(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法、コンピュータプログラムおよび端末装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0485 20220101AFI20220930BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20220930BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F3/14 350A
(21)【出願番号】P 2021004877
(22)【出願日】2021-01-15
【審査請求日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0006014
(32)【優先日】2020-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ハノ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ビョンス
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ペク,ジョンヒ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジナ
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ウンビ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョンジョン
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-103774(JP,A)
【文献】特開2005-222136(JP,A)
【文献】特開2000-268037(JP,A)
【文献】特開昭61-223978(JP,A)
【文献】特開2015-225659(JP,A)
【文献】特開2018-120479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0485
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のプロセッサが、第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示するステップ、
前記第1ディスプレイおよび前記第2ディスプレイにおいて各々基準線を設定するステップとして、前記第1ディスプレイの基準線と前記第2ディスプレイの基準線は互いに対応して位置するように設定されるステップ、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落の基準点および終了点を導出するステップ
であって、前記終了点は前記各段落が終わる位置である、ステップ、および
前記プロセッサが、ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文の段落と対応する翻訳文の段落の
前記終了点が前記基準線を同時に通過するように、前記基準点および
前記終了点に基づいて前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御して前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップ
を含む、原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項2】
前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップにおいて、前記原文と前記翻訳文のスクロール速度の制御時、前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのうちいずれか一つのディスプレイに対してはユーザによるスクロール動作が入力され、他の一つのディスプレイのスクロール速度は自動で制御されるようにするスクロール動作が行われる、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項3】
端末装置のプロセッサが、第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示するステップ、
前記第1ディスプレイおよび前記第2ディスプレイにおいて各々基準線を設定するステップとして、前記第1ディスプレイの基準線と前記第2ディスプレイの基準線は互いに対応して位置するように設定されるステップ、
前記原文に含まれたイメージと前記原文に対応する前記翻訳文に含まれたイメージの各基準点および終了点を導出するステップ
であって、前記終了点は各前記イメージが終わる位置である、ステップ、および
前記プロセッサが、ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップは、前記原文に含まれたイメージと対応する前記翻訳文に含まれたイメージの前記終了点が前記基準線を同時に通過するように、前記基準点および前記終了点に基づいて前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御して前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップ
を含む、原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項4】
前記各段落の基準点は各段落の開始点を含み、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落の基準点および終了点を導出するステップ以後に、
