(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】コンテンツ・ライセンスサーバ及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/10 20130101AFI20220930BHJP
G06F 21/64 20130101ALI20220930BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220930BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220930BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20220930BHJP
【FI】
G06F21/10
G06F21/64
G06Q50/10
G06Q30/06 300
H04L67/02
(21)【出願番号】P 2019151881
(22)【出願日】2019-08-22
(62)【分割の表示】P 2018088951の分割
【原出願日】2018-05-02
【審査請求日】2021-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】509325259
【氏名又は名称】株式会社アゲハスプリングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小松 周平
【審査官】金沢 史明
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106911641(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107145768(CN,A)
【文献】特許第6313532(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/32
G06F 21/00-21/88
G06Q 50/10
G06Q 30/06
H04L 67/00-67/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の利用者端末から、コンテンツの利用に関する一以上の条件
を含むコンテンツ情報を受信する第1の受信部と、
第2の利用者端末から、前記条件毎に生成可能な
前記条件を指定した利用リクエストを受信する
第2の受信部と、
前記
第2の受信部が受信した前記利用リクエストにかかる前記コンテンツ及び前記条件と前記
第2の利用者端末を特定する情報とを含む利用許可情報をブロックチェーンネットワークに共有するとともに、前記
第2の利用者端末に前記利用リクエストにかかる前記コンテンツを取得するための
情報を含む利用許可通知を送信する送信部と、
を備えるコンテンツ・ライセンスサーバ。
【請求項2】
前記送信部は、前記コンテンツの前記条件毎に前記利用リクエストに応じた前記コンテンツの利用価格を設定し、当該利用価格に関する情報を前記利用者端末に利用可能に提供する、請求項1に記載のコンテンツ・ライセンスサーバ。
【請求項3】
前記コンテンツの前記条件毎の初期価格を
記憶し、
前記利用リクエストに応じて、前記初期価格に基づいて前記利用価格を設定する、請求項2に記載のコンテンツ・ライセンスサーバ。
【請求項4】
前記条件は、少なくとも、前記コンテンツの、利用可能期間、利用可能場所、利用可能
端末、利用可能人数が含まれる、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテンツ・ライセンスサーバ。
【請求項5】
プロセッサが、
第1の利用者端末から、コンテンツの利用に関する一以上の条件
を含むコンテンツ情報を受信することと、
第2の利用者端末から前記条件ごとに生成可能な
前記条件を指定した利用リクエストを受信することと、
受信した前記利用リクエストにかかる前記コンテンツ及び前記条件と前記
第2の利用者端末を特定する情報とを含む利用許可情報をブロックチェーンネットワークに共有するととともに、前記
第2の利用者端末に前記利用リクエストにかかる前記コンテンツを取得するための
情報を含む利用許可通知を送信することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ・プラットフォームシステムに関し、特にブロックチェーンネットワークを利用したコンテンツのライセンシングにかかるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルコンテンツを売買するための電子商取引システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。この電子商取引システムでは、デジタルコンテンツの販売者は、デジタルコンテンツの開発への投資額やデジタルコンテンツの販売のための営業への投資額等を回収し且つ利益が得られるようにデジタルコンテンツの価格を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術は、コンテンツ自体やコンテンツ取引履歴の改ざんの問題については解決することができない。
【0005】
そこで、本発明は、安全なコンテンツの取引を行い得るシステムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば
コンテンツを所有する所有者端末と、前記コンテンツの利用をする利用者端末と、前記所有者端末及び前記利用者端末の夫々とネットワークを介して接続されているコンテンツ・ライセンスサーバとを含むコンテンツ・プラットフォームシステムであって、
前記所有者端末は、所有者から受け付けた前記コンテンツと当該コンテンツの利用に関する一以上の条件とを含むコンテンツ情報を前記コンテンツ・ライセンスサーバに送信し、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、受信した前記コンテンツ情報を前記利用者端末に利用可能に提供し、
前記利用者端末は、利用者から受け付けた利用リクエストであって前記コンテンツの前記条件毎に生成可能な利用リクエストを前記コンテンツ・ライセンスサーバに送信し、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、前記利用リクエストにかかる前記コンテンツ及び前記条件と前記利用者端末とを含む利用許可情報をブロックチェーンネットワークにブロードキャストして共有するとともに、前記利用者端末には利用許可通知を送信し、
前記利用許可通知を受信した前記利用者端末は、前記ブロックチェーンネットワークにブロードキャストされた前記利用許可情報を参照して前記コンテンツを取得又は利用する、コンテンツ・プラットフォームシステムが得られる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安全なコンテンツの取引を行い得るシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
【
図2】
図1の管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1のユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施の形態によるシステムの処理の流れを示す図である。
【
図5】本実施の形態によるシステムの価格テーブルのイメージ図である。
【
図6】本実施の形態によるシステムの取引テーブルのイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるコンテンツ・プラットフォームシステムは、以下のような構成を備える。
[項目1]
コンテンツを所有する所有者端末と、前記コンテンツの利用をする利用者端末と、前記所有者端末及び前記利用者端末の夫々とネットワークを介して接続されているコンテンツ・ライセンスサーバとを含むコンテンツ・プラットフォームシステムであって、
前記所有者端末は、所有者から受け付けた前記コンテンツと当該コンテンツの利用に関する一以上の条件とを含むコンテンツ情報を前記コンテンツ・ライセンスサーバに送信し、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、受信した前記コンテンツ情報を前記利用者端末に利用可能に提供し、
前記利用者端末は、利用者から受け付けた利用リクエストであって前記コンテンツの前記条件毎に生成可能な利用リクエストを前記コンテンツ・ライセンスサーバに送信し、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、前記利用リクエストにかかる前記コンテンツ及び前記条件と前記利用者端末とを含む利用許可情報をブロックチェーンネットワークにブロードキャストして共有するとともに、前記利用者端末には利用許可通知を送信し、
前記利用許可通知を受信した前記利用者端末は、前記ブロックチェーンネットワークにブロードキャストされた前記利用許可情報を参照して前記コンテンツを取得又は利用する、コンテンツ・プラットフォームシステム。
[項目2]
請求項1に記載のコンテンツ・プラットフォームシステムあって、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、前記コンテンツの前記条件毎に前記利用リクエストに応じた前記コンテンツの利用価格を設定し、当該利用価格に関する情報を前記利用者端末に利用可能に提供する、コンテンツ・プラットフォームシステム。
[項目3]
請求項2に記載のコンテンツ・プラットフォームシステムであって、
前記所有者端末は、前記所有者から受け付けた前記コンテンツの前記条件毎の初期価格を前記コンテンツ・ライセンスサーバに送信し、
前記コンテンツ・ライセンスサーバは、前記初期価格に基づいて前記利用価格を設定する、コンテンツ・プラットフォームシステム。
[項目4]
請求項1乃至請求項4に記載のコンテンツ・プラットフォームシステムであって、
前記条件は、少なくとも、前記コンテンツの、利用可能期間、利用可能場所、利用可能端末、利用可能人数が含まれる、コンテンツ・プラットフォームシステム。
【0010】
<実施の形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態によるコンテンツ・プラットフォームシステム(以下「システム」という)ついて、図面を参照しながら説明する。
【0011】
<概要>
