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特許7150944販売支援装置、販売支援方法及び販売支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】販売支援装置、販売支援方法及び販売支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221003BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20221003BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
G06Q30/02 446
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021109793
(22)【出願日】2021-07-01
(62)【分割の表示】P 2019058349の分割
【原出願日】2019-03-26
(65)【公開番号】P2021152976
(43)【公開日】2021-09-30
【審査請求日】2021-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】511005620
【氏名又は名称】auコマース&ライフ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】座安 朝秀
(72)【発明者】
【氏名】江村 英典
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-115912(JP,A)
【文献】特開2018-101272(JP,A)
【文献】特開2008-065363(JP,A)
【文献】特開2014-186552(JP,A)
【文献】特開2013-061796(JP,A)
【文献】特開2011-095815(JP,A)
【文献】特開2018-014004(JP,A)
【文献】特開2012-150563(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0324616(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0330261(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得する取得部と、
前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定する特定部と、
前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させる表示制御部と、
を備える販売支援装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、複数の前記商品情報のうち、前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を優先して前記端末に表示させる、
請求項1に記載の販売支援装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する一以上の前記販売促進情報を特定し、
前記表示制御部は、一つの前記販売対象商品に対して前記特定部が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に含める当該複数の販売促進情報の表示態様を、一つの前記販売促進情報を前記商品情報に含める場合と異なる表示態様で前記端末に表示させる、
請求項1又は2に記載の販売支援装置。
【請求項4】
前記商品情報は商品を含む商品画像を含み、
前記表示制御部は、一つの前記販売対象商品に対して前記特定部が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該複数の販売促進情報が重畳して表示されないように、当該複数の販売促進情報を当該販売対象商品に対応する商品画像に含める、
請求項3に記載の販売支援装置。
【請求項5】
前記商品情報は商品を含む商品画像を含み、
前記表示制御部は、前記商品画像に含まれる商品を示す領域に前記販売促進情報が重畳して表示されないように、当該販売促進情報を商品画像に含める、
請求項1から4のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項6】
前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付ける受付部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けた場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めて前記端末に表示させ、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けなかった場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、前記特定部が特定した販売促進情報を含めて前記端末に表示させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けた場合に、当該販売対象商品に対応する前記商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売促進情報が正しいか否かを判定し、当該販売促進情報が正しいと判定すると、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めて前記端末に表示させる、
請求項6に記載の販売支援装置。
【請求項8】
前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記入力受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の入力を受け付けた場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、当該販売促進情報を含めて前記端末に表示させる、
請求項1から7のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する販売履歴が存在しない場合には、前記販売促進情報として、当該販売対象商品が初めて出品される商品であることを示す情報を特定する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項10】
