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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】マウンティングユニット
(51)【国際特許分類】
   B62D 24/00 20060101AFI20220930BHJP
   B62D 33/077 20060101ALI20220930BHJP
【FI】
B62D24/00
B62D33/077
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018167871
(22)【出願日】2018-09-07
(65)【公開番号】P2019104478
(43)【公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】10-2017-0168215
(32)【優先日】2017-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】518320937
【氏名又は名称】株式会社星宇ハイテック
【氏名又は名称原語表記】SUNGWOO HITECH CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ミン-ウク
(72)【発明者】
【氏名】ナム、キ-ソン
(72)【発明者】
【氏名】イ、ムン-ヨン
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-006834(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0027247(KR,A)
【文献】特開平08-040313(JP,A)
【文献】特表2001-523579(JP,A)
【文献】特開2012-081916(JP,A)
【文献】特開2017-154515(JP,A)
【文献】実開平02-045879(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0375808(US,A1)
【文献】特開2010-234860(JP,A)
【文献】特開2007-218288(JP,A)
【文献】特開2006-142361(JP,A)
【文献】特開昭50-020955(JP,A)
【文献】特開2011-177715(JP,A)
【文献】特開2007-218419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 17/00 -25/08
B62D 25/14 -29/04
B62D 33/077
F16B 37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体とシャーシを結合するためのマウンティングユニットにおいて、
それぞれ多段に折り曲げられた一つの板材と他の一つの板材が接合されて前記一つの板材と前記他の一つの板材で囲まれた空間部を形成し、車体に固定されるブラケット;および
前記一つの板材および前記他の一つの板材に接合されて固定されるように前記空間部に配置され、ボルト締結のためのねじ山を形成するハードウェア;
を含み、
前記一つの板材は、
前記ブラケットの上側板であるブラケット上板;
前記ブラケット上板の一端から折り曲げられて下方に延長されるブラケット一側上部板;
前記ブラケット一側上部板の下方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長される一側上部板接合端;
前記ブラケット上板の他端から折り曲げられて下方に延長されるブラケット他側上部板;および
前記ブラケット他側上部板の下方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長される他側上部板接合端;
を含み、
前記他の一つの板材は、
前記ブラケット上板から離隔して平行に配置されるブラケット下板;
前記ブラケット一側上部板と同一の平面上に配置されるように前記ブラケット下板の一端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット一側下部板;
前記ブラケット一側下部板の上方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長され、前記一側上部板接合端の下面と接触して溶接される一側下部板接合端;
前記ブラケット他側上部板と同一の平面上に配置されるように前記ブラケット下板の他端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット他側下部板;および
前記ブラケット他側下部板の上方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長され、前記他側上部板接合端の下面と接触して溶接される他側下部板接合端;
を含むマウンティングユニット。
【請求項2】
前記ハードウェアは、上方および下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの上端および下端の円周に沿って溶接突起がそれぞれ形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの上板および下板にそれぞれ穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアは、前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されることを特徴とする、請求項1に記載のマウンティングユニット。
