別の業務処理者別に分類した業務オブジェクトリストに前記業務進行状況要約情報を含めることを特徴とする請求項8に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項10】
前記業務処理部は、
前記ユーザインタラクションにより前記業務チャットルームがオープンされると、前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別に分類した業務チャットルーム状況に前記業務進行状況要約情報を含めることを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項11】
前記業務処理部は、
前記業務チャットルームのメッセージスレッドにおいて前記業務オブジェクトの業務進行状態が業務処理完了として処理された業務オブジェクトメッセージを視覚化することを特徴とする請求項10に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項12】
前記業務処理部は、
前記業務チャットルームのメッセージスレッドにある特定業務オブジェクトメッセージに対する前記ユーザインタラクションの受信を検出し、検出すると、前記特定業務オブジェクトメッセージの業務オブジェクトメッセージ状況に当該業務オブジェクトに関する業務進行状況要約情報を含めることを特徴とする請求項10に記載の業務チャットルーム処理装置。
【請求項13】
業務毎に開設されて業務指示者及び業務処理者を指定した業務オブジェクトメッセージ及び非-業務オブジェクトメッセージで構成されたメッセージスレッドによりそれぞれ実現される複数の業務チャットルームを処理する業務チャットルーム処理段階と、
業務チャットルーム単位で前記業務オブジェクトメッセージにある業務オブジェクトを業務オブジェクトデータベースに登録する業務オブジェクトデータベース処理段階と、
前記業務オブジェクトデータベースを照会して現在コンテキスト情報に応じる業務進行状況要約情報を生成する業務進行状況処理段階と、
ユーザインタラクションの発生により前記現在コンテキスト情報を業務進行状況処理部に提供して前記業務進行状況要約情報を受信し、業務チャットルームリスト又は業務オブジェクトリストに業務進行状況別に前記業務進行状況要約情報を含める業務処理段階と、を含むことを特徴とする業務チャットルーム処理装置において行われる業務チャットルーム処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務日程表示技術に関し、より詳細には、業務を表示するとき、業務進行段階と業務日程をあわせて表示して直観的に示す技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、グループウェアは、企業などの構成員がコンピュータでつながっている作業場において、互いに協力して業務を遂行するグループ作業をサポートするためのソフトウェアや当該ソフトウェアを含む構造をいう。主に、企業や機関、団体の構成員がコンピュータでつながっている作業場で協力し合って業務効率を高めるために使用するソフトウェアシステムがこれに該当する。
【0003】
グループウェアを適用することにより、企業内のコンピューターユーザが、LANなどの通信網でつながっているパーソナルコンピュータを介して、書類作成、決裁はもちろん、文書保管などの業務まで電算処理できるようになる。グループウェアには、ワープロを利用した共同執筆システム、数値計算、データベースなどの業務用ソフトウェアが1つにまとめられ、これに電子メール、電子掲示板、電子決裁、データ共有、メッセンジャー、電子会議サポートなどの通信機能が追加されている。
【0004】
グループウェアを効率的に活用するためにメッセンジャー機能が強調されているが、メッセンジャーは、ユーザ間でテキスト又はグラフィックを含むメッセージを伝達するアプリケーションに該当し、複数のユーザが参加するチャットルームとして実現される。一実施形態において、インターネットメッセンジャーは、モバイル環境(例えば、携帯電話)で実行されるモバイルメッセンジャーを含み、例えば、カカオトーク(登録商標)、ライン(LINE(登録商標))、ウィーチャット(登録商標)、フェイスブック(登録商標)メッセンジャーなどを含む。そして、業務の管理と進行において、このようなインターネットメッセンジャーが次第に多様に活用される傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-251508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、業務処理者が業務日程を滞りなく管理できるようにする業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法を提供することにある。
【0007】
また、複数の業務日程の進行状況を可視化し、業務の期限などに関連したリマインダーを提供して、業務日程を滞りなく管理できる業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による業務チャットルーム処理装置は、業務毎に開設されて、業務指示者及び業務処理者を指定した業務オブジェクトメッセージ及び非-業務オブジェクトメッセージで構成されたメッセージスレッドによりそれぞれ実現される複数の業務チャットルームを処理する業務チャットルーム処理部と、業務チャットルーム単位で前記業務オブジェクトメッセージにある業務オブジェクトを業務オブジェクトデータベースに登録する業務オブジェクトデータベース処理部と、前記業務オブジェクトデータベースを照会して現在コンテキスト情報に応じた業務進行状況要約情報を生成する業務進行状況処理部と、ユーザインタラクションの発生に応じて前記現在コンテキスト情報を前記業務進行状況処理部に提供して前記業務進行状況要約情報を受信し、業務チャットルームリスト又は業務オブジェクトリストに業務進行状況別に前記業務進行状況要約情報を含める業務処理部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
前記業務オブジェクトデータベース処理部は、前記業務チャットルームを識別する業務チャットルーム識別コード及び前記業務オブジェクトの業務指示者、業務処理者と業務締切日を決定して前記業務オブジェクトデータベースに保存し得る。
【0010】
前記業務進行状況処理部は、前記業務オブジェクトにある業務締切日の到来を区間単位で区別して前記業務進行状況要約情報を生成し得る。
【0011】
前記業務進行状況処理部は、前記業務のPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルのそれぞれの段階にある業務オブジェクトに対して前記業務進行状況要約情報を生成し得る。
【0012】
前記業務進行状況処理部は、前記業務オブジェクトにある業務進行状態の業務処理完了を区別して前記業務進行状況要約情報を補強し得る。
【0013】
前記業務処理部は、前記ユーザインタラクションにより前記業務チャットルームリストが生成されると、前記業務チャットルームリストに前記業務チャットルームの業務オブジェクトに関する前記業務進行状況要約情報を含め得る。
【0014】
前記業務処理部は、前記業務オブジェクトにある業務締切日の到来を区間単位で区別して前記業務進行状況要約情報を視覚化し得る。
【0015】
前記業務処理部は、前記ユーザインタラクションにより前記業務オブジェクトリストが生成されると、前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別に分類した業務オブジェクトリストに前記業務進行状況要約情報を含め得る。
【0016】
前記業務処理部は、前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別の業務処理者別に分類した業務オブジェクトリストに前記業務進行状況要約情報を含め得る。
【0017】
前記業務処理部は、前記ユーザインタラクションにより前記業務チャットルームがオープンされると、前記業務オブジェクトを前記業務進行状況別に分類した業務チャットルームの状況に、前記業務進行状況要約情報を含め得る。
【0018】
前記業務処理部は、前記業務チャットルームのメッセージスレッドにおいて、前記業務オブジェクトの業務進行状態が業務処理完了として処理された業務オブジェクトメッセージを視覚化し得る。
【0019】
前記業務処理部は、前記業務チャットルームのメッセージスレッドにある特定業務オブジェクトメッセージに対する前記ユーザインタラクションの受信を検出し、検出すると、前記特定業務オブジェクトメッセージの業務オブジェクトメッセージの状況に当該業務オブジェクトに関する業務オブジェクト要約情報を含め得る。
【0020】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による業務チャットルーム処理方法は、業務毎に開設されて業務指示者及び業務処理者を指定した業務オブジェクトメッセージ及び非-業務オブジェクトメッセージで構成されたメッセージスレッドによりそれぞれ実現化される複数の業務チャットルームを処理する業務チャットルーム処理段階と、業務チャットルーム単位で前記業務オブジェクトメッセージにある業務オブジェクトを業務オブジェクトデータベースに登録する業務オブジェクトデータベース処理段階と、前記業務オブジェクトデータベースを照会して現在コンテキスト情報に応じた業務進行状況要約情報を生成する業務進行状況処理段階と、ユーザインタラクションの発生により前記現在コンテキスト情報を前記業務進行状況処理部に提供して前記現在進行状況要約情報を受信し、業務チャットルームリスト又は業務オブジェクトリストに業務進行状況別に前記業務進行状況要約情報を含める業務処理段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法によれば、業務の現在進行程度や残りの期間などの業務スケジュールを一括で表示することができる。すなわち、タスク又は周期的に繰り返される業務に対してそれぞれの周期毎に期限が迫ってくるか又は到来する場合、それに対して業務処理者に直観的に認知可能な可視的なデータを提供することができ、これにより、業務日程を滞りなく管理することができる。
【0022】
また、同時多発的に発生する複数の業務に対してプログレッシブバーにより日程進行状況を可視化し、業務の期限などに関連したリマインダーを提供することができ、これにより、業務日程を滞りなく管理できる業務チャットルーム処理装置及び業務チャットルーム処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態による業務チャットルーム処理システムを説明する図である。
図2図1の業務チャットルーム処理装置のシステム構成を説明する図である。
図3図1の業務チャットルーム処理装置の機能的構成を説明する図である。
