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特許7149942ゲート駆動回路およびそれを動作させる方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】ゲート駆動回路およびそれを動作させる方法
(51)【国際特許分類】
   H03F 3/193 20060101AFI20220930BHJP
   H03F 1/52 20060101ALI20220930BHJP
   H03G 11/02 20060101ALI20220930BHJP
【FI】
H03F3/193
H03F1/52 220
H03G11/02
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2019531117
(86)(22)【出願日】2017-12-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-19
(86)【国際出願番号】 US2017065321
(87)【国際公開番号】W WO2018107034
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2020-09-25
(31)【優先権主張番号】15/374,242
(32)【優先日】2016-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】597112542
【氏名又は名称】アドバンスト・エナジー・インダストリーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Advanced Energy Industries, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】バン ジル, ギデオン ヨハネス ヤコブス
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-019507(JP,A)
【文献】特開2016-149751(JP,A)
【文献】特開2005-094144(JP,A)
【文献】特開2012-005077(JP,A)
【文献】特開2002-135072(JP,A)
【文献】実開昭56-123743(JP,U)
【文献】特開2002-217657(JP,A)
【文献】特開2006-333470(JP,A)
【文献】特開平4-316206(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/00-3/72
H03G 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート駆動回路であって、
駆動信号入力と、
出力ノードを含むトランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される下限クランプ回路であって、前記入力ノードは、あるデューティサイクルにおいて、前記入力ノードと前記共通ノードとの間に印加される入力信号を受信する前記駆動信号入力に結合され、前記下限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプし、前記下限クランプ回路は、第1のソースと前記入力ノードとの間に結合される第1のダイオードを備える、下限クランプ回路と、
前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される上限クランプ回路であって、前記上限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記共通ノードに対して最大電圧にクランプし、前記上限クランプ回路は、第2のソースと前記入力ノードとの間に結合される第2のダイオードを備える、上限クランプ回路と、
前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される平均化回路であって、前記平均化回路は、DCバイアス電圧ソースを備え、前記DCバイアス電圧ソースは、直流電流バイアスを前記トランジスタの入力ノードにおいて提供し、前記共通ノードに対して前記入力ノードにおいて受信された前記入力信号の平均電圧を設定する、平均化回路と
を備え
前記トランジスタの共通ノードは、グランドに結合されておらず、前記第1のソース、前記第2のソース、および前記DCバイアス電圧ソースは、前記トランジスタの共通ノードに直接結合されている、ゲート駆動回路。
【請求項2】
前記入力信号は、正弦波信号を備え、前記ゲート駆動回路は、増幅器の一部を構成する、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項3】
前記トランジスタは、窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)デバイスを備え、前記入力ノードは、前記GaN HEMTデバイスのゲートを構成する、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項4】
前記ゲート駆動回路は、別の回路の一部を構成し、前記第1のソースまたは前記第2のソースのうちの少なくとも1つは、前記別の回路の一部に給電するために使用される、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項5】
ゲート駆動回路であって、
駆動信号入力と、
出力ノードを含むトランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される下限クランプ回路であって、前記入力ノードは、あるデューティサイクルにおいて、前記入力ノードと前記共通ノードとの間に印加される入力信号を受信する前記駆動信号入力に結合され、前記下限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプし、前記下限クランプ回路は、第1の直流電流(DC)ソースと前記入力ノードとの間に結合される第1のダイオードを備える、下限クランプ回路と、