【請求項3】
前記ねじ山は、前記ハードウェアの中空の内周面に形成されることを特徴とする、請求項に記載のマウンティングユニット。
【請求項4】
前記ハードウェアは、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの下端の円周に沿って溶接突起が形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの下板に穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアの上端には前記ブラケットの上板に穿孔された貫通ホールに挿入される円錐台形状の挿入端が形成され、前記ハードウェアは、前記挿入端および前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されることを特徴とする、請求項1に記載のマウンティングユニット。
【請求項5】
前記ねじ山は、前記ハードウェアの中空の内周面に形成されることを特徴とする、請求項に記載のマウンティングユニット。
【請求項6】
前記ハードウェアは、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの下端の円周に沿って溶接突起が形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの下板に穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアの上端には前記ブラケットの上板に穿孔された貫通ホールに挿入される円錐形状の突出端が形成され、前記ハードウェアは、前記突出端および前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されることを特徴とする、請求項1に記載のマウンティングユニット。
【請求項7】
前記ねじ山は、前記ハードウェアの中空の内周面に形成されることを特徴とする、請求項に記載のマウンティングユニット。
【請求項8】
前記空間部は、前記ブラケット上板、前記ブラケット一側上部板、および前記ブラケット他側上部板の配置による前記一つの板材の上方に凸の「U」字断面および前記ブラケット下板、前記ブラケット一側下部板、および前記ブラケット他側下部板の配置による前記他の一つの板材の下方に凸の「U」字断面で囲まれたボックス形状であることを特徴とする、請求項1に記載のマウンティングユニット。
【請求項9】
ボックス形状の断面を有する車体の部分でボックス内部空間に配置されるように車体に装着されることを特徴とする、請求項1に記載のマウンティングユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウンティングユニットに関し、より詳しくは、シャーシと車体の結合のために車体に提供されるマウンティングユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車体にサブフレームのようなシャーシを結合させるために別途のマウンティングユニットが必要である。
【0003】
従来のマウンティングユニットは、ブラケットとボルトから構成される。また、前記ボルトは、溶接により前記ブラケットに固定される。
【0004】
しかし、従来のマウンティングユニットの製作は、前記ブラケットおよび前記ボルトそれぞれの成形、前記ブラケットと前記ボルトの溶接などを含んで前記マウンティングユニットが車体に提供されるための工程が複雑になり得る。また、このようなマウンティングユニットの製作は、車量の重量低減のために有利でないこともある。ひいては、従来のマウンティングユニットは、溶接時の熱変形などにより外観美が低下することがある。
【0005】
この背景技術の部分に記載された事項は、発明の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであり、この技術が属する分野における通常の知識を有する者に既に知られた従来技術でない事項を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、前記のような問題点を解決するために創出されたものであって、本発明の目的は、ブラケットおよびハードウェアを含むように製作され、シャーシと結合される車体の多様な部分に適用されるように互換性が向上したマウンティングユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例によるマウンティングユニットは、シャーシと車体の結合のために車体に提供されるマウンティングユニットであってもよい。
【0008】
本発明の実施例によるマウンティングユニットは、それぞれ多段に折り曲げられた一つの板材と他の一つの板材が接合されて前記一つの板材と前記他の一つの板材で囲まれた空間部を形成し、車体に固定されるブラケット;および前記一つの板材および前記他の一つの板材に接合されて固定されるように前記空間部に配置され、ボルト締結のためのねじ山を形成するハードウェア;を含んでもよい。
【0009】
前記一つの板材は、前記ブラケットの上側板であるブラケット上板;前記ブラケット上板の一端から折り曲げられて下方に延長されるブラケット一側板;前記ブラケット一側板の下方に延長された終端である一側板接合端;および前記ブラケット上板の他端から折り曲げられて上方に延長される上板接合端;を含み、前記他の一つの板材は、前記ブラケット上板から離隔して平行に配置されるブラケット下板;前記ブラケット下板の一端から折り曲げられて下方に延長され、前記一側板接合端の内面と接触して溶接される下板接合端;前記ブラケット一側板から離隔して平行に配置されるように前記ブラケット下板の他端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット他側板;および前記ブラケット他側板の上方に延長された終端であり、前記上板接合端の外面と接触して溶接される他側板接合端;を含んでもよい。
