IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メドス・インターナショナル・エスエイアールエルの特許一覧

<>
  • 特許-骨ねじ 図1
  • 特許-骨ねじ 図2
  • 特許-骨ねじ 図3A
  • 特許-骨ねじ 図3B
  • 特許-骨ねじ 図4
  • 特許-骨ねじ 図5
  • 特許-骨ねじ 図6
  • 特許-骨ねじ 図7
  • 特許-骨ねじ 図8
  • 特許-骨ねじ 図9
  • 特許-骨ねじ 図10
  • 特許-骨ねじ 図11
  • 特許-骨ねじ 図12
  • 特許-骨ねじ 図13
  • 特許-骨ねじ 図14
  • 特許-骨ねじ 図15
  • 特許-骨ねじ 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】骨ねじ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/86 20060101AFI20221003BHJP
【FI】
A61B17/86
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019571631
(86)(22)【出願日】2018-06-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 IB2018053985
(87)【国際公開番号】W WO2019002990
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】15/633,969
(32)【優先日】2017-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514046806
【氏名又は名称】メドス・インターナショナル・エスエイアールエル
【氏名又は名称原語表記】Medos International SARL
【住所又は居所原語表記】Chemin-Blanc 38, CH-2400 Le Locle, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ビースター・エリック
(72)【発明者】
【氏名】ソリタリオ・ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】ディ・ビンツェンツォ・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】パベント・ニコラス
【審査官】石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-529446(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0162028(US,A1)
【文献】特表2020-517341(JP,A)
【文献】特表2013-526374(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0380692(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0070558(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0030097(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B17/56-17/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心長手方向軸線を画定し、近位端及び遠位端を有する細長いシャンクと、
前記細長いシャンク上に形成され、前記近位端と前記遠位端との間に延在する少なくとも1つのねじ山と、を備える椎弓根ねじであって、
前記少なくとも1つのねじ山の最遠位端が、
前記中心長手方向軸線に対して垂直な線に沿って延び、前記中心長手方向軸線を通って、前記細長いシャンクの外径部から前記中心長手方向軸線に向かって延在する先端切削縁部と、
前記先端切削縁部から近位方向に延在する先端面であって、前記細長いシャンクの前記中心長手方向軸線に対して鋭角をなして延在する先端面と、
前記先端切削縁部から延在する追従面と、
を有し、
前記追従面及び前記先端面は、前記先端切削縁部を挟んで互いに対向しており、
前記追従面は、実質的に平坦な平面状の最遠位面であり、
前記追従面及び前記先端面は、互いに対して鋭角をなして延在し、
前記追従面は、前記追従面を挟んで前記先端切削縁部の反対側に配置された追従縁部で終端している、椎弓根ねじ。
【請求項2】
前記中心長手方向軸線に対する前記先端面の前記鋭角が5~15度の範囲である、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項3】
