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  • 特許-まつ毛エクステンションの装着方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】まつ毛エクステンションの装着方法
(51)【国際特許分類】
   A41G 5/02 20060101AFI20221003BHJP
【FI】
A41G5/02
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019025189
(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2020133017
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-02-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522041112
【氏名又は名称】成川 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100112988
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 一宏
(72)【発明者】
【氏名】入江 早苗
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-094588(JP,A)
【文献】特開2018-044254(JP,A)
【文献】特開2018-204165(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1542325(KR,B1)
【文献】特開2016-033270(JP,A)
【文献】特開2020-109220(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1713247(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41G 5/00- 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1本のまつ毛に対して、目から遠い側に第1人工毛及び第2人工毛をV字状に装着し、前記目から近い側に第3人工毛を装着し、
前記第1人工毛及び前記第2人工毛の基端部同士を重ねて装着し、
平面視において、前記第1人工毛と前記第2人工毛の間に前記まつ毛及び第3人工毛が位置し、
前記第1乃至第3人工毛以外の人工毛を前記まつ毛に装着しない
ことを特徴とする、まつ毛エクステンションの装着方法。
【請求項2】
1本のまつ毛に対して、目から近い側に第1人工毛及び第2人工毛をV字状に装着し、前記目から遠い側に第3人工毛を装着し、
前記第1人工毛及び前記第2人工毛の基端部同士を重ねて装着し、
平面視において、前記第1人工毛と前記第2人工毛の間に前記まつ毛及び第3人工毛が位置し、
前記第1乃至第3人工毛以外の人工毛を前記まつ毛に装着しない
ことを特徴とする、まつ毛エクステンションの装着方法。
【請求項3】
平面視において、前記まつ毛と前記第3人工毛が重なっている、請求項1又は2に記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【請求項4】
前記第3人工毛がフラットラッシュである、請求項1乃至のいずれかに記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【請求項5】
前記第1人工毛、前記第2人工毛及び前記第3人工毛がいずれもフラットラッシュである、請求項1乃至のいずれかに記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつ毛エクステンションの装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、まつ毛エクステンションの装着方法として、まつ毛の上側に2本のまつ毛エクステンションを重ねて貼付する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-178054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようにまつ毛の上側に2本のまつ毛エクステンションを重ねて貼付するだけでは、十分なボリュームを出すことが困難である。
【0005】
本発明の目的は、十分かつ適度なボリュームを出すことのできるまつ毛エクステンションの装着方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的は、下記の本発明により達成される。
【0007】
(1) 1本のまつ毛に対して、目から遠い側に第1人工毛および第2人工毛をV字状に装着し、前記目から近い側に第3人工毛を装着することを特徴とするまつ毛エクステンションの装着方法。
【0008】
(2) 1本のまつ毛に対して、目から近い側に第1人工毛および第2人工毛をV字状に装着し、前記目から遠い側に第3人工毛を装着することを特徴とするまつ毛エクステンションの装着方法。
【0009】
(3) 前記第1人工毛および前記第2人工毛の基端部同士を重ねて装着する上記(1)または(2)に記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【0010】