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する販売履歴が、当該販売対象商品が過去に完売したことを示している場合には、前記販売促進情報として、前記販売対象商品が人気商品であることを示す情報を特定する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項11】
前記特定部は、前記商品情報に含まれる前記販売対象商品が提供される位置が、前記取得部が取得した前記端末位置情報が示す位置と所定距離以内である場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品の提供場所が前記端末の位置と近いことを示す情報を特定する、
請求項1から10のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項12】
前記特定部は、前記商品情報に含まれる前記販売対象商品に適したユーザの属性が、前記取得部が取得した前記ユーザの属性と一致している場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品が前記端末のユーザに適した商品であることを示す情報を特定する、
請求項1から11のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項13】
前記特定部は、前記販売対象商品に対して前記取得部が取得した前記評価情報が、他の商品と比べて相対的に高い評価を示している場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品の評価が高評価であることを示す情報を特定する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の販売支援装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得するステップと、
前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定するステップと、
前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して特定された前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させるステップと、
を有する販売支援方法。
【請求項15】
コンピュータを、
端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得する取得部、
前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定する特定部、及び、
前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させる表示制御部、
として機能させる販売支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売支援装置、販売支援方法及び販売支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引において、ユーザは、商品の購入を受け付けるウェブページにアクセスし、当該ウェブページを介して商品を購入する(例えば、特許文献1を参照)。商品の購入を受け付けるウェブページには、商品の画像が表示されており、ウェブページのユーザは、商品の画像を確認しながら自身が希望する商品を購入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-109925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商品の出品者側は、商品の購入を受け付けるウェブページにおいて、販売を促進する情報を表示させて、売上増加につなげたいと考えている。従来の技術では、商品ごとに登録されている商品の説明情報をウェブページ上に表示するにすぎず、商品の販売状況等に基づく販売を促進するための情報もユーザに提供することが望ましい。しかしながら、販売を促進するための情報を、複数の商品のそれぞれに対して登録することは出品者にとって煩雑であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、出品者の負担を軽減しつつ販売を促進するための情報をユーザに提供することができる販売支援装置、販売支援方法及び販売支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る販売支援装置は、端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得する取得部と、前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定する特定部と、前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させる表示制御部と、を備える。
【0007】
前記表示制御部は、複数の前記商品情報のうち、前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を優先して前記端末に表示させてもよい。
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する一以上の前記販売促進情報を特定し、前記表示制御部は、一つの前記販売対象商品に対して前記特定部が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に含める当該複数の販売促進情報の表示態様を、一つの前記販売促進情報を前記商品情報に含める場合と異なる表示態様で前記端末に表示させてもよい。
【0008】
前記商品情報は商品を含む商品画像を含み、前記表示制御部は、一つの前記販売対象商品に対して前記特定部が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該複数の販売促進情報が重畳して表示されないように、当該複数の販売促進情報を当該販売対象商品に対応する商品画像に含めてもよい。
【0009】
前記商品情報は商品を含む商品画像を含み、前記表示制御部は、前記商品画像に含まれる商品を示す領域に前記販売促進情報が重畳して表示されないように、当該販売促進情報を商品画像に含めてもよい。
【0010】
前記販売支援装置は、前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付ける受付部をさらに備え、前記表示制御部は、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けた場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めて前記端末に表示させ、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けなかった場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、前記特定部が特定した販売促進情報を含めて前記端末に表示させてもよい。
