(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】対象物支持装置
(51)【国際特許分類】
F16F 15/06 20060101AFI20220930BHJP
F16F 15/067 20060101ALI20220930BHJP
【FI】
F16F15/06 D
F16F15/067
(21)【出願番号】P 2018219377
(22)【出願日】2018-11-22
【審査請求日】2021-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】早川 政光
【審査官】大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-069393(JP,A)
【文献】特開2008-157288(JP,A)
【文献】特開2010-053958(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 15/06
F16F 15/067
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記特定箇所に作用させる弾性部材を持ち、
左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所を含み、
前記水平方向ばね部材は左右一対の前記第一特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第一特定箇所に作用させる第一弾性部材と左右一対の前記第二特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第二特定箇所に作用させる第二弾性部材とを持ち、
左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って並び、
ここで、左右一対の前記主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項2】
左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所とを結ぶ仮想線である左右一対の特定箇所仮想線の上に各々に位置し、
前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記特定箇所に作用させる弾性部材と該弾性部材が前記ばね力を作用させる左右一対の特定箇所を左右一対の前記特定箇所仮想線の上で移動自在に固定する特定箇所固定機構とを持ち、
左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って各々に並び、
ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右
一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項3】
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある、
ことを特徴とする請求項2に記載の対象物支持装置。
【請求項4】
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある、
ことを特徴とする請求項3に記載の対象物支持装置。
【請求項5】
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差する、
ことを特徴とする請求項4に記載の対象物支持装置。
【請求項6】
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差し、
左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記
一方サポート回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項5に記載の対象物支持装置。
【請求項7】
前記テーブル支持機構が、
一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右
一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、
を有し、
左右一対の前記主リンクが一方の端部を左右一対の前記一方案内ブロックに回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項6に記載の対象物支持装置。
【請求項8】
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ、
ことを特徴とする請求項7に記載の対象物支持装置。
【請求項9】
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持ち、
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
ことを特徴とする請求項8に記載の対象物支持装置。
【請求項10】
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと左右一対のガイドリンクと左右一対の連動リンクとを持ち、
前記ガイドリンクが一方構造の側に位置する一方ガイドリンクと他方構造の側に位置
する他方ガイドリンクとを含み、
左右一対の前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、
左右一対の前記他方ガイドリンクが、一方の端部を左右一対の前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、
左右一対の前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の前記主リンクまたは左右一対の前記サポートリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の前記一方ガイドリンクまたは左右一対の前記他方ガイドリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結される、
ことを特徴とする請求項9に記載の対象物支持装置。
【請求項11】
左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心との離間距離I1と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、
左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心との離間距離I2と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、
左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心との離間距離K3と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する、
ことを特徴とする請求項10に記載の対象物支持装置。
【請求項12】
左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心とが各々に一致し、
左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心とが各々に一致する、
ことを特徴とする請求項11に記載の対象物支持装置。
【請求項13】
少なくとも2個のテーブル支持機構と、
少なくとも1個の組連動リンクと
を備え、
N個のテーブル支持機構が特定水平軸に沿って並び、
1個の前記組連動リンクが、長手方向を前記特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一方組連動回転中心の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他方組連動回転中心の回りに回転自在に連結する、
ことを特徴とする請求項12に記載の対象物支持装置。
【請求項14】
N個のテーブル支持機構と、
を備え、
上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する、
ことを特徴とする請求項13に記載の対象物支持装置。
【請求項15】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所を含み、
前記水平方向ばね部材は左右一対の前記第一特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第一特定箇所に作用させる第一弾性部材と左右一対の前記第二特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第二特定箇所に作用させる第二弾性部材とを持ち、
左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って並び、
ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項16】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所とを結ぶ仮想線である左右一対の特定箇所仮想線の上に各々に位置し、
前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記特定箇所に作用させる弾性部材と該弾性部材が前記ばね力を作用させる左右一対の特定箇所を左右一対の前記特定箇所仮想線の上で移動自在に固定する特定箇所固定機構とを持ち、
左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って各々に並び、
ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項17】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項18】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項19】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差する、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項20】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差し、
左右一対の前記
主リンクが各々の前記一方回転中心と前記
一方サポート回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項21】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
前記テーブル支持機構が、
一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右
一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、
を有し、
左右一対の前記主リンクが一方の端部を左右一対の前記一方案内ブロックに回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に連結される、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項22】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項23】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持ち、
前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項24】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと左右一対のガイドリンクと左右一対の連動リンクとを持ち、
前記ガイドリンクが一方構造の側に位置する一方ガイドリンクと他方構造の側に位置する他方ガイドリンクとを含み、
左右一対の前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、
左右一対の前記他方ガイドリンクが、一方の端部を左右一対の前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を基台に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、
左右一対の前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の前記主リンクまたは左右一対の前記サポートリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の前記一方ガイドリンクまたは左右一対の前記他方ガイドリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結される、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項25】
左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心との離間距離I1と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、
左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心との離間距離I2と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、
左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心との離間距離K3と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する、
ことを特徴とする請求項24に記載の対象物支持装置。
【請求項26】
左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心とが各々に一致し、
左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心とが各々に一致する、
ことを特徴とする請求項24に記載の対象物支持装置。
【請求項27】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持する少なくとも2個のテーブル支持機構と、
少なくとも1個の組連動リンクと
を備え、
前記テーブル支持機構が、
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、
上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、
左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、
を有し、
ここで、
前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、
前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり、
前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造であり、
N個のテーブル支持機構が特定水平軸に沿って並び、
1個の前記組連動リンクが、長手方向を前記特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一方組連動回転中心の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他方組連動回転中心の回りに回転自在に連結する、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項28】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するN個のテーブル支持機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が請求項3乃至26のうちの一つに記載のテーブル支持機構であって、
上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を支持する対象物支持装置に係る。特に、上下方向の振動に対する免震機能に注目した対象物支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水平方向の対象物支持装置(例えば、免震テーブル)として、従来より、いくつかの構成のものが考案されている。水平方向の免震テーブルは比較的容易に実現できる。免震テーブルに支えられる対象物の重量が、X-Yテーブルやベアリング等により支えられているため水平方向のばね定数を比較的小さく設定して地震時に水平加速度振動に応答できる。例えば、ベアリング等の機構で垂直方向の荷重を支え、水平方向の振動に対する抵抗力を抑制し、免震作用を効果的に発揮できる。
【0003】
一方、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、簡易な構成、かつ、低コストで実現できるものが要請されている。
【0004】
地震の波には様々な周期を持った波が重なっており、その中でも周期が0.5~1.0秒程度の波の成分が卓越している。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒より大きくすることで、対象物支持装置の地震波に対する共振を避けて、免震効果を大きくすることができる。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒、2秒、3秒、5秒と大きくするほど免震効果が大きくなる。少なくとも2秒程度にすることが好ましい。
【0005】
対象物支持装置の上下方向の固有周期を2秒程度にするためには、上下方向のばねを柔らかくすることが必要である。ここで、対象物支持装置の上下方向の固有周期を2秒程度にするためには、ばね定数が一定である場合、対象物の質量に関わらず、約1mの静的たわみが必要となることが分かっている。これは、無負荷の状態の免震装置に対象物を静かに乗せると約1m程度沈んでつりあい、この静的つりあい位置を中心に上下振動して免震効果を発揮する。対象物支持装置は、高さが1m~数十cm程度になる。免震装置の上下方向の固有周期を3秒、5秒にすると、さらに静的たわみが大きくなる。
【0006】
特に、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、一定の荷重に対しては静的たわみが極めて小さく、一定の荷重以上になると軟らかいばね定数をもつ非線形ばね特性をもつ免震装置が好ましい。
例えば、対象物をテーブルに置くと、一つの位置まで静的にたわみ、その静的吊りあい位置で静的に吊りあう。地震が発生すると、静的吊りあい位置を中心に上下に振動する。
【0007】