前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される上限クランプ回路であって、前記上限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記共通ノードに対して最大電圧にクランプし、前記上限クランプ回路は、第2の直流電流(DC)ソースと前記入力ノードとの間に結合される第2のダイオードを備える、上限クランプ回路と、
直流電流バイアスを前記トランジスタの入力ノードにおいて提供し、前記共通ノードに対して前記入力ノードにおいて受信された前記入力信号の時間平均された平均電圧を設定する平均化回路であって、前記平均化回路は、前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合され、前記平均化回路は、直流電流バイアスを前記トランジスタの入力ノードにおいて提供するDCバイアス電圧ソースを備え、前記トランジスタの共通ノードは、グランドに結合されておらず、前記第1のDCソース、前記第2のDCソース、および前記DCバイアス電圧ソースは、前記トランジスタの共通ノードに直接結合されている、平均化回路と、
前記トランジスタの入力ノードと前記駆動信号入力との間に結合される変圧器であって、前記変圧器は、前記入力信号のバイアスを前記平均化回路によって提供される直流電流バイアスから隔離する、変圧器と
を備える、ゲート駆動回路。
【請求項6】
前記平均化回路と前記トランジスタの入力ノードとの間に結合される抵抗器をさらに備え、前記抵抗器は、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号の振幅を減衰させる、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項7】
前記平均化回路と前記トランジスタの入力ノードとの間に結合されるコンデンサをさらに備え、前記コンデンサは、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号の交流電流(AC)成分をバイパスする、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項8】
増幅器内に構成された請求項1に記載の複数のゲート駆動回路であって、各ゲート駆動回路の駆動信号入力は、駆動分散および入力整合ネットワークを通して、前記入力信号に結合され、各トランジスタの出力ノードは、出力整合および電力結合ネットワークを通して、負荷に結合される、複数のゲート駆動回路。
【請求項9】
前記平均化回路は、第3の直流電流ソースを備え、直流電流(DC)バイアスを前記入力信号に印加し、前記入力信号のゼロボルト交差点を調節する、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項10】
ゲート駆動方法であって、
入力ノード、共通ノード、および出力ノードを有する少なくとも1つのトランジスタによって、ある周波数における入力信号を受信し、増幅された出力信号を提供することと、
前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される下限クランプ回路を使用して、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプすることであって、前記下限クランプ回路は、第1のソースと前記入力ノードとの間に結合される第1のダイオードを備える、ことと、
前記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される上限クランプ回路を使用して、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最大電圧にクランプすることであって、前記上限クランプ回路は、第2のソースと前記入力ノードとの間に結合される第2のダイオードを備える、ことと、
前記トランジスタの入力ノードおよび前記トランジスタの共通ノードに結合される平均化回路を使用して、直流電流バイアスを前記トランジスタの入力ノードにおいて提供することであって、前記平均化回路は、前記トランジスタの共通ノードに対して前記トランジスタの入力ノードにおいて受信された前記入力信号の平均電圧を設定する前記トランジスタの入力ノードにおいて直流電流バイアスを提供するDCバイアス電圧ソースを備える、こと
を含み、前記トランジスタの共通ノードは、グランドに結合されておらず、前記第1のソース、前記第2のソース、および前記DCバイアス電圧ソースは、前記トランジスタの共通ノードに直接結合されているゲート駆動方法。
【請求項11】
前記入力信号を正弦波信号で駆動することをさらに含む、請求項10に記載のゲート駆動方法。
【請求項12】
前記トランジスタの入力ノードと前記入力信号との間に結合される変圧器を使用して、前記入力信号のバイアスを前記直流電流バイアスから隔離することをさらに含む、請求項10に記載のゲート駆動方法。
【請求項13】
前記トランジスタの入力ノードと直列に結合される抵抗器を使用して、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号の振幅を減衰させることをさらに含む、請求項10に記載のゲート駆動方法。
【請求項14】
前記抵抗器と並列に結合されるコンデンサを使用して、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号の交流電流(AC)成分をバイパスすることをさらに含む、請求項13に記載のゲート駆動方法。
【請求項15】
電気回路であって、
増幅器であって、
第1のダイオードに結合される第1の直流電流(DC)ソースを備える下限クランプ回路であって、前記第1のダイオードは、入力ノード、共通ノード、および出力ノードを含むトランジスタの入力ノードに結合され、前記入力ノードは、ある周波数における入力信号を受信し、増幅された出力信号を前記出力ノードにおいて提供し、前記下限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプする、下限クランプ回路と、