前記中心長手方向軸線に対する前記先端面の前記鋭角が0度である、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのねじ山の前記最遠位端の径方向外側縁部が弓状である、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのねじ山が、前記細長いシャンクにおける長手方向断面に沿って錐形状の先端を画定する第1及び第2のねじ山を含む、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項6】
前記細長いシャンクの前記近位端上にある頭部を更に備え、
前記頭部が、ドライバーと連結するための駆動機構を含む、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項7】
前記細長いシャンクが、その内部を通って長手方向に延在する内側ルーメンを有する、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのねじ山が、互いに180度オフセットされた第1及び第2のねじ山を含む、請求項1に記載の椎弓根ねじ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、骨ねじ及びその使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な病気が原因で、脊椎の異常を手で整骨したり又は手当てしたりする必要性が生じる可能性があり、多くの脊椎の手術においては、1つ以上の骨ねじを使用する必要がある。具体的には、椎弓根ねじなどの骨ねじを脊椎内で使用して、変形部を矯正したり、外傷部及び/又は退行性変性部を治療したりすることができる。例えば、骨ねじは、ロッド及びプレートを脊椎に固着するための器具使用手術に使用することができ、複数の骨構造物を一つに保持することによってその融合を支援するために脊椎の一部を固定するために使用することができ、脊椎の異常を治療するための様々な他の手術で使用することができる。骨ねじは、これらの施術中に様々な要素を脊椎のセグメントにアンカーしたりあるいはしっかり取り付けたりする手段を提供することができる。
【0003】
これらの手術中に骨ねじを骨の中に迅速かつ正確に前進させて、外科医にとって手術をより容易かつ迅速にすることによって、時間及び経費を節約することが重要である。例えば、これらの施術において使用される多くの骨ねじは椎弓根ねじであり、すなわち、椎骨の椎弓根に埋め込むように設計された特定のタイプの骨ねじである。骨ねじをそのような構造物内にうまく前進させることは、手術を一層困難かつ危険なものとし得る、相当に難しい課題であり得る一方で、正確なねじ配置を確実にするために追加の装置を必要とし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、骨内にうまく配置するための改善された構造を有する骨ねじが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
骨ねじ及び骨ねじを作製及び使用するための方法が、本明細書に提供される。一実施形態では、中央長手方向軸線を画定する細長いシャンクを含む椎弓根ねじが提供される。細長いシャンクは、近位端及び遠位端、並びに近位端と遠位端との間に延在する細長いシャンク上に形成された少なくとも1つのねじ山を有することができる。少なくとも1つのねじ山の最遠位端は、中心長手方向軸線に対して横方向に、ねじの外径部から中心長手方向軸線に向かって延在する前方切削縁部を有することができ、先端面は、先端切削縁部から近位方向に延在することができる。先端面は、細長いシャンクの中心長手方向軸線に対して鋭角をなして延在することができる。
【0006】
一部の例では、先端面の鋭角は5~15度の範囲であり得るが、特定の実施形態では、約10度であり得る。他の実施形態では、少なくとも1つのねじ山は、長手方向断面に沿って錐形状の先端を画定する第1及び第2のねじ山であり得る。骨ねじはまた、先端切削縁部から延在する追従面を含むことができ、追従面及び先端面は、互いに対して鋭角をなして延在することができる。他の態様では、少なくとも1つのねじ山の最遠位端の径方向外側縁部は、弓状であり得る。
【0007】
他の実施形態では、椎弓根ねじは、細長いシャンクの近位端上にある頭部を含むことができ、頭部はドライバーと連結するための駆動機構を有することができる。細長いシャンクは、その内部を通って長手方向に延在する内側ルーメンを有することができる。細長いシャンクはまた、その上に形成された第1及び第2のねじ山を有することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのねじ山は、細長いシャンクの近位端と遠位端との間に延在し、一定のねじピッチを有する第1のねじ山と、近位端から細長いシャンクの中間部分まで延在する第2のねじ山と、を含むことができる。他の実施形態では、細長いシャンクは、その中に形成された窓部を有することができる。
【0008】
別の実施形態では、第1の端部と第2の端部との間に延在する長手方向中心線を含む細長い本体を有する骨ねじが提供される。細長い本体の第2の端部にある遠位先端は、骨を切削するように構成された少なくとも1つの切削縁部を有することができ、少なくとも1つの切削縁部は、正のすくい角を有することができる。少なくとも1つのねじ山は、少なくとも1つの切削縁部から第1の端部に向かって本体に沿って延在することができる。
