(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】安全性が改善されたバッテリーモジュール、該バッテリーモジュールを含むバッテリーパック、及び該バッテリーパックを含む自動車
(51)【国際特許分類】
H01M 50/581 20210101AFI20221003BHJP
H01M 50/211 20210101ALI20221003BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20221003BHJP
H01M 50/503 20210101ALI20221003BHJP
H01M 50/51 20210101ALI20221003BHJP
H01M 50/524 20210101ALI20221003BHJP
H01M 50/526 20210101ALI20221003BHJP
【FI】
H01M50/581
H01M50/211
H01M50/249
H01M50/503
H01M50/51
H01M50/524
H01M50/526
(21)【出願番号】P 2020565814
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(86)【国際出願番号】 KR2019015085
(87)【国際公開番号】W WO2020116799
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0157556
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ハン-ヨン・イ
(72)【発明者】
【氏名】キュン-ミン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ボム-ヨン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン-ホ・ハ
【審査官】山本 雄一
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0064031(KR,A)
【文献】国際公開第2018/155281(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のバッテリーセルを含むバッテリーモジュールであって、
前記バッテリーセルは、反対極性の電極リードの一端部が両端にそれぞれ接続された電極組立体がパウチケースに電解液とともに収納密封された構造を有し、前記電極リードの他端部が前記パウチケースの外部に露出しているパウチ型二次電池であり、
前記バッテリーセルのうち第1バッテリーセルと第2バッテリーセルとの間を電気的に接続するために、前記電極リードとバスバーとが連結され、
前記バスバーは、金属層と、普段は導電性であるが温度が上昇すれば抵抗として作動可能な物質層とを含んでなり、
前記物質層は、一定温度以上で分解されてガスを発生させることで抵抗を増加させるガス発生材料を含んで
おり、
前記バスバーは、前記電極リードと連結される部分が、前記バスバーの本体と分離されて、前記本体に設けられた凹部内に埋め込まれ、表面は外部に露出するブロックからなり、前記本体とブロックとの間に前記物質層が介在されている、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記物質層は、前記ガス発生材料、伝導性物質及び接着剤を含んでいる、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記ガス発生材料は、メラミンシアヌレートである、請求項1又は2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記接着剤によって前記伝導性物質が互いに連結及び固定され、前記ガス発生時に前記伝導性物質の連結が解除されて抵抗が増加する、請求項2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記バスバーは、前記第1バッテリーセルの電極リードと連結される第1ブロック、及び前記第2バッテリーセルの電極リードと連結される第2ブロックを含み、前記第1バッテリーセルから前記第2バッテリーセルへの電流経路は、前記第1バッテリーセルの電極リード、前記第1ブロック、前記本体と第1ブロックとの間に介在された物質層、前記本体、前記本体と第2ブロックとの間に介在された物質層、前記第2ブロック及び前記第2バッテリーセルの電極リードの順に形成される、請求項
1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルとは、前記バスバーを通じて直列で連結されている、請求項1から
5のいずれか一項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルとは、それぞれの電極リードが反対極性になるように積層され、前記第1バッテリーセルの電極リードの他端部と前記第2バッテリーセルの電極リードの他端部とは積層方向に沿って相互に向かって折り曲げられ、それぞれの電極リードの折り曲げられた部分の間に前記バスバーが前記積層方向と平行に置かれてそれぞれの電極リードの間が連結されている、請求項