本願出願人、他は、 対象物が載置され基台に対して上下動するテーブルと、このテーブルと前記基台との間に設置され、前記テーブルの上下動に応じて上下方向のバネ力を生じる上下方向バネ部材と、前記テーブルと前記基台とを連結し、前記テーブルの上下動に伴って水平方向に沿って可動する水平可動部を有する連結部材と、この連結部材の前記水平可動部に係合され、当該水平可動部の可動に応じて水平方向にバネ力を生じる水平方向バネ部材と、を備え、前記連結部材は、前記テーブルの上下動に伴って相互間の離間距離が変化する前記水平可動部をそれぞれ備えた一対のリンク部材を備えると共に、当該一対のリンク部材は、それぞれの一端部が前記テーブルに回動自在に係合され、前記水平方向バネ部材は、その両端が前記各水平可動部にそれぞれ連結されている、ことを特徴とする免震装置、を考案した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
市場は、本願出願人が考案した対象物支持装置を、免震機能を維持したままより構造を簡易にすることを望んでいる。
【0009】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、免震機能を維持したままより構造を簡易にした対象物を支持できる対象物支持装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物を支持する対象物支持装置を、対象物を乗せられるテーブルと、基礎に支持される基台と、前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、を備え、前記テーブル支持機構が、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである左右一対の主リンクと、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである左右一対のサポートリンクと、を持つリンク機構と、左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる水平方向ばね部材と、を有し、ここで、前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸であり、前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造であり前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造である、ものとした。
【0011】
上記本発明の構成により、前記特定水平軸は特定の水平方向に延びる水平軸である。前記一方構造は前記テーブルまたは前記基台の一方の構造である。前記他方構造は前記テーブルまたは前記基台の他方の構造である。テーブルが、対象物を乗せられる。基台が、基礎に支持される。テーブル支持機構が、前記基台を基礎として前記テーブルを支持する。前記テーブル支持機構が上下方向ばね部材とリンク機構と水平方向ばね部材とを有する。
上下方向ばね部材が、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる。リンク機構が左右一対の主リンクと左右一対のサポートリンクとを有する。左右一対の主リンクが、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。左右一対のサポートリンクが、一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである。水平方向ばね部材が、左右一対の前記主リンクの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる。
その結果、テーブルの上下運動に伴って左右一対の主リンクとサポートリンクとが一方サポート回転中心の回りに揺動し、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
【0012】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0013】
また、前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を作用させる弾性部材を持つ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を作用させる弾性部材を持つ。
その結果、テーブルの上下運動に伴って特定箇所の離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
【0014】
また、左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所を含み、前記水平方向ばね部材は左右一対の前記第一特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第一特定箇所に作用させる第一弾性部材と左右一対の前記第二特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第二特定箇所に作用させる第二弾性部材とを持ち、左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って並び、ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所を含む。前記水平方向ばね部材は左右一対の前記第一特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第一特定箇所に作用させる第一弾性部材と左右一対の前記第二特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第二特定箇所に作用させる第二弾性部材とを持つ。左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って並ぶ。ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である。
その結果、テーブルの上下運動に伴って第一特定箇所と第二特定箇所の離間距離が変動し、複数の弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
【0015】
また、左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所とを結ぶ仮想線である左右一対の特定箇所仮想線の上に各々に位置し、前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記特定箇所に作用させる弾性部材と該弾性部材が前記ばね力を作用させる左右一対の特定箇所を左右一対の前記特定箇所仮想線の上で移動自在に固定する特定箇所固定機構とを持ち、左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って各々に並び、ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の特定箇所が左右一対の第一特定箇所と左右一対の第二特定箇所とを結ぶ仮想線である左右一対の特定箇所仮想線の上に各々に位置する。前記水平方向ばね部材は左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記特定箇所に作用させる弾性部材と該弾性部材が前記ばね力を作用させる左右一対の特定箇所を左右一対の前記特定箇所仮想線の上で移動自在に固定する特定箇所固定機構とを持つ。左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とが左右一対の主リンク仮想線に沿って各々に並ぶ。ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である。
その結果、テーブルの上下運動に伴って特定箇所仮想線の上で移動できる特定箇所の離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
【0016】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離H1だけ離れる。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離H1だけ離れる。
その結果、設計の自由度が増える。
【0017】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0018】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0019】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致し、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致し、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0020】
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2とが一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2とが一致する。
その結果、テーブルを安定して支持できる。
【0021】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1より長い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1より長い。
その結果、設計の自由度が増える。
【0022】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2より長い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2より長い。
その結果、設計の自由度が増える。
【0023】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある。
その結果、設計の自由度が増える。
【0024】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある。
その結果、設計の自由度が増える。
【0025】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記特定箇所が左右一対の主リンク仮想線に挟まれた内側の空間に位置する。ここで、左右一対の主リンク仮想線は左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である、
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記特定箇所が左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である左右一対の主リンク仮想線に挟まれた内側の空間に位置する、
その結果、設計の自由度が増える。
【0026】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記リンクを正面に見て左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所でで交差する。
その結果、設計の自由度が増える。
【0027】
また、左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差し、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクを正面に水平に見て左右一対の前記主リンクを正面に見て、左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心より他方構造の側に位置する箇所で交差する。左右一対の前記リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
その結果、設計の自由度が増える。
【0028】
また、前記テーブル支持機構が、一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、を有し、左右一対の前記主リンクが一方の端部を左右一対の前記一方案内ブロックに回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に連結される。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記テーブル支持機構が、一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される左右一対の一方案内ブロックと左右一対の該一方案内ブロックを特定水平軸に沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道に沿って各々に移動自在に案内する左右一対の一方案内機構とを持つ一方水平移動案内機構と、を有する。左右一対の前記主リンクが一方の端部を左右一対の前記一方案内ブロックに回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に連結される。
その結果、サポートリンクと主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
【0029】
また、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記リンク機構の一方サポートリンクが他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される、
その結果、サポートリンクと一方サポートリンクとが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
【0030】
また、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持ち、前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと他方の端部を左右一対の該主リンクのうちの少なくともひとつの該主リンクに回転中心である他方サポート回転中心の回りに回転自在に連結され一方の端部を前記一方構造に回転中心である一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持されるリンクである一方サポートリンクとを持つ。前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される。
その結果、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際の一方のサポートリンクの一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
【0031】
また、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクとガイドリンクと連動リンクとを持ち、前記ガイドリンクが一方構造の側に位置する一方ガイドリンクと他方構造の側に位置する他方ガイドリンクとを含み、前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に連結され、前記他方ガイドリンクが、一方の端部を前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に連結され、前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を前記一方ガイドリンクまたは前記他方ガイドリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に連結される。前記他方ガイドリンクが、一方の端部を前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に連結される。前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を前記一方ガイドリンクまたは前記他方ガイドリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に連結される。
その結果、テーブルの上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
【0032】
また、前記主リンクの前記一方回転中心と前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心との離間距離I1と前記一方ガイドリンクの前記一方ガイド回転中心と前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心と前記サポートリンクの前記他方サポート回転中心との離間距離I2と前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心と前記他方ガイドリンクの前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、前記主リンクの前記一方回転中心と前記一方ガイドリンクの前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と前記連動リンクの前記一端連動回転中心と前記連動リンクの前記他端連動回転中心との離間距離K3と前記サポートリンクの前記他方サポート回転中心と前記他方ガイドリンクの前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記主リンクの前記一方回転中心と前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心との離間距離I1と前記一方ガイドリンクの前記一方ガイド回転中心と前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致する。前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心と前記サポートリンクの前記他方サポート回転中心との離間距離I2と前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心と前記他方ガイドリンクの前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致する。前記主リンクの前記一方回転中心と前記一方ガイドリンクの前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と前記連動リンクの前記一端連動回転中心と前記連動リンクの前記他端連動回転中心との離間距離K3と前記サポートリンクの前記他方サポート回転中心と前記他方ガイドリンクの前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する。
その結果、テーブルを安定して上下運動できる。
【0033】
また、前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心と前記連動リンクの前記一端連動回転中心とが一致し、前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心と前記連動リンクの前記他端連動回転中心とが一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心と前記連動リンクの前記一端連動回転中心とが一致する。
前記他方ガイドリンクの前記中間ガイド回転中心と前記連動リンクの前記他端連動回転中心とが一致する。
その結果、前記連動リンクの両端の連結構造が簡略される。
【0034】
