(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-29
(45)【発行日】2022-10-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220930BHJP
【FI】
G06Q30/02
(21)【出願番号】P 2021107856
(22)【出願日】2021-06-29
【審査請求日】2021-06-29
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】特許業務法人 インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】舘 豊
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-64266(JP,A)
【文献】特開2004-362045(JP,A)
【文献】特開2001-249950(JP,A)
【文献】特開2016-134176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得手段と、
前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記サービス提供装置を用いてサービスを提供する提供者を識別する提供者識別情報を更に取得し、
前記記憶手段は、更に、前記提供者識別情報に関連付けて、前記サービス提供装置が前記加入状態情報を取得可能な前記コミュニティを識別する情報提供対象コミュニティ識別情報を記憶し、
前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記提供者識別情報及び前記情報提供対象コミュニティ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及び提供者識別情報と、に基づいて、前記加入状態情報の送信を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対象ユーザが利用する端末装置からの要求に応じて、前記ユーザ識別情報を前記端末装置へ送信するユーザ識別情報送信手段を更に備え、
前記取得手段は、前記端末装置へ送信されて前記端末装置から前記サービス提供装置へ送信された前記ユーザ識別情報を、前記サービス提供装置から取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定サービスは、取引可能な取引対象の購入に利用可能な交換媒体を前記対象ユーザに付与するサービスであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記サービス提供装置は、前記送信された加入状態情報が加入済みを示す場合、前記対象ユーザへ前記所定サービスを提供するための処理を実行し、前記送信された加入状態情報が未加入を示す場合、前記処理の実行を抑制することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記所定領域を示す領域情報を取得する領域情報取得手段と、
前記取得された位置情報により示される位置が、前記取得された領域情報により示される前記所定領域に含まれることに基づいて、前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記携帯端末装置を利用するユーザを識別する前記加入ユーザ識別情報を前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータにより実行される情報処理方法において、
ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得ステップと、
前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得手段と、
前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上のコミュニティに関連してユーザへサービスを提供する方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えばSNS(Social Networking Service)等の、ネットワークを介してユーザ間で情報交換を可能とするシステムが普及している(例えば、特許文献1)。このようなシステムは、或るユーザにより投稿された情報に対する特定又は不特定のユーザによるアクセスを可能とする。また、好きなことや関心事等が共通するユーザ間で情報交換を行うことを目的として、インターネットコミュニティを開設することが可能となっていることが一般的である。通常、コミュニティに参加したユーザのみがそのコミュニティへの投稿が可能である。
【0003】
また、ネットワークを介してサービスを提供する事業者が、その事業者やサービスに関連したインターネットコミュニティに関する情報を利用したい場合がある。そこで、SNSの提供者からサービス事業者に対して、そうした情報を利用するためのAPI(Application Program Interface)を提供することが考えられる。例えば、特許文献1には、コンテンツ提供サービスのサーバからの要求に応じて、そのサービスと関連するチャットルームのリストを送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
サービス事業者としては、その事業者やその事業者が提供するサービスに対して高い関心を持つユーザに対してのみ、特別なサービスを提供したい場合がある。そこで、ユーザが、その事業者やサービスに関連した特定のコミュニティのメンバーであることを、特別なサービスの提供の条件とすることが考えられる。しかしながら、そうしたコミュニティの全てのメンバーが必ずしも対象の事業者やサービスに対して高い関心を持つとは限らない。その理由は、誰もが自由にコミュニティに加入することができる場合、さほど関心が高くはないユーザもコミュニティに加入することができるからである。たとえ、既存のメンバーの紹介等を加入の条件としたとしても、コミュニティへ加入しようとするユーザの実際の行動から判断することなくしては、そのユーザが対象の事業者やサービスに対して高い関心を持つことを担保することは難しい。また、コミュニティ内での情報の投稿頻度やその内容を評価して、メンバーの関心度を測ることも考えられる。しかしながら、コミュニティ内での情報交換は基本的には仮想空間上の行動であるところ、実空間上で実際に行動することと比較すると、仮想空間上の行動は容易にとることができる。そのため、コミュニティ内での行動に基づく関心度の測定も、信頼性が高いと断言することはできない。
【0006】
上述の点を鑑みて、実空間において対象の事業者やサービスに関連した所定の行動をとることを、特別なサービスの提供の条件とすると仮定する。しかしながら、実空間におけるユーザの行動を事業者が知ることができないケースが多い。さりとて、ユーザの行動の補足を目的として、その事業者自身が何らかのシステムを構築するとなると、相応の費用や労力が必要となる。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、実空間におけるユーザの行動に基づいて、サービスの提供者が特定のサービスの提供を制御することが可能なように情報提供する情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得手段と、前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、記憶手段には、コミュニティの識別情報に関連付けて、そのコミュニティに加入済みのユーザの識別情報が記憶される。所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から、そのサービスの提供を受けようとするユーザの識別情報と、そのサービスに関連したコミュニティの識別情報が取得されると、記憶手段に記憶された情報と、取得された情報とに基づいて、そのユーザによるそのコミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報が、サービス提供装置へ送信される。サービス提供装置は、この加入状態情報に基づいて所定サービスの提供を制御することができる。例えば、サービス提供装置は、そのユーザがコミュニティに加入済みである場合、所定サービスをそのユーザに提供し、そのユーザが未加入である場合、所定サービスをそのユーザに提供しない。ユーザがそのコミュニティに加入するためには、実空間において、そのユーザが携帯端末装置を持ってそのコミュニティに対応する所定領域内に行くことが少なくとも必要である。従って、サービス提供装置は、情報処理装置から、実空間におけるユーザの行動を示す加入状態情報を取得することができる。そして、例えばその領域内に行ったユーザに対して所定サービスが提供される。そのため、実空間におけるユーザの行動に基づいて、サービスの提供者が特定のサービスの提供を制御することが可能なように、情報提供することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記取得手段は、前記サービス提供装置を用いてサービスを提供する提供者を識別する提供者識別情報を更に取得し、前記記憶手段は、更に、前記提供者識別情報に関連付けて、前記サービス提供装置が前記加入状態情報を取得可能な前記コミュニティを識別する情報提供対象コミュニティ識別情報を記憶し、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記提供者識別情報及び前記情報提供対象コミュニティ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及び提供者識別情報と、に基づいて、前記加入状態情報の送信を制御することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、記憶手段には、サービスの提供者の識別情報に関連付けて、その提供者のサービス提供装置が加入者状態情報を取得可能なコミュニティの識別情報が記憶される。サービス提供装置からは、その提供者の識別情報が更に取得される。そして、記憶された情報と、取得された情報とに基づいて、そのサービス提供装置への加入状態情報の送信が制御される。例えば、そのサービス提供装置が、取得された識別情報により示されるコミュニティについて加入者状態情報が取得可能である場合、加入者状態情報が送信され、そうではない場合、加入者状態情報は送信されない。従って、ユーザの情報が不適切にサービスの提供者に提供されることを抑止することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記対象ユーザが利用する端末装置からの要求に応じて、前記ユーザ識別情報を前記端末装置へ送信するユーザ識別情報送信手段を更に備え、前記取得手段は、前記端末装置へ送信されて前記端末装置から前記サービス提供装置へ送信された前記ユーザ識別情報を、前記サービス提供装置から取得することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、例えばユーザが、携帯端末装置を用いて情報処理装置からそのユーザの識別情報を取得して、この識別情報をサービス提供サーバへ送信する。そして、この識別情報が情報処理装置へ送信される。
【0014】