ユーザにより前記原文または前記翻訳文の特定段落が選択される場合、前記原文と前記翻訳文の対応する段落の開始点が前記基準線に合わせられるように前記原文と前記翻訳文をスクロールするステップをさらに含む、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項5】
前記各段落の基準点は各段落の開始点を含み、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落の基準点および終了点を導出するステップ以後に、
ユーザのフリック動作の検知時、前記原文と前記翻訳文の対応する段落の開始点が前記基準線に合わせられるように前記原文と前記翻訳文をスクロールするステップをさらに含む、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項6】
各前記イメージの基準点は各イメージの開始点を含み、
前記原文に含まれたイメージと前記原文に対応する翻訳文に含まれたイメージの各基準点および終了点を導出するステップ以後に、
ユーザのフリック動作の検知時、前記原文に含まれたイメージと前記原文に対応する翻訳文に含まれたイメージの開始点が前記基準線に合わせられるように前記原文と前記翻訳文をスクロールするステップをさらに含む、請求項3に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項7】
前記各段落の基準点は各段落の開始点を含み、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落の基準点および終了点を導出するステップ以後に、
ユーザにより前記原文または前記翻訳文の特定文章が選択される場合、前記各段落の開始点に基づいて前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化するステップをさらに含む、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項8】
前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化するステップは、
ユーザにより前記原文または前記翻訳文の特定文章が選択され、前記選択された文章に対応する文章がディスプレイに露出されていない場合、前記選択された文章に対応する文章が前記ディスプレイに見えるように前記各段落の開始点に基づいて前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化する、請求項7に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項9】
前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化するステップは、
ユーザにより原文または翻訳文の特定文章が選択される場合、区切り符号に基づいて前記選択された文章が各段落の開始点から何番目の文章であるかを決定して、前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化する、請求項7に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項10】
前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップは、
前記原文の所定個数の段落と対応する前記翻訳文の所定個数の段落の最終終了点が前記基準線を同時に通過するように、前記所定個数の段落の最初基準点および最終終了点に基づいて、または前記段落の長さに基づいて、前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御して前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化する、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項11】
前記原文は原文ウェブサイトであり、前記翻訳文はウェブブラウザの翻訳機能による翻訳文ウェブサイトである、請求項1に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法。
【請求項12】
ハードウェアと結合されて、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項13】
第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示するためのディスプレイ制御部、
前記第1ディスプレイおよび前記第2ディスプレイにおいて各々基準線を設定する基準線設定部として、前記第1ディスプレイの基準線と前記第2ディスプレイの基準線は互いに対応して位置するように設定される基準線設定部、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落の基準点を導出する基準点導出部、
前記原文と前記原文に対応する翻訳文の各段落
が終わる位置である終了点を導出する終了点導出部、および
ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文の段落と対応する翻訳文の段落の
前記終了点が前記基準線を同時に通過するように、前記基準点および
前記終了点に基づいて前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御して前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するためのスクロール同期化部