【0011】
前記表示制御部は、前記受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の選択を受け付けた場合に、当該販売対象商品に対応する前記商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売促進情報が正しいか否かを判定し、当該販売促進情報が正しいと判定すると、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めて前記端末に表示させてもよい。
【0012】
前記販売支援装置は、前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、前記表示制御部は、前記入力受付部が前記販売対象商品の出品者から前記販売促進情報の入力を受け付けた場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、当該販売促進情報を含めて前記端末に表示させてもよい。
【0013】
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する販売履歴が存在しない場合には、前記販売促進情報として、当該販売対象商品が初めて出品される商品であることを示す情報を特定してもよい。
【0014】
前記特定部は、前記販売対象商品に対応する販売履歴が、当該販売対象商品が過去に完売したことを示している場合には、前記販売促進情報として、前記販売対象商品が人気商品であることを示す情報を特定してもよい。
【0015】
前記特定部は、前記商品情報に含まれる前記販売対象商品が提供される位置が、前記取得部が取得した前記端末位置情報が示す位置と所定距離以内である場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品の提供場所が前記端末の位置と近いことを示す情報を特定してもよい。
【0016】
前記特定部は、前記商品情報に含まれる前記販売対象商品に適したユーザの属性が、前記取得部が取得した前記ユーザの属性と一致している場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品が前記端末のユーザに適した商品であることを示す情報を特定してもよい。
【0017】
前記特定部は、前記販売対象商品に対して前記取得部が取得した前記評価情報が、他の商品と比べて相対的に高い評価を示している場合に、前記販売促進情報として、前記販売対象商品の評価が高評価であることを示す情報を特定してもよい。
【0018】
本発明の第2の態様に係る販売支援方法は、コンピュータが実行する、端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得するステップと、前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定するステップと、前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して特定された前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させるステップと、を有する。
【0019】
本発明の第3の態様に係る販売支援プログラムは、コンピュータを、端末の位置を示す端末位置情報、端末のユーザの属性を示す属性情報、及び、商品を評価する評価情報の少なくともいずれかを取得する取得部、前記端末位置情報、前記属性情報、及び前記評価情報の少なくともいずれかに基づいて、販売対象の商品である販売対象商品に対応する、商品の販売を促進するための販売促進情報を特定する特定部、及び、前記販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を端末から受け付けると、当該販売対象商品に対して前記特定部が特定した前記販売促進情報を含む商品情報を当該端末に表示させる表示制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、出品者の負担を軽減しつつ販売を促進するための情報をユーザに提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態に係る販売支援装置の概要を説明する図である。
図2】第1実施形態に係る販売支援装置の構成を示す図である。
図3】商品情報に販売促進情報が含まれる例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る販売支援装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図5】第2実施形態に係る販売支援装置の構成を示す図である。
図6】第3実施形態に係る販売支援装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1実施形態>
[販売支援装置1の概要]
図1は、第1実施形態に係る販売支援装置1の概要を説明する図である。販売支援装置1は、例えば、商品の販売を促進するための機能を有し、ユーザに商品を販売するサーバである。本実施形態において、商品には、ユーザに提供されるサービス及び役務も含まれるものとする。
【0023】
販売支援装置1は、出品者が使用する出品者端末2から、商品の説明文及び商品の画像を含む、商品に関する商品情報を受け付けて、当該商品情報を記憶する。また、販売支援装置1は、商品の販売履歴を記憶するとともに、商品の販売を促進するための販売促進情報を記憶する。
【0024】
販売支援装置1は、販売対象の商品である販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売対象商品に対応する販売促進情報を特定する。販売支援装置1は、ユーザが使用するユーザ端末3から、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を受け付けると、特定した販売促進情報を当該商品情報に含めてユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、販売支援装置1では、複数の商品情報のそれぞれに対して販売促進情報を自動的に含めることができるので、出品者の負担を軽減しつつ販売促進情報をユーザに提供することができる。
【0025】
[販売支援装置1の構成]