【0010】
前記一つの板材は、前記ブラケットの上側板であるブラケット上板;前記ブラケット上板の一端から折り曲げられて下方に延長されるブラケット一側上部板;前記ブラケット一側上部板の下方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長される一側上部板接合端;前記ブラケット上板の他端から折り曲げられて下方に延長されるブラケット他側上部板;および前記ブラケット他側上部板の下方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長される他側上部板接合端;を含み、前記他の一つの板材は、前記ブラケット上板から離隔して平行に配置されるブラケット下板;前記ブラケット一側上部板と同一の平面上に配置されるように前記ブラケット下板の一端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット一側下部板;前記ブラケット一側下部板の上方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長され、前記一側上部板接合端の下面と接触して溶接される一側下部板接合端;前記ブラケット他側上部板と同一の平面上に配置されるように前記ブラケット下板の他端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット他側下部板;および前記ブラケット他側下部板の上方に延長された終端から折り曲げられて外側方向に延長され、前記他側上部板接合端の下面と接触して溶接される他側下部板接合端;を含んでもよい。
【0011】
前記一つの板材は、前記ブラケットの上側板であるブラケット上板;前記ブラケット上板の一端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット一側内板;および前記ブラケット上板の他端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット他側内板;を含み、前記他の一つの板材は、前記ブラケット上板から離隔して平行に配置されるブラケット下板;前記ブラケット下板の一端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット一側外板;前記ブラケット一側外板の上方に延長された終端であり、前記ブラケット一側内板の外面と接触して溶接される一側外板接合端;前記ブラケット下板の他端から折り曲げられて上方に延長されるブラケット他側外板;および前記ブラケット他側外板の上方に延長された終端であり、前記ブラケット他側内板の外面と接触して溶接される他側外板接合端;を含んでもよい。
【0012】
前記ハードウェアは、上方および下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの上端および下端の円周に沿って溶接突起がそれぞれ形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの上板および下板にそれぞれ穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアは、前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されてもよい。
【0013】
前記ハードウェアは、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの下端の円周に沿って溶接突起が形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの下板に穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアの上端には前記ブラケットの上板に穿孔された貫通ホールに挿入される円錐台形状の挿入端が形成され、前記ハードウェアは、前記挿入端および前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されてもよい。
【0014】
前記ハードウェアは、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェアの下端の円周に沿って溶接突起が形成され、前記ハードウェアの中空は、前記ブラケットの下板に穿孔された貫通ホールに対応するように配置され、前記ハードウェアの上端には前記ブラケットの上板に穿孔された貫通ホールに挿入される円錐形状の突出端が形成され、前記ハードウェアは、前記突出端および前記溶接突起を利用して前記ブラケットの上板および下板にプロジェクション溶接されてもよい。
【0015】
前記ねじ山は、前記ハードウェアの中空の内周面に形成されてもよい。
【0016】
前記空間部は、前記ブラケット上板および前記ブラケット一側板の配置による前記一つの板材の「L」字断面および前記ブラケット下板および前記ブラケット他側板の配置による前記他の一つの板材の「L」字断面で囲まれたボックス形状であってもよい。
【0017】
前記空間部は、前記ブラケット上板、前記ブラケット一側上部板、および前記ブラケット他側上部板の配置による前記一つの板材の上方に凸の「U」字断面および前記ブラケット下板、前記ブラケット一側下部板、および前記ブラケット他側下部板の配置による前記他の一つの板材の下方に凸の「U」字断面で囲まれたボックス形状であってもよい。
