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  • 特許-電子画板システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】電子画板システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/00 20060101AFI20221003BHJP
【FI】
G06F3/00 V
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021504555
(86)(22)【出願日】2018-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 CN2018091497
(87)【国際公開番号】W WO2019205257
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-10-14
(31)【優先権主張番号】201810397991.X
(32)【優先日】2018-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520273430
【氏名又は名称】ハンヴォン ユージー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HANVON UGEE TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】2/F, West of 3/F, 4/F, Building No.4, Fulongte Industrial Park, Huaxing Road, Langkou Community, Dalang Street, Longhua District, Shenzhen, Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】特許業務法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー ユェンヂー
【審査官】局 成矢
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107453176(CN,A)
【文献】登録実用新案第3210501(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0192923(US,A1)
【文献】中国実用新案第201440468(CN,U)
【文献】特開2014-191555(JP,A)
【文献】中国実用新案第201654734(CN,U)
【文献】中国実用新案第204558806(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第104767079(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子画板システムであって、
USB-type-Cソケット、アナログスイッチ、電磁スクリーンモジュール及びスリーインワンマルチメディアケーブルを備え、
前記スリーインワンマルチメディアケーブルは、1つのUSB-type-Cプラグ、1つのHDMIプラグ、1つのUSB-type-Aプラグ、及び1つの給電プラグを備え、
前記USB-type-Cプラグは、A1~A12ピン及びB1~B12ピンを備え、A2ピンとA3ピンとが第1差動ピン群であり、B2ピンとB3ピンとが第2差動ピン群であり、A6ピンとA7ピンとが第3差動ピン群であり、B6ピンとB7ピンとが第4差動ピン群であり、A10ピンとA11ピンとが第5差動ピン群であり、B10ピンとB11ピンとが第6差動ピン群であり、
前記HDMIプラグは、第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群、第10差動ピン群、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン、シリアルクロックピン及び5V電源入力ピンを備え、
前記USB-type-Aプラグは、第11差動ピン群を備え、
前記第7差動ピン群が第1差動ピン群に接続され、前記第8差動ピン群が第2差動ピン群に接続され、前記第9差動ピン群が第5差動ピン群に接続され、前記第10差動ピン群が第6差動ピン群に接続され、前記第11差動ピン群が第3差動ピン群及び第4差動ピン群に接続され、
前記USB-type-Aプラグの正電源ピン及び給電プラグの正電源ピンが、いずれもUSB-type-CプラグのA4ピン、B4ピン、A9ピン及びB9ピンのうちの少なくとも1つに接続され、
前記USB-type-Aプラグのアースピン、給電プラグのアースピン及びHDMIプラグのアースピンが、いずれもUSB-type-CプラグのA1ピン、B1ピン、A12ピン及びB12ピンのうちの少なくとも1つに接続され、