続いて、販売支援装置1の構成を説明する。図2は、第1実施形態に係る販売支援装置1の構成を示す図である。図2に示すように、販売支援装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0026】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部11は、制御部12を、商品情報取得部121、特定部122、表示制御部123、及び購入受付部124として機能させる販売支援プログラムを記憶している。
【0027】
また、記憶部11は、商品情報DB(データベース)111と、販売履歴DB112と、販売促進情報DB113とを備える。商品情報DB111は、商品に関する商品情報を記憶する。商品情報には、上述したように商品の説明文と、商品の画像である商品画像との他に、商品を識別する商品識別情報、商品の販売価格、商品を販売する期間、及び商品の在庫数が含まれる。販売履歴DB112は、商品の販売履歴を記憶する。商品の販売履歴には、過去に商品が販売されたときの商品の販売価格、販売日時、販売数量、最終的な在庫数が含まれる。
【0028】
販売促進情報DB113は、販売促進情報を記憶する。販売促進情報は、例えば、商品の商品情報と販売履歴との少なくともいずれかに基づいて特定することができる、販売を促進する文言を含む画像である。販売を促進する文言は、例えば、「前回完売」、「3年ぶりの販売」、「初登場」といった文言である。販売促進情報DB113は、販売促進情報と、販売促進情報の種別を示す種別情報とを関連付けて記憶する。種別情報は、例えば、販売促進情報の内容を分類するための情報であり、特定部122が販売促進情報を特定するために用いられる。なお、販売促進情報は、販売を促進する文言を含む画像であることとしたが、これに限らず、販売を促進する文言を含むテキスト情報であってもよい。
【0029】
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部12は、記憶部11に記憶された販売支援プログラムを実行することにより、商品情報取得部121、特定部122、表示制御部123、及び購入受付部124として機能する。
【0030】
商品情報取得部121は、出品者端末2から商品情報を取得する。例えば、商品情報取得部121は、出品者端末2から、商品情報の登録要求を受け付けると、商品情報の登録を受け付ける登録用ページを出品者端末2に送信する。商品情報取得部121は、登録用ページを介して、出品者端末2から商品情報を受け付ける。商品情報取得部121は、受け付けた商品情報を商品情報DB111に記憶させる。
【0031】
特定部122は、記憶部11を参照し、販売対象の商品である販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売対象商品に対応する一以上の販売促進情報を特定する。
【0032】
具体的には、まず、特定部122は、記憶部11に記憶されている商品情報DB111に含まれている商品の販売期間と在庫数とに基づいて、販売対象商品を特定する。続いて、特定部122は、記憶部11に記憶されている販売履歴DB112を参照し、特定した販売対象商品に対応する商品の販売履歴が存在するか否かを判定する。
【0033】
特定部122は、販売対象商品に対応する販売履歴が存在しないと判定した場合には、販売促進情報として、当該販売対象商品が初めて出品される商品であることを示す情報を特定する。特定部122は、販売履歴DB112において、初めて出品される商品であることを示す種別情報に関連付けられている販売促進情報を特定する。例えば、特定部122は、初めて出品される商品であることを示す販売促進情報として、「初登場」との文言を含む画像を特定する。
【0034】
また、特定部122は、販売対象商品に対応する販売履歴が存在すると判定した場合に、当該販売履歴に含まれる商品の最終的な在庫数に基づいて、当該販売対象商品が過去に完売したか否かを判定する。特定部122は、販売対象商品が過去に完売したと判定すると、販売促進情報として、当該販売対象商品が人気商品であることを示す情報を特定する。特定部122は、販売履歴DB112において、人気商品であることを示す種別情報に関連付けられている販売促進情報を特定する。例えば、特定部122は、人気商品であることを示す販売促進情報として、「完売」との文言を含む画像、「人気商品」との文言を含む画像を特定する。
【0035】
また、特定部122は、商品情報と販売履歴との少なくともいずれかに基づいて特定される情報を含む販売促進情報を特定してもよい。例えば、特定部122は、商品情報に含まれる販売期間と、販売履歴に含まれる最も新しい販売日時とに基づく販売対象商品の販売間隔が所定期間以上である場合には、当該販売間隔を文言として含む販売促進情報を特定する。特定部122は、例えば、販売間隔「3年」に対応して、「3年ぶりの販売」との文言を含む画像を特定する。また、特定部122は、商品情報と販売履歴とに基づいて、商品の販売価格の割引率を算出し、割引率が所定率以上である場合には、割引率を文言に含む販売促進情報を特定してもよい。特定部122は、例えば、割引率「20%」に対応して、「20%OFF」との文言を含む画像を特定する。
【0036】
なお、販売促進情報として、「X%OFF」といったテキスト情報を記憶しておき、特定部122が、「X」を、割引率を示す数値に置き換えることにより、「20%OFF」とのテキスト情報を生成してもよい。そして、特定部122は、生成したテキスト情報を含む画像を生成するようにしてもよい。
【0037】
また、特定部122は、商品情報に基づいて特定される情報を含む販売促進情報を特定してもよい。例えば、特定部122は、クリスマス、バレンタインといったイベント、又は花見や梅雨といった季節に関連する事象に対応する期間に現在の日時が含まれる場合、当該期間に関連して需要や関心が高まる販売対象商品を特定してもよい。この場合、商品情報には、所定のイベントに関連することを示す情報や、所定の期間に関連することを示す情報が含まれていてもよい。そして、特定部122は、現在の日時に対応する所定のイベント又は所定の期間を特定し、特定した所定のイベント又は所定の期間に関連する販売対象商品に、所定のイベント又は所定の期間に対応した文言を含む販売促進情報を特定する。このようにすることで、販売支援装置1は、所定のイベント又は所定の期間に対応する期間において、これらのイベント又は期間に対応する商品を注目させることができる。
【0038】
表示制御部123は、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求をユーザ端末3から受け付けると、当該販売対象商品に対応して特定部122が特定した販売促進情報を含む当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0039】