を含む、端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原文と翻訳文の位置を同期化して、互いに対応する内容を両側で共に見ることができる、原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、デュアルディスプレイを搭載したモバイル機器、または一つのディスプレイを2個の領域に仮想的に分割して2個の画面が使用できるフォールダブルモバイル機器が提供されている。
【0003】
一方、第1言語からなる原文を第2言語からなる翻訳文に翻訳する機能を含むウェブブラウザまたはアプリケーションが提供されている。デュアルディスプレイまたは2個の画面を有するモバイル機器において、前記翻訳機能を有するウェブブラウザまたはアプリケーションを実行する場合、第1ディスプレイまたは第1画面に原文を表示し、第2ディスプレイまたは第2画面に原文に対応する翻訳文を表示する。
【0004】
しかし、原文と翻訳文の長さは互いに異なるため、両画面に表示される原文と翻訳文の位置が互いに対応する位置に表示されない場合が頻繁に発生する。また、ユーザが第1ティスルプレイに表示された原文をドラッグ動作を実行してスクロールする場合、第2ディスプレイに表示された翻訳文がそれに応じてスクロールされないか、またはスクロールされても原文と翻訳文の長さが互いに異なるため、原文と翻訳文の表示位置が互いに異なって、ユーザが原文と対応する翻訳文を容易に見ることができないか、または、第1ディスプレイには原文の特定文章が表示されるが、第2ディスプレイには対応する翻訳文の文章が表示されない場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0050947号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、原文と翻訳文の位置を同期化して、互いに対応する内容をユーザが容易に見ることができる、原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする他の課題は、原文と翻訳文の位置を同期化して、互いに対応する内容をユーザが容易に見ることができるようにするコンピュータプログラムを提供することにある。
【0008】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、原文と翻訳文の位置を同期化して、互いに対応する内容をユーザが容易に見ることができる端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法は、端末装置のプロセッサが、第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示するステップ、および前記プロセッサが、ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップを含む。
【0010】
本発明の一実施形態による端末装置は、第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示するためのディスプレイ制御部、およびユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するためのスクロール同期化部を含む。
【0011】
本発明の一実施形態による端末装置は、プロセッサ、および前記プロセッサに連結されたメモリを含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行されるように構成される一つ以上のモジュールを含み、前記一つ以上のモジュールは、第1ディスプレイに原文を表示し、第2ディスプレイに前記原文に対応する翻訳文を表示し、ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化する、命令語を含む。
【0012】
なお、前記課題を解決するための手段は、本発明の特徴を全て列挙したものではない。本発明の様々な特徴とそれに応じた長所および効果は下記の具体的な実施形態を参照してより詳細に理解できるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法、コンピュータプログラムおよび端末装置によれば、自動スクロール制御によって原文と翻訳文の位置が同期化されるため、ユーザが原文または翻訳文をスクロールする時、スクロールされない翻訳文または原文が自動でスクロールされるだけでなく、原文と翻訳文の長さが互いに異なるとしても、原文と翻訳文の位置が同期化されるように各々のスクロール速度が制御されるため、原文と対応する翻訳文の位置が同期化され、ユーザは片手で楽に原文と翻訳文をスクロールしながら比較して見ることができる。
【0014】
また、ユーザが第1ディスプレイに表示された原文をドラッグ動作を実行してスクロールする場合、第2ディスプレイに表示された翻訳文が原文のスクロールに応じてスクロールされるため、原文と対応する翻訳文が常に第1ディスプレイと第2ディスプレイに互いに対応する位置に表示されることができる。
【0015】
なお、ユーザは、単なるフリック動作を実行して、ユーザの所望の原文の特定段落と対応する翻訳文の段落を所定位置に設定された基準線に位置するようにすることができるため、速かに所望の原文の段落と対応する翻訳文の段落とを比較することができる。
【0016】
さらに、ユーザの所望の原文の特定文章と対応する翻訳文の文章が位置するようにすることができるため、速かに所望の段落の原文と翻訳文を比較することができる。それにより、原文の特定文章が第1ディスプレイに露出されている反面、それに対応する翻訳文の文章が第2ディスプレイ露出されていない場合、ユーザが単に原文の特定文章をタッチすることにより、原文の特定文章に対応する翻訳文の文章を第2ディスプレイの対応する位置に露出させることができる。