請求項4に記載の発明は、前記所定サービスは、取引可能な取引対象の購入に利用可能な交換媒体を前記対象ユーザに付与するサービスであることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、実空間におけるユーザの行動に応じて、そのユーザに対して、取引対象の購入に利用可能な交換媒体を付与することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記サービス提供装置は、前記送信された加入状態情報が加入済みを示す場合、前記対象ユーザへ前記所定サービスを提供するための処理を実行し、前記送信された加入状態情報が未加入を示す場合、前記処理の実行を抑制することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、実空間において所定領域内に行ったユーザに対してのみ所定サービスを提供することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記所定領域を示す領域情報を取得する領域情報取得手段と、前記取得された位置情報により示される位置が、前記取得された領域情報により示される前記所定領域に含まれることに基づいて、前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記携帯端末装置を利用するユーザを識別する前記加入ユーザ識別情報を前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、実空間において、ユーザが携帯端末装置を持って所定領域内に行くことを少なくとも条件の一つとして、そのユーザをコミュニティに加入させることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法において、ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得ステップと、前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることを前記ユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、前記コミュニティに関連して所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、前記所定サービスの提供を制御するサービス提供装置から取得する取得手段と、前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶手段に記憶された前記コミュニティ識別情報及び前記加入ユーザ識別情報と、前記取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、前記対象ユーザによる前記コミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、前記サービス提供装置へ送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、実空間におけるユーザの行動に基づいて、サービスの提供者が特定のサービスの提供を制御することが可能なように、情報提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るコミュニティサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】データベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るコミュニティサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図5】ユーザがコミュニティに加入する様子の一例を示す図である。
【
図6】コミュニティサービス専用アプリケーションにおける画面例を示す図である。
【
図8】サービス提供時の画面遷移例を示す図である。
【
図9】サービス提供までの情報の流れの一例を示す図である。
【
図10】ユーザがコミュニティに加入する過程における情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】ユーザ端末4がコミュニティキーを送信する場合におけるサービス提供の際の情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】ユーザ端末4がコミュニティキーを送信しない場合におけるサービス提供の際の情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、ネットワークを介して情報の投稿及び投稿された情報の受信が可能な複数のインターネットコミュニティを提供するためのコミュニティサービスに対して、本発明を適用した場合の実施形態である。
【0025】
[第1実施形態]
[1.システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成及び機能概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0026】
図1に示すように、情報処理システムSは、コミュニティサーバ1と、少なくとも一のサービス提供サーバ2と、少なくとも一の事業者端末3と、複数のユーザ端末4と、を備える。コミュニティサーバ1と各サービス提供サーバ2と各事業者端末3と各ユーザ端末4とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0027】
コミュニティサーバ1は、コミュニティサービスを管理するサーバ装置である。コミュニティサービスにおいて、各コミュニティのメンバーは、ユーザ端末4を用いることにより、ネットワークNWを介してそのコミュニティへの情報の投稿、及びそのコミュニティに投稿された情報の受信が可能である。コミュニティにおける情報交換の方式の例として、掲示板方式、チャット方式等が挙げられる。コミュニティサーバ1は、コミュニティの開設、ユーザによるコミュニティへの加入(参加)、コミュニティのメンバー間における情報のやりとり等を制御するための処理を行う。コミュニティへの加入又は参加を、チェックインともいう。
【0028】
また、コミュニティサーバ1は、各サービス提供サーバ2に対してAPIを提供している。このAPIを通じて、サービス提供サーバ2により少なくともユーザを識別する識別情報及びコミュニティを識別する識別情報が指定される。コミュニティサーバ1は、識別情報で指定されたユーザが、同じく識別情報で指定されたコミュニティに加入済みであるか否か(そのコミュニティのメンバーであるか否か)を示す加入状態情報を、サービス提供サーバ2へ送信する。このAPIで用いられるユーザの識別情報を、プロフィールID又はプロフィールキーという。コミュニティの識別情報を、コミュニティID又はコミュニティキーという。
【0029】
各サービス提供サーバ2は、ネットワークNWを通じてユーザに対して所定のサービスを提供するサービス事業者により設置されるサーバ装置である。各サービス提供サーバ2は、そのサービスを提供するための処理を実行する。提供されるサービスは如何なるサービスであってもよい。サービスの例として、商品の販売(オンラインショッピングサイト)、商品の売買仲介(オンラインショッピングモール)、サービスの予約仲介(予約サイト)、チケット販売、動画や音楽等のコンテンツ配信、ニュース配信、オンラインゲームやソーシャルゲーム等のゲーム、ソーシャルネットワーキングサービス、インターネットバンキング、金融取引、決済サービス、ウェブ等の情報検索、ブログ、ポイントプログラム等が挙げられる。サービス提供サーバ2は、例えばユーザ端末4からの要求に応じて、提供されるサービスに関わるウェブページ、コンテンツ又はその他の情報を送信してもよい。
【0030】
また、各サービス提供サーバ2は、コミュニティサーバ1から提供されるAPIを利用して、特定のコミュニティのメンバー限定で特別なサービスを提供してもよい。この特別なサービスを限定サービスという。限定サービスの例として、限定商品の販売、割り引き、ゲーム内における限定機能、限定アイテム、限定マップ若しくは限定シナリオ等の提供、ゲーム内で利用可能なお金の付与、限定コンテンツの配信、ポイントプログラムにおける限定ポイントの付与、限定イベントのチケットの販売等が挙げられる。限定サービスに関連する特定のコミュニティは、サービス事業者又はそのサービス事業者が提供するサービス若しくは商品に関連する情報を交換するためのコミュニティであってもよい。そのコミュニティは、例えばそのサービス提供サーバ2を管理するサービス事業者自身が開設したコミュニティであってもよいし、他の事業者又は個人のユーザが開設したコミュニティであってもよい。
【0031】
各事業者端末3は、サービス提供サーバ2を用いてユーザにサービスを提供する事業者が利用する端末装置である。サービス事業者は、事業者端末3を操作することにより、サービス提供サーバ2にアクセスしてそのサービス提供サーバ2を管理する。また、サービス事業者は、事業者端末3を操作してコミュニティを開設してもよい。
【0032】
各ユーザ端末4は、コミュニティサービスを利用する個人のユーザにより利用される携帯用の端末装置である。ユーザ端末4の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末4には、ウェブブラウザ、及びコミュニティサービス用のアプリケーション等が記憶されてもよい。ユーザ端末4がコミュニティサーバ1との間で情報を送受信することを通じで、ユーザはコミュニティサービスを利用することができる。また、各ユーザ端末4には、何れかのサービス事業者により提供されるサービス専用のアプリケーションのインストールが可能であってもよい。
【0033】
各ユーザ端末4は、そのユーザ端末4の位置を示す位置情報を取得する機能を有する。例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して、位置情報として経緯度が計算されてもよい。また例えば、移動体通信事業者により、基地局を利用した位置情報がユーザ端末4に提供されてもよい。この場合、ユーザ端末4は、そのユーザ端末4の近くにある基地局の位置に対応した経緯度、住所又は郵便番号を、位置情報として取得する。また例えば、無線LAN(Local Area Network)を利用して位置情報が取得可能であってもよい。例えば、ユーザ端末4は、複数のアクセスポイントから無線を受信したとき、各アクセスポイントからの電波強度を測定するとともに、各アクセスポイントのSSIDを取得する。ユーザ端末4は、電波強度及びSSIDを含む情報を、図示せぬ所定のサーバ装置へ送信する。このサーバ装置には、アクセスポイントの設置位置の経緯度等が記憶されている。サーバ装置は、ユーザ端末4から受信した情報を用いて、例えば三角測量により、ユーザ端末4の位置を算出する。
【0034】
コミュニティサービスにおける各コミュニティは、ユーザ端末4が地理的な所定領域内に位置することが、そのユーザ端末4の位置情報により示されることを、そのユーザ端末4のユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められている。この領域は、例えばコミュニティの開設時に、開設者により指定される。指定される領域は、通常、コミュニティ内で情報交換される対象となる場所や、情報交換される対象となることが起こる場所等を含む。例えば、開設者は、特定の店、施設、ランドマーク等を含むように領域を指定することができる。また、開設者は、特定の人間、動植物等がいる場所や、特定の物やサービスが提供される場所を含むように領域を指定することができる。
【0035】
コミュニティサービスを利用するユーザのうち、実空間において、開設者により指定された領域に入ったユーザのみが、そのコミュニティに加入することができる。加入したユーザは、そのコミュニティへ情報を投稿することができる権限を獲得する。この権限は、指定された領域からコミュニティのメンバーが出た後もそのメンバーに対して継続して与えられる。指定された領域内の物事に少しでも興味があるユーザは、その領域内に行くかもしれないし、行かないかもしれない。しかしながら、或る場所に行くという行為は、ユーザの時間や労力を消費する行為である。従って、指定された領域内に行ったユーザは、その域内の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザである蓋然性が高い。従って、特定の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザでコミュニティを形成することができる。
【0036】