6に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記バスバーは、長さと幅に比べて薄い厚さを有する略板状であり、前記電極リードが貫通する溝が形成されている、請求項1から
7のいずれか一項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
少なくとも1つの請求項1から
8のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールと、
前記少なくとも1つのバッテリーモジュールをパッケージングするパックケースとを含む、バッテリーパック。
【請求項10】
少なくとも1つの請求項
9に記載のバッテリーパックを含む、自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーモジュールに関し、より詳しくは、温度上昇時に電流の流れを遮断可能にしたバッテリーモジュールに関する。また、本発明は、このようなバッテリーモジュールを含むバッテリーパック、及び該バッテリーパックを含む自動車に関する。
【0002】
本出願は、2018年12月7日出願の韓国特許出願第10-2018-0157556号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
現在、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などの二次電池が商用化している。中でもリチウム二次電池は、ニッケル系列の二次電池に比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であり、自己放電率が非常に低くエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0004】
このようなリチウム二次電池は、主に、リチウム系酸化物と炭素材をそれぞれ正極活物質と負極活物質として使用する。リチウム二次電池は、正極活物質が正極集電体にコーティングされた正極板と、負極活物質が負極集電体にコーティングされた負極板とが、分離膜を介在して配置された構造を有する単位セルを集合させた電極組立体、及び該電極組立体を電解液とともに密封収納する外装材、すなわち電池ケースを備える。リチウム二次電池は、電池ケースの形状によって、電極組立体が金属缶に収納されている缶型二次電池と、電極組立体がアルミニウムラミネートシートからなるパウチに収納されているパウチ型二次電池とに分けられる。
【0005】
近年、携帯型電子機器のような小型装置だけでなく、自動車や電力貯蔵装置(ESS)のような中大型装置にも二次電池が広く用いられている。このような中大型装置に用いられる場合、容量及び出力を高めるため、多数の二次電池が電気的に接続されてバッテリーモジュールやバッテリーパックを構成する。特に、このような中大型装置には積層が容易であって軽量であるというなどの長所からパウチ型二次電池が多く用いられる。パウチ型二次電池は、電極リードが接続された電極組立体がパウチケースに電解液とともに収納されて密封された構造を有する。電極リードの一部はパウチケースの外部に露出し、露出した電極リードは二次電池が装着される装置に電気的に接続されるか又は二次電池相互間を電気的に接続するのに使用される。
【0006】
図1は、パウチ型バッテリーセル同士を連結して製造したバッテリーモジュールの一部を示している。例えば、2つのパウチ型バッテリーセルを直列で連結した状態を示した図である。
【0007】
図1に示されたように、パウチ型バッテリーセル10、10’は、パウチケース30の外部に引き出された2つの電極リード40、40’を備える。電極リード40、40’は、電気的極性によって正極(+)リードと負極(-)リードとに区分され、パウチケース30内に密封されている電極組立体20に電気的に接続されている。すなわち、正極リードは電極組立体20の正極板に、負極リードは電極組立体20の負極板に電気的に接続されている。
【0008】
バッテリーモジュール1内でバッテリーセル10、10’同士は様々な方式で連結されるが、
図1は電極リード40、40’を折り曲げた後、バスバー50上においてレーザー溶接で溶接処理することで、バッテリーセル10の電極リード40とバッテリーセル10に隣接した他のバッテリーセル10’の電極リード40’との間を連結する方式を示している。
【0009】
一方、リチウム二次電池は過熱されると、爆発するおそれがある。特に、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV:Plug-in HEV)などを含む電気車両に適用するため、多数の高容量二次電池バッテリーセルを連結して使用するバッテリーモジュールやバッテリーパックでは、爆発時に非常に大きい事故につながり得ることから、安全性を確保することが主な課題のうち1つである。
【0010】
リチウム二次電池の温度が急激に上昇する代表的な原因は、短絡電流が流れる場合である。短絡電流は、二次電池と連結された電子機器などで短絡が起きたとき主に発生し、リチウム二次電池に短絡が生じれば正極及び負極で急激な電気化学反応が起きて熱が発生するようになる。このように発生した熱によってバッテリーセルの温度が急激に上昇し、結局発火を引き起こす。特に、複数のバッテリーセルを含んでいるバッテリーモジュール又はバッテリーパックの場合は、いずれか1つのバッテリーセルで発生した熱が周囲のバッテリーセルに伝達され、他のバッテリーセルに影響を及ぼすため、さらに大きい危険になる。