【0018】
前記空間部は、前記ブラケット下板、前記ブラケット一側外板、および前記ブラケット他側外板の配置による前記他の一つの板材の下方に凸の「U」字断面および前記ブラケット上板で囲まれたボックス形状であってもよい。
【0019】
前記マウンティングユニットは、ボックス形状の断面を有する車体の部分でボックス内部空間に配置されるように車体に装着されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
それ以外に本発明の実施例により得られるか、予測される効果については本発明の実施例に対する詳細な説明で直接的または暗示的に開示される。つまり、本発明の実施例により予測される多様な効果については後述する詳細な説明内で開示される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例によるマウンティングユニットの第1タイプ構造の斜視図である。
図2】本発明の実施例によるマウンティングユニットの第2タイプ構造の斜視図である。
図3】本発明の実施例によるマウンティングユニットの第3タイプ構造の斜視図である。
図4】本発明の一つの実施例によるハードウェアを示すように図1のA-A線に沿って切開した断面図である。
図5】本発明の他の一つの実施例によるハードウェアを示すように図2のB-B線に沿って切開した断面図である。
図6】本発明のまた他の一つの実施例によるハードウェアを示すように図3のC-C線に沿って切開した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかし、本発明は、多様な異なる形態に実現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0023】
本発明を明確に説明するために、説明上、不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似する構成要素については同一の図面符号を適用して説明する。
【0024】
また、下記の説明で構成の名称を第1、第2などに区分したことは、その構成の名称が同一でこれを区分するためのものであり、必ずその順序に限定されるのではない。
【0025】
図1は、本発明の実施例によるマウンティングユニットの第1タイプ構造の斜視図であり、図2は、本発明の実施例によるマウンティングユニットの第2タイプ構造の斜視図であり、図3は、本発明の実施例によるマウンティングユニットの第3タイプ構造の斜視図である。
【0026】
図1乃至図3に示されているように、本発明の実施例によるマウンティングユニット1は、ブラケット10およびハードウェア20、120、220を含む。また、本発明の実施例によるマウンティングユニット1に適用されるブラケット10は、それぞれ多段に折り曲げられた2枚の板材10a、10bが接合されて構成される。言い換えると、前記ブラケット10は、第1板材10aおよび第2板材10bを含む。ひいては、前記第1板材10aおよび前記第2板材10bは、それぞれ多段に折り曲げた状態で前記第1板材10aの一端と前記第2板材10bの一端が接合され、前記第1板材10aの他端と前記第2板材10bの他端が接合される。説明の便宜上、前記第1板材10aの一端と前記第2板材10bの一端が接合される部分を第1接合部18と称し、前記第1板材10aの他端と前記第2板材10bの他端が接合される部分を第2接合部19と称すこととする。
【0027】
前記ブラケット10は、前記第1接合部18と前記第2接合部19の間で前記第1板材10aおよび前記第2板材10bが折り曲げられる形状によって前記第1板材10aと前記第2板材10bで囲まれた空間部Sを形成し、前記ハードウェア20、120、220は、前記第1板材10aおよび前記第2板材10bに固定されるように前記空間部Sに配置される。また、前記ブラケット10は、前記第1接合部18と前記第2接合部19の間で前記第1板材10aおよび前記第2板材10bが折り曲げられる形状によって多様なタイプの構造を有する。以下、図1乃至図3を参照して本発明の実施例によるマウンティングユニット1の構造を3つのタイプで説明するが、マウンティングユニット1構造の多様なタイプはこれに限定されない。一方、後続する説明で前記空間部Sの中心に近づく方向を内側方向と定義し、前記空間部Sの中心から遠ざかる方向を外側方向と定義し、内面および外面などの表現はこれを基準とする。
【0028】
図1を参照すれば、本発明の実施例によるマウンティングユニット1の第1タイプ構造は、第1板材10aがブラケット上板15a、ブラケット一側板17a、一側板接合端18a、および上板接合端19aを含み、第2板材10bがブラケット下板15b、下板接合端18b、ブラケット他側板17b、および他側板接合端19bを含むようになっている。
【0029】
前記ブラケット上板15aは、水平に配置される前記ブラケット10の上側板であってもよく、説明の便宜上、前記ブラケット上板15aが水平に配置されたことを基準として説明する。
【0030】
前記ブラケット一側板17aは、前記ブラケット上板15aの一端から折り曲げられて下方に延長される。
【0031】
前記一側板接合端18aは、前記下方に延長されたブラケット一側板17aの終端である。
【0032】
前記上板接合端19aは、前記ブラケット上板15aの他端から折り曲げられて上方に延長される。
【0033】