サービス提供サーバ2でサービスを提供するサービス事業者も、コミュニティサービスにおいてコミュニティを開設することが可能である。開設されるコミュニティは、提供されるサービス又はそのサービス事業者に関する情報が交換されてもよい。例えば、このコミュニティは、そのサービス以外でその提供者が提供するサービス又は商品に関する情報が交換されてもよい。或いは、このコミュニティは、サービス事業者が開催するイベント又は参加するイベントに関する情報が交換されてもよい。サービス事業者により指定される領域は、提供されるサービス又はサービス事業者に関連する物事がある場所を含んでもよいし、そのようなサービス又は商品が提供される場所を含んでもよいし、そのようなイベントが開催される場所を含んでもよい。前述したように、サービス事業者は、コミュニティサーバ1から提供されるAPIを利用して、そのサービス事業者又はサービス事業者のサービスに関連するコミュニティのメンバーに対して限定サービスを提供することができる。
【0037】
コミュニティの開設時、開設者は、領域に加えて、加入可能期間の指定が可能であってもよい。加入可能期間は、例えば、そのコミュニティで情報交換される対象となる物事がある時期に対応してもよい。この場合、加入可能期間内に指定された領域内に入ったユーザのみ、そのコミュニティへの加入が可能である。例えば、開催期間や日時等が決まっているイベントが起こる場所や、営業時間が決められている場所等に対して領域を指定する場合に、その期間や日時等に応じた加入可能期間が指定されてもよい。
【0038】
[2.コミュニティサーバの構成]
次に、コミュニティサーバ1の構成について、
図2及び
図3を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係るコミュニティサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、コミュニティサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0039】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0040】
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
【0041】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、位置情報DB14b、コミュニティDB14c、領域DB14d、コミュニティメンバーDB14e、投稿情報DB14f、事業者DB14g等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
【0042】
図3は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、コミュニティサービスのユーザに関する会員情報がユーザごとに記憶されている。具体的に、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、プロフィールキー、パスワード、ニックネーム、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、住所、通知コミュニティリスト、参加コミュニティリスト等の情報が関連付けて記憶される。ユーザID及びプロフィールキーの何れも、ユーザを識別する識別情報である。ユーザIDとプロフィールキーとの違いは、ユーザIDは、ユーザ自身が決定可能な識別情報である一方で、プロフィールキーは、コミュニティサーバ1が自動的に決定する識別情報である点である。通知コミュニティリストは、例えばユーザにより登録されたコミュニティのコミュニティキーのリストである。コミュニティキーは、情報処理システムSにおいて、コミュニティを識別するための識別情報である。通知コミュニティリストにコミュニティキーが追加されたコミュニティについて指定された領域にユーザが入った場合、そのコミュニティへ加入可能である旨の通知がユーザに通知されてもよい。参加コミュニティリストは、ユーザが加入しているコミュニティのコミュニティキーのリストである。
【0043】
位置情報DB14bには、ユーザ端末4の位置情報が、ユーザごとに記憶される。具体的に、位置情報DB14bには、位置情報として、プロフィールキー、記録日時、及び端末位置情報が関連付けて記憶される。プロフィールキーは、ユーザ端末4を利用するユーザを示す。記録日時は、位置情報がユーザ端末4によって記録された日時である。端末位置情報は、例えばユーザ端末の位置を示す経緯度であってもよい。ユーザごとに、最新の位置情報のみが記憶されてもよいし、複数時点で取得された位置情報が、位置情報の履歴として記憶されてもよい。
【0044】
コミュニティDB14cには、開設されたコミュニティに関するコミュニティ情報が、コミュニティごとに記憶される。具体的に、コミュニティDB14cには、コミュニティ情報として、コミュニティキー、開設者ID、コミュニティ名、コミュニティ概要、タグ情報、領域ID、加入可能期間、公開種別等が関連付けて記憶される。これらの情報のうち、コミュニティ名、コミュニティ概要、タグ情報、加入可能期間、及び公開種別は、コミュニティの開設者によって設定可能である。コミュニティキーは、対象のコミュニティを識別する情報で或る。例えばコミュニティサーバ1が自動的にコミュニティキーを生成する。開設者IDは、コミュニティの開設者を識別する識別情報である。開設者が個人のユーザである場合、開設者IDは、そのユーザのユーザIDであってもよい。開設者がサービス事業者である場合、開設者IDは、そのサービス事業者を識別する識別情報であってもよい。サービス事業者の識別情報を、コーポレートID又はコーポレートキーという。タグ情報は、コミュニティに関連するジャンルやキーワード等のリストである。領域IDは、開設者により指定された領域を示す領域情報を識別する識別情報である。開設者が一のコミュニティについて複数の領域を指定した場合、コミュニティ情報は、指定された領域の数に相当する数の領域IDを含んでもよい。加入可能期間は、開設者の選択に応じて、コミュニティDB14cに記憶されたり記憶されなかったりする。公開種別は、コミュニティに投稿された情報を、そのコミュニティに参加していないユーザに対して公開するか否かを示す。
【0045】
領域DB14dには、コミュニティの開設者により指定された領域を示す領域情報が記憶される。具体的に、領域DB14dには、指定された領域ごとに、領域ID及び領域情報等が関連付けて記憶される。コミュニティに対応する領域は、そのコミュニティで情報交換される対象となる物事がある場所を含んでもよい。領域情報は、コミュニティの開設者により指定された領域を示す。例えば、指定された領域が円形の領域である場合、領域情報は、中心点の経緯度及び半径を含んでもよい。或いは、領域情報は、領域の境界を構成する各線分の経緯度を含んでもよい。或いは、領域情報は、地名や住所等を含んでもよい。
【0046】
コミュニティメンバーDB14eには、コミュニティに加入しているユーザのリストを示すメンバー情報が、コミュニティごとに記憶される。具体的に、コミュニティメンバーDB14eには、メンバー情報として、コミュニティキーが記憶されるとともに、コミュニティに加入しているユーザの人数に相当する数のプロフィールキーが記憶される。コミュニティキーは、対象のコミュニティを示す。各プロフィールキーは、対象のコミュニティに加入しているユーザを示す。
【0047】
投稿情報DB14fには、コミュニティに投稿された情報が記憶される。具体的に、投稿情報DB14fには、コミュニティキー、プロフィールキー、投稿日時、投稿情報等が関連付けて記憶される。コミュニティキーは、投稿先のコミュニティを示す。プロフィールキーは、投稿者を示す。投稿情報は、投稿された情報である。投稿情報の例として、静止画、動画、音声、テキスト等が挙げられる。
【0048】
事業者DB14gには、コミュニティサーバ1により提供されるAPIを利用可能なサービス事業者に関する事業者情報が、事業者ごとに記憶される。具体的に、事業者DB14gには、事業者情報として、コーポレートキー、及び少なくとも一のコミュニティキーが、互いに関連付けて記憶される。コーポレートキーは、対象のサービス事業者を示す。コミュニティキーは、対象のサービス事業者がAPIを利用してユーザの加入状態情報を取得可能なコミュニティを示す。各サービス事業者がAPIを利用するためには、コミュニティサービスの運営者による事前の審査が必要であってもよい。例えば、書類審査又は面接審査等を経て運営者がAPIの利用を認めると、その運営者は、事業者DB14gに新しい事業者情報を登録してもよい。このとき、コミュニティサーバ1は、そのサービス事業者のコーポレートキーを自動的に生成してもよい。また、審査の際、サービス事業者は、加入状態情報を取得したいコミュニティを列挙してもよい。そして、サービス事業者により列挙されたコミュニティのうち、審査でAPIの利用が認められたコミュニティについて、そのサービス事業者のコーポレートキーに関連付けてコミュニティキーが事業者DB14gに記憶されてもよい。事業者情報の登録が完了すると、コミュニティサービスの運営者からサービス事業者に対してそのサービス事業者のコーポレートキーが通知されてもよい。例えば、電子メール等の手段で通知が行われてもよい。また、加入状態情報を取得可能なコミュニティのコミュニティキーもサービス事業者に通知されてもよい。
【0049】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、コミュニティサービスに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0050】
通信部15は、ネットワークNWを介してサービス提供サーバ2、事業者端末3、ユーザ端末4等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
【0051】
[3.コミュニティサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、
図4乃至
図9を用いて、コミュニティサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。
図4は、本実施形態に係るコミュニティサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図4に示すように、コミュニティ情報取得部111、コミュニティ情報登録部112、位置情報取得部113、領域情報取得部114、メンバー登録部115、コミュニティ情報提供部116、識別情報送信部117、識別情報取得部118、加入状態情報送信部119等として機能する。
【0052】
[3-1.コミュニティの開設]
コミュニティ情報取得部111は、コミュニティの開設を要求する開設者により指定された領域を示す領域情報を含むコミュニティ情報を取得する。コミュニティを開設する際、開設者は、事業者端末3又はユーザ端末4を操作することにより、領域を指定することが可能であってもよい。例えば、その端末装置の画面に地図が表示される。開設者は、地図をスクロールさせることができる。開設者は、地図上に、領域の中心点を指定する。また、開設者は、領域の半径を指定する。なお、領域の形状は円に限定されない。例えば、領域の形状は、楕円、正方形、長方形、菱形等であってもよい。また、領域の指定方法は、別の方法であってもよい。例えば、地図の上をユーザが指やマウスポインタ等でなぞることにより、領域の境界線が描画及び指定されてもよい。或いは、領域の中心地点として、住所、施設名、建物名、ランドマーク名等の指定が可能であってもよい。また、領域の指定方法が開設者により選択可能であってもよい。事業者端末3又はユーザ端末4は、指定された中心点の経緯度及び半径を含む領域情報と、入力されたコミュニティ情報をコミュニティサーバ1へ送信する。
【0053】
コミュニティ情報登録部112は、コミュニティ情報取得部111により取得された領域情報と、開設が要求されたコミュニティを識別するコミュニティキーと、を関連付けて記憶部14に記憶させる。例えば、コミュニティ情報登録部112は、開設されるコミュニティのために新しいコミュニティキーを決定し、指定された領域のために新しい領域IDを決定する。コミュニティ情報登録部112は、決定されたコミュニティキー及び領域IDを含むコミュニティ情報をコミュニティDB14cに記憶させる。開設者により指定された加入可能期間が、コミュニティ情報取得部111により取得された場合、コミュニティ情報登録部112は、加入可能期間とコミュニティキーと領域IDとを関連付けて記憶部14に記憶させる。また、コミュニティ情報登録部112は、領域IDと領域情報とを関連付けて領域DB14dに記憶させる。