【0011】
二次電池の内部温度が上昇すれば電流を遮断して爆発を防止できる従来の手段として、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子、ヒューズなどが提案されている。しかし、これらはバッテリーモジュールやバッテリーパック内で別途の取り付け空間を必要とするという問題がある。
【0012】
バッテリーモジュール又はバッテリーパックの爆発はそれが採用された電子機器または自動車などの破損をもたらすだけでなく、ユーザの安全を脅かし火災につながり得るため、安全性を確保することは非常に重要である。二次電池が過熱されれば爆発及び/または発火の危険が高まり、過熱による急激な燃焼や爆発は人命及び財産上の被害につながり得る。そこで、二次電池の使用上の安全性を十分に確保できる手段が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、温度上昇時に電流を遮断できることで、安全性が向上したバッテリーモジュール、該バッテリーモジュールを含むバッテリーパック、及び該バッテリーパックを含む自動車を提供することを目的とする。
【0014】
本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施形態によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によるバッテリーモジュールは、2つ以上のバッテリーセルを含むバッテリーモジュールであって、前記バッテリーセルは、反対極性の電極リードの一端部が両端にそれぞれ接続された電極組立体がパウチケースに電解液とともに収納密封された構造を有し、前記電極リードの他端部が前記パウチケースの外部に露出しているパウチ型二次電池であり、前記バッテリーセルのうち第1バッテリーセルと第2バッテリーセルとの間を電気的に接続するために、前記電極リードとバスバーとが連結され、前記バスバーは金属層と、普段は導電性であるが温度が上昇すれば抵抗として作動可能な物質層とを含んでなり、前記物質層は一定温度以上で分解されてガスを発生させることで抵抗を増加させるガス発生材料を含んでいることを特徴とする。
【0016】
前記物質層は、前記ガス発生材料、伝導性物質及び接着剤を含み得る。
【0017】
前記ガス発生材料は、メラミンシアヌレート(melamine cyanurate)であることが望ましい。
【0018】
前記接着剤によって前記伝導性物質が互いに連結及び固定され、前記ガス発生時に前記伝導性物質の連結が解除されて抵抗が増加し得る。
【0019】
前記バスバーは、前記電極リードと連結される部分が、前記バスバーの本体と分離されて前記本体内に埋め込まれ、表面は外部に露出するブロックからなり、前記本体とブロックとの間に前記物質層が介在され得る。
【0020】
前記バスバーは、前記第1バッテリーセルの電極リードと連結される第1ブロック、及び前記第2バッテリーセルの電極リードと連結される第2ブロックを含み、前記第1バッテリーセルから前記第2バッテリーセルへの電流経路は、前記第1バッテリーセルの電極リード、前記第1ブロック、前記本体と第1ブロックとの間に介在された物質層、前記本体、前記本体と第2ブロックとの間に介在された物質層、前記第2ブロック及び前記第2バッテリーセルの電極リードの順に形成され得る。
【0021】
前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルとは前記バスバーを通じて直列で連結され得る。前記第1バッテリーセルと前記第2バッテリーセルとは、それぞれの電極リードが反対極性になるように積層され、前記第1バッテリーセルの電極リードの他端部と前記第2バッテリーセルの電極リードの他端部とは積層方向に沿って相互に向かって折り曲げられ、それぞれの電極リードの折り曲げられた部分の間に前記バスバーが前記積層方向と平行に置かれてそれぞれの電極リードの間が連結され得る。
【0022】
前記バスバーは、長さと幅に比べて薄い厚さを有する略板状であり、前記電極リードが貫通する溝が形成され得る。
【0023】
そして、本発明は、本発明による少なくとも1つのバッテリーモジュールと、前記少なくとも1つのバッテリーモジュールをパッケージングするパックケースとを含む、バッテリーパックを提供する。
【0024】
さらに、本発明は、本発明による少なくとも1つのバッテリーパックを含む自動車を提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、バッテリーセルは変更せず、バスバーのみを変更してバッテリーモジュールを構成する。バスバーは、温度上昇時に抵抗が増加することでバスバーを通じた電流の流れを遮断することができる。したがって、本発明によるバッテリーモジュールは、使用時に過熱されても、電流の流れを遮断できるため、異常状況での安全性を確保することができる。
【0026】