図4】本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法を説明するフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法の一実施例を説明するフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法の他の実施例を説明するフローチャートである。
図7a】本発明の一実施形態による業務チャットルームを説明する図である。
図7b】本発明の一実施形態による業務チャットルームを説明する図である。
図8】本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法のさらに他の実施例を説明するフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
図10a】本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
図10b】本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
図11a】本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
図11b】本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に関する説明は、構造的ないし機能的説明のための実施形態に過ぎないので、本発明の技術範囲は本明細書で説明する実施形態によって限定されない。すなわち、実施形態は多様に変更が可能であり、様々な形態を有することができるので、本発明の技術範囲は技術的思想を実現できる均等物を含む。また、本明細書で提示した目的又は効果は、特定の実施形態がこれを全て含むとか、そのような効果のみを含むという意味ではないので、本発明の技術範囲は、これにより限定されない。
【0025】
一方、本明細書に記載される用語の意味は次のように理解されるべきである。
【0026】
「第1」、「第2」などの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語により技術範囲は限定されない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名され、同様に、第2構成要素も第1構成要素と命名される。
【0027】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると記載された場合、その他の構成要素に直接的に連結されるか、中間に他の構成要素が存在する。これに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いると記載された場合は、中間に他の構成要素が存在しない。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、「~間に」と「すぐ~間に」又は「~に隣り合う」と「~に直接隣り合う」なども同様に解釈される。
【0028】
単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り複数の表現を含み、「含む」又は「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つ又はそれ以上の異なる特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しない。
【0029】
各段階において識別符号(例えば、a、b、cなど)は、説明の便宜のために用いられるものであり、識別符号は各段階の順序を説明するものではなく、各段階は文脈上明らかに特定の順序を記載しない限り、明記された順序とは異なる順に行われてもよい。すなわち、各段階は、明記された順序と同様に行われるか、実質的に同時に行われるか、反対の順序で行われることもある。
【0030】
本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に、コンピュータによって読み取り可能なコードとして実現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ格納装置などがある。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータによって読み取り可能なコードが格納されて、実行され得る。
【0031】
本明細書で使われる全ての用語は、異なる定義がない限り、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に用いられる辞書に定義されている用語は、関連する記載の文脈上で有する意味と一致するものと解釈され、本明細書において明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味を有すると解釈されない。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態による業務チャットルーム処理システムを説明する図である。
【0033】
図1を参照すると、業務チャットルーム処理システム100は、1つ以上のユーザ端末110及び業務チャットルーム処理装置130を含む。
【0034】
本発明の実施形態において、複数のユーザは1つ以上のユーザグループに含まれる。1つ以上のユーザグループは、第1ユーザグループ、第2ユーザグループなどと呼ばれる。1人のユーザが1つ以上のユーザグループに含まれてもよい。
【0035】
第1ユーザ端末110aは第1ユーザの端末である。第2ユーザ端末110bは第2ユーザの端末、第3ユーザ端末110cは第3ユーザの端末、第4ユーザ端末110dは第4ユーザの端末にそれぞれ対応する。
【0036】
ここで、第1ユーザないし第4ユーザは業務参加者であって、1つ以上の業務に共同で参加する。また、業務は、期限が定められたタスク(task)又は記録周期が定められたノートオブジェクト、すなわち、周期的ノート(note)などを含む。特に、本発明の実施形態において、業務は、業務指示者が業務期限として設定した締切日以内に当該業務を処理した結果物である業務処理結果を入力することを業務処理者に要求するタスクに該当するか、又はノートオブジェクトの周期的な作成に該当する。
【0037】
もし、当該業務に期限が予め設定されていない場合、業務処理者又は業務指示者などは当該業務の期限を別途に入力することができる。期限は正確な日付に設定してもよいが、2週又は1ヶ月などの期間に設定してもよい。
【0038】
本発明の実施形態によれば、業務指示者により指示される個別の業務中にはノートを記録するものが含まれる。業務指示者により作成が指示されて業務処理者により作成されるノートを本発明の実施形態においてはノートオブジェクトというが、ノートは指示された業務の進行状況や指示された業務の結果物又は詳細な内容などについて業務処理者が入力するテキストであるか、ファイルオブジェクト、ファイルリンクなどを含む。
【0039】
また、ノートオブジェクトは、当該業務の終了時まで周期的に入力される。業務終了時まで当該業務の指示事項と関連して周期的に記録されるノートオブジェクトを特に周期的ノートという。
【0040】
また、ノートオブジェクトが周期的に作成またはアップデートされることが要求される場合、当該ノートオブジェクトが記録されるべき周期をノート記録周期という。例えば、特定のノートオブジェクトに対して2週に1回ずつ作成することが要求される場合、業務処理者は2週に1回ずつ該当業務の処理や進行に対する周期的ノートを繰り返して入力しなければならない。この場合、周期的ノートのノート記録周期は2週に該当する。
【0041】
そして、ノート記録周期が到来する度に、業務処理者及び業務参加者に期限の到来又は経過を知らせるために業務チャットルーム処理装置130が提供する信号又はメッセージを周期的ノートリマインダーという。
【0042】
当該業務に対して、第1ユーザないし第4ユーザのいずれか1人以上のユーザは業務指示者であり、また他の1人以上のユーザは業務処理者である。業務指示者と業務処理者を除いた業務参加者は業務関係者に分類される。
【0043】
例えば、第1ユーザないし第4ユーザが参加する共同のプロジェクトがあり、当該プロジェクトに含まれるか又は従属する下位の業務が1つ以上存在し、その下位の業務としてプロジェクトを推進する過程で発生する大小の業務は、本発明の実施形態においてはタスク又はノートオブジェクトという。
【0044】
ここで、プロジェクトや業務、各タスクやノートオブジェクト、周期的ノートの進行経過や状態などを段階的に分類したものを業務進行段階と言う。
【0045】
業務進行段階は、例えば、当該業務が開始されてから一定時間が経過するまでの普通段階と、一定時間が経過して当該業務の締切日の到来が差し迫った場合の切迫段階と、当該業務の締切日が既に経過した場合の遅滞段階とに分類される。
【0046】
ノートオブジェクトの場合、業務進行段階は、例えば、ノート記録周期が開始されてから一定時間が経過するまでの普通段階と、一定時間が経過して当該回のノート記録周期の締切日の到来が差し迫った場合の切迫段階と、当該回のノート記録周期の締切日が既に経過した場合の遅滞段階とに分類される。
【0047】
そして、ノートオブジェクトが切迫段階又は遅滞段階になった後に当該回のノートの作成などノートオブジェクトのアップデートが完了されると、ノートオブジェクトの業務進行段階は再び普通状態に転換される。また、次回のノート記録周期が開始される場合にもノートオブジェクトは再び普通状態になる。
【0048】
また他の例として、業務進行段階は、PDCAサイクルに従って、進行中、確認中、補完中、補完完了などに区分される。PDCAサイクル(PDCA cycle)は、業務遂行と成果を高めるための体系的かつ効率的な業務管理手法として知られている。Pはプラン(plan)策定、すなわち、業務やプロジェクトの目標を設定し、その実現のための具体的な戦略と活動計画を策定することを意味する。そして、Dは、業務遂行(do)、すなわち、計画が策定された事項に対して規定、指針、標準などに従って実際に業務を処理することを意味する。そして、Cは、確認(check)、すなわち、Dの業務遂行結果を確認した後、これを分析及び評価して最初に設定された目標との差の有無を点検し、改善又は是正する部分を探し出す段階である。そして、Aは、実行(act)を意味するが、前のC段階で確認された問題点と改善点などを反映して既存の業務遂行結果を修正したり、業務内容を再処理したりするなどの改善と補完のために必要な事項を実行する段階である。
【0049】
すなわち、業務指示者により業務指示内容が生成されると(Plan、P)、当該業務の業務進行段階は「進行中」となる。また、業務指示内容に相応して業務処理者が業務を処理した後、その結果として業務処理内容をアップロードすると(Do、D)、当該業務の業務進行段階は「確認中」となる。
【0050】