【0009】
骨ねじは、多数の変形例を有することができる。例えば、遠位先端は、長手方向中心線に沿って錐形状の断面を有し得る。骨ねじはまた、細長い本体の第1の端部にある、駆動機構が形成された頭部を有することができる。遠位先端の径方向外側縁部は、弓状であってもよく、いくつかの実施形態では、細長い本体は、内部を通って延在する内側ルーメンを有することができる。少なくとも1つのねじ山は、一定のねじピッチを有することができる。他の実施形態では、少なくとも1つのねじ山は、細長い本体の第1の端部と第2の端部との間に延在する第1のねじ山と、第1の端部から細長い本体の第1の端部と第2の端部との間のある点まで延在することができ、第2の端部の前で終端することができ、一定のねじピッチを有することができる第2のねじ山とを含むことができる。細長い本体はまた、細長い本体を通って形成された窓部を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて検討することで、より完全な理解がなされるであろう。
図1】骨ねじの一実施形態の斜視図である。
図2図1の骨ねじの遠位先端の斜視図である。
図3A図1の骨ねじの遠位先端の側断面図である。
図3B図3Aの骨ねじの遠位先端の拡大側断面図である。
図4図1の骨ねじの遠位先端の側面図である。
図5図1の骨ねじを遠位-近位端方向から見た図である。
図6】骨ねじの別の実施形態の斜視図である。
図7】骨ねじの更に別の実施形態の斜視図である。
図8】は、骨ねじ組立体を形成するための受容部材及び加圧キャップと共に示される、図1の骨ねじの斜視図である。
図9図1の骨ねじの遠位先端の斜視図である。
図10】骨ねじの別の一実施形態の遠位先端の斜視図である。
図11】骨ねじの別の一実施形態の遠位先端の斜視図である。
図12】骨ねじの別の実施形態の斜視図である。
図13図12の骨ねじの遠位-近位端方向から見た図である。
図14図12の骨ねじの遠位先端の斜視図である。
図15図12の骨ねじの遠位先端の別の斜視図である。
図16図12の骨ねじの遠位先端の別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本明細書で開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態のうちの1つ以上の実施例が、添付の図面に例示されている。当業者であれば、本明細書で具体的に説明され、かつ添付の図面に例示される装置及び方法が、非限定的な典型的な実施形態であること、並びに本発明の範囲が、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの代表的実施形態に関連して例示又は説明される特徴は、その他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような改変及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0012】
骨に埋め込まれるように構成されている様々な骨ねじ及びその先端構造が提供される。骨ねじは、脊椎手術に、特に椎骨の椎弓根内への配置に関連して説明されているが、このねじは、任意の種類の骨、若しくは組織(縫合糸アンカー内など、又は肩部内の骨のような骨に軟組織を固定するため)に関連して使用でき、又は、他の非外科的用途で使用することができる。例示的な実施形態では、骨ねじには、細長いシャンクが提供され、このシャンクは、骨ねじが骨にねじ込まれる際に骨を切削するように構成されている1つ以上の切削縁部を有する、遠位端又は先端を有する。切削縁部は、骨への骨ねじの挿入を容易にするために骨を効果的に切削しながら、ねじが回転する際に抵抗を低減する鋭角のすくい角を有する、切削縁部から延在する先端面を有することができる。
【0013】
図1図5は、骨ねじ100の一実施形態を示し、骨ねじ100は細長いシャンク102を有し、細長いシャンク102は、近位端104と、遠位端106と、長手方向軸線Lに沿って全体にわたって延在する内側ルーメン108とを有する。内側ルーメン108は、骨ねじの固定を補助するために骨内及び/又は骨セメント内に骨ねじを配置するのを容易にするためのガイドワイヤを受容するように構成され得る。ねじ100はまた、駆動機構110(図8に示される)を有する頭部112を含むことができ、駆動機構110は、ねじ100を骨内に前進させるためのドライバーツール(図示せず)と連結するように構成されている。ねじは、骨を切削するように構成されている遠位端106上の遠位先端で終端する、ねじに沿って形成された1つ以上のねじ山を有することができる。
【0014】
骨ねじ100の頭部112は、様々な構成を有することができ、頭部内又は頭部上に様々な駆動機構を形成することができる。図8に示される駆動機構110は、ねじ回し、六角ドライバーなどのドライバーツールを受容するように構成されている。任意の相補的な嵌合機構を使用することができる。他の実施形態では、頭部は、ドライバーツールのドライブソケット内に受容されるように成形されてもよく、あるいは、骨ねじは頭部のない形状であってもよい。