【0017】
本発明の実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法、コンピュータプログラムおよび端末装置が達成できる効果は以上で言及したものに制限されず、言及していないまた他の効果は下記の記載によって本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法が実行されるデュアルディスプレイを有する端末装置およびサーバを示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法が実行される端末装置を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法が実行されるデュアルディスプレイを有する端末装置の詳細ブロック図である。
【
図4a】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の概略フローチャートである。
【
図4b】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の詳細フローチャートである。
【
図5a】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の動作を説明するための図である。
【
図5b】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の動作を説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の動作を説明するための図である。
【
図7】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の動作を説明するための図である。
【
図8】本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法が実行されるフォールダブル端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では添付図面を参照して本明細書に開示された実施形態について詳しく説明するが、図面符号に関係なく同一または類似した構成要素には同一の参照番号を付し、それに対する重複する説明は省略することにする。以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書の作成の容易さだけを考慮して付与または混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。すなわち、本発明で用いられる「部」という用語はソフトウェア、FPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「部」はある役割をする。ところが、「部」はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできるストレージ媒体にあるように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。よって、一例として「部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト向けソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイおよび変数を含む。構成要素および「部」において提供される機能は、さらに小さい数の構成要素および「部」で結合されるか、またはさらなる構成要素と「部」とにさらに分離されてもよい。
【0020】
また、本明細書に開示された実施形態を説明するにおいて、関連の公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不要にあいまいにする恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。また、添付された図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されるものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0021】
以下では、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法および端末装置について説明する。
【0022】
図1を参照すれば、端末装置100は、ウェブブラウザを利用してインターネット108を介してサーバ106に接続して所望のウェブサイトと関連したコンテンツの提供を受けて第1ディスプレイ102に表示し、ウェブブラウザの翻訳機能を利用して前記ウェブサイトの原文を他の言語からなるウェブサイトに翻訳して第2ディスプレイ104に表示することができる。それにより、第1ディスプレイ102には第1言語からなる原文が表示され、第2ディスプレイ104には原文に対応する第2言語からなる翻訳文が表示される。すなわち、第1ディスプレイ102に表示される原文は原文ウェブサイトであり、第2ディスプレイ104に表示される翻訳文はウェブブラウザの翻訳機能による翻訳文ウェブサイトであってもよい。
【0023】
本発明の一実施形態においては、端末装置100がウェブブラウザを利用してウェブサイトのコンテンツの提供を受けて原文と翻訳文を第1および第2ディスプレイ102、104に各々表示するが、本発明は、これに限定されず、サーバ106からコンテンツの提供を受けるのではなく、端末装置100そのものが有している原文とそれを所定のアプリケーションによって翻訳した翻訳文が第1および第2ディスプレイ102、104に各々表示されてもよい。