また、「確認中」であるタスクに対して、業務指示者が業務処理内容を確認し(Check、C)、当該タスクを終了させる。この場合、当該タスクの業務進行段階は「終了」となる。それに対して、業務指示者が業務処理内容を確認した後、業務処理内容に対して業務補完を要求する。このように、業務補完要求又は業務補完指示が業務指示者により生成されると、当該業務の業務進行段階は「補完中」となる。
【0051】
業務処理者が、業務補完指示の内容に相応して業務処理内容を補完し(Act、A)、当該業務補完内容が業務処理者によりアップロードされた場合、又は、アップロードされた業務補完内容が業務指示者により確認された場合、当該業務の業務進行段階は「補完完了」に設定される。そして、それぞれの業務は業務進行段階に応じて分類されて配置される。
【0052】
業務チャットルーム処理装置130は、少なくとも1つのユーザ端末110にネットワークを介して接続されるコンピューティング装置に該当する。一実施形態において、業務チャットルーム処理装置130は、1人のユーザに関連した他のユーザが構成員、すなわち、業務参加者として含まれる少なくとも1つ以上のユーザグループを管理する。
【0053】
一実施形態において、業務チャットルーム処理装置130は、ユーザ端末110に設置された共有フォルダエージェントを介してユーザ端末110に接続される。ここで、共有フォルダエージェントは、ユーザ端末110に設置されると、ユーザ端末110の承認の下、ユーザ端末110と業務チャットルーム処理装置130とを相互連動可能にするソフトウェアであるエージェントプログラムに該当する。
【0054】
共有の対象となるフォルダやファイルは、業務チャットルーム処理装置130が提供する共有フォルダ内に位置してもよいが、これに限定されない。共有の対象となるフォルダやファイルは、業務チャットルーム処理装置130が提供する共有フォルダ又はファイル共有者の個人フォルダに位置してもよい。
【0055】
ユーザ端末110は、業務チャットルーム処理装置130にネットワークを介して接続されるコンピューティング装置に該当し、例えば、デスクトップ、ノートパソコン、タブレットPC、又はスマートフォンなどで具現される。
【0056】
一実施形態において、ユーザ端末110のうちの少なくとも1つはモバイル端末であってもよく、業務チャットルーム処理装置130にセルラー通信又はWi-Fi(登録商標)通信で接続される。他の実施形態において、ユーザ端末110のうちの少なくとも1つはデスクトップであってもよく、業務チャットルーム処理装置130にインターネットを介して接続される。
【0057】
図2は、図1の業務チャットルーム処理装置のシステム構成を説明する図である。
【0058】
図2を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、プロセッサ210、メモリ230、ユーザ入出力部250、及びネットワーク入出力部270を含む。
【0059】
プロセッサ210は、本発明の実施形態による業務チャットルーム処理プロシージャを実行し、このような過程で読み込まれるか又は作成される(書き込まれる)メモリ230を管理し、メモリ230に含まれる揮発性メモリと不揮発性メモリとの同期化時間をスケジューリングする。
【0060】
プロセッサ210は、業務チャットルーム処理装置130の動作全般を制御し、メモリ230、ユーザ入出力部250、及びネットワーク入出力部270と電気的に接続されて、これらの間のデータの流れを制御する。プロセッサ210は、業務チャットルーム処理装置130のCPU(Central Processing Unit)として具現される。プロセッサ210のより具体的な動作内容については、後述する図3を参照して詳細に説明する。
【0061】
メモリ230は、SSD(Solid State Disk)又はHDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性メモリで具現されて、業務チャットルーム処理装置130に必要なデータ全般の保存に使われる補助記憶装置を含んでもよく、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリで具現された主記憶装置を含む。このように、メモリ230は、揮発性及び不揮発性メモリで具現され、もし不揮発性メモリで具現される場合は、ハイパーリンクを介して接続されるように具現される。
【0062】
ユーザ入出力部250は、ユーザ入力を受信するための環境及びユーザに特定情報を出力するための環境を含み、例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド、グラフィックタブレット、スキャナ、タッチスクリーン、キーボード又はポインティング装置などのアダプタを含むかこれに接続される入力装置、及びモニタ又はタッチスクリーンなどのアダプタを含む出力装置を含む。一実施形態において、ユーザ入出力部250は、遠隔接続により接続されるコンピューティング装置に該当し、その場合、業務チャットルーム処理装置130はサーバとしての役割を果たす。
【0063】
ネットワーク入出力部270は、ネットワークを介してユーザ端末110に接続するための環境を含み、例えば、LAN(Local Area Network)通信のためのアダプターを含む。
【0064】
業務チャットルーム処理装置130は、ユーザ入出力部250又はネットワーク入出力部270を介して後述する業務表示要求信号のようなユーザ信号を受信する。
【0065】
図3は、図1の業務チャットルーム処理装置の機能的構成を説明する図である。
【0066】
図3を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルーム処理部310、業務オブジェクトデータベース処理部330、業務進行状況処理部350、業務処理部370、及び制御部390を含む。
【0067】
ただし、本発明の実施形態による業務チャットルーム処理装置130が、上述の構成部を同時に全て含まなければならないものではなく、それぞれの実施形態に応じて上述の構成部の一部は省略されてもよく、上記構成部の一部又は全部を選択的に含んで実現してもよい。
【0068】
まず、業務チャットルーム処理部310は、1人以上のユーザに関するユーザ情報をユーザ端末110からユーザ入出力部250を介して受信して、業務に参加するユーザのユーザ情報を保存、管理、アップデートする。
【0069】
また、業務チャットルーム処理部310は、ユーザから協業チャットルーム(又は、業務チャットルーム)のためのユーザグループの生成が要求されると、ユーザグループを生成し、各ユーザグループの名称やユーザグループの分類基準、構成員などに関する情報、ユーザグループ別にマッチングされるチャットルームの識別情報、ユーザグループ別の分類又は所属、各ユーザ又は各ユーザグループの権限管理などに関する情報を保存及び管理する。
【0070】
業務チャットルーム処理部310は、上述の過程により収集されたユーザ情報及びこれを利用して生成されたユーザグループ情報を利用して、業務参加者の一部又は全部が参加する業務チャットルームを生成する。この時、業務チャットルームは業務別に開設され、メッセージスレッドによりそれぞれ実現される。ここで、メッセージスレッドは、業務指示者及び業務処理者を指定した業務オブジェクトメッセージ及び非-業務オブジェクトメッセージで構成される。すなわち、業務チャットルーム処理部310は、業務毎に開設される複数の業務チャットルームのそれぞれを処理するように実現される。
【0071】
また、業務チャットルーム処理部310は、ユーザの所属や職位などに応じて当該ユーザのユーザグループが異なるようになる場合、所属、部署又は職位に応じてマッチングするユーザグループの識別情報を設定するか、個々のユーザに対してユーザグループを指定する場合、指定されたユーザグループに関する情報を保存する。
【0072】
業務チャットルーム処理部310は、以降、ユーザ別に業務日程を管理するか、又はタスクなどの締切日の設定を異なるようにする場合、既に収集されたユーザ情報を提供するか又は使用する。
【0073】
本発明の実施形態において、ユーザは、業務を介して要求される業務処理内容に応じて業務を処理する業務処理者と、業務処理者に業務の処理を指示する業務指示者と、その他、業務に関連した業務関係者とを含む業務参加者である。
【0074】
業務オブジェクトデータベース処理部330は、業務チャットルーム単位で業務オブジェクトメッセージにある(すなわち、含まれる)業務オブジェクトを業務オブジェクトデータベースに登録する。ここで、業務オブジェクトメッセージは、メッセージスレッドに含まれるメッセージであって、業務指示者及び業務処理者を指定する業務メッセージに該当する。非-業務オブジェクトメッセージは、業務オブジェクトメッセージではないメッセージであって、チャットメッセージに該当する。従って、業務オブジェクトメッセージから導出される業務オブジェクトは、タスク、周期が設定されたノートオブジェクトなどを含む。ここでは、業務オブジェクトについて、タスクを例にして説明するが、業務オブジェクトがノートオブジェクトに該当する場合にも同一に適用される。
【0075】
業務オブジェクトデータベース処理部330は、業務チャットルーム単位でメッセージスレッドの業務オブジェクトメッセージを検出し、当該業務オブジェクトメッセージから業務オブジェクトを生成して業務オブジェクトデータベースに登録する。業務オブジェクトデータベースは、業務オブジェクトを専用にして保存及び管理するデータベースに該当する。
【0076】
また、業務オブジェクトデータベース処理部330は、業務チャットルームを識別する業務チャットルーム識別コード及び業務オブジェクトの業務指示者、業務処理者と業務締切日を決定して業務オブジェクトデータベースに保存する。業務オブジェクトは、業務指示者、業務処理者、及び業務内容を含んで生成され、業務チャットルームは、業務オブジェクトを生成する専用インターフェースを提供する。業務オブジェクトデータベース処理部330は、業務オブジェクトに連関した情報として業務指示者、業務処理者を決定し、業務オブジェクトに設定された期限に応じて業務締切日を決定する。
【0077】
例えば、業務オブジェクトがノートオブジェクトである場合、ノートオブジェクトのアップデートや作成の繰り返し周期であるノート記録周期に関する情報及び/又は当該ノートオブジェクトの周期的ノート記録が最終的に終了する期限としてそれぞれの業務毎に設定される業務期限に関する情報が、業務オブジェクトとともに業務オブジェクトデータベースに格納される。また、業務オブジェクトデータベース処理部330は、当該業務オブジェクトメッセージに関連した業務チャットルームの識別コードを決定して業務オブジェクトデータベースに登録する。業務オブジェクトデータベース処理部330は、業務オブジェクトに対するアクセス又はオープン、編集などが可能な権限が設定された場合、当該情報もともに業務オブジェクトデータベースに登録する。
【0078】