【0015】
骨ねじ100の細長いシャンク102は、様々な構成を有することができる。図1に示される細長いシャンク102は、その大部分に沿って延在する一定の直径(骨ねじ100の直径を表す)を有する円筒形本体を有する。シャンクは、例えば遠位端でテーパ状にすることができ、より大きい直径からより小さい最遠位の直径に移行するようにすることができる。他の実施形態では、シャンクは、シャンクの近位端でより大きい直径で、その遠位端に向かってより小さい直径になるようにテーパ状にすることができる。したがって、シャンクのテーパは、シャンクの長さに沿って一定の割合で直径が減少するように、シャンクの長さに沿って連続的であってもよく、あるいは遠位端のみがテーパ状となる一方で、近位部は一定の直径であるように、シャンクの遠位端のみにテーパが位置していてもよい。
【0016】
上記のように、細長いシャンクは、それに沿って形成されたねじ山を含み得る。図示された実施形態では、ねじ100は、その外面上に形成された2本のねじ山130を有するが、以下で更に詳細に説明するように、1本又はそれより多くのねじ山を使用することができる。図示された実施形態では、ねじ山130はそれぞれ、シャンク102の互いに反対側(例えば、180度離れた)で開始し、近位端104と遠位端106との間の細長いシャンク102の少なくとも一部に沿って螺旋パターンで延在する。ねじ山130はそれぞれ、以下で更に詳細に説明するように、切削縁部122で終端する最遠位端を有することができる。ねじ山130は、シャンク102の全長に沿って、ほぼ一定のねじ山ピッチと一定のリードとを有することができる。
【0017】
図6及び図7は、骨ねじ100と同様の骨ねじ200、300の更なる実施形態を示す。しかしながら、骨ねじ200、300は、その長さに沿って一定のねじ山ピッチを有する第1及び第2のねじ山202、204、302、304、並びに近位端で開始し、その近位端と遠位端との間の骨ねじ200、300に沿ったどこかの点(例えば、その中間部分のほぼ中間)で終端する第3及び第4のねじ山206、208、308、310を有する。各ねじ山のねじ山リードは一定であり得るが、骨ねじ200、300の近位部分に2本のより多くのねじ山を加えることにより、遠位部分205、305と比較して、骨ねじ200、300の近位部分203、303に沿ってねじピッチを増加させる効果を発揮させることができる。当業者であれば、ねじ山ピッチ及びリードは、意図される使用法に基づいて所望され得るように変化し得ることを理解するであろう。
【0018】
ねじ山の数、ピッチ、リード、大径及び小径、並びにねじ山の形状を含めて、本明細書において論じられるねじ山は、骨との接続を容易にするように選択することができる。加えて、ねじ山の直径は、上述の細長いシャンクの直径と同様に変化させることができるが、ここでねじ山の直径とは、骨ねじの大径を表す。小径を表す細長いシャンクの直径について既に論じたように、骨ねじの大径及び小径は、骨ねじの一方の端部から他方の端部まで(例えば、近位端から遠位端まで)テーパ状になり得る。大径及び小径のテーパは、互いに同一であっても、又は互いに異なっていてもよい。大径及び小径のテーパの開始位置は、骨ねじの細長いシャンクに沿って同じ位置であっても、又は異なる位置であってもよく、その結果、一定の頂部間の幅又は様々な頂部間の幅がもたらされ得る。
【0019】
図示した実施形態では、ねじ山130のそれぞれは、近位向きの面132と、遠位向きの面134と、近位向きの面132及び遠位向きの面134に対してある角度で延在することができる最も外側の表面136とを有する。ねじ山130のそれぞれのねじ山輪郭は、例えば、正方形又は矩形の形状であり得る。他の実施形態では、ねじ山のねじ山輪郭は、三角形、丸みを帯びたものなどであり得るが、またねじ山のそれぞれの高さ及び幅は変化し得る。
【0020】
例示的なねじ山形態が、2011年5月18日付け出願の米国特許出願公開第2011/0288599号、及び2012年8月22日付け出願の米国特許出願公開第2013/0053901号に開示され、双方の開示内容は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0021】