【0024】
端末装置100は、ウェブブラウザを実行し、ユーザの入力に応じてウェブブラウザ上にウェブページをロードすることができる。端末装置100は、ロードした原文ウェブページをユーザに表示するための第1ディスプレイ102、原文ウェブページに対応する翻訳文ウェブページを表示するための第2ディスプレイ104、ユーザから入力を受ける入力部、オペレーティングシステムと所定の命令語およびデータを格納するためのメモリ、およびプロセッサを含むことができる。
【0025】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による端末装置100は、第1ディスプレイ102に原文を表示し、第2ディスプレイ104に前記原文に対応する翻訳文を表示するためのディスプレイ制御部212、およびユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するためのスクロール同期化部204を含む。
【0026】
また、本発明の一実施形態による端末装置100は、第1および第2ディスプレイ102、104の所定位置に基準線(
図5の506a、506b)を設定するための基準線設定部200、原文と対応する翻訳文の各段落の基準点を導出するための基準点導出部202、原文と対応する翻訳文の各段落の終了点を導出するための終了点導出部208、前記端末装置100により取得される原文と対応する翻訳文の段落を格納するための段落格納部210、第1ディスプレイ102に備えられ、ユーザのタッチおよび文字入力のような様々な入力を入力するための第1入力部205、第2ディスプレイ104に備えられ、ユーザのタッチおよび文字入力のような様々な入力を入力するための第2入力部206、および第1ディスプレイ102に原文を表示し、第2ディスプレイ104に前記原文に対応する翻訳文を表示するためのディスプレイ制御部212をさらに含む。
【0027】
図3を参照すれば、本発明の一実施形態による端末装置100は、端末装置100の動作を制御するためのプロセッサ300、および前記プロセッサ300にメモリ制御部308を介して連結されたメモリ302を含む。
【0028】
プロセッサ300は、様々なソフトウェアプログラムと、メモリ302に格納された命令語セットとを実行して色々な機能を実行しデータを処理する機能を実行することができる。
【0029】
メモリ302は、高速ランダムアクセスメモリ、一つ以上の磁気ディスクストレージ、フラッシュメモリ装置のような不揮発性メモリなどを含むことができる。また、メモリ302は、プロセッサ300から離れて位置するストレージや、インターネットなどの通信ネットワークを介してアクセスされるネットワーク接続ストレージなどをさらに含むことができる。
【0030】
前記メモリ302は、前記プロセッサ300により実行されるように構成される一つ以上のモジュールを含み、前記一つ以上のモジュールは、第1ディスプレイ102に原文を表示し、第2ディスプレイ104に前記原文に対応する翻訳文を表示する命令語を含むディスプレイ制御モジュール326、およびユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化する命令語を含むスクロール同期化モジュール320を含む。
【0031】
また、前記メモリ302は、端末装置100の全般的な動作を制御するための命令語を含むオペレーティングシステム312、基準線を設定するための命令語を含む基準線設定モジュール314、基準点を導出するための命令語を含む基準点導出モジュール316、終了点を導出するための命令語を含む終了点導出モジュール318、段落を格納するための段落格納部322、第1入力部306aを介して入力されるユーザのタッチおよび文字入力のような様々な入力を入力するための命令語を含む第1入力モジュール323、および第2入力部306bを介して入力されるユーザのタッチおよび文字入力のような様々な入力を入力するための命令語を含む第2入力モジュール324をさらに含む。
【0032】
本発明の一実施形態による端末装置100は、プロセッサ300により処理される結果を表示するための第1ディスプレイ304aと第2ディスプレイ304b、ユーザのタッチおよび文字入力のような様々な入力を入力するための第1入力部306aと第2入力部306b、およびインターフェース部310をさらに含む。
【0033】
ディスプレイ304a、304bは、ユーザが視覚を通じてウェブブラウザの内容を確認できるように表示する構成であってもよい。例えば、ディスプレイ304a、304bは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)、電気泳動ディスプレイ(electrophoretic display)などを用いてウェブブラウザの内容をユーザに表示することができる。但し、本発明の内容はこれに限定されるものではなく、この他にも様々な方式でディスプレイ304a、304bを実現することができる。
【0034】
入力部306a、306bは、ユーザから入力を受けるものであって、キーボード(keyboard)、キーパッド(keypad)、マウス(mouse)、タッチペン(touch pen)、タッチパッド(touch pad)、タッチパネル(touch panel)、ジョグホイール(jog wheel)、ジョグスイッチ(jog switch)などが入力部60に該当することができる。
【0035】
本発明の一実施形態による端末装置100において、第1入力部306aは第1ディスプレイ304aに備えられたタッチスクリーンパネルであり、第2入力部306bは第2ディスプレイ304bに備えられたタッチスクリーンパネルである。但し、本発明は、これに限定されず、第1入力部306aと第2入力部306bはタッチパッド、タッチペン、トラックボール、マウス、キーボードなどのような様々な入力装置を含むことができる。