一方、業務チャットルームの識別コードは、業務チャットルームを識別する識別情報であって、生成時点や生成位置、生成者及び参加者に関する情報が反映されて業務チャットルームに固有に生成される。
【0079】
業務進行状況処理部350は、業務オブジェクトデータベースを照会して現在コンテキスト情報に応じた業務進行状況要約情報を生成する。コンテキスト情報は、特定の業務オブジェクトを基準に業務表示要求信号を受信した時点の状況情報に該当する。例えば、コンテキスト情報は、業務オブジェクトの類型情報、業務表示要求信号の受信時点情報、要求位置と応答位置などを含む。業務進行状況処理部350は、特定の業務オブジェクトに対して業務オブジェクトデータベースを照会した結果に応じて業務進行状況要約情報を生成する。
【0080】
一方、業務進行状況要約情報は、業務進行状況に関する統計情報、プログレッシブバー及び状態色(又は、状態色相)に関する設定情報を含む。すなわち、業務進行状況要約情報は、業務オブジェクトの業務進行段階別の状況情報と可視化(又は、視覚化)情報を含んで生成される。
【0081】
ここで、プログレッシブバーは、期間や特定過程の進行程度を表示するか、又は、過程が進行中であることをユーザに見せるウィジェットである。従って、本発明の実施形態によるプログレッシブバーは、1つの業務オブジェクトに関連した業務が予め決められた日程に従って開始されてからどれだけの時間が経過したか、業務期限、すなわち、業務締切日までどれだけ残っているかを可視化したものである。
【0082】
タスクプログレッシブバーは、タスクの日程を示すプログレッシブバーに該当し、個々のタスクごとに生成及び更新される。特定のタスクに相応する業務日程の開始日(タスク開始日)と締切日(タスク締切期限)は、タスクプログレッシブバーの開始点と終了点にそれぞれ対応する。
【0083】
すなわち、タスクプログレッシブバーは、特定のタスクの開始日から当該タスクの締切日までの全体タイムラインのうち、現時点でどれだけ日時が流れたのかを時間の流れに応じてタスク単位で可視化する。具体的には、タスクプログレッシブバーは、タスク開始日から現在までどれだけ日時が経過したのかをスクロールバーの位置によってリアルタイムに示し、スクロールバーの位置は現時点を基準に継続してアップデートされ、新しいタスクが生成されるか、又はタスクがリセットされる度に更新される。業務進行状況処理部350は、業務進行状況要約情報にタスクプログレッシブバーを含める。
【0084】
また、業務進行状況処理部350は、業務オブジェクトにある(すなわち、設定された)業務締切日の到来を区間単位で区別して業務進行状況要約情報を生成する。より具体的に、業務進行状況処理部350は、業務期限が差し迫っているか又は経過しているかに応じて業務の進行段階を2つ以上の段階に区分して設定する。業務進行状況処理部350は、ユーザ端末110から入力される業務指示と補完指示、又は、これに対する業務処理又は業務補完、周期的ノートの記録などの日程に応じて、各業務の業務進行段階を設定する。
【0085】
例えば、業務進行状況処理部350は、業務オブジェクトに関連した業務が開始されると、当該業務の業務進行段階を普通段階に設定し、以後、予め設定された期間が経過すると、業務進行段階を切迫段階に変更する。そして、業務期限により算定された締切日が経過すると、業務進行状況処理部350は、業務進行段階を遅滞段階に変更する。
【0086】
また、業務進行状況処理部350は、当該業務をユーザ端末110のディスプレイに提供するとき、当該業務に設定された業務進行段階に相応する色で表示されるようにする。または、業務進行状況処理部350は、それぞれの業務の進行段階に応じて各業務を表示するとき、相異なる色、サイズ、明るさ、背景色、枠の色、フォント、陰影、濃度、点滅などを適用して、業務進行段階別に各業務が視覚的に区分されるように表示する。
【0087】
例えば、業務進行状況処理部350は、業務オブジェクトに関連した業務の業務進行段階の設定時に、業務進行段階別に色などを設定し、各業務に対して現在設定されている業務進行段階に応じて当該業務の色などの表示方式を選定してユーザのディスプレイに提供する。
【0088】
そして、このような色などの差等的表示方式は当該業務オブジェクトを表示する時はいつでも適用される。クラウドやイントラネット、共有フォルダなどにより業務データベースにユーザ端末110が接続されるとき、業務進行状況処理部350は、それぞれの業務を業務進行段階別の色で表示して業務進行状況要約情報として生成し、業務チャットルーム処理装置130は当該業務進行状況要約情報を業務のリストとともに提供する。
【0089】
業務を業務進行段階に応じて異なる表示方式で表示することは、当該業務に相応するアイコン、業務名、ファイル名、文書名、当該業務を伝送するか又は共有するメッセージ、通知ウィンドウ、当該業務に関連したリマインダーなどを業務進行段階に相応する表示方式で表示することを含む。そして、ここで、表示方式を異にするとは、アイコンや業務名、ファイル名などに異なる色、サイズ、明るさ、背景色、枠の色、フォント、陰影、濃度、点滅などを適用することを含む。
【0090】
また、業務チャットルームを介してユーザが特定の業務オブジェクトメッセージを共有するか又は伝送する場合にも、業務チャットルーム処理装置130は、当該業務に相応するアイコンなどを業務進行段階に相応する色で表示する。
【0091】
また、これ以外にも、電子メールによりユーザが特定業務を添付して伝送する場合にも、業務チャットルーム処理装置130は当該業務に相応するアイコンやファイル名などを業務進行段階に相応する色で表示する。
【0092】
また、ユーザが当該業務を業務参加者などによりアクセス可能なウェブページにアップロードする場合にも、業務チャットルーム処理装置130は、当該業務に相応するアイコン又はファイル名、サムネイルなどを業務進行段階に相応する色で表示されるようにする。
【0093】
本発明の実施形態によれば、業務チャットルーム処理装置130は、これ以外にも様々な経路で該当業務を表示するか、又はユーザの閲覧に提供する全ての場合において、業務の進行段階に応じた色で該当業務を表示する。
【0094】
ここでは、主に色を例にして説明したが、業務の進行段階に応じて該当業務を差等的に表示する方式は色の変更や差等化に限らず、上述したようにサイズ、明るさ、背景色、枠の色、フォント、陰影、濃度、点滅などの様々な実施形態が適用される。
【0095】
また、業務進行状況処理部350は、業務のPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルのそれぞれにある業務オブジェクトに対して業務進行状況要約情報を生成する。業務進行状況処理部350は、業務プロジェクトを基本単位にして当該業務プロジェクト内に存在する全体業務オブジェクトに対する1つの業務進行状況要約情報を生成し、業務のPDCAサイクルに応じて業務オブジェクトを分類した後、業務進行段階ごとに業務オブジェクトに対する多数の業務進行状況要約情報を独立的に生成する。
【0096】
例えば、業務がタスク(task)に該当する場合、業務進行状況は「新しい」、「遂行中」、「終わり」、「確認」で構成される。「新しい」は、タスクを生成した状態として黒色で表現され、「遂行中」は、タスクの期限が十分に残っている状態の場合は青色、タスクの期限が3日以内である場合は黄色、タスクの期限が過ぎた場合は赤色で表現され、「終わり」は、業務処理者が終わりのボタンを押して確認を待機する状態として赤枠で表現され、「確認」は、タスクを確認して完了した状態として黒色で表現される。
【0097】
また、業務が周期的ノートのように所定の日程(plan)を含む場合、業務進行状況は「予定された」、「進行中」、「過ぎた」、「確認」で構成される。「予定された」は、日程の開始日が到来していない状態として黒色で表現され、「進行中」は、次回のノート記録日が十分に残っている状態である場合は青色、次回のノート記録日が3日以内である場合は黄色、次回のノート記録日が過ぎた場合は赤色で表現され、「過ぎた」は、日程の期限が過ぎたので評価を要する状態として赤枠で表現され、「確認」は、日程を確認して完了した状態として黒色で表現される。
【0098】
また、業務進行状況処理部350は、業務オブジェクトにある業務進行状態の業務処理完了を区別して業務進行状況要約情報を補強する。ここで、業務進行状態は業務進行段階に対応する。例えば、業務進行状態は、日程(plan)の場合、「予定された」、「進行中」、「過ぎた」、及び「確認」で構成され、タスク(task)の場合、「新しい」、「遂行中」、「終わり」、及び「確認」で構成される。業務進行状況要約情報は、基本的に業務進行状態において業務処理完了に該当する「確認」を除いた残りの状態に対する状態情報に該当する。業務進行状況処理部350は、業務進行状態において業務処理完了が検出された場合、当該情報を業務進行状況要約情報に追加して更新する。
【0099】
業務処理部370は、ユーザインタラクションの発生により現在コンテキスト情報を業務進行状況処理部350に提供して業務進行状況要約情報を受信し、業務チャットリスト又は業務オブジェクトリストに業務進行状況別に業務進行状況要約情報を含める。ここで、業務チャットルームリストは、特定業務プロジェクトに関連した業務チャットルームのリストに該当し、業務オブジェクトリストは、特定業務チャットルームに関連した業務オブジェクトのリストに該当する。業務処理部370は、ユーザのログイン、ユーザの選択や入力などを含むユーザインタラクションに応答して、ユーザに提供しようとする情報に関連したコンテキスト情報を決定し、当該コンテキスト情報を業務進行状況処理部350に伝達して、業務進行状況要約情報を受信する。業務処理部370は、業務チャットルームリストの業務チャットルーム別、又は業務オブジェクトリスト、業務オブジェクト別に業務進行状況要約情報を含める。
【0100】
また、業務処理部370は、ユーザインタラクションにより業務チャットルームリストが生成されると、業務チャットルームリストに業務チャットルームの業務オブジェクトに関する業務進行状況要約情報を含める。また、業務処理部370は、業務オブジェクトにある業務締切日の到来を区間単位で区別して業務進行状況要約情報を視覚化して表示する。例えば、業務チャットルームリストに表示される各業務チャットルーム別に業務進行状況に応じて業務オブジェクトの個数が相異なる色(又は、状態色)で表示される。これについては、図9を参照してより詳細に説明する。
【0101】
また、業務処理部370は、ユーザインタラクションにより業務オブジェクトリストが生成されると、業務オブジェクトを業務進行状況別に分類した業務オブジェクトリストに業務進行状況要約情報を含める。例えば、業務オブジェクトリストに関するActタブにより業務進行状況別に業務オブジェクトリストが独立的に提供される。この時、業務進行状況別に業務オブジェクトリストの上段には業務進行状況要約情報が表示される。また、業務処理部370は、業務オブジェクトを業務進行状況別の業務処理者別に分類した業務オブジェクトリストに業務進行状況要約情報を含める。例えば、業務オブジェクトリストに関するActタブにより業務進行状況別に業務オブジェクトリストが独立的に提供され、業務進行状況別の業務オブジェクトリストには業務処理者別に業務進行状況要約情報が個別に表示される。これについては、図10を参照してより詳しく説明する。