第2のダイオードに結合される第2のDCソースを備える上限クランプ回路であって、前記第2のダイオードは、前記トランジスタの入力ノードに結合され、前記上限クランプ回路は、前記トランジスタの入力ノードを前記トランジスタの共通ノードに対して最大電圧にクランプする、上限クランプ回路と、
前記トランジスタの入力ノードに結合される第3のDCソースを備える平均化回路であって、前記平均化回路は、直流電流バイアスを前記トランジスタの入力ノードにおいて提供する、平均化回路と
を備える、増幅器
を備え、前記トランジスタの共通ノードは、グランドに結合されておらず、前記第1のDCソース、前記第2のDCソース、および前記第3のDCソースは、前記トランジスタの共通ノードに直接結合されている、電気回路。
【請求項16】
前記トランジスタは、窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)デバイスを備え、前記入力ノードは、前記GaN HEMTデバイスのゲートを構成する、請求項15に記載の電気回路。
【請求項17】
前記増幅器はさらに、前記トランジスタの入力ノードと前記入力信号との間に結合される変圧器を備え、前記変圧器は、前記入力信号のバイアスを前記平均化回路によって提供される直流電流バイアスから隔離する、請求項15に記載の電気回路。
【請求項18】
前記増幅器はさらに、前記平均化回路と前記トランジスタの入力ノードとの間に結合される抵抗器を備え、前記抵抗器は、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号の振幅を減衰させる、請求項15に記載の電気回路。
【請求項19】
前記増幅器はさらに、前記平均化回路と前記トランジスタの入力ノードとの間に結合されるコンデンサを備え、前記コンデンサは、前記トランジスタの入力ノードに提供される前記入力信号のAC成分をバイパスする、請求項15に記載の電気回路。
【請求項20】
前記最小電圧および前記最大電圧は、前記GaN HEMTのゲート/ソース絶縁破壊電圧に達することなく、前記GaN HEMTデバイスを動作させるように設定され、前記直流電流は、前記トランジスタの入力ノードにおいて、バイアスし、前記入力ノードにおいて受信された前記入力信号の平均電圧を設定し、前記デューティサイクルを制御する、請求項3に記載のゲート駆動回路。
【請求項21】
前記最小電圧および前記最大電圧は、前記GaN HEMTデバイスのゲート/ソース絶縁破壊電圧に達することなく、前記GaN HEMTデバイスを動作させるように設定される、請求項16に記載の電気回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2016年12月9日に出願され“GATE DRIVE CIRCUIT AND METHOD OF OPERATING THE SAME”と題された米国出願第15/374,242号に関連しており、該米国出願に対する優先権を主張するものであり、該米国出願の全体の内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本開示の側面は、増幅器に関し、特に、ゲート駆動回路およびそれを動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0003】
増幅器は、入力信号が、信号から独立して、ソースからの電力を制御することを可能にし、したがって、入力信号に対してある関係を保有し、概して、それを上回る、出力を送達可能なデバイスである。電力増幅器に関して、主な考慮点は、出力電力および効率である。大部分の現代の電力増幅器は、3端子ソリッドステートデバイスを使用するが、真空技術が、依然として、使用される。これらの3端子デバイス(例えば、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、縦型および横型MOSFET、IGBT、GaN HEMT等)は、典型的には、1つの端子が、低電力入力と高電力出力との間で共通であって、1つの端子が、低電力入力のみに接続し、1つの端子が、高電力出力のみに接続する、構成において使用される。例えば、一般的エミッタ構成において使用されるBJTに関して、エミッタ端子は、共通端子である一方、基部は、低電力入力のみに接続され、コレクタは、高電力出力のみに接続する。共通ソース構成において接続されるMOSFETに関して、ソースは、共通端子であって、ゲートは、低電力入力のみに接続し、ドレインは、高電力出力のみに接続する。多くの場合、2つの物理的接続は、共通端子に対して行われ、入力と出力との間の共通インダクタンスを回避する(例えば、Kelvin接続)。しかしながら、これは、3端子デバイスほどデバイスの特性を変化させない。3端子デバイスを採用する電力増幅器の出力電力能力および効率は、入力端子と共通端子との間の良好に制御された信号を提供する能力によって有意に影響される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面によると、ゲート駆動回路は、下限クランプ回路と、上限クランプ回路と、平均化回路とを含む。下限クランプ回路は、トランジスタの入力ノードをトランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプする一方、上限クランプ回路は、トランジスタの入力ノードをトランジスタの共通ノードに対して最大電圧にクランプし、平均化回路は、規定された時間周期にわたって、共通ノードに対して入力ノードの平均電圧を設定する。トランジスタは、共通ノードと、出力ノードと、入力信号を受信するための入力ノードとを含む。上限、下限、および平均値の制御は、下限と上限との間の高速遷移と併せて、入力信号のデューティサイクルを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の技術の種々の特徴および利点は、付随の図面に図示されるように、それらの技術の特定の実施形態の以下の説明から明白となるであろう。図面は、必ずしも、正確な縮尺ではないことに留意されたい。しかしながら、強調が、代わりに、技術的概念の原理を例証するために置かれる。また、図面では、同様の参照文字は、異なる図全体を通して同一部品を指し得る。図面は、本開示の典型的実施形態のみを描写し、したがって、範囲の限定と見なされない。
