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特許7149849ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法、基地局、および端末デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法、基地局、および端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20220930BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220930BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W72/04 136
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2018534530
(86)(22)【出願日】2015-12-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2015100212
(87)【国際公開番号】W WO2017113339
(87)【国際公開日】2017-07-06
【審査請求日】2018-08-02
【審判番号】
【審判請求日】2021-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】汲 桐
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 毅凌
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】中木 努
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-011540(JP,A)
【文献】特開2014-239447(JP,A)
【文献】Zheng Yan-Xiu, et al.,HARQ Feedback Joint Coding,IEEE C802.16m-09/0046,IEEE802.16 Task Group m (TGm),2009.01.05
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局によって実行される、ダウンリンクフィードバック情報を受信するための方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でインジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するステップであって、前記インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示し、前記ターゲット時間周波数リソースロケーションは、ダウンリンクフィードバック情報のための時間ロケーションおよび周波数ロケーションを含み、前記インジケーション情報は前記時間ロケーションを示す第1の情報および前記周波数ロケーションを示す第2の情報を含み、前記ダウンリンクフィードバック情報は、前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータの受信ステータスを示し、前記PDCCHは複数のスケジューリングユニットを含み、前記インジケーション情報および前記ダウンリンクスケジューリング情報は、1つのスケジューリングユニットを占める1つのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、ステップと、
前記ダウンリンクデータを前記端末デバイスへ送信するステップと、
前記ダウンリンクフィードバック情報を前記端末デバイスから受信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記ダウンリンクフィードバック情報は、第1のシーケンスまたは第2のシーケンスであり、前記第1のシーケンスはACKを表し、前記第2のシーケンスはNACKを表し、前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは互いに直交している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インジケーション情報は、さらに、前記ダウンリンクフィードバック情報のためのデータフォーマットを示す、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つのDCIは、さらに、MCS情報を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
端末デバイスによって実行される、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でインジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報を基地局から受信するステップであって、前記インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示し、前記ターゲット時間周波数リソースロケーションは、ダウンリンクフィードバック情報のための時間ロケーションおよび周波数ロケーションを含み、前記インジケーション情報は前記時間ロケーションを示す第1の情報および前記周波数ロケーションを示す第2の情報を含み、前記ダウンリンクフィードバック情報は、前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータの受信ステータスを示し、前記PDCCHは複数のスケジューリングユニットを含み、前記インジケーション情報および前記ダウンリンクスケジューリング情報は、1つのスケジューリングユニットを占める1つのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、ステップと、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータを前記基地局から受信するステップと、
前記ダウンリンクフィードバック情報を前記時間ロケーションおよび前記周波数ロケーションに従って前記基地局へ送信するステップと
を含む方法。
【請求項6】
前記ダウンリンクフィードバック情報は、第1のシーケンスまたは第2のシーケンスであり、前記第1のシーケンスはACKを表し、前記第2のシーケンスはNACKを表し、前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは互いに直交している、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記インジケーション情報は、さらに、前記ダウンリンクフィードバック情報のためのデータフォーマットを示す、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つのDCIは、さらに、MCS情報を含む、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
基地局であって、
プロセッサと、
命令を含む、前記プロセッサに連結されたストレージであって、前記プロセッサによって実行されると前記基地局に、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でインジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するステップであって、前記インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示し、前記ターゲット時間周波数リソースロケーションは、ダウンリンクフィードバック情報のための時間ロケーションおよび周波数ロケーションを含み、前記インジケーション情報は前記時間ロケーションを示す第1の情報および前記周波数ロケーションを示す第2の情報を含み、前記ダウンリンクフィードバック情報は、前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータの受信ステータスを示し、前記PDCCHは複数のスケジューリングユニットを含み、前記インジケーション情報および前記ダウンリンクスケジューリング情報は、1つのスケジューリングユニットを占める1つのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、ステップと、
前記ダウンリンクデータを前記端末デバイスへ送信するステップと、
前記ダウンリンクフィードバック情報を前記端末デバイスから受信するステップと
を含むステップを実行させる、ストレージと
を備えた基地局。
【請求項10】
前記ダウンリンクフィードバック情報は、第1のシーケンスまたは第2のシーケンスであり、前記第1のシーケンスはACKを表し、前記第2のシーケンスはNACKを表し、前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは互いに直交している、請求項9に記載の基地局。
【請求項11】
前記インジケーション情報は、さらに、前記ダウンリンクフィードバック情報のためのデータフォーマットを示す、請求項9または10に記載の基地局。
【請求項12】
前記1つのDCIは、さらに、MCS情報を含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項13】