ねじ山が本明細書に示されているが、他の実施形態では、他の表面特徴部を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、骨ねじは、ねじが一方向に回転することを可能にするが、反対方向の回転に抵抗又は防止するように構成されてもよく、かつ/又はその上に形成された滑り止め、スパイク、摩擦嵌め特徴部などを含むことができる。加えて、骨ねじは、図7に示されるように、ねじ300上に形成された窓部306などの、その中に形成された窓部又は開口部を有することができる。窓部306は、骨ねじ300の遠位部分に形成され、骨内殖を可能にする、又は骨へしっかりと取り付けるのを可能にするように構成された、盲孔又は貫通孔の形態であってもよい。例えば、骨ねじ300は椎弓根構造を通って椎体内へと前進させることができ、セメントを椎体内に注入することができる。窓部306の遠位配置は、セメントが椎弓根構造に戻ることを低減又は防止するように構成されていてもよく、ねじの遠位端にセメントの流れを向けるように構成されていてもよい。例えば、窓部は、骨ねじの遠位部分を取り囲む海綿骨内にセメントを導き、骨ねじが固着される最適なセメント塊又はアンカーを形成することができるようになっている。窓部306は、骨ねじ300の遠位部分に配置されているが、他の実施形態では、窓部を他の場所に形成することができる。骨セメントを骨アンカー組立体に送達するための例示的なシステム、及びセメント送達を容易にするための骨アンカーの代替形態が、2009年10月29日出願の米国特許出願公開第2010/0114174号に記載されており、その開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0022】
再び図1図5を参照すると、骨ねじの遠位先端は、その上に形成された1つ以上の切削縁部を有することができ、その切削縁部は、骨ねじが骨の中へとねじ込まれていく間に、骨を切削するのを容易にするように構成されている。図2図5に示すように、各ねじ山130は、ねじが骨の中にねじ込まれていくにつれて骨を切削するように構成された鋭利な先端縁部又は切削縁部122で終端する。切削縁部122はねじ山130の末端部にあり、図示された骨ねじ100はカニューレ状のものであるため、切削縁部122はそれぞれ、骨ねじの外径部から内側ルーメン108に向かって延在し、内側ルーメン108を挟んで互いに反対側に位置付けられる。
【0023】
図示される実施形態における各切削縁部122は、その互いに対向する側面から延在する2つの表面によって画定される。その表面は、ねじ山130の上面及び下面であってもよく、あるいは一方又は両方の表面が、ねじ山130の一端部に別個に形成されてもよい。図示の実施形態では、切削縁部122はそれぞれ、先端面123と、その互いに対向する側面から延在する追従面120とを有し、それにより切削縁部122が画定される。表面123は先端面と呼ばれ、表面120は、骨ねじを骨に挿入するための骨ねじの意図される時計回りの回転に起因して、追従面と呼ばれる。
【0024】
各先端面123は、切削縁部122から、長手方向軸線Lに対して90度未満の鋭角A1で近位方向に延在することができる。角度A1は、骨に対して正のすくい角を切削縁部122に提供する。したがって、角度A1は、切削縁部122が、骨を掘り込み切削するように構成されることを可能にし、その際、先端面123は、骨ねじ100が骨内に前進するのに必要な軸方向の力を最小限に抑えながら、適用されるトルクの向きを変えることによって、骨ねじ100を骨の中に押し進め、かつ/又は駆動するように作用する。いくつかの実施形態では、角度A1は、5~15度の範囲であり得るが、特定の実施形態では、約10度であり得る。
【0025】
各追従面120は、切削縁部122から、先端面123とは反対の方向に延在することができ、ねじ山130の遠位終端部において遠位方向に向いた、実質的に平らな表面であってもよい。具体的には、各追従面120は、4つの縁部を有していて、実質的に平坦かつ矩形な面であり得る。その結果、各追従面120は、その一方の側に先端又は切削縁部122を有することができ、その反対側には追従縁部128を有することができ、かつ2つの弓状(又は湾曲した)縁部を有することができる。図5に示されるように、追従面120の最内縁部124は、内腔108の曲率と一致するように弓状とすることができ、最外縁部126は同様に、図5に示すように、骨ねじ100のねじ山130の曲率と一致するように弓状とすることができる。
【0026】
各追従面120は、近位方向に向かって切削縁部122から離れる方向に傾斜させられているか、又は角度をつけられることができる。図3Bに示すように、各追従面120は、図3A及び3Bに示されるように、長手方向軸Lに対して90度未満の鋭角A2で配向された平面Pに沿って延在することができる。いくつかの実施形態では、角度A2は、約30~95度の範囲、又はより具体的には80~95度の範囲であり得るが、特定の実施形態では、約88度であり得る。追従面120は、追従縁部128で終端することができ、追従縁部128は、追従面120が傾斜していることの結果として、切削縁部122の近位側に位置し得る。したがって、それぞれの追従面120が鋭角に傾斜しているため、追従面120は、ねじ100を骨内に前進させるときに摩擦抵抗を低減又は排除することができる。
【0027】
追従面120は、内腔108の両側に約180度離れて配置されるため、例えば椎弓根の骨の皮質層などの、骨に効果的にドッキングしたり、かつ骨に穿孔したりするのを可能にするよう骨ねじが構成されるように、ねじ100の遠位先端は、図4に示されるように軸Lを通って延在する断面に沿って見たときに、「突き錐」又は「V字」の形状を有することができる。「突き錐」又は「V字」形状は、カニューレ状及び非カニューレ状の骨ねじのいずれにも存在し得る。このように、切削縁部122、先端面123、及び追従面120を含む骨ねじ100の遠位先端は、骨ねじ100の効率を最大化し、骨ねじ100を骨内に打ち込むのに必要なトルク及び下向きの力を最小化するように構成することができる。