【0054】
なお、一のコミュニティに対して複数の領域を開設者が指定可能なように、コミュニティ情報取得部111及びコミュニティ情報登録部112が構成されてもよい。また、コミュニティの開設後、一のコミュニティに対する領域の追加又は削除が可能なように、コミュニティ情報取得部111及びコミュニティ情報登録部112が構成されてもよい。
【0055】
[3-2.コミュニティへの加入]
位置情報取得部113は、ユーザ端末4の位置を示す位置情報を取得する。例えば、ユーザ端末4にインストールされたコミュニティサービス専用アプリケーションに従って、各ユーザ端末4はバックグラウンドで定期的に(例えば、5分間隔、10分間隔等)、GPS等を利用してそのユーザ端末4の位置情報を取得する。例えば、そのユーザ端末4を利用するユーザの通知コミュニティリストに1以上のコミュニティキーが含まれている場合にのみ、ユーザ端末4は定期的に端末位置情報を取得してもよい。或いは、ユーザ端末4は、コミュニティリストにコミュニティキーが含まれているか否かに関わらず、定期的に端末位置情報を取得してもよい。また、ユーザ端末4は、コミュニティサービス専用アプリケーションが起動したタイミング等に位置情報を取得してもよい。定期的な位置情報の取得間隔では、領域に入っている間に位置情報を取得することができない場合であっても、ユーザがコミュニティサービス専用アプリケーションを起動することで、コミュニティへの加入が可能となる。ユーザ端末4は、端末位置情報を取得するごとに、現在日時を記録日時として取得する。ユーザ端末4は、端末位置情報、記録日時及びそのユーザ端末4を利用するユーザのプロフィールキーを含む位置情報を、コミュニティサーバ1へ送信する。ユーザ端末4が位置情報をリアルタイムで送信する場合、ユーザ端末4が記録日時を決定するのではなく、位置情報取得部113が記録日時を決定してもよい。例えば、位置情報取得部113は、記録日時として、位置情報の受信日時を決定してもよい。位置情報取得部113は、ユーザ端末4から送信されてきた位置情報を位置情報DB14bに記憶してもよい。なお、位置情報は、少なくとも端末位置情報を含んでいればよい。位置情報取得部113は、各ユーザ端末4について、最新の位置情報のみが位置情報DB14bに記憶されるようにしてもよいし、位置情報の履歴が記憶されるようにしてもよい。例えば、位置情報取得部113は、ユーザ端末4から位置情報を取得するごとに、この位置情報を位置情報DB14bに追加してもよい。そして、位置情報取得部113は、必要に応じて位置情報DB14bから位置情報の履歴を取得してもよい。或いは、ユーザ端末4が位置情報の履歴を記憶してもよい。そして、位置情報取得部113は、ユーザ端末4から位置情報の履歴を取得してもよい。
【0056】
領域情報取得部114は、領域DB14dから領域情報を取得する。例えば、領域情報取得部114は、位置情報取得部113により位置情報が取得されることに応じて、その位置情報を送信してきたユーザ端末4を利用するユーザの通知コミュニティリストから、コミュニティキーを取得する。領域情報取得部114は、このコミュニティキーに関連付けられた領域IDを、コミュニティDB14cから取得する。そして、領域情報取得部114は、その領域IDに関連付けられた領域情報を、領域DB14dから取得する。或いは、領域情報取得部114は、ユーザ端末4を操作することによりユーザが何れかのコミュニティに加入する要求を行ったときに、そのコミュニティの領域情報を取得してもよい。
【0057】
メンバー登録部115は、位置情報取得部113により取得された位置情報により示されるユーザ端末4の位置が、領域情報取得部114により取得された領域情報により示される領域に含まれることに基づいて、そのユーザ端末4のユーザを、その領域に対応するコミュニティへ加入させる処理を実行する。具体的に、メンバー登録部115は、そのコミュニティのコミュニティキーとそのユーザのプロフィールキーとを関連付けて記憶部14に記憶させる。この関連付けを参照することにより、特定のコミュニティに対して特定のユーザに投稿を許可するか否かを制御することができる。例えば、メンバー登録部115は、コミュニティメンバーDB14eに、対象のコミュニティキーに関連付けてそのプロフィールキーを記憶させてもよい。また例えば、メンバー登録部115は、会員DB14aにおいて、プロフィールキーに関連付けられた参加コミュニティリストに、ユーザが加入したコミュニティのコミュニティキーを追加してもよい。
【0058】
メンバー登録部115は、最新の位置情報により示されるユーザ端末4の位置が、領域情報により示される領域に含まれる場合にのみ、ユーザをコミュニティに加入させてもよい。或いは、メンバー登録部115は、位置情報取得部113により取得された位置情報の履歴のうち少なくとも何れかの位置情報により示されるユーザ端末4の位置が、領域情報により示される領域に含まれる場合に、ユーザをコミュニティに加入させてもよい。
【0059】
図5は、ユーザがコミュニティに加入する様子の一例を示す図である。例えば、開設者は、
図5に示すように、或る施設Pを中心地点とする領域Rを指定して、その施設でイベントが開催される所定のアニメに関するコミュニティXを開設した。そのアニメが好きなユーザU1は、ユーザ端末4-1を携帯してA地点にいる。A地点は領域R外であるので、ユーザU1はコミュニティXに加入することはできない。その後、ユーザU1はイベントに参加するためにB地点に移動した。B地点は領域R内であるので、ユーザU1はコミュニティXに加入可能である。実際にユーザU1はこの時点で加入した。その後、ユーザU1はC地点に移動した。C地点は領域R外であるものの、ユーザU1はコミュニティXへの情報の投稿が可能である。
【0060】
開設者により加入可能期間が指定されていた場合、メンバー登録部115は、位置情報取得部113により取得された位置情報により示されるユーザ端末4の位置が、コミュニティDB14cに記憶された領域情報により示される領域に含まれ、且つ、その位置情報により示される位置にユーザ端末4が位置していた時期が、領域情報と関連付けて記憶された加入可能期間に含まれる場合に、ユーザをコミュニティに加入させてもよい。
【0061】
コミュニティ情報提供部116は、コミュニティに関する情報をユーザ端末4に表示させる。表示される情報の例として、コミュニティの検索結果、コミュニティDB14cに記憶されているコミュニティ情報、コミュニティに投稿された情報等が挙げられる。
図6は、コミュニティサービス専用アプリケーションにおける画面例を示す図である。例えば、このアプリケーションを利用したコミュニティの検索が可能であってもよい。例えば、検索条件として、ジャンル、タグ、キーワード、住所、地域等の入力が可能であってもよい。コミュニティ情報提供部116は、検索条件に合致するコミュニティを検索して、検索結果をユーザ端末4へ送信する。ユーザ端末4は、検索されたコミュニティの一覧を表示したり、検索されたコミュニティを示すアイコン等を地図に重畳して表示したりする。ユーザが、検索されたコミュニティの中から何れかのコミュニティを選択する。コミュニティの選択に応じて、例えば
図6(a)又は
図6(b)に示すように、ユーザ端末4はコミュニティトップ画面を表示する。コミュニティトップ画面は、コミュニティの入り口となる画面である。
【0062】
図6(a)は、ユーザが未加入であるコミュニティのトップ画面100-1の一例を示す図である。コミュニティトップ画面100-1は、コミュニティ名110、投稿情報領域120、メニューボタン130、加入ボタン140等を含む。コミュニティ名110は、対象のコミュニティの名称を示す。投稿情報領域120には、対象のコミュニティに対して投稿された情報が表示される。ユーザは、投稿情報領域120をスクロールさせることにより、最新の投稿情報から過去の投稿情報を閲覧することができる。対象のコミュニティの公開種別が非公開である場合、投稿情報領域120には投稿情報は表示されない。メニューボタン130は、後述するメニューを表示させるためのボタンである。加入ボタン140は、対象のコミュニティに加入するための情報を掲載した画面を表示するためのボタンである。加入ボタン140が押下されると、例えば、対象のコミュニティについて開設者が指定した領域の一覧が表示されてもよい。また、対象のコミュニティを通知コミュニティリストに追加するためのボタン等が表示されてもよい。指定された領域内にユーザ端末4が既に位置している場合、加入ボタン140が押下されることに応じて、対象のコミュニティへのユーザの加入が完了してもよい。なお、コミュニティトップ画面100-1は、対象のコミュニティへ情報の投稿を可能とするためのユーザインターフェースを備えていない。
【0063】
図6(b)は、ユーザが加入済みであるコミュニティのトップ画面100-2の一例を示す図である。コミュニティトップ画面100-2は、コミュニティ名110、投稿情報領域120、メニューボタン130、加入済みアイコン150、投稿ボタン160等を含む。投稿情報領域120には、対象のコミュニティの公開種別が公開であるか又は非公開であるかに関わらず、投稿された情報が表示される。加入済みアイコン150は、その画面を見ているユーザが対象のコミュニティに加入済みであることを示すアイコンである。投稿ボタン160は、対象のコミュニティに情報を投稿するための投稿画面を表示させるためのボタンである。投稿画面は、例えば、投稿するテキストを入力するための入力欄、投稿する静止画や動画等を選択するためのボタン、投稿する情報をコミュニティサーバ1へ送信するためのボタン等を含む。
【0064】
[3-3.加入状態情報の提供]
識別情報送信部117は、何れかのコミュニティに関連して所定の限定サービスの提供を受けようとする対象ユーザのプロフィールキーを、そのユーザのユーザ端末4へ送信する。前述したように、ユーザが限定サービスの提供を受けるためには、そのユーザがその限定サービスに関連した特定のコミュニティのメンバーである必要がある。対象ユーザがそのコミュニティのメンバーであるか否かを判定するために、そのユーザを識別する情報であるプロフィールキーを、ユーザ自身により取得させる。例えば、ユーザは、コミュニティサービス専用アプリケーションから、そのユーザのプロフィールキーを取得可能であってもよい。
図7(a)は、プロフィールのメニューの一例を示す図である。
図7(a)に示すプロフィール画面200は、コミュニティサービスにおいて、そのユーザ端末4のユーザのプロフィールを表示する画面である。プロフィール画面200でユーザが所定の操作を行うことで、プロフィール画面200上にメニュー210が表示される。メニュー210は複数の項目を含む。例えばメニュー210は、プロフィールキーコピー211を含む。プロフィールキーコピー211は、プロフィールキーのコピーをユーザ端末4へ送信させるための項目である。ユーザがプロフィールキーコピー211を選択すると、例えばユーザ端末4のクリップボードに、プロフィールキーが記憶される。
【0065】
識別情報送信部117は、プロフィールキーに加えて、何れかのコミュニティのコミュニティキーを、対象ユーザのユーザ端末4へ送信してもよい。すなわち、対象ユーザがメンバーであるか否かが判定されるコミュニティを識別する情報も、ユーザ自身により取得させる。例えば、ユーザは、コミュニティサービス専用アプリケーションから、コミュニティキーを取得可能であってもよい。
図7(b)は、コミュニティのメニューの一例を示す図である。例えば、コミュニティトップ画面100-1又は100-2においてユーザがメニューボタン130を押下すると、そのコミュニティトップ画面上にメニュー170が表示される。メニュー170は複数の項目を含む。例えばメニュー170は、コミュニティキーコピー171を含む。コミュニティキーコピー171は、コミュニティキーをユーザ端末4へ送信させるための項目である。ユーザがコミュニティキーコピー171を選択すると、例えばユーザ端末4のクリップボードに、コミュニティキーが記憶される。
【0066】