端末デバイスであって、
プロセッサと、
命令を含む、前記プロセッサに連結されたストレージであって、前記プロセッサによって実行されると前記端末デバイスに、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でインジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報を基地局から受信するステップであって、前記インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示し、前記ターゲット時間周波数リソースロケーションは、ダウンリンクフィードバック情報のための時間ロケーションおよび周波数ロケーションを含み、前記インジケーション情報は前記時間ロケーションを示す第1の情報および前記周波数ロケーションを示す第2の情報を含み、前記ダウンリンクフィードバック情報は、前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータの受信ステータスを示し、前記PDCCHは複数のスケジューリングユニットを含み、前記インジケーション情報および前記ダウンリンクスケジューリング情報は、1つのスケジューリングユニットを占める1つのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、ステップと、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に対応しているダウンリンクデータを前記基地局から受信するステップと、
前記ダウンリンクフィードバック情報を前記時間ロケーションおよび前記周波数ロケーションに従って前記基地局へ送信するステップと
を含むステップを実行させる、ストレージと
を備えた端末デバイス。
【請求項14】
前記ダウンリンクフィードバック情報は、第1のシーケンスまたは第2のシーケンスであり、前記第1のシーケンスはACKを表し、前記第2のシーケンスはNACKを表し、前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは互いに直交している、請求項13に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記インジケーション情報は、さらに、前記ダウンリンクフィードバック情報のためのデータフォーマットを示す、請求項13または14に記載の端末デバイス。
【請求項16】
前記1つのDCIは、さらに、MCS情報を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項17】
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行するための命令を備えたプログラム。
【請求項18】
請求項5から8のいずれか一項に記載の方法を実行するための命令を格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信テクノロジーの分野に関し、詳細には、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法、基地局、および端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
マシンツーマシン(フルネーム:Machine to Machine、略してM2M)通信アプリケーションの急速な発展に伴って、市場の要件および市場のスケールが、爆発的に増大している。M2M通信アプリケーションは、深いカバレッジおよび低い電力消費など、従来の通信サービスのサービス要件とは異なるサービス要件を有する。M2M通信アプリケーションのサービス要件に関して、次のソリューションが提唱されている。すなわち、端末デバイスは、物理ダウンリンク共有チャネル(フルネーム:Physical Downlink Shared Channel、略してPDSCH)上で基地局によって送信されたダウンリンクデータを受信した後に、そのダウンリンクデータに関するフィードバックを提供する必要がある。端末デバイスがダウンリンクデータを成功裏に受信した場合には、端末デバイスは、肯定応答(フルネーム:Acknowledgement、略してACK)をフィードバックし、または端末デバイスがダウンリンクデータを受信することに失敗した場合には、端末デバイスは、否定応答(フルネーム:Negative Acknowledgement、略してNACK)をフィードバックする。たとえば、データ伝送プロセスが図1において示され得る。
【0003】
現在、図1におけるデータ伝送プロセスにおいては、ダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションが、主として物理ダウンリンク制御チャネル(フルネーム:Physical Downlink Control Channel、略してPDCCH)の時間周波数リソースロケーションを使用することによってマッピングされ、それによって、ダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションが決定され、PDSCH上で送信されたダウンリンクデータが、ダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションにおいてフィードバックされる。
【0004】
しかしながら、クロスPDCCHスケジューリングが実行されるシステムに関しては、ダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションが、PDCCHの時間周波数リソースロケーションを使用することによってマッピングされる場合には、ダウンリンクフィードバック情報の同じ時間周波数リソースロケーションにおいてダウンリンクデータの複数の断片に関してフィードバックが提供されるので、リソースコンフリクトが生じ得る。したがって基地局は、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を正しく受信することができず、ダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率は高くない。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法、基地局、および端末デバイスを提供して、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することを確実にし、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善する。
【0006】
これを考慮して、本開示の第1の態様は、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法であって、
ダウンリンク情報の同じ時間周波数リソースロケーションにおいてダウンリンクデータの複数の断片に関してフィードバックが提供されることに起因してもたらされるリソースコンフリクトを回避するために、基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップであって、インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示すために使用され、ターゲット時間周波数リソースロケーションは、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションであり、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ステップと、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップとを含む方法を提供する。
【0007】
端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができるということに留意されたい。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0008】
本開示の第1の態様に関連して、本開示の第1の態様の第1の実施態様においては、この方法は、
基地局によってダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するステップをさらに含み、
基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップの後に、この方法は、
基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するステップをさらに含む。
【0009】
インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、順に送信されず、すなわち、インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、同じメッセージ内で送信され得、または別々に送信され得るということに留意されたい。
【0010】
本開示の第1の態様に関連して、本開示の第1の態様の第2の実施態様においては、
基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップは、
基地局によって物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、
PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、単独でPDCCH上の1つのスケジューリングユニットを占め、スケジューリングユニットは、ダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションに関する情報を含む。
【0011】
本開示の第1の態様の第1の実施態様に関連して、本開示の第1の態様の第3の実施態様においては、基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップは、
基地局によって物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、
PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有する。
【0012】
本開示の第1の態様に関連して、本開示の第1の態様の第4の実施態様においては、
基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップの前に、この方法は、
基地局によってダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するステップと、
基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するステップとを含む。
【0013】
本開示の第1の態様、本開示の第1の態様の第1の実施態様、本開示の第1の態様の第2の実施態様、本開示の第1の態様の第3の実施態様、または本開示の第1の態様の第4の実施態様に関連して、本開示の第1の態様の第5の実施態様においては、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップは、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップであって、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ステップを含み、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0014】
本開示の第1の態様、本開示の第1の態様の第1の実施態様、本開示の第1の態様の第2の実施態様、本開示の第1の態様の第3の実施態様、本開示の第1の態様の第4の実施態様、または本開示の第1の態様の第5の実施態様に関連して、本開示の第1の態様の第6の実施態様においては、
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップは、
端末デバイスによって送信されるダウンリンクフィードバック情報を、インジケーション情報によって示されているデータフォーマットに従って基地局によって受信するステップを含む。
【0015】
これを考慮して、本開示の第2の態様は、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法であって、
基地局によって送信されたインジケーション情報を端末デバイスによって受信するステップと、
端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップであって、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ステップとを含む方法を提供する。
【0016】
端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができるということに留意されたい。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0017】
本開示の第2の態様に関連して、本開示の第2の態様の第1の実施態様においては、この方法は、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスによって受信するステップをさらに含み、
基地局によって送信されたインジケーション情報を端末デバイスによって受信するステップの後に、この方法は、
基地局によって送信されたダウンリンクデータを端末デバイスによって受信するステップであって、ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである、ステップをさらに含む。
【0018】
本開示の第2の態様に関連して、本開示の第2の態様の第2の実施態様においては、
基地局によって送信されたインジケーション情報を端末デバイスによって受信するステップの前に、この方法は、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスによって受信するステップと、
基地局によって送信されたダウンリンクデータを端末デバイスによって受信するステップであって、ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである、ステップとをさらに含む。
【0019】
本開示の第2の態様、本開示の第2の態様の第1の実施態様、または本開示の第2の態様の第2の実施態様に関連して、本開示の第2の態様の第3の実施態様においては、
端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップは、
端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップであって、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ステップを含み、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0020】
本開示の第2の態様、本開示の第2の態様の第1の実施態様、本開示の第2の態様の第2の実施態様、または本開示の第2の態様の第3の実施態様に関連して、本開示の第2の態様の第4の実施態様においては、
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、
端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップは、
端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップを含む。
【0021】
これを考慮して、本開示の第3の態様は、
インジケーション情報を端末デバイスへ送信し、インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示すために使用され、ターゲット時間周波数リソースロケーションは、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションであり、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ように構成されている送信ユニットと、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信するように構成されている受信ユニットとを含む基地局を提供する。
【0022】
本開示の第3の態様に関連して、本開示の第3の態様の第1の実施態様においては、
送信ユニットは、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するようにさらに構成されており、
送信ユニットが、インジケーション情報を端末デバイスへ送信した後に、送信ユニットは、ダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するようにさらに構成されている。
【0023】
本開示の第3の態様に関連して、本開示の第3の態様の第2の実施態様においては、
送信ユニットは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するように特に構成されており、
PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、単独でPDCCH上の1つのスケジューリングユニットを占める。
【0024】
本開示の第3の態様の第1の実施態様に関連して、本開示の第3の態様の第3の実施態様においては、
送信ユニットは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するように特に構成されており、
PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有する。
【0025】
本開示の第3の態様に関連して、本開示の第3の態様の第4の実施態様においては、
送信ユニットは、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信し、ダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するようにさらに構成されている。
【0026】
本開示の第3の態様、本開示の第3の態様の第1の実施態様、本開示の第3の態様の第2の実施態様、本開示の第3の態様の第3の実施態様、または本開示の第3の態様の第4の実施態様に関連して、本開示の第3の態様の第5の実施態様においては、
受信ユニットは、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信し、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ように特に構成されており、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0027】