【0028】
特定の実施形態では、骨ねじは、骨アンカー組立体の一部であり得る。図8に示すように、骨ねじ100は、多軸受容体400及び加圧キャップ500と共に使用することができる。受容体400は、そこから近位に延在するねじ延長タブ402を有するU字体の形態であり得る。受容体400は、骨ねじ100の頭部112を着座させるように構成された内側空洞を有し得る。細長いシャンク102は、受容体400の遠位端の開口部を通って延在することができる。加圧キャップ500は、受容体400内に受容され、骨ねじ100から近位に位置付けられるように構成され得る。脊椎ロッド(図示せず)を、ねじ延長タブ402どうしの間に配置させることができ、加圧キャップ500の近位部分に着座させることができる。組立体はまた、ねじ延長タブ402どうしの間に受容されるように構成されている止めねじ(図示せず)を含むことができ、その止めねじは、遠位方向への力を脊椎ロッドと加圧キャップ500とにかけて、脊椎ロッドを、受容体400にロックさせ、骨ねじ100を受容体400に対して所定の位置にロックすることができるようになっている。ねじ延長タブ402のそれぞれの外面は、受容体400の器具への接続を容易にするために、例えば、凹部、くぼみ、切り欠き、凸部などの機能的形成部を含むことができる。例えば、ねじ延長タブ402は、タブのそれぞれの自由端に弓状の溝を含むことができる。そのような溝は、2007年2月20日付けで発行の米国特許第7,179,261号により詳細に説明されており、その開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。また骨ねじ100は、例えば、2005年12月13日付けで発行の米国特許第6,974,460号、及び2004年5月18日付けで発行の米国特許第6,736,820号に開示されるような、好みの角度のねじであることができ、双方の開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。あるいは、骨アンカー組立体は、骨ねじがすべての方向に同じだけ枢動する、従来の(付勢されていない)多軸ねじであり得る。
【0029】
本明細書で開示される手術用器具は、上述のタイプの骨アンカー組立体、又は当技術分野では公知である他のタイプの骨アンカー組立体と一緒に動作するように構成することができる。上述のように、骨アンカー組立体の骨ねじ100は、単軸ねじ、多軸ねじ、ユニプレーナ型ねじ、骨フック、フェイバードアングルスクリュー、モジュラースクリュー、及び/又は、当技術分野では公知である任意の様々な他のタイプの骨アンカーであり得ることが理解されるであろう。フェイバードアングルスクリューの更なる情報は、2012年10月9日付け出願の米国特許出願第13/648,184号に見出すことができ、その開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。骨ねじ100及び骨アンカー組立体は、本明細書と同日に出願された「Spinal Screw Insertion Devices And Methods」と題する米国特許出願第[]号に開示されている挿入装置などの様々な装置と共に使用することができ、この出願書は参照により本明細書に組み込まれる。
【0030】
使用中、骨ねじ100は、図8に示されるようなねじアセンブリの一部として、又は別の手順の一部として、患者の体内に挿入することができる。骨ねじ100の遠位端106は、椎弓根などの骨に当接させて配置され得る。ドライバーツール(図示せず)は、駆動機構110に係合することができ、ドライバーツールは、骨ねじ100を、骨に対して例えば時計回りに回転させるように回転されることができる。切削縁部122が回転すると、それらは骨を切削し、ねじ100を骨の中に前進させることができる。ねじ山130は、骨孔の縁部と係合することができ、それによって骨孔内に骨ねじ100を固定することができる。ドライバーツールは、骨ねじ100が骨内に完全に駆動されるまで、引き続き回転させることができる。
【0031】
骨ねじ100は、その上に形成された2つのねじ山130を有するが、他の実施形態は、その上に形成され、1つ以上の切削縁部で終端する1つ以上のねじ山を有することができる。例えば、図9は骨ねじ100を示すが、その骨ねじ100は、その上に形成された2つのねじ山130及び切削縁部122を有する。図10は、骨ねじ100と同様である骨ねじ600を示すが、骨ねじ600は、細長いシャンク604に沿って延在し、先端面605を有する単一のねじ山602であって、切削縁部122と同様の正のすくい角で単一の切削縁部606で終端する、ねじ山602を有する。図11は、骨ねじ100と同様である骨ねじ700を示すが、骨ねじ700は、細長いシャンク704に沿って延在し、先端面705を有する3本のねじ山702であって、切削縁部122と同様の正のすくい角で3つの切削縁部706で終端する3本のねじ山702を有する。このように、1本、2本、3本、4本、5本などを含む、任意の数のねじ山を用いることができる。