識別情報取得部118は、何れかのコミュニティのコミュニティキーと、そのコミュニティに関連して限定サービスの提供を受けようとする対象ユーザのユーザIDとを、その限定サービスの提供を制御するサービス提供サーバ2から取得する。
【0067】
前述したように、プロフィールキーは識別情報送信部117によりユーザ端末4へ送信される。従って、識別情報取得部118は、ユーザ端末4へ送信されて、そのユーザ端末4からサービス提供サーバ2へ送信されたプロフィールキーを、サービス提供サーバ2から取得することになる。コミュニティサービスの運営者を除いて、プロフィールキーは、基本的にはそのプロフィールキーにより識別されるユーザ自身のみが知り得る情報である。
【0068】
コミュニティキーも識別情報送信部117によりユーザ端末4へ送信される場合、同様に、識別情報取得部118は、ユーザ端末4へ送信されて、そのユーザ端末4からサービス提供サーバ2へ送信されたコミュニティキーを、サービス提供サーバ2から取得することになる。或いは、識別情報取得部118は、識別情報送信部117により送信されたコミュニティキーを取得するのではなく、サービス提供サーバ2に予め記憶されているコミュニティキーを取得してもよい。例えばサービス提供サーバ2には、そのサーバが加入状態情報を取得するコミュニティのコミュニティキーが記憶されてもよい。例えば、APIの利用許諾時にコミュニティサービスの運営者からサービス事業者にコミュニティキーが通知されてもよいし、コミュニティトップ画面のメニューからサービス事業者がコミュニティキーを取得してもよい。この場合、サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4から取得したプロフィールキーと、予め記憶しているコミュニティキーとを、コミュニティサーバ1へ送信する。何れの方法を利用するかは、例えばコミュニティサービスの運営者により予め定められてもよいし、各サービス事業者が選択可能であってもよい。例えば、一の限定サービスのみの提供が予定されている場合、又はユーザ端末4が表示している画面やユーザ操作等から、ユーザが特定の限定サービスを要求していることが明確である場合、サービス提供サーバ2は、そうした限定サービスに関連するコミュニティのコミュニティキーを予め記憶しておいて、記憶されたコミュニティキーをセンターサーバ1へ送信することが考えられる。例えば複数の限定サービスの提供が予定されており、それらのサービスの中から、ユーザが指定したコミュニティに関連する限定サービスを提供する場合、ユーザ端末4からコミュニティキーを送信させることにより、サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4から送信されてきたコミュニティキーのみを送信することが考えられる。
【0069】
図8は、サービス提供時の画面遷移例を示す図である。
図8に示す識別情報入力画面300は、サービス事業者により提供されるサービスに関わる画面であって、ユーザ端末4に表示される画面の1つである。識別情報入力画面300は、例えばコミュニティキー入力欄310、プロフィールキー入力欄320、送信ボタン330等を含む。コミュニティキー入力欄310は、コミュニティキーを入力するための入力領域である。複数のコミュニティキーが入力可能なようにコミュニティキー入力欄310が機能してもよい。サービス提供サーバ2に予め記憶されているコミュニティキーがコミュニティサーバ1へ送信される場合、コミュニティキー入力欄310は不要である。プロフィールキー入力欄320は、プロフィールキーを入力するための入力領域である。送信ボタン330が押下されると、ユーザ端末4は、入力されたコミュニティキー及びプロフィールキーをサービス提供サーバ2へ送信する。なお、識別情報入力画面300構成、識別情報入力画面300の実際の呼称、及び送信ボタン330の実際の呼称は、サービス提供サーバ2が対応するサービスや限定サービスに応じて様々である。
【0070】
識別情報取得部118は、サービス提供サーバ2を用いてサービスを提供する事業者のコーポレートキーを更に取得してもよい。このコーポレートキーを用いて、後述するように、サービス提供サーバ2によるAPIの利用の正当性が判定される。コミュニティサービスの運営者を除いて、コーポレートキーは、基本的にはそのコーポレートキーにより識別されるサービス事業者自身のみが知り得る情報である。
【0071】
加入状態情報送信部119は、コミュニティメンバーDB14eに記憶されたコミュニティキー及びプロフィールキーと、識別情報取得部118により取得されたコミュニティキー及びプロフィールキーと、に基づいて、対象ユーザによるコミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、サービス提供サーバ2へ送信する。コミュニティメンバーDB14eには、コミュニティキーに関連付けて、そのコミュニティキーにより識別されるコミュニティに加入済みのユーザのプロフィールキーが記憶されている。そこで、加入状態情報送信部119は、識別情報取得部118により取得されたコミュニティキーと同一のコミュニティキーに関連付けて、識別情報取得部118により取得されたプロフィールキーと同一のプロフィールキーがコミュニティメンバーDB14eに記憶されているか否かを判定してもよい。同一のプロフィールキーが記憶されている場合、加入状態情報送信部119は、加入済みを示す加入状態情報を送信してもよい。一方、同一のプロフィールキーが記憶されていない場合、加入状態情報送信部119は、未加入を示す加入状態情報を送信してもよい。
【0072】
コミュニティサーバ1から加入状態情報を受信したサービス提供サーバ2は、その加入状態情報が加入済みを示す場合、対象ユーザへ限定サービスを提供するための処理を実行してもよい。一方、サービス提供サーバ2は、加入状態情報が未加入を示す場合、限定サービスを提供するための処理の実行を抑制してもよい。
【0073】
図9は、サービス提供までの情報の流れの一例を示す図である。
図9において、ユーザU1は、コミュニティXのメンバーであり、ユーザU2は、コミュニティXのメンバーではない。従って、コミュニティメンバーDB14eには、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けて、ユーザU1のプロフィールキーが記憶されている一方で、ユーザU2のプロフィールキーは記憶されていない。ユーザU1は、ユーザ端末4-1を操作して、例えばユーザU1のプロフィールキー及びコミュニティXのコミュニティキーを、サービス提供サーバ2へ送信する。サービス提供サーバ2は、APIを利用して、ユーザ端末4-1から受信したプロフィールキー及びコミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信する。ユーザU1はコミュニティXのメンバーであるので、コミュニティサーバ1は、加入済みを示す加入状態情報をサービス提供サーバ2へ送信する。加入状態情報が加入済みを示すので、サービス提供サーバ2は、ユーザU1に対して、コミュニティXに関連する限定サービスを提供するための処理を実行する。
【0074】
一方、ユーザU2も、ユーザ端末4-2を操作して、ユーザU2のプロフィールキー及びコミュニティXのコミュニティキーを、サービス提供サーバ2へ送信する。サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4-2から受信したプロフィールキー及びコミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信する。ユーザU2はコミュニティXのメンバーではないので、コミュニティサーバ1は、未加入を示す加入状態情報をサービス提供サーバ2へ送信する。加入状態情報が未加入を示すので、サービス提供サーバ2は、ユーザU2に対して、コミュニティXに関連する限定サービスを提供しない。
【0075】
限定サービスを提供する場合及び提供しない場合におけるサービス提供サーバ2からユーザ端末4への情報提供の態様は、例えばそのサービス提供サーバ2が対応するサービスや限定サービスに応じて様々である。例えば、
図8に示す画面遷移例は、商品の販売サービスにおいて、コミュニティXのメンバー限定の商品(例えば所定のアニメのグッズ等)の販売を制御する場合の例である。ユーザU1のように、コミュニティXのメンバーが識別情報入力画面300にコミュニティキー及びプロフィールキーを入力して送信ボタン330を押下した場合、例えば、画面400-1が表示される。画面400-1は、商品説明欄410及び購入ボタン420を含む。商品説明欄410には、限定商品の説明が表示される。購入ボタン420は、限定商品の購入手続きの進むためのボタンである。画面400-1における購入ボタン420は押下可能である。すなわち、ユーザは限定商品を購入可能である。一方、ユーザU2のように、コミュニティXのメンバーではないユーザが識別情報入力画面300にコミュニティキー及びプロフィールキーを入力して送信ボタン330を押下した場合、例えば、画面400-2が表示される。画面400-2も、商品説明欄410及び購入ボタン420を含む。しかしながら、画面400-2における購入ボタン420は押下することができない。すなわち、ユーザは限定商品を購入することはできない。或いは、画面400-2において購入ボタン420が表示されなくてもよい。
【0076】
ユーザがコミュニティXに加入するためには、コミュニティXについて開設者が予め指定した領域R内に行く必要がある。領域Rには、コミュニティXで情報交換される対象である所定のアニメについてのイベントが開催される会場Pがある。情報交換される対象に興味を有するユーザは、そのイベントに参加するために会場Pへ行く。オンライン上の駆動と異なり、或る場所へ行くという実空間上の行動は、それ相応の時間や労力を要する。従って、コミュニティXに加入しているユーザは、会場Pに行ったユーザであるので、そのアニメに関して或る程度以上の高い興味を有していると考えられる。サービス事業者は、そのようなユーザのみに対してコミュニティXに関連する限定商品を販売することができる。また、サービス事業者自身が実空間におけるユーザの行動を検出するためのシステムを構築しなくても、サービス事業者は、コミュニティサーバ1から加入状態情報を取得することで、実空間におけるユーザの行動を示す情報を取得することができる。また必要であれば、サービス事業者は、コミュニティサービスを利用して、コミュニティを開設することも可能である。そして、サービス事業者は、その事業者自身が開設したコミュニティのメンバー限定のサービスを提供することも可能である。
【0077】
識別情報取得部118によりサービス提供サーバ2からコーポレートキーが取得された場合、加入状態情報送信部119は、このコーポレートキーにより示されるサービス事業者がAPIを利用する権利を有するか否かを判定してもよい。例えば、加入状態情報送信部119は、識別情報取得部118により取得されたコーポレートキーと同一のコーポレートキーが事業者DB14gに記憶されている場合、そのサービス事業者はAPIを利用する権利を有すると判定してもよい。一方、加入状態情報送信部119は、同一のコーポレートキーが記憶されていない場合、そのサービス事業者はAPIを利用する権利を有しないと判定してもよい。そして、加入状態情報送信部119は、APIを利用する権利を有するサービス事業者のサービス提供サーバ2に対してのみ、加入状態情報を送信してもよい。これにより、APIの不正利用を防止することができる。
【0078】
また、加入状態情報送信部119は、事業者DB14gに記憶されたコーポレートキー及びコミュニティキーと、識別情報取得部118により取得されたコーポレートキー及びコミュニティキーと、に基づいて、加入状態情報の送信を制御してもよい。例えば、加入状態情報送信部119は、識別情報取得部118により取得されたコーポレートキーと同一のコーポレートキーに関連付けて、識別情報取得部118により取得されたコミュニティキーと同一のコミュニティキーが事業者DB14gに記憶されている場合にのみ、加入状態情報を送信してもよい。事業者DB14gには、審査等を経てサービス事業者に加入状態情報を提供可能なコミュニティの情報が記憶されている。従って、ユーザの情報が不適切にサービス事業者に提供されることを防止することができる。