また、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと左右一対のガイドリンクと左右一対の連動リンクとを持ち、前記ガイドリンクが一方構造の側に位置する一方ガイドリンクと他方構造の側に位置するの他方ガイドリンクとを含み、左右一対の前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の前記他方ガイドリンクが、一方の端部を左右一対の前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の前記主リンクまたは左右一対の前記サポートリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の前記一方ガイドリンクまたは左右一対の前記他方ガイドリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記一方ガイドリンクが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結される。左右一対の前記他方ガイドリンクが、一方の端部を左右一対の前記一方ガイドリンクの他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心の回りに回転自在に各々に連結される。左右一対の前記連動リンクが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の前記主リンクまたは左右一対の前記サポートリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である一端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の前記一方ガイドリンクまたは左右一対の前記他方ガイドリンクのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である他端連動回転中心の回りに回転自在に各々に連結される。
その結果、テーブルの上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
【0035】
また、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心との離間距離I1と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心との離間距離I2と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心との離間距離K3と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心との離間距離I1と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致する。左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心との離間距離I2と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致する。左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心と左右一対の前記一方ガイドリンクの各々の前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心との離間距離K3と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心と左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する。
その結果、テーブルを安定して上下運動できる。
【0036】
また、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心とが各々に一致し、左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心とが各々に一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記一端連動回転中心とが各々に一致する。左右一対の前記他方ガイドリンクの各々の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記連動リンクの各々の前記他端連動回転中心とが各々に一致する。
その結果、前記連動リンクの両端の連結構造が簡略される。
【0037】
また、少なくとも2個のテーブル支持機構と、少なくとも1個の組連動リンクとを備え、N個のテーブル支持機構が特定水平軸に沿って並び、1個の前記組連動リンクが、長手方向を前記特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一方組連動回転中心の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他方組連動回転中心の回りに回転自在に連結する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、N個のテーブル支持機構が特定水平軸に沿って並ぶ。1個の前記組連動リンクが、長手方向を前記特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一方組連動回転中心の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他方組連動回転中心の回りに回転自在に連結する。
その結果、規模の大きい対象物を支持するテーブルを安定して上下移動できる。
【0038】
また、N個のテーブル支持機構と、を備え、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する。
その結果、N個のテーブル支持機構の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
【発明の効果】
【0039】
以上説明したように本発明に係る 対象物支持装置は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させ、左右一対の前記主リンクの一方の端部が前記テーブルまたは前記基台の一方に回転自在に固定され、サポートリンクの一方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定され、他方の端部を前記テーブルまたは前記基台の他方に回転自在に固定し、左右一対の前記主リンクの特定箇所に互いに接近する向きにばね力を作用させる様にしたので、テーブルの上下運動に伴って左右一対の前記主リンクとサポートリンクとが一方サポート回転中心の回りに揺動し、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、弾性部材が左右一対の前記特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を作用させる様にしたので、テーブルの上下運動に伴って特定箇所の離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、複数の弾性部材が左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所に作用させる様にしたので、テーブルの上下運動に伴って第一特定箇所と第二特定箇所の離間距離が変動し、複数の弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、弾性部材が左右一対の前記第一特定箇所と左右一対の前記第二特定箇所とを結ぶ左右一対の特定箇所仮想線の上で移動できる左右一対に特定箇所の離間距離の変化に応じて該離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化する前記ばね力を左右一対の特定箇所に作用させる様にしたので、テーブルの上下運動に伴って特定箇所仮想線の上で移動できる特定箇所の離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が所定の離間距離H1だけ離れる様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心が一致し、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方回転中心が一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1と左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2とが一致する様にしたので、テーブルを安定して支持できる。
また、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記主リンクの各々の前記一方回転中心の離間距離H1より長い様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心の離間距離H3が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心の離間距離H2より長い様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記一方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクの各々の前記特定箇所が左右一対の前記サポートリンクの各々の前記他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある様にしたので、設計の自由度が増える
また、左右一対の前記特定箇所が左右一対の前記主リンクの前記一方回転中心と左右一対の前記サポートリンクの前記一方サポート回転中心を結ぶ仮想線である左右一対の主リンク仮想線に挟まれた内側の空間に位置する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の前記主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の前記主リンクが各々の前記一方回転中心と前記他方回転中心との間で交差し、交差点で連結する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の一方案内機構が特定水平軸に添って離れた左右一対の一方案内ブロックを一方構造に対して第三軌道に沿って移動自在に案内し、左右一対の前記主リンクの一方の端部が左右一対の一方案内に回転自在に固定され、左右一対の前記主リンクに互いに接近する向きにばね力を作用させ、左右一対の前記サポートリンクの一方の端部を左右一対の前記主リンクに回転自在に固定され、他方の端部を他方構造に回転自在に固定される様にしたので、サポートリンクと一方サポートリンクとが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、一方サポートリンクの一方の端部を前記一方構造に回転自在に固定され、他方の端部をすくなくとも一方の主リンクに回転自在に固定される様にしたので、サポートリンクと一方サポートリンクとが主リンクを介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、前記一方サポートリンクが一方の端部を前記一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道に沿って移動自在かつ前記一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される様にしたので、テーブルの上下運動に伴って左右の主リンクが上下運動する際の前記一方サポートリンクの一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
【0040】
また、一方構造にたいして回転自在に連結される前記一方ガイドリンクの他方の端部と他方構造に対して回転自在に連結される他方ガイドリンクの一方の端部とが回転自在に連結され、連動リンクが一端を前記主リンクまたは前記サポートリンクに回転自在に連結し他端を一方ガイドリンク又は他方ガイドリンクに回転自在に連結する様にしたので、テーブルの上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
また、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との離間距離I1と前記一方ガイド回転中心と前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、
前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との離間距離I2と前記中間ガイド回転中心と前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、
前記一方回転中心と前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と前記一端連動回転中心と前記他端連動回転中心との離間距離K3と前記他方サポート回転中心と前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する様にしたので、テーブルを安定して上下運動できる。
また、前記一方サポート回転中心と前記一端連動回転中心とが一致し、前記中間ガイド回転中心と前記他端連動回転中心とが一致する様にしたので、前記連動リンクの両端の連結構造が簡略される。
また、一方構造にたいして回転自在に連結される左右一対の前記一方ガイドリンクの他方の端部と他方構造に対して回転自在に連結される左右一対の他方ガイドリンクの一方の端部とが回転自在に連結され、左右一対の連動リンクが一端を左右一対の前記主リンクまたは左右一対の前記サポートリンクに回転自在に連結し他端を左右一対の一方ガイドリンク又は左右一対の他方ガイドリンクに回転自在に連結する様にしたので、テーブルの上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
また、左右一対の前記一方回転中心と左右一対の前記一方サポート回転中心との離間距離I1と左右一対の前記一方ガイド回転中心と左右一対の前記中間ガイド回転中心との離間距離J1とが一致し、左右一対の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記他方サポート回転中心との離間距離I2と左右一対の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他方ガイド回転中心との離間距離J2とが一致し、左右一対の前記一方回転中心と左右一対の前記一方ガイド回転中心との離間距離K1と左右一対の前記一端連動回転中心と左右一対の前記他端連動回転中心との離間距離K3と左右一対の前記他方サポート回転中心と左右一対の前記他方ガイド回転中心との離間距離K2とが一致する様にしたので、テーブルを安定して上下運動できる。
また、左右一対の前記一方サポート回転中心と左右一対の前記一端連動回転中心とが一致し、左右一対の前記中間ガイド回転中心と左右一対の前記他端連動回転中心とが一致する様にしたので、前記連動リンクの両端の連結構造が簡略される。
また、1個の前記組連動リンクが、長手方向を前記特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である一方組連動回転中心の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他の前記テーブル支持機構の前記主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに回転中心である他方組連動回転中心の回りに回転自在に連結する様にしたので、規模の大きい対象物を支持するテーブルを安定して上下移動できる。
また、上から見てN個のテーブル支持機構が前記テーブルを囲う様に配されて前記テーブルを各々に支持する様にしたので、N個のテーブル支持機構の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
従って、免震機能を維持したまま水平可動部を省略することで構造を簡易にした対象物を支持できる対象物支持装置をを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図3】本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図4】本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図5】本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図6】本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図7】本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図8】本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図9】本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図10】本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図11】本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図12】本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図13】本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図14】本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図15】本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図16】本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図17】本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図18】本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図19】本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図20】本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図21】本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図22】本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図23】本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図24】本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図25】本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図26】本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図27】本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図28】本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図29】本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図30】本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