【0036】
インターフェース部310は、コンピュータ装置の入出力周辺装置をプロセッサ300、メモリ302に連結することができ、メモリ制御部308は、プロセッサ300やコンピュータ装置の構成要素がメモリ302にアクセスする場合に、メモリアクセスを制御する機能を実行することができる。実施形態によっては、プロセッサ300、メモリ制御部308およびインターフェース部310を単一チップ上に実現するか、または別個のチップに実現してもよい。
【0037】
以下では、
図3~
図8を参照して、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法について説明する。
【0038】
図4aは、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の概略フローチャートである。
【0039】
図4aを参照すれば、ステップS420において、端末装置100のプロセッサ300が、第1ディスプレイ304aに原文を表示し、第2ディスプレイ304bに前記原文に対応する翻訳文を表示する。
【0040】
一方、
図5~
図7において、参照番号102は、タッチスクリーンパネルで構成された第1入力部306aおよび第1ディスプレイ304aを含む第1タッチディスプレイであり、参照番号104は、タッチスクリーンパネルで構成された第2入力部306bおよび第2ディスプレイ304bを含む第2タッチディスプレイである。説明の便宜上、
図5~
図7において、参照番号102を第1ディスプレイと称し、参照番号104を第2ディスプレイと称することにする。
【0041】
図5aを参照すれば、第1ディスプレイ102に原文が表示され、第2ディスプレイ104に翻訳文が表示されていると仮定する。
【0042】
次に、ステップS422において、前記プロセッサ300が、ユーザのドラッグ動作により前記第1ディスプレイ102に表示された原文がスクロールされる時、前記第2ディスプレイ104に表示された翻訳文も自動でスクロールされるようにし、原文がスクロールされる速度と翻訳文がスクロールされる速度を各々制御して、第1ディスプレイ102に表示される原文と第2ディスプレイ104に表示される対応の翻訳文の表示位置を互いに同期化する。それにより、原文の要素(段落、文章、イメージなど)と原文に対応する翻訳文の要素(段落、文章、イメージなど)が第1ディスプレイ102および第2ディスプレイ104において実質的に同一な位置に配置され、ユーザは容易に原文と翻訳文を比較することができる。
【0043】
また、前記プロセッサ300が、ユーザのドラッグ動作により前記第2ディスプレイ104に表示された翻訳文がスクロールされる時、前記第1ディスプレイ102に表示された原文も自動でスクロールされるようにし、翻訳文がスクロールされる速度と原文がスクロールデされる速度を各々制御して、第2ディスプレイ104に表示される翻訳文と第1ディスプレイ102に表示される対応の原文の表示位置を互いに同期化する。それにより、翻訳文の要素(段落、文章、イメージなど)と翻訳文に対応する原文の要素(段落、文章、イメージなど)が第2ディスプレイ104および第1ディスプレイ102において実質的に同一な位置に配置され、ユーザは容易に翻訳文と原文を比較することができる。
【0044】
本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法においては、ディスプレイの画面に表示されるページ内の原文の要素(段落、文章、イメージなど)と翻訳文の要素(段落、文章、イメージなど)を基準に基準点を導出し、導出された基準点に基づいて原文と翻訳文の各々のスクロール速度を制御する。原文の要素(段落、文章、イメージなど)と翻訳文の要素(段落、文章、イメージなど)はディスプレイに表示された画面において各々の位置を識別できるオブジェクトであるため、本発明の一実施形態においては、基準点を利用して原文と翻訳文のスクロール速度を各々制御することができる。
【0045】
図4bは、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法の詳細フローチャートである。
図4bを参照して、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法について詳しく説明する。
【0046】
ステップS400において、端末装置100のプロセッサ300が、第1ディスプレイ102に原文を表示し、第2ディスプレイ104に前記原文に対応する翻訳文を表示する。
図5aを参照すれば、第1ディスプレイ102に原文が表示され、第2ディスプレイ104に翻訳文が表示されている。
【0047】
ステップS402において、プロセッサ300が、原文の段落と対応する翻訳文の段落とを段落格納部322に格納する。
【0048】
ステップS404において、プロセッサ300が、
図5aに示すように、第1ディスプレイ102の所定位置および第2ディスプレイ104の所定位置に各々基準線506a、506bを設定する。基準線506a、506bは各々原文と翻訳文の開始点が位置する基準になるため、第1ディスプレイ102に設定される基準線の位置と第2ディスプレイ104に設定される基準線の位置とは、原文と翻訳文の位置同期化のために基準線506a、506bが互いに対応して位置するように設定される。
【0049】
また、本発明の一実施形態において、基準線506a、506bの位置はディスプレイ102、104の上側位置であるが、本発明はこれに限定されず、前記基準線506a、506bが設定される位置は、ユーザが原文と翻訳文の段落を見やすいのであれば、ディスプレイ102、104のどの位置であっても良い。
【0050】
