(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20220930BHJP
【FI】
A61C17/02 J
A61C17/02 B
(21)【出願番号】P 2020564633
(86)(22)【出願日】2019-05-13
(86)【国際出願番号】 IB2019053955
(87)【国際公開番号】W WO2019224652
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-17
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508117514
【氏名又は名称】ブラウン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【氏名又は名称】村田 卓久
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】サブリナ、アリアス、ハーバー
(72)【発明者】
【氏名】マルクス、サビッシュ
(72)【発明者】
【氏名】シャム、キシャン、マンドレ
(72)【発明者】
【氏名】フリッツ、シューベルト
(72)【発明者】
【氏名】ウルリーケ、ギャロウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シュテファニ、ヘンツケ
【審査官】岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-054593(JP,U)
【文献】実開平05-015921(JP,U)
【文献】特開2016-214854(JP,A)
【文献】米国特許第5344317(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔洗浄器であって、
第1の液体容器と、
ノズル吹出口と、
駆動部によって駆動されて、前記ノズル吹出口を介して噴射液が放出されるように、前記液体容器から前記ノズル吹出口に液体をポンプ輸送するポンプと、
第1のスイッチ素子であって、前記第1のスイッチ素子が一度作動し、前記口腔洗浄器がオン状態に切り替わったときに、前記駆動部が給電されて前記噴射液が放出され、前記第1のスイッチ素子がもう一度作動したときに、前記駆動部の給電及び前記噴射液の放出が停止され、前記口腔洗浄器がオフ状態に切り替わるように配置された、第1のスイッチ素子と、
第2のスイッチ素子であって、前記第2のスイッチ素子がユーザによって連続的に作動されている間のみ前記駆動部が給電されて前記噴射液が放出され、前記第2のスイッチ素子が解放されたときに前記駆動部の給電及び前記噴射液の放出が停止されるように配置された前記第2のスイッチ素子と、を備
え、
前記第1のスイッチ素子の作動により前記駆動部が給電されて前記噴射液が放出されている間に、前記第2のスイッチ素子が作動すると、前記第1のスイッチ素子が無効にされ、前記第2のスイッチ素子が解放されると前記駆動部の給電及び前記噴射液の放出が停止される、口腔洗浄器。
【請求項2】
前記液体が噴射液として前記ノズル吹出口を介して前記口腔洗浄器から出る前に、前記液体に空気をポンプ輸送するように配置された空気ポンプを更に備え、前記第1のスイッチ素子は、前記口腔洗浄器が前記オン状態に切り替えられたときに前記空気ポンプが給電されるように配置されている、請求項
1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記第2のスイッチ素子は、前記第2のスイッチ素子が作動されて前記第1のスイッチ素子を無効にするときに、前記空気ポンプが停止されるように配置されている、請求項
2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記口腔洗浄器が、予め選択された期間後に前記オン状態から前記オフ状態に自動的に切り替わるように配置されている、請求項1~
3のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記第1のスイッチ素子又は第2のスイッチ素子のうちの一方は、前記第1のスイッチ素子が作動されて前記口腔洗浄器を前記オン状態に切り替えた後に、前記スイッチ素子が予め選択された制御期間内に作動された場合、前記予め選択された期間を予め選択された延長期間だけ延長するように配置されている、請求項
4に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子が、約4cm未満の中心間距離で前記口腔洗浄器の外側に配置されている、請求項1~
5のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
視覚的表示器は、口腔表示器が前記オン状態にあることを表示するために、前記第1のスイッチ素子にのみ組み込まれている、請求項1~
6のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記口腔洗浄器が、前記噴射液放出の異なる動作モード間で切り替えるように配置されたモード切替素子を含む、請求項1~
7のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記動作モードは、前記口腔洗浄器が前記オフ状態にある間に、前記モード切替素子を用いて選択され得る、請求項
8に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
前記選択されたモードを表示するための表示器素子を更に備える、請求項
8又は
9に記載の口腔洗浄器。
【請求項11】
前記モード切替素子は、前記モード切替素子が一度作動したときに以前に選択されたモードが表示され、前記モード切替素子がもう一度作動したときに前記モードが切り替わるように配置されている、請求項
8~
10のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項12】
前記モード切替素子が、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子のうちの最も近いものから、少なくとも約6cmの距離で前記口腔洗浄器の外側に位置する、請求項
8~
11のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【請求項13】
少なくとも前記第1のスイッチ素子、前記第2のスイッチ素子、及び前記駆動部と連結された制御ユニットを更に備える、請求項1~
11のいずれか一項に記載の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、口腔洗浄器に関し、特に第1及び第2のスイッチ素子を有する口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、口腔洗浄器は、2つのスイッチ素子、すなわち、口腔洗浄器が、特にユーザの歯列の歯間領域に向けることができる連続的な又はパルス状の噴射水を放出して、噴射水によってこれらの領域を残渣物から洗浄するように、口腔洗浄器のスイッチを入れる第1のスイッチ素子を有し得ることが知られている。噴射水の強度などの、噴射水のパラメータを変更するために使用することができる第2のスイッチ素子が存在してもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
口腔洗浄器の改善、特に口腔洗浄器の使用に関する改善のための一般需要が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様によれば、第1の液体容器と、ノズル吹出口と、駆動部によって駆動されて、ノズル吹出口を介して噴射液が放出されるように、液体容器からノズル吹出口に液体をポンプ輸送するポンプと、第1のスイッチ素子が一度作動し、口腔洗浄器がオン状態に切り替わったときに、駆動部が給電され、第1のスイッチ素子がもう一度作動したときに、駆動部の給電が停止され、口腔洗浄器がオフ状態に切り替わるように配置された第1のスイッチ素子と、第2のスイッチ素子がユーザによって連続的に作動されている間のみ駆動部が給電され、第2のスイッチ素子が解放されたときに給電が停止されるように配置された第2のスイッチ素子と、を有する口腔洗浄器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示は、図及び図に関連する詳細な説明によって更に明らかになるであろう。図中、
【
図1A】本開示による、例示的な口腔洗浄器の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示による口腔洗浄器は、噴射液の放出を制御する2つのスイッチング素子を有する。第1のスイッチング素子の連続的な作動によって噴射液の放出を制御するように配置された第1のスイッチング素子が提供される。口腔洗浄器がオフ状態にあると想定された場合、第1のスイッチング素子を一度作動させることにより、口腔洗浄器の駆動部の給電が生じ、この駆動部は、液体リザーバから液体流路を通ってノズル吹出口へと液体をポンプ輸送するポンプを作動させ、ここで噴射液が放出される(要するに、駆動ポンプが作動される)。次いで、口腔洗浄器は、オン状態にあり、連続的に噴射液を放出する(噴射は連続噴射であってもパルス噴射であってもよい)。第1のスイッチング素子は1回のみ作動され、ユーザは次に、作動指を、より快適である可能性のある別の位置に移動させることができる。駆動部(又は駆動ポンプ)の給電を停止するために、ユーザは、第1のスイッチング素子をもう一度作動させる必要がある。次いで、口腔洗浄器をオフ状態に再度設定する。
【0007】