【0102】
また、業務処理部370は、ユーザインタラクションにより業務チャットルームがオープンされると、業務オブジェクトを業務進行状況別に分類した業務チャットルームの状況に業務進行状況要約情報を含める。ユーザは、業務チャットルームリストから特定の業務チャットルームを選択するユーザインタラクションにより当該業務チャットルームに進入することができ、業務処理部370は、業務チャットルームがオープンされた場合、当該業務チャットルームに関連するメッセージスレッドのメッセージを順次表示する。そのとき、業務チャットルームに関連した業務オブジェクトに関する業務進行状況要約情報がともに表示され、業務チャットルームの上段部に表示されることにより、全体的な業務状況を迅速に把握可能になる。すなわち、業務チャットルームの状況は、当該業務チャットルームに関連した業務オブジェクトを業務進行状況別に分類して表示した要約情報に該当する。
【0103】
また、業務処理部370は、業務チャットルームのメッセージスレッドにおいて、業務オブジェクトの業務状態が業務処理完了として処理された業務オブジェクトメッセージを視覚化する。すなわち、業務処理部370は、業務チャットルームがオープンされると、メッセージスレッドのメッセージを順次表示し、メッセージは業務オブジェクトとの関連性に応じて業務オブジェクトメッセージと非-業務オブジェクトメッセージに分類される。業務オブジェクトメッセージの場合、当該業務の進行状態が業務処理完了状態である場合、業務終了のために業務確認が必要な状態であるで、他のメッセージよりも視覚的に強調された形態で表示される。例えば、業務処理完了として処理された業務オブジェクトメッセージの場合、業務チャットルーム内で赤枠と赤文字で強調されたメッセージの形態で表示される。ただし、赤枠のみで表示されるだけで、文字は赤色でない場合、当該メッセージは業務処理が遅滞された状態のメッセージに該当する。
【0104】
一方、業務処理部370は、業務オブジェクトメッセージの場合、業務進行状況別に視覚化して業務チャットルーム内に表示する。すなわち、業務オブジェクトメッセージは業務進行状況に応じて相異なる色で強調された形態のメッセージとして表示される。
【0105】
また、業務処理部370は、業務チャットルームのメッセージスレッドにある特定業務オブジェクトメッセージに対するユーザインタラクションの受信を検出し、検出すると、特定の業務オブジェクトメッセージの業務オブジェクトメッセージ状況に当該業務オブジェクトに関する業務進行状況要約情報を含める。ユーザは、業務チャットルーム内に表示された業務オブジェクトメッセージに対してユーザインタラクションとして選択動作を行い、選択された業務オブジェクトメッセージの場合、業務進行状況要約情報を当該業務オブジェクトメッセージの特定領域に表示する。
【0106】
制御部390は、業務チャットルーム処理装置130の全体的な動作を制御し、業務チャットルーム処理部310、業務オブジェクトデータベース処理部330、業務進行状況処理部350、及び業務処理部370間の制御の流れ又はデータの流れを管理する。
【0107】
図4は、本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法を説明するフローチャートである。
【0108】
図4を参照すると、業務は、タスク又はノートオブジェクトに該当する。すなわち、業務の処理には当該業務に関連したノートオブジェクトを生成して記録することが含まれる。ノートオブジェクトは、業務の進行状況や詳細内容などに対して業務処理者などが入力するテキスト、ファイルオブジェクト、ファイルリンクなどを含む。そして、ノートオブジェクトは当該業務が完全に終結するまで周期的に作成される。業務が終結するまで当該業務に関して周期的に記録されるノートを周期的ノートという。
【0109】
このように業務に関連して記録されるノートオブジェクトが周期的に入力されることが要求される場合、当該周期的ノートが記録されるべき周期をノート記録周期という。例えば、特定業務の場合、2週に1回ずつ周期的にノートを記録しなければならないと業務指示者が指定する場合、業務処理者は業務が開始されてから2週に1回ずつ該当業務の処理や進行に対する周期的ノートを入力しなければならない。この場合、周期的ノートの記録周期は2週になる。
【0110】
ここで、ノートオブジェクトのアップデートは、ノートオブジェクトの新規作成、ノートオブジェクトの追加、ノートオブジェクトの内容や設定の修正、編集、ノートオブジェクトに関連したファイルオブジェクトの追加、ノートオブジェクトに関連したユーザ信号入力のうちの1つ以上である。
【0111】
まず、業務チャットルーム処理装置130は、業務指示者又は業務参加者などの要求によりタスク又はノートオブジェクトを生成する(S410)。業務チャットルーム処理装置130には、タスク又はノートオブジェクトの生成のために、ユーザ端末110から業務に相応する資料と業務指示内容、業務参加者などに関する情報が入力される。この時、ノートオブジェクトが周期的ノートである場合は、ノート記録周期に関する情報も共に入力される。
【0112】
また、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームを生成する(S420)。業務チャットルームは、業務指示者、業務処理者などが参加するチャットルームである。ここで、タスク又はノートオブジェクトの生成(S410)と業務チャットルームの生成(S420)は、必ずしも先後関係にある必要はなく、2つの段階間の順序は入れ替わっても構わない。特に、業務チャットルームが先に生成された後、業務チャットルームから提供されるユーザインタフェースを介してタスク又はノートオブジェクトが生成される。
【0113】
業務チャットルーム処理装置130は、ユーザから入力された当該業務の業務日程情報に基づいて、タスク締切日、ノート記録周期、及び/又はノート記録周期に応じた周期的ノートアップデート期限などを設定する(S430)。業務チャットルーム処理装置130は、当該業務に対して設定された業務日程情報に基づいて当該業務の締切日、周期的ノートアップデート期限などを把握又は設定する。
【0114】
例えば、タスクの生成を要求したユーザが当該タスクの締切日を直接入力する場合、その締切日が当該タスクの締切日に設定される。または、特定の時点を指定してタスクの開始日として保存し、当該タスクの進行期間が入力される場合、業務チャットルーム処理装置130は、当該タスクのタスク締切日を算出して設定する。例えば、タスクの開始日が2021年1月1日であり、タスクの処理期限が2週であると、当該タスクの締切日は1月15日に設定される。
【0115】
また他の例として、ノートオブジェクトの生成を要求したユーザが当該ノートオブジェクトのノート記録締切日を直接入力する場合、その締切日が当該ノートオブジェクトのアップデート締切日に設定される。または、特定時点を指定してノートオブジェクトのノート記録周期開始日として保存し、当該ノートオブジェクトのノート記録周期が入力される場合、業務チャットルーム処理装置130は、当該ノート記録周期の現在の回の周期的ノートアップデート期限を導出し、これにより締切日を設定する。
【0116】
例えば、ノートオブジェクトの1番目のノート記録周期の開始日が2021年1月1日であり、ノート記録周期が2週であると、そのノートオブジェクトの1回目の周期的ノートアップデート期限は1月14日に設定される。ノートオブジェクトの1回目の周期的ノートアップデートが期限内に完了した場合、2回目のノート記録周期は実施形態によって1月15日又は1回目の周期的ノートアップデートが完了した翌日に開始される。
【0117】
業務チャットルーム処理装置130は、タスク日程、すなわち、タスク開始日とタスク締切日などの期限情報を利用してタスクプログレッシブバーを生成する。また、業務チャットルーム処理装置130は、ノートオブジェクトの業務日程、すなわち、当該ノートオブジェクトが開始される時点を示すノート周期開始日と当該ノートオブジェクトが全体終了する時点を示すノートオブジェクト終了日、各回別のノート記録周期の開始日とノート記録周期、各回別の周期的ノートアップデート期限などの業務日程情報又は期限情報を利用してノート周期プログレッシブバーを生成する(S440)。
【0118】
プログレッシブバーは、タスク又はノートオブジェクトの期限情報又は業務日程情報に応じて、当該業務が開始される時点を示す業務開始日と当該業務が完了されなければならない時点を示す業務締切日をそれぞれ開始点と終了点として有する。そして、業務開始日から現在まで経過した日時及び現在から業務締切日までの残りの日時をスクロールバーなどを利用して表示する。そして、プログレッシブバーには業務締切日(又は、ノート記録周期締切日)まで、現在の残り日数、残り日が表示される。
【0119】
その後、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理者又は業務指示者などから業務表示要求信号を受信するか、業務チャットルーム参加者のいずれか1人以上が業務チャットルームを介してタスク又はノートオブジェクトを伝送する場合、業務チャットルームを介してタスク又はノートオブジェクトを提供する(S450)。
【0120】
ここで、業務表示要求信号は、ユーザが業務チャットルーム処理装置130に特定の業務を閲覧又はアクセスするためにディスプレイに提供することを要求するユーザ信号である。そして、ユーザが業務表示要求信号により要求する業務は1つ以上である。すなわち、ユーザは業務表示要求信号により複数のタスク及び/又は周期的ノートに対して業務チャットルームを介して閲覧などを要求する。
【0121】
また、業務表示要求信号は、当該タスク又はノートオブジェクトが含まれたリストを閲覧するか、当該タスク又はノートオブジェクトに相応するファイルをオープンするためにアクセスする場合、当該タスク又はノートオブジェクトをチャットルームを介して共有又は伝送する場合、当該タスク又はノートオブジェクトを電子メールに添付するために読み込む場合など、業務に相応するアイコンや画像などがディスプレイされる様々な状況で入力される。
【0122】
そして、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームに、タスク又はノートオブジェクトとともに、当該タスク又はノートオブジェクトに相応するプログレッシブバーをあわせて表示する(S460)。
【0123】
図5は、本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法の一実施例を説明するフローチャートである。
【0124】