本開示の第3の態様、本開示の第3の態様の第1の実施態様、本開示の第3の態様の第2の実施態様、本開示の第3の態様の第3の実施態様、本開示の第3の態様の第4の実施態様、または本開示の第3の態様の第5の実施態様に関連して、本開示の第3の態様の第6の実施態様においては、
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、
受信ユニットは、端末デバイスによって送信されるダウンリンクフィードバック情報を、インジケーション情報によって示されているデータフォーマットに従って受信するように特に構成されている。
【0028】
これを考慮して、本開示の第4の態様は、端末デバイスであって、
基地局によって送信されたインジケーション情報を受信するように構成されている受信ユニットと、
ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信し、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ように構成されている送信ユニットとを含む端末デバイスを提供する。
【0029】
本開示の第4の態様に関連して、本開示の第4の態様の第1の実施態様においては、
受信ユニットは、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するようにさらに構成されており、
受信ユニットが、基地局によって送信されたインジケーション情報を受信した後に、受信ユニットは、基地局によって送信されたダウンリンクデータを受信し、ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである、ようにさらに構成されている。
【0030】
本開示の第4の態様に関連して、本開示の第4の態様の第2の実施態様においては、
受信ユニットが、基地局によって送信されたインジケーション情報を受信する前に、受信ユニットは、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信し、基地局によって送信されたダウンリンクデータを受信し、ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである、ようにさらに構成されている。
【0031】
本開示の第4の態様、本開示の第4の態様の第1の実施態様、または本開示の第4の態様の第2の実施態様に関連して、本開示の第4の態様の第3の実施態様においては、
送信ユニットは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信し、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ように特に構成されており、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0032】
本開示の第4の態様、本開示の第4の態様の第1の実施態様、本開示の第4の態様の第2の実施態様、または本開示の第4の態様の第3の実施態様に関連して、本開示の第4の態様の第4の実施態様においては、
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、
送信ユニットは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するように特に構成されている。
【0033】
従来技術と比較されると、本開示においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本開示の実施形態における技術的なソリューションについてより明確に記述するために、以降では、実施形態について記述するために必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本開示のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、または当技術分野における標準的な技術者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
【0035】
図1】ダウンリンクフィードバック情報の既存の伝送フローチャートである。
図2本開示の実施形態による、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法のフローチャートである。
図3本開示の実施形態による、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別のフローチャートである。
図4本開示の実施形態による、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の対話フローチャートである。
図5本開示の実施形態による、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の対話フローチャートである。
図6本開示の実施形態による、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の対話フローチャートである。
図7本開示の実施形態による基地局の概略構造図である。
図8本開示の実施形態による端末デバイスの概略構造図である。
図9本開示の実施形態によるサーバの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本開示の実施形態は、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法、基地局、および端末デバイスを提供して、クロスPDCCHスケジューリングが実行される通信システムにおけるフィードバック情報リソース選択の問題を解決する。
【0037】
本開示における技術的なソリューションを当業者によりよく理解させるために、以降では、本開示の実施形態における添付の図面を参照しながら、本開示の実施形態における技術的なソリューションについて明確に記述する。明らかに、記述されている実施形態は、本開示の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。当技術分野における標準的な技術者によって本開示の実施形態に基づいて創造的な取り組みを伴わずに入手されるその他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲内に収まるものとする。
【0038】
本開示の本明細書、特許請求の範囲、および添付の図面においては、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語は(存在する場合には)、類似しているオブジェクトどうしの間において区別を行うことを意図されているが、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示しているとは限らない。そのような方法で呼ばれているデータは、適切な状況において交換可能であり、それによって、本明細書において記述されている本開示の実施形態は、本明細書において示されているまたは記述されている順序以外の順序で実施されることが可能であるということを理解されたい。加えて、「include(含む)」、「contain(含む)」という用語、およびその他の任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。たとえば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、それらのユニットに必ずしも限定されず、明示的に列挙されてはいない、またはそのようなプロセス、方法、システム、製品、もしくはデバイスに固有のその他のユニットを含み得る。
【0039】
前述の背景技術部分における説明のための例としてLTEシステムが使用されているが、本開示は、LTEシステムに当てはまるだけでなく、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communication、GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、および新たなネットワークシステムなど、その他のワイヤレス通信システムにも当てはまるということを当業者ならわかるはずである。以降では、LTEシステムを例として使用することによって、特定の実施形態について記述する。
【0040】
本開示の実施形態に関連した端末デバイスは、ユーザに音声および/もしくはデータ接続を提供するデバイス、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続されている別の処理デバイスを指し得る。ワイヤレス端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を使用することによって、1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。ワイヤレス端末は、モバイル電話(または「セルラー」電話と呼ばれている)などのモバイル端末、またはモバイル端末機能を有するコンピュータであり得る。たとえば、ワイヤレス端末は、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータをやり取りする、ポータブルな、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータに内蔵された、または車載のモバイル装置であり得る。たとえば、ワイヤレス端末は、パーソナル通信サービス(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)ステーション、または携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)などのデバイスであり得る。ワイヤレス端末は、システム、サブスクライバーユニット(Subscriber Unit)、サブスクライバーステーション(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)端末、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、またはユーザ機器(User Equipment)と呼ばれることもある。