異なるより速い可能性のある噴射水の制御をユーザが行えるようにするために、口腔洗浄器は、ユーザが第2のスイッチ素子を連続的に作動させている間に(すなわち、ユーザが第2のスイッチ素子を押すか、又はトリガしている間に)、噴射液を放出するように駆動部に給電するのみである第2のスイッチ素子を有する。したがって、ユーザは、噴射液を放出するために、第2のスイッチ素子を常に押すか、又はトリガしなければならない。ユーザが1つの歯間領域から次の歯間領域に切り替えたいとき、ユーザは、短時間だけ第2のスイッチ素子を解放してもよい。第2のスイッチ素子が解放されると、口腔洗浄器は、オフ状態に設定され、ユーザが第2のスイッチ素子を作動させ続けるとき、例えば、ノズル吹出口がその新たな位置に移動したときに、オン状態に戻る。したがって、第2のスイッチ素子により、口腔洗浄器の異なる動作方法が可能となり、ユーザは、現在の洗浄活動のユーザの好みについて、どちらの動作方法がより良好に適しているかを選択することができる。
【0008】
第1及び/又は第2のスイッチ素子は、プッシュボタンなどの電気機械的スイッチ素子として、又は静電容量式スイッチなどのタッチスイッチ素子として実現されてもよい。当業者に既知であるスイッチ素子の通常の実現は全て包含されるものとする。
【0009】
いくつかの実施形態では、視覚的表示器は、第1のスイッチ素子にのみ組み込まれており、この視覚的表示器は、口腔洗浄器がオンモードにあることを表示するように配置されている。これは、第1の色、例えば、緑色によって行われてもよい。視覚的表示器は、液体リザーバ内の液位が閾値レベルを下回ったときに、別の色、例えば、赤色に切り替わってもよい。色を変化させる代わりに、視覚的表示器は、液体が閾値レベルまで低下すると点滅し始めてもよい。第1のスイッチング素子は、口腔洗浄器をオンモードに切り替えるために短押しするだけでよいので、第1のスイッチ素子は、視覚的表示器を組み込むのに良い選択肢である。言うまでもなく、追加的に又は代替的に、視覚的表示器は、口腔洗浄器のハンドルの外側に配置されてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、ユーザは、第2のスイッチ素子が解放されたときに、噴射水が停止される(すなわち、駆動部又は駆動ポンプの給電が停止される)ように、第2のスイッチ素子を作動させることによって、オン状態における液体流の放出を無効にすることができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、オン状態は、予め選択された期間後に自動的に終了され、この予め選択された期間は、1秒~600秒の範囲、具体的には、10秒~240秒の範囲、更に具体的には、20秒~120秒の範囲にあってもよい。追加的に又は代替的に、オン状態は、液体容器内の液位が第1の閾値レベルまで低下したときに、自動的に終了してもよい。
【0012】
前の段落に関連するいくつかの実施形態では、第1又は第2のスイッチ素子(又は別のスイッチ素子)のうちの少なくとも一方は、口腔洗浄器がオン状態にあるように第1のスイッチ素子が作動された後、それぞれのスイッチ素子が予め選択された制御期間内に作動されたときに、口腔洗浄器がオン状態からオフ状態に自動的に切り替わる予め選択された期間を延長するように配置されている。延長は、予め選択された期間の2倍の期間であってもよい。それぞれのスイッチ素子が、予め選択された制御期間内で3回又は更にそれ以上の回数作動される場合、更なる延長が可能であってもよい。次いで、各単一の作動は、予め選択された期間を再度追加することによって延長を生じさせてもよい。例えば、予め選択された期間は10秒であってもよく、そうすると、第1の延長は20秒の期間を意味し、第2の延長は30秒の期間を意味することになる。当然のことながら、延長期間は所定の期間であってもよいが、予め選択された期間とは異なる期間であってもよい。例えば、予め選択された期間は15秒であってもよいが、各延長により更に5秒が追加されてもよく、又は第1の延長により10秒が追加されてもよく、第3の延長により5秒が追加されてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、口腔洗浄器は、液体ポンプによって液体流路を通ってノズル吹出口に向けてポンプ輸送された液体流に、空気をポンプ輸送するように配置された空気ポンプを備える。かかる実施形態では、口腔洗浄器をオン状態にする第1のスイッチ素子の作動はまた、空気ポンプへの給電を開始してもよい。第2のスイッチ素子の作動が第1のスイッチ素子を無効し、空気ポンプが存在する実施形態では、第2のスイッチ素子の作動は、空気ポンプへの給電の停止をもたらしてもよい。これにより、ユーザは、放出される噴射液のパラメータも制御することができる。空気を含まない噴射液は、ユーザにより、歯茎への多少高い強度又は荒々しさとして感受されることになる。
【0014】