図5を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務参加者に関する情報を利用して当該業務参加者が参加する業務チャットルームを生成する(S510)。業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームを介してタスク生成のためのユーザインタフェース(UI)を提供する(S520)。
【0125】
その後、業務チャットルーム処理装置130は、タスク生成のために業務指示内容と業務指示者、業務処理者、業務期限などに関する情報をユーザインタフェースを介して受信し、ユーザは、タスク生成や進行のために必要なファイルオブジェクトや資料を業務チャットルームのユーザインタフェースを介してアップロード又はダウンロードする。業務チャットルーム処理装置130は、入力された情報や信号、資料を利用してタスクを生成する(S530)。
【0126】
タスクを生成してから日時が経過することにより、タスク締切日が差し迫ってくる。ここで、差し迫ることの基準は、使用者又は業務チャットルーム処理装置130内のデフォルト設定などにより指定される。例えば、タスク締切日以前の一週間又は3日前、業務チャットルーム処理装置130は当該タスクのタスク締切日が差し迫っていると判断する。
【0127】
業務チャットルーム処理装置130は、現在タスク締切日が差し迫っているか否かを判断し(S540)、タスク締切日が差し迫っている場合にはリマインダー及びタスクプログレッシブバーを生成する(S550)。そして、業務チャットルーム処理装置130は、生成されたリマインダー及び/又はタスクプログレッシブバーを業務チャットルームを介して伝送する(S560)。この時、タスクの締切日が差し迫っていることを知らせるリマインダーは、タスク締め切りリマインダーと言う。
【0128】
もし、タスク締切日までの期限が差し迫った場合、業務チャットルーム処理装置130は、タスク締め切りマインダーを業務チャットルームを介して業務処理者に提供する。この場合、タスク締め切りリマインダーは、業務チャットルーム内のチャットメッセージの1つとして伝送される。
【0129】
そして、業務チャットルーム処理装置130が締切日が差し迫っていることによるタスク締め切りリマインダーを業務チャットルームを介して提供する場合、タスク締め切りリマインダー発送時点に相応するタスクプログレッシブバーを当該リマインダーとともに提供する。
【0130】
もちろん、このようなタスク締め切りリマインダーは必ずしも業務チャットルームを介して伝送されず、当該業務チャットルーム利用せずにプッシュ通知の形態で業務処理者などのユーザ端末110に伝送されてもよい。この場合、タスク締め切りが差し迫っていることをを知らせるプッシュ通知をタスク締め切りプッシュ通知と言う。
【0131】
タスク締め切りプッシュ通知には、現在のタスク締切日までの残りの日数と、リマインダーやプッシュ通知が繰り返して発送された場合、既に発送されたタスク締め切りリマインダーの累積個数のうちの1つ以上に関する情報をさらに含む。
【0132】
もし、タスクが開始されてから日時が経過したが、まだタスク締切日が差し迫っていない場合、業務チャットルーム処理装置130は、タスクプログレッシブバーを生成し(S570)、業務参加者のいずれか1人以上から業務チャットルームを介するタスク提供要求があった場合、当該タスクとタスクプログレッシブバーを業務チャットルームを介して提供する(S580)。
【0133】
一方、業務チャットルーム処理装置130は、業務参加者に当該業務参加者が連関しているか又はアクセス権限を有する1つ以上のタスクのリストを提供するが、このようなタスクリスト情報は、1つ以上のタスク名を含む。業務チャットルーム処理装置130がタスクリストを表示するとき、個々のタスクに当該タスクの期限情報や日程に関する情報を各タスクとマッチングして一緒に表示する。
【0134】
このような場合、例えば、個々のタスク別に、タスクの締切日までに残った日数などがタスクリスト上のタスク名と一緒に表示される。すなわち、業務チャットルーム処理装置130は、タスクリストを表示するとき、各タスク別に締切日まで残った日数又はタスク締め切りリマインダーの累積個数のうちの1つ以上をタスクリスト情報と一緒に提供する。
【0135】
タスクの期限情報に応じたタスク締切日が経過したが、タスク締切日まで業務処理者により完了されなければならない業務が完了していない場合、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理者の端末にタスク締め切りリマインダーを発送する。また、業務チャットルーム処理装置130は、タスク締切日が経過した時から当該タスクにより指示された業務が完了するまで、タスク締め切りリマインダーを繰り返して伝送する。
【0136】
また、タスク又はタスクプログレッシブバーは、業務の進行段階に応じて区分される。そして、業務チャットルーム処理装置130は、業務表示要求信号により要求されたタスクを表示する前に、当該タスクの現在日程情報とそれによるタスクの業務進行段階を示す状態情報を把握する。タスクの業務進行段階は、例えば、通常状態、切迫状態、遅滞状態に分類される。
【0137】
業務が開始された開始日から業務処理結果が入力されるまで、開始日から予め設定された期間が経過するまで、タスクの業務進行段階は通常段階に、予め設定された期間が経過した後に締切日が到来するまで、タスクの業務進行段階は切迫段階に、締切日が経過した後、タスクの業務進行段階は遅滞段階に設定される。タスクプログレッシブバーは、タスクと同一の業務進行段階を有する。
【0138】
従って、タスクにより指示された業務がまだ遂行されていない場合、タスク開始日後から予め設定された期間が経過してタスク締め切りリマインダーが発送されるまでタスクプログレッシブバーの業務進行段階は通常状態に、タスク締め切りリマインダーが最初に発送された時からタスク締切日までタスクプログレッシブバーは切迫状態に、タスク締切日が経過した後にタスクプログレッシブバーは遅滞状態に、業務進行段階による状態情報が分類される。タスクにより指示された業務が完了された場合、切迫状態又は遅滞状態は解除される。
【0139】
業務チャットルーム処理装置130は、タスクプログレッシブバーが通常状態又は切迫状態である場合、タスクプログレッシブバーにタスク締切日までの残りの日数を状態情報と一緒に表示し、タスクプログレッシブバーが切迫状態又は遅滞状態である場合は、タスクプログレッシブバーにタスク締め切りリマインダーが送信された累積回数を状態情報と一緒に表示する。従って、切迫状態ではタスクプログレッシブバーに締切日まで残っている日時と繰り返して伝送されたリマインダーの累積個数が同時に表示される。
【0140】
本発明の実施形態によれば、タスク(又は、ノートオブジェクト)は、業務指示者と業務処理者のいずれか1人が参加するチャットルームだけでなく、電子メールなどにより表示される場合にも、タスクとともに当該タスクに相応するタスクプログレッシブバー(又は、ノート周期プログレッシブバー)があわせて表示される。
【0141】
また、タスクに関連したタスク締め切りリマインダーもタスクプログレッシブバーと一緒に表示されてもよく、ここで、伝送されるタスク締め切りリマインダーは、業務期限又は締切日までの残りの日時又は業務期限から現在経過した日時に関する情報のいずれか1つ以上を含む。
【0142】
これにより、複数の業務を表示する場合に特に、ユーザは、プログレッシブバーにより視覚化された情報により各タスクの進捗程度と切迫程度、遅滞可否を把握することができ、複数の業務間の緊急度や優先順位を直観的に把握し、各業務の日程と進行状況を一目で認知することができる。
【0143】
図6は、本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法の他の実施例を説明するフローチャートである。
【0144】
図6を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームを生成する(S610)。業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームを介してノートオブジェクトの生成及び/又はノートオブジェクトに関連した業務日程を設定するためのユーザインタフェースを提供する(S620)。業務チャットルーム処理装置130は、ユーザインターフェースを介して入力された情報や信号、資料を利用してノートオブジェクトを生成する(S630)。
【0145】
ノートオブジェクトを生成してから日時が経過することにより、現在の回のノート記録周期に応じた周期的ノートアップデート期限が差し迫ってくる。業務チャットルーム処理装置130は、現在周期的ノートアップデート期限が差し迫っているか否かを判断して(S640)、周期的ノートアップデート期限が差し迫っていると判断した場合、リマインダー及びノート周期プログレッシブバーを生成する(S650)。この時、リマインダーはノート周期リマインダーに該当する。
【0146】
そして、業務チャットルーム処理装置130は、生成されたリマインダー及び/又はノート周期プログレッシブバーを業務チャットルームを介して業務処理者などに伝送する(S660)。この場合、リマインダーは、業務チャットルーム内のチャットメッセージの1つとして伝送されてもよい。
【0147】
リマインダーが送信された後、業務チャットルーム処理装置130は、現在の回のノート周期アップデートが期限内に完了しているか否かを確認して(S665)、アップデートが完了していれば現在回のノート記録周期を終える(S690)。実施例に応じて、ノート記録周期の締切日が到来する前でも周期的ノートアップデートが完了していれば、該当ノート記録周期を終えることができる。または、他の実施例においては、ノート記録周期の締切日が到来する前に周期的ノートアップデートが完了されても、最初に設定されたノート記録周期による期日が全て経過してノート記録周期の締切日が到来してから、当該回のノート記録周期を終え、次回のノート記録周期を開始する。まだ現在の回の周期的ノートアップデートが完了していない場合(S665)、期限又は締切日が差し迫っているか否か、又は経過しているか否かを再び判断してリマインダーなどを提供する過程(S640ないしS660)が繰り返される。
【0148】
業務チャットルーム処理装置130は、今回のノート記録周期が終わり、ノートオブジェクトの全体終了日がまだ到来していないため、次回のノート記録周期が開始できる否かを判断する(S695)。業務チャットルーム処理装置130は、新たに開始される次回のノート記録周期がある場合、周期的ノートアップデート期限が差し迫っているか否かを再び判断する。一方、これ以上開始されるノート記録周期が残っていない場合、すなわち、ノートオブジェクトの全体終了日が到来した場合、プロセスは終了する。
【0149】
