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特許7149636アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/10 20060101AFI20220930BHJP
【FI】
H01Q1/10 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021066533
(22)【出願日】2021-04-09
【審査請求日】2021-04-09
(31)【優先権主張番号】202110316223.9
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521151865
【氏名又は名称】深▲セン▼雷鴎克科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】shenzhen leoke technology co.,ltd
【住所又は居所原語表記】ROOM 6E,BUILDING 6,NO.8,SHANGWEI INDUSTRIAL 1ST RD.,ZHANGKENGJING,GUANLAN STREET,LONGHUA NEW DISTRICT,SHENZHEN CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】黄喜平
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110338538(CN,A)
【文献】特開2000-114829(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0168386(US,A1)
【文献】特開平11-091510(JP,A)
【文献】特開2008-050823(JP,A)
【文献】中国実用新案第206655563(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/00-25/04
B60R 25/00-99/00
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスであって、電波遮断ボックスと、リモート制御部と、PCB基板と、制御線と、電波発射アンテナと、アンテナ駆動部と、動力伝達部と、を備え、前記リモート制御部は、前記電波遮断ボックスの一側に固結され、前記PCB基板が前記電波遮断ボックス内に設けられ、前記アンテナ駆動部が前記PCB基板の一側に設けられ、前記動力伝達部が前記リモート制御部内に設けられ、前記制御線が前記アンテナ駆動部を通して前記電波発射アンテナに固結され、前記リモート制御部が前記動力伝達部を回転させることで、前記動力伝達部が前記アンテナ駆動部を動かせ、前記アンテナ駆動部が前記制御線の動きを制御し、従って前記電波発射アンテナを前記電波遮断ボックスから突き出ることや、前記電波遮断ボックスに収納させることを特徴とする、アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項2】
前記動力伝達部は、第1ギアと、連結杆と、第2ギアと、を備え、前記第1ギアおよび前記第2ギアが前記連結杆を順次に嵌め込まれ、前記第1ギアが前記リモート制御部に当接し、前記第2ギアが前記アンテナ駆動部に当接することを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項3】
前記第1ギアの外側に保護材が設けられ、前記保護材に切り欠きが穿設され、前記第1ギアの一側は前記切り欠きから突き出て、前記切り欠きから突き出る前記第1ギアが前記リモート制御部に当接することを特徴とする、請求項2に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項4】
前記リモート制御部は、固定部と、摺動部と、を備え、前記固定部が前記電波遮断ボックスの上側に固結され、前記摺動部が前記固定部内に摺動可能に連結され、前記摺動部の前記固定部に面する側に第1駆動用ラックが固結され、前記第1駆動用ラックが前記動力伝達部に当接することを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項5】
前記摺動部の前記固定部から離反する側に滑り止め突起が設けられることを特徴とする、請求項4に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項6】
前記アンテナ駆動部の一側に第1固定用空洞部および第2固定用空洞部が設けられ、前記制御線の前記アンテナ駆動部に延在する部分は、前記第1固定用空洞部および前記第2固定用空洞部を順次に通すことを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項7】