【
図31】本発明の実施形態にかかる上下移動案内機構の一例を示す概念図である。
【
図32】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力グラフである。
【
図33】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1である。
【
図34】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1の側面図である。
【
図35】本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例その1の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する
【0043】
対象物支持装置は、対象物を支持する装置である。
対象物支持装置は、対象物10を支持して、上下方向の振動を免震する装置に用いられる。
対象物支持装置は、水平方向の振動を免震する装置と組み合わせて、用いられてもよい。
【0044】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
テーブル100は、対象物10を乗せるものである。
基台200は、基礎に支持されるものである。
テーブル支持機構300は、基台200を基礎としてテーブル100を支持する機構である。
以下に、テーブル支持機構300の構造を説明する。
ここで、説明の便宜上、特定の水平方向に延びる水平軸を特定水平軸xと、テーブル100または基台200の一方の構造を一方構造と、テーブル100または基台200の他方の構造を他方構造と、呼称する。
【0045】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と上下移動案内機構360とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と上下移動案内機構360とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と一方垂直移動案内機構352とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と一方垂直移動案内機構352と上下移動案内機構360とで構成されてもよい。
【0046】
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとで構成される。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、一方構造に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
【0047】
例えば、テーブル100が一方構造である場合、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられる。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blはテーブル100に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
図19乃至22は、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられる様子を示す。
【0048】
図示しないが、例えば、基台200が一方構造である場合、一方水平移動案内機構312が基台200に設けられる。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、基台200に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、 左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する。
【0049】
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを第三軌道g3にそって案内するレール構造であってもよい。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、レール構造に案内される車輪を持っていてもよい。
【0050】
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
【0051】
左右一対の第三軌道g3が、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
図19乃至
図20は、左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる様子を示す。
【0052】
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びてもよい。
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に延びてもよい。
図21乃至22は、第三軌道g3が、直線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向の一方に一定の比率で偏る様に延びる様子を示す。
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びてもよい。
例えば、左右一対の第三軌道g3が、上に凸の曲線状であり、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に一定の比率で偏る様に一定の曲率を持って延びてもよい。
【0053】
上下方向ばね部材320は、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させる部材である。
上下方向ばね部材320は、設計上選択されたばね定数をもつ。
上下方向ばね部材320は、圧縮ばねでもよい。
例えば、圧縮ばねは、下端を基台200に連結され、上端をテーブル100に連結され、上向きの圧縮力をテーブ100に作用させる。
上下方向ばね部材320は、引張ばねでもよい。
例えば、引張ばねは、下端をテーブル100に連結され、上端を基台に連結され、上向きの引張力をテーブル100に作用させる。
図1乃至31は、圧縮ばねがテーブル100と基台200との間に設けられる様子を、模式的に示す。
【0054】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成される。
図1乃至20には、リンク機構330が左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lとで構成される様子を示される。
左右一対の主リンク331は、右側主リンク331rと左側主リンク331lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332は、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対の主リンク331r、331lは、上方の端部または下方の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される左右一対のリンクである。
右側の一方連結軸331uが、右側主リンク331rの一方の端部を一方構造に一方回転中心331Cuの回りに回転自在に連結する。
左側の一方連結軸331uが、左側主リンク331lの一方の端部を一方構造に一方回転中心331Cuの回りに回転自在に連結する。
【0055】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332r、332lと一方サポートリンク333とで構成されてもよい。
図21乃至22には、リンク機構330が左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332r、332lと一方サポートリンク333とで構成される様子を示される。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の一方サポートリンク333とで構成されてもよい。
一方サポートリンク333は、一方の端部を回転中心である一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に一方構造に支持され、他方の端部を回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に主リンク331に支持されるリンクである。
一方サポートリンク333は、一方の端部を一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持され、他方の端部を回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に主リンク331に支持されてもよい。
【0056】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lとガイドリンク335、336と連動リンク337とで構成されてもよい。
ガイドリンク335、336は、一方構造の側に位置する一方ガイドリンク335と他方構造の側に位置する他方ガイドリンク336とで構成される。
一方ガイドリンク335は、一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結されるリンクである。
他方ガイドリンク336は、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結されるリンクである。
連動リンク337は、長手方向を特定水平軸xに沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を一方ガイドリンク335または他方ガイドリンク336のうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結されるリンクである。
【0057】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lと左右一対のガイドリンク335r、335l、336r、336lと左右一対の連動リンク337r、337lとで構成されてもよい。
左右一対のガイドリンク335、336が、一方構造の側に位置する左右一対の一方ガイドリンク335r、335lと他方構造の側に位置する左右一対の他方ガイドリンク336r、336lとで構成される。
左右一対の一方ガイドリンク335r、335lが一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
左右一対の他方ガイドリンク336r、336lが、一方の端部を左右一対の一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
左右一対の連動リンク337r、337lが、長手方向を特定水平軸xに沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の主リンク331r、331lまたは左右一対のサポートリンク332r、332lのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に各々に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の一方ガイドリンク335r、335lまたは左右一対の他方ガイドリンク336r、336lのうちの一方の左右一対のリンクに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
【0058】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差してもよい。
図17乃至18に、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差する様子が示される。
【0059】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンクが各々の一方回転中心と他方回転中心との間で交差し、左右一対のリンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結されてもよい。
図19乃至22に、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心と他方回転中心とに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される様子が示される。
。
【0060】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに各々に回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に各々に支持される左右一対のリンクである。
図1乃至30には、左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに各々に回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に相当する基台200に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される様子が示される。
右側の一方サポート連結軸332uが、右側サポートリンク332rの一方の端部を右側主リンク331rに回転自在に連結する。
左側の一方サポート連結軸332uが、左側サポートリンク332lの一方の端部を左側主リンク331lに回転自在に連結する。
右側の他方サポート連結軸332dが、右側サポートリンク332rの他方の端部を他方構造に回転自在に連結する。
左側の他方サポート連結軸332dが、左側サポートリンク332lの他方の端部を他方構造に回転自在に連結する。
【0061】
一方水平移動案内機構312が一方構造に設けられ、左右一対の主リンク331r、331lが交差する場合、左右一対の主リンク331r、331lは、一方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは、一方の端部を左側一方案内ブロック312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは、一方の端部を右側一方案内ブロック312Brに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
【0062】
例えば、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられ、左右一対の主リンク331r、331lが交差する場合、左右一対の主リンク331r、331lは、一方の端部である上方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは、一方の端部である上方の端部を左側一方案内ブロック312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは、一方の端部である上方の端部を右側一方案内ブロック312Brに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
図19乃至22に、一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられ、左右一対の主リンク331r、331lが交差し、左右一対の主リンク331r、331lは、一方の端部である上方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される様子が示される。
【0063】
例えば、一方水平移動案内機構312が基台200に設けられ、左右一対の主リンク331r、331lが交差する場合、左右一対の主リンク331r、331lは、一方の端部である下方の端部を一方案内ブロック312Br、312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
右側主リンク331rは、一方の端部である下方の端部を左側一方案内ブロック312Blに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
左側主リンク331lは、一方の端部である下方の端部を右側一方案内ブロック312Brに回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に固定される。
【0064】
一方垂直移動案内機構352は、一方構造に設けられる。
一方垂直移動案内機構352は、一方サポート案内ブロック352Bと一方サポート案内機構352Rとで構成されてもよい。
一方サポート案内ブロック352Bは、一方構造に対して配される。
一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを一方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在に案内する機構である。
【0065】
一方サポートリンク333が、一方の端部を一方サポート案内ブロック352Bに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
例えば、一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。
【0066】
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、直線状である特定水平軸に直交する向きに延びていてもよい。
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、主リンク331とサポートリンク332と一方サポートリンク333のジオメトリに対応して、テーブル100が真直ぐ上下運動する様になっていてもよい。
【0067】
一方垂直移動案内機構352は、図示しないが、左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blと左右一対の一方サポート案内機構352Rr、352Rlとで構成されてもよい。
左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blは、左右に離れて一方構造に対して配される。
左右一対の一方サポート案内機構352Rr、352Rlは、左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blを一方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在に案内する。
左右一対の一方サポート案内ブロック352Br、352Blは、右側一方サポート案内ブロック352Brと左側一方サポート案内ブロック352Blとで構成される。
左右一対の一方サポート案内機構352Rr、352Rlは、右側一方サポート案内機構352Rrと左側一方サポート案内機構352Rlとで構成される。
右側一方サポートリンク333rが、一方の端部を右側一方サポート案内ブロック352Brに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