(4) 平面視で、前記第1人工毛と前記第2人工毛との間に前記まつ毛および第3人工毛を位置させる上記(1)から(3)のいずれかに記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【0011】
(5) 平面視で、前記まつ毛と前記第3人工毛とを重ねる上記(1)から(4)のいずれか一項に記載のまつ毛エクステンションの装着方法。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係るまつ毛エクステンションの装着方法により人工毛を装着した状態を示す斜視図である。
図2図1に示す装着状態を上側から見た平面図である。
図3】第2実施形態に係るまつ毛エクステンションの装着方法により人工毛を装着した状態を示す斜視図である。
図4図3に示す装着状態を上側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のまつ毛エクステンションの装着方法を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】
<第1実施形態>
図1に、第1実施形態に係るまつ毛エクステンションの装着方法により、上まつ毛9にまつ毛エクステンション用の第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着した状態を示す。当該装着方法では、自まつ毛である1本の上まつ毛9に対して、その上側(目から遠い側)に第1人工毛1と第2人工毛2とが装着され、その下側(目から近い側)に第3人工毛3が装着されている。つまり、1本の上まつ毛9に合計3本の人工毛が装着されており、第1人工毛1および第2人工毛2の先端が共に上まつ毛9よりも上側に位置し、第3人工毛3の先端が上まつ毛9よりも下側に位置している。
【0015】
また、図2に示すように、上まつ毛9を上方から見たときの平面視(以下、単に「平面視」と言う)で、第1人工毛1と第2人工毛2とがV字状となっており、第1人工毛1と第2人工毛2との間に、上まつ毛9および第3人工毛3が位置している。また、平面視で、上まつ毛9と第3人工毛3とが重なっている。このような配置で第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着することにより、十分かつ適度なボリュームを出すことができる。
【0016】
特に、上述したように、平面視で、第1人工毛1と第2人工毛2とで形成されたV字の間に上まつ毛9および第3人工毛3が位置し、また、上まつ毛9と第3人工毛3が重なっていることにより、上まつ毛9に対して、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を極めてバランスよく配置することができ、目をより美しく引き立てることができる。なお、図示しないが、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3は、それぞれ、専用の接着剤を用いて上まつ毛9に装着(貼着)されている。
【0017】
なお、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3が上述の配置で上まつ毛9に装着されていれば、さらに第4人工毛、第5人工毛またはそれ以上の人工毛を上まつ毛9に装着してもよい。ただし、上述のように第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3だけを装着することにより、特に、十分かつ適度なボリュームを出すことができ、目をより美しく引き立てることができる。
【0018】
ここで、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、シングルラッシュ、フラットラッシュ等、如何なるものを用いてもよいし、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3で異なる種類の人工毛を用いてもよい。ただし、これらの中でも、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3としては、特に、フラットラッシュを用いることが好ましい。
【0019】
フラットラッシュは、人工毛の基端部が扁平状に潰れており(つまり、厚さが幅よりも薄く)、シングルラッシュと比べて、人工毛の体積を抑えることができる。そのため、上まつ毛9の負担を低減することができる。また、フラットラッシュは、まつ毛への装着面に凹みが形成されているため、まつ毛との接着性が高く、より長持ちする。また、本実施形態では、第1人工毛1と第2人工毛2とが別体であるが、これらは一体形成されていてもよい。つまり、V字状に加工されている人工毛を第1人工毛1および第2人工毛2として利用してもよい。
【0020】
また、上まつ毛9の上側に装着された第1人工毛1と第2人工毛2とは、基端部同士が重なっている。つまり、第1人工毛1が上まつ毛9の上側からその基端部に装着され、第2人工毛2が第1人工毛1の上側からその基端部に装着されている。このように、第1人工毛1と第2人工毛2の基端部同士を重ねることにより、第1人工毛1と第2人工毛2とを、より綺麗なV字に配置することができる。ただし、これに限定されず、第1人工毛1と第2人工毛2の基端同士は、重なっていなくてもよい。つまり、第1人工毛1および第2人工毛2が共に上まつ毛9に直接装着され、その装着箇所が上まつ毛9の長さ方向にずれていてもよい。また、第1人工毛1を上まつ毛9の側面に装着し、第2人工毛2を上まつ毛9の反対側の側面に装着してもよい。
【0021】