【0041】
本開示のこの実施形態に関連した基地局は、受信されたオーバージエアフレームとIPパケットとの間における変換を実行して、ワイヤレス端末とアクセスネットワークの残りの部分との間におけるルータとしての役割を果たすように構成され得る。アクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含み得る。基地局は、エアインターフェースの属性管理を調整するようにさらに構成され得る。たとえば、基地局は、GSMまたはCDMAにおけるベーストランシーバステーション(BTS、Base Transceiver Station)であり得、WCDMAにおけるノードB(NodeB)であり得、またはLTEにおけるエボルブドノードB(eNBもしくはe-NodeB、evolutional Node B)であり得る。これは、本出願においては限定されない。
【0042】
以降では、特定の実施形態を参照しながら、本開示における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法について記述する。
【0043】
図2を参照すると、本開示の実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の実施形態が、下記のステップを含む。
【0044】
101. 基地局が、インジケーション情報を端末デバイスへ送信し、インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示すために使用され、ターゲット時間周波数リソースロケーションは、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションであり、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される。
【0045】
この実施形態においては、基地局は、PDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信し得、または基地局は、PDSCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信し得る。
【0046】
ダウンリンクデータは、基地局によって端末デバイスへ事前に送信されるダウンリンクデータであり、基地局がダウンリンクデータを端末デバイスへ事前に送信する時間は、ステップ101の前であり得、ステップ101の後であり得、または可能な場合には、ステップ101が実行されるときと同じであり得るということに留意されたい。加えて、前述の受信ステータスは、端末デバイスがダウンリンクデータを正しく受信しているかどうかを示し、時間周波数リソースロケーションは、時間ロケーションおよび/または周波数ロケーションを含む。
【0047】
本開示のいくつかの実施形態においては、基地局によってインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップは、
基地局によってPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、単独で1つのスケジューリングユニットを占めるということに留意されたい。
【0048】
単独でPDCCH上の1つのスケジューリングユニットを占めるインジケーション情報は、ダウンリンク制御情報(フルネーム:Downlink Control Information、略してDCI)であり得るということに留意されたい。例示的なスケジューリングユニットは、時間周波数リソースロケーション、変調および符号化方式(フルネーム:Modulation and Coding Scheme、略してMCS)、コードブロックサイズ(フルネーム:Code Block Size)、およびメッセージ識別子(フルネーム:Message Identifier、略してMID)に関する情報を含み得、本明細書においては列挙されていないその他の情報をさらに含み得る。時間周波数リソースロケーションに関する情報は、ユーザがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間ロケーションおよび/または周波数ロケーションを示すために使用される。時間ロケーションを示す情報および周波数ロケーションを示す情報は、別々に示され得、または一緒に示され得る。MCSインジケーション情報およびCBSインジケーション情報は、ユーザがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用される。たとえば、ダウンリンクフィードバック情報が、コーディング、変調などを用いて処理される必要がある場合には、そのダウンリンクフィードバック情報のものであるビットレートおよび変調スキームを示すためにMCS情報が使用され得、そのダウンリンクフィードバック情報のパケットサイズを示すためにCBSインジケーション情報が使用され得る。加えて、ダウンリンクフィードバック情報の形式がシーケンスである場合には、そのダウンリンクフィードバック情報のシーケンス長さを示すためにCBSインジケーション情報が使用され得る。PDSCHスケジューリング情報、PUSCHスケジューリング情報、またはフィードバック情報スケジューリング情報など、インジケーション情報が属する特定のタイプのスケジューリング情報を識別するためにメッセージ識別子が使用され得る。
【0049】
102. 基地局は、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信する。
【0050】
基地局がインジケーション情報を端末デバイスへ送信した後に、基地局は、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信する。
【0051】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップは、特に、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局によって受信するステップであって、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ステップであり得、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0052】
たとえば、相互相関されている、シーケンスグループ内の2つのシーケンスが、疑似ランダムシーケンス1および疑似ランダムシーケンス2であり、互いに直交している、シーケンスグループ内の2つのシーケンスが、Hadamardシーケンス1×Hadamardシーケンス2である。別の組合せがさらに含まれ、ここでは詳細は記述されない。
【0053】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0054】
前述の内容は、本開示における技術的なソリューションについて基地局の観点から記述している。以降では、本開示における技術的なソリューションについて端末デバイスの観点から記述する。
【0055】
図3を参照すると、本開示の実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の実施形態が、下記のステップを含む。
【0056】
201. 端末デバイスが、基地局によって送信されたインジケーション情報を受信する。
【0057】
この実施形態においては、端末デバイスは、基地局によって送信されたインジケーション情報をPDCCH上で受信し得、または端末デバイスは、基地局によって送信されたインジケーション情報をPDSCH上で受信し得る。
【0058】
202. 端末デバイスは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信し、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される。
【0059】
基地局によって送信されたインジケーション情報を端末デバイスが受信した後に、端末デバイスは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータのフィードバック情報である。
【0060】
ダウンリンクデータは、基地局によって端末デバイスへ事前に送信されるダウンリンクデータであり、基地局がダウンリンクデータを端末デバイスへ事前に送信する時間は、ステップ201の前であり得、ステップ201の後であり得、または可能な場合には、ステップ201が実行されるときと同じであり得るということに留意されたい。加えて、前述の受信ステータスは、端末デバイスがダウンリンクデータを正しく受信しているかどうかを示す。