左側一方サポートリンク333lが、一方の端部を左側一方サポート案内ブロック352Blに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
例えば、右側一方サポート案内機構352Rrは、右側一方サポート案内ブロック352Brを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。左側一方サポート案内機構352Rlは、左側一方サポート案内ブロック352Blを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。
【0068】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが所定の離間距離H1だけ離れてもよい。
図1乃至14及び
図17乃至30は、左右一対の主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンクの各々の一方回転中心が所定の離間距離H1だけ離れる様子が示される。
【0069】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが一致してもよい。
図15乃至16は、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが一致する様子が示される。
【0070】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが一致してもよい。
図15乃至16は、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuが所定距離H3だけ離れる様子が示される。
【0071】
左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心の離間距離H1と左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2とが一致してもよい。
図1乃至14、
図17乃至30に、左右一対の主リンクを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンクの各々の一方回転中心の離間距離H1と左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2とが一致している様子が示される。
【0072】
左右一対のサポートリンク332の各々の他方サポート回転中心332Cdが一致してもよい。
図15乃至22に、左右一対のサポートリンク332の各々の他方サポート回転中心332Cdが一致している様子が示される。
【0073】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心の離間距離H1より長くてもよい。
図1乃至14、
図17乃至30に、左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心の離間距離H1より長い様子が示される。
【0074】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2より長くてもよい。
図1乃至14、
図17乃至30に、左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2より長い様子が示される。
【0075】
水平方向ばね部材340は、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所Yに互いに接近する向きに特定水平軸xに沿ってばね力を各々に作用させる部材である。
水平方向ばね部材340は、左右一対の特定箇所Yの離間距離の変化に応じて、離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の特定箇所に作用させる弾性部材341を持ってもよい。
水平方向ばね部材340は、左右一対の特定箇所Yの離間距離の変化に応じて、離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に、離間距離が大きくさくなるとばね力が大きくさくなる様に、変化するばね力を左右一対の特定箇所に作用させる弾性部材341を持ってもよい。
弾性部材341は、設計上選択されたばね定数をもつ。
弾性部材341は、圧縮ばねであってもよい。
例えば、一対の弾性部材341が、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
弾性部材341は、引張ばねであってもよい。
例えば、引張ばねである弾性部材341が、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
例えば、一対の引張ばねであるい弾性部材341が、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させてもよい。
例えば、引張ばねである弾性部材341が、一方の端部を右側主リンク331rの特定箇所Yrに連結され、他方の端部を左側主リンク331lの特定箇所Ylに連結され、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる。
水平方向ばね部材340は、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に直接に作用させてもよい。
図1乃至30に、引張ばねである弾性部材341が、一方の端部を右側主リンク3311rの特定箇所Yrに連結され、他方の端部を左側主リンク331lの特定箇所Ylに連結され、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yに特定水平軸xに沿って互いに接近する向きにばね力を各々に作用させる様子を示す。
【0076】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuより他方構造の側に寄った位置にあってもよい。
図3乃至10に、左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuより他方構造の側に寄った位置にある様子が示される。
【0077】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332の各々の他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄った位置にあってもよい。
図7乃至10に、左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心より他方構造の側に寄った位置にある様子が示される。
【0078】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の特定箇所Yが左右一対の主リンク仮想線zに挟まれた内側の空間に位置してもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線zは左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuとを結ぶ仮想線である。
図9乃至10に、左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の特定箇所Yが左右一対の主リンク仮想線zに挟まれた内側の空間に位置する様子が示される。
この様にすると、好ましい免震機能を発揮できるテーブル100の稼働範囲が大きくなる。
【0079】
左右一対の特定箇所Yが左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2を含んでもよい。
水平方向ばね部材340は第一弾性部材341aと第二弾性部材341bとで構成されてもよい。
第一弾性部材341a^は、左右一対の第一特定箇所Y1の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の第一特定箇所に作用させる。
第二弾性部材341bは、左右一対の第二特定箇所Y2の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の第二特定箇所に作用させる。
左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とが左右一対の主リンク仮想線zに沿って並んでもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線zは左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332の一方サポート回転中心332Cuとを結ぶ仮想線である。
図11、12に、第一弾性部材341aが左右一対の第一特定箇所Y1の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の第一特定箇所に作用させ、第二弾性部材341bが左右一対の第二特定箇所Y2の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の第二特定箇所に作用させる様子が示される。
【0080】
左右一対の特定箇所Yが、左右一対の特定箇所仮想線yの上に各々に位置してもよい。
左右一対の特定箇所Yが、左右一対の特定箇所仮想線yの上に移動自在に各々に位置してもよい。
ここで、左右一対の特定箇所仮想線yが、左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とを結ぶ仮想線である、
水平方向ばね部材340は弾性部材341と特定箇所固定機構342とで構成されてもよい。
弾性部材341は、左右一対の特定箇所の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の特定箇所に作用させる。
特定箇所固定機構342は、弾性部材341がばね力を作用させる左右一対の特定箇所Yを左右一対の特定箇所仮想線yの上で移動自在に固定する機構である。
左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とが左右一対の主リンク仮想線zに沿って各々に並んでもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線zは左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuを結ぶ仮想線である。
図13、14に、弾性部材341が左右一対の特定箇所の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の特定箇所Yに作用させ、特定箇所固定機構342が弾性部材341がばね力を作用させる左右一対の特定箇所Yを左右一対の特定箇所仮想線yの上で移動自在に固定する様子が示される。
【0081】
上下移動案内機構360は、基台200を基礎としてテーブル100の相対的な揺動運動を抑制し、上下方向に移動自在に案内する機構である。
上下移動案内機構360は、上下方向ばね部材の剪断剛性で実現しても良い。
上下移動案内機構360は、基台200を基礎としてテーブル100の揺動運動を押さえる復元力を発生させる機構であってもよい。
図31は、上下移動案内機構360の一例を図示する。
【0082】
左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
【0083】
左右一対の第三軌道g3が、直線状であり、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びてもよい。
図19、
図20は、 左右一対の第三軌道g3が、特定水平軸xに平行に互いに離間する向きに沿って延びる様子を示す。
【0084】
左右一対の前記第三軌道g3が特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って上下方向の一方に偏る様に延びてもよい。
図21乃至22に、左右一対の前記第三軌道g3が特定水平軸xに沿って互いに離間する向きに沿って遷移すると遷移するに従って下方向に偏る様に延びている様子が示される。
【0085】
以下に、本発明の第一乃至十四の実施形態に係る対象物支持装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図2は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図3は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図4は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図5は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図6は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図7は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図8は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図9は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図10は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図11は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図12は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図13は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図14は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図15は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図16は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図17は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図18は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図19は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図20は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図21は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図22は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図23は、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図24は、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図25は、本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図26は、本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図27は、本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図28は、本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図29は、本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
図30は、本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置の作用図である。
図中の、太字の上下方向の矢印付き直線、太字の水平方向の矢印付き直線、太字の水平方向の矢印付き曲線は、図示する構造による基台200に対するテーブル100の図示する向きの動きの自由度を示す。
直線、曲線に印がないのは、矢印で示す向きの動きが拘束されないことを意味する。
直線、曲線に×印があるのは、矢印で示す方向の動きが拘束されることを意味する。
直線、曲線に△印があるのは、矢印で示す方向の動きが一定限度の範囲内で拘束されることを意味する。例えば、矢印で示す方向の動きに対応して復元力が発生して、矢印で示す方向の動きが一定限度の範囲内で拘束される。
【0086】
次に、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持装置を説明する
図1、
図2は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図と作用図である。
【0087】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0088】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0089】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0090】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
例えば、左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が、離間距離H1と離間距離H2とより大きい。
離間距離H1と離間距離H2とが等しい。
【0091】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuに一致する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0092】
次に、本発明の第二の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図3、
図4は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0093】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0094】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0095】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0096】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、332lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0097】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuより他方構造の側に寄った箇所と、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより一方構造の側に寄った箇所とに位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0098】