バスバーの抵抗増加構成としては、バスバー内にガス発生材料を含む物質層を含ませて、ガス発生材料が分解される温度に到達すると、電流の流れが遮断されるようにする。したがって、二次電池保護回路が動作しない場合であっても、電流の流れを遮断してそれ以上電流が流れないようにすること、例えば充電されないようにすることが可能であるため、バッテリーモジュールの安全性を高めることができる。このように本発明のバッテリーモジュールは、バスバーを改善することで温度上昇時に自動で電流の流れを遮断する手段を具現するため、二次電池保護回路の過充電防止機能とともに、バッテリーモジュールの安全性を二重で確保することができる。
【0027】
本発明によれば、バッテリーセル同士の間を連結して電気的接続経路を構成するとき、安全性を確保可能なバスバーを用いたバッテリーモジュールを提供することができる。異常温度に到達する状況のようなイベントが発生したとき、バスバー内の物質層に含まれたガス発生材料が分解されながら抵抗が増加することになる。その結果、バッテリーセル同士の電気的接続が解除されて電流の流れが遮断されるため、バッテリーモジュールの安全性を確保することができる。
【0028】
本発明によれば、バッテリーモジュールのバスバーの改善を通じて安全性が確保される。従来のバスバーの代りに本発明で提案するバスバーを用いる点のみが異なり、従来のバッテリーモジュール製造工程はそのまま用いることができるため、比較的に工程に対する変更なくバッテリーモジュールの安全性を確保できるという長所がある。バッテリーセル自体は従来の製造工程をそのまま用いるため、工程変更や量産プロセスに対する調整を必要としない。
【0029】
このように、本発明によれば、正常な状況では電流の流れを確保して従来と類似のバッテリーモジュール性能を発現しながらも、異常状況によって一定以上の温度に上昇するときは、電流の流れを遮断してバッテリーモジュールの安全性を向上させることができる。したがって、バッテリーモジュール、これを含むバッテリーパック、そしてこのバッテリーパックを含む自動車の安全性を向上させることができる。
【0030】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】従来のバッテリーモジュールを概略的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示した図である。
【
図3】
図2におけるバスバーと電極リードとの結合状態を示した断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールに含まれるバスバーの上面図である。
【
図5】本発明の他の実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示した断面図である。
【
図6】
図5のバッテリーモジュールに含まれる第1バスバー部分の上面図である。
【
図7】
図5のバッテリーモジュールに含まれる第1バスバー部分の断面図である。
【
図8】
図5のバッテリーモジュールに含まれる第2バスバー部分の上面図である。
【
図9】
図5のバッテリーモジュールに含まれる第2バスバー部分の断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるバッテリーパックを説明するための図である。
【
図11】本発明の一実施形態による自動車を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0033】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0034】
以下の実施形態において、二次電池はリチウム二次電池を指す。ここで、リチウム二次電池とは、充電及び放電が行われる間にリチウムイオンが作動イオンとして作用して正極板と負極板で電気化学的反応を誘発する二次電池を総称する。
【0035】
一方、リチウム二次電池に使われた電解質や分離膜の種類、二次電池を包装するのに使われた電池ケースの種類、リチウム二次電池の内部または外部の構造などによって二次電池の名称が変更されても、リチウムイオンが作動イオンとして使われる二次電池であれば、全てリチウム二次電池の範疇に含まれると解釈すべきである。
【0036】
本発明は、リチウム二次電池の以外に他の二次電池にも適用可能である。したがって、作動イオンがリチウムイオンでなくても、本発明の技術的思想が適用可能な二次電池であれば、その種類に関わらず、全て本発明の範疇に含まれると解釈すべきである。
【0037】
以下、本発明の一実施形態について
図2~
図5を参照して説明する。
【0038】
図2は本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示した図であり、
図3は
図2におけるバスバーと電極リードとの結合状態を示した断面図であり、
図4は本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールに含まれるバスバーの上面図である。
【0039】
図2に示されたように、バッテリーモジュール100はバッテリーセル110、110’及びバスバー180を含む。バッテリーモジュール100にはさらに多くのバッテリーセルが含まれ得るが、図示の便宜上、そのうち一部を図示することにする。例えば、2つのパウチ型バッテリーセル110、110’を直列で連結した状態を示した。しかし、これは例示に過ぎず、本発明がこのような連結方式に限定されることはない。