一方、前記マウンティングユニット1の第1タイプ構造の第1板材10aは、前記ブラケット上板15aおよび前記ブラケット一側板17aの配置によって全体的な形状が「L」字断面を有するように形成され、「L」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記一側板接合端18aおよび前記上板接合端19aを形成する。
【0034】
前記ブラケット下板15bは、前記ブラケット上板15aの下に水平に配置される前記ブラケット10の下側板である。また、前記ブラケット下板15bは、前記ブラケット上板15aから離隔して平行に配置される。つまり、前記ブラケット上板15aの内面と前記ブラケット下板15bの内面は対向する。
【0035】
前記下板接合端18bは、前記ブラケット下板15bの一端から折り曲げられて下方に延長される。また、前記下板接合端18bの外面は、前記一側板接合端18aの内面と接触して溶接される。ここで、前記下板接合端18bと前記一側板接合端18aが接触する部分が第1接合部18である。
【0036】
前記ブラケット他側板17bは、前記ブラケット下板15bの他端から折り曲げられて上方に延長される。また、前記ブラケット他側板17bは、前記ブラケット一側板17aから離隔して平行に配置される。つまり、前記ブラケット他側板17bの内面と前記ブラケット一側板17aの内面は対向する。
【0037】
前記他側板接合端19bは、前記上方に延長されたブラケット他側板17bの終端である。また、前記他側板接合端19bの内面は、前記上板接合端19aの外面と接触して溶接される。ここで、前記他側板接合端19bと前記上板接合端19aが接触する部分が第2接合部19である。
【0038】
一方、前記マウンティングユニット1の第1タイプ構造の第2板材10bは、前記ブラケット下板15bおよび前記ブラケット他側板17bの配置によって全体的な形状が「L」字断面を有するように形成され、「L」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記下板接合端18bおよび前記他側板接合端19bを形成する。ひいては、前記マウンティングユニット1の第1タイプ構造は、前記第1板材10aの「L」字断面と前記第2板材10bの「L」字断面が結合されたボックス形状の断面を有する。つまり、前記空間部Sは、ボックス形状の空間になる。
【0039】
図2を参照すれば、本発明の実施例によるマウンティングユニット1の第2タイプ構造は、第1板材10aがブラケット上板115a、ブラケット一側上部板117a、一側上部板接合端118a、ブラケット他側上部板116a、および他側上部板接合端119aを含み、第2板材10bがブラケット下板115b、ブラケット一側下部板117b、一側下部板接合端118b、ブラケット他側下部板116b、および他側下部板接合端119bを含むようになっている。
【0040】
前記ブラケット上板115aは、水平に配置される前記ブラケット10の上側板であってもよく、説明の便宜上、前記ブラケット上板115aが水平に配置されたことを基準として説明する。
【0041】
前記ブラケット一側上部板117aは、前記ブラケット上板115aの一端から折り曲げられて下方に延長される。
【0042】
前記一側上部板接合端118aは、前記下方に延長されたブラケット一側上部板117aの終端から折り曲げられて外側方向に延長される。
【0043】
前記ブラケット他側上部板116aは、前記ブラケット上板115aの他端から折り曲げられて下方に延長される。
【0044】
前記他側上部板接合端119aは、前記下方に延長されたブラケット他側上部板116aの終端から折り曲げられて外側方向に延長される。
【0045】
一方、前記マウンティングユニット1の第2タイプ構造の第1板材10aは、前記ブラケット上板115a、前記ブラケット一側上部板117a、および前記ブラケット他側上部板116aの配置によって全体的な形状が「U」字断面を有するように形成され、「U」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記一側上部板接合端118aおよび前記他側上部板接合端119aを形成する。
【0046】
前記ブラケット下板115bは、前記ブラケット上板115aの下に水平に配置される前記ブラケット10の下側板である。また、前記ブラケット下板115bは、前記ブラケット上板115aから離隔して平行に配置される。つまり、前記ブラケット上板115aの内面と前記ブラケット下板115bの内面は対向する。
【0047】
前記ブラケット一側下部板117bは、前記ブラケット下板115bの一端から折り曲げられて上方に延長される。また、前記ブラケット一側下部板117bは、前記ブラケット一側上部板117aと同一の平面上に配置されてもよい。
【0048】
前記一側下部板接合端118bは、前記上方に延長されたブラケット一側下部板117bの終端から折り曲げられて外側方向に延長される。また、前記一側下部板接合端118bの上面は、前記一側上部板接合端118aの下面と接触して溶接される。ここで、前記一側下部板接合端118bと前記一側上部板接合端118aが接触する部分が第1接合部18である。
【0049】
前記ブラケット他側下部板116bは、前記ブラケット下板115bの他端から折り曲げられて上方に延長される。また、前記ブラケット他側下部板116bは、前記ブラケット他側上部板116aと同一の平面上に配置されてもよい。
【0050】
前記他側下部板接合端119bは、前記上方に延長されたブラケット他側下部板116bの終端から折り曲げられて外側方向に延長される。また、前記他側下部板接合端119bの上面は、前記他側上部板接合端119aの下面と接触して溶接される。ここで、前記他側下部板接合端119bと前記他側上部板接合端119aが接触する部分が第2接合部19である。