次に、本発明の第三の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図5、
図6は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0099】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0100】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0101】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0102】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部が右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0103】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuより他方構造の側に寄った箇所と、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdの位置に一致する箇所とに位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0104】
次に、本発明の第四の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図7、
図8は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0105】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0106】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0107】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0108】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0109】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄った箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0110】
次に、本発明の第五の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図9、10は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0111】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0112】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0113】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0114】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0115】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対の主リンク仮想線zに挟まれた内側の空間に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄った箇所であって、左右一対の主リンク仮想線zに挟まれた内側の空間に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させてもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線zは、左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuとを結ぶ仮想線である。
この様にすると、所望の免震機構を発揮できるテーブルの実質的な上下方向の可動域が広くなる。
【0116】
次に、本発明の第六の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図11、
図12は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0117】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0118】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0119】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0120】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0121】
水平方向ばね部材340の第一弾性部材341aが第一特定箇所Y1にばね力を作用させ、水平方向ばね部材340の第二弾性部材341bが第二特定箇所Y2にばね力を作用させる。
左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とが左右一対の主リンク仮想線zに沿って並んでもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線zは左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuとを結ぶ仮想線である。
【0122】
次に、本発明の第七の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図13、14は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0123】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0124】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0125】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0126】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0127】
左右一対の特定箇所Yが左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とを結ぶ仮想線である左右一対の特定箇所仮想線yの上で移動自在に各々に位置する。
水平方向ばね部材340は、弾性部材341と特定箇所固定機構342とで構成される。
弾性部材341は、左右一対の特定箇所Yの離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の特定箇所に作用させる部材である。
特定箇所固定機構342は、弾性部材341がばね力を作用させる左右一対の特定箇所Yを左右一対の特定箇所仮想線yの上で移動自在に固定する機構である。
左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とが左右一対の主リンク仮想線zに沿って各々に並んでもよい。
ここで、左右一対の主リンク仮想線yは左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuを結ぶ仮想線である、
【0128】
次に、本発明の第八の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図15、16は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0129】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0130】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0131】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、一致する。
左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが、一致する。
左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuが、所定距離H3だけ離れる。
【0132】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部が基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸に沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが一致する。
【0133】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0134】
次に、本発明の第九の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図17、18は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0135】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0136】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0137】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuより他方構造の側に位置する箇所で交差する。
【0138】
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0139】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが一致する。
【0140】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0141】
次に、本発明の第十の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図19、20は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0142】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0143】
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0144】
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとを持つ。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、一方構造に対して特定水平軸xに沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
【0145】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuより他方構造の側に位置する箇所で交差する。
左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対の主リンク331r、331lを各々の一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結する。
【0146】
左右一対の主リンク331r、331lが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に連結される。
右側主リンク331rが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に左側一方案内ブロック312Blに連結される。
左側主リンク331lが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に右側一方案内ブロック312Brに連結される。
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0147】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが一致する。
【0148】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0149】
次に、本発明の第十一の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図21、22は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0150】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0151】
テーブル支持機構300は、一方水平移動案内機構312と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340と一方垂直移動案内機構352とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0152】
一方水平移動案内機構312は、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blと左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlとを持つ。
左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blは、一方構造に対して特定水平軸に沿って離れて配される。
左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlは、左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blを特定水平軸xに沿って延びる左右一対の軌道である左右一対の第三軌道g3に沿って各々に移動自在に案内する機構である。
【0153】
一方垂直移動案内機構352は、一方構造に設けられる。
一方垂直移動案内機構352は、一方サポート案内ブロック352Bと一方サポート案内機構352Rとで構成されてもよい。
一方サポート案内ブロック352Bは、一方構造に対して配される。
一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを一方構造に対して特定水平軸xに直交する垂直軸に沿って延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在に案内する機構である。
一方サポートリンク333が、一方の端部を一方サポート案内ブロック352Bに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結される。
例えば、一方サポート案内機構352Rは、一方サポート案内ブロック352Bを第四軌道g4に沿って案内するレール構造である。
一方サポートリンク333の一方サポート連結軸333uが、一方サポートリンク333の一方の端部を一方サポート案内ブロック352Bに一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に連結する。
一方サポートリンク333の他方サポート連結軸333dが、一方サポートリンク333の他方の端部を主リンク331に他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結する。
【0154】
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、直線状である特定水平軸に直交する向きに延びていてもよい。
一方垂直移動案内機構352の第四軌道g4が、主リンク331とサポートリンク332と一方サポートリンク333のジオメトリに対応して、テーブル100が真直ぐ上下運動する様になっていてもよい。
【0155】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lと一方サポートリンク333とで構成される。
【0156】
左右一対の主リンク331r、331lを正面に見て、左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuより他方構造の側に位置する箇所で交差する。
左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結される。
主リンク連結軸334が、左右一対の主リンク331r、331lを各々の一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとに挟まれて交差する箇所で回転自在に連結する。
【0157】
左右一対の主リンク331r、331lが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に、一方水平移動案内機構312を介して一方構造に連結される。
右側主リンク331rが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に左側一方案内ブロック312Blに連結される。
左側主リンク331lが、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に右側一方案内ブロック312Brに連結される。
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0158】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが一致する。
【0159】
一方サポートリンク333は、他方の端部を左右一対の主リンク331r、331lのうちの少なくともひとつの主リンク331に回転中心である他方サポート回転中心333Cdの回りに回転自在に連結され、一方の端部を一方構造に回転中心である一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持されるリンクである。
【0160】
一方サポートリンク333が一方の端部を一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心333Cuの回りに回転自在に支持される。
一方サポートリンク333が、一方の端部を一方構造に設けられる一方垂直移動案内機構352を介して一方構造に支持される。
例えば、一方サポートリンク333は、一方の端部をテーブル100に固定される一方垂直移動案内機構352を介して一方構造であるテーブル100に支持されてもよい。
【0161】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0162】
次に、本発明の第十二の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図23、24は、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0163】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0164】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0165】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lとガイドリンク335、336と連動リンク337とで構成される。