【0061】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0062】
前述の内容は、本開示における技術的なソリューションについて基地局および端末デバイスの観点から記述している。以降では、本開示における技術的なソリューションについて基地局と端末デバイスとの間における対話の観点から記述する。
【0063】
図4を参照すると、本開示の実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の実施形態が、下記のステップを含む。
【0064】
301. 基地局が、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信する。
【0065】
この実施形態においては、ダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するために、基地局は、はじめにダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信する必要がある。
【0066】
302. 基地局は、ダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。
【0067】
基地局がダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信した後に、基地局は、ダウンリンクスケジューリング情報の表示に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。
【0068】
303. 基地局は、インジケーション情報を端末デバイスへ送信する。
【0069】
基地局がダウンリンクデータを端末デバイスへ送信した後に、基地局は、インジケーション情報を端末デバイスへ送信する。インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示すために使用され、ターゲット時間周波数リソースロケーションは、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションであり、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される。
【0070】
304. 端末デバイスは、ダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。
【0071】
基地局がインジケーション情報を端末デバイスへ送信した後に、端末デバイスは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータに対応している。
【0072】
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され得るということに留意されたい。したがって、本開示のいくつかの実施形態においては、端末デバイスによってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップはさらに、特に、端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいてデータフォーマットで、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップであり得る。
【0073】
加えて、インジケーション情報は、本明細書においては列挙されていないその他の情報を示すために使用され得る。
【0074】
本開示のいくつかの実施形態においては、インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、順に送信されず、すなわち、インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、同じメッセージ内で送信され得、または別々に送信され得るということに留意されたい。
【0075】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0076】
加えて、この実施形態においては、インジケーション情報は、ダウンリンクデータの送信が完了した後に端末デバイスへ送信される。したがって、本開示における技術的なソリューションをサポートするプロセスが提供され、それによって、本開示における技術的なソリューションを豊かにする。
【0077】
図5を参照すると、本開示の実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の実施形態が、下記のステップを含む。
【0078】
401. 基地局が、ダウンリンクスケジューリング情報およびインジケーション情報を端末デバイスへ送信する。
【0079】
この実施形態においては、基地局は、PDCCH上でダウンリンクスケジューリング情報およびインジケーション情報を端末デバイスへ送信する。PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有する。加えて、インジケーション情報が、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有するということは、インジケーション情報がダウンリンクスケジューリング情報内に含まれることであり得る。
【0080】
インジケーション情報は、伝送のために任意のPDCCH期間内に置かれ得るということに留意されたい。基地局は、ダウンリンクスケジューリング情報およびインジケーション情報を同じスケジューリング期間内に置き得、それによって端末デバイスは、そのスケジューリング期間においてダウンリンクスケジューリング情報およびインジケーション情報を同時に入手し得る。もちろん、ダウンリンクスケジューリング情報が配置されているスケジューリング期間内のスケジューリングリソースが限られている場合には、基地局は、代わりに別のスケジューリング期間内にインジケーション情報を置き得る。たとえば、インジケーション情報は、ダウンリンクスケジューリング情報が配置されているスケジューリング期間の前または後のスケジューリング期間内に配置される。
【0081】
402. 基地局は、ダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。
【0082】
基地局がダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信した後に、基地局は、ダウンリンクスケジューリング情報の表示に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。
【0083】
403. 端末デバイスは、ダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。
【0084】
端末デバイスがインジケーション情報を受信した後に、端末デバイスは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される。
【0085】
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され得るということに留意されたい。したがって、本開示のいくつかの実施形態においては、端末デバイスによってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップはさらに、特に、端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいてデータフォーマットで、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップであり得る。
【0086】
加えて、インジケーション情報は、本明細書においては列挙されていないその他の情報を示すために使用され得る。
【0087】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0088】
加えて、この実施形態においては、インジケーション情報は、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報とともに送信される。したがって、本開示における技術的なソリューションをサポートするプロセスが提供され、それによって、本開示における技術的なソリューションを豊かにする。
【0089】
図6を参照すると、本開示の実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法の別の実施形態が、下記のステップを含む。
【0090】
501. 基地局が、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信する。
【0091】
この実施形態においては、基地局は、PDCCH上でダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信する。
【0092】
502. 基地局は、ダウンリンクデータを端末デバイスへ送信し、ダウンリンクデータは、インジケーション情報を搬送する。
【0093】
基地局は、PDSCH上で、ダウンリンクスケジューリング情報の表示に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。ダウンリンクデータは、インジケーション情報を搬送する。
【0094】