具体的には、まず、表示制御部123は、販売対象商品に対応する商品情報が掲載される商品ページの取得要求をユーザ端末3から受け付ける。表示制御部123は、商品情報DB111を参照して商品ページに掲載される販売対象商品の商品画像を特定する。表示制御部123は、特定した販売対象商品の商品画像に、当該販売対象商品に対応して特定部122が特定した一以上の販売促進情報を含める埋込処理を行う。なお、本実施形態において、表示制御部123は、商品ページの取得要求をユーザ端末3から受け付ける前に予め埋込処理を実行しておき、販売促進情報を含む商品画像を販売促進情報DB113に記憶させるようにしてもよい。
【0040】
ここで、表示制御部123は、商品画像に含まれる商品を示す領域に販売促進情報が重畳して表示されないように、当該販売促進情報を商品画像に含めるようにする。例えば、表示制御部123は、商品画像の画像解析を行うことにより、当該商品画像における商品を示す領域を特定する。そして、表示制御部123は、特定した商品を示す領域に販売促進情報が含まれないように、当該販売促進情報を商品画像に含める。なお、表示制御部123は、特定した商品を示す領域に販売促進情報を示す画像の一部が含まれるように、当該販売促進情報を商品画像に含めるようにしてもよい。この場合、表示制御部123は、特定した商品を示す領域と、販売促進情報を示す画像との重複率が所定の閾値以下となるように、販売促進情報を示す画像の埋込位置を調整してもよい。
【0041】
図3は、商品情報に販売促進情報が含まれる例を示す図である。図3(a)は、商品画像に販売促進情報が含まれる前の商品情報の例を示す図である。図3(a)には、商品情報として、商品としてのカメラの画像を含む商品画像と、当該商品の価格を含む説明文とが含まれていることが確認できる。図3(b)は、図3(a)に示す商品画像に販売促進情報が含まれた例を示す図である。図3(b)に示すように、商品画像に、販売促進情報として「前回完売!」との文言を含む画像と、「3年ぶりの販売」との文言を含む画像とが含まれていることが確認できる。
【0042】
また、商品ページには、複数の販売対象商品の商品情報が掲載される。そこで、表示制御部123は、商品ページに掲載する複数の商品情報のうち、特定部122が特定した販売促進情報を含む商品情報を優先して商品ページに掲載する。例えば、表示制御部123は、特定部122が特定した販売促進情報を含む商品情報を商品ページの上部に掲載し、販売促進情報を含む商品情報よりも下部に、特定部122が特定した販売促進情報を含まない商品情報を掲載する。商品ページの上部は、ユーザに閲覧される可能性が高いことから、販売促進情報を含む商品情報を商品ページの上部に掲載することにより、当該商品情報をユーザに注目させ、販売促進効果を高めることができる。
【0043】
表示制御部123は、販売促進情報を含む商品情報が掲載された商品ページをユーザ端末3に送信することにより、当該商品情報をユーザ端末3に表示させる。なお、本実施形態では、表示制御部123は、商品ページをユーザ端末3に送信することにより、当該商品情報をユーザ端末3に表示させることとしたが、これに限らない。表示制御部123が商品情報をユーザ端末3に表示させることには、表示制御部123が販売促進情報を含む商品情報をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3において当該商品画像の表示制御を行う態様が含まれる。また、表示制御部123が商品情報をユーザ端末3に表示させることには、表示制御部123が商品画像及び販売促進情報をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3において、当該商品画像に当該販売促進情報を合成して表示する表示制御を行う態様も含まれる。
【0044】
表示制御部123は、一つの販売対象商品に対して特定部122が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に含める当該販売促進情報の表示態様を、一つの販売促進情報を商品情報に含める場合と異なる表示態様としてもよい。この場合、表示制御部123は、複数の販売促進情報としての複数の画像を、一つの販売促進情報を商品情報に含める場合の画像の大きさよりも縮小し、縮小後の画像を商品画像に含める。
【0045】
また、表示制御部123は、一つの販売対象商品に対して特定部122が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該複数の販売促進情報のうち、一部の販売促進情報を商品情報に含めるようにしてもよい。この場合、販売促進情報DB113において、販売促進情報と、当該販売促進情報の優先度とを関連付けて記憶させる。表示制御部123は、商品画像に含まれる商品を示す領域の大きさに基づいて、販売促進情報を商品画像に含める上限数を決定する。そして、表示制御部123は、特定部122が特定した複数の販売促進情報から、相対的に優先度が高い販売促進情報を、決定した上限数だけ選択し、選択した販売促進情報を商品情報に含める。
【0046】
また、複数の販売促進情報のそれぞれには、スコアが関連付けられていてもよい。例えば、訴求力が大きい販売促進情報には相対的に高いスコアが設定され、訴求力が小さい販売促進情報には相対的に低いスコアが設定される。そして、表示制御部123は、選択した販売促進情報のそれぞれのスコアの合計が所定スコアになるまで、商品情報に含める販売促進情報を選択するようにしてもよい。
【0047】
また、表示制御部123は、一つの販売対象商品に対して特定部122が複数の販売促進情報を特定した場合には、当該複数の販売促進情報が重複して表示されないように、当該複数の販売促進情報を販売対象商品の商品画像に含めるようにしてもよい。例えば、表示制御部123は、商品画像の形状が矩形である場合において、少なくとも2つの角に対応する領域が、販売対象商品の商品を示す領域ではない場合、販売促進情報を、異なる角の領域に含めるようにしてもよい。このようにすることで、販売支援装置1は、商品画像に含まれる複数の販売促進情報の視認性を向上させることができる。
【0048】
また、表示制御部123は、特定部122が特定した販売促進情報を、商品画像ではなく、商品の説明文を表示する領域に含めるようにしてもよい。表示制御部123は、複数の販売促進情報を特定した場合に、一部の販売促進情報を、販売対象商品の商品画像に含めるとともに、残りの販売促進情報を、販売対象商品の説明文を表示する領域に含めてもよい。このようにすることで、販売支援装置1は、販売促進情報が商品画像に表示しきれない場合であっても、これらの複数の販売促進情報を表示させることができる。
【0049】