前記PCB基板に前記制御線を制限するための位置規制ポストが固結され、前記位置規制ポストの外側に前記制御線の運動軌跡を制限するための位置規制スリーブで覆われ、前記制御線が前記位置規制スリーブ内で摺動することで、前記電波発射アンテナの動きを制御することを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項8】
前記電波遮断ボックスは、上遮断ボックスと、下遮断ボックスと、を備え、前記上遮断ボックスと前記下遮断ボックスが取り外し可能に接続され、かつ前記上遮断ボックスおよび前記下遮断ボックスが両方とも電気めっき部品であることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項9】
前記下遮断ボックスの内壁に凹溝部が固結され、前記上遮断ボックスが前記下遮断ボックス内に嵌め込まれた時、前記上遮断ボックスが前記凹溝部に当接することを特徴とする、請求項8に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【請求項10】
前記電波遮断ボックスの一側に固定板が固結され、前記固定板の外側に保護カバーが取り外し可能に接続され、前記固定板に複数の位置規制溝が設けられ、前記固定板の前記電波遮断ボックスから離反する側に対称に配置され、前記保護カバーを拘止するための2つの位置規制ブロックが摺動可能に設けられ、2つの前記位置規制ブロックの間をバネで繋ぎ、前記位置規制ブロックが前記位置規制溝内で摺動することで、前記保護カバーをロックまたはアンロックさせることができることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波遮断発射ボックスの技術分野に関し、特に、アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
人々の物質的生活水準の継続的な向上および自動車市場の急速な発展に伴い、自動車が、人々の交通用具となり益々普及し、自動車のキーも益々普及している。現在の自動車キーも機械式キーからリモコンキーへと徐々に変わり、リモコンキーには電波リモコン方法を用いて車体制御する電子機器であり、利便性、安全性、快適性という利点があるが、リモコンキーにも欠陥が存在し、例えばキーを上着またはズボンのポケットに入れておくと、容易に誤作動が生じ、かつ自動車の情報を盗みやすいため、従来の自動車のリモコンキーに一般的に電波を遮断するキーケースを設け、キーケースは一般的に金属材料で製造され、金属材料の特性を利用して電波を遮断するが、金属には一定の重量があるため、キーケース全体の重量が比較的重くなり、かつキーケースの体積も比較的大きくなり、キーケースの使用時に片手で使用し、かつ使用する必要がない時、ポケットに入れるため、従来のキーケースが持ち運びに不便である。同時に、従来技術内のキーケースは、アンテナの長さを調整することができず、調整方法が変化に乏しい。
【0003】
上記問題点を解決するため、新しい電波遮断発射ボックスを再設計することが急務となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記背景技術で言及された技術的課題を解決するため、アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスを提供する。前記アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスが電波遮断ボックスと、リモート制御部と、PCB基板と、制御線と、電波発射アンテナと、アンテナ駆動部と、動力伝達部と、を備え、リモート制御部が電波遮断ボックスの一側に固結され、PCB基板が電波遮断ボックス内に設けられ、アンテナ駆動部がPCB基板の一側に設けられ、動力伝達部がリモート制御部内に設けられ、制御線がアンテナ駆動部を通して電波発射アンテナに固結され、リモート制御部が動力伝達部を回転させることで、動力伝達部がアンテナ駆動部を回転させ、アンテナ駆動部が制御線の動きを制御し、従って電波発射アンテナを電波遮断ボックスから突き出ることや、電波遮断ボックスに収納させる。
【0006】
代替的に、動力伝達部は、第1ギアと、連結杆と、第2ギアと、を備え、第1ギアおよび第2ギアが連結杆を順次に嵌め込まれ、第1ギアがリモート制御部に当接し、第2ギアがアンテナ駆動部に当接する。
【0007】
代替的に、第1ギアの外側に保護材が設けられ、保護材に切り欠きが穿設され、第1ギアの一側は切り欠きから突き出て、切り欠きから突き出る第1ギアがリモート制御部に当接する。
【0008】
代替的に、リモート制御部は、固定部と、摺動部と、を備え、固定部が電波遮断ボックスの上側に固結され、摺動部が固定部内に摺動可能に連結され、摺動部の固定部に面する側に第1駆動用ラックが固結され、第1駆動用ラックが動力伝達部に当接する。
【0009】
代替的に、摺動部の固定部から離反する側に滑り止め突起が設けられる。
【0010】
代替的に、アンテナ駆動部の一側に第1固定用空洞部および第2固定用空洞部が設けられ、制御線のアンテナ駆動部に延在する部分は、第1固定用空洞部および第2固定用空洞部を順次に通す。