【0006】
図1A図1Aおよび1Bは、本開示の一実施形態による、例示的ゲート駆動回路と、ゲート駆動回路によって発生され得る、関連付けられた波形とを図示する。
図1B図1Aおよび1Bは、本開示の一実施形態による、例示的ゲート駆動回路と、ゲート駆動回路によって発生され得る、関連付けられた波形とを図示する。
【0007】
図2図2は、本開示の一実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路を図示する。
【0008】
図3図3は、本開示の一実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路を図示する。
【0009】
図4図4は、本開示の一実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路を図示する。
【0010】
図5図5は、本開示の一実施形態による、増幅器を形成するための2つのゲート駆動回路の例示的実装を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態は、トランジスタの入力端子(例えば、ゲート)に印加され得る、最大、最小、および平均電圧レベルを含む、制御信号を制御するためのゲート駆動回路を提供する。回路からの制御信号は、負荷の変動、動作周波数の変動、周囲環境条件の変動、および同等物等の異なる動作条件において、トランジスタの比較的に効率的動作を提供し得る。ゲート駆動回路は、特に、そのターンオン電圧に比較的に近い入力絶縁破壊電圧を有するトランジスタである、窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)等のあるトランジスタタイプに有用であり得る。
【0012】
トランジスタは、トランジスタがそのオフおよび飽和状態で動作される、切替用途を実装するために使用されている。切替用途は、従来、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)デバイスを使用して、実装されている。しかしながら、これらの切替用途のためのMOSFETの性能は、デバイス入力および出力静電容量と比較したその出力等価直列ソース/ドレイン抵抗および電力を消散させる能力に起因して、本質的に限定され、これは、多くの場合、増幅器性能を限定する。実施形態は、GaN HEMTデバイス等の他のトランジスタ設計の使用を可能にし得、その出力等価直列抵抗が、同一入力および出力静電容量に関して、そのMOSFET対応物を下回る、したがって、性能増加を可能にする、ゲート駆動回路を提供することによって、本限定に対する解決策を提供する。
【0013】
高電子移動度トランジスタ(HEMT)は、概してMOSFETデバイスの場合のようなドープされた領域の代わりに、チャネルとして異なるバンドギャップを伴う2つの材料間の接合(すなわち、ヘテロ接合)を組み込む、あるタイプの電界効果トランジスタ(FET)である。一般に使用される材料組み合わせは、GaAsとAlGaAs、GaNとAlGaN、およびGaInとAlGalnである。GaNを使用するHEMTデバイスは、その高電力性能に起因して、有利であることが示されている。他のFETベースのデバイス同様に、HEMTは、デジタルオン/オフスイッチとして集積回路内で使用される。これらのHEMTはまた、小電圧を制御信号として使用して、大量の電流のための増幅器として使用されることができる。これらの使用は両方とも、FETの一意の電流/電圧特性によって可能にされる。
【0014】
従来、無線周波数(RF)増幅器は、MOSFETトランジスタを使用して開発されている。しかしながら、これらのMOSFETトランジスタは、主に、その出力等価直列抵抗に起因して、その高周波数性能において限定される。HEMTトランジスタは、そのMOSFET対応物をはるかに下回る出力等価直列抵抗を有する。本特徴に起因して、HEMTトランジスタは、多くの場合、MOSFETに対して物理的により小さく加工され、これは、HEMTトランジスタの等価出力静電容量を低減させ、ひいては、その高周波数性能を増加させる。なお、サイズにおける本低減は、それらが消散し得る熱の量を限定する。したがって、HEMTトランジスタの使用は、従来のMOSFET設計に優るその固有の利点が実現され得るように、効率的に動作するように構成されるはずである。
【0015】
HEMTトランジスタの別の課題は、その比較的に低いゲート/ソース絶縁破壊電圧レベルである。例えば、HEMTデバイスによって被られる、典型的ゲート/ソース絶縁破壊電圧は、約±10.0ボルトである。HEMTデバイスを効率的に動作させるために、ゲートは、HEMTデバイスをオンにするために、約7.0ボルトまで駆動され、HEMTデバイスをオフにするために、-3.0ボルトまで下げられるべきである。したがって、比較的に狭い電圧範囲が、絶縁破壊電圧に達することなく、HEMTデバイスをオンにし(例えば、7.0~10.0ボルト)、HEMTデバイスをオフにする(例えば、-3.0~-10.0ボルト)ために存在する。これは、効率的動作のための典型的オン/オフレベルが、10/0ボルトであって、絶縁破壊が±30Vで生じる、MOSFETと対照的である。
【0016】
図1Aおよび1Bは、本開示の一実施形態による、例示的ゲート駆動回路100と、ゲート駆動回路100によって発生され得る、関連付けられた波形102とを図示する。ゲート駆動回路100の実施形態は、上記に説明される課題だけではなく、比較的に低ゲート/ソース絶縁破壊電圧を有し得る、HEMTデバイス等のトランジスタの使用と関連付けられた他の課題に対しても解決策を提供し得る。ゲート駆動回路100は、トランジスタ104に接続されて示される。ゲート駆動回路100は、示されるようにともに結合される、下限クランプ回路106と、上限クランプ回路108と、平均化回路110とを含む。特に、下限クランプ回路106、上限クランプ回路108、および平均化回路110は、トランジスタ104がオンおよびオフ切り替えられる方法を制御するために、トランジスタ104の入力ノード(例えば、ゲート)および共通ノード(例えば、ソース)に結合される。