【0040】
バッテリーセル110、110’は、二次電池であって、パウチケース130の外側に引き出された2つの電極リード140、140’を備える。電極リード140、140’は、電気的極性によって正極(+)リードと負極(-)リードとに区分され、パウチケース130内に密封されている電極組立体120に電気的に接続されている。すなわち、正極リードは電極組立体120の正極板に、負極リードは電極組立体120の負極板に電気的に接続されている。このようにバッテリーセル110、110’は、反対極性の電極リード140、140’の一端部が両端にそれぞれ接続された電極組立体120がパウチケース130に電解液とともに収納密封された構造を有し、電極リード140、140’の他端部がパウチケース130の外部に露出しているパウチ型二次電池である。
【0041】
図3は、
図2のIII-III’に沿った断面に該当する。
図3にも示したように、バッテリーモジュール100では第1バッテリーセル110と第2バッテリーセル110’との間を電気的に接続するためにバスバー180を用いる。具体的には、バッテリーセル110の電極リード140、及びこれに隣接した他のバッテリーセル110’の電極リード140’を折り曲げた後、バスバー180に連結する。第1バッテリーセル110と第2バッテリーセル110’とはそれぞれの電極リード140、140’が反対極性になるように積層され、第1バッテリーセル110の電極リード140の他端部と第2バッテリーセル110’の電極リード140’の他端部とは積層方向に沿って相互に向かって折り曲げられている。それぞれの電極リード140、140’の折り曲げられた部分の間にバスバー180が上記積層方向と平行に置かれてそれぞれの電極リード140、140’の間が連結されている。連結は当業界で通常用いられる方法によって行われ、例えば、超音波溶接によって結合及び連結され得るが、ここに限定されることはない。
【0042】
本実施形態では、
図2及び
図3に示されたように、バスバー180の左側面181に1つのバッテリーセル110が位置し、右側面182に他のバッテリーセル110’が位置する。ブロック184にはそれぞれの電極リード140、140’が連結され、バスバー180を通じて電極リード140、140’同士の間は電気的に接続されている。特に、第1バッテリーセル110と第2バッテリーセル110’とはバスバー180を通じて直列で連結されている。
【0043】
より具体的には、バスバー180は、第1バッテリーセル110の電極リード140と連結される第1ブロック184a、及び第2バッテリーセル110’の電極リード140’と連結される第2ブロック184bを含む。第1バッテリーセル110から第2バッテリーセル110’への電流経路は、第1バッテリーセル110の電極リード140、第1ブロック184a、本体183と第1ブロック184aとの間に介在された物質層185、本体183、本体183と第2ブロック184bとの間に介在された物質層185、第2ブロック184b及び第2バッテリーセル110’の電極リード140’の順に形成されている。
【0044】
図3とともに
図4をさらに参照すると、バスバー180は、長さと幅に比べて薄い厚さを有する略板状である。従来のバスバーと特に異なる点は、電極リード140、140’と連結される部分にある。該部分はブロック184になっている。ブロック184は、バスバー180の本体183と分離されている部分であって、本体183内に埋め込まれ、表面は外部に露出している。そして、本体183とブロック184との間には物質層185が介在されている。
【0045】
バスバー180は、多様な電気的接続関係を具現するため、形状、大きさが自在に変わり得る。そして、通常、バスバー180単独に用いられるより、配線関係を考慮してプラスチック材質からなるフレーム上に電気伝導性の、例えば金属からなるバスバーが組み合わせられたICB組立体という部品としてバッテリーモジュールの製造工程に適用される。フレームの形態及びフレームに組み合わせられるバスバーの形態は、バッテリーモジュールの連結関係によって多様である。したがって、本発明の多様な変形例が可能であることを当業者であれば分かるであろう。
【0046】
バスバー180において、本体183とブロック184は金属層である。本体183とブロック184とは互いに同じ材料であり得る。そして、物質層185は、普段は導電性であるが、温度が上昇すれば抵抗として作動可能な材料である。このように物質層185は、金属層である本体183とブロック184との間に挟持された形態である。
【0047】
物質層185は、一定温度以上で分解されてガスを発生させることで抵抗を増加させるガス発生材料を含んでいる。望ましくは、物質層185は、このようなガス発生材料、伝導性物質及び接着剤を含んでいる。接着剤によって伝導性物質が互いに連結及び固定され、ガス発生材料からガス発生すると、伝導性物質の連結が解除されて抵抗が増加することができる。
【0048】
ガス発生材料は、メラミンシアヌレート(melamine cyanurate)であることが望ましい。メラミンシアヌレートは、窒素とリンとが結合された窒素-リン系難燃成分として使用される物質であって、多様なメーカーから数十μmレベルの平均粒径を有する原料状態で入手可能である。