いくつかの実施形態では、口腔洗浄器は、ユーザが噴射液の放出モードを変更することができる少なくとも1つのモード切替素子を有する。例えば、モード切替素子は、ユーザが連続的な噴射液の提供とパルス状の噴射液の放出との間で切り替えることを可能にしてもよい。代替的に又は追加的に、モード切替素子は、ユーザが噴射液の放出の少なくとも2つの異なる強度間で切り替えることを可能にしてもよい。同じモード切替素子又は別のモード切替素子は、強度とは異なる噴射放出のパラメータ、例えば、噴射液パルスの長さ、又は噴射液に混合された空気の割合などを変更することを可能にしてもよい。口腔洗浄器は、選択されたモードを表示するために、少なくとも1つの表示器、具体的には、視覚的表示器を備えてもよい。いくつかの実施形態では、モード切替素子は、口腔洗浄器がオフ状態にある間にモードを変更することができるように配置されてもよい。これにより、ユーザは、口腔洗浄器を開始する前にモードを切り替えることができる。既に表示されているように、少なくとも2つ以上のモード切替素子が存在して、様々な噴射液特性を並列に制御することができる(例えば、1つのモード切替素子は、空気ポンプのオンとオフとを切り替えてもよく、第2のスイッチ素子は、少なくとも2つの噴射液の強度レベル間で切り替えてもよい)。
【0015】
モード切替素子及び選択されたモードを表示するための少なくとも1つの視覚的表示器を備えた実施形態では、モード切替素子は、モード切替素子が口腔洗浄器のオフ状態で最初に作動され、その後、次の作動によりモードを変更するときに、現在選択されているモードが視覚的表示器によって表示されるように配置されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1及び第2のスイッチ素子は、約4cm未満の中心間距離で口腔洗浄器の外側に配置されており、これにより、ユーザは、1つのタイプの動作から別のタイプの動作に快適に切り替えることができる。追加のモード切替素子を備えたいくつかの実施形態では、モード切替素子は、第1及び第2のスイッチ素子のうちの最も近いものに対して、中心間距離が少なくとも6cmで口腔洗浄器の外側に配置されており、それにより、ユーザは、口腔洗浄器を使用している間、異なるスイッチ素子を容易に混合することができない。
【0017】
スイッチ素子は、作動されたときに電気接点を直接確立し、したがって駆動部又は空気ポンプに給電を始めるように配置されてもよいが、スイッチ素子は、本説明に従って駆動部及び/又は空気ポンプに給電するように配置された制御ユニットに結合してもよい。
【0018】
図1A及び
図1Bは、本開示による例示的な口腔洗浄器1の2つの図を示す。口腔洗浄器1は、交換式ノズルアタッチメント10及びハンドル20を有する。交換式ノズルアタッチメントは、ハウジング19、及びノズル吹出口12を有するノズル11を備える。ハンドル20は、ハウジング29を有し、更に第1のスイッチ素子21、第2のスイッチ素子22、及びモード切替素子23を有し、後者のモード切替素子23は、任意であると考えられる。任意の視覚的表示器210は、第1のスイッチ素子21に組み込まれており、口腔洗浄器1がオン状態にあるときにアクティブになる(すなわち、照明される)ように配置されている。1つ又は複数の視覚的表示器230は、選択されたモードを表示するために、口腔洗浄器1に配置されてもよい。
図1Bでは、口腔洗浄器は、液体リザーバ25を備える。これは、口腔洗浄器のハンドルに液体リザーバを含む1つの例示的な実現として考えられるが、液体リザーバはまた、別個の容器であってもよく、又は基部ステーションに組み込まれてもよい。次いで、別個の液体リザーバは、液体がポンプ輸送され得るホースによって口腔洗浄器のハンドルと連結されてもよい。
【0019】
第1のスイッチ素子21及び第2のスイッチ素子22は、約4cm未満、具体的には、約3cm未満の中心間距離A1で口腔洗浄器の外側に配置されてもよい。モード切替素子23は、第1又は第2のスイッチ素子のうちの最も近いものに対して、中心間距離A2が約4cm超、具体的には、約5cm超、更に具体的には、約6cm超で口腔洗浄器の外側に配置されてもよい。モードの選択は、口腔洗浄器がオン状態にある間、許容されてもよい。例えば、モード切替素子は、連続流としての噴射液の放出からパルスモードに切り替わるように配置されてもよい。追加的に又は代替的に、モード切替ボタン23は、液体流に空気を混合させた噴射液と、液体流に空気を混合させない噴射液の放出との間で切り替えるように配置されてもよい。更に、パルス状対連続、空気混合対空気無混合、強度、パルス長などのような異なる噴射液パラメータの独立した制御を可能にするために、モード切替素子が設けられてもよい。しかし、モード切替素子はまた、口腔洗浄器がオフ状態にある間にモードの選択を可能にするように配置されてもよい(いくつかの実施形態では、モード選択は、口腔洗浄器1がオフ状態にある間にのみ有効にされてもよいが、口腔洗浄器1がオン状態にあるときには有効にされない、すなわち、モード切替素子は、オン状態において異なる機能を有するように配置されてもよく、例えば、モード切替素子は、口腔洗浄器がオン状態にある間に噴射水を放出する所定の期間を延長するように配置されてもよい)。モード切替素子23は、モード切替素子23が最初に押されるか、又はトリガされると、以前に選択されたモードが表示されるように配置されてもよい。予め選択されたモード選択期間は、モード切替素子23が最初に押されるか、又は2回目に押されるかを決定するものであってもよく、例えば、予め選択されたモード選択期間は、0秒~20秒の範囲、具体的には、0.5秒~10秒の範囲、更に具体的には、1秒~8秒の範囲にあってもよい。次いで、モード切替素子23が2回目に押されると、次の利用可能なモードが選択される。モード切替素子23は、少なくとも2つのモード、具体的には、少なくとも3つのモード間で切り替えることを可能にしてもよい。