ステップS406において、プロセッサ300は、前記原文の段落510a、514aと前記原文に対応する翻訳文の段落510b、514bの基準点および終了点を導出する。前記段落510a、514a、510b、514bの基準点は各段落が始まる開始点を含み、終了点は各段落が終わる終了点である。
【0051】
ステップS408において、プロセッサ300は、ユーザのドラッグ動作により前記原文または前記翻訳文がスクロールされる時、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化する。
【0052】
すなわち、ユーザが第1ディスプレイ102においてドラッグ動作の実行時、第1ディスプレイ102に表示された原文がスクロールされるだけでなく、ユーザのドラッグ動作がなかった第2ディスプレイ104に表示された翻訳文も自動でスクロールされ、原文の段落510a、514aと対応する翻訳文の段落510b、514bの終了点が基準線506a、506bにおいて共に通過するように第1ディスプレイ102のスクロール速度と第2ディスプレイ104のスクロール速度を各々制御して、原文と翻訳文の表示位置を互いに同期化することによって原文の段落510a、514aと対応する翻訳文の段落510b、514bが互いに対応する位置を維持しつつスクロールされるようにする。それにより、ユーザは、原文と原文に対応する翻訳文の段落(510aと510b、514aと514b)を同一な目線を持って容易に比較することができる。
【0053】
前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化するステップにおいて、前記原文と前記翻訳文のスクロール速度の制御時、前記第1ディスプレイ102と前記第2ディスプレイ104のうちいずれか一つのディスプレイに対してはユーザによるスクロール動作が入力され、他の一つのディスプレイのスクロール速度は自動で制御されるようにするスクロール動作が行われることが好ましい。
【0054】
一方、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化することは、前記原文の所定個数の段落と対応する翻訳文の所定個数の段落の最終終了点が基準線506a、506bを同時に通過するように、前記所定個数の段落の最初基準点および最終終了点に基づいて、または前記段落の長さに基づいて、前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御することによって、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化する。
【0055】
一方、プロセッサ300は、さらに原文に含まれたイメージ508a、512aと原文に対応する翻訳文に含まれたイメージ508b、512bの各基準点および終了点を導出し、前記原文に含まれたイメージ508a、512aと対応する翻訳文に含まれたイメージ508a、512aの終了点が前記基準線506a、506bを同時に通過するように、前記基準点および終了点に基づいて前記原文と前記翻訳文のスクロール速度を各々制御して、前記原文と前記翻訳文の表示位置を互いに同期化することもできる。本発明の一実施形態において、前記イメージ508a、512a、508b、512bの基準点はイメージの開始点である。
【0056】
ステップS410において、プロセッサ300は、ユーザにより原文または翻訳文の特定段落が選択される場合、前記原文と翻訳文の対応する段落の開始点が前記基準線506a、506bに合わせられるように前記原文と前記翻訳文を自動でスクロールする。
【0057】
図5aを参照すれば、ユーザが第1ディスプレイ102に表示された原文の第1段落506aを選択した場合、前記原文の段落506aとそれに対応する翻訳文の段落506bの開始点が各々基準線506a、506bに合わせられるように前記原文と前記翻訳文が自動でスクロールされる。
【0058】
図5aの状態で、仮にユーザが第2ディスプレイ104に表示された翻訳文の第2段落514bを選択すれば、前記翻訳文の第2段落514bとそれに対応する原文の段落514aの開始点が各々基準線506b、506aに合わせられるように、前記翻訳文が表示された第2画面503bと前記原文が表示された第1画面503aが自動でスクロールされ、
図5aの状態が
図5bのようになる。
【0059】
このように、ユーザは、原文の特定段落とそれに対応する翻訳文の特定段落を基準線506a、506bに共に配置することができるため、所望の段落の原文と翻訳文を迅速で且つ容易に比較することができる。
【0060】
ステップS412において、プロセッサ300は、ユーザのフリック動作の検知時、原文と翻訳文の互いに対応する段落の開始点が基準線506a、506bに合わせられるように原文と翻訳文を自動でスクロールする。
【0061】
図5aの状態で、ユーザが第1ディスプレイ102においてフリック動作を実行する場合、基準線506aにかかっている段落510aの下方にある原文の段落514aとそれに対応する翻訳文の段落514bの開始点が各々基準線506a、506bに合わせられるように前記原文と前記翻訳文が自動でスクロールされ、
図5aの状態が
図5bのようになる。
【0062】
また、
図5aの状態で、仮にユーザが第2ディスプレイ104においてフリック動作を実行する場合、基準線506bにかかっている段落510bの下方にある翻訳文の段落514bとそれに対応する原文の段落514aの開始点が各々基準線506b、506aに合わせられるように翻訳文と原文が自動でスクロールされ、
図5aの状態が
図5bのようになる。
【0063】
さらに、プロセッサ300は、ユーザのフリック動作の検知時、原文に含まれたイメージ512aとそれに対応する翻訳文に含まれたイメージ512bの開始点が基準線に合わせられるように原文と翻訳文を自動でスクロールすることもできる。