【0051】
一方、前記マウンティングユニット1の第2タイプ構造の第2板材10bは、前記ブラケット下板115b、前記ブラケット一側下部板117b、および前記ブラケット他側下部板116bの配置によって全体的な形状が「U」字断面を有するように形成され、「U」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記一側下部板接合端118bおよび前記他側下部板接合端119bを形成する。ひいては、前記マウンティングユニット1の第2タイプ構造は、前記第1板材10aの上方に凸の「U」字断面と前記第2板材10bの下方に凸の「U」字断面が結合されたボックス形状の断面を有する。つまり、前記空間部Sは、ボックス形状の空間になる。
【0052】
図3を参照すれば、本発明の実施例によるマウンティングユニット1の第3タイプ構造は、第1板材10aがブラケット上板215a、ブラケット一側内板217a、一側内板接合端218a、ブラケット他側内板216a、および他側内板接合端219aを含み、第2板材10bがブラケット下板215b、ブラケット一側外板217b、一側外板接合端218b、ブラケット他側外板216b、および他側外板接合端219bを含むようになっている。
【0053】
前記ブラケット上板215aは、水平に配置される前記ブラケット10の上側板であってもよく、説明の便宜上、前記ブラケット上板215aが水平に配置されたことを基準として説明する。
【0054】
前記ブラケット一側内板217aは、前記ブラケット上板215aの一端から折り曲げられて上方に延長される。
【0055】
前記一側内板接合端218aは、前記上方に延長されたブラケット一側内板217aの終端である。また、前記一側内板接合端218aは、前記ブラケット一側内板217aそのものであってもよい。
【0056】
前記ブラケット他側内板216aは、前記ブラケット上板215aの他端から折り曲げられて上方に延長される。
【0057】
前記他側内板接合端219aは、前記上方に延長されたブラケット他側内板216aの終端である。また、前記他側内板接合端219aは、前記ブラケット他側内板216aそのものであってもよい。
【0058】
一方、前記マウンティングユニット1の第3タイプ構造の第1板材10aは、前記ブラケット上板215a、前記ブラケット一側内板217a、および前記ブラケット他側内板216aの配置によって全体的な形状が「U」字断面を有するように形成され、「U」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記一側内板接合端218aおよび前記他側内板接合端219aを形成する。
【0059】
前記ブラケット下板215bは、前記ブラケット上板215aの下に水平に配置される前記ブラケット10の下側板である。また、前記ブラケット下板215bは、前記ブラケット上板215aから離隔して平行に配置される。つまり、前記ブラケット上板215aの内面と前記ブラケット下板215bの内面は対向する。
【0060】
前記ブラケット一側外板217bは、前記ブラケット下板215bの一端から折り曲げられて上方に延長される。
【0061】
前記一側外板接合端218bは、前記上方に延長されたブラケット一側外板217bの終端である。また、前記一側外板接合端218bの内面は、前記一側内板接合端218aの外面と接触して溶接される。ここで、前記一側外板接合端218bと前記一側内板接合端218aが接触する部分が第1接合部18である。
【0062】
前記ブラケット他側外板216bは、前記ブラケット下板215bの他端から折り曲げられて上方に延長される。
【0063】
前記他側外板接合端219bは、前記上方に延長されたブラケット他側外板216bの終端である。また、前記他側外板接合端219bの内面は、前記他側内板接合端219aの外面と接触して溶接される。ここで、前記他側外板接合端219bと前記他側内板接合端219aが接触する部分が第2接合部19である。
【0064】
一方、前記マウンティングユニット1の第3タイプ構造の第2板材10bは、前記ブラケット下板215b、前記ブラケット一側外板217b、および前記ブラケット他側外板216bの配置によって全体的な形状が「U」字断面を有するように形成され、「U」字断面の両端に溶接部Wを確保するように前記一側外板接合端218bおよび前記他側外板接合端219bを形成する。ひいては、前記マウンティングユニット1の第3タイプ構造は、前記第1板材10aの下方に凸の「U」字断面と前記第2板材10bの下方に凸の「U」字断面が結合されたボックス形状の断面を有する。つまり、前記空間部Sは、ボックス形状の空間になる。
【0065】
前記マウンティングユニット1の第1、2、3タイプ構造は、車体の一部分でボックス形状の断面を有するメンバーのボックス内部空間に提供されて車体に固定される。
【0066】
図4は、本発明の一つの実施例によるハードウェアを示すように図1のA-A線に沿って切開した断面図であり、図5は、本発明の他の一つの実施例によるハードウェアを示すように図2のB-B線に沿って切開した断面図であり、図6は、本発明のまた他の一つの実施例によるハードウェアを示すように図3のC-C線に沿って切開した断面図である。
【0067】
本発明の一つの実施例、他の一つの実施例、およびまた他の一つの実施例によるハードウェア20、120、220は、前記ブラケット10の空間部Sで上端が前記第1板材10aに固定され、下端が前記第2板材10bに固定されるように前記マウンティングユニット1の第1、2、3タイプ構造に全て適用可能である。一方、図1には、本発明の一つの実施例によるハードウェア20が適用されたマウンティングユニット1が示され、図2には、本発明の他の一つの実施例によるハードウェア120が適用されたマウンティングユニット1が示され、図3には、本発明のまた他の一つの実施例によるハードウェア220が適用されたマウンティングユニット1が示されている。