【0049】
通常、難燃用途で使用されるメラミンシアヌレートは、約300℃を超過する吸熱分解を伴う。メラミンシアヌレートはメラミンとシアヌル酸とに分解される。気化されたメラミンは非活性窒素ガスを放出する。メラミンシアヌレートの分子量を調節すれば、分解温度を調節することができる。メラミンシアヌレートの構造式は次のようである。
【0050】
【0051】
伝導性物質は導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、天然黒鉛や人造黒鉛などの黒鉛;カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類;炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維;フッ化カーボン、アルミニウム、ニッケル粉末などの金属粉末;酸化亜鉛、チタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー;酸化チタンなどの導電性金属酸化物;ポリフェニレン誘導体などの導電性素材などを使用できる。
【0052】
接着剤は、ガス発生材料と伝導性物質などとの結合、及び本体183とブロック184との結合に助力する成分である。このような接着剤の例としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレンン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン-ジエンテルポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、多様な共重合体などが挙げられる。
【0053】
異常状況によって一定以上の温度に上昇したとき、例えば300℃以上に上昇したとき、本体183とブロック184との間に挿入された物質層185でメラミンシアヌレートが分解されてN2ガスが発生する。これによって物質層185は抵抗が増加し、抵抗層として働くようになる。また、体積膨張を通じて電気的接続を解除する役割も果たすことができる。
【0054】
バスバー180の全体的な大きさは従来のバスバーと同じであり得る。本体183及びブロック184の材料は従来のバスバー材料と同じであり得る。物質層185の普段の電気伝導度は、物質層185内の伝導性物質を従来のバスバーと同じくするか又はより高くすることで、従来のバスバーの電気伝導度と類似にすることができる。
【0055】
したがって、正常な状況ではバスバー180内の物質層185の導電性が維持され、従来のバスバーと類似のバッテリーモジュール性能を発現することができる。異常状況によって一定以上の温度に上昇したときは、物質層185の抵抗が増加するため電流の流れを遮断可能な程度になる。これによって、温度が上昇すれば、物質層185が抵抗として作動して電流を遮断するため、これを含んで製造されたバッテリーセルを含むバッテリーモジュールの安全性を向上させることができる。
【0056】
具体的には、物質層185のガス発生材料が分解される一定温度では、物質層185から本体183に電流が流れなくなる。また、物質層185から第1ブロック184aまたは第2ブロック184bに電流が流れなくなる。したがって、物質層185のガス発生材料が分解される一定温度では、第1バッテリーセル110から第2バッテリーセル110’への電流経路、そして第2バッテリーセル110’から第1バッテリーセル110への電流経路が遮断される。
【0057】
このように本発明では、バッテリーセル110、110’の間で温度が上昇すると抵抗が増加するバスバー180を構成することで、バッテリーモジュール100の使用時に過熱されてバスバー180内の物質層185のガス発生材料が分解される温度に到達すれば、バスバー180を通じた電流の流れが遮断されるようになる。したがって、二次電池保護回路が動作しない場合であっても、電流の流れを遮断してそれ以上電流が流れないようにすること、例えば充電されないようにすることが可能であるため、バッテリーモジュール100の安全性を高めることができる。このように本発明のバッテリーモジュール100は、バスバー180を改善することで温度上昇時に自動で電流の流れを遮断する手段を具現するため、二次電池保護回路の過充電防止機能とともに、バッテリーモジュール100の安全性を二重で確保できる効果もある。
【0058】
特に、本実施形態では、バスバー180を単なる層状積層構造にする代りに、本体183内にブロック184が埋め込まれる構造にする。このように埋め込まれたブロック184は、単に層状積層構造にする場合より、本体183から離脱し難く、スリップ(slip)のように滑って分離される問題がないため、構造的に堅固である。
【0059】
このように本発明によれば、バッテリーモジュール100のバスバー180の改善を通じて安全性が確保される。従来のバスバーの代りに本発明によるバスバー180を用いてバッテリーモジュール100を製造すれば良く、従来のバッテリーセル製造工程をそのまま用いるため、工程変更や量産プロセスに対する調整を必要としないことも長所である。
【0060】