【0011】
代替的に、PCB基板に制御線を制限するための位置規制ポストが固結され、位置規制ポストの外側に制御線の運動軌跡を制限するための位置規制スリーブで覆われ、制御線が位置規制スリーブ内で摺動することで、電波発射アンテナの動きを制御する。
【0012】
代替的に、電波遮断ボックスは、上遮断ボックスと、下遮断ボックスと、を備え、上遮断ボックスと下遮断ボックスが取り外し可能に接続され、かつ上遮断ボックスおよび下遮断ボックスが両方とも電気めっき部品である。
【0013】
代替的に、下遮断ボックスの内壁に凹溝部が固結され、上遮断ボックスが下遮断ボックス内に嵌め込まれた時、上遮断ボックスが凹溝部に当接する。
【0014】
代替的に、電波遮断ボックスの一側に固定板が固結され、固定板の外側に保護カバーが取り外し可能に接続され、固定板に複数の位置規制溝が設けられ、固定板の電波遮断ボックスから離反する側に対称に配置され、保護カバーを拘止するための2つの位置規制ブロックが摺動可能に設けられ、2つの位置規制ブロックの間をバネで繋ぎ、位置規制ブロックが位置規制溝内で摺動することで、保護カバーをロックまたはアンロックさせることができる。
【発明の効果】
【0015】
前記アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスが電波遮断ボックスと、リモート制御部と、PCB基板と、制御線と、電波発射アンテナと、アンテナ駆動部と、動力伝達部と、を備え、リモート制御部が電波遮断ボックスの一側に固結され、PCB基板が電波遮断ボックス内に設けられ、アンテナ駆動部がPCB基板の一側に設けられ、動力伝達部がリモート制御部内に設けられ、制御線がアンテナ駆動部を通して電波発射アンテナに固結され、リモート制御部が動力伝達部を回転させることで、動力伝達部がアンテナ駆動部を回転させ、アンテナ駆動部が制御線の動きを制御し、従って電波発射アンテナを電波遮断ボックスから突き出ることや、電波遮断ボックスに収納させる。リモート制御部は、ギアレバー原理により制御線を制御することで、電波遮断ボックスから突き出す電波発射アンテナの長さを制御できるため、使用者が電波発射アンテナから発射される電波の強度を自由に調整できるようにさせ、同時に、動力伝達部は実際のニーズに応じて異なるギア直径比を設けることができるため、本発明の調整はより簡単になり、リモコンキーの誤作動や紛失しやすいという問題を防ぐことができる。
【0016】
以下、本発明の実施例内の技術的手段を明確に説明するため、実施例の描写に使用する必要がある添付図面を簡単に説明する。以下に描写する添付図面は、本発明のいくつかの実施例のみであり、当業者にとって創造性の活動をしない前提で、それら添付属図面に基づいてその他の添付属図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明によって提供されるアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの構造模式図である。
図2】本発明の一実施例に係るアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの構造模式図である。
図3】本発明によって提供されるアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの分解立体図である。
図4】本発明の一実施例に係る摺動部の構造模式図である。
図5】本発明の一実施例に係るアンテナ駆動部の構造模式図である。
図6】本発明の一実施例に係る動力伝達部の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明の実施例中の図面を参照して、本発明の実施例中の技術手段を明確かつ完全に描写するが、描写する具体的実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではないことが理解され得る。描写を容易にするため、図面では本発明に関連する構造の一部のみを示しており、構造のすべてではないことに留意されたい。本発明中の実施例に基づいて、当業者が創造性の活動をしない前提で得られたすべての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
本明細書で言及される「実施例」は、実施例で描写される特定の特徴、構造、または特性を組み合わせて、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な場所に語句「一実施例において」が現れることは、必ずしもすべてが同じ実施例に言及するとは限らず、また別個のまたは代替の実施例は、他の実施例と必ずしも相互排他的であるとは限らない。当業者は、本明細書に描写されている実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明示かつ暗黙的に理解している。