【0032】
加えて、骨ねじは、内部を通って延在するいかなるカニュレーション又はルーメンも有さない、中実の細長いシャンクを有していてもよい。図12図16は、骨ねじ100と同様である骨ねじ800の一実施形態を示すが、骨ねじ800は、それを通る、いかなるカニュレーション又はルーメンも有さない。骨ねじ800は、概して、近位端804と遠位端806とを有する細長いシャンク802を有する。ねじ800はまた、頭部812を含むことができ、頭部812は、ねじ800を骨内に前進させるためのドライバーツール(図示せず)と連結するように構成されている駆動機構(図示せず)を有する。そのねじは、それに沿って形成された2本のねじ山830を有することができ、これらの2本のねじ山830は、切削縁部122と同様に正のすくい角を有する2つの切削縁部822で終端する。したがって、先端面823は、切削縁部822から近位方向に延在することができる。2つの追従面820はまた、それぞれが実質的に平坦で、遠位側に面する表面であり、ねじ山830の最遠位端に形成されてもよく、各追従面820は、4つの縁部を有しており、実質的に平坦かつ矩形であり得る。追従面120と同様に、追従面820は、骨ねじ800のねじ山830の曲率と一致するように弓状であり得る最外縁部826を有することができる。他の実施形態では、追従面は、実質的に平面である必要はなく、4つの縁部を有する実質的に平坦かつ矩形の面である必要はない。これらは、様々な形態、形状、配向などを有することができる。
【0033】
本明細書で開示するねじは、様々な材料のうちの任意のもので形成することができる。いくつかの実施形態では、ねじは、例えばポリスルホンなどの非吸収性材料、又は例えばチタン及びチタン合金などの金属から形成することができる。他の実施形態では、ねじは、長期間にわたり体内に異物を有することに関連した免疫的問題を低減することができる生体適合性の生体吸収性材料から形成したり、あるいはそれらから作製されるコーティングを含んだりすることができる。本明細書で開示するねじを形成することができる代表的な材料としては、生体吸収性エラストマー、ポリ乳酸ポリグリコール酸(PLA-PGA)等のコポリマーの組み合わせ、及び脂肪族ポリエステル、ポリ(アミノ酸)、コポリ(エーテル-エステル)、ポリアルキレンオキザラート、ポリアミド、チロシン誘導ポリカーボネート、ポリ(イミノカーボネート)、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリアミドエステル、アミン基含有ポリオキサエステル、ポリ(無水物)、ポリホスファゼン、生体分子(すなわち、例えば、コラーゲン、エラスチン、生体吸収性デンプン等のバイオポリマー)等の生体吸収性ポリマー、並びにこれらのブレンドが挙げられる。いくつかの実施形態では、ねじは、ポリ乳酸、又はリン酸三カルシウムとポリ乳酸との複合ブレンドから形成することができる。例えば骨成長を促進するか、又は骨ねじへの骨の付着性を改善するためのコーティングなどの、1つ以上のコーティングを骨ねじに使用することができる。本明細書に開示されるねじは、単一の一体型材料及び構造物から形成することができ、又は上記に列挙したうちの1つ以上の材料から形成することができる。
【0034】
本明細書に開示されるねじは、患者の解剖学的構造、手術のタイプ、ねじ組立体のサイズ、及び当業者には容易に明らかとなる様々な他のパラメータに応じて、様々なサイズのうちの任意のサイズで提供することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるねじは、その長さが約30~60mm、又は約80~100mmであってよく、かつその直径が約4.5mm、5mm、6mm、7mm、7.5mm、10mm、又は12mmであってよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、図8に示されるような1つ以上のねじアセンブリと共に本明細書に開示されるねじのうちの1つ以上を含むキットを提供することができる。例えば、例示的なキットは、外科医が、特定の用途のために適切なねじ及び/又はねじアセンブリを選択することができるように、様々なタイプ及びサイズの複数のねじ及び/又はねじアセンブリを含むようになっていてよい。
【0036】
更に、本開示において、実施形態の同様の参照番号が付された構成要素は概ね同様の特徴部を有し、したがって、特定の実施形態内において同様の参照番号が付された各構成要素の各特徴は、必ずしも十分に説明されていない。本明細書に説明されている装置の寸法及び形状、並びにその構成要素は、装置が使用されることになる患者の解剖学的形態、装置が使用されることになる構成要素(例えば、脊椎ロッド)の寸法及び形状、並びに装置が使用されることになる方法及び手技に少なくとも依存し得る。本明細書で提供される図面は、必ずしも原寸に比例していない。本明細書に開示されるデバイス及び方法は、概して外科的技法を目的とするが、これらは、外科分野以外の用途に使用されてもよい。以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、記載された発明の概念の趣旨及び範囲内で多くの変更がなされ得る点を理解されたい。したがって、本発明は記載された実施形態に限定されるものではなく、むしろ、以下の「特許請求の範囲」の文言によって定義される完全な範囲を有するものとする。