このように本発明によれば、正常な状況ではバスバー180内の物質層185の導電性が維持されて従来のバッテリーモジュールと類似のバッテリーモジュール性能を発現しながらも、異常状況によって一定以上の温度に上昇するとき、電流の流れを遮断してバッテリーモジュール100の安全性を向上させることができる。したがって、バッテリーモジュール100、これを含むバッテリーパック、そしてこのバッテリーパックを含む自動車の安全性を向上させることができる。
【0061】
図5は、本発明の他の実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示した断面図である。
図6は
図5のバッテリーモジュールに含まれる第1バスバー部分の上面図であり、
図7は
図6のVII-VII’に沿った断面図である。
図8は
図5のバッテリーモジュールに含まれる第2バスバー部分の上面図であり、
図9は
図8のIX-IX’に沿った断面図である。
【0062】
図5のバッテリーモジュール1000は4P3S連結例を図示する。すなわち、4つのバッテリーセル210を並列(P)連結したセルバンク211を3つ直列(S)連結したものである。それぞれのバッテリーセル210は、
図2などに示したようなパウチ型バッテリーセルであり、バッテリーセル210はバッテリーセル110と同じ構造を有し得る。
【0063】
バッテリーセル210は、その両端に電極リード240が突出している。並列で連結されるセルバンク211内で、これら電極リード240は互いに同じ極性が横に位置するように積層されている。そして、セルバンク211同士は互いに反対極性になるように積層されている。電極リード240が連結される方式は様々であり得るが、
図5~
図9では電極リード240の他端部を左側または右側に曲がった形態で折り曲げて平たい接触面を形成した後、これを互いに重なるようにして溶接によって連結する構成を示している。
【0064】
図5~
図9を参照すると、第1バスバー280は1つのセルバンク211内で同じ極性の電極リード240同士を連結するためのものであり、第2バスバー290は2つのセルバンク211の間で異なる極性の電極リード240同士も連結するためのものである。
【0065】
第1バスバー280と第2バスバー290には電極リード240が貫通する溝286、296が形成されている。その他に第1バスバー280と第2バスバー290は、上述した実施形態のバスバー180と類似する。すなわち、第1バスバー280は、本体283、ブロック284、物質層285を含み、第2バスバー290も本体293、ブロック294、物質層295を含む。
【0066】
物質層285、295は、上述した物質層185と同様に、普段は導電性であるが温度が上昇すれば抵抗として作動でき、バッテリーセル210同士の電気的接続を遮断することができる。その他に本実施形態に対しては、上述した実施形態で説明した事項をそのまま援用できる。
【0067】
リチウム二次電池の温度が急激に上昇して安全性を低下させる代表的な原因は、短絡電流が発生することであり、多くのバッテリーセルを連結したバッテリーモジュール又はバッテリーパックの安全性の面で短絡時の安全性を確保することは非常に重要である。短絡抵抗が低いほど高い短絡電流が流れて多量の熱が発生するようになり、バッテリーセルが耐えられなくなれば発火が起きる。短絡抵抗が非常に低いときも一部安全な結果が得られるが、高電流が流れながら発生した熱が660℃を超えることで電極リードが溶融し、それによって電流の流れが遮断されて安全性を確保した場合である。発生した温度がこれよりも低い場合、電極リードが溶融せず、電流が流れ続けながら高熱が蓄積されて、バッテリーセルが耐えられずに発火が起きるようになる。一方、正常な状況でも高電流が流れる場合がある。電気車両において、急速充電や急加速、始動などの状況でバッテリーモジュールに大きい電流が流れるようになり、それによって電極リードに高温が発生するが、このような正常な状況では作動してはならない。これを防止するため、約250℃以上の温度で電流の流れを遮断することが必要である。
【0068】
本実施形態では、バッテリーモジュール1000が約300℃に到達したとき、物質層285、295でガスが発生して物質層285、295の抵抗が増加するようにする。これにより、正常な高電流範囲では作動せず、実際に短絡が発生してそれ以上の温度に過熱されるときのみに作動することで、火災、爆発などに対する安全性を確保することができる。さらに、他の安全性改善用装置であるPTC素子やヒューズのようにモジュール内で空間を占めないため、エネルギー密度を減少させないという長所がある。
【0069】
本発明によるバッテリーモジュールは、優れた安全性を有するため、高温安定性、長いサイクル特性、高いレート特性などが求められる中大型装置の電源としての使用にも適している。上記中大型装置の望ましい例としては、電気的モータによって動力を受けて動くパワーツール(power tool);EV、HEV、PHEVなどを含む電気自動車;電気自転車(E-bike)、電気スクーター(E-scooter)を含む電気二輪車;電気ゴルフカート(electric golf cart);及びESSなどが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0070】
図10は、本発明の一実施形態によるバッテリーパックを説明するための図である。
図11は、本発明の一実施形態による自動車を説明するための図である。