前記5V電源入力ピン、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン及びシリアルクロックピンが、いずれもUSB-type-CプラグのA5ピン、B5ピン、A8ピン及びB8ピンのうちの1つに接続され、
前記マルチメディアケーブルのUSB-type-CプラグがUSB-type-Cソケットに接続され、前記USB-type-Cソケットの出力端子がアナログスイッチの入力端子に接続され、前記アナログスイッチの出力端子が前記電磁スクリーンモジュールの入力端子に接続され、
前記アナログスイッチは、前記5V電源入力ピンに接続される前記USB-type-Cプラグのピンの位置を検出して、検出結果に基づいて前記USB-type-Cソケットと前記電磁スクリーンモジュールとの接続関係を切り替えることに用いられる、
ことを特徴とする電子画版システム
【請求項2】
前記給電プラグがUSB-type-A型プラグである、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【請求項3】
前記HDMIプラグにはアダプタプレートが設けられ、前記USB-type-Cプラグが前記アダプタプレートを介してそれぞれHDMIプラグ、USB-type-Aプラグ及び給電プラグに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【請求項4】
前記ホットプラグ検出ピンがA5ピンに接続され、前記5V電源入力ピンがB5ピンに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【請求項5】
前記シリアルデータピンがA8ピンに接続され、前記シリアルクロックピンがB8ピンに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【請求項6】
前記第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群及び第10差動ピン群のうちの1群が差動クロックピン群である、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【請求項7】
前記第11差動ピン群はUSB-type-AプラグのD+ピン及びD-ピンを備え、前記D+ピンがA6ピン及びB6ピンに接続され、前記D-ピンがA7及びB7ピンに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子画板システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データケーブル分野に関し、特にスリーインワンマルチメディアケーブル及び電子画板システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アーティストにとって、電子画板は、仕事をするのに必須な装置となっている。電子画板は一般的にタッチ機能を持つディスプレイを備える。電子画板は作動するときにコンピュータに接続し、コンピュータから画像情報を取得したり、コンピュータへタッチデータを伝送したり、コンピュータ又は他の電源から十分な作動電力を取得したりする。しかしながら、現在、市販されている製品は、それぞれ上記3つのニーズを満たすために、1本のHDMI(登録商標)又はVGAケーブル、1本の電源コード及び1本のUSBケーブルを使用するのが一般的である。
【0003】
ところが、電子画板のようなモバイルツールは、複数の接続ケーブルを使用するのが不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明の目的は、使いやすいスリーインワンマルチメディアケーブル及び電子画板システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が用いた第1技術案は以下のとおりである。
【0006】
スリーインワンマルチメディアケーブルであって、1つのUSB-type-Cプラグ、1つのHDMIプラグ、1つのUSB-type-Aプラグ及び1つの給電プラグを備え、前記USB-type-CプラグはA1~A12ピン及びB1~B12ピンを備え、A2ピンとA3ピンとが第1差動ピン群であり、B2ピンとB3ピンとが第2差動ピン群であり、A6ピンとA7ピンとが第3差動ピン群であり、B6ピンとB7ピンとが第4差動ピン群であり、A10ピンとA11ピンとが第5差動ピン群であり、B10ピンとB11ピンとが第6差動ピン群であり、前記HDMIプラグは第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群、第10差動ピン群、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン、シリアルクロックピン及び5V電源入力ピンを備え、前記USB-type-Aプラグは第11差動ピン群を備え、