【0020】
図1乃至図6を参照すると、図1は、本発明によって提供されるアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの構造模式図であり;図2は、本発明の一実施例に係るアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの構造模式図であり;図3は、本発明によって提供されるアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスの分解立体図であり;図4は、本発明の一実施例に係る摺動部220の構造模式図であり;図5は、本発明の一実施例に係るアンテナ駆動部600の構造模式図であり;図6は、本発明の一実施例に係る動力伝達部700の構造模式図である。
【0021】
本発明のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスは、電波遮断ボックス100と、リモート制御部200と、PCB基板300と、制御線400と、電波発射アンテナ500と、アンテナ駆動部600と、動力伝達部700と、を備える。
【0022】
リモート制御部200は、電波遮断ボックス100の一側に固結され、PCB基板300が電波遮断ボックス100内に設けられ、アンテナ駆動部600がPCB基板300の一側に設けられ、動力伝達部700がリモート制御部200内に設けられ、制御線400がアンテナ駆動部600を通して電波発射アンテナ500に固結され、リモート制御部200が動力伝達部700を回転させることで、動力伝達部700がアンテナ駆動部600を回転させ、アンテナ駆動部600が制御線400の動きを制御し、従って電波発射アンテナ500を電波遮断ボックス100から突き出ることや、電波遮断ボックス100に収納させる。
【0023】
電波遮断ボックス100は、リモコンキー、ナビゲーター、ロケーター等の製品の電磁波の遮断に応用されることができ、PCB基板300が電波遮断ボックス100内に取り付けられ、電波遮断ボックス100が電波発射アンテナ500に対し遮断の役割を果たすことができるため、使用者が調整電波発射アンテナ500を電波遮断ボックス100から突き出すように調整された場合のみ、リモート制御を必要とする外部デバイスに制御信号を送信し、誤作動の問題を効果的に防止できる。
【0024】
同時に、電波遮断ボックス100から突き出す電波発射アンテナ500の長さが異なる場合、電波発射アンテナ500から発射される電波強度が異なるため、使用者が制御を必要とする外部デバイスの距離に基づき電波遮断ボックス100から突き出す電波発射アンテナ500の長さを制御できることで、本発明の操作をより知能化させ;
電波発射アンテナ500は、PCB基板300と電気的に接続するため、電波発射アンテナ500が外部デバイスを制御する電波を生成できるようにさせ;
さらに、使用者が本発明のアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスを使用する場合、まずリモート制御部200の摺動を制御して、リモート制御部200により動力伝達部700を回転させ、動力伝達部700がアンテナ駆動部600を動かせることで、制御線400はアンテナ駆動部600の駆動下で動かし、更に電波発射アンテナ500が制御線400に連動されて電波遮断ボックス100から突き出るか、または電波遮断ボックス100に収納させ、したがって電波発射アンテナ500が電波遮断ボックス100から突き出すことを自由に制御する目的を達成する。
【0025】
図6を引き続き参照すると、本実施例において、動力伝達部700は、第1ギア710と、連結杆720と、第2ギア730と、を備え、第1ギア710および第2ギア730が連結杆720を順次に嵌め込まれ、第1ギア710がリモート制御部200に当接し、第2ギア730がアンテナ駆動部600に当接する。
【0026】
使用者がリモート制御部200の摺動を調整する時、まず第1ギア710を回転させ、第1ギア710の回転により連結杆720を第1ギア710に追従して回転させ、連結杆720が回転した時、第2ギア730が連結杆720に追従して回転するため、第2ギア730はアンテナ駆動部600を回転させることができることで、アンテナ駆動部600が制御線400を動かせ、制御線400が電波発射アンテナ500を動かせる。
【0027】
本実施例において、第1ギア710と第2ギア730のギア直径比は、1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4または1:1.5のいずれかである。
【0028】
使用者は、具体的な使用環境に応じて第1ギア710と第2ギア730のギア直径比を設定することができる。第1ギア710と第2ギア730の間のギア直径比が異なる場合、使用者はリモート制御部200を制御して第1ギア710を回転させた時、第1ギア710と第2ギア730との間のギア直径比が異なるため、使用者がリモート制御部200を同じ距離に摺動するよう制御する時、電波発射アンテナ500の移動距離が異なる。注目すべき点は、本発明は第1ギア710と第2ギア730の具体的なギア直径比を制限せず、すなわち、第1ギア710と第2ギア720との間のギア直径比は任意の比率である。