まつ毛エクステンションの装着方法、つまり、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3の装着方法としては、上述のような配置となるように第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着できれば、特に限定されない。例えば、まず、上まつ毛9の下側に第3人工毛3を装着し、次に、上まつ毛9の上側に第1人工毛1および第2人工毛2を順番に装着してもよい。また、これとは逆に、まず、上まつ毛9の上側に第1人工毛1および第2人工毛2を順番に装着し、次に、上まつ毛9の下側に第3人工毛3を装着してもよい。また、まず、上まつ毛9の上側に第1人工毛1を装着し、次に、上まつ毛9の下側に第3人工毛3を装着し、最後に、上まつ毛9の上側に第2人工毛2を装着してもよい。また、第1人工毛1と第2人工毛2とをV字状に接着させてから、これを上まつ毛9に装着してもよい。
【0022】
以上、まつ毛エクステンションの装着方法として、上まつ毛9に第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着する場合について代表して説明したが、これに限定されず、下まつ毛に第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着してもよい。この場合は、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3の配置を、上述した配置に対して上下逆転すればよい。つまり、1本の下まつ毛の下側(目から遠い側)に第1人工毛1と第2人工毛2とをV字状に装着し、下まつ毛の上側(目から近い側)に第3人工毛3を装着すればよい。
【0023】
<第2実施形態>
図3に、第2実施形態に係るまつ毛エクステンションの装着方法により上まつ毛9にまつ毛エクステンション用の第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着した状態を示す。なお、第2実施形態は、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3の配置を上下逆転した以外は、前述した第1実施形態と同様であるため、同様の事項については、その説明を省略する。
【0024】
第2実施形態に係るまつ毛エクステンションの装着方法では、1本の上まつ毛9の下側(目から近い側)に第1人工毛1と第2人工毛2とが装着され、上まつ毛9の上側(目から遠い側)に第3人工毛3が装着されている。つまり、1本の上まつ毛9に合計3本の人工毛が装着され、第1人工毛1および第2人工毛2の先端が共に上まつ毛9よりも下側に位置し、第3人工毛3の先端が上まつ毛9よりも上側に位置している。また、図2に示すように、平面視で、第1人工毛1と第2人工毛2とがV字状となっており、第1人工毛1と第2人工毛2との間に、上まつ毛9および第3人工毛3が位置している。また、平面視で、上まつ毛9と第3人工毛3とが重なっている。このような配置で第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着することにより、十分かつ適度なボリュームを出すことができる。
【0025】
特に、上述したように、平面視で、第1人工毛1と第2人工毛2とで形成されたV字の間に上まつ毛9および第3人工毛3が位置し、また、上まつ毛9と第3人工毛3が重なっていることにより、上まつ毛9に対して、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を極めてバランスよく配置することができ、その審美性がより向上する。
【0026】
まつ毛エクステンションの装着方法、つまり、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3の装着方法としては、上述のような配置となるように第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着できれば、特に限定されない。例えば、まず、上まつ毛9の上側に第3人工毛3を装着し、次に、上まつ毛9の下側に第1人工毛1および第2人工毛2を順番に装着してもよい。また、これとは逆に、まず、上まつ毛9の下側に第1人工毛1および第2人工毛2を順番に装着し、次に、上まつ毛9の上側に第3人工毛3を装着してもよい。また、まず、上まつ毛9の下側に第1人工毛1を装着し、次に、上まつ毛9の上側に第3人工毛3を装着し、最後に、上まつ毛9の下側に第2人工毛2を装着してもよい。また、第1人工毛1と第2人工毛2とをV字状に接着させてから、これを上まつ毛9に装着してもよい。
【0027】
以上、まつ毛エクステンションの装着方法として、上まつ毛9に第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着する場合について代表して説明したが、これに限定されず、下まつ毛に第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3を装着してもよい。この場合は、第1人工毛1、第2人工毛2および第3人工毛3の配置を、上述した配置に対して上下逆転すればよい。つまり、1本の下まつ毛の上側(目から近い側)に第1人工毛1と第2人工毛2とをV字状に装着し、下まつ毛の下側(目から遠い側)に第3人工毛3を装着すればよい。
【0028】
以上、本発明のまつ毛エクステンションの装着方法を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1…第1人工毛
2…第2人工毛
3…第3人工毛
9…上まつ毛
図1
図2
図3
図4