【0017】
本明細書の下記で詳細に説明されるであろうように、下限クランプ回路106は、入力信号ソース112によって提供される信号をトランジスタ104の共通ノード(例えば、ゲート/ソース)絶縁破壊電圧に対する負の入力より高くなるようにクランプする一方、上限クランプ回路108は、信号をトランジスタ104の共通ノード絶縁破壊電圧に対する正の入力未満となるようにクランプし、平均化回路110は、共通ノード電圧に対する平均(経時的)入力が制御されるように、共通ノード(例えば、ソース)に対して直流電流(DC)バイアスをトランジスタの入力ノード(例えば、ゲート)を提供する。1つの特定の実施例では、トランジスタ104は、HEMTトランジスタであってもよい。
【0018】
共通ノード電圧に対する入力の上限、下限、および平均値の制御は、トランジスタのデューティサイクルを制御する手段を提供する。例えば、Vの上限と、Vの下限と、Vの平均値とを使用して、下限と上限との間の比較的に迅速遷移を仮定すると、トランジスタがオン状態である時間の割合(デューティサイクルD)は、トランジスタが共通ノード電圧に対する入力が高であるときにオンであると仮定して、方程式DV+(1-D)V=VまたはD=(V-V)/(V-V)を満たす。例えば、上限V=6および下限V=-3を伴う40%デューティサイクルの標的化は、平均電圧V=0.6Vを要求し得る。多くの場合、図1Aにおける電圧ソースVが短絡回路によって置換され得るように、平均電圧をゼロにさせることが便宜的である。この場合、V=6およびV=0を伴う40%デューティサイクルの標的化は、下限V=-4Vを要求し得る。良好なデューティサイクル制御は、多くのタイプの増幅器の効率的動作に不可欠である。例えば、クラスE増幅器は、デューティサイクルが設計標的(典型的には、50%)と等しい場合のみ、ゼロボルト切替を達成する。ソフト切替クラスD増幅器に関して、良好に制御された不感時間を有することが重要であって、これは、ひいては、各スイッチのデューティサイクルを制御することによって制御されることができる。トランジスタが、ゼロボルト切替様式で動作されるとき、効率は、改良される。加えて、電磁干渉(EMI)の負の影響もまた、ゼロボルト切替によって低減され、したがって、増幅器のEMI性能を向上させることができる。
【0019】
一実施形態では、平均化回路110は、適合可能なDCバイアス電圧を発生させ得る。増幅器に提示される負荷インピーダンスの変化または要求される出力電力の変化は、増幅器性能を最適化するために、共通ノード波形に対する入力の変化を要求し得る。性能最適化は、2つ挙げると、効率および安定性の最適化を含み得る。したがって、平均化回路110は、トランジスタ104の入力に印加されるDCバイアスを増加または減少させ、最適動作を確実にし得る。
【0020】
示されるように、ゲート駆動回路100はまた、入力整合ネットワーク116を含んでもよい。増幅器は、典型的には、出力整合ネットワーク118が、負荷120とトランジスタ104の出力を整合させることを要求する。出力ネットワーク118は、そこから増幅器が電力を引き出し、出力電力を生産する、電源を組み込むと仮定される。
【0021】
ゲート駆動回路100は、トランジスタ104の入力信号を増幅し、負荷120に提供される、トランジスタ104の出力信号を形成する、トランジスタ104を含む、増幅器として実装されて示されるが、ゲート駆動回路100は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他のトポロジを伴って実装されてもよいことが検討される。例えば、ゲート駆動回路100は、ブラシレス直接電流(DC)モータを駆動するために使用される、切替回路、またはスイッチモード電力コンバータを駆動するために使用される、パルス幅変調(PWM)回路を伴って実装されてもよい。
【0022】
図1Bは、本開示の一実施形態による、ゲート駆動回路100を使用して、トランジスタ104の共通ノード(例えば、ソース)に対して入力ノード(例えば、ゲート)に印加され得る入力信号の例示的波形102を図示する。一般に、波形102は、入力信号が上限Vに近い、複数の継続高領域122と、信号が下限Vに近い、複数の継続低領域124とを含む。高領域122は、入力信号が平均値Vより高い時間量を表す、持続時間Tを有する一方、低領域124は、入力信号が平均値Vより低い時間量を表す、持続時間Tを有する。デューティサイクルは、D=T/(T+T)として定義される。
【0023】
デューティサイクルを所望の値に制御するために、入力信号のDCバイアスは、平均化回路110によって増加または減少され得る。本特定の実施例に示されるように、上限クランプ回路108は、入力電圧を約V=6.4ボルトにクランプする一方、下限クランプ回路106は、入力電圧を約V=-3.4ボルトにクランプする。例えば、デューティサイクル40%を達成するために、バイアス電力供給源(110、210、310、410、または510)によって設定される平均値Vは、約DV+(1-D)V=0.4×6.4+(1-0.4)×-3.4=0.52Vであるべきである。単語「約」は、VとVとの間の信号の遷移が比較的に高速であると仮定する際、近似が行われるために使用される。
【0024】
例示的上限クランプ電圧、下限クランプ電圧、およびDCバイアスオフセットの具体的値が、図示および説明されるが、上限クランプ電圧、下限クランプ電圧、およびDCバイアスオフセットの任意の好適なレベルが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、使用されてもよいことを理解されたい。例えば、上限クランプ電圧、下限クランプ電圧、およびDCバイアスオフセットは、使用されるトランジスタのタイプに基づいて、または特定のタイプの加工プロセスに基づいて、選択されてもよい。
【0025】