【0071】
図10及び
図11を参照すると、バッテリーパック1200は、上述した実施形態による少なくとも1つのバッテリーモジュール、例えば一番目の実施形態のバッテリーモジュール100及びそれをパッケージングするパックケース1210を含むことができる。また、本発明によるバッテリーパック1200は、このようなバッテリーモジュール100とパックケース1210の外に、バッテリーモジュール100の充放電を制御するための各種の装置、例えばBMS(Battery Management System)、電流センサ、ヒューズなどをさらに含むことができる。
【0072】
このようなバッテリーパック1200は、自動車1300の燃料源として自動車1300に備えられ得る。例えば、バッテリーパック1200は、電気自動車、ハイブリッド自動車、及びその他のバッテリーパック1200を燃料源として利用可能なその他の方式で自動車1300に備えられ得る。
【0073】
望ましくは、自動車1300は電気自動車であり得る。バッテリーパック1200は、電気自動車のモータ1310に駆動力を提供して自動車1300を駆動させる電気エネルギー源として使用できる。この場合、バッテリーパック1200は、100V以上の高い公称電圧を有する。ハイブリッド自動車用であれば、270Vに設定されている。
【0074】
バッテリーパック1200は、モータ1310及び/または内燃機関の駆動により、インバータ1320によって充電または放電できる。バッテリーパック1200は、ブレーキ(brake)と結合された回生充電装置によっても充電できる。バッテリーパック1200は、インバータ1320を通じて自動車1300のモータ1310に電気的に接続され得る。
【0075】
上述したように、バッテリーパック1200にはBMSも含まれている。BMSは、バッテリーパック1200内のバッテリーセルの状態を推定し、推定した状態情報を用いてバッテリーパック1200を管理する。例えば、バッテリーパック1200のSOC(State of Charge)、SOH(State of Health)、最大入出力電力許容量、出力電圧などのバッテリーパック1200の状態情報を推定し管理する。そして、このような状態情報を用いてバッテリーパック1200の充電または放電を制御し、さらにはバッテリーパック1200の交替時期推定も可能である。
【0076】
ECU1330は、自動車1300の状態を制御する電子的制御装置である。例えば、アクセラレータ、ブレーキ、速度などの情報に基づいてトルク情報を決定し、モータ1310の出力をトルク情報に応じて制御する。また、ECU1330は、BMSから伝達されたバッテリーパック1200のSOC、SOHなどの状態情報に基づいてバッテリーパック1200が充電または放電できるように、インバータ1320に制御信号を伝送する。インバータ1320は、ECU1330の制御信号に基づいてバッテリーパック1200を充電または放電させる。モータ1310は、バッテリーパック1200の電気エネルギーを用いてECU1330から伝達される制御情報(例えば、トルク情報)に基づいて自動車1300を駆動する。
【0077】
このような自動車1300は、本発明によるバッテリーパック1200を含み、バッテリーパック1200は上述したように安全性が向上したバッテリーモジュール100を含む。したがって、バッテリーパック1200の安定性が向上し、このようなバッテリーパック1200は、安定性に優れて長期間使用可能であるため、これを含む自動車1300は安全であって運用が容易である。
【0078】
また、バッテリーパック1200は、自動車1300の外にも、二次電池を用いるESS、BMSなどのその他の装置や器具及び設備などにも備えられることは言うまでもない。
【0079】
このように、本実施形態によるバッテリーパック1200、及び自動車1300のようなバッテリーパック1200を備える装置や器具及び設備は、上述したバッテリーモジュール100を含むため、上述したバッテリーモジュール100による長所をすべて有するバッテリーパック1200及びこのようなバッテリーパック1200を備える自動車1300などの装置や器具及び設備などを具現することができる。
【0080】
以上、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0081】
1 バッテリーモジュール
10 バッテリーセル
10’ バッテリーセル
20 電極組立体
30 パウチケース
40 電極リード
40’ 電極リード
50 バスバー
100 バッテリーモジュール
110 第1バッテリーセル
110’ 第2バッテリーセル
120 電極組立体
130 パウチケース
140 電極リード
140’ 電極リード
180 バスバー
181 左側面
182 右側面
183 本体
184 ブロック
184a 第1ブロック
184b 第2ブロック
185 物質層
210 バッテリーセル
211 セルバンク
240 電極リード
280 第1バスバー
283 本体
284 ブロック
285 物質層
286 溝
290 第2バスバー
293 本体
294 ブロック
295 物質層
296 溝
1000 バッテリーモジュール
1200 バッテリーパック
1210 パックケース
1300 自動車
1310 モータ
1320 インバータ