【0020】
スイッチ素子21、22、及び23は、ポンプを駆動するための駆動部50とも結合した制御ユニット40と結合してもよいことが、
図1Bに概略的に表示されている。
【0021】
図2は、
図1A及び
図1Bに示す口腔洗浄器1の断面画像であり、ここではまた、口腔洗浄器1の再充電式エネルギー貯蔵装置26の無線充電のために配置された充電器30が示されている。駆動部27は、ギア271を介して、ポンプ275のピストン273を駆動する連接棒272に連結された回転出力シャフトを有する、(再充電式エネルギー貯蔵装置26によって給電される)DCモータ270を備える。DCモータ270の代わりに、駆動部27は、ポンプを駆動するための任意の他の既知の供給源、例えば、リニアモータを備えてもよい。口腔洗浄器1は、液体に空気を選択的にポンプ輸送するための空気ポンプ28を備える。再充電式エネルギー貯蔵装置26の代わりに、具体的には、交換式電池をエネルギー貯蔵装置として使用してもよいし、あるいは口腔洗浄器は、配電線を介して、又は外部電源を介して給電される。
【0022】
液体リザーバ25は、淡水又は口内洗浄剤などの液体を貯蔵するための内部空洞250、及び内部空洞251に配置されたホース251を備え、それにより、ポンプ275は、動作中に、液体リザーバ25から、ポンプ室を介してホース251内の流路252を通し、ノズルアタッチメント10の流路13に液体をポンプ輸送し、その結果、ノズル吹出口12を介して噴射液が放出される。単一の液体リザーバの代わりに、2つ以上の液体リザーバが存在してもよく、一方又は他方の液体の供給は、例えば、それぞれのスイッチ素子によって、又は所与のモードで制御可能であってもよく、2つ以上の異なる液体は、所与の混合比で一緒に混合されてもよく、又は2つ以上の液体は、所与の順序説明に従って順次提供されてもよい。
【0023】
ユーザは、2つの異なる方法で口腔洗浄器を動作させることができる。第1の方法では、口腔洗浄器1は、オフ状態にあり(すなわち、駆動部は給電されず、液体は噴出されない)、次いで、ユーザは、短押し又はトリガ動作によって第1のスイッチ素子21を作動させる。次いで、口腔洗浄器1は、オン状態に切り替えられ、駆動部27は、ポンプ275が、液体リザーバ25からノズル吹出口12に液体をポンプ輸送するポンピング動作に駆動されるように給電され、その結果、噴射液が放出される。第1の方法による口腔洗浄器1の動作は、空気ポンプ28の給電も含んでもよいが、代替的に、空気ポンプ28の選択的なオン/オフ切替のために更なるスイッチが配置されてもよい。ユーザが、更に短押し又はトリガ動作によって第1のスイッチング素子21を再度作動させるとき、口腔洗浄器1は、再度オフ状態に切り替わり、駆動部27の給電が停止される。第2の方法では、口腔洗浄器1は、オフ状態にあり、ユーザは、第2のスイッチ素子22を作動させるが、口腔洗浄器1をオン状態に切り替えるためにそれを単に短押しするのではなく、ユーザは、駆動部27の給電を維持する、したがって噴射液の放出を維持するために、絶えず第2のスイッチ素子22を押すか、又はトリガする必要がある。第2のスイッチ素子22が解放されると、駆動部27の給電が停止され、したがって、噴射液の放出が停止される。
【0024】
口腔洗浄器1は、オン状態が自動的に中断されて、口腔洗浄器1が予め選択された期間後にオフ状態に切り替えられるように配置されてもよい。
【0025】
ユーザが第1のスイッチ素子21を押した後、口腔洗浄器1がオン状態にある場合、次いで、ユーザが第2のスイッチ素子22を作動させると、第2のスイッチ素子の作動は、第1のスイッチ素子21を無効にしてもよい。第1のスイッチ素子によって開始されたオン状態で、口腔洗浄器が噴射液を放出している間に、ユーザが第2のスイッチ素子22を作動させたことを無視する代わりに、第2のスイッチ素子22の作動は、口腔洗浄器1に第2の動作方法を起こさせ、これはすなわち、第2のスイッチ素子22が解放されると、駆動部27の給電が停止されるということである。代替的に、口腔洗浄器1が、第1のスイッチング素子21によって開始されたオン状態にある間の第2のスイッチ素子22の作動は、無視されてもよく、口腔洗浄器1は、第1のスイッチ素子が再度作動されるまで、又は予め選択された期間が経過するまで、噴射水を更に放出する。
【0026】
本明細書にて開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。