上限クランプ回路108は、上限電圧ソース132に結合されるダイオード130を含んでもよく、ダイオード130は、入力電圧が、上限電圧ソース132+ダイオード130を横断した電圧降下と等しい上限電圧レベルを上回ると、電気を伝導させ始めるように構成される。加えて、下限クランプ回路106は、下限電圧ソース136に結合されるダイオード134を含んでもよく、ダイオード134は、入力電圧が、下限電圧ソース136+ダイオード134を横断した電圧降下と等しい下限電圧レベルを下回ると、電気を伝導させ始めるように構成される。一実施形態では、ダイオード130および134は、その活性要素が炭化ケイ素材料から作製される、Schottkyダイオードを備える。
【0026】
上限電圧ソース132、下限電圧ソース136、および平均化回路110は、任意の好適なタイプの構成要素およびトポロジ構成を含んでもよい。例えば、上限電圧ソース132および下限電圧ソース136のいずれかまたは両方と平均化回路110は、抵抗器と直列構成において結合されるツェナーダイオードを含む、または短絡回路によって置換されてもよい。ゲート駆動回路100が他の回路とともに構成される、一実施形態では、上限電圧ソース132および下限電圧ソース136のいずれかと平均化回路110は、他の回路の1つ以上の他の構成要素のための電力を提供し、全体的回路の効率を向上させるために使用されてもよい。クランプソース132および136は、一般に、電力のみを吸収し、本電力は、リサイクルまたは消散されることができる。バイアスソース110は、電力の送達または吸収のいずれかを行うことができ、ゼロボルトに設定されると、短絡回路によって置換され、したがって、電力の送達または吸収のいずれも行わなくてもよい。
【0027】
図2は、本開示の別の実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路200を図示する。ゲート駆動回路200は、トランジスタ204と接続されると、増幅器を形成する。ゲート駆動回路200は、図1のゲート駆動回路100を参照して上記に図示および説明されるように接続され、動作する、下限クランプ回路206と、上限クランプ回路208と、平均化回路210と、入力整合ネットワーク216と、出力整合ネットワーク218とを含む。しかしながら、図2のゲート駆動回路200は、入力信号ソース112をトランジスタ204の入力ノードに結合する変圧器280を含むという点で異なる。変圧器280は、入力信号上に存在する任意のDCバイアスをゲート駆動回路200に伝搬することから隔離するために含まれてもよい。したがって、変圧器280は、そうでなければ、所望のデューティサイクルを維持しないように平均化回路210の能力に悪影響を及ぼすであろう、随時摂動から平均化回路によって提供されるDCバイアスの耐性を向上させ得る。
【0028】
図3は、本開示の別の実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路300を図示する。ゲート駆動回路300は、トランジスタ304と接続されると、増幅器を形成する。ゲート駆動回路300は、図2のゲート駆動回路200を参照して上記に図示および説明されるように接続され、動作する、トランジスタ304と、下限クランプ回路306と、上限クランプ回路308と、平均化回路310と、入力整合ネットワーク316と、出力整合ネットワーク318と、変圧器380とを含む。しかしながら、図3のゲート駆動回路300は、平均化回路310とトランジスタ304の入力(例えば、ゲート)との間に結合される、抵抗器342およびコンデンサ344を含むという点で異なる。
【0029】
抵抗器342は、トランジスタ304の入力に提供される入力信号の振幅を減衰させるために含まれてもよい。すなわち、抵抗器342は、そうでなければ、トランジスタ304の入力を過駆動させ得る、過剰な入力信号振幅を限定することによって、ゲート駆動回路300の性能を改良し得る。本質的に、抵抗器342は、改良された入力過駆動抑制のために、トランジスタ304の過渡オンおよびオフ時間の精密制御間のトレードオフをもたらし得る。
【0030】
コンデンサ344は、入力信号ソース112からのRF成分が増強される一方、そのDC成分が抑制されるように、入力信号ソース112とトランジスタ304との間の高域フィルタを提供するために含まれてもよい。ある場合には、コンデンサ344の静電容量および抵抗器342の抵抗は、ゲート駆動回路300が機能する予期される周波数範囲、入力信号ソース112の入力インピーダンス範囲、または負荷120の予期される出力インピーダンス範囲等のゲート駆動回路300の性能特性を調整するために選択されてもよい。
【0031】
図4は、本開示の別の実施形態による、別の例示的ゲート駆動回路400を図示する。ゲート駆動回路400は、複数のゲート駆動回路402を含み、それぞれ、入力信号を、それぞれが図1のゲート駆動回路100を参照して上記に図示および説明されるように接続され動作する、トランジスタ404、下限クランプ回路406、上限クランプ回路408、平均化回路410に提供する。しかしながら、図4のゲート駆動回路400は、複数の入力信号ソース112を各ゲート駆動回路402のトランジスタ404の入力に結合する、駆動分散および入力整合ネットワーク416と、トランジスタ404を負荷120に結合する、出力整合および電力結合ネットワーク418とを含むという点で異なる。
【0032】
駆動分散および入力整合ネットワーク416は、入力信号ソース112のそれぞれの出力インピーダンスとゲート駆動回路402の入力インピーダンスを整合させる。ある場合には、駆動分散および入力整合ネットワーク416はまた、入力信号上に存在する任意のDCバイアスを各ゲート駆動回路400に伝搬されることから隔離するために含まれてもよい。一方、出力整合および電力結合ネットワーク418は、トランジスタ404のそれぞれの出力インピーダンスと負荷120のインピーダンスを整合させ、また、負荷120に伝搬されないように、トランジスタ404上に存在する任意のDCバイアスの隔離を提供してもよい。
【0033】