本発明の実施の形態によるシステムは、例えば、著作権等をはじめとする、権利(財産権、所有権その他権利共有主体によって取引可能なあらゆる権利)をそれぞれの利用条件(利用期間、利用場所、利用者、利用端末、利用人数等)に応じて、取引を行うことのできるプラットフォームシステムであり、特に、取引履歴をブロックチェーンネットワーク等の分散型台帳技術によって管理するものである。
【0012】
また、利用条件に応じて、利用者の権利内容(特定の日時の特定のコンテンツの利用の可否)をブロックチェーンネットワークに乗せて(ブロードキャスト)共有することによって利用者や取引履歴の改ざんを防止するものである。
【0013】
<構成>
図1に示されるように、管理サーバ(コンテンツ・ライセンスサーバ)1を中心に、ユーザ端末(所有者端末)2a(端末は図示せず)と、ユーザ端末(利用者端末)2b(端末は図示せず)とがネットワーク(インターネット等であり、ブロックチェーンネットワークを含む)3を介して接続される所謂クライアントサーバモデルである。
【0014】
本実施の形態において、少なくとも管理サーバ1及びユーザ端末2aは、ブロックチェーンネットワークにおいて共同管理される台帳(ブロックチェーン)にアクセス・参照可能に接続されている。
【0015】
<ハードウェア構成>
本実施の形態による管理サーバ1とユーザ端末2とは、以下のようなハードウェア構成を有する。なお、以下の構成は一例であり、これ以外の構成を有していても良い。
【0016】
<管理サーバ1>
図2に示されるように、管理サーバ1は、ユーザ端末2a及びユーザ端末2bと通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。管理サーバ1は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0017】
管理サーバ1は、少なくとも、プロセッサ10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
【0018】
プロセッサ10は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0019】
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0020】
ストレージ12は、アプリケーション・プログラム、及びブロックチェーンネットワークに対する認証プログラムやマイニングプログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ22に構築されていてもよい。
【0021】
送受信部13は、管理サーバ1をネットワーク3に接続しする。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0022】
入出力部14は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0023】
バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0024】
<ユーザ端末2a及び2b>
図3に示されるように、ユーザ端末2a及び2b(これらを総称してユーザ端末2ということがある)は、管理サーバ1と通信を介して情報処理を実行することにより、コンテンツ・プラットフォームシステムの一部を構成する。ユーザ端末2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータであってもよいし、スマートフォン等の携帯通信機器等であってもよい。ユーザ端末2aはコンテンツの所有者20aの端末であり、ユーザ端末2bはコンテンツの利用者20bの端末である。
【0025】
ユーザ端末2は、少なくとも、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、送受信部23、入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。
【0026】
上述した管理サーバ1と同様に、プロセッサ20は、ユーザ端末2全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ20はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ22に格納されメモリ21に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0027】
メモリ21は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ21は、プロセッサ20のワークエリア等として使用され、また、ユーザ端末2の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0028】
ストレージ22は、アプリケーション・プログラム、及びブロックチェーンネットワークに対する認証プログラムやマイニングプログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ22に構築されていてもよい。
【0029】
送受信部23は、ユーザ端末2をネットワーク3に接続しする。なお、送受信部23は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0030】
入出力部24は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0031】