【0079】
[4.システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、
図10乃至
図12を用いて説明する。コミュニティサーバ1のシステム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、
図10乃至
図12に示すコミュニティサーバ1の処理を実行する。
図10は、ユーザがコミュニティに加入する過程における情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0080】
図10に示すように、コミュニティXの開設者となるユーザが、ユーザ端末4-3を操作してコミュニティサービス専用アプリケーションを起動させ、コミュニティの開設を選択する。そして、開設者は、コミュニティ名、コミュニティ概要、タグ情報、加入可能期間及び公開種別を含むコミュニティ情報を入力する。また、また、開設者は領域を指定する。ユーザ端末4-3は、入力されたコミュニティ情報と、指定された領域を示す領域情報とをコミュニティサーバ1へ送信する(ステップS1)。
【0081】
コミュニティサーバ1において、コミュニティ情報取得部111が領域情報及びコミュニティ情報を受信すると、コミュニティ情報登録部112は、新しい領域IDを生成する。コミュニティ情報登録部112は、受信された領域情報を新しい領域IDに関連付けて領域DB14dに記憶させる(ステップS2)。次いで、コミュニティ情報取得部111は、新しいコミュニティキーを生成する。コミュニティ情報登録部112は、新しいコミュニティキー及び領域IDに関連付けて、受信したコミュニティ情報をコミュニティDB14cに記憶させる(ステップS3)。
【0082】
その後、ユーザU1は、ユーザ端末4-1を操作して、コミュニティサービス専用アプリケーションを起動させる。そして、ユーザU1は、コミュニティXを検索して選択する。この選択に応じて、ユーザ端末4-1は、コミュニティXの情報の要求を、コミュニティサーバ1へ送信する(ステップS4)。コミュニティXの情報の要求は、選択されたコミュニティXのコミュニティキーを含む。この要求に応じて、コミュニティサーバ1のコミュニティ情報提供部116は、コミュニティDB14cから、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けられた情報を取得する。また、コミュニティ情報提供部116は、コミュニティメンバーDB14eに、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けてユーザU1のプロフィールキーが記憶されているか否かを判定する。この時点でユーザU1のプロフィールキーは記憶されていないので、コミュニティ情報提供部116は、取得したコミュニティXに関する情報と、「未加入」を示す加入状態情報とをユーザ端末4-1へ送信する(ステップS5)。ユーザ端末4-1は、コミュニティサーバ1から受信した情報に基づいて、コミュニティトップ画面100-1を表示する(ステップS6)。ここで、加入状態情報が「未加入」であるため、ユーザ端末4-1は、加入ボタン140を表示する一方で、加入済みアイコン150及び投稿ボタン160の何れも表示しない。次いで、ユーザU1は、コミュニティXを通知対象のコミュニティに追加する操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末4-1は、通知登録要求を送信する(ステップS7)。通知登録要求を受信したコミュニティサーバ1は、ユーザU1のプロフィールキーに関連付けて会員DB14aに記憶されている通知コミュニティリストに、ユーザU1により選択されたコミュニティXのコミュニティキーを追加する(ステップS8)。
【0083】
その後、ユーザ端末4-1は、定期的に、その時点におけるユーザ端末4-1の位置情報をコミュニティサーバ1へ送信する(ステップS9、S10)。コミュニティサーバ1のメンバー登録部115は、位置情報を受信するたびに、ユーザ端末4-1の位置が、指定された領域に含まれるか否かを判定する(ステップS11)。例えば、領域情報取得部114は、ユーザU1のプロフィールキーに関連付けて会員DB14aに記憶されている通知コミュニティリストから、コミュニティXのコミュニティキーを取得する。領域情報取得部114は、取得されたコミュニティキーに関連付けられたコミュニティ情報を、コミュニティDB14cから取得する。領域情報取得部114は、取得されたコミュニティ情報に含まれる領域IDに関連付けられた領域情報を、領域DB14dから取得する。そして、メンバー登録部115は、ユーザ端末4から受信された位置情報により示されるユーザ端末4の位置が、取得された領域情報により示される領域内であるか否かを判定する。具体的に、メンバー登録部115は、領域情報に含まれる中心地点から位置情報に含まれる端末位置情報に示されるユーザ端末4-1の位置までの距離を算出する。算出された距離が、領域情報に含まれる半径を超える場合、メンバー登録部115は、ユーザ端末4-1の位置が領域内ではないと判定する(ステップS11:NO)。この場合、メンバー登録部115は、ユーザU1によるコミュニティXへの加入を拒否する。一方、算出された距離が、領域情報に含まれる半径以下である場合、メンバー登録部115は、ユーザ端末4-1の位置が領域内であると判定する(ステップS11:YES)。この場合、メンバー登録部115は、領域侵入通知をユーザ端末4-1へ送信する(ステップS12)。領域侵入通知は、コミュニティXのコミュニティ名、コミュニティキー等を含む。
【0084】
なお、コミュニティ情報が加入可能期間を含む場合、メンバー登録部115は、ユーザ端末4-1の位置が領域内であると判定された位置情報から記録日時を取得する。メンバー登録部115は、取得された記録日時が、加入可能期間内であるか否かを判定する。記録日時が加入可能期間外である場合、メンバー登録部115は、ユーザU1によるコミュニティXへの加入を拒否する。一方、記録日時が加入可能期間内である場合、メンバー登録部115は、領域侵入通知をユーザ端末4-1へ送信する(ステップS12)。
【0085】
領域侵入通知を受信することに応じて、ユーザ端末4-1は、ユーザU1がコミュニティXに関連する領域に入ったことを示す情報を表示する。ここで、ユーザU1が加入のための操作を行うと、ユーザ端末4-1は、領域侵入通知に含まれるコミュニティキーを設定した加入要求をコミュニティサーバ1へ送信する(ステップS13)。
【0086】
加入要求を受信することに応じて、コミュニティサーバ1のメンバー登録部115は、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けて、ユーザU1のプロフィールキーをコミュニティメンバーDB14eに記憶させる(ステップS14)。また、メンバー登録部115は、ユーザU1のプロフィールキーに関連付けて会員DB14aに記憶されている参加コミュニティリストに、コミュニティXのコミュニティキーを追加してもよい。
【0087】
次いで、コミュニティ情報提供部116は、コミュニティDB14cから、ユーザU1が加入したコミュニティXのコミュニティキーに関連付けられた情報を取得する。コミュニティメンバーDB14eには、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けてユーザU1のプロフィールキーが記憶されているので、コミュニティサーバ1は、更に、投稿情報DB14fから、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けられた情報を取得する。そして、コミュニティ情報提供部116は、取得したコミュニティXに関する情報と、「加入済み」を示す加入状態情報とをユーザ端末4-1へ送信する(ステップS15)。
【0088】
ユーザ端末4-1は、コミュニティサーバ1から受信した情報に基づいて、コミュニティトップ画面100-2を表示する(ステップS16)。ここで、加入状態情報が「加入済み」であるため、ユーザ端末4-1は、投稿情報領域120に投稿情報を表示するとともに、加入済みアイコン150及び投稿ボタン160を表示する。その後、ユーザU1は、投稿ボタン160を押下して、投稿する情報を入力する。ユーザ端末4-1は、入力された情報を、投稿情報としてコミュニティサーバ1へ送信する(ステップS17)。コミュニティサーバ1は、受信した投稿情報を、コミュニティXのコミュニティキーに関連付けて投稿情報DB14fに記憶させる(ステップS18)。
【0089】
図11は、ユーザ端末4がコミュニティキーを送信する場合におけるサービス提供の際の情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0090】
図11に示すように、ユーザU1がウェブブラウザを操作して所望のサービスのウェブサイトを指定することに応じて、又はそのサービス専用アプリケーションを起動することに応じて、ユーザ端末4-1は、そのサービスに対応するサービス提供サーバ2にアクセスする。その後、サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4-1からの要求に応じて、識別情報入力画面300を表示するための情報、例えばウェブページをユーザ端末4-1へ送信する(ステップS101)。ユーザ端末4-1は、サービス提供サーバ2から受信した情報に基づいて、識別情報入力画面300を表示する。
【0091】
次いで、ユーザU1は、コミュニティサービス専用アプリケーションを起動させ又はこのアプリケーションをアクティブにして、コミュニティXを検索する。そして、ユーザU1は、ユーザ端末4-1にコミュニティXのコミュニティトップ画面100-1又は100-2を表示させる。そして、ユーザU1がメニューからコミュニティキーコピー171を選択することに応じて、ユーザ端末4-1はコミュニティキーの要求をコミュニティサーバへ送信する。この要求に応じて、コミュニティサーバの識別情報送信部117は、コミュニティXのコミュニティキーをユーザ端末4-1へ送信する(ステップS102)。ユーザ端末4-1は、このコミュニティキーをクリップボードに記憶させる。ユーザU1は、クリップボードからコミュニティキーをペーストすることにより、このコミュニティキーを識別情報入力画面300のコミュニティキー入力欄310に入力する(ステップS103)。
【0092】
次いで、ユーザU1は、ユーザ端末4-1に、ユーザU1のプロフィール画面200を表示させる。そして、ユーザU1がメニューからプロフィールキーコピー211を選択することに応じて、ユーザ端末4-1はプロフィールキーの要求をコミュニティサーバへ送信する。この要求に応じて、識別情報送信部117は、ユーザU1のプロフィールキーをユーザ端末4-1へ送信する(ステップS104)。ユーザ端末4-1は、このプロフィールキーをクリップボードに記憶させる。ユーザU1は、クリップボードからプロフィールキーをペーストすることにより、このプロフィールキーを識別情報入力画面300のプロフィールキー入力欄320に入力する(ステップS105)。
【0093】
次いで、ユーザが識別情報入力画面300の送信ボタン330を押下することに応じて、ユーザ端末4-1は、入力されたコミュニティキー及びプロフィールキーをサービス提供サーバ2へ送信する(ステップS106)。サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4-1から受信したコミュニティキー及びプロフィールキーと、そのサービス提供サーバ2を管理するサービス事業者のコーポレートキーとを、コミュニティサーバ1へ送信する(ステップS107)。なお、サービス提供サーバ2が、ユーザ端末4-1から受信したコミュニティキーにより示されるコミュニティに関連する限定サービスを提供していない場合、サービス提供サーバ2は、ステップS107を実行せず、又は、ユーザU1に対して何らかの限定サービスを提供するための処理を実行しなくてもよい。
【0094】