そのような構成は、別様に単一ゲート駆動構成によって提供され得るものより比較的に大きい増幅を提供するために有用であり得る。例えば、1つ以上のHEMTデバイスを共通統合基板上に一体的に形成することが有益であり得る。しかしながら、HEMTデバイスが、そのような様式で構成されるとき、そのサイズは、その熱消散能力に起因して限定され、したがって、単一HEMTデバイスによって提供される電力伝達能力を限定し得る。本開示の実施形態は、全体的電力伝達特性が向上されるように、複数のHEMTデバイスの電力伝達特性を組み合わせ得る、駆動分散および入力整合ネットワーク416と、出力整合および電力結合ネットワーク418との実装を介して、本問題に対する解決策を提供し得る。
【0034】
図5は、本開示の別の実施形態による、プッシュ-プル構成を有する増幅器500を形成するための2つのゲート駆動回路の例示的実装を図示する。増幅器500は、示されるようにともに結合される、第1のゲート駆動回路502'と、第2のゲート駆動回路502"と、個別のトランジスタ504'および504"と、入力整合ネットワーク516と、入力変圧器540と、出力変圧器542と、出力整合ネットワーク518とを含む。増幅器500は、示されるように、クラスB、C、D、E、および/またはF動作モード等の任意の好適なモードで動作してもよい。
【0035】
ゲート駆動回路502'は、トランジスタ504'に結合される、下限クランプ回路506'と、上限クランプ回路508'と、抵抗器532'と、コンデンサ534'とを含む。ゲート駆動回路502"は、トランジスタ504"に結合される、下限クランプ回路506"と、上限クランプ回路508"と、抵抗器532"と、コンデンサ534"とを含む。入力平均化ソース510'は、両ゲート駆動回路に共通である。
【0036】
示されるように、入力平均化回路510'および電力供給源510"はそれぞれ、電圧ソースを備える。なお、入力平均化回路510'および電力供給源510"はそれぞれ、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、短絡回路との置換510'を含む、任意の好適なタイプおよび数の構成要素を含んでもよいことを理解されたい。
【0037】
本開示の一実施形態によると、入力整合回路502'、502"および平均化ソース510'によって制御されるようなトランジスタデューティサイクルは、種々の他の構成要素の性質(例えば、出力変圧器542の磁化インダクタンス)の選択肢とともに、負荷120の範囲およびそれらの負荷に送達される電力レベルに関して、トランジスタ504'および504"のためのゼロボルト切替を維持する。負荷とそれらの負荷の中への電力レベルのあらゆる組み合わせに関してこれを達成するために、平均化ソース510'が、調節されてもよい。
【0038】
本開示およびその付帯利点の多くは、前述の説明によって理解され、種々の変更が、開示される主題から逸脱することなく、またはその実質的利点の全てを犠牲にすることなく、構成要素の形態、構造、および配列に成されてもよいことが明白であろうと考えられる。説明される形態は、単に、説明であって、そのような変更を包含および含有することも、以下の請求項の意図である。
【0039】
本開示は、種々の実施形態を参照して説明されたが、これらの実施形態は、例証であって、本開示の範囲は、それらに限定されないことを理解されたい。多くの変形例、修正、追加、および改良が、可能性として考えられる。より一般的には、本開示による実施形態は、特定の実装の文脈において説明されている。機能性は、本開示の種々の実施形態において、ブロック内で分離される、または異なるように組み合わせられる、または異なる専門用語を用いて説明されてもよい。これらおよび他の変形例、修正、追加、および改良は、続く請求項に定義されるような本開示の範囲内に入り得る。
(項目1)
ゲート駆動回路であって、
駆動信号入力と、
出力ノードを含むトランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される下限クランプ回路であって、上記入力ノードは、上記入力ノードと上記共通ノードとの間に印加される入力信号を受信する上記駆動信号入力に結合され、上記下限クランプ回路は、上記トランジスタの入力ノードを上記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプする、下限クランプ回路と、
上記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される上限クランプ回路であって、上記上限クランプ回路は、上記トランジスタの入力ノードを上記共通ノードに対して最大電圧にクランプする、上限クランプ回路と、
上記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される平均化回路であって、上記平均化回路は、直流電流バイアスを上記トランジスタの入力ノードにおいて提供し、上記共通ノードに対して上記入力ノードの時間平均された電圧を設定する、平均化回路と
を備える、ゲート駆動回路。
(項目2)
上記入力信号は、正弦波信号を備え、上記ゲート駆動回路は、増幅器の一部を構成する、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目3)
上記トランジスタは、窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)デバイスを備え、上記入力ノードは、上記GaN HEMTデバイスのゲートを構成する、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目4)
上記下限クランプ回路は、第1の直流電流(DC)ソースと上記入力ノードとの間に結合される第1のダイオードを備え、上記上限クランプ回路は、第2の直流電流(DC)ソースと上記入力ノードとの間に結合される第2のダイオードを備える、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目5)
上記ゲート駆動回路は、別の回路の一部を構成し、上記下限クランプ回路および上記上限クランプ回路のうちの少なくとも一方の電圧ソースは、別の回路の一部に給電するために使用される、項目4に記載のゲート駆動回路。
(項目6)
上記トランジスタの入力ノードと駆動信号入力との間に結合される変圧器をさらに備え、上記変圧器は、上記信号入力に印加される上記入力信号の直接電流(DC)バイアスを上記平均化回路によって提供されるDCバイアスから隔離する、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目7)