【0064】
ステップS414において、プロセッサ300は、ユーザにより原文または翻訳文の特定文章が選択される場合、各段落の開始点に基づいて、選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化する。
【0065】
図6を参照すれば、ユーザが第1ディスプレイ102の所定位置602をタッチして第1ディスプレイ102に表示された原文の文章のうち特定文章604aを選択した場合、原文の選択された文章604aとそれに対応する翻訳文の文章604bの位置が互いに同期化される。
【0066】
仮に翻訳文の長さが原文より遥かに長く、ユーザが選択した原文の文章に対応する翻訳文の文章が第2ディスプレイ104に露出されていない場合、
図7に示すように、第1ディスプレイ102に表示された原文700aにおいてユーザが選択した文章704aに対応する翻訳文の文章704bが第2ディスプレイ104に表示されるように、第2ディスプレイ104に表示された翻訳文が矢印706で表示されたように自動でスクロールされる。
【0067】
仮に原文の長さが翻訳文の長さより遥かに長く、ユーザが選択した翻訳文の文章に対応する原文の文章が第1ディスプレイ102に露出されていない場合、第2ディスプレイ104に表示された翻訳文においてユーザが選択した文章に対応する原文の文章が第1ディスプレイ102に表示されるように、第1ディスプレイ102に表示された原文が自動でスクロールされる。
【0068】
一方、前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化することは、ユーザにより原文または翻訳文の特定文章が選択される場合、句読点、疑問符または感嘆符のような区切り符号に基づいて、前記選択された文章が各段落の開始点から何番目の文章であるかを決定して、前記選択された文章と対応する文章が表示された位置を互いに同期化する。
【0069】
上記したように、本発明の一実施形態による原文と翻訳文の位置同期化のための自動スクロール制御方法は、デュアルディスプレイを有する端末装置100により実行される。但し、本発明の一実施形態はこれに限定されず、
図8に示すように、前記第1ディスプレイ102および前記第2ディスプレイ104が統合された一つのディスプレイ805で構成されるフォールダブル端末装置800により実行されてもよい。前記統合された一つのディスプレイ805が仮想の線803によって第1画面802および第2画面804の2個の画面に分割された場合、前記第1ディスプレイ102は前記第1画面802に対応し、前記第2ディスプレイ104は前記第2画面804に対応する。
【0070】
前述した本発明は、プログラムが記録された媒体にコンピュータ読み取り可能なコードとして実現することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを続けて格納するか、または実行またはダウンロードのために臨時格納するものであってもよい。また、媒体は単一または数個のハードウェアが結合された形態の様々な記録手段または格納手段であってもよく、或るコンピュータ・システムに直接接続される媒体に限定されず、ネットワーク上に分散存在するものであってもよい。媒体の例示としては、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光気録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含めてプログラム命令語が格納されるように構成されたものがある。また、他の媒体の例示として、アプリケーションを流通するアプリストアやその他の様々なソフトウェアを供給乃至流通するサイト、サーバなどが管理する記録媒体乃至ストレージ媒体も挙げられる。したがって、上記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものに考慮されなければならない。本発明の範囲は添付された請求項の合理的な解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的な範囲内の全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【0071】
本発明は、前述した実施形態および添付された図面によって限定されるものではない。本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で本発明に係る構成要素を置換、変形および変更できることは明らかである。
【符号の説明】
【0072】
100 ・・・端末装置
102 ・・・第1ディスプレイ
104 ・・・第2ディスプレイ
106 ・・・サーバ
108 ・・・インターネット
200 ・・・基準線設定部
202 ・・・基準点導出部
204 ・・・スクロール同期化部
205 ・・・第1入力部
206 ・・・第2入力部
208 ・・・終了点導出部
210 ・・・段落格納部
212 ・・・ディスプレイ制御部
300 ・・・プロセッサ
302 ・・・メモリ
304a ・・・第1ディスプレイ
304b ・・・第2ディスプレイ
306a ・・・第1入力部
306b ・・・第2入力部
308 ・・・メモリ制御部
310 ・・・インターフェース部
312 ・・・オペレーティングシステム
314 ・・・基準線設定モジュール
316 ・・・基準点導出モジュール
318 ・・・終了点導出モジュール
320 ・・・スクロール同期化モジュール
322 ・・・段落格納部
323 ・・・第1入力モジュール
324 ・・・第2入力モジュール
506a、506b、806a、806b ・・・基準線
802 ・・・第1画面
804 ・・・第2画面
805 ・・・ディスプレイ