業務チャットルーム処理装置130は、現在周期的ノートアップデート期限が差し迫っているか否かを判断したが(S640)、周期的ノートアップデート期限が差し迫っていないと判断した場合、この場合にも業務チャットルーム処理装置130はノート周期プログレッシブバーを生成する(S670)。その後、業務チャットルームを介してユーザ端末110から業務要求信号などによりノートオブジェクトに対する提供が要求された場合、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルームを介してノートオブジェクトとノート周期プログレッシブバーを一緒に提供する(S680)。その後、業務チャットルーム処理装置130は、時間の経過につれて周期的ノートアップデートの期限が差し迫っているか否かを改めて判断する(S640)。
【0150】
そして、業務チャットルーム処理装置130がノートオブジェクトを提供する場合及び締切日の切迫によるノート周期リマインダーを業務チャットルームを介して提供する場合、両方とも、現時点に相応してアップデートされたノート周期プログレッシブバーが一緒に提供される。
【0151】
もちろん、このようなリマインダーは必ずしも業務チャットルームを介してのみ伝送されず、当該業務チャットルームを利用せずにプッシュ通知の形態で業務処理者などのユーザ端末110に伝送されてもよい。この場合、周期的ノートアップデート期限の切迫を知らせるプッシュ通知をノート周期プッシュ通知と言う。
【0152】
ノート周期プッシュ通知には、現在の回のノート記録周期の締切日までの残りの日数と、リマインダーやプッシュ通知が繰り返して既に発送された場合、既発送されたリマインダー又はプッシュ通知の累積個数のうちの1つ以上に関する情報をさらに含む。
【0153】
一方、業務チャットルーム処理装置130は、業務参加者に当該業務参加者が連関しているか又はアクセス権限を有する1つ以上のノートオブジェクトのリストを提供するが、このようなノートオブジェクトリスト情報は1つ以上のノートオブジェクトの名称を含む。業務チャットルーム処理装置130がノートオブジェクトリストを表示するとき、それぞれのノートオブジェクトに該当ノートオブジェクトの期限情報や業務日程に関する情報を各ノートオブジェクトとマッチングして一緒に表示する。
【0154】
このような場合、例えば、それぞれのノートオブジェクト別に周期的にノートアップデート期限まで残りの日数などが、ノートオブジェクトリスト上のノートオブジェクト名と共に表示される。すなわち、業務チャットルーム処理装置130は、ノートオブジェクトリストを表示する時、各ノートオブジェクト別に現在のノート記録周期の締切日までの残りの日数又はノート周期締め切りリマインダーの累積個数のうちの1つ以上をノートオブジェクトリスト情報と一緒に提供する。
【0155】
ノートオブジェクトのノート記録周期などによる周期的ノートアップデート期限が経過したが、該当期限までに業務処理者により完了されるべきであった業務が完了されていない場合、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理者の端末にノート周期締め切りリマインダーを発送する。また、業務チャットルーム処理装置130は、周期的ノートアップデートの期限が経過した時から当該ノートオブジェクトにより指示された業務が完了するまで、ノート周期締め切りリマインダーを繰り返して伝送する。
【0156】
そして、ノートオブジェクト又はノート周期プログレッシブバーは業務進行段階に応じて区分される。業務チャットルーム処理装置130は、業務表示要求信号により要求されたノートオブジェクトを表示する前に、当該ノートオブジェクトの現在日程情報とそれに応じるノートオブジェクトの業務進行段階を示す状態情報を把握する。ノートオブジェクトの業務進行段階は、例えば、普通状態、切迫状態、遅滞状態に分類される。
【0157】
業務が開始された開始日以後、業務処理結果が入力されるまで、開始日以後、予め設定された期間が経過するまでは、ノートオブジェクトの業務進行段階は普通段階に、予め設定された期間が経過した後、締切日が到来するまでは、ノートオブジェクトの業務進行段階は切迫段階に、締切日が経過した後、ノートオブジェクトの業務進行段階は遅滞段階に設定される。ノート周期プログレッシブバーはノートオブジェクトと同一の業務進行段階を有する。
【0158】
従って、ノートオブジェクトを介して指示された業務がまだ遂行されていない場合、ノート記録周期の開始日の後から予め設定された期間が経過してノート周期締め切りリマインダーが発送される前までは、ノート周期プログレッシブバーの業務進行段階は普通状態に、ノート周期締め切りリマインダーが最初に発送された時からノート記録周期の締切日までは、ノート周期プログレッシブバーは切迫状態に、ノート記録周期の締切日が経過した後に遅滞プログレッシブバーは遅滞状態に、業務進行段階に応じる状態情報が分類される。ノートオブジェクトを介して指示された業務が完遂された場合、切迫状態又は遅滞状態は解除される。
【0159】
業務チャットルーム処理装置130は、ノート周期プログレッシブバーが普通状態又は切迫状態である場合、ノート周期プログレッシブバーに周期的ノートアップデート期限までの残りの日数を状態情報と一緒に表示し、ノート周期プログレッシブバーが切迫状態又は遅滞状態である場合は、ノート周期プログレッシブバーにノート周期締め切りリマインダーが発送された累積回数を状態情報と一緒に表示する。従って、切迫状態ではノート周期プログレッシブバーに締切日までの残りの日時と繰り返して伝送されたリマインダーの累積個数が一緒に表示される。
【0160】
図7a及び図7bは、本発明の一実施形態による業務チャットルームを説明する図である。
【0161】
図7a及び図7bは、本発明の一実施形態による業務に関連したユーザ、すなわち、業務指示者と業務処理者などの業務参加者が参加する業務チャットルーム700の一部を示す。図7aを参照して説明する実施形態において、業務チャットルーム700に関連した業務は、タスク1、タスク2、ノートオブジェクト3として例示される。また、ユーザAは業務指示者、ユーザB及びユーザCは業務処理者である。
【0162】
業務チャットルーム700を介して、チャットメッセージ701a、702a、703aが送信され、タスクやノートオブジェクトなどの業務が共有されるか、又は業務に関連したファイルオブジェクトが伝送される。
【0163】
業務チャットルーム700を介してユーザAがタスク1を共有すると、業務チャットルーム700のチャットウィンドウを介してタスク1に相応するアイコン1(710a)が表示される。このとき、タスク1に相当するタスクプログレッシブバー715aがタスク1と一緒に業務チャットルーム700を介してタスクと共に表示される。
【0164】
また、タスク1が開始されてから一定期間が経過して業務の進行段階が切迫段階になることにより、それを通知するタスク締め切りリマインダー720aが業務チャットルーム700を介して伝送されるが、当該タスク締め切りリマインダー720aが表示されるときにも、当該タスク締め切りリマインダー720aが連関している業務、すなわち、タスク1に対するタスクプログレッシブバー715aがタスク締め切りリマインダーと一緒に表示される。
【0165】
図7bを参照すると、業務チャットルーム700を介してユーザAがノートオブジェクト3を共有すると、業務チャットルーム700のチャットウィンドウを介してノートオブジェクト3に相応するアイコン1(710b)が表示される。そのとき、ノートオブジェクト3に相応するノート周期プログレッシブバー715bがノートオブジェクト3と一緒に業務チャットルーム700を介して表示される。
【0166】
また、ノートオブジェクト3が開始された後、一定期間が経過してノートオブジェクト3の業務進行段階が切迫段階になることにより、これを通知するノート周期リマインダー720bが業務チャットルーム700を介して伝送されるが、当該ノート周期リマインダー720bが表示される時にも、当該ノート周期リマインダー720bが関連している業務、すなわち、ノートオブジェクト3に対するノート周期プログレッシブバー715bがノート周期リマインダー720bと一緒に表示される。
【0167】
図8は、本発明の一実施形態による業務チャットルームの処理方法のさらに他の実施例を説明するフローチャートである。
【0168】
図8を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務表示要求信号を入力したユーザ及び/又は業務の業務進行段階に相応して決定された色で業務を表示して提供する。
【0169】
まず、業務チャットルーム処理装置130は、業務指示者又は業務参加者などの要求により業務を生成する(S810)。ここで、業務は、業務期限が定められたタスクであるか又は周期的な記録が要求されるノート、すなわち周期的ノートである。
【0170】
ただし、図8を参照して説明する実施例において、業務は、業務指示者が業務期限として設定した締切日以内に当該業務を処理した結果物である業務処理結果を入力することを業務処理者に要求するタスクであり、1回性のタスクである場合を例にして説明する。当該業務に期限が予め設定されていない場合、業務処理者又は業務指示者などは当該業務の期限を別途に入力する。期限は正確な日付に設定されてもよく、2週又は1ヶ月などの期間に設定されてもよい。
【0171】
業務チャットルーム処理装置130は、当該業務に対して設定された業務期限に基づいて当該業務の締切日を把握するか又は設定する(S820)。その後、業務処理者又は業務指示者などから業務チャットルーム処理装置130に業務表示要求信号が入力される(S830)。ここで、ユーザが業務表示要求信号により要求する業務は1つ以上である。すなわち、ユーザは、業務表示要求信号により複数のタスク及び/又は周期的ノートに対して閲覧などを要求する。
【0172】
業務チャットルーム処理装置130は、業務表示要求信号により要求されたタスクを表示する前に、当該タスクの現在の業務進行段階を把握する(S840)。タスクの業務進行段階は、例えば、通常状態、切迫状態、遅滞状態に分類される。業務チャットルーム処理装置130は、当該タスクの開始日と締切日及び現在の日付から現在のタスクの業務進行段階を把握する。
【0173】
業務チャットルーム処理装置130は、把握された現在の業務進行段階に相応する色を選択して、当該タスクを表示する(S850)。業務表示要求信号により要求された業務が2つ以上である場合、業務チャットルーム処理装置130は、当該業務のそれぞれの現在業務進行段階に相応する色として業務に適用して表示する。
【0174】
一方、業務チャットルーム処理装置130は、周期的ノートに対しても上記と同一の動作を行い、周期的ノートの業務進行段階に応じた色などの表示方式を適用してその周期的ノートを表示する。その後、業務チャットルーム処理装置130は、周期的ノートの次回の周期が開始されるか否かを判断し、次回のノート記録周期が開始された場合、S830以後の段階を繰り返して遂行し、これ以上開始されるノート記録周期がなく、当該業務が終了された場合、全体のプロセスを終了する。
【0175】