【0166】
一対の主リンク331r、331lは、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に一方構造であるテーブル100に連結される。
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0167】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0168】
ガイドリンク335、336は、一方ガイドリンク335と他方ガイドリンク336とで構成される。
一方ガイドリンク335は、一方構造の側に位置する。
他方ガイドリンク336は、他方構造の側に位置する。
一方ガイドリンク335が、一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結される。
他方ガイドリンク336が、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される。
図23に、一方ガイドリンク335が一方の端部をテーブル100に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結され、他方ガイドリンク336が一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0169】
連動リンク337が、長手方向を特定水平軸xに沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を一方ガイドリンク335または他方ガイドリンク336のうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される。
図23に、連動リンク337が、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331に回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を一方ガイドリンク335に回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0170】
主リンク331の一方回転中心331Cuとサポートリンク332の一方サポート回転中心332Cuとの離間距離I1と一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuと他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmとの離間距離J1とが一致してもよい。
サポートリンク332の一方サポート回転中心332Cuとサポートリンク332の他方サポート回転中心と332Cdとの離間距離I2と他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmと他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離J2とが一致してもよい。
主リンク331の一方回転中心331Cuと一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuとの離間距離K1と連動リンク337の一端連動回転中心337C1と連動リンク337の他端連動回転中心337C2との離間距離K3とサポートリンク332の他方サポート回転中心332Cdと他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離K2とが一致してもよい。
【0171】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0172】
次に、本発明の第十三の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図25、26は、本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0173】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0174】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十三の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0175】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lとガイドリンク335、336と連動リンク337とで構成される。
【0176】
一対の主リンク331r、331lは、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に一方構造であるテーブル100に連結される。
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0177】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0178】
ガイドリンク335、336は、一方ガイドリンク335と他方ガイドリンク336とで構成される。
一方ガイドリンク335は、一方構造の側に位置する。
他方ガイドリンク336は、他方構造の側に位置する。
一方ガイドリンク335が、一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結される。
他方ガイドリンク336が、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される。
図25に、一方ガイドリンク335が、一方の端部をテーブル100に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結される。
他方ガイドリンク336が、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0179】
連動リンク337が、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を一方ガイドリンク335または他方ガイドリンク336のうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される。
図25に、連動リンク337が、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331に回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を一方ガイドリンク335に回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0180】
主リンク331の一方回転中心331Cuとサポートリンク332の一方サポート回転中心332Cuとの離間距離I1と一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuと他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmとの離間距離J1とが一致してもよい。
サポートリンク332の一方サポート回転中心332Cuとサポートリンク332の他方サポート回転中心と332Cdの離間距離I2と他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmと他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離J2とが一致してもよい。
主リンク331の一方回転中心331Cuと一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuとの離間距離K1と連動リンク337の一端連動回転中心337C1と連動リンク337の他端連動回転中心337C2との離間距離K3とサポートリンク332の他方サポート回転中心332Cdと他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離K2とが一致してもよい。
【0181】
サポートリンク332の一方回転中心332Cuと連動リンク337の一端連動回転中心337C1とが一致し、他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmと連動リンク337の他端連動回転中心337C2とが一致してもよい。
図25、
図26に、サポートリンク332の一方回転中心332Cuと連動リンク337の一端連動回転中心337C1とが一致し、他方ガイドリンク336の中間ガイド回転中心336Cmと連動リンク337の他端連動回転中心337C2とが一致する様子が示される。
【0182】
一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuと右側主リンク331の一方回転中心331Cuとが一致し、他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdと右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdとが一致してもよい。
図25、
図26に、一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuと右側主リンク331の一方回転中心331Cuとが一致し、他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdと右側サポートリンク332rの他方サポート回転中心332Cdとが一致する様子が示される。
【0183】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0184】
次に、本発明の第十四の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図27、28は、本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0185】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とで構成される。
【0186】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十四の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0187】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331r、331lと左右一対のサポートリンク332r、332lと左右一対のガイドリンク335、336と左右一対の連動リンク337とで構成される。
【0188】
一対の主リンク331r、331lは、一方の端部を一方回転中心331Cuの回りに回転自在に一方構造であるテーブル100に連結される。
右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、特定水平軸xに沿って所定の離間距離H1だけ離れる。
【0189】
左右一対のサポートリンク332r、332lは、右側サポートリンク332rと左側サポートリンク332lとで構成される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lが、他方の端部を他方構造に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に支持される。
例えば、右側サポートリンク332rが、一方の端部を右側主リンク331rに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左側サポートリンク332lが、一方の端部を左側主リンク331lに一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H3だけ離れる。
左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdが特定水平軸xに沿って所定の離間距離H2だけ離れる。
離間距離H3が離間距離H1、離間距離H2より大きい。
離間距離H1と所定の離間距離H2とが等しくても良い。
【0190】
ガイドリンク335、336は、一方ガイドリンク335と他方ガイドリンク336とで構成される。
一方ガイドリンク335は、一方構造の側に位置する。
他方ガイドリンク336は、他方構造の側に位置する。
左右一対の一方ガイドリンク335r、335lは、右側一方ガイドリンク335rと左側一方ガイドリンク335lとで構成される。
左右一対の他方ガイドリンク336r、336lは、右側他方ガイドリンク336rと左側他方ガイドリンク336lとで構成される。
左右一対の一方ガイドリンク335r、335lが、一方の端部を一方構造に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対の他方ガイドリンク336r、336lが、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を他方構造に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される。
図27に、左右一対の一方ガイドリンク335r、335lが、一方の端部をテーブル100に対して回転中心である一方ガイド回転中心335Cuの回りに回転自在に連結される。
左右一対の他方ガイドリンク336r、336lが、一方の端部を一方ガイドリンク335の他方の端部に対して回転中心である中間ガイド回転中心336Cmの回りに回転自在に連結され、他方の端部を基台200に対して回転中心である他方ガイド回転中心336Cdの回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0191】
左右一対の連動リンク337r、337lは、右側連動リンク337rと左側連動リンク337lとで構成される。
左右一対の連動リンク337r、337lが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の主リンク331r、331lまたは左右一対のサポートリンク332r、332lのうちの一方のリンクに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の一方ガイドリンク335r、335lまたは左右一対の他方ガイドリンク336r、336lのうちの一方のリンクに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される。
図27に、左右一対の連動リンク337r、337lが、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、左右一対の端部のうちの一端を左右一対の主リンク331r、331lに回転中心である一端連動回転中心337C1の回りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他端を左右一対の一方ガイドリンク335r、335lに回転中心である他端連動回転中心337C2の回りに回転自在に連結される様子が示される。
【0192】
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuとの離間距離I1と左右一対の一方ガイドリンク335r、335lの一方ガイド回転中心335Cuと左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの中間ガイド回転中心336Cmとの離間距離J1とが一致してもよい。
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心332Cuと左右一対のサポートリンク332、332lの他方サポート回転中心と332Cdの離間距離I2と左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの中間ガイド回転中心336Cmと左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離J2とが一致してもよい。
左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対の一方ガイドリンク335r、335lの一方ガイド回転中心335Cuとの離間距離K1と左右一対の連動リンク337r、337lの一端連動回転中心337C1と左右一対の連動リンク337r、337lの他端連動回転中心337C2との離間距離K3と左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdと左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離K2とが一致してもよい。
【0193】
左右一対のサポートリンク332r、332lの一方回転中心332Cuと左右一対の連動リンク337r、337lの一端連動回転中心337C1とが一致し、左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの中間ガイド回転中心336Cmと左右一対の連動リンク337r、337lの他端連動回転中心337C2とが一致してもよい。
図27に、左右一対のサポートリンク332r、332lの一方回転中心332Cuと左右一対の連動リンク337r、337lの一端連動回転中心337C1とが一致し、左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの中間ガイド回転中心336Cmと左右一対の連動リンク337r、337lの他端連動回転中心337C2とが一致する様子が示される。
【0194】
左右一対の一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuが一致し、左右一対に他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdが一致してもよい。
図27に、左右一対の一方ガイドリンク335の一方ガイド回転中心335Cuが一致し、左右一対に他方ガイドリンク336の他方ガイド回転中心336Cdが一致する様子が示される。
【0195】
水平方向ばね部材340の弾性部材341が、左右一対のサポートリンク332r、332lの他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄る箇所に位置する特定箇所Yr、Ylにばね力を作用させる。
【0196】
次に、本発明の第十五の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。
図29、
図30は、本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図、作用図である。
【0197】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200と複数のテーブル支持機構300と複数の組連動リンク400とで構成されてもよい。
例えば、対象物支持装置は、テーブル100と基台200とN個のテーブル支持機構300と(Nー1)個の組連動リンク400とで構成されてもよい。
対象物支持装置は、テーブル100と基台200と少なくとも2個のテーブル支持機構300と少なくとも1個の組連動リンク400とで構成される。
【0198】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