購入受付部124は、商品ページを介してユーザ端末3から、商品の購入指示を受け付ける。例えば、購入受付部124は、商品の購入指示として、ユーザの氏名や住所等のユーザ情報及び決済方法をユーザ端末3から受け付けると、当該決済方法に基づく決済を行うとともに、商品が購入されたことを示す購入情報を出品者端末2に送信する。また、購入受付部124は、商品情報DB111に含まれる購入された商品の在庫情報を更新するとともに、販売履歴DB112に含まれる販売履歴を更新する。
【0050】
[販売支援装置1における処理の流れ]
続いて、販売支援装置1における処理の流れについて説明する。図4は、第1実施形態に係る販売支援装置1における処理の流れを示すフローチャートである。図4では、商品の購入が行われた場合に対応する処理の流れについて説明する。
【0051】
まず、商品情報取得部121は、出品者端末2から商品情報を取得し、当該商品情報を記憶部11の商品情報DB111に記憶させる(S10)。
続いて、特定部122は、記憶部11の商品情報DB111及び販売履歴DB112を参照し、販売対象の商品である販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売対象商品に対応する一以上の販売促進情報を特定する(S20)。
【0052】
続いて、表示制御部123は、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求を行ったユーザ端末3に、当該販売対象商品に対応して特定部122が特定した販売促進情報を含む当該商品情報が掲載された商品ページを送信し、当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる(S30)。
続いて、購入受付部124は、商品ページを介してユーザ端末3から、商品の購入指示を受け付ける(S40)。
【0053】
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る販売支援装置1は、販売対象の商品である販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売対象商品に対応する販売促進情報を特定する。そして、販売支援装置1は、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求をユーザ端末3から受け付けると、当該販売対象商品に対応して特定した販売促進情報を含む当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0054】
このようにすることで、販売支援装置1では、複数の商品情報のそれぞれに対して販売促進情報を自動的に含め、当該商品情報をユーザに提供することができる。これにより、販売支援装置1は、出品者の負担を軽減しつつ販売を促進するための情報をユーザに提供することができる。
【0055】
<第2実施形態>
[出品者が販売促進情報を選択する]
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態において、販売支援装置1は、販売促進情報を自動的に選択して商品画像に含めることとしたが、出品者が一部の商品に対して独自に販売促進情報を含めたいこともある。そこで、第2実施形態に係る販売支援装置1は、出品者端末2から販売促進情報の選択を受け付けて、選択された販売促進情報を商品情報に含める。以下、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0056】
図5は、第2実施形態に係る販売支援装置1の構成を示す図である。第2実施形態に係る販売支援装置1の制御部12は、受付部125をさらに備える。受付部125は、販売対象商品の出品者から販売促進情報の選択を受け付ける。具体的には、受付部125は、出品者端末2から、商品情報に含める販売促進情報の選択要求を受け付けると、販売促進情報の選択を受け付ける選択用ページを出品者端末2に送信する。受付部125は、選択用ページを介して、出品者端末2から、販売対象商品の選択と、当該販売対象商品に対応する商品情報に含める販売促進情報の選択とを受け付ける。受付部125は、選択された販売対象商品の商品識別情報と、選択された販売促進情報とを関連付けて出品者選択情報として記憶部11に記憶させる。
【0057】
表示制御部123は、受付部125が出品者から販売促進情報の選択を受け付けた場合には、出品者が選択した販売対象商品に対応する商品情報に、当該出品者が選択した販売促進情報を含めてユーザ端末3に表示させる。例えば、表示制御部123は、第1実施形態と同様に、商品ページに掲載する販売対象商品を一以上選択すると、記憶部11に記憶されている出品者選択情報を参照し、当該販売対象商品に、出品者が販売促進情報を選択した販売対象商品が含まれているか否かを判定する。表示制御部123は、出品者が販売促進情報を選択した販売対象商品が含まれていると判定すると、記憶部11に記憶されている出品者選択情報に基づいて、出品者が販売促進情報を選択した販売対象商品に対応する商品情報に、出品者が選択した販売促進情報を含める。
【0058】
ここで、表示制御部123は、受付部125が出品者から販売促進情報の選択を受け付けた場合に、出品者が選択した販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該販売促進情報が正しいか否かを判定してもよい。そして、表示制御部123は、当該販売促進情報が正しいと判定すると、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めてユーザ端末3に表示させてもよい。このようにすることで、販売支援装置1は、虚偽の販売促進情報が商品情報に含まれることを抑制することができる。
【0059】
また、表示制御部123は、受付部125が出品者から販売促進情報の選択を受け付けなかった場合には、販売対象商品に対応する商品情報に、特定部122が特定した販売促進情報を含めてユーザ端末3に表示させる。
【0060】
なお、受付部125は、販売対象商品の出品者から販売促進情報の選択を受け付けることとしたが、これに限らない。受付部125は、出品者から、販売対象商品の選択を受け付けるとともに、当該販売対象商品に含める販売促進情報の入力を受け付ける入力受付部としても機能してもよい。この場合、受付部125は、販売対象商品の出品者から販売を促進する内容を示すテキスト情報の入力を受け付ける。そして、表示制御部123は、受付部125が、販売対象商品の選択と販売促進情報の入力とを出品者から受け付けた場合に、当該販売対象商品に対応する商品情報に、当該販売促進情報を含めてユーザ端末3に表示させてもよい。例えば、表示制御部123は、受付部125が受け付けたテキスト情報を含む画像を販売促進情報として生成し、当該販売対象商品に当該販売促進情報を含める。このようにすることで、出品者は、自身が作成した文言を商品情報に含めることができる。
【0061】