そして、予め設定された期間が経過するなど、タスクが開始してから日時が経つにつれて、タスクが切迫段階又は遅滞段階になると、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理者に当該タスクの業務期限に対するリマインダーを提供する。そのとき、リマインダーもタスクのように現在の業務進行段階に応じた色で表示される。
【0176】
タスクは、業務指示者と業務処理者のうちの少なくとも1人が参加するチャットルームや電子メールなどにより表示される場合にも、業務進行段階に応じた色で表示される。そして、タスクに関連するリマインダーも業務指示者と業務処理者のうちの少なくとも1人が参加するチャットルームを介して表示される場合、業務進行段階に応じた色で表示される。
【0177】
これにより、複数の業務を表示する場合に特に、ユーザは、業務がどの色で表示されているかに応じて複数の業務間の緊急度や優先順位を直観的に把握することができる。また、ユーザは、業務が表示される色により業務の日程と進行状況を一目で認知することができる。
【0178】
また、特定業務が表示された場合、現在の業務進行段階が色で表現されるので、ユーザが当該業務の現在進行段階を別途に知らせる必要がないので便利である。例えば、業務期限が経過した業務の場合、ユーザは該当業務を伝送するか又は共有するだけで、該当業務が現在遅滞状態にあるということを他の業務参加者に知らせることができる。
【0179】
図9ないし図11bは、本発明の一実施形態による業務進行状況要約情報を提供する過程を説明する図である。
【0180】
図9を参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理部370によりユーザインタラクションの発生に応じて現在コンテキスト情報を業務進行状況処理部350に提供して業務進行状況要約情報を受信し、業務チャットルームリスト910、920又は業務オブジェクトリストに、業務進行状況別に業務進行状況要約情報を含める。図9において、プロジェクト(Project)タブ及びチェック(Check)タブにより業務チャットルームリスト910、920が提供され、プラン(Plan)タブ及びアクト(Act)タブにより業務オブジェクトリストが提供される。
【0181】
例えば、業務チャットルームリスト910、920は、現在生成されている業務チャットルームのリストを提供するとともに各業務チャットルーム別に日程に関する業務進行状況要約情報930、940を視覚化して提供する。また、業務オブジェクトリストは、現在生成された業務オブジェクトのリストを提供するとともに、各業務オブジェクト別にタスクに関する業務進行状況要約情報を視覚化して提供する。この時、業務進行状況要約情報930、940は業務進行状況別に区分して表示され、相異なる色で表示されて業務進行段階で業務オブジェクトの分布情報を間接的に提供する。
【0182】
一方、図9において全体業務に関連した日程及びタスクに関連した業務進行状況要約情報は、それぞれPlanタブ及びActタブ領域に視覚化されて表示される。ユーザは、特定タブを選択して、当該タブ領域内で業務チャットルームリスト910、920又は業務オブジェクトリストにアクセスすることができ、各リスト上に表示される業務チャットルーム及び業務オブジェクトごとに業務進行状況要約情報が個別に表示されて提供される。
【0183】
図10aを参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理部370を介してユーザインタラクションに反応して、業務オブジェクトを業務進行状況別に分類した業務オブジェクトリストに業務進行状況要約情報を含める。まず、業務オブジェクトリストに関するActタブ領域1010には全業務オブジェクトの業務進行状況要約情報が表示される。この時、Actタブ領域1010に表示される業務進行状況要約情報は、業務進行段階のうち、「確認」前の段階のみに基づいて生成される。ユーザがActタブを選択すると、当該業務オブジェクトが業務進行状況別に区分されて独立的な業務オブジェクトリストとして表示される。
【0184】
図10aにおいて、業務オブジェクトは、「新しい」、「遂行中」、「終わり」、及び「確認」の業務進行段階1030に応じて分類されてリストの形態で表示される。そのとき、各業務進行段階1030ごとに業務オブジェクトリストは業務処理者単位でグループ化して表示され、業務処理者単位のグループごとに業務進行状況要約情報が一緒に表示される。また、業務進行状況別に業務処理者単位でグループ化された業務オブジェクトリストの上段には業務進行状況要約情報が表示される。
【0185】
例えば、各業務進行段階1030別に業務オブジェクトリストが業務処理者単位でグループ化されて表示され、ユーザインタラクションにより特定の業務処理者が選択された場合は、当該業務処理者に関連した業務オブジェクトリストが詳細に表示される。この場合、特定の業務処理者に関連して表示される業務オブジェクトリストには、業務オブジェクト別に業務進行段階に応じたプログレッシブバーが一緒に表示されてもよく、状態色で区分して表示されてもよい。
【0186】
一方、図10bのように、プラン(Plan)タブ1050を介して提供される業務オブジェクトリストの場合、各業務進行段階1030毎に業務処理チーム単位でグループ化されて表示されてもよい。この場合、ユーザインタラクションにより特定の業務処理チームが選択された場合、当該業務処理チームに関連した業務オブジェクトリスト1070が詳細に表示され、業務オブジェクトリスト1070内において業務オブジェクト別に業務進行段階に応じたプログレッシブバー1090が一緒に表示される。この場合、プログレッシブバー1090も業務進行段階に応じて相異なる状態色で区分されて表示される。
【0187】
図11a及び図11bを参照すると、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理部370を介してユーザインタラクションにより業務チャットルームがオープンされると、業務オブジェクトを業務進行状況別に分類した業務チャットルームの状況1110、1140に業務進行状況要約情報を含めて表示する。業務チャットルーム状況1110、1140は、業務チャットルームの上段に表示されてもよく、業務チャットルームに関連した情報を表示するように実現された領域に該当する。ユーザにより特定の業務チャットルームが選択され、当該業務チャットルームにアクセスすると、メッセージスレッドのメッセージが順次表示され、ユーザにより以前に既に確認されたメッセージと確認されていないメッセージを区分して表示する。例えば、図11bにおいて、「ここまで読みました」と表示された区分線を基準に、以下のメッセージはユーザが確認していないメッセージに該当する。
【0188】
図11aの場合、業務チャットルーム内で表示される各業務オブジェクトメッセージは、業務の進行段階に応じて状態色で区分されて表示される。例えば、青色で強調されて表示される業務オブジェクトメッセージ1120の場合、業務進行段階が「遂行中」である場合に該当し、与えられた期限が十分に残っている状態に該当する。また、黄色で強調されて表示される業務オブジェクトメッセージ1130の場合、業務進行段階が「遂行中」である場合に該当し、与えられた期限が3日以内に差し迫った状態に該当する。すなわち、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルーム内で業務の進行段階に応じて業務オブジェクトメッセージを状態色で区別して表示し、業務関係者は当該業務オブジェクトにアクセスしていない状態でも関連した業務の進行状況を間接的に認知することができる。
【0189】
一方、業務チャットルーム処理装置130は、メッセージスレッドのメッセージを表示するとともに、業務オブジェクトメッセージのうち業務オブジェクトの業務進行状態が業務処理完了に該当するメッセージを選別して他のメッセージとは区別されるように表示する。例えば、業務チャットルーム処理装置130は、業務処理完了に該当する業務オブジェクトメッセージ1130の場合、他のメッセージと異なる色で表示する。図11bにおいて、赤色で強調された業務オブジェクトメッセージは、業務進行状態が「遂行中」であるにもかかわらず業務処理が遅滞して枠のみが赤色で表示された場合(1150)と、業務進行状態が業務処理完了として「終わり」に該当して評価待機状態である場合において、枠と文字がいずれも赤色で表示された場合(1160)に区分される。
【0190】
本発明による業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルーム内で表示されるタスク(task)又は日程(plan)毎に業務進行状態を直観的に理解できる視覚化された情報を提供する。すなわち、業務チャットルーム処理装置130は、業務チャットルーム内で表示されるタスク又は日程にプログレッシブバーを共に表示し、タスク又は日程を状態色に応じて表示する。また、業務チャットルーム処理装置130は、ProjectタブとCheckタブ、PlanタブとActタブにより業務チャットルームリスト及び業務オブジェクトリストをそれぞれ提供し、業務チャットルームリスト及び業務オブジェクトリストのそれぞれに対する業務進行状況要約情報を共に提供する。この時、業務進行状況要約情報にはプログレッシブバー又は状態色で表現された視覚化された情報が含まれてもよい。
【0191】
以上、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の当業者には、本発明の思想及び技術範囲から逸脱しない範囲内で本発明を多様に変更実施できることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0192】
100:業務チャットルーム処理システム
110:ユーザ端末
110a、110b、110c、110d (第1、第2、第3、第4)使用者端末
130:業務チャットルーム処理装置
210 プロセッサ
230 メモリ
250 ユーザ入出力部
270 ネットワーク入出力部
310 業務チャットルーム処理部
330 業務オブジェクトデータベース処理部
350 業務進行状況処理部
370 業務処理部
390 制御部
700 業務チャットルーム
701a、702a、703a チャットメッセージ
710a、710b アイコン
715a タスクプログレッシブバー
715b ノート周期プログレッシブバー
720a 締め切りリマインダー
720b ノート周期リマインダー
910、920 業務チャットルームリスト
930、940 業務進行状況要約情報
1010 Actタブ領域
1030 業務進行段階
1050 プラン(Plan)タブ
1070 業務オブジェクトリスト
1090 プログレッシブバー
1110、1140 業務チャットルームの状況
1120、1130、1150、1160 業務オブジェクトメッセージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10a
図10b
図11a
図11b