前記第7差動ピン群が第1差動ピン群に接続され、前記第8差動ピン群が第2差動ピン群に接続され、前記第9差動ピン群が第5差動ピン群に接続され、前記第10差動ピン群が第6差動ピン群に接続され、前記第11差動ピン群がそれぞれ第3差動ピン群及び第4差動ピン群に接続され、前記USB-type-Aプラグの正電源ピン及び給電プラグの正電源ピンがいずれもUSB-type-CプラグのA4ピン、B4ピン、A9ピン及びB9ピンのうちの少なくとも1つに接続され、前記USB-type-Aプラグのアースピン、給電プラグのアースピン及びHDMIプラグのアースピンがいずれもUSB-type-CプラグのA1ピン、B1ピン、A12ピン及びB12ピンのうちの少なくとも1つに接続され、前記5V電源入力ピン、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン及びシリアルクロックピンがいずれもUSB-type-CプラグのA5ピン、B5ピン、A8ピン及びB8ピンのうちの1つに接続され、且つ前記5V電源入力ピン、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン及びシリアルクロックピンが互いに接続されていない、スリーインワンマルチメディアケーブル。
【0007】
更に、前記給電プラグがUSB-type-A型プラグである。
【0008】
更に、前記HDMIプラグにはアダプタプレートが設けられ、前記USB-type-Cプラグが前記アダプタプレートを介してそれぞれHDMIプラグ、USB-type-Aプラグ及び給電プラグに接続される。
【0009】
更に、前記ホットプラグ検出ピンがA5ピンに接続され、前記5V電源入力ピンがB5ピンに接続される。
【0010】
更に、前記シリアルデータピンがA8ピンに接続され、前記シリアルクロックピンがB8ピンに接続される。
【0011】
更に、前記第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群及び第10差動ピン群のうちの1群が差動クロックピン群である。
【0012】
更に、前記第11差動ピン群はUSB-type-AプラグのD+ピン及びD-ピンを備え、前記D+ピンがA6ピン及びB6ピンに接続され、前記D-ピンがA7及びB7ピンに接続される。
【0013】
本発明が用いた第2技術案は以下のとおりである。
【0014】
電子画板システムであって、USB-type-Cソケット、アナログスイッチ、電磁スクリーンモジュール及びスリーインワンマルチメディアケーブルを備え、前記マルチメディアケーブルのUSB-type-CプラグがUSB-type-Cソケットに接続され、前記USB-type-Cソケットの出力端子がアナログスイッチの入力端子に接続され、前記アナログスイッチの出力端子が電磁スクリーンモジュールの入力端子に接続される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によるスリーインワンマルチメディアケーブルの有益な効果は以下のとおりである。1つのUSB-type-Cプラグ、1つのHDMIプラグ、1つのUSB-type-Aプラグ及び1つの給電プラグを備え、本発明のスリーインワンマルチメディアケーブルは、ビデオデータの伝送、データの伝送制御、及び給電の3つの機能を持つ接続ケーブルを1つのUSB-type-Cプラグに統合するものであり、ユーザーが電子画板を使う際に複数種のケーブル材を使用する必要がなく、ユーザーの使用を簡便にする。
【0016】
本発明による電子画板システムの有益な効果は以下のとおりである。スリーインワンマルチメディアケーブルを備えるため、ユーザーが電子画板を使う際に複数種類のケーブル材を使用する必要がなく、ユーザーの使用を簡便にする。また、この電子画板システムにはアナログスイッチが更に増設されており、スリーインワンマルチメディアケーブルのUSB-type-Cプラグの挿入方向に応じてUSB-type-Cソケットと電磁スクリーンモジュールとの接続関係を自動的に切り替えることができ、このようにして、ユーザーがより簡便に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は本発明によるスリーインワンマルチメディアケーブルの外観構造図である。
図2図2はUSB-type-Cの標準ピンの定義図である。
図3図3は本発明による電子画板システムのモジュールのブロック図である。
図4図4は本発明によるアナログスイッチの原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1に示すように、スリーインワンマルチメディアケーブルは、1つのUSB-type-Cプラグ、1つのHDMIプラグ、1つのUSB-type-Aプラグ、及び1つの給電プラグを備え、前記USB-type-CプラグはA1~A12ピン及びB1~B12ピンを備え、A2ピンとA3ピンとが第1差動ピン群であり、B2ピンとB3ピンとが第2差動ピン群であり、A6ピンとA7ピンとが第3差動ピン群であり、B6ピンとB7ピンとが第4差動ピン群であり、A10ピンとA11ピンとが第5差動ピン群であり、B10ピンとB11ピンとが第6差動ピン群であり、前記HDMIプラグは第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群、第10差動ピン群、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン、シリアルクロックピン及び5V電源入力ピンを備え、前記USB-type-Aプラグは第11差動ピン群を備え、