【0029】
図3を引き続き参照すると、本実施例において、第1ギア710の外側に保護材711が設けられ、保護材711に切り欠き712が穿設され、第1ギア710の一側は切り欠き712から突き出て、切り欠き712から突き出る第1ギア710がリモート制御部200に当接する。
【0030】
保護材711は、第1ギア710とリモート制御部200との間の接触面積を減少させることができる。同時に、保護材711は、第1ギア710に対し保護の役割を果たすこともできるため、第1ギア710の寿命を延ばすことがきる。
【0031】
すなわち、本実施例において、リモート制御部200は、第1ギア710の切り欠き712から露出する部分にのみ接触する。
【0032】
本実施例において、リモート制御部200は、固定部210と、摺動部220と、を備え、固定部210が電波遮断ボックス100の上側に固結され、摺動部220が固定部210内に摺動可能に連結され、摺動部220の固定部210に面する側に第1駆動用ラック221が固結され、第1駆動用ラック221が動力伝達部700に当接する。
【0033】
使用者が電波遮断ボックス100から突き出す電波発射アンテナ500の長さを制御する場合、固定部210の位置は常に固定され、摺動部220が固定部210内で摺動するので、摺動部220により第1駆動用ラック221を摺動させ、更に第1駆動用ラック221が動力伝達部700内の第1ギア710を動かせることで、第1ギア710への駆動を実現し、第1駆動用ラック221と第1ギア710が噛み合うように設けさせることができる。
【0034】
本実施例において、摺動部220の固定部210から離反する側に滑り止め突起222が設けられる。
【0035】
滑り止め突起222は、規則的または不規則に配置されることができる。滑り止め突起222は、使用者と摺動部220との間の接触面積を増やすことができるため、使用者が摺動部220を調整することに便利である。
【0036】
本実施例において、アンテナ駆動部600の一側に第1固定用空洞部610および第2固定用空洞部620が設けられ、制御線400のアンテナ駆動部600に延在する部分は、第1固定用空洞部610および第2固定用空洞部620を順次に通す。
【0037】
第1固定用空洞部610および第2固定用空洞部620は、制御線400のアンテナ駆動部600に延在する部分を係止できるため、アンテナ駆動部600の位置が変わった時、制御線400がアンテナ駆動部600に上手く追従して移動することができる。もちろん、第1固定用空洞部610および第2固定用空洞部620のうちの1つだけが設けられることも、制御線400と係合する目的を満たすこともできる。
【0038】
本実施例において、PCB基板300に制御線400を制限するための位置規制ポスト310が固結され、位置規制ポスト310の外側に制御線400の運動軌跡を制限するための位置規制スリーブ320で覆われ、制御線400が位置規制スリーブ320内で摺動することで、電波発射アンテナ500の動きを制御する。
【0039】
位置規制スリーブ320は、御線400に対し位置規制の役割を果たし、電波遮断ボックス100内における制御線400の乱雑な配置を防止する。位置規制ポスト310は、PCB基板300に固結され、PCB基板300と電気的に接続し、使用者が電波発射アンテナ500を電波遮断ボックス100から突き出るか、または電波遮断ボックス100に収納させるよう制御する時、制御線400は、位置規制スリーブ320の作用により整然と移動する。
【0040】
本実施例において、電波遮断ボックス100は、上遮断ボックス110と、下遮断ボックス120と、を備え、上遮断ボックス110と下遮断ボックス120が取り外し可能に接続され、かつ上遮断ボックス110および下遮断ボックス120が両方とも電気めっき部品である。
【0041】
上遮断ボックス110と下遮断ボックス120は、取り外し可能に接続され、上遮断ボックス110および下遮断ボックス120の内部構造に対し適時に交換や点検修理等を行うことができる。
【0042】
同時に、上遮断ボックス110および下遮断ボックス120は、電気めっき処理を施し、上遮断ボックス110と下遮断ボックス120との間を嵌め合わせた後、電磁シールド効果を持たせる。
【0043】
本実施例において、下遮断ボックス120の内壁に凹溝部130が固結され、上遮断ボックス110が下遮断ボックス120内に嵌め込まれた時、上遮断ボックス110の周縁が凹溝部130に当接し、すなわち、上遮断ボックス110の周縁に凹溝部130とマッチする凸部が形成されるため、上遮断ボックス110を凹溝部130内に嵌め込ませることで、上遮断ボックス110と下遮断ボックス120の間の電磁シールド効果を向上することができる。
【0044】