コミュニティサーバ1の加入状態情報送信部119は、サービス提供サーバ2から受信されたコーポレートキーが、登録されているキーであるか否かを判定する(ステップS108)。具体的に、受信されたコーポレートキーが事業者DB14gに記憶されていない場合(ステップS108:NO)、加入状態情報送信部119は、サービス提供サーバ2へエラー応答を送信して、
図11に示す処理は終了する。エラー応答を受信した場合のサービス提供サーバ2の処理は特に限定されないが、サービス提供サーバ2は、限定サービスを提供するための処理は実行しない。
【0095】
一方、受信されたコーポレートキーが事業者DB14gに記憶されている場合(ステップS108:YES)、加入状態情報送信部119は、受信されたコミュニティキーは、サービス提供サーバ2が加入状態情報を取得可能なキーであるか否かを判定する(ステップS109)。具体的に、事業者DB14gに、受信されたコーポレートキーに関連付けて、受信されたコミュニティキーが記憶されていない場合(ステップS109:NO)、加入状態情報送信部119は、サービス提供サーバ2へエラー応答を送信して、
図11に示す処理は終了する。
【0096】
一方、受信されたコーポレートキーに関連付けて、受信されたコミュニティキーが記憶されている場合(ステップS109:YES)、加入状態情報送信部119は、加入状態情報を決定する(ステップS110)。具体的に、加入状態情報送信部119は、コミュニティメンバーDB14eに、受信されたコミュニティキーに関連付けて、受信されたプロフィールキーが記憶されている場合、加入状態情報送信部119は加入状態情報を「加入済み」に決定し、そうではない場合、加入状態情報送信部119は加入状態情報を「未加入」に決定する。次いで、加入状態情報送信部119は、決定された加入状態情報を、例えばサービス提供サーバ2から受信されたコミュニティキーに関連付けてそのサービス提供サーバ2へ送信する(ステップS111)。
【0097】
加入状態情報を受信したサービス提供サーバ2は、この加入状態情報が「加入済み」を示すか否かを判定する(ステップS112)。加入状態情報が「未加入」を示す場合(ステップS112:NO)、サービス提供サーバ2は、限定サービスを提供するための処理を実行しないで、
図11に示す処理は終了する。このときにサービス提供サーバ2がユーザ端末4-1へ送信する情報の内容は特に限定されない。例えば、サービス提供サーバ2は、通常のサービスを利用するためのユーザインターフェースをユーザ端末4-1に表示させるための情報を送信したり、限定サービスの利用が不可能であることを示す情報を送信したりしてもよい。
【0098】
一方、加入状態情報が「加入済み」を示す場合(ステップS112:YES)、サービス提供サーバ2は、加入状態情報に関連付けられたコミュニティキーにより示されるコミュニティに対応する限定サービスを提供するための処理を実行する。この処理の過程において、サービス提供サーバ2は、限定サービスの利用が認められたことを示す情報を、ユーザ端末4-1へ送信する(ステップS113)。この情報の具体的内容については、提供されるサービス等によって様々である。例えば、サービス提供サーバ2は、限定サービスを利用するためのユーザインターフェースをユーザ端末4-1に表示させるための情報を送信してもよい。また例えば、限定サービスが、ユーザに対して有形又は無形の何かを付与すること(例えばゲーム内で利用可能なアイテム、お金等を付与する)である場合、サービス提供サーバ2は、それを付与した結果をユーザ端末4-1に表示させるための情報を送信してもよい。
【0099】
ユーザ端末4-1は、サービス提供サーバ2から受信した情報に基づいて画面表示を行う。ここで、ユーザは、例えば限定サービスを利用するための操作を行う(ステップS114)。この操作に応じて、ユーザ端末4-1は、限定サービスの要求をサービス提供サーバ2へ送信する(ステップS115)。サービス提供サーバ2は、ユーザ端末4-1からの要求に応じて、限定サービスを提供する処理を実行する(ステップS116)。
【0100】
図12は、ユーザ端末4がコミュニティキーを送信しない場合におけるサービス提供の際の情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
図12において、
図11と同様の処理については同様の符号が付されている。
【0101】
図12に示すように、サービス提供サーバ2は、ユーザからの要求に応じて、識別情報入力画面300を表示するための情報をユーザ端末4-1へ送信する(ステップS201)。この場合の識別情報入力画面300は、コミュニティキー入力欄310を有さない。次いで、ユーザU1による操作に応じてコミュニティサーバ1はプロフィールキーをユーザ端末4-1へ送信し(ステップS104)、ユーザU1は、このプロフィールキーを識別情報入力画面300のプロフィールキー入力欄に入力する(ステップS105)。次いで、ユーザU1が識別情報入力画面300の送信ボタン330を押下することに応じて、ユーザ端末4-1は、入力されプロフィールキーをサービス提供サーバ2へ送信する(ステップS202)。プロフィールキーを受信したサービス提供サーバ2は、予め設定されたコミュニティキー、ユーザ端末4-1が表示している識別情報入力画面300に対応するコミュニティのコミュニティキー、又はユーザU1によるこれまでの操作内容に応じて定められるコミュニティのコミュニティキーを、そのサービス提供サーバ2のメモリから取得する(ステップS203)。次いで、サービス提供サーバ2は、取得したコミュニティキー、ユーザ端末4-1から受信したプロフィールキー、及びそのサービス提供サーバ2を管理するサービス事業者のコーポレートキーを、コミュニティサーバ1へ送信する(ステップS107)。その後、
図11と同様に、ステップS108~S116が実行される。
【0102】
以上説明したように、本実施形態によれば、コミュニティサーバ1が、ユーザ端末4が所定領域内に位置することがそのユーザ端末4の位置を示す位置情報により示されることをユーザによる加入が許可される条件の少なくとも一つに定められたコミュニティを識別するコミュニティキーと、そのコミュニティに関連して限定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するプロフィールキーとを、そのサービスの提供を制御するサービス提供サーバ2から取得する。また、コミュニティサーバ1が、コミュニティキーに関連付けて、そのコミュニティに加入済みのユーザを識別するプロフィールキーを記憶するコミュニティメンバーDB14dに記憶されたコミュニティキー及びプロフィールキーと、サービス提供サーバ2から取得されたコミュニティキー及びプロフィールキーと、に基づいて、対象ユーザによるそのコミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、サービス提供サーバ2へ送信する。従って、実空間におけるユーザの行動に基づいて、サービス事業者が特定のサービスの提供を制御することが可能なように、情報提供することができる。
【0103】
ここで、コミュニティサーバ1が、サービス提供サーバ2を用いてサービスを提供する事業者を識別するコーポレートキーを、サービス提供サーバ2から更に取得してもよい。また、コミュニティサーバ1が、事業者DB14gに記憶されたコーポレートキー及びコミュニティキーと、サービス提供サーバ2から取得されたコミュニティキー及びコーポレートキーと、に基づいて、加入状態情報の送信を制御してもよい。この場合、ユーザの情報が不適切にサービス事業者に提供されることを抑止することができる。
【0104】
また、コミュニティサーバ1が、対象ユーザが利用するユーザ端末4からの要求に応じて、プロフィールキーをユーザ端末4へ送信してもよい。また、コミュニティサーバ1が、ユーザ端末4へ送信されてそのユーザ端末4からサービス提供サーバ2へ送信されたプロフィールキーを、サービス提供サーバ2から取得してもよい。
【0105】
また、サービス提供サーバ2が、サービス提供サーバ2へ送信された加入状態情報が加入済みを示す場合、対象ユーザへ限定サービスを提供するための処理を実行してもよい。また、サービス提供サーバ2が、サービス提供サーバ2へ送信された加入状態情報が未加入を示す場合、限定サービスを提供するための処理の実行を抑制してもよい。この場合、実空間において所定領域内に行ったユーザに対してのみ限定サービスを提供することができる。
【0106】
また、コミュニティサーバ1が、ユーザ端末4の位置情報を取得してもよい。また、コミュニティサーバ1が、所定領域を示す領域情報を取得してもよい。また、コミュニティサーバ1が、取得された位置情報により示される位置が、取得された領域情報により示される所定領域に含まれることに基づいて、その領域に対応するコミュニティのコミュニティキーに関連付けて、そのユーザ端末4を利用するユーザを識別するプロフィールキーをコミュニティメンバーDB14eに記憶させてもよい。この場合、実空間において、ユーザがユーザ端末4を持って所定領域内に行くことを少なくとも条件の一つとして、そのユーザをコミュニティに加入させることができる。
【実施例】
【0107】
次に、一実施形態に係る実施例について説明する。
【0108】
[実施例1]
本実施例において、或るサービス事業者により提供されるサービスは、オンラインゲームである。例えば、このオンラインゲームは、所謂協力型のマルチプレーヤーゲーム(Cooperative game)である。具体的には、複数のプレーヤーで構成されるチームが作成されて、そのチームと他のチームとがオンラインゲームで対戦する。他のチームは、プレーヤーで構成されたチームであってもよいし、NPC(No Player Character)で構成されたチームであってもよい。サービス提供サーバ2は、複数のユーザ端末4からの要求に応じてオンラインゲームを成立させるための処理を実行するとともに、チームの作成や各ユーザによるチームへの参加を制御する。
【0109】
このオンラインゲームにおける限定サービスは、例えば特定のコミュニティのメンバーのみが参加可能なチームにユーザを参加させることである。例えば、予め定められた複数のコミュニティそれぞれについて、参加可能なチームが定められている。何れかのチームについては、予め定められた2以上のコミュニティの少なくとも何れか一つに加入しているユーザが参加可能であってもよい。また、何れかのチームについては、予め定められた2以上のコミュニティ全てに加入しているユーザのみが参加可能であってもよい。
【0110】
ユーザは、オンラインゲームのアプリケーションにおいて、例えばチームを選択するための画面を表示させる操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末4は、チームの一覧を表示する。ユーザは、一覧の中から参加したいチームを選択する。選択されたチームが通常のチームである場合、サービス提供サーバ2は、選択されたチームにそのユーザを追加する処理を行う。選択されたチームが限定チームである場合、ユーザ端末4は、プロフィールキーを入力するための画面を表示する。ユーザは、コミュニティサーバ1から取得したそのユーザ自身のプロフィールキーを入力する。サービス提供サーバ2は、入力されたプロフィールキーとともに、選択された限定チームに対応するコミュニティのコミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信する。これにより、サービス提供サーバ2は、コミュニティサーバ1から加入状態情報を取得する。加入状態情報が「加入済み」を示す場合、サービス提供サーバ2は、選択されたチームにそのユーザを追加する処理を行い、そのチームにそのユーザが参加したことを示す情報をユーザ端末4に表示させる。一方、加入状態情報が「未加入」を示す場合、サービス提供サーバ2は、選択されたチームに参加不可能である旨を示す情報をユーザ端末4に表示させる。
【0111】
サービス提供サーバ2は、全限定チームに対応する全コミュニティについてコミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信することにより、各チームについてユーザが参加可能であるか否かを判定してもよい。そして、サービス提供サーバ2は、ユーザが参加可能なチームの一覧をユーザ端末4に表示させてもよい。
【0112】