前記第7差動ピン群が第1差動ピン群に接続され、前記第8差動ピン群が第2差動ピン群に接続され、前記第9差動ピン群が第5差動ピン群に接続され、前記第10差動ピン群が第6差動ピン群に接続され、前記第11差動ピン群がそれぞれ第3差動ピン群及び第4差動ピン群に接続され、前記USB-type-Aプラグの正電源ピン及び給電プラグの正電源ピンがいずれもUSB-type-CプラグのA4ピン、B4ピン、A9ピン及びB9ピンのうちの少なくとも1つに接続され、前記USB-type-Aプラグのアースピン、給電プラグのアースピン及びHDMIプラグのアースピンがいずれもUSB-type-CプラグのA1ピン、B1ピン、A12ピン及びB12ピンのうちの少なくとも1つに接続され、前記5V電源入力ピン、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン及びシリアルクロックピンがいずれもUSB-type-CプラグのA5ピン、B5ピン、A8ピン及びB8ピンのうちの1つに接続され、且つ前記5V電源入力ピン、ホットプラグ検出ピン、シリアルデータピン及びシリアルクロックピンが互いに接続されていない。一般的に、マルチメディアケーブルの給電能力及び干渉耐性を確保するために、A4ピン、B4ピン、A9ピン及びB9ピンがいずれもUSB-type-Aプラグの正電源ピン及び給電プラグの正電源ピンに接続され、同様に、A1ピン、B1ピン、A12ピン及びB12ピンがいずれもUSB-type-Aプラグのアースピン、給電プラグのアースピン及びHDMIプラグのアースピンに接続される。ただし、当業者であれば、実際の必要に応じて一部のみのピンを接続してもよい。
【0019】
図1に示すように、更に好適な実施形態として、前記給電プラグがUSB-type-A型プラグである。
【0020】
更に好適な実施形態として、前記HDMIプラグにはアダプタプレートが設けられ、前記USB-type-Cプラグが前記アダプタプレートを介してそれぞれHDMIプラグ、USB-type-Aプラグ及び給電プラグに接続される。
【0021】
更に好適な実施形態として、前記ホットプラグ検出ピンがA5ピンに接続され、前記5V電源入力ピンがB5ピンに接続される。
【0022】
更に好適な実施形態として、前記シリアルデータピンがA8ピンに接続され、前記シリアルクロックピンがB8ピンに接続される。
【0023】
更に好適な実施形態として、前記第7差動ピン群、第8差動ピン群、第9差動ピン群及び第10差動ピン群のうちの1群が差動クロックピン群である。
【0024】
更に好適な実施形態として、前記第11差動ピン群はUSB-type-AプラグのD+ピン及びD-ピンを備え、前記D+ピンがA6ピン及びB6ピンに接続され、前記D-ピンがA7及びB7ピンに接続される。
【0025】
図3に示すように、電子画板システムは、USB-type-Cソケット、アナログスイッチ、電磁スクリーンモジュール及びスリーインワンマルチメディアケーブルを備え、前記マルチメディアケーブルのUSB-type-CプラグがUSB-type-Cソケットに接続され、前記USB-type-Cソケットの出力端子がアナログスイッチの入力端子に接続され、前記アナログスイッチの出力端子が電磁スクリーンモジュールの入力端子に接続される。
【0026】
以下、明細書の図面を参照しながら具体的な実施例により本発明を更に説明する。
【0027】
図1に示すように、本実施例はスリーインワンマルチメディアケーブルを開示し、該マルチメディアケーブルは、1つのUSB-type-Cプラグ100、1つのHDMIプラグ200、1つのUSB-type-Aプラグ300、及び1つの給電プラグ400を備える。前記HDMIプラグ200内にはアダプタプレートが設けられ、前記USB-type-Cプラグ100がHDMIプラグ200内のアダプタプレートを介してそれぞれHDMIプラグ200、USB-type-Aプラグ300及び給電プラグ400に接続される。HDMIプラグを除く他のプラグは、ケーブル材を介してアダプタプレートに接続される(HDMIプラグがアダプタプレートに直接溶接されてもよい)。アダプタプレートをHDMIプラグ200内に設置する理由は、HDMIプラグの体積がより大きいので、PCBボードを収納できるためである。
【0028】