上遮断ボックス110の周縁は、凹溝部130に当接した場合、電波遮断ボックス100の電波に対する全体的な電磁シールド効果を向上できる。同時に、別の実施例において、下遮断ボックス120内に凹溝部130を設けず、上遮断ボックス110が下遮断ボックス120に十分に深く延在入する場合でも、同様に電磁シールド効果を奏することができる。
【0045】
本実施例において、電波遮断ボックス100の一側に固定板800が固結され、固定板800の外側に保護カバー820が取り外し可能に接続され、固定板800に複数の位置規制溝810が設けられ、固定板800の電波遮断ボックス100から離反する側に対称に配置され、保護カバー820を拘止するための2つの位置規制ブロック830が摺動可能に設けられ、2つの位置規制ブロック830の間をバネ840で繋ぎ、位置規制ブロック830が位置規制溝810内で摺動することで、保護カバー820をロックまたはアンロックさせることができる。
【0046】
固定板800は、本発明の安定性を向上させることができ、保護カバー820が電波遮断ボックス100の一側を覆うことで、電波発射アンテナ500を保護することができ、もちろん、一定の防塵の役割を果たして、本発明の寿命を延ばすこともでき;
同時に、位置規制ブロック830は、保護カバー820に対し拘止の役割を果たすことができる。2つの位置規制ブロック830の間が互いに押し付けられると、位置規制ブロック830の保護カバー820に対する拘止作用を失い、保護カバー820が自由に取り外すことができ、位置規制ブロック830に加えられた力が消えると、位置規制ブロック830がバネ840の弾性力の作用において、元の位置に戻る。
【産業上の利用可能性】
【0047】
前記アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスが電波遮断ボックス100と、リモート制御部200と、PCB基板300と、制御線400と、電波発射アンテナ500と、アンテナ駆動部600と、動力伝達部700と、を備え、リモート制御部200が電波遮断ボックス100の一側に固結され、PCB基板300が電波遮断ボックス100内に設けられ、アンテナ駆動部600がPCB基板300の一側に設けられ、動力伝達部700がリモート制御部200内に設けられ、制御線400がアンテナ駆動部600を通して電波発射アンテナ500に固結され、リモート制御部200が動力伝達部700を回転させることで、動力伝達部700がアンテナ駆動部600を回転させ、アンテナ駆動部600が制御線400の動きを制御し、従って電波発射アンテナ500を電波遮断ボックス100から突き出ることや、電波遮断ボックス100に収納させる。リモート制御部200は、ギアレバー原理により制御線400を制御することで、電波遮断ボックス100から突き出す電波発射アンテナ500の長さを制御できるため、使用者が電波発射アンテナ500から発射される電波の強度を自由に調整できるようにさせ、同時に、動力伝達部700は実際のニーズに応じて異なるギア直径比を設けることができるため、本発明の調整はより簡単になり、リモコンキーの誤作動や紛失しやすいという問題を防ぐことができる。
【0048】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の明細書及び添付図面の内容を利用して行われる均等範囲内の構造あるいは流れの置換または直接的あるいは間接的にその他の関連技術分野に運用される場合は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0049】
100 電波遮断ボックス
110 上遮断ボックス
120 下遮断ボックス
130 凹溝部
200 リモート制御部
210 固定部
220 摺動部
221 第1駆動用ラック
222 滑り止め突起
300 PCB基板
310 位置規制ポスト
320 位置規制スリーブ
400 制御線
500 電波発射アンテナ
600 アンテナ駆動部
610 第1固定用空洞部
620 第2固定用空洞部
700 動力伝達部
710 第1ギア
711 保護材
712 切り欠き
720 連結杆
730 第2ギア
800 固定板
810 位置規制溝
820 保護カバー
830 位置規制ブロック
840 バネ
【要約】
【課題】 アンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、リモート制御部と、電波遮断ボックスと、電波遮断ボックス内に設けられたPCB基板と、アンテナ駆動部と、を備えたアンテナの長さを自由に調整できる電波遮断発射ボックスを提供する。制御線は、アンテナ駆動部を通して電波発射アンテナに固結され、リモート制御部がギアレバー原理により電波遮断ボックスから突き出す電波発射アンテナの長さを制御できるため、使用者が電波発射アンテナから発射される電波の強度を自由に調整できるようにさせる。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6