また、表示制御部123は、受付部125が出品者からテキスト情報の入力を受け付けた場合にも、出品者が選択した販売対象商品に対応する商品情報及び販売履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該テキスト情報が示す内容が当該販売対象商品に対応しているか否かを判定してもよい。
【0062】
例えば、出品者が入力したテキスト情報を解析することにより、当該テキスト情報に対応する販売促進情報の種別を特定する。一方、表示制御部123は、出品者が選択した販売対象商品に対応する商品情報と販売履歴とに基づいて、販売促進情報の種別を特定する。表示制御部123は、商品情報と販売履歴とに基づいて特定した販売促進情報の種別に、テキスト情報に対応する販売促進情報の種別が含まれている場合に、出品者が入力したテキスト情報が示す内容が販売対象商品に対応していると判定する。
【0063】
そして、表示制御部123は、当該テキスト情報が示す内容が販売対象商品に対応していると判定すると、当該販売対象商品に対応する商品情報に、当該テキスト情報に対応する販売促進情報を含める。また、表示制御部123は、当該テキスト情報が示す内容が販売対象商品に対応していないと判定すると、当該販売対象商品に対応する商品情報に、当該テキスト情報に対応する販売促進情報を含めないように制御する。このようにすることで、販売支援装置1は、出品者がテキスト情報に対応する販売促進情報を商品情報に含めようとする場合であっても、虚偽の販売促進情報が商品情報に含まれることを抑制することができる。
【0064】
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る販売支援装置1は、販売対象商品の出品者から販売促進情報の選択を受け付けた場合には、当該販売対象商品に対応する商品情報に、選択された販売促進情報を含めてユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、販売支援装置1は、出品者が希望する販売促進情報を商品情報に含めることができる。
【0065】
<第3実施形態>
[ユーザの位置に基づいて販売促進情報を特定する]
続いて、第3実施形態について説明する。商品ページを閲覧するユーザは複数存在するが、複数のユーザのそれぞれに適した販売促進情報が異なる場合がある。例えば、商品がサービスである場合において、当該サービスの提供場所がユーザの位置に近いとき、当該ユーザが当該サービスを購入する可能性が高いと考えられる。そこで、第3実施形態に係る販売支援装置1は、ユーザの位置に基づいて販売促進情報を特定し、当該販売促進情報を商品情報に含める。以下、第3実施形態について説明する。
【0066】
図6は、第3実施形態に係る販売支援装置1の構成を示す図である。第3実施形態に係る販売支援装置1の制御部12は、取得部126をさらに備える。取得部126は、商品情報の取得要求を行うユーザ端末3から、ユーザ端末3の位置を示す端末位置情報を取得する。具体的には、取得部126は、販売対象商品に対応する商品情報が掲載される商品ページの取得要求をユーザ端末3から受け付ける場合に、当該取得要求とともに、端末位置情報を取得する。
【0067】
第3実施形態において、商品情報DB111は、商品情報として、商品が提供される位置を示す提供位置情報をさらに記憶する。
特定部122は、商品情報DB111を参照し、商品情報に含まれる販売対象商品が提供される位置を特定する。特定部122は、販売対象商品が提供される位置が、取得部126が取得した端末位置情報が示す位置と所定距離以内である場合に、販売促進情報として、販売対象商品の提供場所がユーザ端末3の位置と近いことを示す情報を特定する。例えば、特定部122は、販売対象商品の提供場所がユーザ端末3の位置と近いことを示す販売促進情報として、「近隣」との文言を含む画像を特定する。
【0068】
表示制御部123は、取得部126が、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求をユーザ端末3から受け付け、当該販売対象商品に対応して特定部122が販売促進情報を特定すると、当該販売促進情報を含む当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0069】
[第3実施形態における効果]
以上説明したように、第3実施形態に係る販売支援装置1は、販売対象商品が提供される位置が、端末位置情報が示す位置と所定距離以内である場合に、販売対象商品の提供場所がユーザ端末3の位置と近いことを示す情報を販売促進情報として含む商品情報をユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、販売支援装置1は、商品の提供場所に近いユーザに対して、当該商品を注目させることができる。
【0070】
<第4実施形態>
[ユーザの属性に基づいて販売促進情報を特定する]
続いて、第4実施形態について説明する。商品の中には、特定の属性を有するユーザをターゲットとして販売するのが好ましい商品が存在する。そこで、第4実施形態に係る販売支援装置1は、ユーザの属性に基づいて販売促進情報を特定し、当該販売促進情報を商品情報に含める。以下、第4実施形態について説明する。
【0071】
第4実施形態に係る販売支援装置1は、第3実施形態に係る販売支援装置1と同様に取得部126を備える。取得部126は、ユーザ端末3のユーザの属性を示す属性情報を取得する。
【0072】
本実施形態において、記憶部11には、ユーザ識別情報と、当該ユーザの属性とを関連付けたユーザDB(不図示)が記憶されている。ユーザの属性は、例えば、年齢、性別、趣味・趣向である。また、商品情報DB111は、商品情報として、商品に適しているとされるユーザの属性をさらに記憶する。
【0073】
ここで、ユーザDBに記憶されているユーザの属性は、例えばユーザから予め受け付けるものとするが、これに限らない。例えば、販売履歴DB112に、商品を購入したユーザのユーザ識別情報を含めるようにしておき、特定部122が、取得部126が取得したユーザ識別情報に対応するユーザが購入した一以上の商品の販売履歴に基づいて、当該ユーザの属性を分析し、ユーザDBに記憶させてもよい。
【0074】
この場合において、特定部122は、販売履歴DB112を参照し、取得部126が取得したユーザ識別情報に対応するユーザが購入した一以上の商品の販売履歴を特定する。続いて、特定部122は、商品情報DB111を参照し、特定した一以上の商品の商品情報を特定する。そして、特定部122は、特定した一以上の商品の商品情報において、相対的に多く含まれているユーザの属性を、取得部126が取得したユーザ識別情報のユーザに対応するユーザの属性として特定する。例えば、特定した一以上の商品の商品情報において、「40代」及び「男性」のユーザの属性が相対的に多く含まれている場合、特定部122は、取得部126が取得したユーザ識別情報のユーザに対応するユーザの属性を、「40代」及び「男性」と特定する。そして、特定部122は、特定したユーザの属性と、ユーザ識別情報と関連付けてユーザDBに記憶させる。