或いは、サービス提供サーバ2は、ユーザに少なくとも一のコミュニティキーを入力させてもよい。そして、サービス提供サーバ2は、入力された各コミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信することにより、そのコミュニティキーにより示されるコミュニティに対応する限定チームにユーザが参加可能であるか否かを判定してもよい。以上説明した、サービス提供サーバ2によるコミュニティキーの取得方法の3つの例と同様の例は、実施例2以降の実施例にも適用可能である。
【0113】
オンラインゲームで遊ぶためにそのゲームの利用料金が発生してもよい。この場合、コミュニティ提供サービスの運営者は、オンラインゲームを提供するサービス事業者に対してAPIの利用料金を請求してもよい。例えば、ユーザが限定チームでオンラインゲームをプレイするごとに、ゲームの利用料金に応じたAPIの利用料金が請求されてもよい。
【0114】
[実施例2]
本実施例において、或るサービス事業者により提供されるサービスは、商品の売買仲介である。例えば、そのサービス事業者は、オンラインショッピングサイトを運営する。このサイトの中で、販売者としての他の事業者から個人のユーザは商品を購入することができる。各販売者は、その販売者が販売する商品の情報をオンラインショッピングサイトに登録する。ユーザは、オンラインショッピングサイトで商品を検索して、検索結果を表示させる。検索結果は、例えば検索された各商品の情報と、その商品を購入するための購入ボタンを含む。ユーザは、検索結果の中から何れかの商品の購入ボタンを押下することで、その商品を注文する手続きを行う。
【0115】
このオンラインショッピングサイトにおける限定サービスは、例えば特定のコミュニティのメンバーのみに特定の限定商品を購入可能とさせることである。例えば、販売者が商品の情報を登録するとき、その商品が限定商品である旨を設定するとともに、その商品に対応するコミュニティのコミュニティキーも登録してもよい。商品の検索結果の中からユーザが限定商品の購入ボタンを押下すると、ユーザ端末4は、プロフィールキーを入力するための画面を表示する。ユーザはプロフィールキーを入力し、サービス提供サーバ2は、入力されたプロフィールキーとともに、選択された限定商品に対応するコミュニティのコミュニティキーをコミュニティサーバ1へ送信する。これにより、サービス提供サーバ2は加入状態情報を取得する。加入状態情報が「加入済み」を示す場合、サービス提供サーバ2は、選択された限定商品の注文手続きを行うための画面をユーザ端末4に表示させる。一方、加入状態情報が「未加入」を示す場合、サービス提供サーバ2は、選択された限定商品が購入不可能であることを示す情報をユーザ端末4に表示させる。
【0116】
コミュニティサービスの運営者は、オンラインショッピングサイトを運営するサービス事業者、及び限定商品を販売する販売者の少なくとも何れか一方から、APIの利用料金を請求してもよい。例えば、予め利用料金の単価が定められており、限定商品の購入数にその単価を乗算することで、オンラインショッピングサイトを運営するサービス事業者に対して請求される利用料金が計算されてもよい。或いは、月額固定の利用料金が、オンラインショッピングサイトを運営するサービス事業者に対して請求されてもよい。また例えば、限定商品の売り上げに応じた利用料金がその限定商品の販売者に請求されてもよい。
【0117】
[実施例3]
本実施例において、或るサービス事業者により提供されるサービスは、双六ゲームである。この双六ゲームにおいては、例えば複数の地点の中で目的地に定められた地点に最初に到着したプレーヤーが勝利者となるか、又はその目的地に到着する順序に応じて各プレーヤーに対してスコアやゲーム内のお金が付与される。この双六ゲームは、オンラインマルチプレーヤーゲームであってもよいし、シングルプレーヤーゲームであってもよい。シングルプレーヤーゲームの場合、他のプレーヤーはNPCが担当する。双六ゲームの舞台は、例えば日本若しくはその他の国であってもよいし、その国内の一部地域であってもよい。ゲーム内の仮想空間において、プレーヤーは、例えば鉄道、道路、航空機又は船舶を利用して移動する。目的地又は通過地点となり得る各地点は、例えば駅、サービスエリア、空港、港、又はその他のランドマークである。
【0118】
目的地又は通過地点となり得る地点のうち、少なくとも一の地点についてコミュニティが開設されている。このコミュニティは、例えばその地点に関する情報を交換するためのコミュニティであるか、又はその地点が所在する市区町村若しくは都道府県に関する情報を交換するためのコミュニティであってもよい。コミュニティの開設者は、実空間において、例えばその地点を含むように領域の指定を行う。開設者は、例えばその地点が所在する市区町村若しくは都道府県であってもよいし、双六ゲームの提供者であってもよいし、個人のユーザであってもよい。
【0119】
この双六ゲームにおける限定サービスは、例えばそのゲーム内で利用可能な何らかの特典をプレーヤーに付与することである。この特典は、ゲーム内で利用可能なお金であってもよいし、ゲームを有利に進めることを可能とするアイテムであってもよい。双六ゲームのユーザは、そのゲームに登場する地点に実際に実空間上で行くことで、その地点に関連したコミュニティに加入することができる。ユーザは、例えば双六ゲームの画面で、そのユーザのプロフィールキーを予め入力する。サービス提供サーバ2は、例えば双六ゲームの仮想空間において、特典が付与される地点にユーザが止まると、入力されたプロフィールキーと、その地点に対応するコミュニティのコミュニティキーとをコミュニティサーバ1へ送信して、加入状態情報を取得する。加入状態情報が「加入済み」を示す場合、サービス提供サーバ2は、そのユーザに対して特典を付与する処理を実行する。
【0120】
双六ゲームの画面において、実空間上で特定の地点に実際に行くことでその地点に関連するコミュニティに加入した上で、ゲーム内の仮想空間上でその地点にプレーヤーが止まった場合には、そのプレーヤーに特典が付与される旨が表示されてもよい。ゲーム内で特典を付与することで、実空間上のその地点に実際に行くことをユーザに促すことができる。そこで、双六ゲームの提供者は、その地点が所在する市区町村若しくは都道府県、又はその地点の管理者に対して、広告料又はプロモーション料等を請求することが考えられる。また、コミュニティサービスの運営者は、双六ゲームの提供者、又は市区町村若しくは都道府県に対してAPIの利用料金を請求してもよい。例えば、予め利用料金の単価が定められており、特典を獲得したユーザの人数にその単価を乗算することで、利用料金が計算されてもよい。
【0121】
[実施例4]
本実施例において、或るサービス事業者により提供されるサービスは、音楽や動画等のコンテンツの配信である。この場合、サービス提供サーバ2は、例えばオンデマンドにより、ユーザ端末4から要求されたコンテンツを配信する。配信されるコンテンツは、有料であってもよいし、無料であってもよい。この配信サービスにおける限定サービスは、特定のコミュニティのメンバー限定のコンテンツの配信である。
【0122】
サービス提供サーバ2には、例えば様々なアーティストの様々な楽曲の音楽コンテンツ及び動画コンテンツの少なくとも何れか一方が記憶される。これらのコンテンツの中には、コミュニティのメンバーのみが視聴可能な限定コンテンツが含まれている。
【0123】
例えば、或るアーティストのコンサートが或る会場で開催されるとする。例えば、そのアーティストに関する情報を交換するためのコミュニティを開設するために、開設者は、そのコンサートが開催される期間を加入可能期間として指定するとともに、その会場を含む領域を指定する。これにより、そのコンサートを見に行ったユーザがそのコミュニティに加入可能となる。
【0124】
ユーザは、コンテンツ配信のウェブサイトにアクセスして、限定コンテンツを選択する。このとき、ユーザは、プロフィールキーを入力する。サービス提供サーバ2は、入力されたプロフィールキーと、選択されたコンテンツのアーティストに対応するコミュニティのコミュニティキーを、コミュニティサーバ1へ送信して、加入状態情報を取得する。加入状態情報が「加入済み」を示す場合、サービス提供サーバ2は、そのユーザのユーザ端末4に対して限定コンテンツを配信する。
【0125】
コミュニティサービスの運営者は、コンテンツ配信のサービス事業者に対してAPIの利用料金を請求してもよい。例えば、限定コンテンツの売り上げに応じた利用料金が請求されてもよい。
【0126】
[実施例5]
本実施例において、或るサービス事業者により提供されるサービスは特に限定されない。その一方で、限定サービスは、特定のコミュニティのメンバーに対してのみ、商取引可能な取引対象の購入に利用可能な交換媒体をユーザに付与することである。例えば何らかのキャンペーンにより、期間限定で交換媒体が付与されてもよい。ユーザは、実空間におけるそのユーザの行動に応じて、交換媒体を獲得することができる。取引対象は、例えば商品又はサービスである。交換媒体の例として、ポイント、電子マネー、クーポン等が挙げられる。交換媒体がポイントである場合、そのポイントは、所定のポイントプログラムで利用可能である。ポイントプログラムの会員は、その会員が保有しているポイントを、取引対象の購入代金の少なくとも一部に充てることができる。このポイントプログラムにおいては、例えば所定の電子商取引でユーザが取引対象を購入した場合に、購入金額に応じた量のポイントがそのユーザに付与されてもよい。また、実店舗でユーザが取引対象を購入した場合に、購入金額に応じた量のポイントがそのユーザに付与されてもよい。また、ユーザによる所定サービスの利用実績に応じた量のポイントが付与されてもよい。
【0127】
例えば、ポイントプログラムを管理する図示せぬサーバ装置には、ポイントプログラムの会員となっている各ユーザについて、そのユーザが現在保有するポイント数が記憶されている。ユーザは、サービスを提供する事業者により運営されるウェブサイトにアクセスして、そのユーザのプロフィールキーを入力する。サービス提供サーバ2には、入力されたプロフィールキーと、現在有効なキャンペーンに対応するコミュニティのコミュニティキーとをコミュニティサーバ1へ送信することにより、加入状態情報を取得する。加入状態情報が「加入済み」を示す場合、サービス提供サーバ2は、ポイントプログラムにおいてそのユーザを識別する識別情報と、付与するポイント数とを、ポイントプログラムを管理するサーバ装置へ送信する。このサーバ装置は、識別情報により示されるユーザが保有するポイント数を、付与されるポイント数分増加させる。
【符号の説明】
【0128】
1 コミュニティサーバ
2 サービス提供サーバ
3 事業者端末
4 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インターフェース
14 記憶部
14a 会員DB
14b 位置情報DB
14c コミュニティDB
14d 領域DB
14e コミュニティメンバーDB
14f 投稿情報DB
15 通信部
111 コミュニティ情報取得部
112 コミュニティ情報登録部
113 位置情報取得部
114 領域情報取得部
115 メンバー登録部
116 コミュニティ情報提供部
117 識別情報送信部
118 識別情報取得部
119 加入状態情報送信部
NW ネットワーク
S 情報処理システム
【要約】 (修正有)
【課題】実空間におけるユーザの行動に基づいて、サービスの提供者が特定のサービスの提供を制御するように情報提供する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザが利用する携帯端末装置が所定領域内に位置することが、携帯端末装置の位置を示す位置情報により示されることをユーザによる加入が許可されるコミュニティを識別するコミュニティ識別情報と、所定サービスの提供を受けようとする対象ユーザを識別するユーザ識別情報とを、サービス提供装置から取得し、コミュニティ識別情報に関連付けて、コミュニティに加入済みのユーザを識別する加入ユーザ識別情報を記憶する記憶部に記憶されたコミュニティ識別情報及び加入ユーザ識別情報と、取得されたコミュニティ識別情報及びユーザ識別情報と、に基づいて、対象ユーザによるコミュニティへの加入の状態を示す加入状態情報を、サービス提供装置へ送信する。
【選択図】
図1