【0037】
〔実施の態様〕
(1) 中心長手方向軸線を画定し、近位端及び遠位端を有する細長いシャンクと、
前記細長いシャンク上に形成され、前記近位端と前記遠位端との間に延在する少なくとも1つのねじ山と、を備える椎弓根ねじであって、
前記少なくとも1つのねじ山の最遠位端が、
前記中心長手方向軸線に対して横方向に、前記ねじの外径部から前記中心長手方向軸線に向かって延在する先端切削縁部と、
前記先端切削縁部から近位方向に延在する先端面であって、前記細長いシャンクの前記中心長手方向軸線に対して鋭角をなして延在する先端面と、を有する、椎弓根ねじ。
(2) 前記鋭角が5~15度の範囲である、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(3) 前記先端面の前記鋭角が約10度である、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(4) 前記少なくとも1つのねじ山の前記最遠位端の径方向外側縁部が弓状である、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(5) 前記少なくとも1つのねじ山が、長手方向断面に沿って錐形状の先端を画定する第1及び第2のねじ山を含む、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
【0038】
(6) 前記先端切削縁部から延在する追従面を更に備え、
前記追従面及び前記先端面は、互いに対して鋭角をなして延在する、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(7) 前記細長いシャンクの前記近位端上にある頭部を更に備え、
前記頭部が、ドライバーと連結するための駆動機構を含む、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(8) 前記細長いシャンクが、その内部を通って長手方向に延在する内側ルーメンを有する、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(9) 前記少なくとも1つのねじ山が、互いに180度オフセットされた第1及び第2のねじ山を含む、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(10) 前記少なくとも1つのねじ山が、
前記細長いシャンクの前記近位端から前記遠位端まで延在する第1のねじ山と、
前記近位端から延在し、前記細長いシャンクの中間部分で終端する第2のねじ山と、を含む、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
【0039】
(11) 前記細長いシャンクが、その中に形成された窓部を有する、実施態様1に記載の椎弓根ねじ。
(12) 第1の端部と第2の端部との間に延在する長手方向中心線を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記第2の端部にある遠位先端であって、骨を切削するように構成された、正のすくい角を有する少なくとも1つの切削縁部を有する遠位先端と、
前記少なくとも1つの切削縁部から前記第1の端部に向かって、前記本体に沿って延在する少なくとも1つのねじ山と、を備える、骨ねじ。
(13) 前記遠位先端が、前記長手方向中心線に沿った錐形状の断面を有する、実施態様12に記載の骨ねじ。
(14) 前記細長い本体の前記第1の端部にあり、中に駆動機構が形成された頭部を更に備える、実施態様12に記載の骨ねじ。
(15) 前記遠位先端の径方向外側縁部が弓状である、実施態様12に記載の骨ねじ。
【0040】
(16) 前記細長い本体が、その内部を通って延在する内側ルーメンを有する、実施態様12に記載の骨ねじ。
(17) 前記少なくとも1つのねじ山が一定のねじピッチを有する、実施態様12に記載の骨ねじ。
(18) 前記少なくとも1つのねじ山が、
前記細長い本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する、一定のねじピッチを有する第1のねじ山と、
前記第1の端部から延在し、前記細長い本体の前記第2の端部の近位側で終端する第2のねじ山と、を含む、実施態様12に記載の骨ねじ。
(19) 前記細長い本体が、前記細長い本体を通って形成された窓部を有する、実施態様12に記載の骨ねじ。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16