【0075】
取得部126は、商品ページの取得要求をユーザ端末3から受け付ける場合に、当該取得要求とともに、ユーザ端末3のユーザを識別するユーザ識別情報を取得する。
【0076】
特定部122は、ユーザDBを参照し、取得したユーザ識別情報に関連付けられているユーザの属性を特定する。特定部122は、商品情報DB111を参照し、商品情報に含まれるユーザの属性が、取得部126が取得したユーザ識別情報に対応するユーザの属性と一致している場合に、販売促進情報として、販売対象商品がユーザ端末3のユーザに適した商品であることを示す情報を特定する。例えば、特定部122は、販売対象商品がユーザ端末3のユーザに適した商品であることを示す販売促進情報として、「おすすめ」との文言を含む画像を特定する。
【0077】
なお、特定部122は、販売対象商品に対応する商品情報に含まれるユーザの属性と、取得部126が取得したユーザの属性とに基づいて、販売促進情報として、販売対象商品が当該ユーザに適した商品であることを示す情報を特定したが、これに限らない。例えば、販売履歴DB112に、商品を購入したユーザの属性を含めるようにしておき、特定部122が、販売対象商品の販売履歴に基づいて、当該販売対象商品を購入する可能性が高いユーザの属性を特定してもよい。そして、特定部122は、特定したユーザの属性が、取得部126が取得したユーザ識別情報に対応するユーザの属性と一致している場合に、販売促進情報として、販売対象商品がユーザ端末3のユーザに適した商品であることを示す情報を特定してもよい。この場合において、特定部122は、特定したユーザの属性を商品情報に含めるようにしてもよい。このようにすることで、販売支援装置1は、商販売対象商品のリアルタイムの購入状況に基づいて、購入する傾向が高いユーザに当該商品を注目させることができる。
【0078】
表示制御部123は、取得部126が、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求をユーザ端末3から受け付け、当該販売対象商品に対応して特定部122が販売促進情報を特定すると、当該販売促進情報を含む当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0079】
[第4実施形態における効果]
以上説明したように、第4実施形態に係る販売支援装置1は、商品情報に含まれるユーザの属性が、取得部126が取得したユーザの属性と一致している場合に、販売対象商品がユーザ端末3のユーザに適した商品であることを示す情報を販売促進情報として含む商品情報をユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、販売支援装置1は、商品の販売ターゲットとするユーザに対して、当該商品を注目させることができる。
【0080】
<第5実施形態>
[商品の評価に基づいて販売促進情報を特定する]
続いて、第5実施形態について説明する。ユーザの中には、商品に対する他人の評価を気にして購入を検討するユーザも存在する。そこで、第5実施形態に係る販売支援装置1は、商品の評価に基づいて販売促進情報を特定し、当該販売促進情報を商品情報に含める。以下、第5実施形態について説明する。
【0081】
第5実施形態に係る販売支援装置1は、第3実施形態に係る販売支援装置1と同様に取得部126を備える。取得部126は、商品を評価する評価情報を取得する。この場合、記憶部11には、商品識別情報と、当該商品識別情報に対応する評価を示す評価情報とを関連付けた評価DB(不図示)が記憶されている。取得部126は、販売対象商品に対応する商品情報が掲載される商品ページの取得要求をユーザ端末3から受け付けると、評価DBを参照し、販売対象商品に対応する評価情報を取得する。
【0082】
特定部122は、販売対象商品に対して取得部126が取得した評価情報が、他の商品と比べて相対的に高い評価を示している場合に、販売促進情報として、販売対象商品の評価が高評価であることを示す情報を特定する。例えば、特定部122は、販売対象商品が高評価であることを示す販売促進情報として、「高評価」との文言を含む画像を特定する。
【0083】
表示制御部123は、取得部126が、販売対象商品に対応する商品情報の取得要求をユーザ端末3から受け付けると、当該販売対象商品に対応して特定部122が特定した販売促進情報を含む当該商品情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0084】
[第5実施形態における効果]
以上説明したように、第5実施形態に係る販売支援装置1は、販売対象商品に対応する評価情報が、他の商品と比べて相対的に高い評価を示している場合に、販売対象商品が高評価であることを示す情報を販売促進情報として含む商品情報をユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、販売支援装置1は、商品が高評価であることをユーザに認識させることができる。これにより、販売支援装置1は、特に、商品に対する他人の評価を気にして購入を検討するユーザに対する商品の販売を促進することができる。
【0085】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、第1実施形態において、複数の販売促進情報のそれぞれには、スコアが関連付けられ、表示制御部123が、選択した販売促進情報のそれぞれのスコアの合計が所定スコアになるまで、商品情報に含める販売促進情報を選択したが、これに限らない。例えば、特定部122が、販売対象商品に対応するユーザの属性と、取得部126が取得したユーザの識別情報に対応するユーザの属性との一致度に基づいて所定スコアを変動させてもよい。
【0086】
この場合において、表示制御部123は、所定スコア以上のスコアを有する販売促進情報を選択するようにしてもよい。例えば、販売促進情報Aのスコアが5、販売促進情報Bのスコアが3、販売促進情報Cのスコアが1であり、所定スコアが3である場合、表示制御部123は、販売促進情報A、Bを選択するようにしてもよい。
【0087】
また、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0088】
1・・・販売支援装置、11・・・記憶部、12・・・制御部、121・・・商品情報取得部、122・・・特定部、123・・・表示制御部、124・・・購入受付部、125・・・受付部、126・・・取得部、2・・・出品者端末、3・・・ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6