【0068】
図1および図4を参照すれば、本発明の一つの実施例によるハードウェア20は、上方および下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェア20の上端および下端の円周に沿って溶接突起21がそれぞれ形成される。
【0069】
前記ハードウェア20の上端は、前記ブラケット上板15a、115a、215aの内面に溶接され、下端は、前記ブラケット下板15b、115b、215bの内面に溶接される。この時、前記ハードウェア20の中空27は、前記ブラケット上板15a、115a、215aおよび前記ブラケット下板15b、115b、215bにそれぞれ穿孔された貫通ホールH1に対応するように配置される。また、前記溶接突起21により溶接面的が増大し、溶接強度(strength of weld)が増加することができる。ひいては、前記溶接突起21を利用してプロジェクション溶接(projection welding)が行われてもよく、プロジェクション溶接を行う場合に前記ハードウェア20の上端および下端が一回の工程により前記ブラケット10に接合されてもよい。
【0070】
前記ハードウェア20の中空27内周面にはねじ山が形成される。したがって、前記ハードウェア20は、前記中空27に締結されるボルト(図示せず)によりシャーシと結合する。
【0071】
図2および図5を参照すれば、本発明の他の一つの実施例によるハードウェア120は、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェア120の下端の円周に沿って溶接突起21が形成される。また、前記ハードウェア120の上端は、前記ブラケット上板15a、115a、215aの内面に溶接され、下端は、前記ブラケット下板15b、115b、215bの内面に溶接される。ここで、前記ハードウェア120の下端に形成された溶接突起21は、本発明の一つの実施例によるハードウェア20の下端に形成された溶接突起21と同一であり、前記ハードウェア120の中空27は、上方が閉鎖されたことを除いては本発明の一つの実施例によるハードウェア20の中空27と同一であるため、これについての反復的な説明は省略する。
【0072】
前記ハードウェア120の上端には円錐台形状の挿入端123が上方に行くほど断面積が漸進的に狭くなるように突出して形成される。また、前記挿入端123は、前記ブラケット上板15a、115a、215aに穿孔された貫通ホールH1に挿入される。ひいては、前記挿入端123は、前記貫通ホールH1に挿入された状態で前記ブラケット上板15a、115a、215aにプロジェクション溶接される。
【0073】
図3および図6を参照すれば、本発明のまた他の一つの実施例によるハードウェア220は、上方が閉鎖され、下方が開口された中空の円筒形状で形成され、前記ハードウェア220の下端の円周に沿って溶接突起21が形成される。また、前記ハードウェア220の上端は、前記ブラケット上板15a、115a、215aの内面に溶接され、下端は、前記ブラケット下板15b、115b、215bの内面に溶接される。ここで、前記ハードウェア220の下端に形成された溶接突起21は、本発明の一つの実施例によるハードウェア20の下端に形成された溶接突起21と同一であり、前記ハードウェア220の中空27は、上方が閉鎖されたことを除いては本発明の一つの実施例によるハードウェア20の中空27と同一であるため、これについての反復的な説明は省略する。
【0074】
前記ハードウェア220の上端には円錐形状の突出端225が上方に行くほど断面積が漸進的に狭くなるように突出して形成される。また、前記突出端225は、前記ブラケット上板15a、115a、215aに穿孔された貫通ホールH2に挿入される。ひいては、前記突出端225は、前記貫通ホールH2に挿入された状態で前記ブラケット上板15a、115a、215aにプロジェクション溶接される。ここで、前記ブラケット上板15a、115a、215aに穿孔された貫通ホールH2は、前記突出端225に対応する上方に行くほど漸進的に狭くなる形状を有するように変形されてもよい。
【0075】
前述のように、本発明の実施例によるマウンティングユニット1は、前記ブラケット10の内部にハードウェア20が接合されるように製作した後に車体のボックス形状の断面を有する部分でボックス内部空間に装着されてシャーシと結合することによって、車種およびシャーシの種類に関係なしに前記マウンティングユニット1の共用化が可能である。
【0076】
また、前記ブラケット10と前記ハードウェア20、120、220がプロジェクション溶接されることによって、溶接品質が保障されると同時に工程が単純になり、生産性が向上することができる。
【0077】
また、前記ハードウェア20、120、220が前記ブラケット上板15a、115a、215aおよび前記ブラケット下板15b、115b、215bに二重に接合されることによって、構造的剛性が増大することができる。
【0078】
また、前記ハードウェア20、120、220の上端および下端を全て加工して溶接の効果を向上させる溶接面が確保され得る。
【0079】
以上では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更可能であることを理解できるはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6