バス25は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
<動作>
【0032】
続いて、各要素の動作について説明する。
【0033】
ユーザ端末2aは、コンテンツの所有者(著作権者等)から受け付けたコンテンツの詳細な内容と、当該コンテンツの利用に関して利用者に課せられるライセンス条件とを含むコンテンツ情報を管理サーバ1に送信する。
【0034】
コンテンツ情報は、これ以外の要素を有していてもよい。例えば、コンテンツの詳細な内容について当該コンテンツに付随する著作者情報や著作権者の履歴その他のメタデータが含まれていてもよい。また、ライセンス条件については、コンテンツの、利用可能期間、利用可能場所、利用可能端末、利用可能人数やライセンス価格が含まれていてもよい。
【0035】
管理サーバ1は、ユーザ端末2aから受信したコンテンツ情報を複数のユーザ端末2bに提供する。提供に際しては、例えば、策定のWEBサイトや特定のアプリケーション内に表示し閲覧可能にすることとすればよい。
【0036】
ユーザ端末2bは、利用者から受け付けた利用リクエストを管理サーバ1に送信する。利用リクエストは、コンテンツのライセンス条件毎に送信することが可能である。例えば、動画や音楽等の場合、コンテンツのライセンス条件として、「1日利用」、「3日利用」、「1週間利用」「1か月利用」等の期間が設定されていた場合、当該期間毎に利用リクエストを送信することが可能となる。
【0037】
管理サーバ1は、利用リクエストにかかるコンテンツ及びライセンス条件とユーザ端末2bを特定する情報とを含む利用許可情報をブロックチェーンネットワークにブロードキャストして当該ネットワークに参加している端末に共有する。一方で、管理サーバ1は、ユーザ端末2bに対しコンテンツの利用許可通知を送信する。利用許可通知にはコンテンツのデータそのものや、コンテンツのデータにアクセス可能なURI(URL)、ダウンロードキー等のパスワードなどが含まれている。
【0038】
利用許可通知を受信したユーザ端末2bは、ブロックチェーンネットワークにブロードキャストされた利用許可情報を参照し、ユーザ端末2bにライセンス条件に応じた利用ができる権利があることの認証を受け、当該コンテンツを取得又は利用する。
【0039】
<処理の流れ>
図4を参照して、本システムの処理の流れを説明する。
【0040】
ユーザ端末2aは、コンテンツの詳細情報及びライセンス条件とを含むコンテンツ情報を管理サーバ1に送信する(SQ101)。管理サーバ1においては、自己のストレージに当該コンテンツ情報を格納し登録する(SQ103)。管理サーバ1は、コンテンツ情報をユーザ端末2bに共有する(SQ105)。ユーザ端末2bは、所望のコンテンツに対して、ライセンス条件毎に利用リクエストを送信する(SQ107)。これにより、コンテンツに関して取引が成立したことになる(SQ109)。当該取引成立処理に応じて、取引の情報(コンテンツ、ライセンス条件等)がブロックチェーンネットワークに共有される(SQ111)。同時に、管理サーバ1は、ユーザ端末2bに対してコンテンツを取得するための情報を含むコンテンツの利用に関する許可通知を送信する(SQ113)。ユーザ端末2bは、これによりコンテンツを取得し(SQ115)、自己に利用権限があることをブロックチェーンネットワークを参照して確認し(SQ113)、当該コンテンツを利用する。
【0041】
コンテンツの利用については、例えば、コンテンツの入手先に関する情報を管理サーバ1の秘密鍵を利用して電子署名を行い、別途当該秘密鍵に対応する公開鍵を生成しておき、公開鍵をユーザ端末2bに送信することとしてもよい。また、認証は、任意の第1トランザクションのPubkey Scriptに含まれるコンテンツの公開鍵ハッシュ値と、第2トランザクションのSignature Scriptに含まれるコンテンツの公開鍵本体とを照合することにより行われる。詳しくは、第2トランザクションのSignature Scriptに含まれるコンテンツの公開鍵本体のハッシュ値を生成して、第1トランザクションのPubkey Scriptに含まれるコンテンツの公開鍵ハッシュ値と一致することを確認する。これにより、コンテンツの利用権が自己に存在していることを認証することが可能になる。
【0042】
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態によるシステムは、例えば、
図5に示されるように、次のような変形も可能である。即ち、ユーザ端末2aは、コンテンツのライセンス条件毎に初期価格設定しする。
図5のテーブルは、コンテンツを特定するためのID、コンテンツの利用可能期間、初期価格と現在価格を管理するテーブルである。
管理サーバ1は、初期価格に基づいて、複数のユーザ端末2bからの利用リクエストに応じて、コンテンツの利用価格を設定・更新する。コンテンツの利用価格は、例えば、
図6に示されるように、コンテンツを提供したい者(ユーザ20a)とコンテンツを利用したい者(ユーザ20b)とのリクエストの量によって価格が決定される変動相場となっている。
【0043】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0044】
1 管理サーバ
2 ユーザ端末