503. 端末デバイスは、ダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。
【0095】
端末デバイスがインジケーション情報を受信した後に、端末デバイスは、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信する。ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される。
【0096】
インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され得るということに留意されたい。したがって、本開示のいくつかの実施形態においては、端末デバイスによってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップはさらに、特に、端末デバイスによってターゲット時間周波数リソースロケーションにおいてデータフォーマットで、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するステップであり得る。
【0097】
加えて、インジケーション情報は、本明細書においては列挙されていないその他の情報を示すために使用され得る。
【0098】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0099】
加えて、この実施形態においては、インジケーション情報は、基地局によってダウンリンクデータとともに送信される。したがって、本開示における技術的なソリューションをサポートするプロセスが提供され、それによって、本開示における技術的なソリューションを豊かにする。
【0100】
理解しやすくするために、以降では、実際の適用シナリオを使用することによって、本開示のこの実施形態における、ダウンリンクフィードバック情報を伝送するための方法について記述する。
【0101】
基地局が、PDCCH上でダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信する。基地局は、ダウンリンクスケジューリング情報の表示に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。基地局がダウンリンクデータを端末デバイスへ送信した後に、基地局は、インジケーション情報を端末デバイスへ送信する。インジケーション情報は、単独で1つのスケジューリングユニットを占め、スケジューリングユニットは、時間周波数リソースロケーションに関する情報、MCS情報、およびCBS情報を含み、MCS情報およびCBS情報は、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用される。インジケーション情報を受信した後に、端末デバイスは、そのインジケーション情報を解析し、そのインジケーション情報によって示されている時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へフィードバックする。
【0102】
前述の実施形態においては、基地局は、ダウンリンクフィードバック情報のものである時間周波数リソースロケーションおよび送信フォーマットをリアルタイムで示す。加えて、固定されたリソースマッピングのスキームが使用され得る。
【0103】
具体的には、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報においては、信号形式はシーケンスであり得る。したがって、ACKおよびNACKが、別々のシーケンスを使用することによって別々に表され得る。端末デバイスがダウンリンクデータを成功裏に受信した場合には、端末デバイスは、ACKをフィードバックする必要があり、すなわち端末デバイスは、ACKを表すシーケンスを送信し、または端末デバイスがダウンリンクデータを受信することに失敗した場合には、端末デバイスは、NACKをフィードバックする必要があり、すなわち端末デバイスは、NACKを表すシーケンスを送信する。加えて、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、疑似ランダムシーケンス、Hadamardシーケンス、または疑似ランダムシーケンスおよびHadamardシーケンスのプロダクトシーケンスなど、相互相関されるべきであり、および/または互いに直交しているべきである。
【0104】
時間周波数リソースロケーションの決定のために、ダウンリンクデータを受信した後に、端末デバイスは、ダウンリンクデータの終わりの瞬間に従って、時間において最も近い利用可能なフィードバック情報リソースブロックを決定し、次いでダウンリンクデータのスケジューリング情報の開始制御チャネル要素(Control Channel Element、CCE)リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションを決定する。
【0105】
ダウンリンクフィードバック情報の決定のために、端末デバイスによってフィードバックされるACKおよびNACKを表すために使用されるシーケンスは、端末デバイスのダウンリンクデータのダウンリンクスケジューリング情報が配置されているスケジューリング期間の開始フレーム番号に関連している。別々のスケジューリング期間においてスケジューリングされているダウンリンクデータに関しては、フィードバックされるACKおよびNACKを表すために使用されるシーケンスどうしが異なり、相互相関されているか、または互いに直交している。
【0106】
一般に、端末デバイスは、ダウンリンクデータの終わりの瞬間に従ってダウンリンクフィードバック情報の時間周波数ロケーションを決定し、または端末デバイスは、ダウンリンクデータの終わりの瞬間、およびスケジューリングされているダウンリンクデータのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)の開始CCEリソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報の時間周波数ロケーションを決定し、スケジューリングされているダウンリンクデータのDCIが配置されているスケジューリング期間の開始フレーム番号に従って、ACKおよびNACKを表すための別々のシーケンスを選択する。
【0107】
固定されたリソースマッピングの前述のスキームにおいては、ACKおよびNACKを表すシーケンス上で、別々のDCI期間に基づいて、符号分割処理が実行される。たとえ、端末デバイスのものであって別々のDCI期間内にあるダウンリンクフィードバック情報どうしが衝突しても、符号分割のおかげで、干渉が生じることはなく、それによって、ダウンリンクフィードバック情報が正しく受信されることを確実にする。
【0108】
以降では、本開示の実施形態における基地局について記述する。図7を参照すると、本開示の実施形態における基地局の実施形態が、
インジケーション情報を端末デバイスへ送信し、インジケーション情報は、ターゲット時間周波数リソースロケーションを示すために使用され、ターゲット時間周波数リソースロケーションは、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションであり、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ように構成されている送信ユニット601と、
端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信するように構成されている受信ユニット602とを含む。
【0109】
この実施形態においては、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、送信ユニット601によってインジケーション情報を使用することによって示され、送信ユニット601は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0110】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、送信ユニット601は、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信し、ダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するようにさらに構成されている。さらに、本開示のいくつかの実施形態においては、送信ユニット601は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するように特に構成されている。PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、単独でPDCCH上の1つのスケジューリングユニットを占める。
【0111】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、送信ユニット601は、ダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信するようにさらに構成されており、インジケーション情報を端末デバイスへ送信した後に、送信ユニット601は、ダウンリンクスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信するようにさらに構成されている。さらに、本開示のいくつかの実施形態においては、送信ユニット601は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH上でインジケーション情報を端末デバイスへ送信するように特に構成されている。PDCCHは、複数のスケジューリングユニットを含み、インジケーション情報は、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有する。インジケーション情報が、1つのスケジューリングユニットをダウンリンクスケジューリング情報と共有するということは、インジケーション情報がダウンリンクスケジューリング情報内に含まれることを含む。