本発明において、給電プラグ400を増設する目的は、電子画板に十分な電流を供給する(一般的に、コンピュータのUSBインターフェースの給電が500mA以下であり、電子画板を駆動できない)ことであり、コンピュータのUSB、モバイルバッテリー又は充電ソケットに直接挿入して電流を取得するように、前記給電プラグ400はUSB-type-A型プラグとして実現されてもよい。
【0029】
本実施例において、複数のプラグ同士の接続関係は表1に示される。
【0030】
【表1】
【0031】
ヘッダ項目「ピン」はUSB-type-Cプラグのピンを指し、ヘッダ項目「定義」はUSB-type-Cプラグのピンに対応して接続されるHDMIプラグ、USB-type-Aプラグ又は給電プラグのピンを指す。表1におけるプレフィックス「USB」の項目はUSB-type-Aプラグのピンを示し、プレフィックス「HDMI」の項目はHDMIプラグのピンを示す。各プラグの基準電位点は一体に接続され、5VINはHDMIプラグを除く各プラグの電源正極ピンを示す。A2とA3、B2とB3、A6とA7、B6とB7、A10とA11及びB10とB11が差動データピン群である。表1及び図2を参照すると、本発明のUSB-type-AプラグとUSB-type-Cプラグとの接続関係はUSB-type-Cの標準ピンの定義を変えていないことが分かり、従って、本発明は、一般的なUSBデータケーブルとして使用してもよい。また、本発明は、更にUSB-type-Cの残りの差動データピン及び他のピンを利用してHDMIインターフェースの統合を実現する。USB-type-Cプラグは、正面と裏面を区別せず、本実施例のHDMIのピンが対称的に配置されていないため、本実施例によるデータケーブルを用いた電子画板は、HDMIインターフェースの5V電源入力を検出してHDMIプラグの5V電源入力ピンの位置に基づいて電子画板内部の接続関係を切り替えると決定するためのアナログスイッチを設置してもよい。例えば、5V電源入力ピンがB5ピンに接続され、アナログスイッチはUSB-type-CプラグのA5ピン及びB5ピンのうちのどれが5Vレベルであるかを検出するだけで、USB-type-Cプラグの挿入方向を把握することができ、このとき、アナログスイッチは検出結果に基づいてUSB-type-Cプラグと電子画板ディスプレイとの接続関係を切り替える。
【0032】
また、他の実施例において、実際の必要に応じてHDMIプラグとUSB-type-Cプラグとの接続関係を調整してもよい。例えば、HDMI-SCLとHDMI-SDAを交換し、又は複数の差動ピンの位置を交換する。
【0033】
図3に示すように、本実施例は、電子画板システムを提供し、該システムは、図1に示されるスリーインワンマルチメディアケーブル、USB-type-Cソケット、アナログスイッチ、及び電磁スクリーンモジュールを備え、前記マルチメディアケーブルのUSB-type-CプラグがUSB-type-Cソケットに接続され、前記USB-type-Cソケットの出力端子がアナログスイッチの入力端子に接続され、前記アナログスイッチの出力端子が電磁スクリーンモジュールの入力端子に接続される。
【0034】
図4には、アナログスイッチの原理図を示す。スイッチS1とスイッチS2とがインターフェースDの入力レベルにより制御され、図4におけるインターフェースDがHDMI-5Vに接続される場合、スイッチS1及びスイッチS2の状態は図4に示され、USB-type-Cプラグ(ソケット)のA10ピンが電子画板の電磁スクリーンモジュールのA10’ピンに接続され、B10ピンがB10’ピンに接続される。USB-type-Cプラグが逆方向に挿入されており、インターフェースDがHDMI-5Vの高レベルを検出できない場合(又は、他の検出インターフェースがHDMI-5Vの高レベルを検出した場合)、スイッチS1及びスイッチS2の状態が変化し、つまりA10ピンがB10’ピンに接続され、B10ピンがA10’ピンに接続されるようになる。本実施例において、HDMI-5Vの位置を検出することでマルチメディアケーブルと電磁スクリーンモジュールとの接続関係を自動的に切り替えることにより、正面と裏面を区別せずにUSB-type-Cインターフェースを挿入して使用できるようにし、更にユーザーの使用に利便性をもたらす。ケーブル材の設計が完了した後、そのピンの機能が決められたものであるため、実際に応用する際に、当業者が実際の状況に応じてアナログスイッチとUSB-type-Cソケットとの接続関係を改めて設計すればよく、本発明では、アナログスイッチとUSB-type-Cソケット、及びアナログスイッチと電磁スクリーンモジュールとの具体的な接続関係を制限せず、アナログスイッチの具体的な型番及び数も制限しない。
【0035】
以上は、本発明の好適な実施を詳細に説明したが、本発明は前記実施例に制限されず、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱せずに種々の等価変形や置換を行うことができ、これらの等価変形や置換はいずれも本願の特許請求の範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4