IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社PECOの特許一覧

<>
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図1
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図2
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図3
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図4
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図5
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図6
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図7
  • 特許-動物患者用電子カルテの提供方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】動物患者用電子カルテの提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220930BHJP
   G16H 10/60 20180101ALI20220930BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16H10/60
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021533756
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(86)【国際出願番号】 JP2020014520
(87)【国際公開番号】W WO2021199145
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2021-07-08
【審判番号】
【審判請求日】2022-02-04
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515158272
【氏名又は名称】株式会社PECO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 純
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】中野 浩昌
【審判官】小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0101840(US,A1)
【文献】特開2019-207537(JP,A)
【文献】動物病院と飼い主を結ぶまったく新しいプラットフォーム「ペット手帳」、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、[online]、2019年6月26日掲載、URL:https://www.hakuhodody-media.co.jp/column_topics/feature/hakuhodo-dy-media-partners-group/20190626_25942.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G16H10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物患者に関する電子カルテの提供方法であって、
コンピュータが、
動物患者に対する、処方薬の内容及び投薬情報に関する処方薬情報を含むカルテ情報を管理し、
前記動物患者の動物患者端末に対して処方薬情報を送信し、
前記処方薬情報は、前記処方薬についての投薬方法及び前記処方薬についての、前記投薬方法を学習するための動画を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の電子カルテの提供方法であって、
前記処方薬情報に含まれる投薬スケジュールに基づいてリマインダを送信する、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の電子カルテの提供方法であって、
前記動物患者端末から投薬が完了した旨回答を受信する、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の電子カルテの提供方法であって、
投薬が完了した旨の回答に基づいて、前記処方薬情報に含まれる、投薬状況に関する情報を更新する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物患者向けの診療情報を管理する、動物患者用電子カルテの提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人間患者の診療情報を管理する電子カルテに関連する情報を検索する方法が開示されている。
【0003】
例えば、電子カルテに含まれる、病名及び経過情報をキーとして該当する患者名を検索し、検索結果に患者名、その病名及び経過情報、及び受診日を一覧で表示し、受信日を選択すると、対応する電子カルテが表示される方法が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-140604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、病歴データベースから検索した病歴データ内の患者情報および日付情報に基づいて、カルテデータベースから病歴データに関連したカルテデータを検索できるものの、病院向けに提供された検索システムであり、動物患者の飼い主等のユーザ向けにデザインされたものではない。
【0006】
そこで、本発明では、ユーザ向けに動物患者に関する電子カルテ情報を提供することを目的とし、特にユーザに対し、投薬を簡易に行うことのできる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、動物患者に関する電子カルテの提供方法であって、動物患者に対する、処方薬の内容及び投薬情報に関する処方薬情報を含むカルテ情報を管理し、 前記動物患者の動物患者端末に対して処方薬情報を送信し、前記処方薬情報は、投薬方法に関するコンテンツを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザ向けに動物患者に関する電子カルテ情報を提供することができ、特に、ユーザは、自宅等の病院外にいながら、投薬を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る電子カルテ提供システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。
図3図1の動物病院端末300の機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納される電子カルテ情報の一例を示す模式図である。
図5】本発明の第一実施形態に係る、電子カルテの提供方法を説明するフローチャートの一例である。
図6】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末200において表示されるチャット用ユーザインターフェースの一例である。
図7】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末200において表示されるチャット用ユーザインターフェースの他の一例である。