【0112】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、受信ユニット602は、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を受信し、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ように特に構成されており、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0113】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、受信ユニット602は、端末デバイスによって送信されるダウンリンクフィードバック情報を、インジケーション情報によって示されているデータフォーマットに従って受信するように特に構成されている。
【0114】
以降では、本開示における端末デバイスについて記述する。図8を参照すると、本開示の実施形態における端末デバイスの実施形態が、
基地局によって送信されたインジケーション情報を受信するように構成されている受信ユニット701と、
ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信し、ダウンリンクフィードバック情報は、端末デバイスによって受信されるべきであるダウンリンクデータの受信ステータスをフィードバックするために使用される、ように構成されている送信ユニット702とを含む。
【0115】
この実施形態においては、送信ユニット702がダウンリンクフィードバック情報を送信する時間周波数リソースロケーションが、基地局によってインジケーション情報を使用することによって示され、基地局は、インジケーション情報を使用することによって、別々のダウンリンクデータのダウンリンクフィードバック情報の時間周波数リソースロケーションどうしが異なることを確実にして、従来技術におけるリソースコンフリクト問題を回避することができる。したがって、本開示においては、端末デバイスによって送信されたダウンリンクフィードバック情報を基地局が正しく受信することが確実にされ、それによってダウンリンクフィードバック情報の伝送成功率を効果的に改善することが可能である。
【0116】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、受信ユニット701が、基地局によって送信されたインジケーション情報を受信する前に、受信ユニット701は、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信し、基地局によって送信されたダウンリンクデータを受信するようにさらに構成されている。ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである。
【0117】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、受信ユニット701が、基地局によって送信されたインジケーション情報を受信した後に、受信ユニット701は、基地局によって送信されたダウンリンクデータを受信するようにさらに構成されている。ダウンリンクデータは、基地局によってダウンリンクスケジューリング情報に従って端末デバイスへ送信されるダウンリンクデータである。
【0118】
本開示のいくつかの実施形態においては、インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、順に送信されず、すなわち、インジケーション情報およびダウンリンクスケジューリング情報は、同じメッセージ内で送信され得、または別々に送信され得るということに留意されたい。
【0119】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、送信ユニット702は、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいて、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信し、ダウンリンクフィードバック情報はシーケンスである、ように特に構成されており、
ダウンリンクフィードバック情報は、肯定応答ACKまたは否定応答NACKを、別々のシーケンスを使用することによって別々に表し、ACKを表すシーケンスおよびNACKを表すシーケンスは、相互相関されており、および/または互いに直交している。
【0120】
任意選択で、本開示のいくつかの実施形態においては、インジケーション情報はさらに、端末デバイスがダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用され、送信ユニット702は、ターゲット時間周波数リソースロケーションにおいてデータフォーマットで、インジケーション情報によって示されているターゲット時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を基地局へ送信するように特に構成されている。
【0121】
理解しやすくするために、以降では、実際の適用シナリオを使用することによって、本開示の実施形態における、基地局と端末デバイス内のユニットとの間における対話について記述する。
【0122】
送信ユニット601は、PDCCH上でダウンリンクスケジューリング情報を端末デバイスへ送信し、ダウンリンクスケジューリング情報の表示に従ってダウンリンクデータを端末デバイスへ送信する。ダウンリンクデータを端末デバイスへ送信した後に、送信ユニット601は、インジケーション情報を受信ユニット701へ送信する。インジケーション情報は、単独で1つのスケジューリングユニットを占め、スケジューリングユニットは、時間周波数リソースロケーションに関する情報、MCS情報、およびCBS情報を含み、MCS情報およびCBS情報は、送信ユニット702がダウンリンクフィードバック情報を送信するときに使用されるデータフォーマットを示すために使用される。インジケーション情報を受信した後に、受信ユニット701は、そのインジケーション情報を解析し、送信ユニット702は、そのインジケーション情報によって示されている時間周波数リソースロケーションおよびデータフォーマットに従ってダウンリンクフィードバック情報を受信ユニット602へフィードバックする。
【0123】
本開示の実施形態はさらに、サーバを提供する。図9を参照すると、本開示の実施形態におけるサーバの実施形態が、下記を含む。
【0124】
図9は、本開示のこの実施形態によるサーバの概略構造図である。サーバ800は、構成またはパフォーマンスにおける相違に起因して比較的大きな相違を有し得、1つまたは複数の中央処理装置(central processing units、CPU)801(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)と、アプリケーションプログラム802またはデータ803を格納する1つまたは複数のストレージメディア804(たとえば、1つまたは複数のマスストレージデバイス)とを含み得る。ストレージメディア804は、一時ストレージまたは永続ストレージであり得る。ストレージメディア804内に格納されるプログラムは、1つまたは複数のモジュール(図9においては示されていない)を含み得、それぞれのモジュールは、スイッチ上で実行されることになる一連の命令オペレーションを含み得る。さらに中央処理装置801は、ストレージメディア804と通信してストレージメディア804内の一連の命令オペレーションをサーバ800上で実行するように構成され得る。
【0125】
サーバ800は、1つもしくは複数の電源805、1つもしくは複数の有線ネットワークインターフェースもしくはワイヤレスネットワークインターフェース806、1つもしくは複数の入力/出力インターフェース807、および/または1つもしくは複数のオペレーティングシステム808、たとえば、Windows ServerMAC OS XUnixLinux、もしくはFreeBSDをさらに含み得る。
【0126】
前述の実施形態においては、基地局によって実行されるステップは、図9において示されているサーバ構造に基づき得る。
【0127】
前述の実施形態は、本開示の技術的なソリューションについて記述することを意図されているにすぎず、本開示を限定することを意図されているものではない。前述の実施形態を参照しながら本開示が詳細に記述されているが、当技術分野における標準的な技術者たちなら、彼らが、それでもなお、本開示の実施形態の技術的なソリューションの範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的なソリューションに対する修正形態を作成し得る、またはそれらのいくつかの技術的な特徴に対する均等な代替形態を作成し得るということを理解するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9