テーブル支持機構300の主要構造は、前述した本発明の実施形態に係る対象物支持装置の主要構造と同じなので、本発明の第十五の実施形態にかかる対象物支持装置を特徴づける構造を主に説明する。
【0199】
1個の組連動リンク400が、長手方向を特定水平軸xに沿って伸ばし、一方の端部を2個のテーブル支持機構300のうちの一方のテーブル支持機構300の主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である一端組連動回転中心400C1の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他方のテーブル支持機構300の主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である他端組連動回転中心400C2の回りに回転自在に連結する。
図29に、1個の組連動リンク400が、長手方向を特定水平軸xに沿って伸ばし、一方の端部を2個のテーブル支持機構300のうちの一方のテーブル支持機構300の主リンク331に回転中心である一端組連動回転中心400C1の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他方のテーブル支持機構300の主リンク331に回転中心である他端組連動回転中心300C2の回りに回転自在に連結する様子が示される。
【0200】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持機構の合成ばね反力を、図を基に、説明する。
図32は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の合成ばね反力グラフである。
図32中の実線は、テーブル100の上下変位(m)と水平方向ばね部材340のばね力によりテーブル100に作用する上下方向の反力(N)の関係を示すカーブである、
図32中の実破線は、テーブル100の上下変位(m)と上下方向ばね部材320のばね力によりテーブル100に作用する上下方向の反力(N)の関係を示すカーブである、
図32中の細破線は、テーブル100の上下変位(m)と合成ばね反力の関係を示すカーブである。
リンク機構の諸元を選択することにより合成ばね反力の特性を選択できる。
【0201】
以下に、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例を、図を基に、説明する。
本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例は、小型の対象物を支持する台に採用する。
図33は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例である。
図34は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例の側面図である。
図35は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置の採用例の平面図である。
例えば、小型の対象物は、美術品である。
例えば、美術品を支持する台は、上下免震台20と水平免震台30とガラスケース40とで構成される。
上下免震台20は、本発明の実施形態にかかる対象物支持装置を内蔵する。
水平免震台30は、垂直方向の移動を拘束し、水平移動を許容して水平移動に応じて減衰力を発生させる台である。
ガラスケース40は、美術品を覆う透明体である。
【0202】
上下免震台20に採用される対象物支持装置は、テーブル100と基台200とN個のテーブル支持機構300とで構成される。
図34、
図35に、テーブル100と基台200と4個のテーブル支持機構300とで構成される対象物支持装置が示される。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320と左右一対のリンク機構330と水平方向ばね部材340とで構成される。
先に説明した上下方向ばね部材320と左右一対のリンク機構330と水平方向ばね部材340と同じ構成の説明を省略し、上下免震台20に採用される対象物支持装置に特徴のある構成を説明する。
【0203】
上から見て、N個のテーブル支持機構がテーブル100を囲う様に配されてテーブル100を各々に支持する。
【0204】
上下方向ばね部材320が、上部を基台に連結され下部をテーブルに連結される引張ばねである。
【0205】
上述の実施形態に係る対象物支持装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させ、左右一対の主リンク331r、331lの一方の端部がテーブル100または基台200の一方に回転自在に固定され、サポートリンク332の一方の端部をすくなくとも一方の主リンク331に回転自在に固定され、他方の端部をテーブル100または基台200の他方に回転自在に固定し、左右一対の主リンク331r、331lの特定箇所Yr、Ylに互いに接近する向きにばね力を作用させる様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って左右一対の主リンク331r、331lとサポートリンク332r、332lとが一方サポート回転中心332Cuの回りに揺動し、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、弾性部材が左右一対の特定箇所Yr、Ylの離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を作用させる様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って特定箇所の離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、複数の弾性部材が左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2の離間距離の変化に応じて離間距離が小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とに作用させる様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って第一特定箇所Y1と第二特定箇所Y2の離間距離が変動し、複数の弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、弾性部材が左右一対の第一特定箇所Y1と左右一対の第二特定箇所Y2とを結ぶ左右一対の特定箇所仮想線yの上で移動できる左右一対に特定箇所Yの離間距離の変化に応じて離間距離Yが小さくなるとばね力が小さくなる様に変化するばね力を左右一対の特定箇所に作用させる様にしたので、
テーブル100の上下運動に伴って特定箇所仮想線yの上で移動できる特定箇所Yの離間距離が変動し、弾性ばねの発生するばね力がリンクのばねの諸元に対応して変化して対象物を支持できる。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが所定の離間距離H1だけ離れる様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuが一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが、一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが一致する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て、右側主リンク331rの一方回転中心331Cuと左側主リンク331lの一方回転中心331Cuとが一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdが一致し、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuが所定距離H3だけ離れる様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuの離間距離H1と左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2とが一致する様にしたので、テーブルを安定して支持できる。
また、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対の主リンク331r、331lの各々の一方回転中心331Cuの離間距離H1より長い様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuの離間距離H3が左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の他方サポート回転中心332Cdの離間距離H2より長い様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332r、332lの各々の一方サポート回転中心332Cuより他方構造の側に寄った位置にある様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lの各々の特定箇所Yが左右一対のサポートリンク332r,332lの各々の他方サポート回転中心332Cdより他方構造の側に寄った位置にある様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の特定箇所Yr、Ylが左右一対の主リンク331r、331lの一方回転中心331Cuと左右一対のサポートリンク332r、332lの一方サポート回転中心331Cuを結ぶ仮想線である左右一対の主リンク仮想線zに挟まれた内側の空間に位置する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンクを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンクが各々の一方回転中心と他方回転中心との間で交差する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の主リンク331r、331lを左右に分ける様に水平に見て左右一対の主リンク331r、331lが各々の一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの間で交差し、交差点で連結する様にしたので、設計の自由度が増える。
また、左右一対の一方案内機構312Rr、312Rlが特定水平軸xに添って離れた左右一対の一方案内ブロックを一方構造に対して第三軌道g3に沿って移動自在に案内し、左右一対の主リンク331r、331lの一方の端部が左右一対の一方案内ブロック312Br、312Blに回転自在に固定され、左右一対の主リンク331r、331lに互いに接近する向きにばね力を作用させ、左右一対のサポートリンク332r、332lの一方の端部を左右一対の主リンク331r、331lに回転自在に固定され、他方の端部を他方構造に回転自在に固定される様にしたので、サポートリンク332と一方サポートリンク333とが主リンク331を介してテーブルの左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、一方サポートリンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に固定され、他方の端部をすくなくとも一方の主リンク331に回転自在に固定される様にしたので、サポートリンク332と一方サポートリンク333とが主リンク331を介してテーブル100の左右の動きを抑制でき、リンクとばねの諸元を選択することでテーブル支持機構の支持特性を目的に合わせて選択することができ、所望の免震機能を発揮できる。
また、一方サポートリンク333が一方の端部を一方構造に上下方向に延びる軌道である第四軌道g4に沿って移動自在かつ一方サポート回転中心の回りに回転自在に支持される様にしたので、テーブル100の上下運動に伴って左右の主リンク331r、331lが上下運動する際の一方サポートリンク333の一方の端部の上下移動を許し、テーブル支持機構が所望の免震機能を安定して発揮できる。
【0206】
また、一方構造にたいして回転自在に連結される一方ガイドリンク335の他方の端部と他方構造に対して回転自在に連結される他方ガイドリンク336の一方の端部とが回転自在に連結され、連動リンク337が一端を主リンク331またはサポートリンク332に回転自在に連結し他端を一方ガイドリンク335又は他方ガイドリンク336に回転自在に連結する様にしたので、テーブル100の上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
また、一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの離間距離I1と一方ガイド回転中心335Cuと中間ガイド回転中心336Cmとの離間距離J1とが一致し、一方サポート回転中心333Cuと他方サポート回転中心333Cdとの離間距離I2と中間ガイド回転中心336Cmと他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離J2とが一致し、一方回転中心331Cuと一方ガイド回転中心335Cuとの離間距離K1と一端連動回転中心337C1と他端連動回転中心337C2との離間距離K3と他方サポート回転中心332Cdと他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離K2とが一致する様にしたので、テーブル100を安定して上下運動できる。
また、一方サポート回転中心332Cuと一端連動回転中心337C1とが一致し、中間ガイド回転中心336Cmと他端連動回転中心337C2とが一致する様にしたので、連動リンク337の両端の連結構造が簡略される。
また、一方構造にたいして回転自在に連結される左右一対の一方ガイドリンク335r、335lの他方の端部と他方構造に対して回転自在に連結される左右一対の他方ガイドリンク336r、336lの一方の端部とが回転自在に連結され、左右一対の連動リンク337r、337lが一端を左右一対の主リンク331r、331lまたは左右一対のサポートリンク332r、332lに回転自在に連結し他端を左右一対の一方ガイドリンク335r,335l又は左右一対の他方ガイドリンク336r、336lに回転自在に連結する様にしたので、テーブル100の上下運動に伴う水平移動を抑制できる。
また、左右一対の一方回転中心331Cuと左右一対の一方サポート回転中心332Cuとの離間距離I1と左右一対の一方ガイド回転中心335Cuと左右一対の中間ガイド回転中心336Cmとの離間距離J1とが一致し、
左右一対の一方サポート回転中心333Cuと左右一対の他方サポート回転中心333Cdとの離間距離I2と左右一対の中間ガイド回転中心336Cmと左右一対の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離J2とが一致し、
左右一対の一方回転中心331Cuと左右一対の一方ガイド回転中心335Cuとの離間距離K1と左右一対の一端連動回転中心337C1と左右一対の他端連動回転中心337C2との離間距離K3と左右一対の他方サポート回転中心332Cdと左右一対の他方ガイド回転中心336Cdとの離間距離K2とが一致する様にしたので、テーブルを安定して上下運動できる。
また、左右一対の一方サポート回転中心333Cuと左右一対の一端連動回転中心337C1とが一致し、
左右一対の中間ガイド回転中心336Cmと左右一対の他端連動回転中心337C2とが一致する様にしたので、連動リンク337の両端の連結構造が簡略される。
また、1個の組連動リンク400が、長手方向を特定水平軸に沿って伸ばし、一方の端部を2個のテーブル支持機構の主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である一端組連動回転中心400C1の回りに回転自在に連結し、他方の端部を他のテーブル支持機構の主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに回転中心である他端組連動回転中心400C2の回りに回転自在に連結する様にしたので、規模の大きい対象物を支持するテーブルを安定して上下移動できる。
また、上から見てN個のテーブル支持機構300がテーブル100を囲う様に配されてテーブルを各々に支持する様にしたので、N個のテーブル支持機構300の免震特性を調整して大規模な対象物支持装置をつくることができ、設計の自由度が増える。
【0207】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
一方水平移動案内機構312がテーブル100に設けられ場合を例にして説明したが、これに限定されない。例えば、一方水平移動案内機構312が基台200に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0208】
x 特定水平軸
y 特定箇所仮想線
z 主リンク仮想線
g3 第三軌道
g4 第四軌道
H1 離間距離
H2 離間距離
H3 離間距離
I1 離間距離
I2 離間距離
J1 離間距離
J2 離間距離
K1 離間距離
K2 離間距離
K3 離間距離
Y 特定箇所
Yr 右側特定箇所
Yl 左側特定箇所
Y1 第一特定箇所
Y2 第二特定箇所
10 対象物
20 上下免震台
30 水平免震台
40 ガラスケース
100 テーブル
200 基台
300 テーブル支持機構
312 一方水平移動案内機構
312Br 右側一方案内ブロック
312Rr 右側一方案内機構
312Bl 左側一方案内ブロック
312Rl 左側一方案内機構
320 上下方向ばね部材
330 リンク機構
331 主リンク
331r 右側主リンク
331l 左側主リンク
331Cu 一方回転中心
331u 一方連結軸
332 サポートリンク
332r 右側サポートリンク
332l 左側サポートリンク
332Cu 一方サポート回転中心
332Cd 他方サポート回転中心
332u 一方サポート連結軸
332d 他方サポート連結軸
333 一方サポートリンク
333r 右側一方サポートリンク
333l 左側一方サポートリンク
333Cu 一方サポート回転中心
333Cd 他方サポート回転中心
333u 一方サポート連結軸
333d 他方サポート連結軸
334 主リンク連結軸
335 一方ガイドリンク
335r 右側一方ガイドリンク
335l 左側一方ガイドリンク
335Cu 一方ガイド回転中心
336 他方ガイドリンク
336r 右側他方ガイドリンク
336l 左側他方ガイドリンク
336Cm 中間ガイド回転中心
336Cd 他方ガイド回転中心
337 連動リンク
337r 右側連動リンク
337l 左側連動リンク
337C1 一端連動回転中心
337C2 他端連動回転中心
340 水平方向ばね部材
341 弾性部材
341a 第一弾性部材
341b 第二弾性部材
342 特定箇所固定機構
352 一方垂直移動案内機構
352B 一方サポート案内ブロック
352R 一方サポート案内機構
352Br 右側一方サポート案内ブロック
352Rr 右側一方サポート案内機構
352Bl 左側一方サポート案内ブロック
352Rl 左側一方サポート案内機構
360 上下移動案内機構
400 組連動リンク
400C1 一端組連動回転中心
400C2 他端組連動回転中心
【先行技術文献】
【特許文献】
【0209】
【文献】特開平11-37214号
【文献】特開2009-168157号
【文献】特開2008-157288号