図8】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末200において表示されるチャット用ユーザインターフェースのさらに他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る電子カルテ提供システム1を示すブロック構成図である。この電子カルテ提供システム1は、一又は複数の動物病院端末のディスプレイ等を介して表示される、電子カルテの閲覧用及び/または編集用のユーザインターフェースを提供する。
【0012】
電子カルテ提供システム1は、サーバ端末(データ処理装置)100と、ユーザ端末200と、ネットワークNWとを有している。サーバ端末100と、ユーザ端末200とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、動物患者ユーザ毎の電子カルテ情報を格納し、処理を行う装置であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
ユーザ端末200は、動物患者の飼い主等が所持し、利用する、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
動物病院端末300は、動物病院が管理し、動物病院の医師、看護師、スタッフ等が利用する、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0016】
本実施形態では、電子カルテ提供システム1は、サーバ端末100、ユーザ端末200及び動物病院端末300を備え、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300を利用してサーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末100自身にユーザが操作を行う機能を備えても良いし、サーバ端末100において実行されるプログラムの全部または一部を、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300にインストールすることで、サーバ端末100により実行される機能の全部または一部を、当該ユーザ端末200及び/動物病院端末300によって実行されることとしてもよい。
【0017】
図2は、図1のサーバ端末100を機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0018】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200及び動物病院端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0019】
記憶部120は、制御部130によって実行されるプログラム、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300から受信する、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザ毎の電子カルテ情報を格納する、電子カルテ情報格納部121を有する。さらに、記憶部120は、(図示しない)電子カルテユーザインターフェースを構成するアイコン等のグラフィック表現を行うためのデータ、電子カルテインターフェースを構成する各情報を表示するために必要なテキストデータ、電子カルテインターフェースのレイアウトを決定するためのレイアウト決定用データ、入力内容を基に診断情報を推奨するための診断情報推奨プログラム等、各種データまたはプログラムを格納することができる。なお、各データを格納したデータベース(図示せず)が、記憶部120外に構築されていてもよい。
【0020】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザのユーザ端末120からの指示受付部131と、カルテ情報管理部132と、カルテ情報共有部133と、画面生成部134とを有する。これらは、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0021】
指示受付部131は、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300のディスプレイ等において表示されるウェブ画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザ及び/または動物病院の担当者が入力を行うことで、所定の要求を行ったとき、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300から通信部110を介して指示を受付ける。
【0022】
カルテ情報管理部132は、ユーザ及び/または動物病院担当者から受信した要求に基づいて、カルテ情報に係る処理を実行する。
【0023】
カルテ情報共有部133は、カルテ情報をユーザ端末に共有するための処理を実行する。
【0024】
画面生成部133は、ユーザ端末200及び/または動物病院端末300に表示される、ユーザインターフェースを構成するための画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザインターフェースを生成する。画面生成部133に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0025】
図3は、図1のユーザ端末200の機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部310と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0026】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0027】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0028】
記憶部230は、各種制御処理や制御部340内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部330は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶する。
【0029】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0030】
ここで、本実施形態において、サーバ端末100とユーザ端末200との情報の送受信を中心に説明するため、動物病院端末200の機能構成について説明を省略するが、動物病院端末300の機能構成は、ユーザ端末200の機能構成と実質的に同等とすることができる。
【0031】
図4は、サーバ100の記憶部120に格納される電子カルテ情報の一例を示す模式図である。
【0032】
電子カルテ情報1000は、例えば、ユーザ毎にユーザIDと関連づけて管理され、また、ユーザ毎のカルテ情報は、受診日毎に管理される。ここで、ユーザとして、動物患者が挙げられる。例えば、ユーザID10001で識別されるユーザの、受診日2019年8月20日に入力された電子カルテ情報として、動物患者の飼い主の基本情報(氏名、住所、Eメール等)、動物患者(ペット)情報(ペット名、性別、種別、体重等)、問診情報(状況、出欠、期間、食欲、体調、嘔吐の有無、下痢の有無等)、身体所見、病歴、検査、診断、処理/投薬、処方薬、メモ、及び動物患者(ペット)の動画/画像等の情報が含まれる。ここで、飼い主情報、ペット情報、問診情報及びペットの動画/画像の入力内容は、ユーザ端末200から受信されたデータで構成され、身体所見その他動物患者の診断に関する情報は動物病院端末300から受信されたデータで構成することができ、また、動物病院において医師等の担当者が、動物患者の飼い主から取得した情報に基づいて動物病院端末300に入力することで受信されたデータで構成することができる。ここで、処方薬情報として、処方薬の内容、投薬方法(スケジュールも含む)、投薬方法を学習するためのコンテンツ(例えば、画像、イラスト、テキスト、動画等)、また、動物患者の飼い主等のユーザの投薬完了の有無を含む投薬状況に関する情報を含むことができる。また、後述するように、カルテ情報のうち、動物患者の飼い主等のユーザに共有可能な範囲(例えば、身体所見、検査に関する項目に限る等)を、動物病院端末300からの設定要求に応じて、共有範囲を設定することができる。