上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合される抵抗器をさらに備え、上記抵抗器は、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号の振幅を減衰させる、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目8)
上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合されるコンデンサをさらに備え、上記コンデンサは、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号の交流電流(AC)成分をバイパスする、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目9)
増幅器内に構成された項目1に記載の複数のゲート駆動回路であって、各ゲート駆動回路の駆動信号入力は、駆動分散および入力整合ネットワークを通して、上記入力信号に結合され、各トランジスタの出力ノードは、出力整合および電力結合ネットワークを通して、負荷に結合される、複数のゲート駆動回路。
(項目10)
上記平均化回路は、直流電流(DC)ソースを備え、DCバイアスを上記入力信号に印加し、上記入力信号のゼロボルト交差点を調節する、項目1に記載のゲート駆動回路。
(項目11)
ゲート駆動方法であって、
入力ノード、共通ノード、および出力ノードを有する少なくとも1つのトランジスタによって、ある周波数における入力信号を受信し、増幅された出力信号を上記出力ノードにおいて提供するステップと、
上記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される下限クランプ回路を使用して、上記トランジスタの入力ノードを上記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプするステップと、
上記トランジスタの入力ノードおよび共通ノードに結合される上限クランプ回路を使用して、上記トランジスタの入力ノードを上記トランジスタの共通ノードに対して最大電圧にクランプするステップと、
直流電流バイアスを上記トランジスタの入力ノードにおいて提供するステップと
を含む、方法。
(項目12)
上記入力信号を正弦波信号で駆動するステップをさらに含み、上記ゲート駆動回路は増幅器の一部を構成する、項目11に記載のゲート駆動方法。
(項目13)
上記トランジスタの入力ノードと上記入力信号との間に結合される変圧器を使用して、上記入力信号の直接電流(DC)バイアスを上記平均化回路によって提供されるDCバイアスから隔離するステップをさらに含む、項目11に記載のゲート駆動方法。
(項目14)
上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合される抵抗器を使用して、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号の振幅を減衰させるステップをさらに含む、項目11に記載のゲート駆動方法。
(項目15)
上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合されるコンデンサを使用して、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号の交流電流(AC)成分をバイパスするステップをさらに含む、項目11に記載のゲート駆動方法。
(項目16)
電気回路であって、
増幅器であって、
第1のダイオードに結合される第1の直流電流(DC)ソースを備える下限クランプ回路であって、上記第1のダイオードは、入力ノード、共通ノード、および出力ノードを含む、トランジスタの入力ノードに結合され、上記入力ノードは、ある周波数における入力信号を受信し、増幅された出力信号を上記出力ノードにおいて提供し、上記下限クランプ回路は、上記トランジスタの入力ノードを上記トランジスタの共通ノードに対して最小電圧にクランプする、下限クランプ回路と、
第2のダイオードに結合される第2のDCソースを備える上限クランプ回路であって、上記第2のダイオードは、上記トランジスタの入力ノードに結合され、上記上限クランプ回路は、上記トランジスタの入力ノードを上記トランジスタの共通ノードに対して最大電圧にクランプする、上限クランプ回路と、
上記トランジスタの入力ノードに結合される第3のDCソースを備える平均化回路であって、上記平均化回路は、上記直流電流バイアスを上記トランジスタの入力ノードにおいて提供する、平均化回路と
を備える、増幅器
を備える、電気回路。
(項目17)
上記トランジスタは、窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)デバイスを備え、上記入力ノードは、上記GaN HEMTデバイスのゲートを構成する、項目16に記載の電気回路。
(項目18)
上記増幅器はさらに、上記トランジスタの入力ノードと上記入力信号との間に結合される変圧器を備え、上記変圧器は、上記入力信号の直接電流(DC)バイアスを上記平均化回路によって提供されるDCバイアスから隔離する、項目16に記載の電気回路。
(項目19)
上記増幅器はさらに、上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合される抵抗器を備え、上記抵抗器は、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号の振幅を減衰させる、項目16に記載の電気回路。
(項目20)
上記増幅器はさらに、上記平均化回路と上記トランジスタの入力ノードとの間に結合されるコンデンサを備え、上記コンデンサは、上記トランジスタの入力ノードに提供される上記入力信号のAC成分をバイパスする、項目16に記載の電気回路。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5