【0033】
図5は、本発明の第一実施形態に係る、電子カルテの提供方法を説明するフローチャートの一例である。
【0034】
まず、本フローチャートに示す処理に先駆けて、サーバ端末100の制御部130の指示受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から電子カルテの共有要求を受信する。なお、共有要求によらず、ユーザ端末200に対してカルテ情報を共有することもできるが、電子カルテに係る情報の取扱いに注意を要する情報であることからも、ユーザ端末200からの共有要求に応じて、ユーザ端末200と、サーバ端末100に格納される電子カルテ情報との同期を図ることで、電子カルテ情報を共有することがより好ましい。電子カルテ情報の共有要求に応じて、制御部130のカルテ情報管理部132は、電子カルテ情報を記憶部120の電子カルテ情報格納部121から取得し、制御部130のカルテ情報共有部133は、編集された(または設定された範囲に係る)カルテ情報をユーザ端末200に送信することで、カルテ情報を共有する。
【0035】
例えば、図6に示すように、ユーザ端末200のチャット用ユーザインターフェース画面上に、対象となる動物の日付別電子カルテ情報の一覧が表示される。ここで、チャット用ユーザインターフェース画面は、サーバ端末100によって提供されるサービスの運営者または第三者が提供するチャットアプリケーションを介して表示されるインターフェース画面であってもよい。ここで、第三者が提供するチャットアプリケーションを介して電子カルテ情報を共有する場合、サーバ端末100は、インターフェース画面上に表示される情報を、第三者のアプリケーションのAPI(Application Programming Interface)を介して提供することもできる。
【0036】
図6において、ユーザ端末100のユーザが所望の電子カルテを選択することで、図7に示すような電子カルテの詳細画面が表示される。図7に示すように、電子カルテの詳細として、獣医師によるコメントのほか、動物の主な症状、検査内容、診断内容、処置の内容、処方薬の内容等が表示される。ここで、検査内容については、検査結果の詳細、診断内容については、診断内容の説明、また、処方薬については、処方方法が、ユーザ端末100からの更なる要求に応じて表示される。必要に応じて、ユーザ端末100のユーザは、チャット用ユーザインターフェース画面を介して獣医師に対して質問を行うこともできる。これにより、ユーザは、自宅等ペットの動物病院外に所在する場合においても、簡易な方法により電子カルテを参照することができ、所望のタイミングでペットの健康状態を確認しケアに努めることができる。
【0037】
ここで、制御部130のカルテ情報共有部133は、電子カルテ情報を共有する前に、動物病院端末300からのカルテ情報編集要求に応じて、カルテ情報の内容を編集したデータを電子カルテ情報格納部121に格納する。例えば、動物病院端末300の獣医師は、電子カルテ情報のうち、診断情報について、未確定な病気に関する情報を編集により削除したり、獣医師用のメモを削除したうえで、編集されたカルテ情報を格納したファイルをサーバ端末100に送信するか、サーバ端末100にアクセスし、動物病院端末300のブラウザ上に表示される電子カルテ情報の編集用画面上においてカルテ情報の編集を行うことができる。編集された電子カルテ情報は、電子カルテ情報格納部121に格納される。また、電子カルテ情報の編集に代えて、または事前に、動物病院端末300から、電子カルテ情報のうち、ユーザ端末100に共有する範囲を、電子カルテ情報の各項目を指定する等をして設定することができる。
【0038】
図5について、まず、制御部130のカルテ情報共有部133は、処方薬情報をユーザ端末200に送信することで共有する(S101)。ここで、上述のように、カルテ情報共有部133は、カルテ情報として他の情報とともに処方薬情報を送信することもできるし、処方薬情報のみを送信することもできる。
【0039】
一例として、図8に示すように、ユーザ端末200のチャット用ユーザインターフェース画面に、カルテ情報の一部として、処方薬情報を共有し、表示させることができる。処方薬情報として、処方薬に関する情報を各薬について、投薬の頻度、期間及び投薬方法をコンテンツを交えながら説明する記載を含む。例えば、図8の例では、内用薬(錠剤)について、投薬頻度及び期間として、1日1回、14日間、投薬方法として、「口をあけて指で薬を口の奥の方に入れてあげてください」と表示され、さらに、投薬トレーニングを行うための動画のリンクが表示される。その他、投薬のスケジュール(朝、昼、夜、食前/食後、時間の指定がある場合は時間)も表示させることができる。動画のリンクを選択することで、ユーザは動画を見ながらペットへの投薬方法を学習することができる。投薬方法を学習するコンテンツとしては、動画のほか、テキスト、イラストレーション、画像等も用いられ得る。
【0040】
また、制御部130のカルテ情報共有部133は、電子カルテ情報格納部121に格納された電子カルテデータ1000を参照することで、処方薬の投薬スケジュールを確認し、投薬スケジュールに関する情報及び/または投薬のリマインダをユーザ端末200に送信することができる(S102)。ここで、カルテ情報共有部133は、リマインダを、予め決められたスケジュールに従って、投薬の時期または時間に先駆けて送信することができる。
【0041】
次に、制御部130の指示受付部131は、ユーザ端末200から、投薬が完了した旨確認する回答を受信することができる(S103)。ユーザ端末200のユーザは、上記動画等に従ってペットに投薬を行い、投薬が完了した旨、例えば、チャット用ユーザインターフェース画面において、「投薬完了」ボタンを選択することで投薬が完了した旨回答を、サーバ端末100に送信することができる。ここで、投薬ができなかった場合、ユーザは、「投薬未完了」「投薬不可」等のボタンを選択し、投薬ができなかった旨回答をサーバ端末100に送信することもできる。
【0042】
制御部130のカルテ情報管理部132は、受信した回答情報を基に、投薬が完了した旨(または完了できなかった旨)を、電子カルテ情報格納部121に格納される電子カルテデータのうち、処方薬の投薬状況を、投薬時刻とともに「完了」と更新する(または、投薬状況を「未完了」として更新する)(S104)。これにより、電子カルテデータが更新される。
【0043】
以上により、ユーザは、自宅等の病院外に所在する場合であっても、ペットに対する投薬を簡易に行うことができる。
【0044】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 電子カルテ提供システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、300 動物病院端末 NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8